シャア「さて、私にララァ程の素養があるかどうか……」整備兵「ありませんよ」

1二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 20:12:58

整備兵「もう一度言います。大佐にララァ・スン『大尉』程の素養はありません」

シャア「……ふむ、理由を聞こうじゃないか？」

整備兵「遠方から自分が狙われているのに、大佐は気付けなかった。
なのに自分が狙われていないララァ・スン『大尉』は気付いて防御までしてくれたというのに」

シャア「しかし、ララァのエルメスにはサイコミュが搭載されていた。その差は大きいと思わないか？」

整備兵「全く思いません。
なぜなら、連邦の白い悪魔にはサイコミュが搭載されてないからです。
現代の技術ではサイコミュを小型化するのは不可能だからであり、ニュータイプに懐疑的な連邦がその分野でジオンを抜いてサイコミュを小型化できるとは思えないからです」

シャア「しかし、私はガンダムのパイロットとララァが交信しているのを感じ取り、割って入ったわけだが？」

整備兵「ええ、ですからその程度の素養はあります。私は大佐に素養が全くないとは申し上げておりません。
しかし大佐には迫ってくる肉親の存在に気付けず、危うく手にかけるしまう程度の素養しかありません」

シャア「……」

整備兵「安心してください。
ジオングには大佐の落ち度で撃墜されてしまったエルメス程の素養は必要ありません。
これは有線サイコミュ方式なので、無理なら腕を飛ばさずに運用できます」

シャア「……やってみよう」

2二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 20:13:14

整備兵「頑張ってください。ジオングは現時点で100%性能を発揮できます。
できますが、それを100%引き出せるかは大佐次第です。
ちなみ100%性能を引き出せた場合、十指のメガ粒子砲で別々に敵を狙えます。ジオングの出力ならうまく狙えば一度に３体は抜けますので、一度に３０体の敵を屠る事ができるでしょう。
頭部と腹部、計三門のメガ粒子砲も含めれば更に増えますね。
後は有線を切られても、うまく戦闘中に無線で腕を回収できれば予備の有線を再接続することが可能です。
無論、負担は増えますが無線のままでも戦えますよ」

シャア「…………私に、扱えると思うかね？」

整備兵「大佐のニュータイプ能力は未知です。ちゃんと検査していないので」

シャア「………………そうか」

整備兵「ご武運を。キシリア閣下も期待しております。ギレン総帥は頼りすぎると苦言を溢していましたが」

シャア「ありがとう。……所で、君はなぜそうまで知っている？」

整備兵「大佐のゲルググに通信記録が残っていましたので。それと、総帥の苦言はミノフスキー粒子の混線で傍受しました。不可抗力です」