【ルートにより閲注】CoCシナリオ『最初から、きっと』をやるよ

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:35:09

    「というわけでKPのラウダ・ニールです。よろしくおねがいします」

    「SKPのシャディク・ゼネリだよ。いあいあのあとにつける神格は選ばせてあげる」


    「いあいあ、くとぅるー・ふたぐん!」

    「無理に乗らなくてもいいのよスレッタ」

    「KPがこの二人なら俺に対する忖度があるはずだ。勝ったな風呂食ってくる」

    「……ふんぐるい、むぐるうなふ」

    類似の別卓(ホラーからサスペンスから色ボケまで 見ているとちょっと楽しいかもしれないが、特段見る必要性はない)

    いままでのリンク集『助けるの、遅くなってごめんね』『私が、守る。それ以上に理由は必要ない』『次は君かな』『俺はお前のためならなんだってできるよ』

    「アスティカシアの夜明け」

    KP:グエル SKP:ラウダ

    ノリで女装&女体化するKPC、軽率に人を撃つエラン、三角関係など Tタリオン様制作『異界の笛』に秘匿HOを追加し、いくつかの要素を改変したもの

    https://bbs.animanch.com/board/1577296/


    『俺が殺した』『僕は君が望むならどこへでもついていくよ』『好きになって、ほしかったな……』『あなたは今日から人間じゃない』

    「星の魔女SEED」

    KP:スレッタ SKP:ミオリネ

    ガッツリPvP、三角関係にすらならないハーレム、狙っているのではないかというほどダイスに愛されないグエルなど 某奉仕種族が『GUND』=独自要素として登場する

    https://bbs.animanch.com/board/1628509/


    『眠るまで、傍にいてくれますか』『愛してるから、じゃだめ?』『お前は何者だ』『__でも、こんなのは幻だッ!』

    「祝福は愛する貴方のために」

    KP:シャディク SKP:エランず

    KPCとペア…
    telegra.ph
  • 2二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:37:33

    ラウダ「このシナリオは対立型を想定している。もちろん分岐によっては一切PvPの起きない平和な全員生還ルートも用意してあるから頑張ってね。あとは、唐突なカプ展開がキたり、拷問がはじまったり、死亡ルートになったりするかもしれない。難易度とロスト率は、HOによって大きく違うけど、基本高め」

    シャディク「それと、ルールとして部分的に七版を採用しているよ。といっても、ステータスや技能の扱い、ロールなど一部の要素だけだけどね。あ、選択ルールの幸運消費はややこしくなるので採用しないよ。それじゃあキャラシートを作ってね。推奨技能は目星と交渉技能、準推奨が芸術と電子工学」


    〈キャラシート制作ルール〉

    あにまん用簡易版として、「CON&SIZ(HP)」「POW(MPとSAN値)」「INT(謎解き用)」「職業」のみを決定します。キャラはその職業でとれる技能をすべて「70」取得しているとします。それとは別に全員追加で技能を「70」取得しているとします。指定されている以外の技能は基本使えません。

    スレッタ

    CON:dice3d6=1 1 2 (4) *5 SIZ:(dice2d6=6 5 (11) +6)*5 POW:dice3d6=5 2 6 (13) *5 INT:(dice2d6=2 2 (4) +6)*5 職業:dice1d10=9 (9)

    +「近接戦闘(格闘)」、「芸術(彫刻)」

    ミオリネ

    CON:dice3d6=4 2 5 (11) *5 SIZ:(dice2d6=5 6 (11) +6)*5 POW:dice3d6=3 1 2 (6) *5 INT:(dice2d6=2 3 (5) +6)*5 職業:dice1d10=2 (2)

    +「回避」、「芸術(ピアノ)」

    グエル

    CON:dice3d6=6 1 3 (10) *5 SIZ:(dice2d6=6 1 (7) +6)*5 POW:dice3d6=3 1 4 (8) *5 INT:(dice2d6=4 5 (9) +6)*5 職業:dice1d10=2 (2)

    +「近接戦闘(槍)」、「芸術(社交ダンス)」

    エラン

    CON:dice3d6=5 4 2 (11) *5 SIZ:(dice2d6=3 6 (9) +6)*5 POW:dice3d6=4 5 4 (13) *5 INT:(dice2d6=4 5 (9) +6)*5 職業:dice1d10=1 (1)

    +「射撃(ライフル/ショットガン)」、「芸術(拳銃)」

  • 3二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:42:25

    ミオリネとグエルが職業被っているので、

    dice1d2=2 (2) (1:グエル 2:ミオリネ)がdice1d10=6 (6) に変更

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:48:22

    ラウダ「さて、ここからHOを決めていくよ。まずは表HO。ここに書かれた目的を達成すると、即座にSAN値を1d6回復できる。それ以外は特に何も裏はない。RPGでいうところのサブミッション、シノビガミで例えるなら使命かな」

    シャディク「ただし、漠然としか書いていないよ。どんなふうに達成するかは……かんがえてみてね?」


    【『スレッタ』表HO】

    あなたはミオリネに招待されてこのホテルにやってきた。あなたの目的は『パーティーを満喫する』ことだ。

    重要な人:別の探索者dice1d3=1 (1)

    重要に感じている理由:dice1d10=1 (1)

    選択バックストーリーdice1d3=3 (3) (1:イデオロギー 2:秘蔵の品 3:特徴):dice1d10=3 (3)


    【『ミオリネ』表HO】

    あなたはこのホテルの出資者のひとりであり、目玉である人形『ダリルバルデ』制作者であるシャディクの幼馴染だ。あなたの目的は『パーティーを成功させる』ことだ。

    重要な人:幼馴染(シナリオNPC「シャディク」)

    重要に感じている理由:dice1d10=4 (4)

    選択バックストーリーdice1d3=2 (2) (1:イデオロギー 2:秘蔵の品 3:特徴):dice1d10=3 (3)


    【『グエル』HO】

    あなたにはある一定より昔の記憶がなく、それを知りたいと思っている。あなたの目的は『記憶を取りもどす』ことだ。

    重要な人:選択HOに書かれているお助けNPC

    重要に感じている理由:dice1d10=1 (1)

    選択バックストーリーdice1d3=2 (2) (1:イデオロギー 2:秘蔵の品 3:特徴):dice1d10=10 (10)


    【『エラン』HO】

    あなたはペイル社の名代としてこのパーティーにやってきた。貴方の目的は『できるだけ多くの人と会話する』ことだ。

    重要な人:別の探索者dice1d3=2 (2)

    重要に感じている理由:dice1d10=7 (7)

    選択バックストーリーdice1d3=3 (3) (1:イデオロギー 2:秘蔵の品 3:特徴):dice1d10=5 (5)

  • 5二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:53:02

    ラウダ「最後に選択HOを決めるよ」

    シャディク「ここに四枚のHOを用意した。すきなものをひとつ選んで、周りには見られないように確認してね。ただし、お助けNPCの関係上それぞれ選べないHOがあるから気を付けて。具体的には、水星ちゃんはHO4、ミオリネはHO3、グエルはHO1、エランはHO2だね」

    スレッタ「だいじょうぶ、なんですか?表HOの内容と矛盾してしまうのでは……?」

    ミオリネ「まあその場合KPがなんとかしてくれるでしょ。多分」

    グエル「ああ。どれがいいか、交渉に強いHO1、支援ができるHO2、SAN値が増えるHO3、生存力の高いHO4……」

    エラン「じゃあ、1d100を振って数字が小さい順に1からとっていく?」

    スレッタ「わ、わかりました!」dice1d100=94 (94)

    ミオリネ「何が出るかな」dice1d100=11 (11)

    グエル「難易度低いの来い」dice1d100=27 (27)

    エラン「……えいっ」dice1d100=94 (94)


    1:『輝く太陽』ボーナス:魅惑+70

    いつも笑顔な招待客。

    明るく元気で社交的。PCもNPCも貴方の虜にしよう。持ち前の行動力を生かして、とにかく生還を目指したいあなたに。

    2:『導く北極星』ボーナス:精神分析+70

    指輪を嵌めた招待客。

    真っ直ぐで矜持を持っている。PCをサポートしながら目的達成のために動こう。どんな状況でも、積極的に動きたいあなたに。

    3:『求めた月』ボーナス:POW+10

    ねこみみが生えた招待客。

    好奇心旺盛でそれだけの心の強さもある。NPCを生かして縦横無尽に探索しよう。場をめちゃめちゃにかき乱したり、逆に運命に翻弄されたりしたいあなたに。

    4:『探す一等星』ボーナス:CON+10

    とても強そうな招待客。

    鍛えていることが一目でわかる。PCやNPCと協力して情報を集めよう。堅実に動きながら、交渉や推理で真相に近づきたいあなたに。

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 20:57:48

    ミオリネ(作家)
    HP:14 SAN:30
    MP:6 アイデア:55 幸運:30
    CON:55 SIZ:85 POW:30 INT:55
    図書館、オカルト、心理学、説得、回避、芸術(ピアノ)、魅了
    重要な人:幼馴染(NPCシャディク) 重要に感じている理由:ミオリネはシャディクを不当に扱った過去がある 秘蔵の品:幼少期の思い出の品

    グエル(エンジニア)
    HP:11 SAN:40
    MP:8 アイデア:75 幸運:40
    CON:50 SIZ:65 POW:40 INT:75
    図書館、機械修理、電気工学、言いくるめ、近接戦闘(槍)、芸術(社交ダンス)、精神分析
    重要な人:選択HOに書かれているお助けNPC 重要に感じている理由:グエルはお助けNPCの世話になっている 秘蔵の品:ペットとしてねこの「でぃらんざ」を飼っている(今回のシナリオでは置いてきたことにするよ)

    スレッタ(暴力団組員)
    HP:11 SAN:75 
    MP:13 アイデア:50 幸運:65
    CON:20 SIZ:85 POW:75 INT:50
    聞き耳、隠密、手さばき、言いくるめ、近接戦闘(格闘)、芸術(彫刻)
    重要な人:ミオリネ 重要に感じている理由:スレッタはミオリネの世話になっている 特徴:夢見る人。発想が飛躍しがち

    エラン(医者)
    HP:13 SAN:65 
    MP:15 アイデア:75 幸運:65
    CON:65 SIZ:75 POW:65 INT:75
    目星、医学、応急手当、心理学、射撃(ライフル/サブマシンガン)、芸術(拳銃)
    重要な人:ミオリネ 重要に感じている理由:エランはミオリネを偶像化している 特徴:ギャンブラー

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:06:40

    san40?グエルがまた狂気に陥る未来が見えるようだけど勘違いだろう?

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:09:05

    ラウダ「よし。それじゃあ、整理も兼ねて、HO1のミオリネから順番に自己紹介してくれるかな?」

    ミオリネ「ええ。ミオリネ・レンブラン、大企業の娘で、道楽で作家をしている。昔シャディクを不当に扱ったことがあって、そのことで後悔しているわ。その時使っていた剪定鋏を大切にしている」
    グエル「幸薄いってレベルじゃないだろ。大丈夫か?このSAN値」
    エラン「一歩間違えばそのままSAN値直葬まっしぐらだね」

    グエル「グエル・ジェターク。エンジニアだ。何故か記憶がなくて、その時拾ってもらったお助けNPCの……誰なんだ?まだ開示されていないが……とにかくそいつに世話になってる。あとペットを飼ってるぞ。ねこのでぃらんざだ」
    ミオリネ「あんたも大して私のこと言えないじゃない」
    スレッタ「ねこ!来てくれればよかったんですが……クローズドという話なので、持ち込めませんね……?」

    スレッタ「指定暴力団『血求了』の用心棒、スレッタ・マーキュリーです!ミオリネさんにはそのスジでお世話になっていますね。ちょっと発想が飛躍しがちですよ。まあねこみみが生えているので仕方ないですね」
    グエル「職業にもつっこみたいがなんだよねこみみの生えた招待客って」
    エラン「一人だけ異質だよね。どういうことなの?普通にいるの?ねこみみはえてるひと」

    エラン「エラン・ケレス、医者だ。ミオリネの書く小説が好きで、憧れている。ちょっと冒険しがちなところもあるけど、それを成し遂げるバイタリティーもあるよ。信じがたいことに今回唯一の目星持ちだから探索頑張る」
    スレッタ「ミオリネさんのことすきな仲間同士、がんばりましょうね~!」
    ミオリネ「きれいにまとまったキャラシートね。探索も戦闘も回復もできる。で、何?芸術(拳銃)って」

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:10:09

    ミオリネとグエルがSAN値低いけど難易度低いらしいから大丈夫かな?(欺瞞)
    スレッタとエランはよくまとまってるけど高難易度と

  • 10二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:10:10

    乙です
    今回はスレッタが虚弱枠?でもSIZはデカい
    グエルもだけどミオリネさんのSAN値地味にいつもヤバイよね

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:10:28

    シャディク「あ。舞台はホテル・アスティカシア。最新技術で宇宙に漂う、まさに『空飛ぶ城』みたいなきれいなホテルだよ。君たちはこのホテルを、お助けNPCや他のPCと一緒に探索する。まあ言ってしまえばクローズドだね」

    ラウダ「……だから、これを見ている人は「こういうことして!」「ここが気になる!」って、積極的に教えてほしいな。こちらは裏話含めて全部知っているから、どうしても不自然になると思う」

    スレッタ「なにをいってるんですか?」

    ラウダ「なんでもないよ。シナリオ名は『最初からきっと』。はじめていこうか」

    スレッタ「くとるふ、るるいえ~!」

    ミオリネ「詠唱を止めなさいスレッタ」

    グエル「ふ……これは生還したな……」

    エラン「その自信はどこから来るの?」


    ハンドアウトを一つ公開するよ

    dice1d4=3 (3)

    1:HO1(ミオリネ)

    2:HO2(グエル)

    3:HO3(スレッタ)

    4:HO4(エラン)

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:13:44

    やったーー!新作だ!待ってました!!

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:17:10

    HO3『スレッタ・マーキュリー』
    ボーナス:POW+10
    本来の姿【幽霊】
    スレッタ・マーキュリーは死んだ。
    何せ暴力団組員だ。そういうこともある。割り切っていこう。
    ……死んだ、そう、そのはずだ。
    えっなんでこのホテルにいるの!?なんで普通の人間みたいに振る舞えるの!?てかこのねこみみなに!?しかも何故か周りは全く突っ込まないし……えなに知らん怖……なにも……わからない……
    とはいっても、あのなんか見てるだけで正気が奪われる奇妙な化け物に追いかけ回される日々はごめんである。全然割り切れてなかった。これは完全な転生ではない。地上で生きていくためにはあらたな肉体が必要だ。なんとなく……そう本当になんとなくの直感だが、ラウダ・ニール、そしてこのホテルから、不思議な力を感じる。
    あなたの目的は『自分が死者であることを周囲に隠して、何らかの方法で転生する』ことだ。
    お助けNPC『????』
    (あとで開示するよ)
    ・あなたはCONとHPが存在しない。いくら刺されようと毒を盛られようと死にはしない。代わりに、MPがHP代わりとなる。0になった場合貴方は存在を確立出来なくなる。
    ・あなたは死体を見てもSANチェックが発生しない。

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:21:24

    なんと
    そのハンドアウトなら虚弱もほぼノーハンデだな

  • 15二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:25:42

    ああ手順を踏まないと確定ロストってそういう……

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:27:27

    スレッタがこれなら他キャラも面白そうなHOもってそうやね

  • 17二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:30:17

     宇宙に浮かぶ巨大ホテル『アスティカシア』。
     大企業ジェターク・ヘビー・マシーナリーによって、あらゆる最新技術を駆使してつくられたこのホテルのオープニングセレモニー、そしてレセプションパーティーに、探索者たちは招待された。各自部屋で荷物を置き、今はエントランスに集合したところだ。
     大きな窓からは、青く美しい地球が見える。
     中央には大きな螺旋階段がある。そのすぐ下の展示場には、布をかぶせられた大きなガラスケースが置かれていて、周りを警備員が囲っていた。
     他の参加者は談笑しているらしい。探索者たちもまた、ここで会話に花を咲かせるだろう。

    ミオリネ「はあ、あ、あ、あ~……新作のネタになるもの、あるといいんだけどな……」
    グエル「は、はじめまして!あの、そこの方、つかぬことをお聞きしますが、ねこがお好きなんですか?」
    スレッタ「え?えへへ……かわいいですよね、これ」
    エラン「あれって作家のミオリネ・レンブラン?興味がある……でもこう、向こうの空間につっこみを入れる人間がいないのも怖い……僕はどうすれば……」

    シャディク「じゃあここで……」
    ミオリネ「待って」
    シャディク「どうしたの?」
    ミオリネ「七版のSIZ目安って諸説あるけど、この卓だとどうなってるの?」
    ラウダ「……一応、男性の場合SIZ*1.2+100cm、女性の場合SIZ+100cmとしているよ」
    スレッタ「あ。グエルさん、私より身長低いですね。7cmなので割とかなり」
    グエル「はあ!?!?」
    エラン「見た目が面白い感じになってる……かくいう僕も、ほんとうにギリギリ勝ってるくらいか」
    ミオリネ「私たち……身長……高い!」
    スレッタ「だいしょうり」
    グエル「勘違いするなよ。全然悔しくなんてないんだからな!」
    エラン「負け惜しみ」

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:35:48

    デッッッッッ

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:37:16

    ラウダ「……話の腰が折れちゃったね。ここで一日の流れを説明するよ。このシナリオにおける一日は、『朝』『昼』『夕』『夜』の四つのターンで構成されている。『朝』『昼』『夕』は探索ターンだ、ホテルの中を自由に見て回れるよ。『夜』はその日の探索で得た情報を共有するよ。あとは、NPCと話す約束をしている場合、基本的にはこのターンを使って会話をする」
    シャディク「今の時間進行は『一日目の朝』だ。ただしこのターンはオープニングセレモニー、次のターンはお助けNPCとの顔合わせを予定しているから、実際に探索できるのは今日の昼からだね」
    スレッタ「おーぷにんぐせれもにー?」
    ラウダ「……うん。それじゃああなたたちが会話をはじめて、しばらくすると」

     そこに、スーツを身に纏った背の高い青年が現れた。彼はステージに上がると、静かに一礼をしてみせる。
    「ようこそ、ホテル・アスティカシアへ。この箱舟の主を任されております、ラウダ・ニールと申します。どうか皆様、楽しんでください」
     しかし次に顔を上げたときには、むしろふにゃりと、どこか人好きのする笑みすら浮かべていた。
    「といっても、堅苦しくても楽しめないよね。宇宙に浮かぶお城だなんて、まるで御伽噺みたいでしょう? 御伽噺に礼儀も礼節も必要ないよ、どうかのびのびと楽しんでほしい」
     場の空気が一瞬で朗らかになった。彼は展示場を指さしながら、ほんの少しだけ頬を紅潮させる。
    「それでは今日の大目玉、最高傑作のお人形。『ダリルバルデ』のお披露目をするよ」
     さあ、おいで。
     ラウダがぱちんと手を鳴らす。警備員たちが布を引いて、それをあらわにさせた。
     たくさんの花が敷き詰められた硝子のショーケースの中に、深紅の一角獣を思わせる人形が置かれている。武器と思われる槍や、重厚感のある脚部、光輪のような頭部。人と言われれば人に見える、機械と言われれば機械に見える、神話の獣と言われれば幻想生物にも見える。あるいは天使と呼ばれれば、そうにも見える。瞳にあたる部分にはめ込まれた乳白色の宝石が、きらきらと輝いていた。その傍には、これまた整った顔立ちの青年が立っている。
    「ではまずは、一曲。皆の親交を深めるために、ダンスパーティーと洒落込もう」
     合図と共に、やってきていたらしいオーケストラがゆるやかな音楽を演奏し始めた。

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:42:06

    スレッタ「え、えっと、これ、何のイベント……です?」

    ラウダ「芸術(社交ダンス)に成功すれば、NPCや他のPCから情報収集することができるよ。本来の初期値は5だけど、あなたたちはそこそこ上流階級だから、20で振ってもいい。もちろんダンスしないで探索に行ってもいい」

    ミオリネ「あー、どうしましょう……まだ情報が足りなさ過ぎて、どう動けばいいのかわからないのよね……」

    グエル「俺は芸術(社交ダンス)を70持っている。できれば踊って情報収集したいが……探索に行くのもありだな。どうしようか」

    スレッタ「私は努力!なんかすごいいいかんじ!はっぴーでうめつくしてダイスできめます」

    エラン「……じゃあ僕もそうしようかな」

    スレッタ「うんめいのだいすろーる、dice1d4=2 (2) します!」

    ミオリネ「じゃ、私も。dice1d4=4 (4) かな」

    グエル「dice1d4=4 (4) にしておくぞ」

    エラン「……dice1d4=2 (2) する」

    1:他のPCと踊る(別途相手ダイスを振ります)

    2:ラウダと踊る

    3:人形の傍の青年に話しかける

    4:展示場の探索をする

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:43:33

    ラウダと踊るのはdice1d2=1 (1) (1:スレッタ 2:エラン)

    踊らなかった方はdice1d3=1 (1)

    1:dice1d2=2 (2) (1:ミオリネ 2:グエル)を連行して踊る

    2:人形の傍の青年に話しかける

    3:他二人と探索をする

  • 22二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:53:02

    ラウダ「じゃあダンス組の処理から行こう」

    スレッタ「はい!あ、その前に聞いていいです?ラウダさん、背が高いって描写されてましたけど、私より高いですか?」

    ラウダ「高いね。なんならエランより」

    スレッタ「つよい」

    グエル「HP高そう」

    エラン「僕を引き合いに出す必要はあったのかな」


    「じゃ、私はちょっと探索に出てくる」

    「あ、俺も……」

     グエルが動こうとしたところで、ふと。誰かに腕を掴まれる。振り返ると、そこにいたのは金髪の青年だ。彼は無表情のまま、グエルの両の手を取る。

    「君、見たところ手練れだよね」

    「……何故わかる」

    「あまりこういう場に慣れていないんだ。相手してくれないか」

    「あー、いや……身体が覚えているから形にはなるが、実のところどういう経緯だったのかはわからないんだ。上手くできるかはわからない」

     そうして二人が踊るのをみて、スレッタはねこみみをぴこぴこと動かす。

     たのしそう。ダンスなんて死ぬ前含めてほとんどやってことないけどたのしそう。誰か相手をしてくれないか、と思ってあたりを見渡し、グラスを傾けている主催者__ラウダに目を留める。

    「あ、あの!」

    「……どうしたの?」

    「あの、おどって、くれません、か!」

     ラウダはぱちぱちと瞬きをして、周囲を見渡す。それからスレッタのねこみみに目を留め、「相手をしてくれる人がいなかったの?」と首を傾げた。それから微笑んで、手を差し出す。

    「いいよ。付き合いでしかしないから、あまり上手くはないけれど」

     __Shall we dance?

    グエル芸術(社交ダンス):dice1d100=73 (73) (70)

    エラン芸術(社交ダンス):dice1d100=18 (18) (20)

    スレッタ芸術(社交ダンス):dice1d100=49 (49) (20)

    ラウダ芸術(社交ダンス):dice1d100=20 (20) (90)

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:56:40

    ズッコケ神話生物引きずってます?

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:56:55

    スレッタはまあしゃーないとして
    エランが成功してるのにグエルよ…

  • 25二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:58:09

    グエル早速ダイスの雲行きが怪しいぞ

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:04:22

    エラン「手練れ(失敗)」
    スレッタ「付き合いでしかしない(ハード成功)」
    グエル「詐欺師が二人いるみたいだなァ~!」
    ラウダ「片方はあなただよ兄さん」

     グエルはぎこちなく踊る。いや、正確には、ステップひとつひとつは正確なのだ。しかし全くリズムにあっていない。エランはその動きをうまく借りつつ、テンポにのせることに注力した。結果として、それなりに見られるものにはなっている。エランは少し、目を伏せた。
    「……慣れているのでは?」
    「聞くな」
     グエルは天を仰いだ。エランはそのままグエルをくるくる回す。グエルはなされるままくるくる回る。最早ダンスというより大道芸か何かである。そこでエランは、「そういえば」と尋ねる。
    「その指輪、なあに?」
    「ああ、これか?これは……知り合いが作った、いわゆるハンドメイドというやつだ」
    「へえ。きれいだね」
    「ありがとう。製作者に伝えておく」

    「……あまり、慣れていない?」
    「うっ、うぅ、ごめんなさい……」
     スレッタはひらりとスカートの裾を翻す。ラウダはふにゃりと笑って、「こういう時はね、余計なことを考えず、楽しくおしゃべりをすればいいんだよ」といった。
    「そうだね。オルフェウスの話は知っている?」
    「おるふぇうす?」
    「愛する妻を生き返らせるために冥界まで赴く話だ。……結論からいうとうまくいかなかった。振り向いてはいけない、その条件を守らなかったから。こういった冥界下りの話は、神話には多い。やはり守らなければならないこと、あるいは禁忌というものは、普遍的に存在するものだね」
     __でも、きっと、オルフェウスには覚悟が足りなかっただけだと思うんだ。
     ラウダはふっと表情を消し、声を低くする。スレッタがどういう意味か尋ねようとしたところで、曲が止まった。ラウダはスレッタの手を離し、元の穏やかな笑みを浮かべてみせる。楽しんでね。そう言って、送り出してくれた。
    「あなたも、一度決めたら振り返ってはいけないよ」

  • 27二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:10:02

    今回も面白そうでわくわくする

  • 28二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:12:27

    シャディク「それじゃあミオリネだね。といっても、図書館。そっか図書館かあ……」

    ミオリネ「推奨技能で目星と明言されたら逆張りして別の技能を取りたくなる。それが探索者の性よ」

    シャディク「……セレモニーの間、勝手に離れるわけにはいかないからね。といっても、一曲終わるまでに調べられるのは一か所が限界だよ」

    ミオリネ「探索可能場所は?」

    シャディク「『全体』、『ダリルバルデ本体』、『ショーケース』。全部目星で振ってもらう予定だったけど、図書館で代用するならハード……は可哀想かな。ー20で成功する必要がある。あとは、近くに、女の子が控えているよ」

    ミオリネ「女の子?」

    シャディク「うん。ぱっと見で分かる特徴としては、平均よりも小柄で、癖毛をひとつで結んでいる。あとは私服を着ているから、招待客っぽいね」

    ミオリネ「へえ……探索する予定だったけど、こっちに話かけるのもありね」

    シャディク「ああ。どうする?」

    dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ「……目星がいらない範囲の情報がほしい」

    2:ミオリネ「ダイスの女神は私の味方。dice1d3=3 (3) を調べるわ」ミオリネ図書館:dice1d100=97 (97) (70-20=50)

    3:ミオリネ「女の子に話しかけてみる」

  • 29二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:23:30

     少女はじっと、ダリルバルデを見つめていた。
     ミオリネはその様子がなにとはなしに気にかかって、近づいてみる。こつん、と。雑踏に紛れて、ちいさく、ヒールが鳴った。それを聞きつけたのか、少女はぱっとこちらを見て、「あ。楽しんでますか~!?」と天真爛漫を絵にかいたような笑みをしてみせた。
    「ええ。あんたは?」
    「私ですか?私はラウダ先輩に言われて、ちょっとちぇっくに来ました!」
    「チェック?」
     ミオリネはぱちぱちと瞬きをする。少女はどう見ても私服で、招待客だ。「警備員なの?」と聞けば、彼女はこくこくと頷く。「はい!ようじんぼー的なあれです!」といいながら。
     それは所謂私服警備員というやつで、あまり大きな声で言ってはいけないのでは? ミオリネは心底思った。思ったけれど口に出すのはやめた。腕を組んで、「なるほど」と神妙な面持ちをする。
    「……自己紹介がまだだったわね。私はミオリネ・レンブラン、小説家をしている」
    「フェルシー・ロロです……っあー!ミオリネってあの!?」
    「知っているの?」
    「もちろんですよ!うわ~、らっきー!」
     フェルシーは目を輝かせて、手を組む。それから鞄に手を突っ込むと、どこからか本を取り出し、甘えるようにじっとミオリネを見つめる。
    「サイン!もらえますか……?」
    「構わないけれど、今お仕事中なんじゃないの?」
    「あっ、そうでした!」
     フェルシーはさっと鞄を元に戻すと、さらさらと何かを書きつけ、表情を取り繕う。そしてミオリネに近づくと、メモを渡し、耳打ちするように__頭一つ近く身長が違うので耳打ちにはならない__小さく言った。
    「あの、もし、ひまなじかん!あったら、連絡してください。待ってます」
     そこには、おそらくフェルシーのものと思われる連絡先がかかれていた。

    シャディク「ということで『フェルシー』と話す約束ができたよ」
    ミオリネ「ああ、NPCと話す約束ってそういう」
    シャディク「ただしフェルシーは忙しいから、連絡してもあってくれるかはわからない」
    ミオリネ「私のファンならもっと気合い入れてほしい」
    シャディク「傲慢!」

  • 30二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:36:42

    ラウダ「一日目の朝はこれで終了。ここからはお助けNPCとの顔合わせだよ」
    ミオリネ「そういえばそんなこと言ってたわね。それで昼ターン潰れるの?」
    グエル「まあ気にしない方がいい。夕ターンは探索ができるのだろうし」
    スレッタ「おたすけNPC!どんなひとか、気になりますね……♪」
    エラン「……なんとなく、見当はついているけれども」
    シャディク「そうだね。……じゃあ、水星ちゃん、来てくれるかな?」

     昼食は部屋でとるように言われた。
     終わった。
     部屋なんてない。なんでここにいるのかすら、わからないのだから。そもそもたぶんごはんを食べることができるかどうかすら怪しい。他の三人が続々と部屋に帰っていくのを見送ってから、「わああ」と頭を抱える。ねこみみが揺れる。おわった。
     そんな様子を見ていたのだろうか。ふと、「ねえ」と誰かが話しかけてきた。
     顔を上げれば、そこにはミオリネとよく似た少女が立っている。だが、背が低いし、何かかこう、よくわからない不思議な雰囲気があるから、違うのだろう。彼女はスレッタを見てぱちぱちと目を瞬かせた。
    「あんた、死んでるわね」
    「なんでわかるんですか!?」
     彼女は腕を組み、「色々あるのよ」と呟いた。それからスレッタの手を取り、首を傾げる。
    「……似た者同士の誼よ。匿ってあげる」
    「いいんですか?」
    「いいのよ。なんかほっとけないから」
     少女は微笑んだ。笑い方までミオリネそっくりだ。世の中には似た顔の人が三人はいるというが、あながち間違いでもないのかもしれない。スレッタは彼女の手を握り、「お名前は?」と尋ねる。
    「ミオリネよ」
    「……なまえまでおなじ……じゃ、じゃあ、ミオミオ、って呼んでもいいですか?」
    「ダサすぎ。……ま、好きにすれば?」
    HO3お助けNPC『ミオミオ』
    ・たまたま出会った不思議ちゃん。有名な翻訳小説家の少女と一緒に招待されたらしい。あなたが死者であるとなぜか一瞬で見抜き、助力を約束してくれた。
    ・あなたは他人の肉体に憑依して隠れることができる。『ミオミオ』に隠れるなら自動成功だが、それ以外の人間にはPOW対抗で勝つ必要がある。また、死者に隠れることはできない。

  • 31二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:54:12

    なにか見覚えのあるミオミオですねぇ

  • 32二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:02:29

    「へえ、さいきんはじめたおしごとで、職場のひとに気に入られて……」
    「ええ。あとはまあ、知り合いが作家をやってて、その誼でね」
    「さっか!ミオリネさんもさっかです!」
    「ふうん。案外意気投合するかもね。一度会わせてみたいけれど……難しいかも、今修羅場だし」
    「しゅらば」
    「ええ。しゅらば」
     通された部屋で、スレッタは静かに紅茶を飲む。胃、というか内臓に何かが落ちる感覚はある。が、それで活力になるかというと、何か違う気がする。強いて言うなら、おなかいっぱいのときに食べるデザート、それに感覚が近い。生理的な欲求(存在するかもわからないが)が満たされるというよりは、ただただ満足感が先立つ。
     対面するミオミオはパンを千切りながら、なにとはなしに話し続ける。ほんとはあいつらも連れてきたかったんだけど、忙しいみたいで。いや仕事してないで療養してほしいけど。今頃なにしてるのかしら。そんなことをつらつら喋ってから、ふと、壁に目を留める。
    「あ。あれがこのホテルの地図みたいね」
    「おお……一階が公共スペース、二階が娯楽スペース、三階が職員さんたちのスペース、という感じでしょうか」
    「ええ。で、四階以上が私たちの部屋、と」
    「たんけん!私っ、探検したいです!」
    「……あぶなっかしいからついていってあげる」
    「うう?わたし、あぶなっかしいですか?」
    「かなりね」
    「ありがとうございます!」
     スレッタはニコニコ笑って、ミオミオの手をとった。ねこみみがぴょこぴょこと揺れる。ミオミオが少しだけ目を伏せて、「そういうところよ」と小さく言った。どういう意味か聞こうとしたが、やめた。

  • 33二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:08:21

    このミオミオはあのミオミオかあ…

  • 34二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:08:52

    ラウダ「さて、顔合わせ終了だね。あ、マップ……探索表で、『☆』のマークがついている場所は、NPCを呼び出して一緒に遊ぶことができるよ。もちろん連れて行かなくても情報はあるけれど、一緒に遊ぶとなかよしになれる」

    ミオリネ「それで、お助けNPCは、……」

    グエル「たのもしかった。さすが俺を助けただけのことはあるとおもう(小並感)」

    スレッタ「えへへ、いっしょ、です~……♪」

    エラン「……ところで、探索表のところ。『フィルドの夜明け』になってるけど」

    シャディク「完璧で幸福なKPが間違えるわけないよ。PCの目がおかしいだけだよ」

    ミオリネ「完璧で幸福なら仕方ないわね」

    グエル「そうだな。何せ完璧で幸福だもんな」

    スレッタ「パラノイアはじまりました?……それで、今日はあとひとつ、どこかたんさく、できるんですよね」

    エラン「まずはどうやって行動するかを決めよう。複数人でかたまるか、四人ばらばらに動くか」

    ミオリネ「……KPからPvP想定って言われてる以上、野放しに動かすのも怖いわね」

    グエル「ああ。しかし逆に言えば、単独で行動したいやつもいるんじゃないか?」

    スレッタ「私はどっちでも!……というか、ここでそれを開示するようなひと、いませんね……?」

    エラン「ああ。……どうしようかな……」

    スレッタ「……それじゃあ……」

    dice1d3=2 (2)

    1:スレッタ「四人ばらばらに動きます?」

    2:スレッタ「私がHOdice1d3=2 (2) さんと一緒にうごくので、他の二人で行動、お願いします!」

    3:スレッタ「四人で固まって動きましょう」

  • 35二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:19:15

    スレッタ「ねこ仲間です。行きましょう、グエルさん!」

    グエル「ああ。じゃあ、ミオリネ、エラン、頼んだ」

    ミオリネ「……まあ、戦闘力を考えると妥当なラインじゃない?」

    エラン「それで、どこに向かおうか。鍵がかかっている部屋もあるみたいだから、まずは鍵を探さなければいけない……のかな」

    スレッタ「どこにあるんでしょうね……?私は、ラウダさんに言われた、オルフェウスがどうこういう話が気になるので、書斎に行ってみたい、ですけど……」

    グエル「俺はやはりダリルバルデが気になる。だが、二階が気になるというのも事実だ」

    ミオリネ「別館ってのもね。……わざわざ、別館に入るところから鍵がかかってる、なんて……重要な情報があります、って言ってるようなものじゃない」

    エラン「うん。あとは、話を聞けそうなNPCと会話をする約束もしておきたいけど……一応聞いておく。他のNPCはどこにいるの?」

    ラウダ「さあね。行ってみればわかるんじゃない?」

    スレッタ「……じゃあ、私とグエルさんは、dice1d3=3 (3) 階の、dice1d5=1 (1) に向かいましょう!」

    グエル「ああ。この発言に他意はないが、鍵のかかっている部屋が出たらdice1d2=2 (2) (1:展示場 2:書斎)に向かうぞ」

    ミオリネ「私たちはどうする?dice1d3=2 (2) のdice1d5=5 (5) にでも行く?」

    エラン「そうだね。ちなみに僕の発言にも他意はないけど、鍵のかかっている部屋にあたったらdice1d2=1 (1) (1:展示場 2:書斎)に向かうよ」

  • 36二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:19:42

    わーい新作だ!!今回も楽しみにしてます!!

  • 37二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 07:21:58

    「そのねこみみ、本当に不思議ですね。どうやって生えてるんですか?」

    「ふふ、きぎょーひみつ、です!」

    「おおおっ、なんか、かっこいい、かんじ……!」

     わかんないだけなんですけどね、とは言わず、スレッタはふふんと胸を張った。「探検したい」というスレッタに、グエルがついてきてくれた、という形だ。それからふっとグエルの方を見て、「あの」と小さくつぶやく。

    「スレッタ、って。呼び捨てでいいし、敬語もいらないですよ~!」

    「いいんですか?」

    「はい!なかよしになりま、しょう!」

    「……わかりました。じゃなくて、わかった!改めてよろしく、スレッタ」

     なんかともだちっぽいかんじ! ねこみみをぴょこぴょこ動かして喜ぶスレッタと、少しはにかんだような様子のグエルを見て、後ろで立っていたミオミオは切に思った。こいつら図体でかいのに小動物すぎる。ねこにしても人懐っこすぎる。つっこむのはやめた。疲れそうだし。

     二人は和やかに談笑しながら、使用人部屋に向かう。スレッタが扉を開けると、中には長い茶色の髪をした少女が一人きり、立っていた。彼女はこちらを見ると、「わっ」と驚いたような声を上げる。

    「こ、ここは、関係者以外、立ち入り禁止!ッスよ~!」

     そう言って、むむ、と難しい顔をして見せた。


    グエル「ペトラか?」

    シャディク「透視やめて」

    スレッタ「ペトラさんなら説得か言いくるめでうまいこと言いくるめて通れません?」

    シャディク「君たちペトラをなんだと思ってるの!?……まあ、言いくるめのハードに成功すれば入れるとしてもいいよ。今から急げば別の部屋の探索もできそうだけど」

    スレッタ「……ハード、ですか。35%……」

    グエル「二人でやるならそう分の悪い賭けでもないが」

    スレッタ「うーん、うーん……」

    dice1d2=2 (2)

    1:スレッタ「はい、言いくるめチャレンジ、します!」スレッタ言いくるめハード:dice1d100=47 (47) (35) グエル言いくるめハード:dice1d100=47 (47) (35)

    2:スレッタ「dice1d2=2 (2) (1:三階警備室 2:シアタールーム)に行きましょうか」

  • 38二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 07:56:45

    スレッタ「……でも、あまりここにいる意味もない、ですね。止められるなら大人しく引き下がりましょう」

    グエル「どこへ行く?」

    スレッタ「警備室……といいたいところですが、ミオリネさんたちカジノいきましたよね。私達も遊びましょう」

    グエル「真面目に探索しない探索者」


     シアタールームには、今は誰もいないようだ。ディスクを見れば、流行りの恋愛ドラマからほのぼのアニマルビデオ、ハラハラドキドキのサスペンスに果ては相当な古典作品まで、雑多につっこまれているようである。

     適当にひとつ手に取ってみれば、「うごく!そらとぶのりものずかん」と書かれている。こどもむけの映像作品まで揃っているらしい。スレッタはディスクを棚に戻して、ふと、振り返った。

    「グエルさんは、どんな映画が好きなんです?」

    「……あったかも、しれない。だが、思い出せない。記憶がないから」

    「はわ……」

     思った以上に重々しい口調で言われて、スレッタはしょんぼりとねこみみを垂らした。その様子を見たらしいグエルが、慌てて「気にするな」とぱしぱし背を叩いた。

    「記憶がなくても、存外、日常生活に支障は出ないものだ」

    「で、でも、かなしい、ですよう……」

    「そういうもの、なのか?」

    「そういうものです!」

     スレッタは小さく息巻いて、戸棚に向かう。グエルもすぐ後ろをついていった。

    「何をするつもりだ?」

    「グエルさんの好きなもの、見つけましょう!思い出せないなら、それ以上に素敵な思い出、いっぱい、いっぱい、作ればいいんです!」

     スレッタは笑って、戸棚に向き合った。

     グエルがその様子を見て、口許を半開きにさせる。空色のひとみが、きらきらと輝きはじめた。

    1:戸棚 2:全体(こちらなら-20で判定)

    グエル図書館:dice1d100=61 (61) (70) dice1d2=2 (2)

    スレッタアイデア:dice1d100=10 (10) (50) dice1d2=2 (2)

  • 39二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 12:26:01

    スレッタ「かみにあいされている」
    シャディク「戸棚見てたら成功してたのにねえ……」
    グエル「くっ、プッシュ……いや、どうしても気になることがあればまた来ればいいか。どうせここで見つけられるのは映画のディスクだろう。どうせ集合までに見る時間が無いし、重要だとも思えない」
    スレッタ「まあ見るからにデートイベント用みたいな部屋ですもんね、シアタールーム」
    シャディク「ええ?しておいた方がいいと思うけどなあ……まあいいや。じゃあそうだね、グエルがぼんやり水星ちゃんを見ていると、スレッタは何かを見つけたらしい」

    「……あれ?」
     スレッタは屈み込む。部屋の隅に、まるで隠れるように、手のひら大ほどのちいさなねこの置物がおちていた。
    「これって……」
    「うん?なんだこれは、どうしてこんなところに……」
    「誰かの落し物、でしょうか」
    「案外元々置いてあるものかもしれないな」
     二人はじっと、それを観察する。スレッタに関してはねこみみをぴこぴこと動かしている。
     大きさを無視すれば今にも動き出しそうなほど精巧に作られたそれは、金属にも、陶器にも、硝子細工にも、布にも糸にも毛皮にも見える。あるいはそのどれでもあって、どれでもないのかもしれない。吸い込まれそうなほどきれいな瞳は、光を浴びてきらきらと輝いていた。
     興味津々で手を伸ばしたところで、「勝手に触ったら怒られるかもしれない」とグエルが制止した。スレッタがぴゃっと腕を引っ込めると、ねこはじっと、こちらを見ている。
     いつの間にか、時間が経ってしまっていたようだ。
    「……これでは映画を見る時間はない、かもしれないな」
    「それならまた、ここで会いましょう。それで今度は、きっとたくさん、映画を見ましょうね」
    「いいのか?」
    「はい!私のおすすめはアクション映画ですよ」
    「……楽しみにしている」
     グエルがはにかんだ。
     スレッタは頬に手をあて、それから片手を突き出す。小指を立てて、やくそくですよ、と言った。
     ちなみにバッチリこの場におり、一部始終を見ていたミオミオは、空気を読んで全力で気配を消しながら「砂糖吐きそう」と呟くなどしていた。

    【グエル スレッタ 一日目 夕 終了】

  • 40二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 18:51:01

    エラン「さて。スレッタのところの既視感あるミオリネは、誰もお助けNPCをつれていない、と」

    ミオリネ「連れてこれるわけないじゃない」

    エラン「……まあ、それもそう、か。それで、どこにいく?」

    ミオリネ「カジノとかどう?まだ何も状況がわかっていない……逆に言えば、時間のある今のうちに、見ておくのもありだとは思う」

    エラン「わかった。ラウダ、それでいく」

    ラウダ「それなら、そうだね。行動できるのは二回までだ」


     カジノ、という華々しいイメージに反して、そこは洒落てこそいるものの、落ち着いていてどこか頽廃的な、平たく言えば大人な雰囲気が漂っている。

     全体の調度や家具は赤と金で統一されている。シャンデリアを模した照明や、どこからか漂う煙草や名も知らぬ酒の香り、落ち着いた重厚感のあるジャズ・ロックが、なんともいえない怪しさを醸し出していた。所謂パチンコなどはなく、カードによる卓上遊戯が中心であるようだ。ダーツボードやビリヤード台もあるが、カジノというより、遊ぶ場所のあるラウンジ、といったほうがイメージとしては近いかもしれない。

    「あんた、こういうところに来たことあるの?」

    「ない」

    「……それにしてはやけに勇敢というか、躊躇いがないというか……。私もないけど」

    「じゃあはじめてどうし、だね。どうする、何をする?」

    「積極的ね」

    「そんなことはない。ただ、君の__ミオリネ・レンブランの出す小説は、いつも読んでいる。ファンだ。その先生と一緒にいられる機会だなんて、一生に一度、あるかないかだ」

    「……そういうことを、面と向かって言うところよ」

     ミオリネは微かに目を伏せて、ふいとエランから視線を逸らした。

    dice1d4=3 (3)

    1:ミオリネ「とりあえず探索するわ」ミオリネ図書館(代用目星):dice1d100=3 (3) (70-20=50) エラン目星:dice1d100=79 (79) (70)

    2:エラン「カードで遊ぶよ」

    3:ミオリネ「ダーツでもしてみる?」

    4:エラン「ビリヤードで遊ぼう」

  • 41二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 19:21:57

     二人が談笑しながらダーツボードの方に近寄ると、どうやらそこには先客がいるようだった。

     どこか険しい顔をした、中年程度の男だ。仕立ての良いスーツをきて、睨むようにボードを見つめている。それでも威圧感を感じないのは、彼の頭に、スレッタとおなじようにねこみみが生えているからだろう。彼はすっと呼吸を整え、みみをぴんと立てて、投げる。タン、と軽い音がして、それはきれいにボードに突き刺さった。

     ふっと息をついて、それからどうやら、二人の存在に気づいたらしい。「興味があるのか?」と親し気に話しかけてくる様子は、先程の真剣なまなざしからは想像もつかないほど穏やかだ。

    「あ……はい。やったことはないんですけど」

    「誰でも最初は初心者だ。お前たちさえ良ければ、少しは教えてやろう」

    「ありがとう」

     男は二人に五本ずつダーツを渡すと、身振り手振りや実践を交えながら教えてくれた。彼の言葉は不思議と、頭にすっと入ってくるように、わかりやすい。彼はふと思いついたようにポケットに手を入れると、赤い銀紙に包まれたチョコレートを取り出した。

    「……そうだ。せっかくだから対決してみなさい」

    「たいけつ」

    「ああ。勝った方にはこれをやろう」

     その方が張り合いも出るだろう。

     言って、男は鷹揚に笑ってみせた。


    ミオリネ「へえ。燃えてきたわね」

    エラン「……判定は?」

    ラウダ「射撃、投擲、手さばき、CONのいずれか。レギュラー成功で1点、ハード成功で2点、イクストリーム成功で3点」

    ミオリネ「なんてことなの。勝ち目がないわ」

    エラン「ダーツを選んだ君にも非があると思う」

    ラウダ「とりあえず判定してよ。五回勝負ね」

    ミオリネ「……そうね、ここで確率をひっくり返してこその探索者よ」

    エラン「つよい」

    ミオリネダーツ:dice5d100=50 68 31 20 16 (185) (55)

    エランダーツ:dice5d100=34 2 11 16 82 (145) (70)

  • 42二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 19:34:50

     二人とも刺さった本数としては四本だ。彼はその様子を見て、「ふむ。筋がいい」と頷く。

    「……ミオリネが6点、エランが9点か。僅差でエランの勝ちだな」

    「やったあ」

    「う、うう……!悔しい!もう一回!」

     ミオリネが頬を膨らますのを見て、男はおおらかに笑った。そしてサイドテーブルに目を向けると、ミオリネにひとつ、エランにふたつ、チョコレートを手渡す。ミオリネはふっと顔をあげて、「私にも?」と首を傾げた。

    「ああ。たまたま、三つ持っていたからな。大切に食べるといい」

    「……ありがとうございます」

    「いいんだ。もし興味が湧いたなら、また来るといい」

     男は腕を組み、テーブルのうえのグラスを傾けた。

     __そこでふと、エランが、顔を上げる。

    「あれ。僕たち、自己紹介しましたか?」

    「なんだ、忘れたのか。……まあ、小さい頃に一度あったことがあるくらいでは、忘れるのも詮無いか」

     男は焦げ茶色のねこみみをぴくりと動かして、ニイと口角を上げる。

    「俺はヴィム・ジェタークだ。これからは忘れるなよ」


    ミオリネ「ヴィム(ねこみみ)??」

    エラン「スレッタ(ねこみみ)と比べてかなり特殊な趣味に対応した感じだね」

    ラウダ「さて、どうする?交渉技能を使えば、もう少し話すことができるよ。時間的に他のところに探索に行くこともできる」

    ミオリネ「衝撃的すぎて全部頭から吹っ飛んだんだけど」

    エラン「というかこれ許可取ったの?本人に」

    ラウダ「父さん、ノリノリで『いいぞ。かっこよく描写しろよ』って」

    ミオリネ「ジェターク家の末路」

    エラン「どうしてこうなった」

    dice1d4=2 (2)

    1:ミオリネ「……探索するか」ミオリネ図書館(代用目星):dice1d100=96 (96) (70-20=50) エラン目星:dice1d100=79 (79) (70)

    2:エラン「カードの方にも行こう」

    3:ミオリネ「ヴィムから話を聞く」ミオリネ説得:dice1d100=75 (75) (70) エラン心理学:dice1d100=47 (47) (70)

    4:エラン「ビリヤードで遊ぼうか」

  • 43二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 19:36:38

    ま、まあ毎回背景でお亡くなりになってたのに比べれば、ネコミミの一つや二つ……

  • 44二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 19:49:05

    祝愛好きなのでまた同じ設定のキャラに会えて嬉しい
    それにしても今回のジェターク家は違和感を感じるくらいフレンドリーだね

  • 45二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:10:23

    生きてるヴィム(貴重)

  • 46二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:31:22

     カードゲームのために設計されたのであろうテーブル、そのカウンターの内側で、ディーラーらしき少女が退屈そうにトランプをシャッフルしている。褐色の肌に銀髪がよく映える彼女にも、やはりねこみみが生えていた。

     カウンターの内側には、よくわからない鉱石やら、ナイフやら、何やら異質なふるぼけたぬいぐるみやらが置かれている。彼女は二人がこちらを見ていることに気づくと、はっとしたような顔をして、目を輝かせる。

    「あれあれあれ?遊んでいかれるんですかぁ?」

    「え?ええ、そうしようと思っていたところだけど」

    「あたし、ディーラーのセセリア・ドートと申します。せっかくだからブラックジャックでもしましょうよ、かけ事をしていく人がいなくて、退屈していたんです」

     彼女__セセリアは、ニマニマと読めない笑みを浮かべる。エランが「賭け事?」と聞けば、セセリアが「はい」と頷いた。

    「そちらで好きなものを賭けて、トランプ勝負をするんですよ。負けたらそれは私のものです。勝ったらそうですね、ここにある中から好きなものを一つあげますよ」

    「……がらくたばかりに見えるけど」

    「がらくたなんかじゃありません!これは魔法の宝石、これは吸血鬼のナイフ、これは記憶を封じ込めたぬいぐるみ……」

     彼女は真偽の定かでないことをつらつらといってのける。それからニイと笑って、「どうです?」と挑発するように言ってみせた。


    ミオリネ「セセリア(ねこみみ)」

    エラン「……これがほんとのアーティファクトなのか、それともただの模造品なのか、絶妙に判断ができない」

    ミオリネ「急に一般的なヤツに戻ったわね」

    エラン「どうしよう。受けるべきかな?おあつらえ向きに賭けるものはあるし」

    ミオリネ「あんたヴィムからもらったチョコ賭けるつもり?」

    エラン「だめだったかな」

    ラウダ「……だめかどうかは置いておいて、時間的に対戦できるのは一人だけだよ。どっちが出る?もちろん、対戦せずにここから立ち去ってもいい」

    dice1d3=2 (2)

    1:ミオリネ「じゃあ、私がやるわ」

    2:エラン「……僕がやる」

    3:ミオリネ「やめときましょっか」エラン「だね」

  • 47二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:32:09

    ヴィムにゃん助かる

  • 48二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:34:05

    まともなヴィムには猫の耳が生えている
    理解

  • 49二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:41:09

    「へエ?お兄さん、顔に見合わず大胆ですね」

    「……どういう意味かわからないけど、やるからには勝つよ」

     セセリアはカードを切りながら、「いやいや」と茶化すように言った。エランは今しがたヴィムにもらったチョコレートのうち、片方をテーブルにのせる。ミオリネがそれを見て、「大丈夫なの?」と首を傾げた。

     エランは何も言わず、ただこくりと頷く。セセリアは足を組み、ふと、なんてことないように呟いた。

    「そういえば、ダリルバルデの噂!ご存じですか?」

    「……噂?」

    「ええ。ここに来る人は噂好きな人が多いですからね……なんでもあの人形の瞳に嵌められている宝石、『シュバルゼッテ』には、なんでも人の魂を閉じ込める力があるって噂ですよ」

     エランは少しだけ眉間に皺を寄せた。

     セセリアはその様子をちらりと伺ったあと、しかし、構うことなくそのまま続ける。

    「あれに人の魂を組み込めば、動く人形が完成するんですって。不思議ですよねェ~」

     ま、噂は噂ですよ!

     どうやらカードを切り終わったらしい。ニイ、と口角をあげて、セセリアはざっとボード上にカードを並べる。そのうち一枚を手に取ると、エランに向けて、もう一枚。差し出した。

    エラン幸運:dice1d100=28 (28) (65)

    セセリア芸術(カード):dice1d100=25 (25) (60)

    ※真面目にやってたらそれだけで日が暮れてしまうので、ロールでより高いレベルの成功度を出した方が勝利とします。同じ成功度だった場合は出目が低い方が勝ちです。

    「さ。やりましょうか」

  • 50二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:52:43

    エラン「まけちゃった」
    ミオリネ「出目が強い」
    ラウダ「すごいいい勝負してる」
    エラン「うう、それじゃあチョコはセセリアにあげる」
    ミオリネ「可哀想なヴィム……」
    ラウダ「父さんはダーツに集中してるから気づかないよ、多分ね」

     __本当に、ギリギリの勝負だった。
     結果としては攻めすぎたエランが派手にバーストして負けたが、それがなければ負けていたのはセセリアだろう。彼女は頬を紅潮させ、「すごいすごぉい!」と手を叩いた。
    「面白かったです。じゃあこれは私がもらっていきますね」
    「……どうぞ」
    「あっ、これお酒入ってますね。おいし~」
     セセリアはにまにま笑う。ミオリネはその様子を見て、それからちらりと時計に目を移す。
    「そろそろいい時間ね。夕食はレストランでパーティーがあるんでしょう?行かないと」
    「お、嫉妬ですか?」
    「そんなんじゃないわよ。そもそも、私とエランはそういう関係じゃない」
    「お熱ぅい」
     聞く耳を持たず、そう茶化したセセリアを、エランはちらりと一瞥する。それからくるりと踵を返し、その場をあとにしようとした。ところで、
    「また、お待ちしていますからね。勝負、楽しかったですよ」
     突然、背後から声をかけられる。
     エランは一瞬立ち止まる。しかしミオリネがすたすた去っていくのを見ると、未練を断ち切るようにふるふると首を振り、その背を追って歩き出した。

    【ミオリネ エラン 一日目 夕 終了】

  • 51二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:09:47

     昼間とは違い、夜はちょっとしたパーティーがあるようだった。一流のス=シ職人がス=シを握ってくれたり、コックが目の前で肉を焼いてくれたりと、かなり力が入っている。また、一段高いところには、ちょっとしたステージとグランドピアノが用意されている。

    「あ!ミオリネさん!」

     スレッタがねこみみをぴこぴこさせて近寄った。ミオリネは「あら」と言って、そちらに微笑みかける。自然と、グエルとエランも顔をあわせることになった。

    「ミオリネさん、たんけん、できましたか!?」

    「ええ。そうね、カジノに行ってきたわ。ねこみみの生えたヴィムって人がいた」

    「それと、セセリアがディーラーをやっていたよ。カードゲームで勝つと好きなものを貰えるらしい」

    「使用人部屋は関係者以外立ち入り禁止だった。あとは、シアタールームにねこの置物があったぞ」

     四人が食事をしながら談笑をしていると、ふと、ラウダがパンと手を叩き、注目を集める。

    「せっかくだから、何かパフォーマンスをやってくれるひとはいないかな。我こそは!というひとは、いない?必要なものがあれば貸すよ」

     ラウダが目を輝かせて言う。

     その様子は、年相応の子どものようで、無邪気だ。


    ラウダ「というわけで大喜利大会だよ。芸術技能に成功するとラウダの機嫌がよくなる」

    ミオリネ「へえ。じゃあ、おあつらえ向きにピアノあるんだし、ピアノ弾こうかな」

    グエル「じゃあ俺はミオリネのピアノにあわせて社交ダンスをするが……相手が必要だよな」

    シャディク「幸運で成功したら今出てる女性NPCの、そうだね……dice1d3=1 (1) (1:ペトラ 2:フェルシー 3:セセリア)が相手になってくれるよ。失敗しても相手は見つかるけど、相手からの情報収集はできないだろうね」グエル幸運:dice1d100=9 (9) (40)

    スレッタ「わ、私は……果物ナイフでりんごに飾り切りの彫刻をします!もちろん、ねこちゃんをつくりますよ~!」

    エラン「エアガンみたいなもので、遠くのまとにあてるやつやる。もちろん実弾は使わないよ、あぶないからね」

    ミオリネ芸術(ピアノ):dice1d100=89 (89) (70)

    グエル芸術(社交ダンス):dice1d100=93 (93) (70)

    スレッタ芸術(彫刻):dice1d100=53 (53) (70)

    エラン芸術(拳銃):dice1d100=67 (67) (70)

  • 52二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:15:31

    グエルちゃんとお祓い行った?

  • 53二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:21:36

    今回ミオリネも地味に出目高いな…

  • 54二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:22:08

    全体的に出目が沸いておりますわ!!

  • 55二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:24:19

    「えい、やあ、とうっ……!」
    「……」
     りんごを使った彫刻や、正確無比な射撃は、やはり見ごたえがある。観客一同湧いている。ラウダも機嫌がよさそうだ。無邪気にぱちぱちと手を叩いている。
     スレッタはえへへ、と、手を掲げた。エランは一瞬ぱちぱちと目を瞬かせた後、ぱちん、と己の手を打ち付ける。ハイタッチだ。オーディエンスが更に盛り上がる。
     ゆめみたいだ。
     死んでしまったときは、二度とこんなことはないのだろうとおもった。たのしい。たのしい、たのしい! スレッタは満面の笑みを浮かべて、きれいに一礼をした。
     __一方その頃。
    「あ、あう、あ……」
    「ミオリネ、緊張するな!」
    「あ、あの、大丈夫ッスか……?」
     どうやら給仕をしていたらしい、昼に会ったあの、使用人の少女__ペトラ、というらしい__を誘ったグエルは、どうやら完全に固まっているらしく、あちこち音を外しているミオリネの演奏に、見事に翻弄されていた。その様子は優雅なワルツというより、さながら歌ネタコントの一幕である。ちなみにペトラもまた、あまり運動神経がよくないのか、ギシギシとロボットのような動きをしており、見事にリズム感のなさを露呈させている。
     ようやくミオリネが弾き終えた頃には、「今スレッタ達の方に注目が集中していてよかった」と切なる声が漏れる程度にはぐちゃぐちゃになっていた。
     ペトラがじっとグエルを見る。それから、「あの……」と、意を決したように切り出した、
     瞬間。
     バチン、と音がして__
     照明がおちた。

  • 56二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:29:13

    今更だけどヴィム本当に生きてるんか?
    同じネコミミ仲間のスレッタ幽霊なんだが

  • 57二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:33:30

     照明はすぐに復旧した。しかしあたりに、煙幕が立ち込めている。視界が、歪む。あちこちから混乱するような声や、悲鳴じみた叫び声があがるだろう。和やかだったはずのレストランは、一瞬で恐慌に包まれる。
     やがて煙幕が晴れる。視界が、鮮明になる。すると、呆然としていたらしいラウダの前に、一枚の封筒が置かれていた。
     ラウダが震える手で、封筒を開く。カードを取り出す。エンボス加工が施されたそれは、一見趣味の良いラブレターのようにも見える。しかしそれは、ラブレターでもなんでもない。
     ラウダが震える手で、封筒を開ける。中身を、取りだし。読み上げる。
    『予告状
     親愛なる獅子へ
     この天空の城が沈んでしまう前に
     あなたの最愛の一角獣を頂きに参上します
      __怪盗ジューヴ』
    「……意味が分からない!」
     ラウダが激昂するように叫ぶ。怪盗。なんだそれは。映画か何かのつもりか? ラウダは眉を跳ね上げて、盛大に舌打ちをした。それからゆっくりと息を吸って、吐き、呼吸を整える。
    「このホテルは宇宙に浮かぶ箱舟。密室だ。怪盗は外部犯じゃない、この中にいるはず。これより、怪盗が捕まるまで、一切の出入りを封鎖する」
     __ダリルバルデを奪うなんて、許さないよ。
     ラウダは憎々し気に宙を睨んだあと、は、と息を吐き、低く笑った。
    「……お手並み拝見と行こうか。わざわざ怪盗を名乗るからには、鮮やかに、無傷でやるんだよ?オーディエンスを傷つけるのは、ただの強盗だ」

  • 58二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:56:02

    スレッタ「なにがはじまるんです?」
    ミオリネ「怪盗ジューヴ……?」
    グエル「ミステリか?古典的なミステリなのか?」
    エラン「どちらかというとサスペンスでは?」
    ラウダ「というわけでいったん解散という流れになったよ」
    シャディク「たはは。俺、まだ名前も出てきていないんだけど!?」
    スレッタ「え、えっと……私たちの中の誰かに、怪盗がいる……?」
    ミオリネ「まだわからない。外部犯でなくても、NPCの誰かという可能性もある。何より私たち全員、停電になった瞬間にはアリバイがあった」
    グエル「ああ。ミオリネはピアノ、俺はペトラとダンス、スレッタとエランも観客の前でパフォーマンス……そういう状態で照明を落として煙幕を張り、ラウダに予告状を持たせるなんて芸当、普通に考えれば不可能だ」
    エラン「普通に考えればね。でも、協力者がいれば?あるいは、アーティファクトや魔術を使っていれば」
    ミオリネ「今それを邪推しても仕方ない。とにかく、これで探索する明確な理由ができたわね」
    グエル「ああ。怪盗を探す。あるいは、怪盗が狙わなければならないダリルバルデについて調べる。か」
    スレッタ「そ、そういえば!……つまり、怪盗が狙うほどの価値が、ダリルバルデにはある、ということですもんね?」
    エラン「……さあ、そこまではわからないけれど」
    ラウダ「相談は終わりかな?」
    シャディク「じゃあ、ここからそれぞれの夜の行動に移るね」

    「か、かいとう、かいとう……なんだか、映画、みたいです……!」
     明日、もしグエルと映画を見ることになったら、そういったものを選ぶのもいいかもしれない。そんなことを思いながら、スレッタが目を輝かせてミオミオの部屋に戻ろうとしていると、ふと。
    「……スレッタ・マーキュリー」
     誰かに、声をかけられる。
     振り返れば、そこには__
    「少し、話しておきたいことがあるんです」
     褐色の肌に、銀色の髪。
     そして、スレッタと同じように、ぴょこんと生えたねこのみみを持った、愛らしい少女が立っていた。

  • 59二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:13:27

    ところでネコ耳の人たちにはヒト耳もあるのでしょうか

  • 60二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:00:08

    >>59

    ラウダ「その情報はあなたのクリアランスには開示されていません」

    シャディク「……えっとごめんね、君めてなかった、ってことだよ。まあ、たぶんないんじゃないかな?みみがたくさんだから聞き耳に補正ください!って言われても困るしね」


     スレッタが「……誰です?」と警戒するように言うと、セセリアはニコニコ笑いながら近づいてきて、そっとスレッタのねこみみを撫でた。警戒するように一歩身を引くと、セセリアは面白そうに言う。

    「……あたし、水星ちゃんが何者か知ってるの。もう死んでるんでしょ?」

     スレッタが、目を見開く。「こう見えても物知りなんですよね」と、感情の読めない声で続けた。セセリアは笑みを浮かべたまま、スレッタの頬を撫でる。

    「大丈夫。このことは誰にも言いませんよ。ああでも、ラウダ先輩はこのことを知っているんです」

    「……え?」

    「だって、疑問に思わないんですか?招待状も何もないのに、何故見逃されてるのか。まあ、信じるか信じないかは任せますけど」

     くすくす、ねこのように悪戯っぽく笑って、セセリアの指先が、スレッタの喉を撫でた。ごろごろ、生理的な音が出る。スレッタは守るように数歩後ずさり、自分の手を自分の首にあてた。

    「い、いみ、わかんないです。冗談はやめてください」

    「水星ちゃんにとって、ダリルバルデはいいものじゃありませんよ。何故かはそのうちわかります。ところで水星ちゃんは、転生するための肉体を、手に入れなければならない。ちがいますか?」

     名探偵のような顔をして、セセリアが距離を詰める。スレッタは立ち止まったまま、セセリアの青い瞳を見つめる。

    「……これは、提案ですよ」

     『怪盗』の正体は、こういった魔法のアイテムに詳しい組織の人です。だから怪盗の正体を突き止め、脅す鳴りなんなりして魔法のアイテムを奪うことさえできれば、……あとは、肉体なんて、いくらでも見繕ってあげる。

     セセリアは微笑む。そうしてそっと、スレッタに何かを手渡した。開いてみればそれは、セセリアの部屋の番号と、連絡先であるようだった。

    「……これは、」

    「今日は遅い。明日から、頑張ってくださいね?名探偵のこねこさん」


    スレッタHO一部変更

    あなたの目的は『転生の手段を得るために怪盗の正体を突き止める』ことだ。

  • 61二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:14:30

    「……繋がらない、か」
     フェルシーと連絡を取ろうにも、一向につながらない。それもまあ、あの騒ぎのあとでは当然か。ミオリネはぽいと端末を放り投げる。それからベッドの上ですやすやと眠っている男に目をやった。
     これはボブ。信じがたいことに医学や戦闘の心得がある。
     そのため、それこそ用心棒も兼ねて雇ったのだが__虚弱なのか何なのか、頻繁に熱を出す。薬を飲めば落ち着くみたいだが。盛大にため息をつくと、ふと。ミオリネの扉の部屋を、誰かがノックした。
     扉を開ければ、「いいかな」と。静かで、穏やかな声と共に、シャディクが顔をのぞかせた。
    「……少し、話を聞かせてほしい」

     エランはシャワーを浴び、もうあとは寝るだけというところまで準備を整えたところで、ふと、端末を見た。
     メールが一件、入っている。
     内容を確認したあと、ちらりと部屋の中に視線を向けた。腕に花の咲いた人型の何かが、るんるんと絵本を読んでいる。エリクト、と呼ばれている少女だ。本名は知らない。
    「少し、出てくる」
    「……?何か、あるんですか?」
    「ついてくる?」
    「いえ!エランさんは信頼していますからね。いってらっしゃい、です」
     エリクトはにこりと笑って、エランを送り出した。エランは少し迷った後、こくりと頷いた。

    「四号さん!ワインのみましょワイン!怪盗がどうとかの騒ぎに乗じて、一本そっと持ってきたんですよ!!」
    「グエルが前線で暴れて僕が後方から撃つ。とてもさいきょうにみえる」
    「すでにできあがってる!!」
    「あしたどこたんさくする?」
    「突然の正気!!!!」

  • 62二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:22:56

    ラウダ「さて、二日目の朝だよ」

    ミオリネ「……昨日はいろいろあったわね」

    グエル「ああ。しかし、これで方針は固まった。どこを探索する?」

    スレッタ「やっぱり気になるのは書斎、でしょうか。それと、ダリルバルデ本体……展示場も、気になるといえば気になります」

    エラン「あとは、どこかで鍵を拾いたいね。薬品庫、空き部屋、倉庫、別館……色々、鍵がかかっているから」

    ミオリネ「私としては、バー『フォルドの夜明け』にも一度顔を出しておきたいけれど。それと、昨日エランが負けてたカードゲームね、勝ったら何かありそう」

    グエル「他のNPCの出方も気になる。今のところ名前が出ている中で重要そうなのは、まあぶっちぎりでラウダだよな。次点でセセリア、フェルシーやペトラも何か知っていそうだ。あとはまだ出ていないが、シャディクもいるはず」

    スレッタ「めたよみですね。でも、実際、そうだとおもいます、よ。最早記憶の彼方に忘れかけてますけど、ミオリネさんの表HOに『シャディクさんがダリルバルデの製作者』だってこと、書かれていましたから」

    エラン「……とにかく、まずは何人で行動するか決めようよ。単独行動するか、全員で行動するか、二人ペアになるか」

    dice1d3=2 (2)

    1:スレッタ「じゃ、じゃあ、四人ばらばらに動きます、か……?」

    2:スレッタ「HOdice1d3=2 (2) さんと一緒に行動します!」

    3:スレッタ「みんなでまとまって行きましょう」

  • 63二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:28:05

    ミオミオが出てきた時点で気付けたはずだけどお助けNPCの関係で選べないHOってそういうことか…!

  • 64二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:30:31

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  • 65二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:33:19

    スレッタ「昨日と同じように、私とグエルさん、ミオリネさんとエランさん、でいきましょう!」

    グエル「異論はない」

    ミオリネ「そうね、エラン、よろしく。頼りにしてるわよ」

    エラン「目星的な意味で?」

    ラウダ「決まったみたいだね。さて、どこに向かう?」

    スレッタ「うーん、私が気になる場所は、やっぱり書斎……ですね。あとは、警備室や使用人部屋にでも行けば、怪盗について何か情報が集められるかもしれません」

    グエル「俺は……そうだな、昨日さらっと流されていたが、カジノに父さんがいるんだろう?少し行ってみたいような気もする。あとは、そうだな。警備室に行けば、監視カメラの情報なんかを手に入れることができないだろうか」

    エラン「そうね。そういえばグエルは電子工学を持っていたから、監視カメラの情報をスマホでも見られるようにする、みたいなことができるかも。お願いできるかな、グエル?」

    ミオリネ「ハッキング、ってことか。そうね、それにスレッタが隠密持ってるから、関係者以外立ち入り禁止の場所に忍び込むこともできるんじゃない?」

    シャディク「決まった、かな。それじゃあ、行先はどうする?」

    スレッタ「じゃ、じゃあ、dice1d3=1 (1) 階のdice1d5=2 (2) に向かいます!」

    グエル「……鍵のかかっている部屋にあたったら、dice1d4=1 (1) (1:書斎 2:カジノ 3:一階警備室 4:三階警備室)に向かう」

    ミオリネ「私たちはdice1d3=2 (2) 階のdice1d5=2 (2) に向かいましょうか」

    エラン「鍵のかかっている部屋にあたったら……バー『フォルドの夜明け』は朝閉まっているし、dice1d2=1 (1) (1:展示場 2:書斎)に向かうよ」

  • 66二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 07:31:15

    「かいとう、かいとう……」

    「……怖いのか?」

    「いえ!映画みたい、ですね。ふふ、悪い怪盗さんは、名探偵スレッタが捕まえてみせます!」

    「そうか。頑張れ」

     二人はそんなことを話しながら、警備室に向かう。照明装置や監視カメラについて、何か情報が得られないかと思ったのだ。というよりは、「怪盗探しをします!」と言うスレッタの付き添いとして、グエルが選ばれた、という方が正しいかもしれない。

     グエルはスレッタのねこみみを目で追いながら、半歩ほど後ろをついてくる。ミオミオも、どうやらついてきてはいるようだ。何故か一定の距離を保ってはいるが。

     しばらく歩いて、あとはここの角を曲がれば警備室だというところにたどりつく。そっと伺えば、数人の警備員が前を固めていた。ざっと見てdice1d4=3 (3) 人ほど、だろうか。

    「うーん、ここも立ち入り禁止、なんでしょうか……?」

    「昨日の今日だからな。しかし、なんとかできないものか。……どうにかしてくれませんか、名探偵さん?」

    「っふっふふ!そうですね、助手のグエルくん……」

     乗ってみたはいいが、それで名案が思いつくわけではない。スレッタは腕を組み、顎に手を当てた。


    ラウダ「……スレッタ」

    スレッタ「なんです?」

    ラウダ「ここで憑依を使って警備員を動かせば、中に侵入することもできる。ただしその場合、上手いこと誤魔化さないと兄さんにバレるかもしれない」

    スレッタ「なんと」

    グエル「秘匿会話か?俺にも教えろ」

    スレッタ「だめです~!えっと、それじゃあ、そう、ですね……?」

    dice1d2=1 (1)

    1:スレッタ「……ちょっと、騒ぎを起こしてきますね?」スレッタ隠密:dice1d100=13 (13) (70) スレッタ憑依:dice1d100=74 (74) (75) 警備員抵抗:dice1d100=97 (97) (50)※同じレベルの成功度の場合スレッタの勝利

    2:スレッタ「めんどうですね。殴り飛ばせば勝ちです」

  • 67二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 07:55:33

    うは〜追いついた!!

  • 68二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 10:22:17

     その警備員は、目の下の隈を温めるために給湯室に向かい、ちょうど帰るところであった。

     怪盗だなんて馬鹿なことをしだした馬鹿なやつがいる。そのせいで、警備室はずっと大騒ぎだった。おかげで昨日から眠っていない。

     若きCEOの新規事業、平和なホテルで欠伸を噛み殺しながらモニターと向き合うだけの仕事。そのはずだった。どうしてこうなった。考えながらふっと廊下の方に目を向ける。

     青いひとみだ。

     警備員は、無意識に目を凝らす。赤い髪にねこのみみを生やした、青い瞳の少女だ。彼女は警備員を見つめ返すと、ニイ、と笑みを浮かべた。

    「……お借りしますね?」

     遠くにいるはずなのに、その声はまるで、耳元で囁かれているようだった。そして、

     ふっ、と。

     意識が掻き消える。


    「大変です!」

     休憩に行っていた新入りが、顔を真っ青にして警備室に飛び込んでくる。彼はゼエゼエと肩で息をしながら廊下の方を指さした。

    「む、向こう……展示場に、怪しい人が……!ダリルバルデに、触ろうとしてて。もしかしたら、怪盗の一味かも!」

    「それは本当なのか!?」

    「はい、間違いないです!すぐに向かいましょう!!」

     新入りが飛び出すのを、他の警備員も慌てて追いかける。その隙を見計らって、グエルとミオミオは警備室に侵入した。

    「……スレッタはどうやったんだ?」

    「さあね。あの子、ああいうの、得意そうじゃない」

    「否定はしない」

     グエルはくるくると部屋を見渡す。目につくのは棚とモニターだ。棚はスレッタが帰ってきてからみるとして、まずはモニターを確認してみる。

    「監視カメラの映像、それからセキュリティの詳細だな」

    「へえ。詳しいのね」

    「監視カメラの映像は頑張ればハッキングできるかもしれない。だが、ダリルバルデのロックはかなり厳重だ。見ただけで三重にロックがかかってるし、しかも別々の場所で管理されていることがわかる」

    「……独り言が多いのね」

    「気に障ったならすまない」

     全く気にしていない調子でグエルが謝る。スレッタが帰ってくるまでに、一度は行動できそうだ。何を調べようか?

    dice1d2=1 (1)

    1:グエル「監視カメラをハッキングする」グエル電子工学ハード:dice1d100=25 (25) (35)

    2:グエル「ダリルバルデのロックの詳細を調べる」グエル電子工学:dice1d100=13 (13) (70)

  • 69二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 10:34:29

    グエルお祓い効いてきたな!

  • 70二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:12:58

    「お仕事完了、ですね」

     ある程度の騒ぎを起こして、もう自分が居なくても勝手に盛り上がっているであろう、というところまでしたら、スレッタはずるりとその男から抜け出す。それからたったか警備室に戻った。

    「グエルさん、どうで」

    「スレッタ、静かに」

     ミオミオがそっとくちびるに指を当てる。

     グエルは携帯端末とパソコンをケーブルで繋ぐと、なにやら操作をしたり、キーボードを叩いたりしていた。相当集中しているらしい。その横顔は真剣そのものだ。スレッタは思わず、ねこみみをピンと立てる。

     しかしそれもすぐに終わって、ふう、と息をついた。そこでようやくスレッタの存在に気づいたらしい。眉間の皺を解いて、こちらを見やった。

    「監視カメラの映像を、端末でも見られるようにした。時間とって上手くやれば、こっちのモニターの映像を改竄することもできるだろう」

    「おお、すごい、です!」

    「あとは、まあ……そうだな、一応お前らのスマートフォンにも流すこともできるが、どうする?」

    「スレッタスマホ持ってるの?」

    「あ、ないかも、です……」

    「……私の貸してあげる」

    「ありがとうございます、おねがいします!」

     スレッタはミオミオからスマホを借りると、グエルに渡す。グエルが何かしらをいじると、スレッタに返した。どうやら新しくアプリらしきアイコンが追加されているらしい。押してみれば、ホテル内のあちこちの監視カメラの映像が見られるようであった。

    「すごいです、グエルさん!」

    「……この程度、なんてことない」

     言いながら、グエルは少しだけ頬を上気させ、得意げにはにかんでみせた。


    スレッタ「ついに女神がグエルさんをまともに愛した……!」

    グエル「ふふん。社交ダンスの汚名返上だな」

    ラウダ「それで、どうする?警備員が帰ってくるまでにあと一回は行動できそうだけど」

    スレッタ「うーん、どうしましょう……?」

    グエル「調べられるのは、監視カメラ映像、棚、モニターか。モニターを調べられるのは俺だけだな」

    スレッタ「そうですね、じゃあ、調べる場所は……」

    1:監視カメラ映像(ロール無し) 2:棚(アイデア) 3:モニター(電子工学)

    グエル:dice1d100=97 (97) 調べる場所dice1d3=3 (3)

    スレッタ:dice1d100=43 (43) 調べる場所dice1d3=2 (2)

  • 71二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:20:27

    グエルくん、ダイスのお祓い足りてないんじゃない?

  • 72二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:21:09

    輝きは一瞬だった

  • 73二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:22:27

    グエル「????????????」

    スレッタ「実家のようなあんしんかん」

    グエル「らうだ♡七版では技能成功値50以上の場合は100だけがファンブルだよな♡♡」

    ラウダ「クリファンは六版基準で処理するよ」

    グエル「ああああああ!!!!!」

    スレッタ「いいくるめしっぱい」

    グエル「……プッシュだ!プッシュロールする!!」

    スレッタ「おお、ついにやるんです?プッシュロール!あの、技能を振り直しできる代わり失敗したら問答無用でファンブルだという」

    ラウダ「プッシュロールしなくても問答無用でファンブルだけどね」

    グエル「ッハハ、この救済措置のために七版が導入されたみたいなところもあるんだぞ?決める、決めてみせる……!」

    スレッタ「これ失敗したら最悪警備員さん戻ってきてブタ箱エンドなので頑張ってくださいね」

    グエル「うがあああがんばる!!」

    グエル電子工学:dice1d100=81 (81) (70)

  • 74二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:26:30

    グエルー!

  • 75二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:28:55

    シンプルに草

  • 76二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:36:18

    女神が上げて落とす術を身につけやがった…!

  • 77二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:36:57

    7割持っといてマジでブタ箱エンドを引くやつがあるか

  • 78二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:38:31

    毎度フラグ回収が鮮やかすぎる…

  • 79二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:39:08

    本当にブタ箱エンドになっちゃうんですか!?ならないよね!?

  • 80二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:40:24

    グエル「????????????????」

    スレッタ「そんなことってあります?」

    ラウダ「愛されてるね、ほんとに……」

    グエル「おかしいおかしいおかしい」

    スレッタ「私も巻き込まれてるんですけどこれ」

    ラウダ「期待値を越えて進め」

    グエル「おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい」

    スレッタ「女神さまって案外本当に存在しているのかもしれませんねえ」

    ラウダ「……じゃあ、スレッタの方から処理するよ」


     棚を見てみると、どうやらいろいろな場所の合鍵が置かれているらしい。いくつか手に取ってみる。流石に宿泊客の部屋の鍵はない。が、ホテルの内部の中全てに使えそうなマスターキーがあった。

    「お、お、おお……!」

     スレッタは目を輝かせる。これで探索できる場所がぐっと広がった。どうやら別館に続く鍵はないようだが、十二分な収穫である。グエルに報告しようと振り返った、

     次の瞬間。

     大音量で、ブザーが鳴り響く。

     真っ赤なライトが光る。それに照らされてなおも、グエルが顔を青くしているらしいことがわかった。は、と息を漏らしながら、「まずい」と低くつぶやく。

    「管理システムに触ったら問答無用で通報かよ。どれだけ厳重なんだ」

    「言ってる場合ですか!?」

     ここは袋小路だ、逃げようとしたらまず警備員に見つかる。スレッタは最悪憑依を使えば逃げられそうだが、それはグエルに自分の正体がバレてしまうことを示している。

     あれ割と詰んでいるのでは?

     スレッタもようやくことの重大さに気づいて顔を青くした。ミオミオが怯えたように、「た、たすけ……スレ、シャディ……」とあちこちに視線を向ける。当然ながらそこに人はいない。頭を抱え、ひい、と息を詰める。

    「とにかく、どこかに隠れないと!」

    「どこかったって、どこにだ!?」

    「どこかに、です!!」

     スレッタはグエルの腕を引っ張って、ぐるりと視線を巡らせた。

     やるしかない。ごくり、と息を飲んだ。

    スレッタ隠密ハード:dice1d100=36 (36) (35)

  • 81二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:41:46

    嘘だと言ってよ!!!!

  • 82二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:42:04

    イチタリナイ!!!!!

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 11:42:06

    妖怪1足りない…!

  • 84二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 12:01:07

    スレッタ「惜しい!」

    グエル「妖怪いちたりないが出たぞ!!」

    スレッタ「……そうですね、惜しいですし。掃除用のモップみたいなものや、こぶしでふりまわせそうな刃物が見つかったことにしていいですか?」

    ラウダ「面白いね。許可するよ」

    グエル「待て。武器を見つけた、という処理にするってことは……」

    スレッタ「はい。……やりますよ」


     ブザーの音に、三人の警備員が戻ってくる。そのうちの一人はスレッタをみて、「あのときの!」と叫んだ。

    「……お前らが怪盗か?」

     見つかった。

     スレッタは覚悟を決めて、近くにあった武器をとる。ないよりはまし、程度だが、それでもないよりはましである。荒事には慣れている。覚悟を決めて、対峙する。一方グエルも、ちらりと、上を見た。目で合図する。呆れたような顔をしながらも、彼は頷いた、気がした。それを確認してから、モップを手に取る。睨む。そうして、一瞬、バチリ、と火花が散ったあと。

     踏み出す。


    〈戦闘ルール〉

    あにまん用簡易版として、CONの値をDEXとして扱います。また、「最初に一括で攻撃判定を行い、その後順次RPで回避&ダメージ判定を行う」とします。見ていればわかると思います!大変な処理をやるのはKPだからね がんばるね


    『??』

    攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:???dice1d100=45 (45) (70)

    『警備員A』

    攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:警棒dice1d100=37 (37) (50)

    『グエル』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:槍dice1d100=30 (30) (70)

    『警備員B』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:警棒dice1d100=81 (81) (50)

    『警備員C』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:警棒dice1d100=26 (26) (50)

    『ミオミオ』

    攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:格闘dice1d100=13 (13) (25)

    『スレッタ』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:格闘dice1d100=62 (62) (70)

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 12:03:19

    戦闘狂のお慈悲

  • 86二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 12:04:05

    有能が上にいるな

  • 87二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:03:27

     鬨の声となったのは、どこからか響く銃声だった。

     それは正確に、警備員のうちの一人を射抜く。おそらく無警戒だったせいで、回避ができなかったのだろう。音の出どころはわからないかもしれない。スレッタも、目を見開いた。

    「い、いま、どこから……?」

    「ふふん。四号さんはすごいんだ」

     何故かグエルが自慢げにしながら、掃除用モップを握り直す。グエルの指に嵌められていた指輪から、「あまり調子に乗らないでよ」と低い声が響いてきた。グエルはニイと笑って、頷いた。

    「もちろんです。あまり時間をかけない方が良いですよねっ、四号さん!」

    「グエルさんが敬語使ってると違和感すごいですね」

    「言ってろ、スレッタ・マーキュリー!」

     呼吸を整えて、グエルは未だ呆然としたままの男に向かって踏み込む。それでようやく、他の者たちもはっと意識を取り戻したらしい。警棒を持っていた警備員が、どこからどうみても一番非力そうなミオミオに向かって殴り掛かってきた。ミオミオは咄嗟に足を一歩引く。そうしてそのまま、まだ無傷の警備員に向かって足を伸ばした。

    (不意打ちのため回避不可)

    警備員Cダメージ:dice2d8=5 3 (8) +4

    警備員B応戦:dice1d100=42 (42) (25)(応戦成功の場合グエルにダメージdice1d6=2 (2)

    応戦失敗の場合警備員Bダメージ:dice1d8=6 (6) +dice1d4=2 (2)

    ミオミオ回避:dice1d100=92 (92) (70)

    回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=4 (4)

    警備員A応戦:dice1d100=78 (78) (25)(応戦成功の場合ミオミオにダメージdice1d6=1 (1)

    応戦失敗の場合警備員Aダメージ:dice1d3=2 (2)

  • 88二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:13:06

    警備員B:HP2で自動気絶

    警備員C:HP1で自動気絶

    ミオミオHP8→4 気絶判定:dice1d100=91 (91) (30)


     ミオミオの華奢な体が、警備員の警棒によって吹き飛ばされる。その様子を見たスレッタは、状況も忘れて「ミオリネさん!」と叫んだ。

     違う。あれはスレッタの知るミオリネではない。顔が似ているだけの別人だ。しかし、ミオミオだって、スレッタのおともだちなのだ。困っているところを、たすけてくれたのだ。

     だったら、やることはひとつ。

    「わ、私、は……」

     ナイフを握る。ごくんと息をのむ。微かにあった躊躇いも、一瞬で瓦解した。ぐっとくちびるを噛みしめて、ミオリネを吹き飛ばした男に向かい、振り上げて。

    「私は、負けません!」

     振り下ろす。

    警官A応戦:dice1d100=43 (43) (25)(応戦成功の場合スレッタダメージdice1d6=5 (5)

    応戦失敗の場合警官Aダメージ:dice2d4=3 3 (6) +2

  • 89二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:21:13

    やはり暴力!暴力はすべてを解決する!
    戦闘になった途端出目がいきいきし始めたの草なんですよ

  • 90二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:25:58

    警備員A:自動気絶

     男の身体が、ゆっくりと崩れ落ちる。

     と、同時に、天井の排気口が開いて、そこからひらりと、一人の男が降り立ってきた。エランとよく似ているが、どこか違う。上背はぱっとみエランと同じくらいだが、彼の方が高い。ラウダと同じくらいではないだろうか。

     彼は手袋をすると、気絶した警備員たちの脈を確認する。それから、軽くグエルを睨んだ。

    「……あまり危ない橋は渡るなと言ったはずだよ」

    「すみません、四号さん……」

    「はあ。……まあ、いい。記憶処理と片付けは任せて。あと、任せておいてくれたら、そっちの彼女の応急手当もしておいてあげる。今日の夜には合流できるだろう」

    「助かります!」

     グエルはきらきらと目を輝かせて彼__四号を見た。スレッタは首を傾げて、二人の姿を交互に見つめる。

    「えっと、お二人はどういう関係……なんです?」

    「え、ああ、ただの先輩と後輩だ」

    「へえ、せんぱいとこうはい……」

     何のだろうか。

     少し気になる。しかしそれ以上に、今は。

     __自分が、死んだあとで、なおも。身勝手に人を傷つけたという事実に、直面せねばならなかった。


    スレッタ「よんごうさん!やっぱりつよい!!」

    グエル「こいつシナリオ跨いでなおもチートなのかよ」

    ラウダ「……はい、SANチェックね。それと、二人とも交渉技能で判定して、成功度を比較してね。兄さんはそれに応じてこっちがメモ渡すから、その範囲で自分の目的を開示して」

    スレッタ「わあい」

    ラウダ「あっ、SANチェックの対象は死体じゃないから、スレッタもSANチェックに手加減はないよ」

    スレッタ「わかりました!」

    グエル「お前ら今何話した!? ……くっ、さっきから秘匿会話ばっかしやがって……いや、ファンブルしたのは俺だから、仕方ない……か」

    グエルSANc:dice1d100=3 (3) (40) 1/dice1d10=4 (4)

    スレッタSANc:dice1d100=96 (96) (75) 1/dice1d10=9 (9)

    スレッタ言いくるめ:dice1d100=75 (75) (70)

    グエル言いくるめ:dice1d100=20 (20) (70)

  • 91二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:28:02

    スレッタ「どうなってるんですか????」

    グエル「四号さんが助けに来てくれたんだから、怖くないのも当然だな」

    ラウダ「ほんとうに出目、あらぶっているね……?」


    グエルSAN値:40→39

    スレッタSAN値:75→64

    スレッタアイデア:dice1d100=61 (61) (50)

    成功の場合一時的狂気:dice1d10=1 (1)

  • 92二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:38:40

    四号さんかっけぇ流石っす

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:43:43

    ラウダ「なるほど、じゃあこんな感じで開示して」

    グエル「……わかった」

    スレッタ「あうあう、しっぱい、しっぱいです……」


    「……シャディク・ゼネリを知っているか?」

     グエルは警備室を離れてから、重々しく呟いた。

     スレッタは「しゃでぃく?」と鸚鵡返しして、少し考えてみる。そういえばミオリネがそんな名前を出していたことがあった、ような気がする。グエルはそんなスレッタに構わず、静かに続けtあ。

    「俺達は組織はあいつを追っている。四号さんは、部署こそ違うが、まあ、似たような管轄だ。記憶喪失になって、路頭に迷っていたところで、拾ってくれた。それからも世話になってる。なんなら家に泊めてもらってるくらいだし……つまり、尊敬できる先輩ってことだな」

    「なるほど」

    「……家の中の同じ顔率が高いって四号さんはぼやいていたが」

    「なるほど?」

     スレッタは納得して、こくこくと頷いた。四号が天井裏にいたから、わざわざ声に出して状況を確認していた、ということか。

     __しかし、そうまでして狙うシャディク・ゼネリとは、何者なのだろう?

     ミオリネの話だと、ダリルバルデの製作者、だったか。セセリアの言うことを全て信じるのであれば、ダリルバルデを__不思議な力を持つ魔法のアイテム、を作ったのは、シャディクだということになる。それが狙う理由、なのだろうか?

    「なら、シャディクさん……を、探して、あいにいくのはどうです?ちょうど監視カメラで位置を把握できますし」

    「……四号さんがいない状況で乗り込むのは、少し怖いが……」

    「ああ、確かに……鍵を拾ったから、それが使えるところを探すのも、一つの手段、ですね?」

    「ああ。どうする? 俺はスレッタについいく」

     グエルはいつも通りに笑って、スレッタを見やった。

     それは、あの非日常の直後では、少しおかしくも感じるはずなのに__不思議と、安心した。

    「そうですね、次は……」


    【グエル スレッタ 二日目 朝 終了】


    dice1d3=3 (3)

    1:スレッタ「dice1d3=1 (1) 階のdice1d5=4 (4) に向かいます」

    2:スレッタ「鍵の使える……dice1d3=2 (2) (1:薬品庫 2:空き部屋 3:倉庫)に向かいますよ」

    3:スレッタ「シャディクさんに会いにいきます!」

  • 94二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 14:51:34

    エラン顔3人にグエル顔2人の同居する家か…
    これで組織の方にもそっくりさんがまだまだいるとしたらウケるな

  • 95二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 18:34:33

    ミオリネ「……なんか向こうから悲鳴が聞こえてくる気がする」

    エラン「よんごうさん!って名前呼ばれてる気がする」

    シャディク「気のせいだよ。じゃあ、君たちの処理をしようか」


     改めてみると、圧巻である。

     ミオリネとエランは、展示場にある『ダリルバルデ』を見て、呆気に取られていた。ミオリネは特に、昨日見たはずなのに、こうしてまた前に立つと、まるで吸い込まれてしまうのではないか、というような錯覚に陥る。

    「……あっ、ミオリネ!」

     そこで話しかけてきたのは、フェルシーだ。彼女はミオリネを見ると、申し訳なさそうに眉をハの字にしてみせた。

    「昨日はごめん。ラウダ先輩に呼び出し食らってて、電話に気づいたの、日付が変わった頃で……」

    「気にしないで。怪盗騒ぎで大変なんでしょ?」

    「はい、もうふあんで……さっきからずっとこのへんに」

     フェルシーは肩を竦めて、それからエランの方を見やった。彼女は一瞬目を丸くすると、しばらく悩むように視線を彷徨わせたのち、「この方は?」とミオリネに尋ねる。

    「こいつはエラン・ケレス。私と一緒に怪盗騒ぎについて調べてる」

    「うん。はじめまして、フェルシー・ロロ」

    「はじめまして、です!」

     フェルシーはすぐにいつもの態度に戻って、それからふっと、首を傾げた。

    「……怪盗の目的って、なんなんでしょ」

    「怪盗の、目的?」

     ミオリネが繰り返せば、フェルシーはこくりと頷いた。

    「これくしょん、でしょうか? それとも換金目的? どちらにせよ、こんなにも危ない綱を渡って……」

     ラウダさんかなり怒ってましたし、と続けて、それからあっとくちびるに手を当てて、言った。

    「私、シフト的に夕方以降なら暇になったんで! 覚えてたら、色々連れてってくれると助かります!」

     フェルシーはニコリと笑って、再びダリルバルデの方を見つめた。


    1:ミオリネ「ダリルバルデを調べるわ」ミオリネオカルト:dice1d100=32 (32) (70) エラン目星:dice1d100=84 (84) (70)

    2:エラン「ショーケース本体を見てみる」ミオリネアイデア」dice1d100=89 (89) (55) エラン目星:dice1d100=74 (74) (70)

    3:ミオリネ「全体で目につくものはない?」ミオリネアイデア」dice1d100=23 (23) (55) エラン目星:dice1d100=93 (93) (70)

  • 96二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 18:34:53

    行動ダイス忘れdice1d3=3 (3)

  • 97二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 18:53:54

    ミオリネ「エランなにやってんの」

    エラン「あうあう」

    ミオリネ「ちなみに一応聞いておくけど、アイデアで出る情報と目星で出る情報は違う?」

    シャディク「同じだよ」

    エラン「……じゃあ、プッシュはしなくてもいい、かな」

    ミオリネ「そうね。まあ七割なんだから、余程愛されていない限り次はあてられるとは思うけど」

    エラン「うん。まさか最初のロールでファンブル出してプッシュロールで失敗するなんてことあるはずない」

    シャディク「あははは……そうだね、じゃあミオリネは、ふと、壁に何かが掲示されていることに気づくだろう」


     それは、どうやら避難経路であるようだ。

     窓でも見ない限りあまり意識することはないが、そもそもホテル・アスティカシアは、宇宙に浮かぶホテルである。緊急用の脱出ポッドがあるのも、当然と言えば当然だ。

     どうやらこのホールの近くに、大型の脱出ポッドがいくつかがあるらしい。とはいっても、これを使うような事態が起きないことがまず一番重要ではあるが。

     そんなことを考えながら目で追っていると、ふと、何やら展示場の方が騒がしい。

    「不審者がいると通報があった」

    「だから私たちはただ見てただけなんですって!」

    「僕、何もしてない……」

     戻ってみると、どうやらフェルシーとエランが、警備員ともめているらしい。怪盗騒ぎでぴりぴりしているだろうから、それも当然か。ミオリネは「あの」と割って入った。

    「彼等は私の関係者です。怪しい人じゃありませんよ」

    「え?……、……!?ミオリネ様!?失礼しました!」

     警備員たちはミオリネの顔を見ると、すぐに踵を返して去って行った。ミオリネはそれを見送って、ため息をついてから、「よかった」と無味乾燥な音を並べた。

    dice1d3=2 (2)

    1:ミオリネ「ダリルバルデを調べるわ」ミオリネオカルト:dice1d100=32 (32) (70) エラン目星:dice1d100=83 (83) (70)

    2:エラン「ショーケース本体を見てみる」ミオリネアイデア」dice1d100=83 (83) (55) エラン目星:dice1d100=16 (16) (70)

    3:エラン「……何か、ひっかかるような……?」エランアイデア:dice1d100=40 (40) (75)

  • 98二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 19:16:31

    エラン「……あの」

    ミオリネ「エランの出目が良くなると私の出目が腐る。つまりそういうことよ」

    エラン「ひらきなおってる」

    ミオリネ「プッシュは……やめておく」

    シャディク「わかった。それじゃあエランはガラスケースを観察していると、なにかがひっかかる」


     ガラスケースに、鍵穴はない。

     もちろん厳重な電子ロックはかかっているのだろうが、つまるところ、アナログな鍵は使われていない、ということなのだろう。逆に言えば、電子ロックの管理権限が奪われてしまえば、そのままケースをこじ開けられてしまう、ということか。

     もちろん、それ以上に警戒すべきは、物理的な手段でこのショーケースが割られることだろう。当然強化ガラスを使っているのだろうが、強度を確かめる手段はない。

     エランは少し考えて、「移動する?」とミオリネの方に目を向ける。一体どこが抵触したのかはわからないが、何故か警備員を呼ばれたのだ。あまり長居するのも得策ではないだろう。

     ミオリネも頷いて、くるりと踵を返した。フェルシーはそのお二人を見て、茶化すように「デートですか?」と笑う。

    「……なんか昨日も同じこと言われたけど。そんなのじゃないわよ」

    「楽しんできてくださいね~!」

    「聞いてない……」

     きゃいきゃい騒ぐ三人を、真っ赤な一角獣__ダリルバルデが、じっと、見下ろしていた。


    【ミオリネ エラン 二日目 朝 終了】

    dice1d2=1 (1)

    1:ミオリネ「dice1d3=1 (1) dice1d5=2 (2) に向かう」※鍵がかかっている部屋が出たら2にスライド

    2:ミオリネ「バー『フォルドの夜明け』に行くわよ」

  • 99二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 19:17:18

    一階警備室にもう情報はないので

    dice1d2=2 (2)

    1:dice1d3=3 (3) dice1d5=4 (4) に移動

    2:バー『フォルドの夜明け』に向かう

  • 100二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 19:18:13

    片方成功すると片方が失敗する…

  • 101二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:15:49

    「あ、あんたたちも飲むの?」

    「お前らこそ。こんな真昼間から」

    「ぶーめらん、ですね」

    「軽食くらいは食べられないかな」

     四人はバー『フォルドの夜明け』の前で、ばったりと落ち合った。その戸を叩く前に、ふと。グエルがずいと手を出して、「少し端末を貸してくれ」という。

    「何故?」

    「監視カメラの映像を見ることができるようにしてやる。それ以外は何も弄らねえよ」

    「……わかった、ありがとう」

     エランは少し迷うような素振りを見せたあと、スマホを渡す。それを見てから、ミオリネも続いた。グエルが何やら弄ると、しばらくもしないうちに、フォン、軽い音がして、どうやらこれで、監視カメラの映像が見られるようになったらしい。

     スレッタは四号のことを話そうか、少し悩んだが__とりあえず黙っておくことにした。それをすれば自動的に、スレッタが割と思いっきり暴力を奮ったことも露呈してしまう。そうして四人そろって、扉を開いた。

     バー『フォルドの夜明け』は、少し暗い、落ち着いた空間だった。

     薄青い照明が部屋を照らしており、様々なお酒がずらりと並べられている。長い金髪をひとつに結い上げた、ねこみみの生えているバーテンダー、シャディクが「いらっしゃいま__」まで言ったところで、大きく目を見開く。

    「ミオリネ」

    「おしりあい、です?」

    「幼馴染よ」

    「……そうだね。みんな、一杯ずつ奢るよ。何がいい?」

     シャディクは、四人に向けて人好きのする笑みを見せた。


    スレッタ「シャディクさん(ねこみみ)」

    ミオリネ「ねこみみ率が上がってきたわね」

    グエル「需要はあるのか?」

    エラン「あるんじゃない?多分」

    1:お酒を飲む(CON判定。失敗したら酔う) 2:バー『フォルドの夜明け』について調べる(探索技能)

    ミオリネ:dice1d100=69 (69) dice1d2=2 (2)

    グエル:dice1d100=39 (39) dice1d2=1 (1)

    スレッタ:dice1d100=62 (62) dice1d2=1 (1)

    エラン:dice1d100=83 (83) dice1d2=2 (2)

    ???アイデア:dice1d100=74 (74) (??)

  • 102二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:20:03

    なんじゃここねこみみホテルか?

  • 103二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:30:50

    スレッタ「……私CONがないんですよね?どう処理するんです?」

    シャディク「適当に酔ったふりでもしておけば?」

    スレッタ「わかりました」


    「じゃ、じゃあ、わたし、甘いのがいいです!くだもの……いちごの味がするものってありますか?」

    「俺はそうだな、何か、特別なカクテルを一つ」

     シャディクはニコリと微笑んで、「もう少し詳しいオーダーがあったら書いてくれるかな、と言い、メモ用紙を渡した。スレッタは少し悩んだが、「度数高め」とだけ書いて渡す。グエルも何か書いていたようだったが、ここからでは見えなかった。

     一方ミオリネとエランは、どうやらバー『フォルドの夜明け』について調べていたらしい。どうやらエランは何も見つからなかったみたいだが、ミオリネは「へえ」と声を上げた。

    「結構人気なのね。口コミでも話題よ」

    「あはは。趣味だけどね」

    「いいじゃない。幼馴染が頑張ってるのは、私も嬉しい」

    「そっか。……、」

     しばらくして、二人の注文した酒が出てきた。スレッタのぶんは鮮やかな赤で中にいちごが入っている。グエルのぶんは白と青のコントラストがきれいだ。何も頼んでいない二人にも、サンドイッチとお冷のセットを出してくれた。飲んでも酔いはしないが、それらしい演技をしておいた方はいいだろう。思いながら、スレッタはこくりとグラスを傾けた。


    シャディク「ここから、飲み終わるまで。水星ちゃんとグエルのぶんで一回ずつ、計二つまでなら質問ができるよ」

    エラン「……頼めばよかった、かも……」

    ミオリネ「気になることがあればもう一杯頼んで粘ればいいじゃない」

    スレッタ「わ、私は……酔っぱらってdice1d3=1 (1) (1:ミオリネさん 2:グエルさん 3:エランさん)さんに甘えますよ!」

    グエル「さて、何を聞くか……?」

    dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ「シャディクって人形作家じゃなかったの?」

    2:グエル「ダリルバルデについて教えてほしい」

    3:エラン「どういう縁でこのホテルにきたの?」

  • 104二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:47:27

    「ああ。ラウダとは友達でね。呼んでくれなかったけど、勝手に来ちゃった」

    「……いいの?」

    「追い出されていないってことは、いてもいいんじゃないかな」

     シャディクは笑いながら、ねこみみをぴるぴる揺らした。

     グエルが「へえ」と適当な返事をしながらゆっくりとグラスを傾ける。それを横目に、スレッタは半分ほど勢いよく飲み干すと、近くに座っていたミオリネの腕に抱き着く。

    「みおりねさあん……あついです……」

    「酔っちゃったの?水飲む?」

    「みおりねさん、ぎゅー」

     ミオリネはしばらく考えたあと、抱き着かれていないほうの指先で軽くスレッタの喉をくすぐった。ごろごろ、生理的な音が出る。頬ずりをしながら、ねこみみだけはぴんと立てて、話を聞く。

    「ま、ラウダの様子、どこかおかしいし。何かあるんじゃないかな、とは思っているよ」

    「おかしいの?すこぶる友好的に見えたけど」

    「うーん。理由はいくつかあるけど、そもそもこのホテルからしておかしいしね」

     シャディクがカウンターに頬杖をつく。

     ミオリネはサンドイッチを食べながら、「なるほどね」と静かに呟いた。


    ミオリネ「まあラウダがスレッタに対してハチャメチャに友好的な時点で既に違和感すごかったし」

    スレッタ「それはそうですね」

    ラウダ「どういう意味かな」

    エラン「残念だけど妥当な言葉だよ」

    グエル「……そういえば、俺の表HOにはわざわざ『記憶を取り戻す』って書いてあったよな。メタ読みにはなるが、今回は血縁関係がある……のか?」

    ミオリネ「そういえば表HO達成したらSAN値増やせるんだっけ?SAN値が低い私とグエルは拾っておきたい」

    スレッタ「後天的になくなったパターンも、あったけど忘れてたパターンも、ない(ある(ない))だったパターンもあるからなんとも言えませんね」

    エラン「いま、どういう進捗なんだろう……そもそも何をすれば達成なんだろう?僕はそこそこ、たくさんの人と会話したつもりだったけど……」

    dice1d3=2 (2)

    1:ミオリネ「ホテルがおかしいってどういうこと?」

    2:グエル「ダリルバルデについて教えてくれ」

    3:エラン「ラウダの様子がおかしいってなに?」

  • 105二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:03:02

    「……僕はたまに、ああいった、ちょっとした仕掛けのある人形の製作を依頼されることがあってね」

     お前ならわかるだろう?

     グエルは何も答えない。シャディクはその様子を見て、少し声を低くする。

    「だけど、ダリルバルデを作ったときのことを、覚えていないんだ。あれを見て初めて、依頼のことを思いだした」

     シャディクがゆるゆるとため息をついた。

     その険しい表情は、どこか疲れているようにも、苛立っているようにも、見える。それからゆっくりと俯いて、何かがひっかかるんだよね、と小さく呟く。

    「依頼内容を覚えていることが、誰かにとって不都合だったのか。そうだとしても、誰が? どういう目的で? ……そもそも、何故俺はそんな依頼を引き受けた? ダリルバルデは、……このパーティーは、なにかがおかしい」

     そこまで小さくひとりごちたところで、シャディクは苦く微笑んだ。「不安になるようなこと言って、ごめんね」。その様子には、先程の様子は微塵も見えない。

    「みおりねしゃん、どーゆぅこと、れすか?」

    「かなり出来上がってるわね。大丈夫?」

    「……スレッタを一人にするのは、少し危険だね」

     そこで、最初に出された食事は全て食べきってしまった。これ以上話すのであれば、もう少し何か注文する必要があるだろう。


    ミオリネ「……シャディクは白なの?」

    グエル「真っ黒だろ。覚えてないってだけじゃないか? とはいっても、これ以上つついても情報は出なさそうだ」

    スレッタ「私はもう少し、話を聞いてみてもいいんじゃないか、と思いますけど……?」

    エラン「どちらにせよ、さらに何か聞き出すなら夕方ターンも費やさないといけなくなる」

    ミオリネ「そうだ。せっかく集合したわけだけど、夕方ターンの行動はどうする?」

    グエル「単独行動かペア行動か、ということか?」

    エラン「……どうしよう。皆やりたいことが違いそう、だけど……?」

    dice1d3=2 (2)

    1:スレッタ「こういう時こそかたまって移動しましょう」

    2:スレッタ「じゃあ、HOdice1d3=2 (2) さんとペア行動、します!」

    3:スレッタ「単独行動……しますか?」

  • 106二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:21:53

    スレッタ「まあ考えるのも面倒ですし、朝と同じでよくないですか?」

    グエル「……まあ、あのこともある。最悪スレッタが酔って暴れたら精神分析ができるから、任せてくれ」

    ミオリネ「監視カメラの映像といい便利よねあんた」

    エラン「出目が女神の寵愛を受けていることを除けばスペックは高いはずなんだけどね。SAN値以外」

    スレッタ「それで、行動はどうしますか?とりあえずみなさん、希望はあります……か?私は今のところ結局ついぞ行けていない書斎に顔を出したいんですけど」

    グエル「探索をしたいが、監視カメラで居場所が確認できるなら、NPCに会いに行くのも手だと思う。ラウダとかペトラとかのホテル関係者に交渉技能を振れば、どこに何があるのかとか、別館の鍵とか、情報が出るかもしれない」

    ミオリネ「私は探索に出るならフェルシーを連れて行こうかしら。何かしらの役には立つと思うわ。ただでさえ目星持ちが少ないんだし、使えそうなNPCは連れていくべきよ」

    エラン「……シャディクに話を聞く、というのも手段の一つだ。少し聞いただけだけど、いくら忘れているとはいえ、何かしらの情報を握っているのは間違いないと思う」

    シャディク「方針は決まったかな?どうする?」

    1:NPCに会いに行く(1:ラウダ 2:ペトラ 3:ヴィム) 2:探索をする 3:残ってシャディクと話す

    グエル・スレッタ組:dice1d2=2 (2)

    1の場合さらにdice1d3=1 (1)

    2の場合さらにdice1d2=1 (1) (1:書斎 2:dice1d3=3 (3) dice1d5=1 (1) )

    ミオリネ・エラン組:dice1d3=1 (1)

    1の場合さらにdice1d3=1 (1)

    2の場合さらにdice1d3=2 (2) dice1d5=4 (4)

  • 107二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:25:41

    このレスは削除されています

  • 108二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:46:11

    ラウダ「選択肢にセセリア混ぜるの忘れてたけどまあいいや。……じゃあ、そうだね。ミオリネとエランの方から処理するよ。監視カメラを確認してみれば、ラウダはダンスフロアにいることがわかる」

    エラン「なるほど。そういえば、付き合いで踊るって言っていたね。向かうよ」

    ミオリネ「シャディクは様子がおかしいって言ってたけど、どんな感じ?あと一応聞いておくけど、ねこみみは生えている?」

    ラウダ「壁際でニコニコ座っている。基本的には主宰者だからね、盛り上げ役に徹するんじゃないかな。ちなみにねこみみはない」

    ミオリネ「はやしなさいよ面白くない」

    エラン「父が生やしているんだからラウダも生やすべきだ」

    ラウダ「もう何の理屈も建前もなくなってる……」


    「久しぶり、ラウダ。出資したとき以来かしら?」

    「ああ、久しぶり、ミオリネ。その節はありがとう。パーティー、楽しんでくれているかな?」

     ラウダはミオリネの姿を見ると、無邪気に微笑みかけてきた。その笑顔は年相応に明るく、とても「様子がおかしい」ようには見えない。シャディクが疑りすぎなのだろうか? それとも、そう見えているだけ?ミオリネはそっと、瞼を伏せる。精神面の診断は、ミオリネにはできない。精神分析を使えるグエルかボブを連れてこれば、何かわかるかもしれないが。むりそう。一瞬天を仰いだあと、エランとフェルシーの方を見た。

    「あ、私はこのホテルに少し出資してて……そのつながりがあるの」

    「へえ」

    「私は知ってますよ!ラウダ先輩、たまにその話しますもんね!」

    「……警備はどうしたの」

    「いまはえいぎょうじかんがいです。じかんがいろうどーはんたいです」

     フェルシーの片言に、ラウダははじけるように笑った。それから、三人を順に見やって言う。

    「せっかくだから、踊って行ったらどう?ちょうど二組できる」

    dice1d2=1 (1)

    1:ミオリネ・エラン、ラウダ・フェルシーの組み合わせで踊る

    2:ミオリネ・dice1d2=2 (2) (1:ラウダ 2:フェルシー)、エランと残ったもう一人の組み合わせで踊る

    ミオリネ芸術(社交ダンス):dice1d100=3 (3) (20)

    エラン芸術(社交ダンス):dice1d100=9 (9) (20)

    フェルシー芸術(社交ダンス):dice1d100=44 (44) (20)

    ラウダ芸術(社交ダンス):dice1d100=42 (42) (90)

  • 109二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:49:43

    両方一桁!!

  • 110二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:50:54

    このレスは削除されています

  • 111二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 23:55:24

    このレスは削除されています

  • 112二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:06:40

    ミオリネ「誰 に も 追 い つ け な い ス ピ ー ド で」
    エラン「地 面 蹴 り 上 げ 空 を 舞 う」
    ラウダ「??????????」
    ミオリネ「クリファンは六版基準よね?そうでなくてもイクストリーム成功だけど」
    エラン「僕もハードで成功してる」
    ラウダ「こんなところで出目が暴れられても困るんだけど!?!?……すー、はあ……わかった。じゃあ、こうしよう」

    「……私、あまりこういう場で踊ったことないけど、大丈夫かしら」
    「大丈夫。僕もだよ」
    「なら、初心者同士ね」
     ミオリネは困ったように笑って、エランの手を取った。
     ゆったりとしたテンポのワルツだ。最初こそ音に合わせることを意識していたけれど、しばらくもしないうちに、そんなことは頭から追い出される。
     たのしい。
     ただ、たのしいのだ。
     エランのくちびるが自然と緩む。ミオリネも、いつの間にか自分が笑っているらしいことに気づいた。踊るとは、こんなにも楽しいことだったのか。ミオリネはこほんと咳払いをして、なんとか会話をしようと話題を探す。
    「……エランって、意外と手が大きいのね」
    「そう?」
    「医者っていうくらいだから、もうすこし華奢なものかと思ってた」
    「鍛えているからね」
    「ふうん。そういえば昨日も、エアガンで何かやってたっけ……」
    「ミオリネのピアノも素敵だったよ」
    「お世辞はやめてちょうだい」
     二人は和やかに会話をしながら、踊る。他の招待客も見惚れるほどに。もともとかなり背があって目立つ容姿をしているのだから、それも当然だ。気にしていないのは、ラウダとフェルシーの組み合わせくらいである。
    「……緊張してる?」
    「そりゃ雇い主とダンスなんて怖いですよ!足でも踏んだらそのまま首が飛びそうで!」
    「あはは。大丈夫だよ、そんなことで切ったりしない」
    「それに、……」
    「それに?」
     フェルシーはそこで、言葉を止める。
     なんでもないです。そう言って、何かを誤魔化すように笑った。

  • 113二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:20:42

     曲が終わる。

     少し名残惜しさを感じながらも、ミオリネはエランの手を離した。「ありがとう」、そう言いながら。エランはぱちぱちと数度瞬きをした後、ゆっくりと頷いた。

    「よければ、また踊ってくれる?」

    「もちろんよ」

     お互い笑いあって、「次」の約束をする。それはなんだかくすぐったいような、心の何かがあたたまるような、そんな、ぽかぽかした感覚だ。

    「……楽しみにしてる」

    「私も。それまでにもう少し、腕をあげておく」

    「僕もだ」

     ぱちり、と一瞬視線があった。

     それが妙に気恥ずかしくて、誤魔化すようにふっとラウダたちの方に目を向けると、フェルシーが慣れない動きをしたせいかゼエゼエと息を切らしながら床にへたりこんでいるし、ラウダも「そんなんじゃ用心棒は務まらないよ」と揶揄うようにつっついている。

    「そろそろ夜ご飯の時間だけど、一緒に向かう?」

    「……どうしましょう」

    「僕は行くよ。特に予定もないし」

    「わ、私は……」

    「フェルシー、私とどこかで休んでる?」

    「どうしましょ……うーん……」

     フェルシーは少し悩んでいるようだった。ラウダは「行きたいならいけばいいんじゃない?」とどこか投げやりな態度だ。どうするべきか。ミオリネはフェルシーに肩を貸しながら、悩むように少しだけ視線を下に向けた。


    【ミオリネ エラン 二日目 夕 終了】


    dice1d2=1 (1)

    1:ミオリネ「フェルシーとdice1d3=2 (2) (1:レストラン 2:談話室 3:シアタールーム)で話す」

    2:ミオリネ「フェルシーを送ったら夜ターンの夕食に参加するわ」

  • 114二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:41:45

    グエル「さて俺は使用人部屋に……そうだな、別館の鍵を探しがてら、ペトラに話を聞きに行きたいが」

    スレッタ「わいんもってこーい、れす!」

    グエル「KP、精神分析」

    シャディク「使っても意味ないよ」

    グエル「そんなことってあるか?」

    スレッタ「えへへ~グエルさんといっしょ」

    シャディク「なら水星ちゃんは酔っ払いRPで交渉技能が振れないね」

    スレッタ「うわグエルさんにダイス任せるの怖いんですけど」

    グエル「急に正気に戻るな」

    シャディク「そうだね。……じゃあ、使用人部屋に近づくと、やっぱり少女に止められる」


    「あ~!また来たんッスか!?」

     少女は腰に手を当てると、威圧するようにこちらを見てくる。ただし身長の関係上、どうしても威圧的には見えない。どちらかというと小動物か何かが必死に吠えてきているようで、微笑ましさすら感じる。

     スレッタは「えへ。きちゃいました~!」と言いながらニコニコと笑う。グエルはその様子をちらりと見て、小さく咳ばらいをした。

    「……と、まあ。こういう様子だから、少し休ませてはくれないか」

    「シアタールームや、階は変わりますけど書斎なんかに行けばいいのでは?」

    「これを連れて移動しろと?」

    「ごめんッス」

     彼女が考えるように視線を彷徨わせる。これはあと一押しすればいけるのではないだろうか。スレッタは一切酔っていない冷静な頭でそう判断し、グエルにぴゃっと飛びついた。

    「ふふふ、グエルさんといっしょ、です!」

    「おぁ゛ッ」

     __身長体格で見事に負けているグエルが、いっそ清々しいほどきれいに体勢を崩してよろめいた。

    グエル言いくるめ:dice1d100=89 (89) (70)

  • 115二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:43:56

    ダイスがほとんど荒ぶってる
    女神に愛されてるね!

  • 116二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:45:03

    ダイスじゃなくて本体をお祓いしないと…

  • 117二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:47:30

    グエル「???????????」

    スレッタ「ほらやっぱり!!!!!」

    シャディク「お前は何故ここまできれいに七割を外せるんだ?」

    グエル「待てKP!プッシュロールする!今度こそ成功するはずだ!!」

    スレッタ「グエルさんそれでさっきどうなったか覚えてないんです?」

    グエル「これは計算だ。前回はファンブルの出目が失敗の出目になった。今回は失敗の出目だ。つまり」

    スレッタ「ファンブルの出目になるってことです?」

    グエル「成功の出目になるってことだよ!!」

    シャディク「わかった。じゃあ、プッシュロールをする、ということでいいね?失敗したらファンブル処理になるけど大丈夫?」

    グエル「ああ。成功すればいいだけだからな」

    スレッタ「エランさんとミオリネさんは愛されてるのにグエルさんは愛されてる()……」

    シャディク「ほんとに何らかの上位存在の関与を疑うよね」

    グエル「今に見てろよ成功してやるからな!!!!」

    グエル言いくるめ:dice1d100=3 (3) (70)

  • 118二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:49:09

    極端と極端しか出ないダイス

  • 119二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:56:46

    気合でクリティカル 草

  • 120二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 01:00:18

    スレッタ「????????????」
    グエル「幸運の女神に愛されてるから、な……」
    スレッタ「それ邪神ですよ」
    シャディク「お前のダイスはクリティカルかファンブルしか出せないのか?」
    スレッタ「あげておとしておとしてあげる……」
    グエル「とにもかくにもクリティカル、ないしイクストリーム成功だ。当然ボーナスがあるんだよな」
    シャディク「あー……そうだね、じゃあほんとは、ペトラから話を聞くには追加で説得か言いくるめが必要なんだけど、ロール、ついでに何を聞くかも省略してもいいよ」
    スレッタ「……なにを、きくか?」
    シャディク「うん。……彼女は、迷ったような顔をしながらも、スレッタが心配なのだろう。扉を大きく開け放つ」

    「そ、そういうことなら……?」
     少女は二人を使用人部屋に導いて、ついでによく冷えた水まで用意してくれた。グエルはスレッタに肩を貸して、椅子に座らせる。スレッタはふわふわ笑いながら、「ありがとうございます」と言った。
     少女はその様子を見たあと、ふとグエルに向かって切り出した。
    「にしてもグエル先輩久しぶりッスね。最近どこ行ってたんスか? みんな心配してたッスよ」
     グエルは、目を見開く。「俺のことを知っているのか?」少女は、驚いたような反応を示した。
    「え。なんすか、それ?」
    「……実は、記憶がないんだ。思い出せない、何もかも」
    「な、なるほど?じゃ、じゃあ、私のこともわからない、ってことですよね。ペトラです。ペトラ・イッタ」
    「ペトラか。……なるほど」
     ペトラは神妙な顔でうなずくグエルを見て、「私も、詳しいこと全部、わかってるわけじゃないッスけど……」と前置きをした。
    「それでも、グエル先輩の最低限の身の上なら知ってますよ」
    「なんでもいい。俺は、知りたいんだ。取り戻したいんだ、記憶を」
    「えっと」
     ペトラは一瞬、迷うように視線を彷徨わせた。それから静かに、切り出す。グエルは食い入るようにそちらを見つめて、それから、
    「……グエル先輩は、ジェターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司で、次期CEOだったはずの存在で、ラウダ先輩のお兄さんですよ」
     唖然として、目を見開いた。

  • 121二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 01:13:35

    「俺が?」

    「はい。私の知ってるグエル・ジェタークと、あなたが、同一人物なら」

    「……俺が、御曹司で、次期CEO?冗談、じゃないのか」

    「いいえ。確かにそう、だったはずッス。ただ、……いろいろあって、グエル先輩が行方不明になって。それで、弟だったラウダ先輩がCEOになった、んですね。挨拶とかこのホテルの主宰とかしてたのは、そういうわけです」

    「そんな、……」

     まだ、思い出せない。

     これが、未だ冷めやらぬ『衝撃』のせいなのか、それともまだピースが足りていないのかまでは、グエルには判断ができない。ふるふると首を振れば、ペトラは心配するようにグエルを見やった。

     スレッタは一部始終を聞きながら、緊張するようにくちびるを噛みしめる。

     思えば、それを示す要素はいくつもあった。その最たるものは__結局失敗していたが__社交ダンスの腕だ。まったくリズムにはあっていなかったが、ステップ自体は見事だった。

     そう、まるで、かつて誰かに習ったことがあるように。

     息をのむ。酔ったふりをするのすら、忘れてしまう。少しだけ視線をあげれば、グエルの頬から血が引いて、真っ青になっているのが見えた。


    グエル「……大方予想はしていたが、やはりそうか」

    スレッタ「また記憶喪失になってる……」

    グエル「問題は健忘症なのか記憶を曇らせられているのか、あるいはそれ以外のパターンなのか、だな。前者なら何かが起きて狂気に陥った、後者なら魔術師の関与が疑われる、それ以外の場合は……なんだろうか」

    スレッタ「私は後者だと思います。シャディクさんも記憶を曇らされていましたよね?依頼内容が思い出せない、という……同一犯ではないでしょうか」

    グエル「まだ決めつけるには早計だ。さて、どうしようか……」

    dice1d3=3 (3)

    1:グエル「……とりあえず、部屋の中を見回してみる」グエル図書館(代用目星):dice1d100=7 (7) (70-20=50)

    2:スレッタ「ペトラさんなら合い鍵を持っていませんかね?」グエル言いくるめ:dice1d100=38 (38) (70)

    3:グエル「俺のことについて、他に何か情報を持っていないか聞いてみたい」グエル言いくるめハード:dice1d100=79 (79) (35)

  • 122二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 01:19:32

    成功してる選択肢を引けない…

  • 123二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 01:23:58

    もしもしスレ主?
    このシリーズって明確なカプ名は出しちゃダメなスレでしたっけ?一応確認の為に質問しました。

  • 124123/04/02(日) 01:39:13

    >>123

    (スレ主は火種……というか、スレ主が出した以上これはそのスレなんだ!となってしまうのを避けるために出しません。が、それ以上は各々の判断に任せてます。例えば「さす〇〇△△」みたいなのまでカプ名だ!って規制してたらきりがないですからね。

    趣旨として基本はクトゥルフ(今回の場合さらに古典派探偵vs怪盗のミステリ)、次点としてその場のノリやスレ主の筆休めや後でのPvPをより地獄にするため、それとお祭り要素としての色ボケですが、カプ要素を出して書いている責任はあります。なので茶化したり囃し立てたりするためにカプ名を出す分には黙認しています。とはいっても、結局どうなるかは全てダイス次第なので、これから先もそのカプの流れになると期待して見るのはおすすめしません。今回で言うと、ミオリネ・エランがいい雰囲気になった直後にミオリネ・フェルシーでデートイベントが起きてますしね。

    一応、キャラ名を二人分以上挙げる時は〇〇・△△の形で表記することを推奨しています(し、スレ主はそうしています)が、長くなりますしパソコン以外だと中黒打つの面倒くさいですし、強制はしていないので、好きに書いてくださればかまいませんよ!)

  • 125二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 01:43:18

    >>124

    了解。ありがとうございますね。

    ハッピーエンドともしかしたらこれからはしゃぐことがあるかもしれない展開を期待して楽しく読みますね。

  • 126二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 02:47:42

    1/3で失敗の選択肢を引けるグエル先輩マジ愛されて()ますよ

  • 127二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 07:23:42

    「……グエル先輩、記憶がないんですよね?」

     ペトラは引き攣った笑みをみせる。

    「な、なら、思い出さなくても良い……と思います。それに、私みたいな第三者が噂程度で話すのも、よくないから」

    「それは、ラウダの様子がおかしいというのと、関係があるのか?」

    「おかしくないですよ。仮におかしかったとしても、当然です。お兄さんが行方不明で、突然CEOにさせられたのだから」

    「……そもそも、何故俺は行方不明になった?」

    「そ、そこまでは……」

     ペトラは言葉を濁し、明言を避ける。ペトラはどこか、困っているような様子だった。スレッタは少し考えた後、「ぐ~えるさん!」と笑って、その腕をぎゅっと抱きしめた。

    「いきましょ!ごはん、たべたい、です!」

    「……もう飲むなよ」

    「よってないれすってぇ」

    「ぐ、グエル先輩、スレッタ! 晩餐会の会場まで、贈りましょうか!?」

    「どうしようか……うーん」

     天啓を得た!とばかりに目を輝かせ、とにかく連れ出そうとするペトラをみて、グエルは考えるようにくちびるに手を当てる。

     いつの間にか、壁の掛け時計は、そこそこいい時間をさしていた。


    【グエル スレッタ 二日目 夕 終了】


    dice1d2=1 (1)

    1:グエル「スレッタを頼んでもいいか?俺はdice1d3=1 (1) (1:レストラン 2:カジノ 3:シアタールーム)に向かう」

    2:グエル「わかった。行こう」

  • 128二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 07:51:38

    「あれ、ミオリネさんはどうした……んですか?エランさん」

    「フェルシーを休憩させてくるって。そっちこそ、グエルは?」

    「レストランで食べるそうですよ~!ねっ、ペトラさん!」

    「そうね。まあ昨日の怪盗騒ぎといい、思うところがあったんじゃない?」

     三人は固まってわいわい話してから、ぐるりとあたりを見渡す。

     展示場をひとつ使って、世界各国の料理がビュッフェ形式で並べられているらしい。1テーブルあたり四人分程度の椅子が並べられたスペースもあるが、基本的には立食のようだ。スレッタもニコニコしながら手近な料理のうちいくつかを手に取る。

     おいしいものは正義である。

     死んでからそう思った。いや死んでいないうちも割とずっとそう思ってた気がする。

     エランが呆れたような顔で、「飲みすぎちゃだめだよ」とスレッタの手に取ろうとしていたワインを遠ざけた。ペトラはこくこくと頷いた。失敬な。酔ってないのに。本当に。

     ラウダは付き合いがあるのか、しばらく誰かと話していた。しかし一区切りついたころでスレッタとエランを様子を見つけると、「あ!」と目を輝かせて近寄ってくる。

    「あなたたちは、昨日すてきなパフォーマンスを披露してくれたひとたち、だよね」

     また、やってくれる?

     ラウダは裏表のない笑みを見せた。その様子にはやはり、シャディクが言っていたような『おかしさ』は感じない。


    スレッタ「うーん、情報を引き出したい、ですが……」

    エラン「僕の早撃ちでも、スレッタの飾り切りでも、一人で完結しちゃうから……話は聞けないね?」

    スレッタ「断って交渉技能を振ってもいいですが、今それやったらがっかりされる流れ、ですし……」

    エラン「あとは、芸術(社交ダンス)チャレンジをしてみるか……だけど」

    ラウダ「……ふふ、どうする?」

    1:スレッタ「ぼうけんはやめておきましょうか」スレッタ芸術(彫刻):dice1d100=41 (41) (70) エラン芸術(拳銃):dice1d100=58 (58) (70)

    2:スレッタ「dice1d2=2 (2) (1:私 2:エランさん)がラウダさんと踊ります!」スレッタ芸術(社交ダンス):dice1d100=96 (96) (20) エラン芸術(社交ダンス):dice1d100=69 (69) (20)

  • 129二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 07:52:26

    行動ダイス忘れdice1d2=2 (2)

  • 130二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 08:11:46

    スレッタ「?????????」
    エラン「………………」
    ラウダ「じゃあスレッタはペトラと踊ったという処理にするね」
    スレッタ「なぜ?なぜ??なぜ????」
    エラン「出目のやる気がない」

    「ぺ~とらさんっ!おっどりましょ~!」
    「えっまってやめわあああ!?」
     スレッタに連れ出されたペトラは、ふらふらとダンスを踊る。いや正確にはダンスを踊るらしき行為をする。どちらかというと、酔っ払いの千鳥足と油をさしわすれたロボットが組み手をしているようにしか見えないが、本人たちとしてはダンスを踊っているつもりらしい。ねこみみも相まって、もはや大型犬に振り回される飼い主のようですらあるが、これはダンスである。誰が何と言おうとワルツである。
     エランはラウダを前にして、少しだけ委縮していた。ラウダは「意識しすぎない方が良いよ」と笑いながらアドバイスした。
    「楽しいことだけ考えていればいいんだ。そうだね、オルフェウスの話を__」
    「それはスレッタに聞いた」
    「……困ったな。話題がない」
    「そんなに神話の話が好きなの?」
    「神話に興味があるわけじゃない。ただ、ロマンティックでしょう?死んでしまった愛する人をその手に戻すために戦う詩人、だなんて。その歌はどれだけすてきだったのだろう」
     ラウダの言葉に裏表は感じない。エランはラウダの足を踏んずけてしまわないように細心の注意を払いながら、ふと、尋ねた。
    「ラウダにもいるの。そういう人」
    「……さあ、どうだったかな。忘れてしまった」
     ラウダはぽつりとつぶやく。
     その言葉は嘘らしくも、本当らしくも聞こえる。ただ、繋いでいた手が、少しも汗で湿っていないのが、やけに気にかかった。

    【スレッタ エラン 二日目 夜 終了】

  • 131二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 08:29:20

    ホントかどうかは置いといて全体的に記憶がふわふわ!

  • 132二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 10:23:22

    登場人物みんな死んでない?大丈夫?

  • 133二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 10:31:09

    >>132

    やっぱそう思うよね…

    特にここのグエルは名探偵が本当に助けたかった人に見えて仕方ない

  • 134二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 11:07:53

     談話室の暖炉には火が入っている。ように見えるが、よく見ればそういうふうに設えているだけで電球を使っているようだ。窓から見える風景を見て、ようやくここが、巨大な宇宙に浮かぶ箱舟であることを思い出す。

    「うえぇ~、キツい……」

    「大丈夫?フェルシー」

    「胃がキリキリするぅ……」

    「何か飲み物でもないかしら」

     ミオリネは棚を見てみる。酒の類はいくつか置いてあるが、今彼女に酒を与えるのは得策ではない。

     ため息をついてソファに戻り、フェルシーの隣に座った。フェルシーは顔を青くして、ミオリネにもたれかかって来る。

    「そんなに怖かったの?ラウダと踊るの」

    「怖いですよ!雇い主ですし、最近変だし……」

    「へん?」

     そういえばシャディクもそんなこといっていたような気がする。「それって、様子がおかしいってこと?」と言いながら、フェルシーの方に視線を向ける。フェルシーは顔を強ばらせたまま、「いいえ」と首を横に振る。

    「逆です。いつも通りすぎるんです」

    「……どういう、こと?」

     ミオリネの言葉に、フェルシーはあっとくちびるに手を当てた。それから目をそらす。ミオリネはその頭をそうっと撫でて、視線を合わせて。「おしえて」と囁いた。

    「いいでしょ、フェルシー?」

    ミオリネ魅了:dice1d100=1 (1)


     レストランは、今は人が少なく、閑散としている。グエルは対面式の椅子に一人で腰掛け、アルコールの入っていない飲み物を煽っていた。

     しばらくして、もうひとつの椅子に、誰かが腰かける。グエルはゆっくりと顔を上げた。そこにいたのは、

    「待っていた」

    「もう、全く。今から客のかきいれ時なんだけど?」

     バーテンダーの格好のままの、ねこみみの男。シャディク・ゼネリであった。

     グエルは険しい表情を崩さぬまま、シャディクのネクタイを掴み、ぐいと引き寄せる。寄った耳に、「逆らおうとは考えない方がいい」と低く囁く。

    「もし俺に危害を加えたら、お前の頭が弾け飛ぶと思え」

    「お仲間がいるということ?探偵ごっこも大変だね」

    「俺は……俺たちは、探偵じゃない。話を聞きたいだけだ」

     そこでグエルはぱっと手を離し、人好きのする爽やかな笑みを浮かべた。

    「そして可能なら、協力したいとも思っています!悪い提案じゃないと思いますよ、『シャディクおにーさん』?」


    【ミオリネ グエル 二日目 夜 終了】

  • 135二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 11:14:49

    1クリ!!

  • 136二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 11:30:11

    ミオリネSANc:dice1d100=1 (1) (30) 1/dice1d6=4 (4) +1

    (狂気はできる範囲で七版を使いたいとはおもっていますが、基本六版処理で行います!サマリで盗難でも引いたら目も当てられないので……)


    スレッタ「おはようございます!」

    ミオリネ「……おはよ。昨日はフェルシーと話してた。収穫はあったわ、フェルシーが私に惚れた」

    グエル「人の後輩に何してくれてんだよ」

    エラン「つっこむところはそこじゃないとおもうんだけど」

    スレッタ「ひとたらしミオリネさん……」

    ミオリネ「それで、あとは……そうね、まずグエルはヴィムに会いに行って。あとラウダにも。あ、エランはどこかでタイミングを作って。少し、二人きりで話がしたい」

    グエル「……何故?」

    エラン「なにか情報を手に入れた、ってことだよね。……教えてほしいな」

    スレッタ「ミオリネさん、私にはなにかないんですか?」

    ミオリネ「ない。理由は、そうね、グエル。行ってみればわかるんじゃない? エランには……もし、来てくれるのであれば、教えてあげるかもしれないわよ? 考えるだけだけど」

    エラン「本当に何があったの?昨日の一ターンで」

    スレッタ「そういえば、昨日と言えば。グエルさんも、どこかにいってましたよね?どこにいたんです?」

    グエル「ああ、少し。……なんでもないぞ、特に情報は落ちなかった」

    エラン「ふうん……とりあえず、今日どうやって行動するか決めようか」

    ミオリネ「そうね。もし二人行動するなら、私はエランとがいい」

    グエル「わかった。どうする?」

    スレッタ「えー、そう、ですね……」

    dice1d3=1 (1)

    1:スレッタ「じゃあ、今日は単独行動にしましょうか」

    2:スレッタ「グエルさん、一緒に行きましょう!」

    3:スレッタ「……あやしい、です。全員で動きたいです」

  • 137二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 11:34:53

    みんな怪しい…
    1クリ2連発は後が怖いですね

  • 138二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 11:48:48

    スレッタ「単独行動、しましょう!鍵も見つかったことですし、そろそろ別館も探索したいですし、怪盗を早く見つけたいし。効率を求めるべきです」

    グエル「異議なし」

    ミオリネ「じゃあ朝の一ターンだけちょうだい、エラン。そうね……dice1d2=2 (2) (1:談話室 2:レストラン)で、少し話したい」

    エラン「ほんとになにがあるの……?こわいよ……」

    ミオリネ「変なことじゃない。すぐ終わるわ。それに、早いうちがいいしね」

    スレッタ「ミオリネさん出目いいですよねえ。今も何とは言いませんが二回連続で1クリティカルを出していたような気がします」

    グエル「絶対おかしい、何かがおかしい。俺の運がミオリネに奪われているような気がする」

    エラン「……わかった。じゃあ今日の朝は、ミオリネと話す。それから探索に出るよ」

    ミオリネ「私も。あとついでにフェルシーに『昨日はありがとう』ってメールしておくわ。電話だと仕事中はとれないから」

    グエル「コイツ……俺の可愛い後輩に手を出しやがって……!……こほん。dice1d3=1 (1) (1:ラウダに会いに行く 2:父さんに会いに行く 3:探索を優先する)」

    スレッタ「わ、わたしは……dice1d3=1 (1) (1:NPCdice1d2=1 (1) (1:シャディク 2:セセリア)さんに会いに行きます! 2:書斎に行きます! 3:dice1d3=2 (2) dice1d5=1 (1) に行きます!)」

  • 139二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 12:54:26

    ミオリネSAN値:30→29


     朝食は昨日の夜と似た形式の、ホテルバイキングであった。ミソ=スープ、スクランブルエッグ、名状し難きタコのようなものの刺身など様々だ。主食も炊きたてのご飯や焼きたてのパン、果てはオートミールやフルーツグラノーラまで、幅広く揃えられている。

     ミオリネとエランはそれぞれの朝食を取り分けると、向かい合って席に着いた。エランはコーヒーを一口飲むと、ミオリネの様子を伺う。警戒するように見ていれば、ミオリネはゆっくりと食事用のナイフを手に取る。そうしてその切っ先を、エランの喉元に突きつけた。

    「何」

    「私はあんたの秘密を知っている」

     エランは目を見開く。ミオリネはナイフを下ろし、微笑んだ。それからテーブルに身を乗り出し、そうっと、耳打ちをする。

    「エランは……なんでしょ?そして目的は、……なのよね」

    「なぜ、それを」

    「フェルシーが言っていた。あの子、協力者としては適さないけれど、情報源としては最高ね。こうやって、あたまをなでなでしてあげたらね……」

     簡単に、教えてくれた。

     ミオリネは可愛がるように、エランの髪をくるくると梳いた。エランはキッと、ミオリネを睨みつける。ミオリネは笑みを浮かべたまま、大袈裟に肩を竦めてみせた。

    「私のこと、始末する?」

    「……」

    「別にこのことをグエルやスレッタに言おうだなんて思っていないの。ただ、協力してほしいだけ。ああでも、ここで首を横にふるのをみたら、うっかり口が滑って、この内容を他のみんなにばらまいちゃうかも」

    「脅すつもり?」

    「あら。まだ気づいていなかったの」

     ミオリネは笑って、エランの頤を持ち上げる。

    「私の命令に従いなさい、エラン・ケレス」

     エランはくちびるを噛み、静かに、首を縦にふった。


    エラン「怖……何させられるの?僕」

    ミオリネ「ちょっとしたことよ。ただ私、……を探しているから、もしそれに繋がる情報を手に入れたら教えてほしくて」

    エラン「ぜんぜんちょっとしたことじゃない」

    ミオリネ「ふふ。頼んだわよ、エラン……♪」


    【ミオリネ エラン 三日目 朝 終了】


    ミオリネ:dice1d3=3 (3) dice1d5=1 (1) に向かう

    エラン:dice1d3=3 (3) dice1d5=3 (3) に向かう

  • 140二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:06:16

    名状し難きタコ「のような」もの…大丈夫?神話生物食わされてない??

  • 141二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:40:38

    「あ、あの、ラウダ様、おはようございますっ!」

     グエルはダンスホールに入ると、開口一番にそう言った。

     ハキハキとしたその声に、ラウダもすぐにその存在に気づいたらしい。休憩中だったのか座りこんで少し俯いていたところを、はっとしたように顔を上げると、「おはよう」と微笑みかけてきた。グエルは目を輝かせ、ラウダの手を握る。

    「ラウダ様、ダンスお上手ですね。一曲お願いしてもいいですか?」

    「構わないよ。……でも、ラウダ様はやめてほしいな。見たところ堅苦しいし、同い年くらいでしょう?」

    「いやあ、一介のエンジニアにとっては、ラウダ様なんて雲の上の存在ですからね。ジェターク・ヘビー・マシーナリーの若きCEO!」

     グエルがニコニコ笑いながらそう言えば、ラウダは一瞬警戒するような顔をしてみせた。しかしすぐに、柔和な笑みを取り繕う。

    「……仕事を回してほしいのかな?接待なら、もう少し上手くやった方がいいよ」

    「いいえ、違います」

    「何が」

     グエルは手のひらに、ぎゅっと力を込めた。

     朝の日が差し込むダンスホール、穏やかな三拍子が響いている。座ったままのラウダに視線を合わせるために、片膝を着いてかがみ込んだ。

     視線に、嘘はない。混じり気もない。ただ、なにか。何かを期待するような感情だけが、青いひとみに混じっている。

    「俺はただ、ラウダ様と踊りたいだけですよ」


    グエル「……あからさまによそよそしくしたのに反応なしか。俺と同じで記憶がないのか?それとも……」

    ラウダ「芸術(社交ダンス)に成功したら、ある程度は質問に答えてくれるし、ついでに話す約束ができるよ。そのあと更に精神分析に成功したら精神状態の診断ができる。成功度によっては具体的なSAN値の状態なんかも出してあげる」

    グエル「なるほど。……わざわざ俺が半ば強制的に社交ダンスを取らされたの、ここでラウダ連行して父さんのところに連れて行け、ってことなんだろうな」

    ラウダ「さあ?どうだろうね」

    グエル「……時間がもったいない。さっさと終わらせるぞ、Shall we dance?」

    グエル芸術(社交ダンス):dice1d100=73 (73) (70)

    グエル精神分析:dice1d100=83 (83) (70)

  • 142二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:51:45

    どうして

  • 143二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:52:35

    もはやファンブルだよこんなん

  • 144二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:53:40

    グエル「おああああああああ゛あ゛゛!!!!」

    ラウダ「シャル・ウィー……なんだって?」

    グエル「おかしい!なにかがおかしい!ぜったい、ぜったいおかしい!!」

    ラウダ「兄さんほんとに社交ダンス70あるの?今のところ一度も成功していないけれど」

    グエル「ここ落とすのはまずい!俺は体力全てを賭けてプッシュロールをする!!両方振り直すぞ!!!!」

    ラウダ「制度を用意したのはこのためみたいなところはあるんだけど、本当に見事に兄さんしか使ってなくて笑っちゃうよね」

    グエル「……いや、ここで失敗したらファンブル扱いなんだよな。ラウダに嫌われて今後かかわれなくなるとかだったら大いに困るんだが!?」

    ラウダ「あー……そうだね。ちょっと待ってね……(シナリオメモを見ている) ……わかった。じゃあ、精神分析で失敗したらラウダの精神状態に悪影響が出る。社交ダンスの失敗は……これ本当に扱いに困るんだけどな……?dice1d3=3 (3) (1:今日からdice1d3=3 (3) 日の間グエルの全ての行動にラウダが着いてくる 2:うっかり派手に転んでダメージ 3:不要不急の色ボケで乗り切ろうもう)で行こうか」

    グエル「……くっ、やるしかねえ!大丈夫だ、幸運の女神の寵愛は、与えられるものじゃない。引き寄せ、掴み取るもの__だからな!」

    グエル芸術(社交ダンス):dice1d100=11 (11) (70)

    グエル精神分析:dice1d100=55 (55) (70)


    (振り忘れていたので今ロールするよ

    ラウダ芸術(社交ダンス):dice1d100=96 (96) (90))

  • 145二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:55:31

    ここ笑うとこです?

  • 146二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:56:50

    ラウダが色ボケたかな?

  • 147二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:58:44

    女神!!!グエルが女神の専用機を盗んだことでもあるんですか!!!

  • 148二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 13:58:46

    色ボケたラウダがうっかり重要情報明かしちゃうのか…

  • 149二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:02:05

    あちらを立てればこちらが立たず

  • 150二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:03:15

    出目でコントすな!

  • 151二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:03:49

    おもしれー兄弟

  • 152二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:07:29

    毎回本筋とは全く関係ないところで面白くなるジェターク兄弟マジなんか憑いてるよダイスの女神とか

  • 153二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:08:28

    KPが頭抱える姿が見える見える…

  • 154二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:24:38

    ラウダ「何故?何故??何故????」

    グエル「ざぁこ♡ざぁこ♡出目弱♡ファンブル製造機♡♡」

    ラウダ「とても調子に乗ってる!!」

    グエル「俺がイクストリーム成功だから形にはなってるぞ」

    ラウダ「ああもう、ここでのファンブルこそどう処理したらいいのか分からないよお!!」

    グエル「そんなのさっき決まっただろ」

    ラウダ「……は……?……、……!?まってまってまっ」


     見たところ狂気に陥っているわけではない。だが、どこか危うい印象はある、とグエルは簡単に判断する。周囲の人に紛れて踊りながらの確認だから、これ以上は分からない。それを表に出さないように笑って、グエルは軽くステップを踏んだ。

    「やっぱラウダ様お上手ですね!ダリルバルデもきれいだし。あれ、怪盗がどうとかありましたけど、展示辞めなくて大丈夫なんですか?」

    「硝子は防弾、電子ロックは三重で、それぞれ別の場所に置いてある。そのうちひとつの管理権限は別館においてあるからね、大丈夫だよ。それに、みんなに見てもらいたいし……ねえ、名前はなんて言うの?」

    「……へえ、厳重なんですね。あ、そういえば自己紹介がまだでしたね。グエルです」

    「ふうん、グエル……わっ、」

     ラウダがよろめいた。咄嗟に支える。どう見ても達人級の腕を持つラウダが、らしくもない。やはり精神的な問題が、あるいは連日こうしているみたいだし肉体的な疲労があるのだろうか? 考えながらも、グエルは「だいじょうぶですか?」と心配げな顔をする。

     ラウダはこくりと頷いた。そこで、曲が終わる。情報は手に入った。四号も多分把握しただろう。次はどうしようか、と考えながら、グエルは手を離した。

    「ありがとうございました!よろしければ、また今度も……」

     手を掴まれた。

     グエルはぱちぱちと瞬きをする。ラウダはゆっくりと跪いた。先程のグエルとおなじように。ただひとつ、違うのは。

    「グエル」

     その瞳が。

    「結婚してくれ」

     やけにキラキラと輝いていたことである。

     一拍遅れて、周囲から。悲鳴にも歓声にも似た絶叫が上がった。


    【グエル 三日目 朝 終了】


    dice1d3=2 (2)

    1:グエル「……当初の予定通りラウダを連れて父さんのところに向かう」

    2:グエル「これ今つつけば別館の鍵が手に入るのでは?」

    3:グエル「dice1d3=1 (1) dice1d5=1 (1) に向かうかあ……(現実逃避)」

  • 155二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:27:00

    兄貴の持ちネタで来たか~

  • 156二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:28:07

    ラウダが理性を失うと冷静で理性的になったグエルか?

  • 157二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:45:23

    スレッタ「……なんか向こうから悲鳴が聞こえてきた気がするんですけど」

    シャディク「山の天気は変わりやすいからね。キャンプ中に巻き込まれたんでしょ」

    スレッタ「なるほど……?とにかく、私はシャディクさんに会いに行きます!どこにいますか?」

    シャディク「シアタールーム。映画を見ているようだ」

    スレッタ「わかりました。じゃあ、ミオミオを連れて、行きます……!」


     スレッタがついたころには、シャディクは既に、ひとつのディスクを見終わったあとのようだった。

     エンドロールも流れたあとの、リプレイ再生をするか確認できるシーン。どこか歪に聞こえる石笛の音色が、どこか冷笑的に流れてくる。

     シャディクは、無表情に画面を見つめてきた。それからゆっくりと立ち上がると、冷めた視線で、抑揚のない声をあげた。

    「……そうだ、思い出した」

     ダリルバルデを奪わないと。

     シャディクはそのまま早足で立ち去ろうとする。「ま、まってください!」と。スレッタが扉の前にたち塞がれば、シャディクは苛立った様子を、隠そうともしない。

    「どうしたのかな、水星ちゃん」

    「どうしたもこうしたも、な、なにがあったんですか、シャディクさん……!?」

    「聞いていたのか。君は知る必要のないことだ。でも」

     シャディクはそこで苦々しげな顔をして、スレッタを__性格には、スレッタの頭の、ねこみみを見つめる。

    「あの人形には絶対に触れるな。これは忠告じゃない。命令だ」

     そこには、昨日のような。優しいバーテンダーの顔は、少しもない。

     まるで人が変わってしまったかのような豹変ぶりに、スレッタは無意識に、足が震えていることに気づいた。

    スレッタSANc:dice1d100=91 (91) (64) 0/1

    dice1d3=3 (3)

    1:スレッタ「そんなことを言うのなら、どうか教えてください。何故、あなたがダリルバルデとは、何なのか」スレッタ言いくるめハード:dice1d100=45 (45) (35)

    2:スレッタ「しゃ、シャディクさんは何を見て、あんな顔をしていたんです……?」

    3:スレッタ「……シャディクさんに憑依して、拘束します」スレッタ憑依:dice1d100=1 (1) (75) シャディク抵抗:dice1d100=18 (18) (90)※同じレベルの成功度の場合シャディクの勝利

  • 158二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 14:51:33

    今日1クリ多くない?

  • 159二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 15:03:45

    ジェターク兄弟の運を吸い取るスレミオ

  • 160二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 15:27:33

    これもしラウダがヴィムのこと認識してたらラウダが彼が僕の結婚相手ですと父に紹介しに行く可能性もあったりするのか…?

  • 161二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 15:31:19

    ホテルのオープニングセレモニーがまさかのCEO婚約発表会になるなんて誰も予想つかねぇだろ草

  • 162二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 16:37:27

    ダイスの女神はあにまんを嗜んでいらっしゃる

  • 163二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 17:50:50

     スレッタは去っていくシャディクの後ろ姿をじっと見つめ、くちびるを閉じる。目が、青く光る。
     __と、同時に。スレッタはシャディクの精神の深層、奥の奥、閾下に。侵入する。シャディクは__シャディクの中に入ったスレッタは、ニコリ。小動物じみた表情を浮かべて、ミオミオの方に向き直った。
    「ごめんなさい、『私』の腕と足、縛ってくれますか?」
    「……なんていうか、知り合いにそっくりな顔した男を拘束するの、すごく気まずいわね」
     ミオミオが微妙な顔をするのを見て、シャディクの顔が、無邪気に笑って見せた。

     はっとする。
     シャディクはいつの間にか、体を動かせないように、関節を固められていた。誰がやったのかなんて、考えるまでもない。憎々しげにそれを__スレッタ・マーキュリーを睨みあげれば、スレッタはなんてことないように微笑む。
    「シャディクさん。あなたに危害を加えるつもりはありません」
    「説得力がないね」
    「いえ。教えてください。あなたは何者ですか?ダリルバルデとはなんですか?私は、どうしてここにいるんです?」
     矢継ぎ早でする質問に、シャディクは迷うようにねこみみをぺたんとへたりこませたあと、「……わかったよ」と小さく頷いた。
    「僕は__俺は、シャディク・ゼネリ。人形作家にして、夢見人。ドリームランドの魔術師だ」
     スレッタは、目を見開く。
     シャディクはため息をついて、そのまま続けた。君がいた『死後の世界』も、ドリームランドの一部だよ。と。吐き出すように、言ってのける。それからすうと、自分の頭に生えたねこみみに触れた。
    「俺はまだ生きているけどね。ドリームランドの住人だから、これがある。それ以外でねこみみが生えているのは、大方死者だ。あのダリルバルデは、覚醒世界とドリームランドの境目を曖昧にする効果がある」
    「ま、まってください!」
     スレッタはそこで言葉を止める。シャディクが閉口して、言葉を促すようにスレッタを見つめる。
    「な、なら、なぜ……ダリルバルデを奪うんですか?」
     シャディクは俯く。
     低く、つぶやく。
    「あれは造り替えられている。今のダリルバルデは、邪神__ハスターとの契約を肩代わりさせるための、器だ」

  • 164二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 18:07:58

    スレッタ「あーあうあ……」

    シャディク「よかったね。割とかなり真相到達一番乗りだよ」

    スレッタ「それは……しりたく、なかった、ですね……?」

    シャディク「ふふ。ひと段落ついたらSANcあるからお楽しみにね」

    スレッタ「たのしくない!!」


    「……は、すたー……?」

     スレッタは呆然として、シャディクを見つめる。シャディクは自分が持っていた映画のディスクを、スレッタにみせた。

     __戯曲『黄衣の王』

     表題にはそう書かれている。シャディクが俯き、ギリリ、と歯ぎしりをする。

    「最初の以来は、魂を入れたら動き出す人形を作れ、というものだった。俺はそういったものを作るのが得意だからね、とはいっても、どうしても材料は必要だ。例えば精神を移し替えるための道具や、例えば空の人形。それと__死者の魂」

     君のようなね、と言ってシャディクは笑う。それから、静かに続けた。

    「基本的に魂を捕まえるのは難しい。だから、あのダリルバルデが存在する限り、このホテルの中程度なら__ドリームランドの住人が、頭にねこみみの生えた人間の姿で顕現することができるような仕掛けを仕込んだ。君もそれに引き寄せられたんだろうね」

     スレッタは自分のねこみみを撫でる。見れば、シャディクは少しだけ、顔を青くしていた。

    「だけどラウダは、ダリルバルデに使われている宝石__シュバルゼッテに、印を刻んだ。あれに囚われた魂は、即座に契約のために差し出される。そうなればダリルバルデは化け物になるし、ハスターは召喚される。最悪だ。止めようとしたら、あの女が……セセリア・ドートが……!」

     憎々しげに吐き捨てたあと、シャディクは天を仰いだ。それからスレッタに向けて、困ったように笑いかける。

    「ごめんね、八つ当たりだ。……スレッタ、協力してくれ。あれが破壊されたり、奪われてどこかにいってしまったら、君も消えてしまう。俺と一緒に、怪盗になってくれないか?」

     シャディクはそういって、スレッタに向けて。

     手を、差し出してきた。

    dice1d2=1 (1)

    1:スレッタ「わ、わかり……ました」

    2:スレッタ「まって、まってください!」

  • 165二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 20:44:13

    「……わかりました。ただし、条件があります。……私は、あなたと協力して、ダリルバルデを奪う。かわりに、あなたは、私に転生用の肉体を、用意してくれますか」

    「お安い御用だ……といいたいが、材料が足りない。精神を封じ込めるための装置が、足りないんだ。とはいっても、ダリルバルデさえあれば君は存在できる」

    「わかりました」

     スレッタは頷き、セセリアの言葉を思い出す。

     __怪盗は、魔法のアイテムを持っている。

     まだ怪盗の正体を突き止める、ということは念頭に置いておきたい。しかしそれは、スレッタが名探偵だからではない。ニ、と笑って、差し出された手を取った。

    「私が、真の怪盗なのだから」

    スレッタSANc:dice1d100=4 (4) (63) 0/dice1d4=4 (4)

    スレッタHO一部変更

    あなたの目的は『転生の手段を得るためにダリルバルデを奪う』ことだ。


    【スレッタ 三日目 朝 終了】

    シャディクをdice1d2=1 (1) (1:連れていく 2:連れていかない)

    dice1d2=2 (2)

    1:スレッタ「書斎にいきます!」

    2:スレッタ「dice1d3=1 (1) dice1d5=2 (2) にいきます!」


    ラウダ「ここでお知らせです。特番でついに一人称が判明したので、以降特に追加情報がない限り僕の一人称は『僕』を使用します」

    グエル「ようやくどんな状況でも一人称を使わない縛りから解放されるのか。むしろ今までよくがんばっていたとおもう」

    ラウダ「このまま兄さんの処理をしようか。そうだね、別館の鍵がほしいんだよね?うーん……わかった。言いくるめのハードで成功すれば別館の鍵を全てを渡してくれるよ。失敗しても鍵自体は渡してくれるけど、うーん……四本あるうちの、そうだね。diec1d3= だけかな。それと、イクストリームでもない限り探索は僕がついていく」

    グエル「どれだよ。というか一人で行かせてくれよ……まあいい、わかった。行くぞ」

    グエル言いくるめハード:dice1d100=60 (60) (35)

  • 166二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 20:47:03

    一階警備室に情報はないのでdice1d3=2 (2)

    1:書斎

    2:カジノ(セセリアにあいにいく)

    2:dice1d3=2 (2) dice1d5=1 (1)

    わたしてくれる鍵

    dice1d3=1 (1)

    1:???(ラウダが普段過ごしている部屋)

    2:???(いろいろとたのしい部屋)

    3:???(??????)

  • 167二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 20:47:41

    なるほど、ウルタールの猫……

  • 168二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 20:50:24

    一度も一人称を使わないまま進めてたの凄すぎるわ

  • 169二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:03:13

     今なんて?

     グエルは心底混乱した。記憶こそないが、コレは俺の弟だったんじゃないのか? わからない。何もわからない。助けを求めるように天井を見る。四号さん助けてください。ほんとうに。四号は答えない。ただ、ため息が聞こえた。ような、気がした。

     __しかしここでグエルに電流走る。

     なんというかこの状況でそれをするのはハニートラップ的なアレっぽくて良心が痛む(というかそもそも仮に血縁関係があるというのが本当だとしたら実の弟にハニトラを仕掛ける兄ってどうなんだ)が、今この状態のラウダを上手く利用すれば別館の探索ができるんじゃないか? グエルはごくりと生唾を飲み、ラウダに視線を下ろす。

     ここまでコンマ二秒である。

     ラウダは周囲の反応で、ようやく自分が言ったことの重大さに気が付いたのか、「あ、いまのはちが……」とくちをもつれさせているが、グエルは逆に、手を握り返し、困ったように微笑みかけた。

    「結婚、するにしても。俺達はお互いのことを知らなすぎます。まずは、どこかでお話しませんか。ラウダ様の部屋とか、どうですか」

    「……!ありがとう!」

     周囲から拍手喝采が聞こえてきた。グエルの胃がキリキリと痛んだ。


    シャディク「さて、エラン。空き部屋に行くね?」

    エラン「……エリクト、出てきていいよ。それと、スレッタに鍵を借りていた、ということにしてもいいかな。鍵開けを使ってもいいけど」

    シャディク「構わないよ。それじゃあ、エランがその部屋に入ると__」


     急激な、寒気に襲われる。

     やけに大きく、カチ、カチ、カチ。秒針を刻む音が部屋に響き渡る。瞬間、視界がぐにゃりと歪み、正常を取り戻したかと思えば辺りの景色が変わっていく。

     いくつもの、まるで生きているようにすら見える石像に囲まれた、神殿。その真ん中に立っていたのは、ねこみみのある、雛罌粟の冠を被った美しい人間だ。

     ……美しい、人間のはずだ。

     本当に美しい。あらゆる芸術品も届かない、絶対的な美がそこにはあった。それはある種冷笑的であり、同時にどこか、歪んでも見える。 

     彼女はエランを見て、「あら」と首を傾げてみせた。エリクトが、はっと。目を見開いた。

    エランSANc:dice1d100=81 (81) (65)

    エリクト????:dice1d100=2 (2) (??)

  • 170二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:08:43

    SANc値を記載し忘れる痛恨のミス!1/dice1d6=2 (2) でした

    更に今回の技能成功でdice1d100=23 (23) (65-↑) dice1d4=4 (4) /dice1d8=4 (4) が追加されるので、先に判定しておくよ

  • 171二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:19:38

    エランSAN値:65→63→59


    「あ、なた、は……!」

     エリクトが目を見開く。エランはその圧倒的な存在感に気圧されながらも、「知っているの?」と震えそうになる足を叱咤しながら、尋ねる。

    「は、……はい。雛罌粟の冠、生きている石像、そしてこの気配、間違いありません。かのお方は__」

     エリクトはゆっくりと息を吸って、吐く。それから、小さく、俯いて。言った。

     ドリームランドと覚醒世界を繋ぐ道に存在する旧神、ヒュプノスです。

     __エランが、目を見開いた。

     ヒュプノス。聞いたことがない。ドリームランド。なんだそれは。わからない。わからない。わからない。非現実的だ。信じられない。それなのに、何故。……何故、こんなにも、『納得』してしまう? 理解、してしまう?

     は、と低く息を吐く。半ば後ずさりするように一歩引けば、ソレは__彼女は、「まあ」と手を叩き、首を傾げた。

    「知っているのね、嬉しいわ。……でも、その名を唱え続けることは、現の人間にとっては、よくない」

     どうかプロスペラと呼んで頂戴。

     神は、プロスペラは、無邪気にそう言って、二人に向かって微笑みかけてくる。その様子は冷たくて、しかし圧倒的な力を、あるいは自分自身の矮小さを、まざまざと見せつけられて。エランは、ひゅっと、自分の喉が鳴るのを、感じた。


    エラン「なんでいるの!?」

    シャディク「SAN罠兼びっくり一発ネタってやつだよ。危害を加えない限り敵対しないから安心してね」

    エラン「うう、なんでこんな……突然の神格……」

    シャディク「さて。プロスペラ……ヒュプノスは、二つまでなら質問に答えてくれるよ。何を聞く?」

    dice1d4=4 (4)

    1:エラン「……どうしてここに?」

    2:エラン「協力してほしい」

    3:エラン「そのねこみみはなに?」

    4:エラン「このホテルはなに?」

  • 172二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:32:55

     エランはしばらく視線を伏せてから、「このホテルは、何?」と小さく呟いた。

    「ドリームランドと覚醒世界を繋ぐ。と、いうことは、基本的にはこちらの世界には干渉できない、んじゃないの? それができる、ということは。このホテル自体が、何かおかしいの?」

    「……私にもわからないの」

     プロスペラはふるふると首を横に振った。それから、顎に手を当てて、考えるような素振りを見せる。ねこみみが、ぴるぴると動いた。

    「いつの間にか、ここにいた。気配は変わっていない、ただ『階段』がなくなった。たぶん、空間そのものが捻じ曲がっているんだと思う」

    「あなたですら、関与できないような『何か』が、関係している……と?」

    「それすらもわからないわ。何せ歪まされたのは私自身じゃなくて、世界そのもの。門の魔法をある程度知っていれば、できなくはない範囲よ」

    「……解せません。あなたほどのお方なら、簡単に干渉を断ち切ることもできるのでは?」

     エリクトの言葉を聞いて、プロスペラがふるふると首を横に振った。

     雛罌粟の花の香りがする。ぼんやりと、頭がかすみがかるような感覚があった。


    エラン「えっと、少なくともヒュプノスは白……だよね」

    シャディク「そうだね。そもそも驚かし要員だしね」

    エラン「それを言っちゃったらおしまいだよ!うーん、……それで、あと、質問はひとつか。何をきこうかな」

    シャディク「なんでもいいよ。プロスペラさんの知ってる範囲で答えてくれるからね」

    エラン「ヒュプノ」

    シャディク「プロスペラさんだよ」

    dice1d4=4 (4)

    1:エラン「協力してほしい」

    2:エラン「そのねこみみはなに?」

    3:エラン「ねこの置物に心当たりは?」

  • 173二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 21:33:09

    ダイスミスdice1d3=1 (1)

  • 174二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:08:09

    「……僕は、やらなければならないことがある。それはたぶん、君にとっても利があることだ」

     協力してくれないか?

     エランはダメ元で言ってみる。エリクトが「エランさん!?」と驚いたような声をあげた。心配するように、からだに咲いた花をふわふわと揺らすのを見て、プロスペラがねこみみを少しだけ揺らした。

    「面白いことを言うのね」

    「無礼なのは十分承知している」

    「いえ、本心からの言葉よ。ただ、私の傍にいても、徒に狂気に近づくだけ。それに、」

     そこでプロスペラは言葉を切って、少しだけ、腕を伸ばした。こてり。何か、透明な壁のようなものにぶつかる。

    「私、ここから出られないの。ごめんなさいね」

     こつ、こつ、こつ。プロスペラはそれを叩く。軽い音なのに、罅が入る。そうして、ばら、ばら、ばらり、と。

     割れる。

     __気づいたときには、また、元の空き部屋に戻っていた。

     エランは「……夢、だったの?」と。静かに、呟いた。

    【エラン 三日目 昼 終了】

    dice1d2=2 (2)

    1:エラン「……このまま鍵のかかっている部屋に行こう。dice1d2=1 (1) (1:薬品庫 2:倉庫)かな」

    2:エラン「dice1d3=1 (1) dice1d5=1 (1) に向かうよ」


    「ミオリネ?」

     ペトラは突然の来訪客に、目を見開いた。それからいつも通り、「ここは関係者以外立ち入り禁止__」と続けようとする。しかしミオリネはふるふると首を振って、小さく言った。

    「聞きたいことがあるの、ペトラ。いえ、確かめたいこと、かしら」

    「何を?」

     そこでミオリネは一呼吸置いた。それから、ゆっくりと、くちびるを開く。

    「__ヴィム・ジェタークは、既に死んだ人間である、というのは、本当?」

    ミオリネ心理学:dice1d100=38 (38) (70)

    【ミオリネ 三日目 昼 終了】

    心理学成功の場合→dice1d4=4 (4)

    心理学失敗の場合→dice1d3=3 (3)

    1:書斎に向かう 

    2:カジノに向かう(ヴィムに会いに行く) 

    3:とりあえずエランと合流する

  • 175二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:29:52

    ミオリネSANc:dice1d100=73 (73) (29) 0/1


    「へえ、ラウダ様、結構お酒飲むんですね」

    「たしなむ程度にはね」

    「俺も好きですよ。特にビールとか!」

    「今度飲み比べでもする?」

    「え~、負けないですよ!」

     談笑しながら、グエルは必死に天井裏に目で合図を送る。ついてきている。ついてきているはずだ。さっきから一向に通信が帰ってこないけどちゃんとついてきているはずだ。……来ているよな? 愛想をつかしたとかないよな? 冷や汗をかきながら、なんとか笑みを取り繕い続けている。

     無理だ俺。ぜったいハニトラ向いてない。

     ゆるゆると息を吐いて、別館に向かう。どうやらこちらは電子ロックではなく、アナログな形式の鍵になっているようだ。ピッキングの技術がないと、無理矢理こじ開けて入るというのは難しい、だろう。そんなことを考えていると、

     ふと、どこからか羽音が聞こえてくる。

     グエルは不審に思って、そちらを見る。__見て、しまう。

     そこにいたのは、3mはある巨大な鳥だった。

     短い触角と、人間のような皮膚、鱗、爬虫類じみた耳と口、蝙蝠に似た毛の生えた羽、肩と尻には鋭いかぎ爪が付いた手足を持つ。からすではない。馬ではない。もぐらではない。ハゲタカではない。アリではない。腐乱死体でもない。強いて言うなら蜂と翼竜をかけあわせたような姿にも見える。しかしそれは、それが常識の埒外にある存在であると認めたくないが故の、一種の防衛反応だ。それをグエルは、咄嗟に理解した。

     しかしそれも、ほんの一瞬のこと。

     その悍ましい姿に呆気に取られていると、それは__一直線に、グエルめがけて飛んできた。しかし、

    「だめっ!」

     ラウダがそう言うと、鳥はぴたりと止まる。「もう、グエルは僕の結婚相手なんだから、襲っちゃだめだよ」と怒るようにつづける。それからグエルの方をみて、首を傾げて。

     __同じ。何も変わらない。穏やかに、微笑んだ。

    「怖がらせちゃったかな。ごめんね?」

    (シャンタク鳥の目撃+明らかに異様な様子のラウダ)

    グエルSANc:dice1d100=57 (57) (39) dice1d3=2 (2) /dice1d6=3 (3) +2

  • 176二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:33:03

    グエル「シャンタク鳥!使役してる!!ラウダが!!!!」

    ラウダ「わあ倒置法」

    グエル「俺もしかして今とんでもない状況にいるのでは?」

    ラウダ「だいぶ今更だよ兄さん」


    ミオリネSAN値:29→28

    グエルSAN値:39→34

    グエルアイデア:dice1d100=13 (13) (75)

    成功の場合一時的狂気:dice1d10=10 (10)

  • 177二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:46:13

    グエル「何故俺はまた発狂しているんだ?」

    ラウダ「どうしてだろうね。なんでなの兄さん」

    グエル「知らねえよ!助けてくれよ!!」

    ラウダ「まあ毎回低POW高INTでもってくるのが悪いみたいなとこあるし」

    グエル「うがあああ俺の責任じゃねええええ!!!!」


     __幸か、不幸か。

     グエルは目の前のこれが、文字通り現実離れした存在であることを、正確に理解した。そしてそれは、正気という錨をおろす、あるいはおろしたきになって、引き上げる。

     ああ、どうりで。こんなよくわからない生物がいるとおもったら。一度そうわかれば、こんな世界、紙面のインクよりずっと無価値な存在だ。錯綜する思考をシャットアウトし、可能性を、仮説を、恐怖を、危険性を、せき止める。視線が、意識が、宙で霧散する。全身から力が抜けて、ただ茫然と、立ち尽くす。

    「グエル、僕のお部屋においで。一緒にコーヒーを飲もう! それとも、お酒がいいかな。蜂蜜酒ならあるよ。きれいな黄金色なんだ。えへ、いっぱい、いっぱい、お話しようね」

     ラウダは構わない。

     シャンタク鳥をさっさと追い払うと、グエルを別館に案内する。グエルは手を引かれるまま、ついていく。る、るん、るんるん。どこか、冒涜的な。名状し難い音色の鼻歌をうたいながら、ラウダはくるりと振り返った。

    「いっぱいお話ししようね、グエル」

     グエルは何の反応も示さない。

     ただ、微かに俯いたのを、どうやらラウダは、肯定だと解釈したようだった。


    【グエル 三日目 昼 終了】

    グエル夕ターン行先:dice1d2=2 (2)

    1:私室の探索(ついでにラウダとお話する)

    2:dice1d2=2 (2) に移動(1:いろいろたのしいものがある 2:もっとたのしいものがいろいろある)

  • 178二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:49:03

    このレスは削除されています

  • 179二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:50:11

    別に最初から敵対HOじゃないことが多いのに毎回兄の天敵になってる弟!!

  • 180二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:50:12

    千載一遇KPファンブルが巡り巡ってヤバめな方向に導いてきてません??

  • 181二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:57:02

    一番やばい選択肢引いちゃった?

  • 182二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:58:34

    ラウダ「さてと。……みんなー、いったん集合して!」
    シャディク「向こうで見てたけども。お前らは何故毎度毎度そうなるんだ?」
    ミオリネ「何が起きているの?……ねえ、教えて、グエル」
    グエル「俺が知りたいぐらいだよ!!」
    スレッタ「え、ええ……なんか悲鳴が聞こえてきましたけど。監視カメラの映像、さかのぼってみることはできないんですかね?」
    エラン「僕も色々あったけど、あくまで罠を踏んでしまっただけ、だからね……?あとミオリネがクリティカルした」
    ラウダ「それでね。ちょっと早いけど、きりがいいからここでいったん休憩するよ。いわゆる『次スレ』だね」
    シャディク「もう夜も遅い。明日の……そうだね、明日は予定がないから、朝。遅くとも昼までには、もう一度集合しよう。明日は【三日目の夕方ターン】から始めるよ。水星ちゃんは俺とカジノに、エランは展示場に、ミオリネは……に、グエルはラウダと……に行く、という感じだ」
    ミオリネ「……わかった。じゃ、また明日……あ、ラウダ一人称おめでとう」
    グエル「聞いたことのない賛辞きたな。はあ、俺は一体どこに連れていかれるんだ……?」
    スレッタ「おめでとうございます!また、あした~……♪」
    エラン「おやすみ。からだを温めて、ゆっくり眠ってね」

  • 183二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:17:52

    お疲れ様です!今度こそグエルの無事な生還を祈ってます!!

  • 184二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 01:50:52

    今回も腹抱えて笑いました楽しかったです次スレ楽しみにしてます!!ラウダ君一人称判明おめでとう!!!

  • 185二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 11:13:46

オススメ

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