- 1二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 12:46:23
お読みいただきありがとうございます。
後日談書きたいのですが読みたい話や質問はありますか?
あの…虹夏ちゃん?どこに連れてくんですか?|あにまん掲示板大丈夫!人は来ないところだからぼっちちゃんも気にいるよ!bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 13:03:09
- 3二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 13:30:23
- 4二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 13:57:32
- 5二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 15:45:04
- 6二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 16:16:07
>>4「……知らない天井だ」
そんな風に後藤ひとりは目覚めた。周りを見るとそこは自分の部屋ではない。独特な薬品の臭いと見慣れないのによく知っている清潔感のある白い壁と天井。
「ここって病院……?」
起き上がってカーテンを開けると太陽が登っていた。
どうしてこんな状況になっているのかとひとりは記憶を振り返る。
最初に思い出すのは暗闇と光の道、そして大切な友達の笑顔だった。
「そうだ、私は虹夏ちゃんの手を引いて……じゃあここは、元の世界?」
いまいち自身がないのはあの世界があまりにも現実味があったからだ。
ひとりが一抹の不安を覚えたその時、病室の扉がものすごい勢いで開かれた。
「お姉ちゃん……」
「ふたり?」
突然の音にビクリと肩が震える。扉の先には呆然とした様子のふたりが立っていた。一瞬、あの夢での光景が脳裏をよぎる。無意識に一歩後ずさると、そんな姉の様子に気づくこともなくふたりは全速力で走り出した。
「お姉ちゃん!」
「え?ふ、ふたーーぐは!?」
ふたりの全力タックルが、もとい、抱きつき攻撃がひとりの服部に突き刺さる。
「お姉ちゃんのばかぁー!! 一週間も寝坊して……ずっと心配だったんだから!うわぁん!!」
「ご、ごめんね?」
「ごめんじゃないよ!バカバカ!」
ポカポカと泣きながら振るわれる攻撃に地味にダメージを受けながらひとりはふたりの頭を優しくなでた。
ふとりの泣き声を聞きつけてきた両親や病院の先生から話を聞くと、どうやらひとりは約一週間の間、昏睡状態に陥っていたらしい。
けれど、検査の結果不思議なことに体に異常はないようだ。
「あの……ふたり。ちょっと聞きたいんだけど虹夏ちゃんのことなんだけど」
検査で看護師さんや先生に体中をくまなく調べられ、目覚めたときより明らかにやつれたひとりは、それとなくふたりに質問をした。
「そうだ!虹夏お姉ちゃんもお姉ちゃんと一緒にずっと眠ってたんだよ。でも、今喜多ちゃんに連絡してら虹夏ちゃんも目覚めたって言ってた!」
知らぬ間に姉の友達と頻繁に連絡を取り合う妹のコミュ力に旋律しながらも、ひとりはほっと安堵する。
どうやら、あの夢は夢だけど夢じゃなかったようだ。
ひとりは窓の外を見つめボソリと呟いた。
「はやくみんなに会いたいなぁ……」
青く澄み切った空は、雲一つない晴天だった。
- 7二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 16:26:27
ぼっちちゃんは大体一週間くらいで虹夏はもう少し長めで寄生虫が地味に生気を吸取っていたので若干衰弱してます。でもしばらく安静にしてれば元気になります。
ちなみにあのままもう少し長く生気を吸い取られ続けると命に関わっていました。
ぼっちちゃんがいなければ虹夏ちゃんは普通に死んでます