【閲覧注意】ここだけ或人×祢音スレ Part11

  • 1二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:14:01

    あにまん限定CP、或人×祢音について語るスレです
    不備があり建て直しました。(そのため前スレのSSをサルベージしてます。)
    皆で楽しく盛り上がれたらと思います。(もしかすると再スレ立てる事になるかもしれません…)

  • 2二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:14:21

    ※アバドンの襲撃がありましたらお問い合わせをしましょう!
或人社長とのお約束だぞ!
    ※ジャマトが出現しましたらお問い合わせをしましょう!
    スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ浮世英寿とのお約束だぞ‼︎

  • 3二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:14:26

    このレスは削除されています

  • 4二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:15:10
  • 5二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:16:11
  • 6二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:16:51

    今までの登場キャラ達!

    ・飛電或人

    ご存知(自称)元爆笑お笑い芸人の飛電インテリジェンスの社長。祢音ちゃんとお見合いで知り合い、その後祢音TVの最中にいつものように逃げてる祢音ちゃんを助けてから(或人目線では)お友達に。
なお彼に恋は十年早かったぐらい鈍感だったりする
    
・鞍馬祢音

    ご存知セレブインフルエンサー。お見合いで或人と知り合いになり、その後いつものようにジョンとベンから逃げたときに或人に助けてもらったのと自分の夢を応援してくれたことがきっかけに恋に…。なおアプローチはすべて或人が祢音ちゃんを妹感覚で見てくるため失敗する。お酒に弱い。そして2スレ目ではアーク堕ちしちゃったことも…。まぁ或人が助けてくれるんだけどね!人外疑惑あるけどこのスレ人外多くない?って言うのは禁物
人外疑惑は飛彩と大我の会話で自身も察するが何とかなりそう。
    
・我那覇冴

    ご存知今年に入ってのデザグラのゲストライダーであえなく脱落しちゃった人類最速
あるときにヒューマギアを購入したこととそれによる戦いによって或人と出会い彼に恋をする。しかし素直になかなかなれず妹と弟達に慰められる。なおこちらもお酒に弱い
4スレ目より記憶が戻る。

  • 7二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:17:20

    ・刃唯阿

    ご存知A.I.M.S.の隊長。下の奴らがやりたい放題のため胃痛枠になって3スレ目では遂に幼児退行する。なお祢音ちゃんたちの恋は素直に応援してるためサポートしたりする。
    
・天津垓

    ご存知1000%な社長
祢音ちゃんたちの恋を知って全力サポートだが基本的には唯阿から見るとやばいためツッコまれる。真面目なときもある。

    ・檀黎斗

    ご存知神にしてゼロワン世界で復活した人
最近永夢達に復活がバレしばかれるが何かを企んでいる様子
    
・イズ 
    
ご存知或人の秘書
恋愛の応援があれすぎる…。戦闘に参加することもある
祢音ちゃんが手にする前にキューンのラブレターを全て回収、処分したり、祢音ちゃんに近づこうとしたキューン自身の処分を実行に移したりする
    大我と手を組んでキューンの排除を目論む

    ・腹筋崩壊太郎

    ご存知お笑いヒューマギア
アスリートということから冴さん応援派
    
・縁結びマッチ

    ご存知結婚相談ヒューマギア
恋愛サポートするが或人がアレなため頭悩ます

    ・ソルド9

    ご存知ソルド。唯阿の部下の冴さん派だがやりたい恋の応援がやりたい放題。
    
・ソルド20

    同じくご存知ソルド。こちらは祢音ちゃん派だが以下同文
・我那覇澪、潤

    冴さんの妹、弟
こちらでは妹はしっかり物語、弟はお調子者
恋愛でうまく行かない姉に苦労する二人組…

  • 8二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:18:01

    エグゼイドライダー達
ギーツやゼロワン達の(色んな意味で)先輩な人達
4スレ目から本格的に登場だ‼︎
    

・宝生永夢

    ご存知聖都大学付属病院の小児科医。怒らせたら怖い。
    何か重い過去がある様子。
    
・鏡飛彩

    ご存知聖都大学付属病院の天才外科医
院長の息子でドライな性格だったが4スレ目のある出来事で景和と打ち解ける。前々スレで景和の手術をする

    ・花家大我

    ご存知元聖都大学付属病院の放射線科医
今はゲーム病専門の開業医をしている
ある事情から1人で抱えこみがちだが4スレ目のとある出来事から過去に囚われるのをやめる。前々スレで祢音のゲーム病を治療する。
    その経緯から祢音ちゃん派

    ・九条貴利矢

    ご存知聖都大学付属病院CR所属の監察医。嘘つき。4スレ目ではとある理由からベロバ側についたふりをして6スレ目で離反。道長の離反のきっかけを作る。ベロバ側からしたら荒らし混乱嫌がらせの元。いい関係の女医さんがいる。
    
・西馬ニコ

    ご存知大我の翻訳係。天才ゲーマーNとして有名。祢音ちゃんとの交流もある。
    ・八乙女紗衣子
    ご存知聖都大学付属病院の再生医療のリーダーを務める女医さん。美人と病院では評判。
    過去に色々あったらしいが貴利矢に救われた様子。共鳴反応について何か気づいた様子

  • 9二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:19:16

    ・浮世英寿

    ご存知スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ、出番が大分増えたが道長からはあまり突っかかられなくなった
    
・桜井景和

    ご存知平和を望む狸、英寿同様4スレ目から活躍するようになり飛彩と交流を持つようになるが飛彩に就活生呼ばわりされてしまったり、地雷を踏まれたりするも前々スレでようやく名前呼びされるようになる。
    
・吾妻道長

    ご存知暴れ牛、本編ではかなりヤバいところまで行ってしまってる。(このスレの本人は何それ知らん……怖っとのこと)このスレでも基本的に暴れてばっかだったが3スレ目での幼児退行と唯阿との戦闘や4スレ目の飛彩関連の事件で思うところがあった様子。とうとう4スレ目で貴利矢に唯阿への好意を指摘され振り回される。6スレ目で貴利矢の頑張りにてベロバ側から離反する。
    
・キューン

    ご存知祢音ちゃんのサポーター
他スレだと毎回キモいと評価されがちで彼女を振り向かせ用と色々思考中だが行動に移そうとするとイズに邪魔されたり廃棄されかかったりしていたことが判明。しかもとうとう年貢の納め時……大我にぶっ潰されるフラグが立つ

    ・ケケラ

    ご存知景和のサポーターだったのだが一見まともなサポーターに見えて単なるギャンブル依存症と飛彩に指摘されいつの間にかサポーター解任させられてたがニラムに無事サポーターの座に戻してもらえてた
    
・ジーン

    ご存知英寿のサポーター。感動が何より大事。デザグラでの参加者の生き様や死に様で感動を得ていたが英寿との関わりや永夢の過去に思うところがある様子で、前スレにて自分らしい生き方を模索すべく英寿にレーザーレイズライザーを託しどこかへ去った……と思いきや鈴木という偽名で情報番組に出たりする強かさを持つ。

  • 10二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:19:47

    敵サイド
    
・五十鈴大智

    ご存知クイズ王
    
荒らし混乱嫌がらせの元九条貴利矢の被害者その1

    ドクターライダー達にボコボコにされた上に6スレ目ではリオンに利用され、逆恨みからジャマトバックルを使い出す始末
    前スレではとうとう味方を盾にしたりする。
    
・ベロバ

    荒らし混乱嫌がらせの元九条貴利矢の被害者その2

    ギーツ本編だとすごい敵…なのだがこちらだとゼロワンライダーやらエグゼイドライダーがいるせいでなかなかうまく行かずストレスでイライラ!しかも味方になった貴利矢は案の定裏切り道長まで離反させられてしまい大荒れ中してる中リオンと揉めて大暴走。しかも切り札のヴィジョンドライバーまで奪われる始末。350歳なのが判明。
    
・アズ

    ご存知アークの秘書
前スレよりアークグランプリを開催、出場する。未来人の悪意の利用を考えている。
    
・アーク

    ご存知悪意の化身
前スレよりアークグランプリという名の蠱毒ゲームを始める。

    ・シンクネット
ご存知とある新興宗教の残党。全員しょっ引かれムショ送りにされていた。最近誰かの手引きで脱獄したようだが……ベルとかいう奴がリーダーらしくジャマト側と手を組んでたがベルは大智に利用されるわ、サーバーは壊されるわでもうどうすんだこいつら

  • 11二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:20:20

    用語
    

・共鳴現象

    ライダー達の間で起こる謎の現象。
諸々のステータスが爆上がりするが反動で変身不能となる
だがゼアにより反動を抑えるバックルが作られ、安定して使えるようになる
仲がいいとか絆とかそういうのより、その場のノリが大事
ゼアがもたらした機能のようだが……?
一応相手はある程度は決まっている。決まった相手じゃないと威力もほどほどだし反動もある。
シンクネットにとっての脅威的な機能を持つ。八乙女紗衣子が何かの鍵を握ってそう

    

・主治医

    患者の治療に対して主に責任を有する医師のこと
    患者の身体・健康、その他の状態について最もよく理解していることが期待される。
    
しかし患者があれこれこき使ったり、主治医の恋愛事情吹聴し回ったり、病院食食えっつってんのにたぬき蕎麦食わせろと反抗したり、周りがわがままやってんだから私もわがままやっていいよね!ということをしてはいけない。
    宝生先生とのお約束だぞ!

  • 12二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:20:59

    次回予告風SS
    なんとかして無事に紗衣子を守って一安だったがその数日後…
    ソルド20「桜井景和、デートというものに付き合え」
    景和「はぁ……ええ!?」
    ソルド20と景和がデートに!?その真意は…?
    そして
    唯阿「ソルド20のやつ本当に大丈夫なんだろうか…」
    道長(お、俺は今ば、バルキリーとふ、ふた、二人きり!?)
    唯阿と道長が二人を見守ることに!
    一体どうなる!?

  • 13二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:21:25

    前回のおさらい
    アークグランプリに備えて副添副社長の合コンを飲み会に塗り替えて様々な醜態を晒した仮面ライダー達。
    一方聖都大学附属病院で再生医療を手掛ける八乙女紗衣子は仮面ライダーレーザーこと九条貴利矢の最近の挙動がおかしいことを気にして悩んでいたらベロバ達に狙われて攫われてしまう
    何とか助け出された紗衣子は仮面ライダー達の思いを知り協力を申し出るのだった。
    また、アークグランプリのために召喚されて最初は悪意に染まっていた滅は或人に救われ、何か思うところがあったようだった。

  • 14二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:21:54

    紗衣子「これがヒトをデータ化したもの。
    共鳴っていうのは似たような人達が起こす現象です。なら同じならいいのでしょうが……でもクローンでもない限り、それは無理ね。
    だから負担の少ない相性のいい相手をゼアは決めたんでしょう。だからそこの壁をどうにかして越えないと……どうやったらできるのか実験を始めましょう。」
    或人から協力を快諾された紗衣子は飛電インテリジェンスのラボで或人達に話をしていた。

    紗衣子が保護された後……
    貴利矢『協力するって……本当にいいわけ?』
    貴利矢は紗衣子が協力することに対して、紗衣子に問う。
    平たく言ってしまえば紗衣子は変身できるわけでもない一般人だ。そんな人間が戦いに身を投じたら命の保証はない。
    だが紗衣子は笑う。
    紗衣子『私なりに考えた結果です。どうやって返したらいいか分からない借りの返し方。ねっ?』
    紗衣子はその場にいた道長の肩に触れる。
    道長『なっ……』
    紗衣子に突然触られ、道長は焦る。
    貴利矢『そこまで言うならもう何も言えないな……そりゃ助かるけどね』
    道長『あんたは戦えないんだから、出しゃばるなよ』
    紗衣子はそれを見て笑う。
    紗衣子『貴利矢先生、貴方の患者……口ほど悪い子じゃないのね』
    貴利矢『まあね』
    道長『……っ‼︎』

  • 15二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:23:22

    或人達と話している紗衣子を見ながら英寿は呟く。
    英寿「まさか狙われたレーザーの関係者がもう一振りの力になるとはな……まさに天の配剤か。」
    祢音「あーっ、いいなあ‼︎ああやって付き合えるなんて……でも……八乙女先生って唯阿さんとか冴さんとは違った大人の女性って感じ。何か聞いたら教えてもらえるかな……」
    祢音は今までいなかったタイプの同性の紗衣子から話を聞きたがっていた。もちろん共鳴反応のことではない。
    祢音「貴利矢さんとのあのやり取り、大人の付き合い方だよね……どうやったらああいう風になれるんだろ」
    景和「はあ……こんなことなら道長さんより先に八乙女先生助けてたら良かった」
    景和の発言に祢音は引く。
    祢音「景和……」
    景和「違うよ⁉︎触りたいとかそんなんじゃないから‼︎」

    そんな祢音達の姿を見ながら紗衣子は考えていた。
    紗衣子(多分、あの祢音ちゃんって子はここの社長さんが好きなのね。
    そして道長君はあの時刃さんって人が来た時様子が変わった。緊張してるかのような……つまり道長君は……
    そして問題は景和君ね。あの子は好きな相手が見つからなくてヤケになってる感じ。それにしても何かあったような感じね……)
    紗衣子は大人で恋愛経験だってある。
    だから若者3人が抱えるそれぞれの想いはそれなりに把握できた。
    紗衣子「若者ならではの悩みね……」
    紗衣子はそう呟く。

  • 16二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:23:57

    或人「紗衣子先生?何がありました?」
    紗衣子「いえ、別に。ただ貴方達は鈍感なんだなと」
    或人「?」
    紗衣子「まぁ今はそれよりも共鳴についてですが今の貴方達の案というのはそのリアライズというものともう一つあるのですよね?」
    或人「はい、えっと…たしかここに…」
    そう言ってポケットをゴソゴソと何かを探す或人だったがこうなることを予想していたのか代わりにイズが持ってくる
    イズ「これです」
    紗衣子「これは…たしかプログライズキーという…」
    イズ「はい、このプログライズキーの正式名称はホッピングカンガルーと言いますが」
    イズが見せたのはホッピングカンガループログライズキーだった
    紗衣子「しかしプログライズキーは貴方達しか使えないのでは…」
    イズ「いえ、ポイントはこのプログライズキーの能力です」
    紗衣子「能力?」
    イズ「はい、見てもらえば早いかと思いますので或人社長変身お願いします」
    或人「うん、それじゃ…」
    『ポケット!オーソライズ』
    或人はイズからホッピングカンガループログライズキーを受け取るとさっそく変身を開始するがいつもと?出てくるいつものロボットのようなライダモデルがこのときはカンガルーのイラストのようなものだった
    祢音「何あれ可愛い!」
    景和「いつもと違うけどあれどんなプログライズキーだろ?」
    英寿「さぁな…だがなんかある意味すごい能力のような気がする…」
    或人「変身!」
    『プログライズ!The fourth dimension of space!ホッピングカンガルー! 』
    『It`s pouch contains infinite possibilities.』
    或人はイラストのカンガルーのライダモデルを身にまとったゼロワンホッピングカンガルーとなる
    紗衣子「それでこの形態の能力とは?」
    ゼロワン「こういうこと!」
    すると胸部が開く。そこからなんと腹筋崩壊太郎が突然出てくる

  • 17二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:24:24

    腹筋崩壊太郎「腹筋パワー!」
    祢音「うわぁぁ!?!?あ、或人さんの胸からふ、腹筋崩壊太郎さんが出てきた!?」
    景和「ど、どういう仕組み!?というか或人さん大丈夫!?」
    英寿「へぇ、なかなか面白いな」
    突然の出来事に皆それぞれ驚くが紗衣子は気にせずに質問する
    紗衣子「この形態はヒューマギアを呼び出す能力なのですか?」
    イズ「いえ、ヒューマギアを呼び出すのはそうですかこの形態の特徴は先程出てきた部分、キズナポケットにより呼び出したヒューマギアの能力を使えることです」
    紗衣子「ヒューマギアの能力を使える?」
    イズ「はい、例えばこのお笑いヒューマギアの腹筋崩壊太郎だと…」
    ゼロワン・腹筋崩壊太郎「腹筋!パワー!」
    二人がそう言うと腹筋が射出される
    祢音・景和「うわぁ!?」
    英寿「ここで腹筋飛ばすな」
    イズ「…と、このようなことができます」
    紗衣子「なるほど…つまり、このプログライズキーの仕組みを応用すれば本来の共鳴相手ではなくその場の相手だとしても共鳴の力が使えるかもしれないということですね」
    ゼロワン「そういうこと!」
    紗衣子「なるほど…、検討する価値はありますね」
    ゼロワン「やった!ありがとうございます!腹筋崩壊太郎も手伝ってくれてありがとう!」
    腹筋崩壊太郎「いえ!私はこれで!パワー!」
    そう言って腹筋崩壊太郎は消えていった
    それからも共鳴についての話し合いが続いた…

  • 18二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:25:27

    一方その頃……
    アルキメデルはガーディアが倒されたことを悲しんでいた。
    アルキメデル「あ……ガーディアちゃんが……」
    悲しんでいるアルキメデルを他所に戻って来た大智にベロバは怒りをぶつける
    ベロバ「あんた……どういうつもり⁉︎ルシファーを盾に逃げるだなんて‼︎」
    大智は悪びれる様子もなく答える。
    大智「今回は無理だと判断したからだよ。分断も中途半端にしか成功しなくてサーバーは破壊されてしまうし、ギーツはパワーアップしているわけだから逃げるのが正解さ。ルシファーは頭に血が上ってしまったけど。」
    ベロバ「……っ‼︎」
    自分が優位に運ぶように作戦を考えていたのにアズには見抜かれているし、仮面ライダー達を倒すこともままならず、八乙女紗衣子を奪還されてしまった。それもかつて自分がサポーターを務めていた仮面ライダーに。
    ベロバ「……このまま終わらせてたまるか‼︎」
    ベロバはそう叫ぶ。
    大智「……」

    大智「滅……八乙女紗衣子の見張りをするように命じたのに。」
    大智はそう言いながら自身の左腕を見る。
    今回はサウザンドジャッカーを使い飛び入り参加をしてジャマトバックルを使うのを避けた。
    大智「くそ……何故見張りを放棄した……」
    大智は元々紗衣子を始末するつもりはなかった。
    あのまま操った状態で生かしておくつもりだった。
    大智「薬じゃなくても治療はできるはずだ」
    再生医療を専門とする八乙女紗衣子。
    彼女の知識と技術があればジャマト化の治療をさせることだって可能だったはずなのに、その洗脳をかつて仲間だった道長が解いてしまったのだ。
    紗衣子が狙われる対象と仮面ライダー達に知られた今、この前のように紗衣子に手を出すことは不可能だ。
    大智は目論見が外れ舌打ちをする。

  • 19二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:26:06

    >>18

    アズ「でもあなたの悪意もなかなかのものよ?」

    アズに突然話しかけられ大智は焦る。

    大智「……何の用だい」

    アズ「まさかあなたがアーク様に近い存在になるなんてね♪九条貴利矢の知り合いを誘拐したり、ベルを捨て駒にして見殺しにして逃げるなんて……あなた一見柔らかい口調できちんとした提案したり参謀として働いてるのかと思ったら今回の活躍を見て驚きだわ。

    だから、これからもアークグランプリに参加してね♪」

    大智「言われなくとも、それが正解だ」

  • 20二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:26:52

    >>17

    その後も話は続き、とりあえずの方針は定まった

    紗衣子「…ということでこれでまずは実験と行きましょう」

    或人「はい!ありがとうございます!紗衣子先生が監修してくれなかったらどうなってたか…」

    紗衣子「いえ、それに私も力になりたいと思っていたので今後もよろしくお願いします」

    或人「こちらこそ!」

    そう言って紗衣子と握手をする或人だったがすごく嬉しそうにブンブンと握手したために…

    祢音「むぅ!」

    英寿「ナーゴ、嫉妬は醜いぞ」

    景和「すっごい頬膨らませてる…」

    祢音「だってだって!」

    祢音は頬を膨らませて嫉妬していたのだった…。それに気づいた紗衣子は…

    紗衣子「…或人社長、ちょっと祢音ちゃん?という子とお話してもよろしいでしょうか?」

    或人「え?まぁ…祢音ちゃんが良ければですけど…」

    紗衣子「ありがとうございます。祢音ちゃんもいい?」

    祢音「え?あ、はい…」

    紗衣子「決まりね、それじゃ暫くの間祢音ちゃんお借りしますね」

    そう言ってラボから祢音と紗衣子は出ていった

    或人「なんだろうな話って?」

    英寿「さぁな、乙女の心は複雑だからな。話も複雑なんだろ」

    或人「そうなのかなぁ…というよりずっと前から思ってたけど英寿さんたちは何しにここへ?」

    景和「今更ですか…」

    或人の疑問に景和は呆れる。だがよく考えてみたらここに来た目的を話してなかったと思い話すことに

    英寿「俺は共鳴の対策だがもう一つはナーゴのことだ」

    或人「祢音ちゃんの?」

    景和「祢音ちゃんもうすぐお誕生日なんですけどそれでみんなで誕生日プレゼント渡そうかなって話になってるんですけど或人さんって祢音ちゃんにお誕生日に何渡すか決めてますか?」

    或人「……え?祢音ちゃんもうすぐ誕生日だったの?」

    景和「え、まぁ…はい…あの…もしかして…?」

    或人「ぜ、全然用意してね〜〜〜!?!?!?」

    或人の叫びがラボに響き渡ったのだった……

  • 21二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:27:28

    一方CRでは……
    永夢「まさか八乙女先生が協力するって言うなんて……」
    永夢は紗衣子の突然の提案に驚いていた。
    飛彩「だが……共鳴相手を選ばずかつ負担がかからずに実力を発揮できる、元々の相手であれば尚威力が高まるのなら、必要だ」
    前回の戦いで辛酸を舐めさせられた飛彩は静かに言う。
    永夢「八乙女先生は生物の情報をデータに置き換えたりとかそう言う研究もしてましたよね。」
    飛彩「ああ、だから……」
    経歴が経歴のため、紗衣子のことはよく知らない大我は疑問を口にする
    大我「しかしそんな簡単にできるものか?」
    永夢「でも今の僕たちには必要な力なんです、だから信じましょうよ」
    大我「……確かにな……」
    前回何とか祢音と共鳴を発動できた大我も考え込む。
    自分が間に合わなかったら、と。
    貴利矢「それにさ、もしアークグランプリの後未来人がまた何かしようとした時、一泡吹かせられそうじゃない。」
    貴利矢はその先のことを考えながら言う。
    永夢「そうですね、この世界を壊させたり、デザイアグランプリに関わった人達の命がこれ以上奪われるなんてあってはならないですから。」
    永夢は決意を新たに言う。
    飛彩「ところで監察医、八乙女先生は身辺の無事は保証されてるのか?」
    貴利矢「まあなるべくは自分も送り迎えしたりするけど……社長さんとこにいたら大丈夫だし、隊長さん達も気をつけているし……もしどうしてもの場合は」
    貴利矢が何を言おうとしたのか察した大我は叫ぶ
    大我「レーザーてめぇ、だから患者こき使うな‼︎」
    貴利矢「あ、バレちゃった?しかしあいつ、今まではずっとライダーぶっ潰す力が欲しいって願ってたけど、今書かせたら軽く1〜2時間は悩むね、隊長さんとどうしたいこうしたい、いやあれもしたいってなって」
    貴利矢は笑いながら甘ったるいコーヒーを飲む。

  • 22二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:28:03

    >>21

    道長「ブエックション!うう…風邪か?」

    一方の道長は仕事が終わり帰り際になにか買って帰ろうとショッピングセンターで買い物をしてた

    道長「まぁ…飯とかはともかく日用品とか買ったからこんなもんでいいだろ、さて帰るか…ん?あれは…たしかサーバルタイガーとか言うやつか?」

    そして帰ろうとしてたときにソルド20を見かける。唯阿の部下でこの前の飲み会でおかしくなってたというのが道長の中で記憶に新しいがそのソルド20はいつもと違っていた

    いつもの迷彩柄の白い服ではなく白いワンピースを着て歩いていたのである

    道長「あいつなんであの服装してんだ?」

    道長は疑問に思いつつもまぁ女だからおしゃれもしたくなるだろうと思い気にしなかった…彼女を見るまでは

    道長「んじゃま帰る…」

    唯阿「ん?吾妻君じゃないか?」

    道長「あ?その声ってばるきり…って何だその服装!?」

    帰ろうとしたときに唯阿の声をしたので振り返ったのだがその服装に驚く。なんとそこには唯阿がいたがいつものスーツやカジュアルコーデではなく眼鏡をかけ、黒い帽子を付け、ボーダー柄の服にジーパンを履き、ウエストポーチをして変なカバンを持っているという不可思議な格好をしていたのだ

    唯阿「ちょ!し、静かにしろ!バレる!」

    吾妻「え!?ちょっなに、うお!?」

    道長の声に唯阿はバレると言ってソルド20からまるで隠れるかのようにソルド20の死角になる場所へと道長を連れて行く。

    そして何やら必死そうに顔を近づけ道長にお願いするする

    唯阿「すまないが静かにしてくれ…!彼女にバレたくないんだ…!」

    道長「わかった!わかった!だからそんな顔近づけるな…!」

    唯阿「あ、すまない…」

    道長「あっ…」

    物陰に連れてこまれ、且つ好きな人の顔が近くまで来て赤面して離れるように言った道長だったが唯阿が本当に離れると何処かショックしたような反応をする

    道長「ま、まぁいい…それよりもお前なんでそんな格好してんだよ、あとなんであいつから隠れてるんだよ」

    唯阿「いや、その…それは…」

    だが今はそれよりもと切り替え唯阿になぜそんな格好をしてるか聞く

    そんな唯阿の回答は意外なものだった

    唯阿「部下の初めてのおつかいを見守りため?」

    道長「はぁ?」

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:28:41

    >>20

    結局あのあとイズから「大丈夫です、既に誕生日プレゼントはありますから」と説得されその日は解散となった

    そして景和は帰ろうとするのだがとあるショッピングセンターに立ち寄る

    というのも最近自分に女気がないのを気にしておりなぜかなと考えていて、とりあえず服装からかなとショッピングセンターにある服屋で色々と見ようと思ったからだ

    だが…

    景和「うわ…たぬきそばに比べてすごい高い…」

    おしゃれしようにも服が思ったより高く、何着か買ったらすぐ無くなりそうな値段だったために諦めることにした

    景和「うーん…意外とオシャレって大変なんだなぁ…まぁいいか!オシャレしなくても!俺にはたぬきそばあるし!」

    なんだかよくわからない自己完結をして、お腹減ったからとショッピングセンターにあるフードコートでご飯でも食べようかなとフードコートを探すが…

    「桜井景和か?」

    景和「え?」

    突然自分の名前を呼ばれたためなんだと振り返るとそこには白いワンピースを着たソルド20がいた

    景和「え、ええ!?そ、ソルド20ちゃん?さん?どっちで呼べばいいかわからないけどど、どうしてここに!?というかその格好…!?」

    ソルド20「ああ、隊長に頼まれて買い物しにきた。その際にいつもの服装じゃなくてこの格好がいいとおすすめされてな、お前はどうしてここに?」

    景和「あ、いやその…ちょっとオシャレを勉強しに…?」

    ソルド20「?なぜ私から目をそらす?」

    景和「いやその…あはは…」

    景和はソルド20のことをうまく見れずにいた。というのも先の飲み会のときに自分が酔ってた際に女性に触りたいと願望をソルド20に暴露したら当の本人が自分の胸を触らせたことを未だに気にしていたからだ

    それに加え元々可愛らしい彼女が白いワンピースを着ているといった服装で景和にとっては刺激が強く目を背けるしかなかった(ソルド20はそれに気づけてなかったが)

    そんな景和のことなどつゆ知らずソルド20は話を続ける

    ソルド20「?まぁいい…それよりも私の頼みを聞いてくれるか?」

    景和「頼み?」

    ソルド20「ああ、隊長に頼んでもやってくれないからな、代わりにお前とやることにする」

    景和「俺と?それってどういう…」

    景和が疑問を浮かべる中ソルド20はとんでもないことを景和に言う

    ソルド20「桜井景和、デートというものに付き合え」

    景和「はぁ……ええ!?」

  • 24二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:29:15

    >>23

    景和「で、で、で、デート!?」

    ソルド20の突然の誘いに驚く景和。たしかにいきなりこんなことを言われれば誰でも驚くだろう。

    ソルド20「そうだが何か問題が?」

    景和「いやデートって…!俺達そ、そういった仲じゃないし…それになんで俺というか…いや別に嫌じゃないけど…」

    ソルド20「?さっきから何を言っている?友達と遊んだりどっかに行くことをデートと言うんじゃないのか?」

    景和「だからその俺は…ってえ?」

    ソルド20「最近のデートというのは友達と遊ぶようなものだと動画サイトであったが違うのか」

    景和「あ、そういう…」

    景和は理解した。ソルド20の言うデートとは要は単純に友達と何処かに行くものだと言うことだ。しかもその知識の得た場所が動画サイトだが恐らく何処かのチャンネルがデート企画とかなんやらで他の人と一緒に周って行く動画を見たからそういった知識がついたのだろう

    それに気づくと景和は思いっきり脱力する

    景和「はぁ〜〜〜!!!そういうことか…ソルド20さんあれはデートと言ってますけど実際のところは友達と遊んでるようなものですからデートとは違いますよ」 ソルド20「そうなのか、それはすまなかったな」

    そう言ってソルド20は頭を下げる。その光景を見て景和はソルド20が心配になる。彼女はここまで純粋だとこの先変な人に騙されてしまうのではないかと…。そう思うと彼のお人好しが発動してしまう

    景和「…あのよかったら一緒に着いていっていいですか?」

    ソルド20「別に問題ないが…お前はいいのか?」

    景和「はい、むしろ心配なのはソルド20さんの方ですけど…」

    ソルド20「?まぁよろしく頼む」

    景和「はい!」

    そうしてソルド20のお使いに景和も着いていくことになったのだった…

  • 25二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:30:57

    >>24

    一方でその光景を見ていた唯阿と道長

    唯阿「はぁ…本当に大丈夫なんだろうか…」

    道長「さぁな、だが驚いたぜまさかお前が部下の使いに見守るなんてな

    >>22のあとに事情を聞いたが内容はこうだった。あるとき唯阿が食べようとしたお菓子がなくなったので買いに行こうとしたのだがアークグランプリ対策のため気軽に外行けずどうしようかと悩んでいたところたまたま非番だったソルド20が「自分が買いに行きます」と自ら申し出たのだ。それに唯阿も最初は許可しついでに他にも買ってきてほしいからショッピングセンターで買い物してくれと頼んだのだ(その際にいつもの服装だと一般の人から何かあったのかと心配されるとはワンピースに着替えさせれたのだが)

    そして無事に送り出したはいいがよく考えたらソルド20はいつもパトロールしかしておらず買い物なんてしたことなかったことと、そもそも彼女は戦闘用に作られたソルドなため知識としては知っていてもなにか興味に惹かれその純粋さ故に危ない目に合うのではと考えてしまい心配になって見に来たのだった(尚持っているカバンはソルド20が変な奴らに襲われた際に撃退用に色々と持ってきた工具とかが入っている)

    唯阿「まぁ…彼女というかソルド達は一般常識は知識としては入っているが実際に見たりするのは初めてだからな。何か初めて見るものに興味引かれて変な目にあったら大変だ、だから心配で見に来たんだがまさか桜井君もいたとは…」

    道長「まぁあいつがいたらなんとかなるんじゃねえか?だから俺は…」

    景和がいるから平気だろうと道長は帰ろうとした。というのも飲み会のときに唯阿に発言したあれがまだ気まずいと思ってるからからである

    道長(これ以上いると気まずさで俺がどうにかなっちまう…!ならここは戦略的撤退ってやつを…!)

    唯阿「待ってくれ…!ここで会ったのもなにかの縁だから一緒に彼女たちを見守ってくれ!」

    道長「はぁ!?」

    まさかの唯阿の申し出に道長は驚いてしまう

    唯阿「彼女たちになにかあったら心配だ!だから一緒に見持ってほしい!」

    道長「いや、でも…」

    唯阿「だめ…か…?」

    道長「うっ…」

    道長はそれに戸惑っていると唯阿が少し不安そうな顔でこちらを見る。それに道長は負けてしまい…

    道長「わ、わかった…」

    唯阿「ありがとう!」

    道長もソルド20の買い物を見守ることに…

  • 26二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:32:00

    そんな見守られてるなんて知らずに景和とソルド20は買い物をすることになる
    景和「それでどこに行く予定なんですか?」
    ソルド20「大まかには食品と雑貨用品とその他だな、まずは食品を買う予定だ」
    景和「わかりました、それじゃ行きましょうか」
    そう言ってお菓子売り場に向かう二人だったがその間二人とも喋らなかった。というのも…
    景和(やっべー!何喋ったらいいかわからないよ!?というかこの人?ヒューマギア?と一緒に行動するの初めてだから何したらいいかわからないよ!?)
    ソルド20となにか喋ったほうがいいかと考えるが何も思いつかず内心慌てていた
    景和がどうしようかと悩んでいるとソルド20から話しかけられる
    ソルド20「そういえば」
    景和「ひゃい!」
    ソルド20「どうした?」
    景和「い、いえ…続けてどうぞ…」
    ソルド20「?そういえば合コンのときはすまなかったな胸を触らせて」
    景和「あ、ああ…そ、そうですね…」
    景和はそのことを思い出すと顔を赤くする
    ソルド20「あれから隊長に怒られた。『お前はソルドとはいえ女の子なんだから恥じらいを持て!』と」
    景和「そ、そうですか…(まぁ当然だよな…)」
    ソルド20「故にすまなかった、お前の都合も考えずやってしまい」
    そう言ってソルド20は立ち止まり景和に頭を下げる。
    景和「いやいや!?気にしないで!たしかにあれは俺も驚いたけどその、なんかいい体験したというか…悪くなかったというか…」
    ソルド20「だがお前を困らせた。だからこれが終わったらなにか謝罪して何かをしたい」
    景和「ソルド20さん…」
    景和は頭を下げるソルド20を見て、この人達は純粋だけど同時に真面目なんだと最後のジャマグラの件を含めて改めて実感する
    景和「……なら俺お腹減ってるから買い物終わったあとご飯に付き合ってください、それでチャラです」
    ソルド20「いいのかそれで?それに私はソルドだからご飯は食べられないが…」
    景和「いいんですよ、一緒にいてくれるだけで。それじゃだめですか?」
    ソルド20「…いやお前が望むならそうしよう」
    景和「決まりですね、じゃあ早いところ買い物終わらせましょう!」
    ソルド20「ああ」
    そう言って二人は改めて目的の店を目指しに歩く

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:32:58

    >>26

    それから二人は買い物をする

    お菓子屋

    ソルド20「隊長が食べる軽食のお菓子はなるべくカロリーが高そうなのがいいな」

    景和「ならこれとかいいんじゃないですか?カロリーが高いのもそうですけど健康にもいいですし」

    ソルド20「なるほど、流石日頃から料理してるだけのことはあるな」

    景和「あ、ありがとうございます…」


    雑貨屋

    景和「どういうもの買う予定なんですか?」

    ソルド20「最近アークグランプリで何かと隊員の心が荒れているからな、せめてもの癒やしとして観賞植物でもとな、だがテーブルにおけるものなどなるべく小さいものがいい」

    景和「なるほど…じゃあこれとかどうですか?サイズ的にもいいと思いますけど」

    ソルド20「そうか、私はこれもいいと思うが」

    二人は順調に買い物をしていく中、それを見守る唯阿と道長は…(尚道長は唯阿からお願いされ変装としてサングラスと帽子をかぶらされた)

    唯阿「よかった、今のところはなんともないな」

    道長「そ、そうだな…」

    唯阿「?どうした吾妻君?元気なさそうだが…」

    道長「な、なんともねえよ…!」

    そういう道長だが内心慌てていた。というのも…

    道長(お、俺は今ば、バルキリーとふ、ふた、二人きり!?や、やべぇ!?頭が真っ白になる!?)

    誰にも邪魔されず唯阿と二人で行動してることに緊張してそれどころじゃないからだ

    唯阿「本当に大丈夫か…?誘った私が言うのもなんだか無理に見守らなくても…」

    道長「だ、大丈夫に決まってるだろ!?い、いいからこのまま続行だ!」

    唯阿「わ、わかった?あと騒がないでくれ。ソルド20にバレる」

    道長「す、すまん…あ、あいつらフードコート行くそうだぞ」

    唯阿「そうか、なら私達も行こう」

    道長「お、おう…」

    そして景和とソルド20、そして尾行する唯阿と道長はフードコートへと向かう

  • 28二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:33:33

    >>27

    フードコートについた景和とソルド20は空いてる席に座る

    景和「じゃあ俺たぬきそば買ってきますけどソルド20さんは何か入りますか?」

    ソルド20「いや、先程も言ったように私はヒューマギアで食べられないから大丈夫だ。好きなのを買って食べてくれ」

    景和「わかりました、それじゃすぐ戻ってくるので」

    (なんだか最初怖いなと思ったけど意外と話してみるとそうでもないんだなソルドさん達って、ってそれは失礼か)

    そう言って景和は席を立ちたぬきそばを売っている店を探しに行くがここまででソルド20の話をしたりして気軽に話しやすく人は(というより彼女はヒューマギアだが)見かけによらないと思っていた

    一方のソルド20はフードコート内にいる人やヒューマギアを見ていた。どの人達も笑顔でいて楽しそうにしているものばかりだ

    ソルド20(こういうのも悪くないな)

    そう思っていたソルド20だったがとある男性客に話しかけられる

    「ねぇねぇ君」

    ソルド20「なんでしょうか?」

    ソルド20はその男性客に敬語で接する。というのもソルド20は隊長の唯阿以外だと知り合いには男勝りな口調だが基本的には物腰は低く接してる

    それはさておきその男性客はソルド20のことを何やらニヤニヤと見ていた

    「君、今一人?」

    ソルド20「はい、一応知り合いが今料理の注文をしに行きましたが」

    「ならさ、面白いもの見せてあげるから俺のところ来ない?」

    ソルド20「面白いもの?それは何でしょうか?」

    「いいから来たら見せるからさ」

    ソルド20(何だ面白いものって?気になる…。だが今は桜井景和と待ち合わせだ。ここから動けない)

    どうやらこの男性客、ソルド20を人間と勘違いし出るらしくナンパしようとしていた

    しかしそこはヒューマギア、というより生真面目なソルド、ちょっと面白いものに興味があるのだがそれを我慢してこのナンパを断ろうとする

    ソルド20「申し訳ございませんが知り合いがいるため行くことはできません」

    「そんな事言わずにさ〜」

    断ろうとするソルド20に尚もナンパする男性客、断りたいが男性客の言う面白いものが見たいとも思っておりどうしよかと悩んでいたソルド20だったがあることを思いつく

  • 29二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:34:05

    ソルド20「ですが…、わかりました」
    「おお、来てくれるんだね、じゃあ早速」
    ソルド20「私にその面白いものをここで見せてください」
    「え?」
    ソルド20「私はその面白いものが見たいです。ですので今ここで見せてください」
    なんとソルド20はここで面白いものを見せてくれと懇願してきた。そうソルド20はここから動けないなら今ここでその面白いものが見れたらいいと結論付けたのだ
    これには男性客も戸惑いを隠せなかった
    「いや、あの…」
    ソルド20「早く面白いものを見せてください。早く見たいです」
    そんな男性客に面白いものが見たいと純粋な興味でキラキラした瞳でソルド20は男性客にお願いしていた…

  • 30二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:34:44

    ソルド20がナンパされてるのは当然ながら唯阿たちも見ていた
    道長「おいあれナンパじゃ…って!?」
    唯阿「あの野郎…!許さん!蜂の巣にしてやる!」
    道長「ちょっ!落ち着けって!?」
    唯阿は自分の部下をナンパする男性客を見てカバンからショットライザーやらアタッシュショットガンを取り出してきた
    それを見て道長は慌てて止める
    唯阿「ええい離せ!私の部下をナンパするあの○○野郎は蜂の巣にして魚の餌にしてやるためにバラしてやる!」
    道長「お前怖えよ!?」
    いつもと違うキャラに戸惑いながら道長はなんとか暴れる唯阿を止める
    一方のソルド20の場所では…
    景和「あの何してるんですか?」
    「あ?」
    ソルド20「桜井景和」
    たぬきそばを買ってきた景和が戻ってきたのだ
    どんな状況かわからず混乱する景和にソルド20は説明する
    ソルド20「この人が面白いものを見せてくれるらしくてな、今ここで見せてほしいとお願いしてたところだ」
    景和「おもしろい?……ああ、すいません。この娘は俺の知り合いだから無理に何処かへ連れて行こうと誘わないでください」
    景和はソルド20の説明から一瞬んからなかったがすぐにナンパしてたことが分かり男性客にやめるようにお願いする
    しかし…
    「うるせー!邪魔すんな!」
    景和「!」
    景和に注意されたのとソルド20のナンパがうまく行かなかった怒りからか男性客は逆上し景和に殴りかかる
    景和は突然のことと両手がうどんを持ってる器で塞がってガードができず殴られそうになり目をつぶる
    …しかしいつまで経っても殴られなかった。不思議に思った景和が目を見開くと
    「いててて!!!」
    ソルド20「私の知り合いに危害を与えないでもらおうか」
    景和「ソルド20さん!」
    ソルド20が男性客を取り押さえていた。
    それに景和は安堵するが男性客は景和が言った言葉にあることを思い出す

  • 31二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:35:12

    「ソルドって…殺人兵器じゃねえか!俺殺人兵器にナンパしてたのかよ!クソが!騙されたぜ!」
    勝手に勘違いしたのに罵詈雑言を述べる男性客の心無い言葉に見守っていた唯阿はさらにキレる
    唯阿「あの野郎!もう許さん!変身してボコボコにしてやる!」
    道長「本当に落ち着けバルキリー!」
    部下を侮辱され我慢の限界になった唯阿を抑える道長。唯阿の気持ちもわかる。たしかに兵器として生まれた彼女達ソルドだがそれでも彼女にとっては仲間なのだ。それを侮辱されたなら怒りたくもなる。しかしここで問題を起こしたらだめだ。だがあの男も許せない、そう思っていたが
    景和「違う!」
    景和が突然大きな声を出した

  • 32二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:35:52

    (持ってるのはうどんじゃなくてたぬきそばでした)
    景和はテーブルにたぬきそば置くとその男性客に怒りをぶつける。それはソルド20を、ソルド達のことを侮辱された怒りからだ
    景和「ソルド20さんは…ソルドは殺人兵器なんかじゃない!俺達のことを守ってくれて、笑い合って、ときに責任感じて勝手に行動しちゃうけど、俺達にとって大事な存在なんだよ!たしかに彼らは命を傷つける存在として生まれたかもしれないけど、でも今は命を守るために戦う俺達にとって大事な存在なんだよ!」
    ソルド20「桜井景和…」
    景和「だから…!だから取り消せ!殺人兵器なんて言葉取り消せ!」
    「ひ、ひぃ!?」
    景和の怒りに怯えてしまった男性客は怯えてしまいそのまま座り混んでしまった。その後警察に男性客は御用となり景和達も軽く事情聴取された
    その後事情聴取から開放されようやくたぬきそばを食す
    景和「ふぅ…ようやく食べられる♪」
    ソルド20「すまなかったな桜井景和、またもお前に迷惑をかけてしまい…」
    景和「気にしないでください、俺が勝手にやったことなので…」
    ソルド20「だが…」
    自分のやった行動にすっかり落ち込んでしまう。ソルド20。それに景和はどうすればいいか考えるがあることを思いつく
    景和「…なら、また買い物しませんか?」
    ソルド20「なに?」
    景和「今日はこうなっちゃったけど、今度は楽しくやりましょうよ。色々好きなもの買って、いろんなもの見て行きましょう。それでいいじゃないですか」
    ソルド20「……そうか、すまないな」
    景和「もう謝るのはいいですから!こういうときはありがとうでいいんですよ!」
    ソルド20「そうか、ありがとう桜井景和」
    ソルド20は笑顔でお礼を言う。それに景和は心を奪われ、顔が赤くなる
    景和「!…ど、どうも…」
    ソルド20「どうした?顔が赤いぞ?」
    景和「き、気にしないで!」
    (ど、どうしたんだ俺!?この娘見てるとなんかドキドキする!?これって…病気か!?)
    ……この想いに景和が気づくのはまだ先の話…
    ソルド20「?」

  • 33二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:36:57

    >>20

    一方紗衣子と祢音は飛電インテリジェンスを後にしていた。

    祢音「あの……紗衣子先生、どこに?」

    さっきの自分の態度が気に入らなかったのかと祢音は考える。

    紗衣子「女同士だから、それらしいところで話したいと思ってね」

    そう短い会話をしながら2人は移動する。

    胸元の開いた服にタイトスカート、ピンヒール

    どれも19にもうじきなる自分には早すぎる格好だと祢音は紗衣子を見て思う。

    それだけ紗衣子は大人だし、或人は紗衣子が協力してくれて嬉しくてオーバーな握手をしたのはわかる。

    本来なら嫉妬すべき相手じゃないのはわかるが、どうしても若さ故がそこのコントロールが難しいのだ。

    一方……検証にあたるにあたり紗衣子は仮面ライダー達のデータを提供してもらったものを自分なりに分析したりするうちに、ある一件のデータが気になったのだ。それは祢音に関連するものだった。遺伝子的には人間としての分類ではある、だが何か違和感を覚える。

    紗衣子(ヒトのデータは何らかの歪みや捻れがある、それを遺伝子は修復したり抑制したりして発現しないようになっているけど……この子のデータは、それがない。まるで何かが人為的にデザインして作ったように……)

    そんなことを考えていると紗衣子が目的地としていたカフェに着いた。

    紗衣子「ここなんかどうかしら」

    祢音「うわぁ……何か大人っぽいカフェ……」

    紗衣子に案内され、祢音は今まで行ったことのないカフェに足を踏み入れる。

  • 34二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:37:38

    カフェ内に入り、2人は席に着く。
    ウェイトレスに注文をすると、祢音は紗衣子に話しかける。
    祢音「あ、あの……何で私を……?」
    紗衣子は頬杖をつきながら祢音を見ている。
    紗衣子「さぁ……何ででしょうね?」
    祢音「えっ?」
    紗衣子は答えをはっきりと言わない。つまり祢音自身が答えを分かっているだろうからその答えを聞きたいのだ。
    祢音「……私が、或人さんとあなたが握手しているのを見て妬いちゃったから……でも紗衣子先生は大人だし貴利矢さんだっているし、或人さんは本当に嬉しかったんだと思います……」
    能力の向上、共鳴の条件の緩和。それらを解決できる鍵を握る紗衣子の登場は或人にとっては心強く、嬉しいものでしかない。そんな風に喜ぶ或人を見て祢音だって嬉しかった。或人と肩を並べ戦えるのかもしれないのだ、そんなことを可能とする鍵を持つ紗衣子に対し嫉妬という感情を持ったことを恥ずかしく思う。
    祢音の言葉を聞き、紗衣子は笑う。
    紗衣子「やっぱりね。そんなとこだと思ったわ……若さ故ね。あの社長さん鈍感そうだからあなた結構アタックしてもなかなか一線を越えられないんでしょう?」
    紗衣子に言い当てられ、祢音は焦る。
    確かにデートをしたりお泊りをしたり、一緒に寝たりもした。だが冴との関わり方から紗衣子の指摘は最もだった。
    祢音「……はい。でも何で紗衣子先生は私が或人さんのこと好きだって分かったんですか?」
    そもそも祢音は或人が好きなことは紗衣子には言っていない。何故分かったのか、祢音は疑問だった。
    紗衣子「見たら分かるわよ。今日のあなたの様子を見ていたら簡単に。……後、私が巻き込まれた日、道長君の様子を見ていたらあの刃さんって人が来た時反応が変わったのよね、緊張しているというか。だからきっと彼はあの人に好意を持っているんでしょう。ただ……景和君はよく分からなかったわね。あ、貴利矢先生から聞いたわけじゃないわよ」
    自分たちの恋愛事情を見抜かれていたことを祢音は驚く。

  • 35二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:38:13

    それだけ分かりやすいのよあなた達は、と紗衣子はコーヒーを飲む。
    紗衣子「ただ、道長君はどうなるかしらね。相手もあなたが好きな人同様かなりの鈍感だから。しかもあの子あなたよりも素直に自分を出せないのよね。貴利矢先生の患者だから応援はしてあげたいけど。ま、あの子はあの子なりにやるでしょう、貴利矢先生の患者だから。」
    紗衣子の言葉の節々から貴利矢への信頼が伝わってくる。
    紗衣子「よくよく考えたら休職する前から様子が変だったのよね。」
    (道長と関わるようになってから裏切ったフリをするまで)
    紗衣子『九条先生、何が楽しいことでもありました?』
    貴利矢『まあね……最近面白い奴見つけてね……』
    そんなことがあり、その後貴利矢は休職して主治医としての役目を果たした。
    だが紗衣子はそれを知らないまま貴利矢が休んでいることを心配していた。
    そしてやっと貴利矢が復職したと思ったら、今度は貴利矢の近くに道長が現れるようになって、紗衣子は何が
    あったのか不安になったが貴利矢には答えてもらえず、自分自身は再生医療のために必要で、貴利矢自身にとってはどうなのか分からなくなってそこをベロバ達につけ込まれたのだと言う。
    祢音「じ、じゃあ紗衣子先生は私と或人さんのことは応援してくれますか?貴利矢さんと道長から事情は聞いたんですよね?」
    紗衣子「……」
    祢音は紗衣子に自分や或人のこと、同じく或人を好きな冴のことや自分が何を願っているのか、その願いを叶える過程であったことを話す。
    紗衣子「本当の愛が欲しい、ね……」
    祢音「家族のことは割り切ってます。私の人生はこれから。恐れずに自分の道を全力の力で全開で突っ走れって背を押してくれた人がいるから。振り返ることなく前だけ見てろっていってくれたから。だけどそこには或人さんが必要なんです……」
    以前ゲーム病にかかった時大我から励まされた言葉を口にするも、或人の存在がないとそれはできなかった。

  • 36二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:38:50

    紗衣子「そうね……私も今再生医療の研究をしたりあなた達に協力するのは貴利矢先生がいなかったらできなかった。前の私は、バグスターを憎んで傷つけたり、他人を踏み躙ったり平気でしてたんだから。そうやってるうちに自分を見失って、その時貴利矢先生に再生医療に必要だって言ってもらえて今の私があるの。だから今回のことも分かってよかった」
    愛する人を全力で支える。紗衣子からはそんな覚悟があった。
    祢音「……」
    祢音は自分がデザスターとなり冴との一件からアークになってしまったことを思い出す。あの時の自分は最低だったのに或人は助け出してくれた。
    祢音「……相手のことを信じ抜くってことですか。」
    確かに或人には聞かされてない過去もあった、だがこの間の看病で聞くことができた。
    紗衣子「でも時には踏み込んで聞き出して自分の気持ちは言わないとダメよ。そうじゃないと信じ抜けないでしょう。後はあなたのライバルね……お友達でいるのはいいけど、あなたは彼を独り占めしたいのよね?」
    紗衣子に本音を言い当てられ、祢音は黙る。
    確かに或人を2人で支えたいと言った。だが本当は独り占めしたいのは確かだ。
    紗衣子はそんな祢音の様子を微笑みながら見ていた。
    紗衣子「三角関係は難しいわよね……」
    紗衣子はそう言いながら祢音の唇に指で触れる。
    祢音は当然紗衣子の行動に驚く。
    祢音「な、何するんですか⁉︎」
    紗衣子「抱き合ったり手を繋いだりするのもいいけど、こういうさり気ないスキンシップもいいわよ♪」
    慌てる祢音を見て紗衣子は笑う。
    紗衣子「あの社長さんは鈍感すぎるから、こういう手もありかもね。それに……もしかしたら、あなたと社長さんの共鳴、できるようにしてあげられるかも。」
    祢音はそれに食いつく。
    祢音「本当ですか⁉︎お願いします紗衣子先生……いや紗衣子さん、或人さんとのことも相談させてください‼︎」
    紗衣子「そうね……まあいいわよ」
    喜ぶ祢音を見ながら紗衣子はコーヒーを飲む。

  • 37二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:39:27

    >>32

    一方で…

    唯阿「ソルド20…!お前あんな顔をできるようになったんだな…!私は…!私は嬉しいぞ…!」

    道長「今度は泣き始めた…、キャラがブレブレすぎだろ…」

    二人の様子を見ていた唯阿は今度は部下の成長が嬉しかったのか号泣していた…

    唯阿「だが桜井君!君にソルド20を預けるのはまだ早いぞ!」

    道長「いや知らねえよ…」

    (というか人の恋路にはすぐ気づくのな…、なら少しだけ俺の想いにも気付けっての…なんて口に出させない俺が言えた義理じゃねえか)

    唯阿の鈍感さに愚痴をそれを言えない自分にも愚痴を思う道長だった…

    唯阿「ところで吾妻君、飲み会についてなんだが…」

    道長「え!?あ、あのその時は…その…」

    突然飲み会のときの話をされて道長はたじろぐ。あのとき自分はとんでもないことを言ってしまったからだ

    あのときのことについて怒られるのかと思っていた

    唯阿「いやわかってるよ、緊張してしまったんだろ?そう凹むことじゃない」

    道長「いや、まぁそうなんだが…」

    唯阿「それよりも私の方こそすまなかったな、あんな混沌となる現場に連れてきてしまって…」

    道長「い、いや気にすんなよ!あれはしょうがねえってやつだ!お前は悪くねえよ!それに俺の方こそ悪かった…あんなこと言って…」

    そう言って道長は申し訳なさそうに謝罪する

    それに唯阿は気にしないように話す

    唯阿「気にするな、さっきも言ったように緊張しただけなんだからな」

    道長「だが…」

    唯阿「……なら今度、なんか奢ってくれ。それでチャラだ」

    道長「バルキリー…」

    道長はバルキリーの優しさに心打たれる。あんなこと言った自分を許してくれるなんて…なんて優しいのか…

    道長「わかった…、絶対奢ってやる!だから忘れるなよ!」

    唯阿「ああ」

    そう言って唯阿はふわりと笑顔で答えるのだった

  • 38二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:41:04

    >>35

    一方その頃冴は何となく嫌な気配を感じていた。

    冴(何これ……ライバルとかじゃないけど、私と或人と祢音ちゃんの関係に何か厄介なこともたらす存在が現れた気がする‼︎)

  • 39二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:41:54

    その夜……
    道長「おいレーザー‼︎俺だってバルキリーと今度どこか連れて行くって約束取り付けたからな‼︎」
    食事を摂りながら貴利矢は黙って聞く。
    貴利矢(こいつ八乙女先生とのこと意識してるな……)
    嬉しさからかいつもより話し続ける道長に貴利矢は釘を刺す。
    貴利矢「で、貴方が満足できる場所に必ず連れて行きますよとか、デートのお誘いですかとか言わなかったろ」
    貴利矢が紗衣子に言った言葉を言ってなかった道長は焦る。
    道長「あれはこの間の飲み会のことをバルキリーが許してくれたから……つい……」
    貴利矢「まあよかったんじゃないの。あ、自分が考えている場所は教えないからな」
    道長「何でだよ‼︎」
    貴利矢「隊長さんと八乙女先生じゃタイプが違いすぎるだろ」
    その言葉に道長は黙るが、唯阿が満足できる場所が分からないので貴利矢に食い下がる。
    道長「レーザー、どこでデートするつもりだよ‼︎」
    貴利矢「だからまだ決めてないって言っただろ‼︎とりあえず自分の学生時代の医学書貸してやるからそれ読んで寝落ちしろ‼︎」

    案の定貴利矢が学生時代の医学書を読んで秒で寝落ちした道長を尻目に以前道長のコアIDを触ったことのある貴利矢は監察医務院にて勤務していた時聞いた話を思い出していた。
    『何年か前に、ある財閥のご令嬢が誘拐犯に……警察は検案(死因を判明させること)を最初依頼をしてきたが、両親……特に父親が拒否というか、警察に圧力をかけて中止させたんだよ。まあ自分の子供だし……傷をこれ以上つけたくなかったのかもな』
    それはある事件に巻き込まれた子供とその親の話だった。
    貴利矢「まさか……ね。」

    一方その頃……
    伊瑠美「もうすぐお誕生日ね、あかり……」
    光聖「……」
    今はもういない娘に嬉しそうに話しかける妻を見て光聖は顔を顰める。

  • 40二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:45:24

    一方その頃祢音は……

    祢音「今日は紗衣子先生からお話し聞けてよかったな……また私のこと知ってもらえる人が増えたんだもん。……もう少しで誕生日だな……」

    祢音は以前大我の病院で盗み聞きした事を思い出す。

    飛彩『あいつの親がデザイアグランプリに関係があってそのツテで子供がほしいと願って生まれた存在なのかもしれんな。当然だが親は念願の子供が手に入ったはいいが親としての自覚が持ちにくいのは確かだ。だからあいつは愛情に固執するんだろうな』
    大我『……なるほどな……だがあいつは今人間として生きている。ストレスを抱えてゲーム病にもかかる。生まれなんか関係ねぇよ、あいつの親がどう考えてるかも関係ねぇ……あいつ自身が自由に生きられたらそれでいい。とにかく今はあいつのゲーム病を治療するだけだ』

    祢音「私が普通の人間じゃなくても、受け入れてくれる人はいるんだから。」
    自分に隠された真実が何であれ、受け入れて屈しないつもりだった。

    そんな祢音の気持ちを知らないチラミは浮かれていた。
    仮面ライダー達がそれぞれ日常を楽しんで?いた時……
    ベロバはある人物から連絡を受けていた
    ベロバ「……何であんたが?笑いにきたの?ヴィジョンドライバーと指紋取られた仕返し?」
    チラミ「失礼しちゃうわね‼︎デザグラもジャマトグランプリも潰されちゃったでしょ?これじゃオーディエンスを満足させられなくてピンチなのよ」
    チラミはあることをベロバに話す。
    その内容を聞いてベロバは怪しく笑う。
    ベロバ「へえ……いいこと聞いたわ。しかし誕生日がエイプリルフールなんて皮肉ね。」

    チラミ「エイプリルフールの日にアークグランプリを起こさせてその場面はなんとかオーディエンスの皆様に観てもらえるようにすれば今まで観戦できなかったオーディエンスの皆様も喜ぶし、アタシの評価も戻るはず……‼︎」

    アズ「案の定未来人は碌なこと考えないわね。自分たちが楽しいかそうじゃないかの二択だけ。何でもデザインされてると考える内容もレベルダウンするわよね……その分悪意たっぷりだからありがたいけど。お婆さんは殿堂入りとしてもね♪」
    チラミとベロバがアークグランプリに干渉しようとしているのを知り、アズは呆れながらも笑う。

  • 41二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:45:59

    一方その頃……
    キューン「はあはあ……‼︎」
    息を荒くして地面にうずくまるキューンを見ながらスナイプ……大我は変身解除する
    大我「……」
    黙っているだけの大我に向かってキューンは声をかける
    キューン「とどめを刺さないのか……⁉︎」
    大我「最初はそいつも考えていたさ。まあてめぇはゼロワンの秘書に散々しばき倒されてきたしな。」
    イズが散々自分を襲ったのは大我が関係していたことをキューンは察する。
    キューン「花家大我……っ‼︎」
    大我「だがてめぇをぶっ潰しても何も変わらねぇからな。大体何でてめぇナーゴのサポーターやってんだ?」
    大我にサポーターであることについて聞かれ、キューンは一瞬黙る。
    大我「あいつの親に頼まれたからか?コネ使って娘作るような奴だもんな」
    キューン「黙れ‼︎私は祢音を……」
    息を荒くしながらもキューンは叫ぶ。
    キューン「私は今は祢音が願いを叶えてくれたらいいんだ、今の彼女の周りには沢山の人がいる。花家大我、お前のように祢音の秘密を知ってる者も……」
    大我「なるほどな、てめぇはベロバみたいな奴じゃねぇんだな」
    キューンが当然反論しようとすると、大我はその場を去ろうとする。
    大我「だったらてめぇを俺がぶっ潰す理由はねぇな。あいつがゲーム病になった時はぶっ潰してやりたかったが、ゼロワンの秘書がやってくれたしな。」
    大我はそう言うとキューンを尻目に歩き去る。
    大我「……サポーター根性だすのはいいがな、アークグランプリに首挟みすぎるのだけはやめとけ。今のてめぇじゃ格好のエサだ。」
    そう言い残して。

  • 42二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:46:27

    次回予告風SS
    遂に祢音ちゃん19歳の誕生日‼︎
    或人「祢音ちゃんお誕生日おめでとう‼︎」
    イズ「おめでとうございます。」
    純粋に誕生日を祝おうとする者とそれを壊そうとする狼藉者……
    ベロバ「最高の誕生日にしてあげるわ」
    大我「(ガシャコンマグナム突きつけながら)てめぇはお呼びじゃねぇんだよ、とっとと帰りな」
    ニコ「婆さん何しに来たんだよ‼︎空気読めっての‼︎」

    誕生日に突きつけられるとある真実。
    キューン「祢音……‼︎」
    祢音「私、実は大体知ってたよ」
    英寿「誕生日は積み重ねが大事だからな」

  • 43二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:47:06

    祢音誕生日前日
    飛電インテリジェンス社長室
    或人「それでイズ?俺明日の祢音ちゃんの誕生日どうしたらいいの?ここはやっぱりギャグかな!」
    イズ「いえ、そんなことをしたら場の空気が冷めきり花家大我様と吾妻道長様が或人社長に掴みかかり大乱闘が始まるためそれはなしです」
    或人「俺のギャグ争いが起きるほどなの!?」
    イズ「ということで私が持ってきたプランはこの2つです」
    そう言ってイズは紙一枚と人が入れそうな大きめな箱を持ってきた
    或人「え、なにこれ…?」
    イズ「プラン1、この場で結婚を申し立てる」
    或人「いやなんで!?」
    イズ「所謂サプライズってものです」
    或人「人生の山場をサプライズにするんじゃないよ!というか祢音ちゃん結婚できる年齢って言ってもまだそういうの早いし大体祢音ちゃんは俺のこと恋愛的な意味で好きとかはないでしょ!」
    イズ「チックソ鈍感が」(小声)
    或人「あれ今なんて言ったの?ねえちょっと?今暴言吐いた?」
    イズ「いえ、続きましてプラン2はこの箱に或人社長を入れて誕生日プレゼントは俺とやるものです」
    或人「なんかはぐらかされた…、でもそれかぁ…冴さんのときにやったばかりなんだよな…天丼にならない?」
    イズ「大丈夫です、サプライズとして婚姻届を入れときます」
    或人「いやなんでだよ!というかそれも入ってるなら実質プラン+αだろ!」
    イズ「なら気は進みませんがこれはどうでしょうか?」
    そう言ってイズはスマホケースを取り出す、それはゼロワンのライダークレストが入ったケースだった
    或人「おお!いいじゃんそれ!なんで気が進まなかったの?」
    イズ「いや普通のものを渡すとつまらないなと思いまして」
    或人「誕生日プレゼントをお笑いか何かと勘違いしてるの!?」
    ということで或人が渡す誕生日プレゼントは決まったのだった…
    或人「あ、そういえば冴さんも祢音ちゃんの誕生日祝いたいって言ってたけど大丈夫かな…?」
    イズ「それなら心配ありません、当日はお休みを頂いておられると連絡があり誕生日プレゼントを持ってご参加できるそうです」
    或人「そっか…!よし!それなら明日みんなで祢音ちゃんの誕生日最高なものにしようぜ!」
    イズ「はい」

  • 44二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:47:49

    >>43

    一方で他のみんなもそれぞれ準備をしていた…

    天津「ふむ…、祢音君にはこのペンが良さそうだな、そしておまけに歌もつける!どうだ厘!……そういえば厘はいなかったな…。いつか、一緒に誕生日を祝おう厘…」


    A.I.M.S.

    唯阿「祢音ちゃんの誕生日プレゼントはストラップにしようと思うが…」

    ソルド20「隊長、ここは飛電或人をとっ捕まえて飛電或人をプレゼントするのはどうでしょうか?」

    唯阿「だめに決まってるだろ(桜井君といたときは美少女みたいな感じったのに戻った途端これだ…、心配なるぞソルド20…)」

    ソルド9「そうだぞソルド20、ここは無難に我那覇冴でもいいだろ」

    唯阿「お前も気軽に人をプレゼントするな!」


    CR

    永夢「うーんと、プレゼントするならみんなで写真を撮るのとかどうですか?」

    飛彩「いいと思うぞ、誕生日など記念日にに写真を撮るのは思い出に残りやすい」

    貴利矢「まぁ自分もいいと思うぜ?」

    黎斗「いやそれよりも私が開発したこのゲームを…!」

    ポッピー「それゲームエリアに女の子と男の子を閉じ込めて変な命令するゲームでしょ!だめ!」

    貴利矢「何やってんだよ神…つーかお前アークグランプリにエントリーされてるだろ?いいのかここで油売ってて?」

    黎斗「ふん!こんなゲームすぐに破壊してやるわ!だが今は鞍馬祢音の誕生日プレゼントが先だー!」

    貴利矢「あーはいはい、そうですね〜、まぁお前の案は却下だけどな」

    黎斗「なぜだー!」

    ポッピー「黎斗うるさい」(ハンマーで殴る)

    黎斗「うぎゃ!?」

    永夢「……最近この光景慣れた僕がいて怖いです…」

    貴利矢「それな…」

  • 45二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:48:23

    ニコ「祢音ちゃんの誕生日プレゼントはこのでっかいぬいぐるみだよね!」(人の倍ぐらいでかいくまのぬいぐるみ)
    大我「おいこれ俺が運ぶだろ!?嫌だぞこんなでけえぬいぐるみを持って外歩くの!」
    ニコ「えー!いいじゃん!それぐらい!それに大我愛嬌ないんだしこれ持ってた愛嬌出るかもよ?」
    大我「余計なお世話だ!」

    とある雑貨屋
    英寿「ナーゴの誕生日はこれでいいか?」
    景和「うん!祢音ちゃん喜びそう!」
    道長「そうだな」
    冴「うん、いいかも。……というか私達もいて大丈夫だったの?」
    景和「うん!道長さんと冴さんはデザグラ参加者繋がりだし!それに冴さんは祢音ちゃんの一番の友達じゃん!」
    英寿「故にナーゴが一番喜びそうなものも知ってそうだったからな」
    冴「要は体のいいアドバイス屋か」
    景和「そういうわけじゃないんだけど…」
    冴「わかってるよ、それに私もプレゼントは選び終えてるから。気にしなくていい」
    景和「そうなんだ、ありがとう冴さん!」
    英寿「バッファもタイクーンぐらい素直になればバルキリーのこと落とせるかもな?」
    道長「バルキリーは関係ねえだろ!というかなんでその話を今振るんだよ!」

    それぞれプレゼントを選び終え祢音の誕生日会に備えたのだった…

  • 46二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:49:13

    >>45

    大我「ったく……」

    ニコに振り回されながら大我はこの前キューンとやり合った時のことを思い出していた。

    キューン『闇雲に撃って当たるか‼︎』

    スナイプの銃撃を避けながらキューンはダメージを負いつつもそう言うが、その瞬間デザグラのオーディエンスのための目玉のようなカメラが撃たれてあちこちで爆発する。

    キューン『何⁉︎何故カメラが……』

    スナイプ『やっぱりな。アークグランプリも娯楽の一つにするつもりだったんだろ、観戦できねぇ分代わりがないと運営も困るんだろ』

    キューン『そんなことしたら……』

    その瞬間キューンは変身解除する。


    カメラが破壊されたことを気付いたチラミは憤る

    チラミ『ちょっと何でカメラに気づくのよあいつ‼︎これじゃあの作戦がうまくいかないかもしれないじゃないの‼︎』

    己の進退がかかったチラミは焦る。

    何故大我がカメラに気づいたのか。

    それは大我が元々天才放射線科医で、ちょっとした変化や違和感は逃さない才能があるからだ。

    未来の技術は優れていても、過去の時代の人間に敵わない時もあるのだ。


    大我「運営の連中が出しゃばったらぶっ潰すだけだ。」

    ニコ「大我何か言った?」

    大我「何でもねぇよ」

  • 47二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:50:28

    祢音「明日は誕生日かあ……」
    誕生日は或人達がそれはそれは盛大に祝ってくれるのだと言う。それだけでも十分嬉しかった。
    デザグラに参加する前は両親からの愛情を得られているとは感じられなかったのだ。
    束縛する母親と、たまにしか口を挟まない父親。
    明日は家にいなさいと母親は言うが、祢音は守る気などなかった。
    それは自身の秘密のことを偶々知ったからではない。
    祢音「私は私で、自分の道を行くんだから」
    今まで出会った人々、もし自分にどんな秘密があってもきっと受け入れてくれるという自信があった。
    祢音「だけど、紗衣子さんが言ってたちょっとした仕草やアピールってどうやったら……」
    仮に自分が紗衣子がやったように或人の唇に触れるなど想像するだけで恥ずかしくなる。
    祢音「だけど……やるならこのタイミングだよね……」

  • 48二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 20:51:14

    サルベージ完了しました!
    楽しんで頂ける皆さんお待ちしております

  • 49二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:04:59

    >>46

    大我(だが……ああやって運営が干渉を諦めねぇなら、ナーゴの秘密だって触れる可能性があるな……

    俺の口からは告知はできねぇが……あの目玉カメラはぶっ潰しておいた方がいい)

    大我はそう考えながらぬいぐるみを運ぶ。


    一方その頃……

    ベロバ「そういうわけよ、絶好のチャンスだと思わない?

    運営からそんな秘密が聞けるなんて。」

    ベロバからチラミについて聞かされた大智は頷く。

    大智「確かにこの秘密は使えるね……真実が人の人生を狂わせる瞬間、どんなものなのかな?で、僕に何をしろって?」

    ベロバ「この間、リオンの奴がジャマトにゼツメライズキーを使わせていたでしょ?アズの奴が私をコケにするなら……今度はジャマトとあんたを使ってアークグランプリを起こしてやるのよ……明日ね。」

  • 50二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:32:10

    紗衣子「流石に貴方の誕生日には間に合わなかったわ、祢音ちゃん、ごめんなさいね」
    先日のカフェで祢音は紗衣子に会っていた。
    紗衣子の言いたいことはただ一つ、或人との共鳴ができるようにするにはまだ時間が必要ということ。
    この前はからかうつもりで言ったのだと思ったが本気だと分かった祢音は焦る
    祢音「い、いや謝らないでください‼︎紗衣子さんが仕事しながら私達に協力してくれているのは十分分かってますから‼︎それだけでも嬉しいです」
    紗衣子「そう?あんなに喜んでいたのに……」
    祢音は笑って返す。
    祢音「確かに大我さんとより力は出せなくても或人さんともできたら嬉しいですけど……そうやって私のこと気遣ってくれる方が嬉しいです。」
    祢音の反応に紗衣子は驚く。
    紗衣子「大切な人と肩を並べて一つのことに取り組めるのって、いいわよね。」
    祢音「……そうですね。」
    或人が再びアークワンにさせられた日、あの日自分はゲーム病で何もできなかった。
    それが祢音にとって気掛かりであった。
    紗衣子にとっても、貴利矢と道長の件を知らないまま過ごしていたのは不安で辛かったのだろう。だから紗衣子は協力することに決めたのだろう。
    そんな気持ちが伝わってくる。
    紗衣子「だから貴方も大切な人と肩を並べて一つのことに取り組めたらって思ったの」
    紗衣子自身もデザグラのことはよくわからないが、祢音のデータからエントリーする前から何か関係があるのではと察していた。人為的に作られたような、人間としてデザインされたようなデータ。
    だけど目の前の祢音には恋愛などに悩む心がある。
    だから紗衣子も祢音が前を向けるようにしたいのだった。
    紗衣子「だけど、これじゃ私が励まされてるようなものね。研究と実験、頑張るわ。」
    紗衣子がそう言った瞬間だった。
    祢音「あの、明日の私の誕生日パーティー来てくれませんか?」
    紗衣子「えっ?でも私は最近協力しはじめただけだし……」
    祢音「だから新しい仲間だって紗衣子さんのこと紹介させてください‼︎」
    祢音に懇願され、紗衣子は折れる。
    紗衣子「仕方ないわね……」
    少し笑いながら紗衣子は言うと、祢音は笑顔になった。

  • 51二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:19:42

    買い物中、冴は英寿達に聞く。
    冴「そう言えば新しい人が協力してくれてるんでしょ?祢音ちゃんから聞いたけど……」
    紗衣子からアドバイスを聞いていた祢音だが紗衣子の存在は冴に話していた。じゃないとフェアじゃないと思ったのだろう。
    景和「ああ……紗衣子先生のこと?」
    冴の問いに景和が答える。
    冴「そう、その人。変身できないって聞いたけど…」
    英寿「八乙女紗衣子、聖都大学附属病院で再生医療の指揮を取っているドクターだ。」
    英寿は紗衣子のことを説明する。
    冴「何かあの病院すごい先生ばっかりだよね、でどんな人?」
    冴の問いに3人はそれぞれ答える。
    英寿「これからの俺たちの力になってくれるもう一振りの力だ。」
    景和「えっと……何かパワーアップさせてくれる方法を持ってる人で、美人の女医さん」
    道長「レーザーの彼女だよ」
    バラッバラな3人の答えに冴は呆れる。
    冴「何さそれ……でも貴利矢さんの彼女なら安心か」
    冴は紗衣子がライバルにはならないことを安心する。

  • 52二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:35:59

    厘(アーク)「なるほど…鞍馬祢音はそういった存在だったのか」
    祢音の誕生日プレゼントで盛り上がってるライダー達の一方で、厘を乗っ取ったアークは現在デザイアグランプリ運営のデータベースにハッキングをし過去の参加者について調べていた。特に意味もないただの暇つぶしだがそこに興味があるものがあった。祢音についてである。
    厘「この情報をアークグランプリが始まる前に知れたら彼女はさらに私になれたのに、惜しいことをしたな」
    祢音について秘密を知ったアークは惜しそうに呟く。どうやら彼女の出世にはアークも興味があったものらしく、それを暴露されたらアークに堕ちていたあのときよりもさらに悪意を高めていたと思っていたらしい
    厘「今からでも私になってた彼女を過去から連れてくるか?いや、仮に連れて来ても飛電或人に説得されるだけ無駄か。彼らには強い結び付きが存在する…それを取り払うことは不可能か」
    一瞬過去からアークとなっていた祢音を連れてこのことを話してさらにアークにさせようと考えるアークだったがすぐにその考えをやめる。どうやらアークの目から見ても或人と祢音には強い絆が存在すると見えているようだった
    しかし…
    厘「だが…恐らくベロバ達は鞍馬祢音の誕生日に時に動く。その時どうなるか見せてもらおう。鞍馬祢音が私になるかどうか…、そしてベロバ、奴はこのゲームの趣旨を理解してないようだな、ついでにその時教えに行くとするか」
    そう言ってアークは消えるように去っていく…。祢音の誕生日、その時何が起きるのか誰にも分からぬまま…

  • 53二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:58:54

    >>49

    大智「だが普通のジャマトじゃアークグランプリとして認められるのかい?」

    大智は当然の疑問をぶつける。

    普通のジャマトにアーク製のアイテムを持たせてベルの時のようにやり合ったとして、普通のジャマトにそれが耐えられるのか

    大智の問いにベロバは怪しく微笑む

    ベロバ「普通のジャマトはぶつけないわよ」

    大智「え?」

    そこにアルキメデルが現れる。

    アルキメデル「ようやく完成したよ、特定の地層から発掘・復元した古代種のジャマトがね」

    そこには他のジャマトのように植物らしさは一切ない魚と化石を思わせる紫色の硬質な身体を持つジャマトがいた。

    ベロバ「……ダンクルオステウスジャマト、ね」

    ベロバはダンクルオステウスジャマトを見て自分の勝利を確信する。

  • 54二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 23:19:17

    誕生日会前夜
    夜の公園で大我は空に向かってガシャコンマグナムを乱射していた。
    そして次々と起こる爆発。
    大我は舌打ちする。
    大我「まだ諦めてねぇのか」
    とりあえず自分が見たところデザグラでオーディエンスが観戦するためのカメラは全て破壊したようだ。
    大我「……そしててめぇも何しにきた。昨日の続きか?」
    大我は目の前に現れたキューンに向かってガシャットを構える。
    キューン「私はそんなつもりはない。花家大我……お前は祢音のことをどこまで知っているんだ?」
    大我は深くため息をつく。
    大我「恐らくだが、あいつの親がデザグラ関係であいつを創り出すことを願ったんだろ。理由は分からねぇがな」
    キューン「そんなことが誰かに知られたら……」
    大我「人間扱いされないってか?あんな感情丸出しで、ストレスで病気にもなる奴がか?あいつの生まれがどうであれ、あいつはあいつだ。命と心がある存在なのは変わらねぇよ」
    自分が医師免許を剥奪され、天才放射線科医から医者失格の烙印を押された時、全てが終わったと思った。やさぐれた生活をしたり闇医者として生きたりと世の中が自分を見る目が変わった。
    大我「そんなことで……人間扱いから化け物扱いに変わるなんて見過ごせねぇだろうが」
    キューン「……」

    そしていよいよ祢音の誕生日を迎える。

  • 55二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:23:31

    祢音「それじゃ今日の配信はここまで!そして!今日は私、鞍馬祢音の誕生日!エイプリルフールだけど嘘じゃないからね!みんなのコメントたっくさん読まさせてもらいます!」
    誕生日当日、祢音はいつものように配信をしていた。というのも予定としては午前は配信、午後から飛電インテリジェンスで誕生日パーティーとなっているからだ
    祢音「それじゃみんなばいば、ん?後ろにいる変な二人って誰?」
    そうして配信を切ろうとする祢音だったがコメントにあった後ろにいる変な二人というのが気になり、後ろを振り向く。すると
    或人「うお!?あれUFOじゃね!?」
    ソルド20「推しの配信生で見れるなんて…!最高!うぇーい!」
    或人が空を見て何か探したり、ソルド20が祢音の顔が貼られたうちわもってたり祢音LOVEと書かれたハチマキや法被を着て祢音の配信してるところを見ていたのだ
    祢音「あ、あの人達は、だ、大丈夫だよ!そ、それじゃまたね!ピカリ!…ちょっと二人とも何してんの!?」
    二人が変なことしてて慌てて配信を切って二人に駆け寄る祢音。知り合いが明らかに変なことしててそれに聞かずにはいられなかった

  • 56二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:24:09

    或人「俺達祢音ちゃんの迎えに来たんだよ」
    祢音「それは嬉しいけどなんか変なことしてなかった!?」
    或人「だって空見たらなんか変なもんあったんだぜ!?しかもふわふわと動くしあれ絶対UFOだよ!」
    ソルド20「私は…、私は今猛烈に感動してる!推しの生配信を生で見れるなんてこれは一生の宝物だ!」
    祢音「迎えに来たようには見えなかったよ!?というか二人共明らかに目的変わってるじゃん!」
    どうやら或人とソルド20は祢音の迎えに来たそうなのだが或人は何かを見つけて大興奮、ソルド20は祢音の配信見れて大興奮と目的忘れておりこれには祢音もツッコまずにはいられなかった。何をしてるんだ二人共と…
    祢音「でも…、ありがとう。迎えに来てくれて。嬉しいよ」
    だが祢音は二人が来てくれたのが嬉しかった。おかげで寂しい気持ちなんてものはなかった。誘拐されたときのような辛い気持ちもなかった。だから二人にお礼を言うのであった
    或人「祢音ちゃん…へへ!まだお礼を言うのは早いぜ!誕生日プレゼントとかあるんだからさ!」
    ソルド20「そうだぞ鞍馬祢音、まだ誕生日パーティーは始まってない」
    祢音「そうだね、うん!行こ!」
    二人の言葉にそういえばまだまだこれからだと思い三人は飛電インテリジェンスに目指すのだった

  • 57二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:25:54

    祢音「今日はとうとう誕生日か……みんな来てくれるって言うし、今日はとことん楽しむんだ」
    アークグランプリという脅威が起こっている中迎えた誕生日。
    こんな状況だからこそ誕生日パーティーなんて不謹慎なのかもしれない。
    母親である人からの連絡がひっきりなしに入っているが、祢音はそれを全て無視していた。
    祢音「それに……」
    盗み聞きをして知った自分の秘密。割り切って考えてもそんな自分が誕生日を祝ってもらうのも、と及び腰になる。
    そこに英寿が現れた。
    英寿「どうしたナーゴ、浮かない顔をして。今日はお前の誕生日でパーティーするのに何かあったか?」
    英寿の問いかけに祢音は首を横に振る。
    祢音「ううん、大丈夫。ちょっと家のことでね……さてと今日着てく服もう一回見直そうっと‼︎」
    祢音は無理に笑顔を作る
    英寿「……ナーゴ、確かに今は状況が状況だが、そんなことを気にしてばかりだとまたお前は思い詰めて碌なことにならない。だからこういう時こそ発散しておかないとな。
    この前の飲み会はお前は参加できなかったようなもんだしな。」
    英寿に慰められ、祢音は自然に笑う。
    祢音「英寿、ありがとう。最初はさ、デザグラに巻き込まれて、自分も参加するようになって、色んなことがあったけど気づいたら英寿や景和、紆余曲折ありながらも戻ってきてくれた道長や、自分が脱落させてしまって記憶を失っても、記憶を取り戻した後も自分を友達だと思ってくれた冴の他に或人や永夢はじめとする様々な人々が自分の周りにはいる。
    こんなに色んな人に囲まれていたのに今更誕生日パーティーを迷うなんて想いに応えられないなんて、と祢音は思う。
    英寿「今までのことがあるのかもしれないが、お前は今まで誕生日を積み重ねてきたんだろう?誕生日は積み重ねて行くのが大事だから今日一日を大切にしろ」
    英寿はいつもの笑顔で祢音にそういう。
    祢音「そういえば英寿達はどんなプレゼントくれるの?」
    英寿「俺のサインだ」
    祢音「英寿らしいね」
    2人は笑いながら会話をする。

  • 58二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:26:49

    >>57>>55>>56の前の話です

  • 59二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:32:34

    >>56(先にレスしてしまい申し訳ございません)

    ソルド20(花家大我、6時、12時、3時、9時の方向にデザイアグランプリ運営のカメラ発見、破壊しろ)

    スナイプ(レベル2)「任せろ」

    一方のソルド20はスナイプに通信でデザイアグランプリのカメラを発見したらから壊すように指示をする

    実はこの二人、ただ迎えに来たわけではない。狙いはデザイアグランプリのカメラを見つけることなのだ

    事の経緯は大我から或人に連絡が来たことから始まる

    或人『はい、もしもし』

    大我『ゼロワン、今大丈夫か?』

    或人『まぁ大丈夫ですけど…、何かあったんですか?』

    大我『いや、ただ明日ナーゴの迎えに行ってくれねえかと思ってな?』

    或人『え?それはいいですけど…なんで?』

    大我『まぁなんとなくだ、できるか?』

    或人『なんたまかわからないけど…わかりました!明日任せてください!』

    大我『ああ』

    そして大我は電話を切る。或人に祢音の迎えに行かせたのはこういった理由なのだ。或人にもデザイアグランプリが嗅ぎ回ってることを伝えたほうがいいと思ったが彼じゃ内緒でカメラを見つけることなんてできないと判断した(実際UFOとしてみてたあれはデザイアグランプリのカメラだがそれを見て口に出していた)。故にボディガードぐらいのぐらいでいいと思い当初は或人だけで良かったのだが

    或人に電話をかけて数分後

    大我『あ?何だ?もしもし?』

    ソルド20『ソルド20だ、鞍馬祢音がストーキングされてるって本当か?』

    大我『なんでその情報がお前に回ってくるんだよ!教えてねえぞ俺!?』

    まさかのソルド20からでありしかも内容がデザイアグランプリ関係のことだったのである。これには大我もツッコまずにはいられなかった

    ソルド20『気にするな、それよりも飛電或人を迎えによこすそうだな』

    大我『無視しやがったよ…まぁ、そうだな』

    ソルド20『なら当日は私も行こう』

    大我『はぁ!?』

    ソルド20の申し出に大我は驚く

    大我『いやなんで!?』

    ソルド20『私はヒューマギアだ。私のほうが隠れてる相手を見つけるほうが得意。より多く、より正確に見つけられるぞ』

    大我『たしかにそうか…』

    ソルド20の案に大我も納得する。たしかにそのほうがいいかもしれない。しかし大我は気になったことを聞く

  • 60二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:33:07

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:33:10

    大我『お前も行きたい理由はなんだ?』
    なぜソルド20が祢音の迎えに行きたがってるかだ。大我から見て確実に護衛目的以外もあると思ったからだ
    大我の問にソルド20は答える
    ソルド20『…決まっている、推しの配信生で見たい』
    大我『いやそれが本音かよ!』
    ……こんなことがあって二人は迎えに行くことになって(尚或人はソルド20の最初の格好を見てめちゃくちゃ驚いたが)心配だったが正確にカメラを見つけられたソルド20に感謝しているのであった
    スナイプ「あいつすげえな…、ただ動機が動機で感謝しづれえが」
    スナイプはソルド20の性能と動機に感謝と呆れていたが今はただナーゴの幸せのためにカメラを破壊するのであった

  • 62二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:34:34

    >>59

    いえ気になさらないでください‼︎

    むしろありがとうございます!

  • 63二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 07:47:58

    >>62

    こちらこそありがとうございます

  • 64二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 10:36:29

    >>61

    一方でそんなことを知らない二人は和やかに飛電インテリジェンスに向かっていた

    或人「いやぁ!祢音ちゃん誕生日パーティー楽しみにしててよ!祢音ちゃんの気に入りそうなもの色々持ってきたから!」

    祢音「ありがとう!……でもなんだか不思議な気分、こんな楽しく誕生日過ごせるなんて」

    或人「え…?」

    祢音「私、子供の時誘拐されたことがあったんだ、それも誕生日の日に…、その日は生きて戻れたけどそれでもあのときのことが怖くて美味しいはずのケーキも喉を通らなかった…」

    或人「祢音ちゃん…」

    祢音の過去を聞いて或人は曇る。

    祢音「でも…今は違う。或人さんや20ちゃん、それに英寿や景和、冴さんや唯阿さん、それに永夢さん達、みんながいてくれる、だから今は平気だよ」

    しかしすぐに笑顔になる。それは過去はそうだったが今は違う。多くの人が自分の周りにいてくれる。そして一緒に楽しんだり、ときに戦うこともあって。今の祢音にとっては嬉しく前に進めることなのだ

    或人「…そうか、なら今日の誕生日めっちゃ楽しもうぜ!」

    そんな祢音を見て或人は今日の誕生日を最高なものにしようと改めて決意する。

    祢音「うん!」

    そして祢音もそんな或人を見て自分も誕生日を楽しもうと決めたのだった

    祢音「ところで私の誕生日にギャグ言うの?」

    或人「うん!これは爆笑間違いなし!イズからは争いが起きるって言ってたけどきっと大丈夫!予測超えてみせるぜ!」

    祢音「あ、やらなくて大丈夫だよ」

    或人「なんでだよ〜!?」

  • 65二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 12:46:48

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 13:10:48

    このレスは削除されています

  • 67二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 15:46:15

    >>66>>65(度々すいませんミスがあったので再レスさせてもらいます)

    一方で飛電インテリジェンス社長室とラボではみんなで祢音の誕生日パーティーの準備をしていた

    永夢「えっと、飾りここで大丈夫ですかね?」

    イズ「はい、問題ありません」

    ポッピー「ええ!?大我どっか行っちゃたの!?」

    ニコ「そうなの!私にこれ運ばせて!」(でかいくまのぬいぐるみ)

    パラド「けど、珍しいなスナイプがどっか行くなんて」 

    黎斗「彼にも色々あるんだろ、それよりも私もいることを忘れるなぁ!」

    貴利矢「あーはいはい元気ですね〜、さぁ若い衆こいつに負けないよう働け働けー」

    道長「お前も働け!なんで階段に座ってくつろいでんだよお前はよ!」

    貴利矢「いやぁなんか疲れちゃって〜」

    道長「お前特に働いてねえだろ!」

    唯阿「天津、お前誕生日プレゼント何持ってきた?」

    天津「無難にペンだよ、あと歌もプレゼントしようと思うが」

    唯阿「歌はいらないだろ…お前あの飲み会で歌うのにハマったな?」

  • 68二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 15:46:58

    冴「飾り付け終わったらあとはケーキをここに…っと」
    飛彩「言っておくが今回俺はケーキはワンホール食べないからな」
    冴「いや知らないし…というかあんた医者なのにケーキワンホール食べていいの?体悪くなりそうだけど」
    飛彩「問題ない」
    冴「あっそ…」
    英寿「プレゼント置くのここでいいか?」
    景和「うん、いいと思うよ。これであらかた終わったかな?」
    ソルド9「ああ、あとは鞍馬祢音と鞍馬祢音を迎えに行った飛電或人とソルド20、今は来てない花家大我と仕事で遅れてる早乙女紗衣子が来たらいつでも始められる」
    景和「そっか…20さん来てないのか…」
    ソルド9「どうした桜井景和?ソルド20が来てないことになにか不服なのか?」
    景和「え?あ、いや、そ、そういうわけじゃないですよ!ただちょっと残念かなぁ…とか思ったぐらいで!」
    英寿「何だタイクーン、ソルド20が来てないことに寂しさ感じてるのか?」
    景和「だ、だからそんなんじゃないって!もう…」
    (でも20さんがいないとなんか心にぽっかり穴が空いた気分だ…、今までこんなことなかったのに…)
    英寿「……まぁいいさ、ナーゴ達が来たらパーティー開始だ」
    景和「そ、そうだね!早く来ないかなぁ祢音ちゃん達…」

  • 69二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 18:43:05

    カメラがどんどん破壊されているチラミは焦る
    チラミ「ちょっとちょっと、何なのよこれ‼︎次々とカメラが‼︎これじゃオーディエンスを楽しませられないじゃない‼︎」

    飛電インテリジェンスへ向かうタクシーの中、空で次々と起こる爆発を見て紗衣子は疑問に思っていた。
    紗衣子「……花火?まさか誕生日パーティーに花火まで打ち上げたのかしら?」
    そんな大がかりなことになっているのかと紗衣子は間違ってはいないが、間違った認識をしていた。
    紗衣子「さてと……なんか私が行くのって場違いすぎるけど、入りますか」
    空に響く花火を無視して紗衣子は飛電インテリジェンス内に足を踏み入れる。

  • 70二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 19:46:12

    >>69

    英寿「おや、パーティーの裏の主役が到着したか。」

    紗衣子「こんにちは。」

    英寿は主役達の登場の前に紗衣子が到着したことに気づく。

    紗衣子「随分本格的なんですね」

    紗衣子は飾り付けを見ながら感心して言う。

    英寿「そうだろ」

    景和「ええ‼︎祢音ちゃんの誕生日パーティーと先生の歓迎会もしたいですから‼︎」

    紗衣子に2人は話しかける。

    紗衣子「私の歓迎会……祢音ちゃんが言ったのね。祢音ちゃんは?」

    祢音がまだ到着していないことに気付いた紗衣子は問いかける。

    英寿「ナーゴはゼロワンが迎えに行って会場までエスコートされている最中だ」

    紗衣子「あら、素敵ね。誕生日パーティーの始まり方としては……途中で花火も上がってたみたいだけど、あれもそのための演出かしら」

    景和「え?花火?」

    貴利矢「そんなのは計画してないはずだけど……」

    紗衣子の言う打ち上げ花火について一同は首を傾げる。

    貴利矢「ま、今日は楽しんでいってよ。あんたも関係者なわけだし」

    紗衣子「ありがとう貴利矢先生♪」

    何気ない会話を2人は交わす。

    そこに天津が現れる

    天津「初めまして、八乙女先生。私は天津垓と申します。我々に協力してくださるということでここでご挨拶を……」

    紗衣子「いえ、こちらこそよろしくお願いします。私がわがままで協力したいって言ったら、或人社長が快諾して下さりまして、ありがたく思っています。」

    冴「……」

    初めて見る紗衣子の姿に冴は自分にはない大人の女性の雰囲気を感じ取っていた。

    冴「あれが貴利矢さんの彼女か……」

  • 71二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 19:49:42

    スナイプ「たく…どんだけカメラ出てくるんだよ…!いい加減飽きて来たぞ…!」
    ソルド20(通信)『黙って撃て、あとカメラは30台あるぞ…あ!鞍馬祢音がなんかいい雰囲気出してる!ちょっと見てくる!』
    スナイプ「おい!ふざけんなお前!お前がカメラ破壊に手伝うって話だろ!何ナーゴとゼロワンのいい雰囲気見るのに夢中になってんだよ!」
    ソルド20『安心しろ!私はマルチタスクだ!だからお前も撃ちながらこっちも見ればいいだろ!』
    スナイプ「できるわけねえだろうが!」
    ソルド20の自由気ままさにツッコみなが次々と撃ちまくる
    一方で祢音は紗衣子のアドバイスを実行するためにどうしようかと悩んでいた
    祢音(うーん、手を繋ぐ以外でさり気なくアピール…ど、どうしよう?と、とりあえず…)
    祢音は或人に近寄った。何度か手が触れ合うほど近寄るが手は繋がない。これが祢音の今できるさり気ないアピールであった
    或人「ね、祢音ちゃん…?ど、どうしたの?」
    案の定或人からはこのことに追求される。
    いつもは手をつなぐか腕に抱きつくことがある祢音だがいつもと違う祢音に或人は少し緊張した
    祢音「ど、どうしたって何が?」
    或人「いや、その…ちょっと近いなと思っちゃったり…?」
    祢音「そ、そう?気の所為じゃない?」
    或人「そ、そうなのかな…?」
    祢音「そ、そうだよ!うん!」
    (或人さんちょっと意識してくれてるかな?それなら嬉しいな…紗衣子さんアドバイスありがとう!)
    或人のいつもと違う反応に祢音は手応えあると思った
    実際或人は少し緊張していた
    或人(祢音ちゃん今日はやけに近いな?しかもために手が触れ合うし…ちょっと緊張する…。でもなんでこんなに近いんだろ?……もしかしてやっぱり誕生日不安なのかな?じゃあ…)
    そう思った或人はドキドキする気持ちを抑えながら祢音の手を握る。突然の出来事に祢音は顔を赤くする

  • 72二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 19:51:30

    祢音「へ!?あ、或人さん!?ど、どうしたの!?」
    或人「え?いや祢音ちゃんやっぱり不安かなと思って手を繋いだらいいかなと思ったんだけど…だめだったかな?」
    祢音「う、ううん!?そ、そんなことないよ!む、むしろ嬉しい!ありがとう!」
    (うわぁ!あ、或人さんから手を繋いでもらっちゃった!?う、嬉しいな!えへへ!)
    或人「そう?それなら良かった!」
    そう言って或人は笑顔になる
    紗衣子のアドバイスを実践したらまさかの想い人から手を繋いでもらったことに祢音は顔を赤くしながらもこのことに嬉しく思いながら飛電インテリジェンスに向かうのだった
    ソルド20「やっぱ…推しの幸せが尊すぎ…」
    スナイプ(通信)『いいから早く次カメラの場所教えろ!推しの幸せに浸かるなアホ!』
    ……その光景に尊さを感じるソルド20にスナイプはツッコみをいれていたが

  • 73二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 21:19:56

    ライダー達と話をする中紗衣子は小さくくしゃみをする。
    貴利矢「風邪?」
    紗衣子「いえ、違うみたい……何かしらね?」
    貴利矢「今日は仕事忙いで片付けてきたんでしょ、あんま無理はしないでよ」
    紗衣子「それって協力者だからって意味?それとも……」
    笑顔で話す2人に道長が割って入る。
    道長「おい、レーザー、まだ準備終わってねぇからあれくらいお前がやれよ」
    それはちょっとした飾りの位置の変更だった。
    貴利矢「それくらい気付いた奴がやればいいだろ、何で自分なんだよ」
    道長「いいからお前だって少しは手伝えって‼︎…あんたは座ってろよ」
    貴利矢は紗衣子に小さく耳打ちをし、仕方ないという風に言われた通りに動く。
    貴利矢「はいはい、分かりましたよ。」
    飾り付けに言った貴利矢を見ながら紗衣子は道長に話しかける。
    紗衣子「道長君、あなた食事の約束取り付けたんですってね」
    その一言に道長は吹き出す。
    さっきの耳打ちはそういう意味だったのだ。
    唯阿には聞こえていなかったからいいものを
    英寿「やるなバッファ、それがお前の理想の世界か」
    やっと弄れるチャンスが来たと英寿がすかさず突っ込む。
    道長「うるせぇよギーツ‼︎レーザーの奴……‼︎」

  • 74二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:03:24

    >>72

    祢音(ずっとこのときが続けばいいのにな…)

    一方の祢音は或人の手の温もりに嬉しさを感じて歩いていた。この幸せがずっと続けばいいのに…そう思いながら…

    だが悪意はそれを許さなかった

    ベロバ「あら?楽しそうねぇ、おてて繋いでデートかしら?」

    或人・祢音「!ベロバ!」

    二人の前にジャマトを連れてベロバ、大智達が現れる

    或人「お前ら、まだ暴れるの諦めてないのかよ!」

    ベロバ「当たり前でしょ!アークに…!アズなんかに私のゲームを邪魔されるか!…それに今日は最高に気分がいいんだからね、ナーゴ?あなたに最高にいい誕生日プレゼントあげるわ!」

    大智「そういうことだよ」

    ベロバと大智はレーザーレイズライザーとデザイアドライバーを手に構える

    或人「その諦めない気持ち別のに活かせよな!」

    祢音「なんでわたしの誕生日知ってるか知らないけどあなたからもらう誕生日プレゼント禄でもいらないからいらない!」

    そう言って二人はベルトを取りだ…そうとしたが間違ってお互い繋いでる手を出してしまう

    或人「あ…、ご、ごめんね…!」

    祢音「う、ううん…!こっちこそごめんね…!」

    二人共顔を赤くしながら謝っていた。それにベロバはイラつき

    ベロバ「いいからイチャイチャしないで早く変身しな!」

    或人・祢音「あ、すいません…」

    ベロバに指摘され二人は手を離して改めてベルトを腰に巻く

    そして或人はライジングホッパープログライズキーを、祢音はビートバックルを、大智はアーク製のバックルとモンスターバックルを、ベロバはレーザーレイズライザーを手にそれぞれ起動させる

  • 75二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:03:44

    『ジャンプ!』
    『オーソライズ』
    『『SET』』
    『BEROBA, SET.』
    祢音「へ〜んしん!』
    或人・大智・ベロバ「変身!」
    『プログライズ!飛び上がライズ!ライジングホッパー!』
    『A jump to the sky turns to a rider kick.』
    『BEAT』
    『DUAL ON』
    『Will be extinct ARK』
    『LASER ON. BEROBA LOADING. 』
    『『READY FIGHT.』』
    4人はそれぞれ変身を完了させるとすぐにお互い武器を手に戦闘に入る
    ゼロワン「さっさと倒して祢音ちゃんの誕生日祝わせもらうぜ!」
    ナーゴ「そういうこと!あと私のその…あの…邪魔したの許さないんだからね!」
    ナッジスパロウ「へぇ…!どう許さないか楽しみだよ!」
    ベロバ「まぁあんたなんかに許されることなんか必要ないけどね!」
    一方で元々一緒に来てたソルド20と遠く離れてた場所にいるスナイプはその光景を見ていた
    ソルド20「花家大我、見てるか?」
    スナイプ「ああ…!」
    ソルド20「なら今すぐカメラ破壊を中断し現場に来い、武装!」
    『サーバルタイガー』
    スナイプ「たく、命令すんな!第三戦術」
    そしてソルド20が武装したサーバルタイガーソルドマギアが戦いに、離れた場所にいるスナイプコンバットシューティングゲーマーレベル3となってゼロワン達の元へと向かう

  • 76二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:18:18

    >>73

    貴利矢「はっ、お前のやることなんてバレバレなんだよ」

    すごく久しぶりに英寿に突っかかってる道長と笑っている英寿や景和を見て貴利矢は笑う。

    英寿「そうだ、パーティーにはゲームがつきものだ。景品を砂に埋めてビーチフラッグみたいに取るゲームなんてどうだ?」

    道長「ビーチブーストの話はやめろギーツ‼︎」

    景和「あの時本当にどうしてあれ考えたの?」

    3人のやりとりを見ながら貴利矢は呟く。

    貴利矢「しかし、主役の登場はまだかねぇ……」

    そう言いながら過去に自分が監察医になる前に聞かされたある話を思い出す。

    『誘拐された子どもで、財閥のご令嬢だったからな……検案は断られても仕方なかったんだよ。鞍馬あかりさんは』

    貴利矢(鞍馬あかり……?祢音ちゃんじゃなくてか?)

    同時に飛彩も何かを考えていた。

    飛彩(今日は鞍馬祢音の誕生日か……あのトロフィー発言が本当だとしたら……)

    だが2人とも祢音の誕生日は本気で祝うつもりでいた。

    何故なら鞍馬祢音という命のある存在は確かにいるのだから。

  • 77二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:29:50

    >>75

    一方その様子を見ていたキューンは呟く。

    キューン「祢音……あんなに幸せそうにして……」

    そして彼はレーザーレイズライザーを取り出す。

    キューン「だったら残りのカメラは私が……っ‼︎」

    残りのカメラを破壊して祢音を守る。

    紆余曲折あってイズにしばかれまくった彼だったが自分なりにサポーターとしてできることを考えたのだ。

    レーザーレイズライザーは運営から支給されるもの。

    その力を使って運営に刃向かったらどうなるのか。

    キューン「だとしても、私は……っ‼︎」

    自分の身を投げ打ってでも彼は彼自身の戦いに挑む。

    空を金獅子が飛び回る。

  • 78二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:54:02

    >>77

    チラミ「カメラが全部破壊されるのは防げたみたいね……あら?」

    チラミは変身したキューンがカメラを破壊しようと飛び回る姿を見つける。

    チラミ「公認サポーターが運営に逆らっていいと思ってるのかしら?どれだけ作られた存在に肩入れしてるのやら……」


    一方その頃……

    大我が中々現れないことに我慢の限界を迎えたニコは叫ぶ。

    ニコ「もう大我ったらいつまで待たせるの⁉︎私ちょっと探してくる‼︎」

    ニコは周りが止めるのも聞かず、会場を飛び出し大我を探しに行く。

  • 79二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 07:52:02

    永夢「ああちょっとニコちゃん!?……行っちゃった…」
    貴利矢「けどたしかに先生来るのいくらなんでも遅くね?しかも祢音ちゃん達も全然来ないし…何かあったのか?」
    景和「たしかに…」
    イズ「!」
    祢音達や大我が来ないことに疑問を浮かべる一同。その時イズが何かの情報をキャッチした
    イズ「或人社長がゼロワンに変身しジャマトと戦闘を開始したそうです」
    唯阿「なんだと!?」
    英寿「あいつらこんな時まで暴れるのか、暇なもんだな」
    道長「そんなことは知るか、あいつらが暴れ出したならぶっ潰すだけだ」
    貴利矢「そうだな…、じゃあ自分らちょっと行ってくるんで紗衣子先生は悪いけどお留守番頼んだぜ?」
    紗衣子「ええ、無事に戻って来ると信じてます」
    貴利矢「これには自分、嘘つかないんで」
    貴利矢はそう言って絶対に戻ってくると約束する
    そしてイズからの案内の元、全ライダーは或人達の元へと急ぐ

  • 80二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 08:59:54

    スナイプ「バカにつける薬はねぇんだよっ‼︎」
    上空からスナイプはジャマト達を砲撃で一掃して行く。
    サーバルもジャマト達を倒しながら進む
    サーバル『ジャマトが現れるということは』
    スナイプ「ああ、文句ばかり垂れて周りに迷惑かけるバカが現れたんだろ‼︎」
    攻撃を続けながらスナイプは考える。
    突如現れたデザイアグランプリ用のカメラ、そして祢音の誕生日に現れたベロバ達
    スナイプ「わざわざ傷を抉りにきたか……‼︎あいつの幸せを壊すためだけに‼︎」
    祢音の過去。それを本人が知ったらどうなるか。19歳までの人生が実は、と知ったら
    スナイプ「そんなことはさせるかよ‼︎」
    スナイプは守りたいという想いを銃弾に込めて、攻撃の手を緩めない。

  • 81二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 09:25:58

    急ぐ中、貴利矢と飛彩は会話を交わす
    飛彩「監察医、お前何かに気付いたな?」
    先程考え事を始めた貴利矢を見て、飛彩は何かを察したことを気づく。
    貴利矢「……何の話?このパーティーの主役の話?」
    貴利矢も飛彩が何かを知ってることに気づく。
    何についてかも大体察しはついていた。
    飛彩は言いにくそうに話す。
    飛彩「ああ、鞍馬祢音のことだ。以前リオン=アークランドがあいつを見て言ったんだ、創世の女神がもたらしたトロフィーとな。」
    飛彩の言葉に貴利矢も言いにくそうに話す。
    貴利矢「……嘘だったら良かったんだろうけど、祢音ちゃんの誘拐事件って実は上書きされてんじゃね?」
    飛彩「どういうことだ、監察医」
    貴利矢「……自分が監察医やる前にあった話だけど、誘拐事件に巻き込まれた子どもの検案やる依頼があったけど父親が拒否したんだと。そこまでは普通の話だけど、その子の名前が鞍馬あかりって言うんだよ。」
    貴利矢の話に飛彩はある事実に気づく。
    飛彩「あいつの父親が本当の娘の代わりにあいつを何らかの方法で作り出して、あいつが本当の娘と事実を書き換えたのか……‼︎」
    貴利矢「そんな真実……人生を狂わせるものでしかねぇが、あの勘違い女王様は暴露するつもりなのかもな……‼︎」

  • 82二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 10:43:28

    ゼロワンとナーゴに応戦するベロバとナッジスパロウだったが、優位に戦いを進めていた。
    ナーゴ「……っ‼︎」
    ナッジスパロウの攻撃でダメージを負ったナーゴを見てゼロワンは焦る。
    ゼロワン「祢音ちゃん‼︎」
    ゼロワンはナーゴに駆け寄ろうとするもベロバがそれを許さない。
    ベロバ「あんたにはこの前の恨みがあるからね……‼︎」
    ゼロワンはジャンプ力を活かしてベロバの銃撃を避ける
    ゼロワン(やっぱ共鳴の壁があるから……)
    ベロバ「ねぇゼロワン、あんたあんな奴が相手でいいの?」
    ベロバは今度は巨大を活かしながらゼロワンを攻撃する
    ゼロワン「ど……どういう意味だ⁉︎」
    ベロバの問いかけの意味がわからずゼロワンは聞き返す。
    ベロバ「まあ確かに意味分からないでしょうね。」
    ベロバはダメージを負ったナーゴを見ながら、そしてまだ残っているカメラを確認して口を開く。
    ベロバ「そろそろ誕生日プレゼントの時間ね‼︎」
    ベロバが最悪の事実を暴露しようとした瞬間だった。
    ベロバ「鞍馬祢音は……⁉︎」
    残ったカメラが突如爆発したのだ。
    ベロバ「何⁉︎」
    ベロバが爆発したカメラの先を見ると、上空にはスナイプがいた。
    ナッジスパロウ「スナイプ…⁉︎」
    スナイプ「やっぱりてめぇらロクなこと考えてなかったな⁉︎」
    スナイプの登場にゼロワンもナーゴも驚く。
    ナーゴ「大我さん……?」
    ゼロワン「まさか俺に祢音ちゃん迎えに行くように言ったのって……」
    2人の問いかけには答えずスナイプはレベル50、シュミレーションゲーマーの姿にレベルアップする。
    スナイプ「無駄口叩きに来たならてめぇらまとめて的にしてやるだけだ」
    スナイプは怒り混じりに静かに言い放つ。

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 11:17:26

    >>82

    ナーゴはスナイプがベロバとナッジスパロウを1人で相手にしようとして叫ぶ。

    ナーゴ「大我さん‼︎だったら……‼︎」

    共鳴を使おう、と言いかけた時だった。

    スナイプ「そんなもん必要ねぇんだよ‼︎誕生日パーティーの主役は黙って座ってろ‼︎」

    スナイプは叫び、共鳴を拒否する。

    ゼロワン「大我さん…何があったの?」

    スナイプ「知る必要はねぇよ」

    スナイプは短く返す。

    その様子を見てベロバは嘲笑う。

    ベロバ「あはは‼︎何よそれ‼︎だから私からも誕生日プレゼント……⁉︎」

    その顔面にミサイルが直撃してベロバは言葉を遮られる。

    ベロバ「何すんのよ⁉︎女の子の顔を……」

    スナイプ「だから必要ねぇって言ってんだよ、てめぇからのプレゼントなんてな‼︎それに何が女の子だ‼︎寝言は寝て言え婆さん‼︎」

    スナイプの指摘にベロバは逆上する。

    ベロバ「だから歳の話すんなって言ってんだろ⁉︎」

    スナイプ「事実じゃねぇか、まだ19歳のこいつに嫉妬でもしてんのか?だとしたら安すぎる動機だな」

    ベロバ「お前は……っ‼︎」

    スナイプとベロバの言い合いの隙をついてナッジスパロウがナーゴに攻撃を仕掛けようとするのをゼロワンが防ぐ。

    ナッジスパロウ「誕生日パーティーに混ぜて欲しいだけなんだけどなぁ‼︎」

    ゼロワン「お前らはお断りだっ‼︎」

  • 84二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 11:53:17

    >>83

    ベロバにミサイルや砲撃を喰らわせながらスナイプはナッジスパロウを見る。

    スナイプ「おい、てめぇ」

    スナイプはナッジスパロウに話しかける

    ゼロワンと攻防中のナッジスパロウはイラついた様子で返す。

    ナッジスパロウ「……何だよ」

    スナイプ「てめぇジャマトバックルはどうした?俺たちに手心を加える必要もないのに何故あの化け物の力を使わないのか」

    スナイプの指摘にナッジスパロウは舌打ちする。

    確かにジャマトバックルを使えばアーク製のバックルとの相乗効果でより攻撃力は増す。

    だがナッジスパロウはジャマトバックルは使っていない。

    ナッジスパロウ「そんなもの使わなくても君たちは倒せるという正解があるからさ‼︎」

    ナッジスパロウはそう答える。

    しかしスナイプはこう返す。

    スナイプ「ザイアのジャマトバックルのすり替えはてめぇにとっても予定外だったはずだ。ジャマト化に恐れ慄いて使わねぇのは見て取れるんだよ!」

    スナイプに核心を突かれナッジスパロウは焦る。

    ゼロワン「そうだったのか?お前……」

    ナッジスパロウ「黙れっ‼︎誰がそんなことっ‼︎」

    ジャマト化が進行しても自分を治療してくれる存在は今いない。だからジャマトバックルは使わなかったのだ。

    ベロバはそんなナッジスパロウの様子を見て口を開く。

    ベロバ「そろそろあいつを呼ぶ頃合いね」

    ゼロワン「何だ……?」

    その時だった。サウザンドジャッカーを手にしたダンクルオステウスジャマトがどこからともなく現れたのだ。

    ベロバ「誕生日プレゼント、絶対受け取ってもらうわよ♪」

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 14:41:14

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  • 86二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 15:03:23

    >>84

    突如現れたダンクルオステウスジャマトにスナイプは苦戦していた。

    単に3対1になったからではない。

    このジャマトは他のジャマトと違うのだ。単純に強いだけではなく、攻撃を回避したり、地中に潜ったりと言葉こそ話さないにしろ、知性をもってるかのような動きで翻弄してくるからだ。

    スナイプ「ちょこまかと……っ‼︎」

    スナイプはそう毒づくが、そこにベロバの攻撃が迫る。

    スナイプは砲撃で対応しつつ、ナッジスパロウの攻撃を砲台で受け止める。

    ナッジスパロウ「分かっただろ、ジャマトバックルを使わない理由が不正解だってさ‼︎」

    スナイプ「……っ‼︎言ってろこの雀野郎っ‼︎」

    ゼロワンも加勢するもナーゴのことがあり中々手を出せない。

    ベロバ「あんた達そろそろ始めなさい。単に暴れているだけって思わせたくないからね」

    ベロバがそう言うと、ナッジスパロウとダンクルオステウスジャマトは勝手に戦い始める。

    ゼロワン「アークグランプリに飛び入り参加してるフリをして祢音ちゃんの誕生日をめちゃくちゃにしてやろうとし

    たのか⁉︎」

    スナイプ「このっ……」

    朝からカメラ破壊をし、ジャマト退治をし、ベロバ達を相手取り、スナイプの体力は限界に近かった。

    ベロバ「そういうこと♪」

    スナイプ(これ以上はまずいな……)

    そんなスナイプの心の中を知ってか知らずか、ベロバは更に続ける。

    ベロバ「あ、ナッジスパロウ達の戦いに巻き込まれないように気をつけてね♪」

    その瞬間、地中に潜っていたダンクルオステウスジャマトが2人を攻撃する

    ゼロワン「うわっ⁉︎」

    スナイプ「くっ……‼︎」

    ゼロワンは攻撃を喰らっても変身解除しなかったが、スナイプは攻撃され強制変身解除してしまう。

    ナーゴ「大我さん⁉︎」

    大我はそれでもガシャコンマグナムを召喚する。

    ゼロワン「無理だ大我さん、ここから逃げて‼︎」

    大我「黙ってろ‼︎指図すんじゃねぇ‼︎」

    大我はゼロワンの言葉を掻き消す。

  • 87二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 15:20:09

    それだけ何かを守りたいのか、ゼロワンは大我の様子に困惑する。
    ナッジスパロウ「おっと‼︎やられちゃったね‼︎」
    そこにわざと攻撃を受けたナッジスパロウが2人目掛けて攻撃を仕掛けてくる。
    ゼロワン「しまった……‼︎」
    ゼロワンが攻撃を防ごうにもナッジスパロウが間合いに入りすぎて防ぐ行動を取る時間がなかった。

    ベロバ「さて、余計な奴らが邪魔する前にあんたに最高のプレゼントをあげないとね♪」
    ベロバは笑いながらナーゴに向かっていう。
    ようやく人を不幸にできるこの時が来たと幸せになりながら。

    一方その頃……
    キューン「くそっ……」
    キューンはチラミが召喚した運営ライダー達に取り押さえられていた。
    チラミ「あんたね、困るのよ。運営に逆らうなんてどういうつもり?カメラ壊してまわって……まだ動いてるカメラが数台あるから何とかできるかもだけどね、悪いけど運営の邪魔をするならあんたのサポーターとしての権限も剥奪していいのよ?」
    チラミは忌々しくキューンに言い放つ。
    キューン「待て‼︎祢音のことをオーディエンスに明かしたらどうなるか分かっているだろう⁉︎」
    キューンは焦りながらチラミに懇願する。
    チラミ「知らないわよ、そんなこと。アタシはオーディエンスが盛り上がればそれでいいの」
    チラミの残酷な一言にキューンは愕然とする。
    キューン「祢音……‼︎」
    それは誰かに助けを求めるような祈りに近い声だった。

  • 88二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 15:52:33

    アズ「自分が先手を打つのに失敗したから、今度はアークグランプリを利用して暴れることを考えたのね……本当おばあちゃんの悪知恵袋を体現した存在よね、あいつ。しかしアーク様の仰っていた通り、あの子猫ちゃんの正体にもっと早く気づけていたらあの子もアークグランプリへの参加権を得られたのに……もったいないことしちゃったわね♪
    まあそれは置いといて……あのおばあちゃんにはアーク様が直直にお説教なさるから私は今回は何もしないけど。ね、アーク様?」
    アズは近くにいる厘の体を乗っ取ったアークに話しかける
    アーク「ああ。あの者はゼインの力を借りているから私達をなめている。だからこそ自分の立場を分らせないとな。」
    アズ「流石アーク様♪」
    アズは心酔したように笑う。
    アズ(だけど……あの子猫ちゃんの正体を知った未来人の悪意……利用しがいがありそうね♪)
    アズは未来人の悪意に興味津々だった。

  • 89二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 20:28:57

    >>87

    ナッジスパロウ「やはり君は状況によって戦闘はムラが出るのが正解らしいね!」

    ゼロワン「くっ!悪かったな!」

    ゼロワンはナッジスパロウに押されていた。というのも先程から大我の様子がおかしいことを気にしておりそれにより戦闘に集中できなかった。そしてなによりナッジスパロウが何度も攻撃してくるため他のプログライズキーに変えることができず先程からライジングホッパーで何とかするしかなかったのだ

    ゼロワン「お前ら本当になんのためにこんなことを!」

    ナッジスパロウ「なんだ君は知らないのかナーゴ、鞍馬祢音の正体を?」

    ゼロワン「祢音ちゃんの正体?お前らさっきから何言って…ってうお!?」

    ゼロワンはナッジスパロウがベロバと同じようなことを言い疑問を浮かべる中、ナッジスパロウはその隙にサウザンドジャッカーでさらにゼロワンを追い詰めに行く

    ナッジスパロウ「知らないなら教えてあげようか?彼女はね…」

    大我「それ以上言うんじゃねえ!」

    ダンクルオステウスジャマトと戦っていた大我はガシャコンマグナムでナッジスパロウを撃つ。それはナッジスパロウに当たる

    ナッジスパロウ「いったいなぁ…!そんなにあんな偽物が大事かい?」

    ゼロワン「偽物?お前さっきから何を…」

    ナッジスパロウ「だからさ、彼女は…」

    ナッジスパロウが話そうとしたその時

    ギーツ「お前らは暴れる以外の考えは持たないのか?」

    ナッジスパロウ「!ギーツ…!」

    サウザー「私もいるけどね」

    ブレイブ「大丈夫か開業医!」

    大我「お前ら…!」

    騒ぎを聞きつけギーツ達が来たのだ(尚サーバルタイガーソルドマギアのもとにはレーザー、ゲンム、バルキリーが加勢している)。

    ゼロワン「みんな!」

    ギーツ「ゼロワン喜ぶのは後だ、ここは俺達に任せてお前はナーゴの元へ行け」

    ゼロワン「わかった!あと気をつけろよ!なんか地面に潜るジャマトいるから!」

    そう言ってゼロワンはナーゴの元へと向かう。それをナッジスパロウが阻止しようとする

    ナッジスパロウ「行かせるか!」

    サウザー「悪いがさせないよ!」

    ナッジスパロウ「クッ!サウザー…!そういえば君もエントリーしてたよね…!いい機会だからここで倒してあげるよ!」

    サウザー「そんな事君には1000%できないがな!」

    ナッジスパロウ「言ってろ!」

  • 90二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 23:29:47

    >>85

    書き手頑張ります‼︎

  • 91二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 00:07:22

    >>81の直後……

    永夢「2人とも、何の話をしているんですか?」

    唯一事実を知らなかった永夢が口を挟む。

    貴利矢「ああ、永夢。お前は知らなかったね。まあ自分も今鏡先生から聞いて大体分かったんだけどね」

    飛彩「……事実がはっきりしなかったのと、いたずらに公にすることではないからな。」

    2人から祢音に関することを永夢はようやく明かされる

    永夢「そんな……」

    永夢は自分がゲーム病と言うことを明かされた時のことを思い出す。あの時のショックはいまだに忘れられない。

    永夢はパラドがストレスを引き受けてくれたから良かったものの、そういう相手がいない場合は……

    貴利矢「そういや、花家先生が遅いのってこれが関係してんじゃないの?」

    貴利矢の指摘に飛彩は焦る

    大我は元々1人で抱え込みやすい。祢音のことに関しても最初に話したのは大我だ。

    飛彩「まさか開業医は、今日何かが起こると踏んで……⁉︎」

    景和「そう言えば飛彩さん、紗衣子先生が花火が上がっていたって……それも何か関係しているんですか?ソルド20さんがいないのも……」

    紗衣子の言っていた花火、それに英寿は反応する

    英寿「まさか、デザグラ用のカメラをスナイプが壊してまわっているのか、ナーゴのために」

    永夢「大我さんらしいっちゃらしいですけど、1人……もしソルド20さんが協力していたとしても危険です‼︎」

    英寿「最近オーディエンスに映像を配信できていなかったから参加者のことをネタにオーディエンスを釣るつもりか……‼︎」

    英寿の声には怒りがこもる。秘密を面白半分に不特定多数に晒すなどあってはならないのだ。

    景和「英寿はあの2人のところに行ってよ。俺は…祢音ちゃんのこと傷つけようとしている奴を探すから‼︎」

    冴「それって絶対チラミだよな?あの野郎……」

    道長「運営のあのふざけた野郎か、この機会にぶっ潰すぞ」

    運営に対していい思いのない2人は景和の提案に乗る。

  • 92二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 00:19:32

    >>91

    永夢「待って3人とも‼︎」

    恐らくどこかにいるであろうチラミをぶっ潰しに行こうとする3人に永夢が話しかける

    景和「永夢さん?」

    永夢「僕も行くよ。そうやって人の秘密を娯楽に使おうとする奴は僕だって許せないし……景和君君はデザイアグランプリに参加している。運営に何かして君の身に何かあったら……」

    裏ルートでコアIDを取り戻した冴やリプログラミングでコアIDを復元された道長とは景和の立場は違う。

    冴「そうだね……永夢さんがいた方がいいかも……迷惑かけちゃうけど」

    道長「足引っ張んじゃねぇぞエグゼイド」

    永夢「ありがとう‼︎じゃあ僕たちは運営を探します‼︎」

    そして3手に仮面ライダー達は別れたのだった。

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 00:35:28

    >>89

    ブレイブは大我に話しかける。

    ブレイブ「開業医……お前はまたそうやって患者のために1人で……」

    事実を知っていながら大我が無理をする可能性を失念していたブレイブは責任感を覚える。

    大我「……俺が決めたことだ。てめぇらには関係ねぇよ」

    ブレイブ「そうやってまた自分の命を危険に晒すか‼︎俺と小姫のことだって、西馬ニコのことだって……そして今回は鞍馬祢音のことまで抱えるのか⁉︎」

    ブレイブの叱責に大我は黙り込む。

    大我「あいつだって俺の患者なんだよ、だから……‼︎」

    そこにベロバが割って入る

    ベロバ「だから無謀な戦いを挑むとかバッカみたい‼︎あいつにそんな価値があるの?」

    大我「あいつは……1人の人間だよ、感情もある生きている人間なんだよ‼︎それをてめぇらがぶっ潰すって言うなら……‼︎」

    ガシャコンマグナムを構える大我をブレイブが制止する

    ブレイブ「開業医、今回のことはお前1人が背負うことじゃない。あの時のように……西馬ニコがクロノスにさらわれた時のようにチーム医療で行くべきだ‼︎今までお前がやってきた分、俺たちが代わりに引き受ける‼︎」

    大我「ブレイブ……」


    変身解除しながらも、傷を負いながらも自分を守ろうとした大我の姿を見てナーゴは考えていた。

    ナーゴ「大我さん、そこまで考えてくれていたんだ。私のこと……」

  • 94二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 07:27:13

    >>93

    大我「てめぇがやるくらいなら俺がやる」

    大我はベロバを睨むと、意を決してゼロワンとナーゴの元へ行く。

    ナーゴ「大我さん」

    ゼロワン「大我さん、祢音ちゃんのことで何か知っているんですか⁉︎だからあんなに必死に何かを隠そうとしていたんですよね?」

    大我は決意したが中々言葉にできない。

    だが、今はカメラはない。やるなら今しかないのだ。

    ナーゴ「大我さん、隠してることあったら教えてください。私、何があっても覚悟はできていますから。だって周りには皆がいるでしょ?」

    その言葉を聞き、大我は口を開く。自分のしようとしていることがどんなに残酷だと分かっていても悪意の塊に暴露されるくらいなら自分が泥を被る方がマシだと考えたのだ。

    大我「ナーゴ、お前はな……恐らくお前の親が、創世の女神って奴に作らせた子供で、お前の両親の子供じゃねぇんだ……」

    ゼロワン「……‼︎」

    大我はそう言って俯く。

    ベロバ「ちょっと‼︎私が折角プレゼントしてあげようとしたのに‼︎何やってんのよ‼︎」

    しかしベロバの言葉を無視して大我は続ける。

    大我「だがな、てめぇはてめぇだ。偽物なんかじゃねぇよ。それは絶対忘れるな」

    負けないでほしいと、もし恨まれたとしても大我は言葉をかける。

    ナーゴ「大我さん……」

    ナーゴが何を言うのか、大我は身構える。彼女の口から出るのは恨みか、怒りか

    ナーゴ「大我さん、その話私知ってたよ。だって、私がゲーム病で大我さんのところにいた時飛彩さんと話していたでしょ?それを盗み聞きしちゃって……」

    思わぬ答えに大我は呆気に取られる。まさか聞かれていたとは

    大我「そ、そうか……」

    ナーゴ「だからあいつの口から聞かされるより、大我さんから言ってもらえてよかった」

    大我は呆気に取られつつ、妙な安堵感を得る。

  • 95二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 09:04:06

    一方でこの光景にベロバは苛つく。
    既にある程度知っていたこともそうだがなにより自分の正体を知っても尚壊れない彼女が気に入らなかった
    ベロバ「この…!ふざけるなよ小娘が!お前なんかただの本来の娘、鞍馬あかりの代わりに過ぎないくせに!」
    祢音「あかり?あかりって誰?」
    祢音の出た疑問にベロバは仮面の下でニヤリと笑う。そうかこの女は正確な情報は知らないのか、ならここでバラしたらいいのか…!、彼女はそう考えるとそのことについて暴露しようとする
    ベロバ「いいわ教えてあげる…!貴方はねぇ!」
    アーク「貴様は本来鞍馬家の娘、鞍馬あかりが誘拐され死んだ際に鞍馬光聖がデザイアグランプリのスポンサーになる際に契約として創世の女神の手により鞍馬あかりの成り代わりとして生まれた存在、それがお前だ」
    ゼロワン「!厘!?いやアークか!」
    ベロバが祢音の出世の秘密を明かそうとしたとき突如厘を乗っ取ったアークがその説明を横取りする形で説明する
    ベロバ「アーク…!?あんたなんで…!いやそれよりも私の説明を取るな!」
    アーク「貴様の説明はするまでが長いからな、私が説明したほうがいいと判断した」
    ベロバ「お前…!ただの道具のくせに…!」
    アーク「勝手に言ってろ。それよりも鞍馬祢音、貴様はこれを聞いてどう思った?どう感じた?」
    突然現れアークに自分の説明を横取りしたことに苛つくベロバだったがアークはそれに興味がなかった。なにせ今は祢音がどう反応するのか、もしくは自分と同じになるかそれにしか興味がなかったからだ。
    祢音「私は…」

  • 96二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 12:50:48

    (一方その頃)
    キューン「お前たちは……?」
    バッファやロポ、エグゼイド (レベル2)が運営ライダーを片付けていく内に拘束されていたキューンは解放された。
    何が起こったか分からないキューンにタイクーンが駆け寄る
    タイクーン「大丈夫ですか⁉︎」
    キューン「あ、ああ……」
    次々と運営ライダーを倒されチラミは狼狽える。
    チラミ「ち、ちょっと何なのよあんた達⁉︎運営の邪魔して……」
    ロポ「ハズレゲームマスターは黙ってろ‼︎くだらない手でしか盛り上げられない奴がっ‼︎」
    デザスター投票を思い出しロポはまさに狼のように吠える
    チラミ「あんたデザスターじゃない癖にナーゴを庇ってデザスター偽っといて何言ってんのよ⁉︎」
    ロポ「私は……それでも祢音ちゃんに幸せになって欲しくて‼︎それをあんたは……オーディエンスを悦ばせるためだけに壊すと言うのなら‼︎」
    祢音の秘密をネタにオーディエンスを盛り上げようとした行為自体がロポ、冴には許せなかった。
    チラミ「それにバッファ、何であんたがここに……」
    バッファ「てめぇら運営には世話になったからなっ‼︎」
    自分の親友や自分の戦いを見せ物にして、生き死にまで管理しようとしたバッファは運営自体に信用がなかった。
    チラミ「だけど残念ね‼︎まだカメラは……あれっ⁉︎さっきまであったのが全部壊された⁉︎」
    カメラがいつの間にか全部破壊されたことを知り、チラミは青ざめる。
    エグゼイド「皆がやってくれたんだ‼︎お前……お前らのくだらない計画を潰すために‼︎」
    エグゼイドはそう言いながらチラミの少し後ろにいる黄色いスーツ姿の女性を見る。
    運営スタッフのサマスだ。
    サマス「エグゼイドがいるとゲームプロデューサーは出陣を嫌がりますから、私が来ました。独断で動いて、カメラを何機も破損させて……っ‼︎」
    ニラムは一度ハイパームテキの洗礼を食らっている。だから安全策を取ってサマスを寄越したのだろう。
    チラミ「ちょっと待ちなさいよ‼︎アタシだけの判断じゃないでしょ⁉︎あんた達だって……‼︎」
    チラミが言い終わる前にサマスは平手打ちを喰らわせる。
    サマス「帰りますよ……あなたもデザイアグランプリには深入りしないように。」

  • 97二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 12:55:17

    サマスはエグゼイドを見ながら警告するがエグゼイドはそれをあしらう。

    エグゼイド「俺は命を弄ぶ連中の言うことは聞かない。」

    それは宣戦布告に近かった。

    サマスは何も言わずチラミを連れ立ち去る

    エグゼイド「……」

    ロポ「とりあえずこれであのハズレゲームマスターも追っ払えたね」

    一同が安堵している中、キューンはこっそりその場を立ち去っていた。


    ハイパームテキがニラム(ゲイザー)とやり合った場面はpart6 63あたりをご参照下さい。

    【閲覧注意】ここだけ或人×祢音スレ Part6|あにまん掲示板あにまん限定CP、或人×祢音について語るスレですまだまだ続くよ‼︎bbs.animanch.com
  • 98二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 18:09:33

    >>95

    一方でアークがナーゴの、祢音に対する出世の秘密を明かすのを見ていたギーツ達は憤りを感じていた

    大我「あの野郎…!」

    ギーツ「あの感じ…ナーゴがまた自分になるかどうか見たいがためにわざとやったな…!そこまでナーゴの心を踏みにじりたいのか…!」

    たしかに祢音の秘密は驚くべきことだが祢音は今、鞍馬祢音という一人の人間として生きている。それをベロバ達のような自分勝手な悪意で踏みにじることは彼らにとっては許すことはできなかった

    大我「あいつは俺が…!」

    ブレイブ「!開業医忘れたのか!?あれはアークだが本体じゃない!天津垓の秘書だ!下手に攻撃しようものなら彼女が傷つくぞ!」

    大我がまた変身してアークに立ち向かおうとするのをブレイブが止める。そうあれはあくまでアークが自由に動けるように厘を乗っ取ってるに過ぎない。そのため下手に攻撃しようものなら厘だけが傷つきアーク本体にはダメージが行かないのだ

    大我「じゃあどうするんだよ!あいつが傷つくのを黙って見てろって言うのか!」

    ブレイブ「そうは言ってない!だが!」

    ナッジスパロウ「ハハハ!仲間がアークに乗っ取られて動くことができないなんて情けないね!」

    サウザー「厘…!」

    ナッジスパロウ「そして…敵に隙を見せる君もね」

    サウザー「グッ!」

    ナッジスパロウは大我たちを見て嘲笑いながらサウザーを追い詰めていた。たかがヒューマギアに手出しできないことに。機械を命を見ていることに。そしてアークに乗っ取られた厘を見て隙を見せたサウザーにも。彼にとってはすべてが面白かった

    ナッジスパロウ「さて、鞍馬祢音はどんな正解を出すのか…まぁ決まってるようなものか。正解は…」

    ナッジスパロウは真実を聞かされたナーゴを見て呟いた。どうせ壊れると、そう思って…

    ナーゴ「そうなんだ…、私は…本当ならこの世に存在しない代わりなんだね…」

    アーク「そうだ、貴様は親のエゴにより本来生まれてくることはない命だ。本来の娘の代わり以外に価値はない」

    アークの言葉にナーゴは顔を俯く。きっと傷つき壊れた。ベロバ達はそう思った。

    しかし

    ナーゴ「そっか…じゃあ今から私が生きてる価値を見つけたら問題ないよね!」

    アーク「なんだと?」

    ベロバ・ナッジスパロウ「……は?」

    ナーゴの言葉にアークは、そしベロバとナッジスパロウ達悪意を持った者達は驚いたのだった

  • 99二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:23:00

    (祢音の秘密が明らかになる少し前)
    サーバルタイガーソルドマギアに加勢したレーザーターボとゲンム、バルキリーはジャマトを一掃しながらサーバルの指示を受けてデザグラ用のカメラの残りを排除していた。
    ゲンム「邪魔だ雑魚どもぉ‼︎神の私の前にひれ伏せぇ‼︎」
    ゲンムは相変わらずの高笑いでジャマトを倒していく。
    その様子をバルキリーは引き気味に見ながらショットライザーでジャマトを倒す。
    バルキリー「このテンションには長い時間はついて行けないな……」
    半ば呆れながらジャマトの声よりもでかいゲンムの笑い声の中、彼女もジャマトを倒す。
    一方で…
    レーザーターボ「あれが最後のカメラなんだな?」
    サーバル「ああ。昨日の夜から花家大我が破壊して回り、朝からは私も協力して破壊し続けていた。ジャマトが現れたから中断したが……何者かが何台か破壊したようだ。」
    サーバルの話にレーザーターボは大我がどれだけ無理をしていたか察する
    レーザーターボ「花家先生……本当患者には一生懸命なんだからさ……」
    サーバル「彼には感謝している。鞍馬祢音のことを守ってくれたのだから」
    サーバルと会話しながらレーザーターボはガシャットをガシャコンスパローに装填し、空に浮かぶ最後のカメラを狙う。
    レーザーターボ「あんたらはこれでも見てな‼︎」
    そう言いながらレーザーターボはカメラ目掛けてキメワザを発動し、カメラを撃ち落とす。
    バルキリー「これでカメラは全部破壊したんだな?」
    サーバル「はい。」
    レーザーターボは堕ちてきたカメラの残骸を拾う。
    レーザーターボ「悪趣味なカメラだな……目玉そのものじゃないの」
    ゲンム「ちょっと私に触らせてくれ、未来の技術とやら神の私が見てやろう‼︎」
    レーザーターボ「あ、おいっ‼︎」
    それをゲンムが横取りし、操作する
    ゲンム「あの女が何をしようとしていたのか……」
    ゲンムが操作すると、壊れかけなためかノイズが走っている画面にデフォルメ化されたベロバのイラストが映し出される。

  • 100二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:25:02

    >>99

    『これからナーゴのスクー……プ……を……』

    恐らくカメラで祢音の秘密を広めるつもりだったのだろう。

    レーザーターボはデフォルメ化されたベロバのイラストを見てため息をつく。

    レーザーターボ「あらまあ可愛いこと……いやよく見たらやっぱムカつくわ。やっぱこいつからサポーターの権限剥奪しといてよかったわ自分」

    そう言いながらレーザーターボはゲンムからカメラを取り返し、カメラをガシャコンスパローで更に撃ち、完全に沈黙させる。

    バルキリー「カメラは全て破壊した。私達も急ぐぞ‼︎」

    ゲンム「そうだなぁ‼︎こんなふざけたこと考えた女の顔も見てやりたいしなぁ‼︎」

    そして4人はゼロワン達の元へ急ぐ。

  • 101二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:57:07

    祢音ちゃんこのスレでは幸せな誕生日迎えられそうで良かった…

  • 102二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:26:02

    >>98

    ベロバ「あんた何言って…?」

    ベロバはナーゴの言ったことに戸惑いを隠せなかった。自分の正体を知って、価値を知ったのにも関わらずそれでもあっけらかんとしてる彼女に理解できなかったからだ

    ナーゴ「何ってそのまんまの意味だよ。私はあかりっていう娘の代わりでそれ以外価値はなかったのかもしれない」

    ベロバ「なら…!」

    ナーゴ「でも!だから私は私らしくいる!何もなくたって、価値がなくたって、それを作るために私は前に進む!或人さんや大我さん、冴さんにイズさん、それに英寿や景和、他にも色んな人が私のことを支えてくれた、みんなの想いが今の私を作ってくれた、その想いに応えるために!」

    ベロバ「あんた…!」

    ナーゴ「だから貴方がなんて言おうと!他の誰かが何と言うと!私はもう止まるつもりはないから!」

    ナーゴはもう覚悟をとっくに決めていた。自分がなんだろうと、たとえ本来生まれてくることはなかった命だとしても、それが誰かの代わりだろうと自分は前に進むと。それが辛かろうが関係ない。それが自分らしくいるための…、前に進むための覚悟だった。

    ゼロワン「祢音ちゃん…」

    そんなナーゴを見てゼロワンは初めて彼女と出会ったときのことを思い出す。

    あのときの彼女は愛という曖昧でありながらそれでいてあるものがほしいと思い、その夢を叶えるために不器用ながらも全力だった。そんな彼女を見て自分は彼女の夢をサポートしたいと考え一緒に色々と頑張った。そんな彼女が自分の正体を知ってもそれに挫けず今成長している

    それなのに自分はここで止まっていいのか。彼女の夢を、彼女自身をサポートしたいと思ったのは自分だ。なら今の自分ができるのはここで見ていることではない、そう思うとゼロワンはナーゴの横につく

    ナーゴ「或人さん?」

    ゼロワン「……今の俺に祢音ちゃんに何ができるかとかわからない。けど俺も一緒に行っていい?祢音ちゃんの進む道に。その道に何があるのか俺も見てみたい!」

    ナーゴ「!うん!むしろ来てくれないと困る!」

    ゼロワンのその言葉にナーゴは心が踊る。愛する人が一緒に進んでくれるならもう怖いものなんてないからだ

  • 103二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:26:30

    そんな光景にベロバは更に怒る
    ベロバ「くそ…!この世間知らずの小娘と青臭いガキがぁ!」
    ゼロワン「なんか怒り始めたな…、けど関係ないか!」
    ナーゴ「うん!進む道に困難はつきものだからね!」
    ゼロワン「ああ!」
    その瞬間だった、ゼロワンドライバーからライジングホッパープログライズキーが排出された、そして色が変わる。それは空のような青さに…
    ナーゴ「これって…あのときの!?」
    ゼロワン「祢音ちゃんが前に進むなら俺も飛ばないとな!」
    色が変わったライジングホッパーキーをゼロワンは掴みそのライジングホッパー、いやライジングホッパープログライズキーゼロワンリアライズverを起動させる
    『ジャンプ!』
    『オーソライズ』
    『プログライズ! イニシャライズ!リアライジングホッパー!』
    『 A riderkick to the sky turns to take off toward a dream.』
    それはライジングホッパーと姿は変わらなかったがナーゴは知っている。この姿は自分の悪意を止めてくれた、そして彼自身が夢に向かって飛ぶための姿、ゼロワンリアライジングホッパーだと…
    リアライジングホッパーのことを知らない周りは何も変わってない?と思っていたがそれをよそにゼロワンはあの言葉を口にする
    ゼロワン「ベロバ!お前を止められるのは」
    ゼロワン・ナーゴ「俺/私達だ!」
    悪意を止めるあの言葉をナーゴともに…!

  • 104二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 01:39:33

    >>97

    タイクーンは逃げたキューンの正体について疑問に思う。

    タイクーン「今捕まってた人、誰だったんだろ?」

    運営に捕まっている人ならば運営に関係のある者だ。

    しかし未来人が簡単に今の時代に来るとも思えない。

    バッファ「案外ナーゴのサポーターだったりしてな」

    バッファはキューンのことは知らないが、正解を口にする。

    ロポ「何かさ、運営が参戦みたいなこと言ってなかった?景品がヴィジョンドライバーなんでしょ?めちゃくちゃ干渉してきそうじゃん」

    ロポも未来人がアークグランプリに干渉してくる事を指摘する。

    タイクーン「だとしたら、ケケラさんも……?でも最近は呼び出しもないし、飛彩さんがサポーターとしての役割を失くしたはず……」

    タイクーンはもしもの可能性について考える。

    ロポ「あんたのサポーター何が目的なのか知らなかったけどやたらと熱心だったよね……運営だって必死だからあんたのサポーター復帰させてるかもね。だとしたらあんたのサポーター、かなり必死かもね」

    ロポも参加していた頃の事を思い出す。

    エグゼイド「とにかく大我さんや或人たちがいるところに急ごう‼︎」


    サマス「この時点でアークグランプリに干渉するサポーターはケケラ様だけとなりました。」

    ニラム「まさか4人いたサポーターの内1人だけになるとはね……」

  • 105二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 07:26:18

    >>103

    アーク「やはりこうなったか、予測していたといえつまらないものだな(ベロバの件はこの戦闘のあとにでもしとくか)」

    そう言ってアークはどこかへと消えるが一方で…

    ベロバ「うるさい…、うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!あんたら何も知らない若造共が私を止めるなんておこがましいんだよ!」

    ベロバは完全にキレて周りを見ずに攻撃をしていた

    ナッジスパロウ「やれやれうちの大将は短気なものだね、じゃ僕はこれで」

    そう言ってナッジスパロウはこの攻撃の最中ドサぐさに紛れて逃げていった

    ブレイブ「なっ!?待て、くっ!あいつめちゃくちゃに攻撃してきたぞ!」

    サウザー「仕方ない…!ここは…これを…!」

    ブレイブ「!お前それは…!?」

    サウザーはアークドライバーを取り出す。どうやらアークになってあの攻撃を防ごうとしているらしい

    しかし

    ギーツ「その必要はない」

    『DEPLOYED POWERED SYSTEM』

    『GIGANT HUMMER』

    『READY FIGHT』

    ギーツはパワードビルダーフォームとなってパワードビルダーの能率である壁の生成によって街に壁を作ることで被害を最小限に減らしていた

    サウザー「ほう…、流石だね」

    ギーツ「だがいつまで持つかわからない、だから早く決めてこい!今回のハイライトはナーゴ、ゼロワン!お前達だからな!」

    ギーツが二人に叫ぶ。

    それを聞いたナーゴはいつもは自分がハイライトなのに、それを譲るとはとなんだか珍しいようで嬉しかった。信頼してくれているのだと感じて…

    それに答えるためにナーゴも返事をする

    ナーゴ「うん!任せて!それじゃ行くよ或人さん!」

    ゼロワン「ああ!いい加減にこれ終わらせて誕生日祝いたいしな!」

    そう言って二人はベロバに立ち向かう!

  • 106二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 07:26:47

    そしてその光景を大我は心配そうに見ていた…
    大我「……」
    サウザー「心配かい?彼女達のことが」
    大我「あ?そんなんじゃねえよ…ただゼロワンの方はあれ何も変わってないように見えるが強くなってるのかと思っただけだ」
    大我は心配する気持ちをいつものようにツンデレで隠してしまうが同時にゼロワンのリアライジングホッパーの姿を見て疑問に思ったのも事実だ。あれは強くなってるのか大我はそれが不安だった
    その疑問にサウザーは答える
    サウザー「あれは私も初めて見るがあれでもかなり強化されているとの話だ問題ないだろう」
    大我「そうか…」
    サウザー「それに…」
    大我「?」
    サウザー「たとえ強化されてなくても今の彼らには問題ない、そう私は信じてる」
    大我「……はっ、なんだそりゃ」
    サウザーの答えに呆れるが内心そう思って納得する自分がいた。今の彼らには大丈夫だと、そう信じらたからだ。なら今の自分のやることは…
    大我「サウザー、ちょっと手貸せ」
    サウザー「?」

  • 107二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 09:04:11

    >>104

    オーディエンス席でキューンとケケラは話していた。

    ケケラ「本気か?お前……サポーターなのに何もしねぇ、見守るだけって」

    キューンの今後の方針にケケラは異を唱える。

    サポーターならば応援する仮面ライダーがデザ神になるようサポートすべきだからだ。

    キューン「お前のやり方はわかるが、俺は祢音を見ていて思ったんだ。別にデザ神にならなくても幸せになれるって」

    祢音の周りにいる人々、それを見ていたらもし今後茨の道が立ち塞がったとしても切り刻んで進んでいける、とサポーターとして信じられたのだ。

    キューン「まあ、切なくはあるけど」

    キューンの発言にケケラはため息をつく。

    ケケラ「何に毒されたんだか知らねぇが……俺はサポーターを辞めないぜ。鏡飛彩に邪魔立てをされたが、こうやって俺は運営からサポーターとしての身分を任されているんだよ。俺はあいつがデザ神になるまで……」

    一方でケケラは自分がサポートする仮面ライダー……桜井景和が勝ち切ってデザ神になる道しか選ばせる気はなかった。それは今後飛彩が再び立ち塞がっても変わらない。

    その会話をアズは盗み聞きして考え事をしていた。

    アズ「……」

    もちろんケケラのサポーターとしての在り方に感銘を受けたとかそういう事ではない。

    アズ「流石悪趣味な娯楽にしか楽しみを見出せない未来人。善人ぶっていてもその本性は変わらない、か。

    ギーツのサポーターや子猫ちゃんのサポーターが考え方を改めてもこいつは考えが揺らがない。ある意味利用のしがいがあるかもね」

  • 108二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 10:41:15

    >>105

    我を忘れていたベロバだったが、あることを思い出す。

    ベロバ「そうよ……カメラがまだある‼︎ナーゴ、あんたのスクープは全部オーディエンスに晒されて……」

    リアリティショーに作り物が混じっている。

    それだけでオーディエンスの反感を買うはずだ。

    ベロバは自分で暴露できなかったにせよ、アークが暴露したことでオーディエンスに伝わったと考え、冷静になる。

    しかし……

    レーザーターボ「カメラなら全部壊したぜ?勘違い女王様」

    ゲンム「ほう……貴様がこんなくだらんことを考えた奴か‼︎デカい図体しただけのハリボテだがなぁ‼︎」

    バルキリー「お前は祢音ちゃんの秘密を不特定多数に晒して傷つけるつもりだったようだが、それは悪いがぶっ潰させてもらった‼︎」

    3人の到着により自分の計画が完全に破綻したことをベロバは悟る。

    サーバル「まあ昨晩から花家大我がカメラを壊して回って今朝からは私も破壊に協力したがな」

    ベロバがやろうとしたことを理解したレーザーターボは吐き捨てるようにベロバに言う。

    レーザーターボ「……やっぱりあんたから道長を引き離して正解だったよ」

    全てを狂わせた元凶、レーザーターボこと九条貴利矢に言われベロバは再び激昂する

    ベロバ「全部壊れてしまえ…っ‼︎」

    レーザーターボ「ま、あんたの相手は自分らじゃないから」

    そうしてゼロワンとナーゴがベロバに立ち向かう。

  • 109二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 11:46:13

    ギーツ(そうか……スナイプ始めとする他の仮面ライダー達もナーゴのことを……)
    祢音のために大我を始めとする様々な人物が彼女を守るべく動いていたことにギーツは感慨深いものを感じていた。
    あのままカメラが壊されず、祢音の秘密が明かされていたら……オーディエンスは心無い言葉を浴びせていた。
    そして自分は怒りのままに暴れていたかもしれない。
    ギーツ(俺自身も、救われたようなもの、か……)
    仮面の下でギーツは、英寿は笑う。
    パワードビルダーフォームにて街に壁を作ることで被害を最小限に減らしていながら。
    しかし1人でやるには流石のギーツでも負担が大きい。
    ギーツ「だが……っ‼︎」
    するとそこに氷の壁が展開される。
    ギーツ「⁉︎」
    壁が突如強化され、ギーツは驚く。
    タイクーン「何1人でやってんの、英寿。スターだからってさ……俺たち仲間でしょ?」
    そこにはニンジャレイズバックルと、ゲーマドライバーバックルをデザイアドライバーに装着したタイクーンがいた。
    ギーツ「タイクーン……‼︎」
    タイクーン「ちょっと運営に喧嘩売ってきちゃった」
    タイクーンは笑いながらギーツに話しかける
    タイクーンの装着しているバックルの意味するところは一つ。
    ブレイブ(レガシーゲーマーレベル100)「言っただろう、チーム医療だと……‼︎」
    タイクーンとブレイブで共鳴を起こして、能力が向上したのを利用してブレイブのガシャコンソードで氷の壁を展開させたのだ。
    タイクーン「早く祢音ちゃんの誕生日パーティーしないとね」
    ギーツ「ああ、そうだな……‼︎」

  • 110二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 12:18:36

    >>108

    ナーゴ「みんな…!ありがとう…!」

    ゼロワン「というわけだベロバ!もうお前のくだらない遊びは終わりだ!」

    ベロバ「ふざけんな…!ふざけんな!」

    ベロバは自分の目論見が全て壊されたことを知ると完全に逆上しレーザーレイズライザーを使い弾幕を放つ。

    ナーゴ「もうこんなに撃って!少しは街の迷惑とか考えたよね!」

    『TACTICAL THUNDER』

    しかしナーゴはタクティカルサンダーでその弾幕を防ぐ

    そしてその雷の間を通るようにゼロワンが超高速で駆け抜けアタッシュカリバーでベロバを斬りつける

    ゼロワン「ハァ!」

    ベロバ「ぐわ!ゼロワン…!」

    ベロバはゼロワンをにらみつける。こいつがいなかったら本来のナーゴが壊されるのを見れたかもしれないのに…、こいつさえいなかったら…!

    そう考えるとベロバはその巨体を活かしゼロワンを潰そうと迫る

    ベロバ「お前さえ…!お前さえいなければ!ナーゴは壊れたんだ!私もスッキリした!なのにお前がいたせいで!」

    ゼロワン「ふざけんな!祢音ちゃんはお前の玩具じゃない!祢音ちゃんは笑って、とときに悩んで、ときに泣くことがあってそれでも夢を叶えるために全力なただの人間だ!お前の遊び道具なんかじゃない!」

    ベロバ「黙れ!」

    そう言ってベロバは捕まらないとわかるとレーザーレイズライザーをゼロワンに向かって撃つ

    ゼロワン「それに…たとえ俺がいなくても祢音ちゃんは壊れなかった!」

    ベロバ「なんだと!?」

    ゼロワン「だって、祢音ちゃんには仲間がついてる!ライバルだけどそれでも支えてくれる仲間が!」 

    ゼロワンはベロバの放った弾丸を街に被害が行かないように対処するギーツ達を見る。そうナーゴには、祢音には心強い仲間たちがついている。それはゲームのライバルだが、ライバルだからこそ正々堂々と戦ってきた者達だ。その者たちが祢音にはついてる。

    そして…

    ゼロワン「それに祢音ちゃんのファンだってな!」

    ベロバ「なんだと!?」

    ゼロワンの言葉にベロバは驚く

  • 111二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 12:19:06

    ベロバ「そいつらは私と同じかもしれないのよ!それがなぜ平気って…!」
    ゼロワン「たしかにそうかもな、ファンの中には心無いファンだっているかもしれない。だけどそれと同じように祢音ちゃんを応援してくれるファンだっている!みんながみんなお前と同じだと思うな!」
    ベロバ「この…、青臭いガキが!」
    ゼロワンの言葉に完全にキレたベロバは再びゼロワンを握り潰そうと手を伸ばす
    しかし…
    スナイプ「俺を忘れてんじゃねえぞ!」
    『バンバン!クリティカルフィニッシュ!』
    ベロバ「なっ!?ぐわ!」
    ゼロワン「!大我さん!?」
    スナイプシューティングゲーマーレベル2がサウザーのジャッキングブレイクで放ったフライングファルコンのライダモデルに捕まりながらバンバンクリティカルフィニッシュをベロバの顔面に放ちそれを防ぐ

  • 112二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 12:58:53

    >>109

    ベロバの銃撃を共鳴による強化を利用してニンジャデュアラーで弾きながらタイクーンは叫ぶ。

    タイクーン「後はそのジャマトだけだ‼︎」

    ダンクルオステウスジャマトは大剣ラン・ド・クリーブを振り回し突進してくる。

    バッファ「分かってんだよそんなことっ……‼︎」

    ゾンビブレイカーで鍔迫り合いになるが、押され気味になる。

    バッファ「何だ、このジャマト……明らかに今までの奴と違う‼︎」

    そこをバルキリーが瞬発力を利用してダンクルオステウスジャマトを足払いし、バランスを崩す。

    そのままショットライザーで狙おうとするが、不利を察したダンクルオステウスジャマトは地中に潜る。

    バルキリー「奇襲を仕掛ける気か‼︎」

    バルキリーはダンクルオステウスジャマトの行動の意味を理解するが、地中のどこにいるか分からない。

    そこにゾンビゲーマーレベルXとなったゲンムが高笑いしながらその手を地面に突っ込む

    ゲンム「フハハハハ‼︎これなら地中から出て来ざるを得まい‼︎」

    ゲンムの腐敗能力に耐えきれなくなったダンクルオステウスジャマトが地中から現れたところをロポ(下半身ブーストフォーム)が畳みかける

    ロポ「隙だらけっ‼︎」

    腐敗攻撃にロポに一撃を喰らわされ、ダンクルオステウスジャマトは不利を悟ったのか、戦線から離脱する。

    エグゼイド「あ、待てっ‼︎」

    しかしダンクルオステウスジャマトはどこかへと逃げ去ってしまった。


    ゲンム「やはり神の私がいないとなぁ‼︎」

    ゲンムは相変わらず高笑いをしている。

    レーザーターボ「お前はこうなってくれるなよ?紫でゾンビってさぁ……」

    バッファ「ならねぇよ‼︎」

  • 113二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 16:49:06

    ニコ「やっと見つけた……って何この壁⁉︎」

    ニコは或人たちかいる場所に辿り着くが壁と氷で遮断されていて中で何が起きているかわからない。

    ただ中では戦闘が行われていることは分かる。

    散々走って息を切らしているが、ニコは近くの高い建物の屋上から様子を見ようと移動する。


    bbs.animanch.com

    あれは大我と飛彩の会話を盗み聞きしていた時だ。

    そこで思わず祢音の秘密が明かされたのだ。

    祢音『嘘……』

    その時ゲーム病を発症していた祢音はめまいで倒れそうになる。

    ニコ『祢音ちゃん⁉︎今すぐ大我を……』

    ニコは大我を呼ぼうとするが祢音が止める。

    祢音『今大我さんを呼んだら、きっと大我さん気を遣うから……』

    心身ともに辛そうに祢音は言う。

    そこに大我が盗み聞きされていることも知らずにこう言った。

    大我『……なるほどな……だがあいつは今人間として生きている。ストレスを抱えてゲーム病にもかかる。生まれなんか関係ねぇよ、あいつの親がどう考えてるかも関係ねぇ……あいつ自身が自由に生きられたらそれでいい。とにかく今はあいつのゲーム病を治療するだけだ』

    祢音『……』

    ゲーム病が悪化するかもしれないが、ニコは声をかけていた。

    ニコ『……祢音ちゃん、そんな秘密があったんだ……だけど祢音ちゃんは祢音ちゃんだよね、替わりなんていないんだ、少なくとも私はそう思うよ』

    祢音『ニコちゃん……』


    あの時のことを思い出しながらニコは屋上を目指す。

    もしかしたら大我が会場に来ないのは祢音の秘密が関係しているのかもしれない、とようやく気づいて。

    息を切らしてニコは屋上に辿り着く。

    上からは何が起きているか見えた。

    変身したベロバと戦っているゼロワンとナーゴ、そしてスナイプ

    それだけを確認しただけでニコは何もかも大丈夫だ、と察し微笑む。

    ニコ「流石大我……私の主治医じゃん。祢音ちゃんも……よかった、だから早くパーティー始めようよ‼︎」

    ニコは聞こえていないかもしれないが、仮面ライダー達に向かって叫んでいた。

  • 114二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 16:50:44
  • 115二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 17:45:46

    (一方その頃)
    アルキメデル「本当にこれでいいんだな?」
    アルキメデルはあるものを見ながらアズに語りかける。
    アズ「ええ、上出来よ。」
    アズもそれを見て満足げに答える。
    アズ「あなた達のリーダー、きっとアーク様からこってりとお説教されるだろうから、せめてもの慰めに、ね?」
    アズは木の幹の中でまだ眠っているジャマト化したシンクネットの幹部4人を見やる。
    アルキメデル「サーバーのデータが残っていたからできたが……」
    ガーディアの情報を用いて作り出したジャマト人間達。
    アズ「ただ……あなた達は実体。アバターやナノマシン頼りの戦いはできないからライフは1だけ♪理想の姿に固定してあげたから喜んでね♪あ、部下のアバドンは使えないから自分自身の力で頑張って♪」
    アズは眠っている4人に語りかける。
    アズ「新しい参加者をエントリーさせるには時間がかかりそうだから、時間稼ぎ頑張ってね♪」
    アルキメデル「……」
    アズは新しい参加者に目処がついていた。正式にエントリーさせるには時間がかかるがエントリーさせてアークと同じ存在にしたらとてつもない戦力となる、そんな参加者候補を。

    その様子を見てベロバを置いて一足先に戦線離脱した大智は笑っていた。
    かつて盾にして見殺しにしたベルが蘇ったのだ。
    恐らくさぞかし自分を恨んでいるだろう。
    大智「彼が目覚めた時が楽しみだよ……」

  • 116二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 18:51:39

    シンクネットの幹部は擬態ジャマトみたいにアバドンに変身できる人間態とジャマト態をもつ感じか
    ムーアはもう飴ちゃん食べられないねぇ……

  • 117二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 19:43:53

    >>111

    ゼロワン「大我さん!」

    ゼロワンは援護してくれたスナイプにお礼を言おうとするがスナイプは流石に疲れが溜まった影響か膝をつく

    スナイプ「悪いが今の俺にできるのはこれぐらいだ…、だからこそてめぇらは安心して前に進め!」

    サウザー「心配しなくても彼2来る攻撃は私が防ごう、だから君は安心して戦ってくれ」

    ゼロワン「垓さん…、わかった!援護任せた!」

    そう言ってゼロワンはベロバとの戦闘を再開する

    スナイプ「たく…情けねえな…。こんなことしかできないなんてよ…」

    サウザー「そうでもないと思いますよ?無茶できる者は常に後ろでサポートしてくれる者がいるから無茶できる。そしてその無茶するものがそのサポートしてくれる者を支える、それが仲間というものだと思いますが」

    スナイプ「お前…、そんなこと言えたんだな」

    ササウザーから出た意外な言葉にスナイプは一瞬驚く

    サウザー「まぁ私も無茶する側ですが」

    スナイプ「いやお前もかよ!というかそうだったなお前はよ!どの口がサポート云々言ってんだよ!」

    ……こんなやり取りがある一方ナーゴはフィーバースロットバックルを取り出すとデザイアドライバーにセットする

  • 118二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 19:45:18

    ナーゴ「私も負けないよ!」
    『REVOLVE ON』
    『SET FEVER!!』
    そしてゴールデンレバーを引くと…
    『BEAT』
    『HIT』
    『FEVER BEAT』
    ナーゴはビートを引き当てフィーバービートフォームへと姿を変える
    ナーゴ「やった当たり!ということでいっくよー!」
    そしてビートアックスを2つ持ちエレメンタドラムをそれぞれ一回、3回叩きストラムレバーを引く
    『ROCK FIRE』
    『FUNK BLIZZARD』
    ナーゴ「にゃー!」
    そして1つのビートアックスからは火炎弾、もう一つのビートアックスからつららが飛んできてそれがベロバにすべて当たる
    ベロバ「ぐぁぁ!!こ、このぉ…!」
    ナーゴ「へっへーん!どうだ!」
    ゼロワン「おお!祢音ちゃんやるぅ!なら俺も…!」
    ナーゴの活躍を見てゼロワンはベロバの体を登る
    それに当然ベロバは振りほどこうと暴れる
    ベロバ「なっ!?くそ!どけ!」
    ゼロワン「やなこった!ということで…せーの!」
    そしてゼロワンはベロバにアタッシュカリバーで何度も斬る
    ベロバ「ぐっ!このガキがぁ!」
    ゼロワン「うわ!?」
    ナーゴ「或人さん!」
    斬られたことでさらに激昂したベロバはゼロワンを地面に振り落とすがそれをナーゴがキャッチする
    ナーゴ「大丈夫!?」
    ゼロワン「うん、なんとか…!」

  • 119二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 19:48:44

    ナーゴ「それにしても全然倒れないじゃんベロバ…!」
    ナーゴはあんだけ攻撃を喰らったのに未だにピンピンしているベロバを睨みつける
    ベロバ「はっ!あんたら若いもんより私は生きてるからな!こんぐらい屁でもないわ!」
    ナーゴ「それって自分から年寄りって認めてるもんじゃん!そんな若くないんだから無理しない方がいいよおばあちゃん!」
    ベロバ「うるさい!がっ!?」
    ナーゴの煽りが効いたのかさらに暴ようとするベロバだったがそれをスナイプとサウザーが攻撃して周りに被害が行かないようにした
    ナーゴ「大我さん!天津さん!」
    サウザー「さぁ今のうちに!」
    スナイプ「たく面倒くさい相手を煽ってんじゃねえ!さっさと終わらせろ!」
    ゼロワン「ああ!行くよ祢音ちゃん!」
    ナーゴ「うん!」
    ゼロワンはベルトにあるプログライズキーを押し込み、ナーゴはゴールデンレバーを引く
    ゼロワン「ベロバ!お前誕生日プレゼントあげるつもりだったよな!」
    ナーゴ「ならそのお返しに私達からもプレゼントしてあげる!」
    ベロバ「黙れぇ!」
    激昂したベロバが二人に襲いかかるが二人は上空ににJジャンプして避ける
    そして…
    『リアライジング!インパクト!』
    『GOLDEN FEVER VICTORY』
    ゼロワン・ナーゴ「ハァァァァ!!!!」
    ベロバ「このおおお!!!!」
    『FINISH MODE』
    『LASER VICTORY』
    二人はリアライジングインパクトとゴールデンフィーバービクトリーを発動し共にライダーキックを放つ。対するベロバもレーザービクトリーを放つが…
    ベロバ「なっ!?私の必殺技が押し返される!?」 
    ゼロワン「行くぜ祢音ちゃん!」
    ナーゴ「うん!」
    ゼロワン・ナーゴ「ハァァァァァ!!!」
    ベロバ「な、そ、そんな、あぁぁああぁああ!!!!」
    二人の勢いは止まらずそのまま自分の必殺技ごと二人の必殺技をその身に受ける

  • 120二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 19:49:44

    そしてベロバに風穴を開け、二人は地面に着地する
    ゼロワン「……誕生日おめでとう、祢音ちゃん」
    ナーゴ「それ今言う?、けど…ありがとう」
    ベロバ「ああぁぁああ!!!!」
    ゼロワンのこのタイミングでの誕生日を祝れたのに今じゃないとツッコミを入れるナーゴだったがその声にはどこか嬉しさが混じっていた
    その後ろでは体に風穴が空いたベロバは爆散する
    その爆発はまるで祢音の誕生日を祝う花火のような爆発だった…

  • 121二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:15:18

    ベロバは強制変身解除する。
    ベロバ「どうして……最高の誕生日にしてあげるつもりだったのに……何で何もかもうまくいかないのよ……‼︎」
    人様の誕生日だと言うのに呪詛を吐くベロバであった。
    そんな様子を見てその場にいた全員は変身を解除する。
    英寿と景和と飛彩も変身解除したため壁はなくなる。
    それと同時に……
    ニコ「大我‼︎祢音ちゃん‼︎」
    ニコが息を切らしながらその場に駆けつける。
    祢音「ニコちゃん⁉︎どうしたの⁉︎」
    ニコの様子に祢音は慌てる。あちこち走り回って息切れがすごいのだ。
    ニコ「誰のせいでこうなったと思ってんだよ⁉︎」
    ニコは大我を見ながら言う。
    祢音「ニコちゃん、大我さんのこと責めないであげて……大我さん、私のことが広まらないようにデザグラ用のカメラ昨日から壊して回ってたんだって……」
    大我は気まずそうにそっぽを向く。
    或人「大我さんありがとうございます‼︎」
    英寿「俺からも礼を言わせてくれ、スナイプ。お前が気づかなかったら……」
    2人から感謝され大我は気まずそうに言う。
    大我「……別にたまたま見つけただけだ。それに主にカメラを見つけてくれたのはソルド20って奴だ。」
    景和「えっ、ソルド20さんも⁉︎」
    ソルド20「鞍馬祢音が狙われていると聞いてな」
    その言葉を聞きニコはいつもの表情になる
    ニコ「なんだ、祢音ちゃんのために頑張ってたのか。なら仕方ないね。」
    大我「うるせぇよ」
    2人がそう軽口を叩きあっていた時だった。
    ベロバ「……ナーゴが何と言おうと、あんたは代替品としての価値しか……っ⁉︎」
    ベロバは懲りずに祢音に呪詛を吐こうとする。
    しかし……
    大我はガシャコンスパローを召喚するとベロバに突きつける。
    大我「てめぇはお呼びじゃねぇんだよ、とっとと帰りな」
    ニコ「婆さん何しに来たんだよ‼︎空気読めっての‼︎」

  • 122二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:16:57

    ベロバ「なっ……‼︎」
    しかし変身して戦うだけの余力はないし、大智は早々に撤退している。そしてここには仮面ライダー達が集まっている。
    ベロバ「……っ‼︎覚えてなさいよ‼︎べーっ」
    あっかんべーをしてありきたりなセリフを吐いてベロバはどこかへと立ち去った。
    貴利矢「……年相応の振る舞いしろよ……あれはきついぞ、127750日生きててあれはないわ」(350×365の値)
    道長「何でかけ算して言うんだよ……」
    そんな中英寿は祢音に近づく。
    祢音「英寿……」
    英寿「お前の秘密が守られて、お前がそれを乗り越えられて良かった。毎年の誕生日に、新しいスタートを切るチャンスがあるとサミー・ヘイガーは言っている。」
    祢音「うん、私今日から新しいスタートを切るよ。英寿もみんなもありがとう‼︎」
    祢音は笑顔で答える。

  • 123二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:25:03

    >>121

    ガシャコンスパローじゃなくてガシャコンマグナムでした

  • 124二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:43:27

    >>122

    景和「よし‼︎こんなところで話していても仕方ないし、早く祢音ちゃんの誕生日パーティーしようよ‼︎紗衣子先生も待っているし‼︎」

    祢音「えっ、紗衣子さん来てくれてるの⁉︎早く行かなきゃ‼︎」

    ダメ元で誘った紗衣子が来ていることを知り祢音は慌てる。アドバイスのお礼がしたいのだ。

    或人「そうそう!皆祢音ちゃんの為に集まって準備してたんだから早く行こう‼︎」

    祢音はそれに笑顔で答える。

    祢音「……うん‼︎」


    そして……

    飛電インテリジェンスにて開設されたパーティー会場にて……

    留守番をしていた紗衣子はノートパソコンで共鳴についての研究を進めていた。

    紗衣子「これを元に実験をしたら……あら?」

    紗衣子が何かに気づくと会場に参加者の面々が入ってくる。

    紗衣子「おかえりなさい」

    貴利矢「ただいま。ね、嘘はつかなかったでしょ?」

    紗衣子「そうね」

    2人が笑い合って会話をしていると、最後に或人に連れられて祢音が入ってくる。

    イズ「それでは皆様、クラッカーのご準備はお済みですか?」

    イズの合図が済むと、(イズと合図のギャグを言いたかったが自粛した)クラッカーを持った或人が指揮を取る。

    或人「じゃあ……改めて……せーのっ‼︎」

    参加者がクラッカーを鳴らす。

    或人ほか「誕生日おめでとう‼︎」

    イズ「おめでとうございます。」

    クラッカーの飾りがかかった祢音だったが笑顔のまま涙をこぼす。

    祢音「……皆……ありがとう……っ‼︎」

  • 125二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:35:16

    祢音「こんなに沢山の人に……お祝いしてもらえる誕生日なんて初めてで……皆私のために、今日のために沢山のことをしてくれて……っ‼︎」
    祢音は三角コーンのようなキラキラの帽子を被せられ、今日の主役と書かれたタスキをかけられたまま感涙する
    自分の正体がわかった日なのに、嬉しさが遥かにそれを上回る。
    それは新しいスタートを切った証拠だった。
    冴やニコに、主役の席へと案内される。
    冴「おめでとう祢音ちゃん、初めて会った時はこうやって誕生日を祝うなんて考えられなかったよ。色々あったけど出会えたことが嬉しい」
    ニコ「私も祢音ちゃんと深い関係になるとは思ってなかったからな〜大我の患者同士これからもよろしくね♪」
    2人の言葉に祢音は更に涙を流す。
    祢音「あ……あ、りがと……」
    その様子を見て英寿は笑う。
    英寿「ナーゴ、新しいスタートを切れてもパーティーが始まらないぞ」
    その言葉に一同はどっと笑う。
    祢音「だってぇ……泣くなって言う方が無理だよぉ……」
    感涙している祢音を見てソルド20は猛烈に感動していた。
    ソルド20「推しがあんなに……カメラ壊し頑張ってよかった……‼︎」
    大我「……お前は結局それかよ……だがその通りだな」
    2人に気づいた祢音は泣きながら感謝の意を表する。
    祢音「ソルド20さんも……大我さんも……私のこと守ってくれて本当に、本当にありがとう……っ‼︎」
    或人「誕生日パーティーと言えばケーキだよな‼︎祢音ちゃん‼︎ロウソク消して‼︎」
    或人はそう言いながら『祢音ちゃんお誕生日おめでとう』とチョコレートに書かれたケーキのロウソクを灯す。
    誕生日の歌が終わると、祢音はロウソクを吹き消す。
    しかしまだ涙が止まらなかった。
    景和「祢音ちゃん、泣いてたらケーキの味わからなくなるよ」
    祢音「う、うるさい‼︎分かるもん‼︎こんな嬉しい日のケーキの味は絶対‼︎」
    そして祢音の誕生日パーティーが始まったのだった。

  • 126二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 07:19:33

    しばらく歓談をしてから
    祢音は紗衣子の近くに座る。実を言うと紗衣子自身の自己紹介はベロバが暴れる前に済んでいたのだ。
    祢音「紗衣子さん、今日はありがとうございました!本当に来てくれるなんて‼︎」
    自分の声で誰かが自分のために動いてくれたという事実も祢音にとっては嬉しかった。
    紗衣子「いえ、こちらこそ招待してくれてありがとう」
    紗衣子は笑顔で返す。
    そして祢音は紗衣子に1番言いたかったことを伝える。
    祢音「あ、あの……紗衣子さんのアドバイス私なりにやってみたら……」
    祢音の様子を見て紗衣子はどういう結果になったのかを察する。
    紗衣子「上手くいったのね」
    体を寄せたら或人から手を握ってくれた。それだけでも祢音にとっては大きな収穫だった。
    祢音「は、はい!だからありがとうございました‼︎」
    紗衣子「良かったわね、そうすると相手の方から動きがあるのよ」
    祢音と紗衣子の話を聞きながら冴は怪訝そうな顔になっていた。
    冴(えっ?アドバイスって何?相手の方からって……)
    紗衣子の存在が或人をめぐるライバル関係にとって厄介なものだと冴は女の勘で気づく。
    一方で景和は飲食をせず席についてパーティーを楽しんでいるソルド20を見ていた。
    景和(ソルド20さん、今度また買い物したり色々見に行こうって俺言ったけど……どうやって声をかけたらいいんだろう。)
    紗衣子はその様子を見ると祢音に一言ちょっと離れることを伝え、景和の近くに行く。
    紗衣子「景和君、あの子のこと気になるの?」
    突如紗衣子に話しかけられ景和は椅子から落ちそうになる。

  • 127二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 07:31:05

    >>126

    景和は何とか椅子から落ちずに済んだが紗衣子に指摘され慌てる。

    景和「え⁉︎な、何で分かるんですか⁉︎」

    慌てる景和を見て紗衣子は笑う。

    紗衣子「いや、見てたらすぐ分かるわよ」

    そんなに自分は分かりやすい態度を取っていたのかと景和は自分自身を恥ずかしく思う。

    紗衣子「あの子は食事とかが要らない子なのね。だったら……今は春よね……日本で春と言えば……景和君、あなたの名前考えてみなさい」

    紗衣子の発言に景和は首を傾げる。

    紗衣子は何を言いたいのか。

    紗衣子「もう見頃だから早くしないと時期逃しちゃうわよ」

    景和は紗衣子に言われた通り自分の名前を改めて思い出す。

    景和「……俺は、桜井景和……あっ‼︎」

    答えに自分で気づいた景和を見て紗衣子は微笑む。

    景和「桜のある景色を見に行けばいいんですね‼︎」

    紗衣子「さぁ……それが完璧な答えかどうかはわからないけどね」

    以前ソルド20と成り行きでデートをしたら変な奴に絡まれた。

    お花見は夜ライトアップしてできるようになっているところも都内には何箇所かあると言う。

    景和「俺……ソルド20さんに聞いてみます‼︎紗衣子さんありがとう‼︎」

    景和は席を立ち、ソルド20や唯阿のいるテーブルへ向かう。

  • 128二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:13:54

    そのソルド20は…
    ソルド20「……ということで私はカメラ破壊に参加していました」
    唯阿「ああ、うん…経緯はよくわかった、けど話聞く限りお前途中から祢音ちゃんと社長さんのデート夢中になってなかったか?」
    ソルド20「ですが最高でしたよ?」
    唯阿「いや知るか!というか認めたなほぼカメラ破壊よりデート見るのに!花家先生に怒られるぞ!?」
    ソルド20「その時はこれをあげます」
    そう言ってソルドは祢音の顔のイラストが描かれたカードを出す
    唯阿「なんだこれ?」
    ソルド20「これはA.I.M.S.限定の鞍馬祢音ファンクラブの会員証でこれをA.I.M.Sの食堂で見せると天津垓の口座からお金が支払われ実質タダでA.I.M.Sのご飯が食べられるというカードです」
    唯阿「いやお前なにしてんの!?というか天津の口座から引き落とされるのかよ!よく天津許可したな!?」
    ソルド20「天津に許可をもらったら快くOKしてくれました」
    唯阿「あいつ馬鹿じゃねえの!?」
    ソルド20「ちなみに会員は今のところ私含めたソルド達だけです。同じシステムの我那覇冴クラブもありますがそこもソルドだけしか会員はいません」
    唯阿「しかも会員ソルドだけかい!カード使わう意味ねえじゃねえか!」
    ソルド20「なんでもいくら天津でも他人の金で飯食うのはちょっと…、と他隊員は遠慮気味穫なって会員に入ってくれませんでした」
    唯阿「だろうな!よかったちゃんと良識ある隊員たちで!」

  • 129二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:02:30

    二人がそんなやり取りをしていると紗衣子からアドバイスをもらった景和が来る
    景和「あ、あの…ソルド20さん!」
    ソルド20「?どうした桜井景和?」
    景和「あ、あの…その…、よ、夜にライトアップされる桜があるんですけど…こ、今度…その…」
    (うう…なんか緊張してうまく言えない…、たかがお花見誘うだけなのに…なんでソルド20さんだと緊張してしまうんだろ…)
    景和はなぜ緊張してるか自分でもわからないままたどたどしく話す
    それに対しソルド20は景和のことを話し終わるまでじっと見つめる
    景和「えっと…」
    ソルド20「なんだ?桜がどうした?」
    景和「その…み、みんなで見に行きませんか!?きっと楽しいですよ!」
    (うわぁぁぁぁ!!!日和ったぁぁぁぁ!!!!)
    二人で行こうと誘えず結局みんなで行こうと誘ってしまった景和は心のなかで深く後悔していた
    ソルド20「そうか、だが隊長達も忙しいからこうして集まるのは難しいぞ」
    景和「あ、そ、そうでしたよね…すみません…」
    しかしソルド20からは返された言葉に景和は気づく。アークグランプリが始まったことによりA.I.M.Sも忙しくなってきている。みんながみんな遊べたりすることはできないのだ
    それに気づくと景和はやってしまったな…と後悔した
    景和「その…今のは忘れて…」
    唯阿「ならみんなを代表してソルド20、お前が行って来い」
    景和「え…?」
    ソルド20「隊長いいのですか?」
    唯阿から出た言葉に景和は驚きソルド20も聞き返した
    それに唯阿も笑顔で答える
    唯阿「ああ、というかお前その周辺、パトロールする日だっただろ?」
    ソルド20「そうですが…、なるほどつまり仕事がてら私が代表して桜を見ればいいんですね?」
    唯阿「そういうことだ、桜井君も悪いけどそれで大丈夫かい?」
    景和「え、あ、はい…!大丈夫です…!」
    (まじか!?やった!お仕事ついでになっちゃうけどソルド20さんと一緒にお花見できる!)
    まさかの出来事に景和は喜んでいた
    唯阿(まぁたまにはソルド20にもこうした息抜きも必要か……、あれ?そういえば代表して二人が夜のライトアップされた桜見るんだよな?ということはこれってデートでは?私もしかしてとんでもないことを許可してしまったのでは…!?)
    ……一方で唯阿とんでもないことを許可してしまったのではとしばらく頭を抱えていたが

  • 130二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:14:53

    祢音「紗衣子さんすごいなぁ……流石大人の女性‼︎」
    祢音はその様子を目を輝かせて紗衣子を見る。
    紗衣子「まあ……そうかしら?」
    満更でもない様子で紗衣子は答える。
    じゃあ自分は、と紗衣子に道長は話しかける。
    道長「じゃあ俺には⁉︎俺にも何かアドバイスくれよ‼︎」
    唯阿との約束を取り付けたはいいが、中々考えられず必死だった。
    紗衣子は答えにくそうに言う。
    紗衣子「あなたは……その、貴利矢先生から自分で考えさせろって直直に言われてるから…その、ごめんなさい」
    道長「レーザーの奴……っ‼︎」
    道長は別テーブルで楽しそうに話している貴利矢を恨めしげに見る。
    祢音「まあ頑張りなよ」
    祢音は慰めにもならない慰めの言葉を道長にかける。

  • 131二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 13:08:00

    大我「サウザー」
    天津「何かな花家先生」
    部屋の隅っ子では大我と天津が話していた
    大我「手助けしてくれたこと、礼を言う」
    天津「気にしなくていいですよ、あれは私がやりたいと思ってやったことなので」
    大我「そうか、それとすまなかった、その…お前の秘書を…」
    あのときは祢音のことが気がかりで忘れていたが天津はこのアークグランプリにおいて秘書の厘をアークの動くための体として乗っ取られている。それなのに自分は彼女を助けることを、助けようとしなかったことを大我は気にしていた
    天津「…そうですね、ですが彼女は私が助けると約束しました。それに…」
    大我「それに?」
    天津「アークは動くための体として厘の体を大事に扱う。故に下手なことはしない、少なくともそう思います」
    大我「サウザー…、お前アークゼロのことわかってんだな」
    天津「私が彼を作りましたからね、今の彼は厘を傷つけることはしない、これだけは絶対に言えます」
    大我「……そうか」
    大我は天津のアークに対するなかまとしてではないがそれでも信じられる信頼を聞いて奇妙な絆があると感じていた
    大我「まぁいい、今度会ったらてめぇの秘書を救ってアークゼロをぶっ潰せばいいだけだからな」
    天津「はい、…ところで話は変わりますが花家先生、あなたは祢音君の恋路を応援してるそうですね」
    大我「あ?まぁ…そうだが…?」
    天津「あなたも今度この鞍馬祢音、及び我那覇冴恋愛成就会議でも参加しませんか?」
    大我「ぜってー嫌だわ!何だその会議!?」
    天津「週14でよくやってる会議です。親愛なるプレジデントの檀黎斗や祢音君派としてソルド20もこの会議のメンバーに入ってますよ」
    大我「あいつらもいるのかよ!?というか週14とかお前らどんだけやってんだよ!暇か!」
    この男のことは見直したくない、そう思った大我だった…

  • 132二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 13:20:02

    >>130

    紗衣子はその様子を見て笑いながら道長に耳打ちする

    紗衣子「貴利矢先生も言っていたけど、あなたは素直に自分の言いたいこと言えばいいのよ。……私を助けてくれた時みたいにね。逆に緊張して余計なこと考えるから変なこと言ったりしちゃうんじゃない?」

    道長「……そうか」

    中々難しいな、と道長は考え込む。

    祢音「紗衣子さん、また今度もお話ししましょう‼︎」

    祢音は次のアドバイスを得るためにも紗衣子に話しかける

    紗衣子「時間のあるときね。」

    そんな中デートの約束を取り付けた景和が戻ってくる。

    景和「な、なんとか上手くいきました……」

    祢音「えっ、本当⁉︎やったじゃん‼︎」

    その様子を見てますます冴は紗衣子に対して訝しむ。

    冴(この人……何者なの⁉︎)

    そんな中或人がやってくる

    或人「紗衣子先生、今日は来てくれてありがとうございます‼︎……で、進み具合はどうですか?」

    或人は誕生日パーティーだと言うのに紗衣子に例の件について聞く。アークグランプリ対策には欠かせないことなのだが。

    紗衣子「それ今話すことじゃないでしょう、祢音ちゃんのパーティーなのに」

    紗衣子は或人の鈍感さに半ば呆れる

    祢音「そうだよ或人さん‼︎」

    祢音は頬を膨らませ、その様子を見てようやく或人は空気の読めないことを言ったことに気づく。

    紗衣子「ただ……ちょっと実験して検証したら一歩進めそうね」

    紗衣子のその言葉に或人は目を輝かせる

    或人「本当ですか⁉︎ありがとうございます‼︎」

    或人は喜び再び紗衣子に対してオーバーな握手をする

    祢音「或人さんっ‼︎」

  • 133二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 15:01:09

    またあのときのように握手する或人に祢音は嫉妬するが今回は違った
    或人に抱きついたのだ
    或人「え!?祢音ちゃん!?何して!?」
    祢音「他の女の人にデレデレするなんて…!そんな或人さんにお仕置き!コチョコチョ〜!」
    或人「俺デレデレとかしてな、ハハハ!ちょ、やめ、は、ハハハ!!」
    紗衣子「まったくまだまだ子供ね…♪」
    その光景を見ていた紗衣子は呆れながらもあのときと違い明るく、或人にくすぐりしてる祢音に笑顔を浮かべる紗衣子だった…

    一方で
    冴(ま、まさかあそこまで関係が進んでるの!?やばい…!わ、私も負けないようにしないと…!とりあえずは料理して或人の胃袋掴もう!?)
    永夢「あの…冴さん怒ってます…?」
    或人にくすぐる祢音を見て自分も一歩進むために色々考える冴であったがその決意表明が握ってたフォークとケーキが乗った皿を持ってぷるぷる震えてるものだったために永夢から心配されていた…

  • 134二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 18:41:28

    >>133

    英寿はその様子を離れた席から見て笑う。

    英寿「レーザー、お前の彼女かなりのやり手だな。あいつらの表情をコロコロと変えさせて」

    貴利矢「それだけあいつらがまだ子供なんだよ。ま、いつまでたっても、何百年経っても嫌がらせして困らせてやろうって成長しないままガキでいるよりは遥かにマシだね」

    貴利矢はそう言いながら飲み物を飲む。

    飛彩「まさか誕生日に仕掛けてくるとは思わなかったな。」

    飛彩もケーキを食べながら話す。

    英寿「スナイプはそうだが、お前らはナーゴのこといつ気づいたんだ?」

    英寿は貴利矢や飛彩がいつ祢音の秘密に気づいたのか疑問だった。

    飛彩「俺は、最初にリオン=アークランドが現れた時だ。あの時あいつが鞍馬祢音がそういう存在だと言う発言をして疑った。」

    貴利矢「自分は道長のコアID触ったことがあったせいなのかね、ふと思い出したんだよ、誘拐事件に巻き込まれた子供の検案の話が立ち消えになったって話を聞いたことがあってさ。その子の名前が鞍馬あかりだったわけ。

    だけど現実のニュースでは祢音ちゃんが救出されたことになってる。だから鏡先生の話と合わせて考えたら……ってわけ」

    英寿はドクターライダー達の洞察力の高さに感心する。

    そしてそれでいて祢音を守ろうとしたことにも。

    英寿「そうか……お前らには助けられたな」

    貴利矢「いいってことよ」

    2人がそんな会話をしている中飛彩が呟く。

    飛彩「しかし……何故リオン=アークランドは鞍馬祢音の秘密を知っていたんだ?ベロバにしてもアークにしても知っていたならもっと早くカミングアウトしてきたはずだ。」

    飛彩の疑問に2人は考え込む。

    貴利矢「そういやさ、あのグラサンCEOってジャマトグランプリのスポンサーだっただろ、つまり運営から情報流してもらったとかじゃないの?」

    英寿「……」

    英寿は今回の件でデザグラ用のカメラが大量に出没したのを思い出す。

    そして今回の件には運営が関与していたことも明らかになっている。

    飛彩「……運営は、スポンサーたり得る存在にコンタクトを取るのか?」

    飛彩はそう言いながら何かを考えているようだった。

  • 135二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 18:59:49

    >>134

    飛彩(そう言えば景和の手術の時、あいつの荷物とかを親父に預けたな……)

    飛彩「すまん、電話をする」

    飛彩はそう言いながら席を立つ。

    英寿「ブレイブ……どうしたんだ?」

    貴利矢「さあ?」

    飛彩の突然の行動を英寿と貴利矢は疑問に思う。

    貴利矢「まあ祢音ちゃんが無事誕生日迎えられてよかったじゃないの。鞍馬あかりの代わりとしての誕生日じゃなくて、鞍馬祢音としての初めての誕生日をさ」

    英寿「ああ、そうだな」

    英寿がそう感慨深く言った瞬間だった。

    黎斗「ヴェアァハハハハハハハハァ!!! ジャマトグランプリを開催し、あんなくだらないことを考えたら奴の顔の間抜けさったらないなぁ‼︎私が絶版にするまでもなかったわ‼︎」

    ポッピー「黎斗うるさい‼︎」

    黎斗がいつものように奇声と高笑いを発し、それをポッピーが窘めると言ういつもの光景が広がっていた。

    貴利矢「はあ……」

    貴利矢はため息をつくしかなかった。

    英寿「おい、ゲンム。お前もアークグランプリにエントリーしているんだろ?どうするつもりだ?」

    英寿は黎斗に疑問をぶつける。

    黎斗「神の私がアークの座に相応しいとでも?そんなちっぽけな席いらんわぁ‼︎神の私が絶版にしてくれる‼︎」

    黎斗はバッサリと切り捨てる。

    英寿「レーザーお前、あいつとやり合ったんだろ?バッファといい……紫でゾンビの奴にとことん縁があるな」

    貴利矢「本当に何で何だろうね」

  • 136二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 19:31:32

    >>135

    一方その頃……

    飛彩「親父、単刀直入に聞く。親父が院長になった時スーツに蝶ネクタイの妙なやつが来なかったか?」

    飛彩は父親の灰馬に電話をしていた。

    飛彩「……そうか、やはりな……分かった。」

    灰馬からある事実を聞かされた飛彩は会場に戻る。

    その時だった。

    景和「飛彩さん、今日は俺の無茶に付き合ってくれてありがとう‼︎」

    景和が笑顔で話しかけてくる。

    飛彩「何てことはない。」

    飛彩はいつものように答える。

    景和「それでさ、飛彩さん。俺デートに行けることになって」

    突然のカミングアウトに飛彩は驚く。

    飛彩「い、いつの間にそんなことに。相手は誰なんだ?」

    普段だったら興味も示さず聞かないようなことを飛彩は聞いていた。

    景和「ソルド20さん……」

    飛彩はその相手を聞き考える。つい最近まで自分たちの責任として命をかけてリオンを止めようとしていた、自分たちの命を大切にしないソルドも変わったものだと思ったのだ。

    景和「アークグランプリとかあるから空気読めてないかもしれないけど……」

    景和の言葉を飛彩は遮る

    飛彩「いや、行ってこい景和。状況がどうであれ、自分が大切に思った相手は優先すべきだ」

    勉強ばかりして小姫を蔑ろにして失った自分の経験から飛彩は景和の背を押していた。

    景和「うん、ありがとう飛彩さん」


    灰馬『ああ、確かに来たよそんな人。デザイアグランプリとやらのスポンサーにならないかって。胡散臭くて断ったけどな』

    やはりデザイアグランプリの運営は自分の父親にスポンサーの契約を望んでいた。灰馬は断ったがもし願いを一つ叶えると言われたら灰馬は真っ先に小姫の蘇生を願っただろう。実際灰馬は小姫を取り返すために仮面ライダークロニクルに手を出している。

    祢音の存在を否定はしないが、そんなことにならなくてよかったと飛彩は思う。祢音のように秘密が明かされた時小姫を支えられる自信はない。

    飛彩「……」

    景和「飛彩さん、そろそろ祢音ちゃんにプレゼントを渡す頃だよ」

    飛彩「ああ」

    飛彩は景和の声で我に帰る。

  • 137二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 19:47:56

    ソルド9「八乙女紗衣子、お前は鞍馬祢音派なのか?我那覇冴派なのか?」
    冴の様子に見かねたソルド9は紗衣子に詰め寄っていた。
    唯阿「何やってんだ馬鹿‼︎」
    唯阿は慌てて止めるがソルド9は引かない。大我が自分達の仲間だとソルド20が言いふらしたせいもある。
    しかし紗衣子は……
    紗衣子「さあ?そんなの私の勝手じゃない。どっちかにつかないといけないの?」
    ど正論でソルド9に言葉を返す。
    唯阿「本当その通りで……八乙女先生済まない‼︎」
    紗衣子「いえ……人の恋愛事情にここまで熱くなれるのも心があるからよね」
    紗衣子はそう言いながら笑う。

    冴(やっぱりあの人に私も何か話して相談したらリードされないで済むのかな……)
    冴は複雑な心境でケーキを食べていた。

  • 138二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:27:59

    祢音は幸せいっぱいの誕生日パーティーを楽しんでいたが、実際には前回の飲み会のような狂宴と化していた。
    しかしその喧騒が祢音にとっては幸せの一つであるのかもしれない。
    道長「で、あの女医とはどこにデートに行くんだよ‼︎」
    紗衣子とのデート先を聞き出すことを未だに諦めていなかった道長は貴利矢に突っかかる。
    貴利矢「しつこいなお前‼︎分かった教えてやるよ‼︎ハワイだよハワイ‼︎自分ハワイ好きだから‼︎」
    あまりのしつこさに呆れた貴利矢はその場しのぎの嘘をつく。
    貴利矢「だから邪魔できるもんなら邪魔してみろ……」
    道長「嘘だろそれ‼︎」
    永夢「貴利矢さん、道長君もう簡単な嘘には乗せられないようになっちゃったんですよ……散々からかうから」
    永夢はその光景を見て呆れながら笑う。
    貴利矢「くそっ‼︎変な適応力身につけやがって‼︎」
    英寿「そうか、バッファが俺に突っかからなくなったのはレーザーに代わりに突っかかっていたからか」
    永夢「そして貴利矢さんが嘘をついたりするから……」
    言い合いになっている2人を見ながら英寿は妙に納得した様子を見せる。

  • 139二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 21:41:35

    祢音「或人さん、私ちょっと行ってくるね」
    そう言い、祢音は席を離れる。
    彼女が向かう先は或人は分かっていた。彼女の秘密を守り通そうと体を張った人物の先だ。

    祢音が離れた時に或人はイズに話しかける。
    或人「なあイズ」
    イズ「何でしょうか、或人社長」
    或人は今まで抱えていた疑問を投げかける。
    デザイアグランプリは関係ない者には秘匿されるようになっている。何故どうして自分達はデザイアグランプリのことを知り、祢音始めとするそれにまつわるエントリーした仮面ライダー達と関わり、記憶が抹消されないのか
    或人「それにゼアがドライバーのシステムに干渉している……」
    よくよく考えると予測外のことすぎるのだ。
    イズ「或人社長……ゼア自身が、今に生きる人やヒューマギア全ての命を守るために、デザイングランプリのルールに干渉して今の世界を守ろうと働きかけたのかもしれませんね。予測に過ぎませんが……」
    イズはゼアの意思を代弁しきれなくともそれを或人に伝える。
    或人「じいちゃんや父さんが守ろうとしたもの……それがゼアにも伝わったのか……」
    イズ「ええ、だからこそ或人社長……今私たちは今の世界を生き抜くために出会うことが許されたのかもしれません」
    或人「なら……全力で今を生きるしかないな‼︎」
    イズ「はい、或人社長」

  • 140二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 21:56:58

    >>139

    一方祢音は大我と話していた。

    祢音「大我さん、本当にありがとうございました‼︎昨日からカメラを壊したり、戦ったり、本当に…」

    大我は目を逸らし答える。

    大我「気にする必要はねぇよ。俺がやりたくてやったことだからな……」

    しかし戦いの場での大我の発言は祢音には聞かれていた。

    祢音「大我さん、私のことをあいつらの代わりに言うの辛かったでしょ?」

    祢音の秘密はカメラを壊して隠し通すつもりだった。

    だが結局隠し通すと決めた自分が秘密を暴露することになってしまった。

    大我「本当は言うつもりは無かったが……まさか盗み聞きされてるとはな」

    断腸の思いでした告知。しかし祢音はそれを知っていたのだ。

    ニコ「だって大我の病院ボロいから、盗み聞きされても文句言えないし」

    突如ニコが現れ、軽口を叩く。

    大我「なっ、ニコ‼︎黙ってろ‼︎」

    ニコ「それにそんな大切な話ならもっと隠れてしないとねー」

    大我とニコの会話に祢音は笑う。

    祢音「盗み聞きした時は驚いたけど、あの時2人に励まされたから段々と受け入れられたんだと思う。だから私はこれからの人生のスタートを切るって割り切れたんだと思う。」

    祢音の発言にニコは微笑む。

    ニコ「祢音ちゃん……」

    大我「配慮できなかったのは悪かった……」

    ニコ「だから祢音ちゃんはそれでよかったって言ってるじゃん‼︎いつまでも引き摺らない‼︎」

    大我「うるせぇな‼︎」

    2人のやり取りを聞いて祢音は自分にも自分のことを救いたい、守りたいと願う人がいたことを知りいつの間にか様々な愛情が自分を包んでいたことを知り微笑むのだった。

  • 141二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:06:17

    そしてプレゼント渡す時間となる…
    或人「それじゃみんなプレゼント渡そうぜ!」
    英寿「そうだな、じゃあ最初は俺達からで、ということで午前に言った俺のサインだ」
    景和「俺からは猫のマグカップ!」
    道長「クッキーだ、……言っておくけど市販のやつだからな!断じて俺が作ったものじゃない!」
    冴「なんでそんな必死なんだよ…、私からは気に入るかわからないけど猫のヘアピン、それと澪と潤からもあってお祝いのお手紙」
    祢音「ありがとう冴さん!すごく嬉しい!それに英寿達もありがとう!」
    冴達から心のこもったプレゼントに祢音はデザグラメンバー達にお礼を言うのだった
    (尚余談だが澪達の手紙の内容は潤のは普通にお誕生日おめでとうといったものだが澪のはそれに加え追伸として『社長さんは必ずお姉ちゃんがもらいます!』と書いてあり家に帰ってそれを読んでいた祢音は苦笑いしながらも改めて恋にも負けないように決意したとか…)

  • 142二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:20:52

    >>137

    ソルド9を宥めた唯阿に英寿は話しかける。

    英寿「バルキリー、そう言えばシンクネットとやらの連中は実体で戦っているんじゃ無かったんだよな?あの後どうなったんだ?」

    英寿はベルがルシファーに変身し、交戦した際にナッジスパロウに盾がわりにされて倒されたことを思い出す。

    ソルド9「脱獄した構成員は再逮捕した。」

    ソルド9は冷静に答える。

    しかし唯阿の顔は浮かない。

    唯阿「……しかし幹部4人は行方がつかめていない。A.I.M.Sで捜査しているが、足取りが全く……」

    英寿はその答えを聞いて黙ってしまう。ベルはヒューマギアの体になっていた。しかしそれもかりそめのもので、人間としての彼はどこかにいるはずだ。

    英寿「……だが奴らの動力源のサーバーは破壊したはずだ。活動はできないんじゃないのか?」

    唯阿「サーバーはジャマトと一体化していた。ジャマトにそのデータが残っていたなら……」

    英寿「また楽園を作るために暴れるかもしれないと言うことか。」


    その会話を貴利矢と道長も聞いていた。

    貴利矢「おっ、スター様が隊長さんと話しているぞ、止めなくていいのか?」

    いつものように貴利矢は茶化して言うが、これから待ち受けることに不穏な気配を察する。

    道長「いや……そんなことする空気じゃねぇよ。あいつらが暴れるって言うならぶっ潰すだけだ」

    貴利矢「ま、そうなるわな。お前も流石に空気読んだか。……だけど今は祢音ちゃんの誕生日パーティーだからな」

    道長「空気読めてねぇのはギーツの方じゃねぇか」

    貴利矢「それはそうだが……お前隊長さんとどこ行くか決まったの?」

    突如唯阿との食事の約束を振られ、道長は焦る。

    道長「いや、まだ……」

    貴利矢「だろうね、隊長さんが喜びそうなところって考えてお前妥協しないからな。多少は妥協しろよ」

    道長「うるせぇよ、自分は彼女いるからって高みの見物決め込みやがって‼︎」

  • 143二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:21:43

    >>142はプレゼント渡す前の会話です。

    割り込みすみません!

  • 144二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:06:27

    >>143

    いえこちらも先にやってしまい申し訳ございません

  • 145二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:33:29

    >>144

    いえ、お気遣いありがとうございます。

  • 146二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 09:11:08

    >>145

    ありがとうございます

    >>141

    それからも誕生日プレゼントを渡されていった

    ニコ「はい!私と大我からはこの大きなくまのぬいぐるみ!」(人の身長の倍あるくまのぬいぐるみを背負って持ってきた)

    景和「いやでか!?これ持ち帰るときどうするの!?」

    ニコ「大我が手伝ってくれるよ!」

    大我「俺がやるのかよ!?」

    祢音「あはは…ありがとう…」

    唯阿「私達A.I.M.S.からはストラップだ。こんなに人数がいるのに小さいもので申し訳ないな」

    そう言って唯阿はデフォルメされたナーゴのストラップを渡す

    祢音「そんなことないよ!ありがとう!でもこれって…もしかして手作り?」

    唯阿「正確に言えば3Dプリンターで作ったものだがな」

    祢音「そうなんだ!すごいよみんな!」

    ソルド20「まぁ私達はナーゴのアーマーのシルエットのデータとかを隊長に与えただけで特にやってないないがな」

    唯阿「そんな謙遜するな、お前達のおかけでこれができたんだ」

    ソルド9「そう言ってくださり光栄です」

    天津「次は私だ、私は無難だがペンだ」

    そう言って天津は黄色のペンを渡す

    祢音「うわぁ!ありがとう天津さん!」

    天津「だがこれでは心もとないからな、私からはもう一つ歌のプレゼントだ、歌は今流行りの可愛くてごめんを…」

    唯阿「いや結局歌うのかよ!というかお前からそれ歌われると嫌だわ!」

    天津「安心しろ唯阿、この日のために私は練習したんだからな!」

    唯阿「いや知るか!」

    黎斗「さて私はこのゲームを…ってない!?なぜだぁぁぁぁ!!!!」

    貴利矢「それ自分が没収したんで、お前のへんてこなゲームで祢音ちゃんに迷惑かけんな」

    黎斗「なんだと九条貴利矢ぁぁぁぁぁ!!!!」

    貴利矢「あーはいはい、じゃあ次は自分達CRからは思い出の写真…の前に飛電の社長さんもなにかあるんだろ?」

    そう言って貴利矢は或人に振る

  • 147二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:24:46

    ちなみにちょうど1ヶ月後は或人の誕生日だぞ祢音ちゃん

  • 148二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:52:22

    >>146

    或人「うん!俺からはこれ!」

    或人は祢音にスマホケースを渡す。スマホケースには>>43のときのゼロワンのライダーズクレストが描かれていたが、そこにナーゴのライダーズクレストも描かれていた

    祢音「これって…」

    或人「うん?どうしたの…ってあれ?祢音ちゃんのも追加されてる!?」

    祢音の言葉にスマホケースになにかあったのかと思い見ると自分の以外にもナーゴのライダーズクレストがあったことに驚く

    それにイズが説明する

    イズ「或人社長だけだと心もとなかつたのて追加させていただきました、いかがでしょうか?」

    祢音「……」

    或人「ね、祢音ちゃん…?もしかして嫌だった…?」

    黙っている祢音を見て或人はもしかして嫌だったのではないかと考えてしまう(その時は自分のギャグで場を和ませようと思っているが)。

    しかし…

    祢音「…しい」

    或人「え?」

    祢音「すっっっごく嬉しい!ありがとう或人さん!イズさん!」

    祢音は嬉しかった。好きな人から誕生日プレゼントをもらえるのもそうだがなにより好きな人のマークに自分のマークがあるのがこれ以上ないほどに

    その嬉しさからか祢音は二人に抱きつきお礼を述べる

    或人「うおっと!?ね、祢音ちゃん…!急に抱きつかないで!」

    イズ「私まで抱きつかなくてもいいのですが…!?」

    祢音「ううん!だってこんなに最高なことなくて、嬉しいから!だから…ありがとう!」

    或人「そっか…、それなら嬉しいな!」

    祢音「うん!」

    祢音が嬉しそうにしているのを見て或人も笑顔になる。色々あった彼女だがそれでも今日という日をしっかりと笑顔で過ごせることができた。それだけで或人は嬉しかったからだ

  • 149二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:19:27

    >>148

    貴利矢「あー、イチャイチャしてるところ悪いけどお二人さん写真撮るぞー」

    或人・祢音「い、イチャイチャなんてしてない!」

    貴利矢に指摘され顔が赤くなる二人だが今は写真撮ろうと切り替え祢音を中心にみんな並ぶ(尚祢音の横には或人が、そのまた横には冴がいたが)

    永夢「それじゃ猫ポーズ写真撮りましょう!」

    カメラをセルフタイマーに設定している永夢がポーズを指摘する

    飛彩「あのポーズで撮るのか…」

    貴利矢「変なことすんなよ神」

    黎斗「お前がな!この彼女持ちがぁ!」

    紗衣子「か、彼女って!?わ、私は別に…」

    道長「何!?やっぱり彼女あるじゃねえか!?」

    貴利矢「だからそんなんじゃねえって!」

    永夢「ああもう喧嘩しないで…ってうわ!?」

    喧嘩を止めようと駆け寄る永夢だったが運が悪いのか躓く

    祢音「なんかグダグダになってそうだね…」

    或人「たしかに…、でもこれが俺たちらしくていいんじゃない?」

    祢音「フフ、たしかに!」


    パシャリ


    そしてカメラが撮られる

    皆それぞれノリノリや恥ずかしながらで猫ポーズを取るものがいたら貴利矢と道長、黎斗が喧嘩してたりそしてカメラ前では転んだ永夢がいたりと祢音が言ったようにグダグダだったが祢音にとってはそれが特別で嬉しかった…

    祢音「ありがとう、みんな」

    そして写真が撮られたあとそんな聞こえてるかわからない言葉を祢音のつぶやく。

    それが祢音なりのみんなへの感謝だった

  • 150二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:56:41

    祢音「そう言えば或人さんの誕生日って私と一ヶ月違いなんだね」
    或人「うん、俺は5月1日」
    祢音「じゃあまたパーティーしなきゃね‼︎」
    今度は自分が或人の誕生日を盛大に祝いたいと祢音は願う。
    2人きりでもいいが、こうやってわちゃわちゃしているのも悪くない、と思うのだった。
    祢音(その頃には平和になっていたらなぁ……)

    誕生日パーティーの後……
    夜の公園に大我はまた1人でいた。
    大我「そろそろ出てきたらどうだ?出てこねぇなら……」
    大我はガシャコンマグナムを召喚する
    キューン「……」
    同時にどこからともなくキューンが現れる。
    大我はガシャコンマグナムを消す。
    大我「てめぇもカメラをぶっ潰したんだな」
    大我はキューンがしたことを把握していた。
    キューン「私……俺もできる事をしようと思っただけだ。1番祢音のためになることは、って考えたらお前のようにカメラを壊すことになった」
    キューンのサポーターとしての在り方に大我は色々と考える。
    最初は敵対するかもしれないと思ったが運営に逆らいながらも彼もまた体を張って戦ったのだ。
    大我「てめぇはあいつに直接会わなくていいのか?」
    キューン「俺は……祢音が幸せならそれでいい。それに」
    大我「それに?」
    キューン「目の前で自分の気持ちなんか言えるかよ……」
    純粋な悩みを抱えるキューンを見て大我は笑う。
    大我「はっ、嫌味言うよりいいだろうが」
    キューン「それができたら苦労しない‼︎」
    笑っている大我にキューンは何かを差し出す。
    大我「何だ?それ……」
    キューン「祢音へのプレゼントだ……祢音に渡してほしい。」

  • 151二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:57:04

    >>150

    直接渡せと大我はキューンに突っ込みたかったが、真剣に悩むキューンを見て突っ込むのはやめた。

    大我「分かったよ。」

    大我はキューンのプレゼントを受け取る。

    翌日

    大我からキューンのプレゼントを渡された祢音は怪訝そうな顔になる。

    祢音「……観葉植物?」

    でも大我からのプレゼントは受け取ったはずだと祢音は疑問に思う。

    大我「黙って受け取れ。人の気持ちを無駄にすんじゃねぇよ」

    祢音「これ……誰からのプレゼント?」

    大我はキューンのことを考えると、黙って考える。

    大我「そうだな……手紙の王子様、ってとこか?」

    祢音「何それ」

    祢音は笑いながら観葉植物の鉢植えに添えられた手紙を読む。

    そこには『誕生日おめでとう祢音、君がずっと幸せでありますように』とだけ書かれていた。

    誰かは分からないが、気持ちのこもったプレゼントだと祢音は思う。


    祢音「これ、カランコエって言うんだ、花言葉は……あなたを守る、幸福を告げる、たくさんの小さな思い出、おおらかな心か……」

    祢音は観葉植物を見て微笑むのだった。

  • 152二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:09:15

    仮面ライダー達が祢音の誕生日パーティーを楽しみ、その余韻に浸っている頃だった。
    アズは考え事をしていた。
    アズ「やっぱりアーク様と同じ存在になる者がほしいわね……あのメガネは変な方向に突っ走ってるからなんかね……」
    より強い悪意を錬成するためのアークグランプリ。
    ならばアークに近い存在をエントリーさせたい。
    滅は何故かどこかに去ってしまった。だからこそ、だ。
    だがお邪魔キャラと設定している仮面ライダー達は共鳴を使うなどしてエントリーする気はないようだ。
    アズ「どうしたものか。あの子猫ちゃんももしかしたらスナイプと関わる前だったら行けたかもしれないけどゼロワンが邪魔するだろうし。牛さんはいい線行ってたけど、バルキリーやレーザーと関わってその可能性も失った。」
    アズは思考を巡らせる。アークグランプリを完璧なゲームに仕上げるためには。
    アズ「そうだ」
    アズはある一つの結論に達する。
    アズ「デザイアグランプリに参加しているライダーのサポーターで1人だけライダーを強く応援している奴がいたわね、呼び出してお説教までする奴……未来人はお邪魔キャラとしてそいつを投入するはず。」
    アズはそのサポーターが応援するライダーの気持ちについて考える。
    デザ神になってほしいと強く自分の希望を伝え応援することは善意であるが、一歩間違えたらライダーを自分の思い通りに動かしたいと言う自己中な傲慢さという悪意に変わる。
    そしてそいつはヴィジョンドライバーの奪還に躍起になることは明確だ。
    アズ「ノーマークだったけど彼、いけるかもね。子猫ちゃんや牛さんより。そしてあの狐を封じる切り札にもなり得る……ブレイブは強いけど、それだけじゃ手薄。だからこそ付け込めるかもね。その材料だってあるんだし♪」
    アズは今まで目をつけていなかった存在が上手くいけばとんでもない存在になることに気づいてしまう。
    アズ「時間はかかるかもしれないけど……あいつらが時間稼ぎをしてくれたらいいわ」
    アズはジャマト化したシンクネットの幹部4人を思い出していた。
    アズ「さて……アーク様はあの女にどんなお仕置きをしたのかしら?」

  • 153二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:23:32

    このレスは削除されています

  • 154二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:25:28

    灰馬は院長室で苦い顔をしていた。
    灰馬の目の前にはニラムがまた現れていたのだ。
    灰馬「あの話はお断りしたはずですが」
    デザイアグランプリのスポンサーの話を灰馬は院長になった時ニラムから提案されたが蹴っていた。
    なのに何故また現れたのか。
    ニラム「急遽デザイアグランプリを安定させるために更にスポンサーが必要になりまして。」
    灰馬「何度言われてもお断りします。」
    灰馬はまたニラムの誘いを一蹴しようとした時だった。
    ニラム「今スポンサーになれば、願いを一つ叶えて差し上げます。……あなたの息子さんは失った恋人を取り戻そうとしていますが、いつになるんでしょうね?」
    灰馬「……」
    灰馬の頭には息子の飛彩とその恋人の小姫の姿が浮かぶ。
    息子が恋人を失った瞬間は今でも覚えている。
    灰馬「小姫ちゃん……」
    ニラムは灰馬にカードを差し出す。
    ニラム「これに願いを書いて頂けたら願いは叶います。まあ急な話ですのでお時間は差し上げます。」
    ニラムはそう言い、立ち去る。
    灰馬はカードを手にして悩む。
    灰馬「……」

  • 155二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:39:31

    ベロバ「ハァ…ハァ…!くそ!あのガキどもが!調子に乗りやがって!」
    一方でなんとか逃げ切れたベロバは傷ついた身体を引きずるようにアジトを目指して歩いていた
    アーク「無様なものだなベロバ」
    ベロバ「!アーク…!」
    そこに突如アークが現れる。ベロバはそれに恐怖心を隠すようにアークを睨みつける
    ベロバ「あんた…なんの」
    用?そう言いたかったベロバだったが言えなかった。
    それはアークが超高速で動きベロバの顔を鷲掴みしてたからだ
    ベロバ「がっ!?」
    アーク「あのときは忙しくて言うのが遅れたが貴様はこのゲームを勘違いしてる」
    ベロバ「ど、どういう意味…!?」
    アーク「貴様らが今まで行っていたデザイアグランプリやジャマトグランプリは所謂ウェーブやインターバルがありお前らはこのアークグランプリでもそれと同じようにやろうとしているな?」
    そう、デザイアグランプリやジャマトグランプリは今までミッションが設定されており、またゲームが終わると暫くの間はインターバルなどで休みがありそれによりゲームとして成立していた
    べロバ「そ、それがなによ…!?」
    アーク「このゲーム、アークグランプリは前も言ったように殺し合いだ。ルールは私と同じ力を持つ者が参加できるという物以外ないがな」
    ベロバ「だからそれを…!」
    アーク「貴様は参加者を襲撃することはなく、それどころかお邪魔キャラばかりしか攻撃してこない。それにそもそも貴様らはことあるごとに休んだりしてる。このゲームに休みなどない。参加者を見つけたら即刻殺し合う、これがアークグランプリだ」
    ベロバ達は今までデザイアグランプリやジャマトグランプリの要領でアークグランプリに参加していたがこのゲーム、根本的には休みなどないバトルロワイヤルなのである。そのためインターバルでなど本来はないのである。
    アークに指摘されベロバは黙ってしまう…
    ベロバ「そ、それは…」
    アーク「それに貴様は本来ならお邪魔キャラなんだがな、まぁいい。今回は見逃してやる。だが次はない」
    ベロバ「!は、はい…!」
    アークのプレッシャーを感じてベロバは敬語で答えてしまう。それほどまでにアークは恐ろしかった
    アーク「わかればいい」
    そしてアークはそんなベロバに放ってどこかへと消える
    その光景にベロバは恐怖で息を荒らげながらアークのいたところを睨む
    ベロバ「くそ…!アーク…!」

  • 156二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:40:31

    そして場面は変わり冴になる
    祢音の誕生日パーティーが終わり寮へと帰宅していた
    冴(うーん、或人を落とすにはご飯だけどどんなご飯がいいだろ?まずはソーキそばとかかな?なかなか大変だなぁ…)
    祢音に負けないように或人攻略を考えて帰宅していた
    冴「……ん?」
    そんなときだった。目の前にある物陰からなにかが見えた。冴は何かと思いふとそれを覗き込んだ。するとその正体に驚く
    冴「!あんた…!?」
    それはゼロワンに助けられてそのままどこかへと消えていた滅が横たわっていたからだった…

  • 157二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:57:35

    祢音ちゃん誕生日無事に過ごせてよかった…

  • 158二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:07:28

    ケケラの本性次第だな……

  • 159二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:22:17

    >>155

    アズ「あら、アーク様ったら結構派手にお仕置きしたわね♪」

    アズはアークが去った後ベロバの前に現れる。

    ベロバ「何の用よ……」

    ベロバは憎々しげにアズに言い放ち睨みつける。

    アズ「あら怖〜い♪悪意100%ね♪」

    アズはその様子を笑いながらからかう。

    ベロバ「何がおかしいのよ‼︎」

    アズ「無闇矢鱈に悪意を垂れ流しているからアーク様ががっかりしちゃったんでしょ?あなたの自業自得すぎておかしいのよ」

    アズに正論をぶつけられベロバは唇を噛む。

    アズ「だけど、そんなあなたにプレゼントがあるわ。アーク様をがっかりさせないための素敵なプレゼントがね♪」

    アズはそう言うとジャマトの栽培地へと向かう。

    アルキメデル「ベロバ様……」

    ベロバ「何よ、これ……」

    困惑しているアルキメデルを見た後、あるものを見たベロバは混乱した。

    ベロバ「なんでこいつが……ベルがいるのよ⁉︎」

    アズ「滅はエントリーしてるのにどっかに行っちゃうし、新しくエントリーできる人が必要でしょ?ベル達はね、やられても実体は生きていたの。だからそれを肥料にして、ね?」

    アズはアルキメデルに話しかける。

    アルキメデル「しかしこれは……」

    アズ「あら、何でジャマトの進化に喜んでいたあなたが浮かない顔をしているの?人間の姿とジャマトの姿になれて仮面ライダーにだってなれる存在のジャマトよ?」

    アルキメデル「……」

    アルキメデルは黙り込む。

    アズ「こいつらはシンクネットの幹部だったけど仲間意識なんて微塵もなかった。実体と容姿がかけ離れてる奴もいる。だからアバターの姿にアーク様の力で固定したの♪

    これでこいつらもエントリーできるし、自己中の塊だから喜んで殺し合いだってするわ。これであなたもまだ頑張れるでしょ?」

    アズはそう言いながら木の幹の中で眠るベル達4人を笑いながら見る。

  • 160二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:31:41

    >>159

    ベロバ「だからって……」

    ベロバはアルキメデルを徒に責めることはせず呆然としていた。

    自分の中でこれは危険だと警告音が鳴り響いていたのかもしれない。

    アズ「悪意を垂れ流していたあなたが何ドン引きしているの?彼はやる気満々なのに」

    アズが呆れながらそう言うと、大智が現れた。

    ベロバ「ナッジスパロウ……‼︎」

    あんた先に逃げて、と責めようとしたが大智は笑っていた。

    ベロバ「何で、笑ってるのよ……」

    大智「だって楽しいじゃないか、彼らの殺し合いと僕が見殺しにしたベル……彼がどんな風に僕に挑むか想像したらさ。」

    ベロバはその発言に、かつてチラミからの裏ルートで大智を参謀役としてスカウトした頃の彼とは別人になっていることを察する。

    アズ「350年そうしてきたんでしょ?何今更後悔してるの?あなたはもう前にしか進めないんだから」

    アズに煽られベロバは逃げ場がないことを悟る。

    ベロバ「……誰が逃げるか、こいつらを使って仮面ライダーは皆殺しにしてやるわよ‼︎」

    ベロバはヤケクソ気味に吠える。

  • 161二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:34:19

    >>158

    ケケラがいい奴でも悪い奴でも飛彩は曇るんだよなぁ

  • 162二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 19:19:21

    次回予告風SS‼︎
    ついにソルド20とのデートの約束を取り付けた景和
    景和「やっぱり緊張するなあ……」
    祢音「お花見デートか、真似していい?」
    唯阿「やっぱり心配だな……」
    果たしてその行方は⁉︎

    そして一方では……
    飛彩「親父、何をしている?」
    灰馬「な、何でもない‼︎」
    滅「俺は……父親だったからな」
    子を思う父親の思いが巡っていた。


    永夢「何で、お前が……」
    ベル「小児科医、宝生永夢は過去に……」
    英寿「……‼︎」

  • 163二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 20:37:15

    ゲーム病で失った恋人を救うため、道を間違えたこともあったが息子は他のドクターと協力し、その未来を目指している。
    もし恋人が復活したなら息子はすぐにでもプロポーズするために指輪まで用意している。
    しかし息子が若いうちに恋人が戻ってくる保証はない。
    『あなたの息子さんは失った恋人を取り戻そうとしていますが、いつになるんでしょうね?』
    その言葉が灰馬の頭に何度も浮かぶ。
    灰馬「飛彩……」
    灰馬は飛彩や他のドクター達を信頼している。
    しかし息子の飛彩のこととなると話は別だ。
    灰馬はニラムから渡されたカードを見てため息を吐く。
    これに願いを書いてスポンサーになると契約すれば願いは叶う。
    灰馬はカードと一緒に渡された羽ペンに手を伸ばしかける。
    息子の幸せのために…と考え、カードに羽ペンで文字を書こうとした瞬間だった。
    飛彩「親父、何をしている?」
    息子の飛彩がCRに入ってきて慌てて灰馬はカードと羽ペンを隠す。
    灰馬「な、何でもない‼︎あ、ケーキ買ってあるから食べなさい、今出すから……」
    灰馬は何も無かったかのように取り繕う。
    飛彩「……」
    灰馬がかつて院長になった時デザイアグランプリのスポンサーにならないか声がかかったという。
    スポンサーになる代わりに祢音の父親……いや祢音を創り出す願いを叶えた鞍馬光聖。
    もしかしたら灰馬も同じようにニラムに何か言われたのではないか?と飛彩は訝しむ。
    飛彩「親父……」
    飛彩は灰馬に何があったのか知らず呟くことしかできなかった。

  • 164二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 21:42:16

    一方その頃
    『今日はこうなっちゃったけど、今度は楽しくやりましょうよ。色々好きなもの買って、いろんなもの見て行きましょう。それでいいじゃないですか』
    以前成り行きでソルド20とデートした時に言った言葉。
    社交辞令で終わらせられず、紗衣子の言葉に乗せられて景和はソルド20と仕事がてらではあるが夜のライトアップされた桜を見る約束を取り付けることに成功していた。
    景和「勢いで言っちゃってOKもらえたけどやっぱり緊張するなあ……」
    景和は自分の言ったことは後悔していないが、当日どうなるのかが心配だった。
    目的地はカップル連れが多いスポット。この間のような変な輩には絡まれる心配は少ない。
    同時に当日が楽しみな自分もいた。
    一方で……
    道長「多分あいつらは病院の近くでデートするはずだ……」
    道長は貴利矢が紗衣子を連れて行くであろう場所を地図を見ながらしらみ潰しに見当をつけていた。
    英寿「バッファお前……そんなにレーザーのデートを潰して楽しいのか?嬉しいか?」
    道長の行動に若干引きながら英寿は突っ込む。
    しかしいつものように彼は突っかかってはこなかった。
    道長「ああそうだな、あいつのデート邪魔できたら‼︎」
    英寿「お前……」
    話は昨晩にさかのぼる。
    貴利矢『隊長さんと食事すんだろ?ほらこないだお前が暴れた店あっただろ、そこ美味いからおすすめだぜ』
    道長『誰が行くか‼︎行っても出禁扱いだし入れても肩身狭いだろうが‼︎』
    貴利矢『全部お前の自業自得じゃないの、考えなしに暴れるから。自分が隊長さんとなかなかお近づきになれないからって八つ当たりしないでもらえる?』

    道長「レーザーの奴……絶対にデートなんかさせるかよ」
    英寿「ここまできたら何も言えないな」
    英寿は呆れたように言う。

  • 165二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:53:36

    一方その頃……
    ジャマトとして再生したベルは他の3人より早く目が覚めていた。
    アルキメデル「調子はどうだい、ベル」
    ベル「まさかジャマトになるとはな……しかし以前より調子は良い。」
    アークにより実体を固定されたからか、とベルは呟く。
    そこに大智が現れる。
    大智「目が覚めたんだね。僕のことは……覚えてるよね?」
    当然だ、とベルは首を縦に振る。
    ベル「あの時はやってくれたな……しかしアークグランプリだ。ルールとしては正しい。」
    ベルは意外にも冷静で、怒りを露わにするなどの行為は見られず大智は自分の推測が外れたことに驚く。
    大智「僕をどうにかしようとは思わないのかい」
    大智はベルに問いかける。
    ベル「貴様は必ず倒す……だがその前に厄介なお邪魔キャラを潰す」
    大智はベルの言っている意味が分からなかった。
    大智「それじゃルールに……」
    ベル「焦るな。アークの力により在り方を変えられた時私はある情報を知った。それは……」
    アーク(および創世の女神)にアクセスしたベルは知り得た情報を話す。
    大智「へえ……鞍馬祢音のことよりも面白いじゃないか」
    大智はその内容を聞き笑う。
    大智「宝生永夢の過去は」

  • 166二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 06:12:50

    >>164

    英寿(まあレーザーの邪魔をしたら後で何倍にもされて返されるだけだがな……)

    とりあえずどう転んでも面白そうなので英寿は放って置くことにした。

    英寿「さて、俺は飛電インテリジェンスに行ってくる。八乙女紗衣子がまた何か実験と検証をするようだからそれを見に行く。」

    英寿は飛電インテリジェンスに向かう。

    その道中……

    永夢「新しいシステム、完成するといいですね」

    英寿「ああ、そうだな。果報は寝て待てとは言うがこればかりは急がないといけない。」

    永夢は英寿が何故アークグランプリを誰よりも早く終わらせたがるのか不思議に思っていた。

    いや、こんなゲームは早く終わらせるに限るのだが、それにかける英寿の情熱は人一倍だった。

    永夢「……うわっ⁉︎」

    そう考えていると永夢は何もないところで転ぶ。

    永夢「いてて……」

    英寿「お前よく転ぶな……大丈夫か?」

    永夢「はい、元々転ぶ癖があって……」

    永夢は立ち上がりながら苦笑してそう言う。

    この癖も永夢の過去と関係があるのかと英寿は考える。

    永夢「あっ‼︎すみません家に忘れ物をしたので取りに行っていいですか?」

    永夢は忘れ物に気づき自宅に立ち寄る。

    英寿(それに気になるのはパラドの性格だ。あいつはエグゼイドがゲーム病になって分離手術で分離された存在だが、見た目に合わない幼稚な面がある。エグゼイドにそんな部分が見られないが……)

    英寿が今度はパラドについて考えていると、永夢の自宅に到着する。

    永夢「ちょっと待っていてくださいね」

    永夢は忘れ物を取りに自宅に入る。

    英寿は開いた戸から永夢の自宅の中を見る。

    そこには質素というか殺風景な無機質な空間があった。

    家具は最低限。整理整頓されていると言えばそうなのだが20代の男性としてはそれを遥かに逸脱していた。

    永夢「すみません、お待たせしました‼︎じゃあ行きましょうか」

    英寿「……ああ」

    永夢の過去は更に闇が深いと英寿は察する。

  • 167二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 08:23:56

    >>163

    飛彩が診察で去った後、灰馬は再び頭を悩ませていた。

    『スポンサーになってくださるのであれば、願いは何であれこの病院はお守りいたしましょう』

    ニラムはスポンサーになる話を再度した時にこうも言った。

    病院が襲われることも多々ある。

    だからこそ院長として病院を守らねばならない。

    しかも願い事の縛りはないのだという。

    だが息子の努力を無駄にはしたくないという気持ちもある。

    それにこんな方法で願いを叶えたら自分の背を見て外科医になった自分を息子は軽蔑するだろう。

    様々な葛藤に灰馬は頭を抱える。

  • 168二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 13:25:39

    >>166

    (飛電インテリジェンスのラボにて)

    祢音「英寿に永夢さんも来たんだ‼︎」

    飛電インテリジェンスに到着するとそこには祢音がいた。

    相変わらずの様子に英寿はほっとする。

    或人「2人とも今日はありがとうございます!」

    英寿「気にするな。俺たちにとって重要なことだからな」

    いつものように話す英寿に祢音も笑顔になる

    祢音「英寿も相変わらずだね」

    英寿「そう言えばナーゴ、お前今は実家に帰ってるのか?」

    英寿の言葉に祢音は黙ってしまう。両親と思っていた人がいる家にいるのは辛いのか、と英寿が自分が失言をしてしまったかと内心焦っていると、祢音は言いにくそうに口を開く。

    祢音「……あの後は……大我さんの病院に泊まらせてもらってるんだ。ニコちゃんもいるし……それに或人さんの都合が合えばお泊まりする回数も増えちゃって」

    恥ずかしそうに祢音は言う。

    両親のことはあるが、言いにくそうだったのはそれが原因のようだ。

    英寿「そ、そうか……」

    誕生日パーティーに向かう途中紗衣子のアドバイスで何をする訳でもなく体を近づけたら或人が手を握ってくれた。

    それから或人が自分のことを前より心配してくれるようになったという。

    祢音「だから急展開すぎて……っていけない、今日は実験するんだったんだよね‼︎」

    自分の惚気話をしたことに気づいた祢音は話題を変える。

    紗衣子「ふふっ……あんなに喜んじゃって」

    実験の準備をしながら紗衣子は笑っていた。

    永夢「でも帰る場所があってよかったです」

    英寿「それも複数な」

    祢音「もう2人ったら‼︎」

  • 169二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 14:04:47

    >>168

    紗衣子「以前或人社長から見せて頂いたキズナポケットという機能。あれに類似した機能をドライバーか使用するアイテムに追加できたらと思います。その中にはあなた達のデータ化した情報をインストールさせて……拒絶反応が起きないようにキズナポケットにあたる機能自体にはそれを抑えるデータをインストールしたらもしかしたら……」

    紗衣子は説明する。

    しかし以前自分で言っていたように紗衣子にはドライバーの機能に関する知識はない。

    そこを補うのが或人達だ

    イズ「その通りにザットが構築いたしました。このデータをどうするか……」

    或人「……ウィア……ゼアが反応してくれたのか……だくどアイテムに添付してしまうとそれぞれの状況にあった戦い方ができなくなってしまう。だからドライバーに添付できないかな?」

    3人は話し合う。

    イズ「確かにその方法が共鳴頼りにならずにポテンシャルを最大限に引き出して戦えますね。では実験をするにあたり、インストールではなくて外付けという形で検証してみましょう。変身はしなくても大丈夫です。共鳴の時のデータは記録していますし、万が一何かがあった場合大変ですから」

    紗衣子「それなら早速始めましょう」

    祢音「で、でも誰のドライバーを使うの?」

    ドライバーを使った実験だ。当然誰かのドライバーが必要になる。

    紗衣子「祢音ちゃん、あなたのドライバーを出して」

    祢音「えっ⁉︎」

    いつの間にか自分が実験台となっていた祢音は驚く。

    そして……

    イズ「或人社長、確かにお預かり致しました。」

    或人「うん、うまく行くといいな……‼︎」

    祢音が困惑している間に或人はイズにゼロワンドライバーを渡していた。

    祢音「ち、ちょっと待って‼︎私と或人さんでするの⁉︎」

    ドライバーを使う実験とは言え祢音は顔が真っ赤になる。

    紗衣子「そう、だからドライバーを……」

    英寿「ナーゴ、恥ずかしがっている場合じゃないだろう」

    2人に説得され、祢音は渋々デザイアドライバーを紗衣子に渡す。

    イズ「準備が完了しました」

    紗衣子「では実験を始めましょうか」

  • 170二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 15:19:04

    >>169

    イズ「共鳴が起こる状況と同じ条件に設定いたしました。」

    紗衣子「ありがとうございます。」

    そして実験が始まる。

    イズはデータを観測し、紗衣子はモニターを見ている。

    一同が固唾を飲み見守る中、実験は終わる。

    或人「あの……」

    結果はどうでしたか?と或人は紗衣子に話しかける

    紗衣子「いくつか改善したり調整しないといけない部分はあるけど、概ねこの方針で行けば……」

    イズ「以前から起きている共鳴と遜色はありませんし、ドライバーへの影響も確認できません」

    つまり後本当に少しで成功するのだ。

    或人「うわっ‼︎本当イズ‼︎やった‼︎」

    イズ「もう一歩ですね、或人社長」

    或人「紗衣子先生もありがとうございます‼︎」

    また或人は紗衣子にオーバーな握手をする

    英寿「これで解決したと言ってもいいようだな

    紗衣子「まだ調整をしないといけませんが……それに成功した後もメンテナンスや調整をしたりした方が安全です」

    紗衣子は冷静にそう語る。

    永夢「よかったね、祢音ちゃん……え⁉︎祢音ちゃん⁉︎」

    祢音「わ、私が或人さんと……」

    祢音はある意味ショックを受けて倒れていた。

    或人との共鳴ができる、それが現実となるなんて。

    祢音「しかも誕生日のすぐ後に……」

    紗衣子「誕生日プレゼント、遅れてごめんね祢音ちゃん」

    祢音「夢みたい……」

    とりあえず一同は祢音を社長室のソファーの上に横にするのであった。

  • 171二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 15:47:11

    祢音ちゃん半同棲状態になってる…
    よかったね!

  • 172二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 15:59:23

    サマス「やはり鏡灰馬は悩んでいるようですね」
    サマスはニラムに話しかける
    ニラム「病院の安全と息子への愛情で気持ちが揺らいでいるんだろう。実にリアリティだ。」
    サマスはある疑問をニラムに問いかける。
    サマス「しかし何故今になって鏡灰馬にスポンサーの提案を?」
    ニラム「まずアークグランプリに安全に参加するためにはスポンサーを得ておきたい。それに、彼の息子……ブレイブ、鏡飛彩はケケラ様に危害を加えたからね。だから彼の父親の鏡灰馬に声をかけた。鏡灰馬がスポンサーになれば、CRの仮面ライダーは干渉しにくくなるはずだ。彼にも叶えたい願いがあるからね」
    デザグラ運営は終わった時代の人間の心を弄ぶことになんの疑問もなかった。ただ楽しませるだけの存在が牙を剥くならどんな方法を取ったって抵抗させないようにする。
    それだけだ。

    (一方その頃)
    ベル「やるなら真剣にやらないとアークにどちらも消されるだろう」
    大智「ああ」
    2人はアークグランプリについて話し合っていた。
    ベル「明後日には他の3人も目を覚ますはずだ。」
    大智「ならば動き出す時期は……明後日が正解か」
    2人は怪しく笑い合う。

    そんなこともつゆ知らず景和は明日のソルド20との夜のお花見デートに思いを馳せていた。
    景和「変に服装に気を遣わなくていいから楽だよなぁ、ソルド20さん楽しんでくれるかな?」

  • 173二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:56:55

    一方のソルド20とは言うと…
    唯阿「ソルド20、明日に備えての見直しするぞ」
    ソルド20「はい」
    唯阿「怪しい人には?」
    ソルド20「ついて行かない」
    唯阿「興味がありそうなものがあっても?」
    ソルド20「行かないようにする」
    唯阿「迷子にならないようにするには?」
    ソルド20「桜井景和の手を握って歩く」
    唯阿「癪だがそうだな。それで仮に迷子になったら?」
    ソルド20「隊長に電話する」
    唯阿「よし、上出来だ!」
    唯阿とまるで子供のような外出の注意の確認をしていた
    唯阿「いいか、どんなことがあってもこれを守るんだぞ!」
    ソルド20「はい隊長。……ところで桜井景和に話すときに会話が出なかったら推し活進めるのはありでしょうか?」
    唯阿「だめに決まってるだろ!というか彼は祢音ちゃんの友達だろ!」
    (本当に大丈夫なんだろうかこの娘は…)
    ソルド20のマイペース差に唯阿はツッコミながらも本当に大丈夫なのかと心配になってくる
    ソルド20「そうでしたね、なら桜にちなんで雑学とか話すのはどうでしょうか?これなら問題ないかと思われますが」
    唯阿「まぁそれぐらいなら…」
    ソルド20の意外な提案に内心驚きながらもそれを許可する。しかし一応何を話すかだけは聞こうとする
    唯阿「ちなみに何を聞かせるんだ?」
    ソルド20「桜の木の下には死体が埋まっているという話です」
    唯阿「他に話題があるだろ!?なんでよりによってそのチョイスなんだよ!」
    唯阿は思った。当日この娘は本当に大丈夫なんだろうかと…

  • 174二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 19:01:16

    ソルド20ちゃんと唯阿さんの親子みたいな掛け合い好き

  • 175二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 20:42:06

    そのまた一方…

    冴「ごめんしまくろう、勝手に充電使って…」

    しまくろう「いえ気にしないでください!」

    >>156のとき、滅を見つけた冴だったがその滅はどうやら充電が切れたらしくそのまま横たわっていた。

    冴『ちょっと…!これ、どうしたら…!?』

    横たわっていた滅を放っておくという考えが冴には浮かばずどうすればいいかわからないままとりあえず寮へと連れてきてしまいトレーニングヒューマギアの練習しまくろうの充電ステーションで充電していたのだった(尚たまたま通りすがったチームメイト達からは「我那覇さんが男連れ込んできた!?」と驚かれており誤解を解くまでかなりかかった)

    しまくろう「しかし、いいのですか?」

    冴「何が?」

    しまくろう「彼のことです。彼は滅亡迅雷.netの司令塔でしかも話を聞く限りだとその…まだ悪事をしていた頃の彼と…」

    しまくろうは滅に関して懸念していた。というのも過去の滅はヒューマギアを破壊兵器に変えて人類滅亡を目論む集団滅亡迅雷.netの一員だったからだ。

    もし彼が目覚めたら何をされるか、しまくろうはそれを心配していた

    冴「うん…たしかにそうだね…もしかしたら襲われるかもね」

    しまくろう「ならなぜ…!?」

    冴「知りたいんだ私は、なんであんなに或人のことを憎んでいるのか、どうして或人と戦うときのこの人は苦しそうだったのか…。もし話し合えるならちゃんと話し合ってらそれを知りたい、それでもし可能ならもう一度或人の仲間に戻って来てほしい…、話聞くがりだとこの人も或人の仲間だったらしいから…」

    しまくろう「冴様…」

    冴はしまくろうの目をまっすぐと見ながらそう言う。

    アークから聞いた或人が滅の息子を殺した話、

    たしかにこれが本当なら恨む理由も十分ある。しかしそんな彼もあのときアークになってた或人と同じくどこか辛そうにしてたように冴には見えた。

    だからこそ知りたい、なぜ自分が辛そうになってまで或人を憎み戦うのかを…。そして戻してあげたいのだ彼を、もう一度或人の仲間の元へと…

  • 176二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 20:43:02

    しまくろう「……わかりました、ですがこのことは一度社長にお伝えさせていただきます、それと彼のベルトとキーですが…」
    冴「大丈夫、こっちが持ってるから。仮に目覚めてすぐ襲いかかられてもすぐには変身はできない」
    そう言って冴は絶滅ドライバー、そしてもう一つ持っていた不格好な見た目のベルト、滅亡迅雷フォースライザーを手にそう答える
    しまくろう「そうでしたか、では私は社長に連絡してきます…」
    冴「うん」
    そう言ってしまくろうは或人に連絡するために部屋を出ていった
    そして数分後、暫くの間冴が滅を見守っていたが…
    滅「ん…?ここは…?」
    充電が満タンになり滅が目を覚ましたのだった…

  • 177二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 22:23:37

    >>176

    その頃飛電インテリジェンスでは


    祢音「或人さんと……」

    祢音は横になったままうなされ続けていた。

    英寿「おいナーゴ、いくら何でもオーバーリアクションすぎるぞ」

    英寿はそう声をかけるも祢音の様子は変わらない。

    永夢「そんなに嬉しかったのかな……」

    永夢も流石に半ば呆れつつあった。

    そんな中或人は本当に祢音を心配してあたふたしていた。

    或人「祢音ちゃん‼︎ダメだ正気に戻らない‼︎え、えっと……あ、俺のギャグ……」

    その瞬間に永夢は或人の口を塞ぐ。

    永夢「そういうのはいいですから‼︎悪影響です‼︎」

    永夢にはっきりと言われ或人はショックを受ける。

    或人「お、俺のギャグって……」

    英寿「だから腹筋崩壊太郎にも言われただろう、ツッコミ役に替われ」

    或人「そんな‼︎酷いこと言わないでください‼︎」

    自身のアイデンティティの問題となり或人は余計あたふたする。

    そんな中紗衣子は時計を見ると口を開く。

    紗衣子「では私はこれで。調整が必要な部分の検証もしてみますね」

    英寿は何かに気づき、紗衣子に話しかける

    英寿「もう帰るのか?」

    紗衣子「約束がありますので。それでは。」

    紗衣子はそう言うと飛電インテリジェンスを後にする。

    確証を得た英寿は不敵な笑みを浮かべる

    英寿「なるほど……バッファの奴乗せられたようだな」

    永夢「何のことです?」

    紗衣子はこれから貴利矢とデートなのだと英寿は把握していた。

    そんな中滅についての連絡が或人に入るのだった……

  • 178二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 22:29:05

    一方で目を覚ました滅は冴と話していた
    冴「あ、目が覚めたんだ。おはよう」
    滅「お前は…たしかロポといったか。お前が充電したのか?」
    冴「うん、あんたと話したくてね。それにしても驚いた、あんた私の名前知ってるのね」
    滅「ああ、この時代に連れてこられたとき今まで起きたことすべてをアズによってラーニングされたからな。貴様がデザイアグランプリという未来人が主催したゲームに参加していることや優勝することによって参加者が望んだ世界に書き換えることも知っている」
    冴「へぇ…意外ね」
    滅「何がだ?」
    冴「あんたが落ち着いて話してること、初めて見たときのあんたは憎しみで荒れてた感じあったからてっきり私と話すとき襲い掛かるもんだとばかり思ってた」
    落ち着いて話してる滅を見て冴は意外と思ってるような態度で話す。実際冴から見た滅は或人が憎くて仕方ないと思えるほど荒れていた。だが今はそれとは真逆に落ち着いていた。
    それに冴は意外だと思っていたが滅は淡々と、しかしどこか自嘲気味君に笑ってるかのように応える
    滅「そうだな、何をすればいいかわからなくなったからかもな」
    冴「わからなくなった?てかあんた息子って言ってたけどあんた…」
    滅「ああ、息子がいた。俺は……父親だったからな」
    冴「父親?あんたが?どう見ても若いけど…」
    滅「ヒューマギアの息子だ。俺も当然ながらヒューマギアだからな」
    冴「ああそういう…」
    冴が納得したところで滅は話し始めた。
    当初は迅とはアークの指示により擬似的に親子と接して迅をシンギュラリティに導いていたが或人との交流を得ていつしか本当に迅のことを息子と思うようになっていたこと、そして自分が心に恐怖をを持った、イズを殺ししてしまった、あの日に或人はアークとなり自分に復讐しようと襲い掛かるがそこに迅が庇い自らを犠牲にしてしまったこと、そしてそれを全ては或人が起こしたことだと棚上げし聖戦と称して殺し合いをしようとしていたことを…
    そんなときにアズからこの時代に呼び出され、ゼインという存在により当初はアズ達とも敵対しておりあのときと同じように或人を殺そうとしたがその或人はあのときと違う上、自分のことを許していたことからわけが分からずバッテリーが切れるまで街を彷徨っていたことを話していた

  • 179二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 22:33:22

    冴「それでわけも分からず街中歩いてったわけ?まったく何して…ってどこ行くの!?」
    冴は滅の回答にどこか呆れていたがその直後に滅が充電ステーションから立ち上がり部屋から出ようとしていた
    滅「世話になったな、この恩は必ず返す」
    冴「いや恩って…それよりもこれ!」
    そう言って滅の持ってたドライバーやプログライズキーを返そうとするが滅はそれを拒否する
    滅「それは俺には持ってる資格がない…」
    冴「いや資格って…というかあんたなんで私にその話を…」
    冴は滅がなぜ自分にそんな話をしたのか疑問に思い聞いた。すると滅はこれまた自嘲気味に笑いながら答える
    滅「さぁな…、もしかしたら誰かに罰してもらいたかったのかもしれない…、こんな身勝手な悪意を振りまく俺をな…」
    冴「あんた…」
    滅「……邪魔したな」
    そう言って滅は自身の刀を持って何処かへと去る。その寂しげで、自分を罰してしてそうにしている滅の背中を見て冴は滅の手を掴みとんでもないことを言う
    滅「……なんのつもりだ」
    冴「あんた…しばらくここで働け!」
    滅「何…?」
    冴の突然の言葉に滅はただ疑問を投げかけるしかできなかった…

  • 180二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:51:04

    滅「お前…何を言っている…?」
    冴「あんたのそのナヨナヨした顔見て放って置くほど私は人間できてないんだよ!あんたはそのナヨナヨとした顔にならなくなるまでしばらくここで働いてもらうかな!」
    口悪く行っている雰囲気があるがこれは冴なりの心配だった。今の滅は目的もなくただ街をふらつくことしかできない存在になりつつある。そんな彼を冴は放っておくことはできなかった。そのためしばらくここで働かせようと考えていたのだ
    しかし当然ながら滅は渋る
    滅「しかし…俺は…」
    冴「それにあんたアークグランプリにエントリーしてるんだろ?なら狙われる可能性だってある。ならここでしばらく身を隠したほうがいいんじゃないの?」
    滅「……」
    冴の言うことも最もだ。滅はアークグランプリにエントリーしている。エントリーしているということは当然ながら他の参加者も滅を狙っている可能性があるのだ
    そのため少しでも身を隠せる場所としてあったほうがいい。
    滅「それはわかっているが…」
    冴「ならいいよな!?」
    滅「あ、ああ…?」
    冴の圧に負け滅はしばらくここで働くことになった…
    そしてしばらくして…
    或人「冴さん!滅がここに来てるって本当…ってえ?」
    冴「あんたは補給係!選手のスポーツドリンクとかマッサージとかのサポートしっかりするんだぞ!」
    滅「あ、ああ…わかった…?」
    連絡を受けて駆けつけた或人と英寿、永夢が見たのは滅が冴の指示の元スポーツドリンクなど選手のサポートのあれこれを聞いていたところだった…
    永夢「あのこれ…どういう状況ですか…?」
    英寿「……とりあえず言えることはあいつスポーツドリンク作れるんだな」
    永夢「いやそこじゃないでしょ!?」
    尚あとから冴に事情は聞かされてある程度は納得したライダー達だった…

  • 181二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 08:49:32

    >>177

    貴利矢「はっ、絶対あいつ今日紗衣子先生と出かけるって気づいてねぇだろうな、場所決まってねぇって言いまくったし。」

    貴利矢は笑いながら紗衣子との待ち合わせ場所にいた。

    そこにタクシーから降りる紗衣子が現れる。

    紗衣子「待ちました?貴利矢先生」

    貴利矢「いえ、ぜーんぜん♪」

    貴利矢は紗衣子に満面の笑みを浮かべて答える。

    紗衣子「……貴利矢先生、また道長君に何かしたんでしょう」

    紗衣子の指摘が当たり、貴利矢は一瞬気まずい顔になる

    貴利矢「いや、これは……この間みたいにデートぶっ潰されたら困るので。だから先手を打たせてもらいました」

    その言葉に紗衣子は妙に納得する

    紗衣子「なるほど。貴利矢先生ったら……で、どこに連れて行ってくれるんですか?」

    貴利矢「そうですね、桜見た後ナイトクルージングなんてどうでしょう?」

    紗衣子「素敵ですね、じゃあ行きましょうか」

    そして2人は実質上のデートに無事行くのであった。

    これから先こうやってデートに行くのも難しくなる、と2人とも無意識のうちに理解していた。


    その頃

    道長「レーザーの奴今日は残業だったな。……あ⁉︎まさかあの野郎⁉︎」

    散々まだ行く予定はないと言っていたがようやく貴利矢に乗せられたことを理解した道長だった

  • 182二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 09:27:20

    飛彩「親父、入るぞ」
    飛彩は院長室に入るが灰馬は席を外していた。
    飛彩「離れるなら鍵くらい……」
    そう言いながら灰馬の机を見た時、DGPのロゴが入ったカードと羽ペンが置かれていて飛彩は目を疑った。
    自分の予測していたことが本当だったのだ。
    恐らくアークグランプリの開催に伴いデザイアグランプリの運営はヴィジョンドライバーの奪還を狙うはずだ。
    アークグランプリで干渉するには更なるスポンサーが必要。
    だから灰馬に声をかけたのだ。願いを叶える特権を土産に。
    灰馬が書く願いに想像はついた。
    飛彩「姑息な手段を……っ‼︎」
    飛彩が憤っている時だった。
    灰馬「飛彩⁉︎何をしているんだ⁉︎」
    飛彩の姿を見た灰馬は焦る。
    飛彩「親父……デザイアグランプリの運営に声をかけられたんだな?そのカードに何を書くつもりだった?」
    灰馬「それは……」
    答えられない灰馬に変わって飛彩は代弁する。
    飛彩「小姫のことを書くつもりだったんだな」
    灰馬「だって……小姫ちゃんがいつ戻って来るか……」
    灰馬の気持ちはわかるが飛彩はそれを否定する。
    飛彩「何年かかっても小姫は俺がこの手で救い出す、だから」
    スポンサーになどなるな、と飛彩が言いかけた時だった。
    灰馬「スポンサーになれば、この病院の安全は保証すると言われたんだ……」
    灰馬の言葉に飛彩は運営の姑息さに辟易する。
    灰馬がスポンサーになればCRの動きが制限されるのは目に見えているからだ。
    飛彩「……」
    飛彩は考えごとをする。

  • 183二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 10:31:21

    一方の桜井宅…
    桜井家宅
    景和「き、今日は…そ、ソルド20さんと、で、で、で…!」
    沙羅「何景和?どっか行くの?」
    景和「うわぁ!?ね、姉ちゃん!?い、いたの…」
    沙羅「そりゃあここあんたと私の家だからいるでしょ。というかどうしたのそんな気合入れて…」
    景和「な、何でもないよ…」
    沙羅「もしかして…デートしに行ったり!?」
    景和「そ、そ、そ、そんなこと!?」
    沙羅「……え?その反応まじ?え!?景和彼女できたの!?誰!?どんな娘!?いつその娘と仲良くなったの!?お姉ちゃんに教えなさい!」
    景和「うわぁぁぁぁぁ!!!!だから姉ちゃんにバレたくなかったんだぁ!」
    一方のA.I.M.S.
    唯阿「ソルド20、今日の予定を確認する」
    ソルド20「はい、午前は街のパトロール、午後は夜に桜井景和と桜のライトアップイベントがある場所のパトロールです」
    唯阿「そうだな…、それで」
    ソルド20「怪しい人にはついて行かない、面白いものがあっても見に行かない、歩くときは桜井景和と一緒に手をつなぐ、迷子になったら隊長に電話する」
    唯阿「そうだ!」
    ソルド20「話題はなるべく桜関連で死体とかのなるべくブルーな話はなし」
    唯阿「うん!よしこれで大丈夫だな!あと一応防犯ブザーを持ちなさい」
    ソルド20「はい」
    まるで親子のような夜のパトロールの際の注意事項について話していた…

  • 184二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 14:58:37

    >>181

    翌日紗衣子とのデートをバレないように済ませた貴利矢は案の定道長に突っかかられていた。

    道長「お前また乗せやがったな⁉︎」

    貴利矢「だから自分はいつ行くとは言ってないだろ、勝手にお前が場所が決まってないイコールすぐ行かないって考えたんだろ」

    貴利矢に乗せられたとは言え、正論を言われ道長は黙る。

    貴利矢「大体お前隊長さんとの約束どうすんの」

    道長「……それは」

    貴利矢「これからはそういう暇お互いになくなるぜ。だから自分は早めに済ませたし、狸君だって今日デートすんだろ、あっちは桜の時期に合わせたのもあるけど。」

    貴利矢に指摘され道長は考える。

    アークグランプリが過激化したら確かにそんな余裕は無い。

    でも今すぐ行動に移すのも難しいし、唯阿自身もどう思っているのか

    貴利矢「大体お前場所まだ決めてねぇんだろ」

    道長「それはそうだけどな…」

    貴利矢「ダメだねーそこは場所は任せますって言わせないと。」

  • 185二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 19:57:53

    >>184

    道長「う、うるせー!お前に俺の、今まで恋をしたことなかった、年上お姉さんを好きになった俺の何がわかるんだー!」

    貴利矢「八つ当たりかよ…、というか言い方…」

    道長の暴走に呆れていた貴利矢だったがそこに電話がかかる

    貴利矢「あ、噂をすれば隊長さんじゃん」

    道長「あ!?なんでお前バルキリーの電話知ってんだよ!?」

    貴利矢「んなもん、普通に電話番号交換したからに決まってんだろ?……あれもしかしてお前…」

    道長「ああそうさ!俺はどうせ電話番号も知らない負け牛さ!笑え笑え!」

    貴利矢「ああもう後で教えてやるから!」

    唯阿からの電話に出るために泣いてる道長は一旦放置し電話に出る

    貴利矢「すいませんもしもし!」

    唯阿『突然すまない、九条先生、今そこに吾妻君はいるか?』

    貴利矢「道長?それならいるけど…」

    唯阿『なら変わってくれ!緊急事態だ!」

    貴利矢「は?それってどういう…」

    唯阿『いいから早く!』

    貴利矢「わ、わかった!道長!隊長さんから電話変わって言われたのでお前にパス!」

    道長「へ!?バルキリーから!?はいもしもし!なんだバルキリー!」

    貴利矢「お前急に元気になったなおい!」

    貴利矢から電話を渡され先程まで暴走していた道長は急に元気になり貴利矢のツッコミを他所にその電話に出る

    唯阿『おお!吾妻君!君今日の夜暇か!?』

    道長「夜?まぁその日は予定ないから暇っちゃ暇だが…」

    唯阿『なら話早い!今から九条先生のスマホにある場所のデータ送るから時間になったから来てくれ!』

    道長「わ、わかったまかせろ!」

    そう言うと電話は切れ、その後すぐに地図が送られ道長は目を見開く

    道長「こ、これは…!」

  • 186二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 19:58:41

    貴利矢「どうした?何送られたんだよ…」
    道長「……レーザー、どうやらお前が俺を煽るのは終わりらしいな!」
    貴利矢「は?それってどういう…」
    道長「明日楽しみにしてろよ!ハーハッハっハッハ!」
    そう笑って道長は唯阿に指定された場所に今から向かうのだった。……貴利矢のスマホを持って
    貴利矢「いや自分のスマホ返せ!」

    唯阿「ふぅ…とりあえずこれでいいか…ソルド20と桜井君のパトロール…やっぱり心配だな……」
    道長に電話した唯阿、その理由はソルド20の見守りである
    一応口を酸っぱくして言ったから平気だと思いたいが万が一を考えてしまい何かあったとき用に見守りたいと思ってしまいあの日一緒に見守っていた道長を誘ったのだった…
    そのことを知らず道長は地図を見てデートに誘われたと思ってしまいお花見スポットに行ってしまうのだった…
    唯阿「何も起きないでくれよ…そして、なんか怒られそうな予感するがどうか怒られませんように…!」
    唯阿は神頼みするが思い浮かんだ顔が残念なことに檀黎斗だった。
    もうこの時点でだめだな、唯阿は察したのだった…
    黎斗「いや失礼だろ刃唯阿ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

  • 187二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 20:52:09

    英寿「何だ緊張してるのかタイクーン」
    祢音「お花見デートいいなー真似すればよかった、いや真似していい⁉︎いいよね‼︎」
    英寿「だがそろそろ見頃を過ぎるぞナーゴ」
    景和「それは別にいいけど……ごめん2人とも……」
    待ち合わせ場所に行くのに緊張した景和は待ち合わせ場所まで2人に付き添いを頼んだのだった。
    英寿「まさかタイクーンのデートの応援をすることになるとはな。……今日はしっかり楽しんでこいタイクーン、結果はどうであれ」
    これからアークグランプリが激化するのは火を見るより明らかだ。だから英寿は景和にそのような言葉をかけたのだった。
    祢音「あ、あそこだよね‼︎いいなあ……或人さんと一緒に来たかったな……」
    遠目にライトアップされた桜の木々が見えて祢音は1人盛り上がる。
    祢音「また来年……いや他にもイベントあるから仕方ないか。或人さん私たちのドライバーの調整で忙しいしね」
    吹っ切れたようにこれからのことを話す祢音を見て2人は笑う。
    景和「元気そうで良かったよ、祢音ちゃん」
    祢音「うん、皆のおかげだよ」
    そうしみじみと話しながら歩いていた3人だが、ソルド20を見つける。
    英寿「タイクーン、ダメだろ女性を待たせたら」
    祢音「あーあ」
    2人にからかわれ景和は慌てる
    景和「えっ⁉︎時間に余裕もって来たはずなのに‼︎」
    慌てている景和の背を2人は押す。
    英寿「まあとりあえず成せばなるから行ってこいタイクーン‼︎」
    祢音「景和頑張ってねー‼︎」
    景和「え、ちょ、ちょっと2人とも⁉︎」
    そして2人はその場から足早に離れる。
    そしてテイクアウトの屋台が出ている広場に行くのだった。
    祢音「色んなのがあるね、何食べようかな…」
    英寿「花より団子だな」

  • 188二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 21:22:42

    >>187

    祢音「お花見もいいけど、こうやって食事も楽しめたらね……ソルド20ちゃんも」

    祢音はしんみりと語る。

    英寿「大丈夫だ、そういうのは人それぞれだからな」

    祢音「こうやって平和で楽しい時間がたくさんあったらいいのに……いや、他力本願じゃなくて私もやらないとダメななんだよね」

    色々とテイクアウトの食べ物を食べながら2人は話す。

    すると……

    英寿「……意外な奴がいたな」

    英寿は遠くのテーブルで何か考えごとをしている飛彩を見つける

    祢音「本当だ、飛彩さんだ。景和のデート心配して来てくれたのかな」

    英寿「それにしては思い詰めているがな」


    飛彩(まさか親父があそこまで追い込まれていたとは……だが俺はそう言う方法での小姫の復活は望まない。しかし病院の安全を対価として持って来るとは……)

    飛彩は気晴らしに外に出かけてみたが、中々気持ちが晴れなかった。

    そう簡単に解消できる問題でもないのだ。

    英寿「奇遇だなブレイブ、お前も花見か」

    祢音「飛彩さんも景和のデート心配して来たの?」

    2人に突然話しかけられ、慌てて飛彩は平静を装う。

    飛彩「ただの気晴らしだ」

    英寿「へぇ、お前にしては珍しいな」

    飛彩の様子に何か違う事情があると英寿は察する。

    飛彩「そうか、今日ここで景和はデートをするんだな。アークグランプリが激化する前にできることはしておいた方がいい。」

    飛彩はいつもの様子で話す。

  • 189二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 21:49:24

    >>188

    飛彩(そうだ、俺みたいにそういうことを切り捨てて得られるものはない)

    飛彩はかつてゲーム病で消滅する前の小姫とのやり取りを思い出していた。


    一方その様子をアズは遠くの建物の屋上から見ていた。

    アズ「まさか未来人がブレイブの父親に圧力をかけるなんてね♪これがどうなるか……まあアーク様の邪魔はさせないけどね♪そろそろあの4人も目覚めたかしら?」

    アズは1人そう語る。


    ベル「お前たちも目が覚めたか。」

    ベルは目が覚めた3人に話しかける。

    ムーア「実体でも理想の姿なのはいいけどぉ……なーんでジャマトになっちゃってるのよぉ……水しか飲めないじゃない」

    ムーアは不機嫌そうに話す。

    ルーゴ「それでも……楽園への切符はまだあると言うことだろう?」

    ルーゴは自分自身を納得させるように語る。

    ブガ「ジャマトだろうと何だろうと、気合いいれてやるしかないな……‼︎」

    目覚めた3人にベルは語りかける。

    ベル「私たちはアークグランプリへのエントリー権を得た。単にアーク製のアイテムを使ったからと言うような一時的なものではない。それにこの戦いは……」

    ムーア「バトルロワイヤル、殺し合いなんでしょ?今まで私たちがやってきたことと大差ないよ」

    ルーゴ「やり直しが効かないことを除けばな」

    ブガ「ああ」

    ベルは3人の飲み込みの早さに感心していた。

    戸惑うこともせず、殺し合いを平気ですると言うのだから。

    ベル「早速、明日動くぞ。……聖都大学附属病院でな」

    ベルは怪しく笑う。

  • 190二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:38:39

    >>189

    英寿「ブレイブ、お前別のことで何か悩んでいるのか?」

    同じテーブルに移動し、英寿は飛彩に話しかける

    飛彩「……心配はノーサンキューだ。お前らには関係ない」

    飛彩は自身が抱えている問題を明らかにはしなかった。

    その問題はデザイアグランプリに関連することで、目の前にはそのデザイアグランプリにエントリーしている仮面ライダー達がいると言うのに

    祢音「飛彩さん……」

    英寿「黙り込むのはいいがな、1人でどうにかできる問題じゃない時お前はどうするつもりだ?」

    しかし飛彩は口を割ることはなかった。

    飛彩「今日は気晴らしに来たんだ、余計な話はするつもりはない」

    その時だった

    貴利矢「鏡先生、珍しいじゃないの。こんなところにいるなんて」

    道長にスマホを取られた貴利矢が現れた。

    英寿「レーザー、お前昨日八乙女紗衣子とデートしたんだろう」

    英寿に言い当てられ、貴利矢は苦笑する。

    貴利矢「あら、分かっちゃった?」

    英寿「まあな」

    祢音「貴利矢さんは何でここに?」

    貴利矢は事情を説明する。

    貴利矢「で、あの暴れ牛にスマホ取られて追いかけてきたわけ」

    貴利矢の説明に英寿は笑う。

  • 191二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:39:39

    >>190

    貴利矢「何がおかしいんだよ」

    英寿「いや、お前とバッファのやり取りは面白いからな」

    貴利矢「別におかしくねぇよ、あんた自分まであいつ同様弄る対象として見ないでもらえる?」

    英寿「それは済まなかったな……」

    貴利矢はため息をつくと、飛彩に話しかける

    貴利矢「鏡先生、何かあったの?」

    同じくCR所属の貴利矢ならば飛彩から事情を聞き出せるのでは、と英寿と祢音は期待する。

    しかし……

    飛彩「監察医、心配はノーサンキューだ」

    返ってきた答えは同じだった。

    飛彩の頑固さに英寿はため息をつく。

    英寿「まあいい……今日は花見でもするか」

  • 192二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:44:53

    >>187

    当のソルド20は待ち合わせ場所で遠目ながら桜を見ていた…

    ソルド20(桜とは日本人以外だと特になんとも思われない植物だが、この国に来て日本人である隊長達をラーニングして桜を見ると美しいものだと感じる…これもシンギュラリティに目覚めからからなのか…?)

    景和「すいません!遅れました!」

    桜を見て物思いに耽るソルド20だったがそこに景和が駆け寄る

    ソルド20「桜井景和、やけに早かったな。まだ集合まで時間があるぞ」

    景和「い、いや…たまたま近くの店でご飯食べてたらソルド20さん見つけて…もしかしたら遅刻したかと思って…」

    ソルド20「そういうことか、安心しろ。私が30分前集合しただけだ」

    景和「そ、そうなんですね…よかった…、でもやっぱりすみません…本当なら言い出しっぺの俺が待ってるほうがいいのに…」

    景和は下を向きそうになる。やはりまだ時間はあったとはいえ遅れてしまったことに責任を感じてるようだ

    ソルド20「気にするな、私が勝手にやったことだ」

    景和「ソルド20さん…でも…」

    しかしソルド20は当然ながら気にしてなかった。

    それに安堵する景和だったがやはり気にしてしまう。

    ソルド20「いいから気にするな、いちいち細かいことを気にしてたら将来ハゲると隊長が言ってたぞ」

    景和「いや刃さんそんなこと言う性格じゃないでしょ…」

    ソルド20「それに次同じようなことがあったらその失敗を活かして早く来ればいいだけだ、人生というのはそういうものだろ。違うか?」

    景和「ソルド20さん…うん、そうだね…!ごめん!」

    ソルド20の慰めに景和は気持ちを切り替える。そう、初めてのことばかりで緊張して失敗してしまうこともしまうが、それでもその経験を活かして行けばいいのだ。

    そのことを思うと景和は改めて今回のデートに気合いを入れる(ソルド20はパトロールすると思っているが)

    景和「よし!それじゃ早速行きましょう!」

    ソルド20「ああよろしく頼む」

    そう言って景和の手を握る

    そのことに景和は当然ながらびっくりする

    景和「ふわ!?そ、ソルド20さん…!?何を…!?」

    ソルド20「隊長の言いつけだ、お前と手を繋ぎながら歩けとのことだ、さっさと行くぞ」

    景和「は、はい〜…!」

    そして突然握られて顔を赤くして緊張する景和をよそにデート(ソルド20からしたらパトロール)が始まったのだった…

  • 193二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:28:39

    デートのドキドキ感と不穏さが出てきたな…
    スレ主さんSS読みたいから次スレも連番でタイトル変えないで立ててー

  • 194二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 00:24:07

    >>192

    その一方で…

    唯阿「うわぁぁぁぁ見たか!?なぁ見たか吾妻君!?あの二人、手を繋いだぞ!ソルド20ィィィィ!!やはりお前も親離れするときなのか!?」

    道長「落ち着けってバルキリー!なんかめちゃくちゃになってるから!」

    なんとか唯阿と道長はソルド20と景和にバレないようにソルド20の初めてのおつかいのときの見守りの変装をしながらそれを見ていた

    道長(しかし…このことをちゃんと考えとけばよかった…)

    道長はここに来たときのことを思い出す

    デートで有名な桜よスポットにまさかの唯阿から誘われもしかしてデートなのかと浮かれていた道長だったが唯阿の格好を見てそういうことではなかった、むしろ見守るための変装を一緒にしようとこうなったことを…

    このときの道長は文字では表せないほどすごい顔をしていた…(まぁ、デートに誘われたかと思ったらまさかの部下のデートを見守るためにここに来たとなったらショックも大きいが…)

    道長(まぁ俺が勘違いしてたのが悪かったが…こうなるとな…)

    唯阿「しかし悪いな、突然こんなことを君にまた頼んで…」

    道長がまだ内心ショックを受けていると唯阿は謝る

    道長「あ?なんだよ突然…」

    唯阿「君を突然ここに呼んだことだ、嫌だっただろ?こんなしょうもない見守りなんて参加されてしまうなんてな…」

    唯阿は自嘲気味に笑う。どうやらこれに関しては唯阿も悪かったと自覚しているようだった

    それに関して道長は答える

  • 195二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 00:25:04

    道長「……そうだな、驚きはしたが嫌とか思ったことはねえぞ」
    唯阿「何…?」
    道長の意外な答えに唯阿は驚く
    道長「たしかにこんなことに参加されるとは思わなかったが」
    唯阿「うぐっ!す、すまん…」
    道長の言葉に唯阿はクリティカルヒットしたのか呻く。
    しかし道長はそれに気づかず話を続ける
    道長「だけど」
    唯阿「?」
    道長「だけどお前があいつが、仲間が心配なのはわかるから。心配なんだろ?あいつが嫌な思いをせずに過ごせるかどうか」
    唯阿「!…ああ」
    道長の言葉に唯阿は心配ごとを口にする
    唯阿「ソルドは、本当なら人を傷つけるための兵器として生まれてきた。そしてそれは当時ニュースにもなった。それ故か今はそうでもないが昔はソルド達はかなり嫌われていてな。何かと問題があったよ…、そしてそれは今も完全に解決したわけじゃない。もしかしたら前のやつみたいに正体を知ったら敵意を向けてなにかされるんじゃないかと思ってしまってな…」
    道長「そうか…」
    唯阿の心配、それはソルド20が、というよりソルドがなにかされてしまうんじゃないことだ
    前回の件もそうだが元はリオンの手により彼らは人を傷つけるための兵器として生まれた存在、故にあまりそれによって民衆からソルドだという理由で罵倒、最悪の場合暴力などされてしまうのではないか、それが唯阿にとっては心配だったのだ
    道長は唯阿の心配を聞いて道長はあることを言う
    道長「なら…あいつらのデートがうまくいくようにこっちも見守ろうぜ。何かあったらこっちがぶっ潰せばいい」
    唯阿「吾妻君…」
    それは道長なりの励ましだった。
    たしかにデートじゃないのは残念だがそれでも唯阿のソルドの、部下に対しての想いを聞いて自分も片思い相手のためになにかしたい…、そう考えここにいるのだ
    道長なりの励ましに唯阿も徐々に笑顔になる
    唯阿「そうだな…、ありがとう吾妻君」
    道長「……おう」
    唯阿からお礼の言葉に道長は顔を赤くしながら返事をするのであった…

  • 196二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 00:25:23

    唯阿「だが少しだけ訂正がある」
    道長「あ?なんだよ…」
    唯阿「これはデートじゃなくてパトロールだ!忘れるな!私はデートとは認めないぞ!」
    道長「いやまだ言うのかよ!」
    唯阿「ああ言うね!お母さんは結婚なんて認めせん!」
    道長「お前いつからあいつらのお母さんになってんだよ!」
    しかしそれはそれとしてまるで娘の結婚を反対するお父さんみたいな唯阿に道長はツッコまずにはいられなかったが…

  • 197二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 05:11:23

    そろそろ次スレですね!またSS楽しみにしています‼︎

  • 198二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 05:15:28

    次スレも楽しめますように

  • 199スレ主23/04/12(水) 05:22:37

    次スレは完走したら立てます。
    スレタイも変更致しませんのでお手数ですが探して頂けたらと思います。

  • 200二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 05:25:25

    >>199

    乙です。新スレ待ってます。

    恋愛もバトルも熱くていいですね

オススメ

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