- 1二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 14:47:11
一年生になったばかりのダンブルドアを「アルバス」と呼び何かと目をつけてくる七年生のレガシー主人公概念
前スレ
1
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スレ立て初めてだからなにか不備があったら申し訳
- 3二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 14:51:16
立て乙ありあり!
- 4二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 15:26:42
立て乙
スレは正常ぽいぞ - 5二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 15:32:46
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 15:54:01
- 7二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 16:35:24
他の機種で発売されたらもっと賑わってくれるかもしれんね
楽しみ楽しみ - 8二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 16:36:41
スレ立てありがとう〜。
幻覚を見続けられるのはいいことだ - 9二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 16:42:36
スレ立て乙です。
幻覚はあればあるほど良い。 - 10二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 17:27:29
立て乙の保守
皆大好きレガ主先輩よ永遠なれ - 11二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 18:28:52
神SS書きさんがたに平伏せねば
これからもいろんな概念出るといいね - 12二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 18:57:55
「ヴォルデモおじさん討伐直後の散らかり放題宴会&野戦病院&葬式&大掃除ホグワーツ」が
誰と誰を会話させるにも便利すぎて妄想が止まらないんだ。あの場でならどの組み合わせでも穏やかに会話するでしょ
「先生、それ本当!?」とフレッドとジョージが同時に驚きを示した。ウィーズリー一家は今や全員固まって座り
数年前に闇の魔術に対する防衛術の教授であったスリザリンの制服姿の男と、その男が抱える額縁の中のダンブルドアと
いつ果てるともない会話を他の多くの人々と共に楽しんでいた。
「ああ本当さ。僕らが学生だった頃の変身術の教授はマチルダ『ウィーズリー』という名前の魔女だった」
肖像画のダンブルドアもそれを肯定し、懐かしそうに微笑んだ。
「ウィーズリー先生もミネルバと同じく副校長じゃったのう。フィニアス校長の代わりを務める事もよくあった」
「だけど『マチルダ・ウィーズリー』なんて聞いたことないわ」
ジニー・ウィーズリーが右隣のハリーに百味ビーンズを配りながら言った。
「ウチ親戚多いからなぁ。1人や2人知らないやつが紛れてたって気づかないぜ」
そう繋げたロンは百味ビーンズを眉間にシワを寄せて味わっていた。完全に未知の味を引き当てたらしい。
「大叔母のミュリエルなら何か知っているかしら」
屋敷しもべ妖精から夫の分もココアを受け取りながらモリー・ウィーズリーが言った。 - 13二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:04:51
- 14二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:20:16
スリザリンの7年生と元死喰い人のクラッブ父子は、マクゴナガルとフリットウィックが2人でなにやら始めたのを
近寄っていって2人の直ぐ側で興味深げに眺めていた。
「私はこれが瓦礫ではないと思うのですが、どう思われますか?」
フリットウィックの意見に賛同したらしいマクゴナガルは、目の前の崩落した壁の一部に杖を向けた。
「「おや、まあ!」」
マクゴナガルとフリットウィックが同時に声を上げ、瓦礫に『変身』させられていた犠牲者が姿を表した。
呪詛をいくつ浴びたのやらわからない見るも無惨なフェンリール・グレイバックは、まだ辛うじて息をしていた。
ウィーズリー一家や他の大勢との談笑の輪の中心でダンブルドアの肖像画と共に笑っていた男は、その光景を
遠くから見届けて「あ、バレたか」と呟いた。
- 15二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:32:10
- 16二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:33:04
- 17二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:41:33
- 18二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:52:13
1年生にして、既に「後々魔法史に名を残す偉人になる」と確信されつつあった神童アルバス・ダンブルドアと
やることなすこと突飛でありながら常に人々の笑顔の輪の中心にいる、2年前ホグワーツに「編入」してきた先輩が
どうやら決闘するらしいという噂は瞬く間に広がり、大勢の見物人が遠巻きに眺めていた。
「どっちが強いのか」という話題にいい加減うんざりしていた本人たちがその話を終わらせるべく企画したらしい。
「手加減なんてしないでくださいよ先輩」
ダンブルドアが丁寧にお辞儀しながら挑戦的に言った。
「君相手にそんな事して勝てると思うほどアホじゃないよ。けど手段は選ばせてもらう。退学になりたくないからね」
そう言って必要以上に恭しくお辞儀をした先輩は、スリザリンとグリフィンドールが半々という変な制服を着ていた。
「ステューピファイ!」
ダンブルドア少年が放った失神呪文を先輩が気軽に躱したところから、暫くの間語り継がれる「決闘」は始まった。
- 19二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 19:53:23
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:06:16
エクスペリアームスをもろに食らって杖がはるか遠くにはね飛ばされ、勝負ありかと思いきや
「ここまでか?いいや、ここからだ!!」
と言って放たれる魔法攻撃の数々を素面でひたすら避けアルバスの背後に回り込み組み付いたのち
「どおおおっせええええええーーーーい!!!!!!」
と雷鳴のような掛け声とともにバックドロップジャーマンスープレックス(勢い余って自分の頭も地面にぶつかる)をキメるレガ主概念 - 21二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:11:21
変な制服を着た先輩が猫のような身のこなしで飛んでくる呪詛をことごとく躱すのを見て観衆は大いに湧いていた。
「逃げてばかりじゃいつまで経っても終わりませんよ先輩!エクスペリああくそ!ステューピファイ!」
ダンブルドア少年は放とうとした武装解除術を中断して速やかにマンドレイクを「失神」させようとしたが
「あ、ホントに騙された。よく出来てるもんなぁそのぬいぐるみ。ハッフルパフの女生徒に作ってもらったんだけど」
なんの魔法もかかっていないただの布で包まれた単なる綿を「失神」させる必要など元々無かった。
「痛った!こんのやろ先輩!」
僅かの隙にスネを蹴り飛ばされたダンブルドア少年は呻いたが、杖を向けた先には先輩は居なかった。
「どこ行っ、ああああああああああああ!!!」
両手両足を絡めて持ち上げるような謎の関節技を食らったダンブルドア少年は痛みに呻き
ダンブルドア少年が降参するまでその名称不明の関節技は続いた。
「勝てないかぁ~~~やっぱり」
まだ関節技の痛みが引かないらしいダンブルドア少年は笑顔だった。
変な制服の先輩が1度も杖を使わずに「神童」アルバス・ダンブルドアを打ち負かした事と、完敗したものの
1年生らしからぬ素晴らしい杖捌きを見せたダンブルドア少年の戦いぶりで見物人は皆大興奮だった。
- 22二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:26:11
ここに来てレガ主先輩体術バリバリ概念が出てくるとは
マホウトコロに遊びに行ってジャパニーズ柔道か空手を習得したレガ主の可能性も存在する…? - 23二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:36:18
魔法もできて体術バリバリってのも完璧超人過ぎて面白くないからあくまで最終手段としてちょっとだけそういうのベースの格闘技をできんこともないっていうのはどうかな
「マグルがやってたなんかこう腕と足がワヤワヤしたアレってこうであってるのかな!!??わかんないけどやるしかねえ!!オラァ!!!」みたいな - 24二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:41:26
みんなの会話の輪の中心にダンブルドアの肖像画を置いてきたスリザリンの制服を着た男は
左腕が痛いと言い出したハグリッドの治療をしていた。
「ロウルの奴が生徒に杖を向けとったもんで、こりゃいかんと思って間に入ったんですだ先生」
心配そうに見下ろすグロウプに笑いかけながらハグリッドは呻いた
「それでそのソーフィン・ロウルが放った呪詛を君が浴びたんだね?ありゃ効果ないな」
ハグリッドの左腕から肩にかけて広がった痣に杖を向けながら男が確認した。
「それで今更呪いの効果が顕れたと?………呪詛を浴びたのがお前でなくその生徒だったら死んでいたなこれは」
「まさかお前さんに感謝する日が来るとは思わんかったわ……、ああその呪文はどうやら効果があるみてえだ」
スリザリンの制服を着た男の隣で同じように左腕の痣を杖でなぞるルシウス・マルフォイにハグリッドが言った。
「まさか反対呪文まで弾いちゃうとはね………ものすごい体質だ全く。ルシウス君が居てくれてよかった」
制服姿の男は呆れたように笑い、ルシウス・マルフォイも控えめに微笑み、ハグリッドもグロウプも笑った。
- 25二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:44:53
- 26二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 20:59:06
ここのレガ主のアルバスに対する一言目が大抵「やあ」なの割と好き
気安さや親しみが込められてる挨拶っぽい
声の掛け方が「へい!」だと板前っぽいし、「やっほー」は曲がり角から体乗り出してきそう - 27二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:01:18
説明省いても誰の発言なのかみんな察してくれるから便利なんよね「やあアルバス」
- 28二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:06:52
「ウグゥゥマグル学わかんないよお~~~~………;;;」
「…待てよ?本で調べるより実際見に行ったほうが手っ取り早いしわかりやすいんじゃ?」
「でもアルバスに言ったら怒られそうだな、事後報告でいいか!いってきま~す!」
~TWO YEARS LATER~
「…ハッ!?やばい!!そろそろアルバスに連絡しなきゃ怒られる!!」
みたいなことしてそう
- 29二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:12:12
アルバス君からのお説教は慣れてるけどアルバス君に泣かれるとめちゃくちゃ狼狽えるレガ主の幻覚が見えた
- 30二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:16:11
- 31二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:18:50
色んな概念があって楽しい美味しい
- 32二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:22:49
正座してしわしわピカチュウみたいな顔してるレガ主の幻覚が見えた
- 33二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:02:52
「一体何を考えてるんですか先輩は!」
レイブンクローの談話室で誰かが大声を出すのは珍しい事でそれは部屋中に響き渡っていたが、レイブンクロー生は
一切止めようとせず、むしろ皆、まことに仰る通りというような表情で談話室の中央で広がるその光景を眺めていた。
「森の中に入っていったっきり3日3晩帰って来ず!やっと帰ってきたと思ったらなんですか!」
ホグワーツの4寮全てが反映されたカラフルな制服を着ている7年生は、1人のグリフィンドールの1年生によって
床に座らされ説教されていた。床に座って尚その1年生より少し頭の位置が高いが、周囲のレイブンクロー生には
そのしょぼくれた姿がとても小さく見えた。
「アクロマンチュラと商売の交渉を結ぼうとしてたなんて!『バカのバーナバス』でもそんな事考えませんよ!」
グリフィンドールの1年生は一際大きな声を出し、周囲のレイブンクロー生は皆表情で賛同を示した。
「だって肉持ってきたら毒採らせてくれるって言うんだもん………肉なら密猟者がそこらにさ……」
小さく床に座るカラフルな制服の7年生は、怒髪天を衝く様相の1年生を目を見ずにボソボソと言った。
「そういう事を言っているんじゃありません!」
先輩に説教するグリフィンドールの1年生の目には涙が浮かんでいた。
「心配したんですからね…………」
辛うじてそれだけ言った1年生はとうとう声を上げて泣き出し、床に座る7年生はますます小さくなった。
「あなたは200点減点です」と成り行きを見守っていたウィーズリー先生が床に座る7年生に告げた。
- 34二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:06:34
- 35二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:07:51
- 36二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:14:32
- 37二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:14:56
- 38二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:17:08
レガ主は他の同じ寮の生徒全員合わせたより加点も減点も多いという強めの幻覚を見ている
- 39二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:24:00
アルバス君に泣かれてから反省して(現時点での)5W1Hを伝えるようになったレガ主、なお予定は狂うものとする
- 40二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:43:00
神SSが一杯で嬉しいな
ふと思いついたことがあるのだが、お辞儀をレガ主は殺せないけど無力化はどうだろうかとふと思った
イシドーラの感情を抜き出す古代魔術でお辞儀の感情を抜いたら無力化できるのでは?
野心やコンプレックス、怒りなどお辞儀を構成する感情の大半を奪い取った場合、お辞儀はどうなるだろうか? - 41二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:47:44
学年の離れた生徒が2人、廊下をゆったり歩きながら話し続けていた。
「それで?一晩中森の中に居て、結局占い学のアドバイスは貰えたんですか?」
グリフィンドールの制服を着た1年生のアルバス・ダンブルドア少年は明らかにご機嫌斜めだった。
「うん。ケンタウルスの中にも多少外交的……ああいや、親切な方が居て宿題の相談に乗ってくれたんだけど」
どの寮でもない紫と青のツートンカラーの制服に、これまたどの寮のものでもない謎のエンブレムをつけた7年生が
そう言いながらマグルのお菓子の詰め合わせを渡すと、どうやらダンブルドア少年は少し機嫌を直したらしかった。
「結局『群れの掟に反する』とかであんまり深い事は教えてくれなくてね、それにヒト族とケンタウルス族では
占い学に関する取り組み方が大きく違うみたいでね、けどすごく参考になったよ」
「それはちょっと興味深いですね。占い学なんてどれもよくわからないという点で同じだと思ってましたが」
小さな袋にぎっしり詰まったレモンキャンデーとやらをよく観察しながらダンブルドア少年が言った。
「よくわからないのはまあそうなんだけどね、ケンタウルス族のほうが常に良く見えているように感じたよ。
僕はむしろ彼らに学びたいなぁ『占い学』は。その方がいくらか建設的だよ」
「面白そうですけどまあありえないでしょうね。それを承諾するケンタウルス族が居るとは思えません」
そう言いながら意を決したダンブルドア少年は袋の口を開けた。
「……!ところでこれどこで買えるんですか」
ダンブルドア少年は初めて食べたレモンキャンデーとやらがお気に召したらしかった。
- 42二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:51:21
- 43二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:00:20
それをやるならランロクみたいな感情エネルギーを取り込んで超パワーを手にするほうが手っ取り早そう
確かにその手段を選べば無力化は容易いだろうが、それはレガ主にとっちゃ「ネズミが一匹湧いたから街一つ焦土にする」みたいな極端な選択かも?うまいこと例えられないけど - 44二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:00:29
レガ主が「ここ最近マグルで流行のものを取り入れてみたんだ!」と
必要の部屋で無駄に七色に光るゲーミングPC、Wifi、スマホを高度に使いこなす姿を想像した
ホグワーツでは電子機器が使用不可の問題も古代魔術で無理やりなんとかして - 45二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:23:25
- 46二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:32:08
でもレガ主の古代魔術パワーで200歳ぐらいとか長生きしそうな気もする
「僕が生まれた頃にこんなものは無かった、まるで魔法みたいだ」と
通信技術で感動して魔改造しそう - 47二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:36:01
ダンブルドアの前の校長であるアーマンド・ディペットは
(この話題に関する唯一の情報源である映画の背景セットに記されていた生没年によると)
344歳または345歳で亡くなっているので、生きてる可能性はあるっちゃあるんよな
- 48二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:39:40
そもそも毎日授業があるのに長期間留守にするなという当然の説教
- 49二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:46:33
つまりホグワーツにファミコンとかインベーダーゲームを持ち込んでる可能性もある?いや年代的にギリキツイか…
- 50二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 02:00:23
若い頃とはいえあのアルバス・ダンブルドアを泣かした経験があるレガ主めちゃくちゃええな…
- 51二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 02:16:09
ウィーズリー家からホグワーツの教授が出てるって聞いたら、知らなかったとすると絶対気になると思うのよね
ヴォルデモートが打倒されて数ヶ月後、まだまだお祭りムードのイギリス魔法界の政治的中心地に
アーサーとパーシーのウィーズリー親子は揃って職場復帰していた。
「みんながみんな忙しくしている時に僕らだけこんな事してるのは申し訳ない気もするけど」
パーシー・ウィーズリーがそう言うのも無理は無く、彼ら父子はここしばらく揃って休暇中であり
それにもかかわらずわけあって職場である魔法省への出勤自体は変わらずしているのだった。
「しかし我が家の重大事項だぞパーシー。ホグワーツの教授にして副校長を務めた親類の名を誰も知らんというのは
恥ずべき事態だ。母さんはミュリエルが何か知らないか話を聞きに行っているし、他の親戚にも声をかけている」
そう返したアーサー・ウィーズリーは受付で「休暇中 調べ物中」と書かれた札を2つ受け取って1つを首から下げた。
- 52二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 02:17:52
ここ数日実質借り切っている資料室の一角の空いた机に、パーシーは大量の資料を置いた。
「ホグワーツの教授をしてたんならいくらなんでも少しくらい記録が残ってるはずなんだ………」
「この本なら正確かもしれない………まただ愚か者め!記録の網羅性よりつまらん偏執を優先するとは!」
開いた「真なる魔法族家系図一覧」がマグルの血縁を省いて記されている事を一目で見抜いたアーサーは憤慨した。
「これみて父さん。この本。どうも僕らのご先祖が書いたらしい。マグルの親戚も全部載ってる。だけど」
今にも崩壊してバラバラになりそうな極めて古い巨大な本をパーシーが慎重にめくると、信じがたい量の埃が舞った。
「……さすが我が家だ。うわ、ありがたいがこりゃ凄いな………本当に全部載ってるらしいぞ」
その本の詳細極まりない家系図の網羅性とその膨大さ広大無辺さにウィーズリー親子は気が遠くなった。
「この名前は知ってるぞ。私のひいひいひいひいお爺さんだ。ということはこの辺に………あった私達だ」
「ジニーや僕の名前も載ってるなんて、父さんこれどういう魔法なんだろう?」
出版された後もどうやら事実が自動で反映されて記述が増えていくらしいその埃まみれの本が唯一の手がかりだった。
「マチルダ、マチルダ…………マチルダ…………マチルダ!違う聞いた話と時代が合わない。同姓同名の別人だ」
そうして無限に広がりそうな家系図を調べるうちに、ウィーズリー父子には共通の思いが生まれた。
「……この本は魔法省ではなく我が家が所有すべきでは?」
- 53二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 02:30:58
よく考えたらレガ主とダンブルドアが一年だけとはいえ共にホグワーツで先輩後輩だったってんなら
フィニアスナイジェラス校長はその頃の2人を、というか未熟な頃のダンブルドアを知ってんだよな
当時はどう接してたんだろうダンブルドアと。やっぱガキになんぞクソほどの興味も無かったんかな - 54二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 06:05:29
教科によっちゃレガ主がアルバス君に教えてただろうし(実技メインの教科)
教科によっちゃアルバス君がレガ主に教えてただろうし(座学メインの教科)
アルバス君は教えてもらえばすぐできるようになるけど
レガ主は何回アルバス君に解説してもらってもどうしても頭に入らなかったりするんだ(魔法史とか) - 55二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 10:22:02
「ところでパーシーこの本どこで見つけて来たんだい?父さんいろんな部署に行って探したけどこんなのなかったよ」
やたら歴史が長い上、横方向には無限に続くかとすらと思われるウィーズリー家の系譜を睨みつつアーサーが言った。
「『廃棄予定品一時保管室』の奥の蜘蛛の巣だらけ埃まみれのボロ棚の端っこ。長いこと誰も触ってない棚だってさ」
パーシーはそう言って笑い、舞う埃を吸い込んで軽くむせた。
「担当職員を非難する気にはなれないな………こんなの誰だって捨てようとするし、必要無きゃ誰も触りたくない
だろうさ…………いくらなんでも保存状態が悪過ぎる。かかってる魔法は健在らしいからいいけど」
そう言って慎重にページをめくり、信じられない量の埃を舞い散らせるアーサーに、パーシーが提案する。
「この本持って帰っちゃダメかな。僕らには正当な理由があるし、魔法省に必要不可欠ってわけじゃなさそうだし」
「ああ、たぶん申請すれば所有権も認められるだろうね。後でキングズリーに相談してみよう」
ウィーズリー父子はそう言いながら、自分たちの家の膨大な歴史となおも格闘を続けた。
- 56二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 10:44:11
なんか参考にならんかと思ってぼんやりググってたら日本魔法省のホームページとツイ垢見つけて草
- 57二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 11:36:40
「先輩、このレポート間違いだらけですよ。イギリス魔法省よりウィゼンガモット法廷の方が古い組織ですし
アズカバンが発見されたきっかけがエクリジスの死によって保護呪文が失われた事なのは合ってますけど
彼が死んだ原因は不明で、少なくとも誰かに打倒されたという記録は無かったはずです」
現在の利用者の要望に従って広々とした住みよい研究室となっている「必要の部屋」では、1年生に宿題を見てもらう
7年生というなかなか見られない妙な光景が広がっていた。
「もうやだ!ビンズのバカ!ホグワーツ主任睡眠導入術師!」
ハッフルパフの制服を着てスリザリンのマフラーを巻いた7年生がとうとう音を上げた。
「それに『エクリジスが吸魂鬼を創造した』というのはあくまでも有力な仮説の1つであって証拠はありません」
容赦なく続けたグリフィンドールの1年生、アルバス・ダンブルドア少年は助け舟を出すことにした。
「ほらレモンキャンデーあげますから。そろそろ交代しましょう。『検知不可能拡大呪文』の練習したいです僕」
およそ1年生とは思えない事を言うダンブルドア少年から飴玉を受け取って口に入れた7年生の先輩は
すぐにそれを噛み砕いて飲み込み、気持ちを切り替えて教える側に回った。
- 58二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 13:58:14
大天才、最高の文をそんなに創作して疲れてはいないか?大丈夫か?本当に無理はしないでいいからな…?
- 59二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 14:42:56
このレスは削除されています
- 60二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 14:45:45
【この時期レガ主は何してたんだろうな?のやつ】
その昔、異例ずくめの「ホグワーツ編入生」だった魔法使いは未だに学生時代の古びた制服を着ていた。
ホグズミード村の「ホッグズ・ヘッド」の前で人を待っている、4寮全ての制服を4分の1ずつツギハギして一着にした
らしいカラフルで歪な装いのその人物はもはや老人と言って良い年齢だったが、外見は完全に卒業を間近に控えた
現役のホグワーツ生徒、どう見ても成人前後のティーンエイジャーだった。
「お久しぶりです、先輩。相変わらずのようで」
そんなかつての編入生を先輩と呼んだ、現代魔法界で最も有名で偉大な魔法使いは予定の時間ピッタリに現れた。
「やあアルバス。本当に久しぶりだね。まずはそうだね、………お疲れ様」
アルバス・ダンブルドアを優しく労ったカラフルな制服の「先輩」は、そのまま事前に予定していた通りに
ダンブルドアの腕を取って「付き添い姿くらまし」した。目的地の正確な場所はダンブルドアしか知らないのだ。
「私の大切な友人を、先輩にきちんと紹介した事がありませんでしたね」
暗い廊下を歩いた先の重い扉を開けながら、ダンブルドアは尊敬する先輩とともに独房の中へ足を踏み入れた。
「前から一度直接会って話したいと思っていたよ、ゲラート・グリンデルバルド」
ダンブルドアの先輩がそう声をかけた先、広くない独房の隅に、先日まで魔法界を席巻し未曾有の恐怖に陥れていた
最も悪名闇の高い魔法使いが疲れ果てたように座り込んでいた。
「ああ、お前の話は何度も聞いた。はじめまして『先輩』」 - 61二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 14:49:25
特大の誤字にどうしても心が耐えきれずに消してレスし直したのにもっと酷い誤字見つけて草
- 62二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:02:06
大丈夫!読める読める!!SSありがと!!
- 63二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:07:21
- 64二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:13:13
- 65二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:14:23
最も悪名高い闇の魔術師と、先日それを打倒した最も偉大な魔法使いと青年の姿をしたその学生時代の先輩の3人が
薄暗いヌルメンガードの独房の中で対面していた。
「百味ビーンズ食べるかい?」
数日前まで魔法界における恐怖という概念そのものだった人物にすらいつもの調子を崩さない青年は気軽に微笑んだ。
「本当に聞いていた通りのようだな。『緊迫』という概念を持ち合わせないらしい」
グリンデルバルドは差し出された楽しげなデザインの箱に手を伸ばさない。
「アルバスは食べるよね?」と言いながら振り向いた先輩に、ダンブルドアは「いただきましょう」と笑顔を返す。
「百味ビーンズ食べなよ。楽しいよ?」
受け取らなければ状況は進展しないと悟ったグリンデルバルドも箱に手を入れ、3人が1粒ずつ同時に口に入れた。
「なんと、湯垢味だ!」「……貴腐ワイン味とはな」
顔を顰めるダンブルドアと美味しかったらしいグリンデルバルドの眼前で、大ハズレを引いた青年がのたうち回る。
「あっっっっっっっっっまい!!!!!うーーーーわ甘い甘い甘い!!『アカミチェ味』だこれ!」
ガーナ原産の「マグルの果物の中で最も甘い」と言われるそれに襲われた青年が落ち着くまでにはしばらくかかった。
- 66二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:23:34
- 67二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 15:40:51
「多少実績をあげているからといって何もかもが許される訳ではない事くらいは貴様でもわかるな?」
フィニアスナイジェラス校長直々に説教をくらっている7年生は、水玉模様のパジャマの上から
スリザリンとハッフルパフのマフラーを巻いてナイトキャップを被り、ド派手なメガネをかけたまま下を向いていた。
「他の教授達は貴様に甘いようだが、そんな価値が貴様に無い事は明らかだ。これ以上の罰則を喰らいたくないのなら
そこらの猿のほうが賢いのではないかという疑いを晴らしてみたまえ。貴様に可能とは思えんがな」
品のないマグルを見る時の顔でそう吐き捨てたフィニアスナイジェラス校長がその場を去った後、こっそり見ていた
グリフィンドールの1年生がうなだれる7年生に声をかけた。
「言い方酷いですけど、正しいのは校長ですからね。先輩の服装は勝手すぎます」
そう言われた7年生は泣きそうな顔でその1年生を見た。
「だってわかんないんだもんどんなのがいいか…………それにかかってる魔法の効果だって色々さぁ………」
「先輩の寮の制服を普通に着ればいいだけじゃないですか」
当然の返答をした1年生に、先輩は魔法界の成人年齢に達しているとは思えない発言をした。
「それはつまんないからやだ…………」
「わがまま言うんじゃありません!」
そのまま始まった説教の後、今度ファッションの講習をしようという話でその場は落着した。
- 68二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 17:03:02
「コウモリ鼻くその呪い」なんてものがあるくらいだし
(この呪いを浴びた奴の鼻から鼻くそが全部出てコウモリの形になって顔中を襲う。ジニーが得意な呪い)
相手の口の中を耳くそ鼻くそでいっぱいにする呪いもありそう
- 69二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 17:05:57
「アルバス!マグルの世界で一番甘いって言われてるお菓子買ってきたよ!一緒に食べよ!!」
「マグルの甘味ですか、毎回どこでそんなもの仕入れて来られるのやら…して、なんという名前です?それは」
「グラブジャムン!!」
「当たり前ですが聞き馴染みのない響きですね。1kgも買ってきたんですか?」
「いやこれしか売ってなかったんだよね、もう少し小さいのにしようと思ったんだけど」
みたいな二人を幻視した
不定期にマグルの世界で一番〇〇な✕✕シリーズを買ってくるレガ主 - 70二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 17:18:41
ココ最近の神SSが最高すぎる……ありがてぇ………
- 71二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 17:34:21
「わーーーー!あーーーーー!アグアメンティ!!」「何してるんですか先輩!」
未だ口の中に居座る耐え難いほどの強烈無比な甘みどうにかしたい青年は口を開けてそこに杖を向ける。
そして案の定大量の水に襲われた青年に杖を向けたダンブルドアは、独房が水没する前に杖の一振りで水を消した。
「魔法史に残るマヌケな最期を遂げるところだったな」
グリンデルバルドが表情を変えずに呆れ果て、青年は度を越した甘みと気管に入った水に負けまいと努力していた。
「ごめんねゲラート君………何の話がしたくて来たのか忘れちゃったからちょっと待ってね………」
青年は回復にしっかり10分を要し、本題を思い出すのにもう10分消費した。
「おまたせしましたゲラート君。本日こうしてお伺いしましたのは『杖なし呪文』を僕に教えてほしいからです」
青年のその提案はグリンデルバルドに表情を変えさせた。
「今、他ならぬ私に魔法を学ぶというのが世間的にどういう見られ方をするかわからんのか?私の後継者として
扱われたいのか?ウィゼンガモットに引き出されるぞ?」
「だってアルバス君が忙しいって言うんだもん。君は暇でしょ?」
気安くそう言いながら2粒めの百味ビーンズを食べる青年は、世間体などどうでもいいらしかった。
「わ、『よく肥えた畑のいい土味』だこれ」
眉間にシワを寄せた青年を見てダンブルドアは笑い、グリンデルバルドも少し表情が柔らかくなったように見えた。
- 72二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 19:54:53
こんな・・・こんな神ss師達がこんなに・・・最高・・・
- 73二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 20:07:42
このレスは削除されています
- 74二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:04:19
ほしゅ
- 75二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:34:15
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:57:34
駄文師です。レスを無駄遣いしてすいません…。
「先輩」
この世で最も偉大な魔法使いと呼ばれる老人は、見るも可憐な少女…身につける鎧がなければ…に話しかけた。
どうやら目眩し術でも使っているのか。こんなに浮いた格好をしているのにダンブルドア以外誰も存在に気づいてはいないようだ。
「やあアルバス。どうしたんだい?」
明らかに浮いた服装をした『先輩』と呼ばれている少女は、朗らかに青年の声で問いに応じた。
「これって…三代魔法学校対抗試合に参加するニ校を迎え入れるためののパーティですよね?」
パーティ特有の喧騒が耳に響く。リズミカルな足踏みの音に紛れ、ハリーは未だ自分が代表に選ばれたことを信じられなさそうにしている。
「そうだね。いやー、ダームストロング校の棒術は見事だった。惚れ惚れするよ。一般人である僕には真似できないね。そうだ、今度はダームストロング校に入学してみるのも悪くない。ところでアルバス、レモンキャンディーはいるかい?」
「頂きましょう。にしても先輩が相変わらず当たり前のようにホグワーツに潜入していることは置いておいて・・・そのの服はなんの冗談ですか?」
アルバスはその先輩からもらったレモンキャンディーを舐めながら、言ったところで意味のない問いを投げかける。
「冗談?何を言っているんだいアルバス・パーシバル・ウルフリック・ダンブルドア僕は本気だよほらこの鎧のこの腕のところなんて…」
アルバスは密かにため息をついた。長年の付き合いだ。この人がドレスコードやファッションセンスが皆無で、服について尋ねると服の性能を褒め称え始めるのは、長年の付き合いで分かっていたことだった。舌を使いレモンキャンディーを縦横無尽に舐め回す。酸味とほのかな甘みが唾液と絡み口の中で粘っこく残り続ける。
矢継ぎ早にこの鎧を褒め称える少女は、本来ここにいないはずの人間?である。
事実、今回の対抗試合の会場であるホグワーツはもはや魔法界でここよりも警備が厳重なところはない、と言えるほどの警備体制だった。
だったのだ…が、
目の前のホグズミードをこよなく愛する自称一般人はどうやら難なく突破してパーティに参加しているようだ。 - 77二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 21:57:44
…普通一般人は白昼堂々ホグワーツに潜入しようとは思わない。
「先輩ならグリンゴッツの財宝も自由に持っていくことができそうですね。」
ふ、と微笑んだ。この人ならばむしろ金庫の番人であるドラゴンを密猟し、繁殖を試みるために潜入するだろう。
「えー?そんなことしないよ?第一財宝なら密猟者とか闇の魔法使いから嫌と言うほど搾り取っているんだ。それとも、僕はちゃんと人権がある人達にそんなことするような人だと言うのかい?アルバス」
「いえ、例え話です。」
えー、なんだよー、と不満を垂れている少女を横目に、アルバスはこの人をどうやって対抗試合の課題に介入しないよう交渉するか、頭を悩ませる。
レモンキャンディーは気がつくととても小さくなっていた。ホグワーツの校長である自分を、未だ後輩として扱ってくれるのは…これから先もこの人だけだ、とふと思いながら。このとんでもない変人であり、偉大な魔法使いの後輩は小さなかけらを噛み潰した。 - 78二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:02:48
レガ主「飲み込みと成長がすごいよアルバス!」
アルバス「は、はぁ…ありがとうございます…」
レガ主「そんだけ出来るなら僕と決闘を」
アルバス「遠慮しときます」
―――――――――――――――――――
ダンブルドアの墓前にて
レガ主「結局…キミはどんな偉大な魔法使いになっても、最後まで僕と決闘をしてくれなかったね…」
最後まで先輩と決闘を渋り、最後の最後まで戦うことが無かったレガ主も良いと思います - 79二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:17:24
無駄なんて思わないよ大天才!ただ創作って体力がいるもんだからね、無理はしないでくれたまえよ!!
- 80二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:51:00
むしろあなたほどの大文豪のSSをタダで見てよろしいのですか…?駄文などと遠慮なさらず無理はなさいませぬよう応援しております
- 81二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 22:59:54
レガ主がアルバスに怒られてる光景に慣れてしまったとある同級生。談話室で二人を見かけたから(またレガ主が何かやらかしたのか……?)って興味本位で近づいていったらめちゃくちゃ難しい話をしててスペキャの顔になる同級生
- 82二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 00:57:54
寝て起きたら自分以外が書いたやつがいくつも!嬉しい!!!
「褒めてもらえるのはありがたいけどスレのSSが8割自分産だと読む楽しみがなぁ」とか傲慢な事思ってた!
「ウィーズリーさん!取引先の方がお見えですよ」
ダイアゴン横丁でも一際賑わう悪戯専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズのバックヤードに
店員の魔女が表から顔だけ覗き込んで声をかけた。
「ありがとうベリティ。だけどその呼び方やめてくれって言ったろ?ここにはウィーズリーさんが3人居るんだぜ」
そう言った見事なドラゴン革のスーツを着たフレッド・ウィーズリーは、待ちに待っていた相談相手が裏口から
姿を現したのを確認してますます笑顔になった。
「来てくれてありがとうございます、先生!」
フレッドと全く見分けがつかないジョージ・ウィーズリーは「原料・マジめっちゃ特別取り扱い注意」と書かれた棚を
閉めながらこれまたいつも笑顔なその顔をますます笑顔にさせて言った。
店長2人という妙な経営体制でありながら、W.W.W.は多くの企業が抱える所謂「お家騒動」とは完全に無縁だった。
「やあフレッド。それにジョージも。元気そうだね。ロンは?」
笑顔を返した壮年の男性は安物と一目でわかるコートを着て、やたらめったら派手なメガネをかけていた。
「あいつは商談を纏めに行ってるんだ。あいつが闇祓いをやめてこっち手伝うって言い出した時は正気を疑ったけど」
「俺達の判断は間違ってなかったみたいなんだよな。『さすがにそれはやめとけ』って言ってくれる奴を経営に
加えたほうが、長い目で見ればいい影響が出ると思ったんだ。もちろん俺達だって弁えてはいるつもりだけど」
そう言いながら双子は壮年の男性にソファーを示して着座を促した。
「で、僕に相談があると」
「そうなんだ。俺達、全部の商品が『愛すべきイタズラ心』と『本気の悪巧み』を見分けられるようにしたいんだ」
「で、悪人には使えないようにしたい。俺達『悪戯請負人』だ。本物の悪党はお呼びじゃない」
双子の提案を壮年の男性はとても素晴らしいと褒め、グリフィンドールに20点!と言いながら笑った。
3人の具体的な相談はそのまま、店員の魔女ベリティが双子の片方を呼びに来るまで長時間続いた。 - 83二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 01:27:29
「ちゃんとした痣消しを開発しなきゃならなかったんでね」とか言ってたり
原作のセリフから垣間見えるズル休みスナックボックスの開発風景とか
節々でお行儀の良さと性根の善良さを見せつけるんよなフレッドとジョージ - 84二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 03:00:40
(ん?………ロンが闇祓い辞めたんならヴォルちゃん敗死後だけどそれなら双子は見分けがつくはずでは……せや!)
「無事かい!」
2年前にホグワーツの闇の魔術に対する防衛術の教授をしていたパジャマ姿にグリフィンドールのマフラーの少女は
血相を変えて隠れ穴の玄関に現れたが、同じく欠片の余裕も無い表情のリーマス・ルーピンと、玄関の直ぐ側で
今まさに外出しようとしていたビル・ウィーズリーがすぐに杖を向け、ルーピンが決然として叫んだ。
「止まれ!かつて1度だけ『ダンブルドアの先輩』が私に語った『最も苦い思い出』とは何だ!」
そこに居る大半が7人のポッター作戦を辛くも生き延びたばかりで、隠れ穴の全員が平常心とは程遠かった。
「セバスチャン・サロウ。出かけなくていいよウィリアム君。僕が済ませたから」
静かな受け答えで本人であることを簡潔に証明した「ダンブルドアの先輩」はすぐに本題に入った。
「無事で良かったリーマス君。で、ジョージはどこだい」
リーマス・ルーピンは速やかに杖をしまってパジャマ姿の少女を2階に案内し、その部屋の中央のベッドとその周りに
集合しているウィーズリー一家のところに案内した。
「やあジョージ。生きててよかった。君に急ぎの届けものがあってね」
どうして事態を知ったのか聞くモリー・ウィーズリーにパジャマのポケットから小さなダンブルドアの肖像画を
取り出して見せつつそう言った少女に、声だけで誰が来たのか察したらしいジョージがベッドの上から返事をした。
「来てくれたんですね先生………僕は見ての通りますます男前になりましたよ…………」
「それで届け物って?」と聞くフレッドは、ジョージが横たわるベッドのそばの床に自分の寝床を移したらしい。
「ほらこれ。僕探してきたんだ。君の持ち物だろうジョージ?」
そう言った少女が懐から取り出した瓶の中で薬液に浸されているのは、未だ傷口が鮮やかな人間の耳だった。
「まだトム君のご友人方が何人か飛んでたけど皆撃ち落とした。…………アラスター君も見つけて連れてきたよ」
そう言った少女はジョージの枕元まで行き、杖を取り出して耳の入った瓶の蓋を開けた。
- 85二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 05:43:55
ダンブルドア少年が先輩に何の教えを請うかっつったら実技なんだろうけど
1年生だとしても習得に苦労する様子の想像ができないんよなアルバス・ダンブルドア
「こんなとこに何があるってんですか先輩。僕呪文学の自習に付き合ってほしいって言っただけなんですけど」
森の中で迫りくる怪しい魔法使いの集団と戦闘しながらそう言うグリフィンドールの1年生は大柄な魔女と
1対1になりながらもまだ余裕があるようだった。
「やー、ギャレスに特別な薬の材料を頼まれてさあ。ちょうどいいと思って」
杖で狙っていた魔法使いに落雷を見舞い、ついでにその周りの奴らに白菜を投げつけながら気軽に答えた7年生の
女子だと思われる生徒は、スリザリンの制服を着てグリフィンドールのマフラーを巻き、ものすごくふわふわした
ナイトキャップを被ってやたらトゲトゲしたサングラス越しに目を輝かせて笑っていた。
「またウィーズリー先輩と妙なもの作ってるんですか……でなんですかこいつらは。みんな倒しちゃいましたけど」
「密猟者の集団だよ。こいつらホントにいくらでもいるんだ」
辺りにある檻を片っ端から開放して中の魔法生物を逃してやっている1年生のダンブルドア少年に、その魔法生物達を
次々とスーツケースに吸い込みながら7年生の女生徒は今更状況説明を行った。
「実戦はどうだった?アルバス君」という7年生の女生徒の、斃した密猟者の持ち物を漁りながらの質問に
「1人ずつ相手するので精一杯でした。先輩みたいに何人も相手しながら僕のことまで気にかけるのはまだ無理です」
そう答えて地面に座り込んだダンブルドア少年に、7年生の女生徒は優しく笑いかける。
「初めてであれだけ周りが見えてりゃ上出来も上出来だよ。それにどうも君の魔法力はホントにとんでもない
みたいだね。『エクスペリアームス』であんなに勢いよく人が吹っ飛ぶの初めて見たや!」
「ありがとうございます。でも授業や訓練で魔法を使うのとは本当に全然違いますね。注意を払うべきところが
あまりにも多いし、一瞬も気を抜けない。全然なんでもない少しの失敗なのに、致命的だと錯覚しそうになる」
「一回でそこまで学び取れるのがすごいんだよアルバス君。さ、言ってた場所はもうちょっと向こうだ」
密猟者の集団を壊滅させた7年生の女生徒と1年生のダンブルドア少年は、そのまま仲良く森の奥へ歩いていった。 - 86二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 08:39:28
作者です。励ましてくれて嬉しい…あと誤字ありましたね。すいません。
ん?君は…そうか。一年の〇〇か。
ほら、あそこにグリフィンドールのマフラーをつけて、ハッフルパフのローブを着た青年。
君は彼を知っているかい?
…知らないなら俺が教えてあげよう。
彼はこのホグワーツで在学中最も偉業を成し遂げた男さ。だが、とんでもない変人だから悩みを抱えていない時はお近づきになりたくないな。
その隣にいるグリフィンドールの服を着た一年生。彼はまあ…言わなくても知っているだろう?
アルバス・パーシバル・ウルフリック・ダンブルドア。一年生にして誰もが彼を『今後偉大になる魔法使い』と囁いている。可哀想に、父親の事件さえなければ彼と関わり合いになることはなかったのに…。
彼はしっかり者だから、あの変人の奇行を止めてくれている。一年に叱られる七年生の絵面は見ていてとても面白いぞ。
さて、今回は何をして叱られているのかな…?
「先輩。そこで切り落とした心臓に魔法戦士はどんな魔法をかけたのですか?」
「ああ、これは変身術の応用だね。その後心臓に毛が生えたとの記述を見る限り、恐らく心臓を生物として変化させる魔法をかけたんだ。なあに、君ならばそんなに難しいことではないよ。変化呪文は前に教えただろう?その魔法を軸として、心臓の機能を続けたまま切り離す…いや、魂のつながりを維持したまま切り離し、生物に変化させる。」
「そう考えると分霊箱みたいですね」
「そうだね。言われてみると身体の分霊箱だ、とも捉えられそうだ。アルバスの意見はいつも参考になるよ。まあせっかく考えたがこの魔法、君ほどの魔法力がないと発動はおろか開発すらできないだろうけどね。」
「先輩がやろうと思ってもできないなら安心ですね。では次にこの『バビティ兎』についての解説を…」
「いややろうと思えばできるよ?」
「ん?」
「え?」
え、変化呪文?なにそれ??
知らない…こわ…
以上がモブから見たレガ主と吟遊詩人ビートルの物語を真面目に考察する二人という>>81様のアイデアが混ざってできた妄想です…
- 87二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:24:24
神文士の集いか?
- 88二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 09:26:28
- 89二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:00:39
レガ主が生きてたらたぶんトムリドルくん討伐後はまたDADAの教師やってるよな
ヴォルデモートがついに打ち倒されてからかなりの年月が経ち、「1年以上勤められない」という通例から開放された
闇の魔術に対する防衛術の教授職を今年からまた担うその魔法使いはマクゴナガル校長より何世代も老齢でありながら
初老にさしかかったくらいの姿をしていた。
「「「おはようございます先生!」」」
机も椅子も無い広い教室に入ってきたスリザリンとグリフィンドールの1年生達は、皆目を輝かせて挨拶をした。
スリザリン寮とグリフィンドール寮は、かの「ホグワーツの戦い」をきっかけにめざましい関係改善を遂げていた。
「やあアルバス君。元気そうだねヒューゴ。先生別に気にしないからさっさと全部食べちゃいなさいスコーピウス」
一人ひとりに挨拶を返す先生の後ろには歴代の「闇の魔術に対する防衛術」の教授達が肖像画の中から見つめていた。
「……………。…………!」
スリザリンの1年生アルバス・セブルス・ポッター少年は、額縁の中にいる父親と目が合うのが気になるらしかった。 - 90二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 10:07:05
アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアは大きなため息を吐いた。机の上には何枚も書き損じた手紙が散らばっている。
数日前、嵐のような出会いを果たした7年生の姿を思い浮かべるのも何度目だろうか。初めて出会った時、彼はグリフィンドールの制服を着ていた。だから最初は同じ寮生だろうと思ったのだが、そう言えばハッフルパフのマフラーも巻いていた。
そうかと思えば授業の移動中にちらりと目撃した時はレイブンクローのマフラーを巻いてスリザリンの制服を着ていた。
(一体どこの寮生なんだ……)
会って話したいからと手紙を出そうにも、妙に緊張してしまって上手くいかない。彼は7年生の首席だった。変人という噂は数あれど、実力は確かなのだろう。そんな彼に新入生である自分が──しかも父親の件で周囲から距離を置かれている──手紙を出してもいいのだろうか。新入生のくせに調子に乗っているだとか、これ以上妙な噂が流れるのも遠慮したい。
(ああ、今日は駄目だな……)
普段は考えないようにしているあれこれが脳内でぐるぐると渦を巻く。止めようと思っても止められないそれに呑まれそうになった時だった。
「やあ、アルバス……うわっ!?」
今一番会いたかった人の声が聞こえた。慌てて振り向くとお菓子の山……に埋もれた先輩の足。
「先輩!?」
急いで引っ張り出すと彼は蛙チョコレートを頬張っていた。今日もグリフィンドールの制服にスリザリンのマフラーとちぐはぐな格好をしている。
「いやあ、ごめんね?お菓子の山で驚かせようと思ったんだけど、ちょっと出す場所を間違えちゃった」
思わず笑いが漏れる。
「これ、全部先輩が買ったんですか?」
「ううん。貰ったのもあるけど、君と一緒に食べようと思って。はい、百味ビーンズ」
差し出された箱に手を伸ばす。同時にぱくりと食べた。
「土味だ……」
「ミミズ味です……」
二人揃って外れを引いてしまう。先輩のしょんぼりした様子が面白くて、思わず吹き出してしまった。
レガ主と出会ってまもない頃のアルバス君の葛藤。レガ主にそういうのを吹き飛ばさせたかったけど寄り添う感じになっちゃった - 91二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 11:00:50
「さて皆、適当に座って!今日はちょっと先生とお話しよう。そんな顔しないで!つまんなくはないから!たぶん!」
杖の一振りで人数分のクッションを出現させた先生は、そう言って皆にお菓子を配り初めた。
「全く。授業中とは思えん光景だな。ええ?………わしもお前に学びたかったわ」
額縁のひとつから目を光らせるかつての闇祓いマッド-アイ・ムーディはそう言って笑った。
「さあ、正しい情報ってのは時に極めて貴重で品薄になるし、かけがえのない財産にも、強力な武器にもなる。これは
魔法省を乗っ取ったヴォルデモート卿に無理矢理従わされていた頃の『日刊預言者新聞』だ」
先生が杖を振って配った新聞の紙面には、壁にかかっている肖像画の中に居る顔のひとつが大写しにされていた。
「「問題分子ナンバーワン………」」
同時に見出しを読み上げたアルバス・ポッターとヒューゴ・ウィーズリーは信じられないという表情だった。
「今日は、皆からの質問を制限なく受け付ける。色々噂が流れているようだからね。昔の話について。他の先生方
とも校長先生とも相談済みだし、僕がわからないことでも、後ろで見てる歴代教授達なら知ってるかもしれない」
先生のその宣言に生徒達は一気に熱狂したが、額縁の中から響いた厳しい声が釘を刺した。
「勿論、吾輩達に関する個人的な質問に対しては回答を拒否する場合があると理解するように」
ハリーポッターの肖像画から最も離れた位置の額縁の中に現れたセブルス・スネイプは少し不愉快そうだった。
「はい。じゃ君から行こうかスコーピウス。質問はなんだい?」
「分霊箱って正確にはどういうものなんですか?ヴォルデモートがそれを1万個作ってたって本当?」
先生の後ろの壁の肖像画が皆笑顔になり、両端の額縁の中にそれぞれ居るセブルス・スネイプとハリー・ポッターも
揃って笑った。そして他より少し高い位置の1番大きい肖像画の人物も優しく微笑んで口を開いた。
「7つじゃスコーピウス。ヴォルデモート卿は7つ作ろうとした」
アルバス・ダンブルドアの訂正に、ハリー・ポッターが笑顔で続いた。
「1万個も作ったらもう自分の名前もわかんなくなったって不思議じゃないな。それだけで死んだって驚かない」
2人の発言に続いて先生が分霊箱というものの説明を始めると、話が進むにつれて生徒たちは背筋を凍らせていった。
- 92二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 11:04:49
- 93二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 13:42:03
すごい量のSSが投下されててここ数日が凄い楽しい……
ほんとありがとうございますですわ。
肖像画ダンブルドアも一緒に先生してくれるとか凄い良いなぁ…… - 94二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:05:09
レガ主カエルチョコカード化妄想
カード名:Dark Raven
説明:生没年不明、19世紀末~。
ホグワーツ生である事だけが分かっている人物。
時折城を抜け出しては禁じられた森で密猟者等の悪党狩りを繰り返しており、彼らからは完全に恐怖の象徴と化している。 - 95二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 14:18:05
でもたまに(肖像画であって”アルバス”では無いんだよね…)と少し物悲しくなるレガ主
アルバスに会うたびにいつもあげていたレモンキャンディーもポケットから出すことなく
しまいっぱなしでちょっとブルーになりそう
- 96二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 15:10:18
この概念だとセバスチャンとかオミニスは結局どうなってるのかな…
- 97二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 15:22:27
9と4分の3番線から出発したばかりの特急列車の中で、期待に胸を膨らませたホグワーツの新入生男女3人組が
山盛りの蛙チョコレートを開封していた。
「あ、やった!ダンブルドアだ!」「腐ったハーポ………誰……??」「まあ!グウェノグ・ジョーンズだわ」
さっき出会ったばかりなのにもう仲良くなったらしい3人は楽しそうにカードを眺めていたが、やがて窓際に座る
女の子が、グウェノグ・ジョーンズのカードを置いてもう1箱開封しカエルを頬張り、そのカードを見て首を傾げた。
「だれかしらコレ………名前のところが空白だわ。それにこの服装はいくらなんでもへんよ」
そのカードの中の人物は向かって左半分がスリザリン、右半分がグリフィンドールカラーの制服を着て、その上から
レイブンクローのエンブレムが付いたハッフルパフのマフラーを巻いて、パーティグッズにしか見えない
ド派手なメガネをかけて女の子に微笑みかけていた。
「その人僕知ってるかもしれない。そんな服の人の事を僕のじいちゃんから聞いたことがあるよ」
そう言いながらまた1つ箱を開けてカードを取り出した男の子は急に大きな声を出した。
「噂をすればだ!ロンじいちゃんのカード!やーーーーーーっと3人揃ったぞ!」
ポケットからハーマイオニー・グレンジャーとハリー・ポッターのカードを取り出してロンのカードと並べた男の子は
満足そうにニンマリした。
その時、3人がワイワイしている座席の側を百味ビーンズの箱片手に通っていった上級生は、派手なメガネをかけ
ヨレヨレのパジャマを着てハッフルパフのマフラーをしていたが、3人はそれに気づかずカードを眺め続けた。
- 98二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 15:29:37
- 99二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 16:30:32
- 100二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 17:05:49
「やあアルバス。ここに居たんだね。……………なんだいその顔は」
いつもの住みよい研究室仕様の「必要の部屋」の隅っこの床に座り込んでいる1年生のアルバス・ダンブルドア少年に
ハッフルパフの紋章が付いたスリザリンのマフラーとだるだるのパジャマを着た7年生の女子らしき生徒が
優しく声をかけた。
「…………何しに来たんですか」
先程まで泣いていたらしいダンブルドア少年は変な格好の女生徒を睨みつけたが、返ってきたのは微笑みだった。
「何ってここ僕の部屋だよ。そりゃ来るさ」
「『必要の部屋』は必要としている者のための部屋であって先輩の私室ではありません」
教科書のような物言いをするダンブルドア少年のごまかしは、その女生徒には通じなかった。
「部屋の様子が僕が普段使ってる時のそのままじゃないか。開封済みの百味ビーンズもそのままだ。てことは君が
この状態の部屋に入りたいと望んだんだろう?この『僕の部屋』に」
どうやらこの7年生の女性徒は、ダンブルドア少年のことなら何でもお見通しのようだった。
「まーた家の事で何か言われてるのが聞こえちゃったんだね?全く、もう」
そう言ってこの「先輩」はダンブルドア少年を無理矢理部屋から引っ張りだし、その腕をつかんだまま
有無を言わさず走り出した。
「何、何を。どこに行くんですか!」と彼にしては珍しく何も察せないらしいダンブルドアに、女生徒は笑った。
「スリザリンの談話室。僕の友達に会わせてあげる」
- 101二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 17:24:28
ホグワーツ城の地下階に位置し、大きな窓から湖の水中が望めるスリザリンの談話室は光源が緑色で統一されていた。
「ほらアルバス座って。こちらの2人がさっき言った僕の友達」
そういって談話室の隅の壁際のソファーに座った女生徒は、自分の隣に居心地が悪そうなダンブルドア少年が
座るのを見届けて、机を挟んだ正面に座る2人に発言を促した。
「君がアルバス・ダンブルドアだね?僕はオニミス・ゴーント。君の話はよく聞いてるよ」
「やあダンブルドア君。僕はセバスチャン・サロウ。このバカがいつも世話になっているね」
両目が白く染まっている青年と、ハンサムな顔にどこか陰がある青年が簡単に自己紹介した。
実はわざわざこの為に他をキャンセルして急遽時間を作った2人がダンブルドア少年に笑いかけると、まだ少し
落ち着かないらしいダンブルドア少年の隣の女性徒も、優しく微笑みを向けた。
「さ、もしよければ僕らの家族の話を聞いてくれるかい?ダンブルドア君」
- 102二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 18:55:51
セバスとオミニスが来たぜ……
- 103二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 19:03:31
96だけど何気ないことから神文出力されててヒョエエなってる
- 104二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 19:19:09
「そうですか、妹さんが………」
セバスチャン・サロウの話を一切瞬きせず聞き終えたダンブルドア少年は、スリザリンの談話室で上級生複数人に
グリフィンドールの1年生が囲まれているという、時代が違えば危機的だったかもしれない現状にも関わらず
先程まで感じていた居心地の悪さをすっかり忘れていた。
「ああ。悔しいが足掛かりすらない。闇の魔術に救いを求めた事もあったが、得たのは害意の塊みたいな知識だけだ。
だからその闇から引っ張り出してくれたコイツには、この際だからハッキリ言うが、何を頼まれても断れない」
そう真摯に語るセバスチャンに、ダンブルドア少年の隣に座る女生徒が横槍を入れた。
「嘘だーぁ。そんな事言うけどこないだ僕が『パフスケインに呪文かけて薬飲ませて30mくらいにしよう』って
提案した時は断るどころか無言で頭ハタいたじゃんか。絶対ふわっふわで超可愛くてでっかくて最高なのに」
「そりゃ誰だってそうしますよ………本当に何考えてるんですか先輩…………」
一気に呆れ返ったダンブルドア少年に、セバスチャンの隣に座る白く染まった目の青年が語りかけた。
「次は僕の番だね。もう一回言うけど僕の名前は『オニミス・ゴーント』。魔法界の現代史に明るい人なら
これを聞いて僕とちょっと世間話するだけで、僕の悩みをだいたい察する」
その時スリザリンの談話室に駆け込んできた男子生徒がセバスチャンとオニミスを見つけて叫んだ。
「よかったここに居たか!大変なんだ!ギャレスの奴が廊下で1年生に!」
それだけで何があったか理解したダンブルドア少年以外の3人は、血相を変えて一斉に立ち上がった。
「ごめんダンブルドア君、僕の話はまた今度だ」
オニミスは真剣な顔を作ってそう言ったが、笑いがこらえきれていなかった。
「けどその代わり、僕の友人をもう1人紹介できるね。彼はアルバスと同じ寮だからもう知ってるだろうけど」
そう言った変な服装の女生徒もまた、製薬好きの愛すべき友人が今度は何をやらかしたのかを想像して笑っていた。
- 105二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:38:37
「いつもいつも軽挙妄動が過ぎるぞギャレス!少しは悪い方にも想像してから行動しろ!」
燃えるような赤毛のグリフィンドールの7年生にセバスチャンが説教している横で、だるだるのパジャマを着て
ハッフルパフの紋章がついたスリザリンのマフラーをした女生徒が、派手極まりないメガネ越しに目を輝かせた。
「すごいすごい!ギャレスやったじゃん!ホントにちゃんとおおきくなってる!」
妙な格好の女生徒がそう言って見上げる先には、ハッフルパフの1年生らしき女の子が、縮尺そのままに5m近くにまで
「拡大」されてどうしていいやらわからず立ち尽くして困り果てていた。
「その子に飲んでもらうのはこっちのやつだったのに僕、渡す瓶を間違えてしまってね。けれど薬はうまくいった!」
説教が堪えていないらしいギャレス・ウィーズリーに、セバスチャンは冷酷に告げた。
「オニミスが呼びに行ったのがどの先生だかわかるな、ギャレス。変身術の教授なら杖の一振りで元に戻すだろう」
天井スレスレの背丈になってしまった女の子を安心させるべく笑いかけるセバスチャンとは対照的に
それまで平常心だったギャレスの表情が一気に凍りついた。
「マチルダおばさんを?!それだけは許してくれよ!」
「ええぇ嘘?!絶対僕まで怒られるじゃん!まだ材料を渡してるのかって!」
急に慌てだした妙な格好の女生徒を、説教から本気の怒りに変わりつつあるセバスチャンが一喝した。
「怒られて当然だバカ野郎!聞けばこの薬はお前がコイツに頼み込んで作らせたって話じゃないか!」
「だってぇ………パフスケインおっきくしたかったんだもん……………」
大きな大きな女の子の直ぐ側で、妙な格好の女生徒とギャレス・ウィーズリーはしぼむように小さくなった。
- 106二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:41:32
- 107二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:48:10
評論家じゃなしとやかく言わないよ、めっちゃ面白いよ
- 108二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 21:14:21
案の定ACVのカーチス家みたいな扱いになってるウィーズリー一族。←
- 109二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:08:55
ほしゅ
- 110二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:35:03
禁じられた森の中。密猟者に囲まれていたのは二人の魔法使いだった。一人はまだ顔に幼さの残る少年で、グリフィンドールの制服を着ている。もう一人は彼よりも背が高く、ハッフルパフの紋章がついたスリザリンカラーのマフラーを巻き、レイブンクローの制服を着た青年だった。
少年がちらりと青年を見上げる。
「どうします?」
青年は既に目を輝かせていた。
「実践授業だ!」
額に滲んだ汗をぬぐう。視線の先では青年がよく分からない植物をばら撒き、基礎呪文で敵を次々に打ち倒していた。こちらも負けじと敵の動きを妨害したり、気絶させたりと杖を振るっていく。けれど、やはり呪文の打ち漏らしがあった。捌ききれなかった密猟者のうちの一人が、少年に杖を向けた瞬間だった。
「ちょっともらうよ!」
青年が杖を振るった。少年の目の前の敵が火薬樽に変わり、すぐさま青年が杖を振った方向へ飛んでいった。小規模な爆発が起きる。
あまりの事態に固まる密猟者達の隙を見逃さず、少年はすぐさま気絶呪文を連発した。
気がつけば二人を囲んでいたはずの密猟者は残り数人にまで減っていた。
「アルバス」
青年の呼びかけで意図を察する。
「はい、先輩」
互いに向き合い、杖を構えた。
同時に放たれた呪文が互いの背後に迫っていた敵を吹き飛ばした。
すぐさま、青年が杖を振り上げると残りの密猟者達の上空に黒い雲が現れる。そして青年が杖を振り下ろした。
雷鳴が轟く。密猟者達をまとめて吹き飛ばした青い稲妻は、少年の瞳に焼きついた。
周囲に敵の気配がないことを確認して、少年──アルバスが地面に座りこんだ。
「ああ……!つっかれたあ!」
少年らしい無邪気な声でそう叫び、笑みを浮かべながら肩で息をしている。
「お疲れさま、アルバス。頑張ったね」
ぽんぽんと労わるようにアルバスの頭を撫でた青年は汗ひとつかいていなかった。
「先輩!それよりも何ですか最後の魔法は!?雷を扱う魔法なんて聞いたことも見たこともないんですが!?」
座り込んだまま先輩の制服をぐいぐいと引っ張るアルバス。青年は誤魔化すように彼の頭を撫でる力を強くした。 - 111二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:40:37
「私が言いたいことはサロウがもうほとんど言ってしまった後でしょうから、私があなた達2人に伝える事は
ふたつだけです。まずギャレス・ウィーズリー、私は今度の貴方のお母様へのお手紙に今日の事を書きます。
そしてあなたはいい加減に慎み深さというものを覚えなさい。己の熱を己で冷ます事ができないままでは
いつか取り返しのつかない事態に陥りますからね」
変身術教授にして副校長でありギャレスの叔母でもあるマチルダ・ウィーズリー先生が厳しい口調で2人に言った。
そしてウィーズリー先生は「2人共、それぞれ40点ずつの減点です」と宣告すると、未だ大きいままの女の子に
優しく微笑みかけた。
「身体が大きくなってしまっている以外に、おかしなところはありますか?ご気分は大丈夫?」
そう問いかけられたハッフルパフの制服を着た女の子は少し考え、それまで困り果てていた表情が急に明るくなった。
「どうしましょう!わたし、今おねえちゃんより背が高いわ!先生、もうしばらくこのままがいいです!」
- 112二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:40:57
「大丈夫なようですね。ですがそのままというわけにはいきませんよ。そのままで一体どうやって貴女は次の
魔法薬学の教室の扉を通り抜けるつもりですか?」
予想外の返答に思わず笑ってしまったウィーズリー先生は、ダンブルドア少年がその女の子に菓子の入った小さな袋を
いくつか持たせるのを待ってから、かなり女の子に歩み寄った提案をした。
「ではこうしましょう。貴女のお姉様が今回の事でとても心配しているでしょうから、一緒にその姿を見せに行って
大きい以外はなんともない事をお示しして、それから「お姉さまの目の前で」元に戻してあげますから、そしたら
念のために医務室にも行って、お姉さまに安心していただきましょう。それでどうですか?」
「はい!ありがとうございますウィーズリー先生!ダンブルドア君もキャンディありがと!またねギャレス!今度は
おねえちゃんも連れてくるね!」
呆れ返った様子のダンブルドア少年とオニミスとセバスチャンをその場に残し「罰則があるから今日の授業が全て終わったら部屋に来るように」と女の子の感想がツボに入ったらしい妙な格好の女生徒とすっかり萎れきったギャレスに
言い渡したウィーズリー先生は、大きなままで上機嫌のハッフルパフの1年生の女の子を連れて去っていった。
「紹介するねアルバス君。この人が友達のギャレス。ギャレス・ウィーズリー」
「今ですか先輩」
- 113二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:22:19
無邪気なハッフルパフ生めちゃくちゃ可愛いな…
- 114二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:33:46
「あ、そうだ。間違えて渡しちゃったって事は、本来あの子が飲むはずだったやつはまだあるんだよね。どんなの?」
さっきまで大説教されていたことをもう忘れたかのようにそう訊ねる女生徒は、いつのまにやら2寮に跨った
デザインのマフラーを外すだけに留まらず靴も靴下も脱いでしまっており、襟首が伸び放題のパジャマのみを
身に着けているという、自宅だったとしても親に苦言を呈されるであろう格好になっていた。
「ホントに立ち直り早いですね先輩………あぁ!今気づきましたけど先輩ボタン掛け違えてるじゃないですか!」
ダンブルドア少年は呆れながら杖を一振りして先輩のパジャマ姿を整えた。
「掛け違えてるのを直してやったって寝巻きは寝巻きだぞダンブルドア君」
セバスチャンはもはや呆れてすらいない。
「さっきから足音が裸足だけど、靴と靴下はどこにやったんだい?」
オニミスがそう訊くと、女生徒は誇らしげなポーズでパジャマのズボンの両ポケットを示した。
「ここ!ここがねぇ、ここにねぇ『検知不可能拡大呪文』!」
「そんな無駄に高度な事してる暇があるならまずその今にもずり落ちそうなズボンのゴムを新しいのに変えろバカ!」
そう言ったセバスチャンもまた杖の一振りで女生徒の服装を多少マシにした。
「あっっっっっっっっった!!!これ!この薬だよ!あの女の子に試してもらう筈だったやつは!」
ずっと自分の持ち物を捜索していたらしいギャレスが大声を出した。
- 115二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:54:02
「僕飲んでいい?」「もちろんさ!」
という女生徒とギャレスの阿吽のやり取りに、オニミスは呆れて笑った。
「止めても無駄だし止められないよセバスチャン。自分の意志で自分の持ち物を無償提供して、これまた自分の意志で
それを摂取するんだし、両者が一連の行為についてしっかり理解して合意済みなんだ。規則には違反してない」
「普段からこんななんですか?……僕の前ではもうちょっとなんというか、ちゃんと先輩らしいのに」
セバスチャンとオニミスにそう訊ねるダンブルドア少年は笑顔になっていた。
「コイツはいつもこうだよ。ついでに言うとギャレスもいつもこうだよ」
「むしろコイツが『ちゃんと先輩らしく』振る舞ってるのが想像できない」
「わーーーーーーお!これいいじゃん!!楽しいよこの薬!」
ギャレスから受け取った小瓶の中身を飲み干したパジャマ姿の女生徒は、燃えるような赤毛とそばかすだらけの顔に
なっていた。そして薬の名前を効果から察してギャレスと2人ではしゃぎだした。
「「 ウ ィ ー ズ リ ー 薬 ! ! ウィーズリー!ウィーーーーズリィーー!」」
ヘーイ!ヘーイ!と言いいながらセバスチャンに何度もハイタッチを強要するギャレスの隣で、パジャマの女生徒は
急に静かになってダンブルドア少年に思いっきり顔を近づけ優しく微笑んだ。
「どう?ちょっとは元気出たかいアルバス?」
1年生のアルバス・ダンブルドアは、言われてみれば、自分の家族の事を噂するのが耳に入ってきた時の気持ちなど
とっくにどこかに吹き飛んでしまっていた。
- 116二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:37:30
- 117二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:11:26
見てて面白いから無問題よ
- 118二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:09:19
「やあアルバス」
首にハッフルパフとスリザリンのマフラーをつけ、グリフィンドールのローブを着た青年は親しげにアルバスの肩を叩いた。
「まずその卵を今すぐ元の場所に返してきてください」
パジャマじゃないだけマシか、と思っていた少年は、ふと手に持っているものが絶対不味いものだと考え不可能に近い交渉を始めた。
「ねえ、見せたい所があるんだけど!それと見てよ、この卵!」
アルバスはけげんな顔をしているが、青年はお構いなく話し続ける。
「絶対アルバス、こういうの好きだと思うんだよねー!」
「その卵を今すぐ元の場所に返してきてください」
「ユニコーンの卵!僕、アルバスにずっと見せたかった所があるんだよねっ!」
驚愕に染まった目を見た瞬間、青年はまるでしてやったりとでも言うような、悪戯が成功したような笑顔でケラケラと笑う。
「やっぱりダメなやつじゃないですか先輩!!ユニコーンの家族から恨まれるわ闇の連中に狙われるわ散々な目に遭うじゃないですか!!」
「だーいじょーぶだーいじょーぶ、僕、闇の魔法使い程度どうにかできるもん。ユニコーンにはちょっと行ってピャッと借りただけー」
青年がとてつもなく焦っているアルバス少年を上機嫌のまま宥めていると、何かを悟ったのか次第に落ち着いてきた。
「まあ、先輩は言うだけ無駄か…分かりました、連れて行ってください。変な所じゃないといいですけど」
「やった!ついてきてよ、絶対ビックリするから」
ワクワクした様子で駆け出した青年を、慌てて少年が追いかける。
「あとなぜ卵を持ってきたんですか」
「アルバスの驚いた顔が見たかったから」 - 119二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:09:33
「じゃじゃーん!」
と言って青年が連れてきた場所は、世にも奇妙で住み心地の良い研究室のようにも、侵入者を無数の魔法植物で撃退する場所とも取れそうであった。
「ここは…?」
「『必要の部屋』。入った人の気持ちによって、形の変わる不思議な部屋さ!ただ、食べ物とかは出せないみたい。この前『お腹すいた』って思いながら入ったら、厨房に繋がっちゃった…」
「そうなんですね。で、なぜ僕をここに?」
「君には僕が卒業した後、あそこにある僕が育てた魔法植物達や魔法動物達の面倒を見てあげてほしいんだ」
「ええ…」
困惑しながら指さされた方を見てみると、手入れが行き届いているか分からないくらい繁茂した植物群の間にかろうじて美しい白銀の毛と角が見えた。
「今からユニコーンの繁殖方法を教えるね!」 - 120二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:15:28
~業務連絡~
読む人によっちゃ解釈違い起こしそうだし、この概念とあの概念を合体させるのに抵抗があるかもしれないけれど
「史実を考えると無いとはいえない」上に、本格的に脳内で混合され始めたから投げることにする
「あれが新しい編入生?じゃないんだっけ?先生はなんて言ってたっけ、えー………そうだ『留学』!」
旧いほうの編入生と「新しく来た留学生」が挨拶代わりの決闘を始めようとしているところを遠巻きに見物しながら
ギャレス・ウィーズリーは友人たちに話しかける。
「ああ、交換留学とかいう試みらしい。つまりホグワーツからも3年生が1人マホウトコロに行ってる」
「よろしくね留学生くん。どうも君とは気が合う気がするよ」
そう言い杖を構える7年生の女生徒は珍しく自分の寮の制服をちゃんと着ていたが、ナイトキャップを被ってもいた。
「こちらこそよろしくお願いする。確かに俺も、貴様はマホウトコロでも上手くやりそうだと感じている」
ハキハキした発音のイギリス英語でそう言った東洋人の3年生は、マホウトコロの制服なのだろう、文化の違いを
感じさせる黒い民族衣装を身に纏いグリフィンドールのマフラーをしていた。そして留学生は、対面する女生徒が
自分を見据えて鮮やかに一礼したのを認識して、それが開戦前の礼儀である事を察した。
「折角来たのだから、我が国式に礼儀を返させて貰おう。我が名は島津忠宝!島津家当主島津忠義が嫡子である!」
留学生が信じられない声量でそう叫び杖を構えるのを見ていたダンブルドア少年は、彼が遠い異国から来たのだという
事を今更ながら実感していた。後半は留学生の母語である日本語で叫んだ為、正確に聞き取れた者は少なかったが
だいたい何を言ったのかは皆理解していた。我らが「編入生」と留学生の決闘が始まるのだ。 - 121二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:35:52
スリザリンのマフラーを巻いてレイブンクローの制服を着た少年を大量の死喰い人が取り囲んでいた。
「君たちも懲りないねえ。またトム君からのおつかいかな?」
軽口を叩く。が、さすがにこの数を一人で相手にするのは骨が折れる。隙を見て離脱一択だろう。
ため息をついたその時だった。
「ため息なんて先輩らしくありませんのう」
よく知った声に振り返れば、そこにいたのは可愛い後輩だった。
「アルバス・ダンブルドア……!」
死喰い人達の警戒心が一気に跳ね上がる。
「これでも君より年寄りなんだ。ため息ぐらいつくさ」
「ほっほっほ。そんな愛らしい姿で何を仰いますやら」
彼と背中を合わせに立つ。背後に感じる彼の存在と成長を頼もしく思いつつ、杖を振り上げた。
- 122二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:37:00
持ち前の魔法力で次々と死喰い人を屠るアルバス。
「やっぱり君は魔法力が桁違いだね……!」
「先輩の手札の多さには敵いませんがのう?」
「私は器用貧乏なだけだよ。君はオールラウンダーじゃないか」
「褒め言葉として受け取っておきましょう」
「ふふ、素直じゃないなあ」
お互いの死角をカバーし合い、二人で確実に仕留めていく。アルバスが“わざと”残した死喰い人を火薬樽に変えて、投げ込むことも忘れない。爆風と炎が周囲の死喰い人を勢いよく飲み込んでいく。
「……昔より威力が上がっておりませんか?」
「火事になっちゃうねえ」
「仕方ありませんのう」
アルバスが杖を振ると死喰い人達に雨が降り注いだ。火薬樽の炎が弱まっていく。最初は狼狽えていた死喰い人達も、降っているのがただの雨だと分かると一転して攻勢に転じる。
「先輩」
彼の蒼い瞳がこちらを見つめる。
「ああ」
短く答え、アルバスと入れ替わるように立ち位置を変える。そして大量の魔力を注いだ杖を振り上げた。死喰い人達の上空の雨雲がばちばちと帯電し始める。力を込めて杖を振り下ろした。轟音を立てて雷が落ちる。感電した死喰い人が次々と倒れていった。
周囲の気配がなくなり、静寂が戻る。ぐらりと傾いだ身体を支えたのはアルバスだった。
「ご無事ですか?」
「むり……あんなに雨雲を広げるなんて聞いてない……」
「それは申し訳ありませんでした」
「思ってないだろ……」
半月眼鏡の奥の瞳が悪戯っぽく輝いている。突然ひょいと抱えられた。
「お疲れの先輩に美味しい紅茶とお菓子をご馳走しましょうかの」
「……うん。お願いするよ」
嬉しそうに微笑んだアルバスは私を抱えたまま歩き出した。
- 123二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:56:43
「先輩ってあんなお行儀の良い戦い方できるんですね…………いつもは泥酔したニフラーみたいなのに………」
ダンブルドア少年は目の前に広がる光景を見て嘆息した。
「決闘クラブだとああだよ。いつもはもう少し荒々しいけど。ホグワーツを代表してるつもりなんじゃないかな」
「ステューピファイ!………マジか凄いね君!」
素早い杖捌きで失神呪文が防がれるのを見て、制服にナイトキャップの女生徒は感嘆した。
「3年生で無言呪文とは!」と、観戦していたらしい壁の肖像画の中の騎士が声を上げた。
「 デ ィ フ ィ ン ド !!」
留学生の呪文をギリギリ躱した女生徒は、それが当たったらしい背後の壁から轟音が響いたのを聞いて肝を冷やし
お行儀の良いフリを止める事に決めた。なぜならまだ死にたくはないのだから。
「レデュシオ!ああーーーまあ避けるよね!………オラァ!!」
女生徒が杖を振って室内にも関わらず引き起こした落雷を飛び退いて避けた留学生は、自分の方に飛来する複数の
マンドレイクと白菜を見据えて呟いた。
「せからしか」
留学生が腰に提げていた刀の鍔に空いた穴に速やかに己の杖を差し込み纏めて握ったのを目視できた者は少なかった。
白菜とマンドレイクを即斬り捨てて一気に距離を詰めてきた留学生に誰よりも驚いたのは対戦相手の女生徒だった。
「えっ嘘、ひえ!!」
尻餅を搗きながらも留学生の心臓に杖を向ける女生徒の喉元に刃が迫ったところで、へキャット先生の声が響いた。
「そこまで!」
「………迫力で負けましたね先輩」
どうやら腰が抜けたらしい女生徒をセバスチャン・サロウと共に助け起こしながらダンブルドア少年は笑った。
- 124二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:23:09
「貴様ずいぶん手段を選んでいただろう」
女生徒にそう言いながら歩み寄った留学生の青年は少し不機嫌そうだった。
「君を軽んじたわけじゃないんだよ、ただ僕が選べる残りの戦い方を君相手にやったら退学どころかアズカバンだ。
あ、アルバス君そうそれその瓶。ありがとね」
女生徒のズボンのポケットに自分の杖を突っ込んでいたダンブルドア少年は「呼び寄せ」た薬を女生徒に手渡した。
「ねえ、叔父さんが言ってたんだけどさ、マホウトコロにはマグルの先生が居るって本当?」
ギャレス・ウィーズリーの問いかけに、留学生は冷静に返答した。
「正確ではないな。居たとしたら国際魔法使い機密保持法違反だろう。ただこっちの言葉で何というんだったか
スクイブの先生ならば1人居る。剣術指南役の先生がそうだ」
勿論スクイブだからといってその先生を軽んじる者は居ないしもしいても其の者が授業で遅れを取るだけだ、と
付け加えた留学生の周りには、他の生徒や教師たちも集まって来ていた。
「その武器はどうなっているんですか?杖を差し込めるようになってる?」
ダンブルドア少年が興味深げに訊ねる側で、ウィゲンウィルド薬を飲み干したナイトキャップの女生徒は
すぐ元気になっていた。
「ホントに凄いねぇ君!これからよろしくね!」
そう声をかけられた留学生は笑顔で対戦相手だった女生徒の握手に応じ、その周りで興奮状態の見物人の向こうから
その光景を見届けたへキャット先生は満足そうに微笑んだ。
- 125二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:28:24
「こいつはあくまでもマグル生まれのスクイブであってマグルではないし替えの利かない人材であり
第一そもそも全くマホウトコロから出ないのだから魔法の秘密を漏らすことなど無い」
という無茶な理論を押し通して自分の所の教師を守るマホウトコロと日本魔法省という幻覚を見たので反映しました - 126二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 13:04:25
>>120 >>123 >>124 >>125 謝罪と言い訳
Q.なんで3年生が留学してくるんだ?海外留学って普通もうちょっと上級生では?
A.史実における島津忠宝の生年から考えるとそうなるからしょーがねーんだ
Q.実在の人物を投入していいの?史実と矛盾しない?
A.史実における島津忠宝は生後3ヶ月で亡くなっている。つまりこれは彼がその時点で魔法力を発揮したマグル生まれ
の魔法使いであり、その生存がマグル社会から秘匿され完全に魔法界の住人となった事を意味している。
Q.流石にスレチじゃね?
A.それに関しては返す言葉もないが、妄想が止まらんかった。
アルバス・ダンブルドアはトルコ建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクと
レガ主は民俗学者柳田國男と同い年だったよ
- 127二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 13:17:15
史実のことには疎いが、まあ確かにスレチなのは否めないな…でも読んでて面白かったから、次から気をつけてくれればいいよ!
- 128二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 13:43:31
何の魔法もかかってないという点さえどうにかすれば魔法族の皆様にも楽しんでいただけると思うのよね
当時まだ無いだろとかは気にしちゃいけないよ
「君のPCが行動する番だよエルファイアス君」
そう言ったヨレヨレだるだるのパジャマのボタンを掛け違えている7年生の女生徒は、複数人の友人たちと共に
テーブルを囲み、何枚もの紙を注意深く読みながら、友人の1人が持ち込んだ「マグルのゲーム」に興じていた。
「みんなでさっきから何してるんだいギャレス?」
隣の机で取り組んでいた魔法史の宿題を仕上げたらしいオニミス・ゴーントに声をかけられた「PC3」である
ギャレス・ウィーズリーは窮地に陥っているらしかった。
「家で流行ってるマグルのゲーム。マグルの大叔父さんが教えてくれたの……√2D10で出目4未満は無理だって!」
「勿論ギャレスの家族総出で魔法かけて色々改良してるけどね。観念しなギャレス。ほら偏在ダイス」
そう言った女生徒が渡したサイコロは不自然に輪郭がぼやけており、何面あるのかの確認がほぼ不可能だった。
「よし、とりあえず生き延びたぞ………けどキツイなーこのシナリオ」
楽しそうにそう言いながらキャラシートを杖で軽く叩いて最新の状況を反映させたダンブルドア少年は
隣に座る、どうするべきか考え続けているらしい同級生の友人の眉間のシワを見つめた。
「ところでお前は宿題いいのか?」
ルールブックを読み込んでいるセバスチャンが「GM」を務めているヨレヨレパジャマの女生徒に言った。
「全然良くないでーーす。これ終わったら助けてくださーーい。断られたら泣いてしまいまーーす……」
そう返した女生徒が座るクッションの下には、一旦放棄されたらしい魔法史の宿題がほぼ白紙のまま敷かれていた。 - 129二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 13:44:56
- 130二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:17:36
アルバスとオミニスとセバスチャン引き連れてマグルの世界に行こうって言ってマグルの世界の面白さを伝授するレガ主
マグルの世界の色んな店の店主ともう顔見知りになってる(マグルの世界行く時だけ頑張って容姿を固定している)レガ主 - 131二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:37:24
「何回言ったら覚えるんですか先輩。ゴブリンの反乱に『ドラゴンを生み出して操るゴブリン』が参加した事は
ありませんし、ゴブリンの中にそんなマネが可能な者が居るとは思えません。魔法使いの中にだってそんなの!」
先程まで「GM」をしていたパジャマ姿の女生徒の魔法史のレポートに目を通しながらダンブルドア少年は言った。
「居たもぉん…………ホントなんだもん………嘘ついてないもん……………」
テーブルの上から手際よく「ウィーズリー家改良版マグルのゲーム」の道具を片付ける友人たちの側で
パジャマ姿の女生徒は座り込んだまま頬を膨らませて拗ねた。
「ソイツがその術を求めたって事は、それまではその術がゴブリンのもとに無かったって事だろ。お前が戦ったのが
最初で最後だろうよ。それにそうでなくてもその宿題に点数をつけるのはビンズだぞ?記録に残っていない事を
『歴史』に含める事を快く思わないのは明らかだろう。書き直すべきだ」
「どっちにしろ、奴は16世紀の反乱には参加してないんだからそのレポートは書き直しだね」
まだ楽しさの余韻が残っているらしいセバスチャンとオニミスが笑顔でそう言う横で、ダンブルドア少年は
先輩たちとの見解の相違に気づいた。この人達は何を言ってるんだ?
「………あ、そっかぁ。そういえばアルバスに話したこと無かったね。ランロクの事」
最近仲間に加わったグリフィンドールの1年生エルファイアス・ドージから飴玉を受け取りながら、少し気分が
上向いたらしいパジャマ姿の女生徒がダンブルドア少年に微笑んだ。
- 132二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:05:21
校長としてのアルバス・ダンブルドアは秘密主義だから本心を隠して立ち回るのも上手いけど、レガ主には通用しなかったらいいなあ
- 133二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:32:59
- 134二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:54:44
いいね。身体が女性の姿だったらアリアナと重ねて心臓がギュッてなるアルバスはいると思います。
- 135二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:13:18
ハリーポッターが退出したばかりのホグワーツ校長室に、入れ替わりに今年の「闇の魔術に対する防衛術」の教授職を
アンブリッジに剥奪されたばかりの人物が現れた。
「やあアルバス」
くたびれたドラゴン革のスーツを着てスリザリンの紋章が付いたグリフィンドールのマフラーを巻いた若い女性は
常軌を逸したデザインのメガネの向こうから意思の強い目を爛々と光らせていた。
「こんばんは先輩。災難でしたな」
親しげにそう返した偉大なる校長アルバス・ダンブルドアは「憂いの篩」の側に立っていた。
「アルバスにいくつか確認しておきたい事があるんだけど、いいかな?まず、僕は『防衛術』の授業をすることを
ドローレス………あの小生意気な小娘に禁止されたわけだけど」
「随分気が立っておるようですな、先輩」
「教職を失った僕が校内に居座ろうとする場合、それを阻止できるのはあのドローレスの小娘かい?それとも君?」
くたびれたスーツに派手なメガネの女性が何を企んでいるのか、ダンブルドアはだいたい察していた。
「決まりごとという意味では、その権限は校長であるわしが持っておりますが、それでも先輩は無視なさる事も
現実的には可能です。それはつまり、生徒が校則を破ることができるのと同じ事ですからな」
「つまり、君がそれを許容してくれる内は、学校中を敵に回しでもしない限り居たいなら居ていいと」
妙な格好の女性はそう言ってギラギラと笑った。
「居てくれた方がわしとしては安心ですな。わしはもうすぐここから「とんずらする」事になるでしょうから」
「あーーーーー、やっぱコーネリウスくんは君を逮捕したいんだねアルバス。全くあの馬鹿………」
ダンブルドアを取り巻く困難な状況を察したらしい女性は、急に天啓を得たように表情を輝かせた。
「言っちゃえばいいじゃん。『僕は昔のゲラート君との出来事以降、自分が権力を握ったらどうなるかを察して
しまったので魔法大臣の座なんて頼まれたって嫌です。慎ましいのではなく己の権力欲が怖いんです』って」
それを聞いたダンブルドアは、他の誰の前でも見せた事のない微妙な表情を思いきり作ってみせた。
「そんな話をわしがいつしましたかな?」
そう問われた女性は一層笑顔になって優しく返した。
「とぼけても無駄。僕に隠し事はできないよ、アルバス」
- 136二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:17:35
- 137二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:26:12
あんまり気が長いほうじゃないレガ主がアンブリッジはじめとした魔法省の連中にブチ切れるのもいい
「…前から不思議だったんだだけど、なんで君らはそんなにアルバスの足を引っ張るんだい?そんなにトムが怖いならアルバスを崇め奉って然るべきだろうに、それどころかせめて邪魔をするななんてそんな簡単なことも出来ないのかい?それとも…もしかして君たちトムの友達かい?だったら話は簡単だ、バーテミウスが素晴らしい法律を作ってくれたからね。ねえドローレス…アルバスほど優しくないぞ僕は」 - 138二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:33:38
- 139二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:34:18
- 140二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:42:38
「でまた妹の顔を見てたんだね?」
妙な格好の女性は「憂いの篩」の方を見ながらさらに遠慮なく踏み込んだ。
「どうか、何も訊かんでくだされ先輩」
「大丈夫だよアルバス。で、もう一つ知りたいんだけどドローレスの小娘は『必要の部屋』知ってる?」
優しく笑ってから話題を戻した「先輩」に、いつもの校長の顔に戻ったダンブルドアは訊かれた事に正確に答えた。
「アンブリッジ先生はその存在も名前も知らないとわしは確信しております。ええ。つまり先輩がお使いになれます
ですが生徒の中にはあの部屋の事を多少知っている者もおりますから、そこは気をつけるべきでしょうな」
また表情の微妙な変化から何か読み取ったらしい「先輩」は、急に話題を変えて1年生を諭すように言った。
「大丈夫だよアルバス『ホグワーツ特別高等尋問官』なんかの好きにはさせない。僕がちゃんと生徒たちを守るから」
その発言はダンブルドアを心から安心させたが、それに続いた小声の呟きはダンブルドアを心の底から戦慄させた。
「それで最終的にドローレス・アンブリッジには、これっきり『感情』ってものとさよならしてもらおう」
その表情からグリンデルバルドともヴォルデモートとも違う恐ろしさを感じたダンブルドアは、この尊敬する先輩が
不世出の強力無比な「闇の魔法使い」でもある事を改めて思い起こした。
- 141二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:44:02
- 142二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 17:45:42
脈絡なく妄想垂れ流してすまんな………でもとまらねえんだ
- 143二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:16:34
「校長就任おめでとうございます、アンブリッジ先生!」
廊下の中央を歩くドローレス・アンブリッジに1年生の女の子が声をかけたが、スリザリンの1年生の制服の紋章だけが
グリフィンドールのそれになっているのは本来あり得ないということに、上機嫌なアンブリッジは気づかなかった。
そしてアンブリッジが一気に不機嫌になるのに、そう長い時間はかからなかった。
校長室に繋がる階段を守るガーゴイル像が道を開けないのだ。
「私は校長ですよ。ここを通しなさい!」
「合言葉を言え」
「合言葉を決める権利は校長である私にあります。合言葉を変更します!」
「ならばまずこれから変更する現在の合言葉を言え」
「わたくしをからかっているのですか!」
「インターネットに接続中。少々お待ちください。ガガッ、ピボピーーーーーーーーーーーーヒョロロロロロロ………」
一体誰がいつ教えたのやら、マグル生まれにしか伝わらない冗談をかましたガーコイル像に対してアンブリッジは
とうとう我慢の限界に達したらしく、杖を向けた。
「どうしたんですか?先生」
そう声をかけるスリザリンの1年生に気づいたアンブリッジは杖を仕舞ったが、その「スリザリンの1年生」が
事前にダンブルドアと相談して合言葉を変更し、さらに合言葉を変える権利も一時委任された張本人だと言うことは
アンブリッジには知る由もなかった。
- 144二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 18:48:34
原作7巻でハリーの「通っていいですか?」に対して「ご自由に」って言ってるから
実は会話ができるんよな校長室前合言葉受付係のガーコイル像
普段の業務が「言われた合言葉があってたら通す」という言ってしまえば単純作業な上
合言葉が要るのはみんなわかってるから、ガーコイル像に発話の必要性が一切無くて基本だんまりってだけで
- 145二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 20:21:51
ダンブルドアが箒で空飛ぶシーン原作にないよなそういや。で1年生は飛行術が必履修よな
~妄想が膨らむ音~
ホグワーツ領内の屋外で、ハッフルパフの制服にスリザリンのマフラーを巻いた7年生の女生徒が数人の友人と共に
グリフィンドールの1年生を見守っていた。
「まさかアルバスにこんな弱点があるとはねぇ!」
2寮を跨いだ服装の女生徒はとても楽しそうだったが、その横のスリザリンの男子は疑問を投げた。
「弱点?めちゃくちゃ上手に飛んでるじゃないか。アレのどこが弱点なんだ?」
箒で上空を飛び回るグリフィンドールの1年生を眺めながら、妙な服装の女生徒は気軽に答えた。
「飛び方は上手だけど、あれよく見てみなよ………わかんない?おーーい!!アルバス!!」
呼びかけに気づいて降下してきた1年生に、女生徒は親しげに笑いかけながら問うた。
「なにをそんなに怯えてるんだい?箒の柄をそんなに強く握らなくたっていいじゃないか」
心の奥を見抜かれた事を察した1年生は目を合わせずに小さい声で答えた。
「高いところが苦手なんですよ。悪いですか」 - 146二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 21:39:42
そういやファンタビで魔法使い皆、高所のギリギリ縁に平気で立つから見てる方もヒェッて思うんだけど、
「霧よ」した時のダンブルドアは屋根の真ん中通っててなんか安心して見てられたな(うろ覚え) - 147二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 21:42:00
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- 148二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 21:58:00
1年生のアルバス君はレガ主が誹謗中傷を受けてたら素直に怒りを露わにする
校長になったアルバスはシチュエーションにもよるけど舌戦で相手をやり込めそうという幻覚 - 149二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:24:54
「先輩はなんでそんな好き放題飛べるんですか」
自分の箒に跨って縦横無尽にビャンビャン飛び回るハッフルパフの制服とスリザリンのマフラーをした7年生の女生徒を
同じくらいの高さに滞空したまま不服そうに眺めていたグリフィンドールの1年生が、自分の体を支える箒の柄を
強く握りしめたまま訊ねた。
「怖かったからさ!」
箒に跨って滞空する1年生のすぐ隣に来て急停止した女生徒が地上の友人たちに手を振りながらにこやかに言った。
「意味がわかりません」
「だって追いつかれたら死んじゃうかもしれないし。そりゃあスピード出すし急旋回するさ」
それだけでこの先輩が箒での飛行術にどうやってここまで熟達したのか察した1年生は呆れたように笑った。
「先輩は何もかも戦闘から学ぶんですね。トロールのようだ」
「なんだとぅ?トロールなんかより僕のほうが強いぞ!」
そう言った女生徒は急発進し、ものすごい速度で地上の友人たちに突進しながら叫んだ。
「セバーーーーーーーースチャン!!!」
「!!……………怪我しても文句言うなよ」
求められている事を察したスリザリンの男子と、急降下から一瞬だけ上昇に転じて即箒の上で立ち上がりあろうことか
そのまま跳び上がって空中に身を投げ出した女生徒が、杖を取り出して同時に叫んだ。
「「レヴィオーソ!」」
スリザリンの男子は自由落下してきた女生徒を、その女生徒は今放り出した自分の箒をそれぞれ空中で静止させ
そのまま女生徒とその箒はゆっくりと着陸した。
「なに考えてればあんなことしようと思うんだ………」
空の上からそれを見ていた1年生は、常識はずれの曲芸を目撃した周囲の他の生徒に拍手をもらう女生徒と
その頭をハタくスリザリンの男子を自分が羨ましく思っている事に気づいたが、その女生徒に地上から大声で
呼びかけられてそんな気持ちはすぐに吹っ飛んだ。
「さーーー!次はアルバスの番だよーーーー!!」
- 150二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:32:48
レガ主ってあの年まで自分が取れる手段に魔法って選択肢が無かったはずなのにごく自然に魔法使うよな…
賢者の石のハーマイオニーみたいに、魔法を使う選択肢がすっぽ抜ける事もありそうなのにそんな場面もないし、スクイブ扱いされてただけで出自は魔法使いの家系なのかな - 151二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:40:03
レガ主は「ためらわない」って強いんだなって思わせてくれる
- 152二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:52:48
- 153二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 23:11:47
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 23:30:01
- 155二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 23:34:33
ヘキャット先生亡くなった時葬式で号泣しながら供物の密猟者レヴィオーソしてそう
- 156二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:06:19
セバスチャンとオミニスと和解できてもどうしても死人が出てる以上シコリは残ってそうだし、時々寂しげな顔で二人を見てそう
というか本来あそこに居たはずのアンを、レガ主は見たことがないからこそ「ホントはもっとワイワイやってたのかな」みたいな想像だけが独り歩きしてしまいそうで変な拗れ方しそうなんだよな
- 157二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:13:45
- 158二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:02:16
全然なんでもないいつものたのしいやり取りの中で、セバスチャンかオニミスの何気ない発言に引き金引かれて
楽しい表情のまま唐突にボロボロ泣き出す。で誰よりもレガ主が困惑する
1年生のアルバス君も勿論めっちゃ困惑する
- 159二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:03:46
- 160二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:17:25
何いってんだ自分が仕える大名が死んじまったんなら
敵の首級のひとつでも供えるのが戦国の世の武士の弔いってもんだろ - 161二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:29:11
レガ主がメンタル面で苦しんでる時はアルバス君も曇りそうではある
突発的にそんな状況になったらレガ主が「もう大丈夫」って言っても雛のようにしばらくはくっついてまわりそう - 162二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:37:26
- 163二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:42:18
- 164二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:42:53
- 165二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:46:52
- 166二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 02:07:31
「えっ…………嘘だぁ」
グリフィンドールの1年生アルバス・ダンブルドア少年は目の前の光景が信じられなかった。
「お、それちゃんとつけてるの珍しいな」
そう言ったスリザリンの7年生、セバスチャン・サロウとダンブルドア少年の前に現れた7年生の女生徒の制服には
「主席」と書かれたバッジが据え付けられていた。ただそれは見る角度によって4寮それぞれの色に変化して見えた上
「総監督」や「編入生」等と書かれた複数の偽の監督生バッジや「大将軍」と書かれた荘厳な金色のバッジなども
照明を反射してツヤツヤと光っていた。
「これを『ちゃんとつけている』と言って良いのかいセバスチャン。だいたい主席バッジを改造なんて許されない」
グリフィンドールの7年生ギャレス・ウィーズリーが呆れたように言った。
「改造してないしちゃんとつけてるもんね!ほら!」
得意げにそう言った女生徒がくるりと後ろを向くと、彼女に与えられた正式な主席バッジを含む4寮4色のバッジが
髪留めに並んでいた。
「いっこはホントの僕ので、残りの3つは真似して作ったやつなんだぁ!」
「なんで真似して作っちゃうかな………主席って学校の全ての生徒の模範になって監督生を率いる筈なんだけど」
「……………まあ、………実力と実績からすれば、……………選ばれて当然ではあるだろ」
呆れ果てるギャレスと苦心してフォローを捻り出したセバスチャンの横で、ダンブルドア少年はまだ驚いていた。
「先輩が主席…………?そんなバカな事……………」
「失礼だねアルバスは!」
ポケットから「模範生」と書かれた監督生バッジもどきを取り出して新たに取り付けながら女生徒は朗らかに笑った。
- 167二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 02:10:32
でも主席は7年生の時に選ばれるけど監督生が選ばれるのは5年の時で
選ばれたら卒業までそのままだからなーーー
ホグワーツに編入されたときにはもう監督生の枠埋まってて選定候補に入るチャンスすら無いという可能性が
- 168二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 03:39:39
前スレで「どっかに引っかかって誰かに助けを求めるレガ主」の話に滾ったので今更ながら書いてみた
「───う、わああああああああああっ!!?」
アルバス・ダンブルドアは談話室を出てすぐに聞き覚えのある声の聞き馴染みのない悲鳴を聞きつけ、それが自分に何かと声をかけてきては様々なすったもんだに巻き込んでくる「先輩」の声であると即座に看破した。
また先輩が何か自分の想像もつかないとんでもないことをやったのか、いやそれにしては聞いたこともない慌てた悲鳴だな、と思い至るより先に足は悲鳴の発生源に向かっていた。
…
「……や、やあアルバス……」
少し草臥れたレイブンクローのローブを着た男子生徒の巻いたスリザリンのマフラーと、さらさらとしたブルーグレーの髪が中庭を吹き抜ける風に揺れていた。
いや、特筆すべきはその生徒の身体的特徴ではなく状況だろう。ぱっと見た限り、校舎の壁から突き出た(!?)木製の何かに足が絡め取られて宙吊り状態になっているように見える。
「先輩。毎度同じ質問をしてしまって申し訳ないのですが、一体何をどうしたらそんなことになるんです?」
「あ、あの…それに答えるより先に、ほんとうに申し訳ないんだけどさ…」
「……?」
いつも余裕綽々、自信満々、泰然自若といった顔で密猟者やら闇の魔法使いやらをあらゆる手段を講じて叩きのめす、アルバス・ダンブルドアの知る中で最も破天荒で正体不明な魔法使いが、わぁん!と年相応(?)に情けない声を上げて言った。
「た、助けてアルバス~っ!!ここから下ろしてぇ!!」
…よく見ると、宙吊りになった「先輩」の真下には、彼の愛用する杖と箒が無防備に転がっていた。 - 169二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 03:48:45
箒に乗った状態でどっかの壁にぶつかる→どっかの談話室にバグでワープ→椅子が足に引っかかりその場でずっこける→その状態で何故か中庭に貫通→壁の中に埋まった椅子が足を丁度拘束するように引っかかった状態でそのまま宙ぶらりんに→「うわああああ!!?」→悲鳴をあげてる間に箒と杖が下に落っこちて為す術なくなる って感じのプロセス
「そうはならんやろ」「なっとるやろがい!」みたいなふんわりした認識で読んで欲しい
このあとセバスチャン(一緒に箒乗ってた)がすっ飛んできてアルバス君と協力して助けてくれる
何がどうなってそうなったかは当事者もよくわからんがたぶん古代魔法が暴発したとかじゃね?って感じで解決する
- 170二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 07:49:08
- 171二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 09:33:29
- 172二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 10:29:58
アルバスがグリンデルバルドに傾倒したのは精神的支柱であるレガ主がいなかったからでは、という妄想。
アルバス視点では
レガ主失踪→でも卒業旅行も行くし、もしかしたら国外で会えるかも→母の死→妹の世話に家長としての責任がのしかかる、でもレガ主もいないし頼れる人が誰もいなくなっちゃったというメンタルがバキバキの時にグリンデルバルドと知り合うみたいなイメージ
ちな、レガ主はアルバスの成長を感じて、もう自分がおらんでもやっていけるやろ!と思って古代魔術の研究に出たという
ファンタビ時空ぐらいの時に激重な後悔を抱えて帰ってくるレガ主
っていうとこまで考えて力尽きたすまん…… - 173二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 11:27:41
自分が見てる幻覚でも、このスレの他の人のSSでもアルバス君がレガ主に対して
「信頼してるしハタから見りゃ超懐いてるけど、マトモな人だとは思ってない」って感じなのからすると初対面は
右も左も上も下もわからない入学したての1年生が突如現れた不審者に助けられるところからなんだろうな
ホグワーツ城7階の廊下で、2人の生徒がちょっとした窮地に陥っていた。
「大丈夫。大丈夫だよ。だって僕らが居るのはイギリスで1番安全な場所なんだから」
隣の、まだ辛うじて本格的に泣き出してはいない同学年のハッフルパフの女の子の目を優しく見つめながら自分自身に
そう言い聞かせるグリフィンドールの1年生は、本当は心細さで潰れそうだった。
変身術の授業が始まろうとしている教室で、いつもは誰より早く来る1人の生徒がまだ現れない事を心配し始めた
ウィーズリー先生に「僕探してきます」と宣言して飛び出した挙げ句、当たりをつけた場所で見つけたのはいいが
見つけたときにはもう自分もどっちから来たやらわからなくなってしまっていたのだ。 - 174二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 11:28:27
「肖像画のひとつでもあれば道を訊けるのに………」
迷った時は下手にその場を動くべきではないと意識できる程度には冷静だったそのグリフィンドールの1年生は
隣で泣きそうになっているハッフルパフの女の子より落ち着いて周囲を観察したおかげで、うっすら聞こえてきた
なにやら様子のおかしい声にいち早く気づく事ができた。
「 アッタマデッカ、デーカ ! サーエテピッカ、ピーカ ! ソーレガドオシーター、ボクヘンニュウセーーイ !
ミライノセカーイノー ! ネコガタロボーーットー ! ドーンナモンダイボークー! ヘンニューウセーイ ! 」
変な発声で変な歌を歌いながら楽しそうに廊下を歩いてきたその上級生の女生徒は、これまた変な事にスリザリンの
紋章が付いたハッフルパフの制服を着て、レイブンクローの鷲が描かれたグリフィンドールのマフラーをしていた上
その制服の胸の所に「卵胎生」と書かれた監督生バッジもどきを輝かせていた。
「 ど う" し" た" ん" だ い" の" び 太" く" ん" ?"」
だみだみした変な声の出し方のまま、正気とは思えないデザインのメガネの向こうから笑顔でこちらを見ているその
女生徒に助けを求めていいものか、グリフィンドールの1年生アルバス・ダンブルドア少年は己の心と相談した。
- 175二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 11:48:15
古代魔術キメすぎて時代的に生まれてもいないドラ●もんの事先取りして知ってんのかこのレガ主は…
- 176二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:07:16
レガ主の出自は士官学校行きが決まってたマグルの軍人家系説すき
決して富裕層ではないが不自由なく厳格で愛情深く育てられて来た代々軍人家系の一員
古代魔法に目覚めたため魔法界行きを余儀なくされるがフィグ先生と家族とで時間をかけて話し合って理解を貰えた
魔法界の色々はフィグ先生の持ってきた参考本ですぐに吸収した
その際チラッと禁書が紛れて分霊箱も知る
- 177二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:07:27
- 178二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:18:27
「変身術の教室に向かう途中で道に迷ってしまったんです。僕たち今自分が何階に居るのかも分かりません」
数秒逡巡してから、目の前の変態の他には頼れそうな人は居ないと自分を説得したダンブルドア少年は、自分の隣の
ハッフルパフの女の子をどうにか笑わせようとしているらしいその妙な格好の女生徒に現状を告げた。
「そ"れ"は"大"変"だっ"た"ね"ぇ"。"でも"し"ょ"う"がな"い"よ"こ"の"辺"の"廊"下"や"階"段"は"気"ま"ぐれ"だか"ら"」
なおも変な発音を貫く女生徒に飴玉を貰って少し落ち着いたらしい女の子は、ダンブルドア少年がまったく考えも
しなかった疑問を投げかけた。
「おねーさんは女のひと?それとも男のひと?」
「今"年"に"入"っ"て"か"ら"は"今"の"と"こ"ろ"女"の"子"だよ"。昨"年"は"違"っ"た"し"一"昨"年"は"も"う"少"し"
背"が高"か"っ"た"け"ど。"お"や"、"や"っ"と"笑"っ"て"く"れ"た"ね"し"ずか"ち"ゃ"ん"」
その変なだみだみした発声が面白いらしい女の子に笑いかける女生徒の発言は、ダンブルドア少年には本当の話だとは
思えなかったが、あるとすれば1つ心当たりはあった。
「先輩は『七変化』なんですか?」
「う"う"ん"違"う"よ"。"本"格"的"に"喉"が痛"く"な"っ"て"き"た"か"ら"普"通"に"喋"っ"て"い"い"か"い"?"」
妙な格好の女生徒は、今や楽しそうに笑う女の子にわざわざ許可を取ってから続きを話した。
「なんてったって七変化は『変化』するかどうかを自分で決められるからね。―――あ"ぁ"言った側から!」
普通に喋った女生徒の声がとても綺麗な事に驚いたダンブルドア少年は、その女生徒が目の前で自分と同じぐらいの
齢の姿になり髪も一気に伸び強めのウェーブがかかって黒髪になったのを受け入れきれずに目を瞬かせた。
「そんな馬鹿な…………」
「ちぇーーー。あの体型男子が皆同じところ見るのが面白かったのに。ここ数ヶ月変わらず安定してたのにー」
ストンとした体型の1年生になった女性徒は「卵胎生」バッジを「金属製」バッジと取替えながら頬を膨らませた。
- 179二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:21:39
- 180二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:29:22
- 181二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:46:12
ダンブルドア少年の目の前で1年生にしか見えない姿になったその先輩は、パッと笑顔を作って2人に言った。
「さ、ウィーズリー先生のところまで歩いて行こうか、ついでにホグワーツで道に迷った時に思い出せるといい事を
いくつか教えてあげよう。まずはねーー。――ねえここ何階?」
「ここは7階だ。降りる階段はそのまま少し行って右に曲がった突き当りにある。少なくとも今この瞬間は」
いきなり話しかけられた剣を捧げる騎士の石像がそう答えた事に、2人の1年生はとても驚いた。
「喋るのは絵の中の人だけじゃないんだよ。それに人だけでもない。すいません、絵画や石像の発言は常に信頼できる
ものですか?真実のみを答えるのですか?道に迷ってたら助けてくれる?」
そう問いかけられた「ライオンと争う蛇」の絵画のライオンが厳粛な低い声で喋った。
「必ずしも常に正しいわけではない。そうとは知らずに間違った知識を伝えてしまう事もある」
「人と同じだ。嘘つきやいたずら好きも居る。それに悪い噂ばかり聞こえてくる奴に親切にしてやる気にはなれん」
額縁の中でライオンに踏みつけられながら噛みつこうとしている蛇がそう続けた。
「自分でなんとかできそうな子や、もうすぐ助けが差し伸べられる事がハッキリしてる子は見守る事にしています」
「もちろん、見てるうちに楽しくなっちゃって眺めてるだけの事もあるわ」
隣の額縁の「鷲と語り合うアナグマ」がそう言った。
- 182二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 12:50:22
校長アルバスの髪を三つ編みにするレガ主
- 183二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 13:08:57
さっき目の前で1年生の見た目になった女生徒が緊張しながら話しかけている事や、隣のダンブルドア少年が
その壁の「ライオン」「蛇」「鷲」「アナグマ」が誰の声で喋っているのか察した事などには全く気づかずに
ハッフルパフの女の子は「ライオンと争う蛇」の絵に話しかけた。
「なんでケンカしてるの?なかよくしたほうが楽しいんだよ?」
それを聞いた女生徒とダンブルドア少年は一気に緊張を高めたが、2枚の絵画の中の4匹の動物は一斉に笑い出した。
「はははははははは!我らにそれを真正面から訊ねるとは!勇気があるなお嬢さん!」
「全く!『仲良くした方が楽しい』とは!狡猾さとは無縁のようだが!はは!確かにこの娘の言う通りだ!」
「貴女のような人の事を、本当に『賢い者』と言うというのをみんな忘れがちなのです」
「優しい子ね。それでこそ私の寮の生徒だわ。あなたの言う通りよ。ええ。『仲良くした方が楽しい』」
なぜ自分が褒められているのか、なぜ急に絵の中の動物さん達が笑い出したのか全くわからない様子の女の子は
解説を求めるように隣の女生徒とダンブルドア少年を見つめたが、2人はまだ開いた口が塞がらなかった。
- 184二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 13:36:29
「本当にありがとうございました。これに免じて今日はあなたのその自作のバッジについて減点するのはやめておき
ます。そしてこの2人を授業が終わってしまう前につれてきてくれましたから、あなたに30点差し上げます」
ハッフルパフとグリフィンドールの1年生がサイコロをビー玉に「変身」させようと苦戦している教室のすぐ前の
廊下でウィーズリー先生は妙な格好の女生徒にそう言い、続けてその両隣で女生徒とそれぞれ手を繋いでいる
2人の1年生に向き直って、ダンブルドア少年には厳しい口調で、ハッフルパフの女の子には優しい口調で告げた。
「アルバス・ダンブルドア。あなたの今回の行いは、グリフィンドール生の見本というべき素晴らしい行いでしたが
自分まで道に迷ってしまったという結果があなたの行動の本質を『勇敢』から『無謀』へと変えてしまった事を
肝に命じなさい。貴方は10点減点です。そして、貴女はダンブルドアとこの親切な7年生の2人にお礼をちゃんと
言いましたか?言っていないのですね?では自分がなにをすべきかわかりますね?」
「ダンブルドアくん、探しにきてくれてありがとう。おねーちゃん大好き!また遊んでね!」
床を睨みながらどうやら高速で脳を働かせて今回の反省をしているらしいダンブルドア少年と、その隣でそう言い
笑顔でブンブン手を振る女の子に、妙な格好の女生徒は微笑みながら最後にもう一度声をかけた。
「ま"た"ね"2"人"と"も"。"ウ"ィ"ー"ズリ"ー"先"生"、"授"業"中"に"失"礼"し"ま"し"た"」
そのだみだみした独特の発声を聞いた女の子は嬉しそうに笑い、ダンブルドア少年は聞こえていないらしく反省を続け
ウィーズリー先生は呆れて笑った。
- 185二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 14:07:39
なんだこの怒涛の神SSの逐次投下はよぉ
最高か? - 186二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 14:32:48
普段明るくて快活(?)な分、都合の悪いことは目を逸らして黙りこみそうなレガ主
アルバス君相手にはお菓子を引っ張り出してきて押し付けて誤魔化そうとすると良い - 187二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 16:30:56
「やあアルバス!久しぶりだね!元気してたかい?」
そう言って姿を見せた先輩は自分の想像とは全く違う姿をしていた。前会った時のよりも大人しくなっているんじゃないか、あるいは無茶苦茶具合に拍車がかかったんじゃないか。そう思っていたのに。前と変わらない姿で、杖をついてフラフラと歩き、服も至って普通の…強いて言うなら病人のような身なりだった。
「いやぁ今日は体調が良くて助かったよ。昨日なんてベッドから起きれなかったからねぇ。」こっちこっち、とテーブルに向かう先輩の姿は死喰い人と密猟者をシバき破天荒の擬人化のようなホグワーツ生だったとは思えない。
「ごめんねお茶も出せなくて、今日は左腕が動かなかったよ。」以前なら『やぁアルバス!じつは東の方から怪し…もとい珍しいお茶を仕入れてねぇ!飲むかい?飲むだろう!?』と勝手に出してくるぐらいだったのに、申し訳なさそうに笑う姿は余りにも痛々しい。
- 188二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 16:31:43
「おいおいアルバスくん、少しくらい会話してくれよぅ。寂しいじゃないか?」
「…その、先輩。体調が悪いって…」
「お、やっと聞いてくれたね?卒業したあたりから急に体調が悪くなったんだ。一日中動けない日もあれば何を食べても吐いてしまう日もある。…おそらく古代魔法の影響じゃないかな。だとしたら古代魔法が廃れた理由もよく分かる。」
それ以外も影響してるかもしれないけどね!と笑う顔は初めて出会った日と全く変わらなかった。頬杖をついているように見えて壁に寄りかかってるあたり、今日も本当は体調が良くないのだろう。
「アルバスの前では頼れる先輩でいたかったんだけどねぇ…情けないだろう?」
「そんなこと無いです。理不尽な事もありますけど…いつだって先輩は頼りになる方です。」
「くぅ〜泣けちゃうねぇ…本当に…アルバスは良い後輩だよ…」
そう言って先輩は笑顔を見せたが、少しずつ涙が溢れていた。先輩の泣く所を見るなんて、そんな事を考えながら静かな時間が過ぎた。
SS書くの初めてなので…色々拙いのは許して下さいませ…
- 189二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 16:52:58
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- 190二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 16:58:04
ホグワーツの戦いも終わって防衛術教師になってしばらくした後突如として弱り始めるのもいいなって思った
初めは小さな違和感というか、ホグワーツの戦いの時の杖さばきからちょっと衰えて「色々安心したから鈍臭くなっちゃったかな、まあ僕アルバスより年上だから仕方ないよね!」って思ってたのに日常生活でも身体が不自然にこわばったり弛緩したりするようになるけど周りには何とか隠し通して生活して、ある日授業が終わって「今日はここまで、皆解散!」って言おうとした瞬間ぐっと言葉が詰まる→そのまま酷い咳が出て口元を手で抑え、その手を離すと血がべったりと付着している→「あ」、と思った瞬間気絶
みたいな不穏な終わりの始まりをして欲しい - 191二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 17:40:55
「で?お前もへキャット先生に呼ばれたのか?まあ理由は同じだろうな」
今まさに闇の魔術に対する防衛術の授業が行われている教室の前で、スリザリンの7年生セバスチャン・サロウが
そう問いかけた相手である同級生の女生徒は、何も知らずに見れば1年生にしか見えない背格好とそれに合った幼い
顔立ちで、グリフィンドールの制服とスリザリンのマフラーを身に着け「自由席」「5番のボックス席」と刻印された
主席バッジもどき2つを光らせていたが、いつも通りの妙な服装に見合わず割りと真剣な表情をしていた。
「うん。へキャット先生が『授業を手伝う気はありますか?』って」
そう話していた2人の7年生はそのへキャット先生に呼ばれた事で、教室の中に入っていった。
「この2人が、本日お相手してくれる7年生です」
そう紹介されたので可能な限り親しみやすい笑顔を作ったセバスチャンと1年生にしか見えない女生徒を見つめる
1年生のグリフィンドールとハッフルパフの生徒たちの中から、嬉しそうな声が上がった。
「変身術の教室まで連れてってくれたおねーちゃんだ!」
「あ、ひさしぶりだねぇ!」
僅かに苦い顔をしたアルバス・ダンブルドアを目の端で捕らえながら、1年生にしか見えない女生徒は笑った。
- 192二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:00:38
「僕たちは何の説明もしていただいてなかったと記憶しているのですが、何をすればいいのですか?」
そう訊ねたセバスチャンに、へキャット先生は穏やかに言った。
「お2人には、この1年生の実戦のお相手を務めていただきます。それも何人かを一度に」
好奇心とワクワクが隠しきれていない女生徒と、気を引き締めるセバスチャンに、先生はさらに続ける。
「いいですか、闇の魔法使いと正面切って戦う以外になくなった場合、まずは相手の方がはるかに格上であると
認識すべきです。その上で『ためらわない事』が大事になります。想定はこうです。あなた達1年生は、こちらに
いらしてくださった『闇の魔法使い』お2人と遭遇してしまいました。幸い隙を見て逃げ出した他の生徒が先生を
呼びに行って居ますから、しばらく殺されずに凌げば先生方が助けに来てくださいます。頑張りましょう」
「僕たちは『闇の魔法使い』役ですか」と問うセバスチャンに、へキャット先生はさらりと返した。
「ええ、得意でしょう?」
その発言を受けて一瞬自死しそうな顔で隣の友人の目を見つめた女生徒だったが、その友人の返答は女生徒の顔を
いつもの日当たりのいい笑顔に戻してみせた。
「確かにおっしゃる通り!僕は実際に足を踏み外しかけましたし、コイツはこっちとあっちに片足ずつだ」
2年の歳月は、セバスチャン・サロウに己の暗い過去を笑い飛ばす強さを与えていたのだった。
「さあ、始めましょう」
へキャット先生はそう言って笑い、1年生にしか見えない女生徒とセバスチャンに、杖を準備するよう促した。
- 193二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:18:51
続きの妄想も膨らんでるけど全部投げ込んだらスレ終わりそうだから静かにしてるね
- 194二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:21:25
- 195二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:25:28
- 196二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:26:53
- 197二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:31:51
うめうめ
- 198二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:32:09
うめ
- 199二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:41:18
うめぼし
- 200二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 18:41:29
うめめ