- 1二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:00:30
「トレーナーさん、私のあからしまは今暴風域に達しようとしています」
「……理由はわからないけど、怒っているのはわかる」
「白風を切るおつもりですか……先週の日曜日は随分と夜嵐に遭ったようですけど」
「……っ! ライトハローさんと飲みに行ったこと、知っていたのか」
私の言葉に、トレーナーさんは目を見開いて言いました。
ライトハローさん。
イベントプロデューサーのお仕事をされている商風なウマ娘。
春風得意な風道を歩んできたのでしょうか、お若くしてグランドライブの責任者でもあります。
毎日東風や南風やと関係各所に駆けまわっており、私も密かに尊敬していました。
名前も『軽い』『波浪』とそよ風めいたものを感じ、親近感も覚えます。
――――まさか、一足先に桜を散らす花風だったとは、思いもしませんでした。
「きっと堪能したのでしょうね、あの広大な山颪を、溢れんばかりの潮風を」
「…………それは」
「ええ、確かに魅力的でしょう。色風に満ちた風光は甘美ですらあると思います」
「君が強く望んでいたのは知っている……けれど、これは仕方なかったんだ」
「仕方がない、ですって? 私は貴方と初風になりたくて……我慢していたのに……っ!」
「ゼファー、キミはまだ学生だ、残念だけど、それは出来ないんだ」
「ずるい、ずるいです……! 若葉風であることは、そんなに悪風なのですか!?」
トレーナーさんの口から出る、悲風な言い訳。
その言葉に私は耐えきれずに思いの丈を口にしてしまいます。
ですが、彼のその陣風に対しても、静かに首を横に振るだけでした。
いつも帆風を送ってくださるトレーナーさんは、今だけはまるで無風です。
私の心は鎌鼬に引き裂かれてしまったかのよう。
残った力で、掠れるような風声で、叶えたかったはずの望風を、私は彼に伝えます。
「私だって、私だって――――あの自然食のお店でトレーナーさんと饗の風を楽しみたかったんです……!」
「うん、前にも言ったけどあそこ学生お断りの居酒屋だからね?」 - 2二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:01:13
お わ り
投下予定だったスレが完成したときには消えてたので供養です - 3二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 20:42:18
いくらなんでもライトハローそよ風説は暴論すぎない?
- 4123/04/08(土) 21:09:18
それはそう
- 5二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 21:10:51
未成年と居酒屋はまずいですわ!パク(ラレ)パク(ラレ)ラレですわ!
- 6123/04/08(土) 21:46:18
このラレは……?