- 1二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:17:51
- 2二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:19:35
大丈夫だって、グリッドマンも経験あるから……
- 3二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:27:07
ガチで曇るやつなんだよなぁ
- 4二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:28:08
これ、ウルトラマン関係なしに
一緒に居てやるよと言った友人に対して
ガチで辛くなるやつだ… - 5二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:29:03
曇らせにぴったりなやつきたな
- 6二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:29:06
- 7二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:29:55
でもコレだとメフィラスさんは響裕太には負けたけど、地球人には勝っちゃったない?
- 8二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:30:08
ガイズも理詰めで違和感に気付けるテッペイがいたからみたいな所あるし……
- 9二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:31:17
- 10二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:32:10
???「必ず最後に愛は勝つ。私の好きな言葉です」
- 11二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:33:22
- 12二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:34:06
オニジャぶつけるぞてめえ!
- 13二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 22:34:49
性格は違うけど
立場的には似てるリュウさんでさえ
あぁだったんだから仕方ないよ内海… - 14二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:00:51
- 15二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:02:10
- 16二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:03:15
- 17二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:04:53
- 18二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:08:00
- 19二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:18:57
ついでに言えばヒビノミライに関する記憶も消されてるのよね
- 20二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:22:30
ふはははは、どうだグリッドマン
この少年の心が折れれば貴様はもうこの世界では何もできまい!
って最初は調子乗ってるけど、何時まで経っても裕太が折れないので最終的には
えぇい、しぶとい小僧めが!
ってなる - 21二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:26:56
バカが!純正光の国頭脳よりさらに輝いてる頭光の国だぞ!この程度で折れるどころか凹みすらせんわ!
- 22二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:27:33
- 23二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:32:39
GUYSは科学特捜隊から続く地球防衛の組織でそういうことに対する耐性訓練とかありそうだから……
- 24二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:34:54
- 25二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:48:48
- 26二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:53:09
六花さんのことが好きな限り裕太に精神攻撃通じなさそう
六花さんに関することは除く - 27二次元好きの匿名さん23/04/08(土) 23:58:22
後日別のメフィラスが来るんだ
ツツジ台に散歩しに他の宇宙人とか怪獣連れて - 28二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:08:54
- 29二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:37:45
- 30二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:40:34
- 31二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:43:40
町の外からグリッドナイト同盟やガウマ隊が救援に来るだろうから裕太のダメージはそこまでじゃないはず
六花や内海はどうか知らんが - 32二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:49:00
六花と内海が
「「メフィラス頑張れ!!」」
って応援してるとこにフィクサービームで
直された瞬間の反応を見たい… - 33二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:51:50
ジャンクショップ絢を追い出される裕太
その前に現れるメフィラス
裕太「お前、お前は一体……」
メフィラス「おや? 内海君は私を君に教えていなかったのかね? てっきり知っているものだと思っていたよ」
裕太「内海が? まさか、ウルトラマンの……?」
メフィラス「そう、私はメフィラス星人。今後ともよろしく頼むよ」
裕太「なんで、ウルトラマンの宇宙人が」
メフィラス「ふふふ、君たち人間は虚構を信じられる唯一の生命体ではなかったのかね?
まぁ、それはどうでもいい。私の目的はただ一つグリッドマンだ」
裕太「グリッドマン? グリッドマンをどうする気だ!」
メフィラス「安心したまえ、グリッドマンに直接危害を加える気はない……ただ、君とグリッドマンを切り離させてもらいたくてね」
裕太「俺と、グリッドマンを?」
メフィラス「数多のマルチバースにおいて、今現在グリッドマンとの繋がりが最も強いのは君だ
君がアクセスフラッシュできなければ、彼は物質世界への干渉が著しく制限される。つまり無力になるという事だ」
裕太「そんな……それなら直接俺を狙えばいいじゃないか! なんで六花と内海があんな風に、二人に何をしたんだ!」
メフィラス「私は暴力などという徒労以外何物でもないものが苦手でね、だからこういう手段を取らせてもらった」
裕太「だから、二人に何を!」
メフィラス「見てのとおりだとも! 君に関する記憶を消し去り君に対する敵意を植え付けさせてもらった」
裕太「———!」
メフィラス「ふふふふふ、愛する者も親友も今や君の敵だ、いや、彼らだけではないぞこの街の住民全てがそうなのだ!
今や君の事を覚えているものなど一人もいない!
ははははは! 君はそれでも戦うかね? 一人では何もできない君が! 誰も君を知らない世界を護ることができるかね!?」
裕太「クッ……(アクセプターに手を伸ばす)」
メフィラス「無駄だ、この近辺のパサルートはすべて塞いだ、ジャンクに接触できなければ君は何処にも助けを呼べない」
裕太「そんな……グリッドマン…グリッドマン……!」
(反応しないアクセプター)
カッとなって書いた反省はしている
- 34二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:52:00
- 35二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:52:04
あれ?あれあれあれ?
裕太はアカネの設定に抗って六花を好きになったからグリッドマンに選ばれて世界を救ったのに
そんな裕太を六花は忘れたどころか敵意を向けちゃったんだ?
もうそれ、一緒にいてあげないほうが裕太のためじゃない?
今回みたいなことが起きれば、また簡単に裕太を傷つけちゃうでしょ? - 36二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 00:56:12
このエピソードの突破口は六花ママだと思う
- 37二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:09:35
メフィラス大したことないだろうって思って六花ママだけ放っておいたらちょうどいいタイミングで「あんた達裕太くんと喧嘩でもしたの?ダメよ〜仲良くしなくちゃ〜」みたいなこと言ってなんやかんや洗脳を解くきっかけになりそう
- 38二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:12:57
- 39二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:14:47
- 40二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:16:47
六花さんもメフィラスの違和感に気付きそう
だってメフィラスは六花のことを見てくれないから - 41二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:19:25
このメフィラスの回、子供ながらかなり見てて辛かった記憶があるぞ
みんなが思い出すシーン以外あんま覚えてないわ… - 42二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:21:45
むしろこの場合メフィラス=グリッドマンってことだから六花は何か漠然とした穴のようなものを感じるんじゃないかな?
ずっと見てきてずっと傍にいて大好きだった『 』が消えてしまってぽっかりと空いた場所を眺めてしまうんだ…
- 43二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:22:50
公園で子供達が各々メフィラスのソフビ持ちながら1個ウルトラマンのソフビを囲んでたの視覚的にもきたな……
- 44二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:30:21
- 45二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:38:29
なんか、情動湧いて来たんで続き書いていいっすか?
ここ、そういうのダメなんだっけ? - 46二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:39:01
- 47二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 01:41:55
- 48二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 02:01:59
裕太とグリッドマンは一体化して戦うけど
あくまで二人なんだ
だからメフィラスがグリッドマンに成り代わろうとすると、もっと身近にいた誰かの枠がぽっかり空くことになる
そこに違和感をもてれば - 49二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 02:03:05
蓬たちがどう絡むかが気になるねぇ
- 50二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 02:06:14
- 51二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 02:10:23
- 52二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 02:46:45
裕太が何とか突破口を開いてアクセスフラッシュ→改変の原因を破壊→皆の記憶が戻って戦闘開始!
くらいのところでダイナゼノン組の助けが間に合ってほしい - 53二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:01:23
し□〇。う△か▼『〇。*、?を#2して だまさ=~い$』
六花「うぅん……」
〇んじょ□あ△ね『△。/、お+が!』
六花「ん……何……?」
××××××××『りっか! めをさまして!!!』
六花「ッッッッ!!?………えぇ? またあの夢? もぅ……まだこんな時間じゃん
んぅ、頭痛い……変な夢ばっか見てるせいかな」
(階段を降り、キッチンへ、そこで水を一口飲む)
六花「ふぅ……どうしようかな、今の時間寝ると絶対寝過ごしちゃうし……今日は土曜だけどなみこたちと約束あるから遅れられないからなぁ」
(足が自然と店内に向かう)
(いつも通りの店内、小汚いパソコンに視線が向かう)
六花「あのパソコン、何時からあるんだっけ? ママもなんか変なの入荷するから」
(しばらくパソコンを見つめつつ、またも頭痛で顔をしかめる)
六花「最悪、ママも近所の人たちと旅行行っちゃってあと何日かいないのに
あぁーもう~~~薬まだあったかなぁ」 - 54二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:03:02
内海「おはようさーん、六花さんメフィラスいるー?」
六花「あ、おはよう内海君」
メフィラス「おや、内海君今日は早いじゃないか」
内海「いや、今日は六花さん達とちょっと勉強会を」
六花「友達の一人がこの前の小テスト結果悪くて、さすがにこれまずいっていうんで」
メフィラス「なるほど、学業は学生の本分だ大いに励みたまえ……それはそうと内海君」
内海「ん? なに?」
メフィラス「君も隅に置けないじゃないか、美女三人とは」
内海「うぅえぇ? い、いや、そういうんじゃなくてだな」
六花「そうだよ、あくまで友達」
メフィラス「そうなのかね? その割には内海君ははっす君とずいぶん親しいようだが」
六花「え? マジ?」
内海「いや、まぁ、その……」
六花「うっそ、いつから!?」
内海「あー、去年の暮ぐらい?」
六花「わたし、はっすから何も聞いてない」
内海「まぁ、正式に付き合ってるわけじゃないっつーか、あいつも配信業大事な時期だし」
メフィラス「はっはっはっ、そこを気遣うとは内海君らしい、まさに青春じゃないか……ねぇ?」
六花「あ」
内海「ん……? あいつ、また来たのか?」 - 55二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:05:24
裕太「六花、内海」
内海「お前、マジいい加減にしろよ」
六花「アンタ、昨日は学校にまで押しかけてきたでしょ。なみこやはっすにまで訳の分からないこと言って」
裕太「ちがう! 話を聞いて!!」
内海「何度も聞いたよ、俺たちがメフィラスに騙されてるっていうんだろ」
六花「本当にしつこい」
裕太「本当なんだ、信じて!! 二人はメフィラスに洗脳されてて、俺の事もグリッドマンの事も忘れちゃってるんだよ!」
内海「だからなんなんだよ、そのグリッドマンって」
裕太「グリッドマンは、俺たちを何度も助けてくれた俺たちの友達じゃないか! そのジャンクで俺とアクセスフラッシュして——」
内海「一体化して戦った、だろ? 何言ってんだ」
裕太「本当の事なんだってば!」
内海「お前の方こそ、そのグリッドマン? ってのに洗脳されてるんじゃないか? 空想科学シリーズだとウルトラマンがよく使う手だろ
地球人の姿を真似たり精神を吸収して体を乗っ取ったりさ」
六花「え、ウルトラマンってそういうの?」
内海「そーよー、空想科学シリーズの代表的悪役だからなウルトラマン」
六花「へぇー」
裕太「六花は、覚えてるだろ新条さんの事」
六花「……何」
裕太「俺は新条さんの事を何も覚えてないけど」
六花「やめて」
裕太「グリッドマンが戦ってくれたから新条さんの事を助けられたって」
六花「やめて」
裕太「思い出して! 六花にとっても大事な———」
(響く乾いた音)
(六花の手が裕太の頬を打った) - 56二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:09:32
六花「アンタが、何を言おうとどうでもいいけど、アカネの事を持ち出してまで嘘をつかないで!」
裕太「…………本当に、何も覚えていないの?
俺の事、グリッドマンの事、キャリバーさんやマックスさんボラーさんにヴィットさんの事も全部」
六花「アカネは、アカネは、メフィラスが命を懸けて戦ってくれたからメフィラスが助けてくれたから、だから元の世界に帰れたの。グリッドマンなんかのおかげじゃない」
裕太「蓬たちの事は?」
内海「ダイナゼノンの事はよぉく覚えてるさ、つーか忘れようがないだろ」
裕太「じゃあ、あの時、内海が俺と一緒にいてくれるって」
内海「……(呆れたようなため息)」
裕太「学祭の事は? 皆で演劇やっただろ」
六花「なんで、その事知って……」
裕太「内海が、肝心なところでコケちゃってそれでも最後までやり切って、それで」
六花「……」
裕太「俺、ずっと六花に言いたいことがあって、でも時期を逃しまくってて学祭の終わりに伝えようって決めてて
蓬や夢芽さんやレックスさんや暦さんやちせちゃんが来て、皆で学祭の準備して
怪獣のせいで色々あって起こらないはずの事がたくさん起きて、でも皆でそれを乗り越えて
それで、それで俺、六花にあの時、こくは———!」
六花「知らない」
□□□□□アカネ『ダメ』
六花「なんなのアンタ」
シンジョウ□□□『ヤメテ』
六花「ホントに」
シン□□□□カネ『言っちゃダメ!!』
六花「本当に、アンタ気持ち悪い!!」
裕太「ぁ………」
メフィラス「さて、響裕太君。ここでご退場願えるかね? 彼らはこれから友人同士で勉強会なのだ
『部外者』が邪魔をしてはいけないな」 - 57二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 03:12:50
アカネ……
- 58二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:05:19
- 59二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:07:36
(メフィラスに引きずられ、川べりに連れてこられる裕太)
(裕太は無造作に投げ捨てられる)
メフィラス「いやはや、地球人というのは……いや、失敬君たちはレプリコンポイドだったな。いずれにしろ、存外頑固でしぶといというのは本当なのだな、兄たちが手こずったのも頷けるというものだ」
裕太「……」
メフィラス「しかし、これで判っただろう? 君では私には勝てないグリッドマンもいない、ただの無力な少年の君ではね。はっはっはっはっ!」
(立ち去るメフィラス)
(残された裕太は力尽き、微動だにしない)
裕太「グリッドマン……俺……俺………俺一人じゃ、やっぱり何にも」
(脳裏にグリッドマンの姿が映る)
記憶の中のグリッドマン『そうだ、私は弱い。だがこんな私を受け入れてくれる人がいる』
裕太「今の俺には、そんな人どこにも……」
記憶の中のグリッドマン『私が必要な時はいつでも呼んでくれ』
裕太「誰も、俺の言葉を聞いてなんか、助けに応えてなんか」
記憶の中のグリッドマン『裕太』
記憶の中のグリッドマン『裕太、私と共に戦ってくれるか』
記憶の中の、グリッドマンユニバース『裕太』
記憶の中の新条アカネ『あの姿が、グリッドマンのSOS』
裕太「……そうだ……グリッドマンは諦めなかった、たった一人で宇宙になってまでも諦めないで俺を呼び続けた」
(アクセプターは鳴らない)
裕太「何にもできないんじゃない、俺が俺がやらなくちゃいけない事があるんだ」
(アクセプターは鳴らない)
裕太「俺にしかできない事」
(アクセプターは鳴らない)
裕太「俺がやるべきこと」
(アクセプターは鳴らない)
裕太「絶対に、諦めちゃだめだ……!」
(アクセプターは……わずかに輝いた) - 60二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:11:07
- 61二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:13:26
裕太「六花」
六花「……」
裕太「六花」
六花「……放してくれない」
裕太「六花、俺、絶対負けない」
六花「聞こえなかったの? 人、呼ぶよ」
裕太「呼べばいい」
六花「ちょっと」
裕太「六花が何と言おうと、今の状況は絶対にダメだ!」
六花「また変な事」
裕太「誰かに勝手に心と記憶を弄られてるなんて、そんなの許せるわけない! 今の六花は本当の六花じゃない!」
六花「本当に、気持ち悪いんだから……!」
裕太「俺は恨まれても嫌わても気持ち悪がられても無視されてもいい。だけど、六花が大切にしている記憶が踏みにじられるのは我慢できない!」
六花「だっ……!」
シ□ジョウア□ネ『マ□ナイデ』
六花「また、頭が……!」
裕太/シン□ョウアカネ「『六花』」
六花「うぅ……あ、ひ、ひび……」
裕太/シンジョウアカネ「『思い出して!』」
六花「ぁう……ゆぅ……た……?」 - 62二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:18:23
メフィラス「いけないなそういうことは」
裕太「ッ!? ぐぅ」
六花「め、メフィラス……」
メフィラス「大丈夫かね、六花君」
六花「頭が、痛い……ものすごく……」
メフィラス「ふむ、病院に行った方がいい。この男は私が何とかしよう、君は逃げたまえ」
六花「でも……」
メフィラス「心配はいらない、それより内海君たちに連絡は入れてある早く逃げなさい。頭痛が酷くなるばかりだぞ?」
六花「……ぅ」
(よろけながらも走り去る六花)
(それを見送り、裕太の首を締め上げるメフィラス)
裕太「メフィ……ラス……」
メフィラス「ふぅむ、リアルワールドからの干渉か。レイオニクスでもない怪獣使いなどと侮っていたな」
裕太「ぐ……六花……」
メフィラス「彼女が心配かね?」
裕太「おま、えが……」
メフィラス「さて、いささか面倒になってきたな。ここは次兄のやり方を見習うとしよう」
(メフィラスは小さな何かを取り出す)
裕太「それ、は……?」
メフィラス「これかね? 怪獣発生源という代物さ、所によってはバロックパールなどと呼ぶ者たちもいるようだが」
裕太「かいじゅう?」
メフィラス「これはね、どこの誰が作ったのかは解らないが情動をエネルギー源にした兵器なのだ」
裕太「感情を、エネルギーに?」
メフィラス「マイナスエネルギーによる怪獣創造は我々もできることはできるのだが、これを使うとさらに効率的に怪獣を生み出せるのだ」
裕太「怪獣を作る気なのか……」
メフィラス「そうだとも、なにせ」 - 63二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:19:08
- 64二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:28:07
どうあがいても恐ろしい情動が生まれる
- 65二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:37:26
- 66二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 04:52:57
寝たいのに続きが気になってしまう!
応援してます - 67二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:08:37
六花「……怪獣?」
内海「なんだ、あの怪獣、マッドオリジンにそっくりな」
マッドヴィドー「RIIIIIIttttuuuuukkkkkkkkaaaaaaa!!」
メフィラス「フン!!」
マッドヴィドー「RIIIIIIttttuuuuukkkkkッッ!!>?」
六花「メフィラス!」
内海「来てくれたのか!」
メフィラス「セイッ!!」
マッドヴイドー「RRRRRRRR!!」
メフィラス「ふふふ、予想通り図体だけで中身がまるで伴っていない伽藍洞の木偶の坊だな?」
マッドヴィドー「RIIIIIIttttuuuuukkkkkkkkaaaaaaa!!」
メフィラス「まさに君そのもの! 力もない癖に、威勢ばかりでなんとかなると思いこんでいる!!」
マッドヴィドー「RIIIIIIttttuuuuukkkkkkkkaaaaaaa!!」
メフィラス「最初からこうしておればよかったなぁ! 変に長兄のやり方を真似たものだから手間ばかりがかかってしまって!!」
マッドヴィドー「aaaaaaaaaa!!」
メフィラス「ほう、殴り返してくるか! しかしそんな貧弱な拳では私に届かないぞ!」
内海「よし、いけ!メフィラス!! そのまま押し込め!!」
六花「内海君、あの怪獣、なんだか変じゃない?」
内海「え?」
六花「なんか、上手く言えないけど、動きもぎこちないし」
内海「あ…そういや、確かに」
六花「なんか、前にアカネが作ったあのピンクの怪獣みたいな」
- 68二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:09:19
マッドヴィドー「RRRRIIIIIIぃ!!」
メフィラス「はっはっはっ! そうだ、足掻くがいい!! 多少なりとも楽しまねばなぁ!」
(投げ飛ばされるマッドヴィドー)
メフィラス「なんだね、その動きはマンダリンで酔っぱらっているようではないか!」
(容赦なく蹴り飛ばされるマッドヴィドー)
六花「やめて」
メフィラス「君に何ができるつもりだった!」
(馬乗りにされ拳を浴びせられるマッドヴィドー)
六花「やめて」
メフィラス「心だと? 繋がりだと? 友情だと?」
(グリップビームで吹き飛ばされるマッドヴィドー)
六花「やめて」
メフィラス「兄たちも愚かなものだ! そんなものへの挑戦をゲームなどと気どりおって!」
(頭部を踏みつけられるマッドヴィドー)
六花「もうやめて!!」
マッドヴィドー「riltuka……」
(マッドヴィドーの左腕が光る)
メフィラス「まだ立つか? なるほど、しぶといなだがどこまで持つ!!」
(メフィラスとマッドヴィドーの戦いとも呼べぬ、一方的な蹂躙が続く)
六花「やめて! メフィラス、もう許して!!」
内海「メフィラス!! その怪獣、なんかおかしい、まってくれよ!!」
(傷つき、血まみれになって倒れ伏すマッドヴィドー)
メフィラス「さらばだ!! 何も持たぬ少年よ! 君の居場所は私がせいぜい利用させて……がぁっ!?」
(とどろく爆音よろめくメフィラス)
メフィラス「なんだ!? 攻撃!? どこから!?」
(天を見上げるメフィラス)
メフィラス「あれは……パサルート!? ばかな!? どうやって!!」 - 69二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:11:18
- 70二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:22:00
暦「裕太君、生きてるよな!?」
ちせ「先輩、嫌なこと言わないでくださいよ!!」
レックス「そんなのは後だ! おい、蓬!!」
夢芽「やって、蓬! 裕太さんを助けて!!」
蓬「わかってる! インスタンス・ドミネーション!!」
(インスタンス・ドミネーションを通じマッドヴィドーをつかむ)
蓬「どこだ、裕太、どこにいる!?」
裕太『よも……ぎ……』
蓬「そこか!!」
レックス「いけるか!?」
蓬「大丈夫、裕太をつかみました、このまま引きはがします!!」
夢芽「がんばれ、蓬!」
蓬「裕太、少し乱暴になるけど我慢しろよ!」
マッドヴィドー「rrrrriiii……lll……aaaaaaa……」
内海「怪獣が、消えて……」
六花「見て、ダイナゼノンが誰かを手に乗せて」
ちせ「裕太さん、大丈夫っすか!?」
レックス「ひどい状態だが、息はしっかりしてる。まだ生きてるぜ」
夢芽「よかった……」
暦「なら、あとは……」
蓬「あいつを、倒すだけだ!!」 - 71二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:34:47
メフィラス「ダイナゼノンだと!? なぜここ……ぐあぁ!!」
レックス「何故だと? さてはテメェ、バカだな?」
暦「お前、ここの道を全部塞いだんだって?」
ちせ「それでぇ、ここが所謂閉じた宇宙になっちゃったんすよ」
夢芽「閉じた宇宙ではなんかが増大してどんどんカオスに傾いちゃうから!」
蓬「その上、お前が裕太を怪獣にしたせいでカオスブリンガーが起こって!」
レックス「カオスが増大した結果、あり得ねぇことが起こっちまったんだよ!!」
メフィラス「宇宙のカオス化によって、閉じたパサルートが開いてしまったのか!?」
レックス「策士策に溺れるとはこのことだなぁ、メフィラス星人!!」
蓬「けど、それだけじゃない。裕太が諦めず戦ったから! 怪獣になってもお前に負けなかったから!」
暦「裕太君が頑張った分、カオスが進んで開きやすくなったわけだ!!」
ちせ「人間を、バカにしてるからぁ!! そうやって、足元すくわれるんすよ!!」
夢芽「六花さんと裕太さんを引きはがそうだなんて、絶対に許さない!!」
レックス「行くぞみんな! フルパワーであいつをぶっ飛ばす!!」
蓬・夢芽・暦・ちせ「「「「はい!!」」」」
メフィラス「ぐおおお……だが、なぜこうも早く……っ!」
レックス「おいおい、お前、ますますバカだな? こっちには神様が付いてる事も忘れてんのかよ」
メフィラス「!! 新条、あかねぇぇぇぇ!! アレクシス風情に使われていた小娘が!! ぐお!」
蓬「彼女が俺たちに教えてくれたから、俺たちはこうして間に合った!!」
夢芽「あんたが嗤ったモノ全部でアンタを殴り倒してやる!!」 - 72二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:41:46
裕太「ぐ……」
蓬「裕太、気が付いたか!?」
裕太「蓬、俺をジャンクに」
蓬「はぁ? 何を言ってるんだ、ここは俺たちに任せて」
裕太「これは、俺の戦いだから……あいつは、六花の思い出を踏みにじった、だから俺もあいつを」
蓬「裕太」
裕太「蓬なら、判ってくれるだろ?」
蓬「~~~っ!」
レックス「行かせてやれ蓬」
蓬「ガウマさん」
レックス「迎えも来てる」
蓬「え、あ、六花さんに内海君」
レックス「ここで裕太を行かせてやらなきゃ、あの三人はずっと後悔するだろうが」
蓬「……奴はここで足止めしておくからな!」
裕太「ありがとう、蓬、レックスさん」 - 73二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:47:44
裕太「うぅぐ……六花……内海……」
六花「あなた、は……」
裕太「説明は、後……早く、ジャンクのところに」
内海「……そんな、体でかよ」
裕太「俺が、やらなきゃいけない事だから」
六花「響……君……」
内海「ほら」
裕太「?」
内海「その体で走るの無理だろ、俺がおぶっていく」
裕太「あ……ありがとう、内海」
内海「しっかり掴まったか?」
裕太「うん、大丈夫」
内海「よし、いくぞ! それと……」
裕太「ん?」
内海「なんだか……ごめん」
裕太「……良いんだよ」 - 74二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 05:59:11
メフィラスを叩きのめすダイナゼノンを背に走る三人
六花(なんだろう、すごく胸が苦しい……私は、私は本当はこの人を知っている?)
六花(でも、こんな赤い髪の男の子私はしらない……)
六花(私は一体……)
内海「おい、六花!」
六花「え?」
内海「店、開けてくれよ。こいつの探してるのお前の店の中にあるって!」
六花「え、あ、うん」
(鍵を開けようとする六花)
(瞬間、裕太と目が合う)
六花(青い……瞳……)
六花(私が、知ってる……青い……)
内海「六花!」
六花「あ、今開いたから!」
内海「よし、どれだ!?」
裕太「あの、パソコン……」
内海「これか!?」
裕太「うん、ありがとう内海」
(ふらつきながらも立ち上がる裕太)
裕太「それと、六花も」
六花「う、うん」
(深く息を吸い込む裕太)
裕太「グリッドマン」
(ジャンクに電源が入り、グリッドマンが映る)
グリッドマン「裕太」
裕太「俺と一緒に、戦ってくれるよな」
グリッドマン「もちろんだ、裕太!」
裕太「アクセス……フラァァァシュ!!」 - 75二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:11:44
六花「あれが、グリッドマン」
内海「おれ、知ってる……グリッドマンの事見たことある、なんで……」
レックス「来たな! 大将!!」
グリッドマン「ありがとうレックス、そして皆も」
暦「寝てるところたたき起こされてちょっと眠いんですけどね」
ちせ「せんぱぁい、そんな締まらない事言わないでくださいよ」
夢芽「裕太さんも来たのなら」
蓬「もう負けは無い!!」
グリッドマン「メフィラス星人……私の大切な友をここまで傷つけた事を、後悔してもらうぞ!!」
メフィラス「ほざけぇ!!」
グリッドマン「超電導キィィィック!!」
メフィラス「ぐぉあ!!」
グリッドマン「スパークビィィム!!」
メフィラス「うがっ」
グリッドマン「グリッドォォォォビィィィイムッ!!」
メフィラス「ぐあはぁっ!!」
レックス「へっ、大将も相当とさかに来てんな」
蓬「ガウマさん、グリッドマンはともかく、裕太の体が」
レックス「あぁ! これ以上時間はかけてられねぇ、一気に行くぞ!」
皆「「「「はい!」」」」
レックス「大将!」
グリッドマン「あぁ、行くぞ!」
ちせ「来て! ゴルドバーン!!」
蓬「超!」
夢芽「竜王!」
暦「合体!」
全員『完成! ローグカイゼルグリッドマン!!』 - 76二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:22:16
メフィラス「お、お、おのれぇぇぇぇぇぇ!!」
(グリップビームを放つがローグカイゼルグリッドマンは意にも介さない)
全員『ローグ!! カイゼル!! パワー!! フィニィィィッシュ!!!!』
メフィラス「うおおおおおおお!!? ばッ……ばかなっ!? こ、こんなこんなことがッ!!」
グリッドマン「メフィラス星人、これが貴様が侮った人間の心と絆の力だぁぁぁぁぁ!!」
メフィラス星人「ぐおおおおおおおお!! 愚かだったのは兄ではなく、私の方だったのか……!!」
(粉砕されるメフィラス)
蓬「終わった……」
夢芽「ギリギリセーフ、だったね」
暦「セーフはセーフでしょ」
ちせ「そうそう、間に合ったからいいんすよ」
レックス「それじゃ大将、いつものやつ頼むぜ」
グリッドマン「あぁ、フィクサービーム!!」
(フィクサービームですべてが修復されていく。街もそして人の心も)
内海「う、うそ、だろ、おれ……俺」
六花「なんで、私、あんなこと」 - 77二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:33:33
(ジャンクショップ絢に蓬たちが駆け込んでくる)
蓬「裕太! 大丈夫か!!」
裕太「あ、蓬……うん、見かけほどは骨も折れてないっぽいし」
レックス「ばーか、素人が判断するんじゃねぇ、病院行け病院」
裕太「はい、そうします」
夢芽「六花さんは?」
裕太「そこ」
(カウンターを覗き込むと、六花が顔を伏せてうずくまり、隣で内海が暗く佇んでいる)
レックス「……あー、そうだなまずは、なんか言いたいことあるんじゃねぇのか」
(ビクリと震える二人の体。しくじったか?と顔をゆがめるレックス)
裕太「気にしなくていいよ内海」
内海「気にするに決まってんだろ、こんなの!!」
裕太「でも、俺もこの通り無事だったし」
内海「そういう問題じゃ」
裕太「俺にとっては、そういう問題」
内海「裕太……」
裕太「俺にとっては、内海と六花の心が元通りになればそれでいいんだ。だいたい、悪いのメフィラス星人なんだし」
内海「……」
裕太「内海にはいっつも世話になってるしさ、謝ってもらったし、それで俺は良いんだ」
内海「お前が俺に怒るべき権利をそう簡単に手放すなよお前
くそ……こんど、なんか、高い飯奢る」
裕太「……うん」 - 78二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:51:23
裕太「六花」
夢芽「裕太さん、ちょっと」
裕太「え?」
夢芽(耳元で何かささやく)
裕太「……うん、そうする」
夢芽「それじゃあ、皆さんの無事も確認できたので私たちこれで帰りまーす」
蓬「え? ……うん、そうだね帰ろう」
暦「いや、朝まで付き添いしなくてダイジョブ?」
ちせ「せーんぱい、そういうところほんと読めてないっすね」
暦「え、なに?なんか俺言った?」
ちせ「いいから、ほら、帰りますよ」
レックス「うし、それじゃあ撤収するぞ……おい裕太、お前マジで病院行っとけよ」
裕太「あ、はい今日は皆さんありがとうございました!」
ちせ「あ、内海さんも送ってくんで」
内海「あ、あぁ……それじゃ裕太、あー……
また、明日な」
裕太「うん、また明日」 - 79二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:51:43
(裕太と六花を除き全員が店を後にする)
(残された裕太は六花に近づき、彼女を抱きしめる)
(逃れようとする六花、だが裕太は放さない)
裕太「六花、大丈夫だよ」
六花「大丈夫じゃない」
裕太「大丈夫だって」
六花「私が、大丈夫じゃない!!」
(六花の嗚咽の声が大きくなる)
六花「なんで、なんで私、あんなひどいこと」
裕太「……」
六花「メフィラスのせいとかじゃない、なんで何にも気づかないで何にも思い出せなかったの……!」
裕太「俺、あの時確かにすっごい辛かったけど、それでもやっぱり六花を諦めきれなかった」
(裕太の六花を抱きしめる腕が強くなる)
裕太「六花にどう思われても、俺は六花の事が好きだ、それは変わらない」
六花「私が! 裕太の事嫌いになるわけないじゃん!!」
裕太「うん、だから俺は大丈夫、六花がそう言ってくれるなら俺は何度でも立ち直れる」
六花「裕太、ホント、そういうとこ」
裕太「嫌かな?」
六花「少し」
裕太「そっか」
六花「身勝手すぎる」
裕太「かもね」
六花「内海君と同じように、私も何にも言えなくなるじゃん」
裕太「うん、ごめん」
六花「だから、そういうとこ」
(それ以上何も言わず、二人はお互いを強く抱きしめ続けた) - 80二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:57:27
蓬「大丈夫かな、あの二人」
夢芽「大丈夫でしょ」
蓬「簡単に言うなぁ。俺、夢芽に気持ち悪いって言われたら立ち直れないよ?」
夢芽「いや、でも蓬も時々気持ち悪くなるときあるよ?」
蓬「え? ウソ」
夢芽「ウッソー いや、ほんの少し本当?」
蓬「えぇぇぇぇぇぇ」
夢芽「まぁ、それは置いといて」
蓬「置いとくんだ……んで、裕太さんになんてアドバイスしたの?」
夢芽「ん、六花さんああいうとき逃げに徹するタイプだと思うんで。私もそうだったし
だから、何があっても絶対に放しちゃだめですよって」
蓬「そっか」
夢芽「で、蓬はどーすんの?」
蓬「何が?」
夢芽「何がって何が」
蓬「帰ってから?」
夢芽「帰ってから」
蓬「帰ってからね」
夢芽「うん、わかった」 - 81二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 06:58:08
- 82二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:02:34
- 83二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:05:53
楽しく読ませて頂きました!ありがとうございます!
- 84二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:11:56
- 85二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:17:59
倒されちゃうのかメフィラス…
メフィラスはヒーローと戦っても互角で戦況を見て撤退した後に第三者に殺されるのが城跡だと思ってたんだけど - 86二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:26:14
- 87二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:29:46
- 88二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 07:30:55
グリッドマンは命を奪えないはずでは?
いや…カーンデジファー様倒していたから心構え的なものかもしれないけど - 89二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:19:14
ライハさんの剣でも習ってきなさい
- 90二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 08:36:25
良かった
- 91二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 09:16:45
- 92二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 09:23:44
六花には定期的に夢の中で
「気持ち悪い!」
って裕太に言ったときのことを
見続けてほしい
夢から覚めた後ベッドの中で
ごめんね…ごめんね…って泣いてほしい - 93二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 09:34:47
グリッドマンとメトロン星人がただジャンク屋で喋ってるだけで終わるのも良いし、夕陽バックで戦うのも見てみたいな
- 94二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 09:58:47
メフィラス「ギリギリで奴等が開けたパサルートから離脱出来ましたか。しかし、響裕太そしてダイナゼノン想像以上に厄介な方々です…」
👁️「あ、やっぱり生きてんじゃん。まぁ定石だもんね」
???「流石は悪質宇宙人。油断も隙もないね」
メフィラス「お前たちは新条アカネとアレクシス・ケリブですね?よくもまぁやってくれました。今回はしてやられましたが次はありません。グリッドマンだけじゃなくあなたがたのユニバースも頂戴しまs」
👁️「次なんてないよ。私の大事な友達を沢山傷つけたこと絶対許さない」
???「アカネくんがここまで怒るとはね。そろそろお客様も到着したみたいだしあとはそちらに任せよう」
メフィラス「なんだと一体だれが…」 - 95二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 10:29:19
あっ(レッドファイッ)
- 96二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 10:33:41
- 97二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 10:35:44
怖すぎるお客様だ!!!!!
- 98二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:21:50
- 99二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:23:51
まあメフィラスが来てるんだから赤い通り魔がいても問題無いな。
- 100二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 11:47:03
- 101二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:03:36
シンウルでは地球人を巨大化させた物理的な兵器としての価値に目つけてたけど、グリッドマン世界だったら怪獣の元になる真珠とそれを育てる人間の情動に目つけてもおかしくないよな.......
まあメビウス版みたく精神を抉るんじゃなくてこの世界の政府にでもうまく取り入って「これからは怪獣が生まれても私たちが対処する。学生は学生らしく青春を楽しみたまえ」とか言ってきそうだけど
- 102二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:08:27
- 103二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:12:35
- 104二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:17:56
レッドマンとかいう便利なオチ要員
- 105二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:30:21
- 106二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:33:21
怪獣散歩かもしれない。東京03が声優やっているバラエティ
- 107二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 12:41:02
- 108二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:04:56
このレスは削除されています
- 109二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:07:11
初めまして 新世紀中学生の皆様 私の名前は「メフィラス」どうかお見知りおきを。
ボラー「メフィラス!?お前もしかしてまた悪さしに来やがったのか!!」
私はあの様に挑戦などと称して人の心身を直接害する下賤な輩どもとは違います
ですが同じ呼称を使用する者があなた方のご友人を傷付けたこと、メフィラス星人を代表して深くお詫びしたい
本当に申し訳ございませんでした 償いとは成り得ないとは思いますが、どうぞこちらのデータをお納めください
キャリバー「ぷ、プログラム仕様書か 表題は...【Security Shield for Sane Sprit :in GRIDMAN_UNIVERSE】?」
マックス「意味はそのままなら”正常な精神の為のセキュリティシールド”ってところか」
- 110二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:09:54
シンメフィラスは絆とかそういうのを「見世物」として好みそうだよね
- 111二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:28:15
実際シンウルのベータシステムやエントロピー、プランクブレーン理論は五次元空間への接続とエネルギーの供給、再点火による六次元への穴を開けれたりするから技術力で言えばかなり上澄みだからなぁ……
- 112二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:34:30
このコンピューターワールドにおける精神攻撃とは即ち不正なプログラムコード・ウイルスなどによるクラッキング
これに類似した悪質な介入...つまるところ侵略行動にも等しい行為です
ところが外宇宙…いえ別ユニバースに数多く存在する一定レベルの知的生命体のほとんどから見れば実に容易く書き換えることができてしまう 一部の例外を除けば、ではありますがね
今あなた方にお渡ししたデータをグリッドマンがアクセスするコンピューターに参照することで以前の様な事態への対処も可能になるはずです
マックス「それが本当なら実にありがたいことです しかしなぜこれを我々に?先程の言い様ではかつてのメフィラス星人と近縁な訳でもないようですが、お詫びと称しながら何か別の理由がお有りで接触したのでは?」
- 113二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:38:34
- 114二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 14:41:29
大丈夫?こいつ同盟と評してグリッドマンのエネルギーへそくりしそうなんだけど
- 115二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 15:44:28
- 116二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:08:17
- 117二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:38:53
素粒子が存在出来るならプランクブレーン理論における五次元空間から重力エネルギーを供給出来そうだが、まぁそこんところってまぁ本筋に関係無いから説明されてないんよな……
- 118二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 16:42:54
まぁコイツの事だからマルチバースにおける星間協定に此方は違反してないがそちらの武力行使は違反とかいう塩梅にしてくるだろうという
嫌な信頼がある - 119二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 20:43:41
まぁ間違いなくしてくるな
- 120二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 22:51:11
- 121二次元好きの匿名さん23/04/09(日) 23:59:41
えーっと拙作書かせていただいたものです
メフィラスの最期に関してですが、今回は裕太虐めをメインに据えたので二代目メフィラス以上の卑劣漢として書きました
暴力は苦手などと言いつつ、必ず勝てる相手を作ってなぶり者にする辺り正直自分でもメフィラスとしてはどうなのだろうと思いますが
ゴーストリバースのアーマードメフィラスも下種野郎だったので開き直って書いた次第です
んで、そういう卑劣漢を当人たち以外の手で倒してしまうと原作リスペクトとしてならともかく、一つの作品としては爽快感に欠けると思い、思い切って倒させました
気分を害された方には本当に申し訳ありません
あと、謝罪の後にこういうのもなんですが、ダイナゼノン組の合流前の話も書いたのでもし需要があれば投下させていただきたいと思います - 122二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:06:55
- 123二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:28:50
それでは失礼して
夢芽「花火ってさ、なんで夏なんだろうね」
蓬「そういえば、冬の花火ってあんま聞かない」
夢芽「でしょ? 空に打ち上げるんだから季節とかあんま関係なくない?」
蓬「いやいや、でもあれだよやっぱ夏の方が風情あるっていうかさ。去年の花火も楽しかったじゃん」
夢芽「……まぁ、そうなんだけど」
蓬「あれ? 夢芽さん?」
夢芽「たーのーしかったんだけーどー」
蓬「あー……あー……うん、今年は二人で花火大会行こう」
夢芽「そん時は、蓬も浴衣ね」
蓬「俺も!?」
夢芽「だって私の浴衣は見せたのに蓬の見てないのズルいじゃん」
蓬「ま、まぁ夢芽が観たいっていうなら着てくるけどさ……あったかな浴衣」
夢芽「無かったら、買いに行こう。私が選ぶから」
蓬「じゃあ、今度の土曜にでも……って、あれ」
夢芽「あ、ガウマさん」
レックス「よぉ、二人ともちょっと邪魔するぜ」 - 124二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:30:21
保守
夜も遅いからまったりといこう - 125二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:31:04
- 126二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:33:15
蓬「あれ……おかしいな」
夢芽「出ないの?」
蓬「うん、裕太電話には割とすぐに出るのに」
レックス「……やっぱそうか」
夢芽「何かあったんですね」
レックス「あぁ、実は大将たちと連絡が付かねぇ」
蓬「グリッドマンと?」
レックス「実は少し前にこの近くの世界で野暮用があってな、俺だけ大将たちとは別行動をとってたんだ。それで、その一件が片付いたんで連絡しようとしたんだが……」
蓬「つながらなかったと」
夢芽「それって、ガウマさんが迷子って事ですか?」
レックス「違う! あ……いや、大将たちとはぐれたって点ではそういう事か」
蓬「グリッドマンの行き先は解るんですか?」
レックス「それは知ってる。向こうの予定が変更してなけりゃな」
蓬「じゃあ、まずは其処に行ってみれば」
レックス「そうじゃねぇんだ蓬、この場合はな連絡できないこと自体が問題なんだよ」
夢芽「それって、どういう」
レックス「お前たち、時々は裕太たちの宇宙に行くだろ」
蓬「はい、裕太が相談したいことがあるっていうんで度々連絡あるんで」
夢芽「あー、蓬がなんかすっごい裕太さんに酷いこと言うとき」
蓬「いやいやいや、それ言ったら夢芽さんの方が大概だからね?」
レックス「まて、ストップだ。今はマジで真面目な話だ」
蓬&夢芽「すいません……」 - 127二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:36:27
レックス「話を戻すが、この近辺の宇宙はな全部パサルートって道で繋がってるんだよ」
蓬「え、そうだったんですか?」
レックス「そうだ。お前たちが気軽に電話出来たり世界を行き来できるのも、二代目がお前達がそのパサルートを通れるようにしておいてくれたからだ」
夢芽「おー、改めて二代目さんに感謝」
レックス「ただ、これは単純にお前たちの為ってだけじゃねぇ、俺らの都合も含む」
蓬「と、言うと?」
レックス「簡単に言うとだな、裕太たちの宇宙にあるジャンクを中継器にして俺らの連絡を取りやすくしてんだ」
蓬「なるほど……って、それって……」
レックス「そうだ、大将たちと連絡がつかねぇって事は、裕太たちの宇宙に少なくともジャンクになんかあった可能性が高い」
夢芽「今すぐ、裕太さん達のところに行こう」
蓬「うん、ガウマさん!」
レックス「そうしたいのは山々なんだが……」
夢芽「何か、問題が?」
レックス「向こうに、行けねぇんだ」
蓬「えっ!?」
レックス「パサルートには入れる、だが出口で壁みたいなもんにぶち当たっちまう」
夢芽「壁?」
レックス「あぁ、ここからの直通ルートだけじゃねぇ、他の世界を通っての回り道しても裕太たちの宇宙に入れねぇんだ
もしかしたらお前たちの携帯なら繋がるんじゃねぇかと一縷の望みで来てみたんだが……」
蓬「大変じゃないですか!!」
夢芽「何とかできないんですか?」
レックス「わからん、兎に角向こうに行けるルートを片っ端から試してみるが……わりぃ、二人とも何かあったらまたお前らの手を借りるかもしれねぇ」
蓬「大丈夫ですガウマさん、これはガウマさんだけの話じゃないですから」
夢芽「うん、裕太さんも六花さんも私たちの友達だから」
レックス「……ありがとうよ。あ、暦には俺から言っとくわ、どうせアイツまだ就職できてねぇんだろ」
蓬「それは……まぁ」
夢芽「ちせちゃん曰く、面接は行ってるらしいんですけど」
レックス「ったく、しょーがねぇなー」 - 128二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:38:18
- 129二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:39:34
暦「で……なんかファミレスに呼ばれたわけだけど……」
ちせ「あ! あー! なんか唐突に出てきてゴルドバーンパワーアップさせた人!!」
アカネ「おー、あの時の、君なかなかいいセンスしてるねぇ」
ちせ「え、そうっすか?」
アカネ「うんうん、西洋竜のメカ怪獣って滅多にないけど滅多にないがゆえに変化球の一切ない黄金の怪獣メッチャ格好いいじゃん」
ちせ「いやぁ、それほどでも」
夢芽「…………」
蓬「イテッ……イテッ……ちょっと、夢芽さん、けるのイテッ やめてイテッ」
レックス「それよりもだ、新条アカネといったな。アンタの事は大将たちから聞いてるからおおよその事情は分かる、それで六花たちがどうしたんだ」
アカネ「うん。今、六花たちのいる宇宙が別の宇宙からの侵略を受けてるの」
ちせ「別の宇宙っすか?」
暦「それって、この前の事件みたいな……?」
アカネ「ちがうよ、ねぇこの世界の構造は知ってる?」
蓬「えぇっとイテッ……たしか、この近辺の宇宙は全部繋がってるってイテッ」
アカネ「そう、この周辺の宇宙は全部パサルートで繋がってる。だから宇宙間移動と言ってもパサルートの通り方さえ知っていればそこまで難しくないの
けど、そこよりももっと遠くにここからさらに外の宇宙があるんだよ」
暦「あぁえぇっと?」
アカネ「入れ子構造っていえばわかるかな。この世界は一つの宇宙の中に複数の宇宙があって、その宇宙同士が繋がってる
そして、私たちの宇宙を内包する宇宙の外に更に複数の宇宙がある」
ちせ「わかるような、わからないような……」
アカネ「簡単に言うと、私たちがやってる宇宙間移動はレベル1.5マルチバース間の移動、そして今度の敵は其処からさらに外レベル2マルチバースを渡ってきた宇宙人」
蓬「それ、滅茶苦茶大変なイテッ ちょっと、夢芽今は本当にやめて、後でならいいから」
夢芽「わかった」
アカネ「あ、納得するんだ」
レックス「いつもの事らしいんで流してくれ」 - 130二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:41:58
アカネ「うん、そいつはとてつもなく悪質な宇宙人でね、この宇宙の侵略に邪魔なグリッドマンを排除しようとしてるの」
レックス「大将を?」
アカネ「グリッドマンは物質宇宙では実体を持たないエネルギー生命体、だから器になる誰かがいないと物質世界での活動が著しく制限される」
夢芽「だから、六花さん達の宇宙を閉じ込めた?」
蓬「裕太とグリッドマンを引き離す気なのか」
アカネ「そう。だけど、敵はグリッドマンと響くんの結びつきを完全に断つことができなかった、だからある事を考え付いたの」
暦「何を……?」
アカネ「六花たちを洗脳して、響君を孤立させる作戦」
夢芽「……え?」
蓬「洗脳って……」
アカネ「敵の同族はかつて似たようなことをやってある戦士を追い詰めていたの、できても不思議じゃない」
暦「いや、でも、なんでそんな回りくどいことを? 裕太君を直接やっちゃえば」
ちせ「先輩!」
暦「わかってるけど、質問するには言わなきゃいけない事だろ」 - 131二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:43:46
アカネ「それが敵のやり方だから。人の心への挑戦と嘯き人を苦しめ悩ませる、それをゲームと称する者さえいる」
夢芽「……最悪ですね」
アカネ「まぁ、私には責める資格あんまりないんだけど……」
レックス「俺たちはアンタの過去は別にとやかく言う気はない……で、何をすればいい」
アカネ「敵はあの宇宙を再び閉じてしまった。つまり、あの世界では再びエントロピーの過剰増大が起こり始めるはず」
蓬「それで、なんとかなるの?」
アカネ「世界のカオス化が進めば、敵の制御できない状態が必ずやってくる、そこをついてあの世界の壁を私が引きはがす」
レックス「そこに、俺たちで突っ込めばいい訳か」
ちせ「でも、それって時間がかかるんじゃ……神様ならなんとかできないんすか?」
アカネ「……アレクシスがいればもしかしたら何とかなったかもしれないけど、今は何処にいるかわからないから」
暦「それまでは、待機するしかないか」
アカネ「こっちからもアプローチはしてるの。けど、敵の妨害が強くて六花にしか繋がらなくて」
夢芽「六花さんになら、繋がるんですか?」
アカネ「私と六花は、元々繋がりがあるから……それと、多分」
夢芽「……六花さんは敵の洗脳に抵抗しているんですね」
アカネ「うん。響君の事だから六花の心は今本当にもがいてる」
レックス「……で? その悪質な宇宙人ってのは何者なんだ?」
アカネ「宇宙の掟を破るもの……メフィラス星人」 - 132二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:46:34
アカネ「ごめんねー南さん、泊めてもらっちゃって」
夢芽「あ、いえ、部屋開いてるんで。それに、あの中で新条さん泊めれるようなの私だけだし」
アカネ「あーうーん……ひょっとかしなくても、麻中君の家に出たの」
夢芽「聞きたいですか?」
アカネ「あの、私の手持ちのデバイスでこっちに干渉できる奴限られてて、そんで急いで出現できるポイントが麻中君の家しかなくて……」
夢芽「……」
アカネ「はい、ごめんなさい」
夢芽「もういいです、後は蓬に責任取ってもらうんで」
アカネ「あーあははは、蓬君大変だねー」
夢芽「私の彼氏なんで」
アカネ「彼氏、か」
夢芽「なんです、渡しませんよ」
アカネ「いや、取る気なんかさらさらないから!」
夢芽「当然です」
アカネ「うーん、この感じなんか昔の私見てるみたいな……いや、なんか昔の私より……」
夢芽「なんです?」
アカネ「あ、なんでもないよ! それより部屋使わせてもらうね」
夢芽「六花さんに呼びかけるんですよね」
アカネ「うん……本当は、私は六花と話なんかしちゃいけないんだけど」
夢芽「今は緊急事態だから」
アカネ「六花との約束を破ることになるけど、それでも私、あんな六花は見たくない」
夢芽「新条さん」
アカネ「ん?」
夢芽「頑張ってください」
アカネ「うん!」 - 133二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:50:12
夢芽「……んぅ……んん……あぁ、ダメだなんか眠れない
なんか、変な時間に目が覚めたせいだ」
隣からの音「———!」
夢芽「……新条さん?」
アカネ「六花、お願い、目を覚まして、だまされないで」
夢芽「……」
アカネ「六花、お願い!」
夢芽「し……」
アカネ「六花、目を覚まして!……っあぁもう! また、切れたッ!」
夢芽「……」
アカネ「六花、どうして……」
夢芽「あの」
アカネ「あ……南さん、ごめん起こしちゃった?」
夢芽「いえ、勝手に起きただけなんで。それより、新条さんは徹夜ですか?」
アカネ「うん、六花が寝てる間は心が緩んでて声が届きやすいから……と言っても、向こうにはほとんど聞こえてないんだけど」
夢芽「新条さんにとって、六花さんは」
アカネ「ふふっ」
夢芽「?」
アカネ「南さん、六花の事を六花さんって呼ぶんだね」 - 134二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:50:58
夢芽「あ、あーまぁ」
アカネ「よかった」
夢芽「何がです?」
アカネ「六花に新しい友達が出来て」
夢芽「……」
アカネ「南さんは、六花のこと好き?」
夢芽「はい」
アカネ「うん、私にはそれで充分」
夢芽「六花さんの事、大切なんですね」
アカネ「うん、もう二度と会えない……ううん、会っちゃいけない一番の親友」
夢芽(この人にとっての六花さんは、私にとっての香乃と同じ)
アカネ「さて、もう一仕事……」
夢芽「アカネさん」
アカネ「え?」
夢芽「少し、休んだ方がいいです」
アカネ「いや、大丈夫」
夢芽「休んでください、倒れたら大変です」
アカネ「お、おう」
夢芽「それと」
アカネ「?」
夢芽「私の事は名前で呼んでください」
アカネ「……うん、ありがとう夢芽さん」 - 135二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:54:24
- 136二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:56:05
裕太『俺、ずっと六花に言いたいことがあって、でも時期を逃しまくってて学祭の終わりに伝えようって決めてて
蓬や夢芽さんやレックスさんや暦さんやちせちゃんが来て、皆で学祭の準備して
怪獣のせいで色々あって起こらないはずの事がたくさん起きて、でも皆でそれを乗り越えて
それで、それで俺、六花にあの時、こくは———!』
六花『知らない』
アカネ「ダメ」
六花『なんなのアンタ』
アカネ「止めて」
六花『ホントに』
アカネ「言っちゃダメ!!」
六花『本当に、アンタ気持ち悪い!!』
夢芽「————ぁ」
蓬『今、の……』
アカネ「六花! 六花! 六花!! どうして、やめてよ!! なんで、お願い! 返事をして!!」
夢芽「アカネさん!」
アカネ「六花ァ————!!」 - 137二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 00:57:04
夢芽「落ち着きました?」
アカネ「ぐすっ……うぐっ……うん」
夢芽「大丈夫、です、きっと」
アカネ「……響君はね、本当は私の恋人なんだ」
夢芽「え?」
アカネ「私が、ツツジ台を作った時せっかくだからって試しで作った恋人役」
夢芽「——」
アカネ「でも、男の子の事なんか全然知らないから適当にデザインしたし、恋人なんかよりも皆にちやほやされてるのが楽しくて作るだけ作って放置していて
そんな人がグリッドマンに選ばれて、六花や内海君と一緒に私の為に戦ってくれた」
夢芽「アカネさん」
アカネ「あの時の私は皆の気持も考えずに自分の事ばっかりで、負けてツツジ台壊されるのが嫌で夢の中に響君も六花も内海君も閉じ込めて
こうなるはずだった幻を見せ続けた。響君が私の恋人である夢を」
夢芽「その夢は、どうでした?」
アカネ「楽しかったよ。ほんの少しの間だけだけど響君頼りなくて勇み足ばっかででも優しくて私の事を第一に考えてくれて
なのに、ひどくない? その夢の中でも六花との惚気話すんの
だからこそ、響君が立花と結ばれたのがうれしかった。きっと、響君なら六花を幸せにしてくれるから」
夢芽「わかります、裕太さんそういう人ですから」
アカネ「なんで、こうなっちゃったの……?」
夢芽「……? アカネさん、あれモニターに」
アカネ「え?……あ、響君?」 - 138二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:00:49
- 139二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:02:54
蓬「夢芽、来たよ」
夢芽「ん、上がって蓬」
蓬「新条さんはどう?」
夢芽「ずっーと六花さんに呼びかけてる」
蓬「そっか……はい、これ頼まれてたお茶とお握り」
夢芽「ありがとう、もうご飯食べてる手間も惜しくて」
蓬「もうだいぶ暗くなってきたし……」
アカネ「来た!」
蓬「えっ!?」
夢芽「繋がりますか!?」
アカネ「少し、少しでもいい、届いて!」
裕太『六花が何と言おうと、今の状況は絶対にダメだ!』
六花『また変な事』
アカネ(六花に同調するだけじゃだめだ)
裕太『誰かに勝手に心と記憶を弄られてるなんて、そんなの許せるわけない! 今の六花は本当の六花じゃない!』
六花『本当に、気持ち悪いんだから……!』
アカネ(たとえ夢の中であっても、私と響君は繋がっていた)
裕太『俺は恨まれても嫌わても気持ち悪がられても無視されてもいい。だけど、六花が大切にしている記憶が踏みにじられるのは我慢できない!』
六花『だっ……!』
アカネ(だから、二人と同調する! 絶対、上手くいく! 私と響君の声なら!)
アカネ「負けないで」
六花『また、頭が……!』
裕太/アカネ「『六花』」
六花『うぅ……あ、ひ、ひび……』
裕太/アカネ「『思い出して!』」
六花『ぁう……ゆぅ……た……?』
夢芽「届いた!」
蓬「よし!……いや、まって!」 - 140二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:04:35
メフィラス『いけないなそういうことは』
夢芽・蓬「「メフィラス!!」」
アカネ「うぅあっ!!」
夢芽「アカネさん!」
蓬「大丈夫ですか!?」
アカネ「私は、平気、でも同調を切られた……!」
メフィラス『さて、いささか面倒になってきたな。ここは次兄のやり方を見習うとしよう』
蓬「あいつ、いったい何を」
夢芽「あれは……?」
アカネ「あれは、怪獣発生源!?」
夢芽「怪獣、発生源……?」
蓬「そうだ、見たことがある、いつも怪獣の中心にあったあの歪んだ石!」
夢芽「あいつ、怪獣を?」
メフィラス『今の君は素晴らしい情動をもっているではないか!!』
蓬「裕太の、情動?」
夢芽「もしかして、シズム君と同じことを」
蓬「!? 裕太を怪獣にする気なのか!?」
アカネ「やめてええええぇぇぇぇ!!」 - 141二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:06:29
- 142二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:08:16
メフィラス『はっはっはっ! そうだ、足掻くがいい!! 多少なりとも楽しまねばなぁ!』
アカネ「これは、チャンスだ」
夢芽「え?」
アカネ「響君は、諦めてない。戦ってる」
メフィラス『なんだね、その動きはマンダリンで酔っぱらっているようではないか!』
アカネ「怪獣が生まれたことで、あの世界のカオス化が加速してる」
蓬「じゃあ」
アカネ「このままいけば、メフィラスの防壁を壊すだけのカオスが生まれる」
メフィラス『心だと? 繋がりだと? 友情だと?』
アカネ「頑張って、響君」
夢芽「裕太さん……」
蓬「裕太、負けるな」
メフィラス『兄たちも愚かなものだ! そんなものへの挑戦をゲームなどと気どりおって!』
アカネ「私たちはまだ見守るしかできない」
夢芽「姿見えなくても」
蓬「俺たちは繋がっている」
メフィラス『まだ立つか? なるほど、しぶといなだがどこまで持つ!!』
アカネ「誰がどうして奪えるものか」
夢芽「私たちは、信じてる」
蓬「裕太はいつだって前に進んできた!」 - 143二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:10:34
- 144二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:12:44
- 145二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:15:26
- 146二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:16:09
これにてダイナゼノンSIDE終了です、お付き合いいただきありがとうございました
- 147二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:16:25
乙です!!!
- 148二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 01:25:13
素晴らしいものを見せて頂きありがとうございました!!!
- 149二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 02:47:16
乙
すげぇ - 150二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 06:11:08
補足というか蛇足前提で言うなら
円谷マルチバースは主に二つに分類される
レベル2 全く違う宇宙 簡単に言えばこの物語で出ていたようなm87ワールドとグリッドユニバース
レベル3 可能性宇宙或いは分岐世界 ifの世界線宇宙 選択や判断 事象の有無で分岐しほぼ無限に増えていくマルチバース 言うなればバットエンドとグッドエンド、トゥルーエンド分岐を宇宙のどこかで内包してると言うこと。
しかし、マルチバースにおいて物事における前後の逆転は発生せずパラドックス現象が起きるようなことは無い。
追記 ノアの次元移動は3以上の宇宙にも干渉しているらしい
むつかしいな…… - 151二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 07:34:40
保守。
- 152二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 08:26:12
面白かったです!
- 153二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 11:28:10
レベル1と4そんな出ないけど
いちよう解説するか
レベル1 認識可能宇宙における外宇宙の事を指す
ビックバンより約138おく〜148億年、現在の宇宙の巾は420億光年の幅を持っているそれを一つの宇宙とすると。そこから更に隣り合う別の一宇宙の外にも同じように宇宙があるとするならばそれはレベル1マルチバースである。
レベル4
数理的空間の並行宇宙
物理法則、量子状態等、常識すら通用しないが、それが故にありとあらゆる可能性、存在、事柄、事象すらも許容する究極の並行宇宙。
レベル4は分からんということしか分からんな
- 154二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 11:30:56
つまりレベル1.5って夢の中の世界だから隣り合ってるけどほぼほぼ違うってことか?
- 155二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 20:24:24
ちょいちょいM八七からの引用があるのがいい
- 156二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:00:32
シンウル後ならメフィラス星人相手にゾーフィとか光の星が助けに来るかもしれないのか……
- 157二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:05:29
- 158二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:07:04
- 159二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:08:32
- 160二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:21:13
- 161二次元好きの匿名さん23/04/10(月) 23:59:37
青い博士「きみに力を貸そう」
- 162二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 00:16:46
バルタン星人なんてすごいぞ、今では地球で酒場の店長やってるからな
トップページ - 怪獣酒場ウルトラ怪獣たちが主役の居酒屋『怪獣酒場』は、怪獣たちが贈る「永遠の少年たち」のオアシスです。川崎、新橋蒸溜所の二店舗があります。kaiju-sakaba.com - 163二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 01:33:12
これ赤いアイツは勝手に来たのか、それともアカネちゃんが命を捨てる覚悟で頼み込んだのかどっちなんだろうか
- 164二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 01:47:02
唐突ですが、エピローグ書きあがりました
今回は表現の都合から地の分あります
もしよければ投下させていただきます - 165二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:17:39
夜は深く深くなる
街も人もすべてが眠りに就く時間
けれども、宝多六花はいつまでも眠ることができない
「……裕太」
自分を抱きしめ眠る少年の名を呼ぶ。
目を覚ますことは無い。当然だろう、ここまで傷つき疲れ果てた体でなぜ目覚めることができだろう。
伝わる体の熱と聞こえてくる鼓動と髪を揺らす吐息。
裕太が生きている証。
けど、それが失われてもおかしくはなかった。
「少しは……」
あの時と同じセリフを吐こうとして、飲み込んでしまう。
裕太が真っすぐ戦いに赴く時、そこには自分がいる。
宝多六花がいるからこそ、響裕太は迷わずに走り出す。
「ダメじゃん、そんなの」
六花は、ただ裕太がいてくれればいいのだ。
普通に生きて普通に生活して、怪獣でなくても大変だねなんてボヤきながら生きてゆければそれでいいのに。
本当は止めるべきなのだ、止めなくてはいけないのに。
あの眩い姿が、それを鈍らせてしまう。 - 166二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:20:31
嗚呼、どうしてあの光を忘れてしまったのだろう。
どうしてあんなにも美しいものを見失ってしまったのだろう。
「あんなに、酷いことを言ったのに」
それでも、裕太は自分に手を伸ばすのだ。
諦めるという事を知らずに、奇跡のようなことを引き起こすまで。
「……」
裕太の体を、もっともっと強く抱きしめる。
ぬくもりだけじゃ足りない、鼓動だけでは飢えてしまう、吐息だけでは刻み込むことすらできない。
血潮のそれまで、深く深く自分の中に記憶するように。
もう二度と、忘れないために。
「裕太」
こんなことをいう自分は本当は酷い人間なのかもしれない。
これほどまでに傷つき、傷つけた人に向かってこんなことを。
正面きって言う勇気も持てず、こんな時にしか口にできない。
「……ありがとう」
私を、取り戻してくれて。
それだけを呟いて、心からの感謝と深い慚愧を抱き六花は目を閉じるのだった。 - 167二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:22:17
(空気が、重い……)
いつもの昼過ぎ、いつものジャンクショップ絢
そこに集うのはいつもの三人。
ただ、その場の雰囲気は葬儀か何かと思うほどに重苦しい。
「え、えーっと、内海?」
「あぁ」
「あの、ほら、傷の具合もなんともなかったからさ!」
朝を迎え、なぜか目の下に隈を作っていた六花に引きずられるように病院へ。
内海も駆けつけ、診察を受ける事数時間、出た結果は全くの健康体である。
なんとも拍子抜けして……というか、昨日はもう呼吸するのすら辛いぐらいだったわけだが、これはグリッドマンのおかげではと思う。
考えてみれば昔の、新条アカネにつけられたという傷も裕太が目覚めた時にはすっかり治っていたわけで。
やっぱりフィクサービームの力はすごいんだなと少しばかり誇らしい。
「グリッドマンのおかげだろ、それ」
「いや、その……そうなんだろうけど……」
空気が重い。
裕太としては事件も解決したしメフィラス星人は倒したしそれで万事解決なのだ。
2人の記憶が書き換えられてたのはメフィラス星人のせいなのだし、二人に何の責任があるとも思っていないのだが……
(どうしよう……)
会話が全く続かない。
沈黙が余計に空気を澱ませる。
六花の方を向いても、目を合わせようとしてくれない。
「えぇっと……」
完全に手詰まりだ。
どうしようと、今日何度目かもわからない思案にはまった時、裕太のポケットから携帯の音が聞こえてきた。
誰か? と手にしてみれば、そこには世界を隔てた友人の名前。
迷わず呼び出しに応じる。 - 168二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:26:40
「あ、蓬? どうしたの?」
『いや、どうしたのじゃないでしょ』
裕太が呼んだ名前と電話の向こうの声で六花と内海が反応する。
『怪我の具合、どう?』
「うん、病院行ったけどなんともなかったよ」
『え? いや、昨日あんな大けがしてたじゃん』
「グリッドマンが治してくれてたみたいで」
『あぁ、フィクサービーム……だっけ?』
「うん」
『よかった……心配したよ』
「うん……その、色々ありがとう」
『そんなのいいって』
「蓬?」
電話の向こうで、躊躇いの気配を感じた。
どうしたのかと首を傾げていると、蓬はゆっくりと語り始める。
『じつは……さ、俺たち以外にも裕太を助けた人がいるんだ』
「…………新条さん?」
「アカネ?……」
意外な名前が出てきた事に驚いたのだろう、六花が目を見開く。
『気が付いてたのか?』
「いや、気が付いてたっていうか……あの時、なんだか俺一人じゃない感じがして、なんかそういう事できそうなの新条さんぐらいしか思いつかなくてさ」
『そっか』
「アカネが……裕太を助けてくれたんだ……」
『蓬、電話代わって』
『ん? ああ、ほら』
『もしもし?』
「あれ、夢芽さん?」
『裕太さん、六花さんいます?』
「あ、うん」
裕太は、六花に携帯を手渡す。今度は六花が躊躇いを一つ見せて、それでも電話の向こうの夢芽に応じる。 - 169二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:29:37
「あの、夢芽ちゃん」
『六花さん、私、アカネさんに会いました』
「え?」
『アカネさん、六花さんを助けるために一生懸命頑張ってたんです』
「……」
『だから、あんな真っ黒宇宙人に負けないでください。裕太さんの事大事にしてあげてください』
「……アカネがそういってたの?」
『いいえ、でも』
「でも?」
『裕太さんの事を、六花さんの為のウルトラマンだって』
「裕太が、ウルトラマン?」
六花と内海の視線が裕太へ向かう。
裕太といえば、言われたことの意味がさっぱり分からずきょとんとする顔をばかリ。
「え、裕太が、ウルトラマン?」
「え、なんで俺がウルトラマン?」
「……いっやーないわー」
「なんだよ内海、どういう意味だよ!」
「いや、天然ボケのウルトラマンは何人かいるけど、こんなチワワみたいなウルトラマンは……」
「ち、チワワって!」
裕太のそんな声が本当に小型犬みたいで、六花はぷっと吹き出してしまった。
「六花まで!」
「ご、ごめんごめん」
「声が笑ってる」
「ふ、ふふふ……そっか、裕太がウルトラマンか……アカネらしいや」
きっと新条アカネとしては最大級の評価と言っていいだろう。
ましてや、それが宝多六花の為のともつけば、それはもう……
「そうだね、私には最初っからそれしかないもん」
『元気、でました?』
「うん、ありがとう夢芽ちゃん」 - 170二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:31:01
電話の向こうで夢芽がほほ笑む気配がする。
あぁ、今回は私世話になりっぱなしだなと六花は苦笑してしまった。
裕太にも、麻中君にも夢芽ちゃんにも、そしてアカネにも。
落ち込んだり、自己嫌悪してたり、そんなことばっかりじゃ助けてくれた人たちの努力が無駄になってしまう。
だから、少しでも前を向かなくちゃいけない。
『よかったです』
あたしい友人に改めて感謝を……と、言おうとした時であった。
『それで、昨日はどうでした?』
「昨日?」
『昨日です』
「え、いや、昨日って」
『私たちが帰った後です』
「え? あ、あー……いやぁ、そのぅー」
改めて思い出す。
一晩中裕太と抱き合っていた。
うっわだめだ、こんなの聞かせたら絶対暴走する。
「特に別に」
『抱いてもらったんですね』 - 171二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:33:28
「えっ!?」
『なるほど、抱いてもらったんですね』
「いや、あの、夢芽ちゃん? ちょっと意味が違うっていうか」
『解ってます、六花さんと裕太さんのプラトニック関係でそこまで踏み込むなんてないですから』
「う、うん……うん?」
『でも参考にしたいです。ってうか参考にします、どうでした?』
「あの、いや、どうって」
再び裕太に視線が向く。
小型犬なんて思ってみたりはしたものの、それはやっぱり男子のそれである。
熱い腕の中を思い出せば、乙女心は羞恥に溺れるというもの。
六花の顔がみるみる真っ赤になり、それに連鎖して裕太の顔も同じようになってしまう。
いや、まいった、どうしよう何も言えない。
『はいはいはいはーい、夢芽さんちょーっと交代』
『蓬、待ってもうちょっと』
『いやいや、ここまでだって』
『もう少し、もうちょっと』
『はーい、それじゃあ裕太さーん六花さーん内海さーん、おつかれっしたー』
『よーもーぎー』
それでプツンと電話が切れて。
嗚呼、それで残されたのは茹蛸二人に、ちょいと蚊帳の外の親友独り。 - 172二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:38:20
いくばくかそれを眺めていた内海が、ふっと気の抜けた声を出す
「んじゃま、まずは日記をつけてみるか」
「な、なんだよ内海まで!」
「何変な事考えてんだよ」
「考えてない!」
あんまりにも必死な裕太のそれがあんまりにも面白くて、内海はだんだん笑いを堪えなくなる。
一人がそうなれば、二人に伝染し、二人が笑えば当然最後の一人も笑わずにはいられない。
店内に、先ほどとはまるで違う明るい笑い声が響く。
「あーまったく、さっきまで悩んでたのがバカみたい」
「ふっふふ……まぁ、兎に角真面目な話でさ日記始めてみようぜ」
「なんで日記?」
「今度またメフィラス星人みたいなやつが来てもさ、ちゃぁんと記録が残ってればおかしいなって気づけるだろ?」
「おぉ、ナイスアイディア」
「それ、ウルトラマンであったんじゃないの?」
「お、判った? ウルトラマンメビス第四七話! まさにメフィラスの遊戯!」
ジャンクショップ絢に日常が戻り始める。
空は高くすがすがしい青空で、その果てから三人を見守る一人の少女の存在まで。
グリッドマン同盟の新しい時間が始まるのであった。 - 173二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:40:54
- 174二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:43:47
ふっふっふっ、卑怯もラッキョウもあるものか
曇らせ虐めではじめ、愛と友情で勝利させ最後はコメディで〆る
これであにまん民をだましてやるのだ
あと、ダイナゼノンSIDEと言いつつアカネちゃんメインなのは
失恋とも言えないレベルのほんの少しの未練とほろ苦さを心の片隅に引っ掛けてる女の子っていいよね
ぶっちゃけ、裕アカきらいじゃない
という癖だからだ
はい、それではこれで本当にお終いです
長々と申し訳ありませんでした - 175二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 02:48:15
乙
とても良かった - 176二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 07:24:02
裕アカいいよね…
- 177二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 07:55:44
素晴らしい情動をありがとう
- 178二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 09:14:32
良かったよ(六花さん蓬君呼びですぜ)