【ルートによりCP/閲覧注意】CoCシナリオ「その偶像は魔女に恋をした」をやるわよ part2

  • 1二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:01:14

    「中の人がKPなのに未だ出番がないミオリネ・レンブランよ」

    「SKPのグエル・ジェタークだ。返事はハイかイエス・マムだ」


    「おめでとうございます!元気な色ボケです!!」

    「SAN値16です。通してください」

    「ダイスに塩は撒いてきたはずだ」

    「気ぶるしかない、このビックウェーブに」

    前卓の様子

    【ルートによりCP/閲覧注意】CoCシナリオ「その偶像は魔女に恋をした」をやるわよ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/1764935/1「KPのミオリネ・レンブランよ。よろしく」https://bbs.animanch.com/img/1492714/28「S…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:03:34

    スレッタ(アイドル)
    HP:13 SAN:53
    MP:13 アイデア:65 幸運:60
    CON:65 SIZ:60 POW:60 INT:65
    目星、図書館、コンピュータ、心理学、近接戦闘(格闘)、芸術(歌) 特徴:メカオタク フラグ分岐確定済

    シャディク(プロデューサー)
    HP:13 SAN:16
    MP:3 アイデア:55 幸運:15
    CON:70 SIZ:60 POW:15 INT:55
    目星、医学、コンピュータ、説得、射撃(拳銃)、変装 特徴:誠実 フラグ分岐未確定

    ラウダ(ファン)
    HP:16 SAN:60
    MP:12 アイデア:50 幸運:60
    CON:80 SIZ:75 POW:60 INT:50
    聞き耳、隠密、説得、近接戦闘(斧)、芸術(歌) 特徴:歌が好き(芸術(歌)を行うとき、ボーナスダイス1つがつくとする) フラグ分岐確定済

    エラン(アイドル)
    HP:10 SAN:44
    MP:9 アイデア:75 幸運:45
    CON:50 SIZ:45 POW:45 INT:75
    目星、手さばき、精神分析、心理学、射撃(拳銃)、芸術(ダンス) 特徴:人たらし フラグ分岐確定済

    〈かんたん!前卓の振り返り〉
    ミオリネを殺した記憶を持っている四人!だけど、それはどうやら何者かによって植え付けられた偽の記憶のようだ。本物のミオリネは、グエルに匿われてジェターク社の子会社で働いている。
    心中未遂
    彼が何かを隠しているらしいことを悟ったスレッタとラウダは、探りを入れるためにグエルの家を尋ねる。そこで見つけたものは、不気味な楽譜と、グエルの日記で……?
    全力の色ボケ

  • 3二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:06:25

    グエル「何をやっているんだ?さっきから、それはこのシナリオのメモじゃないだろう」
    ミオリネ「何って次のシナリオの構想づくりだけど」
    グエル「本当に何をやっているんだ??」
    ミオリネ「本編を受けてテンションが上がって色々降りてきてるのよ。それで今度はHO12バディvsHO34バディのタッグマッチとかやりたいなって」
    グエル「まだこっちのシナリオも終わっていないだろう!というか書いてる人が忙しくなってきたから難し」
    ミオリネ「クワゼロ絡めたいから私がKP。HO1HO2のみのチャプター→HO3HO4のみのチャプター→合流って感じで、雰囲気キャンペーンにしてもいいかも」
    グエル「聞いてない!そして本当につくりはじめている!!」
    ミオリネ「なので、これを見ている人はHO1、2、3、4にそれぞれ誰が合いそうか教えてくれると嬉しいわ。選択肢は『スレッタ』『グエル』『エラン』『シャディク』『ラウダ』。予告なしで名称が変わる可能性はあるけど、一応それぞれのイメージはもうできてるから。決まらなかったらまあダイスかな」
    グエル「お前は本当に何を考えているんだ!?」

    HO1『刑事』
    正義は確かに存在する。
    HO1は病弱だったが、今は回復し、刑事として『宇宙区』で働いている。HO1はHO3を追っている。HO1はHO2と手を組んでいる。かつて思った人がいた。
    HO2『探偵』
    あなたには信じるべき正義がない。
    HO2は生きるために生きてきて、今は『宇宙区』で探偵をやっている。HO2はHO4を追っている。HO1はHO2と手を組んでいる。かつて終わらせたことがあった。
    HO3『花魁』
    正義など存在するはずがない。
    HO3は『地球区』で一番人気の花魁で、『地球区』ではかなり人望がある。HO3はHO1に追われている。HO3はHO4と手を組んでいる。かつて夢見たことがあった。
    HO4『怪盗』
    あなたには貫くべき正義がある。
    HO4は現在『地球区』を拠点として暴れまわっている天才的な怪盗である。HO4はHO2に追われている。HO3はHO4と手を組んでいる。かつて愛したことがあった。

  • 4二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:13:26

    筆が早い
    人選悩むなぁ

  • 5二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:13:35

     ラウダは紙切れを読む。

     それは、聞いたこともないほど美しく、聞いたこともないほど悍ましい音楽であった。ラウダは、ひとりでに。それを、口ずさむ。自分の声だ。自分の声ではあるが、まるで自分の声ではないみたいに、遠く、聞こえる。ぼんやりと。……ぼんやりと、遠く。

     紙切れのタイトルには、『呪文用』と書かれていた。

     頭がガンガンと痛む。これを記憶してはいけないと本能が拒否する。それなのに、ラウダは、覚える。覚えてしまう。

     __それは、スレッタには届かない。

     しかしまるで蘇るように、脳裏にあの海の記憶が過る。ラウダは無意識にスレッタの手を取って、歩き出そうとした。スレッタはきょとんとして、「ラウダさん?」と不思議そうな顔をする。

    「……あ、ごめん。なんでも、ない」

     ラウダはつとめて慎重に、手を離す。

     海。

     潮騒。

     夕焼けの気配。

     焼き付いている。ラウダは必死に、振り払おうとする。すればするほど、嘲笑うように、それはラウダの頭を内側から叩いてくる。スレッタぱちぱちと瞬きをしてから「とにかく」と言って、グエルの日記を開けた。

    「これを、読んでみましょう。これを読めば、何かがわかるはず」


    ラウダ呪文『セイレーンの歌』取得

    ラウダCoC神話技能+3%

    『セイレーンの歌』

    呪文を歌唱すると、2D6+20時間の間目標を束縛し、自分に依存させて、思うままに操ることが出来るようになる。詠唱者はMPを1、SAN値を5消費する。詠唱者と目標でPOW対抗をして、目標が勝てば呪文は何の効果も現さない。『セイレーンの歌』はそれを聴いた者全てに効果を現す。

    ラウダ呪文取得SANc:dice1d100=83 (83) (60) 1/dice1d4=2 (2)

  • 6二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:16:21

    >>3

    はやい!はやいよ!!

    HO3と4でミオリネとシャディク…って言おうとしたけどミオリネKPだったわ…スレッタが花魁ってイメージもないし難しいな…

  • 7二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:20:05

    ラウダなんか毎回のように呪文を獲得してません?
    何に使うの??

  • 8二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:20:30

    依存出てきたな

  • 9二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:20:44

    ラウダSAN値:60→58

    (かなり前の日付からはじまっている)
    れんしゅういやだ。なぐられるのやだ。いたいのやだ。
    同い年のおともだちができた。ラウダだ。ラウダは父さんがいなくなって、ふえのね園に来たらしい。父さんってなんだろう。シセツのひとみたいな感じなのかな。そのひとは殴ってこないのかな。それと、エラン。エランはシセツじゃなくておうちで暮らしているらしい。おうちってなんだろう。父さんと母さんがいるらしい。母さんは女らしい。女ってなんだ。よくわからないけれど、なかよしになりたい。
    きょうはラウダやエランと一緒に学校にいった。エランがいいかんじの棒をひろってくれた。ぶんぶん。ラウダはていこうしていた。おもしろいのでなでなでしてやった。エランが目をかがやかせてた。ふしぎだ。それと、おんがくの時間に先生に褒められた。練習ではほめてもらえないのでうれしい。
    ふえのね園で不思議な音楽を聴かされた。すてきな音楽だったけど、なんだか怖い。みんなこわがってた。俺も怖かったけれど、なんとか耐えた。今期の「適合」は俺だけらしい。さすが血族だと言われた。よくわからない。怖い。フェルシー、ペトラ、大丈夫か。ラウダはぽやぽやしているところがあるから守ってやらないと。
    「適合」とされてから、もっと練習が厳しくなった。毎日あの音楽を聴かされる。おかしくなってしまいそうだ。ラウダは俺と同じくらい歌がうまい。「適合」がなんなのかわからないが、歌のうまさのことを指しているのだとしたら、まずい。とにかく目を付けられないように、あいつには音楽の才能がないって、先生たちに言っておく。うまくいくかはわからない。それでも、あいつだけでも逃げてほしい。こんな怖い目にあうのは、俺だけで十分だ。

  • 10二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:25:14

    (かなり時間が飛ぶ)
    フェルシーやペトラ、ラウダがふえのね園を出ることになった。フェルシーとペトラはジェターク社で就職するらしいから、もしかしたらまた会えるかもしれない。ラウダは、……。喜ぶべきことなのだろうが、やはり少し寂しい。また会えるだろうか? それに、なんでもエランがアイドルになるらしい。がんばってほしい。陰ながら応援していよう。お前たちは楽しいだけの、人を幸せにするだけの歌を歌ってほしい。
    (筆跡が乱れ始める)
    知らない女によくわからないことを教えられている。なんだろう?こんなことが現実にあり得るのだろうか?だが実際に言われた通りに歌ったら俺の歌を聞いた人間は俺の言葉に従うようになった。何故。怖い。わからない。たいせつだったものが、こぼれおちていく。怖い。怖い。怖い。
    逃げ出したくて、お忍びで大衆居酒屋にいったら、たまたまエランのプロデューサーをやっている男と知り合った。エランは現在、スレッタという少女とコンビでアイドルをやっているらしい。元気そうで何よりだ。エランは妙に抜けているところがあるが、あいつなら御してくれそうでよかった。
    いやだ
    にげたい どこに?
    トルネンブラ。それがこのふえのね園を創立した理由だそうだ。ニャルラトテップ。俺の教育係はそんな名前らしい。邪神が目覚めないように、才能ある音楽家を人工的に『つくりだす』。それがここの正体なのだ。俺はここで、才能ある音楽家の血を引いて『つくりだされた』存在なのだ。だからこの知識も呪文も恐怖も狂気も絶望も憤怒も何もかも必要でそれは神を目覚めさせないためで俺が俺はどうして嫌だ怖いいやだいやだいやだ音楽が嫌いになりそうだ歌うのは好きなままだけど勉強忙しくて歌えない歌いたいわからない殺されたくないにっきにかいてあることがわからないむかしのことおもいだせないラウダって誰エランって誰わからないシャディクたすけいやだいやだいやだいやだいやだ
    (筆跡が妙に整う)
    ミオリネ・レンブランが俺の『相手』として選ばれた。無関係の人間を巻き込むわけにはいかない。ニャルラトテップの名を出せば、ペイル社は協力してくれた。これで予定が狂うはずだ。なんとかこれを起爆剤にする。ふえのね園を解体するのがベストだ。しかし、できるので、あれば__

  • 11二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:25:42

    おいたわしやグエ上…ラウダこんなん読んだらSANチェック生えてこない?

  • 12二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:26:57

    エランは両親がいるのに施設にきてたってことはふえのね園は孤児院じゃないのか?
    って書く前に続ききた

  • 13二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:26:58

    >>3

    ミオリネとシャディクがKPとSKPを引き受けても面白そうだ

    個人的にはHO1グエルHO2ラウダHO3エランHO4スレッタかな?

  • 14二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:27:54

    >>3

    スレッタが怪盗、グエルが刑事のイメージだな正義感への考え方がこの二人ぽいあとグエルは正義を抱く刑事か探偵が似合いそう

  • 15二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:30:03

    恋心などいろんなことを忘れ友達のシャディクに助けを求めているの可哀想

  • 16二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:32:11

    やはりエランは気ぶり勢…

  • 17二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:39:25

    >>6

    >>13

    >>14

    ミオリネ「花魁はとりあえず仮称よ。刑事に対応する裏社会系のいい感じの役職が思いつかなかったから、とりあえず当てはめただけ。他だと……何になるんでしょう、用心棒とか?若衆、侠客とか?」

    スレッタ「あっ、クワゼロ的な意味でミオリネさんKPのつもりなので、来週以降の展開でミオリネさん以外を選ぶ可能性もあります!シャディクさんSKPはアリですね、少し考えてみます」

    グエル「……ふふん。HO1は主人公の法則!刑事になってスレッタ・マーキュリーを……追っていないのか……!?」

    エラン「本当に面白い」

    シャディク「これもう一種の尊厳破壊でしょ」

    ラウダ「が、がんばって、兄さん……!」

    >>12

    エラン「説明不足でごめんね。僕は『ただ同級生で家が近所にあっただけで、ふえのね園出身というわけではない』よ」

    ラウダ「なかよし」

    グエル「ともだち」


    「こ、れは……」

    「……」

     すべてを、理解できたわけではない。

     トルネンブラとは何なのか。音楽とはなんなのか。グエルの身に、何が起きているのか。だが、それでもわかったことは。

     グエルがたった一人で、何かを守るために、あるいは何かを壊すために、戦い続けていることだ。

     そして。

     ラウダが、「音楽の才能」がないとされたのは。「不適合」とされたのは。……こうして、平和に、生きているのは。

     ラウダが崩れ落ちる。スレッタはグエルの日記を閉じると、震える背をゆっくりと撫でた。スレッタはふえのね園のことはよくわからない。それでも大きいはずのそれがやけに小さく感じて、スレッタは、くちびるを噛んだ。

    「ラウダさん、グエルさんのところに行きましょう」

    「……」

    「トルネンブラ、について、調べて。グエルさんの目的に協力しましょう」

    「……そうだね」

     ラウダの声は、微かに上擦っている。

    「僕は守られるだけの子どもじゃないってこと、兄さんに教えてあげないと」

    スレッタSANc:dice1d100=20 (20) (53) 0/1

    ラウダSANc:dice1d100=3 (3) (58) dice1d3=1 (1) /dice1d6=1 (1)

  • 18二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:41:28

    花魁が誰もピンと来ないなと思ってたけど用心棒や侠客ならグエルかシャディクのイメージになるな…

  • 19二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:44:36

    SAN値硬

  • 20二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:44:59

    個人的にはイメージよりダイス神が好きなので特に決まらないならダイス神の導きがいいな

  • 21二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:46:02

    人望があって夢見たことがあった過去形ならシャデイクのイメージだな

  • 22二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:50:05

    近所に住んでただけの同級生(同性)2人に気ぶる少年エラン…
    何だろう因縁とかないのに1番怖い

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:52:10

    >>3

    警察か刑事エランをもう一度見るのもいい

  • 24二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:52:22

    あらゆる数字が小さいラウダのSANチェック、覚悟ガンギマリ感あって"良"

  • 25二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:54:55

    探偵の生きるためはエランかラウダのイメージだな

  • 26二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:55:31

    >>22

    しかも片方兄さんと呼んでいる

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:55:33

    幼児の頃から気ぶり勢のエラン面白すぎる

  • 28二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:57:11

    エランふえのね園関係ないならクトゥルフやペイルとも今回は因縁なしか
    気ぶりの為にミオリネ殺したと思い込まされても納得してる?の強過ぎないか

  • 29二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:58:49

    序盤のラウダとか気ぶりエランとかクトゥルフとか関係ないアクセルベタ踏み人間おもろすぎる

  • 30二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 22:59:48

    >>3

    正義を信じないスレッタとグエルは何か見慣れないようで、本編で一番親の言葉に振り回された人物だったことを考えれば、2人がHO2と3を分け合うのも見たい!

  • 31二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:03:22

    刑事として聞き込みしているグエルは似合うと思う

  • 32二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:08:04

    見たいのはエランラウダ組とスレッタグエル組だけど過去作で印象的だった展開と役割に引っ張られてる気はする
    今回想定してなかったHOに当たって純粋シャディクや気ぶりエランが面白くなってるからダイスもいいな

  • 33二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:11:08

    2期EDの妖艶なスレッタ見た後だから花魁合いそうだなーとは思った

  • 34二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:46:16

    >>3

    HO1ラウダ HO2エラン HO3グエル HO4スレッタ

    かなあ…

  • 35二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:49:56

    前スレで出てきた遺伝だの胎教だのの話からすると
    ミオリネとグエルでまた適合する血族とやらを作らせようとしていたのだろうか?

  • 36二次元好きの匿名さん23/04/11(火) 23:57:02

    >>3

    ジェターク設定画のラウダが幼少期病弱設定似合いそうだかHO1ラウダ


    グエル刑事似合いそうと思ったけど

    本編の憔悴髪下ろしグエル見てから「信じるべき正義が無く、生きるために生き、かつて終わらせたことある」HO2探偵グエルとかも良いなと思いました


    異性にも同性にもモテて人望もありそうだしかつて夢見てそうだからHO3シャディク


    正体不明の怪盗してるエラン、意外と似合いそうだなと思うのでHO4エランとか…

  • 37二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 00:03:37

    >>3

    HO1 ラウダ

    幼少期病弱設定似合いそうだしグエルを追ってるのが似合いそうだから

    HO2 エラン

    生きるために生きてるのも探偵も似合う 信じるべき正義が無いってのも合ってる

    HO3 グエル

    ボブ的な感じで人望ありそうだし花魁もOPの髪下ろしグエルならこなせそうだしラウダに追っかけられてそう

    HO4 シャディク

    髪をはためかせて薔薇を配ってる怪盗シャディク見たくないですか!?そういうタイプの怪盗じゃないかもだけど あと貫くべき正義ありそう


    って感じです…!

  • 38二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 06:23:12

    ミオリネ「みんな、ありがとう。整理してあるから、とりあえずこのシナリオが終わったあとにきちんと考えるわ」

    ラウダ「楽しそう」

    スレッタ「とてもたのしそうです」

    グエル「……ちなみに、二連続同じKPSKPの組み合わせもどうかと思うので俺はPL確定らしいぞ」

    エラン「来るの?寵愛枠」

    シャディク「まだどうなるかわかんないじゃん」


    ラウダ「……アザアザしい!」

    スレッタ「SANcの値がほんとうにわからせにきてる」

    ラウダ「笛の音って辺りでそんな気はしていたけども。トルネンブラか……」

    スレッタ「『トルネンブラという音楽』は今日の夜に読むとして、明日直でグエルさんに突撃するのか、もう少し調べるのかは考えてもういかもしれませんね」

    ラウダ「ふえのね園解体が兄さんの目的なのは間違いない。その理由がふえのね園で行われている虐待なことも明白。だけど、兄さんのところにこの情報持っていったら十中八九そのままクライマックスに突入するからね……」

    スレッタ「まだ調べられてないところ、たくさんあります。子会社に行ってミオリネさんに会いたいし、ふえのね園にも行きたいし……」

    ラウダ「というか、今覚えたセイレーンの歌の呪文が、この前兄さんが使ってた呪文で間違いなさそう。……減少SAN値5?そんなにぽんぽん使わせる訳にはいかないタイプの魔術では?」

    スレッタ「既にSAN0発狂していたりして」

    ラウダ「やめろ縁起でもない!」

    スレッタ「……とにかく、一旦家に帰りましょう」

    ラウダ「そうだね、トルネンブラという音楽はどっちが読む?」

    スレッタ「じゃあdice1d2=1 (1) (1:私が読みます! 2:ラウダさんお願いします)」

    ラウダ「それで、寝るのは……dice1d4=4 (4) (1:一旦全員集合しよう 2:このままでいいか 3:僕とシャディク、スレッタとエランで 4:僕とエラン、スレッタとシャディクで)」

  • 39二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 07:06:22

    「つまりグエルの記憶を甦らせればいいと?」

    「今の会話のどこにその要素があったの?……僕たちもふえのね園解体に向けて動こう。兄さんと協力して、ミオリネとも……エランもミオリネを殺した記憶を持っている口?」

    「ああ。アレルギーのあるお菓子を差し入れたら、そのまま……これは偽の記憶なのか」

     エランは腕を組み、こくりと頷く。

     それから無表情のまま、もちろんだよ、と言い切った。

    「ふえのね園でそんなことが行われているなんて許せない。やろう、ラウダ」

    「もちろん。それで明日からはどうしよう」

    「とにかくラウダとグエル、それとスレッタとシャディクに祝言をあげさせればよいのでは?」

    「本当に今の会話のどこにその要素があったの?あとスレッタやシャディクを巻き込まないであげて」

    ラウダアイデアハード:dice1d100=18 (18) (25)

    エランアイデアハード:dice1d100=97 (97) (38)


    「という感じですね」

    「なるほどねえ……酷い話だ」

     スレッタは言いながら、本を開ける。

     シャディクも横から覗き込んできた。どうやらそれは、一種のオカルトめいた本、らしい。トルネンブラ。と、いえば、グエルの日記にも名前が出ていたが、実在するのだろうか。

    『トルネンブラという音楽』

    トルネンブラは宇宙の創造主に仕える神の一柱だ。この神に実体はなく、恐ろしげな音楽として現れる。故に、「生きた音楽」とも呼ばれている。

    宮殿で常に主の覚醒を防ぐ子守歌が奏でられる。トルネンブラは子守歌の奏者を探しており、才能ある音楽家がこの神の気を引いた時、その脳内に語りかける。この神に魅入られた音楽家は、さらなる音楽の技量と知識を得るが、それと引換に狂気に陥っていく。最終的にはアザトースの宮殿へ魂を攫われ、後には音楽を奏で続ける抜け殻だけが残される。

    これを回避することは至難の業だ。音が本体であるこの神に、物理的な攻撃はきかない。ただし、正しい調子で歌ったり演奏したりしている間は、一時的にこの神を退けられる。また、魔力を込めた武器であれば、ダメージを与えることができるかもしれない。

    「うーん、よくわからない、です……?」

    「……わからない、けれど。グエルは僕の大切な友達だ。協力したい」

     シャディクが真っ直ぐに前を見据える。

     スレッタは、少し、目を伏せる。

     __ミオリネさんに会って、話を聞くためなら、なんだって。

  • 40二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 07:29:17

    エランダイスまで色ボケしてない??
    ラウダはマジで覚悟キマってんな

  • 41二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 11:12:52

    エランが妄想へ旅立っておられる

  • 42二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 11:23:59

    (強制)挙式対抗ロールするのはエランなんじゃ…

  • 43二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 11:45:44

    グエルがPLをやめると女神の寵愛が散ったようだ···

  • 44二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 12:03:32

    エラン「???????????」

    ラウダ「エラン!!!!!!!!」

    ミオリネ「✝出目は止まらない加速する✝」

    エラン「この場合のファンブル処理ってどうなるの?」

    ミオリネ「じゃあスレッタと自分のスキャンダルが出てシャディクが火消しに奔走する夢を見る。SANチェックよ」

    ラウダ「徹頭徹尾色ボケるね」

    エランSANc:dice1d100=47 (47) (44) 0/1


    「うーんうーん……うう……ちが……そんなつもりじゃ……」

     エランは何やら、夢を見ているようだ。

     ラウダは椅子に腰かけたまま、頬杖をつく。どんな夢を見ているのだろうか。ぱちぱちと瞬きをして、ふと、持ち出してきたグエルの日記に視線を移す。ラウダがふえのね園に入るよりずっと前からいた、「兄さん」。父や母、普通の家庭のことすら知らないのだったら、施設の人に虐待されることを当然と受け容れていたのなら、物心ついたころにはもうふえのね園にいたのだろうか?

    「……?」

     何かが、ひっかかる。

     スマートフォンを取り出して、「グエル・ジェターク」について調べる。出身が、ふえのね園。「育った場所」ではなくて、「出身」が、だ。地名ではなく、「ふえのね園の出身」である。他のふえのね園出身で有名な人を調べてみても、「〇〇出身、ふえのね園で育つ」と書かれているのに、これではまるで。

     『ふえのね園で産まれた』、みたいじゃないか。

     ラウダの頬に、冷や汗が浮く。「血族」という言葉。「人工的に作り出す」。ミオリネが相手として、選ばれた。まさか、あの施設で行われているのは、音楽教育を行ってつくりだした「優秀な音楽家」をかけあわせ、次代の「より優秀な音楽家」を産みだす、こと。なのではないか。さながら家畜の品種改良のように。

     気づいてしまえば、過去の記憶が、つながってしまう。そんな悍ましいことが行われているなんて、思いたくない。だが、もし本当だと、したら。

     __考えたくない。

     ラウダは目を見開いて、くちびるをわななかせた。仮にも故郷となる施設がそのためにつくられたなんて、思いたくない。ラウダは半ば振り払うように首を振り、未だ呻くエランにちらりと視線を向け、目を閉じた。眠ろうにも、眠れなかった。

    ラウダSANc:dice1d100=31 (31) (57) 1/dice1d6=3 (3)

  • 45二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 12:11:12

    近い場所で同じ様に育ったはずのエランとラウダの生きてる世界が何か違いすぎる…

  • 46二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 12:14:52

    そんな環境で「他人を守る」感情が育つの、魂が美しすぎるな……

  • 47二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 12:28:03

    ところでグエルの日記にはラウダとの結婚どころか恋愛まで踏み込んでる記述がないんだけど
    …そこの気ぶりエランさん?どう言う事なの…?

  • 48二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:05:42

    外の環境知らなすぎグエルの家族愛を恋愛に回りに勘違いされたんじゃね?

  • 49二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:12:39

    下手な恋愛よりも思ってもらえているからセーフ?グエルのお労しい出生と記憶のないときに一緒に心中しようと言われ呪文使ったグエル可哀想になってくるな

  • 50二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:13:32

    たぶん「……」こういうとこから行間を読んだんだろうオタクみたいに

  • 51二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:18:09

    狂ってないのにヤバい人エランとラウダってグエルの幼い頃の友達だからショタグエルが魔性の子供だったのか
    ラウダは兄さんと言いたくなるしエランがきぶりたくなるような

  • 52二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:52:41

    >>47

    >>50

    エラン「存在……してる。キテる。僕知ってる、グエルはラウダのことがすき。頭撫でてたし。シャディクはスレッタのことがすき。いつもみているし。あとは感じればいいんだよ、『全て』を」

    グエル「気ぶりエラン!」

    シャディク「待ってさらっとなにか俺も巻き込まれていない!?」


    エランSAN値:44→43

    ラウダSAN値:57→56

    スレッタ「おはようございます!」

    シャディク「おはよう」

    ラウダ「……」

    エラン「……」

    ミオリネ「顔死んでる」

    グエル「怖」

    スレッタ「お通夜ですか?」

    シャディク「身内に不幸があったと言われたら信じそうな顔しているんだけど」

    ラウダ「……兄さんがスレッタと僕に対して『ふえのね園に行くな』と言った理由は、なんとなくわかった。あとはここからどう行動するべきか、と言う話だけど……」

    エラン「スレッタ、シャディク、ごめんね、僕は応援してるからね……」

    ミオリネ「会話の齟齬」

    スレッタ「ほんとに情報共有して同じところでお話してたんですか?」

    シャディク「何かがおかしい。何かが噛み合っていない」

    ラウダ「行ける場所は、『1:ふえのね園』『2:子会社』『3:ペイル社』『4:海』『5:ショッピングモール』、それと『6:グエルに伝えにいく』、かな」

    エラン「トルネンブラの話は聞いた。『正しい音楽』が奏でられるものや、『魔力が込められた武器』を見つけておくべき、かもしれない」

    スレッタ「突然まともになる!」

    ミオリネ「……とりあえず、まずはどういう組み合わせで動くか決めてちょうだい。話はそれからよ」

    dice1d4=3 (3)

    1:スレッタ「全員一緒、がいいです!」

    2:シャディク「エ~ラン、今日も俺と動こう」

    3:ラウダ「シャディク、僕と一緒に行動しよう」

    4:エラン「僕がラウダと一緒にいる。スレッタはシャディクと行って」

  • 53二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 13:58:59

    ラウダ「シャディク、このまま僕と一緒に動こう。スレッタはエランと一緒にお願い」

    シャディク「了解。……いや、発狂したら精神分析(斧)が飛んでくると思うととても怖いな……?」

    スレッタ「わかりました!ふふん、エランさんは私にまかせてください!」

    エラン「スレッタとシャディクはキテいるはずなのに」

    ラウダ「なんというかもう隠さなくなってきた」

    スレッタ「もう少しこう、内に留めてみたらどうです?」

    シャディク「……朝は少なくとも一緒なんだよね? やらないよりはましか。水星ちゃん、変装しよう。dice1d3=3 (3) (1:体形などを誤魔化す 2:顔を隠す 3:男装)で」シャディク変装:dice1d100=39 (39) (70)

    エラン「ほら見てラウダ。キテる」

    ラウダ「曇りなき眼で随分と先を見ているんだね」

    スレッタ「じゃ、じゃあ、私とエランさんは……dice1d6=4 (4) に向かいます!行ってきます!」

    シャディク「俺とラウダはdice1d6=3 (3) に向かうよ。行こっか」

    ラウダ「……エラン。あまり暴走しないようにね」

    エラン「ラウダにだけは言われたくないよ」

  • 54二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 14:05:38

    ミオリネに会う気のないダイス

  • 55二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 17:18:59

     青い空。

     白い雲。

     波打ち際がきらきらと輝く。そう、ここは、何故か本来の用途より先に心中用の場所として使われた悲しき場所__

    「海です!」

    「海だね」

     スレッタは目を輝かせる。ざんねんながら水着は用意してきていない。代わりとばかりにさらしを巻いて、髪を結い上げて、と。いわゆる「男装」をしている。

     エランはいつも通りの無表情だが、心做しかいつもより楽しそうだ。日焼け止めは塗った。あとはもう楽しむだけである。

     季節的にまだ泳ぐことは出来ないかもしれない。だが、それなりに観光客はいるし、小さいが海の家がある。それとどうやら、カラオケ大会なるものをやっているようだ。スレッタとエランのために書き下ろされた曲が、どこからか聞こえてくる。スレッタがえへへ、とはにかんで、エランの服をちょいちょいとつまんだ。

    「もしかしたら私たちのこと、知っている人がいるかも!」

    「ちょっぴり嬉しいね」

    「でもカラオケ大会かあ、私たちは出ない方がいいかもしれませんね」

    「うん。一応プロなわけだし__」

    『おーっとここで高得点!優勝商品の【ホテル・アスティカシアの事件簿】全巻セットは×××のものかー!?』

    「行きます?エランさん」

    「それもいいかもね、スレッタ」

     二人は真顔で見つめ合う。

     ドラマ『ホテル・アスティカシアの事件簿』は、スレッタとミオリネが初めて共演したドラマだ。主演はミオリネで、スレッタはそれを助ける幽霊役だったが、いろいろと印象に残っているシーンが多い。特にラストシーンでは、ミオリネをお姫様抱っこして宇宙船に乗り込んだっけ。あとエランがやたら気に入っていた。一応悪役として設定されている怪盗とちゃんと悪役として設定されてるラスボスをやけに気に入っていた。

     そこはちゃんと相方を応援してほしいものである。スレッタは少し考えて、くちびるを尖らせた。


    エラン「勝つよ。これネタにしてラウダいじる」

    スレッタ「待ってください。さすがにバレる危険があぶないです」

    エラン「……それはそう、だけど。どうする?」

    スレッタ「うーん……」

    dice1d2=1 (1)

    1:スレッタ「参加しましょう!」

    2:スレッタ「海の家に行きましょうか」

  • 56二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 17:26:12

    エラン…
    幼なじみを思い出してまた気ぶってたのか?

  • 57二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 17:36:30

    別れて行動とか?

  • 58二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 19:39:13

    気ぶってる幼馴染たちに似た登場人物たちが求婚したりされたりしてたら多少はね?

  • 59二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:27:22

    「待ってください!」

     カラオケに飛び込んできたのは、男と言われたら男に見える、女と言われたら女に見える、不思議に中性的な二人組であった。心なしかアイドルのスレッタ・マーキュリーとエラン・ケレスに似ているような気がするが、たぶん気のせいである。

     緑毛の少年が、ステージに片手をつくと、そのままひらりと乗りあがる。赤毛の少年もすぐにそれに続いた。そして未だ唖然とする司会の男からマイクを強奪すると、ニイと笑みを浮かべる。

    「このステージはボクたちがいただきます。みなさん、コーレスの準備はよろしいですか?」

    「スレ」

    「四号さん今の私はエリクトです」

    「……エリクト、曲は?」

    「『Red:birthmark』で。例のドラマの主題歌でしょう」

     緑毛が頷く。と、同時に、唐突にカウントが流れ始める。それにあわせて赤毛__エリクトが、くちを開くと。

     一瞬で、場がのまれる。

     最初は戸惑っていた観客も、徐々に沸き上がる。四号は積極的に歌に参加するわけではないが、要所要所でのハモリやキレのあるダンスで舞台に花を添えている。サビに入る頃にはグルーヴ感が最高潮にまで高まっていた。

     沸き上がる。

     盛り上がる。

     この曲でこんな湧いてもいいのかというほど盛り上がる。

     二人でみさせてよ、届きそうなんだ__

    「もう消えた、夢の花が赤く輝く星になる」

     曲が終わる。

     一瞬、シンと静まり返った。しかし直後、割れるような喝采が二人に送られる。

    「すげー!」

    「かっけぇな坊主!」

    「今すぐプロ行け!行っちまえ!!」

    「えへへ……」

    「……実際プロだし……?」

     四号が小さく呟いた。エリクトは「シッ」と人差し指をくちびるにあてて、ステージからひらりと降りた。

    スレッタ芸術(音楽):dice1d100=55 (55) (70)

    エラン芸術(ダンス):dice1d100=52 (52) (70)

  • 60二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:39:49

     二人は危なげなくカラオケ大会を勝利し、優勝賞品を確保した。スレッタは手作りの金メダルを持って、バレないうちにと海から退散する。炎天下に、潮風が心地いい。

    「優勝しましたね」

    「やっちゃったね」

    「なんだか大人げないことしたきぶん」

    「スレッタ。かえって鑑賞会しよう」

    「はい……じゃなかった!今、私たちは事件の調査をしてるんですよ!」

    「このCEOをグエルに、怪盗をラウダに置き換えてみれば僕の言いたいことがわかるはずだよ」

    「気のせいですかね。なんか倒錯の極みみたいなことしてません!?」

     二人はわいわい騒ぎながら、次はどこに行くべきかと話し合う。喉も身体も温まっている。やっぱり歌うのって楽しい。踊るのって楽しい。だからこそ。

     __グエルの置かれていた状況を、許すわけにはいかないのだ。

    スレッタ芸術(歌)成長:dice1d10=9 (9)

    エラン芸術(ダンス)成長:dice1d10=4 (4)

    dice1d4=1 (1)

    1:スレッタ「ふえのね園に行きましょう」

    2:エラン「子会社にいってみる?」

    3:スレッタ「ショッピングモールに行きましょう」

    4:エラン「グエルのところに行こうか」


    「……ここが、ペイル・テクノロジー……」

    「なんか、おんぼろ。だね……?」

     そこにあったのは、ほとんど廃ビルと化している建物だった。一応「ペイル・テクノロジー」の看板があるからここで間違いはないはずだが、何かこう、明らかに怪しい。ここまで壊れかけで、天井が崩落してこないのか。

     シャディクが意を決して、中に入る。受付に座っていたのは、どこかくたびれた中年の女性である。彼女は二人の姿を見ると、「すみませんね、今は会社見学はやってないんです」と申し訳なさそうにいった。

    「いいや?用はそれじゃありません。君たちの会社がうちのエランの顔を広告に使っていたのをみました。やめてもらおうと思って」

    「……エラン様ですか。取次しましょうか?」

    「はい。それと、他にも聞きたいことがあります」

     ラウダはじっと、女性を見下ろす。

    「__ミオリネ・レンブランの死体を偽造したのは、貴方たちだと聞きました」

     女性が静かに瞼を伏せる。

     それから顔をあげて、二人を順に見た。

    「ついてきてください。私じゃ説明できません」

  • 61二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:48:42

    不思議と思い至ってなかったけどエランとは別にエラン様がいらっしゃる…?
    ということはひょっとして5号も

  • 62二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:48:43

    スレッタ芸術(歌):70→79

    エラン芸術(音楽):70→74


     見た目通り、中はやけに薄暗かった。時刻にしては不審なほどに、だ。シャディクはあたりを見回し、はっと気づく。窓という窓が、板で塞がれ、打ち付けられているのである。

    「……なんか、不気味な雰囲気……」

    「そうだね、いった、い__」

     シャディクがくちを開き、

     __目を、見開く。

     そこにあったのは、1.5mほどの、薄桃色の甲殻類のような生物だ。

     頭には渦巻いたような模様と、多数の触覚がある。胴体には巨大な背びれにも膜にも見える翼がついており、手の代わりには巨大なはさみがついている。ちかちかと頭部の色を変え、ブウ、ブー、と。たまになるブザー音のようなそれを鳴らし、おそらくは、鳴き声、なのだろうか。どう見ても、何かがおかしい。常識では計り知れない「なにか」だ。

     それが、何匹も、何匹も、何匹も。違う、あれは人間だ。いや向こうは化け物だ。どれだ?何故ペイル社の人間はそれを理解している? わからない。化け物。化け物。化け物! 女性は困ったようにそれを見て、「エラン様に魔術はかけてもらわなかったのですか」という。

     ソレはごく当たり前に、何体も。会社の廊下を闊歩し、女性を見て「ちっす」とばかりに頭を下げる。女性が頭を抱えた。それから二人の方を見て、困ったように眉を下げる。

    「ごめんなさいね、彼等、不思議な姿をしているでしょう」

    「そ、れは……」

     ラウダが震える声で聴く。

     女性はなんてことないように、「ああ」と相槌を打った。

    「彼等はミ=ゴといいます。慣れれば愛嬌があって可愛いですよ」

     それはまるでペットの犬でも紹介するような気軽さで。

     ……この状況のおぞましさを、強調していた。

    シャディクSANc:dice1d100=63 (63) (16) 0/dice1d6=6 (6)

    ラウダSANc:dice1d100=81 (81) (56) 0/dice1d6=5 (5)

  • 63二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:52:32

    シャディクー!シャディクうううう!!

  • 64二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 20:53:28

    ラウダ「はっ ハッハ あっあっあ」

    シャディク「うわああああああああああああエラン!!エラン助けて!!!!」

    ミオリネ「エランならいるわよ」

    ラウダ「そのエランどうせミ=ゴでしょ!!あああああああ!!!!」

    シャディク「悲鳴を上げるな!SAN値が苛立つ……!(かぼちゃの絵文字)」

    ラウダ「言ってる場合?」

    シャディク「どうあがいても不定」

    ラウダ「もうSAN値がクライマックスなんだけど」

    シャディク「なんで五回産んでるのと同じくらいのSAN値になってるの?」

    ラウダ「あれは初期SAN値が低いのが……いやそこまで低くもなかったな……」

    ミオリネ「本当に面白いと思う。」

    シャディクSAN値:16→10

    シャディクアイデア:dice1d100=15 (15) (55)

    成功の場合シャディク一時的狂気:dice1d10=2 (2)

    シャディク不定の狂気:dice1d10=8 (8)

    ラウダSAN値:56→51

    ラウダアイデア:dice1d100=28 (28) (50)

    成功の場合ラウダ一時的狂気:dice1d10=7 (7)

  • 65二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:02:15

    こういうときばっかり出目がいい!!

  • 66二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:05:29

    推定ベルさんの精神分析を信じろ(丸投げ)

  • 67二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:17:03

    二人ともINTそこまで高くないのにこんな時に揃ってアイデア成功するなよ取っとけよ

  • 68二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:24:26

    シャディク「終わり」

    ラウダ「解散」

    ラウダ「推定ベルメリアさんは?」

    ミオリネ「逃げるなら止めないわよ。あとこの感じ以降あんたらはペイル社には来れないわね」

    シャディク「本当に終わり」


    「……あっ、あ、あ、……」

     シャディクの頭に警鐘が響く。それは、相対してはならないと告げる本能、狂気から離れようとする恐怖、駆り立てられる生への渇望、あるいはこれらすべて、であった。

    「うあ、」

     逃走せよ。理性が引き裂かれる。

    「あ、」

     生存せよ。衝動に突き動かされる。

    「ああああああああああッ!!」

     離脱せよ。まずは己の未来のために。たとえその結果起きたことが、ラウダの腕を引っ掴んで逃走することであっても、他でもない、シャディクの脳がそう告げるのだから。シャディクは目を閉じる。走る。走る。にげる。それなのに脳裏には、あの化け物が焼き付いている。にげる。いる。にげる。どうして。にげる。ここに、いるんだ! 逃げろ!

     ラウダはされるがままだ。視界が、覆われる。浸透する。狂った意識に、統合される。そんなことはない、そんなはずはない。絶対的な「現実」を前に、ラウダの意識が挽き潰される。

     __あの化け物の鋏が、もしグエルの咽喉を切り裂いたら?

     だめだ。絶対に、だめだ。あの化け物は敵なのだ。絶対にだめだ。いてはいけない存在だ。だめだだめだだめだ! ラウダは目を見開く。斧を手に取る、頃には、シャディクによって、既にペイル社から遠く離れた位置に連れてこられたあとだった。

    「……ラウダ……ラウダ、ラウダ、ラウダぁ……」

     シャディクがぼろぼろと号泣しながら、ラウダに縋りつく。

     ラウダは警戒するように斧を持って、周囲を見回す。そうしてもはや脅威が去ったらしいことを理解すると、そうっとその背を撫でた。

    「安心して。僕がついている」

    「らうだ」

    「一緒なら、怖くないでしょう」

     ……あの化け物が兄さんを殺す前に、殺さなければ。

     妄想と現実の境界が、なくなる。路地裏。お互いの生存を確かめるように、ぎゅうっと胸をくっつける。心臓が、おかしいほどに早鐘を打っていた。

    dice1d4=2 (2)

    1:ラウダ「ふえのね園に向かう」

    2:シャディク「子会社に行く?」

    3:シャディク「ショッピングモールかな」

    4:ラウダ「兄さんのところに向かおう」

  • 69二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:28:47

    やっとミオリネの出番か…?
    ラウダ暴走アクセルベタ踏み野郎だけどわりと要所でイケメンムーブ多いな

  • 70二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:37:38

    グエルのとこに行ったらクライマックス突入だったっけ
    グエルに行く前にスレッタエラン組でペイルの情報掴むことは出来るだろうか

  • 71二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:38:04

     二人はだいぶ壊れた表情のまま、子会社に向かう。

     そこは楽器を生産している工場、であるようだった。活気があって、あたたかい雰囲気だ。そこにいれば、二人の狂気も多少は癒されるだろう。

    「……いる、いる、いる、みご、いる……」

     癒されるかもしれない。

    「あれがまた出てきたら殺さなきゃ。殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ……」

     全然そんなことなかった。

     明らかに様子がおかしい二人組がやってきて、現場は少しざわつく。ラウダはようやくはっとして、あたりを見回した。そうしてその中、ただひとり。こちらを注視していない人間を発見する。

    「すみません。少し話を伺いたいのですが」

     シャディクが使い物にならない今、応対ができるのはラウダだけだ。まだ震えているシャディクを庇うように肩を貸して、その後ろ姿に話しかけた。

    「……何か用ですか」

    「あなたなら、わかっているのでは?」

    「さあ」

    「ミオリネ・レンブラン殺人事件について聞きに来ました」

    「ずっとここで働いているから、知らないですよ」

    「とぼけないでください。あなたは、ミオリネ・レンブランでしょう?」

    「何を言っているんです」

     私は、男ですよ。

     彼が振り返る。白い髪を帽子に隠し、すらりとした体躯を作業着に押し込んでいる。体格としてはシャディクとそう変わらないだろう。顔立ちや声こそ中性的だが、それは確かに、『青年』の体躯をしていた。その男は、つまらなさそうな顔をして、ふたりに視線を向ける。ラウダはシャディクから手を離し、彼に、そっと耳打ちをする。

    「__あなたがレンブラン家の『子息』であり、性別を誤魔化してアイドルをやっていたことも。グエル・ジェタークと手を組んで一芝居打ったことも、知っている」

     ミオリネ・レンブランが、はっと目を見開いた。

     ラウダがミオリネの手を取る。それから、とびきりの笑顔を浮かべてみせた。

    「言いふらすつもりはありませんよ、今のところはね。ついてきて、くれますね?」

    ラウダ説得:dice1d100=5 (5) (70)

  • 72二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:41:30

    そう来たか~…

  • 73二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:42:21

    TSミオミオだと

  • 74二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 21:55:22

    「……最初は、ただアイドルに憧れていただけだったの」

     外に出たところで、ミオリネは缶コーヒーを三つ買うと、それぞれシャディクとラウダに渡した。シャディクはぼんやりとそれを見つめ、開ける。ふう、ふう、と息を吹きかける。ラウダは礼だけ言って、相槌を打ち、続きを促した。

    「レンブランの血を引くとバレれば、そんなことができるはずない。だから女装をしていた。存在しない架空の人物、『ミオリネ・レンブランという女性』を演じていた」

     だけど、状況が変わった。

     言って、取り出したのはスマートフォンだ。新しい機種ではないが、ほとんど新品のものである。ロック画面の壁紙は、デフォルトのもの。

     だけど、中身は、違った。

    「どういうわけか、私は音楽の才能に恵まれていたみたいで、『ミオリネ・レンブラン』はトップアイドルになった。憧れてくれた人がいた。楽屋に挨拶に来てくれた。一緒にドラマに共演したとき、かっこいいですミオリネさん、って。ああごめん、全部嘘。一目惚れだった、……だけど、……」

     それは、スレッタ・マーキュリーの写真だ。

     ミオリネは顔を伏せ、「どう説明すればいい?」と震える。

    「どう言えばいい?好きだって、実は私は男で、ベネリットの御曹司だって、結婚、したいって!あの子が好きになったのは『私』じゃなくて、『トップアイドルのミオリネ・レンブラン』なのに!そうしてるうちにクソ親父があいつとの__グエルとの結婚を勝手に取り付けて。もう、死んだほうが、ましだって、思って__!」

    「そこで接触して、一緒に狂言を打ったのが、兄さんと」

    「悪い?」

     ミオリネが言い切って、コーヒーを一息に飲む。そこでふるふると首を横に振ったのは、意外にもシャディクであった。彼はようやくコーヒーに口をつけ、「わかるよ」と呟く。

    「ミオリネ、君は怖かったんだね。スレッタに嫌われるのが」

    「……もう嫌われた後。ライブ前、クソ親父が結婚費用にって持たせてくれた宝石を見せたら、逃げられちゃった」

    「それは色々バッドコミュニケーション過ぎるかな」

    「それで、あんたらは私に何の用。もう家に帰るつもりはないけど」

    dice1d3=1 (1)

    1:ラウダ「僕たちに協力してほしい」

    2:シャディク「とりあえずついてきてくれるかな」

    3:ラウダ「スレッタに会わせるよ」シャディク「もちろん」

  • 75二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 22:00:39

    (どうやって男と男を掛け合わせる気だったんだろうふえのね園…)

  • 76二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 22:12:00

    「……協力?」

     ミオリネが虚を突かれたような顔をする。ラウダはこくりと頷いて、ミオリネの手を握った。

    「僕たちは兄さんに__グエル・ジェタークに協力している。それにかかわっているのが『トルネンブラ』という神だ。かの神は、正しい調子の音楽を聴くと、退けられる。あなたの歌ならきっと、それができるはず」

    「そんな馬鹿げた話を信じろと?」

    「兄さんと話している時に、頭がぼんやりとしたことは?そもそもあんな殺人事件を、どうやって仕立てあげたと思う?」

     ミオリネは目を伏せる。

     それからぴんと指を立てて、「条件がある」と言った。

    「私のこと、スレッタには会わせないで」

    「どうして?」

    「会いたくないわけじゃない、会いたい。でも……会えるわけない。こんな、私が……」

     シャディクがこくりと頷いて、わかった、と言った。一方ラウダはこてりと首を傾げ、迷うような顔を見せる。

    「……あながち、脈ナシでもないと思うけどな……?」


    シャディク「気ぶり勢の血?」

    ミオリネ「気ぶりジェタークの復活とは恐れ入ったわ」

    ラウダ「違う!……本当にミオリネが言う通りスレッタが逃げたなら、記憶を取り戻したあと、『ミオリネさんに会って話を聞かないと』なんていうかな、と」

    シャディク「あー……それはそう、かも?」

    ミオリネ「ちゃんと考察したうえでなのね。エランに関しては『同じ空間にいたから結婚』くらいのノリで言ってるから割とちゃんとしてる」

    ラウダ「本当に何?」

    シャディク「水星ちゃん・俺とラウダ・グエルに気ぶってるんだっけ。後者はあながち間違いでもないのが怖いよね。矢印をさかさに見ているけど」

    ラウダ「……そういえば、そのスレッタとエランは今、どこにいるの?」

    シャディク「さあ……?」

    【シャディク ラウダ 五日目 午後 終了】


    「……ここが、」

    「うん。ラウダとグエルが育った児童養護施設」

     『ふえのね園』。

     そこは施設というよりは、小さな教会のような場所だった。

    行先dice1d5=1 (1)

    1:チャリティーバザール 2:礼拝堂 3:保管庫 4:地下練習場 5:職員部屋

  • 77二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 22:36:13

    気ぶりエランは楽しそうで見てて楽しい

  • 78二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 02:46:38

    グエルとミオリネ役割チェンジだったら性別逆転してたのか?

  • 79二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 06:46:57

    >>78

    グエル「そうだな。これはHO1要素だから、エランかラウダがHO1だったら俺が男装女子になっていた。だからといって行動原理が変わることはないぞ」

    ミオリネ「NPC2、実業家の方の性別は元の性別と変わらないわよ。あ、シャディクが選ばれていた場合、私が男装女子になっていた。同性かと思っていたら異性だったネタだからね」


     チャリティーバザールは、祭りのよう__とまではいかないが、活気がある。様々な出店が出ていて、そこそこの年齢の子供や、まだ小学生に通っているような子供など、様々な子供たちがわいわいと客引きをやっている。

    「懐かしい」

    「覚えてるんですかエランさん」

    「昔ラウダとグエルがくとぅぐあ焼きのお店をやっていた」

    「くとぅぐあ焼き」

    「原材料はしらないけどおいしかった記憶がある」

    「それ大丈夫なやつなんです?」

     二人はわいわい話しながら道を歩く。屋台のひとつのちかくまできたところで、スレッタが、ふと、視線を下ろした。

    「……ミオリネさん、私に宝石を見せてくれたんです。グエルさんとの結婚費用なんだって」

    「うん」

    「逃げようって、言われました。二人で駆け落ちしようって。でも私はミオリネさんと同じ、女性です。だから、わからなくなって、私、逃げちゃって……」

    「……?同性結婚が当たり前になったのはだいぶ前の話だよ。まあラウダとグエルはそれを超越したか」

    「それでも!……それでも、あれは一種の狂気です。何より私、お母さんに孫を抱かせてあげたいし……?」

    「……そっか」

     エランがそれ以上聞くことなく、スレッタの背を撫でた。

     客引きの声が、賑やかに響いている。

    dice1d4=2 (2)

    1:スレッタ「たべものやにいきます!」売っているもの:dice1d6=3 (3)

    2:エラン「射的とかないの?」スレッタ射撃(拳銃):dice5d100=4 39 67 32 97 (239) (20) エラン射撃(拳銃):dice5d100=17 24 95 81 70 (287) (70)

    3:スレッタ「小物屋さんに行きますよ」スレッタ幸運:dice1d100=9 (9) (60) エラン幸運:dice1d100=64 (64) (45)

    4:エラン「カラオケ大会……だって?」スレッタ芸術(歌):dice1d100=84 (84) (79) エラン芸術(ダンス):dice1d100=28 (28) (74)

  • 80二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 07:09:55

    「うーん、調子が悪い、な……?」

    「いいじゃないですか、おいしいですよう」

     スレッタとエランは、景品として渡された巨大わたあめをはむはむと頬張りながら、歩く。そこまでおいしいものでもないが、やはりこういうものがあると、気持ちが明るくなる。

     __ミオリネ・レンブランは男だ。

     そう言ったら、スレッタはどんな反応を示すのだろう。わからないから、いえなかった。少しだけ目を伏せる。柔らかなわたあめは、ほんの少しだけ唾液で溶けて、ぺっとりとした噛みあとができていた。

    「……遊んでる場合じゃない、ですね。探さないと」

    「射撃で本気になってたから調べられるのはあと二箇所が限界なんだけど」

    「うわああああさっきの私!!」

     スレッタはもはやわたあめのなくなった割り箸を片手に頭を抱えた。それからちらりとエランの方に視線をやり、そういえば、と言う。

    「グエルさんの日記にラウダさんへの好意に対する明確な描写がなかったんですけど」

    「スレッタはシャディクのこと好き?」

    「あっ会話通じないタイプのエランさんだ!」

    「キテる。とてもキテいる。僕はスレッタとシャディクの結婚式で友人代表スピーチ役になる。大丈夫、応援するからね」

    「なんの宣言してるんです!?」

     スレッタが顔を上げれば、エランは少しだけ、悲しそうな、寂しそうな。諦めたような嬉しいような、そんな顔をしていた。どうしてそんな顔をしているんです、と。聞こうとして、やめた。


    グエル「ということで調べられる場所はあとふたつが限界だ。少なくとも今日中には」

    スレッタ「ハズレ引いちゃった感じです?」

    エラン「気になることがあったら明日また来ればいい」

    スレッタ「それもそうですね。うーん、それじゃあ、どこに行きましょう……?」

    エラン「……それじゃあ……」

    dice1d4=4 (4)

    1:エラン「礼拝堂に行く?」

    2:エラン「保管庫に行く?」

    3:エラン「地下練習場に行く?」

    4:エラン「職員部屋に行く?」

  • 81二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 09:34:39

    気ぶりエランまじ面白い
    HO楽しみだなぁ!

  • 82二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 10:37:25

    今回のスレッタはミオリネルートに入ったと思ってたから意外だ
    言及するのが子供とお母さんなのもこのシナリオの場合だと怪しいし

    ミオリネの性別を知ってたエランもただの気ぶり勢ではないのか

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:08:45

    >>82

    エラン「僕もHOでは知らなかった。ラウダと一緒になったときに情報共有はしたけれど、ミオリネの性のことを教えてもらったのは『レンブラン家』で、だ。パート1、心中未遂事件の裏でデリング・レンブランに会った時に、だね」


     職員部屋には、何人かの大人がいる。彼等は二人の姿を見ると、「ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ」と言われた。

    「あの、私たち気になることがあって」

    「子どもたちに構ってやってくれると助かります」

    「……ここのことについて聞きたいんだけど」

    「もう外のバザールは見られましたか。楽しいですよ」

     違和感を、抱く。

     会話が通じない。話しても話しても、全く話が通じた手ごたえがない。よく確認してみると、職員たちは、まるでどこか遠くを見ているように、ぼんやりとした瞳をしているのだ。さらに言えば薄明るいはずなのに、瞳孔が開ききっている。

     __明らかに、様子がおかしい。

     スレッタはちらりとエランの方を見た。エランもこくりと頷く。うまく気を引けば、探索ができるかもしれない。

     さっと、視線を巡らせる。気になるのは、机の上に平積みになったレコード、壁にある大きな本棚、乱雑に放置されている鍵束だ。スレッタはつとめて明るく微笑んで、「はい、楽しかったです!」と言ってみせた。


    エラン「正真正銘SAN0だ」

    スレッタ「やっぱここ確実に厄ネタありますよ」

    エラン「かわいそうほんとうにかわいそう。やはりグエルの恋を叶えてあげるべき」

    スレッタ「また存在しない感情を見てる」

    グエル「……探索するには、スレッタが心理学に成功したうえでエランが手さばきに成功する必要がある。どんなふうにRPして気を引くかは任せるぞ」

    dice1d3=2 (2)

    1:エラン「レコードが気になる」スレッタ心理学:dice1d100=60 (60) (70) エラン手さばき:dice1d100=24 (24) (70)

    2:エラン「本棚に行くよ」スレッタ心理学:dice1d100=92 (92) (70) エラン手さばき:dice1d100=53 (53) (70)

    3:エラン「鍵束を盗み取る」スレッタ心理学:dice1d100=96 (96) (70) エラン手さばき:dice1d100=35 (35) (70)

    dice1d3=1 (1)

    1:スレッタ「バザールの話を出して気を引きます」

    2:スレッタ「グエルさんの話を出して気を引きます」

    3:スレッタ「お母さんの話を出して気を引きます」

  • 84二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:14:00

    スレッタ「みゃあああああああああああ!」

    エラン「スレッタ・マーキュリー!!」

    スレッタ「バザールの話は受けが悪いんです?わたあめはだめだったんですか!?」

    エラン「プッシュ。プッシュロールしよう!」

    スレッタ「わかりました!グエルさん、いいですね!?」

    グエル「もちろん構わないが、話題を変える必要がある。バザールのこと以外を話せ」

    スレッタ「な、なにを、話せば……!?一番無難なところがつぶれたんですけど!?」

    エラン「そんなのこう気合いでなんとかして。一応本棚の中身はスることができたから」

    スレッタ「ふつうにだいじょうぶなんです?それ」

    エラン「だいじょうぶだよだいじょうぶだいじょうぶ」

    グエル「それで、どうする?スレッタ・マーキュリー。ちなみに失敗したら……覚悟しておけよ」

    スレッタ「ブタ箱ですか?」

    エラン「殺人は結局冤罪だったみたいなのに……」

    スレッタ「え、え、えー……じゃあ、そう、ですね……」

    スレッタ心理学:dice1d100=3 (3) (70)

    dice1d3=1 (1)

    1:スレッタ「グエルさんの話を出します!」

    2:スレッタ「お母さんの話を出します!」

    3:スレッタ「私とエランさんの話を出します!」

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:17:05

    ダイス神にもてあそばれてる…

  • 86二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:36:45

    極端

  • 87二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:39:30

    いつも見てて楽しい出目だなぁ

  • 88二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 12:23:05

    振り幅デカすぎるダイスもはや名物
    しかしこれスレッタ以外みんなミオリネが男だって知ってるのか…
    もううっかりバラしちゃおうぜ

  • 89二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:04:11

    「あ、あの、私たち、グエルさんの知り合いで__」

    「グエル!」

    「グエル!」

    「グエル・ジェターク!」

     突然に、職員たちが壊れた玩具のように合唱をはじめる。スレッタの肩が、びくりと跳ねる。エランはそこで咄嗟に、本棚から本を抜き取る。こどもファイル。開けてみれば、かなり昔のことまで書いているらしい。

     「グエル(適合)」。「ラウダ(不適合)」。「プロスペラ(不適合)」。「ノートレット(不適合)」。エランの眉が、一瞬、跳ねる。鞄の中にファイルを入れる。

    「我らの最高傑作。血も能力も最高峰。何故神はまだ彼を見つけていないのか。やはりお導きか」

    「かの子は私たちが教育します。ミオリネ・レンブランはいない。彼と同じくらいの能力を持つ者はいないのか」

    「実用化段階、速やかに、ふふ、グエルに、グエルの母体に、グエルが母体に、はは、あふふふはあは」

     職員の顔は狂気じみている。特段精神分析ができるわけではないスレッタでも、明らかに狂気に陥っているとわかるほどだ。ひっとくちびるに手を当て、しかしなんとか、笑みを取り繕う。

    「な、なるほど。グエルさんは、音楽的な才能を持った人と結婚するんですね。ミオリネさんみたいな」

    「ミオリネ・レンブランでなくてもいい」

    「は?」

    「音楽や魔力が規定以上で、可能なら血筋がよく、音楽を受け容れられれば」


    グエル「具体的には『芸術(音楽関連)が70以上』『POW70以上』『ふえのね園出生者の血を引いている』『何らかの呪文を使えるor使われたことがある』。この中のいずれか二つ以上に当てはまるとふえのね園に目を付けられるぞ」

    スレッタ「私とラウダさんはアウトですね!?」

    エラン「わ、わあ わああ……」

    スレッタ「エランさんがスレッタ・シャディク爆破フラグに脳破壊されている!最初から存在しないんですよそれは」

    グエル「ちなみにバレたら普通に狙われるからよろしく」

    エラン「あれ?ということはラウダを連れてこれば……」

    スレッタ「邪悪な発想!!」

    エラン「……あと、クリティカル補正でついでに鍵束も取ってこれたことにしていい?」

    グエル「その程度なら構わない。次はどうする?」

    dice1d4=1 (1)

    1:スレッタ「礼拝堂で」

    2:エラン「保管庫なんてどうかな」

    3:スレッタ「地下練習場行きましょう!」

    4:エラン「この鍵が使えそうな場所に」

  • 90二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:16:41

    グエル「を」母胎に?
    え、またそのフラグあるんです?

  • 91二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:17:41

    また孕むのか…

  • 92二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:19:43

    そもそもグエルがどこからどう生まれてきたのかもまだ謎だしな…
    母体(概念)かも分からん
    今更だけどシャディクはあの正気度でラストまで無事でいられるのか

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:20:59

    グエル先輩またかい!
    適合さえすりゃどっちでもいいってことかぁ

  • 94二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:24:19

    あと地味に気になってたんだけど✕5孕んだあの時の親?はあの世界だとシャディクでいいの?
    クトゥルフ知識皆無なんでよくわからんくてごめん

  • 95二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:51:01

    シャディクっていうかシュブ=ニグラスだな

  • 96二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 15:54:37

    グエルがトルネンブラに捕捉されたらタイムリミットか
    ラウダのHO的にグエルの目的は複数ありそうだけどどうなるかな

  • 97二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 16:05:44

    >>90

    >>92

    ミオリネ「シャディクのSAN値は……まあ……ね?母体に関してはそっちの方が効率的だからよ。産むのに一年かかるとしたら、ただでさえ少ない頭数をさらに上手く揃えないと数が増やせない。単純計算で倍つくれるから、技術に関しては提携してるペイル社のミ=ゴくんたちがなんとかしてくれました。ミ=ゴってすご~い(雑)」

    エラン「神格の倫理」

    >>94

    シャディク「シュブ=ニグラスだよ」

    グエル「シャディクだ」

    シャディク「シュブ=ニグラスだよ」

    グエル「シャディク。正直に認めて自首しろ。今ならみんな許してくれる」

    シャディク「……『シュブ=ニグラスの落とし子』だからシャディクだと言っていいんじゃないかな。エンドを考えると微妙なラインだけど。深く気にしない方が良いよ」

    グエル「逃げ道を作っている」


     礼拝堂には、子どもたちがたくさんいた。二人の姿を見ると、きゃっきゃと騒ぎ始める。

    「あそんであそんで!」

    「うた!おうたうたって!」

    「ねえアレってアイドルの……」

     子どもたちのざわめきに、スレッタは少しだけ、癒される。少なくともここにいる子たちには暴力を受けている兆しは見えない。無邪気で明るい笑顔を浮かべている。

     エランはぼんやりと、懐かしい、と呟く。

    「なつかしい?」

    「うん。昔はよくここに来て、ラウダと一緒にグエルを連れ出して遊んだ」

    「……?」

    「グエルはよく地下の練習場に連れていかれるみたいだったから。……誰からも愛されたことがないなんて、そんな悲しいこと、ないでしょう」

     ぽつり、と落ちたその言葉は、どこか深刻な響きを持ってあたりに響く。スレッタは「エランさん……」と呟いたところで、エランが真っ直ぐに、表情を変えず、言い切る。

    「だからラウダとくっつける」

    「いやそうはならないでしょ」

     いい話だったのになあ。スレッタは心底そう思った。

    dice1d3=3 (3)

    1:スレッタ「子どもたちと遊びます!」スレッタ芸術(歌):dice1d100=92 (92) (79) エラン芸術(ダンス):dice1d100=98 (98) (74)

    2:エラン「何か音楽に関することはない?」スレッタアイデア:dice1d100=79 (79) (65) エランアイデア:dice1d100=3 (3) (75)

    3:スレッタ「探索しましょう」スレッタ目星:dice1d100=31 (31) (70) エラン目星:dice1d100=41 (41) (70)

  • 98二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 16:09:21

    設定のダイスが違ったら逆にミオミオが母体だったのか
    まあ生むなら体デカイ方が安全だろうし…
    (クトゥルフ出産なので安全もクソもない)

  • 99二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 16:17:05

    どうせ失敗だし引いてないから良かったけど安易に歌って大丈夫なのか…?

  • 100二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 16:27:55

     スレッタはふと、色鮮やかな光を投げかけるステンドグラスを見上げる。

     音符や楽器の絵柄のステンドグラスだ。ここが教会だとしたら、少しおかしい。それにこれらのステンドグラスは、グエルの家にあったものと同一のものだ。

     グエルの家は、ふえのね園から支給されたものなのかもしれない。あるいは彼の趣味や内装のことを考えると、ふえのね園の出身で、グエルのような立場にある人間に、代々受け継がれてきたもの、なのかもしれない。そう、まるで首輪をつけるように、土地を与えて縛り付け、拘束している、のか。役目も結婚相手すらも『あてがい』、強制する。そうして、『怖いもの』に、強制的に近づけて、使わせて__

     ……酷い話だ。

     スレッタのこころに義憤が湧いてる。もちろん、他にも目的はある。だが、彼等がミオリネを酷い目にあわせようとしたことも、事実である。そしてもしミオリネが生き残っていると彼等が知ったら、彼女はきっとまた、狙われてしまうに違いない。そして今度こそ、

     __これ以上考えるのは、やめておこう。

     スレッタは首を振る。エランはどうやら、どこかに連絡をしているようだった。スレッタは、「どうしたんです、エランさん?」と首を傾げた。

    「……デリング・レンブランに連絡を取った。このファイルと鍵束を送っておくから、これで、ふえのね園の件は明らかになる」

    「ジェターク社じゃない、外部の大企業。その手が入れば……」

    「潰すことはできなくとも、さすがにふえのね園上層部の総取り換えぐらいは行われるはずだし、しばらくは定期的な監査が入るだろう」

    「……!エランさん!」

    「わっ」

     スレッタがエランに抱き着く。エランは無表情のまま、何事かを言おうとくちびるを開けて、やめた。スレッタはぱちぱちとまばたきをする。

    「私が言うのもなんですけど、シャディクさんがどうとか言わないんです?」

    「……」

    「……、ふうん……?」

     スレッタの口角が、ほんの少しだけ吊り上がった。


    【スレッタ エラン 五日目 午後 終了】

    dice1d4=2 (2)

    1:シャディク「全員集まって情報共有だ」

    2:スレッタ「ラウダさん、私と一緒に来てください!」

    3:エラン「僕とラウダ、スレッタとシャディクで」

    4:ラウダ「このままでいいか」

  • 101二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 16:29:29

    この2人はキテるな私がそう判断した

  • 102二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:07:16

    >>98

    ミオリネ「種にして畑。畑にして種。単純に両方に産ませれば効率は二倍」

    グエル「言っていておかしいと思わないのか?」

    ミオリネ「私が実業家でグエルがアイドルになっていた場合も同様のことが起きていた。その場合両方女だったので若干えぐみが落ちていたかもしれないわね。いや十分やばいけど」


    「……というわけで、シャディクさんとエランさんはキます」

    「スレッタ・マーキュリー、あなたもエラン側の人間になったのか?」

    「違います!」

     ラウダは腕を組み、考える。ふえのね園の虐待がベネリットグループにまで知れ渡ったのは、ある意味吉報であり、ある意味悲報である。これを掴まれたら、向こうはどう行動するかわからないし、グエルの立場がどうなるのかもわからない。何より当のグエルが、やはりトルネンブラに目をつけられて当然というほどの音楽家であることが判明したのだ。あまりうかうかしてはいられない。

     それから、ふっと顔を上げる。そういえば、と続けた。

    「あなたたちをカップルとして推してる人って、派閥があるんだよ」

    「はばつ」

    「一番人気はスレッタとエラン。二番はわかる?」

    「二番というか、そもそも二番以降があるんです?二人なのに」

    「シャディクとエラン」

    「そんなことってあります??」


    「……それで、彼がついてきた、と」

    「悪い?」

     ミオリネは足を組み、我が物顔でソファを占拠する。シャディクはこくりと頷いて、「ラウダが引き取るっていったけど、向こうには水星ちゃんがいるからなあ……」と遠い目をした。

     エランがそれをちらりと見やって、紅茶を飲む。やっぱりシャディクがいれたものの方がおいしい。レンブラン家でのんだものより、ずっと。ミオリネは二人の様子を見やり、なんてことないように頬杖をついた。

    「よくわかんないけど、気持ちはちゃんと伝えた方がいい。私はそれができなくて、後悔したから」

    「スレッタのところに行く気はないの?」

    「どの面下げていけと?」

    「……一度は顔を合わせることになると思う。その時にどういうかは、考えておいたほうがいい」

     ミオリネは寝転がって、クッションに顔を埋めた。

     シャディクが俯く。それから、なんてことないようにカップを傾けた。

    エラン精神分析(対シャディク):dice1d100=46 (46) (70)

    エラン精神分析(対ミオリネ):dice1d100=79 (79) (70)

  • 103二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:14:32

    エラン「あうあうあ」

    シャディク「……まあ俺のぶんは成功してくれたし、許してあげる」

    エラン「レギュラーだから1回復だっけ。焼け石に水では?」

    シャディク「いや、これでミ=ゴへの恐怖症が潜在狂気になった。また見たら再発するだろうけど……それでも、ここで失敗してたらどうせ『ミ=ゴに襲われる悪夢を見てSANチェック』みたいなことされてただろうから」

    エラン「それならよかったけど……ミオリネへの分が失敗か」

    シャディク「ミオリネが発狂しているかどうかは知らないけど、水星ちゃんに一度会わせてあげたいよね」

    ミオリネ「プッシュしておく?」

    エラン「する。七割だからいける」

    シャディク「エラン、七割が一番信用できないんだ」

    エラン「僕を誰だと思っているの?」

    シャディク「ほらまたそうやってフラグを建てる!」

    ミオリネ「……ちなみにここ失敗したら仮にスレッタに会ったとしても『私はミオリネのそっくりさんのミオミオです』で乗り切るから」

    エラン「それもそれで面白い」

    シャディク「それは俺と水星ちゃんをくっつけようとしている敵な意味ではなく?」

    エラン「……、どうだろうね」

    シャディク「信用がない!」

    シャディクSAN値:10→11

    エラン精神分析(対ミオリネ):dice1d100=96 (96) (70)

  • 104二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:17:24

    …よろしくなミオミオ!!

  • 105二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:17:52

    立派なフラッグ回収

  • 106二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:26:36

    見事すぎる…

  • 107二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:34:19

    エラン「??????????」
    ミオリネ「ミオミオです。よろしくお願いします」
    シャディク「お兄さんイケメンだね。アイドルとか興味ない?」
    ミオリネ「履歴書持ってきました」
    シャディク「この経歴の『女アイドル』ってのは?」
    ミオリネ「言葉通りの意味です」
    エラン「おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい」
    ミオリネ「失敗をプッシュしてファンブルを出す。持ってるわねエラン」
    シャディク「面白いとても面白い」

    「……私はもう、スレッタに会う資格がない」
     ミオリネは意固地になって、エランの言葉を突っぱねる。
     エランは「そう」とだけ言って、紅茶を飲んだ。水面のエランの顔が、少しだけ歪む。何が、気持ちをちゃんと伝えないと後悔する、だ。それを理解しているならば、ミオリネだって一歩踏み出せばいいのに。
     そこまで考えたところで、エランははっとする。
     ……スレッタはシャディクとくっつくべきだ。自分はそれを理解しているはずだ。それなのにどうして、今、ミオリネに味方するようなことを思ったんだ? くちびるを、手で抑える。シャディクが不思議そうに、「体調が悪いの?」と慮るように言った。
    「……なんでもない。シャディク、スレッタとはいつ挙式する?」
    「しないよ!」
    「させないから」
    「四面楚歌」
     エランはしょんぼりと肩を落とす。
     ちょっと言い過ぎたかもしれない。シャディクは「ごめんね」と言ってエランの背を撫でた。そのすがたを見た後、しばらく考えて、ミオリネは立ち上がり、シャディクに近づく。
    「ねえ。私とあんた、同じぐらいの体格でしょ。明日の服貸してもらってもいい?」
    「うん、別に構わないよ」
    「えっ」
    「……エラン?」
     驚いたように目を見開くエランを見て、ミオリネはやっぱりね、と頷いた。何がやっぱり、なのか。シャディクがミオリネの方を見ると、「自分で考えれば?」と言って、再びソファに寝転がった。

  • 108二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 17:55:30

    え?え?え?やっぱり、そういうこと?そういうことなの?!キャーーーーーーーーーー😚

  • 109二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:11:47

    グエルが孕む(ことが可能な)展開は実家のような安心感がある。

  • 110二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:42:27

    2スレ目開始時点でシャディクだけフラグ未成立だったがどういう分岐するんだろ

  • 111二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:07:16

    ミオリネ「さて。ここからはミオリネが同行するわよ。ただしスレッタがいるところには行けない」

    スレッタ「何があったんです?」

    シャディク「エランがファンブ」

    エラン「なにもなかった」

    ラウダ「エランがプッシュロール失敗でもした?」

    エラン「なにもなかった。いいね?」

    スレッタ「と、とにかく、私がいない方に行く……ということ、ですか?でも、ラウダさん、できるだけ早いうちにグエルさんにあいたい、みたいなモノローグ出してましたよね」

    ラウダ「でもペイル社の情報も気になるんだよね……?何かはあると思うし。ただ、シャディクと僕はペイル社には向かえないから、いくならスレッタとエランに向かってもらうことになるけど」

    スレッタ「なるほど……うーん、どうしましょう?」

    エラン「スレッタはシャディクと結婚するの!!」

    シャディク「どういう感情の顔?それ」

    ラウダ「エクスクラメーションマークを二つ繋げて使うエラン」

    スレッタ「ほんとうにおもしろい」

    エラン「……あとは、ふえのね園で取ってきた鍵を使うところも気になるし、ジェターク社自体もしっかり探索したいし……うーん、でも……どうしよう……?」

    シャディク「ラウダ決めてよ。一応行けるのは、『1:ジェターク社』『3:ふえのね園』『2:ショッピングモール』『4:ペイル社』。ただしペイル社には俺達は向かえない」

    ラウダ「……それじゃあ……」

    dice1d3=1 (1)

    1:ラウダ「全員で兄さんのところに向かおう」

    2:ラウダ「スレッタとエランでペイル社に向かって。僕たちはdice1d3=2 (2) に向かう」

    3:ラウダ「僕とdice1d3=2 (2) でdice1d4=2 (2) に向かう。残り二人でdice1d4=2 (2) に行く」

  • 112二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:26:55

    「え?グエルさんに?取次?突然ですね……」

    「スレッタ・マーキュリーとラウダ・ニールがふえのね園の件で会いに来た。そう言えば通してくれるはずです」

    「はあ……」

     受付は困ったような顔をした。どうするべきか。考えあぐねて首を傾げたところで、どこからかてくてく歩いてきたのは、ラウダもよく知る二人組であった。

    「あっ、ラウダ先輩!久しぶりッス!」

    「園出て以来ですか?もしかしてこっちで就職する気になったとか!?」

    「ペトラ、フェルシー……」

     ラウダの表情が緩む。彼女たちは一年遅れて『ふえのね園』に入ってきた少女たちだ。彼女たちも『不適合』であったが、それゆえに、ラウダとはよくつるんでいた。受付が「お知り合いですか?」と尋ねると、ペトラは「グエル先輩に話通しといてください。それまで対応してるんで」と笑いかけた。

    「多分昼頃には予定空くと思います。それまで会社、案内しますよ」

    「にしてもラウダ先輩、いくら『兄さん』が雲の上の人になっちゃったからって、出てっちゃうなんて、酷いッスよ!」

    「ま、組み分けされたあともラウダ先輩はグエル先輩にべったりでしたもんね。傍から見たら微笑ましいからいいですけど……ところで」

     そこでフェルシーが、ラウダの後ろを見る。

    「あれは、なんですか?」


    「ミオリネさん……ですよね?」

    「違う。ミオリネによく似ているとは言われる。ミオミオと呼んで」

    「ミオリネさんじゃないんですか……!?」

    「だってほらよく見て、私男だから」

    「シャディク……シャディクはスレッタのこと好き?」

    「どういうムーブなのそれ?」

    「シャディクとスレッタを結婚させなければならない。僕にお似合いなのは友人代表スピーチだ」

    「若干自分に言い聞かせるような口調だね」


    「……気にしないで」

     ラウダは前髪にくるくると指を重ねた。フェルシーは若干引きながら、ハイ、と頷いた。ペトラはフェルシーの肩をぎゅっと握った。

    dice1d3=2 (2)

    1:スレッタ「グエルさんに凸しましょう」

    2:シャディク「給湯室みたいなものってある?」

    3:ラウダ「保管庫に行ってみようかな」

    4:エラン「皆に精神分析しておく」エラン精神分析:dice3d100=92 35 59 (186) (70)

  • 113二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:33:12

    エランのこの気ぶりムーブは何なんだろう何か強迫観念でもあるのか
    それとも単に幼い頃のキテる2人に脳を焼かれただけの人間なのか

  • 114二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:40:08

    「普段は関係者以外立ち入り禁止なんですけど、ラウダ先輩は特別、です!」

    「お茶入れますね。……ところで、あの三人って、アイドルのスレッタとエラン、あとシャディクッスよね!?あとなんかミオリネにそっくりな人もいるし……ラウダ先輩どうやって知り合ったんです?サイン貰えるかな……」

    「それは、まあ、色々あってね」

     給湯室には、心地よい音楽が流れてくる。

     どうやら打ち込みではなく、生演奏を録音したものであるようだ。曲名こそわからないが、かなり上手いことはよくわかる。スレッタはペトラから受け取った紅茶を一口飲むと、ちらりとミオリネ__ミオミオ__に視線をやった。

    「……あの。あなたって、ミオリネさん、です?」

    「違う。見ればわかるでしょう」

    「た、たしかに、男の人、ですね……?うーん、でも……うう……?」

     スレッタは悩むように言う。ミオリネは、静かに視線を伏せ続けていた。最初から最後まで、ずっと目が合っていない。それを不思議に思いながらも、スレッタはこくりと頷いた。

    「ミオリネ・レンブランって実は生きてるんです。私は彼女を探している。これも、その一環です」

    「……会って、どうするの?」

    「話を聞きます。どうしてあんなことを言ったのか、私たちは__」

     そこでスレッタが言葉を切った。

     そうして、ちらりとシャディクとエランの方に視線を向ける。彼等は一定の距離を保ち、それぞれ紅茶を飲んでいるようだった。普段仲良しであることを考えれば、少し異質であるように感じるかもしれない。

    「……とにかく、私はミオリネさんが生きていてくれて、うれしいんです。会いたいなあ、ミオリネさん……」

    「……」

     ミオリネがぎゅっと拳を握りしめた。

     スレッタは無邪気に微笑んで、ぼんやりと空を見やった。


    ミオリネ「給湯室の探索よ。振れるのは目星ハード、スレッタはミオリネへの対応で忙しいから振れない」

    スレッタ「聞いてくださいスレッタ。あなたの隣のそれはミオリネさんですよ」

    シャディク「メタ推理!」

    エラン「残当を越えた残当」

    ラウダ「僕は……そもそも目星持ってないか」

    シャディク目星ハード:dice1d100=96 (96) (35)

    エラン目星ハード:dice1d100=86 (86) (35)

  • 115二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:41:41

    ラウダの覚悟がガンギマリになった代わりに他の出目が根こそぎ腐ってない?

  • 116二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:45:46

    シャディク「??????????????」

    エラン「????????????????」

    スレッタ「どうしてなんです?どうしてなんですか??」

    ラウダ「確かにハードは難しいけどもそれにしてもだよ?」

    シャディク「……KP。プッシュロール」

    エラン「じゃあ僕も」

    ミオリネ「いいの?ここで失敗したら……そうね、処理思いつかないし、フェルシーやペトラを経由して『怪しい』って情報が流れた、ってことでグエルとの応対や交渉技能の方でペナルティ入れるわよ」

    スレッタ「どちらにしてもシャディクさんはファンブルなので論外ですね」

    シャディク「どうあがいても失敗」

    エラン「無敵」

    ラウダ「こんなことがあっていいのか」

    スレッタ「とにかく振り直してください。ハードといっても35%、単純計算で四回やれば一回はあたるはずです」

    ラウダ「ああ。スレッタもさっきプッシュロールでクリティカルを出していた」

    シャディク「あはははあはは」

    エラン「プッシュロールでファンブルが出ることもある」

    ミオリネ「……なんか可哀想だから、どっちかでも成功したら情報はあげる。ただしどっちかでも失敗したら例の『グエルに警戒される』ペナルティがつくと思って」

    シャディク目星ハード:dice1d100=27 (27) (35)

    エラン目星ハード:dice1d100=79 (79) (35)

  • 117二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 22:52:02

    シャディクっょぃ

  • 118二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:03:08

     シャディクは、机の上に、平積みになっているレコードを見つけた。どうやらそれは、『ミオリネの歌のCD』と『無地のレコード』であるらしい。フェルシーはあっと言って、無地のレコードの方を指さした。

    「それ、グエル先輩の歌のレコードなんですよ」

    「……え?グエルの?」

    「はいッス!グエル先輩、めっちゃ歌上手いんですよ。もうプロみたいに!あっ、欲しいならもっていってもいいですよ」

    「ふうん、じゃあ……dice1d3=3 (3) (1:両方持っていく 2:dice1d2=2 (2) (1:前者 2:後者)だけ持っていく 2:両方置いていく)よ」

     そんなやり取りをしていると、どうやら取次が終わったらしい。グエルの使いらいし人物が、四人を呼びに来る。フェルシーとペトラは人好きのする笑みを見せて、よくわかんないけどまた遊びに来てくださいね、と言った。

     案内されたのは、前回通されたのと同じ部屋だ。

     ノックをして、扉を開けたのはラウダだ。そうして開けた、瞬間、

     __る る る

     絹を裂くような、嗚咽が喉に絡まるような、そんな歌声が聞こえてくる。聞き覚えがある旋律だ。ラウダははっとして、「耳を塞いで!」と叫ぼうと口を開ける。

     が、遅かった。

    「……ソフィ・プロネが教えてくれた呪文も、少しは役に立つ」

     くちが、動かない。凍り付いたように。

    「ジェターク社は大企業だ。だが、その末端、ふえのね園の解体ならどうだろう。それができなくても、邪神は退散させる。お前らの意志がどうであろうと」

     ソファに腰かけたグエルはこちらを見ると、青い瞳を少し細めて、ニイと笑みを浮かべ、言った。

    「トルネンブラを退散させる方法はもうわかっているんだ。【俺に協力してもらうぞ】」

    グエル呪文使用:『セイレーンの歌声』

    スレッタPOW対抗:dice1d100=70 (70) (60) グエルPOW対抗:dice1d100=50 (50) (90)

    シャディクPOW対抗:dice1d100=88 (88) (15) グエルPOW対抗:dice1d100=68 (68) (90)

    ラウダPOW対抗:dice1d100=68 (68) (60) グエルPOW対抗:dice1d100=58 (58) (90)

    エランPOW対抗:dice1d100=36 (36) (45) グエルPOW対抗:dice1d100=79 (79) (90)

    ミオリネPOW対抗:dice1d100=92 (92) (50) グエルPOW対抗:dice1d100=17 (17) (90)

  • 119二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:06:08

    エランの成功度が同じなので振り直し

    エランPOW対抗:dice1d100=24 (24) (45) グエルPOW対抗:dice1d100=79 (79) (90)

    ※ここでも成功度が同じ場合は受動側有利ルールを採用してエランの勝利とします

  • 120二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:07:27

    グエルの出目が強い…だと…!?

  • 121二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:10:57

    初回も儚いボブ生き残ったし、最初からヒロインだと話を進める出目は良くなるし救いに繋がるエランの出目もいいしラウダは獲得にかっ飛んでいく印象

  • 122二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:11:35

    ラスボスじゃないんだろうけどこれはラスボスの風格
    なぁ前卓ラスボス!!

  • 123二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:19:09

    エラン2番目に低いPOWで頑張ったな

  • 124二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:21:59

    エランには2人をくっ付けるという強固かつ崇高な意志があるからな

  • 125二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 23:49:44

    幼少期から筋金入りのエランの気ぶり気質どこから来てるんだ…
    生まれつきの才能か…?

  • 126二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 00:41:06

    エラン基本は気ぶりムーブしてるのになんかシャディクに思うところがありそうにしてるのが気になる

  • 127二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 00:43:16

    そういえば今回、邪神召喚側のHO 引いた人はいないんだろうか。

  • 128二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:02:39

    >>127

    ミオリネ「なんとなく察してると思うけど、このシナリオには邪神トルネンブラとの直接対決が必ず含まれる。その時仲間割れしてたら本当に全滅しかねないから今回はそこの敵対HOは用意していないわ。ごめんね」


     頭の奥が、じわりと痺れる。

     エランはゆっくりと息を吐いて、耐える。それからはっとして周囲を見回すと、スレッタが、シャディクが、ラウダが、ミオリネが、ぼんやりとした表情で頷いていた。エランがきっとグエルを睨めば、彼は肩を竦めてみせた。

    「どうして抵抗する。トルネンブラを退散させるのが嫌なのか」

    「……そこは、僕も協力する。でも何故こんな真似をした?操って言うことを聞かせないと取れないような方法なの?」

     グエルは答えなかった。ただ、作戦を説明する、と操られた四人に対して言う。

    「場所は広くて人目につかない……そうだな、海にしよう」

     グエルはそう言って、ひらりと腕を振る。と同時に、手品のように、どこからか一枚の楽譜が現れた。

    楽譜:『slash』

    うつくしいが、根源的な恐怖を駆り立てる曲。トルネンブラの退散を行う場合、最低一人以上、この曲を演奏しなければならない。判定は初期成功率5、そこからMP1ごとに5増加する。手をつないで一緒に演奏すれば一緒に演奏したぶんだけMPを出すことができる。唱えるには1+呪文を唱えるのに参加する人数。また、芸術(音楽関連)に成功すると25増加する。

    「あれは音楽家の魂に惹かれる。俺の魂を使えば現れるはずだ。そこで退散の呪文を唱える。……ただ、俺が呪文を唱えられないとなると、決行できない。そもそも俺一人では魔力が足りない可能性も高い。それで、悩んでいたんだ」

     グエルが目を伏せる。それから意を決したように、言い切る。

    「俺が『歌う』。そうすれば、トルネンブラが姿を現す。そこでお前らがこれを演奏するんだ。【できるな?】」

    「……ねえそれって、グエルがトルネンブラに見つかってしまう、ということだよね。それって……」

    「俺なら大丈夫だ」

     グエルが真っ直ぐに言い切る。

     操られた四人が、その横顔を見て、なにか、はっとしたような表情になる。それではまるで、

     __自分が生贄になる、と言っているようなものだ。

  • 129二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:11:05

    スレッタ「わ……ワア……!」

    シャディク「グエルを生贄にしてトルネンブラを呼び寄せ、俺たちで退散させる……ってコト!?というか退散しても倒したわけじゃないからそれやったら今後グエルは狙われるんじゃ……というか普通にグエルの魂は持ち逃げされるんじゃ……」

    ラウダ「そんなこと許されるはずない!というかだめ!!な、なんとかする手段はないの……!?」

    エラン「KP、僕は呪文に対する抵抗に成功している。グエルに精神分析したい」

    グエル「無意味だ。グエルは覚悟が決まっている。何を言っても『トルネンブラを退散させる』しか言わないぞ」

    スレッタ「ラウダさんの上を行く覚悟決定系来ちゃった」

    シャディク「な……なにか方法はないの!?アイデア!アイデアで!!」

    ミオリネ「そうね……じゃあ、エラン以外はますPOW判定して。そこで成功したらからシャディク以外はハード、シャディクはレギュラーで判定して。ただしこれはミオリネは判定できないわ」

    ラウダ「……わかった。あてるしかない」

    エラン「そうだね。こんな悲しいこと、……やらせるわけにはいかないから」


    スレッタPOW判定:dice1d100=1 (1) (60) 成功の場合アイデアハード:dice1d100=96 (96) (33)

    シャディクPOW判定:dice1d100=47 (47) (15) 成功の場合アイデア:dice1d100=14 (14) (55)

    ラウダPOW判定:dice1d100=76 (76) (60) 成功の場合アイデアハード:dice1d100=2 (2) (25)

    エランアイデアハード:dice1d100=35 (35) (38)

  • 130二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:15:32

    さすエラ…!

  • 131二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 07:54:25

    スレッタ「‪✝︎‪なんてことでしょう✝︎」
    ラウダ「‪✝︎僕の出目は止まらない、加速する‪✝︎」
    エラン「わあい」
    ミオリネ「……あー、じゃあ、スレッタは完全に呪文の影響から抜けたってことにしてもいいわよ。ただしファンブルなのでハッとした時に頭ぶつけてHP-1」
    スレッタ「わあわあわ……」
    グエル「ラウダは逆に呪文の影響下にあるままだが、だからこそグエルを失う訳にはいかない一心で、凄まじい洞察力を発揮する」
    ラウダ「その一言は必要だったのかな」

    「……それは本当に、グエルの歌じゃないといけないの?」
     エランがぽつりと呟く。グエルは腕を組み、低く、唸るように言った。
    「この中であれば、ミオリ」
    「ミオミオ」
    「……ミオミオ程の力量があれば可能だ。だが、それで彼を生贄に仕立てあげるくらいなら、俺が__」
    「違う、そうじゃない」
     ラウダが真っ直ぐに言い切る。脳裏に浮かんだのは、グエルの家で見つけた楽譜だ。スレッタが「嫌な感覚がする」と言った、あの。
    「ほかの__例えば兄さんの歌のレコードや、ミオリネの歌のCDに、不思議な力を込めて__生贄の代用としては使えないの?」
    「魔力を込めるということか。だが、確実性がない」
    「だから最初から試すこともなく、自分が人身御供になると?高尚だね、グエル。……僕はね」
     そこでエランが、少しだけ睫毛を伏せる。
    「君があのふえのね園で虐待されていたことを知っていた。君が誰にも愛されたことがないと知っていた。だけど、救えなかった。だからせめて、君たちのハッピーエンドくらいは夢見させて」
    「……エラン。お前の気ぶりにはそんな……」
    「じゃあ私とシャディクさんがどうこうと言うのも」
    「あそれはただの趣味」
    「台無しだよもう!!」
    「エランさん!!!!」
     四人がわいわい話していると、グエルが呆然としていた。「どうして、そんなに」。信じられないとばかりに首を振っていると、ミオリネがグエルの頭をぐしゃりと撫でた。
    「……ミオリネ?」
    「元婚約者の誼で教えてあげる」
     皆、あんたが思っているより、あんたのことを思っているの。
     ミオリネがニイと笑った。わすれていたなにかが、蘇りそうになる。グエルはぱちぱち瞬きをして、静かに目を伏せた。

  • 132二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 08:42:14

    あのレコードか
    ハッピーエンド見えてきたな

  • 133二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 08:50:12

    今回の皆が純粋に誰かを救おうとしてるの、なんかとても好き

  • 134二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 08:53:11

    感動的な流れでズッコケに持ってくエラン
    流石だな

  • 135二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 12:27:56

     レコードは給湯室にあったものをひとつ、貰ってきた。

     グエルはそれを握りしめ、何事かを唱える。と、同時に、それが淡く、薄く輝いた。スレッタはそれを見て、目を見開く。

    「……薄々勘づいてはいましたけど、あなたはそういった不思議なものを作り出すことができるんですね」

    「ああ。これや……家にあった楽譜なんかは、刀身を清めるの応用だ。俺の精神が篭っているから、多少は目くらましになるだろう」

    「なるほど……?」

    「……作戦を説明する。【聞いてくれ】」

     グエルの言葉に、呪文の影響下にある三人がしゃんと背筋を正す。グエルは「いい子だ」と微笑み、どこからか紙とペンを用意する。

     トルネンブラは正真正銘の神格だ。退散には、大量の魔力が必要である。それとは別に、かの神が発する音楽や攻撃を無効化しなければ、呪文を唱えきる前に発狂してしまうだろう。

    「呪文を唱えるのは、そうだな。スレッタとミオミオに任せる。手を繋いで例の歌を歌えば、あとは勝手に呪文が必要な魔力を取り出してくれる」

    「はい!がんばろうね、ミオミオさん」

    「……わかった」

    「俺とラウダはトルネンブラの音楽攻撃を無効化する。正しい旋律で歌い続ければ、かの神は退けられるはず」

    「ああ!……兄さんと歌うの、こんな時だけど、ちょっと楽しみ」

    「シャディクとエランはトルネンブラの気を引け。トルネンブラに効く、弾丸を……そうだな。16発までなら用意出来る。それでトルネンブラを撃つんだ。多少のダメージなら与えられるはず」

    「わかった。じゃあdice1d16=8 (8) 発分用意してくれるかな?」

    「任せて。射撃には自信がある」

     グエルはそこで、少しだけ、視線を伏せた。そうしてシャディクの方をむく。

    「お前にとっては、辛い戦いになるかもしれない。無理に参加しなくてもいい」

    「なぜ?ここまで来てお預けなんて酷いよ」

    「……わかった」

     シャディクの笑みに、グエルは静かに頷いた。

    「決行は今日の夜だ。後悔しないように、今のうちにやるべきことをやっておけ」

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン・グエルでシャディクに精神分析しつつ、スレッタ・ラウダ・ミオリネでお話

    2:エランがシャディクを精神分析しつつ、スレッタ・ミオリネとラウダ・グエルにわかれてお話

    3:エランがシャディクを精神分析しつつ、スレッタ・ラウダ・ミオリネ・グエルでお話

  • 136二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 12:41:50

    シャディクSAN値たりる?
    MP使い切って気絶でもしないとやばくね?

  • 137二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:00:14

    「……」

    「不安?」

    「まあ、ね。むしろ不安にならない方がおかしいよ」

     シャディクは頬杖をつき、ぼんやりとエランを見つめた。その指先で淡く輝く弾丸をころころと転がしているのを、エランもじっと、見つめている。

    「エランは怖くないの?」

    「怖い。怖いに決まっているよ。でも、大丈夫。シャディクがいてくれるでしょ。何より、スレッタもシャディクも、ラウダもグエルも。みんな、僕が守ってみせる」

    「……そっか」

     シャディクは困ったように微笑んだ。それから銃弾を握りしめて、見つめ返す。後悔しないように、か。言いたかったこと、色々、あるけれど。

    「エラン、俺はね、舞台の上で輝くお前が、いっとう大好きなんだ」

     どうか曇らないで、俺の偶像。

    エラン精神分析(特殊。成功の場合、一度だけSAN値がゼロになる値のSANチェックが出てもSAN値1で耐えることができるとする):dice1d100=32 (32) (70)

    シャディク精神分析(特殊。説得で代用判定):dice1d100=99 (99) (70)


    「なるほど、じゃあミオミオはミオリネさんのそっくりさんと」

    「納得してくれたようで助かる」

    「……ねえ僕たちはあれを訂正するべきなの?」

    「そっとしておいてやれ」

     四人はわいわい話しながら、楽譜を見つめる。この通りに、歌う。そうすれば、全部終わらせることができるのだ。

     ふと。グエルのからだが、ぐらりと傾いた。ミオリネが「グエル?」と心配するような声をあげる。グエルはなんてことないように微笑んで、小さく、言った。

    「呪文を使いすぎた。大丈夫だ、なんてことない」

    「……いいの?」

    「【気にするなと言っている】!」

     グエルが苛立ったように叫ぶ。その様子は、明らかにおかしい。先程までのどこか泰然とした姿が嘘のようだ。しかし呪文の効力は確かで。

     脳に、じわりと靄がかかるのを、感じる。

    スレッタPOW対抗:dice1d100=6 (6) (60) グエルPOW対抗:dice1d100=94 (94) (45)

    ラウダPOW対抗:dice1d100=77 (77) (60) グエルPOW対抗:dice1d100=92 (92) (45)

    ミオリネPOW対抗:dice1d100=68 (68) (50) グエルPOW対抗:dice1d100=59 (59) (45)


    グエル呪文使用:刀身を清める(派生)×9

    グエルPOW:90→45

  • 138二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:01:25

    成功度が同じなので振り直し

    ラウダPOW対抗:dice1d100=76 (76) (60) グエルPOW対抗:dice1d100=20 (20) (45)

    ミオリネPOW対抗:dice1d100=20 (20) (50) グエルPOW対抗:dice1d100=31 (31) (45)

    ※ここでも成功度が同じ場合受動側有利ルールを採用してラウダとミオリネの勝利とします

  • 139二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:10:12

    グエル、どうしてそう息をするように身を削ってしまうんだ……

  • 140二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:27:25

    シャディク「??????????????」

    エラン「シャディク!シャディク!!シャディク!!!!」

    ミオリネ「代用判定なのでプッシュは不可よ。そうね、じゃあエランは『じゃあ舞台の上にない自分は好きじゃないの……?』と思ってしまい不安に思う。エンド処理のとき……の場合、……ね」

    スレッタ「さらっとグエルさんのPOWがめちゃめちゃ減ってるんですけど」

    グエル「やっぱり信頼すべきは弟なのだなあ。グエルは思った」

    ラウダ「弟(血縁関係ゼロ)」


    シャディクSAN値回復:dice1d3=2 (2)

     エランがゆらりと立ち上がる。それからシャディクを見下ろして、こてりと首を傾げた。

    「ごめんね。スレッタへの恋、応援できないかも」

    「そもそも俺は水星ちゃんに恋してるわけじゃないんだけど」

    「絶対、勝とうね。僕を狂わせないで」

     エランはシャディクの手を取り、囁くように言った。嗚咽するような響きに、シャディクはすこし、首を傾げた。


     ラウダは何度も呪文にかかっているせいか耐性が弱まっているらしい。こくりと頷くが、他の二人は、訝しむような顔をグエルに向ける。

    「グエルさん。様子がおかしいですよ」

     呪文にかかってぼんやりとしたままのラウダを腕に抱き、グエルは二人を睨む。それから何事か口を動かした後、弾けるように笑った。

    「ようやく願いが叶うんだ」

    「……だから生贄になろうとしたんですか?」

    「生きていてどうなる。縛り付けられて、狂気に落ちるしかない。……ならいっそここで、」

     ミオリネが立ち上がった。それから、グエルに向かって、手を振り上げる。グエルは咄嗟にラウダを、そして己の身を庇った。しかしいつまでたっても衝撃は訪れず、ミオリネは静かに、グエルの頬を撫でる。

    「最悪、逃げちゃえばいい。私みたいに。頼ってよ。私たちはそんなに頼りない?」

    「……」

    「呪文を詠唱するのは任せて。私たちが守るから」

     グエルの瞳から、ころり、と涙が溢れた。スレッタはふとくちびるを開く。

    「あのやっぱりミオミオってミオリネさ」

    「私はミオミオ!」

     そんなやりとりに、グエルは泣き笑いを浮かべた。なんて幸せなんだろう。あたたかい。今、幸せだ。心からの笑顔だった。そのため、

    (……僕いつ動いたらいいのかな……)

     ラウダはグエルに身を預けたまま、どうするべきか考えあぐねていた。

  • 141二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:29:57

    POW落ちてるからここは対抗成功したかったとこだな…
    グエルの呪文に弱すぎる…

  • 142二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 13:35:01

    エランの元ネタ語り手じゃなくて持ち主の方だよね?
    え、そうなるとこれどうなるの?

  • 143二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 19:18:11

    数あわないけど銃弾作るためにPOW削ったのか?

  • 144二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:23:42

    >>143

    グエル「銃弾8個+レコード分で係数が9、×5で45減ったぞ。これで間違っていたら、……それはその、すまない……」


     夜の海は、月明かりを浴びて、空を焦がすほど青く輝き、夜空をうつしだす。眠った街を守るように、夜じゅう静かに鳴り続く。

    「……ついに、か」

    「長い戦いだった、んですね」

    「グエルにとっては、子どもの頃からの因縁、だもんね」

     グエルが静かにうなずく。小波が星を呼び出すように、角立つ。スレッタがミオリネをちらりと見やれば、彼はレコードの針を下ろした。微かなノイズが続いたのちにレコードが淡く輝いて。

     __あまりに楽しそうなボーイ・ソプラノが、流れ出した。

     兄さんの歌だ。呟いたのは、ラウダだ。それは風に乗って、満ちてくる潮のように、あるいは引いていく潮のように、広いひろい海に広がる。

    「……きれいな歌だね」

    「うん。歌うのが楽しい、ってひとがうたう歌だ」

     シャディクとエランも、目を閉じる。ゆるやかに息を吐き出せば、潮風と交じり合って、まとわりつく。不思議と、それ自体には不快感がなかった。

     しかし、感傷に浸っている余裕は、今の彼等にはない。

     __突然。

     地鳴りにも似た太鼓の音が聞こえる。視界に広がるのは、どこから聞こえるのか、わからない。音が世界を包み込み、猛々しく嘶くラッパと共に、狂気を誘うフルートの音が現れる。それはポップスであり、クラシックであり、合唱曲であり、童謡であり、誰かの歌声である。耳を塞いでも逃れることのできない、音の羅列。

     それらが織り成す音楽は実体を持たなかった。

     しかし、確かに意思を持ち、そして歓喜していた。

     この日この時を待ちわびていたと満悦し、暴力的に溢れる音楽が周囲を無作為に蹂躙し、聴く者の正気を押し潰すように狂乱の音色を響かせる。

     生ける音楽、外なる神。

     トルネンブラによる、冒涜的な演奏が始まった。

    スレッタSANc:dice1d100=16 (16) (53) 1/dice2d10=3 2 (5)

    シャディクSANc:dice1d100=3 (3) (13) 1/dice2d10=10 5 (15)

    ラウダSANc:dice1d100=78 (78) (51) 1/dice2d10=4 4 (8)

    エランSANc:dice1d100=93 (93) (43) 1/dice2d10=1 7 (8)

    (ミオリネSANc:dice1d100=13 (13) (50) 1/dice2d10=2 1 (3)

  • 145二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:27:41

    (シャディクが生き残った…だと!?)

  • 146二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:27:55

    ここにきてシャディクが頑張ってる!
    そしてラウダがやばい

  • 147二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:36:47

    グエルはSANcないのか…

  • 148二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:37:54

    スレッタSAN値:53→52

    シャディクSAN値:13→12

    ラウダSAN値:51→43

    ラウダアイデア:dice1d100=21 (21) (50)

    失敗の場合エラン一時的狂気:dice1d10=1 (1)

    エランSAN値:43→35

    エランアイデア:dice1d100=50 (50) (75)

    失敗の場合エラン一時的狂気:dice1d10=1 (1)


    ラウダ「うああああああ!!」

    エラン「?????????」

    スレッタ「あの幼馴染は一体……?」

    シャディク「俺でさえ成功しているのにやる気を感じないよね」

    ミオリネ「……こほん。若干出鼻がくじかれたけれど、この戦闘における特殊ルールを説明するわ。まず、トルネンブラは魂の回収を優先する。この場合レコードが囮になっているけれど、長くはもたないでしょうね。もたもたしてるとグエルが見つかるわよ」

    グエル「『Slash』__トルネンブラの退散呪文を唱えている二人は、他の行動ができない。そしてこれは完全なハウスルールだが、トルネンブラのSANcは『毎ターン』行う。さっきのあれは1ターン目のSANチェックの処理とするぞ。ただしこのSANチェックは、誰か一人が芸術(音楽関連)に成功すれば相殺できる」

    ミオリネ「それとは別に普通に衝撃波で物理攻撃してくるから。こっちも芸術(音楽関連)に成功すると相殺できる。このターンのグエルはこの衝撃波を防ぐわよ。ちなみにラウダはトルネンブラの動きを封じる役だったけど、一時的狂気の内容次第では芸術(歌)を使えないわ」

    スレッタ「え、え、えー……じゃあとりあえず、確実に動けるグエルさんはdice1d2=1 (1) (1:SANチェック 2:衝撃波)を優先して防いでください。ラウダさんは動けたらもう片方を相殺してくださいね」

    シャディク「スレッタとミオリネは退散呪文。二人で唱えるから最短で2ターン耐えればいいんだよね?いけるいけるって」

    ラウダ「シャディクとエランは銃撃でトルネンブラを引き付ける、だよね。うまくいくかはわからないけれど、とにかく頑張って」

    エラン「もちろん。……絶対、生還するよ。あととりあえず発狂しないよ、頑張る」

    グエル「……それじゃあ、覚悟の準備はいいな?」

    スレッタ「はい!」

    シャディク「もちろん」

    ラウダ「ああ」

    エラン「いつでも」

    ミオリネ「そうね、それじゃあ__」


    ミオリネ「邪神、トルネンブラと最終決戦。戦闘開始よ」

  • 149二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:46:15

    ラウダ…ミオミオにいいとこ持ってかれっぱなしじゃねえか踏ん張れ

  • 150二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 22:54:40

    ラウダ「よりにもよって気絶あるいは金切り声の発作!!」

    エラン「これどうあがいても僕たち二人とも戦力外通告では?」

    グエル「……お前らが望むなら、次のターングエルの行動で精神分析をかけてやってもいい。ただしそれをするならSANチェックは防げないし、できるのはどちらか一方だ。どうする?」

    ラウダ「え、え、えー……どうしよう……」

    エラン「……dice1d2=2 (2) (1:dice1d2=1 (1) (1:ラウダ 2:僕)に精神分析して 2:僕のことは置いて先に行って)」


    『トルネンブラ』

    攻撃対象:全員 攻撃方法:衝撃波dice1d100=47 (47) (90)

    『ラウダ』

    (発狂中)

    『グエル』

    トルネンブラの攻撃を相殺する 防御方法:芸術(歌)dice1d100=86 (86) (99)

    『シャディク』

    攻撃対象:トルネンブラ 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=46 (46) (70)

    『ミオリネ』

    スレッタにあわせる(呪文補助芸術(音楽):dice1d100=20 (20) (99)

    『スレッタ』

    呪文使用『トルネンブラの退散』MP使用量スレッタ分5+ミオリネ分5 呪文補助芸術(音楽):dice1d100=57 (57) (70)

    呪文成功判定:dice1d100=93 (93) (50+スレッタとミオリネの芸術(音楽成功数)*25)

    ※呪文を唱え終わる(2ターン経過)まで動けない

    『エラン』

    (発狂中)

  • 151二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:09:03

    ラウダ…一時期は主人公やってたのに…

  • 152二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:11:29

     それは、ラウダの、エランの精神を崩す。崩れ落ちた心の壁から、とめどない恐怖が溢れる。形容しがたいそれへの混乱が、咽喉から溢れ出る。

    「あ」

     ラウダの声から、ひとつ、声が出る。

    「あああああああッ!!」

     あとはもう、際限なかった。抑えられない声をあげ、脳に溢れる狂気を発露させる。足りない。足りない。金属を切り上げるような鋭い声は、削り取られた理性の悲鳴そのものだ。エランはその声を聴くと同時に、ふらり、と。卒倒する。現状を理解することをやめる。海に倒れ込み、それをまともに認識することを、やめる。ラウダとは対照的に、静かに、静かに。しかし、それでも、ぱしゃりと音が鳴る。

     人間の狂気が奏でる音に、ソレは悍ましき歓喜に震え、その狂喜を現出させる。ふわり。古いレコードから、真っ白にぼんやりと輝く、蝶のようなものが飛びたった。それはトルネンブラに吸い込まれて、直後。びりびり、びりり。全身が暴風に飲まれるような痛みが襲い掛かる。

    「……させない」

     しかし、それも一瞬だ。

     グエルが歌う。誰かを守るために。誰かを癒すために。あるいは。__低く、あまく。誰に歌うでもなく、自由に。それは衝撃波を打ち消し、狂気を安らがせる。耳から、脳から、皮膚から、浸透してくる。鼓膜をすり抜けて、心の奥深くまで、届く。

     ミオリネがはっとして、スレッタを見やった。スレッタもミオリネを見て、ぎゅっと、手を繋ぐ。繋いだところから体温と、魂の奥、ねむっているものが流動し、ひとつになる。そうして、目を閉じ。歌いだす。

     それは、一種の挽歌であり、葬送曲であった。

     ふたりの歌声が平らな海面に和らげられ、あまい響きをもって広がる。目だけあわせれば、こんな状況なのに、何故だか楽しくなってきて、二人は困ったように笑いあった。

     __それが何をもたらすのか、トルネンブラは正確に理解する。

     しかしそれが何事かをする前に、倒れ込んだエランを回収したシャディクが、右手を振り上げた。銃口が淡く輝く。シャディクは微かに目を細め、僅かに眉間に皺をよせ、どこか引き攣った笑みを浮かべた。

    「うちのエランに手を出した落とし前。きっちりつけてもらうよ」

    トルネンブラダメージ:dice1d10=1 (1)

  • 153二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:19:19

    シャディク「???????????????」

    ラウダ「シャディク。僕たちよりましだ」

    エラン「いっしょにこっちで倒れてようよ」

    スレッタ「待ってくださいシャディクさんまで戦力外になったらいよいよ私とミオミオで全部回すしかなくなっちゃうんですけど!?」

    グエル「……ま、次のターンのトルネンブラの攻撃を耐えきったら勝ちだ。グエルはSANチェックを相殺するが、衝撃波の方は無理だ。ついでにこれは飛び道具扱いで近くに遮蔽物がないため、回避不可だぞ。死なないように祈れ」

    ミオリネ「邪神だからこれぐらい強くしても許されるわよね。だからこそ敵対HOなしにしたんだからもうちょっと頑張ってよね……?あ、ラウダとエランは次のターンに起きていいわよ。衝撃波を浴びたことが気付けになったってことで」


    『トルネンブラ』

    攻撃対象:全員 攻撃方法:衝撃波dice1d100=59 (59) (90)

    『ラウダ』

    (発狂中)

    『グエル』

    トルネンブラのSANチェックを相殺する 防御方法:芸術(歌)dice1d100=18 (18) (99)

    『シャディク』

    攻撃対象:トルネンブラ 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=87 (87) (70)

    『ミオリネ』

    (呪文詠唱中)

    『スレッタ』

    (呪文詠唱中)

    『エラン』

    (発狂中)

  • 154二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:26:47

    もう頼れるのグエルだけなのですが…

  • 155二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:30:52

     グエルの歌声が、狂気を相殺する。

     トルネンブラの音楽が、かき消されるほどに。スレッタとミオリネも、続くように歌う。うたうように、詠う。かの神に捧ぐ葬送曲を。あと少し。あと少しだ。あと少し、この小節さえ歌えば、終わる。終わるのだ。ようやく見えてきた希望に、スレッタが目を輝かせ、くちびるを開ける。

     しかし。

     それを嘲笑うように、トルネンブラは哄笑めいた不気味な旋律を響かせる。それはほんの一瞬、そう、ほんの一瞬。聴覚を通して耳に届いた、と思った瞬間。

     鋭い刃物を当てられたような、顔を向けていられないほどの凄まじい衝撃波が、スレッタたちに襲い掛かった。

     切り裂くような音波が、全身すべてを覆いつくす。浸透する。聞こえてくる。鼓膜が、弾けるほどに痛む。目をあけていられない。それはグエルの声を止め、ラウダの叫声を止め、エランを目覚めさせ、あるいは銃弾の軌道すらも変える。ミオリネは一瞬、くちを止めた。恐れるように。しかしスレッタは、ぎゅっと、ミオリネの手を握りしめる。

     言葉はいらない。

     ただ、その感覚だけで、立ち向かうには十分であった。

    スレッタダメージ:dice1d10=8 (8)

    シャディクダメージ:dice1d10=5 (5)

    ラウダダメージ:dice1d10=4 (4)

    エランダメージ:dice1d10=1 (1)

    ミオリネダメージ:dice1d10=2 (2)

    グエルダメージ:dice1d10=3 (3)


     そして、


    「……」

     レコードが、ばきりと壊れる。

     不可視の怪物だ。認識できないはずだ。しかし、何故か、どういうわけか、それを理解する。グエルのくちびるは、ほんの一瞬、凍り付いたように止まった。しかしそれでも、再び、くちびるを開く。

     __トルネンブラはまっすぐに、グエルの姿を見た。

  • 156二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:35:07

    ひぃスレッタあああ!!!
    エランは一発死の危険もあったから最小値でよかったね…

  • 157二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:39:06

    スレッタ「あの」

    グエル「なんだ」

    スレッタ「この場合処理ってどうなるんです?」

    ミオリネ「……ま、呪文が途中で終わったってことで、仮にスレッタがここで気絶したら最初からやり直しじゃない?」

    スレッタ「うわああああああ絶対成功するしかない!」

    シャディク「いけー水星ちゃん!」

    ラウダ「主人公になるチャンスだよ!!」

    エラン「私とエアリアルは負けませんして」

    スレッタ「そこの三人息を吸って吐くようにフラグを建てない!!!!」


    スレッタHP:13→5

    スレッタ気絶判定:dice1d100=38 (38) (65)

    シャディクHP:13→8

    ラウダHP:16→12

    エランHP:9→8

    ミオリネHP:13→11

    グエルHP:15→12

  • 158二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:41:50

    スレッタ!!!!えらい!!!!!!えらいぞ!!!!!!!

  • 159二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:46:59

    本編主人公の貫禄きたこれ

  • 160二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:57:03

     しかし。

     その腕が、覚悟を決めたように瞳を閉じ、身を捧ぐように胸を差し出したグエルに、届く前に。


    「「もう、逃げることはしない!」」


     最後の一言が、夜の海に響き渡る。

     と同時に、あの奇妙な気配が、消失する。元ある場所へ送り返される。

     __終わった?

     張り詰めていた緊張感がふっと失せて、スレッタは膝から崩れ落ちた。ミオリネが「大丈夫?」と言って、スレッタを支える。スレッタは困ったように微笑んで、「大丈夫ですよ」と返した。そのまましばらく、ぎゅっと手を繋いだまま、波打ち際を見つめる。まだ実感がない。あの音楽が脳裏にこびりついているようにも、感じてしまう。

     シャディクは銃を下ろし、海に倒れたままのエランに駆け寄った。脈があることを確認してから抱え起こし、目立った怪我がないことを見ると、ほっと息をつく。エランがぱちぱちと瞬きをする。

    「……終わったんだね」

     そうつぶやいたのは、ラウダも同じだった。グエルは、呆然と海を見つめていた。あの音楽は、もはやない。あまりに柔らかな平穏が、全身を包んでいる。しかし久々に声を張り上げたせいで枯れた喉と、未だ引かない痛みが、あの出来事が夢ではないと告げていた。

     その時。

     どこからか、拍手が聞こえる。はっとしてそちらを見ると、そこに立っていたのはあの少女、ソフィ・プロネとノレア・デュノクであった。彼女はからからと笑って、「おめでとう!」と喝采を送る。

    「まさか本当に人間がこんなことをなせるだなんて思わなかったよ。最高! いいものを見せてもらった。お礼に、なんでも望みを叶えてあげる。……どうする?」

     水平線が金色に輝く。

     朝が、近づきつつあった。


    ミオリネ「ということでニャルがなんでも願いを叶えてくれる。裏がないタイプの奴だから安心して」

    スレッタ「???」

    シャディク「何を願えと?」

    ラウダ「うーん……まあ一つかな」

    エラン「よし。きめた」

    スレッタの願い:dice1d2=2 (2) (1:『ミオリネ・レンブラン』の復活 2:ミオミオと一緒にいる)

    シャディクの願い:dice1d2=1 (1) (1:SAN値の回復 2:HPの回復)

    ラウダの願い:dice1d2=2 (2) (1:ふえのね園の解体 2:グエル)

    エランの願い:dice1d2=2 (2) (1:この思いを忘れる 2:アクセルを踏む)

  • 161二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 23:59:10

    他は色ボケしてるのにシャディクの願いが切実すぎる

  • 162二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:00:41

    見事に色ボケ

  • 163二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:01:54

    おっとこれは色ボケが急発進でぶっこんで来る予感

  • 164二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:04:40

    シャディクがあまりにも当然の願いだから草

  • 165二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:08:45

    ふえのね園の解体はデルングに頑張ってもらおう

  • 166二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:14:57

    シャディクはこれからの人生生き残れるか怪しいSAN値だしな…

  • 167二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:15:45

    「……まずは休みたい。ゆっくり__」

     シャディクが疲れたように微笑み、海を見やる。今日最初の太陽が、水面を輝かせる。きっと他も同じことを願うはずだ。「ね」と微笑みかけたところで、

    「ミオミオを私に下さい!」

     スレッタの声に、「え?」と割と混乱したような声をあげた。

     当のミオリネも、唖然としてスレッタを見つめている。スレッタはミオリネを抱きしめ、「あなたが『ミオリネさん』かどうかは、聞きません」と言い切った。

    「私は彼と一緒に暮らします。二人で!それをスキャンダルにならない程度に世間に隠し通してください!!」

    「あのスレッタおねえちゃん本当にそれでいいの?」

    「もちろんです!!」

     ミオリネはぱちぱちぱちぱち高速で瞬きをする。スレッタはそんなミオリネの手を、決して離さないとばかりにぎゅっと握りしめた。

    「私、『ミオリネさん』のことが、そういう意味で、好きになっちゃった、みたいで」

    「……」

    「女の子同士だから、だめだと思っていました。でも、……いいんですよね?」

     スレッタの横顔にあるのは、トルネンブラもかくやという獰猛な笑みであった。

     そこで便乗するように「じゃあ僕は兄さんを貰おうかな」と言ったのはラウダだ。グエルは未だに海を見つめて黄昏れている。絶賛自分の身に新たな危機(?)が迫っているとも知らずに黄昏れる。

    「このまま帰っても、兄さんはわけのわからない呪文を使わされて、会社に縛り付けられるだけ。なら、いっそ、『グエル・ジェタークは死んだ』ことにして、うちで匿うことにするよ」

    「……なんていうか聞いたことある話」

    「だめ?」

     ソフィは引いた。シンプルに引いた。もっとこういい感じの雰囲気だったんじゃないかなと思ってドン引きした。しかしそこで立ちあがったのは、一番まともそうに見える少年である。彼は真顔で、ソフィを見つめる。

    「僕の望みは__」

    「うん、なあに?あれのあとならなんでもマシだよ」

    「シャディクに監禁対抗ロールを仕掛ける。補正ちょうだい」

    「全然マシじゃなかった!」

    「何の話!?」

     シャディクは頭を抱えた。そして順当に、ダイスは用意される。そういう処理なので。冷静に考えるとなんだ監禁対抗ロールって。監禁対抗ロールは監禁対抗ロールだろうが!!

    シャディク監禁対抗ロール:dice1d100=83 (83)

    エラン監禁対抗ロール:dice1d100=7 (7) +20

  • 168二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:17:11

    お強くて草

  • 169二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:17:46

    エラン強い
    っていうかみんなアクセルがやべー方向行ってる

  • 170二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:18:49

    こんなんニャル様ですら混乱不可避やん

  • 171二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:19:49

    強火の色ボケ(物騒方面)すぎてニャル様がドン引きしてるの草

  • 172二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:21:45

    (補正位置間違えてました。出目低い方の勝ちなので圧勝を越えた圧勝でエランの勝利です)


    ミオリネ「???????????????」

    グエル「????????????????」

    シャディク「??????????????」

    スレッタ「NPC+シャディクさん監禁エンドきちゃった」

    ラウダ「これは最高のハッピーエンド」

    エラン「完璧なめでたしめでたしだね」

    ミオリネ「……えっと、じゃあ、エンド処理に移るわよ」

    グエル「待て。その前に俺も対抗ロールを振るぞ!ラウダの願いは『グエルの平穏』だ、監禁も挙式も含まれていない。ほらボブになってミオリネと一緒にバイトはじめられるかもしれないだろう!というか全員監禁エンドは流石にアレだ!!」

    ラウダ「でもミオリネがそれできたのは後ろ盾に大企業の次期総帥、グエル・ジェタークがいたからだよね。その辺はどうするの?」

    グエル「こうっ……気合いで!どうにか!!」

    ミオリネ「パッションがすごい」

    スレッタ「ミオリネさんは保護(監禁)まで含まれているのでもう高みの見物をするしかないんですね」

    エラン「シャディク。これからよろしくね」

    シャディク「??????????????」

    エラン「僕に毎日紅茶淹れてね」

    シャディク「おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい」

    エラン「あと寝る前に精神分析してほしいな」

    シャディク「それは俺のセリフだよ!!!!!!」

    ラウダ監禁対抗ロール:dice1d100=98 (98)

    グエル監禁対抗ロール:dice1d100=37 (37)

  • 173二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:23:15

    ラウダ弱すぎる…

  • 174二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:24:08

    文字は読めるのに訳が解らないよ…(ガチ)

  • 175二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:24:35

    SKPがリアル言いくるめしてて草

  • 176二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:25:50

    何でも叶えてくれるのでは???ボブは訝しんだ

  • 177二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:26:36

    往生際が悪いSKP

  • 178二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:28:04

    ずっと気になってたけど、それでグエルのsan値はどうなったの? 注文乱用したけど大丈夫?

  • 179二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:30:03

    元のPOWが90だから高そうではあるが

  • 180二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:30:20

    そういやグエルの記憶は戻るんだろうか

  • 181二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:36:32

    これはまだ呪文の支配下にいそうなラウダ
    グエルの記憶はなんで抜けてるんだろうなぁ…狂気からくるものじゃなさそうだったし

  • 182二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:38:50

    これだと義理の兄弟エンドかな?

  • 183二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:40:31

    ボブお持ち帰り、スレッタミオリネハーレム、今回でシャディク監禁
    あとはラウダエンドを迎えればコンプリートだなエラン

  • 184二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:42:18

     グエル・ジェタークの訃音は、瞬く間に世界を駆け巡った。
     ミオリネのあとを追ったのだ、と訳知り顔で語るのを見て、当のミオミオは辟易としたような顔をする。スレッタはそんなミオミオにもたれかかって、テレビのチャンネルを変えた。
     こんな状況でも、連続ドラマはやっている。スレッタは甘えるようにミオミオの肩にすり寄った。どうやらミオミオはスマートフォンを弄っているらしい。「何を見ているんです?」と問えば、ミオミオは「グエルとね」と答えた。
    「仕事。忙しいけど頑張ってるみたい」
    「住み込みなんでしたっけ?大変そうですよね」
    「あいつも休めばいいのに」
    「というかラウダさんあたりに引きずり込まれればいいのに~……面白くない」
     スレッタはミオリネの髪を撫でた。
     いつの間にか、ドラマが終わる。討論番組。知らない政治家が、ふえのね園の不祥事について、好き勝手取沙していた。

    「……エランはさ」
    「何?」
    「結局、どうしたかったのかなって」
     エランのベッドの足と、シャディクの右の足が、結束バンドでぐるぐる巻きに固定されている。
     エランは「どうしたかったんだろう」と俯く。それからベッドに腰かけて、ぼんやりと中空を見やった。
    「シャディクはスレッタのことが好きだと思っていた。その恋が叶ってほしいと」
    「それは勘違いだよ」
    「……でも、僕。君のことが好きになってしまったみたい。どうしようって、思って。……二人きり。同じ場所に、いたいと思って。いつの間にかこうしていた」
    「そっか」
     シャディクは自由なままの腕で、エランの頭を撫でる。それから考えるように視線を巡らせ、「お前が」と呟く。
    「『エラン・ケレス』がそれを望むなら、俺は拒否しない」
    「シャディク」
    「……でも、仕事にはいかせてよ?俺は、舞台の上で輝くお前が、いっとう好きなんだ」
     そこで、エランのスマートフォンが通知音を鳴らす。エランはそれをちらりと一瞥して、立ち上がった。シャディクが「出なくていいの?」と見上げる。
    「紅茶淹れてくる」
    「誰から?」
    「どこかの誰かさんが、捕縛のコツを教えてほしいと」
    「……ああ……」
     シャディクは遠い目をした。
     窓の外は、朝の陽の光で包まれている。

  • 185二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:50:51

    そういや今回ペイルの謎とシャディクが何目的だったかは回収できなかったか
    解説に期待

  • 186二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:51:19

    ミオリネ「……トゥルーエンドB、魔女は恋をした。シナリオクリア、おめでとう」
    グエル「おめでとう。お疲れ様」
    スレッタ「大団円ですね!」
    エラン「めでたしめでたし」
    ラウダ「決して許してはいけない」
    シャディク「何故?何故?何故??」
    ミオリネ「ここからは感想戦に移るわよ。あ、グエル、ついでにエンド分岐条件の開示だけお願い」
    グエル「わかった。シナリオ分岐と人間関係分岐の二つを用意してあるから、それぞれ書いておくぞ」

    シナリオ分岐

    トルネンブラ戦をはじめる前にNPC2が死亡するなどして儀式が行えなくなる→ノーマルエンドA/隠された真実

    トルネンブラ戦をはじめ、
    トルネンブラに敗北する→バッドエンド/歌いつづける偶像
    トルネンブラに勝利し、
    生贄をつかっていた→ノーマルエンドB/いずれ来る終わりまで
    生贄に平凡な見せかけを使用したorそもそも生贄を使用していない→ハッピーエンド/終幕

    ハッピーエンドの条件を踏んでいるうえでミオリネの現状を理解しており、デリングにふえのね園のことを言っていると、ミオリネを『ミオリネ・レンブラン』として復活させるかが選べる。ちなみにミオリネは拒否する。この状態で、
    復活させる→トゥルーエンドA/歌いつづける偶像
    復活させない→トゥルーエンドB/魔女は恋をした


    フラグ分岐(条件詳細はHOに記載)
    スレッタ→「ミオリネルート」と「ラウダルート」。ミオリネルートの場合は順当にミオリネとくっつく。ラウダルートの場合それはもう派手にラウダと対立し、失恋する
    シャディク→「スレッタルート」と「エランルート」。スレッタルートの場合は完全脈ナシなのでエランルートに入ることを前提としたうえでさらにエランのルートによる。今回はどちらにも入らなかった。
    ラウダ→「グエルルート」のみ。ただしスレッタのルート分岐により、心中未遂事件を起こさないパターンもある。そっちだと若干湿度が薄れる気がする。
    エラン→「スレッタルート」と「シャディクルート」。スレッタルートの場合マジで脈ナシだが、どちらのルートの場合でも思いを秘匿し続けようとする。……はずなのだが、今回は何故かアクセルをベタ踏みしてしまった。

  • 187二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:52:16

    運が伴わないのに比べ過去のシナリオに続き謎の逃走スキルが高いグエルは納得

  • 188二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:55:43

    ダイスで選ばれたHOなのに元からグエルルートのみのラウダ草 最後の最後で逃げられるとこも含めて謎に様式美みがある

  • 189二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 00:56:58

    今回はグエルが比較的平穏なエンドで安心した
    今までが色々ありすぎて

  • 190二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 01:05:29
  • 191二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 01:57:20

    お疲れ様です
    今回も面白かった

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