セイちゃんの毒解説Part4

  • 1毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 15:55:09

    やっほ〜セイウンストロファンツス・ヒスピドゥスだよ〜。このスレはみんなの知りたい毒物について、セイちゃんがネット検索してからなるべく分かりやすくなるように噛み砕いて解説するスレだよ〜。もし補足事項や専門知識がある人がいたらぜひ教えてあげてね〜?


    セイちゃんの毒解説Part3|あにまん掲示板(Part数間違えてたから立て直し…ゴメン)このスレは、みんなの知りたい毒物についてセイちゃんがネット検索してから、なるべく分かりやすく噛み砕きコピペして解説するスレだよ〜。もし補足事項や専門知識があ…bbs.animanch.com
    セイちゃんの毒解説Part3.5|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1682166/?res=87寝てる間にスレ落とすという痛恨のミスしちゃったから立て直し…お寝坊なセイちゃんを許して…改めて、このスレは、…bbs.animanch.com

    前回はこの二つ

    席外してる間に波乱が巻き起こっていたみたいだけど…セイちゃんとしてはウマ娘やトレーナーのみんなに注意喚起がてら毒の凄さや面白さ等も伝えて毒物を知る機会を作りたかっただけなんだよね…だとしても迷惑だってことならこのパートで終わらせるつもりだけど。(ただポッケさんの所や毒解説が必要そうなスレにちょくちょく顔を出すとは思う)

  • 2二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 15:58:16

    立ておつです。3.5の200ですが私個人としては続けていただきたいです。

  • 3毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 15:59:57

    Part3は途中で落ちて.5でやってたから少しややこしくなってどれを解説したかリスト組むのがちょっと大変だった…
    とりあえず前回は二つ合わせてこんな感じ。今残ってるのは砒素とエンジェルトランペットとフクジュソウかな?…そもそも残りが少ない!

  • 4二次元好きの匿名さん23/04/12(水) 16:00:54

    こういうエミュ解説スレ好きだから出来る限りやってほしいなぁ

  • 5毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 16:33:04

    とりあえず一発目の解説しよっかな?

    「ヒ素(砒素・元素記号As)」は、原子番号33に位置する窒素族元素だよ〜。
    ちなみに日本では古くから亜砒酸を含む砒石が「銀の毒」とか「石見銀山ねずみ捕り」とか呼ばれてたんだって。あと英語の元素名である「arsenic」は、黄色の顔料を意味するギリシャ語の「arsenikon」が由来だって言われてるみたい。他にもフランスでは遺産相続の◯人事件で使われがちだったから「相続の毒」と呼ばれたり、別の英名だと入手は簡単だけど体内に痕跡を残しやすいことから「愚者の毒」ともよばれてるんだってね。
    種類としては、一番安定していて金属光沢がある「灰色ヒ素」、ニンニク臭があって透明なロウ状の柔らかい「黄色ヒ素」、黒リンと同じ構造を持つ「黒色ヒ素」、「四ヒ素」の合計4つの同素体が存在するんだって。

    そして単体ヒ素と大体のヒ素化合物は、知ってると思うけど人体に対してかな〜り有害だよ。特に化合物は毒性の強い物が多いんだ。あと単体ヒ素は昔だと無毒か弱毒だって言われてたみたいだけど、今ではかなりの猛毒だと確認されているんだって。
    飲み込んでしまった場合、急性症状として消化管への刺激で吐き気や激しい腹痛、上下大洪水なんかが起き始めて、ショック状態により亡くなるんだって。もし多量摂取すると、腹痛、口渇、上下大洪水、浮腫、充血、着色、角化etc…といった症状を引き起こすよ。慢性症状だと剥離性の皮膚炎やら過度の色素沈着…あとは骨髄障害とか末梢性神経炎とか黄疸とか腎不全などで苦しむことになるからかなりえげつないね…
    でも実は一部の【無毒な】有機ヒ素化合物は人体内に少しだけど存在してて、生存に必要な「微量必須元素」だって考えられているみたい。低毒性もしくは生体内で無毒化される有機ヒ素化合物は「メチルアルソン酸」とか「ジメチルアルシン酸」などがあって、牡蠣やクルマエビなどの魚介類や、ヒジキなどの海草類に沢山含まれてるんだって。ちなみにエビには高度に代謝された「アルセノベタイン」って言う有機ヒ素化合物が高濃度に存在しているらしいよ。まあとはいっても人体に必要な量はごく少ないじ自然に摂取されると考えられてる上に、ヒ素は少量の摂取でも毒性が発現するからわざわざサプリメントみたいにして積極的に摂る必要はないんだって。

  • 6毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 16:58:59

    とりあえずスレ数10になるまでヒ素中毒に陥ったと言われてる有名な人たちを軽く挙げようかな?

    イギリスのジョージ3世(1738-1820)さんは「ハノーヴァー家第3代目イギリス国王」だよ〜。
    寿命と治世の長さはそれまでのイギリス国王よりも長かったけど、実は在位中かなり健康問題で苦しんでたんだって…間欠的に肉体&精神的な発作が起きて、そのせいで公務を休むことも5回あったんだとか。それで彼の精神異常とか身体所見は、遺伝病である「ポルフィリン症」の特徴に一致するよっていう説が1969年に出たんだ。
    実は彼の家系には同じ症状を持つ人が何人もいた上に、2004年に遺髪を分析したら高濃度のヒ素が検出されたんだってさ。ヒ素はこの種の症状を引き起こすから、2005年に出された医学雑誌「ランセット」の記事で「ヒ素は王様を治療するために投与された「アンチモン」に混入していたんじゃないか」って書かれたらしいよ。ヒ素とアンチモンは同じ場所に産出することが多いし、当時の精製技術だとアンチモンからヒ素を取り除くのは難しかったからその被害に遭っちゃったのかもね…?

  • 7毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 17:20:56

    そしてジョージ3世さんと同じ時期に活躍していた「ナポレオン・ボナパルト」さんもヒ素中毒で亡くなった…とか言われてるみたいだけど実際は分かってないみたいだし、ヒ素中毒もただ有名ってだけで有力視されてるのは「胃がん説」と「医療ミス説」らしいよ。ちなみにフランスの公式見解では胃がん説を推しているんだとか。

    ヒ素中毒による暗殺説が語られるようになったのは、本人が臨終の際に「私はイギリスに暗殺されたのだ」って言ったこともあるけど、彼の遺体をセントヘレナ島からフランス本国に返還するために掘り返したとき遺体の状態が死亡直後とあまり変わらなかった(ヒ素は剥製にも使われるぐらいで保存作用がある)のと、スウェーデンの歯科医さんがナポレオンさんの従僕さんが記した日記を精読して、その異常な病状の変化から毒◯を確信したことでグラスゴー大学の法医学研究室博士と協力してナポレオンさんのものだとされてる頭髪からヒ素を検出したことでヒ素毒◯説を大々的に発表したことが原因みたい。
    一応「ほんとにナポレオンさんの髪の毛だったの?」ってなったからパリ警視庁とかが皇帝だった時代に採取されてた髪の毛を調べたところ、そっちもかなりのヒ素を検出したから「そもそも早い段階でヒ素中毒だったんじゃ?」っていう説も挙がったんだって。ただ当時は髪の毛の保存料としてヒ素がよく使われてて、ナポレオンさん以外の頭髪でもヒ素が検出されるってその後の調査で判明したから、「いやそもそも当時の人たちみんなヒ素と一緒だったじゃん」っていう事になってヒ素中毒説は無いなってなったらしいよ。

    ちなみに医療ミス説は、ナポレオンさんを看取った主治医さんのカルテを見たカリフォルニア大学の病理学者さんが、医師が下剤として「酒石酸アンチモニルカリウム」と、亡くなる前日に嘔吐剤として「甘汞(かんこう)」を沢山処方していたことに気づいたんだって。じつはこれらは単独でも毒物なんだけど、飲みやすくするために使われた甘味料の「オルジエ」と合わせた場合体内で「シアン化水銀」という猛毒に変わる可能性があって、薬の量も多かったから体内の電解質バランスを崩した故に心拍の乱れを起こして心停止に至った…という推測をしたらしいよ。それにさっきのヒ素も合わせて「ヒ素の長期的影響に上乗せで医療過誤により悪化した不整脈が直接の死因」という説なんだって。

  • 8毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 17:58:27

    そしてヒ素の魔の手は印象派の画家にも影響を及ぼしてたらしいよ。

    当時よく使われてた色素に「パリスグリーン」っていう、19世紀初頭にドイツで生産され始めた緑色の人工顔料があるんだけど、これは印象派の画家に愛用されてた一方でヒ素を含んでて強めの毒性を持ってるんだよね〜。ちなみに日本名は「花緑青(はなろくしょう)」
    顔料の他にも、1868年アメリカ合衆国で農薬としての利用法が発見されて以来様々な害虫に対する殺虫剤として盛んに利用されたんだって。イタリアでは第二次世界大戦中にマラリア対策として大規模な航空散布を行ったんだとか…ただ健康にはかなり悪い物質でヒ素由来の発癌性もあるし、当時この毒にやられた人は結構いたかも…

    印象派絵師の話に戻るね。某ギャグ漫画日和にも出てた「ポール・セザンヌ」さんは重度の糖尿病を発症したらしいけど、これはヒ素中毒の症状でもあるんだって。他にも「クロード・モネ」さんの失明や、かの有名な「フィンセント・ファン・ゴッホ」さんの神経症状もこの色素が一因である可能性があるらしいよ…
    ただまあ当時使われてた日用品由来の中毒である可能性もあるけどね?例えばこの間のスレでタキオンさんが解説してくれた「アブサン」とか、鉛や水銀を含有してる色素とか、テレビン油(マツ科樹木のチップ、もしくは松脂を水蒸気蒸留して得られる精油)とか…毒と隣り合わせの時代でもあるからどれが原因だっていう断定は出来ないけどね…全部の可能性もあるし。

    3人についても軽く解説しよっかな。
    セザンヌさんの代表作は「カード遊びをする人々」「サント・ヴィクトワール山」などがあるね。最期は野外で制作中に大雨に打たれて体調を悪化させちゃったことで肺充血を併発して、1906年10月23日に67歳で亡くなったよ。
    モネさんの代表作は「印象・日の出」「睡蓮(連作)」などがあるね。最期は肺硬化症で病床について、1926年12月5日の正午に86歳で亡くなったよ。
    ゴッホさんの代表作は「ひまわり」「糸杉と星の見える道」「星月夜」などがあるね。最期は1890年7月27日にオーヴェルの農地で拳銃自害を図ったけど、発見されて泊まってた旅館に搬送されたんだって。そして弟のテオさんが急行して彼が着いた時点ではゴッホさんはまだ意識があったから話すことが出来たけど、1890年7月29日の午前1時半に37歳で亡くなったよ。

  • 9毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 18:20:14

    セイちゃん昔のウマ娘についてそこまで詳しくないんだけど、どうやら「ファーラップ」さんっていうニュージーランド出身でオーストラリアで大活躍していた1920、30年代頃のウマ娘が、アメリカ遠征中にヒ素を盛られて亡くなったっていう話があるらしいね…

    ファーラップ - Wikipediaja.m.wikipedia.org

    ファーラップさんは「The Red Terror(赤毛の恐怖)」とか「脅威のレーシングマシン」とか呼ばれてたらしくて、なんと14連勝という歴史的な連勝数を叩き出してたらしいよ。凄いね…(長年これ以上は更新されなかったけど、2011年10月22日に「ブラックキャビア」さんっていうウマ娘が15連勝を記録したことで80年7ヶ月ぶりに更新されたんだって)

    1932年の1月にアメリカ遠征して、急激な気候変化(1月の南半球は夏だけど北半球は冬)に苦しみながらも3月20日に「アグアカリエンテハンデキャップ」でコースレコードを記録して優勝したんだ。そしてアメリカ各地を転戦する計画だけ立てて、その前にカリフォルニアでしばらく休養をとらせることにしたんだけど…

    4月5日に激しい痛みと高熱に苦しむ姿が見つかって、数時間後に亡くなったんだって…アメリカ政府は(疝)痛が原因だって発表したけど、検死したらヒ素が検出されて胃と腸から出血していることが判明したんだ。つまり何者かによって故意に毒殺されたんじゃ?って噂が流れたことでオーストラリアとアメリカの両国間に深刻な感情的軋轢を残したんだって…そりゃ自国の誇るウマ娘が別の国で毒を盛られて◯されたかもなんて思ったらそりゃ軋轢生むよね。

    ファーラップさんの死因は不明だったから、毒を盛られた意外にヒ素入りの農薬を誤飲した説などがあったけど、2006年10月にオーストラリアの研究機関が「シンクロトロン」を使った解析を行った結果、ファーラップさんの毛髪から致死量を超える量のヒ素が検出されたことでヒ素による毒◯だとする説が有力になったみたい。ただ誰がどんな理由でファーラップさんにヒ素を盛ったかについては未だに不明なんだって…中々キツイ話だね…

    (画像はメルボルン博物館にある本物の剥製)

  • 10毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 18:50:16

    日本でヒ素といえば…やっぱり「森永ヒ素ミルク中毒事件」と「和歌山毒物カレー事件」だね。

    森永ヒ素ミルク中毒事件は、1955年6月頃から主に西日本を中心に起きた、ヒ素が混入した森永乳業製の粉ミルクを飲んだ乳幼児に多数のヒ素中毒患者と◯亡者を出した毒物混入事件だよ。
    原因をかいつまんで説明すると、森永乳業は1953年頃から全国の工場で、酸化が進んだ乳製品の凝固を防いで溶解度を高めるための安定剤として、「第二燐酸ソーダ(Na2HPO4)」を粉ミルクに添加していたんだって。
    そして1955年、徳島工場が製造した缶入り粉ミルクの「森永ドライミルク」(製造所コード「MF」の刻印がある缶)を製造する過程で用いられた「第二燐酸ソーダ」に多量のヒ素が含まれていたために、これを飲んだ1万3千名もの乳児がヒ素中毒になって130名以上が中毒で亡くなったんだよね…
    この第二燐酸ソーダ、試験段階では「純度の高い試薬1級の製品」を使ってたけど、本格導入時には「安いから」って理由で純度の低い工業用(無規格品)に切り替えられていたんだ。ボーキサイトからアルミナを製造する過程で輸送管に付着した廃棄物である低純度の「燐酸ソーダ(Na3PO4)」っていうのがあって、この燐酸ソーダには多量(4.2〜6.3%)のヒ素が入ってるんだよね。つまり「第二燐酸ソーダ」という良いものじゃなくて、ケチって廃棄物扱いの「燐酸ソーダ」を使ったから毒性も高くなって多くの乳児が被害に…ていう感じみたい。補足事項や修正点があったら遠慮なく言ってね?

    和歌山毒物カレー事件は、1998年7月25日に和歌山県和歌山市園部で発生した毒物混入・無差別大量◯傷事件だよ。この地区で行われた夏祭りで提供されたカレーライスに亜ヒ酸が混入されたことでカレーを食べた67人が急性ヒ素中毒になり、うち4人が亡くなる大惨事になったよ。犯人…とされる人は捕まったし、証拠らしい証拠も結構あるけど本人は無罪を主張し続けているから実際どうなのかは正直分かんないね…その人が嘘ついてるのか、はたまた本当にやってなくて真犯人がいるのか…
    あと少し関係ないけど、1938年には福岡県の春日原レース場(競馬場)で誤って亜ヒ酸を混ぜた焼餅が売られたことで15人以上が亡くなる事件もあったんだとか。

  • 11毒物解説者セイちゃん23/04/12(水) 19:25:47

    ヒ素にまつわる話題で6レス分解説したから疲れた…昔からヒ素は毒としても実用性あるものとしても使われてたから話には事欠かないね〜。

  • 12毒物解説者セイちゃん23/04/13(木) 00:16:38

    とりあえず10まで保持できたし、解説対象はもう2つしかないからみんなこれが知りたいっていう毒物があるなら言ってみてね?
    と宣伝してからセイちゃんは横になるのでした…

  • 13二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 00:49:10

    ヒ素という割には歴史的にはヒソヒソとせず堂々とした毒物だな

  • 14二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 00:51:43

    初めて来たけどリクエストとかしていいのか
    死にはしないけど死ぬより苦しい系で
    ドクササコかギンピギンピ

  • 15毒物解説者セイちゃん23/04/13(木) 09:36:03

    >>13

    どこかでエアグルーヴさんのやる気が下がる音が聞こえたセイちゃん

    >>14

    (ドクササコとギンピ・ギンピはもう解説済みなんだよね…他になにかあるかな…?)

  • 16二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 10:20:10

    トビズムカデの解説をして欲しい、近所によくいて気になってる

  • 17二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 10:26:57

    夜釣りしてたらゴンズイに刺された…
    オコゼとかの毒は前に解説してたっけ?

  • 18二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 10:28:02

    マンチニールとか……

  • 19毒物解説者セイちゃん23/04/13(木) 11:09:48

    そういやムカデの説明って一回もやったことなかったね。あとでやろうかな。
    オニダルマオコゼなら3.5で解説済みだけどゴンズイはまだだからやるよ〜
    ジャンポケさんのスレで一回軽く説明したけど、マンチニールの解説をここでやったことはなかったしそこも解説しよっか

  • 20二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 11:24:45

    スナギンチャクとか有毒界ではメジャーだけどやってない?

  • 21二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:37:41

    ウワー!ハチミーカイニイッタラハチニササレチャッタヨー
    デモイッカイダケダシツギハダイジョウブダモンニ!

  • 22二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:38:45

    >>21

    蜂に刺された場合は患部の周りを絞るように摘んで水で入念に洗い流すといいよ

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:39:29

    アナフィラキシーはやばいが本体の毒も普通にやばいんだよなぁ!!!!

  • 24二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 19:40:37

    何故か平和な島国にいる世界トップクラスにやばい昆虫さんじゃないか

  • 25毒物解説者セイちゃん23/04/13(木) 19:51:57

    >>20

    世界最強の有毒生物マウイイワスナギンチャクについては、最初に貼ってるスレから順番に一番最初のスレ(フラワー、何の種持ってるの?)へ飛んで行くと下の方で解説してるよ〜。


    オオスズメバチという王道有毒昆虫の解説はそういやまだだったね?実はセイちゃんリアルのハチ結構苦手…絵ならいけるんだけど

  • 26二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 20:27:53

    オオスズメバチは流石に不安だがアシナガバチ程度なら来てもまあ「あ、どもっす」で流せる範囲だよね。オオスズメバチは流石に平伏しなあかん

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 20:40:15

    他のハチは刺激しないと襲ってこないけど、オオスズメバチは突っ込んでくるからなぁ・・・

  • 28二次元好きの匿名さん23/04/13(木) 20:46:08
  • 29毒物解説者セイちゃん23/04/13(木) 23:56:48

    オオスズメバチって人間が近づくと一応牙をカチカチ鳴らして警告するって聞いたけど…どうなんだろ。
    今日はちょっと用事で8時間ぐらい外出て疲れちゃった上に明日も出なきゃだから解説はおやすみ…ごめんね…

  • 30毒物解説者セイちゃん23/04/14(金) 09:57:07

    起き抜け一発目はエンジェルトランペットの解説からいこっかな。セイちゃんこの花好きなんだよね〜

    「エンジェルトランペット」こと「キダチチョウセンアサガオ属(学名:Brugmansia)」は、ナス科の低木もしくは高木の属に位置する植物だよ〜。ちなみに花言葉は「愛敬、偽りの魅力、変装、愛嬌」なんだって。トゥインクルシリーズで最初の方にこのお花を使えば愛嬌を早期獲得出来るかも…なんちゃって。(ダメ絶対)
    一応原産地はアメリカの熱帯地方なんだけど、暑さに弱くて高地にしか生息してないらしいよ。だから実は温帯気候な日本だと夏場の生育がちょっと大変で、下手に管理を怠ると最悪枯れちゃう事もあるんだって。ただキダチチョウセンアサガオ属は低温に強いし、丈夫で育てやすい植物ではあるだよね〜。ちょうど今くらいの温かくなる時期から旺盛に生育してって、開花時期(春から秋)にはたくさんの大きめな花をつけるから綺麗なんだ〜。
    あと「キダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia、ブルグマンシア)」と「チョウセンアサガオ属(Datura、ダチュラ)」は違うんだよね。昔は同系列扱いだったから今でも混同されがちだけど。

    そして問題の毒は主に「スコポラミン(ヒヨスチン)」や「ヒヨスチアミン」など。たまに薬草で使われることもあるけど一般的には毒草として扱われてるから、取り扱いには注意しなきゃダメだよ?主に地下茎から抽出した成分は聴覚性幻覚・急性痴呆・行動異状を引き起こす結構えげつないものなんだよね…
    なんか海外の裏世界に存在してる悪くて怖い人たちが、このスコポラミンをブルグマンシアから抽出して使用するみたいな話があったらしくて、これを摂取された人は毒の効果でその裏の人たちに洗脳されて思いのままに操られちゃうんだとか…とんでもない話だよね〜…

    セイちゃんこういうお花育ててみたいと思ってるけど、そういう悪用も出来かねないと考えると怖すぎない?

  • 31二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 10:25:28

    >>29

    究極的に言えばハチの毒は狩りじゃなくて自衛用だからそりゃまあ使う理由無ければ使わないに越した事は無い部類だし、狩りとして使う毒を持つ子達も人間は対象外だから使われたとしたらその子達基準だと自衛なんだよね。

    そもそも警告色で目立つ分有情な毒持ち生物だと思うのだ。

  • 32スーパークリーク23/04/14(金) 10:25:30

    蜘蛛ちゃん?
    小さくて可愛いわね~
    触っても大丈夫かしら?

  • 33毒物解説者セイちゃん23/04/14(金) 18:07:51

    >>31

    確かに率先してやりにくるより身を守るための毒っぽいもんね。改めて考えるとオオスズメバチとか基本獲物は大顎で噛み砕くタイプだし、人間や鳥みたいな体格差のある相手が危害を加えてきた時に備えての毒針なんだね〜。

    >>32

    んん?これなんだ…?蜘蛛っぽいけどなんか違う気もするし…名前とか分かるかな?

  • 34スーパークリーク23/04/14(金) 19:59:32

    >>33

    カバキコマチグモちゃんよ~

    日本で最も強い毒を持つ蜘蛛ちゃんだけど国内での死亡例は確認されてないわ

    といっても日本最強の名は伊達じゃなくて咬まれると発熱や頭痛、酷い時にはショック症状を呈するほどの神経毒を持ってるから注意が必要ね


    ちなみにこの蜘蛛ちゃんは他の蜘蛛ちゃんと違って巣を張らずにススキの葉を巻いて作る上に、脱皮や交尾など目的に合わせて作り替えるほど器用さんなの

    しかも、交尾をする時はオスが巣を食い破って侵入し、メス側がそれを受け入れるらしいわ

    こうして交尾した後に100個くらいの卵を産むと、メスは孵化するまでの約10日間、巣の中で卵を守り続けるそうよ

    そして、産まれた子供たちが1回目の脱皮を終えると、メスは驚くべき行動を取るわ

    なんと…子供たちに自分の体を差し出して、体液を全て与えるの

    実はこの間も母蜘蛛は行動できるから、敵が近づくと追い払う仕草を見せるらしいわ

    もちろん、体液を吸い尽くされた後は母蜘蛛の死骸しか残らないけど、これが子供たちを1匹でも多く生き残らせるために世代を重ねてきた結果だと思うと、色々と考えさせられちゃうわよね~

  • 35毒物解説者セイちゃん23/04/14(金) 20:12:14

    >>34

    あ〜カバキコマチか!なんとなく生態がピパピパみたいなんだよね〜。というか名前を教えてくれるだけでも良かったのにセイちゃんよりしっかり解説してる…流石クリークさん…

    尚カバキコマチグモの学名は「Cheiracanthium japonicum」とのこと。


    軽く補足すると、クモ毒の成分って意外と複雑で疫学的には「神経毒」と「組織毒(壊死毒)」に分類されるんだって。カバキコマチ含むコマチグモ属の毒素は「神経毒」で、この毒自体は分子量が63000ぐらいあるタンパク質らしいよ。そして毒液にはこの獲物を麻痺させるための神経毒以外に「カテコールアミン」や「セロトニン」を含んでて、これが激痛の原因なんだって。他にも「ヒスタミン」「スペルミン」なんかも入ってるから、命に関わるほどでないにしろかなり痛い目に遭うしコマチグモの巣を見つけても触らずほっとくのが一番だとセイちゃんは思うよ〜。


    ちなみに同属のコマチグモシリーズは

    ヤマトコマチグモ・アシナガコマチグモ・アカスジコマチグモ・エドコマチグモ・ヤサコマチグモ

    なんかがいるんだって。

  • 36二次元好きの匿名さん23/04/14(金) 21:12:42

    あら~大きくて綺麗なお花~

  • 37毒物好きの青雲ちゃん23/04/15(土) 00:23:47

    >>36

    おぉ、ついに来ちゃったねワルナスビ以上に面倒な植物…バイカルハナウド!またの名をジャイアント・ホグウィード!

    ワルナスビは棘だらけ、全部有毒、繁殖力の強さと駆除の難しさで面倒の極みみたいな感じだけど…詳しい解説は後程やるね。

    とにかく今日も疲れちゃったからこの辺で横になりまs

  • 38二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 02:20:36
  • 39毒物解説者セイちゃん23/04/15(土) 11:48:25

    >>38

    (少し顔出してた)

    それにしても今日はいつもより寒いね…

  • 40二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 12:03:34

    トマチンって解説されてたっけ
    危険性は低いけど一応トマトが持ってる毒性のある物質

  • 41毒物解説者セイちゃん23/04/15(土) 12:11:17

    >>40

    トマトとトマチンは最初のスレで解説したね〜。トマトの酸が鉛食器を溶かして鉛中毒に陥らせてたから毒リンゴとか呼ばれてたとからしいけど…そういうの昔ならではな感じだよね。

  • 42スーパークリーク23/04/15(土) 12:52:54

    >>35

    うふふ、セイちゃんにそう言ってもらえるなんて嬉しいわ~


    ちなみに、日本一の毒蜘蛛はカバキコマチグモちゃんだけど、世界一となると意見が分かれちゃうわね

    その候補の中の1匹、クロドクシボグモちゃんは、2007年にギネスが認定するほど強烈な神経毒を持っていて、咬まれると頻脈、不整脈、心原性ショックや肺水腫、痙攣などの多様かつ重篤な症状を引き起こすわ

    幸い、今は迅速な血清と輸液の投与で助かることがほとんどだけど、それでも近年起こった7000件の咬傷事故の内で10件の死亡例が確認されているから、油断できないわね

    それと、この神経毒には面白い成分が含まれていて、男性が咬まれると、全身の痛みや血圧上昇に伴って、その…///

    と、とにかく、これに着目した研究者さんが、この成分だけを抽出して男性向けの治療薬を開発しようとする動きもあったりするの

    まさに、毒薬変じて薬となるといったところかしらね~


  • 43毒物解説者セイちゃん23/04/15(土) 18:37:00

    >>42

    クリークさんの解説の方がセイちゃんより分かりやすい気もしますね…ちなみにそのクロドクシボグモ、ヒトを始めとする霊長類相手だとマウスより毒の感受性が10倍以上高いから、より毒成分に対して強く反応するんだって。にしてもなんであらゆる症状の中に持続(ナンチャラ)症があるのやら…

    じゃあセイちゃんも負けじと山菜にそっくりな猛毒植物について解説するね〜。


    「フクジュソウ(学名:Adonis ramosa)」は、キンポウゲ科の多年草だよ〜。漢字で書くと福寿草、元日草や献歳菊とも呼ばれていて1/1の誕生花でもあるからめでたい雰囲気を出してるけど…

    全草に結構強い毒を持ってて、この毒成分は「アドニン」という成分由来だと考えられてるけど、他にも「シマリン」や「アドニトキシン」なんかも検出されてるんだ。特にシマリンは調理残留研究報告もあるから、一応こっちが薬毒の主成分とも考えられるんだって。

    強心作用や利尿作用があるから民間薬として使われることもあるけど、素人が下手に使ったら命を落としかねないから危険だよ。地面から芽を出したばかりのものがフキノトウと間違えられて誤食されやすいし、若葉もヨモギの葉っぱに似ているんだよね…症状としては、戻しちゃったり呼吸困難になったり心臓麻痺になったり…とまあかなりキツいもので、重症の場合さっき言ったように命を落としかねないんだ。


    ちなみにこうやって植木鉢で売られてることもあるくらいお花は綺麗だから、口に入れようと思わないなら買って育ててみるのもアリかもね?ただフクジュソウは結構深く根っこを下ろすから、これくらいしっかりした植木鉢じゃないと衰弱しちゃうんだって。

  • 44二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:37:13

    ヒ素の解説はあったけど、鉛毒の解説はあったっけ?
    なんかベートーヴェンの死因はワインにまろ味を付与するために添加されてた鉛による中毒死、と何処かで読んだ気がしてずっと気になってたのさ

  • 45フィアーッッ!!23/04/15(土) 21:38:32

    >>42

    クロドクシボグモといえばこの人だよね

  • 46二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:43:19

    古代ローマでも鉛中毒あったよな

  • 47スーパークリーク23/04/15(土) 22:16:40

    >>43

    あらあら、そんなことないわよ?

    いつもセイちゃんの解説は楽しく読ませてもらってるし、私が解説し切れてない部分も補足してくれてるからとても助かってるわ~

    そういえば、毒の感受性で思い出したんだけど、クロドクシボグモちゃんと並んで世界最強の毒蜘蛛に数えられるシドニージョウゴグモちゃんも、面白い毒を持っているわね

    この蜘蛛ちゃんは、その名の通り、オーストラリアのシドニーを中心に生息していて、漏斗(じょうご、現代では「ろうと」読みの方が馴染み深いかしらね)状の巣を張るの

    こちらも、クロドクシボグモちゃんに負けず劣らずの神経毒を有していて、刺咬後から10分以内に悪心、嘔吐、腹痛、発汗、流涙などの症状が現れるわ

    さらに重篤な場合だと、全身痙攣をきたして呼吸困難に陥るほどだから、恐ろしい蜘蛛ちゃんよね

    1950年代までは血清が存在しなかったせいで累計13件の死亡例を出していたけど、血清が開発されてからは犠牲者が激減していって、1982年以降は1人も死者が出ていないそうよ

    けど、それでも危険な蜘蛛ちゃんであることは変わらなくて、2017年に咬まれた当時10歳の少年が、抗毒素を12瓶投与することでようやく生還できた事例もあったりするわ


    https://www.afpbb.com/articles/-/3119188?cx_amp=all&act=all


    そして、この毒の最大の特徴は、人間やサルといった霊長類 以外には毒性をほとんど発揮しないことなの

    霊長類以外だと、モルモットやラットには効果があるそうだけど、ネコやウサギといった他の哺乳類、天敵のトカゲや鳥、さらには餌となる昆虫類にすら効かないらしいわ

    そのせいで、未だに毒を保有する理由が定かになってないんだけど、日本でも有名なセアカゴケグモちゃんも入っているゴケグモ属全般が毒を自衛に使っている傾向がみられることを踏まえて、防御を目的としているんじゃないかというのが通説だそうよ~


  • 48二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 00:11:26

    >>44

    そういや鉛毒については未解説だったね。セイちゃん金属毒より生物毒の方が解説しやすいからついやりにくさ感じちゃうけど、鉛も割と身近な毒だしやるよ〜。


    >>47

    シドニージョウゴグモはPart2の149スレ目で解説しましたね。

    セイちゃんの毒解説Part2|あにまん掲示板このスレは、みんなの知りたい毒物についてセイちゃんがネット検索してから、なるべく分かりやすく噛み砕きコピペして解説するスレだよ〜。もし補足事項や専門知識がある人がいたらぜひ教えてあげてね〜?https…bbs.animanch.com

    クロドクシボグモも最強と呼ばれるに相応しい威力を持ってるものなんだって分かるよね〜。霊長類特攻の毒性とかなんかこう、ピンポイント過ぎて面白いっていうかなんていうか。

    ではセイちゃんはこの辺りで横になりm

  • 49スーパークリーク23/04/16(日) 02:30:40

    >>48

    あ、あらら…もう解説していたのね…

    ごめんなさいね、セイちゃん…

    お詫びに、ニラをあげるわ…


  • 50二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 07:34:10

    ニラ(スイセン)は攻めたチョイス

  • 51二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 07:36:04

    有毒って気づきにくいのは水中毒とかかな?

  • 52二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 08:11:21

    クラゲ毒はやったっけ
    キロネックスとかイルカンジとか

  • 53毒物解説者セイちゃん23/04/16(日) 11:04:33

    スイセンとスズランはどっちも「ス」から始まる有毒の花だからわかりやすいよね〜。見る分には良いけど口に入れようなんて考えたら…

    水中毒はまだやってなかったね。解説枠に入れとこっと。クラゲは最初のパートでイルカンジクラゲについて解説したね〜。(あと途中ゴルシ先輩がサカサクラゲを食べて口の中痛くなったみたいな体験談してた。)でもキロネックスの解説はまだだからそっちもやるよ〜。

  • 54Ace23/04/16(日) 17:26:05

    シービーのやつ彼岸花食べようとしてんだけど…止めた方がいいか?

  • 55毒物解説者セイちゃん23/04/16(日) 17:56:59

    >>54

    いやシービーさんは自由人ですけども、なんでその辺に生えてるヒガンバナ食べようとしてるんですか…なんとか止めなきゃマズイので止めてくださいエースさん。

    さてさて、とりあえず初のムカデ解説からやろっかな。


    「トビズムカデ(学名:Scolopendra mutilans)」は、オオムカデ目オオムカデ科に属するムカデだよ〜。日本産ムカデだと最大の種なんだって。北海道南部以南なら基本どこにでもいるありふれたムカデだね〜。

    肉食性でみんな嫌がるGとかネズミとかも食べるけど…後述の毒のせいで「衛生害虫」扱いされてるよ。ちなみに屋内に侵入することもあるけど流石に産卵とかはしないんだって。そこはまあ良心的…かな?

    ちなみに東南アジア一帯には、トビズムカデの巨大な亜種がいるよ。例えばマレーシアだと「マレージャイアントオオムカデ(別名オニオオムカデ)」なんかがいて、体長が30cm近くにまでなるんだって。…いやおっきすぎない?こわ〜…


    そして大体のオオムカデ類と同じく、頑丈な顎肢に毒腺があってこれを刺すことで相手の体内に毒を注入するんだ〜。トビズムカデは場所によるけど、さっき言ったように人家へ入り込むこともあるから気づかずに触れて咬まれる被害が結構あるんだって。

    毒成分的には「ヒスタミン」「セロトニン」みたいな「アミン類」と、「血球溶解作用(溶血性)」を有するタンパク質が主成分だよ。もしこれを体内に注入されちゃったらそこに激痛が走るんだよね。これをムカデ咬症って呼ぶよ。咬まれた時は早めに医療機関で診療を受けようね?


    ちなみにヤスデは似ているだけで、ムカデみたいな毒持ちタイプは居ないから(見た目さえ大丈夫なら)家で飼うこともできるよ。世界一大きいヤスデとか凄かったなぁ…(一応検索するときは注意してね)

  • 56Ace23/04/16(日) 18:25:26

    >>55

    やっぱり毒持ってるって話本当なのか…シービー止めてくるな。

  • 57二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 19:44:17

    飢饉の時に彼岸花の球根を非常食にした話とかあったな

  • 58二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 19:45:39

    なんだっけ、サクナヒメでは毒持ち植物の団子とか出てきたよね

  • 59毒物解説者セイちゃん23/04/16(日) 23:56:15

    (RttT見たけどセイちゃんちょっと出たね…)

    >>58

    そのタマさんみたいな声の人が出るゲームやったことないからなんて名前の毒団子なのかわかったら教えて欲しいな〜。

    低気圧に負けたのでそろそろ横になりますね…そういや今日皐月賞だったっけ。セイちゃんも勝ってたよね〜。

  • 60二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 00:01:38

    >>57

    小さい頃だけど田舎だと畑周りのは非常食用と動物よけって聞いてた

  • 61二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 00:04:01

    とりあえず毒であればいいのならビブリオ・バルニフィカスをやって欲しい……人食いバクテリア……

  • 62二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 07:36:26

    サクナヒメだと「手腐の団子」として出てくるな
    作中で彼岸花だって言及されてる

  • 63毒物解説者セイちゃん23/04/17(月) 17:11:34

    ヒガンバナ団子かぁ…どんな味するんだろ。というわけで…

    「ヒガンバナ(学名:Lycoris radiata)」は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草だよ〜。別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」で、学名の「リコリス・ラジアータ」とも呼ばれてるね。…最近そんな名前の銃を使う女の子のアニメなかったっけ?
    学名の「Lycoris(リコリス)」は、ギリシャ神話の女神・海の精であるネレイドの1人「リュコーリアス (Lycorias)」からとられてて、種小名の「radiata(ラジアータ)」は「放射状」って意味
    なんだって。あと曼珠沙華は「梵語(サンスクリット語)」で「赤い花」「葉に先立って赤花を咲かせる」という意味から名付けられた…って言われてるみたい。これはサンスクリット語「manjusaka」の音写で、『法華経』などの仏典に由来してるんだとか。
    ちなみに日本の花っぽさがあるけど、実は中国大陸が原産地で日本では帰化植物に分類されてるんだよね。

    そして問題の毒は地下の鱗茎(球根)に持ってて、主に「リコリン」(語源は学名のリコリス)が50%で、それ以外にも「ガランタミン」「セキサニン」「ホモリコリン」なんかも含んでいるよ〜。もし経口摂取すると流涎や吐き気などを起こして、重症の中毒の場合には中枢神経の麻痺により苦しんで亡くなることもあるんだ。
    そして上でも何度か言われていたけど、ヒガンバナはかつて救荒作物として鱗茎のデンプンを毒抜きして食べられていたんだって。意外とデンプンが豊富だから栄養があるらしいね。
    鱗茎に含まれてる有毒成分のリコリンは水溶性だから、すり潰してから水に長時間晒せば無害化できるから食用になれたらしいよ。ただまあ毒性が強いから、どの程度さらせば無毒化して安全に食べれるかについての定説は分かってないんだって。なんだかんだ古い時代に飢饉の飢えを救ってきた救飢植物だから食用として各地に植えられた…と考えられているみたい。第二次世界大戦中みたいな戦時や非常時にも食用になって、春先に採取されたこともあるらしいよ。

  • 64二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 17:13:11

    出たな良くわからないけど無毒化できたからヨシ!の精神

  • 65Ace23/04/17(月) 18:52:17

    彼岸花って食べれるんだな。
    シービーが止まってくれないから毒抜きしてくる…
    なんであたし毒物と毒抜きの知識ばっか増えてくんだろうな…?

  • 66二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 20:49:54

    シービーのために彼岸花の球根の毒抜き頑張るエースは何だかいじらしい

  • 67毒物解説者セイちゃん23/04/18(火) 00:06:57

    ではセイちゃんこの辺で横になりますね…とりあえずエースさん、水に晒す時間はやりすぎなくらいやった方が無難なのでそうしましょうね。

  • 68二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 01:42:07

    そういえば、セイちゃんは、世界一高価な液体が何か知ってる?

  • 69毒物解説者セイちゃん23/04/18(火) 10:55:02

    >>68

    知らなかったから調べたけど、まさかのオブトサソリから抽出された毒だったんだね〜。Wikiがまともに作られてなかったからしっかり調べる必要がありそう…

    そういやこの前のスレで紹介した有毒生物のひみつって本にも載ってたね〜。確か蠍の中だと最強クラスの毒なんだっけ。

  • 70二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:31:02

    保守しとこ

  • 71毒物解説者セイちゃん23/04/18(火) 20:57:49

    保守させちゃってゴメン…では早速!


    >>17

    「ゴンズイ(学名:Plotosus japonicus)」は、ナマズ目ゴンズイ科のお魚だよ〜。漢字で書くと「権瑞」だって。

    ちなみに同じ名前の「ゴンズイ」(こっちは「権萃」)っていうミツバウツギ科ミツバウツギ属に属する樹があるけど、由来と考えられる説の一つに「ゴンズイの樹は魚のゴンズイと同じで役に立たない材だから」というのがあるんだとか。ひどいよね〜!魚のゴンズイはちゃんと食べれるのに!

    (樹のゴンズイは一応キクラゲ栽培の原木に使えるし、若芽は食用になるから茹でてお浸しに使うことも出来るから完全に役に立たないわけじゃないみたい。用途は狭いけど…)


    話を戻すね…魚のゴンズイは主に浅場の岩礁や防波堤付近などで群れてるんだよ。スイミーみたいに集団で行動する習性があって、特に幼魚だと固まることが多いらしいね。この群れはおっきな団子状になるから「ごんずい玉」と呼ばれてるんだ。これには近寄らない方が良いよ…

    なんて言っても、背びれと胸びれには毒棘があってこれに刺されると激痛に襲われるんだ〜。特にゴンズイは夜行性だから、夜釣りの時とかに釣れたものを手元にたぐり寄せたら暗くて毒棘が見えずに触っちゃう…なんてことがあるみたい。ちなみにこの毒はゴンズイ自身が死んでても無くならないから、ゴンズイの死骸を誤って踏んで激痛を招く…なんてことも多いそうだよ〜…ただ毒の成分はタンパク毒だから、オニダルマオコゼ同様に加熱すると働きを止められるんだって。もし刺されたらその箇所を60℃以上のお湯に浸けて応急処置してから病院に行こう!

    生憎ゴンズイの毒名は分かんなかったけど、多分オニダルマと同じストナストキシン的な何かなんじゃないかな?(あそこまで危ないものじゃないと思うけど)ヒレさえ切り取っちゃえば美味しい白身魚だから、ちゃんと処理出来るなら釣り上げてから触らないようにしてヒレをハサミで切り取って調理とかもできるんじゃないかな〜。全然役に立たない魚じゃ無いじゃん!

  • 72毒物解説者セイちゃん23/04/18(火) 23:30:49

    ではそろそろセイちゃんは横になりますね…今春だよね?なんでこんな寒いの?

  • 73毒物解説者セイちゃん23/04/19(水) 01:29:43

    (そういやゴンズイは近縁種に「ミナミゴンズイ」っていうのがいて、見た目も毒のヒレも普通のゴンズイとほぼ同じなんだけど、実は似てるだけの別種なんだってさ。一応脊椎骨の数とかで判別可能らしいけど…違いが分からなすぎる…)

  • 74二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 02:22:39

    ヒ素は中世〜近代だと入手性がかなり高くて、無味無臭だから毒として盛る上でこの上なく都合がよかったと聞く
    証拠が残るとは言うけど、科学捜査がいつでもできるわけじゃなかった1900~2000年代だと事故や病死と判断されたら検死されなくてバレずに犯行が行われたとか...まぁ大抵人に毒を盛る人間は再犯する可能性も高いからいずれはバレるんだけど、結構の割合で初犯は露見せずに気がついた時には何人も殺してたって事件は調べればポンポン出てくる

  • 75二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 05:03:38
  • 76毒物解説者セイちゃん23/04/19(水) 11:30:12

    毒展以来博物館に行ってないから行きたいなぁ…前教えてもらった筑波実験植物園とか行ってみたいかも。(流石にストロファンツスヒスピドゥスとかゲルセミウムエレガンスとかは無さそうだけど)

  • 77二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 15:35:58

    なんだこれは?山奥のナマズは足が生えてるんだな
    ずっとカサマツにいたから分からなかった
    ん?いや…ヒゲがない気がするが…
    まあいい タマがナマズは美味しいしウナギと違って毒はないと言っていたからこのまま食べるか(ゴボッ)

  • 78毒物解説者セイちゃん23/04/19(水) 17:31:45

    >>77

    もしかしてこれオオサンショウウオ…?もしそうなら一応毒性は無いみたいだけど、それとは別に噛み付いてきたりもしますから注意は必要ですよ?あと天然記念物なので下手に捕まえちゃダメですからね。

    (違う生物のことだったら正式名称お願いしま〜す)

  • 79毒物解説者セイちゃん23/04/20(木) 00:24:22

    >>18

    じゃあ横になる前に、みんな大好きな最強猛毒植物を解説しちゃおっかな〜


    「マンチニール(学名:Hippomane mancinella)」は、キントラノオ目トウダイグサ科の被子植物だよ〜。名前の由来はスペイン語の「manzanilla(小林檎)」だけど、これはマンチニールの葉っぱと果実がリンゴっぽいからなんだよね。一応現在のスペイン語では「manzanilla de la muerte(死の小林檎)」らしいよ。

    マンチニールは主にカリブ地方や南アメリカ北部に生えていて、沿岸の砂浜とか汽水の沼地にあるマングローブ林の中で育ってるんだよね。マンチニールって実は貴重な天然の防風林で、根っこが砂を安定させて砂浜の浸食を防ぐ役割があるから意外と大事な木なんだって。


    そしてマンチニールは、知ってると思うけど全部が毒という恐怖の植物だよ…ただ毒の全貌はまだ明らかになってないんだって。一応葉っぱだけで言うと主に「12-デオキシ-5-ヒドロキシホルボール-6-ガンマ-7-アルファ-オキサイド」「ヒッポマニン」「マンシネリン」「サポゲニン」「フロールアセトフェノン-2,4-ジメチルエーテル」なんかが含まれているらしい…長っ!

    乳白色をした樹液にはアレルギー性皮膚炎の原因にもなる「ホルボール」みたいな色んな肌刺激物質が含まれてて、雨降ってる時にマンチニールの下にいるとその雨水が皮膚に触れただけで激痛に襲われるらしいよ…この肌刺激物質は水溶性らしくて雨水の中に樹液の成分が溶け出した事で皮膚を刺激するからなんだって。しかもこの樹液は自動車の塗装にもダメージを与えて剥げさせちゃうとか…だからもし当たったら水疱を伴う皮膚炎を起こしちゃうみたい…そしてもし焼いた煙が眼に入っちゃったら、眼を傷つけて深刻な角結膜炎、場合によっちゃ広範囲の角膜上皮欠損を引き起こすってさ…

    そしてもし「フィゾスチグミン」等を含んだ猛毒の果実を食べちゃったら…出血、ショック、バクテリアの重複感染を伴う胃腸炎を引き起こして、浮腫で気道を圧迫されちゃうよ。実際食べた人は居たらしいけどもうとんでもないことになったんだってさ。


    と、とりあえず一旦この辺で…補足説明は起きた後にでもやるつもりだからその時よろしく〜。

  • 80毒物解説者セイちゃん23/04/20(木) 09:22:54

    補足説明の続き

    マンチニールの実を食べた人曰く、最初はここちよい甘さを感じるけどその後胡椒っぽい違和感を覚えて、徐々に喉の灼熱感や引き裂かれるような痛みや締め付け感へ進行していって、激痛と巨大な咽頭の腫れ物が症状として現れるともう固形物を飲み込むことが出来なくなるぐらいキツいらしいよ。唯一無二の味ではあるけど当分他のものは食べれなくなるとか…対価重過ぎない?そして生きてるだけでもラッキーレベルで、下手したら命に関わるから絶対食べちゃダメだよ!
    とまあこんな全方位猛毒持ち故に、カリブの先住民とかはマンチニール毒矢とか使うだけに留まらず戦いの時は水場にマンチニールを投げ込んだり、捕虜をマンチニールに縛り付けたりみたいな結構えげつない事もやってたんだって…

    今ではそんな事流石にしてないと思うけど、マンチニールの木は幹に赤い帯を書かれてるみたいだからもし現地に行く人がいるならそれを見て判別しようね。他にもちゃんと危険だという警告つきで立ち入り禁止のロープが張ってるところもあるらしいし、基本一目見れば分かるようにはしてるみたいだね〜。ただフラミンゴが沢山いる生息地の「ボネール島」はマンチニールの警告表示が無いらしいからそこはピンポイントで気をつけよう。

    最後に、こんな猛毒樹木マンチニールだけどそれでも人間は利用するって話をして締めようかな。
    カリブ海地域の大工さんが何世紀にも渡ってマンチニールを建材として使ってるんだって。切り倒した後、樹液が完全に乾ききるまで太陽に当てて乾燥させると毒性が無くなるからそれを加工するんだとか。…切り倒すだけでも一苦労な気もするけどね…あと樹皮からゴムを作れるし、乾燥させた果実を利尿薬として使う事もあるんだって。やっぱ乾燥させるって強いね〜…

    (ちなみに「garrobo」と呼ばれてるイグアナの一種は、マンチニールの枝で生活してその果実を食べることが知られてるらしいよ。マンチニール特化の毒耐性を持つよう進化したのかなぁ?

  • 81二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 09:25:15

    なんか毒持ち植物でも大体一種ぐらいは「あ、それ実は平気なんスよ。ごちッス」って捕食者が居るよな……

  • 82二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:27:20

    >>81

    これとかゲルセミウム・エレガンスに匹敵するレベルの毒を持ってるのに野生の鳥は普通に食べられるからな…

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 11:11:22

    >>81

    実は人間がその代表例というね……

    ピーマン、唐辛子、アボカドetc……

  • 84毒物解説者セイちゃん23/04/20(木) 20:02:02

    >>82

    これなんのお花だろ?名前分かるなら教えて欲しいなぁ

    人間って余程の猛毒じゃないと大体食べちゃうからね〜…凄いと思うよ本当。

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:50:38

    >>82

    これローレルジンチョウゲか?

  • 86毒物解説者セイちゃん23/04/20(木) 21:07:40

    >>85

    それだ!見たことはあった気がしてたけどローレルジンチョウゲかぁ…植物って何かと危ない種があちこちいるよね…

  • 87毒物解説者セイちゃん23/04/20(木) 23:44:15

    (偶然ここのセイちゃんみたいなことをしてるセイちゃんの絵を見つけた)

    明日から数日少し忙しくなるから解説が遅れるかもだけどゆるして…ではセイちゃん横になりm

  • 88毒物解説者セイちゃん23/04/21(金) 08:05:16

    >>21

    だいぶ遅れちゃったけど!テイオーさんそのハチに刺されるのは冗談抜きでヤバいからもし見つけたら絶対近寄っちゃダメですからね!


    「オオスズメバチ(学名:Vespa mandarinia)」は、ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属昆虫の一種だよ〜。日本では北海道から種子島辺りまで生息してるけど、最近ではアメリカにも外来種として入り込んじゃってて大騒ぎみたい。ちなみに雄バチは毒針(産卵管)を持ってないから刺しに来てるのは全部雌らしいね。


    実は日本にいるハチ類の中どころか、陸海空含めた全有毒生物の中でもトップクラスの毒を持ってて、尚且つ攻撃性も高いから滅茶苦茶危ないんだって…あと日本亜種のオオスズメバチが持ってる毒の半数致死量(LD50)は4.1mg/kgらしいよ。それと毒液には警報フェロモンが含まれてて、巣の危機を仲間に伝える役割も果たしているんだってさ。とはいえ毒針は人間やウマ娘によく使ってるだけで、捕食対象へは基本強力な大顎で噛みつく攻撃がメインなんだとか。

    実は蝶のオオムラサキって珍しくオオスズメバチを退けれる昆虫で、オスの気性が激しいから樹液を奪い合う時に羽を広げてオオスズメバチを追い立てるんだってさ。


    ハチの毒成分は色々あるけど、痛みを与える大元は「アミン類」と呼ばれる成分で主に「ヒスタミン」や「セロトニン」があるね〜。オオスズメは例外に非酵素系の神経毒である「マンダラトキシン」もたくさん含んでるから命に関わる確率も上がってるんだとか。

    そしてよく名前を目にする「アナフィラキシーショック」のメカニズムを軽く説明すると、まず一回ハチに刺されるね?その時は局所症状が起こるけど症状は数日で引くんだよね。でもここで蜂毒に対してアレルギーを持つ人(抗体をつくる人)と持たない人が出来るんだ〜。ここで蜂毒アレルギーを持った場合、2回目以降刺されると8~9割の人は1回目と同じ局所症状が前回よりちょっと強めに現れるんだ。でも1~2割の人はアナフィラキシーの症状が現れるんだって。そしてさらに数パーセントの人は、急激な血圧低下とか意識障害を起こして命に関わるような危険なショック状態…すなわち「アナフィラキシーショック」に陥るんだよね。


    まあまあ端折ったけど、大まかに言えばこういう理由でオオスズメバチは危険なんだって。みんなも見つけたら近づかないようにしようね?

  • 89二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 10:04:46

    毒性もそうだけど凶暴性もあるからね……
    過去にアメリカでキラービーを減らすためにオオスズメバチを導入しようとしたらしいが、十数匹でキラービーの巣ごと殲滅できるくらいの強さなもんだから導入見送られたとかいう話あるし

  • 90毒物解説者セイちゃん23/04/21(金) 18:24:39

    >>89

    キラービーってアフリカナイズドミツバチのことだよね?十数匹で巣ごと滅ぼすとか強すぎない…?昆虫界でも最強クラスの存在だね…

    こんなのを平気で食べれるハチクマ類は凄いよほんと。人間も蜂の子とか食べるらしいけど生で行けるのはハチクマすごい。

  • 91二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:17:16

    >>89

    まあ世界で一番人間を殺しとるのはワシなんやけどなブヘヘヘヘ

  • 92二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:30:31

    >>91

    蚊パイセンは帰って貰って………

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:21:25

    マラリアはガチで恐怖

  • 94二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:24:14

    (正直病原菌の媒介者がキルカウント得るのってどうなの?それって人間で言うなら病気移した結果相手が死んだら殺人犯扱いになるのと同じじゃない?と思う人)

  • 95毒物解説者セイちゃん23/04/21(金) 22:46:45

    ウイルスと寄生虫はちょっと毒の趣旨と離れちゃうから、悪いけど除外しちゃうね。(毒より専門的な事が多めだからやりにくいというのもある)
    ビブリオ・バルニフィカスも毒というより体内に侵入して悪さする系バクテリアだから除外対象だけど…解説を強く求められた以上(ちょっと雑になる可能性はあるけど)やってみるつもりだよ〜。

  • 96毒物解説者セイちゃん23/04/21(金) 23:55:18

    ちょっと明日から立て込んでてスレ落としちゃう気配が漂ってるから、他力本願になっちゃうけどもしよければたまに確認しにきてくれると嬉しいな〜。なるべく自力で解決するつもりだけどね!

    というわけでセイちゃん横になるのでした。解説できなくてゴメン

  • 97二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 09:16:15

    予定があるのは仕方ないからね……

  • 98毒物解説者セイちゃん23/04/22(土) 10:45:58

    >>36

    お次は巨大な上に超絶厄介な毒持ちの草を行くね〜


    「ジャイアント・ホグウィード(学名:Heracleum mantegazzianum)」は、セリ科の多年生植物だよ〜。和名は前言ったようにバイカルハナウド(貝加爾花独活)。

    成長すると2mから5.5mぐらいおっきくなって、お花は一番高いところに咲くみたい。原産地は中央アジア辺りだけど19世紀に立派なお花を見るための観賞用としてヨーロッパやアメリカに持ち込まれたけど…

    今となっちゃジャイアント・ホグウィードは色んなところ、特に河川の堤防辺りで滅茶苦茶広がってるんだ〜…この草は密度高い群落を形成するんだけど、これが固有の植物を排除して動物の生息域を削ることに繋がるから凄い厄介なんだよね…アメリカ大陸北西部やカナダ、イギリスやフランス辺りではかなり勢力を強めてるから問題視されてるよ。


    ジャイアント・ホグウィードの樹液には光毒性の物質が含まれてて、もし樹液が皮膚についたまま太陽光もしくは紫外線を浴びると、かなりキツい植物性光線皮膚炎になっちゃうんだ。まず皮膚が赤く腫れて痒みを引き起こして、その後48時間以内に水疱が出来るんだ。この症状は最終的に黒とか紫色の傷として数年間も肌に残り続けるから入院するハメになるんだって…しかもちょびっとでも眼に樹液が入っちゃったら、運が良くても一時的…最悪の場合恒久的な失明になっちゃうらしいよ…

    この恐ろしい症状の原因は、ジャイアント・ホグウィードのあらゆる所に含まれてる「フラノクマリン類」の有機化合物なんだとか。このフラノクマリン類有機化合物は、上皮細胞の細胞核へ侵入して細胞を死滅させちゃうからえげつない毒性を持ってるってさ。


    まだ日本入りはしてないけどこのままじゃ時間の問題になりかねないよね…おそろしや〜…

  • 99二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 18:05:53

    保守

  • 100二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 01:46:04

    コロシテ…コロシテ…

  • 101二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 11:50:18

    >>100

    ホワイト・ベインベリーって名前なのね

  • 102カイチョー23/04/23(日) 21:38:43

    スイセンは食べられるとオグリキャップから推薦を頂いていてな…ふふっ

  • 103毒物解説者セイちゃん23/04/23(日) 22:21:58

    みんな忙しかったセイちゃんのために保守ってくれてありがとね…


    >>102

    そして会長さん。この記事見ました?

  • 104カイチョー23/04/23(日) 23:40:22

    今日は特に仕事なかったためTwitterを巡回していたことはテイオーには黙っていてくれないか、セイウンスカイ

  • 105Ace23/04/24(月) 09:15:11

    シービー、悪いことは言わないからそのアサガオはやめような?

    彼岸花のとき(>>54>>56>>63>>65)も大変だっただろ?

    アレは一応食えたけどさ

    ソレは流石にあたしも毒抜きしたくないぞ…?


  • 106毒物解説者セイちゃん23/04/24(月) 10:17:34

    >>104

    まあニラとの誤食は深刻な話ですし、セイちゃん見逃しますね。

    >>105

    セイちゃんは白い花のチョウセンアサガオが全部シロバナヨウシュチョウセンアサガオに見える病気で〜す。これはケチョウセンアサガオかな?やっぱお花は綺麗だけど…

  • 107Ace23/04/24(月) 19:05:58

    >>106

    (チョウセンアサガオで検索して出てきた画像だからどれなのかわからないのだ…)


    見る分にはいいけどなんであいつすぐ食べたがるんだろうな…?

    誕生日にシャグマアミガサタケの毒抜きさせられるこっちの身にもなってくれ

    シービーはそろそろあたしがちゃんと毒抜きしないで食べさせる可能性考えた方がいいんじゃないか?

  • 108二次元好きの匿名さん23/04/24(月) 19:47:44

    今ちょうどテレビ見ててアキーという食べられるけど時期によっては猛毒になるフルーツについてやってたわ

  • 109二次元好きの匿名さん23/04/24(月) 20:37:15

    よく見たらエースのハイライト消えてる……

  • 110毒物解説者セイちゃん23/04/24(月) 23:47:45

    >>107

    ケチョウセンアサガオ - Wikipediaja.m.wikipedia.org

    多分これだと思うんですよね…

    Datura wrightii - Wikipediaen.wikipedia.org

    でももしかしたらこっちかもしれません。エアグルーヴさん辺りなら見極められそうだけど…


    >>108

    へー、ジャマイカの果物なんだ。果物って言ってもクルミみたいな感じで甘さは無いんだね〜

  • 111Ace(の中のひと)23/04/25(火) 11:11:02

    保守がてら>>109

    このためだけにハイライト消したコラ作ったからな…

  • 112毒物解説者セイちゃん23/04/25(火) 18:07:53

    >>49

    >>102

    じゃあ話題になってる黄色い毒の花を紹介しよっかな


    「スイセン属(学名:Narcissus)」は、ヒガンバナ科の属にあたる総称だよ〜。

    水仙という名前はお隣大陸の同じ漢字を音読みしたもので、学名の「Narcissus」は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソス由来なんだって。ギリシャ神話曰く、ニンフのエコーは愛する美少年ナルキッソスに振り向いてもらえなかったから痩せ細りまくった結果声だけの存在になっちゃったんだって。そんなエコーを哀れんだ女神ネメシスは池に映った自分の姿に心酔してるナルキッソスをスイセンにした…らしいよ。もしかしてこれがナルシストの元ネタなのかな?

    あとスイセンって和の花っぽいイメージだけどお隣大陸から渡来したものなんだって。原産地は地中海辺りらしいからそこからアジアに流れて日本にも来たみたいだね〜。


    そして問題の毒は、リコリン(lycorine)やタゼチン(tazettine)やガランタミン(galanthamine)などのアルカロイド類。それとシュウ酸カルシウム(calcium oxalate)なんだって。スイセンは全草余さず有毒で、特に鱗茎の毒成分が多いらしいよ。そして会長さんが見た記事と同じく、葉っぱがニラに結構似てるから誤食事故が頻繁に起きるんだとか…判別法として「ニラ特有の匂いがスイセンにはない」あと「引っこ抜いて鱗茎があったらスイセン。ひげ根だったらニラ」っていうのがあるよ〜。


    見る分には綺麗だし、セイちゃんは某インディーズゲームの影響でスイセンが結構好きだけど…まあ間違えても食べようなんて思っちゃダメだからね?ニラと間違えそうになったらさっきに判別法を使って見極めよう!

  • 113毒物解説者セイちゃん23/04/26(水) 00:24:34

    最近ちょっと体調のすぐれないセイちゃんを許して…というわけで横に

  • 114二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 00:34:00

    今日はセイちゃんの誕生日だね

  • 115毒物解説者セイちゃん23/04/26(水) 09:20:28

    そっか、今日はセイちゃんの誕生日だったね〜。プレゼントは有毒植物の種辺りでよろしく〜

    https://andplants.jp/blogs/magazine/birthflower-0426#:~:text=4月26日の誕生花は「スカビオサ」「,エビネ」「ヤグルマギク」です%E3%80%82

    ちなみに今日の誕生花はスカビオサ、アジュガ、エビネ、ヤグルマギクなんだって。…初めて聞いた名前ばっかだ

  • 116毒物解説者セイちゃん23/04/26(水) 13:52:43

    (フラワー…ストロファンツス・ヒスピドゥスかゲルセミウム・エレガンスのしおり作ってくれないかなぁ…)

  • 117二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 14:01:28

    ウマで毒か
    ヘビに噛まれたらスカイ由来の血清で治療してえな俺もなー

  • 118二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 22:41:30

  • 119毒物解説者セイちゃん23/04/27(木) 00:26:40

    セイちゃんの血は1㎖につき約13万円です。


    >>52

    というわけで、イルカンジは解説したけど同じオーストラリア周辺で有名な猛毒クラゲについて解説するね〜🪼(ミズクラゲの絵文字見つけた)


    「オーストラリアウンバチクラゲ(学名:Chironex fleckeri)は、箱虫綱(立方クラゲ類)Cubozoaに属するクラゲだよ〜。別名は学名から取った「キロネックス」や、「ゴウシュウアンドンクラゲ」、「シーワスプ」(海のスズメバチ)などがあるね。

    多分一番名の通ってるキロネックスという名前の由来は、ギリシア語の「cheiro(手)」と「nex(◯人者)」の複合で、種小名は発見者であるFleckerさんへの献名なんだって。


    立方クラゲ類では最大種で、傘の高さは大体30~50 cm。傘の四隅にある葉状体(立方クラゲ類が持ってる葉っぱみたいな形をした触手の基部)からは最多で15本ずつ触手が伸びてて、最長だと4.5mほどに達するらしいよ。でっかいしなっがい。

    キロネックスは傘が半透明だから水中で視認するのがかなり難しくって、その上触手がアンドンクラゲとかハブクラゲを凌ぐレベルで多いし長いから気付かずに接触しやすいんだってさ…追い討ちをかけるように昼行性でもあるから、海水浴客的にはもう恐怖の対象でしかないよね…


    キロネックスの毒は神経毒や溶血毒、皮膚壊死毒とかの色んな成分が含まれてる…っていうのは分かってるけど、いまだに毒成分の科学的な性状はよく分かってないみたい。なんたらトキシンみたいなのも見つからなかったしまだ研究中なのかな?

    ただこの毒は世界的に見ても相当致死性が高いと言われてて、もし刺されちゃったら心臓や神経系、皮膚細胞などほぼ全身に症状が出るらしいよ…

    まず耐えられない程の激痛が襲ってきて、次に皮膚の壊死、視力の低下、呼吸困難、心停止…みたいな症状が一気に起きるんだって。そして刺されてから3~10分ほど、子どもだったら大体1分で命を失うんだとか…即効性すぎるし苦痛もえげつな…他にも激痛によって心臓マヒを起こすとか、ショックによって溺れて…みたいな例もあるらしいから何にせよ地獄すぎる…


    一人あたり0.00002gで命を落とすほどの毒性だけど、血清投与すれば5秒で効くみたい。でもいかんせん毒が即効性すぎるから血清打つ前に亡くなるケースが多いんだとか…恐ろしや…

  • 120毒物解説者セイちゃん23/04/27(木) 11:37:08

    危ない危ない落ちるとこだった…

  • 121毒物解説者セイちゃん23/04/27(木) 21:52:51

    >>61

    じゃあ毒とはちょっと違う気もするけど、やって欲しいと言われたから人食いバクテリアについて軽く説明するね。


    「ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus)は、グラム陰性小桿菌の腸炎ビブリオに似た性質を持つコンマ状ビブリオだよ〜。名前はラテン語の「傷を負わせる」という意味を持つ「vulnificus」から取って「Vibrio vulnificus」になったらしいよ。ラテン語としてだと「ウィブリオー・ウルニフィク」で、これは振動する菌という意味なんだって。


    日本では1978年に症例が報告されて、有明海や八代海沿岸辺りでの発症報告が多いんだって。ヒトには経口や創傷感染することで感染性胃腸炎や重篤な敗血症、あと中耳炎の原因にもなっちゃうみたい…怖いね…


    生もしくは調理が不十分な魚や貝を食べることによって急性胃腸炎になり腹痛や戻しちゃったりを繰り返す、同じ理由で侵食性敗血症になる、汚染された海水に外傷が晒されて壊死性創傷感染になる…といった3種類の症状が主に出るらしいね。

    最悪このバクテリアによる症状が重症化すると、全身に急激に進行する「壊死性筋膜炎」が起きたりして、壊死組織の除去(デブリードマン)したり患肢切断術をやらないと数時間から48時間で亡くなるみたい…あともし血液に入って全身感染しちゃっても感染者の50~70%が亡くなるくらいだから相当危険なヤツだね…一応ヒトからヒトへ感染した例はないみたいだから、傷つけたまま海へ行ったり生の魚介類を食べたりする時は十分気をつけようね?

  • 122毒物解説者セイちゃん23/04/28(金) 02:02:53

    最近季節頭痛っていうのかな?そんなので結構疲れがちなんだよね〜…【偏頭痛】
    とりあえずセイちゃんは横になるのでした

  • 123毒物解説者セイちゃん23/04/28(金) 10:02:19

    (自力保守)

  • 124二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 10:09:50

    ちなキロネックス意外とチート生物やで
    カメに捕食されないよう網膜や虹彩を備える目が24個もあり、泳ぐスピードは時速5km弱(クラゲとしては段違いに速い)、しかも流れに任せる他種とは違って活発に泳ぎ回る
    そして毒の強さは言うまでもなく……と言いたいところだけれど実は毒の強さ自体はミズクラゲよりも下らしい
    なのでキロネックスはミズクラゲよりも刺胞と毒液量が桁違いなので危険ということになる

    あとキロネックスの毒針、ストッキングで防げるらしいよ

  • 125毒物解説者セイちゃん23/04/28(金) 18:01:06

    >>124

    補足説明ありがと〜。なるほど毒の威力というよりは流し込む量とかがやばいんだね…しかも触手が長いから広範囲にたっぷり流し込まれると。

    現地ではストッキングやタイツを履いて海水浴するのを推奨してるみたいな話あったよね〜。


    そんなセイちゃんはおさんぽ左上のアイコンが、最初ネイルじゃなくてクラゲに見えました…いや一瞬キロネックスとかアンドンクラゲに見えない!?

  • 126二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 20:44:55

    意外と指の輪郭が触手っぽくなるな……

  • 127毒物解説者セイちゃん23/04/29(土) 02:04:35

    ギャルさんぽのネイルがクラゲに見えたり、某カルデアには毒キノコメインの暗◯者さんが出てきたり、最近毒物解説者として色々過敏になりつつあるセイちゃん
    では横になりますn

  • 128二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 06:08:04

    一応ほ

  • 129二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:14:02

    ほす

  • 130毒物解説者セイちゃん23/04/30(日) 00:17:36

    最近暑いのか寒いのか分からない日が続いて困ってるセイちゃん

  • 131CB23/04/30(日) 00:21:26

    ワライダケ食べようとしてたら怒ったエースに取り上げられちゃった
    …のはまだいいんだけど、跳んで口の中に入ったワライダケをエースが誤食しちゃってから様子がおかしいんだ…病院連れてった方がいいかな

  • 132二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 03:53:50

  • 133毒物解説者セイちゃん23/04/30(日) 12:58:05

    >>131

    あとでエースさんにちゃんと謝りましょうね…


    「ワライタケ(学名:Panaeolus papilionaceus)」は、ヒカゲタケ属のキノコだよ〜。実は日本どころか世界中に映えてるんだって。

    属名にもある「ヒカゲタケ」とかそれとは別の「サイギョウガサ」や別のキノコ(和名が無いっぽい)と区別されてたけど、実はこれら4種は生息環境が違うことで見た目が変わってただけだから最近では同じ種だと考えられてるんだってさ。

    ちなみに「オオワライタケ(Gymnopilus junonius)」っていう似た名前のキノコがあるけど、こっちはハラタケ目フウセンタケ科チャツムタケ属で分類学的に近縁では無いんだって。


    そして問題の毒は「シロシビン」。これを含有しているシビレタケ属やヒカゲタケ属のキノコは「マジックマッシュルーム」の括りとして有名だけど、ワライタケはマジックマッシュルーム系キノコに比べると毒成分は少ないから重篤なことに陥ることはないんだって。他の毒成分は「コリン」「アセチルコリン」「5-ヒドロキシトリプタミン」などなど…誤食例も少ないらしいし、シービーさんみたいに自分から接種しようと思わない限りあまり口にする機会は無いかもね?


    症状例として、ワライタケを1本食べちゃった11歳と12歳の男の子はしびれや笑い出しが2時間続いたり、15~20本も食べた34歳の男性はしびれ・笑い出し・麻痺・呼吸困難が起きて入院したり、それ+「呼吸を忘れる程の愉快な気分」「光る物体、幾何学模様、魚に食べられる体験、湾岸戦争に参加する体験などの幻覚が生じる」っていうメチャクチャな症状が12時間も続いたとか…シロシビンが少ないとはいえ量次第ではこんな危ない効果もあるんだね…

    まあとはいえ、含有量で見れば8.8グラム(9本分くらい)のワライタケに含まれるシロシビンは「4.1-4.7mg」で、これはヒカゲシビレタケ1本に含有する量の「7.28-8.86mg」に比べると断然少ないからまだ安心…かな?

    ただし!ワライタケは「MA薬及び向精神薬取締法」において「MA薬原料植物」として指定されてるから、売買はもちろん故意の採取や所持は法律違反になるよ!…シービーさん、今なら間に合うので捕まる前に考え直してください…

  • 134CB23/04/30(日) 15:59:10

    >>133

    だからエース怒ってたんだ…

    こういう場合ってどうするのが正解なのかな

  • 135毒物解説者セイちゃん23/04/30(日) 19:08:56

    >>134

    エースさんは1個程度を口にしてしまったみたいですし、病院には行った方が良いとは思いますがそこまで深刻なことにはならないと思います。ワライタケのシロシビンの含有量はヒカゲシビレタケ一本と比べて圧倒的に少量ですし、万が一その個体の含有量が多めだったとしても全体で見れば大したことない量のはずなので…

    昔の日本でも、ワライタケ鍋を食べた人が一晩笑いながら奇行を行って翌朝目覚めたら正気に戻っていたという例がありますしね。ワライタケで重篤になるにはそれこそ50個くらい一気に食べないと出ないはずですし…というわけで病院には連れていきましょうね。

  • 136毒物解説者セイちゃん23/05/01(月) 02:35:21

    ワライタケってよくギャグ描写で食べると笑いが止まらない的な表現されるけど、実際キマってると考えるとこわいよね〜
    というわけでセイちゃんはよk

  • 137オグリキャップ23/05/01(月) 10:18:04

    この蛾は毒持ちと聞いたがどうやら幼虫の時だけだそうだ

    ならば放っておいても問題はないな


  • 138毒物解説者セイちゃん23/05/01(月) 14:57:03

    >>137

    最初何ガか分からなかったけどマイマイガみたいですね〜?いや確かに1齢幼虫時代にしか毒針毛ありませんけど、それとは別の意味でほっとけない害虫なんですよこいつは…

  • 139二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 19:28:46

    >>138

    チャドクガは成虫になっても幼虫時代の毒毛付けてるんだよね……

    おまけに毒性というか、症状が長く続きやすい、毛が軽くて飛びやすい、服にも付く(洗ったら他の服に毒毛がつく)と徹底的に嫌がらせかってレベル

  • 140毒物解説者セイちゃん23/05/02(火) 01:53:31

    >>139

    何かと嫌がらせ特化なんじゃないかってぐらいえげつない生き物いるよね…キロネックスやイルカンジクラゲもそんな具合だし…

  • 141毒物解説者セイちゃん23/05/02(火) 13:12:04

    (ギリギリの自力ほ)

  • 142毒物解説者セイちゃん23/05/02(火) 23:36:34

    >>68 >>69

    遠回しだけど話題になった最高級液体の持ち主について紹介しようかな。


    「オブトサソリ(学名:Leiurus quinquestriatus)」は、節足動物鋏角亜門サソリ目キョクトウサソリ科に属するサソリ類の総称だよ〜。主に中東やヨーロッパに生息していて、別名として「デスストーカー」や「イスラエル・イエロー・スコーピオン」などがあるんだって。体色は黄色や緑色で、胴体と尾がちょっと黒いのが特徴なんだ。


    蠍類の中でも毒性が最も強くて、子供や高齢者などは致命的になったりアナフィラキシーショック症状を引き起こしたりして亡くなる事例もあるんだとか…(一応成人なら亡くなるケースは低いらしいけど)

    その上動きがすごい速くて凶暴だから日本に輸入することを禁止されてるらしいよ。


    毒の成分としては「アジトキシン」「カリブドトキシン」「スキラトキシン」「ペプチドクロロトキシン」などの非常に強い神経毒が主体になってるみたい。

    専門家曰く「刺された時の痛みは個人差もあるけど、簡単に言うと『蜂に刺された時の約100倍』で、耐え難いほどの痛みであることは間違いない」…らしいよ。


    そしてさっき出した「ペプチドクロロトキシン」は、ヒトの脳腫瘍を治療する可能性があるんじゃないかとされてるんだって。

    このクロロトキシンという神経毒は脳腫瘍細胞の表面に結合する性質があるらしくて、蛍光色素と結合させればガン細胞を光らせて見やすくなれる…かもって期待されているみたい。あと他の毒成分も、インスリンの調節とか糖尿病の治療やマラリア治療などに有効な可能性があるかもと言われてるから、医療業界ではオブトサソリの毒の研究が進められているんだってさ。凄いよね〜。


    とはいえ抽出は結構面倒で、まず手動で採取しなきゃいけない。そしてサソリが1度に放出する毒はたったの「2mg」だから、もし1ガロン(3.8リットル)集めるなら手作業で2~3週間はかかるとか…そんな手間暇かけなきゃいけない以上、この毒はどんどん値段が高騰していって、今のところ(2020年)「3.8リットルのオブトサソリ毒」はなんと「40億4900万円」!!!もし家でオブトサソリ大家族を飼育して毒を売ったら大金持ちになれるかもね〜。

  • 143毒物解説者セイちゃん23/05/03(水) 03:01:58

    そういやオブトサソリがここまで毒強くなった理由として、砂漠の過酷な環境で確実に獲物を仕留める為っていうのが一番大きいらしいよ。でもその毒を人類が欲して高値で取引されてると考えると…なんかアレだよね〜。
    ではセイちゃんよこにn

  • 144二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 09:03:20

    そういえば蛾系の毒はやってたっけ
    イラガとかは逆に王道過ぎてやってない?

  • 145二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:26:21

  • 146二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:43:30

    自分の実家地域だとイラガの幼虫をシドとか呼んでたけど調べたら他の地域呼び方全く別で少し衝撃だった

  • 147二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 01:28:03

  • 148毒物解説者セイちゃん23/05/04(木) 08:53:37

    昨日は一回も顔だせなくてごめんね〜…なんだかんだイラガの説明ってまだしてなかったから後で調べてみよっかな。尚セイちゃんは蛾が極端に苦手だったりします。

  • 149毒物解説者セイちゃん23/05/04(木) 18:55:00

    >>82

    次は小さな可愛らしいお花とは裏腹にえげつない毒性を秘めた植物について解説するね〜


    「ローレルジンチョウゲ(学名:Daphne laureola)」は、ジンチョウゲ科に属する低木の被子植物だよ〜。

    この名前が和名で、英語圏では「スパージ=ローレル」って呼び名が定着してるんだとか。この「スパージ」は「トウダイグサ属」って意味で、「ローレル」は「ゲッケイジュ」って意味だから、「トウダイグサ属のゲッケイジュ」という名前みたい。ただトウダイグサ属は「キントラノオ目」で、ゲッケイジュは「クスノキ目」。そしてローレルジンチョウゲは「アオイ目」に属してるから、なんか矛盾魂みたいな呼び名っぽいね…

    殺伐としたスレにジンチョウゲが!(ゲッケイジュ)(トウダイグサ属)(クスノキ目)(キントラノオ目)(本当はアオイ目)


    「セイヨウオニシバリ」っていう別のちょっと似てる植物と同じくイギリス原産で、どっちもアルカリ性土壌に対して強い適応性があるから石灰岩地質の場所でよく見られるんだって。ただローレルジンチョウゲは粘土質土壌でも育てられるみたい。ただセイヨウオニシバリと違って常緑植物だから、黄緑色の小さめなお花を早春の頃に咲かせて晩夏の頃に黒い実を付けるんだって。

    そしてこれらのお花と実は「アオカワラヒワ」とかの鳥さんには無毒だけど…人間に対しては強い毒性を持ってて、お花や実どころか全草が猛毒なんだよ。

    毒の主成分は「ダフネトキシン」と「メゼレイン」で、樹液が皮膚に触れたらひどい発疹の原因にもなるんだ…そしてもし内服した場合、腎臓や循環器系や中枢神経系にえげつない損傷を与えて命にも関わる猛毒になるらしいよ。


    そして厄介なことに日向や日陰に関係なく育って一気に群落を形成することが出来るし、その上種子での繁殖以外に株分けでも繁殖できるんだ。だからどんどん増えて在来の植生を排除しちゃうみたいで、ワシントン州ではクラスBの有害植物に指定されているんだとか…

    それと小さいのは手で引き抜くのが有効な方法だけど、大きくなりすぎたり小さすぎる場合は掘り返さなきゃダメなんだよね…そしてさっき言ったように肌に触れても危ないから、直接触らないように手袋などをつけて駆除する必要があるってさ…


    地球上の植物でも相当な高さに位置する毒の強さに、帰化植物としての強さも併せ持つとんでもない植物だね〜…

  • 150二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 20:19:37

    せいちゃんせいちゃん、人間とか生き物が体内で分泌してるのに接種すると毒になっちゃう物質ってあるんかな?

  • 151毒物解説者セイちゃん23/05/04(木) 20:49:12

    >>150

    う〜ん、その辺の分野に詳しくないから正確には分からないけど…まず胃酸は危ないよね。戻しちゃった時とかお腹壊した時に出てくる場所が痛くなったりするのでも分かると思うけど、必要なものとは言え酸は酸だから…

    あとはまあ、必須微量元素の一部は少しでも過剰になると毒になるし(銅とかリンとか)、このスレ最初に解説したヒ素も体内生成するけど過剰摂取で毒になる仲間かも?


    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1345847798

    セイちゃんの知識よりこの知恵袋の話の方が参考になるかもね〜。

    あとセイタカアワダチソウっていう帰化植物は、根から毒を放出して周りの植物を攻撃するっていうとんでもない性質を持ってるらしいけど、その毒で自分もやられることもあるんだとか。

    …摂取とは違うかもだけど、一番近いのはこういう感じかな?フグもテトロドトキシンが「効きにくい」だけで過剰摂取すればやられちゃうみたいだし、結局のところ限界を超えずほどほどに摂取するのが一番って感じなのかな。

  • 152毒物解説者セイちゃん23/05/05(金) 00:18:29

    スベスベマンジュウガニちゃんはこのサイズでも致命的になり得るなんてね〜…恐ろしや〜

  • 153毒物解説者セイちゃん23/05/05(金) 10:19:38

    >>100

    じゃあ次は恐ろしい見た目と恐ろしい毒性を併せ持つ植物を解説しよっかな〜


    「シロミノルイヨウショウマ(学名:Actaea pachypoda)」は、別名「ホワイト・ベインベリー」とも呼ばれているGenus科Actaea属の開花植物だよ〜。Wikiが英語版しか無かったりでちょっと難しいから分かる範囲で説明するね。

    北米大陸が原産地で、春に小さくて密集する感じのお花をつけるんだ。そしてこのお花が実になると、白い果実と雌しべの痕の黒い点が目玉みたいな恐ろしい見た目になることから、「ドールズアイズ」とも呼ばれてるんだって。

    ちなみに学名の「pachypoda」は、古代ギリシャ語の「pakhús(厚い)」と「poús(足)」から取られて「厚い足」って意味らしいよ。これはホワイト・ベインベリーの大きな根茎もしくは果実を支える茎を指してる…と言われてるんだとか。


    そしてこの植物は果実どころか植物全体が人間にとって有毒で、果実は特に心筋組織に鎮静効果をもたらす即効性の「心原性毒素」が含まれてて、ホワイト・ベインベリーで一番毒が強い部分なんだって。だからもし果実を摂取しちゃった場合、心臓が停止して命を失う可能性が高いから絶対食べちゃダメだよ!(ちなみに一部の昆虫や鳥は毒が効かないから、それらを利用して受粉したり種を運んでもらったりしてるみたい)

    …とまあ警告はしたけれど、その奇抜な見た目故に観賞用植物として売買されてるんだよね。実際シロミノルイヨウショウマで検索したら販売してたサイトがちらほら見つかったし…ちょっと欲しいかも。

    https://beginners.garden/2021/06/01/アクタエアパキポダの特徴や育て方、増やし方等/

    しかも日本語の育て方ガイドサイトまであった。意外と人気なのかな。

  • 154二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 19:13:15

  • 155毒物解説者セイちゃん23/05/06(土) 02:25:42

    そろそろ紹介のネタが尽きかけてきた…マイマイガ、チャドクガ、イラガの三大毒蛾(勝手に選定)の解説したらもうおしまいだし、何か気になるのがあったら(被らない程度に)遠慮なく言ってね?
    と言うわけでセイちゃんは横にな

  • 156タマモクロス23/05/06(土) 06:53:01

    オンガ・オンガ?

    なんやそれ…変な名前やなぁ…

    まあ、テキトーに刈り取っときゃええやろ

  • 157二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 14:38:46

    序盤にマイナー系は根こそぎ紹介し終わった感があるよね

  • 158毒物解説者セイちゃん23/05/06(土) 17:39:33

    いや見直したら最初のスレで「サザン・フランネル・モス」という他の毒蛾じゃ太刀打ちできない厄介さを秘めてる毒蛾について解説してたじゃん。アホの子セイちゃん…

  • 159二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 01:30:29

    保守

  • 160毒物解説者セイちゃん23/05/07(日) 06:05:11

    変な時間に起きちゃったから自力保守だけして二度寝…ガクッ

  • 161二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 15:02:41

    このレスは削除されています

  • 162Ace23/05/07(日) 15:04:25

    ワライダケのせいで酷い目にあった……

    シービーのやつしばらく夕飯作ってやんねぇからな………!!


    そういえば、トレーナーが育ててる…ろべりあ?にも毒性があるらしいな?

    花言葉調べてたトレーナーが驚いて固まったんだが

  • 163毒物解説者セイちゃん23/05/07(日) 16:16:46

    >>156

    ちょちょちょタマモさん!それ下手に触ったらダメなやつ!っていうかなんでトレセンにギンピ・ギンピに似てるニュージーランド固有種生えてるの!?

    ちょっと調べたけどギンピ・ギンピよりマイナーだからか情報が少なくてしっかりした解説は出来ないと思う…許して。


    「オンガオンガ」こと「Urticeae(ウルティケアエ)(未解決学名:Urtica ferox)」は、3mにもなる常緑樹でニュージーランドの固有種だよ〜。雌雄異株で、ウルティカ属やイラクサ属らしいからイラクサの仲間なのは確かだね〜。

    オンガオンガというのはマオリ語で、英語だと「tree nettle」や「nettle tree」(ネトルの木という意味。トプロさんやNTRとは関係ない)って呼ぶらしいよ。


    ギンピ・ギンピは刺されるとえげつない激痛が何年も続く事で有名だけど、オンガオンガの痛み物質はヒスタミン、セロトニン、アセチルコリンを含むトリフィジンだよ。つまり蜂の毒成分と似てる痛みかな?しかも毒性が強くて、刺されたことで激痛のみならずじん麻疹や呼吸困難などを引き起こして亡くなる例もあるんだって…

    実話として、1961年のある祝日に若いニュージーランド人2人が森へハンティングに出かけたんだけど、不幸にもこのイラクサが生えてる茂みを藪漕ぎしちゃったんだって…その後片方の人は1時間もせず歩けなくなって呼吸困難や視界不良を起こした末に5時間後息を引き取ったとか…もう片方は似たような症状が出たけど、この人はなんとか回復したみたい。つまり葉っぱに触ってすぐに亡くなるほどの猛毒ではないけど、知らずに身体中触れると滅茶苦茶危険な植物ってことなのかな。


    でもマオリ族の人たちはオンガオンガを食用にしたり、幹の皮を煮込んで飲むことで腹痛や湿疹などを治す薬用として使うんだって。凄いね〜どんな味するんだろ…

  • 164二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 20:26:01

    薬も過ぎれば毒
    鬼灯の葉っぱも毒性があって堕胎薬として使われてたからね

  • 165毒物解説者セイちゃん23/05/08(月) 01:34:19

    >>164

    そういやホオズキもメジャー寄りな有毒植物だけど話題にならなかったね?

    というわけでセイちゃんはよこになr

  • 166毒物解説者セイちゃん23/05/08(月) 09:54:59

    GW中はずっと調子が悪くてしんどかったセイちゃんでしたが、また平日が戻ってきてげんなりしてま〜す…

  • 167二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 19:27:14

    保守ロー

  • 168だいわすかーれっと23/05/08(月) 21:44:38

    ばかねうおっか!

    たてにさけてじみなみためのきのこはたべられるのよ!

  • 169二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:20:03

    このレスは削除されています

  • 170ギム爺23/05/09(火) 02:28:45

    👁️息子よ…それはカキシメジだからやめておくのだ

  • 171毒物解説者セイちゃん23/05/09(火) 08:33:46

    >>170

    ウワーッ!スカーレットさんはギムさんの息子じゃありませんから!

    ともあれ教えてくれてありがとうございます…


    「カキシメジ(学名:Tricholoma ustale)」は、ハラタケ目キシメジ科キシメジ属のキノコだよ〜。ちょうどキノコシーズンな秋ごろ、針葉樹林や広葉樹林の根元辺りに生えるんだって。

    そしてこのカキシメジはクサウラベニタケや前解説したツキヨタケと同じく、日本でしょっちゅう食中毒を起こすキノコとして知られてるよ。スカーレットさんが言ってたような「見た目の派手なものは有毒で、地味なキノコは食べられる」という迷信を信じた結果食べちゃう事例が多いみたい。

    食用の「チャナメツムタケ(Pholiota lubrica)」とか「クリフウセンタケ(Cortinarius tenuipes)」とかシイタケなんかに似てるから、間違えて採取して食べて当たる…とかそんな感じらしいよ?


    毒の成分は、2002年に発見された水溶性の「ウスタル酸(ウスタリン酸)」で、これが悪さした結果頭痛や腹痛、上下の大洪水を引き起こすんだって。(食べた量次第で度合いが変わるとか)

    でもそこまで強い毒じゃないから、病院で胃の中身を出して点滴を打てば1~3日で回復するみたいだし、カキシメジを食べたのが原因で亡くなった例も報告されてないそうだよ。でもまあ苦しむのは間違いないから、キノコ狩りは下手な迷信をアテにしないでちゃんと種類を特定してから食べようね?

  • 172サトノダイヤモンド23/05/09(火) 15:22:55

    実家からもらった里芋を焼いて食べようとしたらトレーナーさんに没収されてしまいました…

    一体、どうしてでしょうか…?

  • 173毒物解説者セイちゃん23/05/09(火) 18:25:13

    >>172

    サトイモさんが里芋を…というのはさておき、もしかして洗わずに素手でそのまま持とうとしてました?


    里芋の茎や芋部分には、キャッサバやコンニャクの芋と同じく「シュウ酸カルシウム」が含まれてるんですよね〜。これは針状晶の形をしている物質なので、肌や舌で触れると刺さって刺激を与えるんです。

    なので里芋を素手で剥こうとすると手が痒くなったり痛くなったりする人がいますし、シュウ酸カルシウムは「エグ味」の原因になるのでそういうのも対策しなきゃいけないんですよ。


    ダイヤさんが素手でそのまま持っていこうとしてたのを止めたのならトレーナーさんの判断は正しいですね?ちゃんと適切な処理を踏めば、煮るだけじゃなく焼いて食べることも可能みたいなので調理は入念に…洗う時はゴム手袋をするか、手に塩や重曹をまぶすと効果的なんだとか。

  • 174サトノダイヤモンド23/05/09(火) 20:11:18

    トレーナーさん、ひどいですよ!
    急に里芋を没収したかと思えば、それを捨てちゃうなんて!
    …へ?
    サトイモじゃなくてクワズイモ?
    ど、どういう意味ですか?

  • 175毒物解説者セイちゃん23/05/09(火) 22:41:33

    >>174

    いやクワズイモだったんかーい。確かに似てるし誤食例もあるみたいだね…


    「クワズイモ(学名:Alocasia odora)」は、サトイモ科クワズイモ属の常緑性多年草だよ〜。サトイモの仲間ではあった。大きな葉っぱを観葉植物として使う事もあって、その方面だと学名の仮名読みで「アロカシア」とも呼ばれてるんだって。

    根茎(芋の部分)が、サトイモは塊状だけどクワズイモは棒状に伸びる形でたまに分枝するのもあるとか。日本固有種は、ちょっと小さめな「シマクワズイモ」が琉球列島と小笠原諸島に生えててより大型な「ヤエヤマクワズイモ」が西表島に生えてるらしいよ〜。


    そしてクワズイモの名の通り、これは「食わず芋」だから食べれないよ。見た目こそサトイモに似てるけど、サトイモと同じ「シュウ酸カルシウム」がたくさん含まれてるんだって。食べるのはもちろん、切り口から出る汁にも触らない方がいいんだとか…見て分かるようにサトイモやハスイモの茎と外見がそっくりだから、うっかり間違えてクワズイモの茎や芋を誤食する中毒事故がしばしば起きるみたい。

    ダイヤさん危ない所でしたね〜…ちゃんとしたサトイモを買い直して食べましょう。あとサトノ家にサトイモとクワズイモの違いも教えましょう。…間違っても「クワズイモは食べれないというジンクスがあります。ですので」とかしないように!!!

  • 176毒物解説者セイちゃん23/05/10(水) 10:01:51

    じほっとこ

  • 177二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 18:14:15

    日本人なのに食わない芋という名前をつける、この時点で「ダメそう」って感じが伝わってくる

  • 178二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 01:22:49

  • 179二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 07:29:27

    このレスは削除されています

  • 180二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 08:43:19

    ちなコンニャクイモも生だと食えないレベルでシュウ酸カルシウムを含んでる
    なお日本人。

  • 181二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 08:48:36

    こないだの連休は河原でセリとってきたで!
    初めてとったけどやっぱええ香りするんやなあ…

    ドクゼリはこの辺だとほぼ絶滅しとるらしいけど野草とる時は気をつけなあかんで!
    図鑑見とる限りあんまし似てないとは思うけどな…

  • 182ビワハヤヒデ23/05/11(木) 10:14:38

    ブライアンでも食べてくれそうな野菜をウマッターで探してみよう

    手始めに『#野菜』で…ん?

  • 183毒物解説者セイちゃん23/05/11(木) 14:33:51

    >>181

    そういやドクニンジンは解説したけどドクゼリってまだだったかも。いやぁこの時期になると山菜採りとか盛んになるけど毒かどうかの見極めは大事だからね〜。


    >>182

    おっと、もしかしてこれアサ?若干ダメ絶対案件になりそうだけど…でも身近な植物だし解説しようかな〜

    というかなんだかんだもう終わり見えてきたね…ネタ切れするかと思ったけどみんながリクエスト送ってくれるお陰で次スレもいけそう。ありがと〜…と同時に最近体調がずっと優れなくてごめんという謝罪。

  • 184毒物解説者セイちゃん23/05/11(木) 21:43:14

    なんかニカラグアで、バスが機械の故障で運転効かなくなった結果50mの斜面を落ちて、その下にあるアフリカナイズドミツバチの巣箱を壊しちゃったことで乗客の人が次々刺されたんだとか…
    60人中45人が刺されて、14人が病院に運ばれたけど6人が亡くなったんだって…斜面を落ちた段階では亡くなった人が居なかったらしいけど、まさかちょうど落ちたところに巣箱があるなんて思わないよ…そしてやっぱりアフリカナイズドミツバチはキラービーと呼ばれるだけある毒の強さを持ってるね…

  • 185二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 01:06:16

    セイちゃんは細菌にも詳しいの?
    カンピロバクターについて教えてほしいズェ…

  • 186毒物解説者セイちゃん23/05/12(金) 10:34:11

    >>185

    生物毒であることに変わりはないけど、細菌やウィルスより植物とか動物の毒の方が詳しいかな?でもまあやれなくはないから軽く説明するね〜


    「カンピロバクター(Campylobacter)」は、グラム陰性で螺旋状に湾曲した細菌一族の総称だよ〜。名前の由来はギリシャ語の「καμπύλος」(曲がった)+ラテン語の「bacter」(細菌)を組み合わせたものなんだって。

    食中毒菌として有名で、動物の腸管や口腔などに常在するよ。獣医師の間では家畜類の流産菌として約100年前から既に知られていたんだとか…それくらい昔から認知されてる細菌だったんだね。


    そしてこの最近に感染すると、消化器系腸炎などを発症してかなりキツイ胃腸炎になるとか。2000年の英国では、検査室で検証された食中毒症例全体の77.3%をカンピロバクターが占めていたんだって。しかも潜伏期間が2~5日間とかなり長いからどれが原因で当たったかとかが特定しにくいとかなんとか…

    メカニズム的には、汚染された食品や水、保菌動物と接触することで感染するんだって。そして「C. jejuni」と「C. coli」という種類のカンピロバクターは、コレラ毒素に類似した「エンテロトキシン」を生産して、そのエンテロトキシンにより食中毒症状を発症するらしいよ。


    一応亡くなる例は殆どないみたいだけど、ニューキノロン系のお薬に対する薬剤耐性菌が1994年頃から増加しててかなり大変なんだとか…今は主に「マクロライド系抗生物質」などを投与して治すらしいよ。みんなも食中毒には気をつけようね…

    そういや某世紀末救世主のゲームで、敵の断末魔に「カンピロバクター!」ってのがあったね。爆弾率の高い北斗ゲームでもPS版のあれはかなり良作だった…時間をわすれ…じか…かん…かん…!カンピロバクター!!!(爆散)

  • 187毒物解説者セイちゃん23/05/12(金) 20:37:58

    この後解説予定だから一応保守っとく
    次の対象は、日本の知名度が低いマイナーフルーツだよ〜

  • 188毒物解説者セイちゃん23/05/12(金) 22:57:11

    >>108

    というわけで、ジャマイカのソウルフード(らしい)果物について解説するね?


    「アキー(学名:Blighia sapida)」は、ムクロジ科アキー属の樹木だよ〜。この木は1770年代に西アフリカからジャマイカにもたらされたみたい。それから1793年に、イギリス海軍の「ウィリアム・ブライ」さんによってヨーロッパへ紹介されたんだって。ちなみに属名の 「Blighia」はそのブライさんが由来で、種小名の「sapida」は水を石鹸のように泡立たせる成分(サポニン)が種に含まれているのが由来なんだって。


    西アフリカが原産地なんだけど、そこではほとんど食用にされなくて移植されたジャマイカでだけ食べられるようになったんだとか。変な話だね…果肉(仮種皮)を野菜のように調理して食べるらしくて、甘いフルーツっていうより青バナナ的な扱いみたいだね。

    そして黄色いアキーの果肉と塩漬けのタラを炒めた「アキー・アンド・ソルトフィッシュ」はジャマイカの国民食らしいよ。一回食べてみたいね…


    このアキー、未熟の時は有毒だけど外側の赤い皮が弾けると食べられるようになるんだってさ。未熟なアキーには、高濃度の「ヒポグリシン」というシクロプロパンを含んだアミノ酸系の毒物が含まれていて、食べたら結構ヤバいとか…ちなみにこのヒポグリシンはライチにも含まれてるらしいよ。症状としては戻したり倦怠感が襲ってくるのが主で、重度の場合意識消失や昏睡…最悪亡くなるケースもあるんだって

    ジャマイカでアキーを食べたいと思った人は信用できるお店のものを食べようね…

  • 189二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 09:44:50

  • 190毒物解説者セイちゃん23/05/13(土) 17:33:59

    最初のスレで解説したパパベル・ソムニフェルムことアツミゲシがこんな道端に…多分この後焼却処分されたんだろうね〜

  • 191毒物解説者セイちゃん23/05/14(日) 00:51:45

    さて…このスレもいよいよ終わりの時が近づいてきたね…
    アフリカナイズドミツバチ、マイマイガ、チャドクガ、イラガ、ホオズキ、ドクゼリ、アサ(マリ◯ァナ)が残ってるけど、これらは次スレで解説する予定だよ〜。

  • 192二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:41:48

    このレスは削除されています

  • 193二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:43:00

    >>192

    保守の鑑

  • 194二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:43:23

    保守いいよね…

  • 195二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:44:20

    保守のことどうだろう…

  • 196二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:44:42

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:44:59

    このレスは削除されています

  • 198二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:45:38

    このレスは削除されています

  • 199二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:45:55

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:46:14

    このレスは削除されています

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