サーサーン朝とかいう

  • 1二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 12:19:15

    ローマ帝国のライバル

  • 2二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 12:21:47

    ローマやその後のビザンツ関係のスレでもたまに言及されてる気がする

    最盛期でないとはいえ古代ローマとも渡り合った超大国のイメージ


    サーサーン朝 - Wikipediaja.m.wikipedia.org
  • 3二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 12:22:39

    戦争でローマに勝った回数はパルティア王国とどっちが上なん?

  • 4二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 12:26:22

    ライバルのローマと熱い戦いをしてる最中に田舎から来たよくわからん奴らに滅ぼされた…

  • 5二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 13:08:03

    実際全盛期ローマはパルティアが相手取ってるのよね
    最初のうちはクラッスス返り討ちやアルメニア奪回で勝ってるけど、五賢帝やセウェルスの頃だと首都陥落も目立つ
    サーサーン朝の方が強く見えるのは、資料が多い&王朝後期の中央集権強化で強国化が目立つからだと思う

  • 6二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 13:37:00

    Wikiソースではあるけど、パルティア戦争(全8回)はこんな感じ(間違いあるかもですので、ご指摘いただければ幸いです)

    第一次 勝利 クラッススをカルラエで撃破
    第二次 勝利 アントニウスを撤退に追い込む
    第三次 敗北 アルメニアの反パルティア派を焚き付けられ、アルタバノス2世が撤退に追い込まれる
    第四次 勝利 アルメニアを奪うも、ネロの外交政策で和平維持
    第五次 敗北 トラヤヌスの侵攻でクテシフォン陥落
    第六次 敗北 ヴォロガセス4世がシリア侵攻も劣勢、ローマ軍反撃でクテシフォン陥落
    第七次 敗北 セウェルスの侵攻でクテシフォン陥落
    第八次 勝利 マクリヌスを返り討ち、賠償金を奪う(がすぐ後にサーサーン朝に敗北、パルティア滅亡)

    やっぱり全盛期の帝政前半相手は負けが目立つね

  • 7二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 13:51:13

    >>6

    こうして見ると結構頑張ってるな

    首都陥されたりしてるから国力差はあったんだろうがよく粘ってる

  • 8二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 13:56:20

    国中の色々な物にエーラーンを冠した名称をつけててナショナリズムが強すぎる

  • 9二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 14:08:20

    最後は田舎から来た新興勢力にやられる所が諸行無常だよなぁ。

  • 10二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 14:12:45

    >>7

    サーサーン朝だとローマ自体軍人皇帝期で弱体化してたのと、東西分裂後で元々の国力差も縮まったのも大きそう


    >>8

    あとやたらと皇帝の名を関した都市も多いよね

    ヴェーウ・アルダシールとか、ジュンディーシャープールとか

  • 11二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 14:41:16

    カワード1世〜ホスロー1世の改革で高まった国力を全て台無しにしたホスロー2世とかいう王様
    たち悪い事に東ローマと長期間戦争出来る程度には有能だった

  • 12二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 15:14:15

    現地イランだと人気あるのがバハラーム5世やホスロー2世とか、必ずしも偉大とは思えんが享楽的だったり文学作品の題材になるような王様だったり
    この辺りはお国柄の違いも感じる

  • 13二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 15:16:57
  • 14二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 15:18:16

    >>10

    その皇帝が作った都市らしいからしかたない

  • 15二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 15:23:44

    >>13

    名君と呼ばれるホスロー1世が批判的な視点で論じられてるのも面白い

    「改革が却って帝国の防御力を下げたのでは?」とか

    それでも後任の2人のやらかしが酷過ぎると思うけど

    (オフルマズド4世の大規模粛清と、ホスロー2世の世界大戦)

  • 16二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 16:40:50

    本人の寿命より在位期間が長いシャープール2世

    しかも名君なので隙が無いという


    シャープール2世 - Wikipediaja.m.wikipedia.org
  • 17二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 17:26:34

    評価の高いカワード1世だが、ビザンツに借金を断られた事を理由に宣戦布告したの面白過ぎ

  • 18二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 20:02:19

    サーサーン朝の対ローマ・ビザンツ戦績は皇帝毎に纏めてもかなり長くなりそうだな…
    それくらい頻繁に激突してる

  • 19二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 20:39:00

    古典期の中東史って基本欧州史の文脈でしか語られんから古代のイラン=ギリシャやローマ唯一の大敵ってイメージが板についとるけど、イランにとっての大敵は西のローマのみならず中央アジア半農半牧帝国(クシャーナ朝とか白フンとかエフタル)が割拠する東にもあって常に二正面を強いられてる事を忘れてはならんのや、しかもカルラエの戦いのの皇帝オロデス2世以降のパルティアは一年の平穏があれば上々レベルに万年内戦に明け暮れてたしな

    実質匈奴と中国手負の状態で同時に相手取ってたようなもんよ

  • 20二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:03:44

    ホスロー1世の死後わずか70年で滅亡に至る訳だけど、領土縮小しながらも長く続いたビザンツとは対照的

  • 21二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:06:56

    >>7

    歩兵が主力で真っ向勝負が常道の当時のローマと違ってイランの基本戦略って騎兵の機動力活かしての釣り野伏せやし、パルティアもパルティアでシリア一帯占領したりしてるから一概には何とも

    しかも夏の間はアケメネス朝みたいにハマダーン(エクバタナ)に朝廷開いたりしてるから複都制なんよな


    >>8

    まあ自分達が世界で最も偉大やって自負してた国家並びに民族やし…


    >>10

    都市に建設の依頼主に因んだネーミングするのはギリシャ発祥でアレクサンドロスが広めたんだよなぁ


    >>12

    バハラーム5世は普通に名君ちゃう?

    ホスロー2世はホスローとシーリーンのあれは中国でいう長恨歌みたいなもんであって英雄譚ではないから

  • 22二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:09:22

    >>16

    どういうことかと思ったら胎児の時に即位してたのね

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:16:45

    参考にサーサーン朝歴代皇帝を評価した過去スレを紹介

    スレ主の主観もあるだろうけど、資料も少ない中まとめ上げた事に感謝ですわ


    独断と偏見でサーサーン朝皇帝を評価してみた|あにまん掲示板bbs.animanch.com
  • 24二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 21:52:04

    >>21

    バハラーム5世は享楽的な伝承も目立つが、エフタルを一時的とはいえ退けて東方支配も拡大してるし、アルメニアも直接支配に切り替えてるからな

    普通にやり手の皇帝よね

  • 25二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 23:14:31

    ホスロー1世の軍制改革もローマとエフタルを同時に相手取る事が念頭にあったと思われる
    改善した税収で軍備増強&軍勢を東西南北に分割して、四方の敵を同時に相手取れるようにするもの
    ローマ相手にはアンティオキア落としたり、エフタル滅亡に追い込んだり、改革自体は一定の成果を上げた
    ただ結果的には、大貴族による私兵化や軍閥化など、ホスロー1世死後の反乱頻発の要因になったという指摘もあったりする

  • 26二次元好きの匿名さん23/04/15(土) 23:45:55

    >>24

    奢侈も盛期なら雇用や消費の拡大とか学芸の発展促すから一概に悪いもんとも言えんしな


    >>25

    やから不死霊帝自身は貴族と臣民との間に軍拡も兼ねて朝廷の任免に権限を依拠する小地主階級(デフガーン)を新たに誂えて貴族や司祭、外戚の影響力を削いだんや

    末期に反乱続きで立ち行かなくなったのはバハラーム・チョービンがそもそもの契機を生み出したのと朝廷が散々国を疲弊させてまで戦争しといて結局ヘラクリウスに撃退されたのが大きいと思われ

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 00:13:20

    >>26

    バハラーム5世はサーサーン朝中期に多かった皇帝暗殺も免れてるし、治世時は東方領土拡大も相まって割と栄えてたのではと思えますね

    文化栄えてるって事はそれだけ国も栄えてるという事で

    エフタル相手だとペーローズ1世のやられっぷりの方が目立つ感


    ホスロー1世といえば、青木健氏の「ペルシア帝国」で軍制改革の運用面での失敗がサーサーン朝衰退の元凶と指摘されてますが、ちと厳し過ぎる評価なのではと思えます…

    デフカーンの件も含めて、明らかにプラスの方が多く見えますし

    王朝の寿命を縮めたという点ではホルミズド4世の大粛清や、それに端を発するチョービンの反乱、そしてホスロー2世の国力顧みないビザンツとの全面戦争の方が遥かに大きいと思います

  • 28二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 08:01:07

    ペーローズ1世という対エフタルでは良い所無しの王様


    ・エフタルを攻めて失敗&捕虜になる→身代金支払いと息子(後のカワード1世)を人質にして解放される

    ・身代金支払い完了&息子帰還後、側近の反対を押し切ってエフタル再攻撃を敢行

    ・国境線を示す塔を少しずつ動かして、「ウチは国境侵犯していない!」と主張も、エフタルに国境侵犯を理由に反撃される

    ・戦いではエフタルの作った落とし穴に軍勢丸ごと嵌って、皇族や貴族多数含めて戦死


    彼の死後、毎年エフタルに貢納金を支払うはめになり、カワード1世時代に再興するまで帝国は激しく衰退したという


    ペーローズ1世 - Wikipediaja.wikipedia.org
  • 29二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 08:03:57

    マニ教発祥の地としての側面も捨てがたい

  • 30二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 13:21:21

    >>17

    (カワード1世の借金の経緯)

    財政難でエフタルへの貢納金や北方防衛の軍資金が足りない

    ビザンツに借金を打診も断られる

    借金を断られた事を理由にビザンツに宣戦布告(アナスタシア戦争)

    戦争に勝利、多額の賠償金をゲット


    「もしかするとこの時に獲得した賠償金が、エーラーン帝国経済好転の原動力だったかもしれない。」

    青木氏の「ペルシア帝国」で上のくだり読んだ時、漫画みたいでバカ笑いしちゃった


    アナスタシア戦争 - Wikipediaja.m.wikipedia.org
  • 31二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 13:52:28

    >>29

    あと原初の共産主義ことマズダク教も忘れてはいけない

  • 32二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 21:48:58

    歴代皇帝でも特に有能なのは初代&2代目、シャープール2世、カワード1世、ホスロー1世だろうか?

  • 33二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:50:11

    ゾロアスター教とか当時はどんな立ち位置だったんだろ。普通に国教?

  • 34二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 00:39:41

    >>33

    そもそものアルダシール帝がゾロアスター教社家の出やったから当然国教よ、臣民の信仰は一応良心の自由に依拠してたけど

    司祭階級(モーベダー、マガー)が国政とか継承に介入できるぐらいには影響力あった

  • 35二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 07:09:17

    この頃のペルシア語ってまだ中世ペルシア語じゃなくて古代ペルシア語の範疇だっけ?

  • 36二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 07:48:49

    >>35

    既に中世ペルシア語だな

    古代ペルシア語は実はアケメネス朝末期(前4世紀)の時点でかなり崩れて中世ペルシア語に近付いていたらしい


    パフラヴィー語 - Wikipediaja.m.wikipedia.org
  • 37二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 08:38:14

    >>34

    当時は押しも押されぬ世界宗教だったのに(中国やインドにも儲がいた)イスラム教の弾圧の中で民族宗教にまで落ちぶれたのが無常よな……

    Wikiで現在は信徒の子供以外の入信はお断りしていると聞いてなんとも言えない気分になった

  • 38二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 13:19:42

    >>37

    現代のパールシーは商人も多いが、当時のゾロアスター教は農民重視で商工業者を蔑視する傾向が強かったそうな

    サーサーン朝時代はメソポタミアを始め都市化も大きく進んだが、都市住民にはキリスト教やイスラム教の方が親和的だった

  • 39二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 13:20:46

    サーサンw

  • 40二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 17:21:42

    モデルだから当たり前だけど、アルスラーンで見た名前がちょくちょく出てくるな

  • 41二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 20:53:06

    >>37

    >>37

    世界宗教と言えどもそもそものパイオニアのアーリヤ人の分布域が広大なだけで、当初から異民族相手にはアルメニア人以外には迎合されてない民族宗教の域を出んものやったと思う(まあイッヌ以外の動物を悪神アンラ・マンユによる汚れた創造物としてお祓いの為に駆除するべきっていうヤバめな教義の存在とか、先進国の宗教の割には革新性とか柔軟性に乏しくて学芸への寄与にも消極的な保守性を鑑みると無理もないとは思うけど)


    あと信徒の子供からしか新しい儲取らんってのは恐らくインド(パールシー)系の教団の話で、ヤズドが総本山のイラン系の教団は外部からの帰依も受け入れてたと思う

  • 42二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 20:57:50

    https://youtube.com/@yazdfiretemple

    これはヤズドの拝火神殿の公式ようつべチャンネル

  • 43二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 21:33:34

    >>41

    近親婚が善行扱いな所とかも受け入れのハードル高いと思う


    アヴェスターが編纂されたのもサーサーン朝時代で、新約聖書の遥かに後だったりする

    元来ゾロアスター教では文字は卑しまれていたが、既に聖典や教義が整備されていたキリスト教や仏教に対抗するため、聖典の編纂が進められたという事情もある


    一方で現世を楽しむ享楽的な一面があったのも事実で、食のタブーもなく、飲酒も楽しみの一つとされた

    サーサーン朝の文化が華麗だったのも、ゾロアスター教が大きく影響しているそうな

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