銀河英雄伝説Die Neue These 艦艇解説〜銀河帝国編〜

  • 1第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 18:14:49

    2018年から始まった『銀河英雄伝説 Die Neue These』の艦艇について解説していきます。ニーズがどのくらいか分からないので取り敢えず帝国側。メカに関することなのでこのカテで。


    使用している画像については、Twitterの"銀英伝戦艦bot(https://twitter.com/logh_battleship?s=21&t=yG8_0QldePEFWuH4l82HRA)様を始めとするSNSやネット上で見つけて保存したものが中心です。著作権的にダメじゃない?との指摘があれば画像ナシの解説に切り替えます。


    解説は公式様から発売されている設定資料集に基づいています。興味のある方は是非ご購入ください。

  • 2第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 18:16:05

    銀河帝国艦艇 概要

    惑星オーディンを本拠とするゴールデンバウム朝銀河帝国の艦艇。流線型の艦体、艦尾に備えられた推進設備が基本構造。ワープを可能とする。

    中性子ビーム砲(赤橙、紅色などで表現される)、実体弾であるレールガン、艦対艦ミサイルが共通武装。ビーム砲はロングレンジ用として正面、対空・近接戦闘用として側面か後方に配置されているが、いずれも埋め込み式で旋回式の砲塔は確認されていない。艦載機として、単座式戦闘艇ワルキューレを積んでいる。
    防御手段として、艦体各処に備えられた重力ユニットによる防護シールドの他、一部の艦種を除き流体金属によって艦上部を覆い、武装の一部もそこに収まっている。

    通常航行による大気圏内外への突入、離脱が可能となっている。第一シーズン11話では、地下に建造されたドッグから発進して市街上空を航行し、そのまま宇宙空間へ出撃してゆく様子が描かれた。

  • 3第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 18:20:50

    ◇ブリュンヒルト

    全長1039m。20歳で帝国元帥に登り詰めた天才、ラインハルト・フォン・ローエングラムの座乗艦。帝国の第三世代艦(他に登場する艦艇の殆どは第二世代艦)にあたる新鋭艦で、コスト度外視の様々な新技術が投入された。白鳥や剣を思わせる、美しい白銀の艦影が特徴。

    艦上部の大半が流体金属に覆われていて、中にはシールド発生用の重力ユニット、中性子ビーム砲、ミサイル発射機、ドッキングベイといった装備が所狭しと並んでいる。

    赤い丸の部分、赤く発光しているのは展開式の中性子ビーム砲、スリットのようなラインはレールガンの砲口である。艦底にはワルキューレの発進ベイもある。

    ちなみに初代艦長のカール・ロベルトシュタインメッツ大佐(当時)は、後に提督としてラインハルトの元帥府に招聘されている。

  • 4第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 18:24:43

    ◇バルバロッサ

    全長999m。ラインハルトの半身としてその覇業を最後まで支え続けたジークフリード・キルヒアイスの座乗艦。ブリュンヒルトの姉妹艦に見えて、その実推進機関等の仕様が異なるワンオフ艦。バルバロッサ(赤髭)の艦名通り、キルヒアイスのトレードマークである赤毛を示すような真紅のカラーリングが印象的。


    艦首には高威力、長射程の中性子ビーム砲を二門搭載している。ラインハルトの分身として別働隊を任されること、キルヒアイスの得意とする戦術(少数の直属部隊を率いて敵陣を撹乱する)もあって、活発に動き回っている印象が強い。

  • 5第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 18:37:57

    ◇ベイオウルフ(人狼)/トリスタン


    帝国の双璧と讃えられるラインハルトの宿将、ウォルフガング・ミッターマイヤーとオスカー・フォン・ロイエンタールの座乗艦。(淡い色をしている方がベイオウルフ)


    帝国軍の第二世代艦の嚆矢、一・五世代艦と呼ぶべき先行試作型の艦艇。そのためか、後続の艦艇には見られない換装型の兵装システムが艦首と艦後部に搭載されており、

    ベイオウルフには短距離砲戦用と思われる砲塔とミサイルが、→

  • 6第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 19:12:53

    トリスタンにはミサイルで統一した武装が搭載されている。


    "疾風ウォルフ"の異名を与えられるほど神速の用兵に長けたミッターマイヤーは、旗艦にもハード面で特殊な改装を施しているという。この画像を見てもらうと、その一端が窺えるだろう。

    (左がトリスタン、右がベイオウルフ)

    それが理由か、姉妹艦でありながらベイオウルフは1433m、トリスタンは1390mと全長も異なっている。

  • 7第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 19:30:50

    ◇ケーニヒス・ティーゲル(王虎)

    全長1241m。帝国きっての猛将、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトの座乗艦。彼の率いる艦隊は"黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)と呼ばれる、絶大な攻撃力を誇る戦闘集団で、旗艦と同じ黒一色に染め上げられている。


    重力ユニットを目とした、虎の名の通り獰猛な獣の顔面を思わせる艦首のデザインが特徴的。艦後部に林立する塔のようなものはウェポンラックで、劇中では長距離ミサイルを発射していた。


    流体金属を持たず、扁平型ではない重厚な艦体を持つが、これはベイオウルフ/トリスタンと別系統の一・五世代艦のためである。(詳しくは次の項目)

  • 8二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 19:32:59

    見てますぞ
    帝国艦艇は旧作のデザインを踏襲しつつスタイリッシュになってんのいいな

  • 9第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 19:48:48

    □ミネルヴァ

    全長1200m。経験豊かな老練の武人、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツの座乗艦。実は>>2の画像右方にそれらしき艦がある。

    両舷の盾のような装備は展開型のウェポンラックで、反時計回りに稼動してビーム・ミサイル兼用発射装置が現れる。(劇中未登場)


    直方体の艦体から見て取れるように、ケーニヒス・ティーゲルとは同系統の艦。ベイオウルフ/トリスタン系統とは一・五世代艦同士で競合したが、開発競争に敗北。後続艦は出ることなく終わった。設定のみ存在する第一世代艦の特徴を、色濃く受け継いでいるという。

  • 10二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 19:52:46

    盾艦は運用思想は狂ってると思うが左右に付いてる見た目は好きだった

  • 11第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 20:02:01

    ◇サラマンドル(火竜)/リューベック

    全長1422m。堅実で的確な指揮に長じたアウグスト・ザムエル・ワーレンおよび、守勢に強い若き不屈の将、ナイトハルト・ミュラーの座乗艦。(上画像はリューベック)


    何より目を引くのが、双胴船を思わせる二又の艦首。これは大口径のレールガンとなっており、敵のシールドの影響を受けずに攻撃できる。レールガン近辺や流体金属内の中性子ビーム砲、艦後部のミサイルランチャー等もあって、強力な対艦攻撃力を有する艦艇である。

  • 12第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 20:27:12

    □ガンダルヴァ

    全長1267m。エルネスト・メックリンガーの座乗艦。通常の帝国艦は艦首に長距離ビーム砲を搭載しているのが通常だが、この艦は前面と上方、及び左右を射界に収める短距離砲が装備されている。そのため、機動力を活かした近接戦闘が得意らしい。


    帝国軍の艦艇は北欧神話由来かゲルマン風の名を冠するのが基本だが、芸術家として高い教養を持つメックリンガーはインド神話由来の艦名を付けた。帝国の叛乱軍こと自由惑星同盟には同名の星系が存在し、後に帝国を揺るがす大事件が勃発することとなる。


    (ガンダルヴァ艦首)

  • 13第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 20:35:38

    □ヘルズブレイズ

    全長1423m。射撃の名手でもあるコルネリアス・ルッツの座乗艦。


    艦首に備えられた大型中性子ビーム砲は、現状帝国軍において最長射程を誇る砲熕兵器である。艦首両舷のセンサーおよび測距儀は超長距離の精密射撃を可能としており、条件が揃えば敵を射程圏外から一方的に打ちのめすことも可能。

  • 14第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 21:01:44

    □ヘイムダル/ガルフピッゲン

    全長1423m。貧乏貴族出身の勇将、アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトおよび、元撃墜王の勇名高いカール・グスタフ・ケンプの座乗艦。


    艦前方の両舷に備わっている設備は外装式の大型重力ユニットで、シールドの出力向上による防御力強化を図っている。

    流体金属の内部には多数のミサイルランチャーを装備している。


    帝国軍標準戦艦の直接的な原型であり、大型重力ユニットを始めとする艦隊旗艦級設備をオミットしたうえで量産されている。

  • 15第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 21:31:18

    □アルヴィース/◇オストマルク

    全長1520m。皇帝の外戚、門閥貴族の二大巨頭として専横を恣にしたブラウンシュヴァイク公爵、リッテンハイム侯爵の座乗艦。


    一般的な帝国艦艇とは全く印象の異なる、絢爛ながら前時代的な艦影。光輝く超大型の防護シールドには流体金属が使用されており、その防御力は高い。

    赤い丸で囲まれた内側のシールドを閉じれば、艦前方を物理的に防御できる。さらに艦体前方にも、大型の重力ユニット四基を擁する防護壁が備わっている。


    前方、両舷、後部にこれでもかと備わったビーム、ミサイル発射孔。赤丸で囲まれた板のような区画は、旧式の戦闘艇発着デッキである。


    あまりにも異様に見える特殊な艦ではあるが、艦体の半分は標準戦艦の流用、改造であり、既存技術とかけ離れているわけではない。

  • 16二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 21:39:46

    こうしてみると結構旧作とは艦名だったり設定だったり違うのね
    ブラウンシュヴァイク公座乗艦のシールドって旧作だと有人だったよね

  • 17二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 21:49:23

    大量の人的資源をヴァルハラに導いた、旧作戦艦の柱は一体なんだったんですかね……

  • 18第5シーズン製作祈願23/04/16(日) 21:50:45

    ちょっと眠いので続き(そんなに無いですが)はまた明日。

    応援してくださる方々のコメント本当に有り難いです!!ありがとうございます!!

  • 19第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 06:57:19

    ◇標準戦艦

    全長1226m。帝国艦隊の主力として量産されている戦艦。火力と防御力を活かして戦列を組んだり、分艦隊旗艦としても運用されている。


    先述の通り、ヘイムダル/ガルフピッゲンの設計をベースとしており、流体金属内に収納された設備や武装、艦首の中性子ビーム砲、側面の短距離砲、艦尾のミサイルランチャーをほぼ踏襲している。一方で、艦隊旗艦に存在する後方の武装は多くがオミットされており、前方への火力を重視している。


    艦底には単座式戦闘艇の発着ベイがあり、制宙圏確保や近接戦闘時に発進させる母艦機能を有する。

  • 20第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 18:36:23

    □巡洋艦

    全長817m。速力に優れた快速艦艇。

    戦艦の基本構造を縮小したうえで量産されているが、最大の相違点として流体金属を用いず、シールドによる防御がなされていることが挙げられる。艦上の赤丸で囲った部分は展開型のミサイル発射管である。


    第七次イゼルローン攻防戦においては、帝国軍に偽装した同盟軍の薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊が潜入するのに用いられた。

    ちなみに、原作および石黒版OVAでは"巡航艦"となっており、巡洋艦と呼称されるのは本作と、劇場版第一作『我が征くは星の大海』のみ。

  • 21第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 19:12:25

    ◇駆逐艦

    全長630m。ワープ機能を有する艦艇としては最小クラス。巡洋艦と同じく戦艦の基本設計を基に量産されており、小規模ながら流体金属を有する。艦首に中性子ビーム砲の他、両舷後部の曲線的な区画にはミサイル発射孔と思しきものが見られる。


    機動力を活かしての肉薄攻撃の他、

    劇中では艦隊旗艦を守るように四方を固め、側面の対空防御を担っている。

  • 22第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 21:27:39

    ◇ワルキューレ

    全長15.53m。帝国の単座式戦闘艇で、艦載機として近接戦闘や防空任務に活躍する。機体の上下計二門のレールガン、左右計四基の回転ビーム砲が主武装。正面には対光学兵器用のシールドを備える。


    球形のコクピットから噴射口とレールガンの砲身が四本脚のように伸びる構造。旋回機構(レールガン格納区画と兼用)を中心に、"脚"を振り乱すようにして機敏な飛行を可能としている。

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 21:47:34

    >>16

    そもそも原作だと意外と艦名がよくわからないパターン多いから、旧作だとスタッフが考えてその穴を埋めてた感じがあるもんね

    で、今回のDNTは旧作リメイクではなく原作の再アニメ化ということで、デザインや艦名をより現代風に再解釈してる側面はあると思う

    特にウランフ提督の乗艦になったゲシル・ボグドはモンゴルの神話について20世紀よりも資料があるから付いたネーミングって感じがする

  • 24第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 22:04:33

    ◇輸送艦

    全長3337m。最大級の帝国艦である。

    人員や物資の輸送はもちろん、内部にドックを備えており、損傷した艦艇の修復作業も可能。


    (1400m超えのベイオウルフとの対比)

    三房の艦体表面は流体金属で覆われ、修理や補給を受ける艦は半ば"着水"して接舷する。

  • 25第5シーズン製作祈願23/04/17(月) 23:02:12

    ◇強襲揚陸艇

    全長133m。要塞攻略や敵艦への白兵戦のために用いられる艦艇で、輸送艦に収容される形で戦場に赴く。


    艦首に備わった高熱ビーム砲により目標の外壁を融解、外装が回転する艦体そのものが突き刺さる形で接舷。シャフトを目標内側に伸ばして、装甲擲弾兵を始めとする陸上戦力を送り込む。

  • 26二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 23:31:53

    輸送艦のSF感すげえな…

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 23:47:49

    銀英伝好き
    艦艇好き
    見るの楽しい
    ……でも同盟の方が好き!
    ぜひ同盟のほうもお待ちしてます

  • 28第5シーズン製作祈願23/04/18(火) 06:50:07

    ◇哨戒艇

    全長718m。レーダー等の妨害技術が発達した銀英伝世界において、敵の動静を確認する役目を負う。二又に別れた艦首からは索敵プローブを発射できる。ワルキューレも搭載している。


    電子戦支援艦としての側面もあり、ビーム砲を用いての敵監視衛星の破壊、遠距離に位置する艦隊の通信網確保といった働きも見せていた。

  • 29第5シーズン製作祈願23/04/18(火) 06:50:44

    ※ ×哨戒艇→◯哨戒艦

  • 30第5シーズン製作祈願23/04/18(火) 07:07:21

    ◇連絡艇

    全長47.3m。指揮官が別の艦に移動する際に用いられる他、非常事態発生時の脱出艇にもなる。


    画像のように接舷する。タラップは両舷にあるため、艦の向きに関わりなく接舷が可能である。

    小型ながらワープ機能を有する。(なので駆逐艦の記述は間違い。申し訳ない)

  • 31第5シーズン製作祈願23/04/18(火) 07:13:57

    ◇指向性ゼッフル粒子発生装置

    艦艇ではないけどおまけとして掲載。

    銀英伝世界には気体爆薬に似た性質を持つゼッフル粒子(人工的に開発された)というものがあり、レーザーや砲撃を受けると大爆発を起こす。このため、白兵戦時には剣や槍、ボウガンが用いられることもある。


    この装置はゼッフル粒子に指向性を持たせることができ、敵の機雷原に通路を啓開することができる。艦艇より遥かに巨大で、動力を持たないため牽引される。

  • 32第5シーズン製作祈願23/04/18(火) 08:17:56

    銀河帝国の艦艇解説については、これでひとまず終了です。
    お読みくださった方、応援してくださった方々に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!!

    自由惑星同盟編もお楽しみに!!

  • 33二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 08:20:44

    多用されてるな流体金属。

  • 34二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 08:37:19

    >>4

    キルヒアイス亡き後ののバルバロッサが気になる

    ずっと繋がれたままの状態なのかな…

オススメ

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