- 1二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:34:24
彼女のことをライバルとして意識し始めたのは、いつからだっただろうか。
彼女と友人になったのは、いつからだっただろうか。
彼女のことを───好きになったのは、いつからだっただろうか。
『───ライスは、ブルボンさんが大好きだから!』
夜、ミホノブルボンはベッドでライスシャワーに言われた言葉のことを考えていた。
「私も、ライスシャワーさんのことが好き…」
無論、その言葉は親愛から来たものだろうとは理解している。
「『好き』の定義を構築…『一緒に居ると嬉しい』…『一緒に遊ぶと楽しい』…『友人』、あるいは『親友』…」
人付き合いの経験が少ない自分が、色んな感情を錯覚しているのかもしれない。
「では『大好き』の定義は…『好き』の、その先…?」
自分はライスシャワーのことをどう思っているのか。
今は、自身の感情を整理したかった。
「…私、は…」
唇に人差し指を当てる。少し湿っていて、暖かかった。
その日は、よく眠れなかった。 - 2二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:35:02
次の日の昼、食堂でライスシャワーに会った。
「あっ、ブルボンさん!同じテーブルに座ってもいい?」
「はい。どうぞ」
最初は会話することもなかったのに、いつのまにか同じ席で食事をするまでになっていた。
「ライスね、午後のトレーニングに向けて大好きなご飯をいっぱい食べておこうって思って…」
山盛りのご飯とハンバーグを前に、彼女は本当に嬉しそうな顔をする。
「あっ、ブルボンさんもライスと同じ定食なんだ…!ブルボンさんも人参ハンバーグ、好きなの?」
そんな彼女を見て、自然に口が動く。
「ええ、私も…」
「───『大好き』ですよ、ライスさん」
彼女の思いは分からない。でもきっと、この気持ちに嘘は無い。そう思った。 - 3二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:35:32
夜、ライスシャワーがベッドで呟く。
「ブルボンさん、気付いちゃうかな…えへへ」
『───ライスは、ブルボンさんが大好きだから!』
「…大好きだよ、ブルボンさん」
唇に人差し指を当てる。少し湿っていて、暖かかった。 - 4二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:36:25
おしまい
とにかくミホライが見たかった
お目汚し失礼いたしました - 5二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:38:49
ミホライに飢えてたので助かりました。ありがとう…😇
- 6二次元好きの匿名さん23/04/16(日) 23:48:11
こういうのも偶にはいいよね
- 7二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 00:03:09
最近は自給自足が流行っているのかい?
良かったよ - 8二次元好きの匿名さん23/04/17(月) 00:04:52