あと20日後に結婚するヴァイオレット

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 21:54:20

    スレ主です。熱心な方のおかげで次スレ行きそうなので立てておきます。保守を頼む

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 21:54:49
  • 3二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 21:54:56
  • 4二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:12:20

    ヌッ

  • 5二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:14:49

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:16:50

    20までだっけ

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:18:42

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:20:13

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:04

  • 10二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:13

  • 11二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:22

  • 12二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:29

  • 13二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:38

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:48

  • 15二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:22:56

  • 16二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:05

  • 17二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:13

  • 18二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:24

  • 19二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:33

  • 20二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:42

  • 21二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:49

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  • 22二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:49

  • 23二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:56

  • 24二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:23:59

  • 25二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:24:11

  • 26二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:24:19

  • 27二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:24:20

  • 28二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:25:26

    地球は青かった

  • 29二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:25:36

    ヴァイオレット・エヴァー・ガガーリン

  • 30二次元好きの匿名さん21/11/24(水) 22:30:42

    なにっ 世界観が冷戦初期のソ連にっ

  • 31二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 00:23:25

    82日目
    本日は修復、修繕が終わった空き家を列席者の方達の仮宿にする為の改装作業を村の皆で行います。
    ベッドには煮沸してから乾かした藁を厚く敷き、その上にシーツを被せる事にします。
    毎日交換する事で清潔さを保ち、使用済みの藁は飼料、肥料に転換出来ます。
    煮沸に使った湯は冷ましてから畑に流します。虫の死骸を土に帰す事で土が豊かになり無駄がありません。

    室内を清掃しラグマットを敷き、洗ったカーテンを掛け直します。テーブルや椅子の軋み、家具類は手直ししてあります。
    ランプと蝋燭を備え付け水桶、洗面器その他小物を用意・・・日が沈む頃、予定数分の仮宿が完成しました。

    「この島に並ぶ空き家は」…この島に長年住むおじいさんです。「夫や息子、恋人をあの戦争で失った女達が住んでおった」…
    「この島の男衆はみな戦争に行き誰一人戻って来んかった。」…
    「辛い過去を捨てようと、新たな人生を作ろうと、住家を残して島を去った」…
    「だが愛する者を失った事実を受け止めて、この島で生きていこうと決めた者達もおる」…
    「どっちが正しいのか、強いのか弱いのか、そんなもんはわからん。ただ、一歩踏み出す方向が違っただけじゃ」…はい

    「こうやってほっとかれた空き家をこんなめでたい事に使ってくれる。それだけでワシらには嬉しいさ」
    「アンタさんは、先生を追いかけてこの島に来なすった。今更ながら歓迎するよ」そして満面の笑顔を私に向けてくれました。「はい…歓迎、ありがとうございます。」

    「フォッフォ、先生とはこれからも仲良くな?」「はい、絶対に放しません」「これからも先生の腰痛が増えそうじゃあの・・・」

  • 32二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 08:19:25

    83日目
    う~ん、これ・・・本当なのか…?「ホッジンズ例のヤツ見積もり出たっt…なんだまだウダウダやってんのかよ」
    そういうけどさぁ…「招待状電信で送って向こうが了承したから出席の返信してんだろ?ならそうなんだろ」けど…ホントにくるのか?
    「もう3日だろ?とっとと送らないとヴァイオレット側の準備間に合わなくて、相手に恥かかせるぜ?」
    「場合によっては、今頃向かってる可能性もあんだろ?」
    …わかった、じゃあこれ電信係に送らせて「うーい、あ、これ見積もり」あんがとよ。

    しかし…本当に列席させるのか…つか身内だけで大人しくやるんじゃなかったのかよギル…
    「もークラウディアったら、招待状送ったのウチからなんだから今更仕方ないでしょー?」
    でも普通さ、立場的に結婚報告ぐらいの感覚だと思うじゃないか?

    「でもあの王子様とお姫様だもん。お仕事で少し居ただけだけどあの二人ならオーケー出しちゃうわよ」

    ホント大丈夫なのか…この式が引き金でまた政情不安に陥ったりしたら…
    「んもー心配性ね」楽観的過ぎるぞ…「ならこっちで止めて送らない方がよかった?」う・・・それは…
    「なるようになるわよ、ね?」ハァ・・・なんだか大変な事になっちゃったぞ…

  • 33二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 19:08:42

    84-10日目
    あ、あ、あアルベルタが危篤と伺いましたわ!?『ウソでございます姫様』うぇえああああああぁい?!!

    んもー…なんなのよ突然”ドロッセルの元乳母殿が危篤の報を受けました”って電話回線まで繋げて…
    『申し訳御座いません姫様』というか一国の王女にイタズラ電話かけるなんて前代未聞よ…『平にご容赦を』

    ・・・それで?アナタの事だからただ世間話したかった、って訳じゃないんでしょ?『・・・』アルベルタ?
    『お人払いは、出来ますでしょうか?』人払いって言ってもここ私の部屋で今は女中も衛士も居ないわ。面白がってダミアン様が聞いt「ワハハハ」笑ってるわよ…『なら丁度良いかもしれません』んー?
    『私の所に結婚式の招待状が届きまして』ふーん『差出人はヴァイオレット・エヴァーガーデン、と』え!

    えー!!あの子結婚するの!!凄い!!御目出度いじゃない!!凄い凄い!・・・けど、私の所じゃなくてアナタの所なのね。『【是非ご家族や親しい方とのご出席を。場所はエカルテ島】と』「あー、なるほど」ダミアン様?「確かにそりゃ難しいな」どういう事ですの?

    「ま、王族相手に民間人が結婚式の招待状を送るなんてのはよくある事さ。地方豪族、大商人、大物政治家に軍閥のトップ。外遊中に突然一般の結婚式に出席して王族のイメージアップを計る、なんてのもあるしな」…それならこちらに招待状を送られても問題無さそうですが。
    「エカルテ島、というのがネックなんだ」…?『・・・』「エカルテ島はライデン側が取り返した形で戦争が終わった訳だろ」そう、ですわね。
    「こりゃつまり敵から見たら取ったもんを取られたってのと同じな訳」んー…?「理屈なんていいのさ。拾った財布だからってポケットから掏られたら腹が立つのが人情さ」そういうものですの?
    「特に戦争やって生計を立てるような奴らにはな」んー…でもそれが結婚式の出席と何の関係が?

  • 34二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 19:10:57

    84-10日目

    「ドロッセルとフリューゲルは戦争で南北に別れて袂を別ったが、終戦と友好再開の証としてオレ達が結婚した」
    で、でも、あ、愛はありますわ!「シャルロッテ…」ダミアン様・・・『オッホン、続きを』んもう!
    「えーとそれはつまり北の戦争屋からして見たら【フリューゲルは北を裏切った】って見えるのさ」え、それは身勝手すぎません事?
    「言ったろ?理屈なんていいのさ。上手くいかなきゃ腹が立つ。そんなシンプルな奴らが戦争してたのさ」

    「もしオレ達がエカルテ島に友人の結婚式に行ったと発表しても、悪意を持った奴らはこう新聞に書くさ【フリューゲル、ドロッセル同盟軍のトップがエカルテ島を値踏みか】ってな」ななななんですのそれ!
    「つまりオレ達のエカルテ島への旅行は、戦争に負けた奴らが再びチャンスを手にする火種、ってとこか」
    で、ですけどもうあの戦争から4年以上経ってますわ!「そいつらにとってはまだ4年、なのさ。多分100年後でも変わらないぜ。」そんな・・・

    『・・・ですからヴァイオレット様はこちらに招待状を送ったのでしょう。結婚の報告だけでも、と』なんだか・・・腹が立ちますわ!
    「確かにオレ達をくっつけてくれた恩人のめでたい式に出る事すら叶わんというのも癪に障る」ですけど今の話を聞く限り・・・祝報だけでも送りたいですわ…
    『多分それもお止めになった方が』なんでですの!「・・・手紙の中にシャルロッテの名前が無かったからか」
    『はい、多分大々的にしたくない何かがあるかと』ムー・・・

    「ま、手が無い訳じゃない」『そうですね』え?「お、なんだアンタもしかして」『電話越しでもダミアン様の悪いお顔が見えますわ』「フフフ何故か同じ事を思ったぜ」「『フッフッフッフ』」だ、ダミアン様?アルベルタ!!?

  • 35二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:16:34

    文章が素敵

  • 36二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:24:22

    85日目
    えーと着替えにドレスにお財布にお化粧道具に・・・「忘れ物無いようにな」分かってる。えっと時計に地図に身分証明書に招待状に乗り換え表に・・・
    「あとは…これか」うん、読んでもらう手紙。へへ…ちょっと緊張する。
    「お前も一人前のドールなんだしあのお嬢さんと他の出席者を感動でガッツリガン泣きさせる様な文しょ」お兄ちゃんそういうのじゃないの!
    泣いてもらうとか感動してもらうとかじゃなくって…ヴァイオレットが幸せな事が、私も幸せだってコトを伝えたいの。
    「それはそれで中々ハードル高いんじゃ」もう!茶化さない!!「悪かったって」

    「昼過ぎごろか?出発」そうだね、列車乗り継いだりして向かうから…「結構な長旅だからな。足元に気をつけろよ。怪我が一番怖いからな」うん。

    「ハァー…しかしあのお嬢さんが結婚か。そんな深い付き合いじゃないが正直恋愛事に縁遠そうな印象しかねえなあ」
    うーん…でもね「ん?」ドールの学校で一緒に訓練してた時、少佐少佐って、その少佐って人の事ばかりだったよ。
    本人は尊敬する上官だから~って言ってたけど…もうメロメロで~既に骨抜きにされてたね!「アレで?はー…わからねえもんだなあ…」ふふふ。でしょ?

    ブッブー
    「お、彼氏の車か。ん、時間だな」うん、それじゃ行ってくる!「おう、気をつけてなー土産は何でもいいぞー」
    ブロロロ・・・
    「さて…と。茶でも飲むかな…」
    「・・・結婚、か。」

  • 37二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 08:09:25

    86日目
    ガガガン・・・ガガガン・・・
    列車に乗って丸一日が経ちました。途中でトラブルも無く順調順調。
    目的地のエカルテ島まではまだまだ遠く、列車に揺られ流れる景色を眺めていると色々な事を考えちゃいます。
    長めに取ったお休みもほぼこの移動に使っちゃうけど、この旅の終着点の事を考えるだけで…胸の躍動が止まりません。

    ・・・ヴァイオレットの花嫁姿か~…ふ、ふふ、なぜか笑いがこみ上げてきます。
    いや~ヴァイオレットの・・・かぁ~~!…ふふふ…写真機もうちょっと小さくて手ごろな価格とサイズならな~~
    バッシバシ撮りまくっちゃうのにな~~~!!は~~~!!!(以下妄想が続く

  • 38二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 17:32:51

    87日目
    「くっああぁああ~~~~ケツいってぇえ~~~」「列車旅って座りっ放しなのが難点よね…」「ですね~体バッキバキですよ~」
    エカルテ島への旅3日目。数度の乗り換えの後、現在休憩及び物資搬入として途中駅で下車中。この後別の列車へ乗り換え港町へ…なかなかハードな旅程だ。
    前回ヴァイオレットちゃんと一緒に向かった時は必死だったからなのか…この旅は意外と堪える。

    「社長、お昼買いましょうよお昼。」「あ、オレ焼きそばでいいぜ」「こんなとこまで来て焼きそばなのアンタ・・・」「いいじゃねーかよー」確かにそろそろ腹減ってたし丁度いいな…お、新聞売ってる。

    マイドアリー
    さーてと何か面白いこと載ってないかな~っと「そういや結構会社開けるけど大丈夫かって思っちまうんだよな」「まー、あたし達いなくても郵送業務は回りますし」「そうそう、ドールの仕事が休業中になるだけよ」
    「いやぁ、オレというエースが居なくなって残された皆は不安ではないかなと」「アハハ」「フフフ」「そういうギャグのスルーの仕方止めてくれよ・・・」
    んんん~~~!?「な、なんだよホッジンズまで」い、いや。これ。

    「んー?なになに【フリューゲル王国国王ダミアン・バルドゥール・フリューゲル王とその妻シャルロッテ王妃が共にアンシェル王国へと本日外遊公務を発表され、近代化された農耕技術を・・・】・・・あららマジか」
    「えっ、結婚式に来られなくなったって事?」「ありゃ~…って反応していいんですかね?」う~~~ん、凄い複雑な気分・・・・
    まあ王族の公務だから、それこそ秒単位のスケジュールの中”友人の結婚式に行きます”でスケジュール開けられるとも思わなかったしさ…「クラウディアちょっと寂しそう」そりゃ…な・・・でも・・・安心もしてるんだよね…「なんでさ」

    戦争の火は消えたけど…未だに継続派が暴れてる地域がある位だろ?
    北と南の融和の象徴の所の王様が、南に負けて取られてしかも独立した島に行った、なんて事が公になったら…
    戦争継続派は何するか分かったもんじゃないよ「ホッジンズなんだか軍人みたいな事言ってんな」元軍人なんだよ認めたくないけど。

    「でもまーそれはそれでしょうがないわよ。向こうがそう決めたんだから」「そうですねー。でもダミアン王にシャルロッテ姫はちょっと生で見たかったな~」ハハハ…まぁきっといつか見られるさ…

  • 39二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 18:47:56

    頑張ってください!
    応援してます!

  • 40二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 00:31:08

    88日目
    先生、そろそろ目的地の駅ですよ「んあっ…エリカ君か・・・あぁもう着いたんだ…」先生この旅行中寝てばっかりですね。「脚本の仕事でこんなに自分を急かしたのは初めてだよ…」まぁそうでしたね。

    ライデンから列車に乗り4日目、私ことエリカ・ブラウンと偉大なる巨匠にして我が師オスカー・ウェブスターは、私の元同僚ヴァイオレット・エヴァーガーデンの目出度き結婚式へ出席する為、列車旅の行程を終え次は…船旅です。

    「やっと列車から降りられるよ」…「エリカ君?」先生は船って大丈夫なんですか?
    「あぁ船酔いか…まぁ余り強くはないが…この旅路の終着点の事を考えれば何も辛くなんぞは無いんだよエリカ君!!」先生?
    「あぁ我が娘!・・・では無かったなヴァイオレット!おとうさんが今行くぞ!!」先生お気を確かに。

    「なんでだろうね…こう、ヴァイオレットとの代筆依頼の日々を思い出すと…死んだ娘と重なってしまってね…」それは…申し訳ありませんでした
    「いいんだ、死んだ娘の代わりにするなんてな・・・ヴァイオレットにもオリビアにも失礼だったな」先生・・・
    「つまりヴァイオレットを2番目の娘、オリビアの妹という事にしておけば何も問題は無いんだ」先生大丈夫ですか?

    「これで整合性が取れたぞ!あぁ愛しき我が娘よ!!んんん結婚!!おめでとう!!!1!!!」先生本当にお気を確かに…

  • 41二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 08:15:33

    89日目
    列車で港町に到着後そのまま一泊、翌日早朝、エカルテ島行きの定期船が入港してきた。さて…ヴァイオレットちゃんとギルの結婚式まであともう直ぐだ。
    「結構大きい船なんですね」専用便じゃなくこの辺一帯の島や港を回ってる船なんだろうね。
    それにエカルテ島はワインの輸出なんかもやってるだろうし、それなりの安定性やスピードの出る大きい船を呼んで貰ってるんじゃないかな。
    「ホッジンズなんだか商人みたいな事言ってんな」凄いだろ?こう見えても会社起こして社長やってるからな。

    さて入港即出航・・・と言う訳でも無く、人の乗り入れに荷物の搬入に搬出、燃料の搭載等もあり出航は昼過ぎ頃だそうだ。
    「ライデンの港の出店とはまたちょっと違いますね」「焼きそば無いか焼きそば」「ヴェネディクト、もうちょっと旅の風情を楽しみなさいよ…」「えー、ウマいからいいじゃんかよー」よし、軽く食ってから乗船するか。

    「社長」ん?おおー!エリカちゃん!キミもこの船か!「はい、先生もご一緒に」作家先生も一緒か。ん?確か今劇の脚本やってるって
    「招待状が届いた日から数日徹夜続きの突貫作業で次の演劇の脚本完成させました」お、おお…
    「列車の中でもほぼ眠りっぱなしでしたよ」…それだけヴァイオレットちゃんを祝いたかったんだ。良い事だよ「・・・そう、ですね」
    その作家先生は?「もう乗船して個室で寝てます。わたしは船内で何か食べようかなって降りたら社長を見かけたので…」そっか。まぁ旅は道連れ世は情けっていうしな「その使い方あってるんですか…?」
    「あ!エリカさんだ!」「お、マジじゃん」「ヤッホー、お元気そうね」「皆さんもお元気そうで」キャッキャ

    ・・・面子が揃って来たなあ。あとはこの船でエカルテ島に降りれば、花の結婚式だ。「ホッジンズ焼きそば買っといたぞ」お前ほんとソレばっかだな…

  • 42二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 17:05:21

    89日目午後
    ヒトと物の乗船は滞りなく進む。我々以外の乗船客も少なく年の差夫婦に・・・老紳士の夫婦とその警護の者か。エカルテ島にワインの買い付けにでも行くのだろう。

    定期船が港を出る。あの二人の顔を見るのも久々だ。感慨深い。

    「はー長かったなー」「そうだねー…」漁場避けたり海流に乗ったりで大きく円弧を描く航路だそうから到着は明日の朝だな。
    「直接向かった方が早そうだけど」大型の軍艦でもない限り揺れるしエンジンに負担になるしで良い事は無いんだよ。
    「ふーん、なんだかホッジンズ船乗りみたいだな」友人のいけ好かない兄貴が海軍に居てな…「あ、オレもいけ好かないヤツだって思ってる」

    「でもダミアン様とシャルロッテ様は残念でしたねー…やっぱり見たかったなー」「んまぁしょうがないわよ。向こうはお仕事ですもの」「・・・え?」
    「あ、エリカさん知らないですよね。ダミアン様とシャルロッテ様にも招待状送ってたんですよ」間接的に、だけどな。
    「えぇー…なんだか凄い事になってる…」「まー来ませんけどね」きっと複雑な事情があるんだよ…

    「・・・」

  • 43二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 22:39:06

    89日目午後

    「少々宜しいですか?」「はい?」ん、さっきの警護の・・・
    「カトレア・ボードレールさん?」「え、ええ」
    「・・・」「・・・?」

    「ほらな、わからないモノさ」「・・・・・・・・・・・・・・え?」
    「ククク・・・」「ええぇぇええーーー!?」お、おいカトレアどうした?「このニーチャンがなんなんだよ」

    「だだだ」 だ?「だ?」  「ダミアン様!?」 は?「は?」 「な?大丈夫だって言ったろ?」「ダミアン様お戯れが過ぎます」「・・・・・・」
    おおおおおおいおいおい!?・・・本当に…ご本人?「マジか…」「えっ?えっ?」「こ、来れないって今。」

    「ははは残念ながら本物のダミアン・バルドゥール・フリューゲルはアンシェル王国を妻と共に表敬訪問中だ」
    「なのでここに居るのは背格好と名前が同じただのボディーガードさ」あ、そういう体で…?「そうして貰えると助かる」は、はぁ…
    それではこちらは…?「招待状を送って頂き有難うございます。宛名にあったアルベルタと申します。」アッハイ・・・ん?ではこちらの老紳士は?もしや・・・?

    「んもうダミアン様!」おおおお…しゃしゃシャルロッテ様・・・立派なおヒゲをお蓄えに成られて・・・
    「言ったろ?帽子と付け髭に厚着で身体のラインを隠せば解らないって」「あ、暑いですわ!」「ハハハすまないって」

  • 44二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 01:01:01

    後、10日か………随分と遠いところまできたな………

  • 45二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 07:45:04

    89日目午後

    おおおお二方は公務で来られなかったのでは?「率直に言うと影武者を、な」か、影武者。「出発の段階で2組に別れてる。」
    「アンシェルの方は顔や風体がバレにくい様なスケジュールを組ませて貰った。実際オレ達が居なくても何とでもなる案件ばかりだしな」お、おおお・・・

    「ちなみに」はい「アンシェル側も影武者の来訪に同意している」えっ
    「外遊公表の日に『戦争継続派による不審な動きが起きる可能性アリ』と伝えたらな。影武者でも即了承して貰えた」はあ・・・
    「そしてこのアンシェル側も巻き込む算段はシャルロッテの提案だ」「こういうのはコトが大きい方がバレにくいのですわ」け、賢明なご判断で・・・

    「でもそれってアンシェル側にとってはサギみたいなもんじゃねーの?」ヴェネディクト!ストップ!
    「ブッハハハ!そうでもないさ。実際こっちの旅程がバレたら継続派が調子に乗るからな」「ふーん?」ヴェネディクト!!ステイ!ステイ!

    「ちなみに」まだ何か…「この船の船員全員”何故か”、フリューゲルとドロッセルの衛士や官女で構成されてる。」えっ
    「皆協力的でな、全員何故か同時に数週間程休暇を取って何故かこの定期船の船会社で臨時で働いてる。」そ、そこまで
    「オレ達を本当の意味で夫婦にしてくれた恩人の結婚式だからな。ここで出なけりゃ王族以前に人として沽券に関わる。」は、はあ…

    し、しかし「ん?」案外バレないものですね・・・「んー…服装は人を作る、なんて言う位だしな。」
    「ボディーガードの恰好して神妙なツラで立ってる男が、まさかフリューゲルで王様やってるだなんて誰も思わんさ」 ま、誠に申し訳ない・・・

    ハァ…規模が凄すぎてもう何が何だか・・・「準備した甲斐があったってもんだ」「ダミアン様もアルベルタも面白がって!」「フフ、申し訳ありません姫様」

  • 46二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 16:15:38

    90日目早朝
    空が白みだす波止場の朝。朝の空気が涼しい物から冷える物に変わってきました。
    数日前に受け取った電信による通達では、今日の定期船で式の参加者の方々が島に到着するそうなので出迎えをします。
    ただテイラーさんや奥方様他数名は到着が数日ずれ込むそうです。式まで間に合って頂きたいです。

    「朝は少し冷え込むようになったね」はい、でも…少佐が一緒だと・・・暖かい、です。「ヴァイオレット…」少佐…

    90日目早朝
    船のデッキから目的の島が見える。波止場に接岸する為に船の速度が落ちる。
    ゆっくり近づく波止場。定期船からの荷物を待つ島民であろうか何人か人が立っている。
    その中には見慣れた金髪に碧眼の少女が片腕の青年に寄り添い・・・

    「あの…朝っぱらから凄いイチャイチャしてるカップルが見えますよ・・・」
    「あー、こんな距離離れててもバッチリ誰かわかるのがスゲーよ」
    「情熱的ねえ…こんな冷えるのに…」
    「うわぁ・・・ヴァイオレットうわぁ…」

    ハハハ…

  • 47二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 22:19:04

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 22:30:13

    90日目早朝
    「皆さんご無沙汰しております」波止場で出迎えるヴァイオレットにはドールの服装をして貰った。ヴァイオレットらしさ、というべきだろうか。とても良い。

    ホッジンズやその部下の皆さんだ。皆ヴァイオレットの顔を見て喜んでくれている。
    「ヴァイオレットちゃん、元気そうで良かった」「はい社長、元気にしてます」
    「・・・」「・・・」「・・・えーと」「・・・ちょっと!」

    「・・・久しぶり、ヴァイオレット!仕事辞めて以来だから…」「アイリスさんお久しぶりです。半年ぶり程でしょうか」
    「あー、元気でやってるみたいじゃねーか」「・・・うん、元気そうで良かった」「ふふ、そっかー」

    「ヴァイオレット!戴冠s…ゴホンあの時以来ね!元気そうで良かった!」「シャルロッテひm」「ストップ!ゴホン、今日ココに来たのは”ただの”シャルロッテよ。」
    「フリューゲル王妃様とは何の関係も無いわ。ね?」「そうそう、オレも”ただの”ダミアンだ。その辺宜しくな」
    「・・・畏まりました。では、ダミアン様、シャルロッテ様」「お久しぶりですバイオレット様。」「アルベルタ様。ご健勝そうで何よりです」「ふふ、有難う」
    「・・・ダミアン様」「・・・まぁ…いいんじゃないか」「・・・」

    本当にフリューゲルの王夫妻が来るとは・・・ヴァイオレットの人徳だろう。…それに素性を隠してくれている。島での滞在中は普通に接しようか。

    「大変ご無沙汰しておりますオスカー様、イルマ様、アルド様」「うぐふぅぅ!!!!ヴぁ、ヴァイオレット!!おめ、おめおめ・・・うううう!!!」
    「オスカーさん涙腺そんな脆かったっけ…?」「イルマ、いいじゃないか泣かせてやれ・・・」
    「!?・・・そう、か」「・・・」「・・・」

    「ルクリアお久しぶりです」「ヴァイオレット久しぶり。元気そうで、グス、よかった・・・」
    ヴァイオレットから聞いた事がある。同じドールの学校に通っていたという友人の女性だ。
    「えーっと・・・」「?」「いやいや大丈夫!うん、頑張ったね」「・・・?」

    この後ヴァイオレットと共に挨拶を済ませ仮宿まで案内する事に。何故か皆一瞬怪訝そうな顔をするのだが…やはりこの眼帯に隻腕のせいだろうか。
    「少佐は片目でも片腕しかなくても、とても・・・素敵です」ヴァイオレット、お客様の前で恥ずかしいよ…

  • 49二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 06:39:56

    90日目
    案内された仮宿を割り振られ式が始まるまでこの島でその時を待つ。
    この瞬間も新郎新婦・・・ヴァイオレットちゃんとギルベルトは色々と準備の真っ最中なのだろう。
    「大体終わってるみたいよ。」あ、そうなの・・・・「式が始まるまでこの島でのんびりしましょ?」そうだねえ・・・

    <ガチャ
    「ホッジンズいいか?」ん?ベネディクトどした 「多分これみんな聞こうと思って黙ってたんだろうけどさ」勿体ぶるなよ、なんだ?

    「ヴァイオレットさ」うん 「妊娠してね?」 あー・・・・言わなかったっけ・・・?

    「姫様も王様も一瞬絶句してたじゃねーか」そ、そうだったかな?
    「やっぱり!クラウディアあなたこんな大事な事なんで言わなかったの!?」「いやはやビックリだわ・・・」「・・・先生感涙してたのにヴァイオレットのお腹見て冷静になっちゃってましたよ」
    あれ?オレ言ってなかったっけ???

    <コンコン!
    あ、はい? 「失礼しますわ皆さまごきげんようヴァイオレットお腹大きくなかった!?」あ、シャルロッテ様・・・妊娠の事、手紙に書いてませんでしたっけ?「初耳ですわ!!!」あっれー?!
    「いやー、まぁ惚れた男を追ってこの島に来たって聞いたからまぁ解からんでもなかったが・・・結構大きくなかったかアレ」「ダミアン様もう少し穏便なお言葉に・・・」
    えーと前にギルベルトから聞いた話から逆算すると・・・多分3ヶ月くらい?「この島来てすぐじゃありません事?!?!!!」そっすね…

    <コンコンコン!!!
    はい? 「すいませんみんな気づいてるヴァイオレットのお腹!?」あーイルマさん
    「イルマ落ち着け、好き合った男女の事でとやかく言うのも」「解ってるけど!ねえ??!!?」
    「オスカーの奴、『初孫』とか言い出してるが大丈夫なのか」作家先生・・・精神にダメージを…

    <コココココン!!!
    はいはいはい 「皆さんちょっと良いですかヴァイオレットの事なんですけど!!」あー、ルクリアさん今その事で・・・
    「あ、やっぱり気づきますよね…3ヶ月くらいなんですかね・・・」大体、はい。「ヴァイオレット、ラヴラヴ過ぎる…」

    そうか会社の皆に言った気になってたな・・・自分でも相当動揺してたんだなあ・・・
    「えーとこれはつまり…」ベネディクト?「やっちまった結婚?」もうちょいソフトな表現しよっか?

  • 50二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 16:53:15

    91日目
    島の市場を同じドールの先輩方と見て回る。お兄ちゃんへのお土産は…ワイン?うーん、お酒浸りになってた昔を思うとちょっと…
    「わ。」どうしました?「スッポンだって」スッポン・・・亀?っぽい?・・・・え?ヴァイオレットが?・・・はえー…

    91日目
    『お客様に大変失礼な事だとは重々承知なのですが』
    花婿殿からイルマと共にこの島の学校に呼ばれた。ピアノの伴奏をしてくれないか、との事。
    ・・・仕事以外でピアノを人前で弾くなど何年振りか、しかも子供達の為に、と。腕が鳴る。いくらでも弾けてしまいそうだ。

    91日目
    ダミアン様とアルベルタと共に島にある灯台へと散歩に向かう。なんでもこの島の郵便業務も請け負っているらしい。
    良い風。少し冷えるけど日の光が温かい。
    ・・・こんな風に公務にも何にも縛られずに出歩くのは初めてだ。しかも大好きな人達と…ワクワクする。「まあ護衛が距離とって付いて来てるけどな」それでも!ですの!

    91日目
    砂浜から遠く向こうにはテルシス大陸がかすんで見える。こんな島にも戦争で軍隊がやってきたなんて信じられない。
    「ここが今の彼女の生活なんだな…」先生どうされました?「いや、あんなヘトヘトになるまで詰めて原稿を仕上げたのに…もう次の話を書きたくて仕方がないんだ」
    …わかります。あの子の事とこれからを思うと湧き水の如く・・・ですね「はは、その通りだ」


    91日目
    「社長から皆様に伝達して頂けたと思っていました」いやすまんヴァイオレットちゃん…こればかりはうっかりしてたよ。
    「私の妊娠した事に何か問題があるのですか?」イヤそうじゃない!全然そうじゃない!皆ヴァイオレットちゃんの妊娠は喜んでた!
    ただボクがね?伝え忘れちゃっててね?みんなここに着いてから知ったもんで驚いちゃっててね?「はい。」あの後皆からお説教貰っちゃってね…

    「重要な連絡事項は早急、的確にお願いします」…はい。

  • 51二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 00:21:51

    92日目

    「子供たちに歌を教えるのって結構面白いのね」「式が始まるまでは手持無沙汰だから丁度良い」
    イルマ、アルド両氏が今日も授業に参加してくれた。
    学校に眠っていたピアノも昨日今日と命を吹き返したかのように音楽を奏でる。プロは凄いな…

    「ピアノだけでも良いのだが」 はい。「合奏が出来ればもっと音に広がりが生まれるんだがな」なるほど。
    この学校にある楽器はこの古いピアノと…何があったかな・・・

    「ヴァイオリンはどうだ?」ダミアンさん唐突ですね…さん付けでいいのでしょうか「良いんじゃないか?」ノリが軽い。
    「シャルロッテと散策してたら音楽が聞こえてきてな」「せっかくだから荷物から持ってきた。手習いレベルで申し訳ないが」

    こうしてピアノとヴァイオリンによる合奏が始まると、子供たちが手を叩きながら踊り出し、それに合わせてイルマさんやシャルロッテさんも・・・
    学校にはいつの間にか村民も集まり、演奏会の様相を呈していた学校がいつの間にか・・・宴会場に変わっていた。

    飲み踊り歌う人々と共に私とヴァイオレットも踊り出す。今日の夜は長くなりそうだ。

  • 52二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 08:28:07

    93日目
    「ヴァイオレット、これ!」
    その日2人で朝食を取った後、少佐と私の愛のsジルベール邸の玄関先を訪れたのは…ルクリア。
    そして彼女から差し出されたのは手紙の束。

    「へへ…本当はここに着いてすぐ渡したかったんだけど、なんかゴタゴタしちゃって」
    自動手記人形養成学校時代の同期のドール、ローダンセ教官、そして自分自身からの手紙、だとの事。
    ・・・今、読んでも?

    「あっ、ごめん!今日の夜にでも読んで!・・・ちょっと照れ臭いから」
    了解しました。今日の夜、拝読させて頂きます。
    「へへ…ヴァイオレット」はい
    「良かったね…」はい
    「結婚、おめ、で、と・・・!ごめ・・・嬉しく、て…」は、い

    「グス・・・よし!」お手紙有難うございました。大切にします。
    「・・・ヴァイオレットこの後は?」この後、郵便配達業務があります。
    「わたしも付いてっていい?ヴァイオレットの働いてるところ、見たいな」はい、見てください。「へへ…ありがと」

    「少佐さん?じゃなくってジルベールさん。でいいのかな?ご結婚おめでとうございます!」「ありがとう。君の様な人がヴァイオレットの友人でいてくれて凄く嬉しいよ」
    「へへへ・・・こちらこそ、ですかね?へへ・・」「ふふ…、ヴァイオレット?なんで体を抱きしめ、ちょt苦しいかなヴァイオレッtちょっとストップ待つんだベッドの方にこの後学校ちょt」

    「おっとお…お邪魔みたいですので退散しますね!ヴァイオレット!お仕事の見学はまた今度ね!!」はいフー、フー、今日はありがとうございフー、フー、ました。「うん!それじゃジルベールさんも!がんばって!」「・・・!・・・!」


    「いや~…ヴァイオレット本気でラヴラヴだったな~…」「あらルクリアちゃん」
    「あ、カトレアさん、アイリスさんにエリカさんも。」
    「ヴァイオレットに改めて挨拶したいんだけど今家に居る?」

    「う~ん、あと・・2時間後くらいの方が良さそうですね~…」

  • 53二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 17:35:17

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 17:49:10

    94日目
    結婚式の日まで一週間を切ってはいるが、それはそれとして日常は有るし学校の授業もある。
    昨日は急遽休みを頂いてしまったので子供たちに迷惑をかけてしまった・・・猛省せねば。
    えー…「…」「…」「…」「…」「・・・」「・・・」授業を始めますね。

    前回の続きが…えー方程式解法第5章「はいせんせい!!!」はい何かな。
    「まどのそとに人がいっぱいいます!」うん、そうだね。えー、私の結婚式に出席してくださるお客様が授業を見学したいとの事で、今日は教室の外で授業を見学して頂いています。

    皆緊張しないでいつも通r「あとなんでつえをついてるんですか!!」えー…ちょっと、ね。「ようつうですか!!?」
    「クックッ…!」「ダ、ダミアンサマダメデス・・・クク」「ヨウツウッテ・・・!」「ワラッチャワルイデスヨ・・!」
    えー…うん。そうなんだ。だから今日は椅子にも座ったまま授業をさせt

    「うちのおじいちゃんが腰にきく新しいしっぷたくさん用意したからまたつかってくれって」

    「ブッハッハッハッ!!!」「フフ、ダ、ダミアンサマ・・・ワ、ワルイデスワ・・・!」「フ、フフッフッ・・・!!」「アッハッハッハッハ!」
    ハハハ…ありがとうな…・・・あと皆もうちょっと緊張しようか・・・?

  • 55二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 22:49:37

    いっき見した
    最後まで駆け抜けて欲しい

  • 56二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 00:26:34

    95日目
    今日は定期船が港に入ってくる日だ。そして私達の結婚式に出席してくれる大事なお客様も今日のこの船に乗っている。

    入港、荷物の搬入に積み込み、そして目的の人物が降りてくる。エヴァーガーデン夫人とテイラー・エヴァーガーデンだ。

    「挨拶もいいけど、貴女のお腹の方に驚いちゃったわ」「ヴァイオレットにんしんしてるの?」
    この話題を振るとヴァイオレットは特に上機嫌になる。私も嬉しさと気恥ずかしさが混ざり合った気持ちで顔が赤くなる。
    3人で盛り上がっているようだ・・・ヴァイオレット、お二方とお連れのメイドさんを予定のお部屋に。「了解しました、それではこちらに」

    …さて。私は今日来る予定のもう一人を「久しぶりだな、ギル」・・・兄さん、久しぶり。
    「元気そうだな」あぁ、なんとかね。「・・・元気ならいいんだ。」

    兄さん、今日は来てくれてありがとう。嬉しいよ。「・・・私はお前に何もできなかったからな。これ位何でもないさ。・・・ヴァイオレットはどうした?」
    あぁ、さっきエヴァーガーデン夫人達を仮宿に「なぁ、ギル。」ん?

    「本当に、いいんだな?」・・・・・・・いいもなにも、私には彼女しかいないし、彼女だから一緒に居たいんだ。

    「そうか・・・、だがもし、もしも考えが変わる様な事があれば私に連絡しろ。」無いから大丈夫だよ・・・

    「大人しく従順で器量良しの名家の娘を幾らでも用意するしそうすればお前も晴れてこちらに戻(ゴリリッヂャキッ)れるなんて事は一切考えていないので二人で末永く幸せになって欲しい」
    「だからヴァイオレット私の頭に痛い程突き付けているその銃を下す前に出来ればその剥き出しの殺意を抑えては貰えないだろうか?」

  • 57二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 08:43:02

    96日目

    本日は私と少佐のラヴラヴお披露m…結婚式で纏う衣装の最終調整をするそうです。
    村の仕立てを得意とする女性達と共に村の集会所に集まり、私が着ている衣装の寸法を手直しして頂きます。
    式の列席者の女性達も見学したいとの事で同席されています。 す、すこし恥ずかしいです…

    「ヴァイオレットってさー」?。アイリスさんなんでしょう。「妊娠三ヶ月ぐらいなんでしょ?」先生からはその様に伺っています。
    「全然身体のライン崩れてないのね…」?。らいん?ですか?「あー、全然太ってないって事。だから余計にお腹の張りが目立つんだよねー…」

    「なんか特別な食事とか秘訣とかって無いの?」…何故か他の方々まで私を凝視しています。
    …私は体力を維持する必要な量の食事を取っているだけで…特別な何かと言われても、思い浮かびません。

    「そっかー、やっぱ地道な努力が一番なのかなー」「んふふふふ」「エヴァーガーデン夫人?どうされました?」
    「俗っぽく言えば『聞くだけ野暮』、って事かしら?んふ」「………あっ」「んふふふふふ、ね?」「…ハイ」

    アイリスさんやエリカさん、シャルロッテ様の顔がみるみる赤くなっていきます。
    他の方達は何かを悟ったような、全てを理解したかの様な表情をしておられます。ルクリア?何故興奮しているのですか?

  • 58二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 08:43:54

    すげぇ…

  • 59二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 17:48:48

    97日目
    結婚式の予定日まで片手の指で足りる程の日数にまで迫ってきた。
    まぁ私の場合は片腕しかないので指を折っても5日までしか数えられないが。

    「その様な、いたたまれない事は仰らないでください…」いつか使ってみたかった隻腕ジョークだったんだ。ごめんヴァイオレット。
    「因みに私の場合は本来の自分の腕が無いので指を折って数える事すらできません」・・・本当にごめんヴァイオレット…

    「む、無腕じょーく、です。」…ヴァイオレット…そんなキミも素敵なんだ…「少佐…」ヴァイオレット…


    「ヴァイオレットちゃんもギルベルトもそのジョークは流石に…」
    「盛り上げようと頑張らなくっていいから…」
    「盛り上げようとした掴みが隻腕ジョークって芸能関係長いけど初めて見たわよ」
    「というか二人とも『皆さん夕餉をご一緒に如何ですか?』って誘って来たのに、いきなりイチャイチャしだすのすごくないですか?」

  • 60二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 23:13:26

    後、3日か………ワクワクしてきたな………

  • 61二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 00:31:00

    98日目

    この島唯一の教会。定期的に結婚式の打ち合わせを行っていたが今日で話し合いも最後になる。
    『教会で簡単なリハーサルをしよう』という話になり、私とヴァイオレット、そして島外からの訪問客や島民数名が並ぶ。

    事前に決められた席に座り、牧師様が開式の詔を捧げ、新郎の私が先に牧師の前に、その後ヴァイオレットが私の隣に立つのだが…少し問題が発生した。

    『新婦の手を取り、共に歩く役は誰にするか』で一悶着があったのだ。
    私の知らぬところで激論が交わされていたそうだ…ヴァイオレット、初耳だよ…「サプライズです」お、おお…

    「ですから作家先生は只の依頼者でしかないんですから私が一緒に歩いた方が良いんですよ」
    「ホッジンズさん、父親である私とその娘が一緒にヴァージンロードを歩く…何の問題があるというのですか?」

    ホッジンズもオスカーさんも何かに憑りつかれたかのように議論が白熱している。
    エヴァーガーデンの家の方なんですから奥様が一緒に歩かれては…?「男の人の希望って叶えてあげたいじゃない?」面白がってますね…「んふふ。」

    「お二人とも、諍いを収めて下さい」ヴァイオレットがとうとうこの不毛な争いに終止符を打つ気になったようだ。
    ちなみに他の出席者は用意されたお茶とお菓子で寛いでいる。

    「社長、貴方は私に軍人以外の別の生き方を教えて下さった、とても大切な方です」「ヴァイオレットちゃん…!」
    「オスカー様、貴方は私に文学と物語から受ける感嘆や情熱の意味を教えて下さった、とても大切な方です」「ううう…ヴァイオレット…!」

    「ですがヴァージンロードを共に歩いて貰うのはルクリアだと初めから決まっていた筈です。」えっ
    「そんなヴァイオレットちゃん!」「頼む!!後生だから!!」二人とも往生際が悪い…というか決まっていなかったんじゃ…?

    「お二人にご納得頂けなかっただけで決定事項でした」そ、そうか…二人とも少し人騒がせじゃないか?「ギルベルト分かってない!」「娘の晴れ舞台だぞ!!」う~ん…?


    「因みに」ん?「少佐と共に歩いて頂くのはテイラーさんです」こんなギリギリまで知らなかったよ…「サプライズですから」

  • 62二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 08:27:11

    99日目
    式を行う場所は”海へ感謝を捧げる丘”。まだ昼間は暖かく風も少ないのでそこが良いだろうと最初に決まった場所です。
    椅子を並べ祭壇を設置。当日には絨毯を敷き、花をあしらいます。 …後は明日が来るだけです。

    村の方々のご厚意により、結婚式の前日祭を行う事に。「久々にめでたいんだからワシらもご相伴させてくれ」との事。
    このまま式当日まで飲んで歌うのは流石に控えた方が良いと思われます。

    昼間は市場として使われる広場が今日だけは祝宴の会場になります。島の皆さんやゲストの方々が楽器を奏で踊っています…そこには子供に手を引かれ少佐も一緒に。
    子供たちと手を取り踊る少佐を遠目に、私はそれを見守って「ヴァイオレット~?どうしたの?少佐さん踊ってるよ~?」ルクリア…

    「お酒飲んじゃダメなんだっけね」ルクリアのカップには半分ほどのワインが注がれています。少し酔ってますね…
    「なんだか元気ないね」…そうでしょうか「あ、マリッジブル~?少佐さん泣いちゃうよ~?」解りませんが少佐は泣かせません。「ふふ」 

    ・・・・私は「ん?」本当に良いのでしょうか「何が?」幸せになって。「少なくともここにいる人達は皆大歓迎じゃないかな!」
    ・・・・私は、戦争の武器として育てられました。「・・・!」
    私は数え切れない程の、沢山の人の命をこの手で、奪い、殺し、ました。「…」

    武器だった私には、人を殺した意識すらなく、目の前の、邪魔な物を退かしていた。そんな記憶しか、ありません。「…」
    戦って殺して、戦って殺して、戦い続けて、殺し続けて… 「…」

    命を奪った人達にもきっとこんな幸せな未来があったんです。祝福されて好きな人と一緒になる未来が「……」
    沢山の未来を奪った私の手。千切れて、機械の腕になってまで、私は、生き延びています。「…」

    戦地から助け出されて、社長の下でドールとして働いて、少佐の死を知った時、私は人の命の重さを知ったんです。
    そして少佐が生きていると知った時「生きていて良かった」と思ってしまったんです。人を殺め続け、人の未来を、奪い続けた私が。「…」

    きっと私は地獄に落ちます。間違いありません、でも、明日だけは、この瞬間だけでも、幸福でいたいんです。少佐と、一緒に、居たい。「…」
    わがままで、身勝手な願望です。私に許されるとは思えません。必ず罰が、下ります。必ず… 「・・・・」

  • 63二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 15:12:17

    99日目
    「昔、さ」…はい「両親が戦争に巻き込まれて死んじゃったって言ったじゃない?」…はい

    「両親が死んだって聞いた時は凄く悲しくて、つらくて、でも何かにぶつける事も出来なくて」
    「ただ北部の人を恨んだんだ。『あなた達が戦争を仕掛けてきたからお父さんとお母さんが死んだんだ』って。」
    「顔も見た事もない誰かをさ。意味ないのにね」 ・・・

    「でも戦争が終わって、お兄ちゃんが戦争から帰って来て…」「ただただほっとしたんだ。『生きててよかった』って」
    「その時、怒りとか悲しみとか憎しみとか、そういうのが全部パって消えちゃってさ。北部だとか戦争だとかどうでもよくなっちゃった。」 …
    「勿論、お父さんとお母さんが死んだのは悲しいけどさ」「それでも何故か許せるようになったんだ」 …

    「ここに来た時だって、心の中に悲しさとかそういうのが又出てくるかもって思ったけど、何もなくて」
    「ここの人達はみんな親切で…みんなヴァイオレットが好きなんだって伝わって来たよ」 ・・・

    「それにもし誰かがヴァイオレットに怒りとか許せない感情とかぶつけてきたら」
    「一緒に謝ってあげる」 …

    ……謝っても許して、貰えなかったら 「その時は相手が許してくれるまで何度でも謝ったげる。いつか許して貰えるまで」…ルクリア
    「少なくともここで飲んで踊ってる人達でヴァイオレットを助けない人はいないよ」 …そう、でしょうか「そうだよ!」 …

  • 64二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 15:15:31

    99日目

    「それに、さっき地獄だなんだって言ってたけど」 …
    「落ちても私が引っ張ってあげる!」 …!
    「こう見えても結構力あるんだよ?お兄ちゃんがお店の前で酔っぱらって寝てた時も担いで家までおんぶしてったし」 …

    わたし、けっこうおもいですよ?「なら二人で引っ張ったら?」 ! 「イルマさん」 「ハイとなりゴメンねー(ヨッコイショー)」
    「私も貴女の手紙に救われてこうしてここに居るのよ?貴方がつらいなら手助け位してあげたくなるわ」
    「彼…フーゴの事、踏ん切りはついたけど忘れた訳じゃない。でも悲しくても前に進める様になったのは、貴女のお陰。」 …
    「それに舞台女優って筋力使うのよ?重たい衣装着て2時間立ちっぱなしだったり。」 …ふふ

    「それに」 ! 「シャルロッテさん…」 「ヴァイオレットが地獄に落ちたらわたくしとダミアン様の結婚が許されていない様なものですわ」 …そう、で、しょうか?
    「そうに決まってますわ!もし誰彼がヴァイオレットを地獄に落としたりでもしたらフリューゲルとドロッセルの全軍率いて地獄に吶喊いたしますわ!」 「ハハハ…」 「スケールが凄い」

    わたし、生きてても、幸せになっても、いいんでしょうか
    「貴女の幸せ邪魔する奴はオペラ界の全権力使ってでも追い込むわ」
    「わたくしの目の黒い内は何者にも何もさせませんわ」
    「さっきの話聞いてもさ、わたしヴァイオレットには幸せになってほしいって思う」 …許されない、ですよ。

    「許されなくたって悲しくたって、もうヴァイオレットは一人じゃない」「もう、一人の身体じゃないんだよ?」 あ…
    「つらくたって泣きたくたって今のヴァイオレットにはもうお腹に大切な人との子供がいるんだよ」 
    「その子が幸せになる様に、辛く悲しくたって、さ。もうひとりじゃ、ないんだ、よ?」 …はい、そう、です。少佐と、この子の…為に、生きます。

    「うん!よく言った!…へへ、なんか偉そうだったね」「そんな事ない、すごく良かった」「…泣いて悲しんでる暇は無いですのよ?」
    「そうそう。結婚式、上手くいくよ!」「成功させるに決まってるわ!」「わたくしの名誉に賭けますわ!!」

    ありがとう、ございます「へへへ…明日はヨロシク!」
    はい。よろしくお願いします。「んふふー」

  • 65二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 23:19:05

    申し訳ない。なんかすっごい長くなってしまいました。

  • 66二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 23:19:46

    >>65

    構わない!私が許可する!

    是非最後まで頑張ってください!

  • 67二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 00:30:01

    100日目

    早朝、日も登らぬ内に目が覚める。隣には今日私の花嫁となる人が寝息を立てている。昨日は皆で遅くまで騒いだからな…
    数分見つめている内に彼女が目を覚ます「…おはよう、ございます」 おはよう。 そろそろ夜明けだ。今日もいい天気になりそうだ。

    いつも通り朝食を摂る。そこまで頻繁に会話をしてはいないが何故か周囲からは「イチャイチャしている」と言われる。不思議だ。
    「今日で」ん?「私達、夫婦になるんですか」そうだよ。おまえ。「!…恥ずかしいです…あ、あなた」 !…ちょっと恥ずかしいね。「…ふふ」…ははっ

    「ゲフンゲフーン!!」 !!?!  「!!?」 「おはよう諸君、いい朝だ。日も登って来たぞ!」 ホ、ホッジンズ…? 「ようギルベルト、ヴァイオレットちゃん」
    「イヤすまんな、何度もノックしたんだが返事がなくてな」「鍵も開いてたし声もかけて扉開けたら目の前でキミらイチャついててな。」
    … 「…」「まーこんな朝から尋ねたのにもちゃんとした理由があってな」 何かあったのか? 「あぁ、思ったより深刻な、な。」 え…

    骨折?「そうみたいなんだよね。」
    昨日開かれた前日祭。皆で盛り上がっていたが『明日の事が有るのでお先に失礼』と仰ったのは…村で唯一の教会を運営する牧師様。
    自宅へ帰り床に付こうとした時、誤って小さな段差を踏み外し足の骨を折ってしまった。との事。
    折った直後は気づかずそのまま床に就いたが時間が経つにつれ痛み出し、日も差さぬ早朝に村の医者を叩き起こし、診せた所『コレ骨折してるわね』との診察結果が。

    元々お年を召されてはいるが本人は元気で…杖を付けばいい、とは言うが、怪我人を動員してまで結婚式を挙げる、というのは些か心持が悪い。

    ではどうするか、という話で喧々諤々の議論が始まる。
    ”居なくてもどうにかなるだろ””何の為の結婚式だ”
    ”本島から呼ぶか””時間が掛かり過ぎる”
    ”いっそ延期するか””もうこのタイミングで人は集まらない”等々…

    う~ん、どうすれば「俺がやろう」え?兄さん?「俺が牧師の代わりになる」…あ、海軍将校…「ああ」
    そうか、確かに兄さんならできr待つんだヴァイオレット無言でファイティングポーズを取らないでくれ大丈夫落ち着いtその長椅子8人掛け当たったら死んじゃうから上段で振り被r冷静に

  • 68二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 00:36:30

    100日目
    何とかヴァイオレットを宥め賺し、兄さんの提案を採用する。本当になんとかなりそうだ。
    「なんであのオッサンが?」「あー、ベネディクトは知らないか」「あん?ホッジンズ?」
    「歴史的に軍艦の艦長ってのは外交官を兼任する事が多くてな。」「ふーん?でも今回は牧師だぜ?」

    「えーとだな。そもそも外交官ってのは自国や相手国の文化や慣習、宗教、礼節なんかを把握しとかないといけなくてな。」
    「相手国とのちょっとした慣習の違いで諍いが起きて、戦争に発展する可能性だってあるからそういう情報は常に刷新しないといけない」

    「そして軍艦は頻繁に他国の領海に友好、敵対関係無く足を踏み入れるわけで、その都度外交官を呼んだり書類を作成させるのは手間になる」
    「だから軍艦の艦長として抜擢される海軍将校は外交官としも振舞える様に、様々な礼節やマナーを陸軍将校なんかよりたっくさん覚えさせられるんだよ。」「へぇー…」

    「軍艦だと結婚式もだが…葬式もしたりするからな。従軍牧師や神父が乗ってる事が多いんだが」
    「そういった冠婚葬祭に関する儀式を艦内で正しく、責任を持って執り行えるように、海軍の上級将校はそういう資格を持ってたりするのさ」
    「今回はディートフリートが牧師として振舞う事を国の教会が許可してる、ってとこか」

    「へー…ホッジンズまるで教師みたいだな」
    「実は死んだと思ってた友人が見知らぬ島で教師やってててな…」 本人の目の前で言うか…

  • 69二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 08:28:17

    100日目
    背広姿に首からストールをかける。これで立派な聖職者の完成だ。兄さん、ありがとう。「こんな事で問題が解決するなら訳もない」
    …ヴァイオレット、大丈夫だからそろそろクラウチングスタイルで身構えるのを解除してくれないか?「了解しました。…命拾いしましたね」落ち着くんだ。

    さぁそろそろ時間だ。皆着替えて…結婚式を始めよう。
    ______

    「カトレアさん、胸元閉めてると違和感凄いですね」「それ程でも、無いんじゃないかしら…?」「いやいや」
    「テイラーさん、可愛いドレス」「今日の為にっておくさまのわかい頃のドレス仕立て直したんだって」
    「シャルロッテ様の着こなし参考になるなー…」「お褒め頂いても何もお出しできませんわよ?」
    ______

    「お前ベネディクトまたハイヒール履いて…」「一応普通の革靴持ってきたけどその方が良いのか?」
    「オスカー、大丈夫か?」「アルド…凄い緊張してきたよ…娘の晴れ舞台だってのに…」「…(何も言うまい)」
    ______

    花婿が初めに花嫁の衣装を間近で見る。「ど、どうですか?」何度も観たその姿だが、今日だけは…格別の姿に見える。綺麗だ。「あ、ありがとうございます…て、照れます」
    既に列席者、島民全員が外で待っている。行こうか。「…はい」

    私の残った手で彼女の肘まで伸びた手袋に包まれた機械の手を取る。
    衣装部屋代わりの集会所の外には、何時も見慣れた荷運び用のロバと荷車が一台づつ並び、生花といろ紙とリボンで飾り付けられ私達の出番を待っていた。

    私が先に乗り込み彼女をエスコートする。この日の為に取り付けられた座席に彼女を座らせ、その後私が。
    運転手さん。お願いします。「任せてくれ」…ダミアンさんすいません。こんな役を。「いつも誰かに牽かれた馬車にしか乗ってなかったからな。新鮮で楽しいぞ」

    そしてゆっくりと我々を乗せた荷車…馬車は先導の馬車と共に村の目抜き通りを進む。道沿いに並んだ人々が花弁や紙吹雪を空に撒く。そして馬車の後を人々が付いてくる。ゆっくりと。祝福しながら。
    ヴァイオレット、まだ泣いちゃダメだよ「で、でも…しょうさも…」そ、そっか…気づかないものだね「そうですよ…」

  • 70二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 16:52:09

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 16:54:19

    100日目

    牧師とエスコート役、そして新郎新婦を乗せた2台の馬車が沢山の島民、列席者を引き連れ目的の丘へ辿り着く。
    設営完了間近のこの丘に、先導の馬車から、白い長絨毯が降ろされその身を祭壇まで伸ばしていく。これで野外結婚式場の完成だ。

    祭壇に牧師が立ち、列席者が椅子に座り始める。そしてエスコート役の二人が私達の馬車の脇に。
    「ジルベールさん、わたしがえすこーとさせていただきます」ありがとう。よろしくお願いするよ。「はい!」

    「ヴァイオレット。」「ルクリア…宜しくお願いします」「へへ…宜しくね」

    「これよりジルベール、ヴァイオレット両名の結婚式を行う」兄さんが、牧師が挙式の宣誓を始める。
    「新郎、前へ」 さ、行こうか 「はい!」
    テイラーの手を取りヴァージンロードを進む。ほんの十数歩進むだけなのに。熱に浮かされてしまったかの様な動悸と緊張。
    参加してくれた皆が見てくれている。祝ってくれているだろうか、喜んでくれているだろうか。そんな事ばかり頭に浮かぶ。

    長い長いヴァージンロードを進み祭壇前に到着できた。兄さん、よろしく頼む。「あぁ、任せろ」

    「新婦、前へ」 「ベール下げるね」 「はい」 「ふふ…おめでとう」 「まだ早いですよ」 「ヘヘ…それもそうだね」
    ヴァイオレットがルクリアさんの、エスコート役の友の腕を取りヴァージンロードを進む。私は…言葉に出来ない感動で胸が満たされる。
    ホッジンズとオスカーさんが号泣しているのが見えたが大丈夫だろうか。「ほっといていい」 あ、ああ…

    「花嫁をよろしくお願いしますね。ジルベールさん」
    花嫁をエスコート役のルクリアさんから受け取る。ヴァイオレット…綺麗だ。「ありがとうございます…」

  • 72二次元好きの匿名さん21/12/03(金) 23:32:13

    100日目

    「新郎新婦、揃ったな」
    「本来ならばここで聖書の語句を引用し、夫婦の門出への訓戒とするのだが…お前等には神への賛辞なぞより大事な物があるだろう」

    「…」兄さん?
    「ギル、私は…お前に苦労ばかり押し付けてきた。」
    「家の事、家族の事、仕事の事、私がすべきだった苦労を皆お前に背負わせてしまった」
    「だがお前は、自分の責務として、全部背負って歩みを止めなかった。その結果が…」
    「頼むからもう無茶はするな。ただ安寧に生きてくれ」

    「花嫁とお前が昔初めて出会った時の事を思い出す。」
    「お互いつらい環境に身を置かせてしまった。厳しくつらい世界を日常の風景だと思わせてしまった」
    「辛く険しい、人の心が荒廃していた時代だった。だからといって行いが許される事は無いだろう」
    「悔やんでも過去は消えないし記憶から無くなる事は無い。きっと自分の行いを嘆き悔いる時が来る。」

    「だから、花嫁の、ヴァイオレットの傍にお前は居てやれ」
    「ヴァイオレット。お前もだ。こいつの傍に居てやってくれ」
    「これは命令でも強要でもない。私からの、お前の兄としての建っての願いだ」
    「どうか、病める時も健やかなる時も、お互いを思いやり、幸せになって、くれ。頼む。」

    あぁ兄さんに言われずとも、解ってるさ。私は、ヴァイオレットを、生涯の妻とし、永遠に愛する事を、ここに、誓います。
    「うぅ…私、ヴァイオレット・エヴァーガーデンも、ジルベールを、生涯の夫とし、え、え、永遠の、愛を、ちかいます」

    「お前ら、泣くんじゃない…新郎と新婦が泣いてたら…式が進まないぞ…」
    兄さんだって…

  • 73二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 07:28:16

    100日目

    「…さぁお前達…指輪の交換だ。新郎は新婦の手袋を外して指輪を嵌めてやるんだ」
    彼女の手を取り手袋を外…ルクリアさんに手伝ってもらい外す。
    彼女の銀色に鈍く輝く指。そしてその彼女の為に造ってもらった指輪。同じアダマン銀製の結婚指輪だ。
    ヴァイオレットの左手薬指に指輪を通す。指輪の内側に薄くセレーション状に掘られた溝の効果により彼女の左手薬指にぴっちりと固定、密着される。

    「新婦。指輪を取り新郎の指に嵌めてやれ」
    「はい…」ヴァイオレットが兄さんから指輪を受け取る。ちょうど左腕が残っててよかったよ。
    「ギル…ここで隻腕ジョークは笑えんぞ。」 場を和ませたかったんだごめん。「お前のジョークの基準はよく判らん…」

    「少佐・・・これからはお身体を労ってあげて下さい…」 あぁ、もう無茶な事はしないさ。多分ね。「ギル、花嫁をこんなところで困らせるな」 ハハ、そうだね。
    でも家族や友人が辛い目にあってたら、少しぐらい無茶をするかも。「全く…」

    私の左手薬指にヴァイオレットが指輪を通す。彼女と同じアダマン銀製の指輪だ。…私達夫婦に、相応しい指輪だろう。

    「これにて両者による結婚指輪の交換が完了した。」
    「それでは新郎よ、誓いの口付だ。新婦のベールを上げ剥がし、皆の前で接吻しろ」兄さん言い方…

    もう何度もしているこの行いだが、今日この瞬間だけは初心な子供の様に心臓の鼓動が高鳴る。
    黙ってこちらを見るヴァイオレットと目が合う。気恥ずかしい。「少佐」…あぁ、ヴァイオレット。

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