- 1二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:43:45
- 2二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:44:36
代行お疲れ様です
- 3二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:44:54
- 4二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:45:09
立て乙
- 5二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:45:22
しかし他の特色や社長ちゃん、創設者にポアロの光の種も掘り下げたいなぁ
- 6二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:46:23
情報、いつか情報部門のポアロくんと、いま売り出し中の新人くんも……というか会社とかも纏めねば……
Ca社所属:主要人物紹介【創設者】ナグルファルhttps://telegra.ph/%E5%89%B5%E8%A8%AD%E8%80%85%E3%83%8A%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB-04-08
【社長】ユースティア
https://telegra.ph/%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2-04-08
特色フィクサー
https://telegra.ph/Ca%E7%A4%BE%E6%89%80%E5%B1%9E%E7%89%B9%E8%89%B2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BCVer03-04-08telegra.ph - 7二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:50:00
お疲れ様です
- 8二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:50:23
いやぁ第二のピアニストクラスのねじれに成りえた聖数教会のヨハンナさんは強敵感すごそうっすねぇ
ヨハンナ、存在しない女教皇の名前の時点でもうあれだったんやろな - 9ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/18(火) 20:53:03
- 10二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:53:28
- 11二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:53:47
ブラック気質と血生臭い暗殺任務に耐えかねたんやろなって……
- 12二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:53:58
や っ ぱ り な !
- 13二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 20:54:25
- 14ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/18(火) 20:56:59
Ca社後先考えない奴の見本市みたいな部分ないか?
羅針盤、鞄ちゃん、社長ちゃんお前らの事だぞ?他にも詳しく言おうと思えばいっぱいいるけど - 15二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 21:00:33
憧れちゃったらしょうがないんだ……
そして、これが後先考えない素人のssだぁ!!!(完全に番外編なのでtelegra)
《調理理由》「────はい、書き終わりました!」「お疲れ様、始末書は書き慣れたかいラケル君」
「いいえ全くですねシャーロックさん!」
───秘匿特異技術開発管理部門
特異点を勝手に解析し、社内限定で運用することを目的とするパンドラの箱そのものような部門の執務室にて、
部門責任者である【緋色の研究】ことシャーロックは、目の前で書きあげていた別部門の責任者【橙色の羅針盤】であるラケルから始末書を受け取っていた。
「一応、私も一部門の長ですのに何故始末書をシャーロックさんに渡してるんでしょうね」
「これは所感だが、社長とソロモンは不在の中で始末書を受け取れる者がいなかったからだろうね」
「なるほど!それじゃあ仕方ないですね!」
「そうそう、仕方ない仕方ない」
疲れただろう、茶を入れるよ。と彼女は立ち上がってはTと刻まれたティーカップにお湯とパックを入れる……そうするとあっという間に透明な液体は、深紅のような赤へと変わっていく。
「はい、出来上がりだ」
「ありがとうございます!」
「これについて聞きたいかい!」
「それはまたの機会に!」
「……そうかい」
ウキウキ顔の彼女を軽く流しては、ラケルは美味しそうに…telegra.ph - 16二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 21:07:04
- 17二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 21:09:23
- 18二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 21:13:33
また緋色ちゃんが創設者に、羅針盤は白さんに感情向けてる……
- 19二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:15:46
あげ
- 20二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:41:31
【PrologueⅣ】
破壊が撒き散らされる。飛び散る石材の破片、飛散する凝固した血液、摩擦による生じる火花。
ねじれたヨハンナ───仮称、『無機質な大母』は巨大なエントランスホールを破壊で満たしていた。
六本に増やした細長い腕は黒いタールのようなねばつきを持つ伸縮する物質を筋肉として詰まっていた。それはまるで蛇腹剣のごとく間接を増やして伸びることができ、獲物を襲う蛇よろしく高速で挙動している。更に先端にある手は赤い爪を長々と伸ばしており、掠れるだけで爪痕を深く刻むほど鋭利だ。
それが六本、絶え間ない動きで僕を取り囲みながら襲ってきていた。前後左右、鳥籠か何かと思いたくなるほど逃げ場がない。
「くぅっ───!」
空気を裂きながら迫る変幻自在の生きた槍。爪の僅かな先端で服や肌が斬られ、少しずつ黒い制服が赤く染まっていくのを感じる。
だが状況を打開するにも……、
『母の為に!母の為に!母の為に!』
「こいつら……!!」
離れた場所でディルムッドと十体以上もの翼の生えた赤い人間……仮称、血の使途と激戦を繰り広げている。血の使途の攻撃がディルムッドに届くことはないが、ディルムッドの攻撃も血の使途たちに有効打を与えることが出来ていなかった。
数的に有利とはいえ特色フィクサーすら苦戦する理由。それは───
『母の為に!母のたぶぎょ───母の為に!』
「クソッ、身体を半分吹き飛ばしても再生しやがる!!」
血の使途は文字通り不死身だった。いくら斬り刻んでも潰しても、数秒以内に何事もなかったように元通りになってしまう。原因はどう考えてもヨハンナだろう。ねじれたアイツが使途に力を供給し不死身の戦士に仕立て上げているのだ。 - 21二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:42:16
そのヨハンナといえば、使途を産み出しただろう腫瘍の下半身から血のような液体を流して床を血で染め続けている。流血……ではない。アレはヤツの"支配領域"だ。
『産まれよ、産まれよ、血に満ちよ。我が子らよ』
「ふざけてるのか……?」
床に広がった血から、血で作られた骸骨が尽きることなく産まれていた。僕はすぐにそれらを破壊していくが、処理しきれなかった骸骨にやがて血の筋肉が付け足されていき、骸骨たちとは格段に違う速度でこちらに襲いかかってきた。それでもまだ弱いため一撃で倒せるが……まずい。非常に、まずい。
(恐らくこの骸骨たちは時間があ経つほどに"成長する"!!完成形は恐らくあの『使途』……!片っ端から潰さないと溢れ出す!あの『使途』が!!)
根拠はないが直感で理解してしまう。コイツを放っておけば地上は数時間で地獄のような有り様になるだろうと。無数に産み出されていく1級フィクサーに匹敵する不死身の軍隊。最悪巣が一つ無くなるだろうと僕は予想した。
殺さなければならない。アイツは此処で僕の命に代えても刺し違える───!!
「ヨハンナァァァァアアアアアアア!!!」
『ウファハハハハハハハ!!!気持ちいいわ!これが私!本当の私なの!ありがとう神様!こんな姿になれるなんて夢みたい!』
腕の鞭を致命傷以外は避けないことで無理矢理回避し、骸骨の群れを突っ切りながらヨハンナの首を刎ねるため前進する。
だが僕は暗殺が基本のフィクサーだ。乱戦や撹乱はともかく、こういった数相手に正面から押し切る戦い方は専門外。上手くいく筈がなく、骸骨たちの壁に阻まれて上手く進めない。
『安心なさい、貴方の身体も産まれ直させてあげる!私の中にいらっしゃあい!』
「死んでも御免だね……!」 - 22二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:42:41
ヨハンナの言葉通り、人形の核の原材料として用意されていた人間の死骸は血の溜まりに溶けてヨハンナに吸収されていっている。そうして自ら分泌する血液に変換しているのだろう。つまり、人が死んでいくほどにヤツの領域は加速する。これ程大量殺戮に特化した能力もあるだろうか。
……息を吸い、吐く。そして静かに被っていたフードを脱いだ。
露になる獣の耳。久しぶりに触れた外気にピクリと小さく震える。
『あら……?もしかして貴方も"そう"なの……?でも半端ね。可哀想に……もっと自分をさらけ出さないと!』
「お前みたいな化け物と一緒にしないでくれよ……僕は……お前たちのようにはならない……!!」
戦場のど真ん中で、僕は瞳を閉じた。普通なら自殺行為そのものだが、精神が研ぎ澄まされると同時に周りがゆっくりになっていく感覚に身を任せる。
【 】
声がする。だが無視する。僕にとってそれは綺麗な声だが、煩わしいものに過ぎない。必要なのは"向こう側"に行かないようにしながらも、"向こう側"の力を引っ張り寄せる均衡。
奥の手の中の奥の手……可能なら二度と使いたくはなかったが……四の五の行ってられる状況じゃない。
戦況をひっくり返す一手を……今、此処に───!!
「────ォ、オ……オオォォオォオォオオオオオオオオオ!!!!」
片腕と両足が獣のように毛深くなり、筋肉が盛り上がる。押さえつけていた尻尾も肥大化して服の隙間から飛び出し、歯も犬歯が大きく鋭利になっていく。
冷たい水のように澄んでいく全ての感覚、そして桁違いに増加した膂力。代償として火傷の痛みのように頭に訴えかけてくる破壊衝動を全身全霊で押さえつけながら、僕は刀の柄を力一杯握りしめながら砕けるほどに床を踏みしめた。
「第二ラウンドだ、化け物……!!」
『貴方も私の血(子供)になりなさぁぁぁぁぁぁい!!!』 - 23二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:49:43
ねじれEGOきたか……!
心なしかディルムッドと似た感じなの良いなって - 24二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 22:59:22
『使途』10数体相手に一人で対処するディルムッドと、
一人で『無機質な大母』相手するメネリクくんの仕事量の多さよ
こうやって見てると、ディルムッド一人だったら瀕死は必須だったろうし、
よくよく考えたらピアニストって特色(多分弱体化してる)をボコしてるんだよな…… - 25二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:07:26
WAWの時点で危険すぎるのが良く分かる事例よね、ピアニスト
そんなWAWの更に上のALEPH全部含めて全幻想体を鎮圧した後爪二体を屠り調律者に相打ちに持ち込んだ赤い霧って何なんだ?
アンタ幻想体鎮圧が無かったら爪二体をデバフ:消耗:小位になって処理して調律者相手に勝てそうなの可笑しすぎるだろ
- 26ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/18(火) 23:08:16
ちなみに羅針盤的には、もし見たとした場合美味しそうですか?
dice1d100=2 (2)
高いほど 群青さんっ持って帰ってくださいね!(ふんすふんす)
低いほど まぁ他にもありますし、味見はしたかったです(しょんもり)
- 27ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/18(火) 23:12:30
- 28二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:13:54
- 29二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:15:14
上層部「暗殺用の駒としては我が強く扱いづらい」
同僚「いいヤツだと思うよ。一緒に任務に行くとろくな目に遭わないから組まないけど」
部下「単独先行ばかりやるので見習わない方がいい反面教師として見ています」 - 30二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:17:22
しかし『母体』が滅ぼされない限り無敵の『使徒』を生み出し、更にその使途は『無尽蔵に生まれる』骸骨が『時間成長』する事で『無敵の群体』になる……
『無機質な大母』ってALEPHに片足突っ込んでいるのでは? - 31二次元好きの匿名さん23/04/18(火) 23:24:15
くっそ低いの、しょんぼりこそするけど大人な対応を取るフィクサーって感じがバグを見た気がしてならねえ……!
- 32二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 07:51:03
保守
- 33二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:33:57
あげ
- 34二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:38:14
保守助かる
あと完全に雑談なんだが、原作軸だとCa社なんて存在しないから、きっと海に繋がらず、創設者も呑気に働いてるんだろうけど、
その場合だと、特色やネームドの面々は何してたのかなってたまに思う。(白さんはそのまま爪で、羅針盤は23区に行ってそうだけど) - 35ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/19(水) 12:45:41
フィクサーになる前の立場は
dice1d5=5 (5)
1,御曹司の息子などかなり金持ち
2,フィクサーの子供
3,孤児
4,人工的に作られた子(消耗品)
5,都市における一般家庭
- 36ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/19(水) 12:48:43
一般家庭
家庭環境
dice1d100=97 (97)
裕福さ
dice1d100=74 (74)
ちなみに
dice1d3=2 (2)
1,巣2,裏路地3,他
- 37二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:49:10
すっげぇ恵まれてるぅ……
- 38二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:49:57
おじさん、推定父親の灰おじさん、アンタ何してんの……
- 39二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 12:53:54
裏路地でもまともな方の所に生まれたんだろうな......
で、どうしてここからシ協会に? - 40二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 13:30:54
まぁどれだけ裕福でも強くなきゃ生き残れないから、手に職つけようとした結果じゃねえかな……
- 41二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 13:31:50
巣じゃなくて裏路地だからな。どれだけ恵まれていようが明日何かがあって死んでもおかしくない環境なんだ
- 42二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 13:57:54
ねじれが発生する以前からたまにHEクラス幻想体レベルの化け物が出るらしいからな......
そうでなくとも人差し指とか訳わかんない理由で生活奪われるとか茶飯事だろうからな
じゃあ、ここからどうして協会フィクサーになったのか決める?
- 43二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:48:42
【PrologueⅤ】
「グルァァァアアアアアア───ッ!!」
『アハハハハハハハッ!踊りなさい踊りなさい!』
床が破裂する音と共に影が低空を駆ける。存在がねじれかけることによって引き出される力と大型クローの筋力増幅による怪力で赤い骸骨の大群を千切り飛ばしながら僕はヨハンナへと迫っていく。
常に精神が"向こう側"に引き寄せられていくような感覚。溢れる力に比例して高揚感と全能感に支配されていくような錯覚に陥る。だが僕は理解している。この感情に呑み込まれた先にあるものが目の前にいる怪物姿なのだと。
故に僕は自らの自制心に全てを賭ける。力に支配されないように、そして大切な母の顔を思い出して踏みとどまり続ける。
「邪魔をぉぉぉ……するなァァァァアアアアアアア!!!」
絶え間なく産み出され続ける赤色の軍勢。爪による引っ掻き、拳による殴打、刀による斬撃、雷撃による焼却、獣の足による蹴りを駆使してそれらを蹴散らしていく。
血のフィールドが拡大を続けている以上全ての敵を潰し続けるのは諦めるしかない。すべき事はただ一つ、母体であるヨハンナを速攻で潰すこと。ヤツさえ仕留めればこの地獄は終わりを告げる。 - 44二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:49:05
「いい加減……くたばれェッ!」
『あらあら──悪い子には……お仕置きしないとねぇぇぇぇえええええ!』
「な────!?」
最後の壁を吹っ飛ばして僕はヨハンナに飛び掛かった。しかし刃がヤツの首に届く前に触手のようにうねる腕が僕の片足を爪で貫く。
そしてヨハンナは僕の足を貫通した爪で固定しながら大きく振り回した。遠心力によって血液が頭部へと集中するのを頭で感じる。意識を一瞬だけブラックアウトさせられた僕は抵抗できないまま床へと叩き付けられ、床を貫通しその下の"空洞"で宙ぶらりんのような状態となってしまう。
「が……はっ…………こ、ここ……は……」
そこは伽藍とした空間だった。というより、目を凝らせば……そうか、エントランスホールそのものがエレベーターのように上下する仕組みになっていたのか。そう作られた目的はわからないが……いや、僕たちが勝手に思っていただけでアレはエントランスホールではなく、貨物エレベーターみたいなものだったのか?
(いや、今はそんなことはどうでもいい……!)
足を貫いている腕が再び動き始めた。もう一度僕を床に叩き付けるのだろう、フィッシングでもするように僕の身体を一気に吊り上げた。
しかし黙ってやられる訳がない。僕は自分を掴んでいるヨハンナの手をクローで掴んで激痛に耐えながら無理矢理爪を引き抜き、潰れるほどに握りしめながら吊り上げられた反動を利用して"天井"に着地した。 - 45二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:49:33
『いっ……貴方、よくも───!』
「おかえし……だ───!!」
両足に生えた爪で身体を天井に固定した僕は全力でヨハンナの腕を引き寄せた。ミチミチと嫌な音を立てながら強く張るヨハンナの腕。彼方も下半身を地面に固定しているせいで動けないため、腕は両方から引っ張られる形になっているのだ。
そしてすぐさま限界に達したのか、ヨハンナの腕は中程からブチりといい音を立てて千切れてしまう。血液の代わりに流れるのはコールタールのように黒い液体であった。
『ギィヤァァァァアアァァアアアッ!?!?私の腕がァァァァ──!!』
(やっぱり、『使途』の戦闘力は高いけど、コイツ自身の強さはそこまでじゃない……!兵士の生産能力と強化に能力が偏っているんだ!)
人を材料に無限に兵士を産み続ける母体……極めて恐ろしいが、裏を返せば母体そのものは兵士たちに守られなければならない。そしてヤツの兵隊は未だに整っていない状態。
勝つなら、今しかない。
「らぁぁぁぁぁあああああ───ッ!!!」
両足を折り曲げてバネとし、一気に力を解放して跳躍。ヨハンナへと一直線に跳ぶ。渾身の一撃を叩き込んで戦いを終わらせるために。 - 46二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:50:02
『舐めるな餓鬼がァァァァアアアアアアアアアアッ!!!』
それを拒むようにヨハンナは残り腕を伸ばして攻撃してくる。僕は頭を両腕で守るようにしながらそれらを突っ切り、ついにあと少しのところまでたどり着いた。
───そして、目の前に『使途』が現れたことで硬直した。
(ディルムッドさんが抑えきれ───違う、骸骨が何体か成長しきったのか!遅かった!まずい、回避、無理、反応───遅───)
使途の槍状となった腕が迫る。反応は遅れており既に回避も防御も不可能。即ち、死。
ここまで、なのか。
「───諦めるな後輩!!」
「が、ふっ───!?」
また襟首を掴まれた僕は軌道を強引に曲げられ、槍の腕をギリギリで回避しながらディルムッドの小脇に抱えられる状態で救出された。
滑りながら着地したディルムッドは放り出すようにして僕を解放するが、文句は言えなかった。何せ彼も切り傷だらけの有り様であったのだから。 - 47二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 14:50:16
「ディルムッドさん、なんでこっちに……」
「仕切り直しがてらに寄っただけだよ。無策で敵に突っ込む馬鹿も見かけたしな」
「……すみません」
「謝らなくていい。それより……はぁ、どうするべきか」
見れば、ヨハンナを守る『使途』の数はもう30以上まで膨れ上がっていた。一級フィクサー並の敵が30体以上、ハッキリ言って戦況は絶望的としか言いようがない。
「援軍は呼べないんですか?」
「呼ぼうとしたけど通信障害で繋がらない。無駄な期待はしない方がいい」
「っ…………」
唇を噛みながら考える。思考を止めず何か打開できる方法はないか考える。まだだ、まだ何か残っていないか?何か使えるものは…………
「…………………あ」
「どうした、メネリク?」
「……ディルムッドさん、二……いや、一分間だけアイツら全員足止め出来ますか?」
「できる」
「やってください」
「……了解。存分にやれ、後輩」
ディルムッドは小さく肩をすくめながら双剣を地面に擦りながら前へ出る。彼に大きな負担をかけることになるが、やるしかない。
敵を倒すため、そして生き抜くことを諦めないことを再び胸の内で誓いながら、僕は駆け出した。
……戦いの終わりが、近付いてくる。 - 48二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 17:31:57
どうやら母子家庭のようだね
裏路地の母子家庭で一人息子だろうとはいえ、あの豊かさと家庭環境って、母親って相当な何か持っていたんじゃない?
謝肉祭の様に折れた特異点を掴んだか指とも渡り合えるある程度の権威があったか或いは戦闘能力賀あったか - 49二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 18:22:08
主人公くんと群青の親和性パネェな、完全に師匠と弟子や……
- 50ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/19(水) 18:45:52
家族規模
dice1d5=1 (1)
1,兄弟無し
2,一人いる
3,三人兄弟
4,3から4人
5,大家族
- 51二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 18:47:04
おじさんの認知していない子供疑惑が深まってるの草
- 52二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 18:51:40
母の名はニカウレー、ビルキース、マケダ(ソロモンと縁の深いシバの女王の本名。因みにソロモンとシバの女王の息子がメネリク)辺りかね
- 53二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 20:08:08
あげ
- 54ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/19(水) 20:55:51
新人君の家庭は………
dice1d5=2 (2)
1,両親健在
2,母子家庭
3,父子家庭
4,親戚引き取り
5,養子
- 55二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 20:56:51
まぁ親がいるだけマシか……
- 56二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 20:58:27
見事にダイスが母子家庭を示したな…
- 57ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/19(水) 21:00:53
なんで母子?
dice1d5=1 (1)
1,お父さんが死んだ
2,父親が分からんdice1d100=64 (64) ぐらい分からん
3,お父さんが蒸発した
4,浮気からの離婚
5,なんで赤ちゃんいるんすかね?(聖母マリアった)
- 58二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 21:01:42
死んだ……?本当に……?死んだ扱いにしてるだけで誰かわからないだけじゃない……?
- 59二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 21:02:33
- 60二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 21:08:38
もうソロモンおじさんの子供(なお本人は全然知らない)でいいんじゃないかな……
- 61二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 21:10:05
- 62二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:10:43
あげ
- 63二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:13:04
【PrologueⅥ】
群青色の剣が宙を駆け抜け、無数の敵を切り裂き続ける。首を、手足を、胴体を。尽きることなく這い出てくる赤色の軍隊を単騎で潰し続けるディルムッド。
一級フィクサーにも匹敵するだろう驚異的な身体能力で迫る使途達であるが、ディルムッドにかすり傷一つつけては全身をバラバラにされるのを繰り返している。そうされたところですぐに直ってしまうが、然れどたった一人相手に軍隊が膠着状態に持ち込まれているのは異様としか表せまい。
『とても強いのね貴方……貴方を吸い取ったらどんな強い子供を産めるかしら?』
「悪いけどしばらくは独身でいたいんだ、勘弁してくれ。……ところでレディ?"声"が聞こえたと言っていたけど、その時に何か幻覚みたいなのは無かったかな?例えば……何かが深くから覗いているような」
『……?何のことかしら?神様の声は聞こえたけれど、そんなものは無かったわ』
「ふむ…………僕の"祝福"じゃない?そんなまさか……」
迫り来る敵を斬り伏せながらディルムッドは今まで仄かに感じていた違和感頭を悩ませる。
ディルムッドの不運、もとい"祝福(ギフト)"は"海"───異なる世界の境界線上に存在するあらゆる可能性を内包する多次元量子空間由来する特異現象だ。かいつまんで言うなら"海"から課せられた課題と言える。
しかしあのねじれにはその気配をあまり感じ取れなかった。それ即ち……ディルムッドの"祝福"はまだ本格的に起動していない、ということになってしまう。
(だが何かしらの"後押し"は感じた。だとするなら……メネリク……もしや 無自覚か?…………余計放っておけなくなったな、全く)
今の状況が自分ではなくもう一人にあると気付いてしまったディルムッドは苦笑しながらチラリとエントランスホールの壁を高速で疾駆する影を見る。 - 64二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:13:41
「───っらぁあッ!」
メネリクは一つ、また一つと外周部にある何かの仕掛けを破壊し続けていた。
彼の予想通り、この区画は正確にはエントランスホールではなく、巨大なエレベーターのようなものであった。既に役目と動力源を失っているため稼働していないだけだが、上下に移動するためのスペースは依然として存在し続けている。
そしてこの巨大エレベーターは稼働部である床が誤って滑り落ちないように四つの安全装置によってレールに固定されている。……そう。メネリクが破壊しているのは、その安全装置であった。
『あの子何をして……───まさか!やめなさい!!!』
「おっと、後輩に頼まれたからな。ここは通せないな」
『邪魔を……するなァァァァアアア!!!』
今から行われようとしていることにようやく気付いたヨハンナがすぐさま兵隊をけしかけようとするが、それらは片っ端からディルムッドによって斬り刻まれた。まるで見えない壁でも置かれたように、彼のいる場所の向こう側にただの一体すら通れなくなっている。
そして、ついにメネリクが最後の安全装置にたどり着く。彼は大型クローを握り込んで拳を作り、大きく引き絞った。
「ディルムッドさん!天井に退避してください……ねぇぇぇえええええッ!!」
「アイアイサー。ではレディ、よい旅を」
『やめろオオオオオオオオオオ!!!!』
メネリクの一撃が最後の安全装置へと突き刺さり、内部へと送られた衝撃で装置が爆散する。そしてついに床全体がガクン、と大きく揺れた。 - 65二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:14:28
支えを失ったことで下降を始める床。そしてヨハンナは下半身を根っこのようなもので床そのものと一体化しているような状態であった。このままでは床ごと地下百数十mの彼方へと落下すると確信した彼女は反射的に天井へと腕を四本伸ばして突き刺す。
確かに彼女が即死するのを防ぐためにはそうするしかなかった。だが……この後に味わう苦しみを知っていたのならば
果たして同じ行動を取れていただろうか。
『あ、ギィッアァァァガァァアアァアァアアアアアアアアアアアアアアアッッ!?!?!』
ブチブチと筋肉が千切れる音が彼女の上半身と下半身の境目が絶叫するように立てていた。完全な想定外の負荷に肉体が耐えきれる筈がなかったのだ。
まるで刑罰を受ける罪人のように胴体を引き伸ばされたヨハンナはおよそ五秒ほど原型を留めようと努力した。しかし五秒を越えた瞬間───床と共に彼女の下半身は上半身と別れを告げた。
『イ、ギャアァアァァアァアアァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
床と共に落下していくヨハンナの下半身と彼女の産み出した血の兵士たち。だがそれだけでは留まらず、飛ぶことで落下を避けようとした『使途』たちも加速的に原型を崩し、溶けた赤い蝋のようになって落ちていってしまう。
力を供給する役割を持っていた器官(下半身)が消失したことで形すら保てなくなってしまったのだ。さながら、へその緒を断たれた胎児の如く、彼らはあっけなく死滅していった。
『あ、あぁっ!あああああよくもぉぉぉぉぉおおおお!私の……私の子供たちが死んでいく!どうして!どうして!』
ヨハンナは天井から宙吊りになるような形で生き残ったが、最早先程まで猛威を振るっていた能力のほぼ全てを喪失した状態となってしまった。
天井に剣を刺してぶら下がっているディルムッドはこのまま止めを刺してしまおうかと考えるが───死に体のヨハンナに飛び掛かる者の姿を見て手を止めた。
頑張っている後輩を立ててやるのも先輩の役目だろう、と。 - 66二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:15:16
「いい加減───くたばれこの毒親がぁぁぁぁぁあああああああ!!!」
『この……糞餓鬼があああああああああああ!!!』
ヨハンナは迫るメネリクへ残った一本の腕を伸ばした。せめて奴だけでも道連れにせんがため。
そしてメネリクは最大稼働状態の刀を跳躍時の加速を乗せて、一閃。真正面からヨハンナの腕を縦に切り裂き活路を開いた。
同時に開かれるクローの手。鋭利な爪を大きく広げ、メネリクは全力でヨハンナの胸目掛けてクローを突き刺した。それは表面の硬い層を容易く貫き、胸の奥で鼓動している"ソレ"を鷲掴みにする。
『や、やめ……イヤッ!やめてェェェェェェェェ!!!』
「もう一度底に墜ちていけ……!」
開いた手を閉じる。それだけでヨハンナの目から光が消えた。
やがて力が失われ、するりと天井に刺さっていた爪が抜け落ち、ヨハンナの上半身が落下を始めた。メネリクすぐに離脱しようとするが、緊張が抜けたのか身体に上手く力が入らない。
(あ……やば…………)
そんな彼は───本日三度目となる襟首掴みによって落下を免れた。メネリク回収したディルムッドは軽やかな動きで壁を蹴り上がり、落下の範囲外であった螺旋階段に足を下ろす。
数秒後に真下から聞こえる何かが破壊されたような轟音と爆風。……その後の反応はない。
「……ぶっへぇぇぇぇえええええええ……終わったぁぁぁぁぁぁ……」
それを確かめたメネリクは今度こそ全身から力を失う。最早彼には指一本動かす力すら残っていない。
ディルムッドはそんな彼を見ておかしく思ったのか笑いを堪えるような仕草を見せる。 - 67二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:16:06
「ぷっ、くはっ……!」
「……何がおかしいんですか?僕目茶苦茶必死だったんですけど?」
「ああ、いや……あれだけ隠したがってる割には結構似合ってるな、と思っただけだよ」
「…………殴りますよ」
「そう言うなって。普通に可愛いと思うけど?」
「男相手に可愛いとか言わないでくださいよ、気持ち悪い」
「え?」
「え?」
そのまま流れる気まずい沈黙。そしてメネリクはディルムッドが今の今まで自分のことを何だと思っていたのかを理解し、静かに目を細めた。
「…………もしかしてですけど、年下の女性に親切にしようとかそういう考えだったんですか貴方?」
「あー……えーと……………………否定はしないよ、うん……」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…………なんで皆して僕のこと女だと勘違いするんですかね……もう慣れましたけど……」
ぐったりとした様子でメネリクはふて腐れたように目を閉じた。峠は越えたのだから休んでもいいだろう、ということだろう。
「寝るのか?」
「起こさないでくださいよ。死ぬ程疲れたんですから」
「はいはい。後で起こすから、ゆっくり寝ててくれ」
「……おやすみなさい」
本当に疲労の限界に達していたのかメネリクはそのまま大の字になり熟睡に入った。その様子を眺めて小さく笑いながら───ディルムッドは立て掛けていた双剣を手に再び立ち上がる。 - 68二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:16:32
「さて……と。今度は俺の番か……」
彼は床が落ちたことで巨大な縦穴のようになってしまっている遺跡跡地の真下を覗き込む。
───案の定、底から蒼い……"海色"の光が仄かに発せられていた。
『…………ォォォォォォォォォォォォォ…………!』
奥から反響する女の声とその"子供達"の叫び声。大方"海"に墜ちたことで二度目の"ねじれ"を起こしたのだろうと察したディルムッドは深いため息を吐く。
「子供達は最低でも全ての個体が都市悪夢から星級……母体は……やっぱり不純物クラスか。勘弁しろよ……ったく」
悪態つきながらもディルムッドは躊躇なく縦穴へと単身飛び込んだ。そしてそれを合図に彼の持つ双剣が彼の両腕に"根"のようなものを張り一体化していく。
「まあ……後輩があれだけ頑張ったんだ。僕もそれなりに気合い入れないとな」
数十の子供達が落下してくるディルムッドに殺到し───その過半数が塵と化した。
その中央に立つは、異形の仮面を被った群青の双剣士。
「模造品だが───赤い霧の悪夢を体感させてやるよ、三下ども」
殺戮が始まった。 - 69二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:21:58
『無機質な大母』、やはりALEPHクラスか
ALEPHって審判鳥や白夜とか不純物クラスの奴とかいるしな…… - 70二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 22:29:00
- 71二次元好きの匿名さん23/04/19(水) 23:17:47
さて、次はフィクサー業に手を付ける理由を決める感じかな?
- 72二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 01:19:56
ディルムッドが最初から本気出せなかったの、融合形態になると見境なく暴れかねないせいでメネリク君殺しかねないからなんだろうなって……
- 73二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 07:31:50
保守
- 74二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:05:13
後、メネリクの母が本当に一般人か否かを決めるのもね
ソロモンとメネリクの関係上、シバの女王って事になるし - 75二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:28:08
【Prologue END】
身体を包む微睡みから目を覚ます。ボヤけた視界に写ったのは知らない真っ白な天井。
仄かな薬品臭からしてここが病院であることを察した僕はむくりと上体を起こす。身体の節々が凝っているが、寝る前に感じていた痛みは全て消えている。凝視すれば、身体に刻まれた傷も全て跡形もなく消えていた。
(随分といい薬を使われたな……後でぼったくられないよな?)
思うにディルムッドによって病院へと運ばれたのだろう。流石に治療費はあちら持ちだと思いたい。
「……お、起きたのか」
「あ、ディルムッドさ…………ん?」
どうやら隣で寝ていたのか最近聞き覚えのある声がしたのでそちらに顔を向ける。……そこにあったのは全身を包帯でグルグル巻きにしたミイラ男であった。
「いや誰です貴方」
「それわかってて言ってるのか?それとも本当にわからないのか?」
「……まあ冗談ですけど、待ってくださいよ。なんでそんな事になってるんです?」
あの戦いで受けたダメージはどう思い返しても僕が勝っていたはずで、ディルムッドは絆創膏を貼っておけば治る程度の傷しか受けていなかったはずだ。にも関わらず彼はなぜか交通事故にでもあったようなザマになっている。一体何があったというのか。
「色々あったんだ、本当に色々……簡単に言うならボスの最終形態を相手してたというか」
「は……?下半身がとれて心臓も潰したんですよ?」
「世の中は広いんだ。遺跡の底に何があってもおかしくない、とだけ思っててくれ。……あ、ここは僕の勤めてる企業傘下の病院だから治療費は気にしないでいいよ。全部経費で払うから」
「そうですか……助かります」
どうやら僕が寝た後にまた一波乱起こったらしい。これは御愁傷様と言えばいいのか。 - 76二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:29:10
「ところで君の寝ている間に携帯に何度も着信があったけど、出たほうがいいんじゃないか?」
「え?ああ……たぶん、職場からですね……」
気乗りしない顔で横の丸テーブルに置かれていたポーチから携帯を取り出して確かめてみれば予想通り部長からの不在着信がいくつも表示されていた。小さく肩を落としながら僕は事後報告を行うべく通話ボタンを押す。
「もしもし……はい、支部長。標的の始末を完了しました。はい……ああいえその、連絡を忘れたわけではなく対象が突然ねじれを起こして……いえ、確かに表沙汰にはなっていませんが……証拠?───……ディルムッドさん、ヨハンナの残骸とか残っていませんか?」
「欠片も残ってない。全部異空間に飲み込まれて消滅したよ」
「……えっと、痕跡は全部事故で消失してしまいまして───は?ちょっ、待ってくださいよ!虚偽報告って……こっちは死にかけたんですよ!?」
通話先から聞こえてくるセルマ支部長のあからさまに此方を舐めている癇に触る声に堪えながら会話を行っていくも、何かと難癖つけてこちらを貶すのを諦めないクソヤロウの主張に思わず僕は声を荒くした。
曰く、僕が嘘の報告をして成果を盛ろうとしてる……それどころか賄賂を受け取ってヨハンナをわざと見逃しているだとかなんとか根も葉もない戯れ言を抜かしてくるではないか。汚職してるのはそっちだろうが……。
「報酬は無しで今すぐ帰投して別任務に当たれって…………アンタ本当に…………」
「メネリク、僕はいつでも手を貸すぞ~」
「………………………………ふ、ふふふふふふふふふ…………!セルマァ…………退職届は僕の机の中にありますから受理しといてください。は?誰の勝手でやめるのかって?るっせぇくたばれバーーーーーカ!!!」
僕は怒りのままに携帯を壁へと投げつけて破壊した。後先考えない行動であったが後悔はない。これ以上あんなクソみたいな職場にいられるかってんだ。
……最初こそ憧れでフィクサーになってみたが、終わりはこんなに呆気ないものなのか……そんなノスタルジーに浸っていると隣で寝ているディルムッドがひょいっと名刺を一枚投げきたので受け取る。 - 77二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:29:48
「……クリスタルアビスコーポレーション……C社傘下の海産物管理会社じゃないですか。え?なんで特色フィクサーがいるんです?」
「まあ……成り行き?別にコネ入社させる気はないけど、何日か後に入社面接あるからおいでよ。君なら問題ないと思うから」
「……なるべく早く検討しますよ。同僚や後輩に暗殺されたくはないので」
流石にあのクソ汚職野郎が悪口言われた程度で僕の暗殺を部下に命じるとは思えな…………いや……やるかも……やるかやらないかで言えばたぶんやりそうだな……。とにかく三日以内に準備を済ませておこう、と心に固く誓う。
水差しからコップに注いだ水を渇いた喉に流し込んでふかふかのベッドに身体を投げ出す。ともかく今はつかの間の休息を満喫しようではないか。数日ぶりの休み……うーん、たまらない。
「───メネリク!」
「えっ?」
病室の扉を勢いよく開けながらよく知ってる顔の女性が飛び込んできた。……というか、僕の母さんだった。
灰色の黒い髪を揺らし、相変わらず40越えているとは思えない若々しい顔立ちで涙で歪めながらベッドで横になっている僕に飛び込んでくる。子供か。
「もう!心配したのよ!?突然病院に搬送されたって連絡が来て……!」
「ちなみに連絡したのは僕だぞー。連絡先は財布の身分証明書から調べた」
「個人情報保護法って知ってますかディルムッドさん?……別にいいですけど。ほら母さん、もう治ったから気にしないでよ」
自分の胸に顔を埋める母の頭を撫でながら落ち着かせる。これではどっちが親で子なんだか……。 - 78二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:30:14
「……ディルムッドさん、この度は息子を助けてくださってあるがとうございます。この恩はいつか必ずお返しします!」
「いやその……実質マッチポンプというか……気にしないでくれる方が僕としては助かるんですが」
「そうだよ母さん。この人はフィクサー業界で一緒にいるとろくな目に遭わないって有名なんだから」
「お前が言うなよ」
「え?」
「……いや、君がこっちに来てから説明することにするよ」
なんだか思わせぶりなことだけ告げるディルムッド。呆れた顔と半眼でこちらを見ている彼になんだか嫌な予感がしたが、気のせいだと思いたい。
「ディルムッド。いるか?」
本日二度目の来客だ。だが今度は知らない顔で、どうやらディルムッドを探してきたらしい。
背の高い、灰色の髪を持つ老け顔の男性だった。見た感じ40か50……いや、60近いか?老齢に違わぬ貫禄と威風を伴う姿は元フィクサーとして身震いを感じてしまう。
この人、強い。たぶん……隣で横になっている人以上に。
「ソロモンさん、わざわざ来てくれたんですか」
「ああ。除染と閉鎖作業がようやく終わったからな。……全く、毎度毎度行く先々でデカいトラブルが発生するな、お前は」
「勘弁してくださいよ。僕だって好きで引き寄せてる訳じゃないんですから……」
「ま、お前さんの不幸体質に巻き込まれた哀れなニュービーにも一応挨拶を───」
ソロモンと呼ばれた男はゆっくりと此方向き……そして固まった。僕の顔に何かついて……いや、この耳のせいか? - 79二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:30:49
…………いや、視線の先にあるのは僕じゃない。母さんだった。まさか一目惚れ……なわけないか。アホらしい。
(まあ、母さんは美人だから見とれるのも無理は…………あれ?)
見れば母さんの方も目を丸くしてソロモンさんの顔を見ていた。まるで予想外の再会でもしたような様子に僕は思わず首をかしげる。母さんにこんな知り合いがいるだなんて聞いたこともないのに。
「………………ニカ?」
「ソレイ……なんで貴方が……」
二人とも困惑した顔で互いの名前を呼んでいる。やはり知人だったらしい……のだが、なんか僕は見てはいけないものを見ているような気分になる。
なんというか、ソロモン?ソレイ?さんの顔を見ていると胸がムカムカしてくるというか……。
「…………いや、まさか…………ちょっと君、質問なんだが、年齢は?」
「え?っと、19です」
「誕生日は」
「6月ですが……何か問題でも……?」
「………………………………ニカお前……なんで何も……ああクソ、そうだった。俺が何も言わずにいなくなったんだったな……」
「あ、貴方は悪くないわ!悪いのは何も告げなかった私で……!」
「少し待て。……君、名前は?」
「……メネリク、です」
「…………いい名前だ。じゃあメネリク、ちょっとお母さんと話がある。少しだけ席を外すが、構わないな?」
「あっはい」
それだけを告げて二人は手を繋ぎ、病室から出ていってしまう。……僕の気のせいじゃなければ、母さんの顔が妙に赤くなっていたが……まさか、な。
「なあ、野暮なことを聞くけどお前の父親ってちゃんと生きているか?」
「いえ、母からは僕が生まれる前に死んだとだけ聞かされていますけど……」
「………………近い内に家庭環境が変わるかもしれないな、メネリク」
「ぶっ飛ばすぞアンタ……」 - 80二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 10:33:20
メネリク君、セルマが青い残響と笑う顔に夜に始末されたと聞いた時ザマァと思ったんかな......
- 81二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 11:08:26
- 82二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 11:19:25
まぁ、凌遅刑だしな.......流石にこれは嫌いな奴でもそうされてやられたのを聞いたらキツイ
- 83ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 12:23:37
- 84二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 12:24:10
どっちも大概!
- 85二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 12:33:47
そういや前スレでクリスタルアビス社の「社」の英訳、コーポレーションとカンパニーから派生してクリスタルアビスコングロマリットと表記していたコメントあったけど、まぁ仕方ない
- 86二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 12:36:48
互いに遠慮なく無茶振り吹っ掛けてるの草
- 87二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 14:09:20
さて、主人公君のジャブは大体決まったか......
次は何決めようか - 88二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 14:35:17
ところでクリスタルアビス社じゃなくて
Celestial Abyss(セレスティアルアビス)社
じゃなかったっけ?
セレスティアルの意味は天の,空の,天体の,
という意味だったはず。 - 89SS書き23/04/20(木) 14:38:55
すまん素で間違えたンゴ……
- 908823/04/20(木) 14:40:23
そこまで気にしなくても大丈夫ですよ
- 91二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 14:53:26
クリスタルアビスからセレスティアルアビスに置き換えておきましょー
次はソロモンの補佐官である12人の各協会から引き抜いた1級フィクサーの内、ハナ、ツヴァイ、トレス、シ、リウ、セブンの担当者の詳細詰める? - 92二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 17:30:39
あげ
- 93二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 18:20:15
いやぁ、今回のリンバスのアプデで
ミートパイにニコニコするラケルが書けそうでよかったっすねぇ…! - 94二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 18:24:37
- 95二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 18:26:55
- 96二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 18:54:29
いえいえ、所で23区の裏路地は美食(カニバリズムも含めて)有名だと聞きますが、対応する翼はW社って事に成りますよね?
てっきり裏路地と翼って相対的なのかと思ってましたけど、全てにおいてそうではないのですかね?
- 97二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 18:56:40
裏路地に関してはそれぞれに特徴があるから規則性があるわけではないっぽい。23区が治安最悪なのは事実だが
- 98ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 19:04:03
dice1d100=67 (67)
引き抜きの割合として
低いほど灰のおっさん許可取ったのか?痴呆か?
高いほど引き抜かれた人自ら
- 99二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:06:28
4、5人程は良さそうなやつを引き抜いてきた。後は自分で着いてきた
凄いなおじさんのコネ……しかも協会が怒るにも相手が特色フィクサーだから怒れねぇ…… - 100二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:24:41
流石にカリスマもトップクラスか、ソロモン
- 101ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 19:46:41
理由1.不純物時代に眷属にした協会の人間の、契約を破棄し自我を持つ人として切り離した2.かなり強引に引き抜いた3.ソロモン過激ファン4.自らついてきた5.Ca社の誰か又は、取り巻く現象に興味を持ち
ハナdice1d5=1 (1)
ツヴァイdice1d5=3 (3)
トレスdice1d5=3 (3)
シdice1d5=2 (2)
リウdice1d5=1 (1)
セブンdice1d5=1 (1)
- 102二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:48:42
- 103二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:49:29
あの……これだとこのおじさん頭とフィクサー協会両方敵に回して戦争して痛み分けになったことになるんですけど……
- 104二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:50:32
寧ろ何で精神的に灰になった程度で済んでいるんだ、この人
- 105ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 19:50:57
自ら望んで眷属になりましたか?
1.そんなわけないない2.考えるひますらなく、一瞬で殺られた3.はいなりました、ソロモンさんの力になれるのなら本望です!
ハナdice1d3=2 (2)
リウdice1d3=1 (1)
セブンdice1d3=3 (3)
- 106二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:52:01
よりにもよって戦争専門のリウを真正面からすりつぶしてるのマジで草。部隊一つ丸ごと取り込まれたなこれ…-
- 107二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:52:06
何でハナの一級フィクサーが一瞬でやられているんだ
- 108二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:54:44
トレスの奴はあれだな
工房の剣用意立てしただろ - 109二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 19:59:57
シは腐敗気味だから強引に引っ張らないといけなかったんだろうな。セルマァみたいなやつがいるところが一級フィクサー並の人材をただで手放す筈がないし
- 110二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:10:07
ツヴァイとトレスはそれぞれどんな形で脳焼かれたのかな?
- 111ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 20:14:59
何に対して強引だったか(シ協会)
dice1d100=54 (54)
高いほど本人に対して、低いほど協会に対して
- 112二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:20:54
シ「いや、いきなりやめたら後任が……」
ソロモン「どうせ使い潰されるのがオチだからとっとと来い。部下全員一緒でいいから」
シ「はい……」
シ協会「待てや」
ソロモン「黙ってろ」
シ協会「はい……」 - 113二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:22:37
戦略版赤い霧に言われたら『はい…』ってなるしかねえな…
- 114ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 20:30:29
灰のヤベェところって躊躇しなけりゃ、差し向けた戦力全部オレのな?って出来ることろなんだよな。
呪術の夏油感あるな - 115二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:31:29
そりゃ夏油なら特級もとい特色扱いも納得だよ
- 116二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:34:26
自重していなかった頃に調律者と爪数人を取り込み、恐らく当時の協会フィクサーもハナ、ツヴァイ、リウ辺りは確実に支部単位で取り込んだだろうなこのおじさん。暗殺も試みられただろうからシもやられてそう
- 117二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:37:08
- 118二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:39:30
というか単独で協会を半壊させたかもしれない過去のせいで協会側が何も言えないし罰も与えられていないのか?このおっさん……
- 119二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 20:42:05
ぶっちゃけ、カーリーが死んだの極めて不利な状況で奇襲されて疲労困憊になって激戦連投したからでカーリーが自ら有利な状況整えて打って出るなら同じ事出来そうでな…
- 120ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 21:08:25
- 121二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 21:10:52
- 122二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 21:15:28
- 123二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 21:16:44
それでも護衛など盾の役割を持つツヴァイの後の特色候補になるフィクサーが『不純物』に目を焼かれるって何やらかしたんだ?
- 124二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 21:17:31
単独で都市を相手に戦争をしかけて生き残った男に脳を丸焼きにされたんやろな……
- 125二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 21:46:10
後セブンの自ら眷属になったフィクサーは何を見せられたんだ
- 126二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 22:30:33
あげ
- 127ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 22:52:44
現状への許容度(主にCa社に対し)
ハナdice1d100=81 (81)
ツヴァイdice1d100=69 (69)
トレスdice1d100=13 (13)
シdice1d100=38 (38)
リウdice1d100=65 (65)
セブンdice1d100=71 (71)
高いほど理解協和的、低いほど困惑霧散的
- 128二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 22:53:58
シはまぁ納得としてトレスは…あちこちからCa社工房技術パチってそうだからか?
- 129二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 23:05:37
トレス、過激ファンだから、
自分が取り扱ってる工房武器以外も使い始めて、厄介始めてる説 - 130二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 23:08:07
ソロモンについてきたら、
こんなに魑魅魍魎で奇妙奇天烈、摩訶不思議な企業があるなんて夢にも思わんかったんやろなぁ……ソロモンしか見えてなかった的な - 131ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 23:16:58
この会社のねじれの扱い
dice1d5=4 (4)
1.美味しい食材ですby羅針盤
2.おっお前ねじれてんなー、取り敢えず時間取って清掃員に連絡連絡(ちょっとした病気扱い)
3.別に、労働に支障なくて周りに迷惑かけなければいいんじゃね?直したいならなんとかするけど(Ca社敷地だけでなくの巣穴を自由に行動)
4.ねじれを治す方法の一般化の研究をしていたり基本的には全体的になくなったほうがいいよね思考
5.部署によってバラバラ
- 132二次元好きの匿名さん23/04/20(木) 23:21:25
わぁ!!急にマトモになるな!!!
- 133ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/20(木) 23:40:47
実際のどうなってるの?
dice1d5=5 (5)
1.即治療に入る、羅針盤の?あれは街とかでやらかしたのと味気に入られたの2つが被ったので南無阿弥
2.無くした方がいいとは思うが、害を取り除ければそれはそれで同様とも考えているものが多いので。他者に害をなさず普通に過ごせるのであれば、治療待ちやら色々あるのでCa社内でのみ彷徨きを許している
3.2+Ca社巣穴も
4.それ専用の部署の設置の検討をしており、治験を受けてくれる大人しそうなねじれを収集中
5.まぁ特に何もしていない。治療研究のみ。
- 134二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 01:37:00
治療こそすれど、大暴れする奴とか鎮圧が面倒くさい奴はシチューにしていくスタイルってわけか
- 135二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 01:43:29
都市悪夢級以上は捕獲面倒そうだしそのまま叩いて調理場送りなんやろなって……
- 136二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 01:51:59
ステイッ ステイッ まだだっ まだだっ
(ラケルがねじれを調理しようとするのを止める音)
審議結果……都市疾病!
今だ、行けっ!!!
ゴー!ゴー!ゴー!ゴー!
(ラケルと愉快な仲間たちがねじれに群がっていく音) - 137二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 08:13:46
でもねじれても善良なやつっているのかな…
少なくとも無害であったらラケルは最愛の両親との約束とバッティングしそうなんだよな - 138二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 12:25:43
あげ
- 139二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 13:17:47
ねじれへのスタンスは納得として、他には他勢力にも手に渡るであろうEGOに対してどういうスタンスを決めているのかね
実際リンバスの頃になると強者は自力発現させている人もちらほらいるみたいだし、創設者や緋色はそこ見通せるだろうから事前に対策整えられそう - 140二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 14:22:16
対策するにも能力が千差万別だし、発現したからといって全員が滅茶苦茶強くなるってわけでもないしな……E.G.O.持ちに攻め込まれたら普通にE.G.O.持ちか専門の特殊部隊ぶつけて鎮圧するんじゃない?
- 141二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 17:35:44
あげ
- 142ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 19:42:43
egoの扱い
dice1d5=4 (4)
1,いいね、もっと使い手増やそう
2,ねじれと似たようなもんだろ?消す方法考えなきゃ。
3,別にどうでも、敵対してくるならそれなりの対応をするまでだ
4,ego覚醒者と非覚醒者の格差がひどくなるだろうな、非覚醒者でも対応できるような技術の作成した方がいいか?
5,"海"に対応できりゃなんでも使う。ねじれと幻想体もいいな
- 143二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:45:55
先見性の明があるんだよな……
- 144二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:52:39
創設者と社長のEGOがクセ強すぎる上に、本人たちの戦闘力皆無だから、そういう技術はあるに越したことはない風潮
- 145二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:54:46
それこそ人工E.G.O.とか?
- 146二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 19:57:20
- 147二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:02:32
一時的にE.G.O.発現できる薬品とか
- 148二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:16:29
素人考えで恐縮なのですが、
Lobotomy Corporationの幻想体からEGOを抽出したみたいに、
ねじれからEGO抽出って無理そう? - 149二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:21:26
そもそもが精神の破綻を論破されるねじれから幻想体が出てくる仕組みなので、抽出は難しいか出来てもかなり劣化してるだろうし、何より専門的に研究してたL社ですら割と四苦八苦するくらいにはEGO抽出は難易度高いので……
- 150二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 20:44:15
とりあえず新規にEGOに対応した新技術設計部門の設立を考えているとなると、部門長を決める必要があるよね
既に部門長に就任している人以外となると……光羽ちゃん?
勿論他の人手もありだけど - 151二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:04:51
保守
- 152二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:45:05
自由度の高い光羽を野に放っておくことで、出来ることは山ほどあると思うから、
此処はEGO部門作って、EGO持ちの部門長を据え置いて良いかもしれない(灰おじの伝手や白さんの教育で50人に1人くらい社内でいても不思議じゃなさそうだしEGO持ち)
あと部門を全て回らせた主人公のメネリク君をぶち込んでも良いかもしれない - 153二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:47:31
では、そこら辺スレ主にダイスで決めてもらうかね?
- 154ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 22:48:55
研究の進展度
dice1d100=94 (94)
方向性
dice1d5=1 (1)
1.egoの発動妨害
2.egoに対するカウンター武装(相手の硬さに応じて出力をそれ以上にする武器など)
3.純粋に武力と対応力の発展
4.L社のバラバラになったego抽出技術の補填引き継ぎ発展
5.C社の血清を通じそれにego耐性などを付与する等しての対抗
- 155二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:49:35
めちゃくちゃ発達してるぅ!!?
しかも妨害方面で!? - 156二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:50:07
これ、アンチEGO体制がCa社一強に成りすぎるな…
- 157二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:50:41
ただこれ戦闘系じゃないEGOや素でクッソ強い奴にはあんまり効果ないのが……
- 158二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:51:01
流石にEGOの可能性が摘まれすぎちゃわないか…?
- 159二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:51:28
カルメン「ゆ、許せねぇ……!」
- 160二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:51:35
カーリー相手だと、有効ではなさそうだしな…
- 161二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:53:09
- 162二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:53:18
発動そのものを妨害するってことは既に発動してたら駄目だし、L社みたいに本人のEGOじゃなくて外部の幻想体から抽出したものとかにはあまり有効ではなさそうね……
- 163二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:54:10
社長ちゃん「ちょっとぉ!私の奥の手がぁぁぁぁ!?」
- 164ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 22:54:54
なんかCa社技術開発しては封印指定してそこら辺にクラッシュデータとしてやべー研究資料と技術積み上がってそうだな
- 165二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:56:04
まさに緋色と羅針盤の部門とか作って壊すが当たり前すぎてそうで怖い
- 166二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:56:27
他にもEGOの研究での成果はあるのかね?
- 167二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 22:59:36
灰おじはEGO封じられても外郭剣には影響皆無で他の剣も特異点由来なせいで戦闘に特に問題ないの酷くない?
- 168ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 23:01:19
発動妨害技術は
dice1d6=4 (4)
1.みなかったことにしておこう。(パソコンのゴミ箱に)
2.全部門の許可を得てから部分的に使用可能
3.統括部門、技術開発部門、情報部門の3部門の許可を得て使用可能
4.部長一人の許可で使用可能
5.社内であれば自由に使える
6.C社など、関係が深いものであれば社外でも制約をつけて技術使用を許可している
- 169二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:02:46
結構気軽だな…ポンポン使えるもんじゃないけど奥の手では無い感じか
- 170二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:03:51
逆に言えば許可が降りないと誰も使えないってことか……現場で通信妨害入ったらキツイな
- 171二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:04:38
アルガリアクラスの狡猾さがあれば対処は可能か
- 172二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:06:46
妨害装置が利便性や携帯性重視なら装置が破壊されるとヤバそうなのもまた
- 173二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:07:37
いい感じに発動阻害が万能じゃなく立ち回りで対処可能になったな
- 174二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:15:50
設置型と携帯型の二種ある感じの方が弱点と利便性が分かりやすくて良さげね……
- 175二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:16:56
つまり図書館にego封じをかけてから強襲してくる爪はいないってことか
- 176二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:18:02
.......そうなると真面目に最終戦が積むからな
- 177二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:23:03
部長の許可なしじゃ使えないし、盗難対策や社外の人間じゃ使えない機構は組み込まれてそうではある。
と、思ったけどC社か……まぁ、適当な理由つけて誤魔化してそうではあるな、うん - 178ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 23:23:26
発動妨害以外にego対策作ってる?
dice1d5=2 (2)
1.現状これのみ
2.他に一つ同時並行で勧めている
3.妨害にに加えて合計4つ程度の方向性で決めて作っている
4.いくつかこれ関係で、技術封印をしており発動妨害はまだマシな方
5.純粋に技術で抑えてもegoやべぇやつは、大概本体もやべぇんだから鍛えた方が、早くね思考に行き着いた
- 179ここまで盛り上がるとは、スレ主23/04/21(金) 23:24:46
>>185 発動妨害の方向性以外で、もう一つのegoに対する対応研究
- 180二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:27:41
カウンター武装
- 181二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:27:48
EGO発現者の発現したEGOの性質とは別の側面の第二のEGOの発現形式の研究
- 182二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:28:17
誰でも使える人工EGO装備の開発(潜在しているEGOの力の一部を引き出す)
- 183二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:29:19
安定した一時的なEGOの性質に応じた性能を持つ幻想体化
- 184二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:30:08
対EGO使いを想定した戦闘訓練カリキュラムで育成した対EGO部隊
- 185二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:30:52
ソロモンが主導して設立した対EGO使い用の特殊部隊の設立
- 186二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:39:45
娘枠の創設者と出会ってからソロモンおじさん余生謳歌し過ぎでは????
最近、息子のようなものができたとは言え張り切り過ぎでは????? - 187二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:40:38
灰おじ段々若返ってきてない?
- 188二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:42:11
- 189二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:43:08
灰おじ「よーしパパ息子(と思われる)にいいところ見せたいからちょっと本気出しちゃうぞー」状態だろこれ
- 190二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:48:59
その日、都市には灰が満ちていた。
地上の暗闇を照らす炎と黒煙。無数の建築物が倒壊し、そこかしこから戦闘の音が聞こえない場所がない程に戦乱の形相が広がっている。
「リウ2課、4課、5課からの通信途絶!1課と3課は半壊し撤退を余儀なくされています!」
「シ協会1課の全滅を確認……対象の暗殺に失敗しました……2課と3課からの連絡も着きません!」
「6区、7区、8区の防衛を行っていたツヴァイ協会のフィクサーの損耗率40%越えました!防衛線が維持できません!」
「ハナ協会壊滅!繰り返します!ハナ協会が末端フィクサーを残して壊滅しました!2課から6課までの部長及び南部北部の支部長の死亡を確認!敵に取り込まれています!」
「セブン協会からの追加情報はまだか!?誰か現状を把握している者は!?」
「セブン協会東支部、陥落しました!連絡網に一部麻痺が発生!…………連絡来ました!6区の最終防衛線消失!【灰の王】、現在この5区へ侵攻中!……リウ協会残存勢力全滅!駄目です!止められません!」
「化け物がぁぁぁっ!!!」
津波のごとく押し寄せてくる尽きない灰の軍勢にフィクサーたちは恐怖と絶望で顔を塗り潰しながら先の見えない防衛を行う。だが災害には無意味とでも言うように敵の勢いは止まらない。
灰で作られた騎士が、騎馬兵が、巨人が、天使と悪魔が、機械人形が、見たこともない怪物が。全てが統率された軍隊として進軍している。文字通り全てを灰へと還さんがため。 - 191二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:49:37
「【灰の王】確認!……ああ、畜生……!」
「ソロモン……イカれた王様気取りが……!」
軍勢の戦闘に立つ灰色のコートと大剣を手にする男がいる。襲いかかるフィクサーたちを一撃で切り伏せ灰に変えながら彼の歩みは全く止まることを知らずに前へと進んでいる。
この場を指揮していたフィクサーはすぐにでも逃げ出したかった。あんな化け物を相手にどう戦えというのか。戦ったところでなんの意味があるのいうのか。
「───退け」
それは命令であり、死刑の合図であった。王命に従い、従者たちは相手の行動を待たずに邪魔者の命を刈り取っていく。
「満足かソロモン!大勢を殺して!都市を壊して!お前は満たされているか!?」
「………………」
「俺たちは……俺たちはお前の手駒じゃない!お前の行動は、何の意味も───」
全てを言い切る前に、そのフィクサーの頭部は胴体と別れを告げる。そして灰となった屍を踏み越え、ソロモンは再び前進する。
「───俺は、都市を変えなければならない。俺を信じてくれた仲間たいと、ナアマ、レアブハム……アイツらの犠牲を……アイツらを人語も解さない怪物に変えた都市を……変えなきゃならないんだ……!!!」
たった一人で灰色の軍勢を率いる王は進み続ける。やがてその心が燃え尽きるまで。 - 192二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:53:39
こんな絶望的なことある???
もうバッドエンドルートだろコレ、ねじれてないだけでねじれてるだろコレ…… - 193二次元好きの匿名さん23/04/21(金) 23:55:29
バッドエンドの先に、聖女と出会う……やはりこれ(セレスティアル・アビス・コングロマリット)は都市の物語
- 194二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 00:07:11
スレ主か誰か代行するかで次のスレ立ててくれない?
そろそろ埋まるから - 195二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 00:18:41
- 196二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 00:19:19
ありがとうございます
- 197二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 09:26:58
埋没
- 198二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 20:47:43
うめ