- 1二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:29:39
- 2二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:30:16
最低。
- 3二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:30:34
お前ふざけんなよ😡
一生面倒みろ💢 - 4二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:30:37
スカイはお前を必要としなくなることは無いから永遠に辞職する機会は表れないぞ
- 5二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:30:47
どうせ辞めるなら気持ちだけでも伝えてみたらどうだ?つか伝えろセイちゃんを曇らすな
- 6二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:30:54
誰かあの画像を
- 7二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:31:35
ちょっと待て トレーナーとして真っ当では?
- 8二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:31:36
- 9二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:31:37
数年後、二十歳を越えたスカイとバーで再会、そこから運命は動き出す
to be continued… - 10二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:31:41
- 11二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:31:43
お前恋したことねえだろ
- 12二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:32:21
それはそう
- 13二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:32:31
- 14二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:33:53
- 15二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:37:40
- 16二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:39:16
- 17二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:39:55
でもサァ… 大の大人が学生にガチ告白なんてサァ…
- 18二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:41:55
- 19二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:45:00
何度でも言うぞ
担当ウマ娘を曇らせるような事はあってはならない - 20二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:46:26
- 21二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:47:39
サンキューケンシロウ
- 22二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 20:49:06
- 23二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:01:54
- 24二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:05:14
- 25二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:06:56
スカイに最低であることを隠して消えようとするその精神が最も忌むべきものだと何故わからん
- 26二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:08:19
- 27二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:09:28
多分そいつ一生言わない代わりに一生必要ないとかなくなることないよね
- 28二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:11:26
- 29二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:12:41
本当は嫌いなんじゃないか?
- 30二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:14:29
シングレとアプリは違うとは言え、高度な専門資格と判明した以上そこら辺は厳しそうだしな
- 31二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:15:10
言うはずがないだろそんなこと!!
- 32二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:15:47
惚れた女にはせめて最期まで尽くすべきなんじゃないのか?
- 33二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:17:08
- 34二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:18:44
- 35二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:19:33
- 36二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:19:53
- 37二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:20:52
スカイの思い出を最低な自分で汚しちゃいけないからね仕方ないね
お前が行くんだよスカイ - 38二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:21:21
ビームスレじゃねぇんか
- 39二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:21:54
お前失礼すぎだろ!ウンスちゃんはクソザコだけど言う時は言うかもしれんぞ!
- 40二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:22:18
年齢的にも立場的にもトレーナー側から行くことはほぼ無いからな
スカイが行かなきゃ詰みでは - 41二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:23:17
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:24:40
- 43二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:26:53
まあトレーナーからは無理だわな
- 44二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:27:11
- 45二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:28:06
おい童磨
- 46二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:31:56
気ぶり猗窩座とか初めて見たわ
- 47二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:33:34
気ぶり猗窩座とかなんか悲しくなる
- 48二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:36:33
このレスは削除されています
- 49二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:37:59
- 50二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:39:05
- 51二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:43:14
- 52二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:43:30
墓場まで持ってくな
一言告げて式場にしろ - 53二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:47:27
クソボケェ!
お前はウンスにとっての光だぁ!
だから逃げるな - 54二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:51:06
- 55二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:55:54
- 56二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:58:25
- 57二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 21:59:48
- 58二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:01:36
- 59二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:01:48
- 60二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:06:45
- 61二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:10:49
- 62二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:11:59
- 63二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:14:43
告白なんてしなくて良いよ。スカイとずっと一緒にいる旨だけ伝えればそれでお互い幸せなんでしょう?
- 64二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:14:53
曇りは許さぬ
- 65二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:16:24
- 66二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:20:32
- 67二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:21:15
なんで少年漫画の強キャラが背中押してるんだよw
- 68二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:29:54
- 69二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:32:08
まずケンシロウがいることから疑え
- 70二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:32:27
- 71二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:37:01
- 72二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:37:01
お前は来なくていいんだ
- 73二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:38:54
言いやがった!!
- 74二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:47:26
- 75二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:51:46
- 76二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:52:01
スカイ!
好きだァー! スカイ! 愛しているんだ! スカイー!
担当をする前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
スカイのことはもっと知りたいんだ!
スカイのことはみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
スカイを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
スカイッ! 好きだ!
スカイーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! スカイ!
スカイを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! 俺に振り向いて!
スカイが俺に振り向いてくれれば、俺はこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、俺の心のうちを知ってくれて、俺に応えてくれるだろう
俺は君を俺のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもスカイが俺の愛に応えてくれれば戦わない
俺はスカイを抱きしめるだけだ! 君の心の奥底にまでキスをしたい!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせる!
キスだけじゃない! 心から君に尽くす! それが俺の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらう!
スカイ! 君がターフに素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる! - 77二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:53:34
もう担当とそのトレーナーの関係からエクソダスしちゃえよ
- 78二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:57:41
トレーナーさんの人生を私にください
ごめんね
返せるかもわかんないのに
こんな事言って - 79二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:58:24
- 80二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:58:24
- 81二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 22:59:12
エンダアアアアァ!!
- 82二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:00:12
- 83二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:04:09
- 84二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:04:34
- 85二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:05:12
- 86二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:05:17
会えない時間が2人の心を密にするからね
仕方ないね - 87二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:06:12
- 88二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:15:20
- 89二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:17:41
- 90二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:25:41
- 91二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:30:27
- 92二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:35:54
どうせならスペとグラスも加えて差し上げろ
- 93二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:42:21
- 94二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:47:00
このレスは削除されています
- 95二次元好きの匿名さん21/11/25(木) 23:48:22
あ―――――と
どうしたのですか?
オレは―――――
くそっ、なんだよ全然出てこねーな
オレな、覚悟して送り出そうとしたんだよ
けど、なんかこうして スカイの顔見たらさ――
悪い……やっぱ好きだわ
そりゃ好きでショウ!
ちゃんと言えたじゃないの
聞けてよかったです
みんなどうもな
オレスカイこと好きだわ
(やっと正直になりましたね)
- 96二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:02:05
セイウンスカイはねトレーナーと離別しないし、不幸にもならない。
結婚して幸せな家庭を築かないといけないの。 - 97二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:10:19
ただしウンス急逝の死別は良いものとする
- 98二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:12:51
- 99二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:17:09
光と闇が混沌としている……
- 100二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:40:36
ウンス告白ルートも考えようぜ
- 101二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 00:48:18
- 102二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 06:15:47
素晴らしい提案だ
- 103二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 07:48:12
ウンス!トレーナーの気持ちに応えろ!お前の胸の内を晒すんだ!
- 104二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 07:51:17
そのルート構築力練り上げられている。至高の領域に近い。
しかしウンスの告白を一度断った場合、そこからトレーナーが卒業式の後改めて告白するまでの期間にウンスが曇りがちになるだろう。その間トレーナーが何のアクションも起こさずただウンスが落ち込んでしまっては俺はつらい、耐えられない。
よってトレーナーがウンスの告白を断った際にそれとなく改めてウンスに告白する事を匂わせてウンスの顔を晴れさせる事を提案しよう。もちろん卒業するまでにトレーナーと担当ウマ娘の関係は継続し、調子を上げるためのお出かけと称してデートにも行きまくる。釣り、夏祭り、花火大会、海、紅葉狩り、ハロウィン、クリスマス、年末年始、バレンタインデー、ホワイトデー・・・主要なイベントは全て押さえて良い。フラワーや黄金世代から仲の良さをからかわれて揃って顔を真っ赤にする一幕があっても良いな。
そして卒業式を終えた後、桜吹雪を背景にトレーナーは改めてウンスに告白し、ウンスは「ずっと待ってたんですよ…!」と瞳から溢れでる感情を抑えられぬまま迷わずトレーナーの胸に飛び込むんだ。将来を誓い合った2人は手を取り合ってウンスの名に相応しい晴天の元新たなる一歩を踏み出す。何ともまあ美しく輝かしいハッピーエンドだ。
- 105二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 07:57:16
- 106二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 08:05:02
なんでそんなひどい事言うんだ!
- 107二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 10:05:11
おまえ鬼の王になれ
- 108二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 10:28:56
トレーナーさん、私に知らない景色をいっぱい見せてくれてありがとうございます。
出逢いは偶然でしたね。トレーナー室を無断使用して寝ていたなんて普通は追い出されるのに良く許してくれましたね?
正直あの時はこの人なら私のペースで自由にやらせてくれそうだなーと思って契約を結びました。セイちゃんは策士なので〜……
あの、トレーナーさん。一つだけわがままと言うか聞いてほしいことがあるんです。
その、す、好きです。
にゃ、にゃはは〜、びっくりしていますね〜。トレーナーと担当という立場があるのは分かっています。
……でも好きなんです。
私には才能も立派な血筋も無いです。それが理由で勝手に折れて、逃げ出そうとしていたんです。
何も無い思った私にはトレーナーさんがいたんです。だからURAファイナルだって走りきれた。
私は逃げが得意なのでこの気持からも逃げ切ろうとしました。でも逃げれませんでした。トレーナーさんにとって迷惑でも、重荷になっても、伝えられずにいられないんです。
私は素直じゃありません。自分の気持ちを蓋して、誤魔化すこと得意なのにっ、どうしてもトレーナーと居たいんです。二人で居たい……
トレーナーさんの事が好き。好きでっ、好きなんですよっ…… - 109二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 10:52:09
- 110二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 10:55:32
- 111二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 11:16:44
- 112二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 11:22:02
こっちの世界ではただの熱いプロポーズなのでセーフ
- 113二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 11:37:51
- 114二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 11:51:13
- 115二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 11:56:34
セイウンスカ院
- 116二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 12:06:55
ちょっと待てい、パワー的に手籠めにされるのはトレーナーゾ
- 117二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 12:09:18
……うん……これからも…ずっと、ずっとよろしくお願いしますね!トレーナーさん!!
- 118二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 12:28:10
〜HAPPY END〜
- 119二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 15:25:58
- 120二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 15:40:23
数年後、山奥の道路沿いに、芦毛のウマ娘とその夫が営む旅人向けの民宿がそこそこ繁盛しているのはまた別の話。名物は天然温泉と、女将が早朝吊り上げてきた川魚を焼き上げた定食だとか。なお釣果次第で中身は変わる。
- 121二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 16:50:38
- 122二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 19:16:10
イチャつけ、大いにな
- 123二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 19:18:15
大丈夫?
無限月詠だったりしない? - 124二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 19:32:00
現実だってばさ
- 125二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 19:40:37
- 126二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 20:12:25
失敗した―――――失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した。
・・
また失敗した。
あの人にトレーナーと担当のウマ娘との適切な距離感を何度も何度も何度も刷り込むようにしたのに、もう少しでうまく行きそうだったのに。今回こそは成功すると思った。
失意の底にいるあの人を支えるのは自分。そうなるはずだったのに。
あの人は、セイウンスカイは、二人は必ず結ばれる。
まるで運命のように。いつもハッピーエンドを迎える。あの二人にとってのハッピーエンドを……
だったら、もう一度繰り返せばいい。自分が一着になるまで。
クリカエセバイイ
⏰ - 127二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 20:26:42
- 128二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 20:32:06
- 129二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 21:09:53
このレスは削除されています
- 130二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 21:18:06
きっと治す 助ける 守る。
俺の人生は 妄言を吐き散らかすだけのくだらないものだった。
守りたかったものはもう何一つ残っていないというのに。
家族を失った世界で生きていたかったわけでもないくせに。
何ともまあ惨めで、滑稽で、つまらない話だ。
だが、お前は違う。トレーナー。
大切にしたいと思った人がいる。隣に立って支え続けたいと思った人がいる。その人はお前のそんなまっすぐな想いを受け取った。きっと結ばれる。
そんなお前を、お前達を、何の掛け値無く支えてくれる人が居る。何を置いてでも助けてくれる人が居る。弱さを見せたお前達を叱咤してくれる人が居る。
お前は最低か?違う。お前は役立たずか?違う。お前は弱い男か?違う!お前は強い。もっと強くなれる。どんな約束も守る男になれる。
分かったら、行け。走れ。お前を待っている人の元へ。
- 131二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:13:38
- 132二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:17:33
- 133二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:35:45
つ よ い
- 1341/221/11/27(土) 00:02:17
卒業後何年経ってもトレーナーを忘れられず、セイウンスカイはあの日の後悔が楔となって心に刺さったまま。
時にイタズラな笑みを浮かべ、時に儚げな笑みを浮かべる彼女のファンは今なお多いが、彼女はそんな声など意にも介していないようだった。その胸の内に、誰も知らぬ意中の人がいるのだろうか…
ああ、また、ここに来ちゃった。
中央トレセン学園を遠くに眺める丘の上。彼女は時折、誰にも行方を告げずやって来る。今日は曇天、彼女の名に相応しくない空色の元にあって、その表情もどこか浮かない。トレセン学園を映したそっと目を閉じ、思い出のアルバムをめくってみる。
メイクデビュー、クラシック三冠、シニア戦線、有馬記念、アオハル杯、URAファイナルズ…青春の思い出はいつだって鮮やかに色褪せない。その中心にいた、彼女のトレーナーだった人の姿までも。
不意に手が伸びる。思い出の中のあの人に、手が届く気がして。けれど、その手は空を切っただけだった。目を開けてみたその手の先には、灰色の空が広がるばかり。
何度も、何度も、手を伸ばす。思い出に手が届くわけが無いのに。分かっているのに。それでも、手を伸ばす事をやめられない。私があと、ほんの、ほんの少し臆病者でなければ、変わっていたかもしれない。ふと隣に目をやれば、あの人が隣に。けれど、それは儚い幻だ。
ため息をつき、元来た道を1人歩く。ふと、前から走ってくるウマ娘の一団が目に入った。懐かしい、トレセン学園の体操服は今も変わっていない。それさえも、彼女の心を締め付けた。青春の輝きは、今の彼女にとって眩しすぎた。
目を逸らすように俯いた彼女の頭に、何かが当たった。声を上げて泣けない彼女の替わりに、空が涙を零したとでもいうのだろうか。自嘲気味の笑みがこぼれる。
それなら、もう少し静かに泣いて欲しいものだね。こっちは傘もコートも無いのに、これから駅まで歩かないといけないんだから。
- 1352/221/11/27(土) 00:03:11
そうして脚を動かそうとしたその時、懐かしい店が目に入った。
ああ、まだあったんだ。
トレーニングの合間、お出かけの帰りに時折連れて行ってくれた喫茶店。フルーツパフェの味は、今も変わっていないのだろうか。それさえも、色褪せないのがこんなにも苦しいなんて。けれど、背に腹は代えられない。コーヒーでも飲んで、雨が止むまで時間を潰そう。そう思って扉に手を掛けた瞬間、横から手が重なった。
「あっ、ごめんなさい」
慌てて手を引くと、重なった手の主は、驚いたように声を上げた。
「………スカイ?」
思わず声の主を見る。きっと、普段よりずっと目を見開いていただろう。
「トレーナー……さん……?」
忘れない。忘れたくても、忘れられない、青春の思い出。桜の舞うあの日、学園に置き去りにした時間が、今ゆっくりと、動き出した。
こんな感じか?てか書いといてなんだけどこのシチュ激マブかなんかのストーリーじゃねえ?
- 136二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 00:10:59
ウンスの髪が肩くらいまで伸びてると良い
- 137二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 00:14:28
この2人は不思議と遠回りが似合う
- 138二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 05:03:45
主題歌は小田和正か久保田利伸か
- 139二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 08:12:51
- 140二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 09:37:10
- 141二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 09:49:01
- 142二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 14:59:24
- 143二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 15:04:56
劇中だとありえないが後輩がネイチャさんとかフラッシュ、シチーだと気持ちよくなれる
- 144二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 15:12:28
- 145二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 17:00:15
- 146二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 17:20:04
- 147二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 19:17:41
このレスは削除されています
- 148二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 19:20:19
- 149二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:37:17
曇らせるな💢
- 150二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 21:03:56
どうせ勝つんだから良いじゃん
- 151二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 23:29:25
俺はバカ。
ふとしたきっかけで気持ちが限界を迎えてお互いにその場で愛を伝え合うセイ×トレは健康にいいと言う結論に至る。 - 152二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 02:08:25
賢い
- 153二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 09:22:25
- 15413521/11/28(日) 10:31:15
>>135の続きな。正直>>134も135もこれもノリと勢いの突貫工事だからあまり期待しないでくれ。
「驚いたよ、元気そうで良かった」
「トレーナーさんこそ、卒業式から一度も会ってなかった割にはお元気そうで良かったです。もう5年になりますか?」
窓を打つ雨音と小粋なジャズをBGMに、向かい合った2人はコーヒーの香りが染みついたテーブルで向かい合っていた。同じように向かい合っていた頃よりも成長した2人は、店の雰囲気によく馴染むようになったと言えるだろう。
「今まで担当したウマ娘で、卒業後に俺に会いに来てくれなかったのはスカイだけだったんだ」
「ありゃりゃ、それは申し訳ない。なら、今日は多忙なセイちゃんに会えてラッキーでしたね?」
「うん……会いたかったよ。本当に」
まるで担当だった頃のようにおどけて笑って見せたスカイに対し、トレーナーはどこか寂しそうな笑みで応えた。スカイの胸に、突き刺すような痛みが走る。
何が「多忙なセイちゃん」だ。ずっとずっと会いたかったクセに。卒業式の後、トレーナーさんに呼ばれて行った先には、トレーナーさんしかいなくて。そこは、桜が学園で一番綺麗に咲いている場所で―――好きな人へ想いを伝えると、必ず叶うと言われる場所だった。
それを見た私は、脚を止めてしまった。千載一遇のチャンスだったのに。私は、目を逸らしてしまった。私への想いが、私の想いが、本当はすれ違っていたら。それが怖くなった。私は臆病者だ。
あの日、貴方から逃げた臆病者の想いなんて、受け取って貰える訳無いって、分かってる。それを貴方の言葉で突き付けられるのが、怖かった。それなのに、私はあの日からずっと、この想いに囚われ続けている。
「お待たせしました。フルーツパフェとブレンド、お2つですね」
湧き上がったスカイの仄暗い感情は、明るい店員の声に遮られた。その声に応えるように、トレーナーもまた、嬉しそうに笑みを浮かべる。
「あの頃から、パフェの味もコーヒーの味もずっと変わってない。久しぶりにどうだ?再会を祝って御馳走するよ」
そう言って笑う貴方の笑顔が眩しくて、苦しい。ずっと欲しかったハズなのに。ずっと見たかったハズなのに。ずっと会いたかったハズなのに。
「相変わらず太っ腹ですね。それじゃ、遠慮無くゴチになりますね~♪」
私は、調子の良い語気と笑顔で、その感情を塗りつぶした。
- 15513521/11/28(日) 10:38:41
久しぶりのパフェとコーヒーの味は、トレーナーの言う通り、セイウンスカイが彼と共に歩んでいた頃と変わっていなかった。こみ上げる思い出が溢れ出し、あの日々の話に花が咲いた。アルバムを一枚、また一枚とめくるように、青春の思い出が蘇る。
さっきまであんなに眩しくて苦しかったハズなのに、貴方と一緒だと、こんなにも嬉しい。我ながら、現金なものだと思う。ずっとこうしていたい、とさえ思い始めていた。だから、トレーナーさんが、家の近くまで送るよ、と言ったのを迷わず了承したのは、さっきまで胸を痛めていた私にしてはよくやったと思う。トレーナーさんの車も、私が現役だった頃から変わっていなかった。変わらない乗り心地は、私を否応なくトレセン学園のいちウマ娘、セイウンスカイだった頃に戻していた。心地よい振動に揺られながら、また話に花が咲いた。
「そうか、あのお昼寝名人だったスカイも立派に社会人になったんだな」
「そうですよー?なにせセイちゃんはやればデキるウマ娘ですので。そう言うトレーナーさんも、変わらずご活躍なのでは?」
「まあ、おかげさまでな。最近のトゥインクルも見てるのか?俺も少しはテレビ映りが良くなってると良いんだけどな」
「そうですねぇ。ま、少なくとも私の皐月賞の会見よりは立派になったんじゃないですか?」
「手厳しいな」
そう言って笑ったトレーナーの影で、スカイは表情をトレーナーに悟られないように、窓の外へ目をやった。
トゥインクル・シリーズは、大学に入学してすぐに見るのをやめた。貴方の隣に、私じゃ無いウマ娘が立っていて、それを誇らしげに語る貴方を見るのが、怖かったから。勝負服を着て、貴方の隣に立っていた頃を思い出すのが、辛かったから。 - 15613521/11/28(日) 10:43:02
アパートの前に止まった車から降り、スカイは車の中のトレーナーを覗き込む。万が一にも寂しそうな素振りは見せられない。楽しい思い出は、笑顔で終わりたいと思った。
「今日はありがとうございました。それじゃまた機会があれば」
「…スカイ、ちょっと良いか?」
「なんです?」
そのまま踵を返そうとした所を不意に呼び止められ、スカイはもう一度車の中のトレーナーを覗き込む。トレーナーは目線を落とし、迷ったかのように目線を泳がせていた。
「どうしたんですか?もしかして、ちょっと髪が伸びて大人びたセイちゃんに見とれちゃいました?」
何言ってるんだか、と内心思ったスカイをよそに、トレーナーは決心したようにスカイを見つめた。
「…今度、改めて一緒に出掛けないか?久しぶりに会って、もっとゆっくり話がしたくなったんだ」
「えっ……」
「俺の連絡先、知ってるよな?電話番号もメールアドレスも変わってないし、SNSもそのままだから、スカイの都合の良い日を教えて欲しい……待ってるから」
そう言い残して、トレーナーの車は走り去っていった。そして、残されたセイウンスカイは、その場に立ち尽くした。胸の中で凝り固まっていた苦い感情が、言い様のない暖かい感情になって溢れでるのを感じながら。
今更トレーナーさんに私が選ばれるハズも無い。けれど、思った。思ってしまった。あの日伝えられなかったこの気持ちに、決着を付けるチャンスが来たんだって。これを逃がしたら、もう二度と私はトレーナーさんにまっすぐ向き合えない。そんな気がした。決心した私は、もう使う事はないだろうと思っていたSNSのトーク画面で、5年ぶりにメッセージを送った。フリックする指が少しだけ震えていたのを、今でも覚えている。
まずは久しぶりに楽しい時間を過ごせたお礼を。そして、次に出掛けるなら、
クリスマスの日にしたい、と。 - 157二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 10:47:54
素晴らしすぎますね
誠、尊き力で月まで飛びそうです - 15813521/11/28(日) 10:50:01
今年はホワイトクリスマスになる、という予報は当たった。朝から窓の外にはこの辺では珍しく雪がちらつき、街の賑わいに華を添えていた。スカイは、待ち合わせの場所に20分も早く到着して、いつも以上にしっかり整えてきたハズの自分の姿を、何度も何度もスマホのインカメラで確認していた
トレーナーは意外にも、クリスマスの日に予定を開けてくれた。今の担当と過ごす予定があるから、きっと断られる、なんて思っていた自分が居たのに後から気付いて自己嫌悪したものだ。
私の脚は、まだどこかで躊躇っている。けれど、決めたのだ。今度こそ必ず踏み出すと。
「それで、当日はどんな風に過ごす予定なの?」
「まあ、ショッピングしたり美味しい物食べたり…とかは思ってるんだけど……具体的にはまだ、何も……」
「だと思ったわ」
「にゃはは……面目ない」
クリスマスを2週間後に控えた土曜日の昼下がり、スカイはキングヘイローと向かい合い、バツの悪そうな笑みを浮かべた。かつてはトゥインクル・シリーズで共に走ったライバルだったが、今でもあの頃と変わらず、スカイにとっては気の置けない親友でもある
キングにトレーナーと会った事、別れ際のやりとりからクリスマスに予定を立てたと伝えたら、即座にこうして一流の作戦会議をセッティングしてくるのだから、二の足を踏んだ私にとって、本当に頼りになる存在だ。
「スカイさん、そういう時はその場で簡単な予定を立てるものよ?クリスマスの日、何時に何処で会うのがお互い都合が良いのか、それだけで十分。他は後から決めれば良い。当日会ってからの予定を決めやすくしておくだけで良いわ」
「い、いきなりもう一度会いたいって言われて、そこまで考えられたら苦労しないよ」
「ええ、だから次からで良い。別れ際に次の予定を簡単に組み立てるのよ。クリスマスの日、今度は年始の予定でも立ててみなさいな」
彼女の目は真剣だ。彼女はいつだって私に全力で向き合ってくれる。いつの日だったか、高い壁に当たって心が折れそうになった私に、彼女は真っ直ぐに向き合って思い切り背中を叩いてくれた。今度も、きっとそう。
キングは鞄から小さな封筒を取り出すと、スカイの前にそっと置いた。
「それに、一流のウマ娘なら、大切な人と過ごす時間は何より拘ってみせるものよ」
その微笑みは、今も変わらず凜々しい。心の壁を壊すための勇気を、もう一度貰った気がした。 - 15913521/11/28(日) 10:56:37
「いやあ、流石は一流ホテル。ディナーは最高、夜景も綺麗。そして目の前には初めて担当した愛しのウマ娘が…最高のクリスマスだと思いません?」
「うん、それはそうだけど…正直、俺はまだ少し緊張してるよ」
「にゃはは、そんなに気張らなくても良いですよ。折角頂いたディナーチケットですもん、楽しみましょう?」
そう言って、スカイはグラスを持ち上げ、煌めく琥珀色を軽く揺らした。キングがスカイに渡したのは、一流ホテルのディナーチケットだった。キングが仕事で赴いた先のお偉いさんから頂戴したらしいが、曰く、私は既に一流ウマ娘に相応しい予定を立ててあるので、必要ないとの事だった
私だって緊張してる。これ以上ないステージを提供して貰ったんだもの。やっぱり応えて見せようと思うじゃないですか
キングにチケットを貰った日、作戦会議を終えて喫茶店を出たスカイが、今日はありがとう、と言って別れようとすると、キングはスカイの腕を掴んだ
「何を言ってるの?まだ作戦会議は終わってないわよ!」
そう言ってタクシーを捕まえたキングは、スカイをお洒落なアウトレットへと連れ出した。何が何だか分からないまま連れられてきたその入り口に、小柄なウマ娘の姿が見えた。スカイは思わず二度見した。見間違うハズもない
「お待たせ、フラワーさん」
キングが声を掛けると、彼女はこちらに振り向き、笑顔を向けた。ニシノフラワー、スカイにとって、綺譚なく本心を打ち明けられるウマ娘の1人だ。パタパタとこちらへやってきて頭を下げる
「お久しぶりです。スカイさん、キングさん」
「ど、どうしてフラワーが…?」
「スカイさん、事情はキングさんから聞きました」
「っえ!?き、キング!?」
「どうせフラワーさんを心配させたくなくて何も言ってなかったんでしょう。彼女はずっと貴方を心配していたのよ」
なんてことだ、まさかキングから筒抜けだったなんて。またもバツの悪そうな表情を浮かべたスカイに、フラワーが歩み寄る
「スカイさん、めっ、ですよ。でも、それは置いておきます。私もスカイさんの事、応援してます。最高のクリスマスにしましょうね!」
そうしてコーディネートした衣装は少し張り切りすぎな気もしたけど、トレーナーさんは私を見て頬を紅く染めていた。貴方の口から綺麗だ、なんて初めて言われましたよ。2人には感謝してもしきれない。ありがとう、必ずやりきって見せるから - 16013521/11/28(日) 10:58:47
ディナーを終えてホテルの一室へとやってきた2人は、思い出話に華を咲かせながら寛いでいた。地上の星に照らされて、2人の表情はより輝いて見えた。
レストランを出ようとしたら、近くにいたホテリエがやって来て、スカイとトレーナーを呼び止めた。
「セイウンスカイ様、お部屋のご用意ができております」
そう言われて案内されたのは、レストランに負けず劣らず夜景の綺麗な部屋だった。勿論、スカイにもトレーナーにも身に覚えがないので、慌てて間違いではないのかとホテリエに聞くと、ベテランと思しき初老のホテリエは優雅にお辞儀した。
「御友人の方から承っております」
その一言で、スカイの脳裏にあの一流ウマ娘の姿が浮かんだ。
まさか、チケットを渡した時点で全部仕組んでたの?ご丁寧に手配されているのはダブルルームだ。今頃フラワーと一緒になって高笑いでもしているのだろうか。
もやもやした表情を浮かべたスカイの肩を、トレーナーがポンとたたいた。
「まあ、折角の好意を無駄にするのは悪いし、少しゆっくりさせてもらおう」
トレーナーの笑顔に、スカイもまた、微笑みで応えたのだった。
キングが住むマンションの一室に、トントンと机を指で叩く音だけが響く。仕事用の原稿は一向に捗らない。親友の恋の行方を気にしないなんて、キングでなくても土台無理な話だ。
そもそもスカイさんが悪いのよ。トレーナーさんに呼ばれてるからって嬉しそうに走っていった貴方は、あっという間に帰ってきたわね。
なんてことないよ、おめでとうって、それだけ。
嘘ばっかり。だったらなんでそんなに寂しそうな顔をしてるの?なんでそんなに辛そうに笑うのよ。あの時は振られたのかと思ってそれ以上は追求しなかった。けれど違った。あの日、貴方はトレーナーさんの元に現れなかった。後から知って後悔したわ。貴方を引っ張ってでもトレーナーさんの元へ連れて行くべきだった。私がそうして、貴方が想いを伝えていれば、貴方もトレーナーさんも、こんなにも長い間苦しむ事はなかったのに。 - 16113521/11/28(日) 11:01:04
「キングさん」
声に思わずハッとする。そうだった。1人だと落ち着いて居られないから、とフラワーさんを誘ったんだった。
一流には程遠い自身の姿に、キングは頭を抱えた。けれど、フラワーは優しく微笑んでいた。
「お気持ちは分かります。私も…正直不安に思う気持ちの方が強いです。お互いが想い合ってるのは、間違いない。間違いないハズなんですが…」
そうだ。間違いない。2人は想いを寄せ合っている。学園に居た頃から、ずっと。だから、今度こそきっと上手くいく。親友の恋の成就を信じられないなんて、一流に相応しくない。今この時、一流のウマ娘としてすべき事は、机に向かってイライラした挙げ句、同じ思いでいる人を不安にさせる事ではない。
「ごめんなさい、フラワーさん。余計な心配をさせてしまったわね」
キングはそう言って立ち上がると、スマホを素早くタップし、よし、と一言呟いた。
「前祝いしましょう、フラワーさん。結果なんて分かりきってるんですもの!ディナーを注文したから、パーティの準備をしましょう!」
そう言って笑みを浮かべたキングに、フラワーも両頬をパンと叩いてふんす、と息を吐いた。
「ええ、そうですね!クリスマスですし、豪華にお祝いしちゃいましょう!」
「明日になったらまずは電話で私達に盛大に祝われる権利をあげるわ!オーッホッホッホ!!!」
スカイの想像通り、クリスマスを迎えたキングの部屋に、一流の高笑いが響いていた。 - 16213521/11/28(日) 11:04:11
「スカイ」
さっきまでの朗らかな雰囲気を切り裂くように、トレーナーは改まった声でスカイの名を呼んだ。スカイの側にも、否応なく緊張感が溢れ出す。けれどそれを悟らせてはいけない。
「なんです?そんなに改まって」
「君をこうして誘ったのは…伝えたい事があったからなんだ」
耳がピンと張った。さあ、ゲートが開く。迷うな、走れ。作戦は――大逃げだ。
「私も……トレーナーさんにずっと伝えたかった事が……あるんです。先に…言わせて貰いますね」
先手必勝。ああ、声が震える。怖い。でも進まなきゃ。壁を壊すんだ。
「卒業式の日の事……覚えてますか?トレーナーさん、式の後、私を呼んでくれましたよね。桜が一番綺麗な、あの場所に……」
行け
「けど、私は、来なかった。私は……逃げました。逃げて、しまいました。トレーナーさんの口から出る言葉が、怖くって」
走れ
「ずっとずっと…後悔してました…でも、もう一度向き合う勇気は……起きなかったんです……けれど」
「あの雨の日、トレーナーさんと再会して……貴方がこうして誘ってくれて……その、おかげで」
まだだ、まだ終わってない。脚を残すな、最後まで力の限り。
「た、沢山、勇気を貰ったんで、す。だ、から。言わせて…くだ、さい」
さあ、最終直線だ。
「あの日、言えなかった、こと。ずっと、伝えたい、こと」
涙をぬぐって、思い切り息を吸い込んだ。
「トレーナー、さん。私は、貴方の事が」
けれど、涙も想いも、溢れて止まらなかった。
「……好き、です。好きなんです…ずっとずっと…大好きです……!!」
だから、飾ったりしない。ただ真っ直ぐに、想いを―――― - 16313521/11/28(日) 11:07:21
スカイの想いを、トレーナーは迷わず受け止めた。涙を零し、肩を震わせるスカイをそっと抱き寄せた。
「っ……!!」
「スカイ、すまなかった」
「な、なんで、トレーナーさんが、謝るんですか…!」
「俺は、あの日、スカイが現れなかったあの日。俺はスカイの想いを悟ったつもりだった。スカイが会いに来ないのも、連絡がないのも、当然の事だ。だから、忘れようと思ってた。次の担当の事を考えよう、トレセン学園のトレーナーとして、それがあるべき姿なんだと、自分に言い聞かせて」
卒業式の日以来、スカイの元に、トレーナーから連絡が来る事もなかった。自分の想いを抱えたまま逃げ出したスカイに対し、トレーナーは自身の想いを捨てようとしていたのだった。
「けれど、何人担当しても、どんなにレースを勝たせても、思い出すのは、スカイだった。忘れるなんて、できるわけない。だって、俺はスカイの走りが、笑顔が……誰よりも好きだったから……!!」
トレーナーの目元もまた、溢れる想いで濡れていた。トレーナーは、スカイから身体を離し、しっかりとスカイの瞳を見つめた。
「スカイ、君の気持ちを疑い続けてすまなかった。俺にも、言わせてくれ」
トレーナーもまた、一度涙を拭い、思い切り息を吸った。
「好きだ、スカイ。ずっとずっと、大好きだ。これまでも、これからも、ずっと」
その言葉に、スカイは涙を零しながらも、笑顔でそれに応える。2人は力強くお互いを抱きしめあった。この想いが、身体から伝わる熱が、ずっとずっと離れないように。
トレーナーとスカイは身体を離し、しばし見つめ合う。スカイは静かに目を閉じ、顔をトレーナーの方へと持ち上げた。それに応えるように、トレーナーもまたスカイへと顔を近づける。
クリスマスの夜景に照らされて、2人の影が重なる。遠回りを続け来た2人の想いは、今ようやく一つになった。 - 16413521/11/28(日) 11:12:37
聖夜が明け、キングはリビングで目を覚ました。テーブルには、昨日のパーティがそのままの状態で残っていた。ふと横を見ると、フラワーはソファで毛布を被り、寝息を立てている。
お酒に飲まれて眠るなんて、一流とは言えないわね…そうだったわ、昨日は確か、フラワーさんとパーティをしたのよ。確か、前祝いの…
そこまで思い出し、キングは目を見開いた。カーペットに転がっていたスマホを掴むと、丁度キングのスマホに着信が入った。思わず身体が強張る。
落ち着いて。親友の成功を信じられないのは一流じゃない。報告を聞いて、一流の祝いの言葉を贈るのよ。
意を決し、通話ボタンをタップする。電話の向こうの声を聞く内に、キングの瞳に涙が溢れ出した。絞り出すように、電話の向こうへと返す。
「そう、でしょう……言えたじゃない…おめでとう……スカイさん……本当に……!」
その声で目を覚ましたフラワーと共に、キングは涙声のお祝いの声を、電話の向こうへと送り続けていた。 - 165二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 11:13:47
こんな素敵な文章書いてさ、誇らしくないの?
- 16613521/11/28(日) 11:17:23
それから1年半たったある日。桜の舞う教会で、あるトレーナーとウマ娘の結婚式が執り行われようとしていた。
「わー……なんだかドキドキするね!セイちゃん、綺麗なんだろうなー!!」
「天気最高!晴れ良バ場!!セイちゃんにピッタリですね!!」
「キングちゃん、泣くのは早いですよ?まだ入場すらしてないんですから」
「泣いてないわよ!涙で迎えるなんて一流じゃないわ、笑顔で迎えるのよ!そうでしょフラワーさん!!」
「はい!2人の門出に相応しい日にしましょう!」
教会の控え室に、緊張した面持ちで新郎が入ってくる。そこで待っていたのは、ウェディングドレスを身に纏った、愛する人の姿。思わず、表情が和らぐ。
「綺麗だよ、スカイ」
新婦もまた、新郎に幸せそうな笑顔で応えた
「トレーナーさんも、素敵ですよ」
そして、その時が訪れる。
「皆様、長らくお待たせ致しました。新郎新婦のご入場です!!」
そのウマ娘の名に相応しい晴天の元、手を取り合った2人は、盛大な拍手で迎えられるのだった。
END - 16713521/11/28(日) 11:22:57
- 168二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 11:24:30
- 169二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 11:24:45
- 170二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 11:27:50
- 171二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 12:10:18
祝福!!永遠に幸せにな!!
- 172二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 13:11:41
良いSSだあ……
- 17313521/11/28(日) 16:21:44
- 174二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 18:51:43
セイちゃんとセイトレが幸せになって良かった
そしてセイちゃんとセイトレがクソボケすると気ぶり全開でシュバってくるキャラがまた増えたな… - 175二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 19:48:11
なんて……幸せな終わり方なんだ……
- 176二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 21:02:44
卒業後ルートで某-1を思い出した。どんなに遠回りだって良い。最後に2人が報われてさえくれればそれで…
- 177二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 01:55:33
あれも良い作品だ。あっちのウンストレはハナから覚悟完了してるタイプだったな
- 178二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 02:29:08
クソボケを気ぶり隊が囲むスレから良質なSSが生まれるんだから分からんもんだな
- 179二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 07:58:53
- 180二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 08:02:47
- 181二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 09:31:24
- 182二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 12:10:11
素敵だ……やはりセイ×トレは素晴らしい
- 183二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 19:48:42
このレスは削除されています
- 184二次元好きの匿名さん21/11/29(月) 21:23:38
祝え!新たな新婚の誕生を!
- 185二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 08:04:36
前半の告白ルートの気ぶりフラワーと気ぶり猗窩座殿の大暴れ(褒め言葉)が面白すぎる
- 186二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 09:00:07
ウンスは可愛い
みんな知ってるね - 187二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 09:00:59
知ってるけど持ってません!!!
- 188二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 12:47:10
セイウンスカイとセイトレを結婚させる会
名誉会長ニシノフラワー
副会長キングヘイロー・G1勝ったら飛んでくる蝶
書記・会計グラスワンダー
会員エルコンドルパサー
スペシャルウィーク
ケンシロウ
猗窩座(New!) - 189二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 14:00:00
- 190二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 22:25:17
お前ら子孫に囲まれて安らかに眠るように仕向けるからな😡
- 191二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 22:59:59
セイちゃんとクソボケ言い出したセイトレをハッピーエンドに導こうと息巻くフラワー達気ぶり隊
→セイトレが猗窩座のアドバイス通りセイちゃん告白→卒業後に再度告白し、ハッピーエンドへ(>>120まで)
→時間が何故かセイちゃんとセイトレが結ばれるはるか前に戻される。
→目覚まし時計を悪用してセイちゃんとセイトレを邪魔する者の存在に気付く猗窩座とケンシロウ(>>126)
→猗窩座とケンシロウの活躍で目覚まし時計を悪用した者を討伐(フラワーはセイちゃん達を狙う悪い奴としてこいつを討伐)し、目覚まし時計を破壊(>>131)
→しかし、そちらへの対処で気ぶりが足りず、卒業式で告白できず→>>132からの卒業後ルートへ
→後々再会した2人が結ばれた結婚式の最中、青空の下幸せそうなセイちゃんとセイトレを遠目に眺め、その姿に過去の自分を重ねつつ、ただひたすらに2人の幸せを願って一人去っていく猗窩座(>>173)
みたいに見るとなんか劇場版のゲストキャラみたいな活躍だな猗窩座殿
- 192二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 00:17:20
- 193二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 08:04:17
世紀末と上弦に目を付けられて首尾良くセイちゃんからセイトレを奪えると思った黒幕が浅はかすぎた
- 194二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 12:41:08
気ぶりスレで一番好きまであるかもしれん
やっぱセイトレはハッピーエンドよ - 195二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 16:33:38
前半の勢いで笑わせてもらって後半でちょっとグッと来た。
楽しいスレだった、ありがとう。 - 196二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:04:56
セイちゃんとトレーナーの純愛は万病に効く
- 197二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:16:00
美しいものを見た──。(第四の獣放棄
- 198二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:17:08
- 199二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:19:28
>>200なら結婚式に上弦が来る
- 200二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:19:36