- 1二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 16:15:04
ウマ娘世界線のイクイノックスが
「ねぇトレーナーさん。ちょっと考え事に付き合って欲しいんだけどさ」
クリスマスのざわめきが過ぎ、年の終わりに向き合う頃。栄誉を手にした彼女の話を聞いてみる。
「私は皆の記憶にずうっと残っていたいの、いつまでも忘れられないような...。そんなウマ娘に私はまだなれてない。」
何故か分からないが少し鳥肌が立った。頑張って言葉を考えるが、"けれど今頃みんな君の話でもちきりだよ" それくらいしか出てこない。
「だけど...それも忘れられちゃうんじゃないか...って。それでね?私は思ったの、“恐怖”ってきっと心に、記憶に、離れないほど残り続けると思うんだ!」
隠しきれない興奮を覗かせる大きい瞳に、自分はすっかり吸い込まれてしまった、彼女の“才能”と“狂気”に。
「皆を幸せに出来るお祭りも、人々を導き崇められる王様も、底知れぬ程の恐怖には敵わないっ!!」
首元の白い肌に血管が浮き出る。今の彼女には天才なんて言葉は似合わない
怪物だ。
って感じのトレーナーと共に皆の心に一生残るために闇落ちしてドバイの地で怪物の一撃を見せつけるイクイノックス概念の創作物を書いて頂けると聞いて来たんですが... - 2二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 16:16:34
それの続きを書けば良いではないか
- 3二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 16:39:25
このイクイちゃんは絶望を贈ってそう
- 4二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 17:58:45
- 5二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 18:09:18
- 6二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 19:29:57
ジオグリフちゃんとドウデュースちゃん
クラシックで私を降したウマ娘だ
ジオグリフちゃんには天皇賞秋でリベンジを果たした
でも、彼女にはまだ恐怖と絶望を植え付けていない
ドウデュースちゃんはドバイターフの出走を取り消し、その後のローテについて発表されていない
ねえ、私たちっていつ再会出来るのかな?
いつ、私は貴女たちに恐怖と絶望を贈れるのかな?
もしその時が来たとき、貴女たちはどんな顔をしてくれるのかな?
今後同じレースで会えないかもという不安と復讐心と嗜虐心が混ざって気が狂いそう
「ジオグリフちゃん、去年の天皇賞秋で貴女に勝ったけど……、まだ恐怖は感じてなかったよね?」
「ドウデュースちゃん、貴女とまた戦いたいな。その時は私に打ちのめされて絶望してね」
「そして、二人とも私が贈った恐怖と絶望を……、ずっと覚えていてね」
「絶対、私が勝つんだから……」
二人が優勝レイを肩に掛けている写真を恍惚とした笑みで見ながら、私は独り言をつぶやいた
また拙い文章で申し訳ないっス!
それと広範囲のIP規制は死ゾ - 7二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 19:32:12
キタちゃんが凄い複雑な面持ちで見てそう
- 8二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 19:53:10
ドウデュースちゃんは絶望するとかなさそう
ただし飯抜きは速攻絶望しそう - 9二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 20:40:36
今年の古馬戦線で底抜けに明るいソールオリエンスと戦う展開ほしくなるな
- 10二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 21:15:46
この先も連勝したら誰かの物語のラスボスになりそうだなこのイクイノックス
- 11二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 21:22:44
この先よっぽどのことない限り主人公っぽくはならないよね
- 12二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 21:36:01
- 13二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 21:47:47
- 14二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 23:03:21
ドバイシーマ勝利後のインタビュー
――ドバイシーマ勝利おめでとうございます。凄い勝ち方でしたね
ありがとうございます。これもトレーナーさんや応援してくれた皆さんのお力添えがあったからです。
――それにしても驚きました。差しからまさかの逃げに変更。しかも余力を残したままレコード勝ち、こんなパフォーマンスは見たことありませんよ。
…?あの、少し勘違いされているようですね。私は逃げてなんかいませんよ。最初から最後まで差しで走っていました。
――え?それはどういう事ですか?
そのままの意味です。逃げていたんじゃなくて前に押し出されていただけなんです。なので最初はびっくりしましたよ?先頭を最初から走った事はなかったんで。
なので頭の中で前に誰かが走っている姿をイメージしながら走りました。まあそれでも本調子じゃありませんでしたけど。 - 15二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 23:06:19
俺は…こんなの知らない…ってトレーナーがあまりにも強いイクイノックスを見て恐れ慄くシーンを幻視してしまった
- 16二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 23:10:08
キタサンブラック
「アタシこんなの知りませんよ!キングさん何を教えたんですか!?」
キングヘイロー
「私はクラシックで勝てなかったあの子にエールを送っただけよ!そっちが何かやったんじゃないの!?」 - 17二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 23:13:45
- 18二次元好きの匿名さん23/04/22(土) 23:18:05
その世界線のジオ「イクイどうした?何か最近のお前変だぞ…」って普通に心配してそうでいたたまれない
- 19二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 00:59:44
イクイの祝勝ムードの中、疲労を理由に先に1人で部屋に戻っていたジオはレース前で見れなかったシーマクラシックの映像をみていた。
「…なに…これ」
圧倒的なレース。規格外の強さ。
自分の知らないイクイの姿が映っていた。
『日本のエースから!世界のエースへ!!』
実況の言葉が部屋に響く。
「…エース」
チームのエースとして自分は戦ってきた。それに誇りを持っていた。世界?もう比較にならない。
ダートもダメかもしれない。
もうエースでもない。
後ろを歩いていたイクイはもういない。
…自分にはあと何が残っているのだろう。
もうすぐイクイもこの部屋に戻ってくる。
いつも通り明るく祝いの言葉をかけてあげないと…
そう自分に言い聞かせるジオの身体は震えていた。 - 20二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 01:24:30
※訳:ジオは十分恐怖を植え付けられています
- 21二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 10:41:19
イクイとジオはお互い劣等感抱いてそうだな
- 22二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 11:20:40
ドバイシーマクラシック
みんなも知っての通り、イクイノックスが最後に速度を緩め、余裕を見せつけての圧勝だった
海外の実況がワイズダンに使われたフレーズを持ち出していたのが印象に残る
"The titan of the turf."
芝に降り立つ巨人、か……
彼女はこのまま手を付けられなくなり、周りに恐怖を植え付ける「絶対」へと登り詰めるのだろうか
もしその時が来たら彼女は……
彼女は次の目標を何にするのだろう?
恐怖を植え付ける次の相手を決めるのだろうか
それとも十分印象に残ったと判断して引退するのだろうか
そうやって考え込んでいると、不意に声をかけられた
「トレーナーさん、どうしたんですか? そんなに考え込んで」
どうやら彼女からやって来てくれたみたいだ
丁度いい、直接聞いてみよう
【イクイノックス、もしこのまま圧倒的なパフォーマンスで勝ち続けてみんなに恐怖を植え付けたとする】
「はい、それがどうかしましたか?」
【その後の目標はどうするんだ?】 - 23二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 11:21:15
それを聞いた彼女は満面の笑みを浮かべながら、この質問に躊躇うことなくあっさりと答えた
「そんなの決まってるじゃないですか! もちろん、これからも走り続けますよ!」
「私をみんなの心に残すためには、圧倒的な力を見せつけて恐怖を、絶対に勝てないという絶望を植え付けるのが手っ取り早いですから!」
やっぱり、そう言うと思った
今の彼女にとって恐怖はアイデンティティなのだ
質問に答える時の曇りのない笑顔がそれを証明していた
……イクイノックス、俺と契約する時に言ってたよな
先輩のキタサンブラックみたいに、みんなに愛されるウマ娘になりたいって
お前はこれで、これで本当にいいのか……?
芝に降り立った巨人の物語が今、始まった
- 24二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 11:53:28
だがいずれ彼女には必ず知るときが来る。
どんな黒色も100%の光を飲み込むなんてできない。
恐怖に決して飲まれない
荒海を越え続ける海の友も
恐怖すら呑み込んでしまう
勝利に王手をかけ続ける友も、
恐怖に抗い続ける
大地に道しるべを刻む友も、
決して塗りつぶされてくれないだろう。
その時──
【(君はその恐怖と戦えるのか…?)】
自分がトレーナーとして、今心配なのはその一点だった。 - 25二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 13:01:22
これアレだ…
進化スキルが中距離でも使えて、順位条件が撤廃された無我夢中になるヤツだ… - 26二次元好きの匿名さん23/04/23(日) 18:51:07
期待してくれていた人達には悪いことをした。さすがに少し凹んだが、もう過ぎたことは仕方がない。今は次に向けて回復することを考える。やるべきことはシンプルだ。
「あれとあれとあれの大盛りをください!」
ドウデュースはドバイのよく知らない料理を口に掻き込みながら、シーマクラシックのレースが流れるモニターをみていた。
…圧倒的な走りだった。
かつて負かした相手の異様な強さに、ドウデュースの身体はぶるっと震えた。
「そうこなくっちゃ…」
ドウデュースは不気味な笑みを浮かべた。
勝つべき相手はイクイノックス。
やるべきことはシンプルだ。