- 1二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 09:58:26
- 2二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 10:05:19
その相手は…?
- 3二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 10:05:52
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 10:07:06
そこは「このミルコだ!」でしょ
- 5二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 11:23:55
意外と初心なんだよね
- 6二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 11:41:18
温泉イベント見たかどうかで解像度が違う
見たトレーナーはシチュエーションが浮かびやすいと思うわ - 7二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 11:59:03
いつも自分がどう思ったかどう感じるかを言語出力するネオユニヴァースが無言でぽこぽこ叩いてくる(痛くない)の見てぇ〜
- 8二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 12:01:42
- 9二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 12:02:45
まず行けない旨を連絡しろ
- 10二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 12:05:34
もっと本編トレーナーみたいにコミュニケーション取ろうと頑張って
- 11二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:15:54
「トレーナー、ネオユニヴァースは『イチャイチャ』をしたい」
放課後のトレーナー室。
担当ウマ娘のネオユニヴァースは自身の人差し指を合わせて、そう言い放った。
俺は一瞬思考が停止するももの、何とか再起動をして言葉を紡ぐ。
「……ちなみに『イチャイチャ』とはどういう行為かは知ってるよね?」
「『愛』を深める“ACTI”、“レアアース”を生み出す“中性子星合体”」
「うん、それ絶対に外で言わないでね」
こくりと頷くユニヴァースに、俺は冷や汗を流した。。
――――まあ、そんな深い意味や変な意味はないのだろう。
仲良くして、絆を深めることで、力が発揮できる、そう彼女は伝えたいのだろう。
俺は少しだけ思い悩んで、とりあえずの疑問を口にする。
「『イチャイチャ』の具体的な内容は?」
「“RFI”を実施したよ、たくさんのウマ娘が『協力』してくれた」
「何してるの……そして他の子達も何協力してるの……?」
ユニヴァースがドン、と机の上に持ち出したのは大量の紙が入った箱。
一枚一枚個性を感じる形で畳まれており、複数の協力者がいたのがわかる。
そして彼女は軽く紙を混ぜ合わせると、その中から一枚を取り出す。
「“クオンタムウォーク”で“SELT”をして、その『イチャイチャ』を“実行”」
「気づいたら完全にやる流れになってる……ちなみに誰が書いたとかは」
「ネガティブ、“アンノウン”を“重視”した」
「一応匿名になってるってことね」
下手を打てば他のウマ娘のプライベートを暴いてしまうことになりかねない。
俺は安心の、そして諦めのため息をついて、その紙を受け取った。 - 12二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:16:09
『フランス式の教会で腕を組んで赤絨毯の上を一緒に歩くんです。
それは、これからの未来を共に歩くことの象徴。
そして、最後にこう言います。
“Je ne pence qu'a toi chaque jor!”
愛しい宝物、今日もあなたに夢中だよ!』
「……こんな自己主張が強い匿名初めて見たかもしれない」
「ネオユニヴァースはイタリア式を“REQU”する」
「うん、そこは本題じゃないかな」
渡された紙を開いて、二人で見つめる。。
綺麗で優しい文字で記されたそれは、書いた人物の人柄が伝わってくるようだった。
まあ、内容そのものは大分強火ではあるが……。
「教会とか言われてもな」
「“跳ぶ”?」
「いや、そこまでしなくても良いんじゃないかな」
「なら“部分的”に“実行”する。トレーナー、腕を『借りる』よ?」
そう言って、ユニヴァースは俺の腕にぎゅっと抱き着いた。
彼女の華奢だが柔らかな感触、じんわりと伝わってくる体温、鼻腔をくすぐる柑橘の香り。
……いやこれは腕を組むとは言わない、そう指摘しようと、彼女の顔を見る。
「……スフィーラ、ネオユニヴァースは『イチャイチャ』しながら“ランデブー”をしたい」
満足そうに顔を緩ませるユニヴァースを見たら、指摘する気は霧散してしまった。
とはいえ外に出るのはマズいので、トレーナー室を歩き回るだけで済ませた。衛星かな。
そして最後に、彼女は思い出したように、俺の耳元で囁いた。
「『愛しい宝物、今日もあなたに夢中だよ』」 - 13二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:16:25
しばらくして、ユニヴァースが名残惜しそうに離れた後。
彼女は再度箱から紙を取り出して、そのまま中身を確認に思案を開始する。
やがてこちらに振り向いて、首を傾げながら問いかけた。
「『イチャイチャ』には『驚き』が“MORT”?」
「えっと、サプライズが不可欠なのかってこと? まああった方が良いかもしれないけど」
「そっか、ならこの“GIO”は『内緒』かな……トレーナーは『そのまま』をしてて欲しい」
「そのままってことは、立ってるだけで良いのかな?」
「アファーマティブ」
そう言うとユニヴァースは足早に俺の方へと向かい――――そのまま背後へと向かった。
サプライズと言ってたので振り向かないようにしたものの、少し緊張してしまう。
しばしの静寂と停滞、そろそろ振り向いてしまおうかと思った、その瞬間だった
ふぁさふぁさ、と背中の辺りを柔らかい物が軽く撫でつける感触。
「…………えっと、ユニヴァース?」
「“ズベンエスカマリ”……見えないはずの緑色の“星”を“観測”出来そう……?」
振り向けばユニヴァースは、尻尾で何度も俺の背中を撫でつけていた。
そして、その感触に不思議そうな、それでも悪くは感じていなさそうな表情を浮かべている。
「なかなか“MYS”、トレーナーはスフィーラを感じられた?」
「……悪い気はしなかったけども、これはなんだったの?
俺がそう言うと、ユニヴァースは取り出した紙を渡す。
『尻尾で彼を撫でつける尻尾ハグは緑風を感じることが出来て、大変東風ですよ』
全員、自己主張強いな、匿名の意味をわかっているのか。
しかし尻尾ハグか……確かドラマか何かで話題になっていた記憶がある。 - 14二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:17:22
「確かこれってウマ娘同士で尻尾を絡ませるんじゃなかったか」
「……“ビックバン”、ウマ娘同士じゃないと“IMPS”だった?」
「多分書いた子も勘違いしてたんじゃないかな……他の子にお願いしてみたら」
「うーん、『ロブロイ』『ミラクル』……」
ユニヴァースは片手で頭を指さして、思考を回す。
ウマ娘にとって尻尾ハグはそれなりに覚悟がいる行為と聞く。
ゼンノロブロイやヒシミラクルは……なんとなく恥ずかしくて拒否しそうな気もした。
タップダンスシチーはノリノリでやってくれそうなイメージだけど。
やがて、名案を思い付いたと言わんばかり、ユニヴァースは手を叩いた。
「タキオン……?」
「俺に尻尾を生やす方向の協力要請はやめてくれ」
危険な思いつきを何とか食い止めた後、ユニヴァースは俺を箱を突き出した。
なんとなくこうなるかなと予想はしつつも、彼女の言葉を待つ。
そして放たれた言葉は、無常にも俺の予想通りの言葉だった。
「次はトレーナーの“順番”」
「……ああ」
諦めて、たくさんの紙が詰まった箱に手を入れる。
正直全部外れのくじ引きの気分だが、仕方がない。
意を決して一枚を引き出して、ユニヴァースに見られないように確認をする。
そこには――――嵐を呼ぶような内容が書かれていた。
もはやイチャイチャとかそういうのじゃないだろ、と言わざるを得ない。
しかし、期待に目を輝かせる彼女に、出来ないなんて言えそうになかった。 - 15二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:17:39
「ネオ、少し我慢してくれるかな?」
「……? アファーマティブ」
俺はユニヴァースの両肩を掴んで、彼女に顔を近づける。
緊張のせいか、表情が強張っているのを自分自身でもわかってしまった。
すぐに終わらせてしまえばいいのに、どうしても躊躇が勝って、そのまま固まる。
しばらく彼女の顔を見つめているだけの時間が過ぎる。
「…………っ」
ふい、とユニヴァースが目を逸らす。
その目には少しばかりの潤みと、頬には若干の赤色。
少し室温が高いのかもしれない、そう思いながら、彼女の顎に触れる。
そしてそのまま、彼女の顔を正面に戻した。
「ダメだよネオ、もっと顔を良く見せて」
「…………っ!?」
ユニヴァースは耳と尻尾を立ち上がらせて、目を見開いた。
なんだか珍しい反応だなあ、と思いながら緊張を抑えながら覚悟を決めていく。
その間彼女の視線は右へ左へと揺らめいて、やがて、ぎゅっと目を閉じた。
肩に力を入れて、ぷるぷると身体を震わせて、少しだけ唇を尖らせて。
……怒らせたかな、早く済ませないと。
俺はそのまま、少しずつ、ゆっくりと、お互いの息がかかる距離まで顔を近づけて。
――――ふぅ、と息を吹きかけた。
「よし、こんな感じかな」
「………………は?」
達成感を噛みしめる俺に、ユニヴァースから初めて聞くような低い声が返ってきた。 - 16二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:17:57
「……今の“ブレークアップ”はどういう“意図”だったのかな」
「意図というか、この紙に書いてあった行動をしたのだけど……」
そう言って俺はユニヴァースにその紙を披露する。
その紙にはこう書かれていた。
『想いを乗せて、相手のお顔へ微風を吹きかけるのもまた、白南風です』
まさかに二連続引きである、確率はどうなってるんだ。
あまりの内容にユニヴァースも呆れたのか、無の表情でそれを見つめている。
というかこれはイチャイチャとかじゃなくて、この子の趣味だろ多分。
少し居心地が悪くなって、俺は目を逸らしながら、一人呟く。
「…………まあ、君の珍しい顔を見れたのは、良かったけど」
「……“RARE”?」
「うん、なんか震えてたり、視線が揺らいであり――――唇を尖らせてたり」
「っっっ!!」
とにかく今日はこの辺でお開きにしようか。
そう伝えるために、ユニヴァースの方へと向き直った。
そこには顔を真っ赤に染めて、こちらをジトっと睨むネオの姿があった。
……ああ、珍しい表情だな。そんなどこか現実逃避した感想が真っ先に浮かんた。
彼女は目尻に涙を貯めた瞳で俺を射抜きながら、ぽかぽかと何度も俺を叩き始める
痛くはないのだが、意図が掴めず、困惑するしかない俺に、彼女は小さく呟いた。
「…………ばか……『ばか』」 - 17二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:27:06
解読が必要なレベルでエミュも完璧だ………すげえ…………
- 18二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:29:34
完璧に"コネクト"してる……
俺は『尊い』になったよ…… - 19123/04/26(水) 23:40:32
すげえ…
ありがとうございます… - 20二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:41:33
エミュが完璧すぎる
名誉ユニトレ名乗っていい - 21二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:46:14
超優秀な観測者がいる…ありがてぇてぇ…
- 22二次元好きの匿名さん23/04/26(水) 23:57:18
ありがとう…ありがとう…
- 23二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 00:14:33
実に良きイチャイチャだった…
エミュの解像度が素晴らしい - 24二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 00:15:53
またサイゲのライターが脱走してる……
え、さすがに別スレで耳かきSS書いた方だよね?
いやだよ?デムーロ因子★★★な人がそんなにいたら - 25二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 11:13:06
だアッ 良いすぎて身悶えするッ…
- 26二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 11:53:14
これが"アファーマティブ"ってやつですか…
しゅき… - 27二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 12:08:57
野生のデムーロいるじゃん…
- 28二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 12:21:17
イメージしづらいシチュを自然な展開かつ完璧なエミュで表現している
今月のあにまん文学賞を贈呈したい - 29二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 12:30:23
さてはデムーロだなオメー
- 30二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 12:38:28
いいものを読ませてもらった
これで成仏できるわ - 31二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 13:32:27
ユニとデム朗は現実でできなかった分どんどんイチャイチャしていけ
そして末永く爆発しろ - 32二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 20:41:29
続きはないのですか~…?
- 33二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 20:45:29
あなた風遣いで愛遣いなのね
支部のも最高だった ありがとう! - 34二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 20:56:16
宇宙の心を理解した風使いとか無敵では?
- 35二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 22:41:51
も、もっと読みたい~~~~~~!!!!!!
- 36二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 08:27:23
ラブコメシチュに耐性ゼロなユニちゃん概念はもっと広まるべき
- 37二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 09:30:05
わかりみが深すぎる。
- 38二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:52:18
紙防御な上に自分の防御力の低さを全く自覚してないのよこの子
かわいいね