【CoC×カービィ】祭りと幽霊【安価とダイス】

  • 1二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 22:06:16

    カービィのお誕生日なので出来たてほやほやのオリジナルシナリオを回してみたいと思います

    ※ガッツリ普通のシティ系因習村タイプCoCシナリオ。不快・不道徳な話や表現が出てきます
    ※テストプレイ前のシナリオです。3~4人向けの想定なのでそこまで難易度は高くありませんがバッドルートもそこそこあります
    ※安価で選択肢を貰ってそこからダイス、技能値でダイスロール、安価多数決の併用で進行します
    ※この手のスレを立てるのが初めてなので不手際などありましたら申し訳ありません
    ※導入までは巻きで進行するため、キャラメイク自体はこちらで行いました。ご了承下さい
    ※フレーバーのボーナスをやたらめったら盛りました。ノリなのでシナリオ中有用かは定かでありません

  • 2二次元好きの匿名さん23/04/27(木) 22:08:42

    事前ダイス


    バンワドはデデデ大王を……


    dice1d3=3 (3)

    ①大王様呼び

    ②本人に対してだけ大王様呼び

    ③大王呼び



    マホロアは……


    dice1d3=3 (3)

    ①ひょっこり帰ってきたばかり。イロイロ迷惑かけちゃったケド、もう過ぎたコトダヨォ(カービィ以外との二人組行動に難あり)

    ②もっチャレやデデデでデン等の遊戯施設を思うまま作ったり、ちょくちょくカービィ達と遊んでいる頃。関係修復済

    ③ポップスターに馴染みつつあちこち忙しなく飛び回って夢に邁進。目指せ未来の支配人(POW+1)

  • 3スレ主23/04/27(木) 22:13:13

    【カービィ】
    ☆なやみのないやつです。ゴハンを食べる(おやつ可)・夢を見る(おひるね可)ごとにSAN値が1d3回復(最大値以上にはならない)。
    ☆あしたはあしたのかぜがふく。お疲れモード(不定の狂気)に陥りづらい(1/5以上→1/4以上)。
    ☆昔吸い込んだきねづか。一部の技能(応急手当・薬学・運転・重機械操作・操縦・変装)に+30のボーナス。
    ☆ペンペン草デストロイヤ。芸術:歌唱技能の使用時、敵味方を問わず周囲の全生命に1d10のダメージを与える。

    STR 14
    CON 12
    POW 18
    DEX 11
    APP 13
    SIZ 9
    INT 11
    EDU 10
    HP 11
    MP 18
    SAN 90
    アイデア 55
    幸運 90
    知識 50
    《技能》
    応急手当(60)
    追跡70
    運転(50)
    重機械操作(31)
    操縦(31)
    変装(61)
    目星75
    聞き耳75
    薬学(31)

  • 4スレ主23/04/27(木) 22:15:01

    ※補正ありの数値は()で囲んでいます

    【デデデ大王】
    ☆頼れる宿敵。戦闘中、自身の攻撃のdbを1d8としてダメージ判定。
    ☆ライバル魂。カービィとの探索行動中、張り合い補正で技能値が+5される。
    ☆浪漫の研鑽。機械修理・重機械操作に+40ボーナス。
    ☆洗脳・憑依耐性低。説得、言いくるめ、信用の技能を使われた場合、相手の技能値に+5の補正。精神干渉系の魔術を掛けられた時、対抗ロールの成功率は-10される。

    (行数オーバーにつき跨ぎます)

  • 5スレ主23/04/27(木) 22:15:33

    【デデデ大王】
    STR 18
    CON 16
    POW 10
    DEX 10
    APP 10
    SIZ 16
    INT 12
    EDU 15
    HP 16
    MP 10
    SAN 50
    アイデア 60
    幸運 50
    知識 75

    《技能》
    応急手当50
    隠す75
    機械修理(60)
    重機械操作(41)
    追跡70
    目星70
    聞き耳70
    ナビゲート50
    信用65
    説得65
    図書館75

  • 6スレ主23/04/27(木) 22:16:41

    【バンダナワドルディ】
    ☆影にひなたにサポーター。同行中、カービィ・デデデ大王はファンブルを出しても通常の失敗として扱う。応急手当・精神分析に+20のボーナス。
    ☆小さいけれど大きな勇気。SANc失敗時、減少値を-2。
    ☆カワイイだけじゃないんだよ!戦闘中、回避に+15の補正。他PCを「かばう」時、同ラウンドであっても受け流しの判定を「かばう」の回数分行える。

    STR 13
    CON 12
    POW 13
    DEX 12
    APP 12
    SIZ 9
    INT 12
    EDU 12
    HP 11
    MP 14
    SAN 65
    アイデア 60
    幸運 65
    知識 60

  • 7スレ主23/04/27(木) 22:17:38

    【バンダナワドルディ】
    《技能》
    応急手当(75)
    隠す65
    隠れる75
    忍び歩き70
    目星65
    聞き耳75
    図書館35
    信用60
    精神分析(36)

  • 8スレ主23/04/27(木) 22:18:58

    【メタナイト】
    ☆孤高が刃を研ぎ澄ます。単独探索時、1~10までをクリティカル値とする。
    ☆指揮官の心得。運転・操縦・重機械操作に+35ボーナス。戦闘時、仲間は回避・受け流しを同ラウンド中3回まで行える。
    ☆果断なる勇壮。敵対的なNPCに対して交渉系ロールと戦闘の二択が存在する時、戦闘を選択する。

    STR 16
    CON 15
    POW 14
    DEX 16
    APP 14
    SIZ 11
    INT 14
    EDU 16
    HP 13
    MP 14
    SAN 70
    アイデア 70
    幸運 70
    知識 80

  • 9スレ主23/04/27(木) 22:19:35

    【メタナイト】
    《技能》
    追跡70
    忍び歩き70
    目星80
    聞き耳85
    運転(55)
    操縦(36)
    重機械操作(36)
    図書館75
    博物学60
    心理学85
    歴史65

  • 10スレ主23/04/27(木) 22:20:39

    【マホロア】
    ☆天に向かって嘘を吐く。言いくるめと心理学に+10、信用に-5の補正。
    ☆旅と異空とテクノロジー。運転・機械修理・重機械操作・制作・操縦・電気修理・電子工学の初期値を一律で50として扱う。
    ☆慢心家。ダイスロールが三連続で成功、もしくはクリティカルを出した場合、次回の判定に-10補正。
    STR 11
    CON 12
    POW 12
    DEX 15
    APP 13
    SIZ 10
    INT 13
    EDU 19
    HP 11
    MP 24(魔術師:POW×2)
    SAN 60
    アイデア 65
    幸運 60
    知識 95

  • 11スレ主23/04/27(木) 22:21:26

    【マホロア】
    《技能》
    目星70
    言いくるめ(85)
    信用(65)
    説得75
    図書館80
    考古学85
    博物学70
    心理学(96)
    運転(50)
    機械修理(50)
    重機械操作(50)
    制作(50)
    操縦(50)
    電気修理(50)
    電子工学(50)

  • 12スレ主23/04/27(木) 22:26:10

    注意事項に入れ忘れが・・・
    ※戦闘関連のフレーバーボーナスが散見されますが、完全に探索型シナリオなので(いみがない)状態です
    ※そもそも戦闘に関しては一般ピープル相手だと戦闘処理を入れる意味もない面子なので、ご一行様一律目標値75でいつもの攻撃技を使えるぐらいの認識で大丈夫です

  • 13スレ主23/04/27(木) 22:29:12

    それでは導入パートに移りたいと思います。


    事の起こりのダイスロール

    この一件に最初に関わったのは・・・


    dice1d4=3 (3)

    ①カービィ

    ②デデデ大王/バンワド

    ③メタナイト

    ④マホロア

  • 14スレ主23/04/27(木) 22:30:59

    メタナイトから始まる導入という事で
    ちょっと書いて参ります いましばらくお待ち下さい

  • 15スレ主23/04/27(木) 22:44:32

    KP天の声【最近、ハルバードが奇妙な通信をたびたび傍受するという。

     あなたは何やら足を小刻みに震わせているバル艦長からそれを聞き、記録された音声を聴いてみた。


     ・・・・・・ノイズが酷い。可能な限り除去してみたが、尚もそれは雑音だ。しかし混じっている音の種類はいくつか判別しえた。

     まず、水の音だ。流水や浅瀬のちゃぷちゃぷした音ではない。深いところに沈むようなゴボゴボとくぐもった音だった。それと、がさがさと草をかき分けるような音。

     そして、声。何を言っているのかもよく分からないが、誰かの喋っている声とおぼしき音が確かに聞こえた】


    【メタナイト 聞き耳:85以下で成功】dice1d100=47 (47)

  • 16スレ主23/04/27(木) 23:08:25

    【あなたは耳を傾けた。・・・違和感を覚えた。音声の状態が悪い上、余分な音で塗りつぶされているのは確かだが。
     ・・・聞き取れないというより、”発言者がきちんと喋れていない”のではないだろうか?
     水の中である事が原因かも知れないが、声と分かる音量で記録されているのに、母音すらまともに聞き取れないのだ。

     どことなく不穏当な音声。過度に怯える必要は感じないが、これがたびたびでは部下たちの不安も致し方ないものではあるだろうか。
     あなたは通信元を探知した。

     突き止めた先は、通信デバイスの使用パルス幅がまるで違うはずの、別星系にある惑星だった。

    メタナイツはすっかり恐慌である。健気にも気丈に「怖くない!怖くないです大丈夫!」などと言っていても震えと涙は正直だ。・・・このまま現地に向かうのは難しくなってしまった。

     一考し、いけ好かない旅人の船を思い出し、あなたは渋々足を運んだ。
    当人のもとへ・・・ではなく、協力も仲介も見込める桃色のところへ、だが】

    (合流終了。本編に入るのでここから安価が入るようになります。よろしくお願い致します)

  • 17スレ主23/04/27(木) 23:30:58

    【あなたたちがローアと共にたどり着いた先は、カムヤ・マト星系に位置するフソウという惑星の隅にある、ごく小さな村だった。


     マクラ岳という山の中、オヌガ沼というカルデラ湖のほとりにある、水資源が豊富でのどかな山村である】


    カービィ「んー・・・!水のにおいが気持ちいいとこだねー。こういうとこってお魚とか野菜とかがおいしそうじゃない?ぜったいおいしい!」

    デデデ「お前にかかっちゃ妙ちきりんな場所の調査も観光だな・・・。いや、まあ実際ぱっと見て変な所もない田舎だけどな?」

    バンワド「確かに・・・。山と畑と田んぼとお家しか見当たらないですね。あ、上の方に大きな沼がありましたよね。ローアから見えました」

    マホロア「う~ん・・・ボク、とくに面白いモノとかなさそうなラ、ローアでルスバンしてようカナァ」

    メタナイト「調査が目的だ。悪いが遊ばせておくつもりは一切ないぞ」

    マホロア「ハイハイ・・・」


    【村の入り口だ。あなたたちは目星などで辺りを探ってもいいし、他の方法で何かを調べても、道なりに歩みを進めてもいい】


    どうするかの選択肢を安価>>18>>23

  • 18二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 01:04:55

    とりあえず拠点を建築

  • 19二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 07:51:25

    ひとまず目星

  • 20二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 15:29:54

    住人を探して聞き込み調査

  • 21二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 16:28:31

    そんな事より飯だ飯飯!

  • 22二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 16:29:30

    デデデが腹が減ったとグズりだす
    カービィも同調する

  • 23二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 16:30:25

    カービィ「とりあえず山へ食材でも採りに行こう」

  • 24スレ主23/04/28(金) 17:26:55

    バンワド「ええと・・・ひとまず拠点を作りますかね?」

    メタナイト「探せば村内に宿泊施設がある可能性も少なくない。最初に辺りを探るべきだろう。・・・が、万全を期すなら現地の者に悟られず落ち合える場所は有用やも知れないな」

    マホロア「現地のヨウスがワカル前ダヨォ?こういうトキって聞き込みとかスルのがジョーセキじゃナイ?」

    デデデ「ごちゃごちゃ考えてると疲れるぜ・・・。こんなとこまで来てくたびれたし、まずは飯だろ飯!」

    カービィ「お魚!」


    >>22>>23を食事として統合します)


    dice1d4=2 (2)

    ①拠点

    ②目星

    ③人を探す

    ④ゴハン!

  • 25スレ主23/04/28(金) 17:34:23

    【あなたたちは辺りを観察した】


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=31 (31)

    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=17 (17)

    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=56 (56)

    【メタナイト 目星:80以下で成功】dice1d100=86 (86)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=94 (94)

  • 26スレ主23/04/28(金) 17:56:44

    成功者情報

    【カービィ:村の西側だけ少し新しめの建物が多いな、と気付いた】

    【デデデ大王:民宿らしき看板を掲げている建物を見つけた。食堂もあるようだ】

    【バンダナワドルディ:山の緩やかな傾斜が作った小高い台地に大きな門がちらと覗いているのが見えた。屋敷でもあるのだろうか?】


    デデデ「お、そこに食堂って出てるぞ!」

    カービィ「お魚ー!」

    バンワド「あっ、二人とも待って~!」


    メタナイト「・・・・・・」

    マホロア「マア、そもそも調査って人選じゃナイシネ?聞き込みぐらいハできそうダケド」


    《移動先:民宿「刈穂庵」》


    おかみさん「いらっしゃーい。あら、よその方ねえ、珍しいこと」

    バイトらしき少女「いらっしゃいませー!お泊まりですかー?お食事ですかー?」


    【カービィとデデデ大王が即答で食事を注文した。

    おかみさんが支度をしている間、あなたたちはアルバイト少女に何か質問をする事ができる】


    何を聞きますか? 選択肢を安価>>27>>31

  • 27二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:26:00

    マホロアは観光客のふりをして、村の歴史について聞く

  • 28二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:28:24

    メタナイトは住み込みで泊まれないか相談する

  • 29二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:29:20

    デデデが食材の産地を聞く

  • 30二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:40:40

    バンダナが名所を聞く

  • 31二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:43:04

    カービィが現在地の住所を聞く

  • 32スレ主23/04/28(金) 19:46:41

    【あなたたちは幾つか質問をした】

    (料理が来るまでに3つの話題を出せた 出目が重複した場合は振り直し)


    dice1d5=4 (4)

    dice1d5=3 (3)

    dice1d5=4 (4)

    ①歴史について

    ②宿泊の申し込み

    ③食材の産地

    ④村の名所

    ⑤現在地

  • 33スレ主23/04/28(金) 19:47:21

    3、4ですね

    重複分の振り直しdice1d5=3 (3)

  • 34スレ主23/04/28(金) 19:49:06

    ・・・出目1を①、2を②、3を⑤としますね!

    dice1d3=3 (3)

  • 35スレ主23/04/28(金) 20:01:19

    【デデデ大王は食材の産地を聞いた】
    アルバイト「こーんな辺境でしょー?あんまり流通よくないんでもっぱら地元のものだけなんですよねー」
    デデデ「そういうもんか。まあ、大事なのはうまいかどうかだな」
    アルバイト「鮮度ばっちりですよー」

    【バンダナワドルディは観光名所などがあるか問いかけた】
    「いやー。何しろこんなとこなんで、そんなに見に行くほどの場所はない・・・かなー?あ、でも、神社とお寺はなんか歴史あるっぽいですよー。
    土着信仰?ってやつですかね、何十年かに一度の変なお祭りもあるし。一週間後なんで、時間あるなら泊まってって参加しますかー?」

    【カービィは現在地について質問した】
    「えっとですねえ、地図が・・・あったあった。古くさいでしょー?誰も新しくしないから」

    《地図を入手しました》

  • 36スレ主23/04/28(金) 20:03:08

    (※日本語の地図はこちらです。上のはフソウ語イメージ)

  • 37スレ主23/04/28(金) 20:15:18

    【《役所》《開架書庫》《戀工家》《端唄沢》《黒蓮寺》《舟獲鬼神社》《双つ淵》《隠ヶ沼》に行けるようになった】

    アルバイト「青字はおかみさんの書き込みですねー。古い本とか記録がしまってある書庫と、いっつも暇してて話好きなおじいさんのお家ですー。書庫は持ち出し禁止だけど郷土資料の保管庫的なの兼ねてるから出入り自由で、おじいさんは暇死しそうな人なんで気が向いたら行ったげてくださいー」

    【あなたたちが地図を眺めていると、おかみさんが食事を持ってきてくれた】

  • 38スレ主23/04/28(金) 20:17:14

    【献立】※このダイスにシナリオ上の意味はありません

    山菜の・・・

    dice1d3=2 (2)

    ①琥珀寄せ

    ②白和え

    ③胡麻和え

    根菜の・・・

    dice1d4=1 (1)

    ①煮付け

    ②煮染め

    ③含め煮

    ④白煮

    魚の・・・

    dice1d5=5 (5)

    ①塩焼き

    ②味噌焼き

    ③漬け焼き

    ④味噌煮

    ⑤天ぷら

    もう一品・・・

    dice1d3=3 (3)

    ①真薯

    ②東寺巻

    ③錦糸巻

    汁物は・・・

    dice1d3=2 (2)

    ①味噌汁

    ②すまし汁

    ③かき玉

  • 39スレ主23/04/28(金) 20:26:03

    ※ちょっと離席します

  • 40スレ主23/04/28(金) 21:10:42

    ※帰還しました 再開します


    【山菜の白和え】

    なめらかに潰された豆腐で山菜が和えてある。よく練ったすり胡麻の香りと出汁の味が優しい。隠し味は味噌だろうか?

    【根菜の煮付け】

    煮染めは汁気がなくなるまで煮る。含め煮は汁気を残して仕上げる。対して、煮付けとは元々濃いめの汁を少量使って味を煮絡める料理だ。照りのある表面のこっくりした味と、内側の淡泊な部分が合わさって美味しい。

    【魚の天ぷら】

    川魚は荒波に揉まれないので、基本的に淡泊な白身だ。薄めの衣でさっくりと包まれたほろほろの身は、あっさりしつつほのかに自然な甘味があって、つゆでも塩でも大変美味しい。

    【錦糸巻】

    燻製魚のほぐし身に葉物野菜と薬味を加えて酢で和え、薄焼き卵で巻いてある。さっぱりしていて後味が気持ちいい。

    【すまし汁】

    豆腐とキノコのシンプルなすまし汁。ほっとする味だ。


    【あなたたちは食事を楽しんだ】


    アルバイト「すごーい。お櫃からっぽ」

    カービィ「ごちそうさまでしたデザートある?」

    アルバイト「ひと呼吸で聞くじゃん」

    メタナイト「カービィ、私達は・・・」

    アルバイト「干しあがったばっかの琥珀糖ならあるよー。食べる?持ってくでもいいし」

    メタナイト「・・・頂いておこう」

    おかみさん「丸っこい子とあんた、気持ちのいい食べっぷりだねえ、大したもんだ」

    デデデ「そうだろうそうだろう」

    バンワド「(なんだろう、目的から逸れてる気がする・・・)」

    マホロア「(このままテキトウに遊ぶだけ遊んデ帰れナイカナァ)」


    【あなたたちは女将にも雑談がてら質問をすることにした】


    何を聞きますか? 選択肢を安価>>41>>46

    ※地図上の場所の詳細を聞く場合、《役所》《開架書庫》《戀工家》《端唄沢》《黒蓮寺》《舟獲鬼神社》《双つ淵》《隠ヶ沼》のいずれかで指定をお願いします

  • 41二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:00:50

    祭りの内容について詳しく聞く

  • 42二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:30:00

    神社で

  • 43二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:48:06

    メタナイトが沼について聞く

  • 44二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 23:16:21

    寺について

  • 45二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 05:44:58

    戀工家について

  • 46二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 07:19:40

    何かかわったことがなかったか

  • 47スレ主23/04/29(土) 09:02:40

    出目の小さい順で四つ聞きます


    >>41 dice1d100=32 (32)

    >>42 dice1d100=56 (56)

    >>43 dice1d100=54 (54)

    >>44 dice1d100=36 (36)

    >>45 dice1d100=84 (84)

    >>46 dice1d100=36 (36)

  • 48スレ主23/04/29(土) 09:45:34

    【祭りの内容】
    マホロア「ネェ、オマツリっておカタい祭祀?それともキョウドウタイの統合目的デ催す儀礼っぽいゴラク?」
    おかみさん「そうだねえ・・・どっちかっていうと祭祀に近いのかしらねえ。滅多にやらないし、縁日みたいのじゃなくて、住職さんと宮司さんが主導して、夜にひっそりやるものなんだけど。でも木遣りの時みたいなおひねりがあるんで子供が集まったりはするの」

    ※木遣り・・・労働歌・作業唄のひとつ。ここでは建築において主要な柱を立てた後で祝詞と餅まきをする工程を指す。

    【寺について】
    バンワド「お寺の住職の方と・・・神社の宮司さんの両方が主導なんですか?」
    おかみさん「ここの寺は神宮寺だもの。住職さんは別当で。なんでも昔、沼の怪物を鎮めたっていう偉いお坊さんが黒蓮寺って号を付けたとか」

    ※神宮寺、別当・・・神仏分離前には多数存在した、地域の神社を管理し神事にも携わる神仏習合の寺。別当は神社の管理にあたる僧を指す。

    【沼について】
    メタナイト「沼の怪物・・・?女将、何か伝承など残っているだろうか?」
    おかみさん「たしか・・・お寺さんと神社に言い伝えを書いた立て札があったかねえ。子供の時分はまじめに読んで信じてたけど、今は正月ぐらいしか行かないからどんな話だったか。人柱がどうとかって物騒な話だったのは覚えてるけど」

    【変わったこと】
    デデデ「ふーん・・・。あんまり愉快な話じゃなさそうだな。ああ、それよか聞いとこうと思ったんだが、村で何か最近変わったこととかあったか?」
    メタナイト「(・・・直裁的だがどう反応されるか)」
    おかみさん「変わったことねえ・・・もうじきお祭りってことと・・・。あ、それに関係してて、最近に限った話じゃないんだけどねえ。――あのお祭りの前後には、幽霊が出るって言われてるよ」

    《幽霊の噂を知りました》

  • 49スレ主23/04/29(土) 09:45:50

    バンワド「ゆ、幽霊ですか・・・?」

    おかみさん「そう。着物着た男の幽霊でね、何かしてくるって訳じゃないそうだけど。道の上に突っ立って無念そうな顔で見てくるんだって。それで・・・何だったか」


    【二人以上が幸運に成功すると追加情報】


    【カービィ 幸運:90以下で成功】dice1d100=67 (67)

    【デデデ大王 幸運:補正込55以下で成功】dice1d100=58 (58)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=44 (44)

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=21 (21)

    【マホロア 幸運:60以下で成功】dice1d100=31 (31)

  • 50スレ主23/04/29(土) 09:59:42

    おかみさん「大抵はそんなもん見たら逃げ帰るじゃない。でも肝の太いのが何人か、その幽霊に近づいてみたって話もあってねえ。又聞きなんだけども、そういう面々が言うには・・・『何か喋っていたけど、口を動かすたびに言葉じゃなくて水の音が聞こえた』んだってさ。何だか気味の悪い話だよ」


    【水の音。あなたたちはここに来たいきさつを思い返す。否が応にも頭の中で結びついてしまうのは、そう、例の通信だ。SANc0/1】


    【カービィ Sanity:90以下で成功】dice1d100=70 (70)

    【デデデ大王 Sanity:50以下で成功】dice1d100=37 (37)

    【バンワド Sanity:65以下で成功】dice1d100=72 (72)

    【メタナイト Sanity:70以下で成功】dice1d100=34 (34)

    【マホロア Sanity:60以下で成功】dice1d100=97 (97)

  • 51スレ主23/04/29(土) 10:16:40

    【バンワド Sanity:65→64】

    【マホロア Sanity:60→59】


    バンワド「(全身マナーモード)」

    マホロア「・・・い、イヤイヤイヤ、ナイナイ。ナイってそんなベッタベタなコワいハナシ。ゼッタイただのウワサダヨォ・・・」

    バンワド「そっそそそうですよね!あはは、は・・・」

    カービィ「(・・・?ふたりとも、なんでぼくの背中にくっついて隠れてるんだろ)」


    【話し込んだ流れで宿を取ることになった。別れて行動しても夕時間に刈穂庵で集合できる】



    【時間帯はまだ昼下がりだ。村を探索するのであれば、全員でまとまっているより班分けした方がいいかも知れないとあなたたちは思った】


    dice1d3=2 (2)

    ①2グループ(2:3)

    ②3グループ(2:2:1)

    ③4グループ(2:1:1:1)

  • 52スレ主23/04/29(土) 10:21:44

    (単独行動のメリットが大きいメタナイトが自動で1人に割り振られます)


    dice1d3=2 (2)

    ①カービィ&大王、バンワド&マホロア

    ②大王&バンワド、カービィ&マホロア

    ③カービィ&バンワド、大王&マホロア

  • 53スレ主23/04/29(土) 10:35:04

    バンワド「あいこでしょっ!あいこで・・・あああー!(じゃんけん札を落っことして崩れ落ちる)」
    マホロア「ヨーシ、ボクがカービィと行動ダネッ!これなら大抵のコトはダイジョーブそうカナ?」
    バンワド「うう・・・あんな話聞いた後で大王と二人だけじゃ物理にしか対応できない気がして心細いよ・・・」
    デデデ「張り倒すぞお前ら」

    【夕方までに各グループで2カ所ずつ回れそうだ。どこへ行こうか?】

    グループと行き先を安価
    カービィとマホロア、大王とバンワド、メタナイト いずれかのグループの行き先を下記より指定して下さい

    《役所》《開架書庫》《戀工家》《端唄沢》《黒蓮寺》《舟獲鬼神社》《双つ淵》《隠ヶ沼》

    ※地図上に他に気になる場所があれば言及して大丈夫です

  • 54二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:40:34

    メタナイトが沼と淵に行く

  • 55二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:48:44

    カビマホ組で寺と戀工家

  • 56二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:49:48

    カービィ&マホロアのコンビは開架書庫に行く。

  • 57二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:57:55

    デデデ、バンワドは地図にある「硫黄坑跡」について質問する。特に気になる点がなければ、戀工家に行く

  • 58二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:07:40

    安価どこまで?
    カービィとマホロアで役所

  • 59二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:11:19

    デデデバンワドで神社

  • 60二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:13:20

    >>58

    指定忘れしましたすみません・・・ここまでとします


    【メタナイトは《双つ淵》と《隠ヶ沼》に向かうことにした】


    【カービィとマホロアは

    ①《戀工家》と《黒蓮寺》

    ②《開架書庫》と上記のどちらかに行ってみることにした】 (前者か後者か)dice1d2=1 (1)


    【デデデ大王とバンワドは《戀工家》と《舟獲鬼神社》を見に行くことにした】

  • 61二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:16:57

    (戀工家かぶりの為、カービィとマホロアは《開架書庫》と《黒蓮寺》に向かいます)

    【硫黄坑跡について質問した】
    おかみさん「昔は硫黄を採ってたらしいけど、採算だか何だかでやめてほったらかしなんだって。坑道の口もふさいであるみたい」

  • 62二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:20:45

    どの組から探索描写に入るか

    dice1d3=2 (2)

    ①カービィ&マホロア

    ②大王&バンワド

    ③メタナイト


    《シークレットダイス》

    dice1d11=1 (1)

    dice1d11=1 (1)

    dice1d11=6 (6)

  • 63二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:31:23

    《デデデ大王・バンダナワドルディ組》


    【あなたたちはまず、話好きだという年寄りの家に向かった。

    縁側の広い年季の入った平屋である。門をひょいと覗くなり、縁側の籐椅子に掛けた老爺がにこにことあなたたちを手招いた】


    戀工氏「おお、あれだろう、刈穂庵によそさんが来とったと聞いたんだがお前さんらだな?」

    バンワド「えっ?もう知られてるんですか?」


    【田舎はそういうもんだ、と老爺は笑う。長話がしたそうな彼に、あなたたちは


    dice1d3=3 (3)

    ①祭りのこと

    ②幽霊のこと

    ③沼のこと


    について聞いてみた】

  • 64二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:51:17

    戀工氏「おお、隠ヶ沼(おぬがぬま)はなあ。普段は魚や蓴菜なんかも取れるんだが、ここらの寺や神社が祀ってる大事な場所でな。今はお祭りが近いんで漁師もあまり近づかんよ。お前さんらも見に行くのはいいがあんまり遊んだり長居せんようにな」

    デデデ「獲れる魚を獲らん時期があるのか?勿体ないな」

    バンワド「いや、そういう話じゃないでしょう・・・。あのう、祀ってるってどんな感じですか?」

    戀工氏「神社があるだろう?舟獲鬼神社。あそこで祀ってるのが『舟獲鬼』って呼ばれとる沼の主でな。『沼篭明神(ぬごもりみょうじん)』とも呼ぶんだが。大昔から沼に棲み着いとるって話だ。

     たびたび漁の舟をひっくり返して、乗ってたもんを取って食うんで『舟獲鬼』と。恐ろしいが力のある主だもんで、明神として祀っておくことで、ここらは水害を免れてるって伝わっとるよ。実際、ここらじゃいくら雨の酷い時でも、鉄砲水やら山津波やらが起きんのだ」


    【双方が幸運に成功すると追加情報】


    【デデデ大王 幸運:50以下で成功】dice1d100=94 (94)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=70 (70)

  • 65スレ主23/04/29(土) 12:04:43

    ※途中スレ主表記が外れっぱなしでした・・・



    デデデ大王「そんなことがあるもんなのか?・・・人を食うのに祀ってやれば働くなんて、訳の分からんけったいな奴だな」

    戀工氏「そんなもんだろうよ。神も魔も、人の理じゃ動いてくれん。彼岸には彼岸の道理があるんだろう」

    バンワド「こちらの理屈じゃない理屈ですか・・・。なんだかちょっぴり怖いですね」



    【あなたたちは神社に行く前に、もう一つ話を聞く時間がありそうだと思った。


    dice1d2=1 (1)

    ①祭りのこと

    ②幽霊のこと


    についても気になっている】

  • 66スレ主23/04/29(土) 12:11:37

    戀工氏「祭りか。・・・うん、本当に久々だなあ。30年以上間を空けてやるもんでなあ。正しくは・・・32年に一度だったか。どら、ちょいと見せてやろう。たしかここらにしまっといたのが――ほれ。写しだからくれてやろう。ボロだが読めはする」

    《祭禮手引の抄録謄写》を入手しました

  • 67スレ主23/04/29(土) 12:12:00

    (日本語版はこちらです)

  • 68スレ主23/04/29(土) 12:23:45

    戀工氏「大衆として加わる分にゃ、寺で妙な念仏聞いてから外に出て、沼まで列をなして、沼で何やら儀式めいた事をして帰るってだけの行事だな。列の後ろで供行きする人間は、あんまりここの寺や神社に縁を持たない奴がいいらしい。お前さんらのような”よそさん”には声が掛かるかもな」


    【デデデ大王 知識-20:40以下で成功】dice1d100=90 (90)

    【バンワド 知識-20:40以下で成功】dice1d100=3 (3)

  • 69スレ主23/04/29(土) 13:14:02

    【バンワド:critical!】

    【バンダナワドルディは違和感を抱いた。この星系の祭礼になど詳しくはないけれど、厳粛な祀り事にしても妙な点があるように思う。
    ・・・これでは祭事と言うより――】

    バンワド「・・・いなくなっちゃった人を、遠いところに送る時みたいな・・・」
    デデデ「ん?何だいきなり?」
    バンワド「ああ、いえ、その」
    戀工氏「――そりゃあなあ。元々そういう事だったらしいから」
    バンワド「・・・え?」

    《クリティカル:情報を開示します》

  • 70スレ主23/04/29(土) 13:14:19

    【戀工氏が語った内容はこうだった。

     大昔、沼の主に困っていた人々が、年に一度人柱を捧げていた。これは漁師の被害を減らす為だけでなく、この沼を水源とする川に築いた堤の数々を、沼の主が守っているとされていたからでもあった。
     当初は行きずりの旅人や麓であぶれて売られてきた女子供を献じていたが、時代が下り、旅人を守るおふれや人商(ひとあきない)を厳しく罰する取り決めが増えると、そうした調達方法は使えなくなっていった。
     そしていつしか、村の有力者達が順繰りで己が娘を供出する責を負ったのだ。

     ある年に「つゆ」という娘が人柱となった。生きながら沼に沈むは苦しかろうと、薬で人柱を眠らすのが慣例だったが、つゆは仏の名号を唱えながら経石を抱いて沈むと言いこれを断った。元々がおとなしい娘であったので、逃げる算段と疑うものもなく、事実つゆは薬も飲まずに自らの足で沼に入った。

     その半月ほど後、藤二郎というつゆの家の譜代下人が自ら命を絶った。調べてみるとこの男はつゆと密かに心を通わせていたのである。

     恐ろしい不可解な出来事はその直後に立て続けて起きた。村人が幾人も姿を消し、後日『何かに食い散らされたような姿で』『そんな事が起こるとも思えない村内の路上で』見つかるのである。
     人々は恐れおののいた。もしや、つゆは後を追ってしまった男を悼む悲しみのあまり我を失い、主にきちんとお仕えしていないのではなかろうか。主はそれに腹を立ててしまったのではないだろうか?夏が来て空が荒れれば、川の堤は切れてしまうのではないか?

     ――そこに通りかかったのが、後に村の別当寺を『黒蓮寺』と号することになる行脚の高僧だった。
     高僧は主を鎮める方法を人々に教えてくれた。

    「片目を潰した魚を用意なさい。神霊に捧げるものは片目である方がよい。その魚を沼に奉ずるまでの間、これまで捧げていたような若い娘を巫女として魚の世話をさせ、祭禮の当日には懇ろに祈らせるのです。これを満三十二年おき、すなわち、つゆ殿の魂が本来ならば三十三回忌を迎え浄土に渡りえる年月ごとに繰り返せば、捧げ物を得られる主も、魂を慰められるつゆ殿も鎮まりましょう」

     果たしてこの高僧の言った通りにすると、不可解な怪死はぴたりと収まった。

     人々は高僧に乞うて別当寺を譲受させ、寺は黒蓮寺と号され、今もこの地に残っている】

  • 71スレ主23/04/29(土) 13:32:19

    ※経石・・・経文を書き込んだ石。

    ※譜代下人・・・代々、家中の奴僕として他者の所有物となっている、非自由民の下男下女。


    戀工氏「成り立ちがそんなだからなあ、片目にした魚を笹で編んだ櫃に籠めて、葬列じみた参進で届ける訳だ。だから眇奠(びょうてん)とも言うな。眇の魚を、明神様に奠する祭りだ」

    バンワド「・・・そんな伝説があるんですね」

    デデデ大王「(よく分からんが成り立ちがろくでもない感じなのは分かった)」

    戀工氏「どこまで本当かはともかく、魚じゃなく人を捧げていた時期は確かにあったんだろう。でなけりゃ祭りの形がこうはならんさ。いつ頃からどれだけの間そうしてたのか知らんが、業の深い話だよ」


    【あなたたちは戀工氏から話を聞き終え、次に舟獲鬼神社へ向かった】


    《シークレットダイス》

    dice1d100=47 (47)

    dice1d11=6 (6)

  • 72スレ主23/04/29(土) 13:45:12

    《舟獲鬼神社》

    読みはしゅかくき神社。敷地は広いが社殿は小さめで、庭が広い。古そうな鳥居があり、拝殿には神紋の入った幕が掛けてある。


    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=34 (34)

    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=2 (2)


    ※神紋は幕に堂々と書いてあるので目星抜きで開示します

  • 73スレ主23/04/29(土) 14:12:42

    【デデデ大王は鳥居を見上げた。・・・しめ縄の向きが普通と違う気がする?


    それから、手水場の少し手前に看板が立っていた。傘型屋根がついた古風な形状のそれに、神社の歴史が書いてある。


    内容の大半は戀工氏から聞いた通りだったが、知らなかった情報もいくつか出てきた】



    ・沼の主『舟獲鬼』は、遙か昔にこの山にいた天狗が調伏し使役していたモノ。天狗が退治されてから沼に棲み着いた。

    ・人柱の始まりは主の存在ではなく、台風で起きた大規模な土石流。『明応四乙卯年八月之大風洪水』・・・?この星独自の暦で記録してあるようだ。きっと大昔なのだろう


    《現地の人と遭遇するかの判定 出目50以下で遭遇》


    dice1d100=99 (99)


    《遭遇した場合どんな人か》


    dice1d4=4 (4)

  • 74スレ主23/04/29(土) 14:16:31

    【特に誰とも会わなかった。いつの間にやら日が暮れている。あなたたちは参拝だけして宿に戻った】


    《ゾロ目で参拝中に小イベント》

    dice1d100=43 (43)



    次の探索描写は


    dice1d2=1 (1)

    ①カービィ&マホロアから

    ②メタナイトから

  • 75スレ主23/04/29(土) 14:28:44

    ※数時間離席します


    >>58さんの役所を思い切り入れ忘れていました・・・開架書庫があるのは役所裏で同じ敷地内なのでセーフ、3ヶ所とも回れる・・・ということにさせて下さい)

  • 76スレ主23/04/29(土) 18:26:16

    ※再開します



    《カービィ・マホロア組》行き先:【役所】【開架書庫】【黒蓮寺】


    【あなたたちは書庫に行く途中、同敷地内の役所に立ち寄った。上げ下げ式の縦長な窓、横張りの板壁・・・なんともレトロでこぢんまりとした庁舎である。玄関をくぐると、ロビーのカウンター越しに眠たげな職員が会釈だけしてくれた。奥に座っていた男性が一人、穏やかそうな笑顔で近づいてくる。左胸の役職札には村長と書かれていた】


    カービィ「あ、村長さんだ。こんにちはー」

    村長「これはどうも、こんな辺鄙な所によくいらっしゃいました。どうかなさいましたかな」

    マホロア「ドウモ。イチオウ確認しておきたいんダケド、ココの開架書庫ってボクたちみたいなヨソモノでも入ってダイジョウブ?」

    村長「勿論です。貸し出しなどは行っておりませんが、閲覧はどなたでも自由ですよ。――しかしまあ、言ってはなんですがこんな村の書庫に、外からいらした方にとって面白いものがあるでしょうかねえ」

    マホロア「イヤイヤ、意外とこういうトコにスッゴイ古書や稀覯本が眠ってたりするカラ、そう侮れないト思うナァ。(・・・イマのコトバ、ケンソンかな?カマかけ?コノ段階で牽制ってセンは薄い・・・ヨネェ)」


    【マホロア 心理学:96以下で成功 仕様上オープンダイス】dice1d100=71 (71)

  • 77スレ主23/04/29(土) 18:59:58

    【マホロアは村長の挙動や視線、言葉選びをそれとなく観察した。

    ・・・大きな嘘はないが、実際のところあまり歓迎されてはいない気がする。訝しんでいるというよりは、面倒を起こしてくれるなよ、と言いたげな、小心そうな疎んじ方だ。僻地では珍しくない】


    マホロア「・・・じゃあ、エンリョなく入らせテもらうネ。お邪魔しまシタ」

    カービィ「村長さんありがと。またねー」

    村長「ええ、またいつでもいらして下さい」

    マホロア「(ぜんぜんココロにもないコト言うジャン。・・・逆にムズカシイ気がスルケドナァ、そのテのやり口・・・)」




    【あなたたちは開架書庫にやって来た。

    ――書庫と聞いて思い浮かぶそれとは大分違った風情の、いつから存在しているのか知れない土蔵だ。中は薄暗くひんやりとして、古くなった紙の匂いで満ちている】


    カービィ「――ふぇっぶし!」

    マホロア「カービィ、こういうトコロでシンコキュウしたら、そりゃあホコリとか黴とかデそうナルヨォ?」

    カービィ「んー・・・古くなった紙の匂いって結構好きなんだけどなあ。糊とかインクが駄目になってきてる本のアレ」

    マホロア「キミ、そういうトコ案外シブいシュミしてるヨネェ・・・」


    【カービィ 図書館:25以下で成功】dice1d100=4 (4)

    【マホロア 図書館:80以下で成功】dice1d100=70 (70)

  • 78スレ主23/04/29(土) 19:33:53

    (カービィさんが初期値でクリティカルしたので情報が渋滞しました。マホロアの通常成功処理から行います)


    【カービィ:critical!】


    【カービィはきょろきょろと本の山を見回した。古い異星の文字、それも崩した書き方のものばかりだ。読める部分と読めない部分が混在していて、どういった内容なのかがあまり推測できなかった。困って軽いため息を落とす。

     ――伏せた視線の先に、何かを見つけた】


    【この星の古本は、あまり紙以外での装丁をしていない。内側と同じ紙で綴じただけの簡素なものも多く、下手に触ると崩れそうな状態の品も散見された。しかも郷土資料とあっては一点ものも混じっていることだろう。なまじ価値を測れてしまえるマホロアは、特に古そうな平積みの紙束の地層に触れかねて、やや新しめの本の多い棚に目を向けた。

     相対的な新しさである。どれもこれもうっすら斑模様に黄ばんでいる。やはり大半が紙装丁で、布張りをした表紙が幾つかあるだけだった。

    特に気になったのは、祭禮手引の抄録謄写と


    dice1d2=2 (2)

    ①浦右衛門日録という、前時代の村人の古い日記らしきもの

    ②フソウ中央北部の民間習俗とケガレの観念


    である】

  • 79スレ主23/04/29(土) 20:01:31

    マホロア「(ケガレ・・・?)」

    【馴染みのない単語と、『民間習俗』という今しがたの祭禮手引と見比べるに丁度良い観念の並びが目に留まり、マホロアはその2冊を使い込まれた文机に置いた。

     説明を流し読みしてみる。”ケガレ”は比較的単純なものだった。原始的な不浄と禁忌の観念。大抵の星に多少なり存在している、信仰や宗教と、本能に近い部分の社会通念や衛生意識が混じった忌避感である。特に、短命で肉体の儚いこの星の生命は、死穢を身近なもとのし畏れていたようだ。

     その点を踏まえてざっと読み込む。いくつかの記述に対して、何やら引っ掛かるものがあった】


    ・祭禮手引にあった『お祭り』の内容が、落命した者に対する『野辺の送り』なる儀式に似通っていた

    ・その上で『守り刀』『紙花』『善の綱』などの、「喪われたものを思いやる、尊ぶ、悼む」行為が意図的に省かれているように見える


    《その他に目に留まった情報がいくつあったか判定》

    dice1d5=4 (4)

  • 80スレ主23/04/29(土) 20:40:25

    (・・・この二人は因習村RTAでもしてるんでしょうか)


    ・死穢に対する忌みは、平時の生活様式を壊す事で「普段の世界」と隔てられ、遠ざけられてきた。各地のよくある風習としては、たとえば三隅蚊帳である。遺体に掛ける蚊帳は足側の片方を外し、蚊帳の三隅だけを吊る。また、敷き流しと言って、部屋の畳を一律に縦に並べ変える場所もある。逆に、平時は不吉としてこうした行いを避けた。この習俗的な切り離しが、彼岸と此岸を隔てるいわば結界であった。

    ・類似の例として、喪の家の火は悪い状態で、その火で煮炊きをすれば忌みがつくという思想も珍しくなかった。極端な場合では、忌中は母屋にさえ入らず、急拵えの下家で過ごしたという。

    ・また、一部の地方には「笹引」といって、死穢が神仏に及ばないように忌中の神棚を他人に笹で覆って貰う風習があったという。

    ・こうした観念はケガレが移るものであるという思想と近く、顕著な例として『亡くなった人と同い年の者は引っ張られて連れて行かれる』という伝承がある。
     たとえば、家族と同い年の誰かが亡くなった時、同い年の者には訃報を伝えずに餅をつく。餅つきによって正月を迎えた事にし、数え年で一歳上という事にするのである。それから、ついたばかりの餅を同い年の家族の耳に当てる。年上の者が歳を聞き、聞かれた家族は一つ上の数を答える。この問答を三度繰り返し、亡者が同い年の生者を呼ぶ声を塞いでしまう。餅は家越しに放り投げてから川に流す。これを「耳ふさぎ餅」「耳ふたぎ餅」などと呼ぶ。

  • 81スレ主23/04/29(土) 21:25:30

    カービィ「ねぇ、マホロア。これ見つけたんだけど」

    【カービィは何やら難しい顔で本を読み耽るマホロアに声を掛け、見つけたものを差し出してみせた。
    細長く湾曲した古ぼけている金属棒に、木の持ち手がついたそれは、用途の窺えないおかしな形をしている】

    マホロア「エェ?・・・ナニソレ?チョット見たコトないカモ」
    カービィ「たぶん鍵だと思うんだけど、どこのか分かんなくて」
    マホロア「カギ?その・・・ドライバーの軸ダケ平べったく伸ばしてトチュウで折り曲げたミタイなのが?」
    カービィ「うん。ほら、先っぽの形だけやけに凝ってるでしょ?」

    【先端部に奇妙な分岐と凹凸のある、平たく角張った金属の棒といえば鍵だ。へんてこな形だとはカービィも思ったが、じっくり特徴を見ていくと、そう考えるのが一番しっくり来た】

    マホロア「ア、確かニ・・・ココのへこみトカ鍵山っぽいネ?」
    カービィ「ね。でもどこの鍵なのかなって」
    マホロア「う~ん・・・コノ辺でカギって言っタラ、まあ・・・」

    【マホロアが指し示したのは、彼が向き合っていた文机である。
     複数の引出しが備わっていて、どの段にも鍵が掛かっている。ただ、どれも普通の錠前で開きそうだった。

     ・・・ただ1カ所、一番大きな引出しにだけ、隅の方に見慣れない小さな穴が開いていた。
    おかしな鍵を差し込めそうな穴だと、前提としてあの鍵を意識していたため、二人は気付いた。

     普通の錠前で鍵を締めた上で、この長い棒を差し込んで引っ掛けるのだとすれば。内側から二重の鍵が――かんぬきのような落とし錠が掛かっているのではないだろうか?】

  • 82スレ主23/04/29(土) 21:31:28

    (※本日はここまでとします。明日のAM5:00~PM4:00まで仕事のためネットに触れません。

    その間どなたか保守をお願いします。


    それと・・・>>72でバンワドが2連クリティカルを出していた事実にさっき気付きました 恐ろしい子!

    明日の夕方にその分の情報追加とカービィのクリティカル処理を行います)

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 06:08:20

  • 84二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 07:40:23

    クリティカル多いなぁ

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 16:12:43

    ダイスの女神の機嫌がいいみたいですねぇ
    流石カービィだぁ

  • 86スレ主23/04/30(日) 16:30:56

    帰って参りました 保守ありがとうございました

    まとまった時間が取れるのは21時頃からとなりますがちょっと進めていきます


    >>84

    >>85

    シナリオ内1日目でここまで情報が出てしまうとは思っていませんでした

    これがポップスター住民・・・

  • 87スレ主23/04/30(日) 16:32:21

    《カービィ・マホロア組》


    《クリティカル:追加情報》


    【二人で引出しを矯めつ眇めつしていたあなたたちは、文机の天板裏側に普通の鍵が貼り付けてあるのを発見した】


    《違和感の有無》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=26 (26)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=39 (39)

  • 88スレ主23/04/30(日) 16:57:38

    【思わず二人で顔を見合わせる。
     使って良い鍵であれば壁にでも掛けておくはずで、隠したいならこんな杜撰な方法はまず取らない。
     ――何より、鍵を貼っていたテープが真新しかった】

    マホロア「・・・開けてみル?」
    カービィ「え、いいのかな」
    マホロア「わざわざカギが置いてあるんダヨ?それにメタナイトが言ってたデショ、コレは調査だッテ。……チョット気になるしネ?」
    カービィ「・・・うん、とどのつまり気になっただけだね」

    【一般的な形をした錠前の鍵だ。・・・引出しの鍵穴に差し込んでみると、あっさりと開錠できた。
     だが、引出しはまるで開かない。
     カービィはあの奇妙な細長い鍵を、引出しの端の小さな穴に通した】

    マホロア「どうだイ?」
    カービィ「たぶん、合ってる・・・みたい」

    【長く折れ曲がった軸を差し入れていく内に、何となく内部の構造が掴めてきた。縦向きの小さなかんぬきが内側に掛かっている。そのかんぬきを外から引っ掛けて持ち上げるために、鍵がこんな形をしているのだ。
     ・・・探り探り動かすと、鍵の先端が丁度嵌まり込む部分があった。上に押し上げるように捻る。
     何かをうまく跳ね上げた。引出しを引っ張ってみると、抵抗もなくすんなり開いた。

     中には数冊の古い書物が入っていた】

    《浦右衛門日録・一三巻~一五巻が読めるようになりました》

    マホロア「・・・アレ?このタイトル、さっき見かけた気がスル」
    カービィ「そうなの?・・・なーんだ」
    マホロア「いや、デモ・・・棚にある方はトチュウが抜けてるヨ。コノ3冊ダケがしまってあったっテ考えると、何かジュウヨウなコトガ書いてあったりスルノカナァ?」

  • 89スレ主23/04/30(日) 16:57:55

    【さすがにこれだけ冊数のある日記に目を通していては時間がなくなってしまう。あなたたちは


    dice1d3=2 (2)

    ①しまってあった巻だけ読む(予定通りの時間)

    ②しまってあった巻+その前後1冊だけ読む(村人遭遇ダイスを今回のみ省略)

    ③今日のところは鍵を掛け直して、明日じっくり読む


    ことにした】

  • 90二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 17:36:07

    無難な選択だね

  • 91スレ主23/04/30(日) 18:44:27

    【日記の書き手は幣原浦右衛門という名主――村の長だった。さっきの現村長も幣原なにがしと名札にあったのをあなたたちは覚えている。代々世襲しているのかも知れない。
     くずし字が多く読みづらい文章だが、日記なので内容はあまり複雑でもなかった。天気と食事と作物の出来、来客の予定や逆に人を訪う用事について走り書きがされているばかりの単調な内容が続き、途中からは適当に捲って読み飛ばしと斜め読みで進めていった。

     様子が変わったのは『寛文十一辛亥年五月』の半以降だった】


    『・・・祭りの日。沼篭明神様に三女つゆを奠する。
     名号を唱えるためと薬を断っていた。よい心がけだ。役目をよく教えてきた甲斐がある・・・』

    『・・・つゆの部屋を整理していた女中が文殻を持ってきた。藤二郎と遣り取りをしていたらしい。代々に渡る下人でありながら弁えのない、何という浅ましさ、何という無恥か・・・』

    『・・・しかるに藤二郎は平素と変わらず立ち働いている。早々に忘れるような、児戯のような不遜な憧れに過ぎなかったのであれば、それについては今更如何を問うても何が得られるでもないが、厄介なのはあれが算段のある静けさであった時の成り行きだ。
     事実、このところの藤二郎は使いに出した時などの帰りがいくらか遅い。何かしらの企てがあるとすれば、それはつゆに関わることに相違ないのだ・・・』

    『・・・下働きに明け暮れる身分の者に、役目の大きさを正しく承知する頭があるかどうか。つゆを明神様に差し出した私達をあれが不当に恨んでいないとも限らない。この恐れを取り払うには・・・』

    『・・・他家とも相談し、結論は一致した・・・』

    『・・・あれを明神様やつゆのいる沼に近付けたくはない。さりとて村の墓にも迎えるつもりはない。西の洞ならば村の者が行く事もないだろう。硫黄の臭気甚だしく、目を病む毒の風が吹いている。どうなっても問題のない者に運ばせねば・・・』

    『あれの祟りか』

    『・・・別当がこれまでの四人と同じ有様となって見つかった。僧が食われたとあって誰も彼も怯えている。
     あれではなかった。人にあの所業が為せるものか・・・』

    『つゆが明神様を怒らせたのだろうか。それとも明神様に我らへの罰を乞うたのだろうか。
     おとなしい娘であったが、育ててやった恩も忘れて下人風情に入れ込んだ挙げ句がこれか。憤ろしい。情けない』

  • 92スレ主23/04/30(日) 19:45:50

    『・・・天の助けか、行脚の僧が通り掛かって下さった。いきさつを打ち明け助けを求めたところ、明神様を鎮めるすべを授けて頂けた。家中の恥を晒したがやむを得ない。それと知らずあのように不出来な娘を捧げた、私の不明の致すところだ・・・』


    『・・・あの行脚僧、廼阿様が別当に代わり村に残って下さる。有り難い・・・』


    『・・・屋敷を下流に建て直した。元の屋敷にくだんの巫女を置き、笹の忌垣を築いてある。廼阿様の勧めに従った。

     また、これも勧められての事だが、忌垣の内に藤二郎の墓を作ってやった。死体を再びあの洞から持ってこさせるのは難しく、髪を一房棺に入れた・・・』


    『・・・もう何事もなければよいが、私はまだあのふたりの愚かしさに恐れを拭えない・・・』



    【以降の記述は日常的なものに戻っていった】



    カービィ「・・・ねぇ、マホロア」

    マホロア「・・・・・・」

    カービィ「あちこちよくわかんなかったんだけど、この人すごく変なこと言ってない?」

    マホロア「・・・こういう考えで動く方がイロイロとラクだったんジャナイ?」

    カービィ「楽?・・・なにが?」

    マホロア「ジブンの都合を物事ゼンブのマンナカに置いて、イイもワルいもソレを基準に考えるノガ。・・・ラクなダケデ、そんなにタノシクない考え――だと思うケドネ」

    カービィ「・・・?楽しくないならなんでそんな風にするの?」

    マホロア「・・・サァネ?」


    《日記の内容から思い至ることがあったか》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=9 (9)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=2 (2)

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 19:47:26

    またクリってて草

  • 94スレ主23/04/30(日) 19:48:00

    (何回クリティカル出すつもりですか!?)

  • 95スレ主23/04/30(日) 19:52:54

    ちょっと離席します

  • 96スレ主23/04/30(日) 20:25:03

    (戻って参りましたがクリティカル処理のため少々お待ち下さい)

    (それと上のダイスロールにミスがありまして、マホロアは既に3回連続で技能ロールで成功していた為、慢心家のマイナス補正で目標値は55以下となっていました。もっともクリったので無意味でした)

  • 97スレ主23/04/30(日) 20:47:47

    【マホロア:critical!】


    【あなたたちは日記を元通りにしまった】


    《成功情報》※スペシャルですがもう1人がクリティカルなので通常成功処理です

    【カービィは日記の内容から、『西の洞』周辺がしばらく後に鉱山になったのかな?と思った】


    《クリティカル:追加情報》

    【マホロアは今の日記にあった『屋敷』『笹』という単語で、地図上に見慣れない印があったのを思い出した】


    《隈笹屋敷》が移動先に追加されました

  • 98スレ主23/04/30(日) 21:34:00

    ※土蔵・・・漆喰で仕上げた壁の厚い蔵。時代劇などの白くてどっしりしたあれ。壁の下部に施された補強は腰巻といい、腰巻に平瓦を貼って継ぎ目に漆喰を盛った、よく見る菱形格子の造りの名前は海鼠壁(なまこかべ)。

    ※文殻・・・開封して読み終えた状態の手紙。

    ※妙な鍵・・・蔵戸などによく用いられた。縦向きのかんぬきは戸を閉めると勝手に落ちる。前時代のオートロック。


    《イベント》


    【あなたたちは土蔵を出た。ひんやりと静かに淀んだ閉所の空気に体が馴染んで、さして強くもない外の日差しが一瞬だけ肌を刺す。

     眩しさで自然と伏し目がちになったまま、蔵の庇から一歩を踏み出した。太陽光に目が慣れてから視線を上げる。


     蔵がある敷地の外、やや離れた路上に女が立っていた。

     

     ふくろう。彼女に気付いたあなたたちは、そんな風に感じたかも知れない。


     体は道の通っている側を向いている。こちらから見えるのは女の側面だ。


     けれど、顔はあなたたちに向いていた。それは上体をひねった自然な振り向きではなく、礼をする時のように体を折り、頭を下げた状態で首だけ横に曲げて、こちらを斜めに見上げるような不自然な姿勢だった。


     あなたたちと目が合った彼女は、破顔としか言いようのない、嬉しそうに崩れた笑顔で


    「分かったあ?」


    とだけ言った】



    どうしますか?選択肢を安価>>99>>103

  • 99二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 21:39:16

    何のこと?って聞く

  • 100二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:01:34

    見なかったことにしよう

  • 101二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:02:56
  • 102二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:03:14

    反応しない。視なかったことにする

  • 103二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:03:27

    周りの道を確認しながら話す

  • 104スレ主23/04/30(日) 22:05:49

    dice1d4=4 (4)

    >>99

    >>100>>102

    >>101

    >>103

  • 105二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:06:16
  • 106二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:07:18

    >>101

    何コピーできるのかめっちゃ気になる。ゴーストかな?

  • 107二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:12:41

    マホロアがマホロア砲使うとかカービィが吸い込みするとかそういう選択肢も普通にあるんだなそういえば…

  • 108二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 22:16:00

    >>101

    吸い込みwwww

  • 109スレ主23/04/30(日) 22:37:54

    >>107

    (もちろん可能なので『滅べこんなクソ村』ムーブして直帰も実は可能です。色々めちゃくちゃにはなります)




    【・・・あなたたちは周囲を確認し、いつでも動けるように心構えをしてから彼女に応じた】


    カービィ「きみ、誰?」

    女「ふふ、ゆかこ。幣原由佳子」

    マホロア「シデハラ?・・・村長のウチの?」


    【そう、そう、と女は頷き――というより傾き、役所と開架書庫の更に奥にある家を指さした】


    女「ひどい家なの、本当にひどい家なの。でも誰も言わないのよ、見ないのだもの、知らないか見ぬ振りするのだもの。だって、ねえ、よその家だってひどいから。お寺様も神社の方も、みいんなひどいから。しょうがないじゃない、あたしは嫌って思ったわよ、でも誰もやめないのだもの。

     ねえ、お屋敷に行ってみてね。ひどいから、ね。あの子たちは、みんなもう、どうしようもないからね。もう終わっちゃったのに、ひどいの。

     

     西のね、川向こうの人達は知らないの、分かれてるから、彼岸と此岸みたいだから。あっちは新しい家ばかりでしょう。前は神社しかなかったっていうもの。東側は古いの、ずっと村だった、だから本当は通るべきなの、お祭りの列は古いこの道を通るべきなの。でもみんな怖いから新しい道で行くの、よくないモノがもどってきたら、何も知らない西の人達の側を通りますようにって。ひどいでしょ?・・・全部ここに戻ってきたらいいのにねえ?」


    【語っているというよりは、呪詛を吐くように女は言った。抑揚なく流し込まれた言葉の意味をあなたたちが汲むより先に、細い足は踵を返し、あれだけ罵っていた家の中に入っていった】


    カービィ「・・・なんて?」

    マホロア「エーット。・・・お屋敷に行けだッテ」

    カービィ「そっかあ。じゃあ明日行こうか」

    マホロア「イマの踏まえタ上で行クノォ・・・?」


    【あなたたちは気を取り直して次の場所に向かった】

  • 110スレ主23/04/30(日) 22:48:46

    (バンワドのクリティカル処理ですが、メタナイトの探索フェイズまで終わった後で>>74の参拝後の帰路にイベントを起こして描写します)


    《黒蓮寺》

    【規模は小さいが、立派な山門があり緑青色の銅板屋根が綺麗な寺院。仏堂には染め抜きの紋幕が掛かっている】

    ※寺紋は目星抜きで開示


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=96 (96)

    【マホロア 目星:-補正により60以下で成功】dice1d100=63 (63)

  • 111スレ主23/04/30(日) 23:03:55

    【カービィ:fumble・・・】

    【仏堂の軒に鰐口(銅製の打ち金。高い場所にあって縄を打ち付けてカーンと鳴らすアレ)があったので、カービィは思い切り打ってみた。
    ・・・跳ね返った縄が顔に当たってハチャメチャに痛かった。耐久値ー1】

    カービィ「・・・いたい」
    マホロア「気をつけなくちゃダメダヨォ?(・・・イタズラでおどかすタイミング逃しタ)」

    【あなたたちは参拝し、境内の花など見てから帰った】

  • 112スレ主23/04/30(日) 23:08:33

    (本日はこれで終了します 明日は22時頃から少しだけ進行する予定です)

  • 113二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 07:12:22

    >>109

    そのセリフヤバいのでは…

  • 114二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 09:24:46

    クリ4ファン1は中々の偏り

  • 115二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 17:43:51

    保守

  • 116二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 21:24:59

    このレスは削除されています

  • 117スレ主23/05/01(月) 22:01:05

    保守ありがとうございました

    再開してメタナイトの探索行動に入ります

  • 118スレ主23/05/01(月) 22:02:40

    《メタナイト》行き先:【双つ淵】【隠ヶ沼】


    《双つ淵》

    【あなたは村を東西に隔てている双つ淵に足を運んだ。

     沼から流出する川と連続しており、浅い谷になっている周辺地形の相対的な低地部分が湿地帯となっているようだ。中央部の木道を除いては、下流の勾配で川の形に戻る場所にしか橋は架かっていない。湿地周辺は花や水草で鮮やかに彩られている】


    《使用ロール》

    dice1d3=3 (3)

    ①【知識】

    ②【目星】

    ③【博物学】

  • 119スレ主23/05/01(月) 22:06:27

    【あなたは植生に目を向けた。笹が特に多いが、他にも雑多な植物が見受けられる】


    【メタナイト 博物学:60以下で成功】dice1d100=32 (32)

  • 120スレ主23/05/01(月) 22:30:58

    《成功情報》

    【キスゲやトウダイグサ、ユキノシタの仲間、キクやユリの類など、こうした温暖湿潤気候の惑星の湿地ではよく見られる分布をしている。


    ・・・黄色や赤の花が多い中、ふと目に留まったのは落ち着いた色合いの紫だ。

     複数まとまって咲く、縦長の兜のような形をした花。あれにはたしか強い毒があると、あなたは何かで読んだ。葉が山菜に似ているから、花のない時期には事故が起こるという。


    ――見目のよくない者を揶揄する「ぶす」という言葉は、この植物を弱毒処理し薬にした際の名前から来ているらしい。

     処理せず生薬のまま用いたり量を誤ればただの麻痺毒で、肉体の脆いこの星の者がそれを服用してしまえば命に関わる。

     呼吸もできないほどの麻痺を起こし、当然顔の筋肉も動かず、あらゆる表情がその顔から抜け落ちる。その異様に脱力した顔気味悪さになぞらえて、人の美醜を毒薬の名前でからかう言葉だ。

     非礼と不謹慎の極まった語源だとあなたは思う。…それにしても、村の中にこんなに毒草があっていいのだろうか?】


    《現地の人と遭遇するかの判定 出目50以下で遭遇》

    dice1d100=32 (32)



    《遭遇した場合どんな人か》

    dice1d4=2 (2)

  • 121スレ主23/05/01(月) 22:58:04

    《遭遇イベント》

    【あなたは湿地に跨がる木道を歩いた。二本の道が並行して通っている。一本の木道では両側から人が来てもすれ違えないためなのだろう。材がまだ新しいのは、水場で腐食が早いからだろうか。


     ふと見ると、反対の木道から歩いてくる人影があった。


     白い作務衣に野袴を履いた、柔和そうな壮年の小男である。あなたに気付くと、笑ってひょいと頭を下げた】


    小男「おや、どうも。こんな狭い田舎に外の方とは、珍しいこともあるもんで」

    メタナイト「そのように謙遜なさるな。風光明媚であることは優れた特色と言ってよい。・・・寺務職の御仁か?」

    小男「なんの。しがない寺男ですよ」


    【小男はからからと笑った】



    どんな話をしますか?選択肢を安価>>122>>126

  • 122二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:04:05

    なぜこんなところに毒草があるか聞く

  • 123二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:30:25

    寺について

  • 124二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:35:34

    毒草について聞く

  • 125二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:46:43

    祭りについて

  • 126二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:59:57

    毒草の事

  • 127スレ主23/05/02(火) 00:14:30

    (3/5票が毒草についてなのでダイスロールなしで話題にします)


    【もう1つ質問】

    dice1d2=1 (1)

    >>123

    >>125


    メタナイト「・・・つかぬことを尋ねるが。この辺りには随分と毒草が多いように見える。駆除などは行っていないのだろうか?」

    寺男「そうですねえ、何しろ山には悪さをする草が多いもんで、取っても取っても生えよります。ドクゼリにバイケイソウに――今の時期はトリカブトの花がちらほら出始めて、そこかしこで咲きますでしょう」


    【寺男が紫の花を指さす。口ぶりからして花の盛りはまだ先であるらしい。思ったよりも多く生えているのかも知れない】


    寺男「子供らにはよくよく言って聞かせておりますから、事故なんかは今のところ聞きません。この狭い村で、誰ぞに一服盛ろうなぞと馬鹿げた考えの者が出るでもなし、まあ放っておいても草の方から人を襲ったりはせんですからね」

  • 128スレ主23/05/02(火) 00:58:56

    【勝手に生えてくる地域の者からすれば、そういうものなのだろうかと、あなたは納得の行くような行かないような心持ちで聞いていた。
     ・・・話のついでに、あなたは彼が勤めている寺について聞いてみた】

    寺男「黒蓮寺は、まあ、寺としてはそれなりに古いんですがね。明応の頃、500年ちょっと昔に開かれたとか。もっともその頃は違う名前でしたでしょう。改号は350年ほど前でしたから。星智山黒妙院黒蓮寺、となったのはそれからです。
     当時は沼の主が暴れていて、別当だった僧までやられたとかで、事を収めた行脚僧が寺を引き受けたと。
     不思議な御方だったそうですよ。道号は黒慧(こくえ)、法諱を廼阿(ないあ)と言い、やけに黒く異人のような見てくれだったそうで。実際、驚くほどの知識を備え、奇妙な法術に精通していたと残っていますから、海を越えてきたか――この世に遣わされただけで、人でなかった、なんてこともありえますかねえ。頓狂な話ですが」
    メタナイト「真偽はどうあれ、只人であったならそこまでは言われまい。さぞ霊妙な人物だったのだろう」
    寺男「そうですな。それに・・・人であろうがなかろうが、窮状にあった村の者にとっては、そんなことはどうでも良かったのでしょう」

    【あなたは寺男に話を請うた礼を述べ、沼に向かった】

  • 129スレ主23/05/02(火) 01:05:17

    (本日はここまでとします
    明日はまとまった時間が取れないかも知れませんが、空き時間に少しずつ進める予定です)

  • 130スレ主23/05/02(火) 01:24:42

    (入れ忘れた注釈だけ置いていきます)

    ※寺男・・・寺院に雇われ、雑役をする使用人。
    ※▲▲山○○院××寺・・・「~山」は山号、「~院」は院号。元々は同名の寺院がある場合に呼称での混乱を避けるための称号。地域名や縁のある高僧、教えにちなんだ語句などから付けられる。
    ※道号・・・禅僧などが一定の法階に達した際、師や高僧から授かる2文字の名前。
    ※法諱・・・出家して戒を守ることを誓う(得度する)時に与えられる名前。僧としての名。戒名。これも2文字であり、繋げての四字連称が禅僧の正式な名とされる。たとえば一休さんの場合、道号「一休」が法諱「宗純」に冠され、連称して「一休宗純」。

  • 131二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 06:45:15

    保守

  • 132二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 06:57:59

    またナイア・・・

  • 133スレ主23/05/02(火) 12:19:24

    >>132 全次元に偏在できて、千の貌の化身アバターで縛りや舐めプしてくれて、人間の浅い考えにノリや悪意で乗っかってくれる上位神とかあまりにも都合が好いので仕方がないのです・・・


    フソウ星民ナイズした黒慧法師を置いていくので多目に見てください・・・


    余談ですが、ニャル関連作品といえば、個人的にはリンダ・N・ドナヒュー氏の暗黒小説「Noir-Lathotep」のあらすじが面白そうだったので日本語訳をずっと待っています・・・


    殺人事件が起きて、被害者(化身)を誰が殺したのか、主人公(化身)が推理し犯人(化身)を探し出すというストーリーらしいですよ・・・何それ・・・)

  • 134スレ主23/05/02(火) 12:59:32

    (少し進めます)


    《メタナイト》行き先:【隠ヶ沼】


    《隠ヶ沼》

    【読みは「おぬがの」、もしくは「おぬがぬま」。らしい沼と付いているがカルデラ湖で、面積は約1.5平方kmほど。碧みを帯びた暗い水が深々と湛えられている。】


    《使用ロール》

    dice1d4=3 (3)

    ①【知識】

    ②【目星】

    ③【博物学】

    ④【歴史】

  • 135スレ主23/05/02(火) 13:01:42

    (よく当たりますね博物学)


    【あなたは沼周辺を観察した。この辺りにも笹が多い】


    【メタナイト 博物学:60以下で成功】dice1d100=69 (69)

  • 136スレ主23/05/02(火) 13:09:13

    【双つ淵の辺りと植生が近い。特に変わったところはないようだ。

     もうじき日も落ちる。あなたは戻ることにした】


    《ゾロ目で小イベント》

    dice1d100=98 (98)

  • 137スレ主23/05/02(火) 13:31:39

    (これで1日目の探索時間は終了しましたが、バンダナワドルディのクリティカルによる追加イベントを夕方から進めていきます)

  • 138二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 15:06:50

    効果のないファンブル出目草

  • 139スレ主23/05/02(火) 18:02:05

    (再開します)


    《デデデ大王・バンワド組》【クリティカル:イベント】


    【あなたたちは宿への帰路を辿る途中だ。西の地平はまだ赤くとも、東の空はすっかり夜の藍に染まっていた。

     風で生じる葉擦れの他には、虫の声しか聞こえない。道行くあなたたちが交わす何気ない言葉がよく通る。


     ――あなたたちは直前まで気付かなかった。宵闇が差し翳った路上に、いつの間にか音もなく立っていたその影は、何の気配もさせていなかった。


     近くの水田で水鳥が羽ばたいた。翼が水面を叩く音と、大きな鳴き声に気を取られて話を止めた時、あなたたちはようやく道端のそれを認識した。


     草臥れた着物の若い男が、妙な顔をして佇んでいた。

     表情がおかしい。けれど、おかしな表情を作っているのではない。逆に一切の表情がないのだ。疲れていそうなぼんやりした無表情や、考え事に熱中している者の真顔とも違う。不自然なまでに、顔が顔として機能していなかった。

     上目蓋は半ばまで力なく被さってきている。それでいて下目蓋は捲れそうなほど垂れてしまっているので、目はただ細くなるのではなく、不自然に位地自体が下がり落ちていた。普段意識せずとも使われているような部位の筋肉までが動いていない。両の目蓋がずり落ちている分、正しい場所に取り残された眼球が、やけに上向いて見えていた。


     あなたたちが呆然としていると、着物の男は下がり切っている唇の端をぎこちなく引きつらせた。水面に腹を見せて浮いている魚がするような、細い開閉をその口が繰り返す。


     その度に、ごぽごぽ、ごうごうと、水の中のような音がした】


    《あなたたちは噂が本当だったと理解した SANc1/1d4》

    【デデデ大王 Sanity:50以下で成功】dice1d100=36 (36)

    【バンワド Sanity:64以下で成功】dice1d100=16 (16)

  • 140スレ主23/05/02(火) 18:22:08

    【デデデ大王 Sanity:50→49】

    【バンワド Sanity:64→63】


    バンワド・デデデ大王『・・・・・・』


    バンワド「(・・・ああ、しがみついちゃった)」


    バンワド「(ボクに『どうしよお!』とか騒ぐ余裕があったら、たぶん今頃ひとりで走って逃げてるよね、この人)」


    バンワド「(けど声も出せなかったし、しがみついちゃったから、ボクを置いていけなくなっちゃった。悪いことしたかな・・・)」


    バンワド「(・・・いや、でも、怖いしやっぱりムリ、置いていかれたらムリだからしがみつきます、ごめんなさい)」


    【あなたたちはそのまましばらく固まっていた。

     着物の男はまだ喋っている。喋っているが、水の音しか聞こえない】


    【デデデ大王 聞き耳:70以下で成功】dice1d100=29 (29)

    【バンワド 聞き耳:75以下で成功】dice1d100=32 (32)

  • 141二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 18:42:52

    これ重要情報感凄いな

  • 142スレ主23/05/02(火) 18:46:41

    【あなたたちは水音に紛れて、草を踏むような、掻き分けるような音を聞いた気がした。くぐもった上に呂律の回らない、声としか分からない人の声も。メタナイトから聞いたあの通信の話と同じだった。

     先ほどから風が奏でている葉擦れも、似た音の響きを持っている。薄く細長い、やや硬質な葉が触れ合うざわめき。――これは笹藪の音ではないだろうか?


     着物の男がゆっくりと腕を挙げた。その手はやはりぎこちなく動き、時折わずかに痙攣しながら、ある方向を指さした。


     示された先は、あなたたちが行った神社の敷地の西端、鳥居や社殿があった場所の反対側だった】


    《行き先:神社境内の文庫蔵(関係者以外立入禁止)が追加されました》


    【・・・あなたたちが指し示された方を見やった一瞬の内に、男は跡形もなく消えていた】


    dice1d3=2 (2)

    ①・・・行ってみる・・・?(見に行くだけ、時間経過ペナルティなし)

    ②・・・明日行く・・・?(予定入り)

    ③・・・行かない行かない(こわい)

  • 143スレ主23/05/02(火) 19:07:17

    デデデ「・・・この暗がりを引き返したかないし、明日だな」

    バンワド「え、えぇ・・・!?行くんですか?」

    デデデ「いや、オレさまだってあんまり気は乗らんのだけどな。ほら、何だ、あれだよ。・・・やけに必死そうな感じがしたろう」


    【1日目 探索時間終了】


    【あなたたちは宿で合流し、食事や入浴で心身の疲労を取ってから情報を交換した】


    《情報共有による推察と予測》

    【カービィ 知識:50以下で成功】dice1d100=100 (100)

    【デデデ大王 知識:75以下で成功】dice1d100=17 (17)

    【バンワド 知識:60以下で成功】dice1d100=40 (40)

    【メタナイト 知識:80以下で成功】dice1d100=35 (35)

    【マホロア 知識:95以下で成功】dice1d100=9 (9)


    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=71 (71)

    【デデデ大王 アイデア:60以下で成功】dice1d100=30 (30)

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=49 (49)

    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=29 (29)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=11 (11)

  • 144二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 19:10:26

    カービィがファンブルか

  • 145スレ主23/05/02(火) 19:57:58

    【知識ロール成功:デデデ大王、バンワド、メタナイト、マホロア】
    【カービィ:100 fumble・・・】

    【アイデアロール成功:デデデ大王、バンワド、メタナイト、マホロア】

    デデデ「笹ってのは神聖なものとして使われることが多いらしいな。山なんかじゃ特に。・・・それにしたって、やたら植わってる気がしないか?特にその怪しい屋敷の回りなんか、まるで墓場だ」
    カービィ「笹団子が神聖・・・」
    バンワド「・・・違うよ?」

    メタナイト「・・・その幽霊らしき男の状態は・・・あの花の中毒症状を思わせるな。もしや、シデハラ氏はそうして下人を・・・」
    カービィ「花ってさっきの?えっと、と・・・トリュフガトー」
    デデデ「食うなって言われただろ5分前に」

    マホロア「ブンカの似た星はいくつかアルケド・・・葬列のサイコウビって、縁のないひとジャナクテ、むしろ血縁者トカが歩くトコロじゃナイカナァ。・・・あのコワ~いオンナのひとが言ってたミタイに、知らないヤツにイロイロ被せようってハラ・・・だったりシテネェ?クックク・・・」
    カービィ「・・・(そういえば、はなかご?の、おひねり?って何だろう?ねりあめ?)」
    マホロア「(ア、コレはハナシ聞いてないトキのカオダ)」

    バンワド「そのへんな女のひとが本当のことを言ってるなら、シデハラ・ウラエモンってひとの書いてた『他家』って、神社とお寺の人の家なのかなあ・・・」
    カービィ「じゃあ、ぼくがあのお家に行ってみてあの人にもう一回聞こうかな?」
    メタナイト「・・・君の話からして、まずもって進んで近づいてよい人柄ではないと思ったのだが」

    デデデ「・・・ぼうず」
    カービィ「んー?」
    デデデ「話はこっちで済ませとくから、ちょっと向こうで遊んでろ」

    《端っこにのけられた・・・》
    【カービィ Sanity:90→89】

    《貰った琥珀糖食べたらおいしかった》
    【カービィ Sanity:89→90】

  • 146二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 20:18:03

    一瞬で回復してて草

  • 147二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 20:26:53

    【1日目 終了】

    《開示された情報》

    「黒慧廼阿」・・・◎
    「藤二郎」・・・○
    「隈笹屋敷」・・・○
    「幣原つゆ」・・・○
    「■■■の■■の■」
    「■■と■■■」
    「■■■■■」
    「祭りの手順」・・・◎
    「■■■■」
    「■■■■■」
    「■■■」

    《閲覧/入手したアイテム》

    死穢の観念と葬送の習俗について・・・◎
    幣原家「浦右衛門日録」・・・◎
    ■■家「■■■■■■■■■■■書」
    ■■家「■■■■■■記」
    ■■■「■■■■■■手引」
    ■■■の■■(入手可能)
    ■■の■■(入手可能)
    ■■■■(入手可能)
    ■■■■の■(入手/調達可能)
    ■■(入手可能)
    祭儀手引の抄録謄写(入手可能)・・・◎

  • 148スレ主23/05/02(火) 20:27:13

    《ところで夜は何しました?》


    dice1d3=2 (2)

    ①枕投げ

    ②テーブルゲーム

    ③メタナイトに怒られて中止

    (主犯として特に怒られたのは・・・dice1d2=1 (1)

    1.デデデ2.マホロア)

  • 149二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 20:33:39

    テーブルゲームか

  • 150スレ主23/05/02(火) 21:16:49

    メタナイト「(スタンド)」
    マホロア「(ヒット)」
    マホロア「アッ。・・・バスト」
    メタナイト「手は。・・・引かなければお前の勝ちだった。また欲をかいたな」
    マホロア「イミありげに聞こえルのは気のせいカナァ?」
    メタナイト「穿ち過ぎだ。――さて。賭けを持ち出したのはお前だ。支払って貰おうか・・・それを、全てな」
    マホロア「(エッ、キャラメル1箱に対しテそのセリフ・・・?)」

    バンワド「えっと・・・。ああ・・・リザイン(投了)です・・・」
    デデデ「がっはっは!オレさまにはまだまだ敵わんだろう!」
    バンワド「うぅ・・・ボク、こういうのの才能ないんですかね・・・」
    デデデ「オレさまがすごいだけだから安心して励むがいい!前よりは上達したと思うぞ?城では2番目かもな!」
    バンワド「え、ほんとですか?・・・やった」
    デデデ「おう、精進しろよ!(途中ちょっと危なかったが・・・バレてないな、よし)」

    カービィ「(最初に全員でやった七並べ終了直後から爆睡)」



    (シナリオ内1日目終了、今日はここまでとなります。
    明日は夕方頃からの予定です)

  • 151二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 21:28:51

    進行の想定としては進んでいる想定なのか??

  • 152スレ主23/05/02(火) 21:32:36

    >>151 思ったより早いペースで情報が出てます

    多分事故らなければ3日目~5日目くらいにシナリオ解決するかと ダイスの女神様の機嫌次第ですが・・・)

  • 153二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 00:06:31

    人が情報交換してる最中なのにご飯のことしか考えてない安定のカービィさんで草
    それはそうともしもカービィがトリカブト食べてもポイズンコピーするだけで済みそう

  • 154二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 07:43:15

    まあカービィこの時間眠いだろうからね・・・

  • 155二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 14:17:35

    楽しみ

  • 156スレ主23/05/03(水) 16:41:18

    (保守ありがとうございました


    ゴールデ=ンウィ=クなる神話生物が連休のある世界に連れて行ってくれるという都市伝説が流行中ですが、今のところ現れてくれません)


    (シナリオ2日目に入るので現状をちょっとまとめます)


    ※前回ファンブルによりHP-1でしたが寝て起きたのでもう治りました カービィさんなので・・・





  • 157二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:50:51

    このレスは削除されています

  • 158スレ主23/05/03(水) 16:55:54

    (上に貼った地図が見づらいかな?となったので、全体の明度を下げて目印の明度だけ上げてきました)

    探索状況確認マップ

    《役所》済(人物:幣原村長)
    《開架書庫》済※
    《戀工家》済※(人物:戀工氏)
    《端唄沢》
    《黒蓮寺》
    《舟獲鬼神社》済※
    《神社境内の文庫蔵》New!
    《双つ淵》済
    《隠ヶ沼》
    《隈笹神社》New!

    探索済みの場所は「桃色マーク」
    まだ行っていない場所は「橙印に!マーク」
    行ったけれど情報が出なかった場所は「青印に!マーク」
    新しく追加された移動先は「緑印に?マーク」
    探索済みだけれど調べたい事柄によっては情報が出そう場所は「桃印に※マーク」が付いています

  • 159二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:56:02

    カービィはよほどのことないと発狂しないな‥‥

  • 160スレ主23/05/03(水) 17:03:27

    (取得情報に関しては>>147という事で、17:30頃から再開して2日目に移行します)


    >>159

    予約注文してから半年待ちのすごいプリンとかケーキを落っことしちゃったら1d10ぐらい行きそうですかね・・・

  • 161スレ主23/05/03(水) 17:33:40

    【二日目 午前】


    【朝の山の澄んだ涼しさがあなたたちの目覚めを出迎えた。雨樋を叩く小鳥の足音とさえずり、下階から微かに響く炊事の音、そうしたものを聞き取れる静謐だ】


    《ねぼすけだれだ CON×5》

    【カービィ :60以下で成功】dice1d100=33 (33)

    【デデデ大王 :80以下で成功】dice1d100=66 (66)

    【バンワド :60以下で成功】dice1d100=9 (9)

    【メタナイト :75以下で成功】dice1d100=28 (28)

    【マホロア :60以下で成功】dice1d100=2 (2)

  • 162二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 17:35:33

    全員成功か
    マホロアはどうした

  • 163スレ主23/05/03(水) 17:45:08

    (無駄クリにするのもあれなのでどこかでボーナスつけます)


    【あなたたちは全員きちんと起きてきた。早起きが習慣づいているのか、普段と違う場所でそわそわしているのか、朝ご飯に遅れたくなかったのか、理由は各々違っていることだろう。

     何にせよ身支度も朝食もつつがなく済ませ、あなたたちは


    dice1d3=1 (1)

    ①引き続き探索を進める

    ②色々分かってきたので改めて人から話を聞いてみる

    ③昨日がんばったから午前中は遊ぶ


    ことにした】

  • 164二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 17:48:20

    えらい

  • 165スレ主23/05/03(水) 18:08:12

    (CoCの性質上、情報があつまるにつれ選択肢が明確になるので安価をしにくくなっていくという事実に気付き始めました・・・が、ところどころで入れていきたいです)



    【あなたたちは午前中に2ヶ所、午後に3ヶ所ほど回れそうだ】


    ※確定している行き先※

    《カービィ・マホロア組》

    ・隈笹屋敷(探索箇所が多いため、確定で午後の探索回数を全て消費)

    《デデデ大王・バンワド組》

    ・神社境内の文庫蔵

    《メタナイト》

    現状ではなし


    ※まだ情報の出る行き先※

    【端唄沢】【黒蓮寺】【隠ヶ沼】


    ※特定の事柄を調べる・話を聞くことができる行き先※

    【開架書庫】【戀工家】


    《誰から行き先を決める?》

    dice1d3=2 (2)

    ①カービィ・マホロア組

    ②デデデ大王・バンワド組

    ③メタナイト

  • 166スレ主23/05/03(水) 18:11:57

    《デデデ大王・バンワド組の午前中の行き先》

    dice2d5=4 3 (7)

    ①【端唄沢】

    ②【黒蓮寺】

    ③【隠ヶ沼】

    ④【開架書庫】

    ⑤【戀工家】

  • 167スレ主23/05/03(水) 18:18:31

    (探索箇所と回数的には余裕どころか行き先被りが出る状態ですが、出目が荒ぶらなければ何ヶ所かは空振りすると思いますのでこのままで・・・フラグになりそうですが)


    《メタナイトの午前中の行き先》

    dice2d3=1 1 (2)

    ①【端唄沢】

    ②【黒蓮寺】

    ③【戀工家】

  • 168スレ主23/05/03(水) 18:21:09

    《もう1ヶ所》

    dice1d2=2 (2)

    ①【黒蓮寺】

    ②【戀工家】

  • 169スレ主23/05/03(水) 18:23:36

    《カービィ・マホロア組の午前中の行き先:他と被った場合一緒に行動》

    dice2d5=4 5 (9)

    ①【端唄沢】

    ②【黒蓮寺】

    ③【隠ヶ沼】

    ④【開架書庫】

    ⑤【戀工家】

  • 170二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 18:25:40

    いい感じに補正を活かせる構成だね

  • 171スレ主23/05/03(水) 18:30:08

    《カービィ・マホロア組》

    【開架書庫】【戀工家】


    《デデデ大王・バンワド組》

    【開架書庫(被り)】【黒蓮寺】


    《メタナイト》

    【端唄沢】【戀工家(被り)】


    《探索描写は》

    dice1d2=2 (2)

    ①4人から

    ②メタナイトから

  • 172スレ主23/05/03(水) 18:38:44

    《端唄沢》

    【はうたざわ。隠ヶ沼から流出する河川の源流沢のひとつ。せせらぎと笹鳴りの絶えない美しい水辺】


    《自動発生判定:第六感/魔力的感覚》

    【メタナイト POW×5:70以下で成功】dice1d100=22 (22)

  • 173スレ主23/05/03(水) 18:58:42

    【石くれを踏み越えあなたは進む。下流域の川とは違い、砂利や砂地はほとんど見当たらず、切り立った岩ばかりが転がっている。

     しかし最低限の足場は整えてあった。釣り人などが通るのだろうか。


     ――きらきら光る水のおもてに近づいた時、あなたは違和を感じて飛び退いた。羽ばたいて距離を取り身構えても、何かが起こることもない。清流はただあなたの前に横たわっている。


     何を感じたのだろうか。否、何故そう感じたのだろう。


     沢の傍に寄った時、場数を踏んできたあなたの本能は『視野に収まらぬほど巨大な生き物に接近した』と感じた】



    《それまで気配などなかった SANc0/1d3》

    【メタナイト Sanity:70以下で成功】dice1d100=22 (22)

  • 174スレ主23/05/03(水) 19:10:06

    メタナイト「・・・・・・」


    【あなたは宝剣を抜き放った。殺気を感じてか、鳥や魚が逃げていく。せせらぎが沢の小さな滝壺に反響する。その水音と笹鳴りだけが、いつまでも止まない】


    dice1d3=1 (1)

    ①目星

    ②博物学

    ③複数人で調査すべきか・・・?


    《村人遭遇ダイス 50以下で遭遇》

    dice1d100=68 (68)


    《どんな人?》

    dice1d4=3 (3)

  • 175スレ主23/05/03(水) 19:13:20

    【あなたは目を凝らした。それはやはり、ただの川にしか見えはしない】


    【メタナイト 目星:80以下で成功】dice1d100=57 (57)

  • 176スレ主23/05/03(水) 19:33:30

    【注意深く周囲を伺っている時、あなたははたと気がついた。
     ――川辺の木々や笹藪の中に、薙ぎ倒されたような傾きやねじれがついているものが少なからずある。川の流れに沿った方向に。
     それは一般的に考えれば増水の跡だ。水に飲まれてひしゃげてしまったと考えるのが何より自然だった。

     しかし、沢が通っている渓の地形――低くなっている渓間に水が流れ、流水が更にそこを削って流路を作っている地形は、平時でも流れが速い。川幅が狭ければ流量の限界も低い。付近の植物が薙ぎ倒されるほどの増水があったなら、確実にこの場所は崩壊し、必ず鉄砲水が起きている。
     ここが普通の沢であったなら、確実に】

    メタナイト「・・・『沼隠明神』・・・か」

    【あなたはギャラクシアを収めた。途端に川音が煩く感じられ、水の匂いが立ち戻り、意識を細く鋭くしていた自分に気付く。
     ・・・人を襲う悪神であり、災禍を防ぐ守り神でもあるなどという在り方が、本当に成立しているのだろうか?】

  • 177スレ主23/05/03(水) 19:56:19

    (ちょっと離席します)

  • 178スレ主23/05/03(水) 20:31:24

    (戻りました)



    メタナイト「・・・・・・」


    dice1d3=2 (2)

    ①やはり水源を調べるべきか・・・?(午前2箇所目の探索先を沼に変更)

    ②それなりに調査せねばならないようだ(↑に加えてどちらかの組と一緒に行動)

    ③聞き込みが必要だろうか・・・(戀工家に向かう途中、人捜しのダイス判定が入る。場合によってはその人物との会話で探索行動回数を消費)




    《カービィ・マホロア・デデデ大王・バンワド組》行き先:開架書庫


    マホロア「チョット!ホコリが舞っちゃうカラ、モット静かに歩いてヨネ!」

    デデデ「やかましい!お前の声は響くんだよ、静かにせん・・・ぶぇっくしょーい!」

    マホロア「アー!アー!ホラ見たコトカ!ジュウヨウなものにヨゴレがついたらどうするんダヨォ!」

    バンワド「ふ、二人とも落ち着いて・・・。ほら大王、くしゃみはハンカチで押さえて下さい。あと、こうなっちゃうんだから実際ゆっくり動きましょう?」

    デデデ「(ずびー)はー・・・繊細な奴だな。この人数で動き回ってれば、気を付けてようが埃くらい立つだろうが」

    マホロア「ダーカーラー、前提とシテ気を使えって言ってルノ!」

    カービィ「(くしゃみを我慢しすぎて梅干しみたいな顔になっている)」

    マホロア「・・・イヤ、そこまで堪えなくてもイイヨ?」


    《何を調べよう?》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=90 (90)

    【デデデ大王 アイデア:60以下で成功】dice1d100=50 (50)

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=16 (16)

    【マホロア アイデア:前回クリ補正込85以下で成功】dice1d100=31 (31)

  • 179スレ主23/05/03(水) 20:42:19

    デデデ「そういえば、神社に書いてあった『舟獲鬼を使役していた天狗』って、何のことだかよく分からんな・・・。調べるか」

    バンワド「あ。この村の郷土史を見ていけば、シデハラ家以外の『お祭りに関係してた家』がわかるかなぁ?」

    マホロア「(人柱・・・ズイブン長くやってたミタイだし、資料くらいあるハズ、ダヨネェ)」



    カービィ「(・・・どうしようかなー?)」


    カービィは何を調べますか?選択肢を安価>>180>>185

  • 180二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 20:50:24

    沼について

  • 181二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:02:41

    幸運振って思いつく

  • 182二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:25:07

  • 183二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:34:00

    沼でいいと思う

  • 184二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:37:34

    沼の主の事件

  • 185二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:39:57

    幸運

  • 186二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 21:39:58

    アイディア失敗を生かして沼か

  • 187スレ主23/05/03(水) 21:43:27

    ※沼が過半数だったので沼となります


    《資料探し》

    【カービィ 図書館:25以下で成功】dice1d100=50 (50)

    【デデデ大王 図書館:75以下で成功】dice1d100=24 (24)

    【バンワド 図書館:35以下で成功】dice1d100=37 (37)

    【マホロア 図書館:80以下で成功】dice1d100=14 (14)

  • 188スレ主23/05/03(水) 22:06:39

    【成功:デデデ大王、マホロア】

    《デデデ大王》
    【あなたは天狗について調べた。

     ・・・どうやら、修験者(※修験道という、山籠もりによって悟りを得ようとする、仏教色の強い山岳信仰を修める者。山伏とも)が修験の道を外れて魔道に堕ち、法術を我欲の為にふるっていると天狗になるという話らしい。

     昔、この山に悪い魔術師でも住んでいて、そいつが怪物でも飼っていたんだろうか?と、あなたは思った】

    《マホロア》
    【あなたは人柱について調べた。

     ・・・片目のものは神に近い、神に好まれる。光と闇を同時に眺めることのできる特別な目だ――。そうした話はこの星の各地に残っているようだ。
     神話や伝承にちなんだ理由が数多く散見されたが、殊にあなたの目を引いたのはこんな文章だった。

    「各地のこうした言い伝えは、自然の脅威に抗うすべがなく、自然が神であり異界であった時代に、そこに捧げる供物が共同体から逃げ出さないよう考え出された可能性がある。
     生贄の抵抗を防ぐべく、片目や片足を傷つけ損なわせたか、時には生来の不具を抱えた者を選出していたのでは――」

     ・・・あなたは密かにせせら笑った】

  • 189スレ主23/05/03(水) 22:17:44

    デデデ「ん、どうした?」

    マホロア「ベツに?何でもナイヨ」

    カービィ「うーん・・・この字読めなくない?」

    バンワド「どれ?えっと・・・。・・・うん、読めないね」

    カービィ「ね」

    デデデ「何してるんだお前らは・・・」


    メタナイト「――全員ここだったか」

    カービィ「あれっ、メタナイト?」

    デデデ「どうかしたか?」

    メタナイト「・・・気になる事ができた。


    dice1d2=2 (2)

    ①カービィ、マホロア。

    ②デデデ、ワドルディ。


    少々手を借りるぞ」

  • 190スレ主23/05/03(水) 22:47:04

    【午前中探索・後半】


    《カービィ・マホロア組》行き先:【戀工家】


    【あなたたちが顔を出すと、籐椅子に掛けた老爺は少し曖昧に笑ってから、縁側を指してあなたたちに席を勧めた。ちょこんと並んで座ったあなたたちの横で、戀工氏は苦笑交じりに話し出す】


    戀工氏「お前さんら、昨日この爺の話し相手をしてくれた2人の連れだな。・・・由佳子さんに絡まれとったろ」

    カービィ「ユカコさん?」

    マホロア「・・・昨日のオンナのひとダヨネ?」

    戀工氏「ああ・・・」


    【心持ち首をすくめ、顎をさすりながら老爺は目を細めた】


    戀工氏「村のもんが悪かったなあ。・・・ちっと気を患っとるだけで、本当は気の良い人なんだが。このところは特に様子がな・・・」

    カービィ「うん?いっぱいおしゃべりしてたけど、ぜんぶめちゃくちゃって訳じゃなかったよ?お屋し――むぐ」

    マホロア「(ソレ、イマは言わないでオコウ?)・・・コイクさん。チョット気になっただけナンダケド、


    dice1d2=1 (1)

    ①シデハラ家がヒドイって何のコト?

    ②オマツリの列が古い道をトオラナイ、ってどういうイミ?」

  • 191スレ主23/05/03(水) 23:01:57

    【問い掛けると、老爺の困り笑いがほんの少し強張った】


    戀工氏「・・・うん、いや。何しろこんな田舎だからな、何かと・・・それぞれの家の抱えたもんが行き詰まるんだよ、あっちゃこっちゃでな。

     あんまりよその家の事情をどうこうは言えんが・・・」


    マホロア「――(神妙そうな顔)モチロン、それはそうに決まってルヨネ。・・・でも、なんていうかサァ、アノひと・・・(悲しそうな顔)結果的にああなっちゃッタっていうヨリ、ああなってナクチャどうしようもナイ、ってカンジに見えたカラ。ズット気になってテ。・・・ううん。どうしてもダメってコトナラ、モウ聞かないケド(聞き分けのいい風に少し俯く)」


    【マホロア 言いくるめ:85以下で成功】dice1d100=43 (43)

  • 192二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 23:15:55

    こいつ…

  • 193スレ主23/05/03(水) 23:45:41

    戀工氏「・・・由佳子さんは後妻さんでな。どうも家の中で折り合いがつかんかったらしい。あそこは古い家だから、しきたりやらも多いだろうしな」
    マホロア「シキタリ?」
    戀工氏「元々がいわゆる名主の家で、代々村の真ん中で動いとる。主君の滅んだ武家が土着した家系で、だから今も厳しいんだな。・・・あとは、その、なんだ。――祭りの」

    【老爺はそこで一度言葉を切った。その横顔が遠くを見やって、あなたたちもつられて空を見る。雲がちぎれながら飛んでいた】

    カービィ「おまつり?沼にぞろぞろ行くっていう、変わったおまつりのコト?」
    戀工氏「・・・聞いとるんだな。ああ、それだよ。その祭りのな、巫女が。巫女がおるんだ。祭りが近くなると、片目の魚を育てる巫女が。
     巫女がその役目を勤める間、幣原さんや・・・お寺さんや宮司さんの家の女が、持ち回りで巫女の身の回りの世話をしに行く。掃除だの飯炊きだの。その時にな・・・稀にだが、沼の主にあてられるもんが出るそうだ。噂じゃ由佳子さんもそうだと」
    マホロア「あてられる、ッテ?」
    戀工氏「巫女と言葉を交わしすぎたり、あんまり縁を強く結ぶと、向こう側に引っ張られるって話だ。・・・片目の魚を養い始めた時点で、巫女は向こう側のものなんだろう」
    カービィ「向こうがわ・・・」

    戀工氏「・・・彼岸のもんにゃ、あんまり関わっちゃならんのだ。だから参列の供行きは、お前さんらみたいに『縁のない』外側のもんがいいと言われる。縁がないから、引っ張られない。――だが、まあ、知っていけば縁は生まれる。ひょっとするともう、お前さんらは供行きにゃ向かんようになっちまったのかも知れんな。・・・昨日の二人にも、そう言っといてくれんか」

  • 194スレ主23/05/03(水) 23:46:46

    (本日はここまでです。明日は時間が取れたら夜22時頃から少しだけ進めます)

  • 195二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 06:03:18

    保守

  • 196二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 09:42:05

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 09:44:24

    イカたまがイカたましてる…

  • 198二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 10:50:25

    マホロア探索者としては優秀だな・・・

  • 199二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 12:04:59

    「西のね、川向こうの人達は知らないの、分かれてるから、彼岸と此岸みたいだから。あっちは新しい家ばかりでしょう。前は神社しかなかったっていうもの。東側は古いの、ずっと村だった、だから本当は通るべきなの、お祭りの列は古いこの道を通るべきなの。でもみんな怖いから新しい道で行くの、よくないモノがもどってきたら、何も知らない西の人達の側を通りますようにって。ひどいでしょ?・・・全部ここに戻ってきたらいいのにねえ?」 

    「・・・彼岸のもんにゃ、あんまり関わっちゃならんのだ。だから参列の供行きは、お前さんらみたいに『縁のない』外側のもんがいいと言われる。縁がないから、引っ張られない。」

    お祭りの列が古い道を通らなくなったのはそういう事なのか?

  • 200二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 19:19:11

    保守

  • 201スレ主23/05/04(木) 21:44:15

    (ただいま戻りました 保守ありがとうございました)



    【午前中探索/後半】

    《デデデ大王・バンワド・メタナイト組》行き先:【隠ヶ沼】


    【あなたたちは情報共有をしながら沼に向かった】


    デデデ「――でっかい生き物みたいな気配、だぁ?・・・それならまず、その沢をもっとよく調べりゃいいんじゃないのか?」

    メタナイト「いや。あの気配と増水の痕跡を踏まえるに、普通の沢ではない事はもう分かっている。だから余計に沼が気になった」

    バンワド「・・・水源だからですか?」

    メタナイト「それもあるが、何より引っ掛かったのは、水源でありながらあの場では何ら異常を感じなかった事だ。伝承の通りに主が棲まうなら、あの沼にこそ異質な気配があるべきだろう」

    バンワド「あ、それは・・・そうですよね」


    【着いてみると、やはり沼は単なる広い湖沼に見えた。中天に差し掛かり始めた太陽は水のおもてを白く灼き、光る波が浅瀬の平らな岩の上をすべっては音を立てて引いてゆく。風の作るさざめきは潮騒に似ていた】


    デデデ「・・・沼だなあ」

    バンワド「沼ですね。・・・うーん、変わった感じもしないなあ・・・。・・・ただ、これまでに知ったことのせいで、ちょっと不気味に感じちゃいます・・・」


    《分担して判定》

    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=79 (79)

    【バンワド 知識:60以下で成功】dice1d100=65 (65)

    【メタナイト 博物学:60以下で成功】dice1d100=16 (16)

  • 202スレ主23/05/04(木) 22:00:03

    【判定成功:メタナイト】


    メタナイト「・・・いや、ここもか。見落としていた」

    バンワド「えっ?」

    メタナイト「あそこだ。複数の流木が一列に打ち上がっている。・・・以前に水嵩があそこまで上がったという事ではないか?」

    デデデ「あんなところまでか?いや、そりゃ・・・」


    【あなたたちが発見した高水位の痕跡は、湖が氾濫しそうなほどの位置にある。

     ここがカルデラ湖――火山活動でできたすり鉢状の窪地である以上、山という錐体にあるすり鉢は、外縁部に近いほど支える地面が薄い。

     溢れそうなほどに水が増えた場合、まず下流で氾濫が起き、次いでこの周囲も崩落し山津波となるのは明白だった】


    デデデ「うーむ、一体どういう・・・」


    《あなたたちは沼周辺をつぶさに眺めた》

    【デデデ大王 幸運:50以下で成功】dice1d100=55 (55)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=23 (23)

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=22 (22)

  • 203スレ主23/05/04(木) 22:29:20

    【判定成功:バンワド、メタナイト】


    バンワド「あっ・・・何でしょうか、あれ」

    デデデ「ん?何がだ」

    バンワド「今、そこで何か光ったんです」

    メタナイト「・・・金属の反射に見えたが」


    【あなたたちは水底に何かの煌めきを見た。葦原と笹の草むらの境界で、伸びすぎた草を刈ったらしい跡がまだ新しい。浅瀬と急に深くなる部分の間にある、急勾配な岩場の隙間だ】 


    メタナイト「(・・・あの周辺だけ、湖底に堆積物が少ない。草刈りと水位の変動で流れが変わったか。あの鈍い金属反射・・・埋まっていた古物の可能性もある)」

    バンワド「ゴミでも捨てた人がいるんですかね・・・?そんなことしたら祟りとか起きそうですけど」

    メタナイト「いや・・・一応確かめる必要がありそうだ」

    デデデ「確かめる・・・ったって、どうするんだ?」


    【浅瀬とはいえ、水流がある上に深みが近い。あなたたちはそのまま取りに行ってもいいし、何か安全策を講じることもできる】


    どうしますか?選択肢を安価>>204>>208

  • 204二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 22:39:10

    ロープを片手に結んでから入る

  • 205二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 22:45:33

    1人だけ入って2人は様子見

  • 206二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 22:49:51

    枝か何かで引っかけて取る

  • 207二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:02:31

    ロープを結んで、端を2人が岸で持っておく

  • 208二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:06:08

    網ですくう

  • 209スレ主23/05/04(木) 23:09:29

    dice1d4=3 (3)

    >>204>>207

    >>205

    >>206

    >>208


    《誰か縄や道具を持っているだろうか?》

    【デデデ大王 幸運:50以下で成功】dice1d100=89 (89)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=79 (79)

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=40 (40)

  • 210スレ主23/05/04(木) 23:15:02

    《メタナイトが持っていた物》

    dice1d5=3 (3)

    ①ロープ

    ②網

    ③針金

    ④釣竿

    ⑤とても丁度良い枝を発見

  • 211スレ主23/05/04(木) 23:21:48

    【あなたたちは針金を鉤状に折り曲げて、手近な枝の先に括った】


    バンワド「・・・だいじょうぶですかね?」

    デデデ「なるべくしっかり取り付けたんだが、やってみんことには分からんからな」

    メタナイト「まあ、これで難しいようなら自分たちで行けば良いだけの話だ」


    《器用さが必要だ》

    【デデデ大王 DEX×5 :50以下で成功】dice1d100=96 (96)

    【バンワド DEX×5 :60以下で成功】dice1d100=5 (5)

    【メタナイト DEX×5 :80以下で成功】dice1d100=29 (29)

  • 212二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:23:03

    クリファン同時は草

  • 213二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:47:08

    (まさかの出目・・・ 相殺でもいいのですが、ちょっとイベントとして処理します)

    デデデ「よーし、まずはオレさまからだな!ちょちょいっと取ってやるから少し待ってろ!」

    【自信を漲らせてそう宣言すると、デデデ大王は岸から枝を差し入れる。
    ・・・先端が中々思った場所にいかない。見た目以上に流れがあるのか、位置が安定しなかった。もう少し、あとちょっとと、集中している内に足先が水に入ってしまう。ガウンが濡れてしまったのを少し気にして、けれど既に濡らしてしまったからには仕方がないと開き直り、足まで水に浸かって岩場を探った】

    メタナイト「・・・少し戻るべきだ。足場が悪いぞ」
    ワドルディ「あ、危ないですよ、気をつけて下さいね?」

    【熱中して、というより手こずったことでむきになった大王は、背後からの注意をさして気に留めずに作業を続けた。
     ・・・鉤先がようやく目当てに行き当たる。このまま引っかけられないかと、枝の角度を調整しながら、岩陰のそれを掻き出そうとした時。

     あなたの足を何かが引いた】

    《対抗ロール/STR》

    【デデデ大王:18 / ??? :52】

    【判定:自動失敗】

  • 214二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:59:44

    《デデデ大王:水中》


    【何かに引き倒されたと気付いた時、あなたはもう水の中だった。

     足を掴む何かを払いのけようともがいたが、その『何か』はびくともしない。――というより、手応えがおかしい。極端に比重の重い、高密度な液体を殴ったかのようだとあなたは感じた。


     その感触をあなたが訝った時、あなたの頭に何かが響いた】


    《精神感応:受容判定》

    【デデデ大王 POW×5+体質補正:60以下で成功】dice1d100=95 (95)

  • 215二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 00:04:54

    どういう出目だよデデデ

  • 216スレ主23/05/05(金) 00:16:06

    【頭の中に響いた声を、まだ混乱の引かないあなたは聞き取れなかった。ただ闇雲に抵抗していたあなただったが、不意に拘束が緩んだのを感じ、勢いよく振りほどいて水面に上がる。他の2人がすぐさまあなたを引っ張り上げた。

     拘束が緩んだ理由はすぐ分かった。2人とも水浸しで、得物を抜き身で下げていたのである。あなたを捕らえていたものを切り離してくれたのだろう】

    メタナイト「無事か!?」
    ワドルディ「ご無事ですかっ!?」
    デデデ「・・・まあな。びっくりしただけだ」

    【血相を変えている二人に軽く片手を振って、重くなったガウンの端をあなたは絞ろうとし、はたと気がついた。

     もう片方の手に何かを握りしめている。水中に引きずりこまれた時、直前まで取ろうとしていたものを、咄嗟に掴んでいたようだ。

     それは古びた鏡に見えた】

    《柄鏡》を入手しました

  • 217スレ主23/05/05(金) 00:22:52

    (本日はここまでです。

    また、申し訳ありませんが明日は仕事の都合でネットに触る時間がほぼ取れないためお休みです・・・。
    お手数ですが保守をお願いいたします。6日の夜には再開します)

  • 218二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 06:42:40

  • 219二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 07:05:53

    というか同行補正でファンブル無効かでは?

  • 220スレ主(出勤前)23/05/05(金) 07:57:44

    >>219アッ(今気付いた すみません)

    沼の主遭遇イベントと柄鏡入手イベントは自動発生だったことにして、バンワドの3回目のクリティカルによる補正をストックします

  • 221二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 08:11:25

    >>3回目のクリティカル

    このワドルディ無双してる…

  • 222二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 18:02:20

    保守

  • 223二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 20:34:56

    明日が楽しみ

  • 224二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 23:08:17

    柄鏡は人柱の人が持ってた物かな

  • 225二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 06:53:37

    保守

  • 226二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 16:27:33

    楽しみ

  • 227スレ主23/05/06(土) 19:15:25

    (戻ってまいりました 保守ありがとうございました

    まとまった時間が取れるのは21時頃からとなりますが、少し進めていきます)



    【午前中探索/終了】

    《デデデ大王・バンワド・メタナイト組》


    【ずぶ濡れのあなたたちは、昼休憩がてら宿に戻ることにした】


    メタナイト「――済まなかった」

    デデデ「うん?いきなりどうした」

    メタナイト「主が居る、舟や人を穫ると、再三聞いておいて油断した私の落ち度だ。あの場で回収を試みたのは早計だった」

    バンワド「いや、そんな、とんでもないです!ボクだって途中から警戒するの忘れてて……」

    デデデ「大体、別にいいだろう?ものは手に入れられたんだから。結果的には悪かないぞ」

    メタナイト「そういう事では――」


    ▼《メタナイト》

    【言い差してあなたは思う。

     ……遠目にもゴミには見えず気になったとはいえ、曰く付きの沼に沈んでいたこれの回収に、何故さしたる躊躇や警戒もなく踏み切ったのだったか。取りに行かねばならないと、一目で思った理由は一体何であったろう。


     果たしてそれは本当に、あなたの意思のみでなされた思考と選択だったのだろうか?】


    《あなたの中で今になって疑わしさが生じた SANc0/1》

    【メタナイト Sanity:70以下で成功】dice1d100=47 (47)

  • 228スレ主23/05/06(土) 19:17:54

    メタナイト「……待て。そもそも」

    デデデ「だーっ、面倒な話は無しだ!ほら、それよか、これだこれ。この小さい手鏡みたいなやつはどういう代物だ?」


    【継ぎ目や折り目の見当たらない金属の鏡は、どうやら最初から柄の付いた形で鋳造してある。鏡面は古ぼけてくすんでいるが、ぼんやりと霧に烟ったような映り方ながら、一応はまだ鏡として機能していた。水流が変わり露出する以前はずっと地中に埋まっていて、保存状態が良かったのかも知れない】


    バンワド「あ……どっちの面も金属なんですね。ガラスも何も嵌まってないんだ」

    メタナイト「作りからしてかなり古いな……」


    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=11 (11)

    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=30 (30)

    【メタナイト 歴史:65以下で成功】dice1d100=75 (75)

  • 229スレ主23/05/06(土) 19:25:42

    【判定成功:デデデ大王・バンワド】


    【目星情報:古ぼけた丸い手鏡。裏面には南天の葉と実が意匠してある。

     ……絵柄の溝に緑青らしき錆が生じている。どうやら銅製のようだ】


    バンワド「うーん……すごく古そうな鏡、ってことしか」

    メタナイト「……妙な事が多いせいで、何を疑わしく思うべきかが曖昧になってくるな……」

    バンワド「すごく分かります……。でも、あの沼から出てきたって時点でちょっと、ただの古道具って感じじゃないですよね」

    デデデ「ええい、ややこしく考えるな、逆にこんがらがる。分からんもんは分からんで置いとけ!こういう時はまずひと休みだ」



    【刈穂庵】


    アルバイト娘「えー?どうしたんですかー、三人ともびしょ濡れでー」


    dice1d3=1 (1)

    ①沢ではしゃいだ(偽)

    ②淵でうっかり(偽)

    ③沼に落ちた(口をすべらせる)

  • 230スレ主23/05/06(土) 19:43:18

    アルバイト娘「ありゃ-。気を付けなきゃ駄目ですよー?まあ沢での遊びとか釣りくらいならいいと思いますけど、沼に行った時ははしゃぎすぎないようにして下さいねー。お祭りの年だからどうたらって、年配の方々が言ってるんでー。魚とか植物も沼じゃ採らない方がいいみたいですしー」

    バンワド「……あれ、そうなんですか?さっき――じゃなくて。……えっと、伸びる時期ですけど草刈りとかはしないんですか?」

    アルバイト娘「草刈りはいつもはやるんですけどー、今年やっていいのは笹引さんですねー」

    バンワド「ササヒキさん?」

    アルバイト娘「神社のミヤツコ?って仕事してる人でー、お祭りで使う笹の櫃とか作るから、沼で刈るらしいですー」


    《笹引という人物の話を聞きました》


    【昼休憩・一時合流】


    デデデ「……で、その時に。このオレさまが。しっかりと掴み取って、見事手に入れてきたのがこれだ!」

    カービィ「ふーん」

    デデデ「こら待て、そこは讃えるところだぞ」

    カービィ「あ、それより捕まった時にケガとか……してないよね。デデデだし」

    デデデ「ふん、当然だろうが!そんなヤワな奴に大王が務まるかって話だ。――ほら、改めて誉め称」

    メタナイト「それで、沼の主とおぼしき存在に遭遇した訳だが」

    デデデ「遮るなー!」

    メタナイト「あれは――」


    《目撃者の二人は『舟獲鬼(沼篭明神)』の特徴を掴めたか》

    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=57 (57)

    【メタナイト 目星:80以下で成功】dice1d100=45 (45)

  • 231スレ主23/05/06(土) 19:58:55

    【判定:両者成功】


    メタナイト「……あれは、湖底の更に下からにじみ出るように現れた。粘性のある黒い軟体……いや、流動体と呼ぶ方が近いか。液状に近いが水とは混ざらず、表面が泡立っていた気がするな」

    バンワド「たしかにちょっと泡っぽかったです。石けんの泡みたいにちょっと虹色がかってて……あ、あと、泡を見間違えたのかも知れないんですけど……表面に丸い緑の、目?みたいのがあって、でもそれは出たり消えたりするんです。まばたきじゃなくて、出たり消えたり……」

    デデデ「え……そんな薄気味悪い見てくれの奴に掴まれてたのか?オレさまは……」


    《あなたたちは外宇宙サイドの存在だ。神話技能は不要である。知識の1/5で判定》


    【カービィ 知識/5 :10以下で成功】dice1d100=77 (77)

    【デデデ大王 知識/5 :15以下で成功】dice1d100=90 (90)

    【バンワド 知識/5 :12以下で成功】dice1d100=64 (64)

    【メタナイト 知識/5 :16以下で成功】dice1d100=76 (76)

    【マホロア 知識/5(慢心家-補正) :9以下で成功】dice1d100=49 (49)

  • 232スレ主23/05/06(土) 20:00:13

    (ちょっと離席します)
    (上記情報は人間の探索者の場合SANcですが今回はメンバーがこの通りなので免除されています)

  • 233二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 20:04:23

    こいつら自体神話生物みたいなもんだからね

  • 234スレ主23/05/06(土) 21:14:58

    (ただいま戻りました)




    【あなたたちはそうした奇妙な特徴に当て嵌まる存在を知らない。

     しかし何にせよ、沼には主と呼ばれる何かが確実に潜んでおり、誤解や迷信の類でないことは確かとなった】


    カービィ「それをやっつければいいのかな?」

    デデデ「お前のあらゆることをひとまず殴って解決しようとする癖、たまに困るからちょっと控えろ……」

    メタナイト「水害の防止を担っているのが奴だとすると、ただ倒せば最悪山が崩れるぞ」

    マホロア「……第一サァ、そこまでノ見返りがアッテ続けてるオマツリナラ、どうこうスル必要ナクナイ?極論ダケド、ボクらはヘンな通信キロクの原因を調べにキタダケデショ?」

    バンワド「いや、でも、人柱は問題じゃないかな……。お祭りとかと通信、絶対関係してそうだし」

    マホロア「実際カンケイはしてるト思うヨ?タダ、外野がイロイロ言っテモしょうがないヨウナ習わしッテあるカラネェ」

    メタナイト「……一分の理も無い、とは言わない。犠牲による均衡と安寧が、他星の文化の内だと言われれば完全な否定は難しい。だが少なくとも、それを是とする者ばかりでは無かったが故に、遠くポップスターにまで呼びかけが届いたのだろう。今更知らぬ事とする程恥知らずになろうとは思わん」

    マホロア「(イマさらっと恥知らず呼ばわりサレタ気がスル……)」

    カービィ「えーっと、つまり……どうするの?」

    メタナイト「引き続き調査する。状況に改善の余地があるようなら介入も視野に入れるべきだ。……今はまだ、強硬策を講じるには早かろう」

    デデデ「(あー、こいつ、事と次第によっては力業も辞さないつもりだな……)」


    マホロア「(……『真っ当で』在りたがるタイプってタイヘンダナァ。

     そんなコトより……このカガミ。ズイブン年季が入ってるケド、フツウのモノっぽいカナ?)」


    【マホロア 考古学:85以下で成功】dice1d100=54 (54)

  • 235スレ主23/05/06(土) 21:34:17

    【成功情報:未発達の文明にありがちな銅鏡だ。古い文明の金属鏡は、それぞれの星の産出鉱物にもよるが、大抵が展延性と硬度に優れた青銅で作られる。鏡面は映りを良くするためか、錫か何かでメッキされている。
     日用品だったであろうありふれた古鏡だが、意匠と造りからして、鏡の霊性を重んじている文化圏のものだとあなたは感じた。そうした場所では鏡が墓の副葬品にされたり、祖霊崇拝などにおいても、守り神となった先祖の依り処として家に祀っておいたりするという。いわば『魂に近い道具』である】

    デデデ「さて、話もまとまったところで、それじゃ今度こそオレさまを讃え」

    アルバイト娘(庭から大声)「流しそうめん食べますー?」

    カービィ・デデデ『食べるっ!』
    バンワド「(あれっ、2人とも消え……たと思ったら庭にいる……!)」

    【午後探索に入ります】

    ※確定している行き先※
    《カービィ・マホロア組》
    ・隈笹屋敷(探索箇所が多いため、確定で午後の探索回数を全て消費)
    《デデデ大王・バンワド組》
    ・神社境内の文庫蔵
    《メタナイト》
    現状ではなし

    ※まだ情報の出る既存の行き先※
    【黒蓮寺】

    ※特定の事柄を調べる・話を聞く・人に会うことができる行き先※
    【開架書庫】【黒蓮寺…???(別当)/???/寺男】神社【宮司/???/笹引】

  • 236スレ主23/05/06(土) 21:34:52

    《誰から行き先を決める?》※最長探索先行きのカービィ・マホロア組は後回しとなります


    dice1d2=2 (2)

    ①デデデ大王・バンワド組

    ②メタナイト

  • 237スレ主23/05/06(土) 21:45:20

    《メタナイトの午後の行き先》


    dice3d6=1 6 3 (10)

    ①【黒蓮寺(探索)】

    ②【黒蓮寺(村人に聞き込み)】

    ③【神社(村人に聞き込み)】

    ④【神社境内の文庫蔵】

    ⑤【既知の村人から更に聞き込み】

    ⑥【開架書庫】

  • 238スレ主23/05/06(土) 21:49:16

    《デデデ大王・バンワド組の午後の行き先》※3回目の探索は確定で【神社境内の文庫蔵】です


    dice2d5=4 4 (8)

    ①【黒蓮寺(探索)】

    ②【黒蓮寺(村人に聞き込み)】

    ③【神社(村人に聞き込み)】

    ④【既知の村人から更に聞き込み】

    ⑤【開架書庫】

  • 239スレ主23/05/06(土) 21:52:08

    《誰から話を聞く?》


    dice2d4=2 1 (3)

    ①おかみさん

    ②アルバイト娘

    ③戀工氏

    ④寺男

  • 240スレ主23/05/06(土) 22:16:14

    《メタナイト》

    【黒蓮寺(探索)】【開架書庫】【神社(村人に聞き込み)】

    《デデデ大王・バンワド組》

    【おかみさんと会話】【アルバイト娘と会話】【神社境内の文庫蔵】

    《カービィ・マホロア組》

    【隈笹屋敷】



    【2日目午後探索/1ヶ所目】

    《メタナイト》行き先:【黒蓮寺(探索)】


    【あなたは寺にやって来た。長く風雨に晒されてきた銅板屋根の緑青色、丁寧に年季が入った欄干の艶。歳月を感じる空間に踏み入って、しかし風習を知るあなたは胸裡に崇敬を持たなかった】


    【メタナイト 目星:80以下で成功】dice1d100=77 (77)


    《遭遇判定 出目50以下で遭遇》

    dice1d100=36 (36)


    《どんな人?》

    dice1d3=3 (3)

  • 241スレ主23/05/06(土) 23:16:58

    【成功情報:仏堂の扉は閉ざされているが、格子戸の向こうに本尊が安置されているようだ。
     …暗いからか、実際に黒錆びているのか、はたまた塗ってあるのだろうか、黒く見える仏像だ。三つ目なのが物珍しい】

    寺男「おや、また会いましたな」

    【寺男が境内の掃除をしていた】

    メタナイト「御坊殿か」
    寺男「はは、このような雑役に滅相も無い。伏行(ふぎょう)と申します」
    メタナイト「では、伏行殿。こちらの御仏は少々変わった姿をしているようだが、特別な由来などがお有りだろうか」
    寺男「それはですな、少々長くなりますが、事の頭の方から話しますと――」

    【彼は寺の伝承を話してくれたが、ほとんどはあなたにとって既知の話だった。次のような筋書きである】

     大昔、この山――真座岳(まくらだけ)に住み着いた天狗が妖怪を飼っており、人々にけしかけては悪さをしていた。
     やがて修験者によって天狗は退治られたが、妖怪は沼に棲まわり沼の主となった。度々漁師が喰われた為に沼は畏れられた。
     ある時大嵐で川が溢れ、真座岳のあちこちで山津波が起きた。各所に堤を築くにあたって、村人は水源であり恐ろしい主の棲む沼に人柱を捧げ、その強大さに頼って堤が崩れないよう祈った。
     ――すると本当に地滑りも鉄砲水も起きなくなった為、年に一度人柱を捧げる風習が出来た。
     ある年につゆという娘が捧げられ、つゆの恋人がそれを嘆いて沼に身を投げた。つゆの魂はこれを悲しむあまり我を失い、沼の主は人柱が自らに魂を差し出さなかったことで荒ぶった。村人が幾人も神隠しに遭い、食い散らされたような姿で見付かるのだ
     そこに現れた黒慧という旅の僧が、沼の主を鎮める祭祀を教えてくれた。主の正体は修格斯(舟獲鬼)と言う妖怪で、供物として眇の魚を献じ、捧げる日まで一人の若い娘にその魚の世話をさせ、当日には巫女として懇ろに祈らせれば守り神となりおとなしくなるのだという。
     村人が言われた通りにしてみたところ、沼の主は鎮まり、黒慧はつゆの魂を慰める為に寺を開いた。

    【あなたはつゆの恋人が実際には殺された事も、その理由が藤二郎による報復を恐れたつゆの父の疑心暗鬼であった事も知っている。
    …初耳だったのは、舟獲鬼が当て字であるという事だけだ】

  • 242スレ主23/05/06(土) 23:17:29

    メタナイト「修格斯、というのが……明神の真の名であると?」
    寺男「はい、無力な只人からすればですよ、畏れているものの名もまた畏れ多く、恐ろしい。だから音だけを残して呼び変えたんですな。性質を表わす字を当て嵌めて。
     ……おお、そうだ、御仏の御尊容について話している途中だと忘れておりました。
     たしか、あのご本尊は黒慧法師を象ったものだとか。……いえいえ、生前は黒い御体の他に異様なところもなかったそうですが。
     法師は臨終の際に姿を消したと言われておりましてな。いつの間にやら床はもぬけの殻、周りの者達が騒いでいると、何やら外から美しい楽の音が聞こえて参りまして。皆で見に行ったところ紫雲に乗って天に運ばれてゆく黒慧法師の御姿が見え、それが段々とあの御仏の姿に変じて行き、空高くに遠ざかったのだそうですよ」

    【最後のそれは与太話の域にある気がしたが、あなたとて信仰者への礼儀は弁えている。…それにしても、細々と妙な話の散らばっている村だ。まだ何か知らない事が見つかりそうである。

     伏行という寺男へ丁重に礼を述べてから、あなたは開架書庫へ向かうことにした】

  • 243スレ主23/05/06(土) 23:21:45

    (本日はここまでとします。明日は午後の空き時間にぽつぽつと進める形になりそうです)

  • 244スレ主23/05/06(土) 23:41:32

    (重要な判定を一つ忘れていました…!)


    《舟獲鬼(沼篭明神)を目撃した2人は、その外見以外の事象にも気がついたか》

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=39 (39)

    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=49 (49)

  • 245スレ主23/05/06(土) 23:51:15

    【成功情報:あなたたちは舟獲鬼に対して攻撃を加え、その末端を切り離したことでデデデ大王を救出した。
     ただ「斬って傷を負わせた」というよりは「切り離して動きを阻み、その隙に大王を引っ張り上げた」という方が正確だろう。斬られた端から繋がっていくそれの末端は、水面より上までは追ってこなかった。
     あなたたちは、あれが水から出られないのだと悟った】


    (上記の情報も共有されたということで進めていきます。済みません)

  • 246二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 10:03:11

    保守

  • 247スレ主23/05/07(日) 13:40:31

    (保守ありがとうございました ちょっと進めていきます)




    【2日目午後探索/2ヶ所目】


    《メタナイト》行き先:【開架書庫】


    【日はすっかり高くなり、古木の下生えなどが草いきれを募らせ始めた。

     あなたは書庫に入って


    dice1d3=2 (2)

    ①郷土史、地域習俗を細かく

    ②人柱と不具についてより詳しく

    ③他にも変わった風習が記された書物などがあるかを


    調べてみることにした】


    【メタナイト 図書館:75以下で成功】dice1d100=51 (51)

  • 248スレ主23/05/07(日) 14:11:46

    【成功情報:『生贄が逃げないように傷付けたという説』『生贄となる者にあらかじめ目印として傷を付けておく習慣の記録』

     などの他に、あなたは『それらの起源ないしは影響元として、そもそも古代から片目に対する神聖視が存在した』旨の記述を発見した。
     
     たとえば英雄として言い伝えの残る武者が、戦で片目を射られ、その矢傷を川で洗った。それ以降その川の魚は片目なのだという伝承がある。これの類型とおぼしき逸話を持つ池や川が各地に存在している。
     また、願掛けの縁起物であるだるまなどは、目のない状態で売られている。片目を書き入れて願掛けし、成就した時に両目を入れて供養する。つまり両目は『役目を果たしてくれただるまを供養する段になってから』描き入れるもので、『願いを叶える霊力』は片目の時にこそ存在しているのである。

     ゆえに目印として片目を潰すというのは、単なる目印というよりは神饌の証であり、片目の人や魚が『畏れられ貴ばれる側のモノとなった』ことを示すものでもあった】

    メタナイト「……」

  • 249スレ主23/05/07(日) 14:12:12

    (しばらく離席します)

  • 250スレ主23/05/07(日) 14:29:20

    (思ったより早く戻れました 再開します)



    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=41 (41)

  • 251スレ主23/05/07(日) 14:53:12

    【判定成功:片目の神聖視。今でも献じているという、片目にした魚。


    …昔に人柱として捧げられた娘らも、同様のことをされていたのではないかとあなたは思った】


    メタナイト「(……集団を纏めるには規律が必要で、規律を定めるには共通の思想、道徳性、社会性がなくてはならない。

     故に信仰はその基盤となり、文明原初の道徳と共同体意識として機能する。それは珍しくない流れだ。

     ――漫然とした自由と充足を平和的に維持している星に帰れる我々の方が、あらゆる意味で異端の側なのだろう。

     ……だが私心のみで判ずるならば、ここで紡がれた歴史の多くを、私は誤りだと断じたくなる……)」




    【2日目午後探索/3ヶ所目】


    《メタナイト》行き先:【神社(聞き込み)】


    【あなたは神社を訪れ、誰か話の聞けそうな人物がいないかと辺りを窺った。

     …さっきの今で裡にくすぶるものはあるが、表には出さない。あなたは強者だ。力ずくで事を動かすのは後からでもできると自負している】


    《人探し》

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=75 (75)


    《誰がいた?》

    dice1d3=2 (2)

  • 252スレ主23/05/07(日) 15:14:47

    【……丁度出払っているのか、境内には人気がない。

     当てが外れた。――が、裏を返せば好機だとも思う。


     あの2人はここの境内にある文庫蔵を調べると言っていた。それには誰もいない方が都合が好い。

     そう思っていると、折良く門の方からデデデ大王の大声が聞こえてきた。……今からこっそりと行動しなければならない筈だが、きちんと分かっているのだろうか?】


    【※デデデ大王・バンワド組の探索3ヶ所目でメタナイトが合流します。

    神社に人気がなかったという事で、文庫蔵侵入中に見つかりにくくなりました】




    【2日目午後探索/1ヶ所目】


    《デデデ大王・バンワド組》行き先:【おかみさんと会話】


    【沼での大騒動もあって、あなたたちは少し休んでから神社に向かうことにした。

     ……掃除に来たおかみさんによって部屋の隅へのけられてしまったので、重なった座布団の上でだらだらしながら、ついでに話を振ってみる】


    dice1d3=2 (2)

    ①刈穂庵について

    ②村人について

    ③最近何か変わったことがあったか


    《②だった場合、誰の話が出る?》

    dice1d8=7 (7)

  • 253スレ主23/05/07(日) 16:03:07

    バンワド「あ……おかみさん。そういえばボクたち、お寺や神社には行ったんですけど、丁度入れ違っちゃってるのかそこの人達に挨拶できてないんです。どんな方がいらっしゃるんですか?」

    おかみさん「そうだねえ、お寺には別当してる住職さんと、神社には宮司さんと……。

     ああ、そうそう、ここの宮司さんは今年で還暦なんだけど、女だてらにずっと神社を取り仕切ってるすごい人で。

     真弓ちゃん、お孫さんがねえ、とっても可愛いったら。こないだまでほんの小さかったのが、いつの間にか利発そうに育っててびっくりしたよ。ふもとの分校にも自分で通ってるみたいでねえ。再来年には中学部だって聞いたけど、本当に大きくなるのはあっという間で……」


    【……要約すると『子供はかわいい』という一言に収まりそうな『マユミちゃん』なる少女についての話を、そこそこ長く聞かされた】


    《宮司の孫娘・瑜伽真弓(ゆが まゆみ)についての話を聞きました》


    【時間経過/午後探索2ヶ所目として処理】


    【――おかみさんは上機嫌に退出し、綺麗にして貰った部屋の中、あなたたちはぐったり転がった。ずっと相槌を打っていたので、心持ち疲れが増した気がする。

     そんなあなたたちを発見したアルバイトの少女は、鈴を転がすような声で笑い、それから麦茶と菓子を持ってきてくれた。

     今度こそひと息ついて、それからあなたたちはアルバイト娘にも話を聞いてみることにした。……一抹の不安はあるが、少なくともこのおっとりした少女なら、あんな風にエネルギッシュには話すまい】


    dice1d3=3 (3)

    ①刈穂庵について

    ②村人について

    ③何か変わったことがないか


    《②だった場合、誰の話が出る?》

    dice1d8=8 (8)

  • 254スレ主23/05/07(日) 16:16:31

    アルバイト娘「変わったことですかー?……そうだなあ。あー、何か、幣原のおじさ……村長さんが。こないだあたしの家に、餅米?くれたんですよー。お正月でもないのに」

    デデデ「餅米?」

    アルバイト娘「お餅おいしいから嬉しいですけどー、時期はずれでちょっと不思議でしたねー。よそにも配ったのかなって思ったら、配ってるとことないとこと両方あってー、何でだろってなりました」


    《連想・想起判定/共有による断片情報》

    【デデデ大王 アイデア1/2 :30以下で成功】dice1d100=89 (89)

    【バンワド アイデア1/2 :30以下で成功】dice1d100=99 (99)

  • 255スレ主23/05/07(日) 16:24:25

    【ストックされていたクリティカルによるファンブル回避:通常失敗】

    バンワド「たしかに不思議ですね……。でも、お餅っておいしいですよねえ。きなこでもあんこでも」
    アルバイト娘「ねー。甘いのもいいけど、磯辺焼きもいいですしー」
    デデデ「おお、いいな!しんなりした海苔にもパリッとした海苔にも良さがある。
    ……よしよし、特別にお前たちに良いことを教えてやろう。……みたらしもいいぞ?」
    アルバイト娘「あー、お団子のたれだもん、絶対合いますねー」
    バンワド「おいしそうですね!あとはやっぱり、お芋のあんとかも……」

    【おもち談義に花が咲いた】

  • 256スレ主23/05/07(日) 17:31:39

    【2日目午後探索/3ヶ所目】

    《デデデ大王・バンワド組》行き先:【神社境内の文庫蔵】
    《※メタナイト合流》

    【あなたたちは神社を訪れ、拝殿がある正面ではなく、西に伸びていく庭を進んだ】

    デデデ「この辺も笹ばっかりだな」
    バンワド「ちょっと道が狭いですね……」
    メタナイト「だが、気取られず進むには好都合だ」
    バンワド「わっ!」
    デデデ「うおっ!?き、急に出てくるな!」
    メタナイト「あまり声を立てるな。見つかれば厄介だ」
    デデデ「誰のせいだ誰の!」

    《文庫蔵》
    【高床式の古めかしい蔵。大きさはちょっとした物置程度。
    …高床部分の階段脇に「立入禁止」と書かれた駒札が立っているが、扉には不用心にも外から外せるかんぬきが掛かっているだけだ】

    デデデ「(よし、誰もいないし入るか)」ヒソヒソ
    バンワド「(な、なんか悪いことするみたいでドキドキします……)」コソコソ
    メタナイト「(みたいも何も不法侵入だ。……私が人の接近を警戒しておく。慎重に調べるぞ)」ヒソヒソ

  • 257スレ主23/05/07(日) 17:31:49

    【あなたたちは音を立てないよう慎重にかんぬきを外し、重い扉をゆっくり開いた。

     ……中は薄暗く、書棚はすべて平積み用のものだ。書庫の古書も紙装丁だった。

     この星に背表紙のある綴じ方が伝来したのは比較的近代になってからのことらしい】


    バンワド「(わあ……古そうな本がいっぱい)」

    デデデ「(なんか蛇腹に折ってあるだけのもあるぞ。あっちは巻物だし……一体どれだけ前のなんだ?)」

    メタナイト「(……一応言うが、くれぐれも壊してくれるな)」

    デデデ「(わかってらい……っても、崩れそうなのもあるからな。気を付けんと)」


    《資料調査:警戒中につきメタナイトに-補正》

    【デデデ大王 図書館:75以下で成功】dice1d100=29 (29)

    【バンワド 図書館:35以下で成功】dice1d100=29 (29)

    【メタナイト 図書館-20 :55以下で成功】dice1d100=7 (7)

  • 258スレ主23/05/07(日) 18:04:10

    (ちょっと離席します)

  • 259二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 19:56:50

    出目がいいな

  • 260二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 20:33:49

    アルバイト娘ちゃん大丈夫かなこれ…
    狙われてない?

  • 261スレ主23/05/07(日) 20:40:46

    (戻りました)



    【判定:全員成功】


    ▼《デデデ大王》

    【あなたは古い棟札と家系図が纏めてしまってあるのを発見した。

    …歴代の宮司の名が書かれている。瑜伽という一族が代々務めているようだ。瑜伽家は神宮寺――現在の黒蓮寺の住職の家系、天路一族の分家であるらしい。

     寺と神社双方の管理者「別当」である住職の方が、宮司より立場が上なのだろうか】


    ▼《バンダナワドルディ》

    【あなたは刈穂庵のアルバイト娘が言っていた「ミヤツコ」「笹引」の表記を書物の中に発見した。『御奴』は、文脈からすると雑役をする召使いらしい。

    『……化主黒慧の名を以て 御奴 笹引一族を黒蓮寺結衆に補し 鎖岸坊に任ず……』

     という一文も見つけた】


    《連想・想起判定》

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=88 (88)

  • 262スレ主23/05/07(日) 21:02:27

    ▼《バンダナワドルディ》
    【判定失敗:あなたは「鎖岸坊」という単語をどこかで見た気がした。……どこだったろう?】


    ▼《メタナイト》
    【あなたは巻物――スクロール、巻子本などと呼ばれる形式の書のひとつ、特に装丁が凝っているものを開いてみた。

    …『霊奠巫女之名録』とある。

    寛文十一辛亥年 幣原家女中 ふさ

    元禄十六癸未年 天路 満

    享保二十乙卯年 瑜伽 鈴

    明和四丁亥年 幣原 妙

    寛政十一己未年 天路 菊

    文政十四辛卯年 瑜伽 胡蝶

    文久二癸亥年 河原 余売(あぐり、と読み仮名が添えてある)

    明治二十八乙未年 皮多 捨

    昭和二丁卯年 物吉 末女

    昭和三十四己亥年 杣取 留

    平成三辛未年 戸児 明日香】

  • 263スレ主23/05/07(日) 21:02:58

    《違和感》《連想・想起判定/共有による断片情報》

    【メタナイト アイデア(後者のみ1/2):70(35)以下で成功】dice1d100=88 (88)

  • 264スレ主23/05/07(日) 21:07:01

    ▼《メタナイト》

    【判定失敗:……巫女がいるとは聞いていたが、何か妙だとあなたは感じた。

     しかし、何が引っ掛かったのかぴんと来ない】


    《イベントダイス》

    dice1d6=5 (5)

  • 265スレ主23/05/07(日) 21:16:42

    《イベント》


    【……デデデ大王が書棚からある折本を出した時、紙の間から何かが滑り出てきた。

     ワドルディが慌てて受け止め、すんでのところでそれは床に叩き付けられずに済んだ】


    デデデ「(っと……!おう、よくやったぞ)」

    バンワド「(えへへ。ありがとうございます)」

    メタナイト「(注意しろと……いや、今のは仕方がないか。――挟まっていたものは何だ?)」

    バンワド「(ええと……あれ?……これも、鏡ですね。形は違うけど)」


    【それは持ち手のない正円形の、懐中用らしい小さな鏡だった。裏面には螺鈿細工(貝の真珠層を木地や漆面に貼って模様を作る装飾法)の細かな模様が綾なし、美しく仕上がっている。柄鏡と同様、鏡面そのものは古典的な金属製だが、こちらはそこまで古くもなさそうだ】


    【デデデ大王 幸運:50以下で成功】dice1d100=25 (25)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=56 (56)

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=88 (88)

  • 266二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:29:08

    88三連続か…

  • 267スレ主23/05/07(日) 21:34:07

    (今日88多いですね……)


    【成功:デデデ大王・バンダナワドルディ】

    【周囲に人がいないのを確かめて、あなたたちは明るい出入り口のところで鏡をあらためた】

    デデデ「まーた鏡か。こっちはまた、なんだか上等そうな……」
    バンワド「あ、大王、その角度ちょっとまぶしいです」
    デデデ「ん、済まん済まん。――うん?今何か……」
    メタナイト「……待て。光が壁に当たるようにしてみてくれないか」

    【……バンダナワドルディの肌に当たった反射光に、何かが映っていた気がする。
     あなたたちは壁に向けて鏡の光を当ててみた。
     光の中心に、何らかの図形が浮かび上がってきた】

  • 268スレ主23/05/07(日) 21:38:23

    《『反射光に細工がなされた鏡』について知っているかどうか判定》

    【デデデ大王 知識1/2 :38以下で成功】dice1d100=63 (63)

    【バンワド 知識1/2 :30以下で成功】dice1d100=7 (7)

    【メタナイト 知識1/2 :40以下で成功】dice1d100=74 (74)

  • 269スレ主23/05/07(日) 21:48:22

    【成功:バンワド】


    バンワド「魔鏡――なんでしょうか」

    メタナイト「魔鏡?」

    バンワド「前になにかで読んだんですけど、ただ使う分にはふつうの鏡で、こうやって光を当てると絵とか文字が浮かぶように細工してあるんです。鏡面の裏に絵を彫って、それが反映されるくらいに薄く仕上げて……」

    デデデ「え、魔術だとかなしに手作業でか?……逆にすごいな」

    メタナイト「(何らかの意味を持つ図形なのだろうが……流石に分からんな。どういった意匠だ?)」


    【あなたたちはこの鏡を


    dice1d2=1 (1)

    ①念のためすぐ元通りにしまって

    ②図形を書き写してから戻して


    文庫蔵から出ることにした】

  • 270スレ主23/05/07(日) 22:08:36

    【そろそろ誰か戻るかも知れない。あなたたちは手早く書物と鏡を片付け、扉にかんぬきを掛けて、何事もなかったかのようなそぶりで参道を歩いた】

    デデデ「……はー。やけに疲れたな。こういうのは性に合わん」
    バンワド「うーん、新しいことが、分かったような分からないような……。あの鏡の変な絵は何だったんでしょうね」
    メタナイト「(……どうにも、あの巫女の名簿について引っ掛かりがあるな。だが……うまく出てこない。何に関して引っ掛かっている?)」

    【日は随分傾いてきた。地平の端にわだかまっている雲が金色を帯びていた。
     それが赤みを増して暮色になる前に帰ろうと、あなたたちはあなたたちの長く伸びた影を踏んだ】

    《デデデ大王・バンワド・メタナイト組》:【2日目探索終了】

  • 271スレ主23/05/07(日) 23:00:03

    (注釈)

    ※化主……仏、転じて高僧のこと。

    ※結衆……特定組織に属する集まり。

    ※折本……蛇腹に折り畳んだつくりの書物。



    【2日目午後探索】

    《カービィ・マホロア組》行き先:【隈笹屋敷】


    《隈笹屋敷》

    【幣原浦右衛門の日記と照らし合わせるに、恐らく旧幣原邸であろう建物。

     幣原由佳子が不穏な言葉と共に行くことを勧めてきた場所】


    【笹地の中をあなたたちは歩く。どこを見ても笹の多い村だが、この周辺は特に密生している。

     ……建物の周囲はさすがにここまでではないだろう、そう思っていたあなたたちの前に、笹地をくりぬいて敷地を造ったような建物が姿を現した】


    マホロア「……ワォ」

    カービィ「名前通り、ほんとに周りぜんぶ笹なんだね」


    【笹ばかりで植木のまばらな庭へ入って、朽ちそうに古い屏中門をくぐると、屋敷の玄関が臨まれた。

     ――縁側に誰か座っている。


     綺麗な着物を着た若い娘だった。ぼんやりとした顔つきで、どこを見るでもなく、ただそこにいる】


    《自動発生判定:第六感/魔術的感覚》

    【カービィ POW×5:90以下で成功】dice1d100=2 (2)

    【マホロア POW×5(+魔術師補正):80以下で成功】dice1d100=93 (93)

  • 272スレ主23/05/07(日) 23:18:27

    【カービィ:critical!】


    ▼《カービィ》

    【――あなたは彼女を見るなり「あれ」と思った。


    「この子、本当にここにいるのかな」――と】


    カービィ「……?」

    マホロア「ナンカぼーっとしたコがいるケド……ハナシ、聞けるカナァ?」

    カービィ「……ねえ、マホロア」

    マホロア「なんだイ?」

    カービィ「あの子、ちょっと……なんだろ。――ほんとにそこにいる?」

    マホロア「……エッ?」


    ▼《マホロア》

    【奇妙な指摘に虚を突かれ、あなたは友人と見知らぬ娘とを交互に見やった。


     ……言われてから気付いたのが不思議なほどだった。

     彼女は『希薄だった』。姿がではない。

     魔力だとか、生命力だとか、意志や意識までも。

     生き物としての『器』以外の部分、魂に属するであろう部分が、すべて薄く薄くなっていた】


    《そう知覚するのが遅れたあなたにとって、察知した瞬間の怖気はそれなりのものだった SANc0/1》

    【マホロア Sanity:59以下で成功】dice1d100=19 (19)

  • 273スレ主23/05/07(日) 23:33:36

    (こういう所でクリティカル出されると処理がハチャメチャになりますね……※せいぜいが違和感を持つだけの予定でした)



    マホロア「ナ……ニ?このコ」
    カービィ「わかんないけど。――こんにちは。ねえ、お屋敷に入ってもいい?」

    【少女は答えない。

     あまり座っていない首が、声を聞いた方へかくりと動く。
     薄く開いた唇は動かない。
     動いた首に重心を引かれて、彼女の体はつんのめる。あなたたちが咄嗟に支える。

    「あ」とだけ、彼女はようやくか細い声を上げた】

    ???「あり、 が と」
    カービィ「だいじょうぶ?」
    ???「 …ぃ じょうぶ」
    カービィ「そっか、よかった。あのね、家の中におじゃましてもいいかな?」

    【頷くと項垂れるの中間のような動作をして、少女はほんの少し笑った】

    カービィ「ありがとう。じゃあ、お邪魔します」
    マホロア「……」

  • 274スレ主23/05/07(日) 23:41:32

    【屋敷の中は寒々しいほど静かだった。外の笹鳴りばかりが耳につく】

    《屋敷内:探索箇所》
    【玄関・土間】【湯殿】【厨(くりや)】【次の間】【座敷】【仏間】【書院】【寝間・押入れ】【物置】【納戸(なんど)】【奥納戸】

  • 275スレ主23/05/07(日) 23:45:26

    (今日はここまでです。明日の夜22頃から再開します)


    (上記の探索箇所から次回の探索先を選ぶので、事前に安価をお願いします >>276>>282

  • 276二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:54:33
  • 277二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:59:59

    仏間で

  • 278二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:11:52

    座敷

  • 279二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 01:03:26

    物置

  • 280二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 07:06:42

    玄関

  • 281二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 07:29:15

    納戸

  • 282二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 07:57:28

    寝間・押入れ

  • 283二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 09:44:42

    出目が乱高下してるな

  • 284二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 14:09:49

    保守

  • 285二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 21:48:57

    >>1保守

  • 286二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 22:09:15

    (保守ありがとうございました 再開していきます)


    【古い木造の匂い。漆や浮彫の調度。

    ……居丈高なほどにととのった、それがうら寂しさを際やかにしている家の中をあなたたちは進む】


    《出目が小さい順に探索》

    >>276 dice1d100=84 (84)

    >>277 dice1d100=44 (44)

    >>278 dice1d100=66 (66)

    >>279 dice1d100=20 (20)

    >>280 dice1d100=73 (73)

    >>281 dice1d100=24 (24)

    >>282 dice1d100=83 (83)

  • 287スレ主23/05/08(月) 22:20:01

    【物置】◁

    【納戸】

    【仏間】

    【座敷】

    【寝間】

    【書院】


    【あなたたちはまず家の間取りを確かめようと、座敷や仏間を越えて突き当たりまで行ってみた。

    ……奥のふすまを開けてみる。どうやら物置のようだ】


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=91 (91)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=92 (92)


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=11 (11)

  • 288スレ主23/05/08(月) 22:33:47

    【失敗:……整頓されてはいるが、しまわれているものに統一性が無く、何が何やらあまり分からない。

     古そうなものが多いな、とは感じた】


    《イベント》

    【少し離れた場所から物音がした】


    マホロア「ア、ダレか来チャッタ?」

    カービィ「かな?……でも今、あっちから聞こえた気がする」


    【あなたたちは来た方へ引き返した。居間と仏間の襖をくぐり、座敷を覗いてみる。

     ――開け放たれた障子の向こうに、縁側から落ちている少女が見えた。

     声を上げたのはどちらだったか、あなたたちは慌てて側に寄り、庭にくずれている彼女を引っ張り起こす。

     ぐらぐらと不安定な彼女は、あなたたちが両側から体勢を整えてやって、ようやく元通りに腰掛けられた】


    カービィ「平気?どこか痛くしなかった?」

    ???「 ぅ ん」

    マホロア「ハァ、サッキからどうにモ危なっかしいッタラ……。イッタイ何してたんだイ?」


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=52 (52)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=10 (10)

  • 289スレ主23/05/08(月) 22:45:19

    【成功:少女の顔についた土を拭いながら話しかけていたあなたたちは気付いた。

     ぼんやりと目を細めてばかりだったためか、挙動の危うさばかり気になったせいか、今まで見落としていた。


     彼女には左目がなかった】


    《連想・想起判定/共有による断片情報》

    【カービィ アイデア1/2 :28以下で成功】dice1d100=100 (100)


    《連想・想起判定》

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=25 (25)

  • 290スレ主23/05/08(月) 23:14:49

    ▼《カービィ》【100 fumble…】
    【あなたは「病気かな、それともケガしたのかな?痛かっただろうな」と思ったので、少女の頭をぽんぽんとなでた。
    嬉しげに微笑む少女の隣で縁側に掛け直す】

    マホロア「……ネェ。片目、ッテ」
    カービィ「マホロア、ぼく、ちょっとこの子とお話しててもいい?」
    マホロア「エ?――アァ。……分かっタ、ヨロシクネ?(情報収集を)」
    カービィ「うん(自己紹介とか雑談を)」

    【※この後、もう2部屋ほど探索するまでの間、マホロアの1人行動となります】

  • 291スレ主23/05/08(月) 23:15:36

    ▼《マホロア》【成功】

    【あなたの中で、どうしても結びつく話があった。

     片目のもの。

     神に奠するもの。


     ……本当に、今では魚しか捧げていないのだろうか?】


    マホロア「(……イヤ、ゼンッゼン想定内ダケドサァ。

     ココの曰くトカ言い伝えトカ儀式の方法トカ、あるテイド分かってきた時点で、なんならカービィ以外ミンナ薄々疑ってタぐらいデショ。

     チョット本格的にマズそうダカラッテ、ヘイジョーシンでいられなくはナイヨ?デモ……

     ――深入りしてイイ案件かドウカガ本気で疑わしくナッテキタのがイチバンの問題ジャンカ。


     ……ケド、イマサラ手を引こうッテ言って引くヤツ、いないヨネェ。……ハァ)」


    【面倒になってきたと思いつつ、少なくともあなたは、ここに来たのがあなたであったことに安堵を覚えた。

     ――ふいに頭の中をよぎった、義憤に駆られて宝剣を抜きそうな騎士の顔を振り払い、あなたは屋敷の探索を再開する】


    【納戸】◁

    【仏間】

    【座敷】

    【寝間】

    【書院】


    【日の差さない奥まった部屋だ。相当な年代物に見える箪笥がひとつある。

     ……箪笥には鍵が掛かっていた】


    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=58 (58)

  • 292スレ主23/05/08(月) 23:26:13

    【あなたはふと気付く。

    ……この部屋も、通ってきた座敷や仏間や居間も。


    どこもかしこも、畳が縦一列に敷いてある】


    マホロア「(あー、覚えてル。「敷き流し」ダッケ?

     あのコは……弱ってるトハ言えマダ生きてルのに、屋敷は「忌み」の習わしをヤッテルってワケダネ。

     ……あからさまで笑っちゃうヨォ)」


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=26 (26)

  • 293スレ主23/05/08(月) 23:35:25

    【仏間】◁

    【座敷】

    【寝間】

    【書院】


    【小さな祭壇じみたものが設置してある。あなたはこれを刈穂庵でも目にしており、この星の一般的な祭祀台だと知っている。

     ……ただ、本尊や位牌といったあるべきものが見当たらず、浮彫の施された観音開きの中には何もない】


    【マホロア 目星(慢心家-補正):60以下で成功】dice1d100=59 (59)


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=59 (59)

  • 294スレ主23/05/08(月) 23:55:11

    【成功:あなたは仏壇をよくよく調べた。

     ……手前に設置されている「経机」と呼ぶらしい小卓の引き出しに、古びた手紙が折りたたまれていた。

    「ふさ」という女性が書いたものらしい。


    『おどろいて旦那様に言ってしまった、そのためにこんな事になった。

    どうしようもなくなってしまいました。

    つゆ様にも藤二郎にも済まない。

    文殻はみな渡してしまった。きっとすべて焼かれてしまう。

    この手記を隠してやってください。これまでなくなっては忍びない。

    他のものもできれば捨てられないように、お願いします。


       かよへ

            ふさ』】


    《連想・想起判定》

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=78 (78)

  • 295スレ主23/05/09(火) 00:10:56

    【失敗:あなたは文殻という語を他でも目にしている。どこだったかと頭を捻ると、中々に出てきそうで出てこない。
    ……悩むあなたの元へと、柔らかく軽い足音が近づいてきた】

    マホロア「アァ、カービィ、あのコについて何か分かっタ?」
    カービィ「うん。あのね、イオコっていうんだって。キヨメ・イオコ」
    マホロア「イオコ、ネ。……それで、ナンカ気になるコトとか言ってタ?」
    カービィ「巫女だって言ってたよ」
    マホロア「マァ……だろうネ。アトは?」
    カービィ「あんまりしゃべると疲れちゃうみたいだったから、それだけ。――あっ」
    マホロア「エッ、何?」
    カービィ「庭に落ちちゃったのは、お花採りたかったんだって」
    マホロア「……ソッカァ」

    《清目 五百子と知り合いました》

  • 296スレ主23/05/09(火) 00:18:33

    (本日はここまでです。

    またしても仕事時間の都合で、明日の夜はお休みとなります・・・
    お手数をお掛けしますが保守をお願いいたします。10日の夜に再開します)

  • 297二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 06:40:51

    なんか出目が高くなってきたな
    大丈夫か?

  • 298二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 09:56:02

    保守

  • 299二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 18:41:09

    保守

  • 300二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:32:46

    規制か?

  • 301二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:44:34

    >>300

    >>296との事

  • 302二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 06:31:02

  • 303二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 13:21:10

    把握

  • 304二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 15:16:44

    しゅ

  • 305二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 19:43:41

  • 306二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:13:55

    保守

  • 307二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 06:04:50

  • 308スレ主23/05/11(木) 06:46:16

    (保守ありがとうございました
    鯖落ち待機からの寝落ちをキメてました…すみません
    出勤前に少しだけ進めます)

  • 309スレ主23/05/11(木) 06:47:16

    【2日目午後探索】

    《カービィ・マホロア組》探索中:【隈笹屋敷】


    ▼《マホロア》

    【……経机にしまわれていた手紙を元に戻した時、あなたはその引き出しの隅に単純なつくりの鍵を発見した。

     納戸にあった古箪笥のものだろうか?】


    dice1d2=1 (1)

    ①一旦納戸に戻ってみる

    ②ひとまず探索を続ける

  • 310スレ主23/05/11(木) 06:59:06

    【あなたは納戸に戻って鍵を試した。果たして箪笥は解錠された。

     ……強い樟脳の匂いがする。中には蝋引き紙で丁寧にくるんだ紙包みが三つ入っていた。


     片手大の小さな包みと、両手に収まるほどの平たい包み。

     そして、書物か何かとおぼしき形と厚みを持った包みだ。


     あなたはそれぞれを開いてみた。


     中には小さな人形と絵馬、書物――というよりは、簡易な綴じ方で纏めた紙束、といった風情の帳面が入っていた。

     帳面の隅には小さく「藤二郎」とある】


    マホロア「(……さっき宛名に書かれテタ『カヨ』ってコ、よっぽどリチギだったんダナァ。

     保存状態カラシテ、そのアト管理してタひとタチも)」

    カービィ「あれ?それも日記なのかな」

    マホロア「タブン、書庫のアレとは真逆の立場にいたダレカさんの……ダネェ」


    dice1d3=1 (1)

    ①後で読む

    ②今から読む

    ③先に人形と絵馬を調べる


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=72 (72)

  • 311スレ主23/05/11(木) 07:10:57

    【あなたたちはそれらを一旦しまった。

     ……五百子はひとりで大丈夫だろうか?2人で調査がてら座敷に引き返した】


    【座敷】◁

    【寝間】

    【書院】


    【紋様の入った赤い畳縁が、縦に敷かれて縞のようになった部屋。あの沼と周辺の笹を描いたものであろう襖絵。

     調度をととのえた誰かの意図はまだ完全には定かでない。ただ、縁側でぼんやりとしている巫女の状態は、傍目にも尋常でなかった】


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=44 (44)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=57 (57)

  • 312スレ主23/05/11(木) 07:39:17

    【両者成功】


    ▼《カービィ》

    【あなたは五百子のほうを見た。一度そうと知って見れば、左眼窩はやや落ち窪んでおり、中身のないことがすぐ分かる。

    ……それにしても、服も髪型も変わっている。

     腰の後ろ側が引きずる長さになった着物も、赤と白の紙で何カ所かを結んだ一本結びの髪も、あなたはあまり見たことがなかった】


    ▼《マホロア》

    【あなたは編みかけのストールを見つけた。薄い透かし編みの、細い麻紐で仕立てられた夏物だ。

     ――最初の方は整然と編まれて綺麗に仕上がっているが、途中からほつれや目の乱れが増えている。

     今鉤針が掛かっている辺りなどはまるで毛玉だ】


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=93 (93)

  • 313スレ主23/05/11(木) 07:51:41

    【寝間】◁

    【書院】


    【あなたたちはまだ調べていない部屋のひとつ、物置とは反対側の突き当たりにあるふすまを開けてみた。

     寝室か何かのようだ。吊りっ放しの蚊帳と、何故か逆さに立て掛けられている六曲屏風の一双が目に付いた】


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=35 (35)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=26 (26)


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=69 (69)

  • 314スレ主23/05/11(木) 08:09:23

    ▼《カービィ》
    【あなたは縦格子の窓の外をちらと見遣った。
     庭の隅、笹の繁茂で侵食されている場所に、苔むした石段のある小高くなった一画が見えた。
    「……なんだろう?石でできた小さいお寺に、屋根が乗っかってる」とあなたは思った。
     四阿(あずまや)のかたちをした覆堂で囲われた、小規模なその石廟の存在をあなたは記憶した】

    ▼《マホロア》
    【蚊帳の隅が一箇所だけ上げてあることと、『三隅蚊帳』という先日知った言葉が頭の中で結びつく。
     ……むくろの枕辺で為されるべきことが、常に為されているこの屋敷の中、あなたは角耳を掻くそぶりで芯の冷えてきた頭をさすった】

  • 315スレ主23/05/11(木) 08:10:28

    (ここまでで一旦終了し、夜にまた再開します)

  • 316二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 18:08:07

    保守

  • 317二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 21:55:28

    楽しみ

  • 318スレ主23/05/11(木) 21:56:18

    (保守ありがとうございました 再開します

    気がつけば探索中の使用技能が目星ばかりになってしまう、煮詰め切っていないシナリオにありがちな弊害が出て参りました……ご容赦下さい)




    【書院】◁


    【書院と付いてはいるが文机があるでもなく、地袋の上は棚板になっている。書院障子の鴨居の上には精緻な花格子の欄間があり、床脇の違棚にも花や鳥が彫刻されていて、かつては部屋の全体を華美にあしらっていたのだろうと思われた】


    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=8 (8)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=34 (34)


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=48 (48)

  • 319スレ主23/05/11(木) 22:28:16

    【成功:あなたたちは違棚の上段に紙切れを見つけた。

     リングノートから一枚破り取った風な、灰色の罫線が引かれている普通のノート用紙だ。裏返すとボールペンで乱雑な殴り書きがされていた。


    『来たころには絽刺しやかぎ針編みをしていた子の、ほつれ放しの髪をくしけずる


     来たころにはいさめてもたしなめても庭掃除に出ていた子の、なえた手足を引いて座らす


     来たころには静かに思いなやんでいた子の、ものの分らない子供のような呆けた泣き笑いを日ごとに見る


    わたしがあてられた、おかしくなった、と、家のみなが指をさす、おかしいのはおまえたちだ、

    ひとさまの子をこのようにしてながらえる、ことの、おかしさをだれもいわないのは、口をつぐむのは、かえないでおかないとこわいのだろう

    この子ひとりじごくにもゆかれないようにして、からだだけ、とどめるばかりで

    たましいを、ぜんぶあれにくわせてしまうのだから、そうしてこの子がかたちだけになって、

    おまえたちがそれを、よいみこ、だとほめたたえる、それでしまいになると、それがいいとおもっているせいで

    あとさきのつづく、まつりがつづく、じごくにおちろ、じごくよりしたにおちろ、この子の落ちるさきよりふかいところがあるならそこがいい、


    だれもかれもおちてしまえ』】


    《連想・想起判定/情報少》

    【カービィ アイデア1/2 :28以下で成功】dice1d100=27 (27)

    【マホロア アイデア1/2(慢心家-補正):23以下で成功】dice1d100=12 (12)

  • 320二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:45:34

    成功…してやがる…!

  • 321スレ主23/05/11(木) 22:59:45

    (ミス発覚、ダイス目順だと書院の前に玄関でした……済みませんが前後します)




    【両者成功】


    カービィ「……。たぶんだけど……ユカコさんかなあ」

    マホロア「……ボクもソンナ気がスル。

     ――だとすれば『あてられる』『引っ張られる』ッテ言うのモ、実際ニハ『真っ当にオカシクなる』だけなのカモネ」

    カービィ「うん?」

    マホロア「まだゼンブが分かったワケじゃナイケドサァ、ノートの『この子』が……イオコなら、ダヨ?

     元々はフツウのコで、ミコとやらにシタせいでああなっていったとすれバ、嫌気が差してキモチがダメになるのもジュウブンありえるナァ、ッテ」

    カービィ「……もしそうなら、なんでそんなことしてるんだろう」

    マホロア「それを突き止めないコトには、切り上げづらくなっチャッタネェ。……ショージキ関わりたくなくなってキタケド……仕方ナイカ。引き続き調べてイコウ」


    【玄関・土間】◁


    【最初の所から見直してみようと、あなたたちは三和土で仕上げられた土間に戻ってみた。

     ……使い込まれた釜戸があり、厨とも隣接しているが、なんとなく生活感が少ない。調理器具こそあれど、調味料や油など「適当に置いてあってしかるべきもの」が見当たらないせいだろうか】


    《ゾロ目でイベント》

    dice1d100=76 (76)

  • 322二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:02:01

    怨み骨髄って感じの手記ですねえ!

  • 323スレ主23/05/11(木) 23:23:39

    《自動発生イベント》


    【昼下がりと呼ぶにはもう遅く、日が落ちるにはまだ掛かる半端な頃合いになった。

     ――あなたたちが不意に声を掛けられたのは、ひと段落がついたら今日のところは戻ろうかと、この後の算段をつけていた時だ】


    ???「あらあら、お客さん?上がっていいって言った人がいたのかしら」


    【こまっしゃくれた調子の、あどけなさの残る声である。

     振り返ったあなたたちを、まだ子供と呼べるような年頃の娘が内心の読めない笑顔で見つめていた】



    dice1d3=1 (1)

    ①素直にごめんなさい

    ②言い逃れ

    ③きみは誰?

  • 324スレ主23/05/11(木) 23:40:44

    カービィ「ごめん。もしかして入っちゃいけないところだった?」

    女児「まあいいのだけど。――誰から聞いたの?まさか見つけたから入ったって訳でもないでしょう?」

    マホロア「あー……チョットばかりフシギなカンジのスルひとからお誘いを受けたんダケド、知ってル?オンナのひと」

    女児「……ああ、由佳子さんね。しょうがないわ、参っちゃってるから……。

     本当はね、巫女さまがいる時期のお屋敷には、あたし達みたいな世話役の女以外は近づいちゃ駄目なの。内緒にしてあげるけど、ここに来たことは人に言わない方が良いわよ?」


    【立てた指を口許に寄せてそう言うと、子供はさっさと座敷に上がって、五百子に話し掛け始めた。

     ……今のところ、特にこちらを気にしてはいないようだ】


    dice1d2=1 (1)

    ①動向を窺う

    ②探索を続ける

  • 325スレ主23/05/12(金) 00:12:38

    【少し遠巻きに様子を見ていると、子供は五百子の髪や服を軽く整え直してから、食事の支度にか厨に向かった。一瞥もくれないまま、彼女はあなたたちに話し掛ける】

    女児「家捜ししなきゃ見物はしてていいわよ。それともこっちを手伝ってくれるの?」
    マホロア「(……既にメチャクチャ家捜しシテルのは黙ってオコウ)」
    カービィ「手伝えることがあるならするよ?」
    女児「冗談よ。大して仕事があるでもないの、巫女さまのことだけだもの」
    マホロア「――まさかとは思うケド、キミが取り仕切ってるなんてコトはナイヨネ?」
    女児「こんな子供のどこをどう見てそう思ったの?
     あたしは単に瑜伽家の娘よ。瑜伽真弓。……神社の宮司の孫娘。携わらない訳にはいかない立場ってだけね」

    【子供――真弓は、子供らしからぬ溜息交じりの口調でそう言うと、やはり子供らしからぬ諦観じみた薄笑いを浮かべて、もう一言を付け加えてきた】

    宮司の孫「……あ、そうそう、ひとつ言っておくわね?
     ――知ったところで面白くもないわよ」

    【……あなたたちが意味を問い質す前に、彼女は厨の戸を閉めた】

  • 326スレ主23/05/12(金) 00:13:58

    (本日はここまでです。また明日の夜に再開します)

  • 327二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 09:23:52

    保守

  • 328二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 17:46:25

    ほしゅー

  • 329スレ主23/05/12(金) 19:54:17

    (保守ありがとうございました 再開します)


    【2日目午後探索】

    《カービィ・マホロア組》探索中:【隈笹屋敷】


    【昼過ぎと言うには遅く、けれど夕闇はまだ迫らない。

     斜めになった日光が野放図に茂る笹に遮られて、周囲はにわかに翳りを増した。切妻屋根の薬医門が敷地の影と外の日向を隔てている。

     傾けど衰えない日差しに刺され、あなたたちは目を細くした。


     ……宮司の孫娘に含みのある物言いをされたのが気にかかる。

     ますますもってこの屋敷、この村に不穏なものを感じ始めたあなたたちは


    dice1d4=1 (1)

    ①もっと探索する

    ②真弓と話す

    ③五百子と話す

    ④納戸にあった手記を読む


     ことにした】

  • 330スレ主23/05/12(金) 20:07:26

    マホロア「じゃあ――あのマユミってコがシゴトしてるスキに、イロイロ調べ上げチャオウカ」

    カービィ「あれ、でも家捜しは駄目って言ってなかったっけ?」

    マホロア「……スナオなのはイイコトダケド、世の中にはトキと場合ってモノがあるデショ。ゼッタイまだ何かありそうダシ……」

    カービィ「うーん……たしかに、なんだか怪しいのはそうなんだよね。――あ。そういえば屋敷の裏にも何かあったよ?小さい石のお寺に、屋根を被せたみたいなもの」

    マホロア「……それ、古いおハカか何かジャナイ?」


    《連想・想起判定》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=84 (84)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=95 (95)

  • 331スレ主23/05/12(金) 20:20:28

    【あなたたちは「屋敷の墓」と聞いて、何かを思い出しそうになった。……しかし、一体何だったろう】


    カービィ「お墓かぁ。……誰のだろう?」

    マホロア「ナンカ、見たか聞いたカした気がスルヨネェ。何だったカナ……?

     ――マァ、イマはイイヤ。じかに調べれバ分かるコトダカラ」


    未探索の部屋/場所(※湯殿・厨は真弓が仕事をしているため除外)

    dice1d4=1 (1)

    ①【次の間】

    ②【居間】

    ③【奥納戸】

    ④【石廟】New!

  • 332スレ主23/05/12(金) 20:43:20

    【次の間】◁


    【座敷の手前にある控えの間。卓上にリングノートが一冊置かれていて、光沢のあるパステルブルーの表紙が、時の止まったような屋敷にそぐわない。

     ……ノートにはどうやら出入りした者の名と出入りの日付が書き記してある。

     瑜伽真弓、天路寧々。……幣原由佳子はここひと月ほど来ていないようだ】


    カービィ「……アマジ・ネネって誰だろう?」

    マホロア「消去法でイケバ、お寺のムスメとかその辺カナァ?アチコチ調べたケド、あんまり行った先のひとには会えてないんダヨネ」

    カービィ「明日も来る?会えるかも」

    マホロア「……会うにしてもココ以外での方がイイと思うヨォ?」


    dice1d3=2 (2)

    ①【居間】

    ②【奥納戸】

    ③【石廟】

  • 333スレ主23/05/12(金) 20:50:46

    【奥納戸】


    【最奥にある、光の差さないひっそりとした一室。


     ……この部屋だけ畳が普通に敷かれている】


    dice1d100=8 (8)

    【カービィ 目星:75以下で成功】dice1d100=85 (85)

    【マホロア 目星:70以下で成功】dice1d100=21 (21)

  • 334二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 00:08:20

    保守

  • 335スレ主23/05/13(土) 05:09:02

    (昨夜は鯖落ちにつき半端なところで中断してしまいました……夜になったら再開します)

  • 336二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 11:14:39

    保守

  • 337二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 18:45:12

    頑張れ

  • 338スレ主23/05/13(土) 20:36:52

    (保守ありがとうございました 再開します

    >>333の判定ダイス上にある謎の1d100はNPCに関する判定です)




    ▼《マホロア》

    【成功:あなたは一番端の畳だけが少し盛り上がって見えるのに気がついた。

     ……ずれて出っ張っている所を持ち上げてみる。


     すのこのような下地板――ではなく、持ち上げるための引き手がついた揚板が姿を現した】


    マホロア「――カービィ、コノ下」

    カービィ「……こんなとこに床下収納?」

    マホロア「そんなブナンなヤツカナァ、コレ……。チョットそっち側から引っ張ってクレル?」

    カービィ「うん。……よいしょ、っと――ん、え?

     ……階段?」


    【段の狭い、急勾配なささら桁の階段が、床下にくり抜かれた闇の底からまっすぐ伸び上がっている。

     黴臭い冷えた空気が重く凝って、あたかもそこに影の集積としての暗さではなく、黒い気体が沈殿しているかのようだった】


    カービィ「行ってみる?」

    マホロア「エッ待って待ッテ、こんな意味イワクが満ちてソウなトコロに即断で入ろうとシナイデ?」

    カービィ「なんか危ないかな?えっと、それじゃあ……」


    dice1d4=4 (4)

    ①まず居間や石廟を調べる

    ②あの手記を読んでみる

    ③でもやっぱり突撃

    ④安価

  • 339スレ主23/05/13(土) 20:39:43

    (という訳で安価です 上記①~③のいずれかでも それ以外の行動でもOKです

    >>340>>344)

  • 340二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:00:10
  • 341二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:13:03

    手記を読む

  • 342二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 21:26:45

    巫女と話す

  • 343二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 22:05:33

  • 344二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 22:16:39
  • 345スレ主23/05/13(土) 22:30:10

    (過半数が手記という事で②を選択した体で進行します)
    (手記の内容が少々長くなりました… ご了承下さい)



    【あなたたちは納戸に戻り、箪笥にしまわれていた手記を手に取った。
     ぱらぱらと捲って、元より日付の確かでない――ふいに三日後になったり翌週になったりするそれを、飛ばし飛ばしに読んでみる。
     これまでの情報から、特に『つゆ』という娘の名が出る部分を重点的に探した】

    【藤二郎の手記】

    『寛文九己酉年二月晦日』

    糸のような雨。空は終日はっきりしなかった。

    まつ女、寺の縁の下でいつも寝ているあの烏猫が仔を産んだらしい。とてもめでたい。今日は屋敷に客人をお迎えするから、魚の切れ端でも余ったら少し貰って、産祝いに寺へ持っていこう。

    明日、
    作兵衛の鍬の直しについて取次。
    東外畑を秋作より滋野が引き受ける旨田付書に。


    (※烏猫……黒猫。西洋においては不吉とされたが、こちらでは飼うと肺病が治るなどの俗信もあり、基本的に縁起がよいとされていた)

        (――中略――)

  • 346スレ主23/05/13(土) 22:30:46

    『寛文九己酉年三月廿一日』

    棚曇りの重たげな空。

    子守のかよが爪を割ったので、仕事の後で蕺と柳の皮を採ってきた。治るまでは触るなと言っても、どうにも気になるのか碌に聞かないので困る。指が腐るぞと叱ったらようやく気を付けるようになった。

    諸入用の覚が届く。
    五日までに差引帳。

    多吉に荒稗四斗貸附。

    (※蕺……シブキ、ドクダミの古名。ドクダミの殺菌作用とヤナギの樹皮の鎮痛作用は古くから重宝された)

        (――中略――)

    『寛文九己酉年四月十日』

    天気。昼八つにそぞろ雨。

    今日より辰野家のつゆ様が三女としてお迎えされた。御内儀様の従姪にあたる方だという。
    今の時分に養女となるのだからそういうことだ。心苦しく顔を会わせたくなかったが、こんな下人にも丁寧に声を掛けて下さった。どうすればよいかわからない。

    倉賀村惣代より普請人足代請取の覚。

    西脇畑に夜盗虫甚だしいとの報告。

    (※内儀……他者の妻を敬って言う語)

        (――中略――)

  • 347スレ主23/05/13(土) 22:32:25

     『寛文九己酉年五月七日』

    風が強い。宵に小雨。

    ふもとの市にて初茄子と小豆、香の物、干魚などを買った。
    帰るとつゆ様がまつ女の仔を一疋貰ってきていた。なぐさみにかわゆがるのはよいが、いずれ残された猫の世話をするのを思うと堪えかねる。
    猫につゆ様を探すそぶりをされれば悲しく、つゆ様を忘れて他の者になつかれればよりつらいことだろう。
    けれども畢竟、一等つらい定めにあるのはつゆ様なのだ。

    二合村の与頭より廻状。

        (――中略――)

    『寛文九己酉年六月朔日』

    明神様の祭禮。
    今年奉奠されたのは天路家のしま様。

    《塗り潰し・判読不能》

    考えたくないのに、どのような人だったのだろうと頭が勝手に考える。

        (――中略――)

  • 348スレ主23/05/13(土) 22:33:49

    『寛文九己酉年七月十五日』

    上天気。暮れ六つに遠雷。

    以前に養女としてお迎えされたしず様のことを思い出した。
    ほとんど口を利かないひとだった。無理もないことだ。
    頭のよい、綺麗な文を綺麗な字で書くひとだった。柿とあけびがお好きだった。
    俺が代わりに沼に入るのでは無理だろうか、男では駄目だろうかと、そうこぼしたのを御内儀様に聞かれて、たいそう笑われたのはたしかしず様の年だ。
    女だろうと男だろうと、よくない因果を持つから生まれつきが悪いのだ、魂が当たり前の者の半分ほどだから下人なぞに生まれるのだ、
    半分の魂なぞ、とてもじゃないが明神様に献じられないと御内儀様はおっしゃった。

    俺が当たり前の人と同じ魂を持って生まれていたら、しず様やつゆ様に代われただろうか。申し訳ない。はずかしい。どうして半分に生まれたのだろう。

    御年貢夫銭書上。
    加藤様御先触請取。


        (――中略――)


    『寛文九己酉年八月六日』

    薄曇り。昼四つ頃わずかに霰。

    この頃、無理なこと、つまらぬことばかり書いてしまったので、用事のために読み返すたび気が滅入る。仕事のことは別の帳面に記すことにした。
    つゆ様は楽しそうだ。何故楽しそうにできるか分からず、しかし訳は聞きかねる。猫はずいぶん大きくなった。柱を引っ掻くほかは滅多な悪さもしない。
    けれど今日は俺の背に上ってきた。しまいには頭に上ってきた。
    つゆ様が声を立てて笑った。

        (――中略――)

  • 349スレ主23/05/13(土) 22:35:05

    『寛文九己酉年九月廿日』

    上天気。空が高い。早晩の風が冷え始めた。

    来月に毛見衆を迎える支度ののち、つゆ様とかよ達が誘うので双六をしたが、猫に盤を占められうやむやに終わった。
    どうして奴婢身分の者に分け隔てなく構うのかと、今度こそ何か言ってしまいたくなったが、やはり聞くに聞けない。しかしそんな態度だったからか、とうとうつゆ様の方から、振る舞いを慎むべきでしょうかと問われてしまった。
    重ねがさね謝ったがまだ妙な汗が出る。以後つとめて何でもないように応じなければ。

    (※毛見……けみ、検見。作物の出来を見て税の割合を決める役人)
    (※奴婢……ぬひ。奴僕と端女。所有される下男下女、召使い)

        (――中略――)

    『寛文九己酉年十月十九日』

    午からよく晴れた。

    ふさや他の女中たちが栗拾いに行くと言い、つゆ様も一緒に行きたいとおっしゃるので供をした。つゆ様は片足が少し利かないので山歩きには注意がいる。旦那様も御内儀様も本当はお止めになりかったことだろう。この世の御名残にふつうの暮らしがしたいのです、そう言われては口が出せないだけだ。
    栗を拾いながら話をした。足は幼い時分に折ってしまって、なおり方が悪かったのかよく動かないらしい。さぞ痛かったでしょうと言ったら、じゃじゃ馬だったので痛みなどより、蝶やとんぼに追いつけなくなったのが悔しかったとおっしゃった。
    今でも虫や鳥を近くで見たいのです、はしたないですかとお聞きになるので、俺も生き物はみな好きですと答えたところ、ひさしぶりに蜥蜴が見たいので捕らまえていただけますかと頼まれてしまった。
    他の女たちに見られたら騒ぎになりそうだが、さて、どうしたものか。

        (――中略――)

  • 350スレ主23/05/13(土) 22:37:06

    『寛文九己酉年十一月三日』


    明け六つに小雨、のち上天気。


    旦那様が御一行で遊山に出ている間にと、かよと口裏を合わせて南のなぞえにある閑地につゆ様をお連れした。

    追わずとも肩や頭に止まってくるほどの赤とんぼがいるのを初めて見たと、たいへん喜んで下さった。草花も好きだとおっしゃるので、春が来たら八汐花を見に行く約束をした。

    何故か俺の鼻に止まったとんぼがいたせいで大いに笑われた。笑ってくださるなら構わないが。


    (※なぞえ……傾斜のある地勢)

    (※八汐……ヤシオツツジ。山間部に分布する落葉低木。数種存在するがいずれも美しい花をつける)


        (――中略――)


    『寛文九己酉年十二月十日』


    初雪。


    つゆ様のお供でふもとの講市を見て回った。

    櫛を求めて小間物商に声を掛けたところ、裏文が一双の厄除けになっているからと、対で一揃えの鏡をすすめられた。断ろうと思ったが、映りがよくつゆ様の気に入ったため買って帰った。図は南天と柊である。つゆ様の難を転じられるものなら転じてみて貰いたい。


    (※南天と柊……難を転ずるものと鬼を払うもの。ともに縁起木として尊ばれた)


        (――中略――)

  • 351スレ主23/05/13(土) 22:38:54

    『寛文十庚戌年正月七日』

    甚だしい乾風。

    修正会の鬼やらい。旦那様は年籠のお疲れがあとを引いている御様子だった。それだけ懇ろに祈念なさったのだろう。
    俺もこの家で随分長らく働かせて頂いている。願って報い切れる恩ではないが、よく栄え続けるよう神仏に願った。

    (※修正会……しゅしょうえ。仏教寺院の正月行事)
    (※鬼やらい……鬼払い、厄払い、追儺。節分と分けて行うかどうかは地域差がある)
    (※年籠……としごもり。家長が家の繁栄や無病息災を祈って、大晦日から元旦にかけ寺社に籠もって眠らず祈念する。年末詣と初詣の原型)

        (――中略――)

    『寛文十庚戌年二月廿三日』

    綿雪、午から曇り。

    庭の桜の事を急いた一枝だけがほころんでいた。手折って飾るのは可哀想だからと、この寒いのに外で花を眺めだしたつゆ様に醴酒をお出ししたところ、そばで休めとおっしゃるので四半刻ほど御一緒させて頂いた。

    (※醴酒……甘酒。時代によって、夏の飲み物とされたり冬の飲み物とされたりし、季語としての分類も度々変わった)
    (※四半刻……およそ30分。不定時法の単位『一刻』の長さは季節によって異なる)

        (――中略――)

  • 352スレ主23/05/13(土) 22:40:25

    『寛文十庚戌年五月二日』

    霞空。夜も朧月。

    祭禮の日が近くなってきた。じきに御神矢が届く。
    つゆ様はお変わりない。
    八汐花を見に行った。嬉しそうにしておられた。
    いつもと変わらぬようなつまらないことしか俺の口からは出てこなかった。

    逃がせとおっしゃって欲しいなどと考えていたら、明神様は俺を罰するだろうか。
    あるいは、罰されたいなどと思う弱さ愚かさのせいで、もう見放されているのかも知れない。

        (――中略――)

    『寛文十庚戌年六月朔日』

    今年奉奠されたのは瑜伽家のさと様。

    明くる年に奠されるつゆ様の準備がととのえられた

    《乱筆・判読不能》

    《乱筆・判読不能》

    《塗り潰し・判読不能》

    俺は何を思っていてなにをしているのだろうか、
    なにひとつ、

        (――中略――)

  • 353スレ主23/05/13(土) 22:41:27

    『寛文十庚戌年十月三日』

    つゆ様が起き上がれるようになった。片目に慣れないようで足取りがますますあやういが、外に行きたがる。
    庭先までと説き伏せるのに一刻を要した。
    花の鉢をいくつか取り寄せるよう手配した。

        (――中略――)

    『寛文十一辛亥年二月朔日』

    もう動けるのに大袈裟だと初めてお怒りになられた。
    撞木杖を用意した。
    途端、久々に講市に行きましょうと言うので、ひとまず村はずれの桜を見に行くということで折り合いをつけて頂いた。

        (――中略――)
    『寛文十一辛亥年五月廿日』

    上天気。

    夕べ、蓮が妙に早い蕾をつけていたのをつゆ様が見つけて、花の咲く音が聞きたいとおっしゃった。
    はちすの咲く時には美しい音がするというのは誰が言い出したことだろう。
    ともあれ白々明けに池のほとりに立ち並んで、つゆ様と俺は音を確かめた。
    しかし蓮はしずかに池のおもてへほぐれて咲い、何らの音も立てなかった。
    伝聞などそんなものなのでしょうとつゆ様は笑ったが、俺はにわかに耐えがたくなって、それを悟られないようにするのが精一杯だった。

    もし明神様から逃げ出しても、何らの罰もないのではと、俺はその時思ってしまった。
    養われた恩も働かせて頂いている恩も忘れて、起きながらにそんな夢を見たことが情けない。けれどもう何でも良いから、誰かつゆ様を連れ出してはくれないかなどとも、この期に及んで考え続けているのだ。

        (――中略――)

  • 354スレ主23/05/13(土) 22:42:11

    『寛文十一辛亥年五月廿三日』

    つゆ様が使っている鏡の対、柊の裏文のものを預かった。
    家中で形見分けがされる前に下さるという。奴僕が持って良いものではないと申し上げた。

    巡り合わせを今生限りで終わらせないために預けるのです、とおっしゃった。
    俺は恐れ多いと答えた。まっとうな魂も持たない下人に、そんな言葉を掛けてはならないと言ったが、まったく聞く耳を持って下さらなかった。

    人も獣も虫とて魂はある、ただ人に生まれた方が、多くの縁を持って自らをはぐくめるが故に魂が強くなるのです、
    生まれつきの魂に違いなどありません、あやまたず善く生きてきたあなたの魂がまっとうでない訳がないと、
    つゆ様はそうおっしゃった。
    俺は俺の知る限り過ちばかりだった、善くあれたなどとは思えないが、つゆ様はいくたびも問答を繰り返したすえに、
    あなたの覚えよりもわたくしの知る限りを信じますと笑うばかりで、俺の言葉には取り合って頂けなかった。

    俺はつゆ様の役目を誇ることもできず、その癖一緒に逃げることも選べず、この家に対し恩知らずになるのが恐ろしくて殉じられもしない愚かな男だ。愚かで醜いから、つゆ様の優しさにかこつけ、鏡を受け取ってしまった。

    地獄は長いと聞きます、明神様に仕えた後のつゆ様が浄土にゆけば、きっと会えません、それでもこの鏡は俺のものなのですかと、なおも言い募ってしまったのは何故だったか。
    あなたは地獄になど落ちないし、わたくしは浄土になど行きません。救われたくて生きるのではないのです、わたくしはもう一たびこの世に生まれたい、苦楽をあなたと分かち合って笑っていたいと、
    そう言われて悲しみではないものを覚えてしまう浅ましさを呪う他に、俺にできることなどありはしないのだ。

        (――中略――)

    『《判読不能》』

    《塗り潰し・判読不能》

        (――中略――)

  • 355スレ主23/05/13(土) 22:43:15

    『寛文十一辛亥年六月十日』

    行商からムカサリという他郷の習わしを聞いた。
    独りの身で不帰の客となった人に、供養のため縁を取り結ぶのだという。
    絵馬に婚礼の絵を描いて寺社に奉納する、伴侶に見立てた人形を棺に納めるなどするのだと。

    鏡だけでも過ぎたものを預かっている。この上うぬぼれた独り合点で愚かしさを上塗ったとて何の意味もない。
    ただ、あれほど言葉を尽くして下さったひとに対して、俺はただ差し出された物を受け取っただけで、何一つとして答えらしい答えを示せなかった。

    せめて形ある約束をしたい。あなたに応じるにはあまりに足らない男が、今更こんな気休めじみた、自分のためとしか思えぬことをするのを、どうか笑って欲しい。


    【……日記はここで終わっている】

  • 356スレ主23/05/13(土) 22:56:16

    カービィ「……」

    マホロア「――バカじゃナイノ。……サッサと2人で逃げればヨカッタノニ」


    《連想・想起判定》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=30 (30)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=18 (18)

  • 357スレ主23/05/13(土) 23:21:35

    【両者成功】

    【……あなたたちは、手記と共に保管されていた人形と絵馬の意味を理解した。

     木製の、造形こそ単純だが打掛を着ているような絵付けがしてある人形。
     墨で素朴な絵柄の婚礼の図が描かれている絵馬。

     それを将来自身の棺に納めれば、来世を約束できると信じるかのように、彼はそれらを用意したのだ。
     主人の猜疑により命を落とし、一度は弔われず打ち棄てられ、その気休めさえ果たされないとも知らずに】

    カービィ「入れてこよっか」
    マホロア「エッ?」
    カービィ「さっき思い出したんだけど、庭の裏手のお墓、たぶんこの人のだよね?ならこれ、しまっとかないでお墓に入れなくちゃ」
    マホロア「……人形はソレでイイとしてモ、絵馬は神社に持っていく必要がアルヨ。ワザワザやってアゲルなら、ダケド」
    カービィ「うん。そうした方がいいよ、きっと」
    マホロア「――ジュウブンに思い知ってるコトだケド、つくづくキミはおひとよしダネェ……」

  • 358スレ主23/05/13(土) 23:22:43

    (本日はここまでです。また明日再開します)

  • 359二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 07:49:21

    ひどい風習だ

  • 360二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 09:41:37

    CoCにおいて冥婚は必修科目だと思ってるが、させてあげて欲しいと思ったのはこれが初めてだよ…

  • 361スレ主23/05/14(日) 15:09:56

    (※ちょっとした裏話と補足です

     冥婚の風習は世界各地に存在し、方法も多岐に渡りますが、その分非合意でなされたり殉死を強いるような怖い習俗もそれなりに見受けられます。また、そうした禁忌や死生観に強く密接する極端な形態ほどセンセーショナルで娯楽としての受けが良いため、怪談話などにも頻繁に組み込まれてきました。
     結果として冥婚関連の風習では、死者の幸福を祈る供養としての側面よりも「死者の領分に引き込まれる禁忌」の部分が大きく語られる事が増え、ムカサリ絵馬を取り上げた創作落語『ムカサリ』においても、本来の言い伝えには存在していない「結婚相手として生者を描くと連れて行かれる」というフィクションの禁忌が創作され追加されています。
     しかし実際の「ムカサリ」では儀式的に架空の婚姻相手を描くのみの事例が大半で、シャーマニズム的な巫者を介して死者の望む相手が選ばれる場合でも、相手の名を借りる事により「想い人の存在」という具体性を儀式に加える要素でしかなかったようです。
     絵馬を所蔵しているお寺の方が「子に先立たれた親が、あの世での幸福を祈って弔い上げのため奉納するものである。慰霊としての習俗、遺族の思いがあってこその絵馬なので、ホラーとして歪めた創作部分、付け足したフィクションばかりを広めないで欲しい」と苦言を呈してもいます。

     なので当シナリオにおいての『付け足したフィクション』を明記いたしますと、

    ・本来の「ムカサリ」は親が夭折した子に伴侶を授けるもの
    ・山形県周辺では絵馬、東北では人形がムカサリに用いられているのを(藤二郎が行商から又聞きした習俗として)意図的に混合してある
    ・ムカサリ絵馬は絵馬といっても婚礼の絵図を額装したものが多く、一般的な五角形の木札である必要はないが、藤二郎は(それを知らなかったため)木札に描いた
    ・習俗としては「江戸時代からあった」という説と「明治期に始まった」という説があり、前者は火災によって古い寺院が複数焼失しているため伝承以外の証拠が現存しないが、シナリオ内では寛文(西暦1661~1673)の時点で定着しているものとした

     この四点です。
     余談ですが、現在でも山形県天童市の若松寺でムカサリ絵馬の奉納を、青森県つがる市の弘法寺で婚礼の人形の奉納を受け付けています)

  • 362スレ主23/05/14(日) 15:34:27

    (というわけで… 保守ありがとうございました、再開します)


    【……あなたたちは人形を棺に納め、絵馬を奉納することに決めた。

     それにあたって、


    dice1d3=3 (3)

    ①真弓から物品を持ち出す許可を得る

    ②こっそり持って行く

    ③ひとまず石廟の中を確認する


     必要がある】

  • 363スレ主23/05/14(日) 16:18:28

    【あなたたちは屋敷の裏手に周り、笹に埋もれそうな覆堂で囲われた石廟へと近づいた。

     ぐるりと柵状に石塔婆が立ち並んだ中央に、石の堂が重々しく鎮座している。

     ――厳めしく無骨な石扉を引き開けると、中には甕がひとつ納まっていた。


     ……何であるかは想像に難くない。あなたたちは甕を引き出し、縛り付けてある木の蓋をずらした。


     そこには古びて黄ばんだ紙が二帖、折り畳まれて入っていた。

     中身は酷く傷んだ髪の束と、柊の裏文の柄鏡だった】


    マホロア「(……カガミはカヨがあとカラ入れたんダロウナ)案の定、ダネ」

    カービィ「ええっと、人形はこの中でいいんだよね?」

    マホロア「だと思ウ。……アァ、大王が拾っタあのカガミも、イッショに入れた方がいいカモネ。コレの対だろうシ」

    カービィ「あ、そっか。――そうだよね。マホロアは優しいね」

    マホロア「……カンチガイしてナイ?キミがアトから気付いて言い出しそうなコトを、二度手間ダカラあらかじめ指摘しテやったダケダヨ」

    カービィ「じゃあ、後であっちの鏡も持ってこよっか」

    マホロア「……ハァ。ボクのハナシ、ちゃんと聞いてル……?」


    【あなたたちは石廟に人形を納めた。

     また、絵馬については


    dice1d2=2 (2)

    ①真弓に訊く

    ②そのまま持ち出す


    ことにした】

  • 364スレ主23/05/14(日) 16:27:23

    【この件が彼女らにとって触れて良い話なのかも分からない上、言えば家捜しについて自白するのと同義だ。あなたたちは黙ってひっそりやり遂げると決めた。

     ……となれば、近づいてきた夕暮れまでにやっておきたいのは


    dice1d2=1 (1)

    ①奥納戸の地下を確かめる

    ②居間を調べたり、真弓に巫女について話を聞く


    ことだろうか】

  • 365スレ主23/05/14(日) 16:47:22

    (ちょっと離席します)

  • 366スレ主23/05/14(日) 18:45:52

    (戻りました)




    マホロア「――宿に戻る前にサァ、あのロクでもなさソウなトコロ、調べておいた方がイイノカナァ」

    カービィ「あの隠してあった地下室?」

    マホロア「そうそう。……イヤ、ショージキ気は向かないケド、ああいう場所にハ確実に何かアルデショ」


    《???》

    dice1d100=20 (20)


    【あなたたちは奥納戸に戻り、ぽっかりと闇を湛えた地下への階段を下りていった。

     明かりはひとつ、揚板の隙間に備えてあった、油性ペンほどの大きさの懐中電灯のみである。

     綾ない闇をその一条だけが貫き、下方へ連なる踏み板の木目を照らし出す。材の軋り音ばかりが甲高く鳴いて、弱光に頼りなく照らされた暗澹は、却ってその深さを増していた。


     ……石畳の硬質な床が見えたのは、体感で二階層分ほど下りてからだった。

     食物などを保存する室(むろ)だろうか、天井にいくつも伸びている古びた支柱のほかは石で出来ており、壁際にはいつのものとも知れない割れた樽や、火袋の紙が破れた行灯などが無造作に放られている。


     ――壁沿いにすべらせていた光明の端が、壁から距離を置いて敷かれていた蓆(むしろ)の隅を掠めた。

     自然、あなたたちは蓆に光を向けた。……注視してみると、編み目が緻密で表面に藺草らしいつやがあり、畳表のような縁取りまで施してある。蓆というには上等な、花茣蓙(はなござ)と呼ぶ方がしっくり来る代物だった。


     その茣蓙に横たわっている足が見えた。

     足袋を履いた足先と、緋色の袴が。


     あなたたちは止まった。

     止まって、一歩だけ近寄り、その足から上を照らした】

  • 367スレ主23/05/14(日) 18:47:02

    【横たわる誰かは、五百子と同じような着物を着ていた。幾重にも重ねた華やかな着物。腰から棚引く綺麗な裳裾。

     顔は見えない。白い布が打ち掛けられて覆われている。

     ――鼻や口を覆っているその薄布に、些かの揺らぎも見えないことの意味は、敢えて考える必要もなかった。


     そして、あなたたちはすぐに気付いた。

     奥にもうひとり。……更に奥に、その隣に、もうひとり。

     顔の見えない娘達が、そこには幾人も横たえられていた】


    カービィ「……この子……この子たち、なんでこんなところに」

    マホロア「サァネ。……イヤ~なヨカンはあったケド、これはサスガに、ドウシタものカナ……」


    【あなたたちは更に近づいた。

     ……近づいてから不思議に思った。


     ――何の躊躇もなく傍に寄れたのは何故だろう。

     暗く籠もった石室の内にあって、死の気配、死の臭気、そうしたものをまるで感じないのはどうしたことか】


    《自動発生判定:第六感/魔術的感覚》

    【カービィ POW×5:90以下で成功】dice1d100=80 (80)

    【マホロア POW×5(+魔術師補正):80以下で成功】dice1d100=43 (43)


    《自動発生判定:違和、連想、あるいは直感》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=18 (18)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=3 (3)

  • 368スレ主23/05/14(日) 19:13:15

    (ここでのクリティカルはちょっとリスキーな処理が入ります… 頑張れマホロア)




    ▼《カービィ》

    【アイデアのみ成功:あなたは奇妙に思った。

     きっと生きてはいない彼女たちは、けれど屍でもないように見える。

     いつから、何故、どのようにして、こんな風になっているのかは知る由もないけれど。

     彼女たちは命であることも、命だったものとして朽ちることもやめてしまっていた】


    《……彼女たちが事切れていることよりも、そんな有様の方が、あなたには酷く悲しく寂しく思えてならなかった SANc1/1d3》

    【カービィ Sanity:90以下で成功】dice1d100=44 (44)

  • 369スレ主23/05/14(日) 19:18:43

    ▼《マホロア》
    【第六感:成功】【アイデア:critical!】

    【あなたの感覚は、彼女たちが『もう跡形も無い』ことを正しく察知した。
     容れ物がそこに残っている。それが何だと言うのだろう。中に確かなものは何もない。
     命だった、魂があった残滓の他には、何ひとつ。

     それならどうして、これらはかたちを残しているのだろう。
     ――あなたはその答えも感じ取れてしまっている。

     中には別のものが収まっていて、見てくれだけを装っているのだ。
     なんにもありはしないのに。誰もそこにはいないのに。
     別の何かに根を張られ、残滓だけが取り残されている。

     ……あなたはきちんと思い出した。恐らくは由佳子が書き残した、あの怨嗟を。

    『この子ひとりじごくにもゆかれないようにして、からだだけ、とどめるばかりで

    たましいを、ぜんぶあれにくわせてしまうのだから、そうしてこの子がかたちだけになって』

     ――果たしてそれは、五百子に対してだけの仕打ちだろうか?
    「お祭り」は32年ごとに、ずっと続いてきたものなのに?】

  • 370スレ主23/05/14(日) 19:20:18

    【……振り返るに、あなたは幸運だった。


     自ら進んで過ちに身を差し出し、結果として予期せぬ形の報いに手酷く蝕まれながらも、嘘ばかりの道すがらに嘘にならない縁を繋いでおけたのだから。

     あなたは確かに繋ぎ止められ、繋がりを忘れずに立ち上がった。因果を断ち切り、罪を雪ぎ、世界を渡り、そして無上の友に再びまみえた。あなたは幸福を得た。


     幸運だったあなたは――かつて辛うじて繋ぎ止められただけの、陥りえた己の末路を幾らでも思い浮かべられるあなたは知っている。自身の存在の根源を糧とされ、ただ無造作に貪られてゆく感覚を、嫌と言うほど知っている。


     幸福の中のあなたは、他の誰かの痛ましさを知りうるだけの、心の余白をも得てしまった。素知らぬふりを貫けばいかなる思いもせずに済むものを、そこにある悲惨に対して今のあなたの想像は真っ当に働いてしまった。


     もう中身など欠片も残されてはいないのに、眼前で絶えず息絶え損ねている、その亡骸の惨しさを。魂など跡形もなく、しかし尚も此岸と彼岸の狭間を墜ち続ける残骸が、残骸のまま積み重ねた時間の意味する凄絶を。彼岸にも幽世にも届かない、黄泉の底より深いところで断末魔の上がっている事を。


     ――何の過失もなかったであろうただの娘らが、いかなる終わりも与えられない冒涜のいや果てに今なお突き落とされている事実を、あなたは、あなただけは、真に正しく理解してしまえたのだ】


    《あなたの心の柔らかい場所に、あなたの記憶が爪を立てる SANc:1d3/1d4+3》

    【マホロア Sanity:59以下で成功】dice1d100=75 (75)

  • 371スレ主23/05/14(日) 19:23:52

    dice1d4=2 (2)

  • 372スレ主23/05/14(日) 19:31:34

    (症状を少しふんわりさせた自作狂気表です 代わりにdice1d3=2 (2)

    時間ほど状態が続きます)


    【カービィ Sanity:90→89】

    【マホロア Sanity:59→54】《一時的狂気》


    【狂気内容】dice1d20=1 (1)

    1.記憶力低下(探索ではなく共有で得た情報について、知識ロールを行わなければ把握が不完全になる)

    2.離人感(自分を離れた場所から他人として眺め操作している感覚。技能値-5)

    3.焦燥感と過敏(何かする、考える事を強迫観念的に自らに強いる。判定時に技能値1/3で2回ロール)

    4.恐怖、不安(喪失への過度な恐れ。誰かの傍を離れられなくなる。単独行動不可)

    5.感情表出能力の低下(気持ちが言葉や表情に出せない。狂気継続中、SANc時減少幅+1)

    6.平衡感覚の異常(跳躍、登攀などの運動能力に関する技能が使用不可。戦闘の判定値-10)

    7.侵入的な想起の反復(嫌な記憶が勝手に繰り返し甦る。狂気継続中、1時間ごとにSANc0/1)

    8.感情の拒否(感じた事やストレスを内に溜めて無視する。狂気解除時に号泣、癇癪といったパニック的爆発とSAN-1)

    9.口の渇き、喉の詰まり(交渉系、歌唱などの声を出す技能値-10)

    10.入眠困難、中途覚醒(狂気継続時間が睡眠の時間帯に2時間以上食い込んだ場合、翌日の判定ダイス-10)

    11.疲労感、体の重さ(運動能力に関わる技能値-10)

    12.目眩とふらつき(技能値-5)

    13.皮膚の蟻走感、痺れ(集中が続かない。知識、学術系判定値-10)

    14.喚語困難(考えが言語化できない、頭では意味を分かっている単語が口に出せない。交渉系技能使用不可、情報共有時に母国語で判定が必要)

    15.感覚・意識の不連続(考えや感情の認識が行動中にぶつ切りになり「何をしていて」「何故そうするか」が頻繁に分からなくなる。3回に1回、判定値1/3)

    16.注意力の低下(部屋の移動や場面転換ごとに幸運ロール、失敗で壁や扉にぶつかったり転倒する。転倒2回につき耐久値-1)

    17.味覚の鈍麻(狂気継続中、食事の際にSANc0/1)

    18.頭痛と耳鳴り(聞き耳使用不可、技能値-10)

    19.無意識の軽度自傷(肌を引っ掻く、つねる、手や頭を打ち付ける等。人から止められなかった場合、2回ごとに耐久値-1)

    20.息苦しさ、胸の疼痛(日中の行動回数が1減少)

  • 373スレ主23/05/14(日) 19:33:01

    (晩ご飯につき離席&狂気症状の処理を考えてきます)

  • 374スレ主23/05/14(日) 20:17:01

    (戻りました)


    ▼《マホロア》
    【あなたは理解した。
     彼女たちは今までの。
     今までの、32年ごとの。

     そうして今まで、少なくともじきに32年、長い者は100年も200年も、ずっと、

     ずっと、ここで】

    マホロア「――」

    【頭の奥が沈み込んだように重く遠くなった。ぐらりと傾いでしまった気がした。
    なおろうとする、正そうとする、しかし上とはどちらだったか、あなたの感覚は水に放り込まれたかのように鈍くなった】

    カービィ「……マホロア?」

    【友人の声がする。ダイジョウブ、とあなたは答えた。
     答えることができたと思う、しかし本当にできていたかの確信は持てない。
     つい先刻の自分の言葉を、意志を、あなたは果たして本当に振り返れているだろうか?】

  • 375スレ主23/05/14(日) 20:17:23

    マホロア「ダイジョウブ、何でもナイカラ」


    【今度こそ言ったと思う。

     ――次の瞬間には、その言葉の後味も確たるものではなくなっている。

     けれどきっと、あまり繰り返せばボロが出る、そう思ってあなたは口を噤んだ。

     少なくとも一度は言ったはずだと、あなたは自身に言い聞かせる。


     あとは、そう、あなたの友がそれに納得してくれればいい。

     あなたは嘘の使い道をいくつも知っている。


     彼が騙されてくれれば、自分の嘘を信じられると、あなたはそう考えている。

     大丈夫だと思いたくて、あなたは彼にこの嘘の有効性を託している】


    カービィ「……戻ろう、マホロア。ここは駄目だよ」


    【そして容易く破られる。

     彼にしては強い声音、彼にしては無遠慮な手の取り方、それらに何か思う間もなく、あなたはぼうっとしたまま引っ張られて階段の上まで戻った】


    《???》

    dice1d100=15 (15)

  • 376スレ主23/05/14(日) 20:46:20

    【……あなたたちは奥納戸に戻ってきた。

     さして時間は経っていないはずなのに、長らくあの暗所に幽閉でもされていたような疲労があなたたちの芯にこびりついて剥がれない。

     そんなあなたたちの前で、ひとりの子供が、


     瑜伽真弓が笑っていた】


    宮司の孫「……ね?面白くも何ともなかったでしょう?」


    カービィ「きみは……知ってたんだね」

    宮司の孫「そうよ」

    カービィ「じゃあなんで」

    宮司の孫「何でこれを良しとしているか?

     それとも、何であなたたちよそ者に好き勝手調べさせたか?

     前者は簡単、あたしが瑜伽家の孫娘だから。

     後者も簡単、こんなこと、村の外の誰も信じないから。

     ……ちょっと騒がれたって、表沙汰にならなければそれで済むからよ。


     ――あなたたちはどうしたいの?

     よその星、よその村のことよ。どうして首を突っ込んだか知らないけど、あなたたちが何をどこまで知ろうが、状況自体を引っかき回さないでいてくれればそれでいいわ」


    dice1d3=2 (2)

    ①「……あの子たちがかわいそうだよ」

    ②「……イオコもああなるの?」

    ③「……きみはそれでいいの?」

  • 377スレ主23/05/14(日) 21:12:28

    宮司の孫「そうね。……そうよ。

     可哀想ね。でも仕方ないの。明神様を鎮めるにはあの巫女さまが必要なんだもの。でなければ、沼に留まっていただけないわ」


    《連想・想起判定》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=64 (64)

    【マホロア アイデア:65以下で成功(狂気中/慢心家不発)】dice1d100=86 (86)

    【マホロア 上記に加え知識判定:95以下で成功】dice1d100=63 (63)

  • 378スレ主23/05/14(日) 21:25:24

    【両者失敗】

    【……妙な違和感がある。彼女の言葉と、沼篭明神、幣原つゆ、あの伝承。

     何かが噛み合わない気がして、しかしあなたたちはそれについて考える余裕がなかった】


    マホロア「……仕方ない?アレが仕方ないッテ?――キミはドコまで分かってテそう言ってるんダ?」

    宮司の孫「あら、本気で堪えちゃった?優しいのね」

    マホロア「バカ言え、個人的な事情ツゴウダヨ……。

     ――身カラ出たサビの粉が古傷に入っタ、ってカンジの自業自得ダケドネ、アレはダメダ。

     見なかったコトにスルのは無理筋ダト思ってクレテイイ」

    宮司の孫「……そう。あなたも?」

    カービィ「ぼくは……」


    dice1d2=1 (1)

    ①きみと、もっとちゃんと話がしたいよ

    ②……ぼくも、このままじゃよくないと思う

  • 379スレ主23/05/14(日) 21:39:49

    ▼《カービィ》

    【あなたの言葉に、真弓は少し驚いた様子でまたたいた。

     ……胸元で何かの印を切ろうとしていた小さな手が下げられる】


    宮司の孫「……人が好いのね。でも、あたしは家を裏切らないわよ」

    カービィ「うん、それはもう分かってるよ。だけどね、何だか……何だか、変なところがある気がするんだ。

     きみたちの思う通りにお祭りを続けても、ほんとにそれでいいのかなって、良い悪いとはまた別のところでも思うんだよ。

     ……ねえ、明日も来るから……もしよかったら、きみの知ってることとか、ちゃんと話を聞かせて?

     色んなことが分かったら、どうしたらいいと思うかもきっと違ってくるから」


    《???》

    dice1d6=6 (6)

  • 380スレ主23/05/14(日) 22:22:41

    ▼《カービィ》
    【真弓の目があなたをじっと覗き込み――静かに伏せられ、逸らされた】

    宮司の孫「勝手になさいな。……でもあたしは、明日も今日と同じ時間になってから来るから。
     学校があるもの。早く来たりして、寧々さんと鉢合わせても知らないわ」
    カービィ「ネネ……って、もしかしてお寺の人?」
    宮司の孫「そういうこと。本家のお嬢さんよ、あたしは逆らえないし、色々……厄介なところがあるの。
     会いたくないなら昼過ぎよりちょっと遅くに来ることね」
    カービィ「分かった、ありがとね。……マホロアも、とりあえずそれでいい?」
    マホロア「……キミが言うなラ、一旦、とりあえずはネ」

    【……座敷に戻ると、開け放たれた縁側の向こうで、空は夕闇に没し始めていた。
     地平の雲が金に染まり、赤く燃え、やがて灰色になる。隈々まで影に侵された屋敷の縁に座って、五百子はぼんやり呆けている。
     笹の波打つ音ばかりが延々と鳴っている】

  • 381スレ主23/05/14(日) 22:24:05

    マホロア「……マユミ。キミサァ、話し合う余地を持ってクレルのはアリガタイケド、だったらアレをどうとも思わないコトないダロ。……ホントはどう考えてるんだイ?」
    カービィ「……マホロア」
    宮司の孫「いいわよ、実際、あたし達はろくなものじゃないんだから。

     ……あなたの言うところの『分かってる』がどの程度かは聞かないわ。あたし考えたことないもの。あの子たちのことを本当に考えたら、きっと由佳子さんみたいにおかしくなるって思うから。
     ただね、しっぺ返しがいつきたっておかしくないやり方だとは考えてるわ。だって酷いことなのは分かってるもの。
     昔と今じゃ違うわ、水害への対策だって、今なら……完全じゃなくても、人の力だけでもそれなりに備えられるわ。なのに今の今までずっとおかしな力に頼って、何も起きないのを当たり前にしてここまで来ちゃったから、みんなもう怖くてやめられやしないの。
     神様頼みのよく分からない方法でここまで来れたからって、この先もこれで安泰って決まってる訳じゃないのにね。

     ……だからあたし、関わるのをやめられやしない癖にみんなを馬鹿にしてるの。
     きっといつか酷いことになるって思いながらここにいる。
     もしもその時が来たら、みんながどんなに泣きわめいてようが――

     あたしだけは笑って、みんなにも自分にも『ざまを見ろ』って言いながら終わってやるって、思ってるのよ」

    【年端もいかない小さな少女は、あなたたちにそう答えると、呪うような目をして笑った】

  • 382スレ主23/05/14(日) 22:25:02

    (本日はここまでです。また明日の夜に再開します)

  • 383スレ主23/05/14(日) 22:43:36

    (マホロアのクリティカルに意識を持っていかれて妙なミスを…

    >>367の判定、カービィも第六感ロールに普通に成功していました…済みません

    SANc自体は成功しているので-1のまま据え置きですが、もし失敗していてもクリティカルではない+関連記憶でのダメージがないので普通の1d4です)

  • 384スレ主23/05/14(日) 23:09:33

    (注釈)
    ※『紋様の入った赤い畳縁』…赤高麗。高麗縁(こうらいべり)は古くは高位の公卿などにのみ許されていた畳縁で、元は白地に黒い紋を織り出したもの。現代でも寺社や屋敷、茶室などの格式のある場所で用いられる。更に高位の畳縁としては、天皇・皇后などが用いる繧繝縁(うんげんべり)がある。
    ※『腰の後ろ側が引きずる長さになった着物』『赤と白の紙で何カ所かを結んだ一本結びの髪』…裳、絵元結い。巫女の装束の一種。
    ※『柵状に石塔婆が立ち並んだ~』…四十九院墓。読んで字のごとく墓を四十九の塔婆で囲い、それを忌垣とした中世の廟墓。北関東では石堂やラントウ、東海道ではミヤボトケと呼ばれていた。起源には弥勒菩薩信仰との関わりがあるとされる。

  • 385二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 06:16:49

    保守
    さっきのアイデアロールは逆に気付いちゃダメだから失敗すべきだったのね

  • 386二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 07:59:27

    >>385

    CoCだと割とよくある状況

    成功すると情報が手に入ってSAN値が減る、失敗するとSAN値減らないけど情報無し

  • 387二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 09:38:07

    >身カラ出たサビの粉が古傷に入っタ


    事実だけど中々じわる自己申告

  • 388二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 10:00:29

    マホロアのクリティカルがむっちゃキャラに合ってて草

  • 389二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 18:50:56

    保守

  • 390スレ主23/05/15(月) 22:01:21

    (残業から帰還…少々お待ち下さい)

  • 391スレ主23/05/15(月) 23:57:37

    (ちょっとだけ進めていきます…ので、前もって白状致します…

     核心に近い場所でのクリティカルによる情報過多およびマホロアの精神状態を鑑みるに、安価とダイスを挟んだ上で二日目終了前後の処理を纏める技量がスレ主には無いな!という結論に至りました…
     しばらくSSに近い状態での進行となりますがご容赦下さい)

  • 392スレ主23/05/15(月) 23:58:30

    ▼《マホロア》【一時的狂気:記憶力低下】

    【……中天の空色も仄暗く褪せ、東の果てから染み出した濃紺が夜のおとないを先触れしている。
     笹地の葉叢は輪郭の内を真黒く塗り潰された平板な影絵になった。ふとした拍子に斜陽の名残が枝葉の隙間を縫って差す他に、この小道を明るませるたよりはない。

     隣を友人が歩いているのに、あなたは珍しく口を利かずにいた。それなりに消耗していたのと、取るべき態度について判じあぐねて、こんな場合の自然な振る舞いというものが巧く浮かばず繕えない。そも、自分が持ち合わせている態度がこんな時に当てはまるかも疑わしかった】

    カービィ「――大丈夫?」
    マホロア「何のコト?」

    【……結果として、聞かれたくない事を聞かれた腹立たしさよりも、無意識に用意していた反射的な応答が先んじた。
     あなたは淀みなく聞き返せた。
     あなたは笑えた。
     身の処し方として自身に課した、無意味な笑みの表出は久し振りだった。――最近は本当の意味で笑ってばかりだったから。

     ……先刻の出来事について、さほど傷付いた訳ではないと、あなたはそう思う。実際、あなたの意識は多忙だった。自らの深いところを探る暇などない程に】

    カービィ「……」
    マホロア「何でもナイッテ。タダ、チョット……なんだかネ、考えがとっ散らかっててサァ。ベツにヘイキなんダケド――アァ、待ッテ。
     ……ヨシ、まずはサッキのコトを整理シヨウ。聞いててくれル?」
    カービィ「……うん」

    【あなたは努めて冷静に気を張って思い返す。
     ……何故だか酷く掻き乱されて前後の怪しくなる記憶と、この冴えた気持ちとが同時にあるのが不思議でならない。鉛のように重く冷えた体の芯が軋む心地も無視できた。
     ままならない我が身への憤りをそのまま我が身にぶつけ返すような調子で、あなたは働かない頭を無理に働かせた】

  • 393スレ主23/05/15(月) 23:59:18

    マホロア「……最初、イオコの片目がナイって気付いたトキには、ボクは『オマツリ』がムカシとオナジ手順を踏んでるんジャナイカと思ったんダヨ。
     アア、このコをツユたちミタイに沈める予定なのカナッテ。

     ――ケド違っタ。ミコにされたコたちは、沼の底じゃナクテ、アノ地下にいたワケダカラ。
     デモ……アレには、あのコたちには、モウ中身がなかっタ。デショ?」

    【カービィが悲しげに頷いたのを確かめてから、あなたはふとした瞬間曖昧になりそうな思考を順序立て、気の遠くなるような感覚が迫る都度、敢えてあの光景を思い出した。
     ……生きても死んでもいない娘らの光景を。それがあなたの平静を脅かし、今すべき物事を思い起こさせる】

    マホロア「――中身ダケを沼のヌシに捧げてル、ってセンは薄いと思うンダ。ダッテ『オマツリ』はまだナノニ、イオコはだいぶ『取られてタ』カラ。
     ……そうなると、ドコまでいってモ推論の域を出ないハナシダケド……一度中身を取り出シテ、ベツのモノに移してる可能性がイチバン高いとオモウ」
    カービィ「移してる……?人の魂を?」
    マホロア「……ムダがナイ方法ではアルヨネ。カラダやココロから引き剥がして朽ちないモノに詰めたらサァ、ヨブンな磨耗も防げテ、カンゼンに尽きるまで使い果たせそうダモン。
     例えるナラ……高効率なバッテリー、カナ?――コクエ・ナイアってお坊さんハ、よっぽどネジのトんだ優秀な魔術師だったんダロウネェ」

    【言い捨てた直後、あなたから意図しない含み笑いが零れ出た。あなた自身はそこに空虚をしか感じないのに、傍にいるあなたの友人は、不似合いなほど真面目な表情であなたを見ていた。
     ……あなたは顔を背けた。そうした目で見られるのを好まなかったから】

    マホロア「――ネェ。イマのハナシ……って言うカ、屋敷でのコトってサ、ミンナにも伝えル?」
    カービィ「え?」
    マホロア「ボクはあんまり言いたくないカナ。メタナイト辺りが暴れそうだシ……マユミからイロイロ聞き出す前にモメたくナイジャン?」

  • 394スレ主23/05/15(月) 23:59:49

    【平然と言ったつもりの言葉は、しかし懇願の影が濃かったようだと、あなたは自らの声音を省みた。

     ……言えば面倒が増えそうだと考えたのは事実である。
     だが、出来事に当面して傷付いたと思われたくないという打算が、そうした考慮を上回っていないと言い切れるだろうか。あなたのうっすらとした不愉快な自覚だけでは、そんな機微を知るには足りなかった。
     傷付いた訳ではない。あなたは自分に対してそう思う。疼痛は疼痛に過ぎない。どれだけ痛もうと、それは傷ではないと】

    カービィ「……そう、だね。言わないよ」
    マホロア「ダヨネ。ヨケイな手間が増えそうダモン。ヒミツヒミツ」

    【あなたはなるべく軽率な調子の声でそう言って、もうカービィの方を向かずに帰路を進む。
     ……寒々しく重い体、今しがたの自分がどの程度理論立てて喋れていたかも疑わしくなる思考の靄、声を上げてしまいたいほど片が付かない感情の不合理、あなたはそれらに対して無視を徹底した。執拗なほどに。

     ――あなたの友人は黙って傍を歩いている。もう普段のとぼけた顔に戻って、何もないようなそぶりで隣に並んでいる。
     何故だか思うように動けないあなたの、緩慢で不安定な速度にその歩調を合わせて、彼は当たり前のようにそこにいる】

    マホロア「……カービィ」
    カービィ「ん?」
    マホロア「……ヤッパリ、イイヤ」

  • 395スレ主23/05/16(火) 00:03:35

    (短くて申し訳ありませんが、続きは明日となります。
     ただでさえお喋りな子に情報が集中したので出番が偏る偏る…)

  • 396二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 06:56:50

    マホロアはモノローグもセリフも長くなりがちだから仕方ない

  • 397二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 10:10:38

    「高効率なバッテリー」
    ああ…ハガレンの賢者の石とかTESシリーズの魂石みたいな…

  • 398二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 19:04:51

    保守

  • 399スレ主23/05/16(火) 21:51:43

    (保守ありがとうございました 再開します
    …今気づきましたがSANc失敗後のアイデアロール振らせてなかったですね…速攻で狂気表振ってますね…ごめんねマホロア!結果として出番は大幅に増えたから許して!)

  • 400スレ主23/05/16(火) 21:52:10

    【2日目 探索時間終了】


    【あなたたちは前日同様、刈穂庵にて合流した】


    《晩ご飯は川エビとそら豆の炊き込みご飯でした》

    【カービィ Sanity:89→90】


    《カービィ・マホロア組は仲間にどの程度まで情報を提示するか》※五百子の状態、奥納戸の地下関連は除外

    dice1d3=2 (2)

    ①つゆと藤二郎のこと

    ②上記に加えて瑜伽真弓、天路寧々、幣原由佳子が屋敷に出入りしていること

    ③上記二つに加えて、「お祭り」の関係者は魔術的な知識を有している可能性が高いこと


    《マホロア:狂気中につき判定/共有情報把握の成否》※失敗した場合、情報共有による推察と予測のダイスロール不可

    【マホロア 知識:95以下で成功】dice1d100=47 (47)

  • 401スレ主23/05/16(火) 21:52:42

    《情報共有による推察と予測》

    【カービィ 知識:50以下で成功】dice1d100=35 (35)

    【デデデ大王 知識:75以下で成功】dice1d100=20 (20)

    【バンワド 知識:60以下で成功】dice1d100=61 (61)

    【メタナイト 知識:80以下で成功】dice1d100=7 (7)

    【マホロア 知識:95以下で成功】dice1d100=3 (3)


    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=85 (85)

    【デデデ大王 アイデア:60以下で成功】dice1d100=5 (5)

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=63 (63)

    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=73 (73)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=20 (20)

  • 402スレ主23/05/16(火) 21:56:29

    (えっ両方1人ずつクリティカル…えっ…少々お待ち下さい…)

  • 403二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 21:58:23

    カービィさんのSAN無限機関 まあカービィさんらしい

  • 404スレ主23/05/16(火) 23:06:04

    【知識成功:カービィ・デデデ大王・メタナイト】
    【マホロア:critical!】

    【アイデア成功:マホロア】
    【デデデ大王:critical!】

    デデデ「……そ、そういう事情なら、鏡はその墓に納めるのが筋だな。預けるぞ」
    バンワド「あの……大王、ハンカチどうぞ」
    デデデ「なんだ出し抜けに、オレさま別に泣いとらんだろ、全然まったく泣いとらんからな!」
    バンワド「え、ええっと……あー、分かりました?」
    メタナイト「……アマジ・ネネという女性には、まだ誰ひとり接触していないな。
     警戒が必要な人物であるならば、避けるよりむしろ接触してみるのも手か…」
    カービィ「ササヒキって人もなんだか気になるね。鎖岸坊っていう……なんだろうね、変わった仕事?を任されてるっぽい人」
    マホロア「(……モチ米。巫女。
     ――死者と同い年のダレカが、イッショに道連れにサレナイためのオマジナイ『ミミフタギモチ』。
     ……アァ、ハイハイ。アルバイトちゃんはイオコと同い年ナンダネ。引っ張られないヨウニ、モチを用意するワケダ。
     村長がソレをヤッテル。……そりゃそうダヨネェ、シデハラ家はムラの中心なんダカラ……)」
    バンワド「……マホロア、どうしたの?難しい顔して」
    マホロア「……イヤ、何でモ……」
    デデデ「――うん?なーんかややこしいな」
    カービィ「何が?」
    デデデ「いや、祭りは眇奠(びょうてん)で、巫女は霊奠(りょうてん)ってのが、韻を踏んでるのかもしれんがややこしいなと」
    カービィ「…………ソーダネー!」
    マホロア「(アッ……マズイ、カービィってばホントに誤魔化すのがヘタクソ!
     『霊』を『奠ズル』って字ヅラにあんまりミンナを注目サセナイデ……!事実知ったメタナイトが村長斬りに行こうとしたラ手に負えナイヨ!)」

  • 405スレ主23/05/16(火) 23:06:45

    デデデ「あっ」
    マホロア「エッ」
    デデデ「アマジ・ネネには寺で会うのがいいんじゃないか?参拝なら怪しまれずに済むし、神社に色々あった以上、寺にもまだ何かあるかも知れん」
    マホロア「――確かにイイやり方カモネ。本人カラモそれとなくイロイロ聞けれバ御の字ダシ(危なカッタ……)」
    カービィ「そ、そうだね。ぼくたちはマユミからもうちょっと話を聞くから、デデデ達はネネって人に会ってみてくれる?」
    メタナイト「ならば私はササヒキという人物を探ろう。祭りに深く関わっている役職の者であるならば、詳細を問い質せるだろう」
    マホロア「(……ハナシ、大体まとまったカナ?
     メタナイトがイチバン潔癖ダケド、大王も大概直情ダシ、考えるホド言うに言えないナァ……。
     ……『女中のフサ』が最初のミコとしてキロクされてたってコトは――ウラエモンは疑心暗鬼でトウジロウを殺しタ挙げ句、それでどうにもならナイ状況になッタ途端、手紙についてホウコクしてきた女中に責任ゼーンブ負わせてるジャン。……いっそ笑えるヨ)」
    デデデ「――なあ。マホロア、お前調子でも悪いのか?」
    マホロア「エ?イツモ通りダケド……ナンデ?」
    デデデ「……そうか?疲れてるなら早く寝ろよ?」
    マホロア「(……カービィのあのタイドで誤魔化されるクセに、ナンダッテそうボクを見透かすカナァ……)」

  • 406スレ主23/05/16(火) 23:10:54

    ▼《マホロア》
    【時間経過により一時的狂気状態を解除】

    【2日目 終了】
    《開示された情報》※(?)付きは必須情報は入手済、フレーバー情報あり
    「黒慧廼阿」…◎(?)
    「藤二郎」…◎
    「隈笹屋敷」…◎
    「幣原つゆ」…◎
    「舟獲鬼の本来の字」…◎
    「■■と■■■」
    「霊奠の巫女」…○
    「祭りの手順」…◎(?)
    「ムカサリ」…◎
    「清目五百子」…◎
    「鎖岸坊」…○

    《閲覧/入手したアイテム》
    死穢の観念と葬送の習俗について…◎
    幣原家「浦右衛門日録」…◎
    ■■家「■■■■■■■■■■■書」
    瑜伽家「霊奠巫女之名録」…◎(?)
    ■■■「■■■■■■手引」
    藤二郎の手記(入手可能)…◎
    婚礼の人形(入手可能…◎
    迎去絵馬(入手可能)…○(用途判明済:奉納)
    ■■■■の■(入手/調達可能)
    柄鏡(入手可能)…○(用途判明済:納棺)
    祭儀手引の抄録謄写(入手可能)…◎

  • 407スレ主23/05/16(火) 23:12:31

    《???》

    【カービィ】dice1d3=3 (3)

    【デデデ大王】dice1d3=3 (3)

    【バンワド】dice1d2=2 (2)

    【メタナイト】dice1d2=1 (1)

    【マホロア】dice1d3=1 (1)

  • 408スレ主23/05/16(火) 23:16:30

    (本日もまた短くなってしまいましたが、続きは明日とさせて頂きます…おのれ早出勤務…)

  • 409二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 07:53:52

    保守

  • 410二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 14:04:01

    保守

  • 411二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 20:15:36

    保守

  • 412スレ主23/05/17(水) 22:14:45

    (保守ありがとうございました およそ30分後に再開します)

  • 413スレ主23/05/17(水) 22:53:41

    【その夜、あなたたちは夢を見た】

    《①:メタナイト、マホロア》

    【……あなたは冷たい水の中に入っていく。足裏に感じる石の起伏、衣に纏わりつく水の重さと染み入る寒さ、それらはあなたの足取りを鈍らせない。とうに心の始末はついていた。

     ――南無釈迦牟尼仏。

     手を合わせ、あなたはそう唱えている。夢を見ているあなたはその言葉を知らなかったが、夢の中のあなたは意味を理解しており、熱心にそれを口にしていた。

     ――南無釈迦牟尼仏。

     しかし、実のところあなたは言葉に背いている。釈迦名号、全てを仏に委ねる文言を唱えながら、あなたは救われようなどと思ってはいない。ただ身の成り行きを天に委ねるだけで、誰にも心を託そうとはしていない。

     ……自分はとうに救われていると、あなたは以前からそう思っていた。
     天の救いというのは、苦しくてどうにもならない、足元に幸せを探す余裕のない人のためにあるのだとあなたは考える。寝食に困らず、良い着物を着せて貰って暮らし、傍にいてくれる人までいたのに、天に何を望めばよいのか分からないと。

     ――南無釈迦牟尼仏。

     あなたはひとりの人を思い出している。
     嫌な顔ひとつせずよく働く無口な人だった。不満げな顔を見たことがない代わりに、笑った顔もろくに見せてはくれなかった。
     僅かにその口許の綻んでいた時を振り返ってみると、それはこちらが楽しさや喜ばしさからはしゃいでいる時にほんのひと時浮かぶばかりで、その上すぐに掻き消えてしまうのである。
     重荷だったのだろうと思う。生真面目で不器用な人だった。行く末が決まっていたとて、それまでに得た幸福までが踏みにじられる訳ではないのに、あなたの一喜一憂に対して同じ気持ちと罪悪感とを同時に抱えて見える人だった。
     ……未練があるとすれば、そんな人に押し付けがましく心を預けてしまった我が身の勝手が、後でどう転ぶかを測れないことだった。
     積み重ねた日々に培ったものが、自分ひとりの中にしかない傲りではなかったかと怖くなる。もしも同じ気持ちでいてくれたとして、今度は背負わせてしまったことが怖くなる。共にいられないということ、その間は何ひとつ分かち合えないということの怖さが、これから待ち受ける水の底などよりもあなたには恐ろしかった】

  • 414スレ主23/05/17(水) 22:54:29

    【――だから、急な深みに転げ落ちたその一瞬の浮遊感も、名号を唱えていたため息が足りずに水を吸ってしまった胸の痛みも、あなたを怯えさせはしなかった。
     反射で噎せ返ったあなたの肺腑から、残った僅かな空気も抜けて、その時点でほとんど苦しくなくなった。袈裟懸けに背負った頭陀袋の中の経石が重石を兼ねてくれた。

     あなたは沈む。沈みながら念じている。今度は天ではなく、あなたを迎えるであろう水底の主に向かって。

     ――明神様、
     わたくしは明神様にすべて明け渡します。この体と魂とが明神様のお役に立つのであれば、幾年月でもお仕え致します。
     ……けれど、何卒、
     わたくしの心の影を、明神様の内に留め置かせては頂けますでしょうか。
     尽きせぬ水の恵みを抱くその身の内に、この地の長閑けさを、この地に生くる方の寧日を思うわたくしの、希いの置き処(おきど)を賜れますでしょうか……】

  • 415スレ主23/05/17(水) 22:56:30

    《②:バンダナワドルディ》

    【あなたの前に見知らぬ少女がいる。白い着物を着て、黒髪を肩で切り揃えている娘だ。
     ……知らないはずの彼女の事、彼女との事を、夢の中のあなたは幾つも思い返している。

     ――仔猫を膝に抱いて、薄べったい耳の付け根を優しく撫でている姿。
     焼き栗を紙に包んで近所の児達に分けてやっている屈んだ背中。
     赤とんぼを止まらせようと、白い手を空に差し出していた時の、子供のようなあどけない笑い方。
     雪の中咲いた桜の一枝を見守る静かな横顔。
     満開の八汐躑躅に上げた歓声。

     血の付いた御神矢。

     床に就いた彼女の包帯に滲んだ赤。

     あなたの震える手を握りながら浮かべてみせた微笑。

     並んで眺めた、蓮の花の開く夜明け。

     ――眼前の彼女とこれまでの彼女とを、二重映しにあなたは見つめる。視界は酷く霞んでいる。
     彼女はいつも綺麗な打掛を着ていた。今の簡素な白無地ではなく。
     美しい豊かな髪をしていた。肩までで切られた振り分け髪は、俗世を離れる尼削ぎのそれだった。

     夢の中のあなたの口をついて出た言葉を、しかし夢を見ている側のあなたは聞き取れなかった。
     彼女は首を横に振り、わななきの治まらないあなたの両手に、柊の柄鏡を握らせた】

  • 416スレ主23/05/17(水) 22:57:00

    『……いいえ、長生きして貰わねば困ります。

     明神様の棲まう国には、きっと現世(うつしよ)とはまったく違う景色が広がっていることでしょう。よくお仕えしようと心に誓っておりますが、時には生まれ育ったこの世の眺めを恋しく思う日もありましょう。明神様の許でのお役目の時が明けたとて、そのまま現世に戻れるでもないのです。

     だからもしも……わたくしが務めを果たし終えるまで、あなたが彼岸にて待っていて下さるのなら……そこでもう一たびの生を待つまでの間、わたくしに現世のお話を聞かせて下さいまし。
     季節の移ろうごとに様変わる花々を。明け暮れの都度、光の下影に染まる雲の百色(ももいろ)を。
     ――この美しい世の姿を、語り尽くせぬほどに憶えるまで、決して彼岸の旅になど発たれて下さいますな。
     さぞ我儘な女とおぼしめすでしょう、けれど、どうぞ長らえて下さいまし。これより長く離(さか)り居る間、あなたの幸せを疑わずにいさせて下さいまし。
     ……わたくしのお役目はあなたの暮らす地を守ることだと、そう思っていられさえすれば、わたくしは幸せでございます』

    【彼女の笑みが一層霞む。滲んでほとんど見えなくなる。
     ……あなたは柄鏡を握りしめた】

  • 417スレ主23/05/17(水) 22:59:31

    《③:カービィ、デデデ大王》

    【……水底の底であなたは蠢く。

     深みに揺蕩い、揺らめきながら、あなたはしきりに恨んでいる。
     ……何を恨んでいたのかは、もう擦り切れて忘れてしまった。
     あなたは憎んでいる。
     ……倦み疲れるまで憎んだ末に、そんなあなたを憎んでいる。
     あなたは呪っている。
     ……呪わしくないものなどもう無いが、どれほど擦り切れても倦み疲れても、絶え果てもせず残る我が身を、あなたは殊更呪っていた。

     あなたはここを出られない。水面は檻のようにあなたを閉じ込めている。何故そんなことになったかを、あなたは覚えていないのだ。
     何もかもを忘れたまま、彼我に遍く呪詛を振り撒き、しかしあなたはここを動けない。千々に枝分かれし、四方に長く長く伸びたあなたの体は、山裾の支流にまで及びこの地の水脈を支えている。
     それをやめないことには動けない。――やめてはいけないのだ、と思うせいで動けないのである。……何故そのように思うかも、やはり覚えていなかった。

     ……己の呪詛に蝕まれながら、あなたは水底の底に暗く広がり続ける……】

  • 418二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 23:05:14

    このレスは削除されています

  • 419二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 23:23:06

    このレスは削除されています

  • 420スレ主23/05/17(水) 23:29:56

    (あれ、表示がうまくいっていないようなので貼り方変えた方が良さそうですね)


    《…なんだか悲しい夢を見た》※数値が高いほど気落ち

    【カービィ】dice1d100=21 (21)

    【デデデ大王】dice1d100=3 (3)

    【バンワド】dice1d100=91 (91)

    【メタナイト】dice1d100=13 (13)

    【マホロア】dice1d100=89 (89)

  • 421スレ主23/05/18(木) 00:25:15

    ▼《バンワド》
    【……自分のすすり泣きで目が覚めるというのは、あまりない事のように思う。
     上擦った息継ぎの音であなたは起きた。枕に伝い落ちていくものを拭いながら慌てて起き上がると、大王がこちらをのぞき込んでいた】

    バンワド「……おはよう、ございます」
    デデデ「夢か」
    バンワド「はい……すみません、うるさくして」
    デデデ「いや……全員似たような寝覚めだったらしいぞ」

    【え、と周囲を見回すと、確かに誰も彼も浮かない顔をしている。
     ……泣いている自分と俯いたまま停止しているマホロアが特に打ちひしがれていて、他の面々は困惑や思索が勝っている様子だったが】

    カービィ「なんだったのかな?」
    メタナイト「偶然とは考え難い。……まず確認しておきたいのは、内容が共通であったか否かだ」

    【話し合って分かったのは、内容が3通りに分かれていたことと、あなたの見た夢だけは他の誰とも共通していなかったこと。
     ――それと、カービィとデデデ大王が見た夢だけ、何やら異質だということだった】

    マホロア「……ボクとメタナイトのは、ツユが沼に入ったトキのユメダヨネ。ワドルディのはトウジロウ側のユメ。
     ――カービィと大王は……ソレ、明神……ッテ仮定してイイノカナァ?」
    メタナイト「水の底、水脈と来ればそれが自然だが……やけに感情的な状態というのが奇妙だ。ああした存在にそんな意識があるものだろうか……」
    デデデ「分からんが、とんでもなく嫌な気分だったぞ……。なんだか腹が立つくらいだった。
     何というか……進んで自分を不幸にする感じの思考回路、って感じで気に食わん。何を恨んでるかも分からないなら、恨むのなんかやめればいいだろうに」
    カービィ「……つらそうだったね」
    デデデ「そうだな……。それも、独り相撲で七転八倒してるたぐいの無意味な苦しみ方なのが、こう……腹が立つというか」
    バンワド「(……この人なりに、見かねた、可哀想に思った、って言ってるんだろうな)」
    メタナイト「何にせよ、この地に関わる夢だった事には違いない。真相は調べていけば自ずと見えてこよう」

  • 422スレ主23/05/18(木) 00:29:11

    (また明日の夜に少し進めます)

  • 423二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 06:59:36

    デデデとメタナイトとカービィぜんぜん気にしてない・・・

  • 424二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 16:33:47

    バンワドやマホロアが大きなショックを受けているのも個人的には解釈一致

  • 425二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 20:08:27

    保守

  • 426スレ主23/05/18(木) 22:06:32

    (保守ありがとうございました 再開します

    デデデ大王とメタナイトは理不尽に対して悲しみより怒りを覚えるタイプと考えるとそれっぽい出目な気もしますね

    カービィさんは……ひたすら強靱なメンタリティなので……)



    【3日目 午前】


    【……妙な夢が尾を引いて、あなたたちの気分はいまひとつよろしくない】


    dice1d3=2 (2)

    ①組に分かれず、皆で寺へ行ってみる

    ②少し休む(午前中を宿で過ごす/SAN1d3回復)

    ③前日と同じように動く

  • 427スレ主23/05/18(木) 22:36:49

    デデデ「……昨日の今日でこれじゃあ、根を詰めても参りそうだな。ちょっと休むか」

    バンワド「え、あのっ、ボクは大丈夫です!」

    デデデ「大丈夫じゃなくなってからゆっくり休めるのかって話だぞ。ここらで息抜きしたっていいだろう。……なあ?」

    マホロア「(……どうしてコッチ見るんダヨ、お節介)」

    メタナイト「私はさほど消耗してもいないが……反対はしない。次にすべき事の目処も立っている」

    カービィ「そうだね。少しのんびりしようか」


    アルバイト娘「あれー、今日はみなさんお部屋でお休みですかー?」

    カービィ「結構あちこち歩いたからね、ひと休み。お昼食べてから出掛けるよ」

    アルバイト娘「じゃあお茶菓子持ってきますねー。何がいいですか?

     水饅頭と蜜豆と葛切りがあるんですけどー」

    カービィ・デデデ『全部』

    アルバイト娘「言うと思ったって感じですねー」


    【……たわいもない遣り取りだけの、無為で穏やかな時間が過ぎた】


    《SAN回復》※最大値以上にはならない

    【デデデ大王 現在49:最大値50】dice1d3=1 (1)

    【バンワド 現在63:最大値65】dice1d3=1 (1)

    【マホロア 現在54:最大値60】dice1d3=1 (1)

  • 428スレ主23/05/18(木) 22:42:39

    (回復量しょっぱい……!)



    【デデデ大王 Sanity:49→50】

    【バンワド Sanity:63→64】

    【マホロア Sanity:54→55】


    【3日目 午後】


    ※確定している行動※

    《カービィ・マホロア組》

    ・隈笹屋敷(真弓との会話)

    《デデデ大王・バンワド組》

    ・黒蓮寺

    ・天路寧々との接触

    《メタナイト》

    ・笹引との接触


    《誰から?》

    dice1d3=3 (3)

    ①カービィ・マホロア組

    ②デデデ大王・バンワド組

    ③メタナイト

  • 429スレ主23/05/18(木) 22:54:25

    《メタナイトの行動》※聞き込みで笹引という人物について尋ねることも可能


    dice3d5=1 4 5 (10)

    ①【神社(笹引を捜す)】

    ②【黒蓮寺(村人に聞き込み)】

    ③【黒蓮寺(デデデ・バンワド組と探索)】

    ④【既知の村人から更に聞き込み】

    ⑤【開架書庫】

  • 430二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 22:56:22

    このレスは削除されています

  • 431スレ主23/05/18(木) 22:57:30

    (ダイスミスりました……)


    《誰から話を聞く?》


    dice1d5=1 (1)

    ①おかみさん

    ②アルバイト娘

    ③戀工氏

    ④寺男

    ⑤幣原由佳子

  • 432スレ主23/05/18(木) 23:08:29

    《デデデ大王・バンワド組の行動》※黒蓮寺には確定で向かいます。探索と聞き込みで探索回数2回消費


    dice1d3=3 (3)

    ①【神社周辺(メタナイトと共に笹引を捜す)】

    ②【既知の村人から更に聞き込み】

    ③【開架書庫】

  • 433スレ主23/05/18(木) 23:16:53

    《カービィ・マホロア組の行動》※隈笹屋敷に確定で向かいます。探索回数2回消費


    【絵馬の奉納は】

    dice1d2=2 (2)

    ①直接神社に行く(探索回数1回消費/同時に探索か聞き込み可能)

    ②真弓に頼む


    上記が②の場合の他の行き先

    dice1d3=2 (2)

    ①【黒蓮寺(デデデ・バンワド組と探索)】

    ②【神社周辺(メタナイトと共に笹引を捜す)】

    ③【既知の村人から更に聞き込み】

  • 434スレ主23/05/18(木) 23:48:13

    (鯖落ちによる時間の圧迫…… 済みませんが明日の午後に再開します)

  • 435二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 05:53:07

    保守

  • 436二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 15:52:46

    保守

  • 437二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 20:34:47

    不穏な空気が増していく

  • 438二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:06:07

    (保守ありがとうございました 再開します)


    【2日目午後探索/1ヶ所目】

    《カービィ・メタナイト・マホロア》行き先:【舟獲鬼神社】


    【鳥居と楼門とをくぐり、あなたたちは白い玉砂利の道を行く。

     笹叢の向こうに聳える白樺や唐檜の鎮守、遠くに霞む山々と雲の累積、緑と白ばかりの景色である】


    《人探し》

    【カービィ 幸運:90以下で成功】dice1d100=69 (69)

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=60 (60)

    【マホロア 幸運:60以下で成功】dice1d100=86 (86)

  • 439二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:40:03

    【成功:カービィ、メタナイト】

    【……あなたたちが境内を見て回っていると、笹の葉陰に通った細道から、白衣と袴を身につけた青年がひとり現れた】


    カービィ「あ、こんにちは!」

    ???「どうも。……参拝ですか」

    カービィ「えっと、お参りもするけど、ミヤツコ?のササヒキって人を探してるんだ」

    ???「……笹引は俺ですが、何かご用でしょうか」


    【青年は目を細めた。表情は薄いが、声の調子でやや訝しんでいるのが分かる】


    メタナイト「――土着の一風変わった祭りが近いと聞いた。村外の者も参加できるらしいが、我々は詳細を知らない。

     貴殿が何やら重要な役割を課されているらしいので、宜しければどういったものなのかを伺いたい」

    笹引「……あの祭りですか……」


    【笹引は少し目を伏せ、思案する仕草の後で視線を手水舎脇の四阿に移した】


    笹引「神社の方針で口外できない部分もありますが、それでも良ければ話せる事はお話ししますよ」


    【マホロア 心理学:96以下で成功】dice1d100=62 (62)

  • 440スレ主23/05/19(金) 21:59:56

    ▼《マホロア》

    【成功:あなたは『口外できない』と言った時の笹引が、むしろ物言いたげな、もどかしげな逡巡を抱いていた気がした】


    マホロア「(……ユカコといい、マユミといい、ムラ全体がオマツリや習俗に肯定的ってカンジでもないんダヨネェ。

     代替案がチットモ出ないまま、大昔のやり方をズルズル続けてきタ結果……なのカナ)」


    【……露台風の高床式になっている四阿に腰掛けて、あなたたちは笹引と向かい合った】


    《まず何を聞こう?》

    dice1d4=3 (3)

    ①鎖岸坊とは?

    ②巫女とは?

    ③『舟獲鬼』と『修格斯』

    ④安価

  • 441スレ主23/05/19(金) 22:17:12

    【あなたたちは、由来や手順について大まかには知っている事、しかしあやふやな点や疑問に思う部分がある事を伝えた】


    メタナイト「例えば……神社で祀っている『沼篭明神』の名前――『舟獲鬼』は、本来と異なる字を当てていると聞いたのだが。

     では、真の名である『修格斯』の意味や由来なども伝わっているだろうか」

    笹引「……誰からそれを?」

    メタナイト「黒蓮寺の伏行殿だ」

    笹引「あの人、ですか……。

     ……俺も詳しいことは知りませんが、元を正せば『修格斯』という名も、同じ妖怪が別の国でそう呼ばれているというだけなのだそうです。

     この字もこちら風に読めば『しゅかくき』ですが、発音が違うとか。確か……」


    《笹引の知識判定》

    dice1d100=73 (73)

  • 442スレ主23/05/19(金) 22:30:39

    (結構ギリギリでした)



    笹引「――確か、Xiū gé sī(ショ ゴ ス)と読むそうです。水にも陸にも棲め、必要に応じて肉体を変化させる力を持つ魔物だと。

     天狗に飼い慣らされていたのが沼に居着いたと……もちろん実在するとかでなく、単なる伝承ですが。

     現在は明神様としてお祀りし、沼や辺りの川を守って頂いています。神様として沼に留まって頂くための『お祭り』ですね」


    《次の質問》

    dice1d3=1 (1)

    ①鎖岸坊とは?

    ②巫女とは?

    ③安価

  • 443スレ主23/05/19(金) 22:33:02

    (非常に中途半端で申し訳ありませんが、ちょっと用事が入ったため本日はここで終了します)

  • 444二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:45:58

    テケリ・リ!テケリ・リ!

  • 445二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 07:35:12

    マホロア結構出目がよくないネェ

  • 446二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 16:06:26

    このレスは削除されています

  • 447スレ主23/05/20(土) 21:36:32

    (保守ありがとうございました 再開します)




    【――祭禮手引きの写しに載っていた、鎖岸坊という耳慣れない役職についてあなたたちが言及すると、彼の視線はあからさまに下方へ逸れた】


    笹引「……オンボウ、という言葉があります。隠に坊、煙に亡などと書くのですが、寺社で墓の管理や遺体の処理などを引き受ける仕事に就いていた者を指した古い言葉です。意味合いはそれに近しいですね。

     ――俺の家の普段の仕事は、名字通りの笹引です。忌中の家の神棚などに笹を被せて死穢を遠ざける。

     祭りの時にだけ『鎖岸坊』の役目が課されます。眇の魚を奉奠する事、そのための笹の櫃を編む事が務めなんです。笹で作るのは、櫃自体をそれの内と外とを隔てる結界とするからですね。彼岸でも此岸でもない場所に贄を送る……両の岸を鎖ざして沼に捧げ物をする、だから『鎖岸坊』なのだそうです」

    マホロア「……」


    dice1d2=1 (1)

    ①カマをかける

    ②黙って聞く

  • 448スレ主23/05/20(土) 21:49:24

    マホロア「へえ……ケッコウ仰々シク手順や決まりゴトが定まってるんダネ。


     ――デモ、捧げるのハ魚だけナンダ?こういうオマツリの神饌ッテ、かなり種類の多いイメージがアッタヨ」


    笹引「……そうですね。酒水や塩、米などが一般的な御饌(みけ)ですが、それらは日供として当社で日々捧げています。

     奠眇の祭禮では、祭りの起源が特殊だったのもあってか、片目を潰した魚だけです」


    【マホロア 心理学:96以下で成功】dice1d100=44 (44)

  • 449スレ主23/05/20(土) 22:44:12

    ▼《マホロア》

    【成功:……笹引の目線は斜めに逃げた先で固定され、頭は少し傾いだまま動かず、指先だけ頻りに自らの膝を擦っている。

     やや緩慢に、ぽつぽつ物を言っていたのが、ここにきて普通の速度に――相対的には口早な喋り方になった。

     ……彼は『知っている』と、あなたは思った】


    マホロア「――ソッカァ。ヤッパリ土着の文化ッテ多様ダネェ。似たカンジのモノはアチコチにあるケド、ドコもチョットずつ違ってル」

    笹引「この辺りは山間で、あまり都市部と交流がありませんから。良くも悪くも独自の古い風習がそのまま残っているんです」

    メタナイト「成る程。人の行き来がなければ変化は起きない、か。道理だな……良くも、悪くも」


    【そろそろ仕事に戻るという笹引に礼を言って、あなたたちは神社を後にした】



    【2日目午後探索/2ヶ所目】

    《メタナイト》行き先:【刈穂庵(聞き込み)】


    【……カービィ達と別れ、あなたはひとり宿へ戻った。

     神社の宮司に会えていない事、伝聞ながら不穏な影を感じる寺の娘。気になる事はそれなりにあるが、どこをどう突くのが正解で、どうすると藪蛇なのかが不明瞭になってきている。安全そうな部分をあらかた調べ終え、足下にも踏み込み難い領分が増えてきた。

     この件について、さして深い所を知らない――知らない側であって欲しい人から、それとなく話を聞いてみて、洗い直しの切っ掛けを探そうとあなたは考えた。

     手伝いを申し出て野菜の皮むきをこなしつつ、あなたは折を見て夕餉の仕込みをするおかみさんの背中に話し掛けた】


    dice1d3=2 (2)

    ①刈穂庵について

    ②村人について

    ③くだんの幽霊について


    《②だった場合、誰の話が出る?》

    dice1d6=4 (4)

  • 450スレ主23/05/20(土) 23:18:43

    メタナイト「……女将、少々尋ねたいのだが。幾度か寺まで参拝に赴いたものの、間が悪いようで寺男の伏行殿にしか行き会っていない。

     住職はどのような方だろうか」

    おかみさん「あらあら、ワドちゃん達も同じこと言ってたよ。丁度時間が合わないのかしら。

     そうだねえ、住職さんは明るくてどっしり構えてる人だから、会えれば色々話もできると思うのだけど。今はお祭りの準備もあって忙しいみたいだし、留守がちかも知れないね。

     あ、でも、娘さんの方……寧々ちゃんはお寺に居ることが多いから、きっとその内行き会うよ。

     細っこくて綺麗な子でね。ちょっと内気でおどおどしてるけど、お寺の仕事に熱心な良い子だから、伝承やらのことも多分詳しく知ってるんじゃないかねえ」


    【天路寧々は寺にいる事も少なくないようだ。今日の内にデデデ大王たちが接触できれば良いのだが、とあなたは思う】


    《次の質問》

    dice1d3=3 (3)

    ①刈穂庵について

    ②村人について

    ③くだんの幽霊について


    《②だった場合、誰の話が出る?》

    dice1d5=5 (5)

  • 451スレ主23/05/20(土) 23:43:58

    【……これまでに分かったこと、起きたことを思い起こし、あなたはふと、幽霊の話を最初に聞いたのはおかみさんからだったと思い出した。

     通信の異音や藤二郎についての話には触れずに、それらしきものを仲間が見たという点だけ伝えると、おかみさんは半信半疑と言った調子の興味深げな声を上げた】


    おかみさん「それじゃ、あながち枯れ尾花でもないのかねえ。妙な噂もついて回ってるし」

    メタナイト「噂……とは?」

    おかみさん「与太話だけどね、何でもその幽霊、大昔に想い人が人柱にされて、後を追って沼に入った男だって……。

     ああ、そういう話自体は伝承にもあるみたいなんだけど、ほら、そんな昔の人がずっと彷徨ってるっていうのもおかしな話じゃないかい?それらしい逸話があるもんだから、幽霊騒ぎと結びつけられて混ぜこぜになったんだろうさ。

     そんな噂が出来上がる位には、幽霊に出くわしたって話が多いってことでもあるけどねえ」


    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=65 (65)

  • 452二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 23:52:29

    このレスは削除されています

  • 453スレ主23/05/20(土) 23:53:51

    (本日はここまでです。また明日進めていきます)

  • 454スレ主23/05/20(土) 23:54:44

    (ミス発見…ちょっと修正です)



    【成功:……おかみさんの話を聞きながら、あなたは『その逆なのではないか』と考えた。

    『逸話に』『幽霊騒ぎが結びついた』のではなく。
    『幽霊に』、『事実を隠した逸話が取り憑いてしまった』のではないかと。

     彼は溺れていない。毒で死んだ。
     彼は沼から遠ざけられた。硫黄の洞窟に遺棄された。
     にも拘らず、声を為せない声すらも、笹鳴りと水音に塗り潰されていたのは――
     そういう事なのではないかと、考えた】

  • 455二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 09:34:49

    保守

  • 456二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 18:54:09

    保守

  • 457二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 21:16:17

    楽しみ

  • 458二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 22:13:26

    (保守ありがとうございました 再開します)




    【2日目午後探索/3ヶ所目】

    《メタナイト》行き先:【開架書庫】


    【あなたは書庫に赴いた。

     再三調べた場所ではあるが、手書きの記録が堆積している書棚の様を見るにつけ、古い事柄を知るにはこうした歴史の地層を地道に探るしかないのだと思わされる】


    《有益・有意義な情報の発見》

    【メタナイト 幸運:70以下で成功】dice1d100=70 (70)

  • 459スレ主23/05/21(日) 22:53:31

    (NGワードに引っ掛かりまくりました…こんな古い差別用語もきちんと禁じている管理人さん偉いですね

    ■には「多」が入ります 昔の言葉、現代では容認できない不道徳な慣習として描写しているので、ひとまず常識を逸脱した表現にはなっていない…と思うのですが、容認しかねるなどのご指摘などが入った場合、このくだりは消します)




    【かつてこの村で起きたおおよその出来事は理解したが、舟獲鬼――ショゴスの詳細は依然として掴めない。

     虱潰しに手掛かりを探して書物を捲っていたあなただったが、覚えのある文字列が目に留まった。


     ――『河原者』『穢■』『皮田』『物吉』……書き連ねられたそれらの語句の上に『賤者考』と記してある】


    メタナイト「(……どこかで……そうだ、巫女の名にあった)」


    【賤者――それが差別を被っている民を指すであろう事に、あなたはすぐさま思い至った。黙々と目を通す。


    『河原者』…河原などに住み着いていた者達の呼称。家畜の処理や革皮加工業などの穢■、庭者、旅芸人や役者など。

    『穢■』…鷹の餌となる畜肉を扱う、犬追物の犬を育てるなどした者。のちに屠殺や革皮加工も請け負った。『皮田』『皮多』とも。

    『物吉』…「物吉(めでたい)」と叫んで物乞いをする癩者の集まり。

    『清目』……ケガレを扱う者。触穢が生じる物の処理と清掃、行刑役の執行などを行った。……】


    《違和感》《連想・想起判定》

    【メタナイト アイデア:70以下で成功】dice1d100=97 (97)

  • 460スレ主23/05/21(日) 23:11:40

    【メタナイト:fumble…】
    【……これは一体どういう事なのか、あなたは理解しかねた。
     人柱を立てていた頃ならいざ知らず、片目の魚を育て、祭りの日に祈りを捧げるだけの巫女ならば、わざわざ蔑んでいる身分の相手に任せる必要がどこにあったのだろう。たしか最初の辺りには、幣原と天路と瑜伽の名が順繰りに並んでいたはずだ。
     被差別民に行わせる理由でもあるのだろうか――と、あなたは途中までは冷静に考えていた。
     ……怒りが思考を追いやってしまうまでは】

    メタナイト「(人の身分に貴賤、それも生まれつきの職業や病によってのものだと?……不愉快極まる話だ。
     彼等を排斥した者達は革の製品を使わなかったのか。触穢?人を葬る役割が尊くないとでも言うつもりか。
     ……病に苦しむ者達を追いやり、物乞いとして暮らさせて、誰もそこに恥を覚えなかったのか?
     その狂った時代が、一体どれだけの間続いていたというのだ……)」

    【あなたはあなたの怒りが落ち着くまで、その場を動く事ができなかった。
     ――日はいつの間にか暮れていた】

  • 461スレ主23/05/21(日) 23:28:11

    ※隠坊…遺体を荼毘に付す、墓守を務めるなどした者の呼称。奴僕身分の寺の下男や「清目」「清目丸」などと呼ばれた被差別民が請け負っていた。蔑称的な使われ方が多かったため、現在では差別用語の一つである。
    ※癩者…ハンセン病患者のこと。長らく不当な差別を受けていた。物乞いを意味する「かったい」という言葉で呼称されることもあった
    ※賤者考…本居内遠氏が江戸時代に記した同名の制度考証書があります。内容の一部を参考にしましたが、上記の文中で同じ語句を用いたのは「賤/民考」と打ち込んだところNGだったためです。歴史と価値観の軌跡自体は語り継がれていくべきだとしても、継がれずに廃れゆくべき言葉というのもあるのかも知れません

  • 462スレ主23/05/21(日) 23:38:48

    【2日目午後探索/1ヶ所目】

    《デデデ大王・バンワド組》行き先:【開架書庫】


    【黒蓮寺に行く道中、あなたたちは書庫に立ち寄った。

     知りたいことはあらかた調べた後であるが、何か未知の事柄でも知れれば御の字だ】


    《有益・有意義な情報の発見》

    【デデデ大王 幸運:50以下で成功】dice1d100=45 (45)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=100 (100)


    《内容は》

    dice1d2=1 (1)

    ①被差別民の呼称について

    ②寺にまつわる事

  • 463スレ主23/05/21(日) 23:55:13

    (今日の出目荒れてますね…

    あと>>438>>449>>458>>462で2日目を3日目って書き間違え続けてましたね どうして途中で気付かなかったんですかねこの超絶あんぽんたんスレ主は)




    【バンダナワドルディ:fumble…】


    ▼《バンダナワドルディ》

    【……本を開いたら、あなたの手にそこそこ大きく育った紙魚(※シミ。紙の糊などを食べる虫。昆虫には珍しい無変態。動きがフナムシ)が落ちてきた】


    バンワド「……!?……!!?」


    《手をブンブン振っても取れないし這ってるし挙動がキモい SANc0/1》

    【バンワド Sanity:64以下で成功】dice1d100=47 (47)

  • 464スレ主23/05/22(月) 00:11:10

    バンワド「(ブンブンブンブン)……!」

    デデデ「……オレさまの部下ともあろう者が、虫相手に劣勢になるんじゃない(ひょいポイ)」

    バンワド「……!あ、ありがとうございます……!ボク、すごく久しぶりに尊敬の気持ちで一杯です!」

    デデデ「正直は美徳かも知れんがいっぺんひっぱたいてもいいか?」


    ▼《デデデ大王》

    【成功:あなたは被差別民の呼称が記された書を見つけた。……どこかで聞いた語句が混じっている気がする】


    《違和感》《連想・想起判定/断片情報》

    【デデデ大王 アイデア2/3 :40以下で成功】dice1d100=38 (38)

  • 465スレ主23/05/22(月) 00:30:50

    【成功】
    デデデ「……おかしくないか?」
    バンワド「え?」
    デデデ「見ろ。――メタナイトが神社で見つけた、巫女の名の記録簿にあった言葉が混じってる。
     つまり、蔑んで差別してた相手に巫女をやらせている。……変だろう?人柱を出してたのは有力者の家だって話だが、だったら同じようにする方が自然じゃないか。上に立つ側が引き受ければ、土地への貢献だとか、負ってる責任の証明になる。そうやって権威を見せつけるのが常だろうに、有力者がわざわざ役目を下りてる訳だ。しかも途中から。……どうにもキナ臭いな」

    【あなたは頭を捻った。どうにも腑に落ちない。
     ――重要な役目を賤者に押し付けた、その理由は一体何だろうか。話に聞いた限りでは、押し付けたくなるような内容ではなかった。
     ……少なくとも、これまでに聞いた限りでは】

  • 466スレ主23/05/22(月) 00:31:32

    (本日はここまでです また明日再開します)

  • 467二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 08:46:31

    メタナイトの地雷の内容だよなそりゃ

  • 468二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 08:48:21

    保守 やたらファンブル多かったな……。

  • 469二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 19:09:01

    保守

  • 470スレ主23/05/22(月) 21:07:52

    (保守ありがとうございました 再開します

    またもや仕事の都合で早寝なので、今日は少し短くなります…済みません)




    【3日目午後探索】

    《デデデ大王・バンワド組》行き先:【黒蓮寺】


    【寺まわりは一層笹が茂っており、曲がり角ごとにあなたたちの視野を遮るような有様だ。

     しかし灌木混じりの笹地を抜けた先は急にひらかれ、四脚門の甍(いらか)の向こうに、美しく錆び果てた緑青の屋根が空へと秀でているのが露わになる。

     ……誰かしら境内に居るだろうか?あなたたちは辺りを見渡した】


    《人探し》

    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=3 (3)

    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=65 (65)

  • 471二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 21:31:13

    初手クリ草

  • 472スレ主23/05/22(月) 21:48:01

    【両者成功】

    【デデデ大王:critical!】


    ???「あ……こ、こんにちは。参拝にいらしたのですか?」


    ▼《デデデ大王》

    【――山門をくぐってすぐの所で、あなたは女性と目が合った。気の弱い性質なのか、俯きがちに肩をすぼめて少し縮こまったまま、彼女は小さめの声で話し掛けてくる】


    デデデ「うん、まあ……観光も兼ねてってとこだ。変わった祭りなんかもあるようだし、昔話やら風習やらが面白いと聞いたんでな」

    ???「あ、そういうことなのですね……。あの、でしたら丁度良いかも知れません。

     その……曝涼を行っていますので」

    バンワド「バクリョウ……って何ですか?」

    ???「ええと、あの、虫干し……虫干しのことです。普段は閉め切っている蔵や法堂を解放して、内に風を通しております。

     書画や輪蔵のある経堂にも立ち入れますので、よろしければご観覧下さい……」

    デデデ「へえ、それは……良い機会だな」

    ???「そう、そうなのですよ……何しろ、黒慧法師の遺された墨跡などもあるのですから。……あ、わたくし、御本尊様の御身を拭いに参るところですので、細かなご案内ができず申し訳ありませんけれど。ご自由に見て回って頂いて構いませんので、どうぞ……」


    【何度か小さく頭を下げてから、女性は静々と仏堂へ向かっていった】


    バンワド「……アマジ・ネネさん……でしょうか。聞きそびれちゃいました」

    デデデ「だと思うが……にしても、貴重品ばっかりだろうに、自由に見ていいとは何やら不思議だな。こっちとしては助かるが」


    《気付き》

    【デデデ大王 アイデア:60以下で成功】dice1d100=72 (72)

    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=48 (48)

  • 473スレ主23/05/22(月) 21:59:44

    【成功:バンダナワドルディ】

    バンワド「……あの人、きっと、不用心かもとか考えてないんだと思います」
    デデデ「んん?……そんなうちの国民みたいな思考で暮らせるか?ここで……」
    バンワド「いえ、考え方自体がそうって訳じゃなくて、何て言うか。ボクの気のせいかも知れませんけど。
     ――なんだか、すごーく嬉しそうに、幸せそうに見えたので。浮かれちゃって、色々と気付いてないんじゃないかなって……」

  • 474スレ主23/05/22(月) 22:00:44

    (短くて申し訳ないです また明日再開します)

  • 475二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 07:27:13

    ほしゅ

  • 476二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 17:49:53

    保守

  • 477二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 18:33:35

    このレスは削除されています

  • 478二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:42:15

    情報むっちゃ集まってやがる

  • 479スレ主23/05/23(火) 22:22:35

    (保守ありがとうございました 再開します
     以下は前回分の注釈です)

    ※墨跡…筆の跡、筆跡という意味だが、特に毛筆による禅僧の書跡を指す。
    ※輪蔵…転輪蔵。経典を納める経庫を回転式にしたもの。中には一切経(大蔵経とも。経《釈迦の教え》・律《教団の規律》・論《仏弟子達の注解》の三蔵や、その他釈疏を含む目録・史伝・雑部といった経典の総称)が納められ、一回転させると全ての経典を唱えたのと同じ功徳が得られるという。

  • 480スレ主23/05/23(火) 22:29:50

    【3日目午後探索】

    《デデデ大王・バンワド組》探索開始:【黒蓮寺(経庫・経堂)】


    【…山門から仏堂へ続く道を逸れ、枯山水の庭の脇を過ぎる。

     奥の納骨堂の更に先に、二重の方形屋根を戴いた経堂と、校倉造の小さな経庫は重々しく佇んでいた。冴え冴えと白い漆喰壁と、歳月に磨かれ黒ばんだ材の対照的な並びが日差しの下に映えている。

     あなたたちは


    dice1d2=1 (1)

    ①経庫から

    ②経堂から


     調べることにした】

  • 481スレ主23/05/23(火) 22:46:44

    《黒蓮寺・経庫》

    【両開きの木製扉はいつ設えたものなのか、罅(ひび)と曲がりが甚だしく見るからに歪んでいる。今は開け放されているが、開閉に手こずりそうな状態だ。

     しかし、内部は古びているものの意外と小綺麗で、黴や埃臭さなどは感じない。虫干し中で掃除して間もない事を考慮しても、よほど普段の手入れが行き届いているのだろうと思われた。

     収納は掛け軸や絵画の棚と書棚で分かれている】


    【デデデ大王 図書館:75以下で成功】dice1d100=16 (16)

    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=2 (2)

  • 482スレ主23/05/23(火) 22:53:13

    (クリティカル処理につき少々お待ち下さい バンワドの決定的成功はこれで4度目ですね…)

  • 483スレ主23/05/23(火) 23:15:50

    【デデデ大王:成功】

    【バンワド:critical!】


    ▼《デデデ大王》

    【あなたは書棚を調べた。……達筆すぎて読みにくいものが多いが、禅語や法語、和歌、書簡など、ある程度仕分けされてしまってあるようだ。

     整頓されている分、装丁や納めてある場所で希少性や重要度が測り易い。あなたは


    dice1d2=2 (2)

    ①「沼篭明神御祭禮為損始末覚書(ぬごもりみょうじんごさいれいしそこないしまつおぼえがき)」

    ②「式次第各祭儀手引」


     という書を手に取ってみた】

  • 484スレ主23/05/23(火) 23:33:45

    【『式次第各祭儀手引』

     ……題からして達筆だったそれの中身は、やはりくずし字の、それも白文に近い文章だった。

     どうして異星語の古文書と睨み合わねばならないのかと、取り組む前から面倒が勝ってくる。宿に帰って氷菓でも食べたい。

     ――が、これだけ首を突っ込んだ後では、もう投げ出す気にもなれなかった】


    《解読》

    【デデデ大王 知識2/3:50で成功】dice1d100=69 (69)

  • 485スレ主23/05/24(水) 00:14:29

    ▼《デデデ大王》
    【失敗:分かる言葉を拾っていったところ、以前に見た祭儀手引きと同じような事が書かれているページは見つけ出せた。
     ……ただ、知っている語句と知らない語句が入り混じっている上、読めない部分が多すぎる。この場で読み解くのは難しい】

    ▼《バンダナワドルディ》
    【あなたは絵画や掛け軸の棚を調べてみた。
     堅苦しいものばかりかと思いきや、たとえ話を図解したものや風刺画らしき図と詩などもあり、受ける印象は多岐に渡る。
     ……途中、ふと開いてみた絵巻に、奇妙な様子が描かれていた。

     ひとりの僧が墓地の堂の外に立っている。
     ――そして、その僧の向かいで、一体の骸骨が気さくに手を挙げているのだ。
     更にページをめくると、複数の骸骨が出てくる。彼等は生者のように振るまい、飲めや歌えの騒ぎを楽しんでいる。
     挙げ句にひとりの骸骨が病に倒れ、遺された伴侶の骸骨は出家する。律儀にも、剃髪するような仕草で頭蓋骨に刃まで添えて。
     最後の絵では、死した骸骨が――元より骸骨でありながら、きちんと荼毘に付されていた】

    バンワド「……?」

    【くずし字が難しく、絵の前後にある文の意味はよく分からないが、もし読めても内容を理解できる気がしない。
     疑問符ばかりの頭を振って、あなたは本を戻そうとした。

     ……絵巻が収まっていた場所の奥に、書状を包んでいるらしき形状の懸紙が隠すようにしてしまわれているのをあなたは見留めた】

  • 486スレ主23/05/24(水) 00:29:32

    (本日はここまでです また明日再開します)

    ※方形屋根…ほうぎょうやね。宝形造のこと。大棟を作らず、屋根の頂部を中心に角度と各面の形を同じくした寄棟屋根。
    ※校倉造…あぜくらづくり。高床式で柱を用いず、三角断面の木材を井桁に組んで積み上げ壁面を作る古式の建築様式。
    ※奇妙な絵巻…『一休骸骨』。僧がまどろみの中で目撃した「生者のように暮らし、所帯を持ち、死して弔われる」骸骨の話を通して、「生死一如(生と死は隔てられておらず、一つの物事の表裏であり、悟りに到れば区別する必要もない)」という仏の教えを表わしている。「何事もみないつはりの世なりけり 死ぬるといふもまことならねば…」

  • 487二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 07:29:43

    バンワド強い

  • 488二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 15:22:55

    保守

  • 489二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 19:34:43

    保守

  • 490二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 22:29:57

    (保守ありがとうございました 再開します)




    バンワド「……大王、こっちの棚の奥から何か出てきました」

    デデデ「うん?……封筒みたいに包んであるな。中は――手紙か?」


    【あなたたちは懸紙を解き、折り畳まれていた紙を広げた。

     ……全部で四枚ある。同じ文面で宛名の違う三枚と、一枚のやや上等で大きい紙。

     前者は普通の書簡に見えるが、後者は何やら詩のようなものが大きく書き付けてあった。


    『人如是

     魔如是

     畢竟生死如夢幻

     皆無明罪犯弥天

     喝一喝』】


    《…これは何だろう》

    【デデデ大王 知識1/2 :38以下で成功】dice1d100=97 (97)

    【バンワド 知識1/2 :30以下で成功】dice1d100=42 (42)

  • 491スレ主23/05/24(水) 22:49:56

    【デデデ大王:fumble…】


    デデデ「……何が何だかちっとも分からん。ええい、考えすぎで頭が痛くなりそうだぞ……。

     ――よし。オレさまはここらでちょっと休憩するから、先に経堂とやらを見てきてくれ」

    バンワド「え、ボクだけでですか?うーん……余計分かんないことが増えそうですけど、じゃあ、行ってみます……」


    【※能動的な技能判定を2回行うまでの間、ワドルディの一人行動となります】


    《黒蓮寺・経堂》

    【堂内の中央に、古めかしい転輪蔵が据えられている。……回しただけで功徳が積めていいものなのだろうか】


    【バンワド 目星:65以下で成功】dice1d100=42 (42)

  • 492二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 23:40:48

    このレスは削除されています

  • 493スレ主23/05/24(水) 23:42:10

    【成功:あなたは転輪蔵を見上げた。視界に天井も映り込む。

     ……大きな天井画が一杯に描いてあった。

     意匠は星図である。方角が書かれた金の円環で縁取られた内側に、藍色をした星の海がある。白点と線で表わされた星座、銀や朱で円く描かれた惑星、絵の具だけでなく彫刻や蒔絵の技法も用いられている優美な画だ。

     宇宙の色合いにはグラデーションが掛かっている。絵の中央に行くほど藍色は暗くなり、真ん中はほぼ漆黒だった。その濃淡もまた美しく仕上がっているが――妙なのは、深淵の色をした中心部に、星図らしからぬ奇怪な絵が描き込まれていることだった。


     深淵の底で、不定形の何かが輪状に群れをなしている。……踊り狂っているのだと、あなたは何故か直感でそう思った。

     群舞に混じって、名状しがたい姿をした者共が楽器を奏でている。彼等が持っているのは笛と太鼓だ。

     彼等は蠢き取り巻いている。中心に座す、更に奇怪な存在を。


     それは宇宙の中心に横たわっていた。横たわったまま、ただ泡のように沸き立ち、ただ呪うように虚無を噛み散らしていた。

     意志も知性も窺えない。定まった形も持っていない。闇の最下層にあってなお、それは闇より深い暗影だった。

     ……あくまでも絵だ、単なる奇怪な絵でありながら、何故そんな風に感じてしまうのか、あなたには分からない。

     分からないけれど、眺めているとそこに実際の宇宙を錯覚する絵だった。――宇宙の核を、感覚する絵だった。


     いつの間にか踊り子が揺らめいて見えてくる。単調なかそけき笛の音が、くぐもった太鼓の乱打が聞こえてくる。

     宇宙の深層、時空を越えた虚空の果ての奥底で、沸き立つ王の呪詛と彼のための調べは永遠に続いている……】


    《魅され具合》

    【バンワド POW×5 :65以下で成功】dice1d100=58 (58)

  • 494スレ主23/05/24(水) 23:52:10

    >>492に誤字があったため修正しました

     ちなみにこの天井画は人間の探索者だとPOW×4で判定かつ成功してもSANc1/1d3です)




    バンワド「(なんか……色使いは綺麗なのに気持ち悪い絵だなぁ)」


    【あなたは奇怪な天井画から目を離し、悪夢めいた印象を振り払うように頭を振った。

     ……次に視線をやった時、そこには普通の星図が描いてあるだけだった】


    バンワド「え、あれ?……何だったんだろう」


    【――訳が分からないが、考えても仕方がない。

     あなたは気を取り直して辺りを調べてみた】


    【バンワド 幸運:65以下で成功】dice1d100=2 (2)

  • 495スレ主23/05/24(水) 23:55:11

    (???????
     ……バンダナくんの5度目のクリティカル処理を考えてきますので、今日はひとまずここまでとさせて下さい)

  • 496二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 00:40:22

    バンワドはあと4回クリティカルを出しそうw

  • 497二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 06:59:42

    カービィキャラsanがへらねぇ・・

  • 498二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 14:09:00

    保守

  • 499二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 21:00:46

    カービィたちかわいいだけで神話神話生物ととくに違う点がないからな…

  • 500スレ主23/05/25(木) 22:12:35

    (保守ありがとうございました 再開します
     本日も仕事の都合で短め&クリティカル報酬の追加情報ばかりでダイスが入らず文章ばかりです…ご容赦下さい)



    ▼《バンダナワドルディ》
    【調べるにしても、この経堂には中央に座す輪蔵の他にものも見当たらない。
     中の経典を出すのは憚られるし、出したところで読めない字しか並んでいないだろうと思われた。
     つくづく、この蔵を一回転させるだけで中身を唱えたのと同じというのは奇妙な理屈だ。
     あなたは回してみようかと手を伸べた。六角柱をした経架を機軸と繋ぐ台座の、一段迫り出している外枠に触れた。
     ――凹凸の多い手触りが、枠に彫り込まれた文字の存在をあなたに教えた。


    『我已経従二千五百年的黒暗中醒来 我被賦予了圣諭 来自一箇不属于這顆星的土地』


     ……さっきから読めない文字ばかりだ。あなたは溜息を落とした】

    ???「――『我は二千と五百年の闇から目覚めけり、我はこの星ならぬ地より詔(みことのり)を預かれり』……ですよ」

    【すぐ後ろから声がして、あなたは弾かれたように振り向いた。
     白い作務衣に野袴を履いた、柔和そうな壮年の小男が近くに立っていた。……メタナイトが言っていた寺男だろうか?】

  • 501スレ主23/05/25(木) 22:24:37

    バンワド「ええと――フギョウ、さん……ですか?」
    寺男「おや、騎士殿からお聞きでしたか。覚えて頂き勿体のう存じます。
     急に話し掛けて驚かせてしまいましたかな」
    バンワド「あ、いえ!……ところで、今の言葉って……」
    寺男「さて、ずっと昔に彫り込まれたようですが、意味までは伝わっておらんのです。一説には黒慧法師の手によるものだと言われておりますが、そうであれば只人(ただびと)にはおいそれと解せますまい」
    バンワド「その、でも――読めるんですよね?……墨の、崩してある文字も読めますか?」
    寺男「おお、ここの書画墨跡に興味がお有りですか。でしたら……すぐに覚えるのは難しいでしょうが、寧々殿が翻刻用の解読辞典をお持ちですよ。彼女は実に熱心でしてね。経庫の掃除や整頓の都度、書を読み解いておるのです」
    バンワド「……その辞典、借りられるんですか?」
    寺男「境内から持ち出さず、経庫で使うだけであれば、頼めば応じてくれましょう」
    バンワド「それなら、ボク、ちょっとお願いしてみます。ありがとうございました、フギョウさん」

    【いえいえ、と伏行は柔和な笑みを崩さずに頭を下げる。ぺこぺことお辞儀を返して、あなたは天路寧々がいるであろう仏堂へ向かった。

     ……正面の桟唐戸が開いている。中を覗き込んだが、内部にはただひとり、三つ目の黒い仏像がじっと座しているのみである。
     腿の上に反対側の足を乗せての足組み。手のひらを上にして両手の指を重ね、親指の先を合わせた印相。あなたはそれらの姿勢が意味するところをしらないが、おごそかな雰囲気を感じ取った。

     ――その時、仏像の背後に据えられた壁の向こうから、ひそやかな笑い声が聞こえた気がした】

  • 502スレ主23/05/25(木) 22:41:58

    バンワド「……ネネさん?」
    ???「――あら、どうされました?」

    【境内で会った女性の声がそう答えた。やはり彼女が天路寧々であるらしい】

    寺の娘「ご用でしたら、外陣に上がってお待ち下さい。
     ――ああ、でも、折角です。縁を回って、後戸の側においでになりますか?内陣に踏み入らなければ通って構いませんので……」
    バンワド「あ、はい。……ゲジンとナイジンってどこですか?」
    寺の娘「中央に柱が四本ありますでしょう。その柱より内側には寺の者しか立ち入れません。わたくしは今、御仏の背後に控えた来迎壁の裏手におりますから、側面の広縁を通ってこちらへどうぞ」

    【――言われるがまま、あなたは外縁部を通って、脇から仏殿の奥に踏み入った。
     来迎壁と呼ぶらしい、仏像の後ろに据えてある仕切り壁の反対側で、天路寧々は何かの作業に没頭していた。

     ……あなたはふいに視線を感じた。天路寧々の方からだ。
     しかし彼女はこちらを見向きもせず、一心に手にした何かを拭いている。布で磨き上げようとしているような丁寧さで。

     それは黄色っぽい金属製の奇妙な箱だった。風変わりな浅い浮彫が全体に施してある。蓋は開いており、鉱石らしき球体――否、多数の微細な不整形の表面から構成された、赤い条線を持つ漆黒の多面体が収めてあった。
     特異な結晶の一種なのか、鉱物を高度に研磨し彫刻を施した人工物なのか、微弱な燐光を放つそれの正体は窺い知れない。その多面体は中央に巻き付いた金属の帯と、七本の奇妙な意匠を持つ棒で底から浮かしてあって、支持棒は内壁の角に固定されていた。

     揺らめく輝きを有する多面体の表面は、あらゆるものを映し出しそうなほど神秘的で、同時にこちら側のあらゆるものを見透かしている何かの眼のようである。――視線の主はあの多面体ではないだろうかと、あなたは既に半ば確信していた】

  • 503スレ主23/05/25(木) 22:57:23

    (本日はここまでとさせて頂きます また明日再開します)

    ※桟唐戸…さんからと。框(かまち)の枠の中に縦桟と横桟を組み、その間に薄板をはめた扉。禅宗を始め、多くの寺院で用いられている。
    ※『腿の上に反対側の足を~』…結跏趺坐(けっかふざ)。腿に反対の足の甲がつく座禅の足組み。修行僧は左足が上にくる「降魔坐」、悟りに到った者は右足が上にくる「吉祥坐」で組む。仏像は吉祥座がほとんどである。
    ※『手のひらを上に~』…禅定印。瞑想の印相。降魔坐では左手指を、吉祥坐では右手指を上にして重ねる。

  • 504二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 23:11:51

    か…輝くトラペゾ…

  • 505二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 08:33:24

    保守

  • 506二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 10:14:51

    闇にさまようものってそういや最弱コピーライトが特攻だよね

  • 507二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 20:29:29

    保守

  • 508スレ主23/05/26(金) 22:22:45

    (保守ありがとうございました 再開します

     アーティファクトが出てきてもSANcどころか混乱さえしない面子なのをじわじわ実感する今日この頃……)




    バンワド「ネネさん、それ……


    dice1d2=1 (1)

    ①生き物だったりします?」

    ②マジックアイテムですか?」

  • 509スレ主23/05/26(金) 22:33:06

    【あなたの問いに、天路寧々はことりと首を傾けてから微笑んだ】

    寺の娘「……視線を感じましたか」
    バンワド「はい、さっきからだいぶ……」
    寺の娘「これは『輝ける偏菱多面体(へんりょうためんたい)』と呼ばれる、黒蓮寺の什宝です。
     廼阿様……黒慧法師が遺されたもののひとつ……。
     全ての面が、あらゆる異界、あらゆる時空を映し出す窓なのですよ……ふふっ」
    バンワド「窓なんですか。……あんまり一気に見えたら混乱しちゃいそうだなあ」
    寺の娘「大丈夫です、ひとつの窓をじっと見れば、その異界の風景のみが心を通して浮かび上がります。
     ただ、窓ですから、向こう側から覗かれたりもしますけれど……。視線を感じるのはそのためですね」
    バンワド「えっ?……ちょっと怖いですね」
    寺の娘「ふふ、そうですか?わたくしは見入ってしまいます……。信じがたい程にわたくしどもの道理から隔絶した世界を、絶えず心に映してくれる不思議な石ですよ……。
     ――そう、そう、ご用がお有りでしたでしょうか?わたくし、石に夢中ですっかり忘れてしまう所でした……」
    バンワド「あ、はい。あの……せっかく経庫を観覧させて頂いてるので、書かれていることが読めるように、辞典を貸して貰えますか?」
    寺の娘「まあ――興味を持って下さったのですね。嬉しいです……。
     持って参りますので、そちらで少々お待ち下さい」

  • 510スレ主23/05/26(金) 23:11:11

    【天路寧々は静かに立ち上がり、箱を残して仏堂を出て行った。
     ……多面体の収まった箱は、来迎壁の真裏に祀られていた、表の本尊より一回り小さな仏像の手元に置かれている。
     それが本来の置き場所なのだろうとあなたは思った。

     ――手元、と呼ぶのは表現として正しいのか、あなたは少し迷う。
     表のそれよりも、更に変わった姿をしている仏像だった。
     煙か炎を模した風な、ゆらめきたなびいている体。鼻も口もない顔に開いた、赤く燃え上がっている三つの眼。
     皮膜と爪の付いた巨大な翼だけがはっきりとした輪郭を持っていた。
     草の根のように枝分かれした黒い触腕の一対が、印相を結ぶように胸の前で組まれている。下方で足組みに見えなくもない形を取っている触腕もある。手足の姿勢は、表の黒仏とは違っていた。
     座禅の姿勢から片膝を立て、膝部分に触腕を一本置き、両の足裏を合わせた坐像である。ゆるやかに伸ばされた触腕の先に、例の箱が載っているのだった。胸の前の触腕は先端の分岐を指に見立てて、親指と他の指で輪を作っている。
     あまり神聖な感じはしないが、底知れない雰囲気の像だった。

     ……天路寧々が戻ってきたので、あなたは奇怪な仏像から視線を外した】

    寺の娘「お待たせ致しました。お役に立つと良いのですが……」
    バンワド「ありがとうございます。帰り際にこちらへお返しする形で大丈夫ですか?ちょっと遅くなるかもですけど」
    寺の娘「はい、それで結構です。……ゆっくりとご覧になって下さい。死蔵されたままでは、廼阿様の智慧も意味を持ちませんから、ね……」

    【独り言ちる調子で呟くと、天路寧々は恭しい手つきで再び多面体の箱を持ち上げた。
     ……彼女は終始、夢見るような目をしていた】

  • 511スレ主23/05/26(金) 23:48:56

    ▼《バンダナワドルディ》
    【あなたが辞典を持って経庫に戻ってみると、デデデ大王は隅で壁際に凭れ掛かり、懸紙に包まれていたあの詩を訝しげに眺めていた】

    バンワド「……大王?」
    デデデ「おう、戻ったか。……分厚い辞典だな。やっぱり簡単にはいかんよな」
    バンワド「――あれ?ボク、辞典取ってくるって言いましたっけ」
    デデデ「寺男から聞いた。これについても教わったぞ」

    【詩の紙をぺらぺらと振って大王が言う。……自慢げでないのが引っ掛かった】

    バンワド「悪い意味だったりしたんですか?」
    デデデ「悪いというか……。これは遺偈(ゆいげ)とか言う、僧が末期に門弟やらに残す辞世の言葉らしいんだが。
    『人如是(人かくの如し)、魔如是(魔かくの如し)、畢竟生死如夢幻(畢竟生死は夢幻の如し)、皆無明罪犯弥天(皆無明にして罪犯天にわたる)、喝一喝』……。
     ……ええと、何だったか。畢竟(ひっきょう)は『つまるところ』って意味で、無明(むみょう)は『心の弱さに惑わされて真実が見えない』……?とか何とか、まあそんな状態のことらしい。
     偉い坊さんが遺したにしては、悲観的というか、なんか投げやりだろう?」
    バンワド「……ですね。それ、黒慧法師って人の遺偈なんですか?」
    デデデ「らしいが。……ふん、こんな拗ねたような詩を作る奴が、どうやってこの村の事件や問題を色々上手いこと解決したんだか……」

  • 512スレ主23/05/26(金) 23:55:55

    (本日はここまでとします また明日再開します)

    ※什宝…宝として秘蔵する器物。
    ※「座禅の姿勢から片膝を立て~」…輪王坐。立てるのは右膝。左足は自己を、右足は仏を表す。仏の智慧で自己を抑えるという意味合いを持つ姿勢。
    ※「親指と他の指で輪を作っている」…転法輪印。説法の際の印相。教義によって聞き手の心身を清め、真理を説く印相。

  • 513二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 06:28:47

    アーティファクト見慣れてるからねぇ

  • 514二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 16:30:16

    ワープスターもスターロッドもアーティファクトみたいなもんだしな

  • 515スレ主23/05/27(土) 22:06:14

    (保守ありがとうございました
     諸事情によりただ今帰宅いたしました 少々お待ち下さい)

  • 516スレ主23/05/27(土) 22:38:56

    【3日目午後探索】

    《デデデ大王・バンワド組》探索継続:【黒蓮寺(経庫・経堂)】


    ▼《デデデ大王》

    【バンダナワドルディから辞書を受け取ったあなたは、改めて


    dice1d2=1 (1)

    ①『式次第各祭儀手引』から

    ②隠されていた書簡から


     読み解いてみることにした】


    《解読》

    【デデデ大王 知識:75以下で成功】dice1d100=71 (71)


    ▼《バンダナワドルディ》

    【……重要そうなものは大王が読み解いているので、あなたは手持ち無沙汰だ】


    dice1d2=1 (1)

    ①【天路寧々ともう少し話をしてみようか?】

    ②【もう一度経庫の中を調べてみようか?】

  • 517スレ主23/05/27(土) 23:26:27

    デデデ「――よし、どうにか読めそうだ。だが、終わる頃には日が暮れるな、これは……」

    バンワド「それじゃあ……ボク、その間にネネさんからもう少し話を聞いてみます」

    デデデ「何か知ってそうだったのか?」

    バンワド「そうですね……なんだか、このお寺自体に色々ありそうな感じです。

     黒慧法師って人は、やっぱり魔術師だったみたいだし」

    デデデ「そうか。じゃあそっちは任せるぞ」


    ▼《バンダナワドルディ》

    【天路寧々がまだ内陣の裏手に居ると想定し、あなたは後戸から中を覗き込んだ。

     ……彼女はなおも多面体を磨いていた。時折そっと掲げ持ち、見入っては嬉しげに笑っている】


    バンワド「……ネネさん」

    寺の娘「――あら、あら、どうされましたか?」

    バンワド「ええと……ちょっと気になることがあったので。もし時間があればお話を聞きたいなあと」

    寺の娘「はい、このままで出来るお話ならば、差し支えございませんよ……」

    バンワド「あの――」


    dice1d6=2 (2)

    ①幽霊のこと

    ②沼篭明神のこと

    ③仏像のこと

    ④星図のこと

    ⑤遺偈のこと

    ⑥安価

  • 518スレ主23/05/28(日) 00:55:57

    【あなたが明神について尋ねると、天路寧々は一瞥もくれないまま穏やかに返事をした】

    寺の娘「明神様は沼から麓までの一帯を水害からお守り下さっています。有難いことです」
    バンワド「……あの、お祭りが始まる前は、人を食べる魔物でもあったんですよね?
     ……今は大丈夫なんですか?」

    【あなたは主君が引きずり込まれた瞬間を目の当たりにしている。おとなしい存在には見えなかった。
     一呼吸分の間を開けてから、彼女はあなたの問いに応じた】

    寺の娘「今は、明神様は水から上がれないとの事ですよ」
    バンワド「――昔は上がれたんですか?」
    寺の娘「そのように伝わっております。明神様は廼阿様によって水底に縛められたと。魔性の面を封じつつ神として祀り、水神としての性のみを強く残しておくことで、闇雲に退治ることなく司る領分のみ変えさせて頂いたと……」
    バンワド「じゃあ、水に入ったら危ない……ですか?」
    寺の娘「ふふ、伝承でございますよ。子供たちは淵や川に入って平気で遊びます。
     ……ああ、沼には入るなと昔から伝わっておりますけれど、言われずともそんな畏れ多いことをする者はおりませんし……」
    バンワド「……そうですよね!」
    寺の娘「それにしても……天狗に使役されていたモノが守り神となったとは、本当に面白い逸話です……」
    バンワド「面白い、ですか?」
    寺の娘「ええ……。
     そも、天狗は、古くは天に近い山奥に棲まう狗(いぬ)のような妖怪と言われていたのです。
     それがいつしか山神だとか、鬼だとか、山に潜む得体の知れない存在として畏れられ、修験者……山伏と結び付けられるようになりました。
     堕落した修験者の姿であり、仏の教えに対立する魔道の者であると。
     ――ただ、この観念は元々、山伏と寺の関係性から生じています……」

  • 519スレ主23/05/28(日) 01:00:35

    バンワド「お寺との関係?」
    寺の娘「山岳信仰は仏の教えが伝わる前からフソウに根付いていた、古々しい信仰です……。
     ですが、後からやってきた寺院が大きな力を持つようになると、彼等は有り方を変えざるを得なくなりました。
     迎合し仏道に入るか、逆らって山々を放浪するか……。
     どちらにせよ、彼等は仏の力に敗れた魔性――鬼としての面を与えられました。故にこそ彼等は天狗となったのです。
     ――神に仕える山伏が天狗となったのに、天狗に使われていたモノがこの地の神なのです。巡り合わせとは数奇なものですね……」
    バンワド「……お伽噺みたいに言い換えただけの、本当の歴史が関係してるんですね」
    寺の娘「ええ、何も無いところからは何も生じません……。
     かと言って、在りさえすれば正しく捉え、理解できる訳でもありません。
     鬼とは『隠(おぬ)』、姿が見えず正体の掴めない、この世ならざるものを指す言葉でした。
     分からないこと、忘れたいこと、曖昧にしておきたいこと……。真実など、人の都合でいかようにも歪み、掻き消えてしまうものです。
     ……ふふ、けれど、一切の諸法はただ心の現われ……。世界とは己の心の内に他ならず、確かな存在は心だけだとも言いますね。
     であれば――真実など、元より各々の認識の上にしか在りはしないのかも知れませんが……」
    バンワド「……えーっと、全然わかんないです」
    寺の娘「それで良いのです。分かった、と思ってしまうよりは、遙かに良いことですよ……ふふっ」
    バンワド「(……お寺の人の話って難しいなあ……)」

  • 520スレ主23/05/28(日) 01:03:47

    (本日はここまでです また明日再開します
     気付けば開始から一ヶ月が経過いたしました…クリアまで気長にやっていきますので今後ともよろしくお願いします)

  • 521二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 05:45:22

    保守

  • 522二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 16:57:56

    保守

  • 523スレ主23/05/28(日) 22:36:27

    (保守ありがとうございました

     明日の用事が増えてしまい早寝するので、申し訳ありませんが今日はお休みです……

     バンワドが天路寧々に行う質問の内容だけ決定しておきます)


    《数字が小さい順に2つ質問》

    【幽霊のこと】dice1d100=80 (80)

    【仏像のこと】dice1d100=99 (99)

    【星図のこと】dice1d100=7 (7)

    【遺偈のこと】dice1d100=49 (49)

    【安価】dice1d100=40 (40)

  • 524スレ主23/05/28(日) 22:39:24

    (【星図について】と【安価】ということで、>>525>>529で天路寧々への質問内容を募集します

     上記選択肢に挙がっている仏像や遺偈についてでも、それ以外でも大丈夫です)

  • 525二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:17:49

    裏にあった仏像について

  • 526二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 06:54:35

    おやすみ~

  • 527二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:59:31

    【遺偈のこと】

  • 528二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 08:07:34

    幽霊ゆ

  • 529二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 18:29:08

    保守

  • 530スレ主23/05/29(月) 21:59:08

    (保守ありがとうございました

     質問内容を決定します 少々お待ち下さい)


    dice1d3=1 (1)

    >>525

    >>527

    >>528

  • 531二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:15:08

    保守

  • 532スレ主23/05/29(月) 22:58:24

    【星図のこと】◁
    【裏側の仏像】

    【『正体の掴めないもの』――あなたからすれば、眼前の女性もその分類に片足が浸かっている。問答のたびに分からないことが増えていくのだ。この星の信仰に詳しければまた違うのだろうけれど。
     ……あなたはふと、経堂の奇怪な天井画を思い出した。あれは実際、この世のものではなかった】

    バンワド「……あの。わかんないって言ってて思い出したんですけど、経堂にあるよくわかんない天井画――」
    寺の娘「え、あら、まあ……。お気づきになりましたか。――どこまで見えたのです?」
    バンワド「え?……なんか、真ん中の真っ暗な場所の奥に、何かが泡立ってて」

    【天路寧々が目を見開き、あなたへと振り向いた。夢見るような微笑が深くなる。喜んでいる様子なのに、その肌は血の気に乏しかった】

    寺の娘「あ――ああ、あらぁ……ふふっ。とっても嬉しい……。
     つつ闇の底で泡立つ原初の混沌、盲目㿟痴の万物の王……。
     その沸騰、収斂と膨張は、宇宙の始まりと終わりの似姿なのですよ。彼が宇宙を生みました。十方世界の根源、無礙(むげ)に微睡む障礙(しょうげ)の核、光明をもたらさぬ毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)……。
     あの御方を垣間見るとは喜ばしいことです。あなたは必ずや四法印の理解に近付くでしょう」
    バンワド「……ありがとうございます……?
     (シホーインってなんだろう……。シフォンケーキしか浮かばないんだけど……うーん、2人の食いしんぼうが移ってきてるかも。
     そっか、あれ、宇宙の主なんだ。……ちょっと気持ち悪かったなあ。あれが作った宇宙がいくつあるのか知らないけど、この辺もその領域だとしたら、いつか怖い滅び方をしちゃうのかな……?)」

  • 533スレ主23/05/29(月) 23:23:19

    ※十方世界…全ての世界、無量のあらゆる宇宙。バンワドには正確なニュアンスが伝わっていないが、寧々も話し相手が「自分が全宇宙と信じている範囲より外」から来ていると知らない。
    ※毘盧遮那如来…サンスクリット語のヴァイローチャナ(輝くもの)の音訳。宇宙や真理と不可分であるとされる如来の一尊。十方世界を遍く智慧と慈悲の光明で照らし、真理を人々に示すとされる。
    ※四法印…仏教の基本的な思想。
    「諸行無常(この世の全ては移ろいゆく。形も本質さえも常に変化し、同じ状態は長くは保たれない)」
    「諸法無我(河水が雲や雨や雪に変じるように、自分自身というものも移ろい続けるものである。真に我と、主体と呼べるようなものは、本当は誰の中にも存在しない)」
    「一切皆苦(世界は苦に満ちている。それは執着があるために、物事が思い通りにならないことを辛く思うからである。だが、元より世界は人の思い通りになるものではないのだから当然で、執着を捨てるのが肝要である)」
    「涅槃寂静(そうした真理を理解し、執着による苦、煩悩から抜け出せば、心は静かに平穏になる。これが悟りの境地である)」
    の四つ。

  • 534スレ主23/05/30(火) 00:37:18

    【裏側の仏像】◁


    寺の娘「ふふ、きっと廼阿様もお喜びになります……。見たいものしか、己の器で受け止めうるものしか、人は見ようとしない……。だから、あの星図に深淵を見いだす方は、ほんとうに稀なのですよ」


    【天路寧々はうっとりと像を見上げ、多面体の収まった箱を再び仏像の手に返した。……まるでその奇怪な仏像も、黒慧法師とやらを模したものであるかのような口振りだ】


    バンワド「――その仏像は、どういうものなんですか?」

    寺の娘「こちらは猟黒如来様ですよ」

    バンワド「……ええと。その像も黒慧法師と関係があるんですか?」

    寺の娘「勿論です。来迎壁の裏、後戸側にある内陣の最奥部には、御本尊をお守りする後戸の神……護法の神仏を御安置するのが常ですが、当寺では御本尊として黒暗菩薩様を、後戸に猟黒如来様を御安置しております。

     どちらも廼阿様であらせられます」

    バンワド「???

     ……すみません、お寺についてはあんまり知らないので、あんまりピンと来ないです……」

    寺の娘「――あ、す、済みません、わたくし、ついつい思うままに話し通してしまいましたね……。

     菩薩様は菩提薩埵(ぼだいさった)……菩提、仏の悟りの境地に到らんとする御方のことです。

     そして如来様とは、すなわち真如来現(しんにょらいげん)……宇宙の真理をすべて悟った御方、つまり仏様のことです。

     衆生を救済せんとする高徳の僧であった廼阿様が、入寂の直後に見せた御姿であると伝わっているのが黒暗菩薩様で、ついに菩提を得て仏となった廼阿様の御姿が猟黒如来様です。

     ですから、どちらも黒慧廼阿法師の御尊容です。同じ御方の像……なのですよ」

    バンワド「ああ、そういうこと……なんですね。

     ……え、じゃあ法師は――最終的にこういう姿になったって言われてる、ってことですか?」

    寺の娘「ええ。夜明けに飛ぶもの、とも言われる猟黒如来様は、燃える三つの眼と煙のような体をお持ちです。

     ――人の理(ことわり)のくびきに囚われない、無窮の虚空を知る御方です……」


    【バンワド アイデア:60以下で成功】dice1d100=7 (7)

  • 535スレ主23/05/30(火) 00:44:20

    【成功:あなたは、猟黒如来について語る天路寧々の物言いが、伝承を継いでいるというより――「事実として知っている」かのようであることに気が付いた】


    dice1d2=2 (2)

    ①特に聞かないでおく

    ②会ったことがあるのか質問する

  • 536スレ主23/05/30(火) 00:44:56

    (本日はここまでです また明日再開します)

  • 537二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 07:05:57

    保守~

  • 538二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 15:21:00

    保守

  • 539スレ主23/05/30(火) 22:41:41

    (保守ありがとうございました 再開します)




    バンワド「……ひょっとしてネネさんは、如来になった法師に会ったことがあるんですか?」

    寺の娘「――ふふ、夢でのことですよ。けれどはっきりしているのです。

     廼阿様がわたくしに真理を示して下さった幾夜さかの後で、わたくしはようやくこの世を正しく見るすべを具えたのですよ……。

     虚無に眠る盲(めしい)の王の使者、心なき王の心たる猟黒如来様への帰依が、わたくしを導いて下さっています……」


    【……天路寧々は陶然としていたが、大仰で大味なその酔い様は、どこかオペレッタじみていた。

     その信仰はいかなる種類の求道者とも似つかないように思われたが、あなたは決して口を差し挟まなかった。

     思考も思想も価値も理想も、意志を生み出す母層からして自分たちとは違う存在なのだと、もう分かっていた】



    ▼《デデデ大王》

    【あなたは『式次第各祭儀手引』を解読しながら読み進めた。

     ――お祭りについての項目に、未知の記述が散見された。


     ……『霊奠巫女を魔鏡へと遷魂す』……『笹櫃に眇魚と共に魔鏡を納める』……『霊奠巫女の器を双つ淵にて清める』……『器を忌垣の内に安置す』……】


    デデデ「……」


    《推察》

    【デデデ大王 アイデア:60以下で成功】dice1d100=33 (33)

  • 540スレ主23/05/30(火) 23:25:21

    【腑に落ちたのは、酷く性根の屈折した誰ぞの昨夜の態度である。

     読めてきたのは、物言いも仕草も他者を揶揄う時は煩いほど大袈裟な癖をして、本当に痛むところがあると腹立たしいまでに静かになる幼稚な強情の所有者が抱えた実際である。


     ――込み上げたのは、この地に対する憤ろしさと、またしても物事の重要な部分を伏せていた魔術師への怒りである。

     あなたは腹に据えかねた。……その虚偽が、かつてのような善くない企ての手段でないからといって、それが何だと言うのだろう。

     自分のためだけに周囲に振るっていたものを、周囲を思って自分に振るってしまうなら、結局それは身勝手だ。

     ……あなた自身も、ほんのちょっとばかりわがままな自覚はあるけれど――何度考えてみても、身勝手の種類が違っている気がした】


    《怒りの調節と抑制》

    【デデデ大王 POW×5 :50以下で成功】dice1d100=9 (9)

  • 541スレ主23/05/30(火) 23:49:54

    デデデ「(……ああ、まったく……。分かってはいる。分かるから腹が立つんだ……)」


    【村の住民に対して、こちらが真相を知っていると悟られるような振る舞いを見せるのは得策でない。

     すぐさま村長の胸ぐらを掴みに行きたくても、それでどうにかなることは皆無で、状況を悪化させれば今出来るはずのことまで出来なくなる。

     知ってもただ堪えなければいけないだけ、胸が悪くなるだけの情報だから、カービィとマホロアは共有しなかった。……もしくは、こちらの堪え性のなさを鑑みての判断かも知れないが。

     どちらにしろ間違っていない。……間違っていないから怒りを飲み込んでやるのかと言えば、今すぐ一撃小突きに行きたいのを我慢して、夜まで後回しにしてやるだけなのだけれど。

     ……あなたは深々と溜息を落とし、引き続き古文書を読み解いていく】


    《どちらを読む?》

    dice1d2=1 (1)

    ①『式次第各祭儀手引』の他の項目

    ②隠されていた書簡

  • 542スレ主23/05/30(火) 23:51:56

    (本日はここまでです また明日再開します)

  • 543二次元好きの匿名さん23/05/31(水) 07:03:17

    >>532

    正体がつかめないってあんたがそれ言うか

  • 544二次元好きの匿名さん23/05/31(水) 15:18:12

    保守

  • 545スレ主23/05/31(水) 20:45:54

    (保守ありがとうございました 再開します

     明日も朝早いので少し短めとなります…)




    ▼《デデデ大王》

    【あなたは『式次第各祭儀手引』をもう少し読んでみることにした。


     ……通常の儀礼に混じって、魔術的な儀式と呪文や手順などがそれなりに載っている。

     物騒なものから生活に役立ちそうな効果のものまで様々だ】


    《理解度》

    【デデデ大王 知識:75以下で成功】dice1d100=95 (95)

    《成功した場合に記憶できる呪文の数》

     dice1d16=11 (11)


    《他に気になった記述の有無》

    【デデデ大王 目星:70以下で成功】dice1d100=81 (81)

  • 546スレ主23/05/31(水) 21:57:56

    【失敗:手印や法陣、触媒、詠唱……煩雑な手順は専門外だ。それにあなたは物理で解決できるので困らないと言い張れるだけの力自慢でもある。――眠くなる前にと、あなたは書を閉じてしまった。

     ……手引を途中で放り出したため、夕方までまだ少し時間がある。
     あなたは書簡を手に取った。
     三枚あるが、どうやら内容は同じである。

    『元禄十五壬午年五月朔日 黒慧廼阿 進上 幣原政兵衛……』

     進上、と書かれた後の人名が宛名なのだろう。それぞれ、幣原家と天路家と瑜伽家に宛ててある。家長の名だろうか。
     おおよその内容はこんな風だった。

    『…かつてと同じ祭禮により修格斯を留め置く事は叶う。しかし、いかな傷ましさを生み出すかを知りながらこうした処置を行うのを、苦に思う者も少なからぬ数であろう。
     故に、我は霊奠の巫女を佛土に還し、彼岸へ導くすべを残す事とする。

     ――すなわち、祭禮と巫女に代わって修格斯を留めるすべである。
     いかなる苦涯をもいとわぬのであれば、誰であろうとそれを果たしうる。

     覚悟あらば、真座岳の絶巓(いただき)、沼の北西に聳(そび)えた奇岩の急峻を天辺まで登り来て示せ。
     そこに突き立てた我が錫杖の下に、巫女の魂を縛めから解き放つすべを記して埋めておいた。

     また、三家の者は、家を次代に継ぐ折に、必ずこの文を読ませるように。家長は必ず因果を離れるすべのある事を知っておかねばならぬ。

     これを選びうる道とするか秘匿とするかは、各々の家を負う者達に委ねる事とする…』】

  • 547スレ主23/05/31(水) 21:59:20

    (短くて済みませんが本日はここまでです また明日再開します)

  • 548二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 00:47:01

    バンダナくんに運を吸われたかって思うくらい大王の出目が急速に悪くなってて笑った

  • 549二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 08:39:24

    保守

  • 550二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 20:00:59

    保守

  • 551スレ主23/06/01(木) 22:40:44

    (保守ありがとうございました 少々お待ち下さい
     今日は仕事の都合ではなく某イカちゃんで遅くなりました…ぅゎフィンセントっょぃ)

  • 552スレ主23/06/01(木) 23:08:45

    【――書簡を握り潰しそうになったあなたを押し止めたのは、そろそろワドルディが戻るのではという気付きだった。
     ……何事かと問われた後で誤魔化せる質ではない。あなたは書簡を元通りにしまい込み、経庫を出て裏手に回った。
     建物や木々に遮られ順路の定まっている風が、落ち葉を密集させている藪の一画に立つ。さくりさくりと厚く敷かれた落ち葉を踏む感覚が快い。木々の梢が絡まった格子の向こうで、たなびく雲が薄紅く燃え出している。
     あなたは深呼吸をした。頭は幾分か冷えてくる。……腹の底は、芯まで煮えたままだけれど】

    デデデ「(……誰も。誰一人、選びやしなかったんじゃないか)」

    【巫女がどんなことになっているのかをあなたは知らない。しかし、およそ人の末路とは呼べないのだろうということが、文章の端々から伝わってくる。
     ――その上で、誰もそれに代わる手段を求めはしなかったのだ。仄めかされる代償の前に、誰も彼も怖じ気づいて同じ手続きを踏み続けた。
     きっと方法を確かめてさえいない。……それらしき文章も、錫杖も、どこにも見当たらないのだから】

    バンワド「――大王?」

    【背後からの声に、あなたの肩は跳ね上がりそうになったが、平静に振り返る努力はひとまず無駄にならなかった。
     どうした、と訊くと、部下はこてんと体を傾げて困った風にまばたきした】

    バンワド「……ネネさんのお話、むずかしかったです」
    デデデ「何か分かったことはあるか?」
    バンワド「一応、分かった範囲でも色々……初耳な話とかはありました」
    デデデ「ならまあ、良いだろ。小難しい話はあんまり考えると腹が減っていかんからな。
     ……そろそろ戻るとするか。辞書は返すんだったか」
    バンワド「あ、はい。……あのう」
    デデデ「どうした?」
    バンワド「何かあったんですか?」
    デデデ「……。いや」

  • 553スレ主23/06/01(木) 23:10:05

    【――あなたは嘘が得意でない。しかし正直に言いたくはない。
     心持ち顔を背けて、聞くな、という意志を以て短く答えると、ワドルディはそれ以上追求してこなかった。
     いつも通り、ぽてぽてと後ろをついてくるだけである】

    バンワド「あの」
    デデデ「ん?」
    バンワド「お疲れさまでした」
    デデデ「……ああ」

  • 554スレ主23/06/02(金) 00:12:51

    ▼《バンダナワドルディ》
    【辞典を返して帰る折、天路寧々は山門まであなたたちを見送りに出た】

    バンワド「ネネさん、今日は色々教えてくださってありがとうございました」
    寺の娘「い、いえいえ、滅相もございません、つい話し込んでしまい……。
     ……あっ、その、墨跡等に興味を持って頂けましたでしょうか……?そうであれば嬉しいのですが……」
    デデデ「ああ。何と言うか……参考になった」
    寺の娘「そう、でしたか?それならば何よりです……」

    【……夢見心地の顔で、神さびた気配さえ帯びて語っていた天路寧々は、最初に会った時の少しおどおどした調子に戻っている。
     何やら難しい話をしていた時、真実など個々の認識でしかないというようなことを彼女は言っていたけれど――
     であれば、どちらも彼女の真実なのだろうか。
     それとも、どちらも真実でないのだろうか?】

    バンワド「あの、ネネさんは……黒慧法師のどんなところに惹かれたんですか?」

    【叡智か、能力や功績か――その程度の意味合いであなたは聞いた。
     天路寧々はまた、眼差しを此岸から夢幻へと遠く放った】

    寺の娘「忘れました」
    バンワド「……忘れちゃったんですか?」
    寺の娘「はい、もう無関係なことですから。
     ……いえ、強いて言うなら、廼阿様からあらゆる真実を見いだせたためなのでしょうか。
     ですが、それも思えば些末事であったと……そう、そうですね。真実のいかに無意味である事かを教えて下さった、それが今のわたくしにとって、最も深い崇敬の礎と言えるやも知れませんね。
     ――畢竟、真実など……牛でも、三斤の麻でも、業識性(ごうしきしょう)に囚われた狗でも良いのです。魔境こそが美しい幻を見せるのと同様に、最奥の真理が清浄に満ちているとは限らない。深淵は人の魂が覗くには深過ぎましょう。自己の中の真実によって真理を希釈することで、わたくし達はようやく識る事に耐えうるのです。
     この星の、この宇宙の脆さに。いずれ訪う冒涜的な滅びの筋書きに。

     そこに救済を見つけるべきなのだと、わたくしの真実は規定されました。わたくしは損なわれない安寧を賜りました。
     この安らぎの恩恵に与って、わたくしは廼阿様に帰依しております……」

  • 555スレ主23/06/02(金) 00:53:05

    (本日はここまでです また明日再開します)

    ※牛…『十牛図』という、宋の時代に中国で書かれた禅書がある。
     「真の自己」「本来持っている仏性」を牛にたとえ、牛を得ようと旅に出た男の顛末を詩と絵で表し、悟りに到るまでの段階を示したもの。
    ※三斤の麻…『麻三斤』という公案(いわゆる禅問答)がある。
    【僧問洞山 如何是佛 山云 麻三斤】
    (修行僧が洞山和尚に尋ねる。「仏とはいかなるものでしょう」洞山は答えた。「麻三斤」)
     麻三斤は衣一着分の量の麻。
    ※業識性に囚われた狗…『狗子佛性』という公案がある。
    【趙州和尚 因僧問 狗子還有仏性也無 州曰無】
    (趙州和尚に修行僧が訊いた。「犬にも仏性はあるでしょうか」趙州は答えた。「無」)
     一切衆生悉有仏性、すべてのものに仏性があるという前提が存在する上で投げかけられる公案。

  • 556スレ主23/06/02(金) 01:00:03

    (ミス発見…業識性を>>554で誤って「ごうしきしょう」と書いてしまいましたが「ごっしきしょう」です。惜しい・欲しい・憎い…などの心の迷い、煩悩を指します)

  • 557二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 07:01:24

    乙保守

  • 558二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 14:32:43

    早め保守

  • 559スレ主23/06/02(金) 21:52:55

    (20時帰宅&これから書類作成のコンボにつき済みませんが今日はお休みです…
     明日には再開できます)

  • 560二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 08:11:12

    保守

  • 561二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 18:22:11

    保守

  • 562スレ主23/06/03(土) 22:35:01

    (保守ありがとうございました 再開します
    『首を突っ込む』という慣用句を用いるにあたってカービィの首とは…?となりましたが慣用句なので気にしないことにしました)



    【3日目午後探索】
    《カービィ・マホロア組》行き先:【隈笹屋敷】


    【……仄暗い一室に、あなたたちと瑜伽真弓は机を挟んで向かい合い座った。
     机上には柄のない丸い鏡と、古めかしい書物が一冊置かれている】

    宮司の孫「……柄鏡を揃えて納めたなら、絵馬をうちに――神社に奉納すれば、幽霊も出なくなるかしら?」
    マホロア「奉納ジタイはモンダイなく出来るのカィ?」
    宮司の孫「あたしがしれっとやっとくわよ。大人は祭禮で忙しいから誰も気付きやしないわ。
     ……これでも経験だってあるのよ?水子や事故や病死した人に、色々持ってくるご遺族って少なくないから。
     お焚き上げしない形で供養する品を預かるお堂も境内の隅にちゃんとあるの」
    カービィ「そっか、それなら大丈夫だね」
    マホロア「――ケド……だったラ、今の今までゼンブそのままだった理由ってナニ?」
    宮司の孫「何百年そのままだったと思うの?思いつきや憐れみ程度で勝手に動かせないわよ。
     相談だってしたくないわ。余計な口出しをするタイプだって思われるのは嫌だし。
     ……皆が皆そう考えた積み重ねが現状だったとしてもね。
     まあ、それを思えば――貴方たちが来たのって、この村にとっても色々と丁度良かったのかも知れないわ。

     ――じゃあ、わざわざそっちから首を突っ込んだ以上、しっかり付き合ってよね。
     祭禮に備えて屋敷でやってる事……巫女の作り方の手順を、しっかり説明するから」

  • 563スレ主23/06/03(土) 22:46:49

    【――あなたたちは件のお祭りに関係する手続き、『遷魂の儀』と『臨淵式』について聞かされた。


    『遷魂の儀』は、巫女に選ばれた娘の片目を御神矢で潰して供犠の証を付けてから、魂を日ごとに鏡に移してゆく手続きのことだという。修祓や祝詞の奏上といった一般的な神事の手順も含むが、祝詞が特殊なものであるらしい。

    『臨淵式』では、魂を失くした巫女の体を双つ淵に沈め、清めてから引き上げるのだという。――そうすると、事切れていたはずの肉体が朽ちるのをやめるのだと】


    《理解度》

    【カービィ POW×5:90以下で成功】dice1d100=57 (57)

    【マホロア POW×5(+魔術師補正):80以下で成功】dice1d100=62 (62)


    《推察・連想》

    【カービィ アイデア:55以下で成功】dice1d100=44 (44)

    【マホロア アイデア:65以下で成功】dice1d100=49 (49)

  • 564スレ主23/06/03(土) 23:58:31

    【両者両方成功】

    ▼《カービィ》
    【真弓の話を聞きながら、あなたはマホロアが古書をぱらぱらと捲って照合しつつ付け足す補足にもきちんと意識を割いていた。
     ……聴覚も思考も忙しい。何だかめんどうになってきた一方で、ちゃんと聞いていないと後で大変になりそうなのも分かる。隙あらば襲いかかってくる睡魔との戦いが佳境に入った頃、古書の内容は式次第などの概略から、儀式や祝詞の詳細部分に差し掛かった】

    マホロア「ア、ここの……コレが祝詞カナァ?他より古めかしい文体シテル文章」
    宮司の孫「そうそう、そこ。……よく読めるわね」
    カービィ「……うーん?他のとこは何とか読めたけど、その辺だけ字も言葉もよく分からないや」
    マホロア「コトバは生き物ダカラネェ。チョット時間が過ぎれバ、スガタもカタチも変わっチャウヨ。寿命のツゴウで世代交代が早い種族ダト尚更カモネ。
     ……アレ?

     マユミ、ココの……赤い字になってル祝詞、ナンカ意味があったりスル?」
    宮司の孫「……。そうね。
     ――そこは斎主じゃなく、巫女さま本人が奏上するの」

    【あなたの眠気を軽くしたのは、そう答えた時の彼女が一瞬だけ浮かべた表情だった。
     怒りや悲しみしか読み取れず、その癖口許だけ頑なに微笑ませているような】

    マホロア「ココダケ?他はフツウに主宰のひとが読むんダネ。
     エーット……
    『…遷れよ霊(たま)よ真澄鏡(まそかがみ)現し臣(うつしおみ)なる依処(よりど)離(か)れなむ…』
     ――ッテ、トコロ、を……」
    カービィ「……どういう意味?」

    【読み上げる途中、目に見えて動揺した友人に、あなたは思わず問い掛けた。
     ……マホロアは応じなかったが、答え自体はすぐに聞くことができた。
     彼は真弓に向かって話し出した】

  • 565スレ主23/06/04(日) 00:38:04

    マホロア「コレ、本人に言わせるノ?
     ……本人の口カラ『カラダを離れてカガミに入レ』ッテ、ジブンのタマシイに命令させて呪文に組み込むワケ?」
    カービィ「――え」
    宮司の孫「……そうよ。
     そんな命令、他人が他人の言霊でやるんじゃ、どうしたって不確実だからじゃないかしら?」
    マホロア「……アア、理に適ってルとは思うヨ?ミコのタマシイにイチバン縁が深いのはミコ自身ダシ。
     ただ、フシギなのが、これって当時提唱サレタ手順なんダヨネ?
     ――ダレも、ダレひとり、コクエ・ナイアとやらが正気じゃないとは思わなかったのカナァ?」

    【彼の声音は軽かった。呆れたように頭を振る仕草も。
     ……伏せられた眼差しだけが冷えていた。
     向かいの少女も、乾いた笑みを絶やさない。二人がどうしてそんな顔ばかりするのか、あなたは全くもって理解しかねた】

    宮司の孫「そんな事どうだってよかったんじゃない?
     だって――無条件でいくらでも縋らせてくれる、救ってくれる人って、つまり、責任を全部引き受けてくれる人でしょう。
     全部、投げ捨てさせてくれるんでしょう?

     ……神様みたいに。
     よっぽど強い人でなきゃ、そこに見えるものが正気だろうが狂気だろうが、本当にどうだってよくなるわ、きっと……」

  • 566スレ主23/06/04(日) 00:38:47

    (本日はここまでです また明日再開します)

  • 567二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 07:03:10

    保守

  • 568二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 14:46:16

    保守

  • 569二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 21:01:21

    保守

  • 570スレ主23/06/04(日) 22:29:35

    (保守ありがとうございました 少々お待ち下さい)

  • 571スレ主23/06/04(日) 23:02:56

    宮司の孫「その上、関係者ばっかり何人も喰い殺されてる最中だった訳だしね。気が気でなかったんでしょう。
     身に覚えがありすぎて、一刻も早く何食わぬ顔でのうのうとしていられる生活を取り戻したかったんだわ」
    マホロア「――ヘェ?関係者ばっかり……ッテ、村の中で起きタとか言うジケンの犠牲者の内訳ガ?初耳」
    宮司の孫「ええ、やられたのは三家の身内や協力者ばかりだったみたいよ。
     理由は分かっていないけどね。縁の深さか、業の深さか……ま、結局は悪因悪果よね」
    カービィ「……あのね、マホロア。ちょっと思ったんだけど」
    マホロア「なんだイ?」
    カービィ「あの――夢が、ほんとにあったことと関係してるとしたら、なんだけど。
     ……きみが見た夢の中で、ツユが願ってたことって、ちゃんと叶えられてたんじゃないかな?」

    【――あなたがそう指摘すると、彼は束の間ぽかんとした顔をしてから、渋面を作るなり自らの頭をぺちりと叩いた。

     『――わたくしの心の影を、明神様の内に留め置かせては頂けますでしょうか』

     ……あなたの推測が輪郭を得たのは、あなたが見た夢の中で、水底のモノに満ちていた憎悪と呪詛の深さがどこから来たのかを疑問視したためだった。
     かつて、毎年人柱を受け入れて水辺を護っていたそれは、きっと本当に単なる魔物だったのではないだろうか。餌を貰って祈りに応えるだけの、意思もほとんど持っていない、ただ生きているだけのモノ。
     ……呪っているのは、呪う所以を持っているのは、きっと明神ではなく――】

    宮司の孫「夢?」
    マホロア「……チョットネ。感傷のせいにスルにはヤケにハッキリしたのをミンナして見たンダ。
     ――正確に言えバ見せられタ……ノカナ?どっちにしろサイアクだったケド、今しがたナットクのいく仮説を重ねラレテ余計イヤになってキタナァ、ボク……。
     おかげで『臨淵式』のカラクリも、うっすら分かった気がスルヨォ」
    カービィ「え、そうなの?」

  • 572スレ主23/06/04(日) 23:57:56

    マホロア「タマシイが抜けたカラダを双つ淵の深みに沈めるんデショ?……そうするコトで、もう生きてもいないカラダが朽ちなくなルって言うナラ、原因は十中八九アノ明神ダヨ。
     とは言ってモ、さっきまで理由が見えナクテ悩んでたんダケド……。アイツが半端にツユのココロを取り込んでるとすれバ、ハナシはケッコウ単純にナル。
     ――ショージキ当たってて欲しくナイケドサァ、タダの同情、ってセンが強いんジャナイ?」
    カービィ「……同情?」
    マホロア「人柱同士ダカラネ。……デモ、タマシイのないカラダをムリヤリに保ったって、もう生き返ったりしないワケで……。あんなカタチで繋ぎ止めたトコロで惨いダケなのを理解スルには、ツユの知識も明神の知性も足りてない結果がアレなんじゃないカナッテ」
    宮司の孫「……あり得なくはないわ。
     最初に使われた幣原家の女中が、鏡と一緒に沼に沈められたのに、双つ淵のほとりで見つかったのが『臨淵式』のきっかけらしいし」
    マホロア「……関係者一同サマはさぞ恐慌状態になったろうケド、コクエ法師は何て言ったたんダロウネ?」
    宮司の孫「『巫女が彼岸へ渡ることなく、沼の底にて務めを果たしている証である』ですって」
    マホロア「……ヤッパリサァ、ゼンブ分かった上で言ってソウな辺りカケラも正気じゃないヨネその邪法師」

    ▼《カービィ・マホロア組》
    【『魂の束縛(CoC旧版P.271)』の応用呪文『遷魂の儀』を覚えました

    『遷魂の儀』:依代とする器物を用意し、8MPと1d4の正気度を支払う。このコストは、呪文の一部を差し替えて対象者に唱えさせることで、対象者自身に支払わせる事ができる。
     発動後、術者と対象者の間で毎日、月が最も高くに位置した時にPOW対抗ロールが発生する。対象者がコストを支払っている場合この判定は不要となる。
     対象者の魂は器物に吸い取られ、CONとPOWがごく緩やかに減少してゆく。POW対抗ロールに毎回成功した場合と、対象者が呪文発動者である場合、半年ほどで対象者は思考力や人格が損なわれ、一年で完全に器物に取り込まれる。
    『魂の束縛』と比べて非常に長い時間を要する理由は、MPや正気度の自然治癒力なども含めて、魂が持っている性質や強度を保持したまま自我以外の全てを余さず抜き取るため】

  • 573スレ主23/06/04(日) 23:58:55

    (本日はここまでです また明日再開します)

  • 574二次元好きの匿名さん23/06/05(月) 09:41:04

    保守

  • 575二次元好きの匿名さん23/06/05(月) 19:01:26

    保守

  • 576スレ主23/06/05(月) 22:32:50

    (保守ありがとうございました 少々お待ち下さい)

  • 577スレ主23/06/05(月) 22:45:06

    ▼《マホロア》

    【……およそ使う機会のない、と言うより有って堪るかと思うような魔術を、それでもあなたは手順の細部まで記憶した。

     4日後には祭りの日が来る。――4日後の夜、清目五百子は完全に鏡に取り込まれる。

     尤も、結局は余所事だ。……極端な話、今すぐここを去ってしまっても、ささやかな憐憫と悔恨の後味などいずれ忘れてしまえるだろう。

     ――それなのにどうして、こうやって解除なり反転なりを試みられるほどに覚え込んでおこうとするのか、あなたは自身を訝しんだ】


    マホロア「(……ボクもズイブン毒されたナァ)」

    カービィ「? ぼくの顔に何かついてる?」

    マホロア「何でもナイヨォ。――ところで、マユミ。

     くだんの女中、サイショの人柱ってサァ、一年かけてユックリとカガミに流し込むヒマなんてナカッタヨネ?

     ……どんなテを使っタのかキロクされてナイ?」

    宮司の孫「……あたしも不思議に思ってるんだけど、何も記述がないのよね、その辺の詳細。

     ――ぱっと浮かぶ可能性は、名前が残ってないだけで複数人を材料に使ったか、黒慧法師が一年必要な魔術を一日で出来る化け物だったかのどっちかよね。どう、どっちがいい?」

    マホロア「……どうもこうもナイシどっちもヤダナァ」

    宮司の孫「同感ね。……さて、話すべきは話したつもりだけど。

     他に聞きたいことはあるかしら」


    dice1d3=2 (2)

    ①片目の魚について

    ②他にも残されている呪文はあるか

    ③天路寧々を厄介と言っていた理由

  • 578スレ主23/06/05(月) 23:13:30

    マホロア「……じゃあヒトツ聞いておこうカナ。コノ星の魔術、ひょっとしテ基本的にマジナイ寄り?」

    宮司の孫「え?……他と比べてどうかは知らないけど、魔術は蠱物(まじもの)が大半よ。余所では違うの?」

    マホロア「それこそトコロによるだろうケド、ボクはあんまりマジナイのたぐいに縁がないんダヨネェ。

     できるコトの幅が広いノハ知ってるヨ?デモ、魔力をじかに編めば大概コト足りるシ……」

    宮司の孫「あたしたちの魔力量と肉体じゃ、種族的な構造上そんな無茶利かせられないわよ……。

     まあ、ここの呪(まじな)いについてなら、あたしも幾つかは心得があるけど」


    《教授された呪文の数》

    dice1d10=3 (3)


    《数値の小さいもの順に上記の数習得》

    ①dice1d100=86 (86)

    ②dice1d100=23 (23)

    ③dice1d100=18 (18)

    ④dice1d100=24 (24)

    ⑤dice1d100=51 (51)

    ⑥dice1d100=20 (20)

    ⑦dice1d100=31 (31)

    ⑧dice1d100=86 (86)

    ⑨dice1d100=24 (24)

    ⑩dice1d100=7 (7)

  • 579二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 00:01:10

    このレスは削除されています

  • 580スレ主23/06/06(火) 00:03:15

    (本日はここまでです また明日再開します
     もっと平和で有益な呪文も候補にあったのですがダイス神がピンポイントに物騒なのばかりを……)

  • 581スレ主23/06/06(火) 00:20:00

    >>579にちょっと誤字があったので修正です)


    ▼《マホロア》

    【『記憶を曇らせる(CoC旧版p.255)』

     『支配(CoC旧版p.259)』

     『動物に命令する(CoC旧版p.274)』

      を覚えました】


    マホロア「……」

    カービィ「……」

    宮司の孫「……碌でもないなーって思ってるでしょ」

    マホロア「イヤ、マァ……スナオに感心してもいるヨ?これだけのコストでここまでデキチャウの、かなりキョーアクだしネ」

    宮司の孫「そうでしょ?巫女さまに屋敷でお過ごし頂くにあたって、あたし結構呪文を使ってるわ」

    マホロア「――」

    宮司の孫「もう大して動けないから、今は使う必要もないけれどね。

     ……そりゃあ、決められた役割は果たすわよ、あたしだって。今あなたたちの勝手を目溢してるのが、精一杯の反抗かしらね。

     蔑まれてもしょうがないけど、立場ってものが」

    カービィ「マユミ」

    宮司の孫「何よ」

    カービィ「だれも、きみを責めたりしてないよ」

    宮司の孫「……」


    【真弓は目尻と口の端とに力の入った、子供らしい依怙地そうな顔をした。……そう言えば、彼女の年相応の顔を、あなたは今の今まで見ていなかった。

     誰も彼女を責めていない。彼女自身を除いては。

     ――それこそが悪罵よりも耐えかねる状況なのだと、あなたには何となく理解出来た。

     ただ、理解はしても、彼女の精神のために咎め立てておこうとは思わない。きっとそういうことではない。

     ……結局のところ、他者ありきではきりがないのだ。裁かれようにも救われようにも。――ふと浮かんできたそんな結論が、自分に思い切り跳ね返っている気がして、あなたは角耳の付け根を掻いた】

  • 582二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 07:01:31

    支配してアゲルヨォ!

  • 583二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 18:54:38

    保守

  • 584二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 19:00:50

    このレスは削除されています

  • 585スレ主23/06/06(火) 21:00:31

    (保守ありがとうございました 少々お待ち下さい

     明日から三日ほど早出勤務が続くため進行が遅くなります…ご容赦下さい)


    《この後の発生イベントに関するダイス》

    dice1d100=80 (80)

    dice1d4=3 (3)

  • 586スレ主23/06/06(火) 22:09:00

    【――傾き出した西日の余光が、障子紙に笹の影を這わせ始めた頃だった。
     あ、と短く声を上げるなり、真弓が勢いよく立ち上がって足早に部屋を出て行ったので、あなたたちは顔を見合わせてから彼女の後をついていった。
     素早く黙々と彼女は行動した。………何かを探している。物置と、居間の天袋や仏間の地袋から葛籠(つづら)を引っ張り出し、物置からも引っ張り出して、蓋をそこらに放り捨てて中身を検めている】

    カービィ「どうしたの?探し物?」
    宮司の孫「うっかりしてたわ。――ねぇ、折角納めて貰ったけど、柄鏡を一旦石堂から出してきて頂戴。
     どうせだから今日の内に済ませちゃいましょ」
    カービィ「ええと、何を済ませるの?」
    宮司の孫「決まってるじゃない、婚儀よ。あの二人の。
     まあ、どっちも死んでるから修祓はいらないし三日間の披露宴もないけどね。祝詞と三三九度だけ。
     ……あったあった。はい、これを仏間に運んでおいて。どうせ空っぽの仏壇だし、あそこの上に祭壇置いて神様入れちゃうわね」
    マホロア「…………イヤ待っテ待っテまず説明して欲しいんダケド?」

    【渡されたのは桐の木箱だ。
     ……蓋を開けてみると、朱塗りの酒器が一揃い入っている】

    宮司の孫「別にややこしい話じゃないわ。
     ――あたしが今から絵馬を奉納して戻ってくるから、さっさと祝言挙げて成仏して貰いましょ、ってだけの話よ」

  • 587スレ主23/06/06(火) 22:10:25

    (短くて済みませんが本日はここまでです…また明日再開します)

  • 588二次元好きの匿名さん23/06/07(水) 07:01:18

    保守

  • 589二次元好きの匿名さん23/06/07(水) 15:34:56

    保守

  • 590スレ主23/06/07(水) 22:08:27

    (保守ありがとうございました 今日も非常に短いです…9日の夜以降はもう少し進めていけると思います)



    宮司の孫『――掛けまくも畏(かしこ)き沼篭明神の広前(ひろまえ)に 恐(かしこ)み恐みも白(もう)さく
     八十日日(やそかび)は有れども 今日を生日(いくひ)の足日(たるひ)と選定めて…』

    【――準備はつつがなく整えられ、仏間は設えられた祭壇や金砂子の蒔かれた祝言屏風で飾り立てられた。
     ……金屏風の前、主役の二人が座るべき高砂台には、柄鏡の置かれた台座が並べてある。
     台座の脇には畳紙(たとう)に包まれた金襴の打掛と白綸子の掛下、黒の紋付羽織袴――とか何とか真弓は言っていたが、あなたたちには何やら格式高そうで上等な着物だということしか伝わって来なかった。要は晴れの日の衣装なのだろう】

    宮司の孫『…御許に仕奉(つかえたてまつ)りし幣原つゆと 幣原家が家隷藤二郎と 広前にして婚嫁(とつぎ)の礼(いやわざ)執行わんとす…』

    【――途中、巫女を作って押し込めるための屋敷にそんな服や道具が保管してあった理由を訊いたところ、彼女は小声で『由佳子さんよ』と答えた。
    『経緯を知りながら、今の今までひとつも汲んでやらなかった連中全員へのあてつけか、いずれ本当にこうして冥婚を執り行ってあげるつもりだったかは知らない。……あの人に報告すべきだと思うなら、そっちから伝えておいて頂戴』と】

    宮司の孫『…此の顕世(うつしよ)を去りけるも 幽冥(かくりよ)への路行き能(あた)わず
     魂悉(ことごと)く傷(そこな)われし 青人草(あをひとぐさ)の憂い悲しみをば 御心に憫(あわ)れと看そなわし
     真座岳の神の高き御稜威(みいつ)を以て 魂合いながら長き災いを蒙(かがふ)りし 二人の御霊(みたま)和(なご)め奉り
     弥遠永(いやとおなが)に幸(さき)わえ給へと 恐み恐み乞祈(こいのみ)奉(まつ)らくと白す――』

  • 591スレ主23/06/07(水) 22:10:16

    (申し訳ありませんが本日はこれだけです…
     そして祝詞の言葉選びが正しいか自信がないので有識者様募集中です そして働き過ぎの真弓嬢・11歳女児)

  • 592二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 06:09:32

    保守

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