- 1二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:08:02
「嫌よ」
「まさかの即答」
「スカイさんが取ってくればいいじゃない」
「猫はこたつで丸くなる生き物なので~」
「スカイさんは猫じゃないでしょ!」
今はどちらが極楽空間のこたつから出てみかんを取ってくるかという熱戦の最中だ。
しかしあの世話焼きのキングをここまで執着させるとは、こたつ恐るべし。
「じゃんけん!じゃんけんで決めよう!」
「望むところよ!」
その結果。
「ま、負けた……」
「おーっほっほっほ!キングはじゃんけんも一流なのよ!」
「……一流のじゃんけんってかえってカッコ悪くない?」
「いいから早く取ってきなさいな♪」
キングの上機嫌な声にこたつから追い出される。
冷たい廊下に出された段ボールの中からみかんをいくつか取って部屋に戻る。
「は~寒っ!こたつこたつ~!」
「えっ、ちょっとスカイさん!?」
抗議の声も聞かず、キングの隣に無理やり入り込む。
「はあ~♪極楽ですなあ~♪」
「こっちは寒いんだけど!隙間空いてるじゃない!」
確かに二人で入っている分、隙間ができてしまっていた。
「ええ~、ちょっとセイちゃんはおこたから出られそうにないで~す♪」
私に寒い廊下までみかんを取りに行かせた意趣返しだ。
さっきまで私がいた場所にキングは移るのかな、と思っていると。
キングが両腕を広げた。 - 2二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:08:12
「……へ?」
「このままだと寒いんだから、スカイさんが責任もって温めなさいよ」
そう言うキングの頬は温める必要がないんじゃないかってくらい真っ赤だった。
おずおずとキングの背中に腕を回す。
キングも私を抱きしめる。
触れ合う部分がぽかぽかと温まっていく。
時々触れ合う頬がひどく熱く感じた。
お互いに抱き合ったまま体を横たえる。
上半身はこたつから出てしまっていたが、気にならなかった。
……気にする余裕がなかったとも言える。
「……スカイさん、このままだと風邪ひくわよ」
「じゃあ、一回離れようか?」
「やだ」
「……そっか」
キングを抱きしめる腕に力をこめる。
ふわりとキングの髪の香りが鼻をくすぐった。
たまには寒い日も悪くないかな。 - 3二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:09:27
実はこたつは片手で数えられるくらいしか使ったことがないので、実際のこたつと違うところがあるかもしれません
ご了承ください
お目汚し失礼しました
こういうのも書いてますのでよろしければ
書いたSSスレをまとめたもの|あにまん掲示板月ごとでまとめるより思い立ったら都度整理してまとめたほうが見やすい(主に自分が)と思ったので以下のスレにまとめてある分も入っておりますのでご留意くださいhttps://bbs.animanch.com…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:10:28
さっき壊れた脳が蘇った
ありがとう - 5二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:11:17
ウンスとキングはやはりいい…
- 6二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:27:42
これが五臓六腑に一番効く
- 7二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 22:48:49
はーっしゅき…
- 8二次元好きの匿名さん21/11/26(金) 23:49:03
ほっこりする