- 1スレ主23/04/28(金) 19:15:45
本当は1部完結にするつもりでしたが新しいネタが急に降りてきたので、また立ち上げてみました。基本的にゆっくりやって行く予定です
前作もよければどうぞ
【オリキャラ注意】🎲でメタナイツに新入りを生やすPart2(終)|あにまん掲示板ダイスと安価でメタナイツにオリキャラを生やすスレその2外出とIP制限で前スレを落としてしまったので建て直しですhttps://bbs.animanch.com/board/1808803/bbs.animanch.com - 2スレ主23/04/28(金) 19:16:19
(今回は最初からダイスではなく、SSを挟んでからにします)
ここは呆れ返るほど平和な星、ポップスター。そんな星の周りを飛び交うかのように何かが蠢く。蠢く『それ』はまるで何かを探しているかのようだった。
そして『それ』は何かを見つけたのか、目の前に浮かぶ星型の星に目をつけた。
暖かくて、きらきらしていて………とても眩しい。しかしとても心地よく、美しい。
そして『それ』はこう思うようになった。
『この星が、欲しい。』と。 - 3スレ主23/04/28(金) 19:17:44
という訳でポップスターに目をつけた侵略者くん(仮)、どういった目的でポップスターへ?
1:ゼロの命令で
2:この星には莫大な資源が眠っているかもしれない!
3:その他(安価でダイスを振ります)
dice1d3=3 (3)
- 4スレ主23/04/28(金) 19:19:20
前スレではそんなに3を引かなかったのに珍しい…という訳で>>5〜10まで侵略者くん(仮)がポップスターに目をつけた理由を安価で募集します
- 5二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:22:25
キラキラしてて綺麗だったから
- 6二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:36:58
あの星おいしそうだなあ…
- 7二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:38:51
莫大なエネルギーが満ちているから
- 8二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:40:44
ひとりぼっちだったので友達ができそうなにぎやかな星がほしかった
- 9二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:44:30
違法星商人からの依頼
- 10二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:47:50
強者がいそうだったから
- 11二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 19:48:03
ポップスターの中枢に眠る願いの力
- 12スレ主23/04/28(金) 19:52:32
どれも面白そうですね…という訳でダイスタイム!
dice1d6=1 (1)
- 13スレ主23/04/28(金) 20:03:47
あれはきらきらしていてきれいだ。初めてこの星の近辺にやって来たが、これ程の美しい星は無い。『それ』は輝きを追い求めて、ポップスターへと近づいた。
☆☆☆
……………眩しい。わかってはいたが、ここは自分が降り立つにはとても耐えきれない。なにか、いいものはないか…あ。
み つ け た
☆☆☆
何かを見つけた侵略者くん(仮)、ここで彼の大まかなプロフィールを決めましょう。まずは一人称・二人称から
一人称
1:ボク
2:私
3:俺
dice1d3=2 (2)
二人称
1:きみ
2:お前
3:あなた
dice1d3=1 (1)
- 14二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 20:24:11
剣士ダークマターやメタナイトみたいな一二人称になっててびっくり
☆☆☆
「チェックメイトだ」
「あ、負けてしまった…やっぱり大王様は強いですね!」
ここはデデデ城、今日もポップスターはいい天気。そんな中この星の自称王様のデデデとその部下バンダナワドルディはテラスでチェスを打っていた。
「そんなことない。今の試合はかなりいい線いってたぞ」
「そう、でしょうか?」
「お前はたしかに強いのだが、少し自分に自信を持て。な?」
「は、はい!やってみます!」
2人の微笑ましい会話の最中だったが、突然空が曇る。
「クラッコさんがイタズラで起こした通り雨かな…お洗濯物取り込まなくちゃ」
「いや待てバンダナ。あれはなんだ?」
「あれ?」
あれ、と指を刺すデデデ。空には黒い点のようなものが浮かんで…いや違う、猛スピードでこちらに落ちてくる!
「な、なんだあり─────うわっ!?」
「わ゙ーっ!」
デデデが黒い点に気づいた時には既に激突しており、彼の体は黒いオーブのようなもので包まれてしまった。
「だ、大王様ぁ!?」
明るいのが苦手な侵略者くん(仮)、偶然発見したデデデに取り付く!デデデはどうなった!?
1〜39→憑依失敗、跳ね除けられてしまった…
40〜69→半分憑依成功!体を半分だけ乗っ取れたぞ!
70〜89→ほぼ乗っ取り成功!たまに大王の自我が出てくるぐらいでほぼ支障はないぞ!
90〜100→完全憑依成功
dice1d100=8 (8)
- 15二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 20:25:41
クソザコナメクジか?
- 16二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 20:42:40
ダークゼロでさえクソザコなりに憑依だけは上手くいってたのに…(困惑)
- 17スレ主23/04/28(金) 21:30:36
本編や外伝で幾度も洗脳されていた旦那でさえも操れないクソザコ侵略者くん…
☆☆☆
捕まえた、捕まえた。この者の体なら動ける。ここを動けそうだ。早速記憶を調べ……
「…………効かぁぁぁぁん!」
…な…ッ!?
ばちん!という音がするとデデデの拘束が解かれ、侵略者は体外と弾き飛ばされてしまった。
「大王様が洗脳を跳ね除けた…!?」
「いきなり何すんだバカ野郎!…というかバンダナ、その言い方は無いだろ」
「はっ!す、すみません…今回『も』洗脳されてしまったかと」
「あのなぁ!いくら俺様が幾度も洗脳されてるとは言え言っていいことと悪いことがあるだろーが!」
……………あつい、まぶしい。
侵略者は地べたに留まったまま、じっと2人を見つめていた。 - 18スレ主23/04/28(金) 21:32:22
- 19二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:07:25
アインツェルゲンガー(略してアイン)
- 20二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:10:07
ダークコメット
- 21二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:13:26
イディオ
- 22二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:14:10
ダークアンブラ
- 23二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:16:37
臆病
- 24二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:18:51
表面では悪く振る舞うが実際は自分より優れている者を見ると劣等感を感じる根はいい奴
- 25二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:20:39
僻みっぽくて小心者
- 26二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:28:05
かなり繊細
- 27二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:47:49
仕事が出来る人だが天然なのでめちゃくちゃうっかりもの
- 28二次元好きの匿名さん23/04/28(金) 22:53:09
乙女心を持つ
- 29二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 07:33:41
おはようございます、制限かかってダイス振れませんでした…というわけでダイスタイム!
名前
1:アインツェルゲンガー
2:ダークコメット
3:イディオ
4:ダークアンブラ
dice1d4=3 (3)
性格
dice2d6=1 1 (2)
- 30スレ主23/04/29(土) 07:34:18
性格被ってしまったので振り直し
dice1d6=6 (6)
- 31二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 07:38:04
えぇ…(困惑)
デデデに対して初手取り付き+明るいところが苦手と見るにイディオくんもしかしてダークマター系列の侵略者だったりする? - 32二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 08:56:37
臆病なのと憑依能力とかの低さを見るにあんまり強くなさそう
- 33二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 09:04:18
グーイみたいなダークマター族のハズレモノなのかもしれない
いやまだダークマター族と決まってないけど - 34スレ主23/04/29(土) 09:20:35
「…何者ですか、あなた」
バンダナワドルディは『それ』に槍を構える。しばらくの沈黙の末、『それ』は動いた。
『………っ』
最後の抵抗か、それはびゅんと2人の前に飛び出す。狙いは…
「!しまった、大王様!」
バンダナの背後にいた大王に再び狙いを定め、今度こそはと言わんばかりに飛びついた。
再びデデデの体を乗っ取ろうとするイディオ(元侵略者くん)、この後どうなった?
1:バンダナが返しの槍で体を貫いた
2:大王に届く前に力尽きてしまった
3:「ハァイ!」
dice1d3=2 (2)
- 35二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 09:24:53
これはボスになるのは無理ですね…
- 36二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 09:26:37
あまりにもよわよわな命…
- 37スレ主23/04/29(土) 10:04:34
────しかし。
あと数センチで届くところを、侵略者は地べたに落ちてしまった。
眩しい光に耐えきれず、形が崩れてドロドロに溶けていく。少しづつ視界が狭くなっていき、それは意識を手放した。
★★★
…………暗く、暗く、さらに暗く。
闇は濃度を増していく。
影は次第に深く染み入る。
『お前の名は』
自分には、とてもお似合いの────────
『───────ッ』
「お、目が覚めたか。大丈夫か?」
『それ』は目を覚ました。辺りを見渡すと部屋の窓にはカーテンが締め切られており、僅かな光が差し込むだけだった。目の前には先程憑依しようとしていた男の姿が。
『…………。』
「急に襲いかかってきたからびっくりはしたが、お前明るいの苦手なんだろ?話がしたくなったからバンダナに無理を言ってここまで運んだんだ」
『…』
何故目の前の男は自分を助けた?失敗したとは言えども、1度憑依しようとしていたのに。
『何故』
「ん?」
『どうして、私を助けた』
「お前喋れたのか!?…いや、突っ込むところはそこじゃないか。理由だろ?えーとな…」
次、>>38〜43(安価後ダイスを振ります)どうしてデデデはイディオを助けた?
- 38二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:08:33
今まで憑依しようとしてきた奴に比べて邪悪さを感じなかったから
- 39二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:16:40
襲ってきたのは尖兵で親玉が別にいるのでは?何か情報引き出せるかもと考えたので
- 40二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:31:24
そのまま見捨てるのが躊躇われたから
- 41二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:41:07
あまりにも貧弱だったのでちょっとかわいそうになって
- 42二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 10:54:37
意識を失う直前に涙を流していたのを見てしまった
- 43二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 11:17:05
クソザコだけど今まで自分が受けた洗脳とかと比べればマシかな…と思ってしまったから
- 44スレ主23/04/29(土) 11:18:46
ダイスタイム!
dice1d6=6 (6)
- 45スレ主23/04/29(土) 11:46:18
「…恥ずかしい話だが俺様はこの星に侵略者が来る度に洗脳されてきたんだ。今回も例に漏れず洗脳されかけたがまぁ…今まで自分が受けた洗脳とかと比べればマシか…と」
『…………そんなに私は弱かったのか…!?そもそも侵略される度に洗脳されるとは!?』
「自覚無かったのかよオイ!というかお前、尖兵だろ?誰から命令されたんだ?名前は?どこから来た?」
自分が弱いことの自覚が無かったことに突っ込むデデデ、そこから怒涛の質問攻めをする。丸っこくて黒いフォルムの彼は視線をデデデに合わせて答えた。
『…イディオ、名前』
「聞き慣れねぇ名前だな。もしかして新入りか?」
『あぁ、私はこことは違う別の惑星から来た。そしてこのポップスターにやって来た理由だが…』
「り、理由は…?」
『……………………わからない』
ズコーッ!とそんな擬音が聞こえてきそうな程に盛大にズッコケるデデデ。
「なんだよお前!本当に何も知らねぇハズないだろ!?」
『本当なのだ、信じてくれ…ただ、この星はとてもきれいで、輝いていて…惹かれたんだ。それと名前以外のことは覚えていない』
「あー、きれいねぇ…この星に眠る莫大な資源を利用しようとする輩も過去にいたぐらいなんだし、そんな感じか」
「で、お前これからどうすんの?この部屋に住むのか?」
『…侵略後のことなんてわからない、私はどうすればいい』
「(質問を質問で返すなよ)うーーん、どうしたもんかねぇ…」 - 46スレ主23/04/29(土) 12:00:11
- 47二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:03:08
とりあえず夜になるまで待ってからポップスターの情報を集めるため外を探索
- 48二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:03:39
明るいところが苦手+かなり弱いので城の外と中の夜の見回りを担当させてみる
- 49二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:07:02
ぬいぐるみに取り憑いて外を出歩けるようにする
- 50二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:16:31
とりあえず可愛いものや綺麗なものを探してみる
- 51二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:17:32
空腹なのでゴハンを食べる
- 52二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:27:28
城にいるデデデの部下たちと会話をする
- 53二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:32:36
デデデの部下たちを物陰からこっそり見る
- 54二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 12:32:56
なんか城の外が騒がしいので様子を見に行ってみる
- 55スレ主23/04/29(土) 12:36:17
ダイスタイム!出目が被りませんように…
dice2d7=3 2 (5)
- 56スレ主23/04/29(土) 12:39:59
せっかくなのでイディオくんがデデデに対してなんと呼ぶか回しましょう
1:大王様
2:そのまま呼び捨て
3:陛下
dice1d3=3 (3)
敬語は?
1:使う
2:使わない
dice1d2=2 (2)
- 57スレ主23/04/29(土) 15:03:00
時間は進み、誰もが眠る丑三つ時となる。イディオは1人、ふよふよとたゆたい城内を散策していた。
『明るい場所が苦手か…なら夜に城の中と外の警備をしてみないか?朝まで見回らなければ、光を浴びることはないだろうし』
『仕事の依頼か?私はきみに取り憑こうとしたのだぞ、何故だ』
『どこに住むにしても、この星の土地勘とかも理解しなきゃ行けないだろ?朝までになら帰ってきてもいいし、好きに散策してな』
『(警備と言う名の散歩か…やつも考えたものだ)』
警備を担当している近衛ワドルディたちも全員眠り、今起きているのは自分のみ。城内部すべて確認し終えるとイディオは外へと出ていった。
★★★
『憑依』というものは、対象者の記憶を総て把握した上で行うもの。記憶を把握すれば仮に疑われてもその人のフリをすればいい。実を言うとイディオも憑依失敗に見せかけ、デデデの記憶の1部把握していた。
『部下のワドルディ、夢の泉、同胞、新世界…そして』
『───星のカービィ』
彼の永遠のライバルであり、ポップスターにはるかぜとともにやって来た旅人。イディオは彼に興味を示し、それとともに自分の同胞のことも気になったという。
『(我が同胞は剣士のような見た目をしていたな)』
野原に着地し姿をイメージしてみる。ごぽごぽと音を立て、彼の姿は変わっていった。
☆☆☆
「イディオ、起きてるか?明るい場所苦手なお前でも何とかなりそうなもん持ってきたぞ」
翌日、ウサギのぬいぐるみを持ちデデデは空き部屋を尋ねる。相変わらず部屋は暗かったが何となく彼がいそうな雰囲気はする。
『あぁ、おはようございます陛下。良い朝ですね』
「?お前そんな喋り方だったか?って…」
くるりとデデデの方をイディオは向く。そこにいたのは球体のような姿ではなく、剣士のような姿だった。
「いやどうしたんだその姿!?昨日そんなんじゃなかっただろ!」
『…なんちゃって、昨日憑依した時に陛下の頭の中を少しだけ覗いたんだ。この姿なら少しは動きやすくなるし、ちょっとだけなら明るいところに出ても平気だと思うよ』
「へ、へぇ。でもよ…なんで服着てないんだ?」
『……えっ』
大王の頭の中を覗いた時に見た剣士ダークマターに影響されてそれに近しい姿になったイディオくん、流石になにか着せないとマズいので装備を決めよう!
という訳で次>>58〜65 アクセサリーやら装備品を決めよう
- 58二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:19:42
メタナイトの仮面
- 59二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:22:31
和風な感じの上着
- 60二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:23:29
カラフルなマフラー
- 61二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:26:34
黄色いレインコート
- 62二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:28:03
日傘パラソル
- 63二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:30:24
キラキラしてて綺麗な衣装
- 64二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:32:35
星のブローチ
- 65二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:33:29
懐中時計型の首飾り
- 66スレ主23/04/29(土) 15:38:41
(メタナイトの仮面で思わず2度見したのは内緒、3つ決めますね)
dice3d8=8 1 5 (14)
- 67二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:56:05
肝心の服が着れてない…!?
- 68二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 15:59:19
裸仮面パラソル首飾りダークマター
- 69スレ主23/04/29(土) 16:00:11
(流石にこれだといろいろアウト過ぎるのでスレ主の方で安価+何かで調整します!ごめんなさい!)
- 70スレ主23/04/29(土) 17:40:35
「確かこの辺にいい感じの…おっ、あったあった。ほらよ」
デデデはほぼ物置と化しているクローゼットを漁り、彼に合いそうなものを手渡していく。
「なぁイディオ、仮面いるか?少しボロボロだけど顔は隠せると思うぞ」
『仮面?(そういえば記憶の中の同胞も似たようなものを付けていたな)、では貰おうか』
「ほらよっ」
デデデはイディオに向かって懐中時計と仮面を投げつけ、試しに装着している内にどんどん昔の服を取り出していく。
「お、これなんてどうだ?」
1番奥の方にあった薄黄色の着物を発見して取り出し、イディオの目の前に持ってくる。
『着物…』
「俺様が昔着てたものなんだが、もう着ないからやるよ。」
『…若干大きすぎる気がするが…』
「まぁサイズかなり大きいからな、ジャマなら袖とか切るぞ」
『いい。きみがくれたものだから』
「そうか?」
着物を着つけ、ある程度の装備が整う。しかしまだ何か足りない気がする…
「なぁ、ずっと夜の見回りは嫌だろ?だったら何か防ぐもんも必要なんじゃねぇの?ぬいぐるみ使う?」
『流石にあれに取り憑くのは…』
「大王様ー、いらっしゃいますかー?」
そんなことを話している内にパラソル持ちのワドルディが扉を叩く。どうしたと話を聞くと、どうやら傘を1つ多く作りすぎてしまったのだと。
「いやー、どうしましょうかねコレ。大王様、いります?」
「余ったんなら処分…いやいい、1本譲っちゃくれねぇか」
「?構わないっスけど…」
☆☆☆
「とりあえずこれなら昼外に出ても安心だな、ちょっとファンシー過ぎる気もするが…お前まさかこれを武器にするだなんて考えてないよな?これはあくまで日傘だ、覚えとけ」
『…そうか』
とりあえず装備は整ったのでこれで一安心。そう思ってきたその時、扉を再び叩く音がした。今度はバンダナワドルディが顔を出す。
「お、今度はバンダナか。どうかしたのか」
「ここにいたのですか大王様!実は…」
装備がある程度整ったイディオ、そんな彼らの所に誰かが尋ねてきた!(バンダナの反応を見るにアポ無しらしい)
という訳で次>>71〜77 誰が尋ねて(もしくは押しかけて)きた?
- 71二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 17:41:30
メタナイト+紫髪の子が尋ねてきた
- 72二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 17:41:52
グーイ
- 73二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 17:56:07
剣士ダークマター
- 74二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 17:57:49
マルク
- 75二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 18:00:11
マホロア
- 76二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 18:07:52
ローア
- 77二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 18:11:56
カイン
- 78スレ主23/04/29(土) 18:16:43
ダイスタイム!(数字より書き込んだ方がわかりやすいのかな)
1:メタナイト+紫髪の子
2:グーイ
3:剣士ダークマター
4:マルク
5:マホロア
6:ローア
7:カイン
dice1d7=4 (4)
- 79スレ主23/04/29(土) 18:37:31
「ヘイヘイヘーイ!」
「うわーッ!?」
ドゴォ!と鈍い音が聞こえ扉の先でバンダナワドルディが盛大に吹っ飛ばされる。その後くすくすと笑い声が聞こえた後、誰かが大笑いをする。
「あー面白!バンダナのやつ、壁に埋まってるのサ!」
「…マルクか、こんな時に…おいイディオ。あいつを追い払ってくるから待ってろ」
そう言うとデデデはハンマーを構え、マルクの方を見た。それを見た彼は…
1:『わかった、ここで待ってる』
2:『おいそこのお前!城を荒らすな!』
dice1d2=1 (1)
- 80二次元好きの匿名さん23/04/29(土) 18:45:07
まあ臆病だしね…
- 81スレ主23/04/29(土) 20:55:11
イディオの全体図描けました!
イディオ全体図(流石に全裸はダメなので追加しました)telegra.ph - 82スレ主23/04/29(土) 22:21:03
全体図も書けたので続き
『わかった、ここで待ってる』
「あぁ、その代わり城の中にいるワドルディたちを避難させてくれ。かなり荒れるかもしれないからな」
『うん』
そんな約束事を交わすと2人は別々の方向へ走っていった。
★★★
「もーっ!なんなんだよ!久しぶりに暴れられると思ってたのに!」
「勘弁してくださいよマルクさん、お城の修理代もバカにならないんですから…」
数分後、デデデによってややボロボロにされたマルクは椅子に座りバンダナワドルディに愚痴をこぼしていた。
そんな2人の様子をイディオは物陰から見つめる。視線に気づいたマルクが視線を向けるも、直ぐに彼は引っ込んでしまいまた物陰から見ていた。
「で、アイツ誰?」
「彼はイディオさん、昨日この星にやってきた人なんです」
『…あ、パラソルくん、私それ手伝うよ』
「え、いいんスか?ではお願いするっス!」
マルクが暴れ回った城内の掃除をするワドルディ達を手伝うイディオ、するとマルクが椅子から飛び降り彼に近づいた。
「ふーん…やっぱり」
『私に何か用か。客人』
「お前、ダークマターだろ」
『あぁ。そうだが』
「「「…ダッ、ダークマター!!?!?!?」」」
マルクの問いかけにそう答えるイディオだったがダークマター、という単語を聞いた瞬間蜘蛛の子を散らすようにワドルディ達はイディオから遠ざかる。
「え?何、お前ら知らなかったの?」
「ぜんっぜん知りませんでした…たしかによくよく見れば見覚えが…」
『(呑気すぎないか…?)それで、それがどうしたんだ』
「………いや、なんでもない。ただの確認サ。じゃあな」
何か言いたげな顔をしていたマルクだったが、そう言い残すと窓から飛び去って行ってしまった。
「何しに来たんでしょうね、あの人…」 - 83スレ主23/04/29(土) 22:22:02
『今日の見回りはこれで終わり…っと』
あれから何度か日が落ちた夜のこと、イディオはいつも通り夜の見回りをしていた。最初は警戒していたワドルディ達も少しづつ打ち解けて来たのか、対応も優しいものへと変わっていった。
『………。』
ただ彼には1つ気がかりになることがあった。それは以前マルクが言ったダークマターかという質問だったのだが、イディオは後々この質問に違和感を感じ始める。
『(私はダークマターのはず、なのに)』
イディオはダークマターである。それは変わりようのない事実だが、彼には産み落とされた時の記憶が無い。
デデデ経由で見た記憶の中では、ダークマターはゼロによって生み出される。しかし彼は気づけばポップスター周辺へほっぽり出されていた。何かがおかしいと思いつつ休憩時間に調べるも、今日まで明確な手がかりは得られないままだった。
『(私は一体何者なんだ)』
思考をフル回転させてもアンサーは導き出せない。月をぼんやりと見つめる彼に、誰かが近づいた。
イディオに近づく者とは?
1:ゼロ 2:剣士ダークマター 3:ゼロツー
dice1d3=2 (2)
- 84二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 06:48:24
剣士マター選ばれたか、どんな反応するか楽しみ
- 85スレ主23/04/30(日) 09:59:19
『そこの貴様、私の似たような気を感じる。何者だ、名を名乗れ』
『ヒッ!?』
イディオが小さく悲鳴を上げおそるおそる後ろを振り返ると、そこには自分に瓜二つの人物…ダークマターが佇んでいた。
『…って、誰かと思えば我が同胞ではないか。脅かさないでくれ…』
『…同胞?』
首元に自分のエネルギーで生み出した上着を手でぐいっ、と上げると口が現れニコニコとした表情でイディオはダークマターに話しかける。
『まぁ、私は似たような見た目しかいないからあまり記憶に残らないのも無理ない。イディオ、と言えば聞き覚えがないか?』
『イディオ…』
『会うのは久しぶりだなダークマター、そういえばゼロ様は元気にしていらっしゃるか?以前カービィとやらにコテンパンにされたと仰っていたが』
『………。』
『きみはどうして今日ここに?ゼロ様かツー様に下見を頼まれたのか?』
何かを考えるような表情をするダークマターなんてお構い無しと話続けるイディオ。しかし次の瞬間にダークマターが言った言葉に、彼は耳を疑う羽目になる。
『我が軍にそのような名前の者は所属していないぞ』
『え』 - 86二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 11:13:28
流れ変わったな
- 87二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 12:12:18
これどういうことだ?つまりイディオはゼロ生まれではないってこと?
というか名前付きのダークマター系統のイディオってグーイ同様かなり珍しい存在じゃないの…? - 88二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 12:25:18
そういやID-0でイディオと読めるな…
- 89スレ主23/04/30(日) 16:47:37
そんなのありえない、彼は真っ先にそう思った。だって自分にはゼロに産み落とされた記憶が………あれ?いや違う、そもそも自分の記憶はポップスター周辺に漂っていたことから始まっているのでそれより前の記憶などない方が正しい。
じゃあ、自分は、一体──────
『どうやら混乱しているようだな、私には関係の無いことだが。まぁとにかく、健闘を祈る』
そう言うとダークマターはその場を去る。イディオは1人静かな野原に残されたのだった。
★★★
「あ、イディオさんおはようございます!」
『…おはようバンダナくん』
翌日、城の中でも日傘を差すイディオにバンダナワドルディが元気よく話しかけるも少し元気が無さげなイディオに対してバンダナ。
「元気無いですね、どうしたんです?」
『平気。なんでもないよ』
「きっとお城が眩しくてイヤなんだよ!カーテン閉めなきゃ!」
「いやいや、昨日の夜ご飯が美味しくなかったんだよ!」
「もしかして大王様に甘えたいだとか…?」
『いや全部違うから…心配いらないよ、ありがとう』
「そう?」
複数のワドルディが問いかけるもすべて違うと返すイディオ。そんな時コック帽を被ったワドルディが城内のワドルディ達に言った。
「みなさーん!朝ごはんの時間ですよー!!!」 - 90スレ主23/04/30(日) 17:05:13
「いただきまーす!わぁい!今日の朝ごはんはハンバーガーだ!」
ワドルディ達は一斉に食堂へ詰め寄り席に座る。そんな中イディオはバンダナとパラソルを挟むかのように座った。
『ハンバーガー…?』
「あれっ、イディオさん知らないんスか?」
『そもそも食べ物すら食べたことない』
「え、マジで言ってるんスかそれ。めっちゃ美味いっスよ?」
『そうか?…あ』
周りのワドルディ達がどうやって食べているかを確認すると、イディオは口を開けてハンバーガーを頬張った。
『……!美味い!』
「でしょー?そりゃあここのコックワドルディが腕を奮って作ったからね!」
イディオの様子を見た目の前に座っているワドルディはニコニコと笑いながら彼にそう言う。しばらく食べ進めていったが、パンの隙間から具材がボタボタとこぼれ落ちた。
『んー!?んぐ、はんひゃな…』
「あははっ!イディオはハンバーガーの食べ方下手っスね!」
「パラソル、そういうお前も具材落ちてるぞ」
「え?うわっ本当だぁ!?」
ちょっとした騒動になった食堂だったが、その様子をコック帽ワドルディはニコニコしながら見ていたという。
☆☆☆
「で、城の生活は慣れたか?」
『多少は。陛下やバンダナくん達がいろいろ教えてくれたおかげで、ちょっとずつだけどいろいろ出来るようになったよ』
食堂で朝ごはんを食べ終えたイディオとバンダナはデデデとすれ違いそんなことを話す。(先程のことを笑い話にするバンダナに対して、イディオはなんとも言えない顔をしていたが…)
「イディオにはそろそろ新しい仕事を担当してもよさそうだな。では発表しよう!今日からお前は…俺様のボディガードを担当してもらう!」 - 91スレ主23/04/30(日) 18:57:44
「ええっ!?ボディガードですか!?」
『ボディガード…?』
「簡単なことさ、いざとなった時に俺様を守ればいい。まぁ俺様も守られっぱなしじゃないけどな!」
「ちょっと待ってください、そのお仕事は僕の担当ではないですか!…もしかしてクビですか……?」
クビ宣言と勘違いしたバンダナは泣き出してしまうもデデデは「言い方が悪かったな、すまん…」と宥める。ふぅ、と一息つくと説明をしだした。
「まずこの城には近衛兵だったり他に戦えるやつもいるのだが…それだけでは戦力もまだまだなところがある。そこで考えたんだが、バンダナはワド達の指南役も補ってるだろ?だからイディオを追加して、その分の負担を減らそうと思ったわけよ」
「…!大王様、僕のことそう思ってくれてたなんて!僕、ぼく…」
「わかったから泣くなって!…というわけでイディオ、頼めるか?」
『もちろんだ、任せてくれ』
「わかりました大王様!僕、精一杯がんばります!」
「おう、頑張れよ!………?」
『陛下?どうし』
「しっ、何か聞こえる」
意気込みを語るバンダナだったが、その直後デデデは音を聞く。シャララ…と何かが流れる音が。
「…………い」
「大王様、これって」
「あぁ、間違いねぇな。イディオ、ビックリしてひっくり返るんじゃねぇぞ」
『?一体何を─────』
「おーーーーーいっ!デーデデ!あっそぼー!!!」
…その直後、城の壁をぶち破って何者かが登場したのだった。
☆☆☆
『…………………!?』
「あぁ…また修理費が嵩む…」
一瞬立ちくらみを起こしかけたバンダナ、ワープスターに乗ってきたのはカービィとメタナイトだった。
「よぉカービィ。今日はメタナイトも一緒か、どうした?」
「ご無沙汰しています陛下。カービィがこの城に用事があるとの事なので私も同行させていただきました」
「あのねあのね!ぼく久しぶりにみんなでグルメレースやりたいな!」
「いいなそれ!乗った!」
「やったぁ!そうと決まれば早速…あれ、きみは?」 - 92スレ主23/04/30(日) 19:40:47
(そういえば能力持ちかどうかのダイス振り忘れてました…振りますね)
1:能力持ち
2:能力は持ってないが魔法は使える
3:そんなものは無い
1か2を引いた場合安価とダイスで振ります
dice1d3=2 (2)
- 93スレ主23/04/30(日) 19:41:31
イディオは魔法が使えるみたいです。どんな魔法?
>>94〜98まで募集
- 94二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 19:59:59
自分の周囲一メートルを薄暗くできる
- 95二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 20:10:45
自身の動きを加速させる
- 96二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 20:27:38
ちょっとしたテレポートが仕える
- 97二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 20:51:00
卵黄からメレンゲが、卵白からカスタードクリームが作れる
- 98二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 21:01:46
初歩的な風属性魔法
- 99二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 21:06:36
このレスは削除されています
- 100スレ主23/04/30(日) 21:07:18
ダイスタイム!(安価先2度見したのは内緒)
dice1d5=1 (1)
- 101二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 21:09:51
>>97になったら面白かったのに…
- 102二次元好きの匿名さん23/04/30(日) 21:15:56
もし97が選ばれてたなら、正真正銘イディオくんがクソザコになってしまうからね…
能力のおかげでクソザコからちょっとだけ強くなった感じかな? - 103二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 06:26:23
このレスは削除されています
- 104スレ主23/05/01(月) 06:30:00
(ちなみにイディオくんの性別は不明で固定です)
- 105二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 16:38:19
・キラキラしてるものが好き
・口がある
・臆病
・能力は一見弱そうだけど特定の条件で役に立ちそう
・性別不明なのに乙女心を持つ
・デデデすら憑依出来ない貧弱っぷり
前作のグレイヴくんとはまた違ったインパクトの子だな、かわいい - 106スレ主23/05/01(月) 20:30:18
いつもの4人を連れて城を出ていこうとするカービィだったが、イディオに気づき声をかける。
『…きみが星のカービィか』
「そーだよ!」
『イディオ、先日からこの城に務めている者だ』
「イディオって言うんだね。よろしく!ぼくカービィ、こっちはメタナイト」
「メタナイトだ、よろしく頼む」
「ねぇねぇイディオ、これからぼくたちグルメレースやりに行くんだ!良ければどう?」
『いや、私には城の警備の仕事が…』
「乗っちまえよイディオ!な?」
『…………観戦、だけなら。』
「「「そう来なくっちゃ!」」」
デデデに後押しされたのか仕方なさそうに言うイディオ。そこからカービィの提案でワープスターに乗って会場まで移動しよう!ということになり、ワープスターを呼び出した。
バンダナワドルディが乗り、最後にイディオが乗り込もうとしたその時。
『…………!?』
背後から感じる殺意。他4人は気づいておらず、今反応出来るのは自分のみ。覚悟を決めて、ゆっくり振り返ると…
「今日という今日こそ負けねぇぞ!勝つのは俺─────」
『陛下!あっ…!?』
何者かがものすごいスピードで走り抜け、デデデを押し飛ばす。咄嗟にガウンを掴んだイディオもついでに外へとほおり出されてしまった。
落ちる瞬間、まるでスローモーションかのように周りは動く。突き飛ばしたのが誰なのかを確認するためイディオは身をよじる。そこにいたのは
『……………ッ!?』
…先日見た、ダークマターや自分に瓜二つな姿だった。 - 107二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 20:54:12
- 108スレ主23/05/01(月) 21:21:48
とにかくこの状況をどうにかしなくては。後ろに括り付けていた傘を左手で持ち、右手でデデデの手を握る。
「あ、アブねぇ…サンキューイディオ!」
『例は後だ、それよりアイツは…』
『…………………。』
ゆっくりと地面に着地し、目の前の同胞に視線を向ける。その目からは先程の殺意を感じず、虚ろな目が覗き込んでいた。
「デデデ!大丈夫ー!?」
「心配ねぇ!ここは危険だ、そこで待ってろ!イディオ、唐突だが早速仕事だ」
『いろいろと謎なところはあるが…まぁ、後で聞き出せばいいか』
イディオは日傘をダークマターに向けるも、デデデからは「だからそれは武器じゃ…もういい、この際思いっきりやれ」と言われた。デデデもハンマーを取り出し、ピリついた空気が流れる。
『…来る!』
イディオがそう言った瞬間、ダークマターは剣を手にし目にも止まらぬスピードで突っ込んでくる。イディオは日傘でガードを取るも、呆気なく上へ吹き飛ばされてしまった。
『(しまっ…!)』
追い打ちと言わんばかりにレーザーを放つダークマター。ボンッ!と大きな爆発が起こり、彼の体は落下した。
「イディオ!…っ!?」
すかさずデデデにも襲いかかり剣を振るうダークマター。ダークマター一族は陽の光が苦手なはずなのに、目の前のコイツは全く効いていない。一体どうなっているんだ…!?
『…………』
陽の光とダメージにより体がグズグズに溶けていく。ボディガード、というにはあまりにも滑稽な姿だ。
『(このままでは…しかし)』
日傘は今のでボロボロになってしまい、攻撃手段も無くなってしまった。意識がまた飛びそうになった、その時。
「これでも…喰らえ!」
突き破った窓からバンダナワドルディがダークマターに対して、何かを投げたのだった。
攻撃手段を失ってしまったイディオに対してバンダナが何かを投げる!投げたものは?(これ以降イディオの武器がコレになります。>>109〜114まで募集)
- 109二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 21:28:18
弓と矢
- 110二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 21:32:46
おっきい鋏
- 111二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 21:57:52
双剣
- 112二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 21:59:29
大盾
- 113二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 22:36:29
ハルバード(槍斧)
- 114二次元好きの匿名さん23/05/01(月) 23:21:26
大鎌
- 115スレ主23/05/02(火) 05:12:56
おはようございます、ダイスタイムです!
1:弓と矢
2:おっきい鋏
3:双剣
4:大盾
5:ハルバード(槍斧)
6:大鎌
dice1d6=5 (5)
- 116二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 07:43:17
ハルバード+ダークマターという明らかに旦那のトラウマスイッチが入りそうな光景
- 117スレ主23/05/02(火) 16:49:42
突き破った窓からバンダナワドルディがダークマターに対して、何かを投げたのだった。
しかし投げられた何かをダークマターは回避、弧をかくようにくるくると周り通り過ぎようとするそれをイディオはキャッチした。
『…!ありがとうバンダナくん!』
投げられたそれは槍斧もといハルバード、武器を構えてダークマターへと突っ込んだ。だがそれも想定内と言わんばかりに剣先を向けレーザーを放とうとする。
『だったらこれでどうだ!』
イディオがそう言うと自分の周りに魔法を展開させる。自分の周り1mが暗くなり、ダークマターとデデデは方向感覚を失った。
「な、なんだぁ!?急に周りが暗く…」
次の瞬間ザシュ、と何かが貫いた音が聞こえる。音がした後ゆっくりと暗闇は縮小し、暗闇が完全に消滅するとそこにはハルバードでダークマターの体を貫くイディオの姿が。
『お前は何者だ、ゼロ様の依頼でこの星を侵略しに?それとも別の誰かか?』
『…………──────。』
今まで何も喋らなかったダークマターが、一言だけ言葉を発した。その言葉を発した時には貫かれたハルバードから体がずり落ち、そのまま溶けて無くなってしまった。
★★★
「あ、イディオさん!これから見回りですか?夜遅くまでご苦労さまです!」
あの後結局グルメレースは中止となり、イディオの傷を治してこの日はダークマターが襲撃した事以外何も無いまま1日を終えようとする。今日も夜の見回りを担当するイディオに対してワドルディが話しかけた。
『あぁ。今日みたいなやつが来ないか不安でね、いつもより気を引き締めようと思ってる』
「そうなのですか、頑張ってくださいね。…あれ、それは?」
『これかい?私の宝物。』
小箱を持ちじっと中身を見つめる彼を見たワドルディは興味津々で近寄り中身を見る。中身は彼の好きなキラキラしたものばかり。オニオンオーシャンの星の砂やコイン、星型の鉱石にガラス片まで…宝物と言う割にはショボイものばかりだったが、それを見たワドルディは目を輝かせていた。
「きれい…」
『でしょ?まぁ、この星の輝きには叶わないけれどもね』
「イディオさんってなんかロマンチストみたいですよね!すっごくいいと思います!」
『ろ、ロマンチスト…?』
いやいやそんな…そうかな、そうかも…と思うイディオ。話しかけたワドルディはもう眠いのかあくびをした後におやすみなさい、と付け加え分かれた。 - 118スレ主23/05/02(火) 19:35:42
イディオはハルバードを持ちながら照明の落ちた城内を歩く。城内を見回りながら、彼は昼に襲撃した同胞のことを考えていた。
あの時、やつは消える寸前にこんなことを言っていた。
……どうして。
どうして、お前だけ。
『…』
お前だけ、という言葉に引っかかりを感じるイディオ。普通不完全な自分に対して軽蔑を抱く同胞も少なくないはず。なのにやつからはまるで自分のことを羨ましがったり、嫉妬の念すらも感じられた。
記憶の中の剣士ダークマターはグーイに出来損ない、と言い追放していた。自分も限りなくその存在に近いはず…
『…ダメだ、考えても埒が明かない。仕事に集中しよう』
モヤモヤは残ったものの結局分からずじまいだったため、諦めて見回りを再開した。
☆☆☆
日付が変わった刻に彼はデデデの部屋前に来ていた。仕事最後の見回り、息を吐き出しドアノブに手をかける。
『(まったく、また布団蹴飛ばして…)』
うるささすら感じるいびきをかきながら爆睡するデデデを尻目に床に落ちた布団を拾い、彼の上に優しくかける。異変が無いかの確認をした後に部屋を出ていく、かに思われた。
イディオはピタリと立ち止まり寝ているデデデの方へ体を向け武器を構える。距離を詰め、ちょうど彼を見下ろすかのような位置へと付いた。
…そして、持っていたハルバードを振り下ろした。 - 119二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 20:04:01
イディオくん闇堕ち展開かこれ…?
- 120二次元好きの匿名さん23/05/02(火) 22:28:57
忘れてたけど元々イディオは侵略者だったもんな
同胞やられた衝撃で何か思い出してしまったか - 121スレ主23/05/03(水) 07:28:07
『………ッ!?』
ハルバードが振り下ろされる瞬間イディオは目を覚ましたかのようにはっとする。そして咄嗟に槍斧の軌道をズラし、槍斧はデデデの横をかするように振り下ろされた。
『ぁ、あぁ…』
自分は、なにをしようとした?
彼を殺そうとした?
何故?
何故、何故何故何故何故何故何故!
『いやだ、そんな』
ハルバードを落としショックと混乱で頭をかかえ、フラフラとよろめく。そしてそのまま彼は
────────ガシャン
窓を突き破り、外へ逃げ出してしまった。 - 122スレ主23/05/03(水) 09:02:17
- 123スレ主23/05/03(水) 09:03:04
(訂正、>>124〜130に変えます)
- 124二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 09:12:14
ゼロと剣士ダークマターが尋ねてくる
この数日のうちにイディオの出生をいろいろ調べてくれて、結果をデデデに言いに来た - 125二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 09:42:28
マルクがまたデデデにいたずらを仕掛けに来た
- 126二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 10:03:01
部下のわにゃたちが「イディオさん今日見かけませんね…どこ行ってしまったのでしょうか?」と呟いてた
- 127二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 11:23:42
とある星出身の商人が尋ねてくる
何か買いませんか?とデデデと何か話していた - 128二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 12:54:50
昨日襲ってきたダークマターが複数人となってポップスターに襲いかかる
- 129二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 13:39:54
ハルバードが墜落
- 130二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:25:56
何故か一日中曇り空
- 131スレ主23/05/03(水) 16:26:29
ダイスタイム!
dice2d7=1 6 (7)
- 132二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 16:42:45
い つ も の
- 133二次元好きの匿名さん23/05/03(水) 19:01:58
イディオくんがハルバードを入手したら戦艦ハルバードが墜落した…教授これは?
- 134スレ主23/05/03(水) 22:10:21
「………で、何の用だ?」
過去のトラウマを必死に押さえ込み、デデデはそう言う。
翌日早朝から客人が尋ねてきたので誰かと思いきや、なんと相手はゼロとダークマター。警備担当のワドルディ達もいつも以上に気を引き締め、2人がなにか行動を起こしても大丈夫なように見張っていた。
『先日我々の仲間と思わしきイディオ、という者が私に話しかけてきたことをゼロ様に報告させてもらった。今日はその結果を伝えに来たのだ』
「え、イディオはお前の仲間なのか?」
『だからゼロ様に聞いたのだろう…ゼロ様、お願いいたします』
『うむ、お前もいろいろ聞きたいことがあるとは思うが…単刀直入に言おう』
『あの者を、我は産み落としたつもりはない』
「は…?」
グーイの時同様使えないやつ扱いして捨てたんだろ、と喉まで出かかるもぐっと堪えるデデデ、ゼロは続けて話す。
『そもそも、私のような剣士型は特訓と経験を詰んだ特殊個体。それ以外は量産型として花弁と目玉のみの個体なのだ。故に、彼はそれなりに経験を積んだ者だと思われるが…ゼロ様がそのような者を呆気なく手放す理由が無い』
『あぁ、それに我は奴を産み落としたアテが無い』
「つまりよ、それって…」
『あの者が他の宇宙からやって来たものか、あるいは…』
我以外のダークマター一族によって生み出された、か。 - 135二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 08:40:08
ゼロ知らないのか
- 136二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 11:03:40
一方こちらは戦艦ハルバード、ポップスター上空に浮遊しながらパトロールを行っていた。
「曇ってきましたね、1度どこかに離陸しますか?」
空は曇り空となり、雨も降ってきそうなのを見た船員ワドルディは提案する。
「そうだな。皆の者、これよりハルバードは離陸体制に入る、衝撃に備えよ」
「「「「はっ!」」」」
バル艦長はメタナイツに指示をする中、メタナイトは窓の外を見つめていた。
「(なぁ、メタナイト様最近元気ないよな)」
「(あの子のこと気にしてらっしゃるのだろう…)」
「(元気してるかなぁ)」
メタナイツはヒソヒソとそんなことを話す。間もなく離陸体制に入ろうとした…その時。
────────ドォン!
「うお…っ!?」
「わ゙にゃーっ!?」
大きな爆発音がしたかと思えばがくん、と機体が傾く。一同何事かとアタフタしている間トライデントナイトが報告をした。
「ひ、左ウイング、損傷しました!理由は不明!」
「なんだって!?トライデントナイト、どうなっているだ!」
「わかりません!ただ…」
ボンッ!
「うわぁぁぁ!!!」
今度は横に大きく傾き、一同が壁に強く叩きつけられる。理由がわからないまま、ハルバードは深刻なダメージを受けていく。
「!メタナイト様、あれ!」
「…!」
船員ワドルディがあれと指さした方向を見ると、なんと複数人のダークマターがハルバードを攻撃しているではないか。
「なんなんだアイツら!…うっ!?」
「このままではハルバードが墜落します!メタナイト様、逃げましょう!」
「ワシは先に小型船に乗ってる!お前達も早く来い!」
「艦長!またひとりで逃げるつもりですかぁ!?」
「バカモーン!今すぐにでも逃げ出したいから早く来いと言っておるのだ!」
慌てふためき逃げ出そうとするバル艦長とワドルディ、迫り来る敵に対して立ち向かおうとするメタナイツ。そんな中メタナイトは一人逆方向へ走り出していた。 - 137スレ主23/05/04(木) 12:13:38
「メタナイト様!?どこに行かれるのですか!」
「バル艦長、ワドルディとメタナイツを頼む」
「えぇ!?メタナイト様はどうなされるのですか!?」
「私は少しでも時間を稼ぐ、その隙に逃げるんだ!」
「ダメです!俺達も戦います!だから」
「一刻を争う自体だ、お前達に任せられない」
「そんな…!いけませんメタ───」
その時。
ミシ、バキッ!と戦艦が真っ二つに割れ部下達とメタナイトの間を割く。部下達を乗せた後方との距離はどんどん遠ざかり、部下達の悲痛な叫び声が聞こえた。
「…すまない」
メタナイトはギャラクシアを強く握り、先を急いだ。
☆☆☆
ハルバードの1番先頭部分にメタナイトは到着し、剣を構える。壁や天井から黒いモヤのようなものが溢れ、メタナイトを取り囲んだ。
『……………。』
「自分の船を沈められるのなんて何年ぶりだろうか…まぁ、そのようなことが頻繁に起きていること自体おかしいのだがな」
フッ、とやや皮肉で自虐めいた言葉を発するメタナイト。そんな中ダークマターは武器を構えたり周りにエネルギー玉を集中させた。
「………来いッ!」
メタナイトの掛け声と共に一斉に襲いかかるダークマター達。『ムーンショット』や落ちた瓦礫を『フォースフォース』でぶつけたり、剣に力を貯めて『マッハトルネイド』を繰り出す。
「(やはり数が多い…そもそもこいつらは何者なのだ?)」
敵の攻撃を捌いていく中そんな疑問を持つメタナイト。しかし敵の攻撃は徐々に激しさを増し、攻撃が彼に当たるのも少なくは無くなっていく。
「…ぐっ!」
攻撃の1部がついに仮面に当たり、ぴしと音を立て亀裂が走る。メタナイトが怯んだ隙に剣士型のダークマターが剣を持ち突っ込む。そしてそのまま…かに思われた。 - 138スレ主23/05/04(木) 12:14:28
ばしゃん!と巨大な水滴が剣士型のダークマターに浴びせられ、攻撃を中断する。メタナイトが咄嗟に後ろを振り返ると、そこにいたのは逃げたはずの船員ワドルディだった。
「ぼ、ぼくだってメタナイツの一員なんだ…メタナイト様に怪我を追わせるつもりなら、容赦はしないぞ…!」
水玉の傘を持ち、震える体を抑えながら傘の先を向ける船員ワドルディ。やぁぁぁぁ!と気の抜けるような声を出した後、ダークマターを傘でぶっ叩いた。
しかしその直後剣で傘を弾き飛ばされ、目の前で腹と思われる部分でレーザーを放とうとするダークマター。
「あっ…」
「ワドルディ!!!」
放たれた黒いレーザーは真っ直ぐ伸び、ワドルディを貫こうとする。しかし咄嗟にメタナイトが前に飛び出し羽でワドルディを包み込み庇った。レーザーは彼の体を貫き、メタナイトはワドルディに倒れ込む。
「え…?うそ、うそですよねメタナイト様……ねぇ、起きてくださいよ…」
ゆさゆさと彼の体を揺するワドルディ。1人きりとなったワドルディをダークマター達は取り囲んだ。
「いや……ぼくはどうなってもいいから…メタナイト様だけは…」
『どうする』
『ターゲットは始末した、もういいだろう』
そんなことを話すダークマター達。どうするか決まったのか、そのままハルバードを去っていってしまった。
「うわっ!?」
ボン、ボンと爆発と火花が舞う。機体が下へと傾き、このままでは焼け焦げてしまう、しかし今のワドルディには何も出来なかった。
「ひぐっ…暑いよ…」
涙で前がよく見えなくなり、ついに自分の目の前まで炎が迫り来る。このまま死んでしまうのか…
「……誰か…」
────────助けて
その直後、ワドルディの体は空中にほおり出された。 - 139二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 19:31:35
ほ
- 140スレ主23/05/04(木) 22:34:25
「…あ、あれ………?」
自分は爆発に巻き込まれて空中にほおり出されたはず…なのに何故か体は宙を浮いたまま、その場に留まっている。疑問を感じ上を向くと
「……危ねぇな、大丈夫か」
「…!グレイヴさん!!!」
ライラックカラーの髪と首元に巻かれた空色のスカーフ、そしてMマークのピンバッジ…短い期間だったとはいえ毎日を共に過ごしていた大切な仲間、両手でメタナイトとワドルディを持ちながらニコリと笑う。しかし彼がどうしてここに…?
「助かりましたぁ…!本当にもうダメかと…でもどうしてポップスターに?ハルカンドラに帰ったはずじゃ」
「あー…その件なんだが、帰った後ハルカンドルディがコレくれてさ」
以前は持ち合わせてなかった、胸元のルーペがキラリと光る。
「どうやらコレ、ワープ装置みたいなもんなんだよ。オレも使うまで知らなかったんだが…よりにもよって飛んだ先が墜落しそうなハルバードってアリかよ」
「あはは…」
「とりあえずどっかに降りられそうな場所は…おっ」
キョロキョロと辺りを見渡しちょうど近くに小型船で脱出したメタナイツ達を見つけたグレイヴ、その上に2人を下ろした。
「…グレイヴナイト!?何故ここに!?」
「もしかしてお前がメタナイト様とワドルディを…?」
「というかワドルディ、どうして勝手に残ったんだ!」
「落ち着けって。各々思うことはあるかもしれねぇが………まずはアイツをどうにかするぞ」
グレイヴの視線の先には先程のダークマター達が。仕留め損ねたか、と口々に言う。
「ワドルディ、メタナイト様のこと頼んでもいいか」
「は、はい!もちろんです艦長!」
再び襲いかかろうとするダークマターに対して武器を構えるメタナイツ達、そんな中1人だけごそごそと何か用意をするグレイヴ。
「えーとたしかここに…っと、あったあった」
印鑑ケース程の大きさのものを取り出し、グレイヴはそれを自分の上方向の空へ投げ捨てた。
がちゃん、がちゃん…
「……はぁ!?いや何だよあれ!?」
最初は印鑑ケース程の大きさだったのが変形を繰り返し、一般武器程の大きさへと変化する。武器は薙刀、肩に担ぐような持ち方をした後に宣言した。
「かかって来いよ三下共、軽く捻ってやるぜ」 - 141二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 22:49:23
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- 142二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 07:24:45
第1弾のハルカンドラ人グレイヴくんがここで登場か、名前の通りグレイブ(薙刀)を持ってるしどんな戦い方するのか期待
- 143スレ主23/05/05(金) 08:17:35
『っは、はぁ、はぁ………!』
遠く、遠く。さらに遠くへ。ポップスターを逃げ出しイディオは宇宙へ飛び出した。あんなにも自分が欲しがっていた星が、目の前に。
『…………っ』
ずき、と不意に胸が痛む。やはり自分にはあの星など手に入れるなんて不可能だったのだ、と嘲笑うように。
『………』
これからどうすればいいのだろうか。今更こんなことをしてしまってはもうポップスターには帰れない。途方に暮れるイディオだったが、そんな中あるものを見つけた。
宇宙へと飛び出したイディオの元に宇宙船が現れる。彼はどうした?
1:…なぜかあそこに同胞がいそうな気がする、行ってみよう)
2:…………。
dice1d2=2 (2)
- 144スレ主23/05/05(金) 10:28:16
『……………………。』
思考がブレ、何も感じてないかのようにイディオは船に近づいた。
☆☆☆
「…今日は天気悪いな」
一方デデデ城、ゼロ達と話し終えた大王はテラスで遠くを見ていた。ふと、部下のワドルディが何やら話をしていたことに気づき耳を傾ける。
「そういえば今日イディオさん見かけないね…」
「いつもは朝になったらすぐにおはようって声掛けてくれるのに」
「今日は曇り空だから、イディオさんも出歩けると思ってたんだけどなぁ」
「失礼。大王様、少しいいっスか」
そんな中パラソルワドルディが部下のワドルディ達の横を通り抜け、何かを持ちながらテラスにいる彼に話しかけた。
「パラソルか、どうした?」
「イディオさんの部屋にこんなのが置いてあったんス。」
そう言うとパラソルは小包をデデデに手渡す。デデデが中身を確認すると、白くてキラキラした粉が現れた。
「なんだこれ…お?」
この光、どこかで見覚えが…と思うデデデだったが、小包が急に発光し始める。光は微弱ながらも真っ直ぐ伸び、空を示した。
「…!大王様、これクリスタルっスよ!」
「クリスタル?たしかに言われてみれば、あの光に似てるな」
数年前、ポップスター近隣の星に飛び散ったとされるクリスタル。おそらくこれはその飛び散ったクリスタルの微弱な欠片が粉になったものだろう。
「これ、イディオさんの部屋に置いてあったんス。多分これを辿れば…」
「アイツに会えると言うことか!よし、そうと決まれば…」
「えっちょっ、大王様ぁ!?」
「来やがれっ、ワープスター!」
デデデはテラスから飛び降りそう叫ぶ。きらきらきら…と星型が駆けつけ、デデデを連れて空へと消えて行ってしまった。
「…びっくりしたぁ。大王様ってば、すーぐ無茶するんだから………ん?」
デデデがワープスターに乗り飛び去った後、どこからか爆発音が聞こえてくる。音がした方へとパラソルが体を向けると、そこには火を吹き出しながら墜落していくハルバードの姿が。
「(ハルバードが墜落してる…?)」
しばらくするとハルバードは森に不時着し、大きな爆発音が響き渡った。
「わっ……!?なんかヤバくないスかこれ!?だ、大王様ぁ!なるべく早く帰ってきてくださいねー!!!」 - 145スレ主23/05/05(金) 10:53:01
「あそこか」
ワープスターに乗り宇宙へ飛び出したデデデ。光によると、どうやらあの大型船の中にいるらしい。
「(しかし、どうしてイディオのやつは勝手に出て行ったりしたんだ?)」
自分に嫌気が差したから?など考えるが首を横に振る。考えてるだけでは埒が明かんな、と気を取り直して船の中に侵入した。
★★★
大型船の中に侵入したデデデだったが、船の中は恐ろしいほど静かで嫌な静寂に包まれていた。
「な、なんだこりゃ…」
普通侵入者がやって来たのであれば警報を鳴らすなり立ち向かったりするのが普通だが、この船にいる乗客全てがピクリとも動かず、まるで抜け殻のようだった。
流石のデデデもこれには気味悪く感じたのか、その中を光を頼りにそそくさと早足で駆け抜ける。そして、船の中心部と思われる部屋にたどり着いた。
部屋の中心は巨大なカプセルが埋め込まれており、その前に誰かが立っている。
「…!イディオ!こんな所にいたのか…心配したぞ、さぁ帰ろう」
『どうして』
「?」
『…どうして追いかけて来た。私はきみのことを』
「あー…お前が何しようとしてたのか俺様にはわからんが、どうせ大したことないことなのだろう?そんなに気を病むなって!」
『大したことない…?いい加減にしろ!1国の王を私は暗殺しようとしたのだぞ!?』
「え、お前俺様のこと殺そうとしてたの?」
『…………ぁ』
言ってしまった。彼を失望させてしまう。必死に訂正しようとしても、言葉に詰まる。
『また』、捨てられる。
「…暗殺ねぇ。とても、お前がそんなことする奴に思えないが。最初こそ俺様を乗っ取って、ポップスターを我がものにしようとしてたのだろ?だが絆され、そんな気も失せたのだろ?違うか?」
『………………。』
「ま、お前がなんと言おうが俺様はお前を連れて帰るぞ!他にもいろいろと任せたいことが山ほどあるあるからな!」
ビシッ!と聞こえてきそうなほどに人差し指をイディオに向けるデデデ。
『…ほんとうに、いいの?』
「なにを言ってるんだ、大王の俺様がそう言ってるんだからそうだろう!」
『…わたし、は…』
「おぉ、よく来たのぉ。侵入者」
「「!!」」
そんな2人に割り込むかのように、背後から声が聞こえた。 - 146スレ主23/05/05(金) 10:59:29
そこにいたのはフードを被った老人、ごほごほと咳払いをしながら話しかける。
「誰だお前、この船の当主か?」
「いかにも。ワシはこの船の持ち主、そして…」
「そこの者にポップスターに行けと命じた者じゃ」
『…!』
「つまるところお前が犯人ってやつだな。勝手に名乗ってくれてありがとうな、探す手間が省けた」
デデデはハンマーを構え、老人に詰めよろうとする。老人はそんなのお構い無し、と言わんばかりに話を続けた。
「待たんかい、まずどうしてワシがこやつにポップスターへ行けと命じた説明が先じゃろ」
そう言うと老人はポップスターへイディオを送った理由を喋り始めたのだった。
ついに現れた黒幕!老人は何故イディオをポップスターに送り出したのだろうか…?
というわけで次>>147〜154、老人の目的は?
- 147二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 11:39:14
カービィを初めとする戦士達を倒し、星の支配者になること
- 148二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 13:05:17
莫大な資源が眠っているのでそれを根こそぎ取ろうとしていた
- 149二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 13:12:02
暇潰し
- 150二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 15:43:38
今まで幾多の侵略者達がポップスターを襲ったし、ワンチャンいけないかなーと思ったから
- 151二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 15:55:50
人工ダークマターの性能評価のため
- 152二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 16:40:43
デデデに代わり自分がポップスターの王となるため
- 153二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 17:54:34
フードの老人ってことは前スレのゴーマンの部下そうだし復讐目的
- 154二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 19:54:36
プププランドにあるハルカンドラの遺産(夢の泉)を手に入れるため
- 155スレ主23/05/05(金) 19:59:11
かなり面白そうな安価が集まってる…というわけで久々のダイスタイムです!
dice1d8=1 (1)
- 156二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 20:01:56
戦士たちを倒す目的でどうしてもっとも向かなさそうなよわよわな子を…
- 157スレ主23/05/05(金) 21:59:02
「ワシの目的はな…カービィを初めとする戦士達を倒し、ポップスターの支配者になること。そやつはその尖兵じゃよ」
「尖兵…」
『しかし、私にはゼロ様に産み落とされた記憶が』
「あー、その件じゃが…もうええわ、この際お前の招待も教えてやろう。お前はな」
1:こいつによって1番最初に産み落とされた者…言わばプロトタイプじゃ
2:人工的に生み出されたダークマターなのじゃよ
3:こいつの片割れじゃ
dice1d3=3 (3)
- 158二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 08:21:26
まさかのエフィリン系だったイディオくん…
- 159スレ主23/05/06(土) 09:46:06
「こいつの片割れじゃよ」
老人がそう言うと部屋の中央に置かれていたカプセルがごぽごぽと沸騰し出す。明かりが消されていただけかと思われていたが、どうやら『中身』が詰まっていたらしい。
「こやつはかつて新世界に置かれていたのをワシが持ち帰ったもの。お主はこやつが逃がそうと飛び出したんじゃよ」
『私の…片割れ………』
カプセルに触れるイディオ黒い煙のような、液体のような中身から目が現れ、イディオを見つめる。
『……───────ッ!?』
瞬間ありとあらゆる記憶が蘇り、頭を抱える。そんな彼に大して老人は話を続けた。
「…まぁ、出てきた頃のお主はとても戦えるようなやつでは無かった。だからこれを使ったんじゃ」
老人はフードの中身を探り、小型カプセルを取り出す。小型カプセルの中は紫色の丸が浮遊していた。
「とある星にて美人秘書、と名乗る者から頂いたものじゃ。これをお主に吸収させ埋め込んだ」
「なんだよそれ、どんなもんこいつに食わせやがった?」 - 160スレ主23/05/06(土) 09:46:42
「これはそう、『ダークマターのクローン』。以前侵略失敗した星の王のDNAを採取した際にくっついてきたのだと言ってたが…まさか知っておるのか?」
「(ダークマターのクローンだって!?ってことは…)」
デデデの頭に浮かんだ桃色の髪の秘書の姿、しかしこれで話が繋がった。イディオがゼロから生まれたと勘違いしてたのも、おそらくクローンによる刷り込みの記憶なのだろう。
「本当はイディオ…もといID-0だっけか。お主に侵略を頼んだのだが、失敗に終わっての。片割れを失ったこやつは今でもダークマターもどきを生み出し続けておる、そのダークマターをポップスターに向かわせたのじゃよ」
「この星の王は洗脳やらに弱いから、こやつでも行けるの思ったのじゃがな…」
その言葉にカチン、とくるデデデ。そんな中イディオは錯乱しながらも喋り始めた。
『つ、つまり、私の身体の半分は…人工的に作られたダークマターのクローン……ってことか………?』
「そういうことになるのぉ。あ、言い忘れておった。お主の所有権はこちらにあるからの」
直後、イディオの体が本人と関係無く勝手に動く。ハルバードを振り下ろし、デデデのガウンの一部を斬り裂いた。
「!?」
『え…』
「計画がバレてしまった以上どうしようもない、予定変更だ。イディオ、やつを殺せ」
『ま───』
ぶつんっ、とまるでシャットダウンしたかのようにイディオは項垂れる。次に顔を上げた時には、イディオの目は紅く光り輝いていた。
「ふふん、どうだ?部下に裏切られる気分は」
「てめぇ…相当な悪趣味野郎だな」
イディオは無言でハルバードを構える。カプセルの中の煙はどんどんと強く壁を叩き、まるでイディオに戦いをやめるかのように訴えかけるように見えた。 - 161二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 13:35:54
勝手にイディオくんがエフィリンポジかと思ってたけど文章見るにカプセルの中にいる子がエフィリン、イディオくんがエフィリスだったりする…?
- 162二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 21:04:19
ほしゅほい
- 163二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 08:33:54
保守
- 164スレ主23/05/07(日) 08:37:50
(保守ありがとうございます、遅くなって申し訳ない…)
『………………。』
シャキン!とハルバードを振り下ろす音が聞こえ、イディオは戦闘態勢になる。デデデは本心戦いたくない気持ちだったが、彼の目を覚ますためにもハンマーを構えた。
先にしかけたのはデデデ、床を叩いて飛び散った破片をイディオにぶつける。感情の無い瞳が睨み、ハルバードにエネルギーを集め真空波を放った。
「うおっ!?」
ぎりぎりの所で避けるも、避けた隙を狙い今度は先端でデデデのみぞおちを突く。
「が…っ!」
一瞬意識が遠のき、咄嗟に持ち替えそうとするもその時既にイディオの姿は消えていた。
「(どこい………!?)」
デデデが気づいた時はもう遅く、天井から彼目掛けて体当たりを食らわせていた。衝撃で床が凹み、少しだけ彼の身体が浮く。そしてあの時と同様、彼に憑依した。
「ゔっ……」
再びリベンジとしてデデデに憑依するイディオ。果たしてどうなった?
1〜39→憑依失敗、跳ね除けられてしまった…
40〜69→半分憑依成功!体を半分だけ乗っ取れたぞ!
70〜89→ほぼ乗っ取り成功!たまに大王の自我が出てくるぐらいでほぼ支障はないぞ!
90〜100→完全憑依成功
dice1d100=37 (37)
- 165二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 10:08:00
強化されても憑依性能がクソザコナメクジなのは変わりないのか(困惑)
- 166二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 10:20:03
憑依の才能が無い…
- 167スレ主23/05/07(日) 16:48:25
息が詰まり、まるで暗い水中の中にいるような感覚。そんなのが見えかけた。
「…………あぁぁぁッ!!!」
『……!』
「っは、はぁ…」
なんとかギリギリで跳ね除けるも…危なかった、以前取り憑かれた時よりも強力になっている。早めにケリを付けなければ、と直感で感じる。
「(だがイディオを無理に傷つけたくない、どうすれば)」
このまま戦いを続ければまた憑依される可能性もあるし、何よりイディオだって意識が無い中戦わせられている。下手に動けば命を落としてしまう可能性だって…
ふと、そんな中ある考えがデデデに浮かぶ。
「(これなら行けるかもしれねぇ…!)こっちだ!」
そう言うとデデデはイディオに対しての攻撃を中断し、攻撃を避けることに専念し始めた。 - 168スレ主23/05/07(日) 18:13:30
『…………。』
ぴゅんぴゅんと飛び交う弾幕、その間をデデデは避け続ける。
「よ…っと!」
弾幕をギリギリで避け、壁に穴が空いていく。その中の1つがカプセルに命中!カプセルに穴が開き、中からどろりとした液体が溢れ出した。
「よっしゃ!計算通りだぜ!」
「はへ?……な、なにぃ!?」
それまで老人は寝ていたのか、音で飛び起き驚く。
『……………………。』
カプセルの中に閉じ込められていた片割れは床に横たわり、その様子を見たイディオはその場で動かなくなってしまった。
『……』
「そいつ、お前の片割れなんだろ?だったら……イディオ?」
イディオは片割れに近づきしゃがみこむ。片割れは手を伸ばし、目を細めた。
『…………………おかえり』
遂に解放されたイディオの片割れくん(仮名)、そんな中2人は1人に戻ろうとする。果たしてどうなった?(30以上で成功)
dice1d50=30 (30)
- 169二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 19:01:56
ドンピシャクリア!
- 170スレ主23/05/07(日) 22:22:05
(ちなみにここで30以下だった場合、1人に戻れず対消滅√とかも考えてたりしてました)
- 171スレ主23/05/07(日) 22:27:56
その瞬間からイディオは片割れを吸い込むように吸収し、やがて1つになった。
「今のはなんなんだ…?というかお前、イディオか?」
『大丈夫だよ陛下、私は私だ。今は片割れと1つになっただけだ』
「1つに…そうか」
にこ、とイディオは笑う。そして。
「さて………覚悟は出来たか?」
『よくも私の片割れにこのような仕打ちを…許しておけないな』
「えっ!?ま、待て!まさかこの老いぼれにひどい仕打ちをするつもりか!?」
「うるせぇ…お前はやりすぎた。ただそれだけのことだ」
「イディオ!お前が動けるようにしたのは誰じゃ!?考え直せぃ!」
『陛下』
「おぅ、んじゃ行きますか」
「ひ…」
「『せーのっ…飛んでいけ!!!』」
ハンマーとハルバードを同時に横へ振り、老人は叫び声を上げるより前に壁を突き破り遠く彼方へ吹き飛ばされた。 - 172二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 06:27:16
人の心…
- 173二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 16:11:21
保守のカービィ
- 174スレ主23/05/08(月) 20:17:41
「…オ゙ラァァァッ!!!」
一方その頃ポップスターではダークマターとメタナイツ、グレイヴが交戦中。グレイヴは豪快に薙刀を振り、まとめてダークマター達を吹き飛ばす。
「やるなグレイヴ、腕は衰えてないようで安心した!」
「メタナイトとあんなバケモンと戦えば嫌でも身体に染み付くに決まってんだろ?………ま、サンキューな」
「後ろ来るぞ!」
「わかった!」
それぞれお互いの有利不利を理解しながら戦う。あれだけ囲まれていたにも関わらず、少しづつだが押し始めた。
「どうだ侵略者、これがメタナイツだ!」
ダークマター達も流石にこれ以上は不利と感じたのかじり、と退いた。
☆☆☆
「そっち行ったぞ!」
「うん!」
一方こちらはマルクとカービィ、住民達を避難させた後に現れたダークマター達と戦闘になっていた。カービィは星型弾を吸い込み吐き出し、マルクはアローアローを連射させる。
「しっかし…どうしてこんなに増えてるんだ?ちょっと気味が悪いのサ」
「さぁ?ゼロやダークマターも知らないって言ってたし、別の宇宙から来た侵略者なのかも」
「それもそうか。…まぁ、気兼ねなく暴れられるんならいいんだけどな!」
そう言うとマルクは笑い声を上げながら『ブラックホール』や『シャドーアッパー』を繰り出す。その様子を見たカービィは「(相変わらずだなぁ…)」少し呆れていた、という。
★★★
「いやー…スカッとしたな!」
がはは、と豪快に笑うデデデ。その様子を見たイディオはつられて笑った。
『あぁ、悪役に相応しい最後だった』
「んで…悪いやつをぶっ飛ばしたワケだが、お前これからどうするんだ?」
『…私か?』
「おう、勝手に部下にしちまったが…お前にはお前なりのやりたいことがあるんだろ?」
『そう聞かれると困るな……うん、しかしこの際言ってしまおうか。私は…』
1:このままきみの部下を続けるつもりだ
2:部下でいるつもりだが…自分で住処を作るつもりだ
3:放浪の旅に出かけようと思うよ
dice1d3=3 (3)