- 1二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:02:18
- 2二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:06:09
俺の名前はアニコッコ・ルースター、宇宙文化保護機関の地球担当職員だ。
主な仕事内容は地球の文化の調査や不法入国する宇宙人の取り締まりだな。
といっても不法入国者が現れる事はそんなに多くない、月に2、3件あるかだ。
だから俺の仕事といえば大抵事務所で地球の文化を調査することだな。
今は日本のオタク文化の調査のために漫画やらアニメを視聴している。
今日もいつも通り日本の漫画を読んでいた時に声をかけられた。
「アニコッコくん、ちょっといいかね?」
「はぁ…何かありましたか?長官。」
声をかけてきたのは俺の上司であり惑星文化保護機関地球支部の長官である七面長官だった。
七面長官は顔に生えた羽毛をいじりながら話を続けた。
「いやね、ちょっと君に頼みたい仕事があるんだよ。なんでもとある洋館に宇宙人らしき人物が居たという情報があってね、その人物が不法入国者ではないかという疑いがあるらしいんだ。」
「……つまりその洋館に調査に行ってこいと?」
「その通りだ、君の部下のアニコくんも連れて行ってくれて良いから頼んだよ。」
「分かりました。」
俺がそう言うと七面長官は自分のデスクへと戻って行った。
「さてと、それじゃあ準備するか…」
俺は外へ出る準備を済ませ事務所を出ようとする。
「と、その前に…おーい!アニコ!」
俺が呼んで少しすると一人の女性がこちらに向かってきた。
「大きな声出さないで下さいよ先輩。それで、僕に何か用ですか?」
そう言ったのは俺の部下であるアニコ・メンドーリだ。
彼女も俺と同じ惑星文化保護機関の地球担当職員であり俺の部下でもある。
「あぁ、これから仕事でな、とある洋館の調査に行くからお前も付いてこい。」
「それはまた突然ですね…僕にも準備があるんですから早く言ってくださいよ…」
「そいつは悪かったな。だがもう出るからな……アニコ、40秒で支度しな。」
「それ言いたいだけじゃないですか。」
アニコは呆れたようにため息をついた。
「じゃあ僕は準備してくるので少し待っててください。」
「ああ」 - 3二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:06:46
どっからAI?
- 4二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:06:53
そう言ってアニコは外に出る準備をしに行った。
少し経ってアニコが戻ってくる。
「それじゃあ行きますよ、先輩。」「おう」
こうして俺達は件の洋館へと向かった。
しばらく車を走らせると目的の洋館が見えてきた。
「大分放置されていたようですね…誰も住んでいなさそうですが本当に宇宙人がいるんでしょうか?」
確かに見た目はただの洋館でしかない。
「それを調べるのが俺達のしごとだな。」「それもそうですね。では早速調査に入りましょうか。」
俺達は洋館の玄関前に立つ。
「鍵かかってないみたいですね……入ってみます?」
「そうだな、入ろう。」
俺は洋館の中に入ることにした。
中に入ってみると床には埃が大量に積もっておりかなり長い間放置されている事がわかる。
電気や水道が通っている様子もなく人の気配もないようだ。
「やっぱり空き家なんでしょうかね?特に何もなさそうですよ?」
アニコは洋館内を見回しながら言う。
確かに洋館内には何もなく人が住んでいる形跡はない。
その時だった。
- 5二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:08:07
>>2以降は少し軌道修正したの以外は大体ai
- 6二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:08:44
『ゲー!』
どこからか鳴き声のような物が聞こえた。
「先輩、今の声って何ですか?」
「分からん、とりあえず上へ行こう。」
俺達は二階へ向かう事にする。「ここも特に何かあるわけでもありませんね……」
アニコは辺りを物色するがやはり何も見つからない様だった。
「アニコッコさん、あれを見て下さい!」
アニコが何かを見つけたようで指を指す。
「どうやらこの部屋はまだ調べていないようですね……行ってみましょう。」
「ああ、そうだな。」
俺達はその部屋の扉を開ける。そこには異様な光景が広がっていた。
「なんだこれは……!」
「凄い数の本棚ですね……それにこっちには机に椅子まである。まるで書斎みたいな場所だ。」
俺達が見たものは大量の本が並んだ本棚に古びた木製のテーブルとイス、そして立派なデスクだった。
「アニコッコさん、これ見て下さい。」
アニコが一冊の本を持ってきた。
- 7二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:10:46
その本は紫色の表紙でまるで生きているかのようにブルブルと震えていた。
「この本、生きてるのか?」
「そう…なんですかね?」
すると突如本が飛び上がり、空中に浮かびあがった。
「なっ!?︎」
「ひえぇ!?︎」
宙に浮かぶ本のページがパラパラと捲られていき、止まる。
開かれたページにはサイケデリックな色合いの目と大きなくちばしが付いていた。
本はくちばしを動かし声を出した。
「助けてほしいゲー!」
「「コケーッ!喋ったー!!!!」」
謎の生物に驚く俺達、その生物は宙に浮いたまま叫ぶ。
「驚かせて申し訳ないゲー、僕の名前はあにまんまんだゲー。」
「「あにまんまん……?」」
「そうだゲー。よろしくだゲー。」
「そ、そうか。よろしくな、あにまんまん。それはそうとお前は見たところ地球の生き物じゃなさそうだが…」
「そうだゲー、僕は宇宙人だゲー。」
「やはりそうか…一つ聞くが地球に来る際に入国手続きはしたのか?」
「もちろんだゲー。手続きはちゃんと済ませたゲー。」
「先輩、あにまんまん.さんはちゃんと手続きを済ませているみたいですね。入国者リストにも名前が載っています。」
「それなら良いんだが…随分変わった見た目の宇宙人なんだな?」
「よくぞ聞いてくれたゲー!実はここにある本を開いたら本の中に吸い込まれちゃったんだゲー!」
「「はぁ?」」
- 8二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:11:52
俺とアニコは思わず間抜けな声で聞き返してしまった。
「どういう事だ?」
「そのままの意味だゲー、僕はとある本を読んでたらいつの間にかここに居たんだゲー。」
「つまり……その本が原因という事で良いんですか?」
アニコがそう言うとその本はうんうんと首を縦に振っていた。
「多分これは宇宙人の仕業だゲー。」
「どういうことだ?」
「この洋館にはどうやら僕以外にもう一人宇宙人がいるみたいだゲー。」
「……つまりその宇宙人がその本に何か細工をしたと?」
「そういうことになるゲー。だから君達にはその宇宙人を捕まえて僕をここから出すよう頼んでほしいゲー。」
「分かった。それでは早速その宇宙人を探しに行くとするか。」
「そうですね先輩。」
「二人ともありがとうだゲー!その宇宙人は多分この洋館の地下にいるゲー!最近地下から物音がよく聞こえてくるからきっと間違いないゲー!」「よし、では行くとするか」
「はい先輩」
俺達は部屋を出て地下へと向かう。
- 9二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:13:05
「ここが地下への入り口ですか……結構暗いですね……。」
「懐中電灯を持ってきて正解だったな。」
俺達は階段を降りていく。すると少し広い空間に出た。
「ここが地下室ですか……しかし誰もいないようですね……」
アニコは辺りを見回しながら言う。
確かに人影らしき物は見当たらない。
その時、アニコは床に落ちていた何かを発見した。
「先輩、何か落ちてましたよ?なんでしょうこれ……手帳……ですかね?」
「表紙にはそう書いてあるな……中身を確認してみるか……」
俺はその手帳を手に取る。
「先輩、これは一体……」
「分からん、だがこれを書いたのは恐らく……」
「……あの本を書いたのと同じ人物、ですか。」
「おそらくな、だが今は考えている暇はない。先を急ぐぞ。」
「そうですね先輩。」
俺達は更に奥へと進むことにした。
- 10二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:14:15
しばらく歩くと俺達は扉の前にたどり着いた。
「この先に居るのでしょうか……?」
アニコは扉を見ながらそう言った。
「そうだな……とりあえず開けるか。」
俺が扉を開けるとそこには一人の男が立っていた。
「誰だ!」男はこちらに気づくとそう叫んだ。
「惑星文化保護機関のアニコッコ・ルースターだ。あんたこそ何者だ?」俺は男に向かって名乗る。
「俺はブンゴ、ここの洋館で暮らしている宇宙人だ。」
「ブンゴ……入国者リストには名前がありませんね、不法入国者です。」アニコはそう言いながら戦闘態勢に入る。
「それがどうした!俺の偉大なる創作の前ではそんな事は些事だ!」そう言ってブンゴは床に散らばっている紙にペンを走らせる。
するとその紙が意思を持ったかのように動き始め、アニコッコに襲いかかる。
- 11二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:15:18
「先輩!」
「分かってる!出てこい!ジョニー!」
俺は懐から卵型のカプセルを取り出し地面に投げつける。
するとカプセルは割れ中から紫色の鶏が出てくる。
「コケーッ!!」
「ジョニー!あの紙をはたき落とせ!」
俺の命令を受けたジョニーは翼を硬質化させ襲いかかってくる紙をはたき落とした。
「ほう、なかなかやるじゃないか!さすがは惑星文化保護機関だな!」
「貴様があの本の作者か!」「そうだ、俺こそが宇宙一美しい本を書く男だ!」「ならばここで捕まえさせて貰おう!」「やれるもんならやってみろ!」
こうして俺達の洋館を舞台にした戦いが始まった。
「それじゃあまずは小手調べだ!」
そう言ってブンゴは足元に散らばる紙の一枚にペンで何かを書き込んだ。
書き込まれたその紙は宙に浮かび上がると俺達に向けて飛んできた。
「アニコッコさん!」
「大丈夫だ、俺に任せてくれ!」
そう言って俺は向かってくる紙を叩き落とす。
「凄い、先輩こんな事もできたんですね。」
「俺だって戦えるさ。」
「コケッコー!」
「おっと、そうだったな。」
俺はジョニーに命令する。
「ジョニー、あいつを拘束しろ!」
「コケ!」
ジョニーは飛び上がり、ブンゴに向かっていく。
「ふん、たかが鶏が俺に勝てると思うなよ!」
ブンゴはそう言うと再び足元に紙に何かを書き込む。
「コケーッ!!」
ジョニーがそれを阻止しようと突撃するが、紙に触れた瞬間その部分が一瞬で燃え上がった。
「コケ!?︎
- 12二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:16:19
「馬鹿め!!ひっかかったな!」
「ジョニー!!もどれ!くっ、ジョニーがやられたか…!奴を倒すにはどうすれば…!」
その時俺の懐から先程拾った手帳がこぼれ落ちた。
「なっ、貴様!その手帳は!」
「なんだ、どうした?」
「返せ!それは俺の物だ!」
「この手帳に何か書いてあるのか?」
「よせ!その手帳の中身を見るな!」「えーと…なんだ?これは…『魔王ブンゴの覇道〜異世界転生したら最強のの魔王だった件〜』?」
「グアァァァ!読み上げるなァ!」
「……なんだこれ?」
「……先輩、多分これアレですよ。黒歴史ってやつです。」
「……だな。」
「もういいだろ!返してくれ!」
「返してやっても良いが条件がある。」
「……なんだよ。」
「大人しくお縄につくんだな。」
「分かった……投降しよう……」
- 13二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:16:50
こうして俺達は無事にブンゴを逮捕し、連行することに成功した。
「ところでお前、なんであんな本を見書いたんだ?」
「……本の中に引き込まれるような本を書きたかったんだよ。」
「………根本的な所を勘違いしてないか?」
その後ブンゴの身柄を宇宙警察に引き渡し俺達は事務所へと帰った。「ただいま帰りました。」「アニコッコ・ルースターだ。今戻ったぞ。」
「おお、おかえり。アニコッコくん、アニコくんご苦労だったね。」
「えぇ本当ですよ。最後は拍子抜けでしたけどね。」
「………」
「どうしたんだ?アニコ。」
「いえ、なんか何かを忘れているような…」
「何かってなんだ?」
「それが分からないんですよ。」
「なら気にしたってしょうがないだろ。それよりもう夜だし一緒に飯でも食いに行こうぜ。」
「えぇ、そうですね。」
一方その頃
「二人とも遅いゲー……」
- 14二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:17:04
終わりです
- 15二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:19:53
アニコッコ+関連キャラの2人もしっかり活躍してて大満足
ありがとうございます! - 16二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:24:27
aiのべりすとのカオスな文章をあにまんオリキャラなんかで補正していくのか!
アイデアだし、ファンも嬉しいし、それに良い出来だ! - 17二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:27:23
エミュ力が高くて良い
- 18二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 22:01:47
すげーそれっぽくまとまっててすごい(語彙無し)
- 19二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 22:03:42
七面長官は七面鳥かな?
- 20二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 03:19:12
こういうオリキャラssもう少し増えないかなぁ…
- 21二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 14:07:06
自分もaiのべりすと使ってss書いてみようと思ったけど無理だわ
これある程度文章書ける人じゃないとaiの軌道修正とかむずかしくない? - 22二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 15:16:25
登場人物の名前改変、セリフの軌道修正。のべりすとの文章から自前の良いアイデア思いついたらそれを足す、とか>21
オチまでついてて面白かった! センキュー宇宙文化保護機関!!
- 23二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 21:34:09
アニコとジョニーがちゃんと登場してるのいいね