- 1二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:06:27
「お風呂、お先でした」
そう言いながら脱衣所から出てきたカフェは、その背をこちらに向けて鏡台に座る。
これは、合図。時々来るあの時間だ。
「分かったよ。では、失礼して……」
「ええ、よろしくお願いします……」
水気を含んだ重い髪。それを持ち上げて、丁寧に温風を浴びせる。
彼女の髪はとても長い。故に、乾かすにはそれなりに時間がかかる。
その時間を使って談笑するのが、彼女のお気に入りらしい。
「カフェの髪は綺麗だね。流れるようなっていう言葉はきっとこういう時に使うんだろうな」
「……毎回言ってますね、それ」
「それだけ綺麗なんだよ」
「……ふふ、ありがとうございます」
ゆったりと話していると時折、柔らかな毛筆のような尻尾が顎先をかすめる。
その度に、耐えがたいほどの痒みに襲われる。
……が、それが彼女の喜びの証なら、これほど幸せなこともないのだろう。 - 2二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:06:39
「……こう話していると、昔を思い出すなあ」
「昔……ですか?」
「そう、例えばクリスマスにカフェが真っ赤になった時のこととか……」
「……掘り返さないでください……もう」
「あ、またちょっと赤くなってる」
「……お風呂に入ったからですよ。……ふふ」
鏡越しの柔らかな笑みはあの頃よりも随分と大人びていて。
それでもやはり、君の笑顔はあの頃と変わらず美しい。
「終わったよ」
「あ…………はい。ありがとうございました……」
ブラッシングまで済ませて、ハリを取り戻した髪を揺らしながら彼女は寝室に向かう。
「おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
その挨拶が、一日の締めくくり。
俺の愛バ改め────俺の妻との、一日の終わり。 - 3二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:07:55
あっ、好き……
- 4二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:30:54
良い…
- 5二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:43:05
いいぞ……(浄化)
- 6二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 20:48:12
雰囲気好き…
- 7二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 21:41:13
け、結婚してやがる…
- 8二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 21:56:48
うっひゃーーーー
…………(心停止) - 9二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 22:13:50
イチャつきやがって
良いぞ - 10二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 22:55:42
もっとだ…
- 11二次元好きの匿名さん21/11/27(土) 23:29:39
トレカフェ助かる
- 12二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 07:46:28
age
- 13二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 11:29:01
現役時から少し時間が経った概念良いぞ
- 14二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 20:33:40
サラサラだろうなあ…
- 15二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 21:55:10
黙って要求してくるの好き
- 16二次元好きの匿名さん21/11/28(日) 22:19:31
尻尾が顎先をかすめるの羨ましい