- 1尊イ小説ヲ求ム23/05/04(木) 23:07:14
ところでカフェとトレーナーの距離感がおかしいことは周知の事実ですが、本人たちはその事を当たり前のことと考えており全然意識していないと思うんですね。なのでもし本人たちが思いも寄らない場面で密着した場合、初めて異性に触れたような初々しい反応を示す可能性があります。そうであれば恋愛強者的なイメージを持たれている彼女が年相応に慌てている様子は饒舌に尽くし難いですし、そうでなくとも大人らしくしっとりとしたイチャイチャをこれでもかと発揮してくれることでしょう。
そこで私は「トレーナーが寝ているところで、先に寝てしまったのか確認するために恐る恐る近づくと寝相の悪いトレーナーにハグされ身動きの取れなくなったところで耳や尻尾を弄られ、思わず飛び退きそうになるも誤ってケガさせる訳にはいかないと我慢して受け入れることを選んだ結果、何時間も弱いところを責められた挙げ句うわ言のように彼女の名を囁くからこれでもかと心を揺さぶられて寝不足になるカフェ」を提案したいのですがこの中に小説をお書きになる方はいらっしゃいますでしょうか? - 2二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:07:58
書けるけどイメソン注意かも?
- 3二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:11:07
1が書け定期って言いたいけど、イラストを描いてくれるならばそちらを是非とも
- 4123/05/04(木) 23:18:16
- 5二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:18:41
またお前か
- 6二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:19:38
カワイイは正義
- 7二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:24:21
お久しぶりです
- 8二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:41:07
かんたんカフェの人だ!!!!
- 9二次元好きの匿名さん23/05/04(木) 23:42:11
成仏してなかったのか…
- 10223/05/04(木) 23:45:55
2です。
恐らく5レス程度まで長くなりそうですが、それでも大丈夫ですかね? - 11123/05/05(金) 00:34:45
いやもうほんと有り難い限りですよろしくお願いします
- 12二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 08:14:31
かわよ!
- 13123/05/05(金) 08:23:29
- 14二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 08:35:24
またあなたか
- 15二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 08:37:51
- 16二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 11:29:52
このレスは削除されています
- 17二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 11:43:48
このレスは削除されています
- 18二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 12:16:39
なんかあったの?
- 19二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 12:20:24
Twitter特定されて晒された
- 20123/05/05(金) 13:35:29
- 21二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 13:37:41
くそぅカフェ未所持だから解像度が……
- 22二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 14:04:27
彼は今、隣で静かに寝息を立てている 向こうを向いたら彼の顔はきっとすぐ近くにあるのだろう なぜ彼は...こんなにも近い距離でぐっすりと眠れるのだろうとカフェは思った。
「あの...トレーナーさん...?」
カフェは小さな声で彼に囁いた。彼は何も答えない、しいて言えば小さな寝息が相変わらず聞こえただけだった。
(...本当に、寝てしまったのでしょうか...?)
そっと彼のほうに体を向け、彼のことを見てみる。顔が思ったよりも近く、恥ずかしさを感じたので少し離れようとすると
(…ひゃっ…?!)
彼の手がカフェを抱きしめた。カフェは突然のことに固まってしまった。自分の心音と彼の寝息が重なり、世界に二人しかいないようにも思えた。
(ど、どうすれば…いいのでしょう…)
カフェがどうしようか少し思案した時、ふと彼が「カフェ…」とつぶやいた
(あっ…起きて…えっ…)
彼の腕の力が強まり、さらに強く抱きしめられる、カフェは全身から力が抜けていくのを感じていた。その時彼の手が彼女のしっぽに触れた。
「ひぁっ…?!」
コスコス、シュッシュッという感じに彼はしっぽを撫た、寝相が悪いのである。
「あっ…あっ…ひぃっ...ん…ふっ……うぁっ…」
喘ぎ声のような小さな声が彼女から発せられた。 - 23二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 14:04:49
(抱き枕と勘違いしてる…のでしょう…か…)
彼はひたすらにしっぽを触り続けた、カフェが声を必死に抑えていたが、とうとうもう一つの手か彼女のお腹を撫でた瞬間、ひぁっ…という甲高い声が部屋に響いた。
「だめ…トレーナーさん…そこはだめ…やめて…くださ…あ…」
しかしそれでも彼はおきず、相変わらずさすりさすりと彼女のお腹を撫でた。しっぽとお腹を同時にさすられたカフェは口元を抑え、必死に我慢をするだけだった。
「んーふっ…ふーっ…ふーっ…ふっ…はっ…はっ………ひっ…うあっ……………んっ…」
もう限界を感じ、布団から出ようともがいたとき、彼はカフェ、とつぶやいた。
「っ!!」
今度は何と必死に頭を整理していると彼は続けざまにカフェ、カフェとつぶやいた。かれは夢の中でもカフェを求めているように見えた。そして彼の口があいた表紙に、カフェの耳が彼の口の中に入ってしまった。
「あ……………ぁ………………」
カフェの頭と体はもう限界だった。よだれをたらし、目に涙を浮かべ、ただ彼の「手」に甘え、小さくも甲高い声を上げ続けるだけであった。翌日彼女は寝坊した。 - 24二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 14:05:36
(どうしよう…ちょっとセンシティブになっちゃった…嫌だって耳とかしっぽとか弱い所を触るって言ったから…)
- 25223/05/05(金) 16:47:26
トレーナーさんは───もう寝てしまったのでしょうか。お休みと言ってくれたきり、返事をすることもなさそうに見えます。
初めてトレーナーさんのお家にお邪魔して、勢いのまま泊まってしまった私の心臓の鼓動は、非常にうるさくて、鬱陶しいようにも感じてしまいます。
(何だか、面白くないですね…)
でも、心なしか私は何かを期待してしまいました。
もしかして、そのもしかしてがあるのではないかと、少しばかり希望を持ってもいました。
ですが、そのトレーナーさんの、布団に包まっている姿を見る限り、きっとトレーナーさんは寝ているのでしょう。
つまらない、という本心を抑えながら私も就寝の準備に入ります。
就寝スペースは先に就寝したであろうトレーナーさんが私の為に残してくれた、シングルベッドのみのようです。
(しかし、本当に寝ているのでしょうか…?)
ふと、こんなことを思いました。
トレーナーさんと私の空間には私以外の音は一切入ってきません。つまるところ、トレーナーさんの吐息や寝言。これらが一切聞こえてこないのです。
嘘寝、というと少し考え難いですが、寝付けていないという可能性があるでしょうか。それとも、トレーナーさん自身は初めから寝ようとしていたわけではなく───
こんな無駄に妄想が蔓延ってしまう私は無意識的に、少しずつ、少しずつトレーナーさんとの距離を詰めていきます。
…そして私は、ついにその布団を、少し捲ってしまいました。 - 26223/05/05(金) 16:48:08
(…!トレーナーさんの…匂い…)
入り込んだ瞬間、トレーナーさんの匂いがブワッと私を包み込み、思わずハッと息を吞みました。
しかし、私は拒絶どころか更なる衝動に駆られ、更に奥地へと進んでいきます。
足から入れて、下半身まで入って、そして首元まですっぽりと、ついに私はトレーナーさんの布団に完全に入り込んでしまいました。
(トレーナーさんの吐息…ほんの少しですが…)
トレーナーさんはやはり寝ているようでした。嘘寝をしているという訳ではなかったようです。
寝ているという事実が判明した途端、私の身体はこの時から少しずつ熱が冷めていく感じました。トレーナーさんとゼロ距離にいるというのにも関わらず、です。あまりにも高望みした私がまるでバカらしくなってしまいました。
私の心臓の鼓動音が鳴りを潜め、トレーナーさんの吐息が鮮明に聞こえだしてきた頃、私は布団から出て正直にベッドで寝ることを決めました。
ですが、私が出ようとしたその時、私の足がトレーナーさんのと少し引っかかってしまったことに気付きました。
何とか自分の足を引き抜こうとしますが、トレーナーさんが寝返りを打ってこちらの方へと向いてきました。トレーナーさんの顔が目の前に見えてしまいます。
「あっ…」
私は戸惑ってしまいその場に固まってしまいました。
そして更に追い打ちをかけるように、トレーナーさんは一気に私を引き寄せてきます。 - 27223/05/05(金) 16:49:17
「と、トレーナー…さん…その…」
軽く呼びかけましたが、まるで反応は無いように見えました。また鼓動がドキドキとうるさくなっていきます。
トレーナーさんの起きる気配はやはりなかったですが、トレーナーさんは私のことを抱き枕と思っていたのでしょう、ギュッと思いきり抱き締めてきました。
刹那、羞恥心と幸福感で胸がいっぱいになってしまい、ああと感嘆の声を漏らしてしまいました。
あったかいけれど、とても恥ずかしいような。そんな心地がしました。
「あっ…♡耳…うぅ…」
今度は私の耳を優しく撫でていきました。大事な宝物を扱うように、さわさわと、丁寧に触れているようでした。
私は思わず嬌声に近い声を漏らしてしまいます。トレーナーさんを起こしてしまわないように、何とか大きな声を出さないように耐えましたが、抑えた声の分身体が震えて再び熱を持っているようでした。
トレーナーさんは私のこの姿をよそに、まるで他人事のようにぐっすりと眠りについています。私も脱出をしたいのが本望ですが、抱きしめる力が思ったよりも強いのもあり、我慢を決め込まざるを得ませんでした。
ですが、トレーナーさんは耳を優しく撫でるだけでなく、尻尾の付け根の方に手を伸ばしていきます。
「そこは…ダメです…あっ、あっ…♡」
トレーナーさんの人差し指が、わずかに尻尾の付け根に触れて、これまで以上に大きな声が出てしまいます。
羞恥心で胸が張り裂けそうになりますが、悪い心地はしません。むしろ背中がゾクゾクッとする心地に病みつきになってしまいそうです。
トレーナーさんは、私を焦らすかのように尻尾の付け根を丁寧に、ツーっと触れるのみです。しかし、非常に敏感であった私はそうされるごとに、声を漏らしそうになり、永遠と焦らされているような心地に浸ってしまいます。もうベッドで寝ないといけないと分かっているのに、トレーナーさんの抱擁と更なる快楽を求める私の心が引き留めてしまうようでした。 - 28223/05/05(金) 16:51:10
「かふぇ…」
ふとトレーナーさんの口から、そんな寝言がわずかに聞こえました。
「トレーナー…さんっ…」
寝言で私の名前を呼んでくれたことに、私は至上の喜びを感じました。それと同時に、トレーナーさんは私のどんな夢を見ているのか───はたまた私のいない夢であるのかも少し気になってしまいました。
「かふぇ…」
しかしトレーナーさんは私の名前を何度も呼んできます。呼ばれるたびに、私の耳が、私の身体がまたゾクゾクッと震えます。心地が良くて、このままとろけていってしまうようにも感じました。
「かふぇ…すき…」
「───ッ!?」
トレーナーさんからの、その一言に、私は今まで以上に身体を仰け反ってしまいました。
トレーナーさんの抱擁も少しばかりきつくなり、一層トレーナーさんの体温と鼓動を感じるようにもなりました。
私は更に幸せな心地に浸りました。 - 29223/05/05(金) 16:52:50
「かふぇ…」
「トレーナーさん…」
私は、その寝言にもう一度返事をしてみましたが、反応はないようです。トレーナーさんはもう起きているかもしれない、とは思っていましたが、どうやら違うようです。
「かふぇ…すき…すき…」
「あっ…トレーナーさん…私も…あっ、ひゃっ…♡」
寝言に神経を巡らせていた私は、尻尾の付け根を再び弄られて思わず声を上げてしまいました。
トレーナーさんは更に尻尾を今まで以上に、はっきりと付け根を弄り始めます。
「とれーなー…あっ、あっ…み、耳も…気持ち良い…です…ああっ♡」
トレーナーさんは更に耳の方まで弄り始めました。そして耳元でやさしく囁くように私の名前を呼んでいます。
まるで犯されているような、虐められているように思えてきて興奮が収まりません。そんな見るに堪えない自分の姿に顔を覆いたくなってしまいます。
「かふぇ…かふぇ…好き…」
「トレーナーさんっ…私も大好きですっ…あっ、そこはっ、あっ♡」 - 30223/05/05(金) 16:53:07
私はこの夜の間、何時間も、丁寧に、優しく撫でられるように、トレーナーさんに弄られ続けました。
なるべく声は我慢したつもりでしたが、それをするのが精一杯で、眠りにつくことはできませんでした。
翌日の私は案の定寝不足でしたが、トレーナーさんが起きたころには私が早くに起きて片づけを始めたと思っていたのでしょう、
「カフェ、ありがとうな。ベッドまでこんな綺麗にしてくれて、色々と申し訳ないよ」
私にこう、感謝の意を述べてきました。思わず、「バカっ」と言い出しそうになってしまったのは、墓石までの秘密として私の心の中にしまっておきましょうか。
いや、数年後に、カミングアウトをするようにトレーナーさんに─── - 31223/05/05(金) 16:54:47
時間が随分とかかってしまい申し訳ないです。
センシティブが過ぎていると思うので、ダメそうでしたらスレ主さんは消してもらっても構わないです。 - 32二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 17:25:48
むせ返る様な、彼の匂い。目前一杯に広がる、彼の上下する胸。これでもかと敏感な部分を弄ぶ、いじわるな手。そして耳朶を延々と責め続ける、自分の名を呼ぶ彼の囁き声。
一体…私はなぜこのような状況になったんでしたっけ…
問い掛けても、返ってくる答えは「自業自得」という内心の念と、意に反して口から飛び出る「ひゃいん♡」という、トレーナーの胸元に顔を押し付けることで必死に押し殺した声だけであった。それは、猫の様な気まぐれで行った小さな悪戯。こっそりと寝ているか確認するために不用意に近づき、火に飛び込んだ小さな羽虫。だが、その火は心を羞恥と切なさで焦がせど、華奢な身には包み込む様な温もりを与えるのみであった。
普段ならば喜ばしい彼の抱擁も、この様に耳元で囁かれ、尻尾をこねくり回されると些か事情は変わって来る。
況や───
はむっ、と耳にかぶりつかれた時には。
ぴゃああああああああ、と。
絹を裂く様な、細かく高い声を彼のシャツでくぐもらせる事しか出来なかった。
ぬめりとした彼の舌が、耳の縁をちろりと這い。その生温かい粘液が耳を伝い。彼の吐息は耳の奥に温もりと湿気を届け。鋭い歯がかぷりと優しく沈み込む感触は、血を吸われ吸血鬼に変貌を遂げる生娘の様に、自らの内側からじわじわと快感で犯し尽くし、浸食して行った。
かくして、眠れぬ夜は明けて行く。
不眠は、単なる緊張か、はたまた愛する彼の愛撫によるものか。
得も言われぬ彼の抱擁は、五感で彼を意識させ。
彼への恋慕や邪念が芽生えては抑えを繰り返し。
我を忘れて彼を襲おうと決意した時も必死に正気に戻り。
幾度かそれを繰り返すうちに、ようやく彼は目覚め。
勢いよく土下座をし、何でもすると謝る彼に対し、彼女が要求したのは。
練る際、今後も一緒の床に就く事であった。 - 33二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 17:44:12
御三方それぞれに良さが詰まってて好きだ
- 34二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 18:26:59
- 35二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 19:33:33
保守
- 36二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 20:52:18
かわよ!
- 37二次元好きの匿名さん23/05/05(金) 22:57:27
保守なのだ
- 38123/05/05(金) 23:59:34
- 39二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 00:01:09
これは言って良いのかわからないが
意外と胸元開けてるのに谷間が見えないの好き - 40二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 05:20:16
サイズがね……
- 41二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 05:22:30
いいよね…
- 42二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 12:08:36
待つよ
- 43223/05/06(土) 16:30:30
- 44123/05/06(土) 17:50:34
- 45二次元好きの匿名さん23/05/06(土) 20:52:29
楽しみにしてます!
- 46123/05/07(日) 01:45:11
- 47二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 04:00:13
おおお…じゃあその調子でトレーナーさんにハグされて固まるカフェを…
- 48二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 12:31:43
かわいいねぇ!
- 49123/05/07(日) 12:34:04
- 50二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:11:23
いいですねぇ!
- 51二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:02:51
「それじゃあおやすみカフェ」
「はい、おやすみなさいトレーナーさん」
お互いに交わして私達はそれぞれの寝床へ入ります。
GWという事もあって学園も閉じている為今後の方針も兼ねてトレーナーさんの自宅へお泊まりをしているのです。
(今週一杯はこのままトレーナーさんの家で………)
その事実が私の気分を昂らせます。
「………眠れません」
しかし昂るという事は即ち興奮…目が冴えているという事。どんなに目を閉じても一向に夢の世界へ誘われません。
(トレーナーさんとなら…)
魔が差したのでしょう、ふと別の部屋にいるトレーナーさんの事を思い浮かべ、その部屋へ向かいました。
部屋に入るとトレーナーさんは既に眠っています。当然でしょう、毎日あの業務をこなしているのですから。
(いつも貴方のそばに居ると落ち着きますから…)
「失礼します…」
そう言って私は起こさないようにトレーナーさんの側に潜り込みました。
———しかしそれが分かれ道でした
好奇心は猫をも…そんな諺があるように、私はこれから起こる事を予想だにしていなかったのです… - 52二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:03:16
「やっぱり落ち着きます…」
潜り込んだ私はトレーナーさんに腕枕をしてもらう形で横になっていました。
そのまま私が夢の世界へ向かおうとしたその時です。
「きゃっ!?…ト、トレーナーさん!?」
急にトレーナーさんが寝相を変えて来たのです。それも私に抱きつく様に。しかもそれにとどまらず…
「へっ!?……ひゃぁっ!?」
そのまま私を抱きしめながら仰向けになり、私はトレーナーさんの上で抱きしめられている体勢になってしまったのです。
「わ…私を抱き枕と勘違いして……ッ!?」
本当に抱き枕だと思っているのでしょうか…トレーナーさんの片方の腕が私の腰に周り、もう片方は頭へ、そして足は私の身体に絡ませてきました…!
「ふっ……くっ…ふううっ…」
ウマ娘の力でなら振り解くのは容易ではあります。しかしそれをすればトレーナーさんを起こしてしまいますし、振り解く弾みで怪我をさせてしまうかも知れません。だから私は身体を捩る事しか出来ません…。
そんな私の事など露知らず、トレーナーさんは抱きしめる力を更に強めていきます。まるで二つに分たれた存在を一つに戻すように強く強く……
「ん…んんっ…あ…トレーナーさんの香り…」
こっそり潜り込んだ為に掛け布団がかかった状態…籠ったそこからの香りが私の脳に全身に駆け巡ります。
「こ…このままでも…ひゃっ!?」
そんな事を思っているとトレーナーさんが私の頭を撫でたかと思えば私の耳を握ってその指でいじくり回してきました。
「トレー…ナー…さん…そこは耳です……ひゃあん!?」
すると寝ぼけているのでしょうか、トレーナーさんが私のもう片方の耳を口に咥えたのです…!
「そこぉ…だめぇ…だめだからぁ…んんっ!いきもだめぇ…ああっ…なめらいれぇ…」
両耳から加えられる息と水音、そして指の感触…そこに意識が集中していたのでしょう。私の尻尾が無意識に揺れてもう片方の腕の方へ…そして…
「んひゃぁぁっ!?」
急に尻尾を握られて、それまで声を抑えていた私はもう声が我慢できません…!
「と…とれぇなぁ…ひぁん…お"っ…もう…りゃめてぇ…!」 - 53二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:03:39
あらゆる所から送られてくる緩急をつけた刺激に私はなすがまま…先程まで出ようと捩っていた身体も大人しくなってしまいました…
(心も身体も…全部…ぜんぶからめとられちゃった…)
このまま絡め取られた状態で桃色の沼に沈んでいく…そう思ったその時、耳元で大きな声が聞こえた為か流石にトレーナーさんが目を覚ましました。
「んう…?ってカフェ!?どうして……ッ!?」
「ん"お"っ……と…とれーなぁさん?」
「ご、ごめん!こんな許されない事!」
状況をすぐに理解したトレーナーさんはすぐさま私から離れようとしました。
でも…でも…もう、貴方に絡め取られた私の心と身体はそう簡単には離れません……!
「いいんですトレーナーさん…私が勝手に潜り込んだから…それよりももっと…さっきの…お願い…して?」 - 54二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:05:49
すごいセンシティブというかイメ損に近くなってしまった…すみません
それに前の方と内容被ってますね…もっとすみません
アレ過ぎたら削除しますしスレ主さん側から削除も大丈夫です - 55二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 06:21:37
雰囲気と口調がイケナイ事してる感を更に強めていく……!
- 56123/05/08(月) 07:55:43
- 57二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 12:23:18
かっこいい…!
- 58二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 12:32:00
緑川ルリ子よ、よろしく
- 59二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 17:27:56
- 60二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 22:02:22
本当に素晴らしいのよね
- 61二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 06:09:00
カフェ自身黒のイメージあるから他の服を着ても映えるんだよね
- 62二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 07:37:41
いいですねぇ
- 63二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 12:18:21
すばらっ!
- 64123/05/09(火) 14:02:27
- 65二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 20:39:00
かわよ!
- 66123/05/10(水) 02:06:46
トレーナーとコーヒーを嗜んでいるとき、電話で席を立ったため一人になるカフェ。なんということもないためトレーナーを待とうとするが、ふと机においてあるマグカップに目をやると頭の中に邪な考えが湧いてきてしまった。カフェは駄目だと考えつつも自然と彼女の手はマグカップに寄せられてしまう。次第に彼女の心は抑えが効かなくなり、『トレーナーさんの好きな味を知るため』という言い訳をでっち上げて無理矢理彼女の理性を納得させようとした。
本人に見られたらどう思われるだろうか、嫌われてしまうかもという考えが巡る中、その背徳感が彼女の邪心を加速させてしまう。
心臓の高鳴りを感じながらコーヒーをまるで最後の一口のようにゆっくりと味わい、そして一言「……甘いですね」と呟くカフェのSSはありますか?
加えてその直後、帰ってきた何も知らないトレーナーを見て、こんなはしたない事をしてしまい申し訳ないㇳ思う反面先程の余韻が心地よく心に残るのを感じていると、ある一つの疑問が湧いて出てくる。
『そういえば自分が最初に飲んでいた方のコーヒーはどこに置いたか』
そしてさも当たり前のように一つのマグカップを手にしたトレーナーを見て、その答えが解ると同時に声にならない声を上げそうになる。勢いで彼を制止しようとするも、それをすると本人に先程の行いがバレてしまう恐れがあり、カフェは見守ることしかできない。
そしてトレーナーがそのコーヒーをグイッと一気に飲み干すと、「少し苦かったかな」と苦笑いした。
カフェは爆発した。
みたいなのもあると個人的には嬉しいです。
>>15の展開を参考にしました。
- 67二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 07:35:36
素晴らしいね…
- 68二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 12:19:09
かわよ!!!
- 69二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 18:36:31
絵が上手い人って下書きの時点で素晴らしいよね…
- 70二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 19:37:31
このスレは永遠に続くべきだと思うよ
- 71二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 20:50:42
いい…!
- 72二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:13:27
「今日は……ゆっくりとお湯を……注いでみました……」
「注ぎ方で変化があるの?」
「はい……素早く注げば、すっきりとした味に…………ゆっくり注いだ場合はコク深い味に……」
「そっか、それは楽しみだな」
心から楽しそうに笑顔を浮かべるトレーナーさんを見ると、私まで微笑んでしまう。
トレーニング後の、トレーナー室。
私とトレーナーさんは、ドリッパーに注いだお湯がサーバーに落ちるのを見守っていた。
コポコポと音を立てながら抽出を待つその時間は、待ち遠しくて、じれったくて。
でも、終わって欲しくないと感じてしまう、そんな時間。
これは私とトレーナーさんの、ルーティン。
トレーニングが終わった後、別れる前に、二人で一杯のコーヒーを楽しむ。
私が数か月前にトレーナーさんにお願いしたこと。
表向きの理由は、走って高ぶった気持ちを寮に帰る前に落ち着けておきたいから。
本当の理由は――――アナタと、少しでも長く、一緒にいたいから。
なんて、言えるわけないけれど。
私は、抽出を終え漆黒の雫に満ちたサーバーを軽くゆする。
立ち上る湯気と、重厚で香ばしいアロマ。
うん、今日も良い一杯になりそう。
「出来上がりました…………お砂糖は……二つで?」
「あー、いや、今日は一個でお願い」
二つの、同じデザインのマグカップにコーヒーを注いで、片方に角砂糖を一つ添えた。
トレーナーさんは、二人でコーヒーを飲むこの時間だけは、砂糖を入れる。
ブラックだと仕事中に飲む味をどうしても思い出すから、と彼は言っていた。
カフェと二人で楽しむ時は飲みやすい味で、ゆっくりと楽しみたいから、とも。
…………あの時は赤くなった顔と、緩んだ口元を隠すので大変だった。 - 73二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:13:44
お互いにマグカップを持ち、何故か声を合わせて頂きますと言って、カップに口を付ける。
「うん、美味しい。いつもよりも酸味が少ないのかな」
「はい……今日は深煎りの豆を使ってますので……どうでしょう?」
「昨日のも良かったけど、今日もなかなか、甲乙つけ難いね」
「コーヒーは……季節、気温、場所や体調で…………口に合うものが変わりますから」
「なるほど、奥深い……カフェの淹れてくれたものなら、全部最高点にしちゃいそうだけど」
「……っ」
私は、マグカップで口元を隠す。
この人は相変わらず、何気ない言葉で、こちらを刺してくる。
少しくらいは無防備に刺される方の身にもなって欲しいと思ってしまう。
何か、言い返してみようかと考えを巡らせる――――その刹那。
トレーナーさんの胸ポケットから電子音が鳴り響く。
彼はスマホを取り出して、画面を見つめると、少しだけ困った表情を浮かべた。
やがて申し訳なさそうな表情で、こちらを見つめてくる。
「ごめんカフェ、ちょっと電話が」
「…………はい、大丈夫ですよ……お待たせすると相手の方にも……悪いので」
「すまない、出来るだけすぐに戻るからさ」
彼はそう言って両手を合わせると、足早に部屋を出た。
残されるのは私と、微かな湯気を立ち上らせるとマグカップが二つ。
少しだけ、心が沈む。
本来コーヒーを淹れるのならば、旧理科準備室の、私のグッズ置き場の方が適している。
それでもここを選んだのは、この時間だけは二人きりで過ごしたかったから。
トレーナー室ならばタキオンさん達は入ってこないけれど、何事にも限界はある。
なんてことはない、そもそも今日が初めてというわけでもない。
でも、それでも、何回同じ経験をしても、その都度心は切なくなって。 - 74二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:13:59
「…………早く帰ってこないかな」
一人で留守番できるようになったばかりの子どもみたいなことを、呟いてしまう。
彼のことが恋しくて、彼の姿が恋しくて、彼の匂いが恋しくて。
私はふと、先ほどまで彼が口にしていたマグカップを、視界に入れてしまう。
トレーナーさんが、その乾いた唇を付けていたマグカップを。
トレーナーさんが、その舌で楽しんだ、私の淹れたコーヒーを。
トレーナーさんが、その身体を熱くさせた、立ち上る湯気を。
アレを私のモノにすれば――――この寂しさも、少しは収まるのだろうか。
はっとして、私は首をブンブン左右に振る。
あり得ない、そんなことはウマ娘として、やってはいけないことだ。
でも、あの人のいない一秒が、一分にも、一時間にも感じられるようになってしまって。
気が付けば、私は彼のマグカップを、手にとっていた。
「これは………………研究……だから」
まるでタキオンさんのような言葉が、自然と口から出ていた。
そうだ、これは研究のための調査。
トレーナーさんが好むコーヒーの味を探求するために、必要不可欠な行為。
自身の邪な行為を正当化するロジックが、瞬く間に築き上げられていく。
手に取ったマグカップをゆっくりと、口元に向けて、持ち上げる。
濃厚な香ばしさが鼻先を吹き抜けた瞬間、ふと冷静な私が、心の奥底から顔を出した。
――――トレーナーさんがこれを見たら、どう思うのか。
一瞬、私の身体が凍り付いた。
嫌われるだろうか、驚かれるだろうか、呆れられるのだろうか。
私がこんな女の子だと知ったら、トレーナーさんは、どんな顔をするのだろう。 - 75二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:14:16
少しだけ、見てみたいと、思ってしまった。
心臓が高鳴り始めて、全身は熱くなり、凍り付いたはずの身体は氷解していく。
私は、震える手で慎重にマグカップを口元へ近づけて、そっと、唇で触れた。
まるで、最後の一滴を味わうかのように。
まるで、最後の時を名残惜しむかのように。
じっくりと、ゆっくりと、少し冷めてしまったコーヒーを味わう。
たかが、角砂糖一つの差。
それだけのはずなのに、彼のコーヒーは濃厚で、芳醇で、温和で、幸福で。
「…………甘い、ですね」
なによりも――――甘美だった。 - 76二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:14:33
「お待たせ、コーヒー冷めちゃったね」
「…………っ!?」
浮ついていた意識が、一気に引き戻される。
耳も、尻尾も、全身もビクンと跳ね上がり、思わずマグカップを落としそうになった。
冷や汗が流れ、バクバクと鳴り響く鼓動が、鼓膜を揺れ動かす。
私は平静を装いながら、振り向いて、帰ってきたトレーナーさんを迎える。
「お帰りなさい…………コーヒー温め直しますか?」
「いや、もう遅いから大丈夫だよ。カフェのコーヒーは冷めても美味しいし」
「それは……嬉しいですけど…………少し複雑でもありますね」
「失言だったかな、じゃあ、次はもっと美味しいコーヒーが待ってるからということで」
「ふふっ…………トレーナーさんもお上手に……なり……ま」
穏やかに微笑みながらマグカップを手に取るトレーナーさん。
そんな彼を見て、私はふと疑問に思った。
――――私が最初に飲んでいたマグカップをどこにいったのだろう?
自分の手元を見る、そこには先ほどゆっくりと楽しんだ、トレーナーさんのマグカップ。
用意したマグカップは二つだけ、必然的に、私のマグカップの在処は確定する。
トレーナーさんが、たった今、口を付けようとしている、『それ』だ。
「ト、トレーナーさん……!」
「ん? どうしたのカフェ?」 - 77二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:15:02
突然呼び止める私を、不思議そうな表情で見つめるトレーナーさん。
しかし、次の言葉を発することは出来ない。
彼の手を止めるということは、すなわち私の先ほどの行動を告白するということになる。
一気に血の気は引くのを感じる――――そんなこと、言えるわけがない。
「……………………なんでもありません」
「そ、そっか」
トレーナーさんは疑問を感じながらも、マグカップを口元に運ぶ。
一秒にも満たない時間が、無限のように感じられるけれど、私は見守ることしか出来ない。
彼の唇が、私のマグカップに触れて、そのまま残ったコーヒーをグイッと飲み干していく。
――――そういえば、私とトレーナーさんの利き腕、一緒だったな。
そんなことを突然思い出す私に、トレーナーさんは苦笑いを向けた。
「ちょっと、苦かったかな」
「…………っ!!」
顔が、身体が、燃え盛るように熱くなって――――私は爆発した。 - 78二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:18:40
おわりです長々と失礼しました
- 79二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:36:34
「ん?電話か…すまんカフェ、ちょっと外す」
そう言ってコーヒーを僅かに口に含むとトレーナーさんは部屋の外へ出ていきました。
「話ぶりからするとしばらく戻ってきませんね…」
それなら仕方がないと私は淹れたコーヒーを飲もうと視線を前に戻したその時、トレーナーさんが置いていったコーヒーのマグカップが目の前にありました。
「…………」
何の変哲もないコーヒーが入ったマグカップ。でもそれはトレーナーさんが先程飲んでいたもの…
そのコーヒーから発せられる香りが思考を蕩けさせる香となって私の脳を包み込みます。
「………!?私ったら何を…ッ!」
気付けば私の手はそのマグカップに伸びていました。
「駄目ッ…!そんなのはしたない……!それにそんな事をしたら……」
自分に言い聞かせても私の身体は何者か…いえあの香りに憑依された様に止まりません。
「あっ……」
そして私の抵抗も空しく私の手はマグカップの取手を掴んでいました。
どんなに静止しようとも言い聞かせてもその手はまるで体の一部になったかの様に取手から離れず、更にその手はマグカップが私の唇に触れる直前まで近づけたのです。
しかしそこまで。意地悪な私の手はその直前で止まり、そこから先を私の判断に委ねてきました… - 80二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:36:46
(これは味見……そう、トレーナーさんが好きな味を確かめる為に必要な事……だから何も問題ない……!)
好きな味の事ならば直接聞けば良いのに、私はなんて自分勝手な理由を見つけてしまったのでしょう。そう自分に言い聞かせてしまった…だからもう、私の身体は止まりません。
(少しだけ…少しだけなら…!)
そのままマグカップに口を付け、コーヒーを少し飲みました。
砂漠の真ん中で飲む水の様に…世界で一滴しか存在しないそれを大事に大事に味わうように…舌で口で喉でその全てで味わう様に…
「甘い…」
トレーナーさんは苦いものが少し苦手と聞いていました。だから砂糖やミルクを多めに入れているという事は知っていました。
———でも何かが違う
(もう少しだけ…そう、甘さの加減を確かめる為だから…!)
そう思った私はもう少しコーヒーを口に含みます。
「甘い…やっぱり甘い…すごくあまぁい…」
普通の甘めのコーヒーなのに…その甘さは私の舌に絡みつく様に残り、トレーナーさんが口をつけたそれは私の体全体を駆け巡り、脳を思考を心を蕩けさせます…
「はあぁ…あまくておいしい…」
私がその甘さに脱力と恍惚のそれに近いものを感じていると、それを打ち消す様にドアが開く音が聞こえました。 - 81二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:38:19
「ごめんカフェ!長くなっちゃった!」
「はひぃ!?ト、トレーナーさん!?」
一瞬で我に返った私は素っ頓狂な声を出して答えます。
「びっくりさせちゃってごめん」
申し訳なさそうに苦笑いするトレーナーさん。
そんな姿を見ると先程までの自分の姿がフラッシュバックする。
(私は…なんて…こんな恥ずかしい事を…ッ!)
申し訳ない気持ちで一杯、それは嘘偽りない事実。
でも………あの時の感覚も思い出してきて…
(あの甘くて蕩ける感覚…もっとほしい…ほしい…ッ)
病み付きになるというのはまさにこの事なのでしょう。私がそんな余韻に浸ってると…
「そうだ、コーヒーコーヒーっと…」
そうでした。トレーナーさんにこのコーヒーを返さなければなりません。間違えて持ってしまったと理由を付けてお互いのコーヒーを戻しておしまい。簡単な事です。私は自分のコーヒーの方に視線を動かし……私のコーヒーがない!?
(私の手に持っているのはトレーナーさんのコーヒー…それじゃあ……ッ!)
恐る恐るトレーナーさんの方を振り返るとそこには私の飲みかけのマグカップを持っているトレーナーさんがいたのです……!
「ト、トレ…トレーナーさん?」
「どうしたのカフェ?」
「い、いえ!なんでもありません!?」
状況を整理してみると手に持っているコーヒーは少し飲んでしまった為に減っています。それにトレーナーさんはさっきまで外に居た…だから間違えたと言って取り替えても怪しまれる…そうなったら理由を言わなければなりません……!
(言えない…言えるわけがない…こんなはしたない事…!)
そう思ってトレーナーさんの方を振り向くと今まさにマグカップに口を付けコーヒーを飲もうとしている姿が…
(あぁ…飲まれる…"私"がトレーナーさんの口に…)
そんな私の想いを尻目にトレーナーさんはコーヒーを一口飲んだのでした…
「…ちょっとほろ苦」
「———ッ!?」
私はあまり砂糖を入れる事はありません。だからトレーナーさんの好みより苦いことは当然です。
…ですが今の私にはまるで"私の味"を確かめられたと認識してしまい、頭の中が色々な感情でかき混ぜられていました… - 82二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:38:34
「…でもすぐに好きになる味」
「え?」
「自分の舌にすぐ馴染む味だと思ったからね。今まで甘い味にしてきたけど、これからはこの味でコーヒー飲もうかな」
「———ッ!?!?!?」
突然のトレーナーさんからの言葉…それってつまり…
色々なものを連想し、繋ぎ合わせ、導き出したものは
(トレーナーさんが…私を…"私の味"を好きと言ってくれた…!)
という答えでした。
そこに辿り着いた瞬間、私はもう耳と尻尾、そして自分の体温と感情を制御する事ができません…!
「大丈夫かカフェ?」
「え!?いえ!大丈夫です!」
「そっか、それでさカフェ」
「は、はい!」
「カフェってどんな味が好き?」
先程のコーヒーの味から連想して生まれた何の変哲の無い質問。普通に答えれば何も問題ない質問。
ですがズルい私はそれとは別の答えを見つけました。
(味見するだけですからね…そう、"私の好きな味"の…)
「そうですね……それなら……ッ」
その瞬間、二人の距離がゼロになり数分それが続いた後に少しだけ二人の間に隙間ができました。
「はっ…これが"私の好きな味ですよ"」
大好きな味は甘さと苦さが入り混じった不思議な、そして素敵な味———
そして、私達二人だけにしか再現できない味なのですから——— - 83二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 00:39:35
ちょっとお題からそれてしまいましたがこちらでよろしいでしょうか?
- 84二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 07:29:42
カフェはいつも可愛いねぇ…
- 85二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 12:21:00
きゃわわ!!
- 86123/05/11(木) 14:20:05
- 87二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 20:02:12
保守
- 88二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 00:02:44
いいねぇ…
- 89二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 06:41:52
普段静かでミステリアスな子が見せる乙女心って堪らないよね
- 90123/05/12(金) 12:07:11
- 91二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 20:31:35
カフェの頬染めがどストライクだぜぇ…
- 92二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 05:35:12
赤面カフェはカワイイ(公式)
- 93二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 11:38:16
ほっぺがふっくらしててあかくてすごくすごいです……
- 94123/05/13(土) 15:24:05
- 95二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:44:08
いつもの様に部屋に入り
いつもの様にコーヒーを淹れ
いつもの様にソファに腰掛けて
いつもの様にコーヒーを飲む
———ほろ苦い
おかしい、何故だろうか
いつもの様に同じ種類のものを
いつもの様に同じ分量で
いつもの様に同じ温度で淹れたのに
いつもと違うただのほろ苦さだけのコーヒー
———足りない
いつもより広く感じる部屋を見まわし
気付いてしまった足りないもの
それは一つのパズルのピースの様なもの
でもたった一つのそれは私(マンハッタンカフェ)という名の世界に欠かせない"核"たるもの
それが足りないからこのコーヒーはただほろ苦い - 96二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:44:21
———ガチャリ
そう思っていると後ろで音が聞こえる
普段聞き慣れた、それでいて優しい声が聞こえる
その声は欠けていた一つのピース
そのピースが私(マンハッタンカフェ)という名の世界にピッタリとはまり込む
———ただいま、カフェ
その一言と共にソファに座り込む
その声と音を聞きながら私はコーヒーを淹れる
そのコーヒーを机の上に置く
そして私は座っているその場所に身を寄せる
———暖かい
外は寒空が広がっている
暖房も付けていない
でも暖かい
その暖かさをその身と心で余す事なく受け止める
そして私は先程淹れた自分のコーヒーを飲む
———少しほろ苦くて
———それでいて甘みも感じる味
———ああ、いつもの味だ - 97二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 22:54:21
日常を感じて良い……
- 98123/05/14(日) 00:56:06
- 99二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 08:15:43
可愛い…
- 100二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 08:23:03
なんだいこのスレは…叡知じゃないかけしからん
- 101二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:28:18
素晴らしい……!
- 102二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 16:58:33
良いなぁ…
- 103二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 19:15:33
「やあ!カフェのトレーナー君!モルモット君を呼んでもらってすまないねぇ」
(タキオンさん…)
「高材疾足。君のようなトレーナーにかくあるべしだね。勿論私のトレーナー君も負けていないがね」
(ルドルフ会長さん…)
「ライブ、成功させましょうね!」
(ライトハローさん…)
私のトレーナーさんはとても真面目な人だ。だからこそ多くの人に頼られる。その事はは私自身にとっても非常に嬉しい事で周囲に自慢したくなるほどです。
そうです、本来嬉しい事のはずなんです…でも…
(何故でしょう…周りに頼られる姿を見ると何だか心が痛みます…)
嬉しさと同時に感じる違和感…それはちくりと刺す痛みから締め付ける痛みへと変わっていきました。
そんな違和感を拭えないまま自分の部屋へ戻ってきて明かりを付けます。
今日は同室のユキノさんが地方でのイベント参加の為、1日居ないので部屋には1人きりなのです。
思えばトレーナーさんとは色々な経験をしながら走り抜いてきました。
目を閉じればお友達の事、レースに勝った時や負けた時の事、様々な思い出が駆け巡ります。
卒業やレースを引退すればトレーナーさんはまた新しい担当の子とレースに臨むのでしょう。それはトレーナーという職業だから当然の事です。
でもそれはトレーナーさんが離れていってしまう…
「どうしてでしょう…涙が…止まらない…」
気付けば私の顔は涙でずぶ濡れになっていました。
「ううっ…トレーナーさん…」
そしてそのまま涙は止まる事無く夜が過ぎて行きました… - 104二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 19:15:50
翌日、外を歩いていると何やら声が聞こえてきました。
「あっ、カフェ先輩だ」
「そういやカフェ先輩のトレーナーさんが海外への研修へ行って欲しいって今日言われたらしいよ」
「本当!?やっぱりあのトレーナーさんだからこそだよね〜」
(———え?)
トレーナーさんが海外へ?それじゃ私とは離れ離れに———
「……ッ!」
そう思った瞬間、私は走り始めました。
あの時、お友達の姿を追いかける様にトレーナーさんの背中に追いつく様に…!
「トレーナーさん!」
息も絶え絶えにトレーナー室のドアを開いてトレーナーさんの下へ駆け寄ります。
「噂を聞きました…海外へ…行ってしまうのですか?」
「あ〜その話ね…確かに理事長からそんな話を聞かされたね」
「———ッ!」
噂であって欲しかったのに…嘘であって欲しかったのに…ッ!
もう、私は自分を抑える事が出来ませんでした。
「私は…タキオンさんの様に博識ではありません…ルドルフ会長さんの様に威厳もありません…ライトハローさんの様に魅力があるわけでもありません…」
「カフェ…」
「でも、私が一番!あなたのことを愛しています!それは誰にも負けません!負けない!負けたくない!」
「だから…私のそばにいてください…私を一人にしないで…私は…わたしはぁ…」
そのまま座り込み泣き出してしまった私。すると私の身体は温もりに包まれました。トレーナーさんが抱きしめてくれたのでしょう。
「ごめんねカフェ…君を追い込んでしまって…でもしっかり聞いて欲しい」
私は黙って頷きます。もう覚悟は出来たのですから…
「確かに海外研修の話は本当だよ。でも条件を理事長に付けたんだ。担当の同行を許可してくれれば承諾するってね」
「———え?」
予想していたのと大きく異なる事態に私の頭は整理ができていませんでした。
「理事長は快く受け入れてくれたよ。だからもし君が良ければ自分の海外研修に着いてきてくれないか?」
「はい…!はいっ…!よろしくお願いします…!」
躊躇いなどありません。私は先程とは違う涙を流しながら答えたのでした。 - 105二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 19:16:17
「ふぅん、それで君のトレーナー君と海外に行ってきたって訳かい?」
「ええタキオンさん、中々良い勉強になりましたよ」
「海外…確かに興味深いねぇ…」
その後私はトレーナーさんと海外で多くのものを学んで来ました。
2週間という期間でしたが異国の地でのトレーニングに加え現地のウマ娘の方々とも交流を深めてくる事ができたのです。
「それで君のトレーナー君とも色々楽しめたのかい?」
「そうですね…ええ、数え切れない程沢山」
当然トレーナーさんと研修の合間に色々巡りながら一緒に過ごす事ができました。
出発前に空港で理事長さんからも親睦を深めてきたまえと背中を押されたのでそれはもう全力で。
「……ところでカフェ、その首元から僅かに見えるその絆創膏とその手袋は何かねぇ?」
「秘密です」
「そんなこと言わずに教えてくれても良いじゃないか〜」
「本当は何か気付いているくせに…でも教えません。謎や答えを追い求めるのはタキオンさんが好きな事でしょう?」
私は意地悪な笑顔でその質問に答えました。いつも巻き込まれているのですから、このぐらいは許されますよね。
「ああぁぁぁぁぁ!煽っているのかいカフェ!?こうしてはいられないねぇ!モルモットくーん!」
そう言ってタキオンさんは駆け出して行きました。
そんな彼女とすれ違う様に私のトレーナーさんがやって来ました。
そんな彼に私は先程タキオンさんに見せたものとは違う満面の笑顔で手を振りました。
——これからもずっと傍に居てくださいね、大好きなトレーナーさん - 106二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 19:16:44
- 107二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 19:35:30
- 108二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 20:18:44
- 109二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 21:15:21
投稿乙だねぇ!
- 110二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 06:59:51
普段見せない表情っていいよね
- 111二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 12:18:14
いいですねぇ!
- 112123/05/15(月) 17:02:42
- 113二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 20:40:19
すばらしいです!!
- 114二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 06:41:32
可愛い…
- 115二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 12:18:59
かわいいねぇ!!
- 116123/05/16(火) 15:50:46
- 117二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 21:13:39
楽しみですぅ!!
- 118123/05/17(水) 02:07:58
- 119二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 06:49:11
- 120二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 12:19:40
かわいい!!!
- 121二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 21:31:02
「ここは…」
「どうやら……夢の中ですね」
マンハッタンカフェとそのトレーナーは今、不思議な世界…夢の中で二人立ち尽くしていた。
その世界は夜明けと青空と黄昏が空に混在しており、果てしなく草原が広がっているような正しく幻想的な光景であった。
『やっと…会えた…』
ふと後ろから声が聞こえたので振り向くとそこに居たのはもう一人のカフェであった。
「カフェがもう一人…いや違う…?」
「貴女は…お友達…なの?」
『ええ。こうして直接話すのは初めてね、マンハッタンカフェ』
もう一人のカフェ…お友達はそう言って笑顔で返す。
姿や声、纏っている勝負服はカフェと全く同じだが違う点としては瞳の色が真紅であり、どこと無くカフェに比べて体格が豊満である点であった。
『…あら?貴方鼻の下が伸びてるわよ?』
「え?あっ…」
カフェの勝負服のネクタイ部分を緩ませ、窮屈そうな胸元が見える…トレーナーの目線は無意識にその一点を凝視していたのだ。
「とれぇなぁさぁん!?」
「痛い痛い痛い!」
その事実を知りトレーナーを二度見したカフェがバシバシと尻尾でトレーナーを叩き続ける。どこと無しか打ち据える力が強くなっているようだ。
『あら…カフェのトレーナー君。そんなにこれが好きなの?』
さっきよりも胸元を開いて強調するお友達。それだけでは無く更に服をはだけさせて素肌を晒し、前屈みになって上目遣いで挑発する姿はまるで夢魔の如くであった。
『返事がないって事はもっと刺激が欲しいのかしら?ほらぁ〜』
「駄目です!トレーナーさん!目に毒です!」
『ふふっ、私を好きな様に抱きしめても良いのよ?』
「駄目!お友達!駄目っ!」
威嚇する猫の様にトレーナーから離れずにお友達を睨みつけるカフェ…トレーナーがその光景を微笑ましく思っていたその時である。 - 122二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 21:31:56
———拒マナイデ…
「えっ?」
———独リニシナイデ…
「い…今のは?」
———寂シイヨォ…
———誰カ私ヲ愛シテヨォ…
トレーナーとカフェの脳裏に響いた台詞。そしてその瞬間流れ出す映像。それは自身の事を周囲から忌み嫌われたウマ娘の姿…そして周囲をレースで見返した姿…だがそれでも癒えぬ心の傷と抑え込まれた本音であった。
誰のものかは分からない。それでもカフェとトレーナーには分かっていた。そして目を合わせて頷いた後、二人で身を寄せて腕を広げて一言…
「「おいで」」
その言葉を聞いたお友達は泣き崩れる様に二人に抱きついた。
『二人に触れ合えなくて寂しかったよぉ…』
『でも嬉しいよぉ…ありがとう…ありがとぉ…』
「こちらこそありがとうな。カフェがここまで来れたのもキミの背中があったからこそだから」
「ありがとう…私やトレーナーさんを守ってくれて…見守ってくれて…」
二人の胸元で泣き続けるお友達。それは今まで出来なかった、押さえ込まれた分を取り戻すかのようであった。
「キミの記憶を見た。確かに酷い事を言う人も沢山いた…でもキミにも居ただろ?信じてくれる人や友達…好敵手…そしてキミのトレーナーが」
「そうですよ…貴女は一人じゃないんです。皆が居たから今の貴女が…私の追いつき、越えるべき目標であった貴方がいるんですよ?」
そうお友達に諭す二人。常に傍に居たからこそ二人の言葉はお友達の心により深く響いていた。
『でも…もう会えない…私だけが…』
その時である。
おーい!———!今日はお出かけの日だろ!
———!まだ互いの勝負は終わっちゃいないだろ!
『あ…聞こえる…みんなの…トレーナーの声が…!』
「ほら、聞こえるだろ?」
「ええ、私達にも聞こえましたよ。貴女を想う沢山の声が」
そう言って微笑む二人。それを見たお友達は涙を拭き、先ほどの様な笑顔を見せて二人から離れ二人の方を振り向いた。 - 123二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 21:32:35
『そろそろ…みんなの所へ行かなくちゃ。カフェ?トレーナーさんを大切にね。トレーナー君?カフェの事頼むわよ?』
「ああ、勿論だ!」
「はい!心配しないで下さい!」
『……また、会えるよね?』
「ええ、必ずきっと」
「例え姿が見えなくてもずっと一緒だよ」
『うん…そうだよね…じゃ、私行くね…ありがとう!』
そう言って微笑むお友達。その姿は段々と光な包まれていった。
「ところで…キミの名前は?」
「教えて下さい…お友達の…貴女の名前を」
『私の名前?…私の名前はね———』
その瞬間お友達の身体は光に包まれ…眩い光から僅かにお友達が四足の生物の姿になるのが二人から見えた。そしてその後ろ足で立ち上がり、大きく嘶くと光は強くなり———
目を覚ますと見慣れた天井が広がっていた。
「おはようございます、トレーナーさん」
横を振り向くと眩い朝日と共に愛バの姿。
「おはようカフェ…」
長期休暇の為、トレーナーの自宅で過ごそうと決めた事を思い出す。そしてあの時の夢も…
「不思議な…夢でしたね…」
「そうか…カフェも見たんだね…あの夢を」
不思議で…切なくて…それでいてどこか心温まる夢…そんな夢だったと振り返る。
「……でもトレーナーさんが鼻の下を伸ばしていた事も忘れてないですからねぇ?」
「うぐ…それは…」
言い返そうとしたが言葉が出てこない。これは説教一直線だとトレーナーは覚悟した。
「もう二度とそんな事が起きない様にしないといけないですからね…だから…」
突然カーテンが閉められ辺りが暗くなる。わずかに差し込む光に映ったのはあの時のお友達のように服をはだけさせるどころかそれを床に落とし、トレーナーの目の前に立つカフェの姿であった。
「だから抱きしめてください…あの時のお友達に負けない様に…私を…私を愛してください…」
再び下りた夜の帳、二人の夢はまだ終わらない——— - 124二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 21:33:14
- 125二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 05:19:02
わるいお友だちもいいよね……
リアルサンデーは鬱展開てんこもりすぎる - 126二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 06:50:04
イイネイイネ
- 127二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 07:43:08
お友達セクシーだねぇ
- 128二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 12:16:12
投稿乙だねぇ!
- 129123/05/18(木) 15:04:58
- 130二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 20:34:22
かわよ!
- 131二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 05:16:49
でっか………
- 132二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 07:01:42
- 133二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 12:16:12
いい…!
- 134123/05/19(金) 14:10:43
塗りできた。影は夜に時間があったらします。
ところで、
トレーナーの夢の中にお邪魔したお友だちだったが、お友だちがカフェによく似ている顔立ちをしている一方で彼女に似つかないフランクな態度や距離感、そしてかなり無防備な格好をしているせいでトレーナーの様子があからさまに不自然になり、それを愉快に思ったお友だちが距離を詰めて挑発を始めたもののトレーナーの防御が思ったより堅く簡単に流されなかったため次の機会でリベンジすることを決意。何度か夢の中で攻防を繰り返しているうちにトレーナーと一緒にいること自体が楽しいことに気付き始め、からかうだけのはずがいつの間にかアプローチが結構ガチ目なやつに変わっていく。この出来事はどこまでいっても夢であり起きてしまえば元通り、その上何度もそういったやりとりを繰り返していたためお友だちに流され始めるトレーナーであったが、カフェのことを思い一線を超えることはなく、赤裸々に自分の思いを吐露するお友だちを深く抱きしめこれからも一緒にいてほしいと伝える作品はありますか?
あと後日談として最近一人で何処かへ出かけることが多くなったお友だちを怪訝に思ったカフェが現実で問い詰めると、お友だちとトレーナーの二人っきりで夢でイロイロなことをしていたことが発覚。最大の敵はまさかのお友だち、このままではトレーナーを取られると思ったカフェが焦燥に駆られるままトレーナーの夢の中へ突撃し声をかける。しかしその声を聞いただけのトレーナーはカフェをお友だちだと勘違いしてしまい、振り向きざまにお友だちの名を呼んでしまった。トレーナーに名前を呼び間違えられたことなんて一度もなかったがためすごくすごいショックを受けたカフェがトレーナーをお仕置きする展開もアリだと思います。 - 135二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:02:37
えっっっっっ
- 136123/05/20(土) 00:21:07
- 137二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 07:24:53
いいですねぇ!!
- 138二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 11:24:56
テムッッ!!
エミュができぬ……取っておいた交換券を使うべきか
それはそれとしてコーヒーの原産地に旅行に行かせたい……
白い肌が赤くなる所とか見たくない?言い訳()にできるよ - 139二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 18:31:33
良いねぇ…
- 140123/05/20(土) 18:39:55
- 141二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 19:15:11
- 142二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 19:37:02
- 143二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 20:41:16
すばらしいねぇ!!!!
- 144二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:12:37
目が覚めるとマンハッタンカフェのトレーナーは見知らぬ場所にいた。オーロラの様な空に浮かぶ無数の歯車、まるで幻想的な風景はトレーナーに夢の世界であるとはっきりと認識させた。
「変わった夢も見るもんだな…」
「あら、お久しぶりね」
振り向くとそこには担当であるマンハッタンカフェ…に瓜二つのウマ娘。相違点を挙げるならば赤い瞳にグラマラスな体、そして服装をだらしなくはだけさせているという点である。
「君は…」
「忘れたの?カフェのお友達よ。まぁ見えてなかったからお久しぶりっていうのは変かもね」
「あ…いや、その…カフェのことありがとな…うん」
「あらぁ〜?」
カフェの姿で普段ありえない様な姿と話し方をするのそギャップにトレーナーは激しく動揺していた。
そんな彼の姿を彼女が逃すわけもなく…
「"コレ"好きなんでしょ?」
トレーナーに誘惑する様ににじり寄るお友達。
「い、いやそういうのは特に…」
「あら、つれないわね。まぁいいわ、また会いましょう?」
そう言って姿を消したお友達。トレーナーも夢から覚めたのか夢の世界からその姿を消したのであった。
(私もウマ娘…諦めは悪いのよ?)
そして次の日———
「あら、また会ったわね?」
「いや…君が会いに来ているというか…」
「そんな事はいいでしょ?それより、あの日の続きよ。本当は"コレ"どうなのよ?」
そう言ってまたもや胸元を前回より更に強調して寄ってくるお友達。
「あ、いや結構です」
「んもぉ…頑固な人ね…」
(でも何故かしら…嫌とは感じないのよね…)
また次の日、更に次の日とそんな攻防を繰り返す。
(相変わらず頑固な人…それでも…一緒にいるのがこれ程までに楽しいなんて…お互いが見えて話すことがこんなに嬉しいなんて…!) - 145二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:13:09
「ならこれはどうかしら?」
そう言って両手をトレーナーの肩に置いて近く目を合わせるお友達。思えばここまで近づくことが出来たのである。
(何度も断ってきたけれど…確かに近くで見ると魅力的にも感じる…これは夢の中…夢の中なんだ……だけど!)
(俺にはカフェがいる!いくらお友達だと言ってもそれはできないっ!)
一瞬流されかけたトレーナーは気を引き締める。すると…
「合格」
「え?」
突然お友達が手を離し後ろに下がった。
「ごめんなさいね貴方を試す真似をして…でも貴方ならあの子を任せられる…その為の覚悟を試すテストだったのよ」
「そうだったのか…」
「ええ、だからこれで私が二人から見えなくなってお終い。お終い…なのにっ…」
「あの子とも仲良くなって、更にあの子以外の人と折角話して触れられたのに…嫌だ!まだ二人と一緒に居たい!居たいよ…」
そういって本心をぶつけるお友達。そんな彼女をトレーナーは優しく抱きしめる。
「ならこれからも一緒に居てくれ。君がいつも見守ってきたカフェの為にも…」
「ほんとに…いいの?」
「ああ、カフェだって君が居なくなったら悲しむ」
「ありが…とう…」
そう言ってお友達は涙を流しながら微笑んだのだ。
「ならトレーナー君…私の事…お友達じゃなくて"サンデー"って呼んで?」
お友達…サンデーからの初めてのお願いにトレーナーは快く応えたのであった。 - 146二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:13:39
(おかしいですね…最近お友達が一人で出かける事が多くなっています…)
そうマンハッタンカフェは戸惑いを感じていた。
普段近くにいるお友達がふらりとどこかへ行く事が多くなったのだ。
(もし誰かを巻き込んでいたら…聞いてみましょうか)
どこかで悪戯をしているのでは?と思ったので問いただす事を決意したのである。
「ねぇ…最近よく出かけると思うけど…何かあったの?」
「——————」
その回答にカフェは眼を丸くした。なぜならお友達が夢の世界で自分のトレーナーと仲良くしている事が伝えられたのだから。
(まさかトレーナーさんを…?)
灯台下暗しとはこのことか。普段知人の恋愛より知人の介護の光景を常に見ている為かその刺激的な事実は彼女を激しく動揺させた。
(このままじゃ…ならば!)
そう言ってある決意をしたカフェであった。
そして———
「ここがトレーナーさんの夢の中…あっ、居た!」
お友達と近い存在であるため、トレーナーの夢の中に入り込むことができるカフェは夢の中のトレーナーを見つけ駆け寄った。
「あっ、サンデー!……あれ?カフェ…?」
「サ…サン…」
「カフェ…どうしてここに…」
サンデーとはお友達の事だろう。それに姿が似ているから間違えても仕方がない…それでも初めて名前を間違えられた事実はカフェに大きな衝撃を与えた。
「お友達から聞きましたよ…夢の世界で仲良くしてるって…」
そう言って禍々しいオーラを纏いながらトレーナーへと歩み寄るカフェ。そして金縛りにあったように動けないトレーナーをそのまま押し倒した。
「これはお仕置きです…私の事だけしか考えられない様にしてあげます…」
「カ…カフェ……むぐっ!?」
押し倒してトレーナーと顔を重ねるカフェ。そしてそのままトレーナーに"自分"を流し込む。
(夢の中ですから…このまま…溺れる様に…でも何故でしょう…心が痛い…)
(これは取られると思った嫉妬?…取られる…そうか…私は…私はっ!)
十分以上そのままだったカフェは顔を離す。
「はあっ…カフェ…話を……カフェ?」
トレーナーが見上げるとそこには涙を流しているカフェの姿があった。 - 147二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:14:17
「ごめんなさい…私…嫉妬の想いだけで…お友達の居場所を…」
カフェが気付いた事…普段自分にしか見えないお友達にとって夢の世界は自分以外と話せる唯一の居場所なのである。それなのに自分が夢の世界に押し寄せてその居場所を奪う所であったのだ。
「大丈夫だよカフェ。俺は君に許されない事をした。でもきっとお友達はカフェな事を許してくれるよ」
「…ッ!私も貴方のことを嫌いになんてなるわけありません…許さないなんて言える訳ないじゃないですか…!」
「ごめんねカフェ…」
そう言って互いに抱きしめ合う二人にお友達…サンデーが駆け寄ってくる。
「二人ともごめんね…悪気は無かったの」
「私の方こそごめんなさい…」
「いいのよ、貴女のトレーナー君、貴女一筋だからって私の誘い全部跳ね除けたんだから。ただこうやって私が揶揄っていただけ…貴女が羨ましいわ…」
そう言って苦笑いするサンデー。
(それだとお友達…サンデーさんが…どうすれば……そうだ!この手ならば…!)
「トレーナーさん…これからも私とお友達…いえ、サンデーさん二人を大切にしてくれますか?」
「ああ、勿論だよ」
「ありがとうございます…トレーナーさん、私と一緒にサンデーさんの方へ手を…」
そう言って二人でサンデーの手を握り、もう片方の手でサンデーを抱き寄せる。
「二人とも暖かい…」
二人から発せられた光がサンデーの方へ流れ込んで行く。そしてそのまま3人は夢の世界から姿を消した——— - 148二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:14:28
トレーナーが目を覚ますと自分の部屋の天井が真っ先に見えた。
「おはようございますトレーナーさん」
「おはようトレーナー君」
「カフェ…え?サンデー!?どうしてここに!?」
一瞬で眠気は覚めた。何故ならサンデーが現実の世界で見えていただけで無くこの世界に存在しているのだから。
「ふふっ…どうやらうまく行きましたね」
カフェが思いついた考え…それは現実世界の熱を持った者は夢と現実を行き来できるということ。それならば夢の世界にあるサンデーに現実世界の二人が持つ熱を注ぎ込み、その熱を持ったサンデーを現実の世界に連れ出す事が出来たのだ。霊体であった彼女は今やこの世界に存在する者としてしっかりと生きているのだ。
「本当に夢の様ね…私がここに居られるなんて…」
「もう夢じゃない。サンデーも現実になったんだ。だからこらからも二人ともよろしくな!」
「はい。こちらこそお願いします。そしてサンデーさんもよろしくお願いしますね」
「トレーナー君…そしてカフェ…これからもよろしくね!」
今日も何も変わらない1日が始まる。だがそれでも二人…いや三人には新たな始まりの1日なのであった。 - 149二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:15:27
- 150123/05/21(日) 01:08:32
びゃああぁぁ尊いぃぃ
俺様系のお友だちも大好きだけど、姉みたいで大人っぽいお友だちもアリだと気付いたこの頃。お友だちとカフェのアプローチに果たしてトレーナーは耐える事ができるのか……(多分無理)
- 151二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 07:52:32
投稿乙だねぇ!
- 152123/05/21(日) 08:17:40
- 153二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 12:39:49
期待だねぇ!
- 154二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 15:10:16
『箱』──それは恨みと呪いをこめたもの。呼ぶは破滅。ただ中には、そうではないものもあるようで……?
「また随分と古典的な……」
「──じめじめ、してますが……我慢、してください」
狼も吠ゆる丑三つ時。マンハッタンカフェのトレーナーになってから、日常的に怪異と遭遇するようになった。それ自体には慣れてきたとはいえ、この『カフェと一緒にロッカーの中に隠れる』は初体験。よく煎られたコーヒーの匂いに混じって、ほのかに女性の匂いが鼻孔をくすぐる。
「……顔、蒼白いというより、何か──赤い、ですね」
無防備なままのカフェに密着されれば、こうもなる。言わなかった。ヒトならざるものと相対し続けているからか、カフェは勘が鋭い。まさか、下心を気付かれて……叩かれるドア。気配はあるのに、誰も映らない。それは間違いなく霊障だった。
「──霊的存在は、不浄を避ける傾向に……あります。ですから、トレーナーさん……『脱いでください』」
!? いや、上半身のことだろう……鎌首をもたげる下心を必死で振り払いながら、不器用に上着を脱いでいく。不意に、肘へ、柔らかな感触が広がった。──やってしまった。
「……タキオンさんから習いました。未必の故意──お気に、なさらず」
「み、密室の恋!?」
前門の怪異、後門のカフェ。極限状況での、最悪の脊髄反射──刑法総論を受講しなかったことを、これほど後悔したことはない。
「──これから、独りごとを……言います。……──我慢できないのは……なにも『あなた』だけではありません」
一生懸命に、抱き寄せてくるカフェ。その霊的なまでに美しい貌は蕩け、呼吸は荒く、鼓動は早鐘をうっていた。今思えば、示し合わせるかのような展開。カフェに、謀られた……?いや、そんなことはもう、どうでもいい。
今はただ、眠れぬ夜に珈琲を飲むだけだ。
「……──ケダモノ……なんですね。ただ……ヒトは命の危険に際すると……とも、言います。これは、封ぜられるべき『箱』──中身は二人だけの、秘密にしましょう……」 - 155二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 15:12:13
よく見てくれた
残念だがそんな1も画像も、初めからない
騙して悪いが俺は1ではない、筆が乗ったんでな
どれだけ擦っても良いんで辻斬りさせてもらおう - 156二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 21:20:12
1はまだ用事なんだろうか
上のはアーマードコアネタだろうし何か起こってないといいが…… - 157123/05/21(日) 22:02:07
- 158二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 22:12:07
- 159二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 22:36:42
無理は禁物ですよ〜
- 160二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 00:21:16
「……──そうでした……もう……作りすぎ、なのですね」
トレーナーさんが、目を……覚ましません。原因は……未だ不明、霊障という線も、ないようで……
──朝食前のコーヒーを、いつもの手癖で『2つ』、作ってしまいました。この部屋は、独りでは……広すぎます……
「──これは……?」
うやうやしい……封書?いつの間に、一体誰が……?
”ようやく気付いてくれたようだねえカフェ。おそらく口頭ではいつもの様に避けられるだろうから、少々らしくない手段で伝えるとしたのさ。
単刀直入にいこうか。君のトレーナーの昏睡状態は……なんとも摩訶不思議だが、医学の範疇の外だ。生きる気力を、無くしたという訳でもない。
ただ、確かなことは……『最も愛する者のキスを以て覚醒する』、ということ。原理は私でも納得の行く説明し難く、割愛させていただく”
タキオンさん、何やって……いえ、この浮世離れした内容が『真』であることは、下にある無数のサインから……察せます。
きっと高名な、医学者たちのものなのでしょう……その中には、会長のルドルフさんに、ポッケさんのまで……皆が私のために、トレーナーさんのために、時間を削り、尽力している──
「……──疑うべくも、ありません。……失礼します」
決断に時間は、そうかかりませんでした。逸る気持ちが無かったといえば……嘘になります。ただ、例えば──悩んだ末に『お友だち』の手を借りてしまえば……それも『嘘』になります、から。
遊ぶように、息を止め、唇を沈めました。はじめてのキス、ですが……思うままに、わがままに舌を絡めながら、祈りました。『ワタシヲ、ツカマエテ』──
「黄泉比良坂って、本当にあったんだな」
……──『境界』から帰還したのに、相も変わらず、不思議なヒト……いいえ、私も……そうでしょうか。──さて、作りましょう……珈琲を、『ふたつ』。 - 161二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 00:22:19
へへっ、深夜の活力として某所のシチュエーションSSを投下でさァ
- 162123/05/22(月) 02:03:50
- 163二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 06:04:31
えっっっっ
- 164二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 07:32:47
期待が高まるねぇ!!
- 165二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 08:55:06
「──とろとろ……まだ、かかりそうですね」
オメガに目をやった。7時12分。トレーナーが嘗て着けていた『贈り物』を眺めるマンハッタンカフェの目は、心做しか少女に戻ってゆく。
ブラック・アイボリー──100グラム3万円という希少性からか、ニホンで取り扱う店は存在しない最高級豆。よくある”煎る”ではなく、ワインのように”蒸らす”のが特徴だ。
覇王すら惑う、摩天楼の幻影──中央トレセンに於いても一握りの逸材たるカフェの財力だからこそ叶う、彼女のトレーナーしか味わえない最高の贅沢。
「今日のはまろやかで、香りも甘い。砂糖なしでこんなコーヒーを作れるカフェは、凄いな」
ブラック・アイボリーを選んだのは、ひとえにトレーナーの甘いもの好きの為──屈託のない彼の笑顔が見られるのなら、1回3万など、安すぎるほどだ。
「すまない、電話だ。少しかかると思う」
──ふと、心の中が囁いた。『味見をしないか』……トレーナーの飲みかけのコーヒーを、自分の口で、舌で転がす……
鼓動が早まり、此岸から彼岸へ移るかのように、世界の空気が変わる。こっちの”水”は甘いぞと、背中を押されてゆく。それは天使であり、悪魔でもあった。
味見ですから、ほんの少しだけ……眼を閉じ、僅かに啜る。トレーナーが口をつけた箇所に合わせて──甘い甘い日々。それはきっと、ブラック・アイボリーであるからが理由ではない。
『代わりに唾液を入れろ』──魔の囁きは倒錯しつつ続く。体液の交換、浸透……送るのは蠱毒の呪いではなく、貴方を追いかける願い。”ドリップ”するカフェの表情は、確認するまでもなく恍惚に充ち満ちていた。
「もっと美味しくなった。この豆、本当に凄いな」
まったく、アナタという人は……心と脳の煮沸が秘密に包まれ、ひそやかにカフェの精神は爆発した。 - 166二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 08:56:35
我が太刀は自在、思うままに辻斬りするのだ……
- 167二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 12:18:54
投稿乙だねぇ!
- 168二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 15:41:15
アグネスタキオンの白衣を纏い、ゼンノロブロイが選んだ眼鏡に教本を小脇に抱え、教鞭を執る。ふわりと旎かせ翻すと、不意にタキオンの香りが鼻腔を刺激した。薬品の匂いに、女性の……──マンハッタンカフェは、思わず戸惑ってしまう。
「……──本日は『ニホン』の霊的歴史……であります」
隠せぬ昂りを抑えながら、2人きり。トレーナーの前で講義の予行を開始した。
トレセン学園は、昼夜問わず人智を超えた事案に溢れている。それ故に、カフェの霊的存在への知識は金脈に等しかった。”傾向と対策”としてトレーナー達への講義をシンボリルドルフから大真面目に依頼された時、彼女が掲げる『全てのウマ娘の幸せ』を約束された気がした。
「──小中学で、諸君らが習ったであろう養老律令内に於いて、固くこれを禁ぜられたのが……単語だけなら知っている丑の刻参りに、蠱毒、であります……。──特に蠱毒という単語は、軽々しく使う若者が増え嘆かわしくなって久しいですが、本場中国では、未遂ですらタヒ刑に処される程の……大呪術なのであります」
所謂『教授弁』を、不慣れにも振るうカフェ。内容に深く耳を傾け、真摯にノートを録るトレーナー。いつもとは違うコミュニケーションは、かえってカフェの理性を焼き尽くしつつあった。
「──ニホンにおける蠱毒は、本場中国とは違い細やかな体系がなく……かつ、陰陽の陰である女性の手ではなく──男性の手であることが多いのであります。
……たとえば陰陽師と聞けば、諸君は──安倍晴明を、まず思い浮かべることでしょう。彼が人智を超えた力を……手にしたのは、母親が妖狐であったからと伝えられます。
特別な生まれであるであることが、昔の所謂……霊能者的存在の必須要件だったのであります……あの──分かりづらいとか……ないでしょうか……?」
左手で、大きくオーケーサインを作るトレーナー。デスクの脇へつけ、ノートの内容を確認する。
「いつもと違って、新鮮だな。白衣も眼鏡も、本当によく似合ってる」
……──包み隠さぬ言葉達に理性が焼き切れたのを隠せず、無意識に身体を寄せてしまいました。耳に悪戯な吐息を吹きかけ、慎ましやかな胸まで押し付け……いえこれでは、何の講義に……いや、これは『予行』なのですから……まだはじまった、ばかりですから。 - 169二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 15:43:23
続きは☆★☆マーベラス☆★☆されました
- 170二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 20:51:17
乙!
- 171123/05/22(月) 21:24:35
- 172二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 00:10:16
「お疲れ様カフェ。今日はここまでにしよう」
「ありがとうございますトレーナーさん」
「さて…座学も終えた事だし…時間あるから掃除でもしようかな」
今日は休日。本来なら外でトレーニングではあったが生憎の雨。その為座学や意見交換に切り替えたのである。
「なら私も手伝いますよ。いつも使わせてもらっている訳ですし」
「そっか…済まない助かる……うわっ!?」
「きゃっ!?」
そう言って掃除用具を出そうとロッカーを覗き込んだ二人であったが雨のせいか床が濡れていたのだ。そしてそのまま二人はロッカーの中に吸い込まれる様に入っていった。そして何の因果か鳥籠を閉めるようにロッカーも二人を入れたまま閉まってしまったのである。
「いてて…大丈夫かカフェ……!?」
「わ…私なら問題ありま……ッ!?」
互いの無事を確認した二人は驚愕した。無理も無いだろう。何故ならば二人揃ってロッカーに閉じ込められただけで無く互いに抱きついてる様な格好の状態だったのだから。
「ごめんカフェ!すぐに出るから……えっ?」
「ドアが…開かない…?」
運命の悪戯とでもいうのだろうか。二人が閉じ込められたと同時にその衝撃で近くにあった物が倒れた為にロッカーの入り口を塞いでしまったのである。
「まずいな…よし、二人でこじ開けるぞ…それっ」
「分かりました………ッ!?」
トレーナーがこじ開けようと足を上げて力を込めたその時カフェは気付いたのである。自分の足が下からトレーナーの足によって持ち上げられている事を。
「それっ!…駄目だ…もう一回!」
「———ッ!?」
そんな彼女の様子にお構いなくドアをこじ開けようと力を込め続けるトレーナー。そんな彼に負けじとカフェも力を込めてドアを押す。だがドアはこじ開けることは出来ない。しかし反面すでに片足立ちになっているカフェの足ともう片方の足はこじ開けられる様に間が開いていく。
(これじゃまるで…私とトレーナーさんが…)
多感な時期の為、"そういう話"を聞く、目に入る事もあるカフェにこの状況は刺激的であった。
しかし"それ"を意識してしまったせいで様々な事を意識しなければならなくなってしまったのだ。 - 173二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 00:10:44
「やぁっ…」
互いの身体が密着して擦れる。そして力を込める度に知恵の輪の様に互いの身体が絡み付く。
「んんっ…」
湿度と閉所に二人いるが故に互いの汗が混じった匂いがウマ娘の嗅覚に襲いかかる。
「くうっ…」
カフェとトレーナーの身長差故に彼女の耳が彼の口の位置になるのである。彼の声が息遣いが彼女の耳を這い回る。
立て続けに身体を駆け巡る刺激の数々。そしてそれが自分が大好きなトレーナーによって齎される事実がカフェの心に蜜を垂らすようにその心を桃色に塗り潰す。
ふとカフェはトレーナーの方を向く。流石にトレーナーも状況を分かっているのだろう。ずっと上を向いたままであった。
(あ…トレーナーさんの…)
気付けばカフェはトレーナーの喉元を凝視していた。滴る汗、息を飲み込む度に蠢く姿…
(欲しい…欲しい…ほしい…っ!)
彼女の事を思った故に上を向いているのだろう。だがそれは捕食者に弱点を差し出すような状況であった。
(トレーナーさん…トレーナーさんっ!…!?)
カフェの顔が近づきあと少しでトレーナーの喉元を覆い尽くすその時、ロッカーの扉が開いたのだ。
「やぁっと空いたよ!」
「あ…………」
そう言ってトレーナーはロッカーのドアを開いて外へ出ようとした。
———しかし - 174二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 00:11:03
「だめ…」
ドアを開こうとした腕をカフェに掴まれる。
「カフェ…どうしたんだ………ッ!」
何事かとトレーナーが振り向いた目線の先には顔を色気ある赤で染め上げ、艶かしい吐息を吐きながら蕩け切った目をしたカフェが上目遣いで瞬きもせずに見つめていたのである。
ゴクリとトレーナーは生唾を飲み込む。そんな姿をカフェはただじっと、何かを待つ様に目を逸らさないでいた。
「………いいのか?」
「はい…」
「今日は休日で人も居ない。部屋も閉め切っている。それに獣は止まらないぞ?」
「構いません…貴方になら…私…だからお願い…」
そんなカフェを見て無言で頷くトレーナー。
そして二人でロッカーのドアを再び閉める。
外は未だ大雨のまま。しかしそんな雨の音に負けない様な水音と、雨の湿気に負けない様な熱気がロッカーから響き、溢れかえっていた。 - 175二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 00:11:52
- 176二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 00:56:13
スレの流れ的に直接描写でない限り多分KENZEN判定なんじゃないかなあ
俺は直接描写しそうになったので☆★☆マーベラス☆★☆した - 177二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 06:52:35
とてもすごくすごいセクシーです!!!
- 178二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 11:37:08
「参った。カフェは強いな」
"負けた方が何でも言う事を聞く"……子供の約束に、本気を出してしまった。私達をモチーフにしたレースゲーム『栄光へのロード』──今回の為、大人げないほどの仕損じのない布陣を組んだ。
ゲーセンの帝王でもあるトウカイテイオー、筐体を自前で持つサトノダイヤモンド、フレーム単位で指導が可能なエイシンフラッシュ、切り札玄人裸足のナリタタイシン──『トレーナーさんの為』に、皆快く協力してくれた。
何ならアーケード版での全国ランク2にして、『理論値最強だがヒトでは操作が不可能』と言わしめたサンデーサイレンスを駆る唯一のランカー”Fog shadow”の中身は、他ならぬマンハッタンカフェなのである。これほどまでに、テレワーク環境を感謝したことはない。
「……──私は最近、尻尾の毛繕いに悩んでいます……。そんな事をかと思うかも、しれませんが……私が納得のいくまで、毛繕いを……してください」
澱みつつも呵成に言い切り、空気を呑み、思わず喉が鳴ったのを俯き隠す。確かに偉大なるセントサイモン先輩の如く20バ身差で勝ちはしたが、これなら怪しまれない、ギリギリのライン──これから訪れるであろう、最高の時間を想像しただけで……ふぃひゃいっ!?
「大丈夫か?痛かったら言ってくれ」
「……──え、ええ……少し、心地よすぎたもので……」
距離を詰めることが当然になりつつあったからこその、無言のブラッシング──心の中で舌打ち。下手に悲鳴や嬌声まがいなどあげてしまえば、それだけ警戒され、至福であるはずの一時に水差しが生じてしまう。
ブラシはどこかで、見たことがあった。一流モデルウマ娘、ゴールドシチーの楽屋を思い出す──同型のメイクブラシ。Shu Uemuraか、M.A.C辺りだろうか?
メイクブラシで毛繕いをされるのは、全身を愛撫されることに近い。『そういった行為』用に、ブランド物のメイクブラシを選ぶという噂もあるくらいだ。お通しかのようなトレーナーさんの膝枕と共に、言い知れぬ恍惚と充足感が脳髄を煮沸させる──
「……おはよう、お寝坊さん」
「……──あ、ああっ……?」
馥郁たる香りと快さに、どうやらすぐさま眠ってしまったらしい……アグネスタキオンに向ける貌のように、不貞腐れた。どうやらもう一度、『大人げない布陣』のお世話になりそうだ──陽はまだ、高い。 - 179123/05/23(火) 15:52:55
- 180二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 17:29:33
「つっ……強すぎる!世界の逃亡者を捕え、天才の一撃すら届かない!貴公子、ここにあり!」
『もう一度』の日は、想像以上にはやく訪れた。『栄光へのロード』超大型アップデートによるエキシビションマッチ──”現役ウマ娘プレイヤー”として、大観衆の証人の前でトレーナーさんに勝利したマンハッタンカフェ。
再現されたのは、2022天皇賞・秋。ここでカフェは『天才少女』イクイノックスでも『異次元の逃亡者』パンサラッサでもなく、『貴公子』ジャックドールを選んだ。逃げでの勝利。予想外のifに、観衆は大歓喜ともうひとつの『夢の続き』に酔いしれた。
「──……やりましたよ……スズカさん」
「? ゲームの中とは思えない、いいレースだったわね」
『境界』の外へ、祈りを捧げた。挑戦者に大欅の加護を──
「こ、これは……まずいんじゃないか……?」
楽屋にて、扉を閉じた瞬間に飛びついたカフェ。当然のように、楽屋相方はトレーナーさん。そこには『勝者に嫐られる敗者』の姿があるだけだった。
興奮を隠さず尻尾を振り、緊張で流れた汗も拭かず、トレーナーさんの顔を踏む姿勢を取った。今の私は、血に飢えた猟犬そのものだった。
「──……ウマ娘同士のグルーミングは、甘噛みして……行います。……キスの雨を─降らせてください」
本当と嘘の、ハーフアンドハーフ。グルーミングに甘噛みしあう事もあるにはあるが、それが常態と化すのは最早”百合”に等しい関係の場合のみだ。
「──好き……なんですね。飴にむしゃぶりつく……子供みたいです」
おそらくトレーナーさんの理性は、つけて来たHERMESのIlisと女性の匂い、そして染みた汗のブレンドで容易く吹き飛ぶに違いない。構わなかった。『アナタ』となら、私は、最後まで──
扉を叩く音。シンクロする舌打ち。「──続きはトレーナー室で、しましょうね……私は……したくなってしまいました」
──ああ。珈琲がなくとも、今日は、眠れない。 - 181二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 17:31:03
よし、このキスなら健全だな!
- 182二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:40:02
投稿乙です!
- 183123/05/24(水) 02:20:04
『ポルターガイストに見舞われたトレーナーを助けるため、その原因である『ソレ』と話をすると、ソレは何故かロッカーの掃除を条件にトレーナーから離れると約束した。突拍子もない要求に動揺した二人だったが、それぐらいならばとロッカーに手をかけると突然後ろから強い力で押され閉じ込められてしまう。扉の向こうでクスクスと笑い声が聞こえ、ソレに嵌められたと理解するまでそう時間はかからなかった。トレーナーはなんとか脱出を試みてロッカーを叩いたりしたがビクともせず、しばらくして自分の力ではどうしようもないことを悟り眼の前のカフェに話しかけた。
しかし彼女の様子がおかしい。顔は俯いてこちらを見ようとせず、呼吸も絶え絶え。本人に何か不調があるのではと焦りなんとか聞き出そうとすると、彼女はか細い声で呟いた。
「私の足が……床につかないんです」
その瞬間、今二人がどのような体勢になっているのか理解した。カフェを衝撃から守るために抱きしめたせいで彼女の体はトレーナーの太腿の上に対面する形で跨ってしまい、更に悪いことに先程トレーナーが脱出のため大きく動いたことで彼女にその衝撃がダイレクトに届いてしまった。
やってしまったと心の中で後悔するも、顔を紅潮させた彼女を見ればもう手遅れだと理解した。閉所でトレーナーの匂い、温度、感触の全てに包まれたカフェは理性と本能の間でなんとか堪えていたが先程の衝撃が引き金となり、理性はどこかへ行ってしまった。
「こんな……ふしだらなウマ娘で申し訳ございません……」とつぶやくと彼女はトレーナーの頭に両手を回す。二人の距離はもとから近かったがために、顔を少し前に向けるだけで互いの吐息が感じられた。
トレーナーの返答を待たずして唇を重ね、互いの熱を共有する感覚が二人を酩酊させる。
二人がロッカーから出てきた頃には、空は燃え上がるように赤く染め上がっていた────』
みたいな小説ありますか? - 184二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 03:26:53
「突然ごめんなさい。さっきの台詞、なんだか意味深だなと思って」
──言えない。言える、筈がない。『境界』の外にて、トレーナーさんの命を救うため、あなたは最後の優しさを振り絞って……沈黙の思考を、日のない氷に封印した。
「──いえ、嬉しくて、つい分かち合いたく……誤解させて、ごめんなさい」
「そうよね。考えすぎたみたい」
静寂を打った楽屋。涼やかなサイレンススズカの背中を見送り、宵を深める中、勝負服から制服に着替えゆくとき……怪異はこちらの都合など構いなく牙を剥いた。好事魔多しとは、よく言ったものだ。
原因は、端にひっそりと聳える、寂れたロッカー──低位の付喪神と予想した。要は長い間の放置に耐えかね、ふたりで『自分』を綺麗にしろ、ということなのだろう。
手を掛けた際、鈍痛が走った──突如、中へと囚われるふたり。響く下卑た嗤い、小物と見せかけた罠──舌打ち。トレーナーさんとの『それ』を逸る余り、埃にまみれた危険に気付かなかった。
「こっちの力では、ビクともしないな……カフェ?」
涼やかな”筈の”カフェは、あからさまな程に俯いている。強き故の霊障──トレーナーはそう導いたが、どうも様子がおかしい。
「──……私の足が……床に、つかないんです……」
やってしまった。無理に抉じ開けようとした代償のように、宙で『溺れている』カフェ──さらに悪いことにそれは、不調ではなく……摩擦による刺激であることは、蒼白さなど微塵もなく、対極の紅潮を挿し蕩けつつある貌から明らかだった。
「……──こんな……ふしだらなウマ娘で、申し訳ございません……」
香水に吐息、果てしない大気。ふたつの身体に、流れ止まらぬ汗──色欲の坩堝と化した『箱』の中で、不意に両手が顔を包む。精一杯に笑いかけるカフェ……理性はとうに、箱の底へ消えた。
言葉など不要──互いの吐息を混ぜ合わせ、愛に湿る粘膜を重ねた……交換される熱と感覚。ふたりに、拒絶する理由などない。それは『最後まで』続くことを意味していた──
魔を祓うため、己の命を繋ぐ為、ですから──解放されたふたりは、あるだけのでたらめを、互いに並べた。ふと窓の外を見ると、星空が朝焼けに溶けてゆく頃合いで──紺を染め上げ燃え上がるる朱は、今のふたりそのものだった。 - 185二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 03:27:13
あるさ、ここにひとつな!
- 186二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 07:34:04
乙!
- 187二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 12:19:59
投稿乙です!
- 188二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 20:50:25
いい…!
- 189123/05/24(水) 21:54:56
- 190二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 01:13:14
──……最近、とても『よくないもの』に……のめり込んでしまいました。
──くんくん、くんくん……
「ふゥン、霊的存在を”嗅ぎ分ける”うちに、所謂匂いフェチになってしまったという訳か──さしもの私も、少しばかり困ってしまう」
ふす……ふぁ……私、マンハッタンカフェは『猫吸い』ならぬ『タキ吸い』に、はまってしまいました……薬品の匂いに、ほのかに香る汗、それに自分とは違う女性の匂い──脳髄を、『なにか』が満たしていきます……
「まあ何故か悪い気はしないのだがねえ……そこは胸部で、所謂ブラジャーをしているということは生物学上相応に意識してしまうんだが──カフェ?」
「──ああご足労すまない、カフェのトレーナー君。最近何だか猫のように吸われていてねえ……しかもそのまま寝込んでしまうと来た。霊的存在との相次ぐ接触によるストレスは、慣れとは無縁だろう。まあ意識レベルに問題があるとかはないのだが……誤解を恐れずに言えば、満更でもなくてね──ただそれは君にとって、きっと良くないだろう?」
──……くんくん、すううっ……知っているのに、違う匂い、男性の匂い──……男性……?!
「このまま、続けても?」
──……鏡に映さなくても、紅潮を抑えきれて……いなかったはずです。ぱっと起き、素早く顔を手で覆い隠しました。今の私の素顔を、見ないで……
──ただ、思い出して、しまいました。足は地を離れ『溺れていた』あのときの匂い。あのときの気持ち、あのときの──記憶を巻き戻しながら、トレーナーさんの手を取り、顔から胸部へと……
「──……申し訳、ございません。また、したくなってしまいました……」
壁にかかったカーテンにもたれながら、ぼーっとしていました。甘い甘い、爛れに爛れた日々。だのに、なんとも心地よい……それは『タキ吸い』の対価たる実験薬、”薬品γ”の作用でないことは、明らかでした。
──……次は、尻尾を心ゆくまで……触って……自然と『次』まで考えるように、なってしまいました。
もう少女だった日々には、戻れない──夜の貌を、鏡に映して。 - 191二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 01:13:50
☆★☆マーベラス☆★☆
これでよし - 192二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 05:53:34
ウマ吸いとトレ吸いを繰り返すことで双方共に依存を加速させる効果があるのでは?
前回のスレかはかなりの時間が経ったけど色々書き上がってない……
次の機会にこそは色々お届けしたい!!! - 193123/05/25(木) 09:23:11
- 194二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 13:22:42
次スレどうしますか?
もっと続きを見たいです! - 195123/05/25(木) 15:51:22
- 196二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 16:14:24
- 197二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 16:15:40
グレイトでした
- 198二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 20:21:00
とってもマーベラスでした。
一応このスレで書いた者ですが、添削と推敲を行ってpixivの方にも投稿させていただきました。
本当にスレ主とその他SSを投げてくれた方々も最高でした。
次スレも建てられるならば、非常に嬉しい限りです。 - 199123/05/25(木) 23:06:50
- 200123/05/25(木) 23:07:28