- 1◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 20:58:19
このスレでは魔物と魔法の異世界に召喚された主人公が、彼を転移させた大賢者と共に冒険していくお話を安価とダイスで進行させていきます。
既に固まった設定は以下10までの保守がわりに投下していきますのでご一読を。
*【閲覧注意】は本題では在りませんがえっちなのもあります。
*グロは無し、ただし展開上欠損程度までの負傷描写はありえます。
*クロス要素はありません。キャラ募集の際に商業作品のキャラクターを挙げることは止めてください。
*大抵のことはダイスに祈りましょう。
実質上の前スレ
【閲覧注意要素アリ】安価とダイスで異世界モノを造るとして|あにまん掲示板『このスレは本スレを立てる前の相談スレ・part0です』安価とダイスで異世界を冒険・生活していくお話を造りたいと思うのですが、どういう風に話を進めるか、進行はどうするか等々々を先んじて決めたくてスレを…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:02:42
期待待機
- 3二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:03:31
立て乙です
- 4◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:07:11
【世界観】
○流転世界
物語の舞台となる剣と魔法の世界です。大陸中心部と西側の海からなる人界領域と、その外側を取り囲む魔界領域とに分けられます。現在、魔族が人族の領域へ侵略戦争を行なっており、戦況はやや魔族有利で拮抗しています。
・人界領域
中心部に『王国』、東側に『ギルド』、西側に『教会本部』が存在する人族の活動領域です。地理的には北方に深い森林が、西方に海が、そして南東には切り立った山脈が存在し、それぞれ自然の境界線として機能しています。それ以外は基本的に平地となっており全体として土地は肥沃です。
・魔界領域
人界の外側全ての領域を指します。特に北方森林のさらに北方、西岸海域の向かいの大陸、南東山脈を越えた先を含みますが、それ以外の方角についても具体的な境界線がなく平原からそのまま人界と魔界を繋いでいる場所も多いです。
○侵略戦争
有史8812年続く魔族から人族への侵略攻撃です。魔族は人界領域の端に6つの迷宮を設立し、その迷宮から魔力で作り出した魔獣を湧き出させることによって人界の住民を脅かしています。魔族が直接人界に出向いて攻撃するのではないところがポイントです。
・迷宮
火属迷宮、水属迷宮、風属迷宮、土属迷宮、治癒迷宮、転移迷宮の6つからなる魔族の侵略拠点です。魔法の6系統と対応しており、それぞれ属性に合わせた特性を持っています。四属性の迷宮はそれぞれ陥落数は違いますが過去落とされたことがあります。治癒迷宮と転移迷宮が難度桁違いで、転移迷宮は過去一度だけ、治癒迷宮は過去一度も落とされたことがありません。また、四属性の迷宮は三属性まで落とされると残り一つの難易度が急上昇する特性があります。
魔族側から見れば、迷宮が潰されたとしても転移と治癒さえ残っていれば、人族が息切れしている間に壊滅させられた残りの拠点に飛んでその拠点を立て直すことが可能です。
人族から見れば迷宮は魔獣の湧水点であり、怪物が発生するポイントなので潰してしまいたいのですがなかなかそうもいかず、
また迷宮そのものは移動しないので立ち入らなければ直接危害を加えられないというある種危機感を薄れさせる戦略によってやや放置気味となっています。 - 5◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:08:03
・魔物
魔族が自前の魔力を使って造り出した魔界側の戦力です。生き物ではなく魔力で造られたゴーレムのような存在で、撃破されると魔素となって大気に還ります。その歴史は古く、少なくとも『魔力を持たない人間が魔物を倒して魔法を使うようになり、それが学問として歴史と共に成立するほど長い期間』迷宮から湧いて出ては人界に害を及ぼしています。
小型魔物、中型魔物、大型魔物に分類分けされ、小型魔物単体であれば農具を担いだおじさんでも囲んで叩けば倒せますが、中型魔物以上は一般に専用の経験を詰んだ戦力でなければ倒すことは難しいとされます。
また湧いて出た迷宮がどこかにもよって水棲生物を模していたり、鳥のような姿であったりとまちまちです。属性耐性も存在するのでなかなか厄介。
○人界三大勢力
・王国軍
人界の中心にある『王国』の保有する戦力。個人よりも集団による力が大きく、王国特権で集めた魔力を帯びた鉄(主として破損した魔法武器や魔物を退治した砲弾破片が原料)の防具に身を包んでいる。一方で規律が取れており、戦力値の最低保証は他のどこよりも高い。
主に防衛力に優れるとされ、三大戦力における死傷者は『本来』最も少ない。勝てない戦闘はしない。
現在は1年前の転移迷宮攻城戦にて壊滅した部隊を立て直し中。砦上からの魔獣の砲撃が戦闘行為としては限度。
・教会兵
人界の西側に本部が位置する『教会』の戦力。突出した個人による精鋭以外が存在しないのが特徴で、十字架を模した鈍器を用いることが多い。
主に攻撃力に優れるとされるが、これは魔物を倒せば武器に魔素が蓄積されるということと、壊れにくく頑丈な鈍器が武装として相性が良いため。彼らは武器を次に託すため死を恐れない。
戦闘行為で他組織と足並みを合わせることはまれ。一年前の転移迷宮攻城戦では水属迷宮を抑えていた。
・冒険者
人界の東側に位置する『ギルド』の登録者たち。戦力は本当にピンキリで農具を担いだおじさんから元王国軍精鋭まで在籍している。基本バラバラではあるがそれ故個人が受ける制約は小さい。
主に機動力(対応力)に優れるとされ、ギルド全体としては突発的な事態の対応が得意。その代わり命を賭けてまで戦闘を行おうとする人員は少ない。しかしながら母数に対する年間犠牲者割合はギルドが最も高い。アイダラは現在ギルドに所属している。 - 6◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:08:32
○魔法
人族は大気中に漂う魔素によって、魔族は自らの体内に存在するの魔力によって発動する力です。基本6系統+特殊種族の特殊技法が存在します。魔力を持たない人間は大規模な魔法を使うためにはモンスターを先んじて撃破し魔素に帰しておく必要があります。
火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、治癒魔法、転移魔法が基本系統です。四属性については習得者の技能が上がることによって、その系統の『裏属性』のようなものを扱えるようになることもあります。
魔族は魔族の特殊技能である造出魔法によって魔族を生み出し、人界にけしかけて来ています。
・魔法規模
小魔法、中魔法、大魔法とあり、それぞれ魔物のサイズと対応しています。小型魔物は小魔法で倒せる、などです。小型魔物の群れを倒すには中魔法が必要となり、大型魔物の群れを倒すには大魔法を超える大規模魔法を使う必要があります。
基本的には四属性についてのみ、規模が設定されます。小魔法より規模の小さい魔法は魔素の必要量も少ないことから日常生活で用いられます。
○武器
人族が武器でもって魔物を撃破し、魔素に還した際に武器が魔素を吸収することがあります。これによって武装は魔力を帯びるようになり強化されます。例えば剣であれば刃渡り以上の範囲をより鋭く切断できるようになるなどです。
その仕様から遠隔武装は好まれず、流転世界では近接武装が主だった戦力となる傾向が大きいです。例外のひとつは王国兵の壁上大砲ですが、これも砲撃で魔物を撃破した後に魔力を帯びた鉄のかけらを兵士の鎧として再利用する前提の運用です。 - 7◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:09:09
【戦闘システムについて】
自陣営攻撃ターン→自陣営防衛ターン(魔物攻撃ターン)→自陣営攻撃ターンの順に処理されます。
武器を持つ物理担当は初ターンから攻撃できますが、魔素を消費して魔法を撃つ魔法使いは魔素がない場合は攻撃出来ません。
自陣営の防衛ターンでは魔物の火力値と物理担当の防衛力が参照されます。防衛力が0より小さくなると体勢が崩れたという扱いになります。この時そのユニットは追撃を受けると戦闘不能になってしまいます。また、魔法使いの防衛力は基本0で、土魔法に適性がある場合のみその習熟度に合わせた壁を作ることができます。
物理役による斬り込みや魔法使いによる魔法攻撃、物理役による防御や魔法使いによる回復によってターンを回していき、魔物を全滅させると勝利となります。
敗北した場合にはダイスと安価でパーティにペナルティ(負傷)を負ってもらうことになっています。 - 8二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:09:23
来たか本番スレ
- 9◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:20:17
【主人公】
○名前:甘戸 涼真(あまと りょうま)
○性別:男性
○職種:物理万能役
〉物理役
・攻撃力:???
・防衛力:???
・機動力:??? (各値可変)
○性格:助けてと言われたら助けずにはおられないお人好し
○好感度/親密度
(ダイス、戦闘・出来事後に増加判定)
アイダラの手によって異世界に転移してきた少年(青年)。
「助けを求める声がした」と着の身着のまま転移魔法陣に飛び乗ったため元の世界の服そのまま。
武器や防具を装備していない一方で攻撃力や防衛力が可変する特性がある。
帰還への意欲はあるが元の世界への執着は薄め。今ここにいる場所で生きているタイプ。
- 10◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:21:22
【メインヒロイン】
○名前:アイダラ=サイドレヒ
○性別:女性
○職種:大賢者(自称)
〉魔法役
・使用可能系統
→火魔法:70
→水魔法:70
→風魔法:70
→土魔法:70
→治癒魔法:75
→転移魔法:100
○性格:世界最高の大天才にして唯一無二の大賢者を自称して憚らない自信家
○好感度/親密度
(ダイス、戦闘・出来事後に増加判定)
主人公くん(仮)をこの世界(仮)に呼びつけた張本人(ちんちくりん)。
質の良い長い金髪を野暮ったく大きな三つ編みにして纏めた魔女の格好をしている。
杖は長く大きな特注の魔法杖を持っており、本来系統ごとに対応する象徴があるところを複合した仕組みになっている。
四属性はそれぞれ大規模魔法を、治癒魔法は戦闘終了後であれば欠損の治療が可能な領域に達しており、本当に魔素さえ足りていれば何でもできる実力はある。
- 11◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:25:03
キャラクターは『基本』安価募集によって作成して、テンプレに諸設定を打ち込んでから、1に安価をかけて投下します。
戦闘時に参照出来るようにするためです。
それではプロローグ、スタート! - 12◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 21:47:02
「はっ……はっ……!」
夜の街中を逃げている。路地へ路地へ。背後の怒号を躱すように。
「いや、だってヤクザのシノギとは思わないじゃん…………!」
高校を出て、何者にもならないままのひと月だった。街をぶらぶらとして、たまにバイトして。ただ生きているだけ。
たまたま目についた恫喝を庇ったのが昨日のことだった。それ以来朝から晩まで鬼ごっこだ。きっと捕まったら自分も鬼(ヤクザ)の仲間入りさせられるのだろう。
「たぶん部屋帰っても待ち伏せされてんだろなぁ……」
満月が明るいことにも腹が立つ。もっと暗ければもっと逃げやすいのに。
何度目か逃げ道を折るたびに派手なジャケットの鬼役が逃げ方の癖を学んでいく。
「───チッ、大通り!」
路地から出て街の道路へと。深夜の車道はトラック一台通っていなかった。いや別に死んで逃げたいわけじゃないけど。
ふと。
走りながら声が聞こえた。気がした。
『助けてください』
助けて欲しいのはこっちだっていうのに。
『力を貸してください、お願いします』
直近でこういうことがあったのはつい昨日のことだ。あの時恫喝されてたひともこんな感じだった。正確には声に出してはいなかったけれど、目と顔色がそう言っていた。
思い出せ、もう懲りろ。
『助けてください』
…………。
……………………。
………………………………。
「わかったよ!!!! どこ!??!?」
そう言った次の瞬間、甘戸涼真の頭の上で月から光が降りてきた。
それは空中で彼の体を囲うようにいくつかの魔法陣になると、その内側の青年をこの世界から連れて行った。 - 13二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 21:49:12
ちゃんと小説だ〜!??
- 14◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:04:34
「ん…………しょ…………っ!」
ゴロンと音を立てて最後の瓦礫が転がった。一年前の旧・転移迷宮攻略戦の跡地。大量の魔物が撃破されたのに出口が崩落したことで魔素が逃げずにとごり続けていた、その栓を抜いたのだ。
「わぁ……!!」
魔法使いであれば肌で分かる魔素の濃さ。暴風のように吹き出しながらも、地面に描いた魔法陣に阻まれてそれらは拡散せずに留まっている。
アイドラは初の感触に、金塊を前にした冒険者のように惚けてから我に帰って魔言を唱え始めた。
人界西部、教会本部の大聖堂で100歳と少しを生きた今代の教皇は経典の原本(オリジナル)に手を置いた。
「……長かったですね」
東の果て、東至岳・万剣山の山頂で緑色の瞳が旧・転移迷宮跡地の方角を見据えていた。
「早かったな。だが少し足りていない」
彼は剣を抜くと、鋒をその方に向け気流を変えた。
夜空の上、月は変わらず人界を見下ろしていた。
彼らははじめからずっとそうしていたように、最後まで、何も言わなかった。
「火と水と風と土とを知る大魔法使いのわたしが呼びます。どうか、この世界を救ってくれる人をこの世界に転移させてください!」 - 15◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:12:14
膨大だった魔素が、突然さらに増加して、その直後完全に枯れ尽くした。
集中力の切れたアイダラがペタンと地べたに座り込む。
「あ……」
魔法陣の中心に光が降り注いで弾け飛ぶ。彼は全力疾走してきたばかりのような、すこしつらそうな動きで上半身を起こした。
「……助けてって言った?」
「え? 救ってくださいとは言いましたけど」
「俺を呼んだのは君ですか?」
アイダラはごくりと唾を飲んだ。すう、と息を吸って言葉を出す。
「……はい! 史上最高の大天才にして唯一無二の大賢者であるこのわたしが、あなたをこの世界に『転移』させたのです!」 - 16◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:20:44
…………なんだろう。ずいぶん自信満々な紹介をしたこの子は今そこまで切羽詰まった雰囲気ではなさそうだ。
「ていうか、え? ここどこ?」
周りを見回してみると一面の草原だった。視力はそこまで悪くは無いつもりなのに、少なくとも視界の中に人間の生活感が見つからな……いや、それなりの大きさの小屋のような一軒家があるが、それは置いておいて。
というような経緯で、俺こと甘戸 涼真(あまと りょうま)はどうにもそれらしくない世界最高の大賢者であるアイダラ=サイドレヒによってこの流転世界に転移させられて来たのだった。
「世界最高の大天才にして唯一無二の大賢者です! 何回言ったら覚えてくれるんですか!」
「うるさいわ! 帽子で背を盛るなちんちくりん!!」
プロローグ・了 - 17二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 22:23:00
期待
どういう風に進めてくんだろうな - 18◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:24:53
というわけで時間をかけてしまいごめんなさい、プロローグ(オープニングムービー)終了ですのでこれから真に本編です。
「え? いやこれ、まず暮らすところとか」
「この辺りは元々危険地帯だったので集落は遠いです。わたしは転移魔法の大大大天才ですがあなたの召喚で魔素を使い尽くしてしまいました」
「つまり?」
「集落まで跳ぶことも出来ませんどうしましょ」
Qこれからどうする?
(安価募集・傾向:行動決定、健全のみ) - 19二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 22:26:46
二人は不安なので周りに仲間になりそうな人がいないかを探しながらとりあえず遠いにしろ集落の方に向けて移動はすることに
- 20◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:43:41
落ちてましたね。
またサーバーダウンするとたまりませんし、>>19で行きます。
- 21◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 22:52:09
「いや、いやいやいや。詐欺だろ。めちゃくちゃ切羽詰まった声だったぞ、なんだこののどかな平原」
「うーん、そもそも変ですね……わたしの魔言はあくまでそういうもので、あなたに訴えかけるようなものではなかったはずなんですが……」
月光に照らされた草原をさくさくと歩いていく甘戸くんとアイドラ。
とりあえず人を探しながら集落の方へと進んでいくことに。
○集落との距離
dice1d100=90 (90)
(%、100で到達)
○夜何時?
dice1d3=1 (1)
(召喚0時)
○イベントダイス
dice1d10=2 (2)
1 2:魔物単体と接敵
3 4:魔物の群れ(dice1d5=3 (3) 体)と接敵
5 6:一般人と接触
7 8:冒険者と接触
9:!(クリティカル・安価)
10:!?(ファンブル・安価)
- 22◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:00:59
やだ……思ってたより近い……
「小型魔物が居ます、3体です」
「だいたい大人の腰から胸くらいのサイズだな、別にあれくらい……」
「そうですね、あれくらいの魔物であれば普通の人は一方的に殺せます。加えて集落との距離も近いですし、あっ! ちょっと!??」
魔物の群れ(小型・3体)と接敵した!
Em.
体力 dice3d10=3 10 4 (17)
火力 dice3d10=8 7 6 (21)
甘戸
「なんとかしないと……!」
- 23二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:01:54
あと10ってめちゃ近くない?
- 24◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:04:26
甘戸敏捷値(可変・毎回判定)
dice1d100=95 (95) ÷ 10(初陣・困惑補正)
- 25◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:07:31
うーん、この思い切りの良さは主人公
(集落と高すぎます……逗留してる冒険者はいないのでしょうか……?)
At.1
甘戸攻撃値 dice1d100=70 (70) ÷ 10
小型魔物一体目体力値 3
- 26二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:12:30
このレスは削除されています
- 27◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:13:02
「ウオオォ!」バキィ
魔物一体撃破、魔素1発生
甘戸
「えっ首千切れ……」
アイダラ
「攻撃されます!!」
Df.1
甘戸防衛値 dice1d100=74 (74) ÷ 10
魔物2体目3体目火力値 7 6
- 28◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:17:47
丁寧に処理します。
甘戸防衛値 7.4
魔物2体目火力値 7
7.4 - 7 > 0
甘戸防衛値 0.4
魔物3体目火力値 6
0.4 - 6 < 0
甘戸体制崩れ、追撃で戦闘不能
「おわっ!!」
魔物の攻撃ターン終了
At.2 魔素値1 - 1
「集落にぜったいに魔物を入れてはいけません」
アイダラの魔法攻撃(小魔法)
(70 × 1) × dice1d5=3 (3)
- 29◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:21:56
「熱波(フレア)!」
10 - 210 < 0
魔物2体目撃破、魔素1発生
「あと一体!」
「俺がやる!!」
甘戸攻撃値 dice1d100=6 (6) ÷ 10 (まだ躊躇い補正)
小型魔物一体目体力値 3
- 30◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:29:18
へ な ち ょ こ
魔物3体目体力値
3 - 0.6 = 2.4
Df.2 魔素値1 - 1
「防ぎます。土属障壁(バリアー)!」
(70 × 1) - 6 = 64
「すげー……」
「♪」ゴマンエツ
At.3
「躊躇ってる場合じゃねーだろ……」
甘戸攻撃値 dice1d100=87 (87)
魔物3体目体力値 2.4
- 31◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:44:07
「倒せた……」
「危なかったですね。わたしたちがじゃなくて───、」
「分かってる。気づけてよかった……歩いてきてて良かった……」
「深夜ですけど、集落は基本的に見張りが居ます。話をして入れてもらいましょう」 - 32◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:47:04
というわけで2人は旧・転移迷宮から徒歩1時間強の距離にある集落に辿り着きました。
Q深夜1時過ぎ、次の行動は?
(安価募集・傾向:行動決定、健全のみ) - 33二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:48:37
宿で寝る
- 34二次元好きの匿名さん23/05/07(日) 23:48:42
宿と飲み食いできる場所を探す
- 35◆lRVJbhW.5o23/05/07(日) 23:54:17
朝までタイムジャンプか、まだ夜に行動するかですね
dice1d2=1 (1)
- 36◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:00:03
「ふぁ……疲れた」
「見張りの夜番の方とお話ができました。空いている夜番の方の家を使わせていただけるそうです」
レンガ作りの家に入ると、甘戸は背中を壁につけたままどがっと座り込み、アイダラも身の丈より大きな杖を立てかけてしゃがみ込んだ。
Q寝る前に何か話します?
(話題募集:話さないも選択肢) - 37二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:02:59
次の行動指針について相談する
- 38◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:15:15
採用します。
- 39◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:21:18
「今後の行動方針なんですけど……」
アイダラがやや船を漕ぎながらぽつぽつと口を開いた。
「わたし、たぶんもう跳ぼうと思えば跳べます」
「どこに、どこまで?」
「とりあえず、近い順にですけど、教会本部、……王国城壁門、あとギルドにも、跳ぶならギルドですね、ギルドにしましょ」
かなりうとうとしながら話しているため、心の声と口が混ざっているようだ。
Q甘戸くんの選択は?
Adice1d2=2 (2)
1:「またこの村に魔物が来たらどうなるんだ?」
2:「この世界のことを知りたい」(ギルドへ)
- 40二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:23:26
ギルド無事行けたか
- 41◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:26:46
「じゃあ……ギルドへ……ふぁあ…………」
そういうとアイダラはそのままこてんと転がって眠ってしまった。
流れるままやってきて、なし崩し的に巻き込まれて。たまったものではないにせよ、『助けて』と言われたからやってきたのだ。
「ん……………………すぅ」
甘戸はこの数時間のことを思い出すと、そのまま眠りに落ちた。 - 42◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:29:23
本日はここまでとします。
明日はギルドへ転移です。
○今夜のおまけ
『万剣山には龍が棲む』(ギルドの伝説より抜粋) - 43二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:32:14
サーバーの調子やばい中更新お疲れ様です
次はギルドキャラ募集とかもやる感じですかね - 44◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:32:40
- 45◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:36:27
やりまーす
明日はキャラクター作成もやりましょう
甘戸くんの戦力は、ダイスでへなちょこにならなければ小型魔物なら90%で1ターン1撃破出来て、中型魔物ならいい勝負に、大型魔物なら簡単には倒せないバランスです。
結構強いのですがこの理由もそのうち喋らせましょう。
- 46二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 00:38:54
まぁ序盤からストレスたまる戦闘はいろいろきついから強いのは歓迎
果たして強い理由はなんなんだろうね
キャラ作成も楽しみです
あともう日付超えてますけど火曜日再開なんでしょうか?それとも月曜日(今日)の夜再開でしょうか? - 47◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 00:43:56
- 48◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 01:03:57
○おまけ
甘戸くんは18歳、アイダラは14歳。 - 49二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 01:05:24
- 50◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 09:03:27
- 51二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 12:47:04
14かぁ…
- 52二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 17:49:02
保守
- 53◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 19:38:27
こんばんは、今夜は10時からやりますの。
- 54◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 22:21:20
すみませんちょっと遅れましたの。
2人が目を覚ましたのは昼前だった。
夜番をしていた集落の人間が話を通してくれており、魔物を討伐してくれたとして集落から謝礼が出そうになったところを甘戸が辞退した流れとなる。
「すみません、ではわたしたちはギルドには戻りますが、依頼として冒険者の逗留願いをギルドに提出しておきます」
「ええと、すみません」
「はい何か」
「くっついてないと跳べないので失礼します。転移(ワールド)!」 - 55◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 22:34:15
〜人界東部・ギルド前〜
地面に広がった魔法陣の上に甘戸とアイダラが現れる。
「はい、これで転移魔法は完了です」
「…………」
「どうされました?」
「いや、今更だけど本当に魔法みたいだなって」
本当に一瞬だった。
このあと世界地図を見て分かったことだが、おおよそ世界の端っこから真ん中までの距離を一足飛びしたらしい。
「♪ これだけの転移が出来るのは今代どころか史上でもわたしひとりですよ」
ずいぶんご機嫌なアイダラが、その勢いのまま杖の先で目の前の大きな建物を指し示す。
「そしてこちらが現在わたしが所属しているギルドとなります!」
ギルドの建物は、平家建てだが異常に広い。距離が近くて正確には計り難いが、ゆうに野球場程度の大きさはあるだろう。
いわゆる、東京ドーム何個分というやつだ。
「では行きますよ。歩きながら解説していきます」 - 56◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 22:49:58
「ギルドとは、つまりこの建物を起点とした個人の寄り合いです。運営はステージ5以上の冒険者が持ち回っています」
大きな入り口から建物内部に入ると、以外と中は狭いというか入り組んでいた。壁面には依頼が貼り出されておりそこには条件として『ステージ』という値が付けられている。
「冒険者とはギルドに登録した人族の総称です。ギルドはあくまでも寄り合いなので、冒険者からの納金によって成り立っています。ステージというのは冒険者の階級のことですね。ちなみにわたしはステージ2です」
「それってすごいのすごくないの?」
「すごくないです。ステージは実績よりもギルドへの登録期間の長さで決まるものなので、わたしのステージ2は単に登録二年目という話です」
微妙にずっこける解説を聞きながら依頼の張り出された廊下を歩いていく。その多くは『どこどこ集落より冒険者の逗留依頼』という内容で要求ステージは1となっている。
「要するに、ステージ1なら『誰でもいいから助けて』ってことです。ステージ2からはランクが一気に上がります」
アイダラが先行して廊下の果てでドアを開いた。開いた先は学校の教室のような部屋になっており、向かい側の壁には同じく依頼が大量に貼り出されていた。
「ステージ2からは『特定の魔物の指定数討伐』という形になります。これは主に王国から出される依頼で、魔物を撃破しながら魔素を空気中に生み出していく、資源回収の仕事です。『できない』はギルドの失敗になるので、ギルドの運営としても受注条件がついてくるんですね」 - 57◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 23:00:40
黒板があるような位置に張り出された依頼の紙を見ていたら、先を行こうとしたアイダラに咎められた。
「今回の目的はそこじゃないです。それと、それを受けるだけならもうわたしが受注出来るので必要ありません」
「てことはお前、去年1年間ステージ1の間はずーっと、どこどこ村の逗留依頼を受けてたの?」
「そうではないという話がこれからです」
ステージ2の部屋を抜けた先から、一気に空気が変わった。
「……………………すっげー」
体育館程度の広さの大部屋に、幾つものテーブルセットが並んでおり多くの人が騒いでいた。
あるテーブルでは気心の知れた友人たちが次何処に遊びに行くかを話し合うように依頼の相談をしていた。
あるテーブルでは2対2で話し合って、片方の2名が席を立ったと思えば別のコンビが先に着き始めていた。
また他のテーブルでは明らかに雰囲気のあるベテランをどうにか口説こうと手を尽くしている若者たちがいた。
「ここがステージ3、最も人の集まりがいいので、受注窓口も兼ねた領域です」 - 58◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 23:03:51
ごめんね、頭が痛いから30分くらい目を瞑ります。
以降の解説流れ
①低ステージが高ステージの依頼に参加できるマジック
②迷宮入りの依頼解説
③ステージ3受注の仲間募集 - 59二次元好きの匿名さん23/05/08(月) 23:07:42
敵キャラとかモンスターの募集もあると嬉しいな
- 60◆lRVJbhW.5o23/05/08(月) 23:50:22
復帰します。
「ステージ3は『迷宮探索』の依頼エリアです。依頼主はギルドそのもので、到達した迷宮の階層やそこに至るまでに撃破した魔物の数によって報酬が増えていきます」
魔物が湧いて出てくるのが迷宮で、そこへ潜入するのがステージ3以降の役割。ということは言い替えると、ステージ1と2はどちらかと言うと防衛よりで、ステージ3からは攻勢の依頼ということだ。
「ちなみにわたしは去年はほぼずっと迷宮に潜っていました」
「??? ステージ1は集落の護衛みたいな依頼しか受けられないんだろ?」
「それはですね───、」
アイダラが言葉を続けるよりも、割り込んできたその声の方が早かった。
「───おい!!! 大賢者ちゃん帰ってきたぞー!!!!!」 - 61二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:07:25
おかえり
でも体調悪いなら無理しないでね - 62◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 00:15:31
「おわわわわわっっ!??」
ドドドドドド、という足音が鳴るほどの勢いで席についていた冒険者たちがアイダラへと駆け寄ってきた。
「おいおい1週間もどこに行ってたんだよ」
「大賢者ちゃん大賢者ちゃん、うちひと枠空いてるの、私あなたのために空けてたの!」
「あっズリィ! 次はうちだった筈だろう!??」
「なに言ってるのよこの子はワタシの恋人(コンビ)に永久就職するの!!」
「大魔法使い百合婚活はすっこんでろ!!!」
壁際で揉まれながら甘戸が理解する。要するにゲームで言うキャリーならぬ逆キャリーだ。
新入りでも即戦力はいる。しかし彼らはステージ1として扱われるため自分では高ステージの依頼は受けられない。
そこで自分の実力を自分よりも上のステージの冒険者に知らせておくことで逆にパーティーへと誘ってもらうわけだ。
「ぐぐぐ……モテモテ、じゃん……!」
「苦しいです離れてくださいていうかわたしが逃げます、転移!」
人ひとり分の隙間が空いて、押し合っていた人たちが倒れ込んだ。
「あの女……ひとりで逃げ……うっ…………」
冒険者たちの山の下に生き埋めになった甘戸からは見えないが、アイダラは受注窓口のすぐそばに立っていた。
窓口の向こう側では受付の女性がいつものことという風に微笑んでいる。
「それとわたし、これからはそこの彼と組みますので! 3人パーティーにはもう入りませんごめんなさい!」 - 63二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:22:45
- 64◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 00:29:20
「大賢者ちゃんが男連れてきた……?」
にわかに大部屋がざわざわとする中、アイダラは身の丈ほどもある杖を一度床にコンと突いた。
「おわっ」
冒険者の山の下敷きになっていた甘戸がアイダラの杖の隣に喚び出されてそのままどてっと床に落ちる。
「わたしはわたしが喚び出した、このアマト リョウマを伴って、これから6つの迷宮を踏破します!」
……ふざけている場合ではない。ここはしゃんとするターンだ。大見栄切る彼女の邪魔をしてはいけない。
立ち上がってアイダラの杖の隣に立つ。
「お金稼ぎは去年までです! 本気で人魔戦争を終わらせたいと思っているひとは、わたしといっしょに来て下さい!」 - 65◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 00:34:50
すみません今夜はここまで。
キャラメイクまでは行きたかったんですがごめんなさい。
明日はキャラクターを2名作成して当座のパーティーを作りましょう。
それと同時に安価を取ります。
Q四属性の迷宮、一番最初に潜ってみるならどの属性?
(属性ごとに傾向があります。上の方の迷宮の解説や地形紹介に紛れた設定を読んでからレスすることをおすすめします。別に勘でも構いません)
(最初に選んだ属性では特殊イベントが起こります。分岐ですので選ばれなかった属性でのイベントはボツとなります) - 66◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 00:38:09
安価の有効期間は明日の夜7時までです。
多数決かダイスにするかは数を見て決めます。
思いの外進まなくてごめんね。
迷宮ボスの魔族は安価でデザイン募集しようかなと思っています。
○本日のおまけ
『先ず世に天族があった。彼らは万能不滅であった』(教会原本(オリジナル)より抜粋) - 67二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:40:27
おつおつ
- 68◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 00:49:06
- 69二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 00:55:50
- 70◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 01:01:36
ざわざわ。
(((あの子男連れるような子だったっけ……?)))
(((ギルドの尻軽じゃあるまいしそんな)))
(((ちょっとそれどういう意味よ)))
(((あの子そういうの苦手だったはずだよ?)))
(((ああ、またひとり希少な女の子の大魔法使いがノンケ堕ちした……)))
ざわざわ、気合の入った演説よりも男の影が気になる冒険者の図。 - 71◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 01:04:06
- 72二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 01:06:01
そういや魔物って食えんのかな。霧散した魔素を肉体が吸収して強くなれるんならこういう研究も盛んに行われてそうだけども
- 73◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 01:17:47
魔物は食えません。食いちぎっても霧散してしまいますし、そもそも食うか食われるかなら食べようとした人族が一方的にやられるだけです。
種族で体内に魔力を持つ持たないについては設定があるのでそのうち誰かが喋るでしょう。 - 74二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 01:20:15
人間と魔物ってそんなに力の差があるのか
- 75二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 01:24:25
体内に魔力を持っていて700〜800年は生きる魔族>>>魔族が魔法で造り出した魔物たち>魔力を持たない人族
これでも8000年の中で四属性の迷宮はちょくちょく落とせてますし、高難易度側の転移迷宮も実質落とせてるので人族はよくやっている方です
- 76二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 01:36:58
この世界は多数の種族が存在してるけどファンタジーあるあるの混血って産まれるのかな…
- 77◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 07:22:32
混血はふつうに存在します。
ただ血を混ぜると言うことに対して神話レベルで教訓のお話も同時にあります。 - 78二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 08:20:49
- 79◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 08:34:35
異種族の話出たので人族以外の種族解説
○精族(エルフ)
人界北端から3割をしめる面積の、北方森林に住み着いている種族。基本寿命は350〜400歳ほど。
身体的特徴としては、まず非常に見目麗しいこと。身長は人族と変わらないが、筋肉量が少なく皮下脂肪がほぼないため体格で見ると華奢気味。
武装は弓を用いる。近接武器に魔素を溜めない数少ない例外のひとつ。
○鍛族(ドワーフ)
人界南端から東端に歪曲して伸びる南東山脈の南側麓に住み着いている種族。基本寿命は70〜80歳ほど。
身体的特徴としては、まず小柄さが目につく。人族の三分の二程度の身長しかない。一方で筋肉量や脂肪の量は多く、多くの人族より体力があって力持ち。
あまり戦うことはしないが、武装は金槌(玄翁)を用いる。教会兵とは別方向の鈍器型。
○魚族(マーマン)
人界西岸に広がる西岸海域の上に隠れ住んでいる種族。基本寿命は175〜200歳ほど。
身体的特徴としては、鱗のある肌が挙げられる。背格好は人族とそう変わらない。肌が滑っている、異臭がするなどの悪意ある事実無根の風聞で差別されていた。
彼らは闘えば強いが武器は持たない。そもそも嫌戦的であるために海中に逃れたのだ。
○魔族
人界外部全ての領域である魔界に住む種族。流転世界3番目の種族でもある。基本寿命は700〜800歳ほど。
身体的特徴としては、非常に美形であること。精族と被っているが、こちらはより魔性な魅力を持っている。基本は人族と変わらない背格好だが……?
彼らは武器を持たずに魔法で戦う。魔素に頼らない自前の魔力によって造出魔法を含む7系統(のうちいくつか)を操る。家系によって得意魔法に違いがある。 - 80二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 09:08:38
混血起こるのか…とするとこいつら起源は同じ種なのか
- 81◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 09:15:36
上の種族は、上に書いてあるほど人族に対して好意的で下ほど敵対的です。
それと基本寿命が長いほど個体数は減少します。魔族に関しては、人界の10倍以上の面積である魔界の全員を集めても六家系1000人弱ほどしか居ません。当然この数には非戦闘員も含まれます。
精族は森林中にいくつかの集落に分かれて2000〜3000人ほどが生活をしています。
鍛族は鍛鉄をやりながら人界南の火山帯で温泉街を運営できる程度には数がいます。 - 82二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 09:28:03
待てこの世界知的生命体の数少なすぎないか…?リアルだとホモ・サピエンスがやっと登場してまだ出アフリカなんてまだまだ先の20万年前くらいの人口しかなさそうなんだが…
- 83◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 09:31:55
Q巨人と獣人は?
A考えてません。たぶん種族としてはいないと思われます。
Qそれぞれの種族の発生経緯は?
A人族を含めて考えてあります。 - 84二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 09:35:24
この世界の生命の起源もっぱらID論が主流になってそう
- 85二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 11:29:45
人魚じゃなくて魚人寄りなのか
しかもちょっとクトゥルフ(?)っぽい… - 86二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 12:28:31
この世界って魔物以外の動物にも化け物みたいなのいたりする?クソデカい魚類とか虫とか
- 87◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 12:47:07
考えてませんでしたがいてもいいです。
魔物ではなく生き物として地形各地に大型の主みたいなのがいるのはアリです。
ただしそれらと敵対するのはあんまりナシです。
平原で魔物倒して迷宮潜って魔族ふんじばってってやるところにやること増やすと大変なので。
- 88二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 13:08:24
クソデカ一般動物を使ってクソ強い魔物作るっていうのは使えるぞ…
- 89◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 16:07:26
今夜は9時からやります。
仲間募集(キャラ作成2枠)と迷宮前の環境へ転移です。 - 90二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 17:17:53
ダーク・エルフやホビットや獣人とかはいない世界観みたいなもんかな
- 91二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 17:46:24
おっと、種族としていないを見過ごしてた、ごめんね
- 92◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 18:21:18
初手土属でいいですか?
- 93二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 18:51:03
土でよきです
- 94◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:21:35
サイトが復旧したようですので進行します。
アイダラ
「わたしたちはまず手始めに北方森林にある土属迷宮を攻略します! わたしたちとついて来てくれる冒険者を2人! だれかいませんか!!」
○先ず物理役(武器持ち)から
dice1d2=2 (2)
1:男性 2:女性
以下安価でまず武器種を募集
このレスから5つまで
- 95二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:23:04
メイス
- 96二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:26:10
ハルバード
- 97二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:26:58
グレイブ(棹状武器)
- 98二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:27:18
鞭
- 99二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:28:51
ハンマー
- 100二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:29:37
玄翁
- 101◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:32:29
dice1d5=1 (1)
(玄翁が抽選された場合dice1d2=1 (1) 1でドワーフ)
次が見た目の情報です。
髪色や体格など、見てわかる特徴をこのレスから下に5つまで。
- 102二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:33:32
十字架の形を入れた全身を覆う鉄鎧
顔さえ鉄兜で隠している - 103二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:33:58
髪色:灰色
体格:大柄で筋肉質 - 104二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:34:00
スレンダー
- 105二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:34:41
豊かな金髪が目を惹く妙齢の女性
- 106二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:35:07
髪は金髪ショート
白と青と赤のカラーの鎧を装備している - 107二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:35:11
黒髪青目のメカクレ
小柄 - 108◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:37:24
dice1d6=5 (5)
(情報量の少ないレスが抽選された場合はこちらの裁量で見た目を決めます)
では次は性格を。同じくこのレスから下に5つです。
- 109二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:39:32
潔癖で正義感が強く、真っ正直にまっすぐ喋る
- 110二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:40:18
チンピラみたい
- 111二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:40:56
感情表現豊かで楽観的。ありのまま受け止め、物事の裏を読んだりはしない。
- 112二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:41:58
正義感が強く、自分磨きに余念がない。
- 113二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:47:05
頑固な職人肌
- 114二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:47:15
このレスは削除されています
- 115◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:47:49
dice1d5=1 (1)
やだ……素敵なおフランスカラー……
最後に名前を募集します
このレスから下に4つです
- 116二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:48:10
エルファイド
- 117二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:48:32
アメリア・ソーン
- 118二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:49:27
ファンテーヌ
- 119二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:49:54
ファヌアン
- 120二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 21:50:55
バルゴ・ラドス
- 121◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:54:33
dice1d5=1 (1)
やだ素直な子。『どうして危険を冒す者』なんてやってらっしゃるのかしら。
ちなみにこの子は……
dice1d10=2 (2)
1〜7:集落出身
8:教会あがり
9:王国市民
10:安価
- 122設定まとめ◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 21:56:11
- 123設定まとめ◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:01:12
さて、肝心のエルファイドちゃんのスペックは……
攻撃力:dice1d30=11 (11) +5武器補正
防衛力:dice1d30=10 (10) +5防具補正
機動力:dice1d30=21 (21) +10ギルド所属補正
- 124設定まとめ◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:02:41
あ、言い忘れてましたが甘戸くんの全スペとアイダラの治癒値転移値以外は戦闘を続けると上がっていきます。
「低くない?」と思っても、あくまで初期値ですので。 - 125二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:03:35
ドワーフなのにスピード特化なのかこいつ
- 126二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:03:35
うわー出遅れた…!
- 127二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:04:24
機動力高いな。鎧と言っても軽装鎧なのかな
- 128二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:05:55
- 129二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:06:57
そっかぁ…
- 130◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:10:46
【1人目】>>1
○名前:エルファイド
○性別:女性
○職種:物理攻撃役
〉物理役
・攻撃力:16
・防衛力:15
・機動力:31
○性格:潔癖で正義感が強く、まっすぐに真っ正直に喋る
○好感度/親密度
(ダイス、戦闘・出来事後に増加判定)
ギルドに所属するステージ3の冒険者。
トリコロールカラーの防具に身を包んだ金髪ショートの少女。
装備したメイスによる打撃としっかり着込んだ防具による防御の両方が出来る。
- 131◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:23:58
アイダラの宣誓を前にして、あれだけ勧誘の激しかった冒険者たちがにわかに静まった。
彼らには勇気がない、と言うわけでは決して無い。
ただ、仕事として冒険者をやっていると自然と身につく、リスクとリターンの金勘定に思考が偏ってしまうのだ。
「私は行きます!」
「エルファイドちゃん」
彼らが勇ましさを取り戻すまでに数秒。それを待たずしてトリコロールカラーの鎧の少女が床を鳴らして前に出た。
「前に組んだ時はいつでしたっけ、今度は帰ろうと言っても帰りませんよ」
「私は前衛です!! 前に進む間は後ろに控える人たちを守り、後ろに退く間はしんがりになって先頭を守る冒険者です!」
エルファイドはアイダラに退かず毅然として声を張った。
「…………信じましょう。わたしのことちゃんと守ってくださいね、エルファイドちゃん」
「はい!!」
短い金髪を揺らしながらエルファイドが走って来る間にも、アイダラは彼女の後ろに控える冒険者たちに言葉を続けた。
「さて、皆さんご存知かとは思いますが、史上最高にして唯一無二の大賢者であるわたしにもたった一つの弱点が存在します」 - 132◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:31:17
「わたしは1人しかいない事です」
(スゲー……この子、マジ顔で言い切った……)
「ですので、魔法使いをひとり募集します。使える系統は問いません、わたしがいますから」
○2人目、魔法使いの使える系統を募集します。
性別は
dice1d2=2 (2)
1:男性 2:女性
使用可能魔法系統数
dice1d10=3 (3)
1〜4:1系統
5〜7:2系統
8〜9:3系統
10:4系統
使用可能系統数に合わせた数の魔法系統を上げてください。
このレスから下に5つ。
- 133二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:33:18
風属性
- 134二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:33:19
支援魔法
- 135二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:35:22
電撃魔法
- 136二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:35:41
水魔法
- 137二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:37:45
探索魔法
- 138◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:40:40
よし決めた、次回以降は魔法の系統種もダイス降ります。
dice1d5=5 (5)
(支援は治癒、電撃は風、探索は転移に読み替え)
次はこの子の見た目の情報をください。このレスから下に5つです。
- 139二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:42:40
チビでフードで体を隠している
全体的に真っ黒フードでボサボサの灰色の髪の毛
クマがある - 140二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:44:12
銀髪褐色肌カントリースタイルツインテール
薄いビキニ水着にフードパーカー - 141二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:44:34
ワインレッドの外套に身を包んだ、豊満なスタイル。背はすらりと高く、涼やかな目元の持ち主。
- 142二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:44:39
グレーの長い髪と翠の瞳
猫耳っぽい突起のついた水色のフード - 143二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:44:59
まだ経験の浅い子供のようだ
痩せ型で赤いローブを纏っている - 144二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:46:13
黒髪黒目
小柄で発育不良気味、ブカブカの灰色のローブを着ている - 145◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 22:50:05
dice1d6=5 (5)
転移……転移かぁ……よりにもよって転移魔法技量値100のいるパーティで単位ピン刺しかぁ…………
お次は性格です。このレスから下に5つで。
- 146二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:51:14
ちょっと臆病な方ではあるが、いつもポジティブ・マインドで乗りきっている。
ボクっ娘であり、敬語口調。他人に対してはさん付けする。
ポジティブが口癖だが、その方向がズレていたり、かえって酷いことを言っていたりしている。 - 147二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:59:16
自信過剰で偉そうに振る舞っているが臆病故である
- 148二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 22:59:43
少し人見知り気味、小動物っぽい。エルファイド等知り合いによくくっついてる。
- 149二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:02:02
誰にでも突っかかる性格
だが寂しがり屋で1人を極端に嫌う - 150二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:07:55
マイペースでのほほんとしている
- 151◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:09:07
dice1d5=1 (1)
うわおお手本のような貧困児童。
では彼女の名前をお願いします。このレスから下に5つです。
- 152二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:10:58
エヌエッタ
- 153二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:16:49
ゆぅちゃん
- 154二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:17:57
ニャポリン
- 155二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:23:09
ルエッティ
- 156◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:32:58
dice1d4=4 (4)
というわけでまとめますね
- 157◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:34:07
- 158◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:40:13
ところで……
転移魔法の技量値
dice1d30=26 (26)
- 159二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:41:09
一般の限界ギリギリだとするとなかなか。というかまだ年若いだろうしかなりの才能あるわね
- 160二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:43:28
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- 161◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:44:37
【2人目】>>1
○名前:ルエッティ
○性別:女性
○職種:魔法使い
〉魔法役
・使用可能系統
→転移魔法:26
○性格:ちょっと臆病な方ではあるが、いつもポジティブ・マインドで乗りきっている
○好感度/親密度
(ダイス、戦闘・出来事後に増加判定)
ギルドに所属する新米の魔法使い。
痩せ型で赤いローブを見に纏っている。
ボクっ娘であり、敬語口調。他人に対してはさん付けする。ポジティブが口癖だが、その方向がズレていたり、かえって酷いことを言っていたりしている。
転移魔法しか使えないため直接攻撃や防衛に加わることはできないが、短距離移動や魔物の強制転移など探索のサポートに光るものはある。歳の割には筋も良い。
- 162二次元好きの匿名さん23/05/09(火) 23:47:17
見た目的にどう考えてもカースト最底辺の孤児だろうし当然アイダラちゃんみたいにガチガチの授業受けたりちゃんとした教本とかも見た事ないだろうから誰かが魔法使ったりしてるところを盗み見てこれだろうし才能はほんとにかなりありそうなんだよな
- 163◆lRVJbhW.5o23/05/09(火) 23:59:01
「ならボクを連れて行ってくれませんか?」
やや、おずおずとした雰囲気で名乗り出たのは小柄で赤いローブを着た少女だった。
見た目的にはエルファイドよりもさらに幼い印象がある。
「ルエッティちゃん? でも……」
「ええ、ボクが使えるのは転移魔法ひとつですので、大賢者さんのお考えとは少し違うと思います」
アイダラは微妙な顔をして顎に手を当てて考えている。甘戸にはそもそもアイダラの意図がわかっていないので、彼女が何と何とを天秤にかけているかはわからないのだが。
「ですが正直言って、大賢者さんがいるのであれば予備の大魔法使いは必要ないのではないでしょうか?」
「でも……」
「治癒二枚看板や攻撃治癒分担はセオリーですが、大賢者さんはどちらを担当しても突出してしまうかと。それならばいっそ細かな支援に徹する役割を積んだ方が効率的ではありませんか? ボクのような」
「…………」
「ボクは大賢者さんのような超長距離ワープや旧・転移迷宮の───、
「やめて」
「───ごめんなさい。ともかく、どうあっても下位互換になるのであれば、バランスを崩してでもセオリーを守るよりもむしろ、セオリーから外れながら探索力を上げた方が良いかと思います」
アイダラはしばらく考えたのち、ルエッティを近くに呼び寄せた。 - 164二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 00:01:15
わかってたけど割とめんどくせえぞこいつ!
- 165◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 00:08:14
「というわけでメンバーがそろいました。アマトさん、エルファイドちゃん、ルエッティちゃん、そして史上最高にして唯一無二の大賢者であるこのわたしの4人で、まずは北方森林の内部にある土属迷宮を攻略します」
「てことはまた迷宮の入り口までジャンプするのか?」
「あ、えっと、アマト、さんでしたよね? ボクはルエッティです。土属迷宮は少々勝手が違いまして……」
「王国との条約があるから、はじめに『彼ら』に渡しをつけることになっているんです」
彼ら? と首を傾げた甘戸に対して、それまで会話に入ってこなかった窓口係が口を出した。
「土属迷宮への潜入は森に棲む精族(エルフ)の協力を得て行います。噛み砕いて言うと、今現在地上で活動が確認されている中で2番目に優れた種族が、全面的に我々の味方なんです」 - 166◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 00:11:44
というわけで次はエルフのデザインを作って5人で土属迷宮に潜入です。
今夜はここまでとします。
○今夜のおまけ
『種族のうち、地上に発生した順は【魔族→人族→精族→魚族→鍛族】である』(王国内・王立図書館歴史書原典より抜粋) - 167◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 00:15:05
それにしてもいきなりハーレム化したね
男が入る余地が十分にあるように性別はダイス振ったのに - 168◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 00:19:07
○おまけその2
・四属性の迷宮の攻略(された)数比較
土属>>>水属>火属≒風属
・四属性の迷宮の難易度(横並びを拡大して)比較
水属>風属>>火属>>>>>土属
- 169二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 00:21:08
8000年かけて1年前にようやく初めて陥落させた転移迷宮なんて他に比べて>×10個くらいありそう
- 170◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 00:26:23
【展開募集】
①4人でしばらくわちゃわちゃしますか?
②北方森林直転移してエルフ追加して5人で土属迷宮潜りますか?
ちょっとえっちな事する余地があるのは①です。
本題とっとと進めるのは②です。 - 171二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 00:29:58
エッチ以外にもちょっと魔物以外の原生生物とか見れるかもしれないし①
- 172二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 04:25:13
①かね
- 173二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 07:20:06
①
- 174二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 08:37:17
1!
- 175◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 09:55:22
んじゃあ①でいきますね
エルファイドちゃんのレベル上げも出来るかも知れませんしね
年齢イメージは
甘戸(18)>エルファイドちゃん>アイダラ(14)≧ルエッティちゃん
くらいで進行します
- 176◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 09:58:22
○おまけ
『親(ないし、片親)がわからない子』がまとまって生活するのは教会。
『両親ははっきりしているがもういない子』が駆け込むのはギルド。
(あくまで傾向です)(教会の子で片親がわかっていなる場合、その親は修道士/女であることがほとんどです) - 177二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 14:26:55
そういやこの世界ファンタジーといえば!ってやつのドラゴンとかいるのかね。魔物じゃない原生生物枠で欲しいぜ
- 178二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 16:45:35
- 179二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 17:59:56
いるにはいるのか、ただこの書き方的にかなり伝説みたいだな
- 180◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 18:32:52
今夜は10時からやります
少し短めかもしれません - 181◆lRVJbhW.5o23/05/10(水) 19:10:48
まだ開始時間ではありませんが、今夜の進行内容をゆるっと募集します
会話劇、魔物討伐、集落との交流、等です
たくさん上がればダイスで抽選します - 182二次元好きの匿名さん23/05/10(水) 19:24:31
魔物討伐するか
- 183◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 00:20:28
復旧しましたが今夜は中止です。
また明日の夜にやりましょう。展開募集は明日の夜まで延長します。 - 184二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 01:18:32
了解です
- 185◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 08:33:33
今夜は鯖落ちしませんように……。
- 186二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 13:58:28
・チームの動きのすり合わせを行うための魔物討伐
・チームの親睦を深めるための宿or野営地での交流 - 187二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 16:34:01
なんか現地調査みたいなクエストってあり?
- 188◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 18:48:17
- 189二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 19:34:05
なるほどな
クエスト希望する時は迷惑かからない程度で練ったほうがいいな - 190◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:01:15
いえ、今回は当てはまらないというだけなのでむしろ積極的に色々と下さい
というわけでギルド本部から転移によって北方森林手前の集落まで跳んできた甘戸アイダラ御一行
甘戸涼真とエルファイドを前衛に、後衛にはアイダラ=サイドリヒを置き、スカウト兼ポーターとしてルエッティのサポートを受ける形での陣形演習を行うことになりました。
アイダラ
「ちなみに土属迷宮入りとは別にわたしがステージ2の依頼を取ってきているので、倒した魔物の数だけ報酬が出ます」
エルファイド
「土属迷宮入りの依頼は私が名義を出して取ってきました」
- 191◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:09:45
アイダラ
「今回の依頼は果樹園を荒らす土属魔物のうち、中級をdice1d10=2 (2) 体倒すという内容です。北方森林付近は果樹農家が多く、同様の依頼が複数出ていて今回はdice1d5=1 (1) 枚の依頼書をまとめて取っています」
甘戸
「稼ぎどきってこと?」
アイダラ
「まあわたしは特にお金には困っていませんが……」
ルエッティ
「去年あれだけパーティ入りして迷宮に潜っていればそうでしょうね」
エルファイド
「いえ、大賢者さんはいつも報酬は折半していましたよ?」
アイダラ
「…………」
- 192◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:13:28
依頼を複数取ったという記述なので2体撃破を2戦やります。
甘戸
「…………その割には依頼少なくない?」
ルエッティ
「そういう時期だったのでしょう。地下から出てきます、土属魔物の中型2体です」
Em.
火力 dice2d100=47 60 (107)
体力 dice2d100=35 96 (131)
甘戸ステータス抽選
攻撃力 dice1d100=21 (21)
防衛力 dice1d100=22 (22)
機動力 dice1d100=74 (74)
- 193◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:20:47
At.1
「でっかいムカデ!?!??」
「土属魔物は『地面の下にいる生き物』の姿をしているの!」
甘戸攻撃力21 +エルファイド攻撃力16
土属魔物一体目体力値35
35 - 21 - 16 < 0
魔物一体目撃破、魔素2発生
「おりゃっ!!」 「やああああッ!!!」
Df.1
「気をつけてくださいアマトさん! 2体目の攻撃が来ます!」
甘戸防衛力22
土属魔物二体目火力値60
22- 60 < 0
「うわっ……! とと……っ!」
甘戸体制崩れ、追撃なし
甘戸ステータス再抽選
攻撃力 dice1d100=85 (85)
防衛力 dice1d100=97 (97)
- 194◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:24:53
At.2
「おおっらぁっっっ!!!」
甘戸攻撃力85
土属魔物二体目体力値96
96 - 85 = 11
「やべっ、倒しきれなかっ───、
「私がトドメを刺します!」
エルファイド攻撃力16
土属魔物二体目体力値11
11 - 16 < 0
魔物二体目撃破、戦闘終了。 - 195◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:31:37
ルエッティ
「二体目の魔物、ボクには中級のなかでけっこう強いように見えたんですが……」
アイダラ
「史上最高の大天才にして唯一無二の大賢者であるこのわたしが喚んだ人なのだから、あれくらいは出来ないと困ります!」フフン
甘戸
「別にどっちもタイマンで倒せたわけじゃないんだけどな……」
エルファイド
「うまく連携できたと思う、ありがとう」
エルファイドとの親密度増加判定
dice1d1=1 (1) 1:増加 2:増加無し
dice1d3=3 (3) 親密度増加値
(初回だけ特別に確定増加)
- 196◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:36:31
エルファイドのステータス成長判定
dice1d1=1 (1) 1:成長 それ以外:成長無し
(ステータスの最低値のうち、10のくらいの数字をダイス母数とします)
(この場合エルファイドのステータス最低値は防衛力で15なので、15の10で10の位の1がダイス母数です)
dice1d3=3 (3) ステータス成長値
ルエッティ
「では次の依頼の果樹園に移動しましょう」
- 197◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:41:53
ルエッティ(`・ω・´)
「ボクの転移の使いどこ───、
アイダラ
「あっ、隣ですね。歩いていきましょう」
ルエッティ(´・ω・)
「……………………」
「……2体いますね。地面が震えてるのでもう出てきます」
Em.
体力値 dice1d100=43 (43)
火力値 dice1d100=5 (5)
甘戸ステータス抽選
攻撃力 dice1d100=5 (5)
防衛力 dice1d100=76 (76)
敏捷力 dice1d100=85 (85)
- 198◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:47:33
Em.2
体力値 dice1d100=13 (13)
火力値 dice1d100=37 (37)
At.1
甘戸
「うおおおぉぉぉ、あれ?」
エルファイド
(さっきとぜんぜん違う……?)
甘戸攻撃力5 +エルファイド攻撃力19
魔物一体目体力値43
43 - 5 - 19 = 19
Df.1
「ぜんぜん効かない」ペチッ
甘戸防衛力76
魔物一体目火力値5
76 - 5 > 0
甘戸ステータス再抽選
攻撃力 dice1d100=22 (22)
防衛力 dice1d100=98 (98)
敏捷力 dice1d100=68 (68)
- 199◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:50:51
エルファイド
「分断しましょう!」
甘戸
「お、おう」
At.2
甘戸攻撃力22
魔物一体目体力値19
19 - 22 < 0
「こっちは倒したぞ!」
エルファイド攻撃力19
魔物二体目体力値13
13 - 19 < 0
「───はぁッ!!」
魔物一体目、二体目撃破、戦闘終了。 - 200◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 21:52:29
○エルファイドとの親密度増加判定
dice1d1=1 (1) 1:増加 2:増加無し
dice1d3=2 (2) 親密度増加値
(初回だけ特別に確定増加)
○エルファイドのステータス成長判定
dice1d1=1 (1) 1:成長 それ以外:成長無し
dice1d3=2 (2) ステータス成長値
- 201二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:05:19
おやってるやってる
- 202◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:05:27
【夜パート】
地下を進み、果樹の根を荒らしてしまう土属魔物の中型を4体倒した御一行は集落にて宿を取っていた。
今夜、甘戸は誰と絡みますか?
ダイス振っても良いのですが、今から30分まで退席するのでどなたかいらっしゃれば3人のうちから名前をあげてください。 - 203二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:07:08
じゃあルエッティちゃん
- 204二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:08:06
やっぱりメインヒロインのアイダラちゃんで
- 205二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:09:51
アイダラ
- 206◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:25:42
エルファイド
「せっかく親密度5も上がったのに……」
【魔法使い組昼間なにも出来なかったからね、仕方ないね】
dice1d3=2 (2)
1:ルエッティ 2 3:アイダラ
- 207◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:32:59
【宿の中】
「ふぅ…………」
一息ついて木製の椅子に座ると、どっと疲れが湧いてきた気がする。
「お疲れ様です」
自称・大賢者の金髪魔女が指を振ると、同じく木製の器の中に透明な水が湧いて出た。
「蛇口要らずだな、魔法使い」
「そうですね、これくらいなら戦えない魔法使いでも出来ますけど」
「……?」
何か今、違和感のあったような……。まあいいか。
Q何を話そう?
dice1d3=3 (3)
1:そもそもどうして俺戦えてるんだよ
2:魔法ってそもそもどういうもんなんだ?
3:……………………なあ
- 208二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:34:02
おや?
- 209◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:36:39
「……………………なあ」
「どうしました?」
「なんでお前、『蛇口』の意味わかったの?」
金髪魔女はしばらくきょとんとしたのち、少し呆れたような表情になった。
「あー……………………えーーーーーーっとですね……………………」
「俺こっちの世界に来てから、ギルドでちょっとトイレ借りた時でさえ、蛇口見たことないんだけど」 - 210二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 22:37:11
なにっ
- 211◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:44:59
「んーーーーーー…………」
井戸は見た。雨水を貯める貯水池のような作りも見た。
けれど、1日2日しか滞在していない世界だがこの世界でまだ『水路』というものは見たことがない。
「なんか隠してる?」
「いえっ! そんな大した家は隠してませんから!」
「……」
「……ぁっ」
失言だったのだろう。アイダラはおもむろに帽子を下ろして膝に乗せると、とんがり帽の部分に思いっきり顔をうずめた。
「…………すみません今はもう勘弁してもらえませんか」
「うん。なんとなく分かったから話変えよう、とりあえず今度王国案内してくれ」
Q何を話そう?
dice1d3=1 (1)
1:そもそもどうして俺戦えてるんだよ
2:魔法ってそもそもどういうもんなんだ?
3:【アイダラからチェンジ】
- 212◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 22:54:40
「前から気になってたんだけど」
「はい、なんでしょう」
よほど触れられたくなかったのか、話題の切り替わりでアイダラはパッと顔を上げた。
「そもそもどうして俺戦えてるんだよ」
「それはわたしにも分からないんですよね」
思わずずるっとずっこけるモーションを取ってしまった。
「いやあ、確かに王国の歴史書の深い部分と教会の経典第二世代写本には、『どうしようもなく行き詰まったら外の世界に助けを求めなさい』っておおよそ内容が書いてあったんですが」
「え、なに? 俺わかんないけどとりあえずで呼ばれたの?」
そんな理不尽な。などと思ったところで『助けて』と言われたから助けに来たのだ。
拉致ではなく無断渡航。自分の意思でした駆け込み乗車が片道切符だっただけの話。
「まあいいけどさあ」
「……あなたを帰す話は必ずまたするとして、どうして戦えているのかといえば、たぶん魔素が関係しているとは思うんですけど……」
アイダラの方は考察に入っているようだ。
「ちょっと試したいことがあるので手を貸してもらっていいですか?」 - 213◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:01:19
「すぅ……」
アイダラが深く息を吸う。横隔膜の運動に合わせ、肺が膨らむことによって空気が体内に取り込まれる。ローブの下で胸元が膨らんで普段主張しない山なりが目についた。
「手、握ってみてください」
「……あ、うん」
差し出された手をぎゅっと握る。アイダラはやや下向きになっている。転移の時もそうだが、そちらから触ってきている時でも意識するのはどうかと思う。
「……っ。あ。なるほど……そういう」
「どういう?」
アイダラは顔を上げて答えを出した。
「わたしから、わたしが空気から取り込んだ魔法を使うための力が吸い出されています」 - 214◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:12:28
魔力を吸い出している……?
「崖を岩が転がり落ちるようにわたしから魔力が逃げていっています。わたし今かなり抵抗してるんですけど」
「いや、でも俺だってそもそも魔力の感覚なんてないし」
「普通の人間に魔力の感覚はありません。それはこの世界でもそうですよ」
そういうとアイダラは手をパッと振り払った。
「わたし、さっき大型魔物……っと、今日戦った魔物の10倍くらい強い魔物が、群れを成してきても全滅させうるくらいの大規模魔法を撃つつもりで魔素を吸い上げたんですけど」
「おっかないな暴発したらどうするんだよ」
「ぜんぶ逃げちゃいました。意味がわかんないです」
大きな三つ編みに結った金髪を揺らして、魔女がにぱっと笑ってみせた。
「でも意味はわかりませんが理屈はわかりました。要するにあなたは、魔力の塊である魔物と触れ合った時に、魔物から魔素を吸い上げているんです。だからなんの武器も持たなくても、いえ、むしろ武器は邪魔になるでしょうか。とにかくあなたが戦える理屈とはこういうことみたいです」
「なるほど……?」
「ですがやっぱり意味はわかりません。そもそも、あなたが特別なのか、あなたが他所から来てくれたから特別なのかさえ分からないのです」 - 215◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:20:37
「そっか、でもよかった」
・・・・・
「そういう理由があるから、俺は役に立てるわけだ」
アイダラはなぜか俺の顔を見ると、よくわからない表情をしたのち考察を締めくくった。
「自分のうちには魔力を持たない人族や、ある意味魔素の塊でしかない魔物と違って、魔族は魔力があることが当たり前の種族です。半ば強制的に魔力を吸い出せるあなたの拳はむしろ、迷宮奥にいる魔族にこそ、より有効なのかもしれません」 - 216◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:24:15
○アイダラとの親密度増加判定
dice2d1=1 1 (2) 1:増加 2:増加無し
dice2d10=10 8 (18) 親密度増加値
(会話劇は確定増加)
その後もしばらく話し込んで、アイダラは自分の部屋に戻っていった。
もう1人とくらいなら話せそうだが……?
【エルファイドとルエッティ、どちらと話しますか?】
- 217二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:26:08
今のとこいいとこないのでルエッティちゃんに見せ場を
- 218二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:27:54
ルエッティちゃん!
- 219◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:27:57
あ、アイダラと話していた場所は宿のエントランス的な待ち合わせ卓です。
あの子に男性の個室に行く心の太さはありません。 - 220二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:31:25
というか待てサラッと見過ごしてたけどこの世界水路ないの?!農耕とかどうしてんだろうか…というか発展したのか…?
- 221◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:36:44
ルエッティの深夜パターン(イベント)
「あ、どうも……」
こちらを見るなり頭を下げて来たのはサポーターをやってくれているルエッティだった。
そもそも魔物の討伐で強気に出られたのも彼女が先んじて敵を見つけてくれたからだし、魔法に限らず彼女は細やかな部分に気がついてくれる子だった。
周囲をきょろきょろとしているが、彼女は自分の部屋には戻らないのだろうか?
「あのー。すみません、泊めてもらっていいですか?」
「……なんて?」 - 222二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:38:50
男の部屋に行く心の芯の太さがある女
- 223◆lRVJbhW.5o23/05/11(木) 23:44:07
宿には空き部屋が残っている。というかそもそも宿泊の手続きをしたのは他ならぬルエッティだ。ねじ込めない訳がないし、第一泊まるなら同性の部屋だろう。
特にアイダラとはお互いをちゃん付けで呼び合う仲であるのだし。
「……ダメとは言えない」
「よろしくお願いします」
喜ぶでもなく楽しげでもなく、ただ穏やかに安心した口元を見て、確信を持った。
俺は今、誘われたのだ。
それも、少なくとも5つは歳下であろう少女から。 - 224二次元好きの匿名さん23/05/11(木) 23:46:34
さて甘戸くんの反応は
- 225◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 00:15:35
部屋に入って戸を閉めた。元の世界ならトイレでしか見ないような原始的な挿し鍵を締めたのはルエッティの方だ。
「理由を聞いてい?」
「お気に召して欲しいからですね」
少女はあっさりと言い切った。
「大賢者ちゃんと組むことになるアマトさんのお気に入りになれば、必然的に大賢者ちゃんと組む機会が増えます」
「シンプルにお金のため?」
「いいえ、アマトさんも。細くていい身なりをしているなと思っていました。もしかしたら気にしていらっしゃらなかったかもしれませんが、男性のひげ、それだけ綺麗に剃れるのっていい刃物を日常的に使えないといけないんですよ」
意外なところに目をつける子だとは思っていたけれど、まさかひげから相手のバックボーンを推定するとは。
おしむらくは、そういう財産や豊かな生活をするための物資は全て向こうの世界の産物であるという大前提を知らないことだけど。
「気に入られるっていう保障、自信はどこから来るの?」
「それはどちらかというとボクの決意表明です。本番はまだあんまり慣れてませんけど、それだけじゃあありませんから」
「それ以外は慣れてるって?」
「冒険者の間では珍しくありませんし。させてもらって練習してるので、手と口はそれなりに上手ですよ」
ルエッティはそう言いながらローブを床に落とした。痩せた身体の表面を、ランプの暖色光が舐めている。
「…………じゃあさ、最後にもう一個だけ聞かせて欲しいんだけど」 - 226◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 00:32:35
「そういう生活を続けて、いつか子供ができたら君はどうするの?」
「相手にもよりますけど教会で産んで預けます。教会は不幸になった子には不寛容ですけど、生まれて来た子には寛容なので。宿なし冒険者の母に連れ回される位なら。幸い教会は子供を集めて真っ当に育てることに定評のある施設なので、少なくとも『危険を冒す者』の子供でいるよりは───、
「もういい」
ああ、この子はかしこい。本当に観察力があると思う。
人の顔色ひとつ見て、自分が間違えたことを自覚したのだ。大正解だよ大馬鹿野郎。
「ご、ごめんなさっ、ひっ!」
しゃがみ込んで、おそらくはこちらの世界で言う土下座のような姿勢を取ろうとするルエッティの腕を掴んで無理やり引き寄せた。
短い悲鳴を上げて、怯えて目を瞑った彼女の……。
バチン
「いたっ!」
額に目掛けて人差し指を弾く。いわゆるデコピンだ。
「いたっ、痛いっ、痛いですっ! ごめんなさいっ!」
「次謝ったらもうしばらく続くからなこれ」
「えっ!? いだっ、ごめんなさっ、違う痛いっ! じゃあ許される方法ないんじゃないですか!?」
ひとしきりルエッティの額を弾いた間に気持ちも落ち着いたので彼女を解放した。ルエッティはというと弾かれた額を痛そうに涙目で抑えている。 - 227二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 00:46:57
ちゃんと現代日本の倫理観だった
- 228◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 00:48:09
床に自分で落としたローブを掻きい抱いてへたり込むルエッティに声をかける。
「でもやっぱ、うん、萎えた。少なくとも今夜は」
「じゃあボクは用無しですね……はは」
「別に追い出したりはしないよ」
「そこは突き放してもいいところだと思いますけど」
「そこまで怒ってないからね。こっちの都合で勝手に悲しくなっただけ」
正直、意地の悪いのはどちらかと言えば俺の方だ。あの流れでオチがどうなるかは想像がついていたし、受け答えもはっきりしていていもしない子供の生き方のことも考えていた。
そう考えれば、はなからするつもりなど無かったのだ。
「別にルエッティの生き方を否定したいわけじゃないよ」
「じゃあしたくなったら声かけてくださいね。明日でも、明後日でもいいですよ。そもそも本番以外の方が上手ですから、ボク」
そういうと、コネ作りのためならなんでもしてしまいそうな女の子はローブを毛布がわりにして床に寝転んだ。
「…………」
そうそうに寝息を立てるあたり、猫のようだがどうしても気持ちが引っかかった。
「はぁ……」
布団を床にそっと下ろした。
一日中働き詰めだった少女は、その程度では起きなかった。 - 229◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 00:53:29
○ルエッティとの親密度増加判定
dice1d1=1 (1) 1:増加 2:増加無し
dice1d10=8 (8) 親密度増加値
(会話劇は確定増加)
○おまけ
甘戸くんのベースはもちろん現代日本の倫理観ですが今回拒否ったのはトラウマ直撃して萎えただけです
彼は求められたら抱いてます
ルエッティ側が賢い子で居ようとしたから的を外したのです
アイダラに続いて甘戸くんの地雷も踏んだ推定孤児の貧乏少女の行く末とは───?
- 230◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 01:03:09
まあそんなもん見えない、わからないから地雷なんですけどね。
隠してる自覚のある側は2人とも踏まれても「やめて」と言えど文句は言ってません。
今夜はここまで。兎にも角にも関係性を進めたければ親愛度を上げましょう。
○今夜のおまけ
『地には龍族があった。彼らは万戦無敵であった』
(教会の経典原本より抜粋) - 231◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 01:32:58
○おまけ
ルエッティは魔物に両親を殺された孤児
教会共同体の子ではないのでギルドを頼って生きてきた
希少寄りの転移魔法の適性があったとは言え、ステージ3(最低2年)生き残ってこれたのは本人のコネ作りの努力と洞察力、幸運のおかげ - 232二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 07:09:27
すでに地雷踏みまくってる…
- 233◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 08:42:10
親密度、いくつ溜まったらイベントにしようかな
- 234◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 09:02:03
今夜の進行内容は北方中域の集落から北方森林までの移動になると思います
ダイスでイベントの抽選をして昼間に行軍、夜は野営でそれぞれ昨日やったような戦闘と会話劇を行います
進行度はダイスで%を取り、100%に達したら目的地に到着、という流れです - 235◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 09:13:45
昼間の行軍では戦闘終了後にエルファイドのステータスと親愛度上昇判定があります(魔法を撃ったらアイダラも)
夜の夜営では3人のうち誰か1人と二度、もう1人と一度会話があり、会話終了後親愛度が上昇します
親愛度は上昇すると距離感が物理的に縮まるほか、えっちな展開へのハードルが下がります
ルエッティはフライングしてますが、それはあの世界での冒険者の男女の距離感覚のひとつの提示ということで……
断られたら大人しく引き下がるところまで、冒険者の男女間における性交渉は気やすいのです
変わらず展開は募集しています
おそらく今夜も夜9時スタートですので、わたしの思いつかない展開を上げてくれたならランダムイベントのダイスに突っ込ませていただきますので是非よろしくお願いします - 236二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 09:23:24
なんか図らずしもハーレム状態なので同性のパーティメンバーもほしい
- 237二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 12:40:02
原生生物の採取とか
- 238◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 16:36:24
- 239二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 16:57:14
しかし…竿役を増やすのもリスクがあるのです…
- 240◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 18:43:06
(まあギルメンなら「大賢者ちゃんはそういうの苦手だよな知ってる」でパーティの雰囲気作れるので特に問題はないです)
(パーティ内から男性先輩に『外の教会』への導線を作れるので) - 241◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 19:18:19
原生生物って具体的にどんなのをイメージしてます?
なんかあんまり思いつかないのでもう少し解像度上げる手伝いをしてください - 242二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 19:31:23
採取だから不思議植物でいいんじゃね
シンプルに薬草でもいいし、奇を衒うなら走り回るハエトリグサとか - 243二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 20:12:39
土属性迷宮で言われてたけど魔物がリアルの生物を模倣して巨大化したみたいなデザインならユニコーンやらグリフォンみたいなガチガチの幻獣を原生生物として出したりとか?
- 244二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 22:11:59
また鯖落ちしてましたね……今きました。
北方森林付近の集落から出発した御一行。
○北方森林との距離
dice1d100=100 (100) %(100%で到達)
○今何時?
dice1d3=3 (3) (出発8時)
○イベントダイス
dice1d10=2 (2)
1〜4:魔物単体と接敵
5〜8:魔物の群れ(dice1d5=5 (5) 体)と接敵
9:!(クリティカル・安価)
10:!?(ファンブル・安価)
- 245二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 22:17:05
ご近所かな???
- 246◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 22:18:43
- 247◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 22:54:24
集落を出発してから3時間経過。ただの一体も魔物と接敵することなくその入り口にたどり着いた。
「戦闘陣形の確認もしたかったのに……」
「まあ消耗を避けることができたのはよかったですし、ポジティブに考えましょう」
メイスのつかに手を触れながらエルファイドがごちり、荷物を背負ったルエッティがそれを励ましている。
「ずっと見えてはいたけど……」
「ここが北方森林。人界の三割を占める、未踏境界の一つです」
ずっと、ずーっと平原だった。荒地になるでもなく、丘になるでもなく、草花が生えた穏やかな土地を歩いてきたはずだった。
それが、ボーダーラインを引くようにある場所から急に森林になっていた。
グラデーションも何もない。急に属性が切り替わるように、そこから先は森だった。 - 248◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 23:15:49
「……!?」
森の入り口で立ち尽くしていると、にわかに地面が揺れ始めた。
「大型魔物です! 大賢者ちゃん!!」
ルエッティが初手でアイダラの名前を呼ぶ。
中型魔物の群れではエルファイドと俺が前に出ていた。それで十分間に合っていた。
しかしそれでは間に合わないと彼女は判断したのだ。
「アイ───、」
アイダラの方を振り返ると同時に、森林手前の地面がひび割れ、それが地表に姿を晒した。
「……………………………………………………ウッソだろおい」
小型魔物は大人の人間の腰から胸程度の大きさだった。
中型魔物は数メートル程度の高さを持っていて、確かに専用の訓練をしていないと歯がただなさそうな雰囲気ではあった。
しかし、これは……。
「おわあああっ!!」
地面を丸ごと捲り上げられて4人が散り散りになる。それは攻撃されたのではない。ただ『出てきただけ』なのだ。
地面からの高さだけで十数メートルは下らない高さから、その大百足は人族の獲物を見下ろしていた。
Em.
体力値 dice1d1000=562 (562)
火力値 dice1d1000=524 (524)
- 249◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 23:26:04
甘戸ステータス抽選
攻撃力 dice1d100=63 (63)
防衛力 dice1d100=82 (82)
「冗談じゃねぇぞマジで!!!」
甘く見ていた。鎧を着て武器を持って戦える規模だと思い込んでいた。これではまるっきり大怪獣のそのものだ!!
他のメンバーから引き剥がされ過ぎている。
エルファイドはどこだ、アイダラは? ルエッティはどこに行った?
このサイズでは攻撃するどころか、動き回られるだけで庇いに行くのが間に合わない!
「アマトさん!」
「! ルエッティ……よかっ───わっ!!」
大きなリュックを背負ったルエッティが突然隣に現れたかと思えば、手を握ってすぐさま叫んだ。
「転移(ジャンプ)!」
ルエッティの転移魔法によって森との境界線から大きく離れた。
「アイダラとエルファイドは!?」
「分かりませ、ぅっ……!」
ルエッティが返事をしきれずに口を抑えてしゃがみ込む。
「おい! そもそもお前は大丈夫なのか!?」
「は、はい。これは魔法を無理に使った反動なので、うっ……」
重度の乗り物酔いのような様子だった。ルエッティはギリギリで吐き気を堪えている。
- 250二次元好きの匿名さん23/05/12(金) 23:47:47
よくこんなスケールの違う化け物相手に8800年も戦ってますね人類…
- 251◆lRVJbhW.5o23/05/12(金) 23:58:12
At.1
甘戸攻撃力 63
大型魔物体力値 562
562 - 63 = 499
「効いたっ!!」
戦える。拳は当たるしちゃんと効く。
問題は……。
Df.1
甘戸防衛力 82
大型魔物火力値 524
82 - 524 < 0
「───づっ、ぐっ……ぅ……う!!」
地面を二度、三度、四度目からはバウンドの速度が上がって認識できなかった。
めちゃくちゃに転がされてまだ意識があることに気づく。『戦える理由』とはそういうことなのだろうか。 - 252◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 00:07:44
「もう一回殴りに行く……!!」
ルエッティはまだ危険帯域に残っている。あと何発殴らなくてはならないのか。あと何回吹き飛ばされる羽目になるのか。自分の体が保つのか、あるいは彼女が───いや、考えている時間はない!!
「…………っ」
強く地面を踏み締める。脚に力を入れて、走り───、
「そこを一歩も動かないでください!!!!」
アイダラの叫び声に合わせて力んだ脚をさらに力ませて無理やり踏みとどまった。
dice1d100=21 (21) +100
dice1d100=49 (49) +100
dice1d100=63 (63) +100
dice1d100=10 (10) +100
俺のすぐ横数十センチに鏃のない木の矢が突き立っていた。
その機動戦上に合わせて大百足の体に大きな穴が開いている。
すたたたんっ、と続けて軽い音が地面に突き立った三本の矢から鳴る。
- 253◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 00:20:02
499 - 121 - 149 - 163 - 110 < 0
それで終わりだった。
直径100メートル以上の規模の大穴を開けて現れて、十数メートルの上から獲物を見下ろしていた大型魔物は、たった5発の矢で自分で掘った墓穴に埋まって跡形もなく魔素に還っていった。
「すみません、巻き込んじゃうと思って魔法攻撃じゃなくて森に応援を頼みに行ってました」
アイダラはルエッティを抱えてすぐ横に跳んできた。何度転移を繰り返したのだろう、ルエッティと違い、彼女は平然としていた。
「申し訳ない! 土属迷宮から湧いた大型魔物を外に出さないというのが王国との締結のひとつであったのに!」
森の入り口、ひとが一晩眠れそうな太さの枝の上で、初夏の若葉のような爽やかな声がした。
「助っ人って」
「はい。この森の住人である、精族(エルフ)の射手たちのことです」 - 254二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 00:28:58
新キャラだー
- 255◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 00:58:59
【北方森林内部・精族の村】
森を行きながらアイダラは話してくれた。
この世界におけるエルフ・精族は人族の王国と正式に条約を締結している、らしい。
「そのうちの一つが、『人族が極めて対処困難な、土属大型魔物を北方森林から外に出さないこと』なのです」
丁寧な話し口で対応してくれているのは精族の射手のリーダーだ。
「我々は人族と異なり、体内に魔力を持つ種族です。感覚的に木々とも同調できる精族は、地下を進む土属魔物の存在を木の根で智覚出来ますから」
「さらに精族の弓は魔法と結びついた特殊技能なんですよ」
併せて補足する女性の耳は尖っている。けれどそんなことを確認するまでもなく、声の時点で人間にはない魅力を薫らせていた。
彼女もまたあの時矢を射った射手のひとりだ。彼女の腕はアイダラやルエッティのそれと同じくらい細い。
「魔力、かぁ……」
あの矢は、正真正銘ただの木の枝だった。今歩きながらぱきりと足元で音を立てて折れた細い木の枝そのものだった。
「その代わり、我々の矢は木の枝でなければなりませんが……」
「それってつまりわざわざ矢を作らなくてもいいってことですよね?」
「ええ。枝を拾える環境であれば」
それで、あの威力だ。
背中に魔法の乱発でぐったりとしたルエッティを背負いながら、なんとなく理解した。
この世界の人間・人族と、それ以外の種族とでは、生き物としての『規模』が全然違うのだ。 - 256◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 01:00:13
今夜はここまで。
明日はゆるゆると一日中断続的に更新できると思います。 - 257◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 01:27:11
○今夜のおまけ
『天族と龍族は相争った。これを【龍天戦争】と呼んだ』
(教会の経典原本より抜粋)
『龍族は天族と戦った』
(ギルドの伝説より抜粋)
『天族と龍族の戦争。これを【第一次戦役】と呼ぶ』
(王国内・王立図書館歴史書原典より抜粋) - 258◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 01:54:34
○おまけ
(アイダラと共に即転移してそのままエルフの里でオロオロしているエルファイドの図) - 259二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 11:31:28
【情報の整理】
御一行は午前11時に北方森林に到着。
精族の網を抜けて出てきた土属大型魔物と接敵。
地盤ごと捲り上げられたことで散り散りに。
→アイダラはエルファイドを回収してそのまま北方森林内部の精族の村に転移。
→甘戸はルエッティの転移魔法によって北方森林から離れた位置に転移、ルエッティ、魔法の過剰使用でダウン。
甘戸による大型魔物戦。At.Df.1ターンで終了。
アイダラによる支援要請を受けた精族射手到着。
大型魔物撃破。精族の村へ(今ここ)
土属迷宮に潜るための助っ人エルフをキャラ作成します。
安価したいので参加してくださる方はこれを見てくれた時に何時の範囲なら居られるかを教えてください。 - 260二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 12:18:13
まあいつでも誰かしらいると思うわよ
- 261◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 13:06:41
さいですか、ではゆるりと。
精族の村は森の中の川に沿うようにして造られていた。
アイダラの話によると北方森林からはいくつかの川が西に抜けており、それらは湿地帯を潤してから西岸海域にそそぐそうだ。
「人族の集落の半分くらいの規模かな……?」
「ここにいる我々が総数ではありません。精族は清流ごとに村を作って、分散して生活をしていますので」
ふとした疑問を補足してくれたのはエルフの射手の1人であるスコットという名前の精族だ。
「この北方森林……というのはあくまで『人族風』の呼び方ですが、我々は天からこの地を棲家として与えられています。森とはつまり家なのです」
「ということは、精族はみんなこの森の中で生活してるってこと?」
そういうと背中の上で身じろいだのはルエッティだった。
「いえ……ギルドに登録している……精族の方も、いらっしゃる、そうです」
「元気がいいのはたまに森を出ていくこともありますが、9割方は森で産まれ森で枯れます。出て行くお転婆も長くて20年30年で帰ってくることがほとんどです」
たまに人族の集落で伴侶を持つ者も出ますけれどね、とスコットは耳を掻いた。
「自分の子の寿命を自分で看取ることになるのは、なかなかつらいことですので」
- 262二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 13:23:10
そういや気になってたけどハーフの寿命どうなってんだろこの世界
- 263◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 13:33:43
「精族は人族と比べ、はるかに『枯れにくい』生き物ですが、混血はその限りではありません。我々から見ると、大きく寿命が縮んでしまいます」
「純血の精族は350年から400年は生きますが、混血は210年から240年程度の寿命になると言われています。これでもわたしたちからすればかなり永いとは思うのですが……」
「ハハ、そこばかりは時間感覚の違いですね」
ぼうとしていると、背後のルエッティがどうしたのかと仕草で聞いてきた。
「いや……なんか不思議な感覚だなぁって」
ある意味、精族と人族の関係は飼い主と犬猫のようなスケールの違いがある。少なくとも自分はそう思った。
同じ姿形をしている上に、なろうと思えば伴侶になれることは大きく違うけれど。
人間と全く別種の生き物が、同じ言葉を用いてコミュニケーションを取ることができる。それは元の世界には無かった感覚で、けれどそれを小さな違和感と共に受け入れている。
「あーーーっ!!」
精族の村から叫び声と共に駆け寄ってきたのはエルファイドだった。
「私、私! 大賢者ちゃんに転移でここまで連れて来てもらったあとにそのまま大賢者ちゃんが精族の射手を連れて行って跳んでしまったからどっちに行ったら助けに行けるのかも分からなくてそれで───、」
「あははは、ごめんね。あの時はわたしも慌ててたから……」
「いや、でも無事でよかったしアイダラが助けてくれててよかったよ。俺1人じゃルエッティも守りきれなさそうだったし……」 - 264◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 13:38:14
ちょっと休憩します
○おまけ
個体数の少ない種族ほど、『自我』と『総体』を同一化する視点が強くなります。
スコットさんの「我々」はその一例です。
個体数は魔族<精族<魚族<鍛族の順。 - 265二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 13:40:05
おつおつ
- 266◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 15:35:39
エルファイドと合流した俺たちは、復調したルエッティを含めて精族の射手の集会所に案内されていた。
「基本的に正式にギルドから派遣された冒険者のチームは精族の射手を一名追加して土属迷宮に入ります」
隣に座るアイダラが小声で口にした。
「前もそれ聞いたけど、そもそもなんでなんだ?」
北方森林と土属迷宮、精族と魔族と人族。
魔族は土属迷宮を作って、人族を攻めたい。ここまでは分かる。シンプルな絵だ。
けれどここに北方森林と精族の存在が加わると話がよく分からない。わざわざ魔族は人族を攻めるために『精族にケンカを売る位置』に迷宮を作ったように見える。そんなことをすれば精族も敵に回すことになるのに……。
「なぜかと言えば、魔族に取っては我々精族も『いやがらせ』の対象だからです」
答えを話したのは、アイダラではなく集会所の奥で何やら記録を確認してから戻ってきたスコットだった。
「魔族は人族が気に入らないので迷宮を作り魔物をけしかけていますが、人族に近い存在である精族もまた、魔族に取っては気に食わない相手なのです」
「なんでまた……ていうか魔族はどうして人族や精族へこんな攻撃を?」
「それは……」
スコットは僅かに言い淀んで、
「……私にも分かりません」
夏の日の夕立空のように、にこやかにごまかした。
「さて、精族は人族との協定により土属迷宮へ挑むギルドの人族に、精族の射手を一名お貸しします」
○精族の射手(土属迷宮助っ人枠)
dice1d2=2 (2)
1:男性 2:女性
以下安価で見た目を募集 このレスから5つまで
【安価制限】
:精族は人族と変わらない背格好で筋肉や脂肪の少ない痩せ型体型
:金属や革製の加工物ではなく木綿と麻の着物を着用していて武器は弓固定
:目の色や髪の色の制限は自然な色であれば基本無し
- 267二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:37:09
全身に刻まれたトライバルタトゥーが目立つ
- 268二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:38:51
長い後髪から金髪ということがわかるが顔は布で隠されている
- 269二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:39:18
美しすぎる肢体を持つ
- 270二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:40:22
身の丈より大きいとんでもない大弓を担いでいる
- 271二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:40:40
燃えるような紅の眼
- 272◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 15:47:41
また女の子か(パーティが)壊れるなぁ
(本編のセリフではありません)
「俺ちょっと肩身狭くならない?」
「ボクのチャンスが減りそうな……」
dice1d5=5 (5)
お次は性格です ATTENTION!!
初手迷宮攻略の選択肢分岐によってこの精族の女の子はその後も継続的な登場が見込まれます
あまりにも描写の難しそうな濃いものはちょっと送信する前にもうご一考お願いします
- 273二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 15:55:36
杞憂を具現化したみたいな心配性
- 274二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:00:03
人当たりのいい生真面目でしっかりした性格
- 275二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:01:02
陽気な性格の負けず嫌い
- 276◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 16:18:07
(5つっていうの忘れてたな)
dice1d3=2 (2)
ではお名前を募集します
このレスから三つです
- 277二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:25:44
ドロテア
- 278二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:29:26
ニニアン
- 279二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:31:01
ジヴニット
- 280二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:37:47
カルヴァリン
- 281◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 16:41:23
- 282◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 16:42:18
まとめますので少々お待ちを
- 283二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:42:38
強い
- 284二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:47:44
これ見た目の特徴全部入れてもいけそうだな…今後がめんどくさくなるからいいか
- 285二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 16:52:10
このババア強いな
- 286精族は皆こんなん◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 16:56:49
【3人目】>>1
○名前:ドロテア
○性別:女性
○職種:精族射手
〉物理役
・攻撃力:321 (単体攻撃・残弾制限有り)
・防衛力:344 (自前魔力による土属障壁含む)
・機動力:320 (森のみ+200)
○性格:人当たりのいい生真面目でしっかりとした性格
○好感度/親密度
(ダイス、戦闘・出来事後に増加判定)
北方森林に在住している精族の射手。
燃えるような紅の瞳が目を惹く、精族らしい非常に端正な顔をしている。
精族の特殊技能として木弓魔法があり、矢という制限はあるものの極めて高い攻撃力を誇る。
森の中、かつ大型魔物単体であれば個人で十分撃破可能な実力者。
- 287精族は皆こんなん◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 17:01:51
- 288◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 17:31:10
「おお……」
その顔を見て思わず声が出た。それほど美しい女性だったのだ。
「ドロテアです。よろしく」
覆面のように顔に巻いていた布を取り払ってまず目を惹いたのは、燃えるように赤く輝く瞳だった。振り解かれて自由になった長い髪の一本一本が、陽の光を反射するせせらぎのように煌めきを返している。
「よろしくお願いします」
「───はっ、お願いします」
隣のアイダラが頭を下げたことでようやく我に帰る。
「大丈夫よ、精族を初めて見た人って大体そうだから」
ふりふりと手を振ってドロテアがフォローしてくれた。
「男の子だけじゃなくて女の子もね」
「えっ?」
ルエッティもまた、ドロテアにぼうっと見惚れていた。
「よくあることですよ」
アイダラは立ち上がると、座っているルエッティの背後に回ってその肩を揺らす。
「特に初見の人族はまじまじと精族を見るとこうなることがあります。エルファイドちゃんはわたしと一緒に土属迷宮に入ったこともあったからね」
「…………………………はっ!」
「起きた?」
「はっ、はいっ、ボクはルエッティと言いますよろしくお願いしますっ」
我に帰ったルエッティは慌てて名乗って頭を下げた。 - 289◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 17:41:45
というわけで甘戸、アイダラ、エルファイド、ルエッティにドロテアを加えた5人で土属迷宮へと潜ることになりました。
準備期間と休息期間として御一行はdice1d3=2 (2) 日、精族の村で滞在することになります。
○イベントダイス
dice1d10=8 (8)
1〜2:アイダラと交流
3〜4:エルファイドと交流
5〜6:ルエッティと交流
7〜8:ドロテアと交流
9:!(クリティカル・安価)
10:!?(ファンブル・安価)
- 290◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 17:44:47
【精族の村・滞在0日目の夜】
(総イベント数5つ、1/5)
Qドロテアとの交流、どんな内容にしますか?
【安価募集:5つまで】 - 291二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 17:50:23
薬草茶を振る舞われる
…精霊と人間の味覚の違いに触れる - 292二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 18:15:07
家に招かれる
- 293二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 18:15:23
何しに来たのか聞かれる
- 294二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 18:38:49
精族についてお話しする
- 295◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 19:26:19
dice1d4=2 (2)
精族の村にたどり着いたその日の夜、俺はドロテアさんと遭遇した。
- 296◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 19:37:24
ドロテアさんの家に招かれてしまった……。
これから世話になる助っ人とはいえ、初対面で、それもとても美しい見た目の女性の家に上がるというのは緊張してしまう。
Qどんな内容の話をしますか?
dice1d3=3 (3)
1:「今日のことはごめんね」
2:「精族と人族とってどういう関係なんですか」
3:(安価・下3つ)
- 297二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 20:21:51
精族について
- 298二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 20:22:04
1の内容で
- 299二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 20:24:24
2の話題で
- 300二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 20:52:21
dice1d3=1 (1)
- 301二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 20:53:04
割と知りたかったこの世界の種族についてだ
- 302◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 20:58:32
(晩ごはんを食べますさかい、気長にお待ちください)
ドロテア
「どうぞ」旦
甘戸
「ズズ…(……水?)」
ドロテア
「─あらごめんなさい、すこし濃過ぎたわ」
(精族は感覚が鋭敏なので味や香りもうすめ) - 303◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 22:36:45
「あの、すこし踏み込んだ質問をしてもいいですか?」
「何かしら?」
「精族って、どういう種族なんですか?」
ドロテアさんはティーカップ……メノウを削り出した綺麗なグラスを置いて口に手をやった。
「それは、少しむずかしい質問ね」
「すみません、けど……」
「不快なわけじゃないから、大丈夫よ。ただ、どう答えましょうかと迷っただけね」
「うーん、あなたがどういう子なのかはさっきお茶を手渡した時にわかっちゃったんだけれど、でもだとしたらそういう智慧を贈るのはあの大賢者ちゃんのお仕事のはずだしそれを私が勝手に話していいものか……」
しばらく迷ってから赤い瞳が正面を向いた。
「あなたは、混血という考え方は理解できるかしら?」
「異なる種族の間の子どもって意味なら、言葉通りには」
「……精族はね、そもそも混血によって生まれた種族なのよ」 - 304二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 22:44:30
なにっ
- 305二次元好きの匿名さん23/05/13(土) 22:49:07
えっそうだったんですか
このアホみたいな寿命は…? - 306◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 23:12:54
「───え? いやでも……」
「もちろん、私達の半分は人族よ」
ドロテアさんはあっさりと言ってしまった。『もちろん』なんてつけて。
「だってそうでしょう? 私達の姿を見て、大怪獣か何かとの混ざりものだと思う?」
「いや、思いませんけど、そんな……?」
「じゃあ、精族の元になった、もう一つの『祖(おや』って……?」
「───それは私達についてのお話ではないわね?」
……しまった、嵌められた。にこやか〜な笑顔でドロテアさんはボーダーラインを引いてきた。
これ以上は踏み込めない。話すにしても精族の元の話は答えてくれなさそうだ。
Qお次の話題は?
【安価募集:下三つまで、傾向無し】 - 307◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 23:28:01
- 308◆lRVJbhW.5o23/05/13(土) 23:47:59
「それにしても、今日のことはごめんなさいね」
「? 何のことですか?」
「大型魔物を森の外に出してしまったことよ」
ああ、何だそんなことか。でもそれはドロテアさんが謝るようなことなのだろうか?
「いや、でも精族の射手さん達に助けてもらわなければ俺もきっとやられてたので……むしろ助けてもらったと思うんですけど……」
「良いのよ。それを言うならあなたがあの魔物を止めてくれたから犠牲者が出ずに済んだの。お礼を言わなくては行けないのはこちらの方なんだから」
それを聞いてなんとなく理解した。初対面で別種族のものを家に上げると言うのはすこし距離感が近すぎる。
これは彼女からのお詫びなのだ。答えるのがむずかしい質問にも、彼女なりに気を遣って答えてくれたこともその一環なのだろう。
「土属の魔物は地面の下を進むでしょう? あれらは木の根を傷つけるから、私達に取っても敵なのよ。近くの集落から徒歩で移動してきたんでしょう? 依頼の内容は『果樹の根を傷つける魔物を討伐しなさい』って中身ではなかった?」
「ああ、なるほど…………」
「精族の射手はこの森を守るためにあるのよ。迷宮から出てくる土属の魔物のうち、発見できたものを一体も逃さず還元させるの」
「でも、地下を行くんじゃ魔物に矢は届かないんじゃ」
「だから精族は土魔法も使うのよ。地下を動かして、地表に出たものを仕留めるの」
ということはつまり、精族という種族は人族ではどうしようもないような大型魔物を貫ける矢を放ち、それらを押し止められる土魔法も使えるということだ。
「精族すご……」
「すごいって言うなら、あなたをこの世界に呼んできたあの子もね」 - 309◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 00:02:54
「ドロテアさんはアイダラと?」
「知ってるわよ、ちょうど1年くらい前からかしらね」
少し上を向いて思い出しているようだ。長命な種族だと、やはり記憶感覚も違うのだろうか?
「そうそう。私見たのよね。この森は私達が大型魔物を魔素に還すからすごいのよ?」
「いったい何が……」
「あの子の大規模魔法よ、大型魔物の群れを1発でほとんど壊滅させちゃうんだから」
……にわかには信じがたい気持ちと、異世界から俺を呼びつけるような腕があるという実績とで気持ちが半々になる。
大型魔物なら地面から出てくるだけで集落を壊滅させられるだろう。棒切れを振り回したって大怪獣には勝てない。
そんな大型魔物を優に倒せるのが精族の射手たちで、そんな大型魔物が群れを成してきても殲滅出来るのがアイダラっていうことなのか?
「……なんか急にインフレしてきたぞ」
「インフレ……?」
「規模が大きくなってイメージがつかないってことです」
そんなにすごいのか、あの子は。
「人族にはたまにそういう子が産まれるのよ。前にも千年くらい前にはすっごい剣士が居たらしいし、二千年くらい前にもものすごい戦士が居たらしいわ」
「それってあんな大型魔物でも倒せるくらいの……?」
「らしいわよ。人族って数がいるからすごいのよね」
ドロテアさんは、そういってここにはないものを羨むような声色で話を締め括った。 - 310◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 00:06:00
今日はここまでです。
明日は本編ではなく情報の整理を行います。
○今夜のおまけ
【龍天戦争】は1万年続いた。世界のありとあらゆるは、天族と龍族を除いて、これにより消え去った。
(教会経典原本より抜粋) - 311◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 00:07:37
拾えるかどうかは分からないんですけど、みたい展開があったら(えっちなのも含めて)主張してくださいね、すぐには反映できなくても心には留めますので
ルエッティのリベンジはそのうちにやりたい - 312二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 09:11:49
そいやエルフなのに魔法はあんま使わないんすね
- 313◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 10:01:32
- 314◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 11:02:42
第一次戦役・龍天戦争ですがだいたいエンジェル・コマンドとアーマード・ドラゴンが一万年くらい殴り合ってたと思ってください
- 315二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 11:34:56
この星もう2万年近く戦争してると思うんだけどよく原型保ってますね…
- 316◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 11:37:00
〈世界のありとあらゆるは、龍族と天族を除いて、これにより消え去った〉
- 317二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:43:57
このレスは削除されています
- 318◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 12:45:30
【1人目】>>1
○名前:エルファイド
○性別:女性
○職種:物理攻撃役
〉物理役
・攻撃力:21
・防衛力:20
・機動力:36
○性格:潔癖で正義感が強く、まっすぐに真っ正直に喋る
○好感度/親密度
→5(10ごとに個別イベント)
ギルドに所属するステージ3の冒険者。
トリコロールカラーの防具に身を包んだ金髪ショートの少女。
装備したメイスによる打撃としっかり着込んだ防具による防御の両方が出来る。
パーティ内での連携により徐々に実力を伸ばしつつある。
- 319二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 12:47:24
もう天使も龍も消えてしまったのか?
- 320ステ表更新◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 12:50:14
【2人目】>>1
○名前:ルエッティ
○性別:女性
○職種:魔法使い
〉魔法役
・使用可能系統
→転移魔法:26
○性格:ちょっと臆病な方ではあるが、いつもポジティブ・マインドで乗りきっている
○好感度/親密度
→8(10ごとに個別イベント)
ギルドに所属する新米の魔法使い。痩せ型で赤いローブを見に纏っている。
ボクっ娘であり、敬語口調。他人に対してはさん付けする。ポジティブが口癖だが、その方向がズレていたり、かえって酷いことを言っていたりしている。
転移魔法しか使えないため直接攻撃や防衛に加わることはできないが、短距離移動や魔物の強制転移など探索のサポートに光るものはある。歳の割には筋も良い。
魔物被害の孤児であるため寄るべがなく、周囲との繋がりを作るために必死。有能さを示すために努力するのみならず、男性に求められる技能を用いようとすることもしばしば。
- 321ステ表更新◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 14:16:36
- 322◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 14:27:50
○魔物の属性の見分け方
『地下を潜るもの』が土属魔物、
『水棲生物型のもの』が水属魔物、
『翼持つもの』が風属魔物、
『体燃えるもの』が火属魔物です。
転移型と治癒型は今回は割愛。属性持ちの魔物は自分の属性に対して耐性があるため、魔法使いを連れてくる際にはターゲットの魔物とかぶっていない魔法を使える人を選んでくる必要があります。
火属魔物と戦うのに火属性の魔法を打てる人を連れてきてもあまり効果がないと言うことですね。ダメ計的には『こうかはいまひとつのようだ……』で数値半減です。
例えば火魔法70あったとしても、火属魔物と戦う上では実行値35しかないので、それなら水魔法40のキャラを持ってきた方が優位という話です。
これほんとは魔法使い枠2人目のところで指摘するはずだったんですが、ルエッティが転移ピン刺しなので結局四属性全部使えるアイダラが魔法使いの攻め役やることになって話す機会がありませんでした。 - 323◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 14:35:23
魔物は『物』なので寿命が存在しません。
増えた魔物は撃破しない限り世界に跋扈し続けます。
魔物は共食いを起こすことがしばしばあります。共食いによって共倒れになったり、吸収量よりも欠損量の方が多くなってしまうことの方が多いようですが、中型魔物の群が一体の大型魔物となり突然大きな脅威となることもあるようです。
初期(8000年以上前)から残存している魔物もいるようです。
それらは『エルダーズ』と呼ばれ、大型魔物をはるかに凌ぐ脅威ですが迷宮よりもなお魔界側にいるため滅多に遭遇することはありません。 - 324二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 21:23:52
エロにいこうにも天才賢者は性格的にそういうのがイメージしずらいからな…やはりルエッティか
- 325◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 21:24:45
○土属迷宮
人界北方の大深林の中にある魔族の魔物生産施設。大百足や土竜のような、地面の下を潜る生き物を模した魔物を造出している。
北方森林の地上に入り口があり、そのまま地下へと伸びていっている。
内部構造としては、空間が広く、魔法陣の刻まれたタイルが壁面と床にちらほらある。魔物はそこから発生する。一方で未舗装の部分も多く、直接地面の壁や床となっているため発生した魔物は地面や床を潜って外へ出ていくことができる。また、戦闘中では魔法使いの土属障壁を潜航で避けて直接攻撃を仕掛けてくるため物理役の防衛力が重要となる。
全10階層。迷宮とはあるが狭く入り組んでいるというよりは暗さと不意打ちによる惑わしの比重が大きい。
最深部では魔族六家・ウリアの代表である魔族が盤を掲げて魔力を巡らせている。 - 326◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 21:42:08
- 327二次元好きの匿名さん23/05/14(日) 23:06:01
そういうとこやぞ!
- 328◆lRVJbhW.5o23/05/14(日) 23:41:34
○魔法の技量値
四属性の魔法については10 30 50 70と刻んでいくごとに、戦闘で使える規模の攻撃魔法が使えるようになります。
10で小魔法(小型魔物に有効)
30で中魔法(中型魔物と小型魔物の群れに有効)
50で大魔法(大型魔物と中型魔物の群れに有効)
70で大規模魔法(大型魔物の群れに有効)となります。
治癒と転移については25 50 75 100で刻みます。
治癒は25で戦闘に支障がある程度の傷を、
50で内臓の負傷等失血死しかねない傷を、
75で四肢の欠損や既に治った古傷を、
100で蘇生に限りなく近い治療を可能にします。 - 329◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 00:02:33
転移はもうちょっと練り込む必要があるので紹介は後回しです。
とりあえずルエッティは視界の範囲内を射程に取り3回で息切れ(重度の乗り物酔いに似た症状)を起こすこと、
アイダラは人界中心の王国王城から人界の端っこまでが転移1回での射程で魔素がある限りほぼ無制限に跳び続けることが出来ること、
この2点はハッキリしているので先出ししておきます。
ちなみに話が前後しますが、治癒魔法は病気の治療も可能なのでこの世界で病院も兼ねる教会は治癒術師育成メソッドを握っています。
細菌やウイルスにも有効なので聖娼と性病が結びつくことはありません。 - 330二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 05:54:43
やっぱルエッティいらない子なのでは
- 331◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 08:33:59
今んところ戦闘システム的にあの子を混ぜてあげるにはどうすればいいかを検討中です
魔法使いの弱点は『1人しかいないこと』なので、2人積みがセオリーのはずなのですが…… - 332二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 08:54:43
うーん、反射神経の差とかで転移の中に大賢者が戦闘中使用が間に合わないみたいな理屈つけて回数制限付で前衛をバフする要素をつける(物の転移で敵側の妨害なり)
かそもそも説明が後からになったから使用魔法の変更or独学だった理由にして大賢者の手解きで使用可能属性追加辺りか? - 333◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 09:23:28
魔素消費1でランダムに魔物の攻撃を前衛と一緒に回避、くらいが落とし所ですかね
土属障壁スルーしてくる土属魔物に対して回避ダイスを振れる存在ってことで - 334二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 18:00:34
それぐらいがちょうど良さそう
回避は確率としては少し低めかそれとも高めか - 335◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 18:40:02
魔素1消費なので回避自体は確定でいいと思います
(コストは支払われている)
というわけで今夜の更新(迷宮入りまで4イベント)
○イベントダイス
dice1d10=7 (7)
1〜2:アイダラと交流
3〜4:エルファイドと交流
5〜6:ルエッティと交流
7:ドロテアと交流
8:dice1d3=2 (2) (大賢者ファイドルティ再抽選)
9:!(クリティカル・安価)
10:!?(ファンブル・安価)
出た目に応じて交流内容を安価します
今夜10時までで上げられたものから採用します
- 336二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 19:38:02
続くねぇ
好きな異性のタイプでも聞くか - 337二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 19:41:10
ドロテアさんの強さの秘訣とか
- 338二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 19:41:39
ハァハァ…今何色の下着付けてんの?
- 339二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 21:56:24
先んじてダイスローール
dice1d3=1 (1)
これから書き始めますので10時を過ぎるのはごめんしてくださいね
(なんかこう、欲望に忠実なのがあるな……)
- 340◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 22:00:51
ところで……。
前回のコミュニケーションにおける親愛度上昇判定
dice2d10=4 8 (12) (コミュ2回)
- 341◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 22:55:10
結局、その晩はドロテアさんの家のお世話になってしまった。話し込んでいるうちに夜が更けてしまったのだ。
「ん、ん……」
森の心地よい日差しで目を覚ました。鬱蒼としているのに日が指すと不思議なほど森の中は明るくなる。
「よく眠れましたか?」
「はい、お世話になってしまいました」
「いえいえ、射手の家には冒険者を逗留させる用意もある物ですので」
そのまま朝食までご馳走になってしまう。
「少し気になったんですが」
「どうされました?」
「精族の方も、人族と同じように結婚するものなのですか?」
正直に言うと、「ドロテアさんはご結婚なされていないのですか?」なんて疑問だったのだが、直接聞くのは憚られたので婉曲な質問をしてみることにした。
「そうね……つがいが一生、常時同居ということはあまりないけれど、精族も結婚はするわ」
「常に一緒にいるわけではないって言うのは……?」
「ああ、それはそんな問題じゃなくってね、100年も一緒にいると10年くらい別れて過ごしたりまた50年一緒に暮らしたり、くっついたり別れたりするものなのよ」
そう言う物なのだろうか。
「私達は割とゆったりとした時間感覚だから。ぼうっと過ごしてたら30年とかそんな時期もあったわね」 - 342◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 23:00:17
「まあ私は未婚なんだけど」
「いいなと思う方とかいらっしゃらなかったんですか?」
「私より後に死んでくれるひとじゃないと嫌なのに、いいなと思ったのは歳上の精族か人族の冒険者ばっかりなのよね……」
A『自分より長生きしてくれるひと』 - 343◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 23:05:33
時間をかけたのに短い更新でごめんなさい
今夜はこれだけとします
お詫びと言ってはなんですが……
・精族は50で自分の弓を持ち100で弓術を納め射手になります
・精族の肌着は木綿の素朴なデザインが主です、要するに白
○今夜のおまけ
『やがて天族と龍族の間に愛を持つ者どもが現れた。彼らは手を取り戦いから抜けた』
(教会経典原本より抜粋) - 344二次元好きの匿名さん23/05/15(月) 23:09:13
龍と天使の合いの子がいるのか
- 345◆lRVJbhW.5o23/05/15(月) 23:55:57
ちなみにですが、寿命の長い種族ほど『できにくい』傾向が強いです
例えば精族✖️精族はかなり長い目で見る必要がありますし、精族✖️人族でも純血の精族よりはまだ確率が高いとはいえ人族間よりもはるかに困難な傾向があります - 346二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 06:35:04
じゃあ年下のエルフしか守備範囲じゃないってことやん
- 347◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 09:04:52
『いいなと思った相手』が歳上の精族だったり冒険者の人族だったりするんで、好感と口にする好みのタイプは案外別なのかも知れません
- 348◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 12:09:24
長命者は文字通り長生きなので、相手に先立たれると深く悲しむ期間もさらに永くなります
長い時間感覚ゆえの気楽な付き合いは多いですが、深く入れ込む相手はそう言う基準で選り好みする傾向が族全体であるようです
そう言うところも含めて、個体の寿命が長くなるほど種族総数は少なくなっていくという現状に繋がっています - 349二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 12:27:42
死んだら別の男を作ればえぇやん…
- 350◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 16:42:58
若いうちに出奔して人族の王国に居着いた精族の中にはそういう方もいるかもしれません。その辺りは個体によったりよらなかったり。
今夜は9時から開始できるように頑張ります
流石にもうドロテアさんは引かんやろ…………やろ…………? - 351◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 18:24:53
というわけで今夜の更新内容決定ダイスです
(迷宮入りまで3イベント)
○イベントダイス
dice1d10=10 (10)
1〜2:アイダラと交流
3〜4:エルファイドと交流
5〜6:ルエッティと交流
7:ドロテアと交流
8:dice1d3=3 (3) (大賢者ファイドルティ再抽選)
9:!(クリティカル・安価)
10:!?(ファンブル・安価)
出た目に応じて交流内容を安価します
今夜9時までで上げられたものから採用します
- 352◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 18:25:31
ミ°っ……!?
- 353二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 18:27:07
どういうのを出せば良いのかわからないけど
集落が襲撃受けるとか? - 354◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 18:29:33
【安価募集傾向:死亡なし】
ちょっと待ってくださいね
自由すぎるんである程度の抑えを設けます
要するに『なんか思いがけないトラブル』です
あくまで原因となるイベントであって、結果(○○がやられた)というところまでは行かないようにお願いします
- 355二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 18:34:06
巨大原生生物と巨大魔物が戦闘しながら集落に雪崩れ込んできた
- 356二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 18:34:57
そろそろ魔族が登場してもいいと思うのよね
イベント戦やるか - 357二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 18:35:23
がけ崩れで村に繋がる道が塞がってしまった
- 358◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 21:12:44
何が出るかな
dice1d3=1 (1)
- 359◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 21:18:56
うーん原生生物かぁ……(頭を抱える)
ヨシ、頑張るかぁ!
まあまあ時間がかかるかもしれないのでゆるりとお待ちを - 360二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 21:24:18
勝手に戦え!
- 361◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 22:09:24
ドロテアさんの家を出たその瞬間に、ズン、という振動が大気を揺らしていた。
「───、」
「伏せて!!!」
見送りに出てくれていたドロテアさんに背中から突き飛ばされて地面に叩きつけられる。
あまりに強い力に、痛みを訴えようと首を上に向けた時、それは易々と目に飛び込んできた。
「…………………………はぁ?」
それは樹齢何百年のご神木のように太く枯れた皮をしていて高く突き立っている。ただし、地面から伸びたものではなかった。上空から叩きつけられたものであり、いわば四つ足のひとつだった。
ドロテアさんが離れる。それを『立っても良い』という合図だと解釈して立ち上がった。
「ドロテアさん! アマトくんここに……居ますね!」
「アイダラ! コイツ一体───、」
「それは私があとで説明してあげるから、私達を『上空に』跳ばしてちょうだい!」
一も二もなくアイダラが俺の腕を掴む。そのままドロテアさんの手も握ると、
「転移(ワールド)!」
3人がまとまって上空数百メートルに転移した。
「ぜったい手ぇ離さないでくださいね!! 手を離したらいっしょに跳べませんから!!」
高所と自由落下への恐怖に絶叫したい気分を抑えながら、無理やりそれを飲み込んで地表を見る。
ありえないサイズの陸亀だった。
何が恐ろしいかと言えば、甲羅の上にもより広大な原生林が広がっている。一生命でありながら、生態系をその背に抱えて立っていた。
器用にも、森の木の生えていない部分を選んで大地を踏み締めている。 - 362◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 22:46:15
パッ、と視界が切り替わる。アイダラが転移を使ったからだ。
「あでっ」
アイダラを基準として転移するため、彼女が着地しやすい位置では俺は体制を崩していた。
数十センチの自由落下で地面に体をぶつける。
「……『彼』は」
ドロテアさんがやや重々しい雰囲気で口を開いた。
「私たちが今立っているこの『大亀』は、生き物よ。魔物じゃない。その代わり───、」
「……………………前方です。わたしも、初めて見ました」
絶句だ。理解と感情が噛み合わない。
話されている内容が頭に入っても飲み込めない。
それほどのインパクトが、視覚的に叩きつけられていた。
「エルダーズ……8000年以上存在し続けた、初代の魔物の一体です」
その巨大な魔物は、大きくなり過ぎていて一見してなんの生き物をモデルにしているのか分からなかった。
だが、仕切りに繰り出される鋭い先端の尾と、かろうじてハサミであろうと分かる前足から察するにおそらくサソリなのだろう。
ただ薙ぎ払うだけでビル群を叩き折れそうな尻尾を巨大魔物が振り回す。その尾を大亀の甲羅の上から伸びて出た大蛇が絡めとり抑え込む。
代わりに大ハサミで亀の頭を潰そうとするも、大亀は器用に頭だけ甲羅に仕舞って回避した。
「人がなんとかできる戦いじゃねぇ…………」
宇宙から光の巨人に助けてもらってやっと勝負になる規模の戦いだった。 - 363◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 22:53:58
「でもどうして……? エルダーズは迷宮よりも魔界側にいることの方がずっと多いのに……」
「そこは問題ではないわね。今問題なのは、アレがいる限り、迷宮入りなんてしている場合ではないという事」
ドロテアさんは苦虫を噛み潰したような表情で弓を手に取った。
「アレを『最低限』撃退出来なければ話が進まないという事よ」 - 364龍族呼んで来い◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 23:02:22
vs.ELDERS
with North creature and elfs
エルダーズステータス抽選
体力値 dice1d1000=826 (826) +8000
火力値 dice1d1000=719 (719) +8000
(体力値1000を切ったら撃退)
北神亀ステータス
体力値 25000
火力値 dice1d9999=963 (963)
甘戸ステータス抽選
攻撃力 dice1d100=14 (14)
防衛力 dice1d100=89 (89)
魔素初期値抽選
dice1d10=9 (9) (北方森林環境)
- 365◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 23:07:43
落ちたり復活したりなのでちょっと様子見兼休憩
ファンブルはチャンス
クリティカルは落とし穴です
ここでエルダーズを消滅させられればラッキー
負けたらそこまで
亀さんの体力値が0になったら負け - 366二次元好きの匿名さん23/05/16(火) 23:37:18
まさかエルフの領域の一部そのものがバカでかい亀神様にするとは考えたなあ
- 367◆lRVJbhW.5o23/05/16(火) 23:56:48
ぼちぼちやります
At.1
エルダーズ体力値8826
北神亀火力値963
甘戸攻撃力14
ドロテア攻撃力321
アイダラ大規模魔法
70 × 4 × dice1d5=4 (4)
- 368◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:16:51
8826 - 963 - 14 - 321 - 1120 = 6408
初期魔素値9 - 魔素消費4 = 残存魔素5
「おおおおっ!」
「ハァァァァアッ!!」
どれだけ大きくなっても人を害するために造られた魔物のサガなのか、甲羅の上に人間がいることを認識すると蠍はそちらに攻撃の鋏を向けた。
甲羅の上の原生林を薙ぎ倒しながら、両側から迫る二つの鋏のうち、片方を大亀の甲羅の中から飛び出した大々蛇が絡め取り動きを止めた。ミシミシとサソリの甲殻が音を立てて罅入って行く。
もう片方については逃げるしかない。ドロテアさんが射った矢がわずかに大鋏を持ち上げたので、隙間に滑り込むように全員で走り込んでいく。途中甲殻を殴りつけてみたが、手応えこそあれ効いている気がしない。スケールが違いすぎる。
「すぅぅぅぅぅ……………………凍結(フリーズ)!!」
一方でアイダラの大規模魔法は効果を出した。
原生林の隙間から大サソリの本体を視認すると、その巨体の後ろ足から尻尾の付け根あたりを凍らせてしまう。……地形ほどのスケールの巨大怪獣の、体の何分の一という単位を1発の魔法でだ。
「尻尾が来るわよ、伏せて!!」
Df.1
エルダーズ火力値8719
北神亀体力値25000
甘戸防衛力89
ドロテア防衛力344
8719 - 89 - 344 = 8286
25000 - 8286 = 16714 - 369◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:20:19
【精族射手の援軍】
dice1d10=4 (4) 人が
dice10d100=12 76 81 66 13 19 93 92 42 48 (542) +100(威力の高い順に上の人数分)
の矢を放った。
【北方森林環境魔素供給】
5 + dice1d9=8 (8)
- 370◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:22:52
At.2
エルダーズ体力値6408
精族射手支援矢742
北神亀火力値963
甘戸攻撃力 dice1d100=72 (72)
ドロテア攻撃力321
アイダラ大規模魔法
70 × 4 × dice1d5=2 (2)
- 371◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:35:39
6408 - 742 - 963 - 321 - 72 - 560 = 3750
空気が揺れる。それが地面が持ち上がったからだと理解するのに数秒かけてしまった。
大サソリの尻尾が地面を潜り、大亀の腹を突き刺したのだ。
「大亀がやられたら勝ち目は無いわ!」
「見れば分かります……けどっ!」
あまりにもサイズ感が違うのだ。拳を握ってなんとかなる範囲をあまりにも超えてしまっている。
大亀の巨体が一瞬持ち上がり、また大地を踏み締める。最初に感じた大気の振動はこれであったのだろう。
甘戸涼真を含めた多くの人族、精族の目には映らなかったが、北神亀は甲羅越しとは言え腹部に毒針の大槍を突き立てられながらもエルダーズを睨み返していた。
ズシン……、という振動が治った瞬間、大亀の足元から何本もの矢が上空に向けて翔んでいった。
「精族の射手……! これなら───、」
アイダラが取りこぼした大きな杖を持ち直し、前に向き直る。
「こちらは精族全体とクリーチャー、そして満ち足りた魔素に世界最高の大天才にして唯一無二の大賢者であるこのわたし。相手はエルダーズとはいえ一体。押し切れるかも知れません……!!」
Df.2
エルダーズ火力値8719
北神亀体力値16714
甘戸防衛力 dice1d100=90 (90)
ドロテア防衛力344
- 372◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:40:50
8719 - 90 - 344 = 8235
16714 - 8235 = 8479
【精族射手の援軍】
dice1d10=2 (2) +4人が
dice10d100=87 56 14 88 54 11 59 69 15 21 (474) +100
(威力の高い順に上の人数分・最大10人)
の矢を放った。
【北方森林環境魔素供給】
9 + dice1d8=8 (8)
At.3
エルダーズ体力値3750
北神亀火力値963
甘戸攻撃力 dice1d100=24 (24)
ドロテア攻撃力321
アイダラ大規模魔法
70 × 4 × dice1d5=2 (2)
- 373◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 00:51:52
3750 - 1013 - 963 - 321 - 24 - 560 = 869
(撃退確定)(……?)
「効いてる!!」
精族の射手は続々と集まりつつあり、下からの矢と大亀の攻撃、そして何よりも完全に火のついたアイダラによる大規模攻撃の連打が有効撃になっていた。
情け無い話、ほとんど貢献できている気はしなかったがなんでもよかった。
このペースならダメージレースで勝てるという確信があった。
「……まって、まさか───、」
ドロテアさんの引き攣った声色に心臓を握り締められる。
大サソリは半ば凍りついた尻尾を地面に突き立てていた。
アイダラもまた、その答えに行き着いていた。
「うそ……地下の魔物を倒して、魔素を吸い上げて回復してるの……?」
dice10d100=82 38 88 49 86 65 74 39 2 91 (614)
(合計値分エルダーズの体力値回復)
- 374◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 01:08:46
半端でごめんなさいですが、今夜は一時中断します
おやすみなさい
デカブツ相手だとあんまり役に立たないなあこの主人公
恨むならダイスで魔族相手を引けなかった運を恨むんだな - 375◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 01:14:22
ちなみにですがこのエルダーズを瞬殺出来るのが龍族です
魔族はエルダーズはもうアンコントラーブルなのでノータッチ
天族はそもそも戦うまでもなく勝ちますし負けません
○今夜のおまけ
天族は龍族をして子を産んだ。彼らはその子に『特別な』という意味を込めて『魔(mystic)』という言葉を贈った。
(教会経典原本より抜粋) - 376二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 07:57:49
魔族が龍と天使の子供なのかな
- 377二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 07:58:55
大亀とかいうクソ強NPC
そして亀がいないと戦えない幹部級(?)魔物 - 378◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 08:25:28
原生生物と巨大魔物が戦いながら乗りこんできたって指定だったのでこうなりました
エルダーズは基本迷宮の向こう側に行かなきゃ出くわさない存在です - 379◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 08:43:17
しっかし亀とアイダラだけで3ターン5000以上削ってんのホントバランスブレイカーだなこの女……
とは言ってもアイダラだけだと亀の防御間に合わなくて、ドロテアさんの素の数値と甘戸くんの抽選でギリギリ防衛力と亀の体力値が間に合った感じだけど
『役に立ってない』とは言ってるけどいなきゃ3ターンで亀やられるから役には立ってるんだよね、主人公 - 380状況整理◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 09:27:10
エルダーズ体力値1483
エルダーズ火力値8719
北神亀体力値8479
北神亀火力値963
現在3ターン目のエルダーズ攻撃ターンを判定
(敵味方問わず、回復動作は攻撃に換えるものとする)
この後精族射手による支援射撃を判定して4ターン目へ
エルダーズによる魔素ドレインによりアイダラ周辺の大気の魔素回復は打ち止め
【精族射手の援軍】
dice1d10=9 (9) +6人が
dice10d100=52 74 56 31 72 59 37 56 77 9 (523) +100
(威力の高い順に上の人数分・最大10人)
の矢を放った。
【エルダーズによる魔素ドレイン】
dice10d100=29 1 22 56 47 67 87 7 9 98 (423)
地中の中型土属魔物10体を破壊して構成魔素を吸い上げた。
エルダーズのドレインはエルダーズの攻撃ターン(攻撃行動消費)と両ターン終了後(行動消費なし)で行われます
このレスの次から4ターン目が始まります
- 381二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 10:02:50
ルエッティが力不足だなぁ
- 382二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 10:17:04
ルエッティだけでなくエルファイドも何もできてないからなあ
- 383二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 12:14:38
にしても天族って一体なんなんだろうね。字面的に宇宙人だったりするのだろうか…古の大戦争でこの惑星の支配種たる龍族との争いでお互い疲弊しきってなあなあになり後融和したみたいな…
- 384二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 12:56:48
ルエッティは非力不幸な産まれキャラを確立してるけどエルファイドは…
- 385状況整理◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 19:30:53
1483 - 1523 + 423 = 383
At.4
エルダーズ体力値383
北神亀火力値963
383 - 963 < 0
エルダーズ撃破、消滅確定。
ただしファンブルなので………… - 386状況整理◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 19:36:10
10時に更新できるようにがんばりますが頭が痛いので短めになると思います
パーティ組はまあうん、しゃーない
今回は(特に攻め手は)精族全体+亀さんwithアイダラで勝ったようなものだし - 387◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 22:12:49
地下の魔物から魔素を吸い上げる勢いよりも、集結した精族の射手による一斉掃射の威力が上回った。
蠍の化け物は下から打ち上げられる木の矢によって、甲殻を砕かれて両前足の鋏をもぎ取られた。
ズズン……、と足元が揺れる。
後ろ足が凍りついた大蠍は、逃げることもできずそれを見上げていた。
「お、おわああああぁぁぁ!???」
大陸を上から叩きつけるような、大亀の前脚による踏み付けが蠍の頭に突き刺さった。
甲羅の上の俺たちにも凄まじい振動が伝えられる。
バキバキバキバキと音を立てながら、前脚は蠍の頭部の甲殻を踏み砕いて、そのまま大地のの力で万力のように締め潰してしまった。
「か、勝った……? 勝てたのか……?」
亀の甲羅の原生林の、身近な木の幹に抱きつきながら思わずこぼしてしまう。
確かに目の前の怪物は、頭部を失って全身が少しずつチリに帰っていた。
「エルダーズを、倒せた…………」
声のする隣を向くと、ドロテアさんが気の抜けた様子で座り込んでいる。
「勝った、勝ったんだ、やった! やったなアイダラ───、」
「ゲホッ、ゲホッゲホッ、ガボッッ……! ッア……ッ!!」 - 388◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 22:24:23
「───アイダラ? おい、アイダラ!」
「ゲホッゲホッ、ガハッ!」
アイダラが、胸を押さえて喀血していた。
咳き込んでいる、とか、痰に血が絡んでいる、とか、そんな話ではなかった。
息を吸って、息を吐く代わりに血を吐いていた。
異常に気がついたドロテアさんが気を入れ直してアイダラに駆け寄る。
「───治、ゴボッ」
「ダメ!! 肺に穴が空いてる!!」
「カッ……ァ、治、治癒(cure)……!」
ポゥ、とアイダラの胸元が明るくなると、痛みに苦しんでいた表情が一瞬和らぎ、そのまま苦しそうに咳込み始めた。
「ゲホッゲホッ、ゲホッ!」
「この子、自力で───アマトくん、時間がないから抱えて行くわね、後で説明はしてあげるから!」
有無を言う間も無ければ、俺にもそんなことを口にする余力も無かった。
俺はアイダラを背負うドロテアさんをなんとか追いかけて、彼女が土魔法で作った即席のスロープで地表へと降りた。 - 389◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 22:27:46
○fumble report
『巨大原生生物と巨大魔物が戦闘しながら集落に雪崩れ込んできた』
為に、
『アイダラが肺に損傷を負った』
ファンブルやクリティカルは、こう言うふうに原因を募集して、結果として何か直近での悪いことが発生してしまったと言うふうに運用したいと思います。 - 390二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 22:30:28
肺!?
- 391二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 22:34:49
ヒーラーが1人しかいないのにそのヒーラーが突っ込むからなぁ
- 392◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 22:39:03
地表に降りてからのドロテアさんはより速かった。おそらく土魔法のスロープに俺を乗せる為にギリギリで手加減、足加減をしていたのだ。
忍者のように木の上を跳びながら、時折地面に降りて足跡を残してくれていた。お陰で遅れながらも後から追いつくことはできた。
「十字架、教会!」
精族の暮らす北方森林にも、人族の信仰する教会が建っていた。
甘戸涼真の未だ知り得ないことではあるが、教会が信仰する天族と北方森林に暮らす精族には深い繋がりがあるが故のことである。
しばらくして後、話を聞いたエルファイドとルエッティが教会へと跳んで来た。
「……魔法使いは、息を吸って魔法を使います」
「呪文を詠唱するんじゃなくて?」
礼拝堂に当たるであろう待合室で、ポツポツとルエッティが話をしてくれた。
「呪文は……まあ必要なんですが。息を吸う時点で魔法使いの使う魔法のうち、半分以上は工程が終わっていると言っても過言ではありません。要するに、息を吸って、魔素を取り込むんです」
「それがじゃあなんで…………」
「『吸いすぎた』のよ」
割り込む形で会話に加わったのは、戻ってきたドロテアさんだった。
「人族は私達(精族)と違って、外から魔力……じゃなくて、魔素を取り込む必要があるの」
「つまり、『パンクした』ということです」
思わず胸を抑える。表現が身近すぎて、リアルに想像できてしまった苦痛をやり過ごす。 - 393◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 22:45:02
「とは言え、あの子はそのまま残った魔力で自力での治癒魔法を使ってたから……すごいというか、凄まじい子ね」
「なら大賢者さんの治癒技量的には肺は」
「それは大丈夫、らしいわ。人族の医師の話だから、私達には分からないけれど」
隣でエルファイドが胸を撫で下ろしていた。
「でも、そんなに多くの大規模魔法を使ったんですか?」
「いや、3回だったけど……それが多いか少ないかは分かんない」
「それなら、以前迷宮内でより多い回数を連打していた気がします」
「そうじゃないのよ。あの子、初見のエルダーズを相手に力み過ぎてしまったの。必要以上に息を吸って魔法を使ったのが悪かったのね」
勝ったと言えど、喜べる空気でも雰囲気でも無かった。
8000年来の偉業とか、ほんとマジどうでもよくって、とにかく彼女の体が治ることだけを、その晩考えていた。 - 394二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 22:46:11
亀さんの助力があったとはいえ8000年難攻不落だった化け物を討伐した功績がやばすぎる
- 395二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 22:47:24
というか亀さんって一体なんなんだろう…亀だし玄武的なアレで龍族の末裔とかだったりするのだろうか…
- 396◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 23:17:59
今夜はやっぱり頭が痛いので本筋を進めるのはここまでにさせてください
その代わり……
○亀さん/北神亀
第一次戦役・龍天戦争の時代から生きている亀。
流転世界から九割九部喪われた、第一次戦役以前の生命の一つ。
まだ小亀だった龍天戦争時代は、地面に潜り両手脚と頭を甲羅にしまって怯えながらひたすら隠れ生きていたことで、天族と龍族の戦闘余波に巻き込まれずに生存できた。
背に森を背負っていることから精族に取って数少ない『尊敬する生命』のひとつとして認識されている。
これはガチです。在籍年次指定をクリアすればすぐさまギルドのステージ6まで上がれるレベルです。
○アイダラの容態
肺がパンク→体内大量出血→自己治癒魔法→肺再生→治った肺に既に出ていた血が溜まる(今ここ)の流れです。既に生命を脅かす状態ではありませんが、咳き込んで血痰を吐き続ける病態ではあります。
また、深く息を吸えないため、血を吐き出し切るまでは魔法を使えません。また使えたとしても『健康な体』に血が溜まった状態である為治癒魔法ではすぐさま治すことはできません。
- 397二次元好きの匿名さん23/05/17(水) 23:31:14
元ただの普通の亀なの?!全てが失われる前の太古の大戦争以前のこの惑星に【在ったモノ】って現存するものと何もかもちがいそうだな…
- 398◆lRVJbhW.5o23/05/17(水) 23:31:44
今回のは無理をしすぎたとか、負担が集中しすぎたとか、そういう話ではなくって
シンプルにアイダラが力んで自爆したのが原因です
でもファンブル(不注意による事故)ってそう言う意味ですよね
ここから
①素直に時間経過でアイダラの復帰を待つ
②病んだ肺を治す為香草か何か3人で取って来る
この2択ですね。 - 399二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 00:08:10
そういえば亀さんの描写で出てきた馬鹿げたサイズの大蛇ってこれ最初は玄武方式でしっぽがこいつなんだと思ったけどよくよく見ると甲羅の原生林に住んでるんだよね。亀さんとどういう関係なのだろうか…こいつも割と霊獣みたいな感じでエルフとかに崇められてそうだけども
- 400 〜『間話』〜 ◆lRVJbhW.5o23/05/18(木) 00:20:38
エルダーズ。8000年を超えて現存し続ける魔物の総称である。
多くの人族はエルダーズが何体いるか、それぞれがどのような個体であるかは把握していない。もっとも多くを知っているとされるギルドのステージ6以上や、王家の歴史書でもその全てが記されているわけではない。
人界と魔界とを区切る東の果て、東至岳・万剣山のさらに東にも、それは居た。
風属魔物は翼持つものをモチーフとしているはずであるが、エルダーズは数千年にわたる共食いと自己進化の結果として必ずしもその限りではない。あるいは、必ずしも元あった属性のみを扱うとも限らない。
その物は、風属魔物でありながら風雨を撒き散らす怪物になっていた。モチーフとしての生き物の原型は既になく、鷲の翼を広げながらハリケーンを吐き続ける壺か何かとしかもはや形容ができない。
「……………………チッ」
それは魔界側の麓から、万剣山を風雨で濡らした。
それと、そのエルダーズの本体である壺のような中心部分が真っ二つに切断されたのは同時のことであった。
万剣山の頂、上空1万メートルの高度でヒト型の生命体が刀を抜いたのだ。
その者は、鱗ある肌で空を切りながら『剣一万振り分の高さ』を1秒と掛けずに飛び降り、その間100と数回魔物を刻んだ。未だヒトの形をした龍が地に足をつけ宝刀を鞘に納める。
航空機のジェットエンジンを思わせる大轟音は、その後ようやく追いついて既に破壊された魔物を衝撃波で完全に吹き飛ばした。
龍族の青年はまた跳び上がる。
東至岳・万剣山の切っ先にその足を乗せて時を待つ。
青年の立つ万剣山の切っ先を周回する様に一体の巨きなドラゴンが飛んで、月へ向けて咆哮した。 - 401二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 00:26:48
上空1万mって言うとだいたい飛行機の高度か
- 402二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 07:59:41
龍まだおったんかいわれぇ!
- 403 〜『間話』〜 ◆lRVJbhW.5o23/05/18(木) 09:18:16
北神亀まで成長した亀さんが本気で防御体制を取ると『龍族の青年』でも容易くは斬れません、勝てないとは言わないのが龍族のポリシー
本編で体力値25000しかなかったのはそこに至るまででエルダーズを押しとどめようと攻め気を出して反撃をもらい続けていたからです
ちなみに亀さんですが、普段は地下に潜って土を舐めて生きています
流転世界の生き物は、より古代でより強大なものほど、外界を摂取する必要のない内部完結した在り方を取る傾向があります - 404◆lRVJbhW.5o23/05/18(木) 14:43:36
さてアイダラの容態と復帰に関してですが、甘戸エルファイドルエッティの3名で何かしらの緊急おつかいクエストを振りたいと思います
(精族が絡んでこれないのは小規模とは言え『伐採』であるため。むしろそれを黙認することにより消極的に種族として支援を行う形です)
○ゆるぼ
→アイダラの呼吸器養生に繋がる香草・香木と、その生息域
直採用かどうかはすり合わせがあるので分かりませんが、設定の骨子を募集します - 405二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 17:04:12
亀神様が小さな少女の健闘を讃え己の雄大な鎌首を擡げ頭の上の小さな花畑にのみ咲いている万病に効き細胞を活性させる花を取らせてくれた
- 406二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 17:12:17
療養の為の薬草なんて場所分からないしどうしたものかと唸っていると原生林の奥から真っ白の鱗と若草色の苔に覆われた先程の戦いで大蠍に喰らいついていた大蛇が現れ背に乗るように促された
- 407二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 17:44:11
大亀の体内に生息する苔が万病に効くと言われているため、亀神様の体内にお邪魔する(特殊ダンジョン的な)
- 408二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 17:57:05
精族の里近くの谷の下には妙薬に使える花が咲いている
しかし立地と数の少なさ、谷を棲家にしている昆虫型の魔物達が手強く、熟練の精族であっても近づく事を忌避されている - 409二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 18:19:18
先の戦闘で森が大きく荒れている。森の木々を整えるのを手伝って欲しい。
薬葉の大樹にも被害が出ている。無惨にも折れたその姿をそのままにしておく訳にもいかない。
倒木を整え次なる生命の妨げにならぬように整えねばならない。
ただ朽ちるのみの生命であれば生者の為に使うことに目を瞑ろう。 - 410二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 20:55:54
今更だけどドラゴンって人型なんスね
安価は精族に伝わるとある祠に自生する花を手に入れる。その花はノーリスクで臓器の活動を正常に戻すとても貴重な薬を作る原料である - 411二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 22:15:17
人型に身を窶してるんじゃねえかな
- 412◆lRVJbhW.5o23/05/18(木) 22:17:36
すみません今夜は用が長引いてしまってここに割く時間を取れなかったのでお休みさせていただきます
それと先週1週間の流れから金曜日を定休日とさせていただくことも報告させていただきます
とりあえず今後の展開について……
dice1d6=1 (1)
その代わり今夜は(おまけ枠での設定開示が大体出揃ったので)龍族について割とガッツリ説明してしまおうと思います
- 413二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 22:23:59
うーむ冒険はなしだな
- 414二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 23:01:21
ほい
- 415二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 06:55:30
age
- 416二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 10:08:56
保守
- 417◆lRVJbhW.5o23/05/19(金) 12:56:06
すみません、深夜見た時に鯖落ちしてたのでそのまま諦めて寝た上、寝過ごして朝の保守出来ずにip規制貰ってました
今夜は先にお伝えしたように主にはお休みで、ちらほらと設定開示をしたいと思っています
見たい展開とか聞きたい話があれば、決まっている設定の中で公開できる範囲から小出ししてしまうのでよければどうぞ - 418二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 13:00:43
天族って一体なんぞとか
- 419二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 13:01:36
亀神様みたいな太古の時代から生き続ける原生生物って他にはどんなのがいるのか
- 420◆lRVJbhW.5o23/05/19(金) 20:59:01
- 421◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 00:37:35
○龍族
流転世界における最強の生命体です。あの世界に現在残っている命で龍族よりも優れた生命は存在しません。
彼らは7000〜8000年ほど生きます。その生涯は雲の上で始まり地下に眠ります。
産まれてから2000年程度はヒト型で、肌に白銀の鱗が生えています。鱗自体の強度も筆舌に尽くし難いものですが、この時期に関してはそれ以上に全身に風属性の魔力そのものを纏っています。
龍族は『翼持つもの』なので属性としては風なのですが、当たり前のように魔力を持ち、心臓の鼓動一回のたびに天変地異クラスのエネルギーを生み出します。本来魔法を使うためのエネルギーである魔力を、魔力というエネルギーのまま全身に纏っているのです。ヒト型の戦闘機が慣性を無視して超音速で飛び回り、雲の上から地表をピンポイントで切断できる精密さと射程で攻撃を放ってきます。
(現地の人族がなろう作品で、甘戸くんがラノベの世界の住人なら、龍族はDBのZ戦士だと思ってください)
2000年から2500年のあたりで出し入れ自在の翼と尾を扱えるようになり個体生命としての強さの頂点に至ると、3000年前後あたりからリザードマンのような翼と尾が仕舞えなくなり顔が長く変化していきます。
そこからさらに永い永い時間をかけて一般的な巨大なドラゴンの姿へと変貌してしまいますが、彼らの認識としては『中年太り』的な姿のようです。だいたい若い頃のヒト型の姿が良かったと嘆いています。単純な肉体の力としてはこの時期が最盛期ですが、体が大きくなった分風属性の魔力を全身に纏いにくくなり動きが遅くなっているようです。あくまで当社比ですが。
5000年を超えた龍は、白銀だった鱗が黄ば…黄金色に変色して、さらに硬化します。この頃になると流石に動きが鈍りますが、硬化しすぎた鱗を貫通する威力を用意できなければやはり傷をつけることはできません。また動きが多少鈍くなったところで高まった防御力で、全く下がっていない攻撃力を押しつけてくるので結局脅威度はそう変わりません。 - 422◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 00:44:53
やがて生を終える龍は完全に全身が硬化して動かなくなります。第二次戦役・天魔戦争の終結後、龍族は東至岳・万剣山の地下から時計回りに人界の周囲をぐるりと回るように地下に潜ります。老いた龍族が少しずつ少しずつ右回りして本編時点では真東から真南まで角度が進んでおり、その分だけ地殻に影響を与え続けています。火山活動が活発な位置が、現在龍族が掘り進める地下の最前線です。龍族が掘れば掘れるほどスタート地点の万剣山は天に向かって伸びて行きます。
ついに動かなくなった龍は鱗のみが金鉱脈として残って鍛族に発掘されます。
第一次戦役以前は手ぶらで戦っていたようですが、第二次戦役以降は龍族が変じた鉱脈から鍛族によって作り出された黄金の刀を代々扱っているようです。
第一次戦役以前と以後で種族全体に意識の変化があったようです。
原生世界では最強の生命体として堂々と生き、自らの生存領域に侵入者があった場合、その侵入者と『同じかたちをした生き物全て』を完全に滅ぼすまで暴れ尽くしていましたが、現代の流転世界では代表者を万剣山の頂に残して姿を隠しています。
ちなみにですが、全盛期の龍族の青年はまだ第二段階の変身を残しているらしいですよ。 - 423◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 02:07:12
- 424二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 02:07:53
亀さんが思ったよりヤバい生命体だった…ただの絶対防御っていうよりもはや自らを害する事情に対する因果律の否定だろこれ
- 425二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 02:11:56
太古の世界は今の世界とは比べ物にならんくらいとんでもない地獄になってそうですね…
- 426二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 10:32:22
ドラゴンらしいドラゴンは年寄りしかいないのね
- 427◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 11:34:23
- 428◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 11:44:40
○種族別寿命目安早見表
・天族→不滅
・龍族→7000〜8000年
・魔族→700〜800年
・人族→70〜80年
・精族→350〜400年
・魚族→210〜240年
・鍛族→70〜80年
人族と鍛族以外は月日が経つと魔力を持つようになります - 429二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 11:47:22
天使死なないのか…
- 430二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 12:17:31
幼い頃は龍族に怯えて地中でガクブルしてたのに二度の大戦争を経験して今も尚生き抜き1万8千年という悠久の時を生き続けてきたのすごいな
- 431◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 12:22:47
ご存じなら、でいいんですが
原生世界はだいたいデュエマのクリーチャーワールドくらいの規模だったと思っていただければ - 432二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 12:34:02
流れ的に魚も1人くらい仲間にしたいもんだが
ここまできたら女の子で統一したいが結構グロテスクなんだっけ - 433◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 14:02:40
魚と龍の仲間フラグは折れました
最初の迷宮選択肢です - 434◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 15:14:15
あと魚の見た目のやつですが、あれは書いてある通り事実無根のデマですので
差別問題ですアレは - 435二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 15:53:47
まぁまだ魚は本編に出てきてないからな
- 436◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 20:03:37
迷宮攻略の分岐選択肢は『四属性の最初』と『四属性の最後』の2種類です。
○四属性の最初
・火属迷宮(南)
→鍛族と龍族のおはなし。迷宮攻略難易度『高』
鍛族とのパイプ形成、武器の魔力強化フラグ。
・水属迷宮(西)
→魚族の真実と交流。迷宮攻略難易度『高』
■族(真名)の開示と味方勢力化。
・風属迷宮(東)
→龍族の青年による襲撃(カチコミ)。迷宮入り失敗
龍族の戦闘描写ととある少年の名前について。
>土属迷宮(北)
→精族による協力。迷宮攻略難易度『低』
精族の射手のパーティイン、レギュラー化。
○四属性の最後
・火属迷宮(南)
→
・水属迷宮(西)
→
・風属迷宮(東)
→
/土属迷宮(北)(もう発生しません)
→大型土属魔物が人界全域に大発生。
文字通り人界を『捲り上げられ』ながら、
地下にある土属迷宮を攻略することに。
- 437二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:21:17
あぁ…
- 438◆lRVJbhW.5o23/05/20(土) 22:11:18
- 439二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 03:04:57
夜ほ
- 440◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 10:49:10
(´・ω・)寝落ちた……
昨日の休日出勤がわるいのや
さぱっと書いて昼過ぎあたりから迷宮攻略に入りたいのですが、迷宮進行の安価ギミックって参加型で何かできる事ありますかね
ひとりでゲームブックやっても仕方がないので、何かしら拾える要素を作りたいのですが…… - 441二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 11:16:57
魔物の安価は…集まるかわからんしシナリオも変わるからダメか
- 442二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 12:59:37
選択肢設けるとかはかなり手間だしな
- 443◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 17:26:25
エルダーズとの戦闘の翌日、ほとんど眠れなかった俺は空が白むと同時に立ち上がった。
石造りの教会の壁の向こうから、咳き込む音が一晩中続いていた。
「すみ、ま……ゲホッゲホッ」
「いいから! しゃべるなって!」
深夜深くにはアイダラの意識ははっきりとしていた。傷自体は彼女が自力で治してしまっていたのだ、気を失う理由が喪失していた。
逆に、咳と血痰が彼女から休息を奪っていた。
「ちゃんと息を吸えないと魔法使いは魔法を使えませんから。謝るのはそういうことだと思います」
ルエッティが後から補足する。コクコクと頷くアイダラは、血の滲む布で口元を抑えていた。
俺の後ろではエルファイドとドロテアさんが教会の医者(?)と話している。トピックは言うまでもなく現状に対する対処法のことだ。
結論を言うと、それはいくつかあると言うことだった。
なになにという種類の草の葉を燻すだとか、なんとかという名前の花の蜜を香らせるだとか、なにそれという木の花粉を吸わせるだとか。
問題は、そのいずれもがここにはないという話であって。
「…………ありますよ」
言葉の意味を認識するより早く、首が背後を振り返っていた。
ドロテアさんは苦渋に満ちた表情でそう言ったのだ。 - 444弱精神は天族譲り◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 17:54:11
「じゃあ───!」
喜ぶべきだろう。誰かが感じている苦痛を和らげる手段があるのなら積極的に提供するべきだろう。
どうしてそんな嫌々そうに教えるのか。
「精族は、幹のある木と花が枯れる前の一年草を刈ることを禁忌とする。そうですよね」
エルファイドが務めて冷静に話す。
「矢としてつがえる木の枝でさえ、可能な限り地面に落ちたものを使っているくらいですから」
「…………そうよ。私が知っているのは花の蜜について。けれど、そのためには花を摘む必要があるわ。あなたたち人族が意味もなく小動物を踏み殺すことに抵抗があるように、私達は草木を刈ることを忌避してしまう」
反論しようとして、やはり言葉を呑み込んだ。
『必要だから』、リスを足で捕まえて指で頭を摘んで首を引っこ抜いて脊髄液を取る。それは『必要でも』、しんどい。
精族は全体として善人だ。共感性が高いと言い換えてもいい。
だからこそ今ドロテアさんは迷っているのだ。現状苦しんでいるアイダラと、それを和らげるために苦痛をよそに転嫁することへの責任とを。
「……………………北神さまの、甲羅の……頭の仕舞う、ところの、赤い……あか……、あ…………」
「何輪あれば足りますか!?」
「10輪」
答えたのはアイダラの容体を見てくれている教会の男性だった。ドロテアさんはふらふらとした様子で壁にもたれると、そのままズルズル音を立ててしゃがみ込んでしまった。
「北神さまが、明日の、夜明けまで居たら……精族は、少しだけ、朝ねぼうをします……ごめんなさい…………」
そうして、白んだ空の下に出た。
夜明け前。陽はなく月は傾いて、それでも光る球体がこちらを見ていた。
その巨大は、目があった上でみじろぎもしなかった。たぶん亀さんはその辺り気にしないのだ。
「転移(ジャンプ)!」
袖の上から両手で俺とエルファイドを掴むルエッティが、転移魔法を使用した。 - 445二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 18:08:53
一族総出で知らんぷりしてくれるなんて…
- 446◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 18:24:56
いったん亀さんの頭の上を経由して、そのままもう一度転移を行い甲羅の上に辿り着く。
「ボクはだいじょうぶですよ。大賢者さんと違ってあれだけの量の魔素はそもそも取り込めませんから」
「ああ」
「息継ぎなしで転移3回。ボクの限界はそこまでですし、そこまで行かなければ平気ですから、ね?」
ややボーイッシュじみた顔がこちらを向く。声色に反応したのか、エルファイドもまたこちらの顔を見ていた。
そんなギョッとしなくてもいいだろう。普通の顔なんだから。
目的のものは探すまでもなく見つかった。というか足元にあった。3人が立っているのは花畑の上なのだ。
「流石に昨日の話を聞いた上でこの上を歩くのは気が引けるな」
「そうですね、端に跳びましょう」
パッと景色が切り替わる。転移は慣れるまでが大変だが、慣れてしまえば便利極まりない。
目的のものはあっという間に集まった。花畑の端から10輪。
悪いと思いながら、予備をもう10輪。
「集まったなら早く帰りましょう」
エルファイドが少し急く。帰りもルエッティの転移頼りなわけだが、彼女の転移は視界の範囲内だ。
つまり、いったん空中に跳び、下を見て地上にもう一度跳んで着地するか、甲羅の端から地面を視認して直跳びするかのどちらかだ。
「端から行こう」
「そうですね、一回で済む方がいいですから」 - 447◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 18:42:34
とはいえ直近の端っこは花畑の向こう側だ。別のエリアの、何もない甲羅の端まで少し歩くことにして、気のせいた足が何もないところを踏んで全身ごと落下した。
「おわぁっっっ!??」
「アマトさん!?」
クレバスだった。エルダーズの攻撃を受けた甲羅の上の地面が罅入るように割れている。
「いってててて…………」
狭い裂け目を壁に擦られながら落下したおかげで、衝撃自体はそうでもなかった。また、甲羅の端っこの方だったからかそこまで高くもない。
上を見上げると、逆にルエッティとエルファイドが覗き込んでいた。
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫」
パッとルエッティが狭い空間に転移してくる。
「……ここは、地層ですね。この大陸亀の甲羅の角質が、そのまま地面になっているんです」
木の年輪のような筋の入った断面を見て、ルエッティがしみじみとしている。角質ということは垢だ。
垢が大地になり、木が生えて朽ち土が堆積する。
別格のスケール。
「……ん」
手をついた底の底の、つるりとした感触に違和感を覚えてそこを見た。
透明で、翠色のそこは、巨大な亀の、本当の意味でも甲羅の表面だ。
「翠甲石の結晶……」 - 448二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 18:42:52
クエスト達成ェ
- 449◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 18:43:58
「なにそれ」
「世界でいちばん、硬い岩石ですよ! しかも、翠甲を含んでいる岩石じゃなくて、その結晶だなんて……」
思わずしゃがみ込んで手をつけたルエッティが、ハッとするとバツが悪そうにこちらを見た。相当高価なものであることに間違いはないだろうけれど。
「す、すみません……」
「その辺の転がってるやつは、結晶じゃなくて鉱石だよな。せっかくだし貰っていこう」
「でも……」
「あるようにしかならないんだ。俺らはここに来る機会があって、ここで見つけてそれを拾える。草木じゃないんだ、欲張りせずに拾えるやつだけ貰っていこうぜ」
「はいっ!」
「おーい、大丈夫なのかー?」
やや間伸びした声でエルファイドが覗き込んでいる。少しばかりバッグを重くしたルエッティが俺の腕を袖の上から掴むと、俺たちは甲羅の上に復帰した。
太陽が昇るとともに大亀はあくびをしてからのっしのっしと歩き去っていった。
俺たちはその姿見上げつつ、一度頭を下げると、幾度かの転移を挟みながら教会へと走っていった。
いったん休憩します
復帰は8時過ぎくらいです - 4509時以降に変更◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 18:59:12
○翠甲石
あの世界で最も硬い『非金属』です。こちらの世界にはない組成で構成された金属含有岩石で、アホほど硬い上結晶に自己再生機能があるという極めて希少な岩石です。
時折地下から発掘されては『王国』の上級市民・工芸加工に回されるなどします。贅沢品というよりは、技術がないとそもそも加工ができないのです。
その正体は大陸亀の甲羅の素材であり、角質として純度が下がり剥がれた部分が一部岩石として地中に埋まっているというものです。また第一次戦役で生き残れなかった大陸亀の甲羅が砕けたものも出土しています。
ファンブルを乗り越えたご褒美ドロップ。
亀さん的にはコメントも思いつかないほどどうでもいいものです。ちなみに龍族でも抜けない亀の防御というのは甘戸くんが手をついていた結晶の部分です。 - 451二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 19:48:28
あ、やっぱりただの亀さんじゃなくて【大陸】亀なんて形容されるくらいには馬鹿でかく育つ種ではあったんだ………て事はこの山より余裕でバカでかい亀さん一万八千年生きてるのにまだまだ成長途中なの?!
- 452二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 19:49:58
亀さん「あの子たち儂の垢拾って喜んでるけどあんなのでいいんだろうか…」
- 4539時以降に変更◆lRVJbhW.5o23/05/21(日) 21:09:57
- 454二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 21:46:44
そら治療イベントあったんだからメインヒロインでしょう
- 455二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 23:00:45
- 456二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 23:05:36
垢とは言ったが岩に混じって出てきたガチの垢である一般翠甲石に比べて甲羅そのものから剥いだ純粋な結晶だし切った爪位はあるかな?
- 457二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 00:30:48
- 458二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 08:05:24
保守
- 459二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 09:25:44
★
- 460二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 19:00:58
ほ
- 461◆lRVJbhW.5o23/05/22(月) 19:11:16
今夜は10時から開始できるように頑張ります
- 462二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 22:30:54
保守
- 463◆lRVJbhW.5o23/05/22(月) 22:31:56
遅れましたー!!!
【親愛度整理】
○ドロテアさん
12 + dice1d10=2 (2) - 10 =
(10マイナスはお花摘みのため。『嫌う』『好感度が下がる』のではなく、気持ちの整理の問題なので)
(ファンブルの負債はエルダーズ戦→アイダラの肺→ドロテアさんの気分と推移しました)
○ルエッティ&エルファイド
dice2d10=5 10 (15)
(左右対応、上昇補正)
- 464◆lRVJbhW.5o23/05/22(月) 22:34:14
ここが迷宮前ラストのイベントです。
大賢者ちゃんとの、とは決まっていますがその中身についてゆるく募集します。
下三つまでです。 - 465二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 22:39:36
症状について
- 466二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 22:40:01
治ってよかったーっ!て抱きつく
- 467二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 22:42:37
思わず泣いてしまう
- 468◆lRVJbhW.5o23/05/22(月) 23:10:47
dice1d3=1 (1)
この後迷宮攻略のシステムのたたき台を書き込んでから、迷宮主:○○=ウリア・ペンタクルムの名前の部分と性格を安価で募集して作ります
- 469二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 23:23:46
迷宮主は女の子?
- 470◆lRVJbhW.5o23/05/22(月) 23:50:20
- 471◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 00:21:32
「けほっ、けほっ。ご迷惑をおかけしました……けほっ」
明朝に大亀の背の上から花を摘んできたその日の晩にはアイダラの容態はかなり良くなっていた。少なくとも咳はずいぶん乾いていて、話すこともつらそうにはしていない。
「明日には、たぶん復帰できると思います」
「無理すんなよ、あんなやばいやつ倒したばっかりなのに……」
後からしっかりと話を聞くに、あの時戦った大サソリは8000年以上倒せていなかった特別な魔物らしかった。迷宮を潜るよりもすごいことなのでは? と素直に口にしたら、食い気味にその通りだと返事をされた。
実感がないだけできっとそうなのだろう。
「それはそうなんですが……そのぅ、けほっ。わたしの自爆と、それを倒したことはあんまり関係がないので……けほ」
アイダラはそういいながら目を逸らした。
「力を入れすぎて自分の許容範囲を超えてしまうなんて……精族の方にも申し訳ないですし」
「花のことはな……」
けれど、ドロテアさんが治療薬として使える花の存在を教えてくれたことしかり、精族は植物びいきというわけではない。感受性が高いせいでどっちつかずな態度を取ってしまうだけで、彼らは全体として誰かが苦しむことに耐えられない、優しい種なのだ。
「……それを、教えてくれたってことは、素直に受け取っておけばいいんだよ」
「そうですね…………こほ」
「ああ、そうだ。一つ書きたかったんだけど」
「こほっ、どうしました?」
「俺、役に立ってる?」
しん、と部屋が静まった。アイダラは少し黙ってから、湯気を吸う為に花の蜜を溶かして煮詰めていた容器を手に取って答えた。
「すみません。わたしのミスのフォローをしてくれて、ありがとうございました」
「なら、よかった」 - 472◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 00:22:24
よかった。
まだ俺は、役に立つ人でいられてる。 - 473◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 00:25:55
最後のやりとり、視点キャラなので分かりませんが、あまとりょうま君の目が死んでます。
彼もまた一筋縄では行かないのです。
dice1d10=9 (9)
(アイダラとの親愛度上昇判定)
というわけで土属迷宮の主の名前と性格を募集します。
登場先なので長い目で見るゆるぼで行けます。
特に下レスいくつは指定しないので、性別と共にどうぞよろしくお願いします。
- 474◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 00:44:39
○迷宮攻略のシステム
全10層。第1層から第3層までは、ギルドのステージ4の冒険者が『迷宮滞在』の依頼で常駐しています。第4 5層は小型魔物の群れと、第6 7層は中型魔物の群れと、第8 9層は大型魔物の群れと接敵します。
100面ダイスを振り、合計値が100を超えたらその次の行動から次の層へ。全行動に戦闘を伴いますが、出た目がゾロ目の時は安価orゾロ目の約数で誰かとイベントです。一回でも負けたら第3層から第1層のいずれかまで逆戻りです。
第10層では迷宮主である魔族と、固定値を持つ魔物の群れとの戦闘です。勝利した場合魔族が本気を出してくるので、これを甘戸くん中心に袋叩きにして拘束することで人族の勝利となります。
ストーリー的には魔族は基本死亡しません。あくまでもふんじばって迷宮を空にしてやることがゴールです。 - 475二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 06:30:30
- 476二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 10:10:42
朝あげ
- 477二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 11:33:17
- 478二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 11:33:49
性別は男で
- 479二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 12:05:36
ギガドラ=ウリア・ペンタクルム 男 冷酷かつ機械的にだが実は情には厚い
- 48047523/05/23(火) 12:07:11
- 481◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 13:58:34
今夜は9時から開始できるように頑張ります
ウリアのキャラクターはまだ募集していますので、こんな相手が良いという方はレスを置いていってくださいね - 482二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 19:02:44
ウリア・ラーガシュテッテ
性別 女性
性格 少しマッドな学者気質、知識欲優先しがち - 483二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 19:11:35
ギャザム=ウリア・ペンタクルム
男性
バイのサディスト 敵の血を飲む悪癖がある - 484◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 21:24:24
- 485◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 21:36:04
ああ、キャラクター性が決まったからこれを先に決めてもいいのか
魔族もやはりヒト型はしていますが、彼らは自前の魔力によってすべからく『第二形態』を持っています
主にその姿は家系ごとに得意とする魔法の系統に合わせた生き物の姿になっていて、ペンタクルムは『土の中を進むもの』がモチーフです
土属迷宮の主:ファリス=ウリア・ペンタクルムの強化形態(最終戦時の姿)のモチーフになる生き物を安価します
彼の性格に合わせた生物を上げてあげてくれると嬉しいです
とりあえず10時まで観ます - 486二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:43:54
土の中を進むもので熱いやつってなんや
百足(百足は竜と同一視されるとかされないとか) - 487二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:45:19
コモドドラゴン
- 488二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:47:18
土竜
- 489二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:53:00
オケラ
- 490二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 21:54:10
蛇
- 491◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 22:14:34
dice1d5=4 (4)
ファリス「吾輩は……」
- 492◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 22:22:42
ファリス
「うむ! 土属らしく地下を掘り、鋭い爪と甲羅を持つ! 間が抜けているのは名前くらいのものだ!」 - 493二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 22:27:49
螻蛄か
- 494◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 22:57:23
【土属迷宮・第一階層】
進行度:dice1d100=61 (61)
暗い。
足元がギリギリ見える程度の暗闇の中を歩いている。
「この辺りはオレたちが常駐している階層だから、そう縮こまらなくたっていーけどな」
反響する足音に乗ったのは、この迷宮に駐在しているギルドの冒険者の声だった。
「この階層で出てくる魔物を表に出さないのがオレたちの仕事だ。丸ひと月も居続ければ、ここの構造くらい覚えらぁな」
ステージ4。『迷宮に常在する冒険者』。
ステージ3である、『迷宮に入ることが認められる冒険者』とは、年季の違う雰囲気が漂っていた。
「まずは第一階層で、この迷宮の構造に慣れてもらう。オレたちはあくまで上層待機であって、防衛役だ。深層に攻めるのは『迷宮入り』の依頼なんだよ、っと」
そう言いながら男は剣を石床に突き立てると、今まさに顔を出そうとしていた小型魔物が魔素に還っていった。
「……そうしないってことはそうするべきじゃないと思って聞くけどさ」
「はいなんでしょう?」
「今出た魔素で明かりをつけるとか、あるいは迷宮そのものをぶっ壊すとかをどうしてしないんだ?」
「間違った疑問ではありません」
寛解したアイダラはつまることなく会話してくれる。心から、よかったと思うし、おととい昨日はヒヤヒヤすることが多すぎた。
- 495まーた鯖落ち……◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 23:24:57
進行度:dice1d39=8 (8) +61%
「ははは、こんな暗い中で明かりなんぞつけてみろ。死ぬまで魔物にたかられ続けるぞ」
「アマトさんは魔法使いの基準がおかしくなっています。普通あんな大規模魔法を連発できる魔法使いなんて5000年に1人も居ませんから」
「うっ……」
冒険者からは基礎事項的な意味で、ルエッティからは魔法使いの常識的な意味でつっこまれる。
「うーん、フロア全体を雑に、って言う意味であれば、十分な魔素があれば無理とは言いませんが……正確にどれくらい広いかもわからない上、崩落の危険もありますし。それに、最下層の魔族を捕まえないとやっぱり意味がないので」
「なるほどなぁ……」
「今回は火魔法の裏を使うようにしておきます。炎を出して息ができなくなるのはいけませんし、水や風で迷宮の壁を崩すことも危険ですし」
魔法の裏、とはまだよく分からないが、これを使うと言う判断をアイダラがしたのならそれに合わせておくのが無難か。
ところで、ドロテアさんとエルファイドはより前列で常駐の冒険者と話している。
精族の射手であるドロテアさんはギルドの冒険者にも知り合いがおり、エルファイドもまた俺より若いとはいえそこそこの歳ではある。
先輩と後輩に挟まれたステージ4の冒険者が微妙な言葉遣いになっているが、空気感自体はそう悪くない。
- 496◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 23:43:22
進行度:dice1d21=7 (7) +79%
ふと。前方でドロテアさんの耳がピクリと動いたのが見えた。
1秒程度の時間差で、ステージ4の冒険者たちが右方の壁に向けて武器を振るう。
「仕留め損なった」
正確に全員が同じ部分を攻撃したため、アスタリスクマークのように切れ込みが入った壁面を見て、剣を持つ男が言った。
「来るぞ。3体は居る」
魔物の群れ(小型・3体)と接敵した!
Em.
体力 dice3d10=7 7 8 (22)
火力 dice3d10=1 10 10 (21)
甘戸ステータス抽選
攻撃力 dice1d100=99 (99)
防衛力 dice1d100=36 (36)
敏捷力 dice1d100=30 (30)
- 497◆lRVJbhW.5o23/05/23(火) 23:53:04
(戦闘処理カット)
進行度:dice1d14=1 (1) +86%
この辺りは危なげない。
土壁の中にいる魔物には手が出ないが、攻撃のために出てきた瞬間にドロテアさんが弓を弾き、まずは一体。エルファイドはわざと横の壁面をメイスで殴りつけてから、魔物を釣り上げて叩き潰した。
俺もまた、足元から飛び出して頭を狙ってきた百足型の魔物を上から思いっきり殴りつける。
攻防の防もなく決着がついた。
その後もそう危険なエリアはあるように感じられなかった。
先導するのはステージ4の冒険者パーティだったが、レーダーのように魔物の出現を感知していたのはドロテアさんの耳だった。
数メートルも見通しきれない暗闇の中を、ゆっくりゆっくりと進んでいく。
今夜はここまでにします。
ある意味迷宮チュートリアルみたいな回でした。
- 498二次元好きの匿名さん23/05/23(火) 23:53:23
お疲れ様
- 499◆lRVJbhW.5o23/05/24(水) 00:16:05
○おまけ
・冒険者ギルドのステージシステム
ステージ1【集落駐在】
→ギルドへの入会金を払えば誰でもなれます。
なんなら後払いも可。
ステージ2【集落魔物退治】
→ステージ1で1年生存しつつ年会費を払うこと。
まともに依頼をこなしていれば、運営が報酬から
積み立ててくれます(学のない人対策)
ステージ3【迷宮入り】
→ステージ2で1年生存しつつ、魔物撃破の数を
積むこと。年会費は前提ですが撃破報酬から見て
そう多い額ではありません。
ステージ4【迷宮駐在】
→ステージ3で3年生存しつつ、迷宮内での魔物
撃破の数を積むこと。あと年会費。
ステージ5【境界探索】
→ステージ4で5年生存すること。あと年会費。
迷宮の向こう側への冒険が許されます。
持ち帰った情報をギルドに報告することが役目。 - 500二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 08:11:59
10年戦わないと1番偉くなれないのね
- 501◆lRVJbhW.5o23/05/24(水) 09:41:16
- 502◆lRVJbhW.5o23/05/24(水) 20:30:17
1です。
今夜は所用ありおやすみします。通知が遅くなりごめんなさい、おのれIP規制。 - 503二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 02:40:22
夜保守
- 504二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 07:29:54
★
- 505二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 13:41:56
★
- 506◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 19:49:04
今夜は10時過ぎからちょっぴり進めます
- 507二次元好きの匿名さん23/05/25(木) 22:09:45
待機
- 508◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 22:49:41
【土属迷宮・第一階層】
進行度:dice1d13=2 (2) +87%
「そろそろ次の階層に入るぞ」
先導する冒険者の声だった。
「オレたちは第一階層の担当だからな、第二階層に入ったら次の連中に交代だ」
「そういえばなんですけど、上でデカいやばいやつが暴れてたとき、皆さんは大丈夫だったんですか?」
- 509◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 22:55:20
【土属迷宮・第一階層】
進行度:dice1d11=5 (5) +89%
「あー」と剣を担いだ男が笑う。
「気づかないよ。迷宮は外からは壊せないんだ」
「内側からはともかくな」
「へー、シェルターみたい」
素直な感想を口にする。ということは、迷宮を空っぽにして仕舞えば防空壕のような使い方もできるのだろうか。
「…………空っぽの迷宮だけ、手に入ったところで意味ありませんけどね。あと、中からなら普通に壊せますし」
アイダラはつまらなさそうな声色でそう言った。
そういえば、俺が呼び出されたのも『旧・転移迷宮跡地』だったか。
ということは、そこは倒壊したということになるわけで。
- 510◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 23:06:41
【土属迷宮・第一階層】
進行度:dice1d6=2 (2) +94%
「大切なのは人族が迷宮を全て攻略することです。それで魔族との戦いには勝ち。魔族は人族を倒し切れれば勝ち」
「……落とし所とか、ないのかよ」
「あったら有史8800年以上も続いていませんよ」
人族がしぶといのか。魔族がしつこいのか。
実害が出ていて、危険極まりないことは分かっているつもりだ。けれど、どこか……。
(『ごっこ遊び』……?)
攻め手と守り手に別れてゲームをやっているような。そんな不思議な違和感。
- 511◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 23:32:15
【土属迷宮・第一階層】
進行度:dice1d4=4 (4) +96%
正直、自分は頭のいい方ではない。
・・
施設の中でも学校の成績が良かったとは言えないし、考えなくてもいいことばっかり考えて過ごしてきた気がする。
つまり、余計なことは考えるべきではない、のかも、知れない。
「アマトさん?」
ルエッティがひょっこりと近づいて顔を寄せてきた。それでふっと我にかえる。
ここは迷宮で、おととい昨日と戦ってきた魔物の生産プラントで、それをなんとかしようと行軍中なのだ。
『助けて』と呼ばれていいよと来た以上、出来ませんでしたとは言いたくない。
「ごめん、ちょっとぼうっとしてたかも」
- 512◆lRVJbhW.5o23/05/25(木) 23:33:17
というわけで思考パートばかりでしたが第一階層を抜けたところで今夜はここまでとします
…………これはちょっと、またシステムの見直しがひつようかなぁ………… - 513二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 07:54:15
保守
- 514◆lRVJbhW.5o23/05/26(金) 09:42:43
今夜はおやすみですが夜に顔自体は出しにきます
進行システムも見直したいので - 515二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 17:33:05
保守
- 516二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:56:39
保守
- 517◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 02:30:48
いろいろ考えてたんですけど、本来いちばん力入ってるはずの迷宮攻略パートが1番つまんない(書き手の感想)の致命的なんですよね
もっとこう、起きることに関して安価を振って行った方が良いのでしょうか - 518二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 02:55:18
この淡々さだとダンジョン攻略したら可愛いヒロインとえっちできますとかご褒美無いと個人的には見るの結構きついかも
- 519◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 03:09:35
初期想定だとこれより淡かった(ひたすら魔物と接敵してサイコロを振り続けるのを最下層まで続ける)ので練り込みミスですね……作中の攻略難易度に説得力持たせたくて冗長な展開になってしまいそうでしたし
エロいことはまあうん、迷宮終わったらしましょう
相手は未定ですが - 520◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 03:16:57
これだったら王国行って安価でイベント募集しながら大賢者ちゃん周りのフラグとっとと拾った方がまだ書いてても読んでても面白いだろうなって言うのが今んところの書いてる側の感想になっちゃってます
うーん、甘戸涼真の魔力無効化を上方修正してもっとサクサク四属性は進めるようにしてもいいかな……そうすれば安価を拾える余力も出てくるかもしれませんし…… - 521二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 03:17:34
いまのところ世界観説明が大半(まぁ始まったばっかりだから仕方ないところもあるけど)でデートとかコミュ全然してないからキャラ描写薄くて愛着が少ないからこの子たちの行く末にそんな興味持ててないところに平坦進行って言うのがきついね
これがそれぞれに愛着沸いて最後まで彼らの結末を追いたいって思えてるならダンジョン探索判定もまぁエンディングを見るまでの必要経費って感じで眺めてられるんだけども今のところは知らないキャラがダイス振ってなんかしてるだけ的な - 522◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 03:22:42
甘戸くんの特別性ですが、こいつは細かな理屈をすっ飛ばして現状だけいうと『魔力を持ってる相手の魔力を触れることで無効化した上で弱体化させる』というものです
魔力を持たない人族や魔力で造られた物でしかない魔物が相手では表面化しませんが、魔族やたとえ龍族が相手でも触れさえすれば対能力者海楼石程度の役割を持てるのが現状の設定です
ですよねー……本筋を進めるのを焦りすぎたかな……
とりあえず今潜ってるところはサクッと進めんとヤバいですね
ここでダレるのがいちばんヤバい気はこっちでもしてます
- 523二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 03:24:40
スレ主がAAスキルあったら挿絵に使ってやる夫あんこスレ風に進行する方がよさそうとかなんとなく思った
というかヒロインにインデックスとかめぐみんとか代役で運営したらなんかそのまま向こうでやってても全然おかしくないというか
作者さんの中で世界観含めてシナリオプロットある程度の先まで凄いしっかり作ってありそうだから外野からの安価要素そんなにいらない感じに見えるのとAAの元ネタパワーでキャラの魅力足せたりダンジョン攻略中も絵がついて読みやすさ上がりそうとか思ったりなかったり - 524二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 08:28:08
亀ちゃんあたりは面白かったよ
- 525◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 11:44:52
- 526◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 20:11:06
上にレスが登ってて目についたので、>>329で後回しにした転移魔術の熟練度について
転移魔術は治癒魔術と同じく、25刻みで出来ることが増えていきます
フレーバー的には
25で『自分が、遠くへ』
50で『遠くと、自分を』
75で『遠くの2点間を、手持ちを遠くへ』
100で『遠くから、自分の元へ』の移動が可能になります
およそ瞬間移動(テレポーター)みたいな感じですね
25が瞬間移動、50は相手と自分のシャッフル
75はものの立ち位置の交換(天手力)、100でようやく『召喚』に至ります
- 527二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:25:52
更新なしかな
- 528◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 22:49:02
- 529◆lRVJbhW.5o23/05/27(土) 22:53:59
まあ最悪中まるまる飛ばすとして、じゃあこの次もまるまる中飛ばししてボス戦だけやるのかとか、あるいはもっとアトラクションみたいな感じに迷宮を改変していくのか、あるいは攻略は他のパーティにお任せして決算だけ主人公パーティにやらせるのかとかいろいろ考えています
考えすぎてどうしようかわからなくなっています - 530二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 00:42:31
あんまり考えすぎもいかんよ
- 531◆lRVJbhW.5o23/05/28(日) 00:54:35
そうですね
AAはわたしにノウハウがないのでどうやればいいのかわからないんですが…… - 532二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 01:53:11
AAはあにまんだと画像として保存してから貼るって大変な作業いるし無理しなくていいと思うよ
- 533二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 02:01:36
AAはアイダラちゃんめぐみんとかインデックスっぽいところもあるなーとかAA似合いそうだなー(えっちなAAもあるし)ってぐらいで言ったぐらいだからそんな気にしたり悩まないでね…
初回安価スレとか始めてみたら色々問題点浮き上がってくるとかも当然のことだし自分を追い詰めすぎないようにね - 534二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 08:11:03
私は更新がないと生きていけないんだよ〜
- 535◆lRVJbhW.5o23/05/28(日) 10:01:32
今日はこれから出ますが、出先の回線が生きていればお昼また顔を出します
- 536◆lRVJbhW.5o23/05/28(日) 11:10:32
回線活きてるんで今のうちにこのレスを投げておきます
○迷宮探索パートの中身をまる飛ばししてしまおうと思っています
→こちらの練り込み不足で読んでいても書いていてもつまらず、ここで足踏みするとこのスレが危うくなるための判断です
○しかしながら『なんやかんやあって』では世界観にそぐわないとも考えています
→仮にも8000年以上続く侵略ということにもなっていますし、いちばん簡単な土属とはいえカットできる理由もなしにカットではボス枠の重みが破綻してしまうのではないかと思っています
◎そこで土属迷宮の道中をカットしてしまえるような思いがけない現状(クリティカル)について募集をかけたいと思います
教会などの他勢力が来ていた、とかもろもろ上げてくださると助かります
ガチ悩みからの相談ですのでランダムではなくいちばんそぐいそうなものを調整して反映する形になると思われます - 537二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 11:35:32
秘密の通路を自身の攻撃により奇跡的に発見した
- 538二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 11:39:45
ベテランの冒険者の一団に鉢合わせたとか?
- 539二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 11:44:40
暴走した大型の魔物の力で迷宮内部が崩落し、全員巻き込まれ最深部まで落下するみたいな感じでもいいんですか?
- 540◆lRVJbhW.5o23/05/28(日) 12:07:05
そうか、エルダーズが上で尻尾地面に突き刺して魔物食って回復してるときに>>539で言うところの大穴が空いたことにしてもいいんだ……
迷宮は外部からの攻撃には不壊属性だけど、アリの巣みたいな構造の中に一直線の縦穴がぶち抜かれてればそこを降って最深部まで行けてもいい
あとはわざわざフリーフォールを選ぶ理由があれば直通落下させられる……
- 541二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 12:41:52
なぜか道中の魔物が全て死亡していた(とある龍族が殲滅してた)
- 542二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 20:58:23
保守
- 543◆lRVJbhW.5o23/05/28(日) 23:12:59
決めました
エルダーズの回復行動によって二層目から九層目までを貫通した縦穴が空いていたことにし、道中フリーフォールしつつ何戦かあるいは一戦(群れ)を行なって最下層へ直通することとします
残りの風、火、水については道中のギミック自体を安価取りつつ進行します
ほんへは明日より再開とし、明日の更新内で最初の魔族と接敵します
大変お待たせしておりますが、もう少しお待ちください
いやあそれにしてもえらい目に遭いました
例によって見たい展開や世界観について知りたいことが有ればできる範囲言える範囲で対応します - 544二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:32:39
乙乙
- 545二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:41:25
自分の意見が取り入れられて嬉しみ
- 546二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 00:29:12
- 547二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 06:31:44
ファリス「どうして…」
- 548二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 09:38:52
あげ
- 549二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 19:09:18
保守
- 550二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 19:18:15
今夜は9時半から進行します
- 551二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:58:15
待機
- 552◆lRVJbhW.5o23/05/29(月) 22:09:40
地底数キロ以下の下で、誰に見せるでもない上等な衣服を着た男が頭を抱えていた。
「まったく……制御に置けないというのはこれだから……!」
そこは代々ウリアの家が担当してきた土属迷宮の最深部だ。
迷宮というのは外部からは破壊できない。内部からであれば、魔物を外に出すために穴を開けられるが、外部から構造を破壊させることはできない。
だが、縦穴のアリの巣のような形で広がる土属迷宮の周囲の土砂はまた別なのだ。
エルダーズは地上からまっすぐに尾を突き立て、魔物を食うことで自らの体の欠損を埋めようとした。
結局敗れたことを思えば、博打の負け戦に家財を注ぎ込んだような結果だったが。
「先祖が残した大いなる負債と、ようやく理解が及んだわ」
エルダーズは魔族に取っても悩みのタネだった。
強く、制御不能な兵器が、破壊困難なまま、庭を闊歩している。たわけた話だ。
(確か『水』の連中はどうにかしているのだったか、次の会合で尋ねてみるか)
実害が出た以上頭を下げることも視野に入れる。何しろ家業だ。ことによればこれはウリアの家の危機でもある。
(地上部分は早々に埋めたとはいえ、中層から下層へは直通孔が残っている。魔力が戻り次第、また土魔法で固めねばな)
……そこで、『そのエルダーズが既に敗れたこと』と『その原因となるパーティが既に降下を始めていること』を認知できていない出遅れこそが、総陥落数ワースト・ワンの負け慣れかも知れない。 - 553二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:29:59
かわいそ…
- 554◆lRVJbhW.5o23/05/29(月) 22:33:22
・・・
「…………ホントにここ落ちるんですか?」
ルエッティの言い方は、決して『降りる』との言い間違いではない。
青い顔でアイダラを見る彼女の横で、エルファイドは適当な石をそこに投げ込んで耳をすませていた。
「少なくとも数百メートルはくだらないだろうな」
俺も聞くことには気を遣っていたつもりだったが、ついぞ、それが立てる音は聞こえはしなかった。
・・・・・・
「ええ。落ちましょう。そうすればかなりの戦闘も時間も省略できるはずです」
「着地は! どうするんですか!」
「風魔法で。大丈夫ですよ、わたし、セルフ転移で似たことしたことありますし」
……要するに、上空に跳んでからフリーフォールして、風魔法をクッションに無事着地するということだろうか。
「明かりは!?」
「火魔法で」
「壁面から魔物が湧いてきますよ!!」
「好都合です。魔素にして着地の魔法の糧にしてやりましょう」 - 555◆lRVJbhW.5o23/05/29(月) 22:34:10
すみません、サイトが落ちたり復帰したりで怪しいのでしばらく様子を見ます
- 556二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:45:30
ほいほい
- 557◆lRVJbhW.5o23/05/29(月) 23:40:17
行けるかなと思ったタイミングでデータベース接続失敗しますね
まーごり押しで行きましょう
「……私は全面的には賛成しないわ」
ポツリと言ったのはドロテアさんだった。
じっと紅い瞳を凝らして暗闇の底を覗き込んでいる。
「確かにショートカットとしてはこの上ないけれど、この大穴は迷宮内部よりもさらに暗いもの。精族の目でも壁側から向こう側の壁まで見通せないわ。つまり、正面から来る魔物さえ見つけられない」
「だからそれはわたしが火を」
「着地のための風のタイミングを計りながら?」
なんとなく理解できた。つまり、アイダラの主張では彼女の負担が大きすぎるのだ。
アイダラが明かりをつけて、アイダラが襲い来るであろう魔物たちを殲滅して、アイダラが着地を上昇気流でフォローする。
言うまでもなくめちゃくちゃだ。
「……失敗するってことですか?」
「出来ないとは思ってないわ」
不満げな彼女にドロテアさんははにかんだ。
「私が自分の魔力で土魔法を使って一層分ごとに足場を渡します。一層分降りるごとに明かりをつけて魔物を誘引して、魔素を得たらまた一層分降りましょう」 - 558◆lRVJbhW.5o23/05/30(火) 00:01:23
「 う わ あ ぁ ぁ ぁ ぁ っ っ 」
「ちょっ……! ルエッティちゃん抱きつかないで!」
アイダラが下方向に向けて火の小魔法を撃ったので、さっきと違い周りがよく見える。
ルエッティはエルファイドにしがみつこうとして、逆に体制が崩れることをきらったエルファイドに振り払われそうだ。
ドロテアさんは弓と矢となる木の枝を両手に持って、赤い瞳を動かしている。
アイダラは自分の意見が通らなかったのが不満なのか、杖を抱きしめて口をへの字にしていた。
……そんな自分がさっきからおとなしいのは、ここのところできることがなくて主張しても意味がなさそうだからだ。
とりあえず流れに沿って大人しく胡座をかいたまま無言で落ちているが、俺は本当に役に立てるのか?
「大地(アース)」
ドロテアさんがひと言言うと共に、大穴の壁面から何本もの石の柱が飛び出してガタついた円柱面を作り出す。
……そういえば、魔法の詠唱が人によって違うことがあるのは何か理由があるのだろうか。今度アイダラに聞いてみよう。
「すぅ……突風(ウィンド)!」
太くはあるがそれ故に隙間の多い足場の下から凄まじい大風が吹き上げた。アイダラによる風のクッションによって、俺たちはフワリと着地する。
「ひくっ……ぅっ……ううぅ…………! ───っ!?」
よっぽど怖かったのか、しゃくり上げていたルエッティが自分の下半身に触れてパッと立ち上がった。
大丈夫。俺はなにも見なかったしなにも察しはしなかった。 - 559◆lRVJbhW.5o23/05/30(火) 00:06:29
「ふー……」
息を吐く。
大丈夫だ。必ずしも全滅させる必要はない。
適当に倒して、魔素を作って、アイダラに凍らせてもらった間に足場を壊して次に行けば/落ちればいい。
「……速攻でしすませて逃げるが勝ちだな」 - 560◆lRVJbhW.5o23/05/30(火) 00:10:05
今夜はここまで
たぶん明日は最下層到達まで展開跳びます
(魔物凍結後)
ルエッティ
「(ごそごそ)」
エルファイド
「? 早く行くよ!」
ルエッティ
「あっ、待っ、まだ穿ぁぁ ぁ あ あ あ っ っ ! 」 - 561◆lRVJbhW.5o23/05/30(火) 00:11:23
○今夜のおまけ
『魔』を産んだ天族は嘆き悲しんだ。その悲しみは永劫に亘った。
(教会経典原本より抜粋) - 562二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 09:18:26
朝あげ
- 563二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 20:28:57
保守
- 564◆lRVJbhW.5o23/05/31(水) 00:05:49
……………………。
(´・ω・) < 寝落ちてました。
今から始めるには遅すぎるので今夜はおやすみさせていただきます。
どうも保守ありです。 - 565◆lRVJbhW.5o23/05/31(水) 00:24:15
○今夜のお茶濁し
魔法の詠唱についてですが、また系統的に統一させようと思ってはいます。
とりあえず決まっていることは、『四属性はシンプルなエレメント名』、『治癒はキュアー』、『転移はジャンプ』、『技量値が三桁に行くと詠唱が変わる』です。
既にアイダラとルエッティで転移魔法の詠唱起句が違うと言う話はしていましたね。
例えば、土魔法は基本『土砂(ソイル)』ですが、精族やウリアの魔族、土魔法技量値100超えの魔法使いなら『大地(アース)』という詠唱になります。
「異世界なのに地球 アース とはこれ如何に?」
まあその辺りも込みで気長にお待ちください。 - 566◆lRVJbhW.5o23/05/31(水) 09:14:21
ちなみに落下時の反応
・甘戸
…なるようにしかならないのでほぼ無
・アイダラ
…着地の風に自信しかないので余裕
・ドロテアさん
…自分が土で足場を造るのしくじると
全員詰みなのでかなりピリピリ
・エルファイド
…純粋に死ぬ程怖いけど勇気を出してる
・ルエッティ
…自分の能力でどうにも出来ない状態
なので野鼠のように怯えてる - 567二次元好きの匿名さん23/05/31(水) 18:53:29
保守
- 568二次元好きの匿名さん23/05/31(水) 21:53:38
★
- 569二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 00:10:56
今日はお休みやで
- 570◆lRVJbhW.5o23/06/01(木) 02:11:48
頭ゆるくしてえっちなの書きたい……!!
保守ありですこんばんわ
残業でぐっでぐでになってました
それはもうやってしまったことでごめんなさいなのですが、明日夜勤が入ったので、明日の夜は物理的に来られません
というかこの回線に帰って来られないのでIP規制を受けて書き込み/保守をしに来れない可能性がとても高いです
運が良ければ抜け出せる間に自分でも保守できるか試しては見ますが、お手間ですがどうか明日はこのスレの保守をお願いしたいと思います
その代わり、金曜の夜は普段お休みですが今週は例外的に更新しようと思っています
すみませんが明日はどうかよろしくお願いします - 571二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 06:35:36
保守
- 572二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 08:49:50
あげ
- 573二次元好きの匿名さん23/06/01(木) 19:39:39
保守
- 574二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 06:14:42
保守
- 575◆lRVJbhW.5o23/06/02(金) 11:48:23
やぁぁっとこの回線に戻って来られましたー……!
保守してくださった方、ありがとうございました
案の定ずっとIP規制に巻き込まれていました
夕方過ぎくらいからぽつぽつ投げていければと思っています
予定通りには行かないかもしれませんがなんとか頑張ります - 576◆lRVJbhW.5o23/06/02(金) 12:26:15
はあ、それにしてもエロいのが書きたい……
今メンに限らずエロいのが書きたいしキャラを増やしたい……
とはいえ今は真面目なパート、頑張って抜けてしまいましょう
○土属迷宮の主・ファリスの行動を安価します
最下層まで降りてきた御一行への最初の対応を上げてください
安価は最大3つまで募集します - 577二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 12:29:44
突貫するかぁ
- 578二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 13:07:59
威圧
- 579二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 13:17:02
魔法で閉じ込めて隔離
- 580◆lRVJbhW.5o23/06/02(金) 13:27:54
ふわりと風が吹き上げて俺たちは最下層まで辿り着くことができた。
アイダラは当然とばかりに杖をついているし、ドロテアさんも気を張ってはいたが余力がありそうだ。
「……あでっ」
そんなことを考えていたら受身を取り損ねて背中から(短距離)墜落してしまった。
痛みに転がると、エルファイドが口を押さえながら青い顔をしていて、ルエッティはローブの裾を抑えながら赤い顔をしているのが見えた。
「よっと、着いた?」
俺が軽症で済んでいるのは、
エルファイドのようにきちんとした重みのある甲冑で身を守っているわけでもなく着の身着のままの軽装で、
ルエッティのように周囲の警戒や心配をするでもなくただアイダラとドロテアさんに介護されて下ろしてもらえたからだ。
働け。
役に立て。
少なくとも、ベットしてもらった手間の分は。
アイダラを探そうとして周囲を見渡した俺は、その男と目があった瞬間にここが迷宮の最深部であることを思い出させられた。
dice1d3=3 (3)
- 581◆lRVJbhW.5o23/06/02(金) 13:45:31
その男を見て、何かを思うよりも早く、一つの攻防とひとりの不発があった。
「すぅ……───、」
「大地(アース)」
俺たちが落下してきた部分を切り取るように最深部に結晶の壁面が持ち上がる。
その成長よりも速く、弓と矢を手に取った女が赤い瞳で射線を引いて1発の矢を放った。何の変哲もない木の枝は土壁を貫通し鉄壁に突き立つ威力で走り、男が伸ばした腕の袖口を破ったが皮膚に刺さることなく表面を浅く裂いて突き抜けた。
「───転(ワー ……っ、ぅ」
そうして、透明度の低い結晶壁に視界を阻まれて狙いをつけられなくなったアイダラが転移魔法の発動を諦めた。
ほんの5秒にも及ばない第1ターンの攻防は、土属迷宮の魔族に軍配が上がったのだ。 - 582二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 13:47:40
さすがボス
- 583◆lRVJbhW.5o23/06/02(金) 13:50:54
今100%自分が描くのではなく人と運に展開を委ねてみる実験をしています
さて、次手をどうしましょうか
誰が、なにをする、で最大三つまで募集します
禁止カードはアイダラが大規模使って結晶壁を抜く(密閉空間で大火力は味方を巻き込む)です - 584二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 20:22:56
エルファイドが武器で壁を破壊しようとしてみる
- 585二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 20:24:26
甘戸くんなら壊せるんじゃないか
- 586二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 20:24:49
テレポートで抜け出せば…
- 587二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 03:57:32
側面の壁抜き?
- 588◆lRVJbhW.5o23/06/03(土) 10:21:44
おはようございます
夜間の反動でぐったりしていましたごめんなさい
今日は長距離移動をともなう行動の予定があるので、外の回線が規制されていなければお昼ごろに次を投下して行こうと思います
dice1d4=3 (3)
- 589二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 17:37:52
ほし
- 590◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 00:35:56
結晶壁は最下層を2対8ほどに分けながら、境界に隙間を残さず完成していた。
「───アイダラ!」
「ごめんなさい狙いがつきません!」
つまり転移魔法で抜けることはできない。
転移は同一空間上でなければその効果を発揮できないのだ。
広ければ広いほどその威力を増す転移魔法に対して、隙間のない密室に閉じ込めることは有効な拘束手段となる。
ちらりとルエッティの方を見れば彼女も歯噛みしている。
───ガァンッッ!! という音が鳴ったのはエルファイドのメイスからだった。
渾身の力を込めて打ち込んだ攻撃は分厚い壁の表面を浅く削ったのみでしかない。
「硬い……!!」
反動で手を痺れさせたのか、エルファイドは少し右手を痛そうにしている。多少なりとも削れるとはいえ、あれでは打ち込み続けることは出来ない。
(行けるか……?)
自分の素手を見て拳を握り込む。
魔法を発動しようとする相手には有効らしいが、魔法で作られたものに有効なのか?
ともかく、やってみないことには始まらない。
腰を落として、左足を踏み込んで、右肩に力を入れて拳を振り切るその瞬間───、
「あれっ?」
───結晶壁が散開し元の大空間が視界に広がった。 - 591◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 00:55:34
「ふむ、少しばかり急な客であったからな。来場の用意が出来ていなかったため一時幕を引いた。許してもらおう」
土属迷宮の最深部である大空間。その中央に、やはりその男はいた。先ほどと変わっているのはその右手側に半径1メートル弱ほどの、大楯のような円盤が浮いていることだ。
「(大賢者ちゃん……)」
「(……はい)」
ドロテアさんとアイダラはなにやら示しあっている。エルファイドは無言のまま一歩前に出た。ルエッティは逆に一歩引きつつ、転移の間合いを測っている。
・・・・・
「定番だ。人族はそういうのにはあまり理解がないやもしれんが───、」
「転移(ワールド)!」
その口上を無視してアイダラが転移魔法を発動する。
技量値が高くなければ使えない、双交換の転移。先ほどドロテアさんが放って向こう側の壁に突き刺さった木の枝と、ドロテアさん本人が位置交換された。
俺のすぐそばで木の枝が地面に落ちるよりも速く、ドロテアさんは弓に矢をつがえて魔族の男に放った。
「───本当に理解がないな。まあ良いが!」
大型魔物であっても貫通しうる矢は、しかし魔族の男のそばにあった緑色の円盤に弾き飛ばされた。
「ほらアレだ。名乗っておかなければ彼らは己を何と呼んで良いか分からんだろ?」
パチパチと音を立てて円盤にエネルギーが集まっていく。それが『魔力』なのだろうと考えると共に、地下空間内で魔物の群れが出現した。
「では。魔族六家、ウリアより、ファリス=ウリア・ペンタクルム。己は貴様らを埋葬する!」
○召喚された魔物の数
大型魔物 dice1d3=1 (1)
中型魔物 dice1d5=4 (4)
小型魔物 dice1d7=3 (3)
- 592◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 00:57:14
というわけで明日の夜にはボス戦のシステム処理を行います
一晩で決着がつくとは思いますが、今夜はここまで - 593◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 01:20:26
Em.
大型魔物一体
体力値 dice1d1000=784 (784)
火力値 dice1d1000=84 (84)
中型魔物四体
体力値 dice4d100=88 97 64 67 (316)
火力値 dice4d100=3 21 69 59 (152)
小型魔物三体
体力値 dice3d10=5 7 4 (16)
火力値 dice3d10=6 5 6 (17)
ファリス=ウリア・ペンタクルム
体力値 dice1d1000=619 (619) +1000
火力値 dice1d1000=861 (861) +1000
(魔物が全滅するまで毎ターン攻撃の代わりに追加で魔物を召喚)
初期魔素値 dice1d5=4 (4)
甘戸涼真
攻撃力 dice1d1000=50 (50)
防衛力 dice1d1000=741 (741)
機動力 dice1d1000=21 (21)
(各値可変、魔族に対してのみ)
(魔物に対しては各値10分の1)
- 594二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 09:18:17
小型中型ばっかなのは救いか
- 595◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:13:24
ぼちぼちやります
ちょっぴり進め
At.1
甘戸攻撃力 50 ÷ 10 = 5
エルファイド攻撃力 21
ドロテア攻撃力 321
アイダラ大規模魔法
70 × 4 × dice1d5=2 (2)
- 596◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:21:37
784 - 560 - 321 < 0
5 - 5 = 0
7 - 21 < 0
「凍結(フリーズ)!」
アイダラが杖の先端を向ける。狙うまでもない体長の大蛇が、体の半分ほどを一瞬で氷漬けにされた。
そこをドロテアさんの矢が撃ち抜く。たった一瞬で、大型の魔物が魔素に還った。
「おらっ!」
「はぁっ!!」
俺とエルファイドはそれぞれ小型魔物を打ち据えて撃破した。
魔素発生量5 ターン交代
「うむ、ではこちらからも行かせてもらおうか」 - 597◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:28:41
Df.1
ドロテア防衛値 344
344 - 3 21 69 59 - 6 > 0
ドロテアにより受けきり。
中型魔物と小型魔物による攻撃はドロテアさんがうまく受け切ってくれた。
その背後ではファリスと名乗った魔族の男が追加で魔物を呼び出している。
ファリスの召喚魔物数
大型魔物 dice1d1=1 (1)
中型魔物 dice1d4=1 (1)
小型魔物 dice1d3=1 (1)
- 598二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 11:30:18
最低値!
- 599◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:33:17
Em, Add.
大型魔物一体
体力値 dice1d1000=685 (685)
火力値 dice1d1000=947 (947)
中型魔物一体
体力値 dice1d100=100 (100)
火力値 dice1d100=70 (70)
小型魔物一体
体力値 dice1d10=10 (10)
火力値 dice1d10=8 (8)
中型魔物四体(残存)
体力値 dice4d100=88 97 64 67 (316)
火力値 dice4d100=3 21 69 59 (152)
ファリス=ウリア・ペンタクルム
体力値 1619
火力値 1861
(魔物出現数最低値のため次のターンより参加)
- 600◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:35:03
甘戸涼真
攻撃力 dice1d1000=698 (698)
防衛力 dice1d1000=57 (57)
機動力 dice1d1000=101 (101)
(各値可変、魔族に対してのみ)
(魔物に対しては各値10分の1)
- 601◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:42:43
残存魔素5
At.2
甘戸攻撃力 698 ÷ 10 = 69.8
エルファイド攻撃力 21
ドロテア攻撃力 321
アイダラ大規模魔法
70 × 4 × dice1d5=2 (2)
「くっ……!」
攻防はあったがさっきからほとんど数は減っていない。
「もう一回さっきの撃ってくれ!」
とにかく今はアイダラが頼りだ。
数を減らさないとあの男に攻撃が届かない……!
- 602◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 11:53:45
魔素消費量4
685 - 560 - 321 < 0
アイダラが大型魔物を凍り付かせ、ドロテアさんが矢を射って確実に一体撃破する。
安定しているようでいて、実際は先ほどの焼き直しだ。
俺は中型の魔物を殴りつけるが、倒すつもりで打った攻撃で倒しきれずに体制を崩してしまう。
「はっ!!」
エルファイドが俺のすぐ後ろにいた小型魔物を撃破してフォローしてくれるが、今のペースでどうにかなるのか……?
魔素発生量4 ターン交代
Df.1
ドロテア防衛値 344
344 - 3 21 69 59 - 70 > 0
中型魔物による攻撃はドロテアにより受けきり。
- 603◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 12:00:48
「倒せるところから狙わせてもらおう。悪いな」
魔物の動きばかり見ていた俺は、ファリスと名乗った魔族を完全に視界から外していた。
右手側に円盤を浮かせたまま、左手を虫のように変じさせて男の手が俺の首へと伸び───、
(───あ、やっば……)
「アマトさん!!!」
済んでのところで俺の服の裾を掴んだルエッティによって転移させられた。
「ふむ。転移魔法の使い手は二人か。珍しいな」
アース、という詠唱と共に先ほどの結晶壁と同じ色の結晶が、今度は区切るための壁ではなく突き刺すための槍として持ち上がる。
転移で離れた位置に飛ばされた俺は、そのままルエッティを抱かえて線上攻撃を退避した。
残存魔素4
ターン交代 3ターン目以降はまた時間を空けて投下します。 - 604二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 12:02:07
生きてる〜
- 605◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 16:24:51
Em.
中型魔物五体
体力値 dice4d100=39 82 75 21 (217) 30.2 88 97 64 67 (346)
火力値 dice4d100=15 19 51 79 (164) 70 3 21 69 59 (222)
ファリス=ウリア・ペンタクルム
体力値 1619
火力値 1861
甘戸涼真
攻撃力 dice1d1000=392 (392)
防衛力 dice1d1000=886 (886)
機動力 dice1d1000=493 (493)
(各値可変、魔族に対してのみ)
(魔物に対しては各値10分の1)
残存魔素4
At.3
甘戸攻撃力
エルファイド攻撃力 21
ドロテア攻撃力 321
アイダラ大魔法
70 × 3 × dice1d5=5 (5)
- 606◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 16:41:46
1050 - 30.2 88 97 64 67 > 0
魔素追加量10
残存魔素量11
「凍結(フリーズ)!」
アイダラの大魔法が中型魔物の群れを氷漬けにする。
今度はドロテアさんの矢による止めも必要ない。凍りついた端からバラバラと砕け散っていくのだ。
ファリスは右手側の円盤で冷気から逃れているが、魔物は最後の一体まで撃破し尽くした。
「しっ!」
アイダラの大魔法の威力を見て狙いを変えたドロテアさんの矢がファリスの右腕を狙い撃つ。
「ぐっっ!!」
バランスを崩したファリスの左手側からエルファイドのメイスが殴りかかった。
直撃にしてはやや頼りない音ではあるが、ダメージは通っている。
「───大(アー ……、
「……捕まえた」
土魔法でまた結晶壁か、結晶槍かを出そうとしたファリスの左腕を、その素肌を、俺の素手が掴んでいた。
「───魔力が、貴様、…………貴様がァ!!」
「おおおらぁっっっっ!!!」
そのまま腕を引き抜く勢いでファリスの体を引っ張って、掴んだまま顔面を全力で打ち抜いた。
1619 - 392 - 321 - 21 = 885
- 607◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 17:02:51
Df.3
ファリス=ウリア・ペンタクルム
火力値 1861
甘戸涼真
防衛力 886
886 - 1861 < 0
戦闘不能
「痛いわ……ッッ、このッ!! 痴れ者がァァッ!!!」
確かに、魔力は封じることができていたらしい。
魔物の追加はないし、大規模な土魔法で全滅させられる可能性だってあったのだから、それが飛んでこなかったのは役に立てて良かったと思う。
けれど、そんなことは関係なく、ただただシンプルに、身体能力が違いすぎた。
ファリスは捕まれた左腕ごと俺の体を持ち上げると、そのまま地面に叩きつけた。
ひさしぶりに、自分の体の骨の折れる音が聞こえる。
むしろそれ以外が聞こえない。
どうなったかが分からない。
分からないことは、なんとか分かるので、死んではいないと思う。
「……………………ぁ」
攻防三度、血の味と一緒に笑いの息を吐いた。
現状、優勢だ。 - 608アイダラ視点◆lRVJbhW.5o23/06/04(日) 23:33:59
At.4
「あ、あ、あああああぁあぁぁぁぁぁ転移(ワールド)ぉぉぉぉぉっっっ!!!!」
双方向の転移によってわたしは手元の瓦礫と彼を交換した。背中から石床に、陥没ができるほど叩きつけられた彼の状態は詳しく診るまでもなく酷い。
(治癒、ち、治癒魔法を、魔素は、魔素は足りているから…………!!)
肋骨が砕けてその内側の内臓に破片が突き刺さり、溢れた血がこぼれている。慌ててしゃがみ込み、仰向けにした彼の胸元に触れる。
「き、治癒(キュアー)……っ」
わたしの治癒魔術は、内臓がやられていたり腕や足が取れていてもそれを治すことができる技量がある。……息さえあれば。
「───、」
血の気が引く。指先がつめたい。
死体の感触を思い出しかけて、単にその冷たさが自分の指だけのことだと思い知った。
……彼の体は暖かいし、治癒を済ませた胸元に触れれば心臓が動いている感触もある。
「───はぁぁ…………」
よかった。わたしが呼びつけたせいで彼を殺さずに済んだ。
とりあえず意識のない彼をこのまま放ってはおけない。いったん最下層内でも魔族の男からは距離を取った位置へと離れないと。
「はぁ……。転(ワー ───、」
「───っつづでぇ、やべぇ寝てたっっ!!」
「「いいっったぁぁっ!!!?」」
そんなことを考えて一瞬彼から意識を離した隙だった。突然状態を起こした彼とわたしの額同士が激突した。 - 609アイダラ視点◆lRVJbhW.5o23/06/05(月) 02:04:42
中途半端なところで止まっちゃいましたねごめんなさい
次で土属迷宮編ラストになると思います - 610◆lRVJbhW.5o23/06/05(月) 13:33:21
こんにちは、すみませんが今夜は更新できるかどうかわかりません
可能であれば夜遅くになるでしょうがちょっとでも進められるように頑張ります - 611二次元好きの匿名さん23/06/05(月) 20:08:18
保守
- 612◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 00:46:49
エルファイド攻撃力 21
ドロテア攻撃力 321
885 - 321 - 21 = 543
(甘戸は一時戦闘不能、アイダラは治癒魔法で攻撃権行使)
10秒ほど遡り……。
アイダラが転移魔法で甘戸涼真を手元に移動させると同時に、ドロテアは矢をつがえて放っていた。
彼女は精族の射手である。年齢は300歳を超えており、ベテランと言って差し支えない。
元来共感性が高く、他者の痛みに敏感な(いっそ過敏な)精族ではあるが、戦闘中に彼女の狙いが逸れることはなかった。
赤い瞳が見据える先は目標であるファリスの左手首。
当然のように、寸分違わず直撃する。
「ヅッッ、グゥ……!!」
エルファイドは、若手ながらも勇敢な前衛である。
火力についてはどうしてもこの場において一段どころか十段は落ちるが、だからと言って彼女は彼女の役割を放棄はしない。
左手に精族の矢を受けたファリスが一瞬痛みに気を取られた隙に、その頭部に向けて走りがけながらメイスを打ち込んでそのまま距離を取った。トリコロールカラーの鎧が音を立てている。
「……、」
この攻め場において役割がないのがルエッティであった。
彼女は魔法使いではあるが攻撃的な四属性を扱えない。
その代わり転移魔法によって、守りのターンにおける全体の弱みをケアできる立ち位置を確保することが重要であった。
「転移(ジャンプ)」
軽やかにタン、と跳んで向かう先は両者頭を押さえて転がっている甘戸涼真とアイダラの元であった。
「…………大丈夫ですか?」
「「いい痛っったい……」」
先ほど致命傷クラスの攻撃を受けた彼は、服に喀血の跡を残した程度で治癒を終えていた。
「どうしますか? 攻め時ではあると思いますけれど、追い込んで本気で反撃されると最悪崩落覚悟で本気で魔法を撃ってくる可能性もありますし───、」
暗に「一旦引きますか?」と問いかけるルエッティに、彼はおでこをさすりながら言った。
「いや、ここは勝ち切るだろ。作戦あるからちょっと聞け」 - 613◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 01:00:05
Df.4
ファリス=ウリア・ペンタクルムは追い込まれていた。
最も、ここは土属迷宮。
・・・・・・・・・・・
陥落数ならワーストワン。負け戦の勝ち方は心得ている。
(心臓を意識せよ。魔力は心臓の鼓動と共に身体に満ちる)
左手に接続した土魔法増幅礼装(ペンタクル)が彼の大規模土魔法を補助する。
最下層全体を結晶槍で埋める。
彼にはそれが可能だ。もちろん、技術的な話であって、この戦闘中にそれを撃てるのは初めての機会であるのだが。
チラリとある方向を見る。
・・・・・・・・・・・・
それが、二人とも固まって居ることを意識しながら、口を開いた。
「転移(ワールド)!」
・ ・・・・・
「で、あろうとも!」
転移魔法を扱う大魔法使いの女によって背後に送り込まれた人族の少年に向けて、土石を掘り進める螻蛄の爪を向けた。 - 614◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 01:12:39
分かっていた。
あの少年の素手に捕まれた瞬間より、魔力が体外へ流れ出し全身の動きが大きく鈍ってしまったのだ。
幸にしてそれは触れられている間のみの一過性のことであったが、十二分に脅威であった。
少なくとも、この追い込まれた状況から一発逆転で大規模魔法を撃たせないための戦略を取られることも分かっていた。
土属迷宮担当、ウリアの家は負け戦なら百戦錬磨である。
勝てずとも、土壇場で勝ちを切ってでも、確実に敵を倒す力が有る。
(攻撃は効いた、始めから変身した状態で殴りつければ、胴を貫ける───!)
ファリスの右腕が甘戸に向けて動き出した瞬間には、既に攻防の決着はついていた。
「転移(ワールド)!」 「転移(ジャンプ)っ!!」
先ほどまで少年だった人族が、短髪の少女と入れ替わった。
短髪の少女はそのまま転移魔法によってファリスの背後(最初に向いていた正面)へと抜けて、彼の死角から走って逃げていった。
At.5
甘戸涼真攻撃力 dice1d1000=489 (489)
エルファイド攻撃力 21
ドロテア攻撃力 321
- 615◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 01:22:03
543 - 489 - 21 - 321 < 0
(アイダラは転移魔法で攻撃権行使)
(転移魔法使いは───、)
珍しいパーティであったと思ってはいた。
それ以上の異常にかき消されてしまっていたけれど。
転移魔法使いが2人いるというのは、なかなかない。少なくともファリスの覚えの中には無かった。
精族の射手による矢が直撃する。
ああ、そういえばあの女、何度かここで戦った覚えがあるな。
人族の女の戦鎚が叩きつけられる。
大した痛みではないが勇猛さは評価できる。
そして、人族の少年の───、
「───そうか、貴様、"天人"か───!!」
「おおっっっらぁぁっっっ!!!!!」
握り拳が魔族・ファリスの頬に突き刺さり、壁面まで思いっきりに吹き飛ばした。 - 616◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 01:25:11
というわけで土属迷宮編完結して今夜はここまでです。
明日はエピローグを兼ねてパーティメンバーとの交流会やります。
誰とのエピソードを見たいか、
そういう気分なのでエル・ルエはそれぞれ【閲覧注意】も有り
ドロテア、アイダラは世界観についての話になるかなぁというところを踏まえて、誰との話が見たいかなど保守がてらに教えてくださるとその話を書きます。 - 617◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 01:49:34
土属迷宮のエピローグが済んだらいったん仕切り直しでどういうものが見たいかを尋ねさせていただきたいと思います
過程でキャラクターを一気に増やしても良いと思いますし、メンバーを絞ってちょっと爛れてもいいとも思いますし
とにかく本筋を慌てて進めるよりかは、いったん脇道に逸れてこの世界を大事に取り扱おうかなと思っています
とりあえずの『今、1が既に設定を決めている部分』についてはまたリストアップして投下しますので、世界観を作り上げていくにあたって、ご協力をよろしくお願いします - 618二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 07:15:20
そらまぁ最初はメインヒロインでしょう
- 619◆lRVJbhW.5o23/06/06(火) 08:52:20
おはようございます
コミュの大まかな中身の早見表貼っておくので参考にしていただければ
【エピローグコミュ早見表】
○アイダラ=サイドレヒ - 健全
→この世界の世俗について(王国に偏りあり)
・ドロテア - 健全
→精族の歴史について(全てを知っている訳では無)
・ルエッティ - えっち要素あり
→性癖の目覚めとちょっとしたデート
・エルファイド - えっち要素あり
→シンプルなお疲れ様ックス - 620二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 19:40:35
王手かかってるルエッティでいいやろ
- 621二次元好きの匿名さん23/06/06(火) 23:46:14
保守
- 622◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 07:37:45
おはようございます、めっちゃ寝落ちてました
エピローグは今夜更新する様に投稿させていただきます
まだ時間ありますので、619踏まえでこのキャラとの絡みが見たいっていうのはくださいね。
現状アイダラ→ルエッティでそれぞれ前半後半で行こうと思っています。 - 623◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 15:10:34
あげがてらアイダラとの話題を募集しまーす
今夜10時まで見ますので、ゆっくり挙げて行ってください - 624二次元好きの匿名さん23/06/07(水) 22:07:46
保守
- 625◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 22:26:38
アイダラとのお話の話題は特に出まされんでしたか……さてどないしようかな……
- 626◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 23:01:02
とりあえず迷宮が進んで本編が進行したので甘戸涼真の情報解禁しましょうか、そこからやります
メインキャラのバックボーンや世界観は大まかにこっちで決めていますが、それ以外はほぼふわっとしているので1としては安価で進行していきたいと思っています - 627◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 23:45:24
生ぬるい布に包まれたまま、繭のように動けずにそこに入れられた。
おくるみの中でなくとも生後数日も経っていなければどうにもできなかったとは思うけれど。
鉄の扉がパタンと、静かに閉められる。
人の行き交う喧騒に、埋めて隠すようにして自然な動作で殺された。
たった100円。
それが"名無しの少年"の棺桶の値段だった。 - 628◆lRVJbhW.5o23/06/07(水) 23:56:58
コインロッカーの中は、暗くて、狭くて、暑苦しい。
そこには何もない。
ともすれば、自分は生まれてくる夢を見ていただけで、ここはまだおかあさんのおなかのなかだったのかもしれない。
そんな勘違いは、臍でつながる物理的な絆とともにどこかに捨てられて置いてきた。
ていうか夢っていうならこれが夢だ。
第一俺はどの視点で俺を見てんだ。
コインロッカーのあの狭い空間の中で俯瞰しておくるみの赤ん坊を見えるわけがないだろ。
……そんな、幾度となく繰り返した自己追及をしてみる。
俺は知っている。
この夢は一度見始めたら最後まで続く。
泣きもせずおりこうに眠る/殺された自分を俯瞰しつつ、さまざま思う。
当たり前だけれど、これは夢であって記憶ではない。
誰しも、産まれた直後のことを覚えている人はいないだろう。
つまりこれは後から知った情報からして、昔の俺が想像した、きっとこんな感じだったのだというイメージだ。
……茶番極まりない。
そろそろかと思い目を逸らす。
閉じた暗闇に光明が差し、何やらうるさい声がし始めた。
聞こえてくる言葉に意味はない。それを読み取れない。
けれど見える服装からそれが若い男の駅員であると、今の俺は理解できるし、きっと昔の俺は解釈したのだ。
ここに来て、赤ん坊が泣き出した。
駅員の手袋で包まれた手によって取り上げられる。
暗闇の中から歩いて行けない自意識がそれを見送った。
ああ、ともすれば、彼は今。
この、鉄の子宮から産まれたのだ。 - 629◆lRVJbhW.5o23/06/08(木) 00:03:26
…………朝だ。
……朝日だ。まっとうな光だ。
「ぅ……」
思い返せ。あれから、そう。
迷宮で魔族の男を倒して、帰りはスローペースに迷宮を登って。
「んで、精族の村に帰ってきて、今起きたんか…………」
人恋しい。
ぼうとする頭のまま、起きあがろうとして股座の山に気がついた。
別に欲情しているわけでなく、寝起きがそうだというだけのことなのだが。
「……ん」
少しだけごろんと寝転び直した。
もう少ししてから外出しよう。 - 630◆lRVJbhW.5o23/06/08(木) 00:15:20
今夜はここで止めます
>>623は引き続き募集中ですのでよろしくお願いします
- 631二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 08:00:24
蛇口わかっちゃった話でもするか
- 632二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 18:45:29
体調とか…?
- 633◆lRVJbhW.5o23/06/08(木) 21:57:07
すみません頭バリ痛いので早寝させていただきます
話題挙げてくれてありがとうございます
反映させて更新したいと思います、今夜はお休みなさい - 634二次元好きの匿名さん23/06/09(金) 07:17:01
保守
- 635二次元好きの匿名さん23/06/09(金) 17:39:45
保守
- 636二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 02:49:42
深夜保守
金曜日は定休やったね - 637二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 10:30:25
保守
- 638◆lRVJbhW.5o23/06/10(土) 15:41:25
すみません保守ありです。
今夜は更新できる確率の方が高そうなのでアイダラとのコミュを投下したいと思います。 - 639二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 23:46:35
保守
- 640二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 23:47:12
★
- 641二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 08:35:56
朝上げ
- 642二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 19:54:45
ほ
- 643二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 22:24:14
今日もなしか
- 644二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 01:19:35
夜保守
- 645二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 09:01:35
朝上げ
- 646◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 19:07:19
今日は投下予定
やっと時間作れたし今夜こそは…… - 647◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 20:21:27
しばらくして気分がマシになったので、外を出歩くことにした。昼前の精族の村は木漏れ日がちょうど良い照明になっている。
「あっ、アマトさん!」
「おう」
アイダラに呼ばれて短く返事をした。彼女はパァ、と表情を明るくしてから周りをきょろきょろとして、駆け寄ってきた。
「もう気分は大丈夫なんですか?」
「…………」
「治癒魔法では無くなった血を補充することは出来ませんからね……」
「あ、あー、うん。それは全然大丈夫」
そうか。そういえば魔族の男を倒した後、迷宮を登って戻る時にはエルファイドやルエッティにかなり助けてもらったような気がする。
後でお礼を言い直しておかないと。それはそれとしてアイダラの勧めで鉱石造りのベンチに腰掛けることにした。
「ギルドへの報告はわたしが転移で済ませておきました。ステージ5以上の役員クラスが確認に来て、迷宮踏破の証明になります!」
そんなことを考えている間にもアイダラは両腕を小刻みに振りながら話し続けている。
「エルダーズ撃破の証明も合わせれば、これはもう名前が残るレベルなんですよ!」
「ふーん、たとえば、王国の爵位が与えられたり?」
何気ない返しをしたつもりだったが、アイダラは先ほどまでの興奮ぶりが嘘のように落ち着いてしまった。
実につまらなさそうにアイダラは話す。
「そうですね。王国の一等地はもう残っていませんけど、業績で言えば内地に5代は遊んで暮らせる財産とお屋敷を貰えるレベルです」
「報償のラインとしてはその辺りが妥当ですね」
ふと、彼女が顔を覗き込みながら問いかけてきた。
「多分貰えますけど、アマトさんは内地で住んでいたいですか?」 - 648貴"族"は誤り ◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 21:03:49
アイダラはさらにずいと顔を寄せてくる。
「この世界における人界のものはだいたいが内地に集まってきます。王家や貴家の住む中心部であれば、欲しいと思って手に入らないものはないでしょう」
「魔法無しで蛇口から温かい水を出せたり、大型魔物であっても攻めきれない城壁であったり、集落から納められる作物であったり、暇を持て余した王家貴家が書いた為になるのかならないのかよくわからない学問書だったり」
……区切るたびに寄ってくる。
ていうか近い、近い!
(……いらない、って、言って欲しいんだろうなぁ)
これは『それを持っている人』が、『それに価値を認めていない』という証明だ。
けれど勝手に呼びつけておいた手前、報酬を貰える権利を得たならそれを邪魔するべきではないと言う理性が働いているのだろう。それにしては圧が強いが。
そして、それはそれとして───、
「……隠してるんだと思ってたけど?」
「いいんですどうせ公然のなんとやらですから」
───さあ答えろと言わんばかりの青い瞳だった。
「ふー……。別に」
「別に?」
「お金も家も、貰えるなら嬉しいけど。別に」
「どうして?」
「いや、『助けて』って言われたからこっち来たのに、だって内地住んだら助けられないじゃん」
目的を忘れては行けない。
俺は助けてと言われたからこんなところまで呼ばれてきたのだ。
戦う理由があるのなら、引っ込んではいられない。 - 649甘戸は貴族呼び可◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 21:09:07
「それはそれでいいんだけど。今回の件で王様とかお貴族さんとかからなんかあるならお前ん家行かせろな」
「うっ……」
「あっという間に距離取って目ぇ逸らしてんじゃねぇよ」
「いた、痛いっ、帽子つぶれるから頭はやめてくださいっ」
アイダラとのコミュが終わったところで一時中断
11時過ぎあたりに戻ってこられたら今度はルエッティとのコミュ投下しますね - 650◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 21:32:54
心身に余力があるうちに『既に1の中で決まっている設定』だけ書き留めておきますね。
○甘戸涼真のバックボーンと精神構造
○アイダラ=サイドレヒの実家と家族
○王国、教会、ギルドそれぞれの設立経緯
○第一次戦役と第二次戦役の経緯と決着
○龍族の戦闘能力
○鍛族と龍族との関係
○魔族水魔法担当家系と魚族との繋がり
○1年前の転移迷宮踏破から壊滅の経緯
この辺以外はだいたいフワッとしてるので安価の力を借りつつダイスに諸々を委ねたいと思っています。
何でもかんでも詰められる実力は残念ながら1にはありません。
特にキャラを増やすときこそ、ぜひお力をお貸しください。 - 651ルエッティ視点◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 22:39:26
ボクが冒険者になったのは、農夫だった両親が魔物に殺されたからだった。
集落の中で割り当てられた土地を、女の子ひとりでは扱いきれない。身寄りのなくなった子どもが、子ども同士仲が良いことが前提で婿や嫁になるために引き取られることはあるけれど、そのときボクにはご縁はなかった。
両親の使っていた手鎌を使ってみたこともあったけれど、小柄なボクでは魔物には全然歯が立たなくて結局魔法使いになった。
ステージ1になった冒険者はステージ2になるまでに半分は死ぬと言われている。
けれど、そういう需要を満たすというか、先輩であるような女冒険者からはとある男のパーティーに入ることを考えてみるように言われた。
その男は毎年毎年ステージ1の女の子を集めては、昼に冒険者としての基礎を教えながら、夜には女性として求められる術を教育していた。
検討の末、ボクは彼の元で一年間生き残らせてもらうことを選んだ。
結果としてボクはステージ2に生きて到達し、転移魔法を覚え、ボクの女の使い方を学んだ。
財産がないということは、食べる着る棲むのうち着ると棲むに重くのしかかる。
食べ物は王国の城壁の外であれば溢れるほど収穫できるが、着る物は特に冒険者のものだと王国の中で作ることの方が多いし、棲むにしても故郷がない。
ステージ1になるとき、集落を出る際に土地を返す代わりに貰ったお金で買った赤色のローブはどれだけ着古しても一張羅だ。
ステージ2でいる間、誘ってあるいは誘われて侵入り込んだ男性の寝室がボクの家だった。求められると居ていいんだと思えて奉仕後の心地よい疲労と共に熟睡できた。
ボクがステージ2である間に、ステージ1に入ってきた大魔法使いが居た。
彼女はとても言い尽くせないほど天才で、ステージ3のパーティから何度も何度も誘われてはその時ばかりのメンバーとして加わっていた。 - 652二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:40:54
アイダラは天才だからね
- 653ルエッティ視点◆lRVJbhW.5o23/06/12(月) 22:48:16
今夜はストップします。
頭痛の兆候が出てきたので早寝します。
それとルエッティパートはなんかシリアスっぽい感じではじまりましたが交流始まったら頭ゆっるゆるなのでご了承ください。 - 654二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 07:47:24
朝上げ
- 655二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 12:23:15
補助
- 656◆lRVJbhW.5o23/06/13(火) 22:12:40
1です。
頭痛キツいので今夜はおやすみさせていただきます。 - 657二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 08:06:09
保守
- 658二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 20:05:03
保守
- 659◆lRVJbhW.5o23/06/14(水) 23:11:09
IP規制だいきらい
本気でもうダメだと思いました。目の前で落ちると思いました。ありがとうございます。
今夜は付き合いでアルコール入って文章きちんと書ける気しないので進行見送ります。
ルエッティ
「いつまで下スースーさせてればいいんですかね」
ごめんなさいね。 - 660二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 07:51:55
保守!
- 661二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 10:51:22
念のため午前上げ
- 662二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 20:31:50
今夜は10時半から始めます
- 663◆lRVJbhW.5o23/06/15(木) 23:42:45
遅れましたが進めていきます
アイダラと別れてから精族の集落をしばらくフラフラしていたが……。
(あれは…………ルエッティだよな?)
普段の少し着古した赤いローブではなく、精族風の身軽な服を着ていたので見逃しそうだった。
加えて通りから外れたところできょろきょろと周りの様子を窺っている。ああ言うところをどこか野ネズミのように感じてしまうが……。
(そんなふうにしてるからなんかこっちも隠れて様子を伺った方が良いのかなとかなるんだよな) - 664二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 23:43:10
はじまた
- 665◆lRVJbhW.5o23/06/16(金) 00:02:31
精族の衣装は染めた麻の布からなっていて、流石に元居た世界のものとは比べものにはならないけれど、軽やかな印象には違いない。
(普段と違う服着てるから恥ずかしいんかな……?)
正直確かに着られている感はあるけれど、そこまでおかしいとも思わない。
というか俺もいつまで隠れて見ているつもりだ。
早く声をかけて引っ張り出してやればよいのだ。
「おーい、何やって───、
「……………………えっ?」
「───は?」
俺が声をかけた時、ルエッティは(彼女にしては珍しく)緑色の短いスカートの中に手を入れて下着を指にかけ下ろしていた。
「……………………穿(は)?」
見つかる前から紅潮した顔は、羞恥ではなく期待や興奮を表しているものであるとよく暴露していて、
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
要するにコイツミニスカノーパンで出歩こうとしていたのであった。
「〜〜〜ッッッ、転移(ジャンプ)ッッ!!」
「はいタッチ。それだめよ」 - 666◆lRVJbhW.5o23/06/16(金) 00:20:43
取り押さえた犯人の供述によるとこう言うことらしい。
どうもこの犯人は最近とんでもなく怖い思いをし、下着を濡らしてしまったそうだ。
それは知っていた。
あえて突っ込むことではないし気付いたとしても黙っていた。
ただその後着替える間も無くまた自由落下する羽目になっていたことには俺も気がつかなかった。
仕方なし、犯人はダメにしてしまった下着を脱ぐのみで、履き直すことができなかったのだそうだ。
「…………つまり何か?
お前、最深部に到達した時も、そのまま戦闘開始した時も、俺が重症食らってアイダラに治療してもらってた間も、最後の方で俺とアイダラとお前とでかっこよく転移コンボキメてた時も、
ずーーーーーーっと、ノーパンだったの?」
ルエッティは両膝を屈して両手のひらを地面につけながらうなだれていた。
「んで、なんかちょっと後からじわじわ目覚めちゃったから、冒険してみようと思ったわけ」
項垂れたままのルエッティがこくんと首を縦に振った。よく見えないが耳の先まで真っ赤な辺りひどい顔をしていそうだ。
「えぇ…………」
普通に引く一方で、どこか背筋にゾクゾクとしたものを感じる。先日はそう言う気分にならなかったが、誘惑されたこともあってかルエッティに関しては少し意地の悪い心持ちが湧いて来る気がする。
「……、っ。…………」
「ちょっとキてんじゃねーよ」
「あぅっ」
跪いたまま内腿を震わせはじめたルエッティの頭を軽くチョップした。
さて、このまま何もなしと言うのは自分でもつまらないし、そもそも彼女の"お楽しみ"を邪魔する形になったのはこちらであるし。
これからどうしてくれようか。
【安価募集:ルエッティのノーパン羞恥】 - 667◆lRVJbhW.5o23/06/16(金) 00:23:41
今夜はここまでとします。
他人に求められる技能としてテクだけ身につけた女の子のはじめての自分のためだけの性癖と書くとなんかちょっといい話風? - 668二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 08:08:00
可哀想な女の子がただの変態になっちまったなぁ!
- 669二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 08:12:17
露出狂を喜ばせるとか…外に出て口で抜いてもらうかとかしかない…
- 670二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 17:39:12
このレスは削除されています
- 671二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 23:58:46
保守
- 672二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 07:34:34
保守
- 673123/06/17(土) 11:39:41
今夜は遅め更新となります
- 674◆lRVJbhW.5o23/06/17(土) 23:02:47
やっとメイン回線に戻ってこられましたー……。
頑張って投下はしますが今夜はルエッティえっちパートの入りのみで。
その代わり明日はお昼から更新しようと思っているので、その時その場にいらっしゃれば行動安価にお付き合い頂ければと思います。 - 675二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:03:25
わーい
- 676◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 00:51:33
- 677◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 01:02:49
というわけでお外でお口に決まったところで今夜は寝かせていただきます。おやすみなさい。
希望があったら明日始まる前にでも書き置いてくださいねー。 - 678◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 01:34:33
○おまけ
・ルエッティの回想で触れてるキャリーおじさん
ギルドの年間死者の大半を占める一年目から二年目の間に女の子3人を選んでパーティを組み、冒険者として生き残るための技能を教えてくれるおじさんです。
前衛、後衛の立ち回りや平常時から戦闘時への移行で心を配るべきポイント、他にも不適正なジョブから適正ジョブへの変更などさまざまなことを一年かけて仕込んでくれます。
ガッツリ身体目当てですが、一年間の保護と指導に求める報酬がこの世界ではあまり貞操観念が発達していないという前提で性的なもののみ、
また農産物が価格割れを起こすレベルのチート土壌の人界で『危険を冒す者』なんて職業を選ばざるを得ない子たちの立場などもあり、寄る辺無く自立を余儀なくされた少女たちが先輩冒険者から紹介されて毎年パーティ組みを依頼しています。
選考は主に彼の性癖と見込みによって行われ、『好みの体格』、『見込みがある』、『ほっといたら死にそう』の3枠を毎年10数人が取り合います。ちなみにルエッティは不適正な前衛志望で『ほっといたら死にそう枠』でした。
10年以上定員を割ったことはなく、このキャリーを初めて以来彼がパーティメンバーを死なせたこともありません。ギルド的にはどうなんだと思うところもありますが死亡率低減の実績を出し続けているので黙認されています。ちなみにおじさん呼ばわりの老け顔ですが30代半ばくらいです。どのみちロリコン。 - 679◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 11:48:32
13時ごろから投下・進行しようと思いますがその時間に居られそうという方はハートを押してくださると助かります
- 680二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 13:04:49
というわけで初めていきますよ
○口でしてもらうまでの流れは?
具体的な周囲の環境を先着1で募集 - 681二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 13:09:15
露出したまま外に行って路地裏(ちょっと歩けば人がいる)
- 682◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 13:30:18
いつまでもこうしていても仕方がない。
「ほれ行くぞ」
「あぅ、ああっ!」
項垂れていたルエッティの腕を掴んで立ち上がらせた。ルエッティは急に動いた拍子に翻るスカートの裾を抑えながら俺に引っ張られていく。
「どこに……」
「良いから良いから。外がいいんだろ?」
精族の村は木立の中にポツポツと家が建っている程度なので程よい場所はあまりない。
数少ない、木とどなたかの家の壁とで入り組んで隠れた場所にルエッティを連れ込んだ。
「あ、あのっ、したくなったなら宿の方でいくらでも───、」
「でも、お前はさっきノーパンで出ようとしてたじゃん」
「そ、それはひとりだから」
「でも俺に見つかっちゃったじゃん」
奥まった空間に押し込むようにして、小さな体を両腕で隠す。
「それとも、他の男の人に見つかったらどうするつもりだったの?」
「そ、それは……」
いわゆる壁ドンのような姿勢だがどちらかというと恫喝しているような仕草になっている。
外から見たら酷い絵だと思う。
俺に覆い隠されたルエッティが頬を染めて内腿をもじらせているのが見えていなければ、だけれど。
- 683◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 13:32:41
○『本編』開始前にルエッティにさせたいことは?
精族は五感に優れ、特にアホほど耳がよいことを踏まえた上で募集、先1 - 684二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 14:02:01
性器を弄って喘ぎ声を出させながらどれだけ近くに人がいるか感じさせる
- 685書いていきますね◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 14:10:54
- 686書いていきますね◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 14:51:43
- 687◆lRVJbhW.5o23/06/18(日) 15:15:56
ちょっと休憩兼ねて別のやっておかないと行けないことをしてきます
夜に続き書いてルエッティパート締めかと思われます - 688二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 15:32:45
やっぱり一回口にも出す!
- 689二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 21:05:58
保守
- 690二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 02:33:44
深夜上げ
- 691二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:03:43
保守
- 692二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 19:16:03
保守
- 693◆lRVJbhW.5o23/06/19(月) 19:17:49
今夜は10時から11時の間で>>686の続きを書いて投下します
- 694◆lRVJbhW.5o23/06/20(火) 01:51:10
実はちょっぴり686のssが伸びています
エッチなの書くのエネルギーを使うので伸び率にムラが出るのが良くない
安価で行動を募集しながらTelegraphを用いる場合はこうして一つのTelegraphを伸ばしていく方式を取ります - 695二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 08:04:39
はい
- 696二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 18:45:38
保守
- 697◆lRVJbhW.5o23/06/20(火) 20:18:12
- 698二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 20:59:04
町人「なにやってんだこいつら…」
- 699◆lRVJbhW.5o23/06/21(水) 01:01:37
バレてないから……セーフだから…………!
ここいらで一旦キャラシの整理なんかをやりたいと思っています
明日はおそらくその更新になると思われます - 700二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 09:26:00
朝上げ
- 701◆lRVJbhW.5o23/06/21(水) 14:42:29
とりま回線が生きてるうちに
○迷宮突破による親愛度増加判定
dice4d10=10 1 9 7 (27) +10
・アイダラ、エルファイド、ルエッティ、ドロテアの順
○アフターでの個別イベントの親愛度増加判定
dice2d10=6 9 (15)
・アイダラ、ルエッティの順
○次のイベント候補
1:エルダーズ撃破による功績で王国内部にお呼ばれ
2:ギルドに戻って人脈作り(キャラクター増やし)
3:未決定(安価による募集)
- 702二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 21:18:31
保守
- 703二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 03:04:20
深夜あげ
- 704二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 12:21:13
保守
- 705◆lRVJbhW.5o23/06/22(木) 23:54:15
どうもこんばんわ。
最近お休みばかりでごめんなさい。
ちょっと今週末に一区切り、来週末にも一区切りで別件の山場がありますのでこの低速を継続させていただきます。
スレ落とす気は無いのでどうか再会時にはお付き合いいただけると幸いです。 - 706二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 10:15:16
あげ
- 707二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 21:54:37
保守
- 708二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 04:36:30
ほ
- 709二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 15:28:24
ほしゅ
- 710二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 00:00:37
夜保守
- 711二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 11:01:21
ほ
- 712二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 21:52:17
保守
- 713二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 08:33:06
朝上げ
- 714◆lRVJbhW.5o23/06/26(月) 19:27:41
今夜は時間が取れたので現状整理をします
- 715二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 21:14:25
生きてる!
- 716◆lRVJbhW.5o23/06/26(月) 23:33:15
ああああ時間がやばい間に合わない
○親愛度増減整理
アイダラ…18+9+20+6=+53
エルファイド…5+10+11=+30
ルエッティ…8+5+19+9=+41
ドロテア…+12+2-10+17=+21
イコールの向こう側が初期値と合わせた現状の実数値です。
アイダラが50超えたので実家解禁(王国に入った際実家に入れてくれる)。
親愛度は基本累積加算ですが何かお辛いことがあると減ります。ドロテアさんのマイナスはアイダラのために花摘みに行ったアレが原因。 - 717◆lRVJbhW.5o23/06/26(月) 23:38:11
アイダラ以外は50超えたらなんかいいこと起こしましょうか。
基本は安価で募集します。
みたい展開(したいこと)を受け入れてくれる好感度、というような感じで。
ところでパーティメンバーって交換します?
クビってわけではなくて、新しいキャラ作って交代で入れるか(一旦交換される子は別行動)って話なのですが。
別に(ファンブルヒカナキャ)いなくなるわけでなし、教室内の席替えみたいなイメージで解釈してください。
需要があれば一方その頃で別行動してるパーティメンバーの話も書いていいと思っています。 - 718二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 00:22:57
★
- 719二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 10:50:53
ほしゅ
- 720二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 19:55:06
ほしゅ
- 721二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 01:13:37
夜保守
- 722二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 06:51:44
新キャラが見たいと思う反面…
- 723二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 09:44:09
あげ
- 724二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 18:55:26
保守
- 725二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 02:10:49
深夜あげ
- 726二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 10:08:44
保守
- 727二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 15:44:38
保守
- 728二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 23:42:48
保守
- 729二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 10:31:24
保守
- 730二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:56:32
念のためあげ
- 731二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 00:34:39
ほしゅ
- 732二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 04:39:29
早朝ほしゅ!
- 733二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 16:14:01
保守
- 734二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 00:20:27
保守
- 735二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:17:23
保守
- 736二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:12:44
保守
- 737二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 23:55:36
このレスは削除されています
- 738◆lRVJbhW.5o23/07/03(月) 03:13:00
- 739二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 09:50:15
あげ
- 740◆lRVJbhW.5o23/07/03(月) 21:07:36
- 741◆lRVJbhW.5o23/07/03(月) 23:59:26
差し当たっては甘戸くんとアイダラのパーティの次の行き先を募集しておきたいと思います。
リハビリ進行ですので募集数に特に限りは設けません。上がったものの中からいずれかを採用しようと思います。あるいは短期であれば順番に回収しても良いかなと思います。 - 742◆lRVJbhW.5o23/07/04(火) 09:58:18
午前あげ
- 743◆lRVJbhW.5o23/07/04(火) 21:45:02
夜あげ
- 744◆lRVJbhW.5o23/07/05(水) 09:09:23
朝あげ
- 745二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 19:42:55
次の行き先ってどこがあるんや…?
- 746二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 20:10:55
- 747二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 03:53:47
保守
- 748二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:08:02
保守
- 749二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 20:15:09
保守
- 750◆lRVJbhW.5o23/07/07(金) 00:03:44
- 751二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 08:05:23
教会いきてぇなぁ!
- 752◆lRVJbhW.5o23/07/07(金) 19:04:48
教会は人界の真ん中西寄りの本部を中心に各集落に支部が点在しています
機能としては『宗教』+『病院』+『学校』の三要素をざっくりまとめたものですね
読み書きができなければ経典が読めませんし、治癒魔術は教会が術師の育成ノウハウを握っているのでこの世界における病院でもあります
肺がバーストしたアイダラを担ぎ込んだのも教会でしたしね - 753◆lRVJbhW.5o23/07/08(土) 00:37:01
そいじゃ大まかには次のお話は教会関連で進めようと思います
- 754◆lRVJbhW.5o23/07/08(土) 11:04:30
あげ
- 755◆lRVJbhW.5o23/07/08(土) 22:36:49
あたま
いたい
ちょっとでも前進するために参加メンバーだけサイコロを振って決定しておきます
本格進行はまた告知します
○教会編メンバーダイス dice1d3=2 (2)
1:甘戸、アイダラ、ドロテア3人
2.3:現メンバーそのまま5人で
- 756二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 10:36:17
ほしゆ
- 757二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 19:40:24
保守
- 758◆lRVJbhW.5o23/07/10(月) 01:20:32
○通知
火曜日、夜8時より新編進行します
メンバーは現行を続行(新加入は無し(現状))
教会関連なので神話の方向から掘り下げる予定です - 759二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 09:44:57
保守
- 760二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 21:38:59
保守
- 761二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 05:44:00
朝あげ
- 762二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 16:33:35
夕方あげ
- 763◆lRVJbhW.5o23/07/11(火) 20:17:56
精族の村で2週間ほど過ごしてから、俺たちは次の目的地へ移動を始めた。
〜 〜 〜 〜 〜 〜
「教会へ行きましょう」
アイダラがそう方針を提案したためだ。
「土属迷宮を踏破したのだから、先にギルドに戻っておくべきなのではないか?」
「エルダーズを討伐できたことに関しても、王国に報告した方がいいと思いますけど……報酬ものですし」
ちなみに俺はここでは静観だ。
ドロテアさんも口は出していない。
「ギルドの上には既に話を通してありますので大丈夫です。王国は……後回しでも問題ありません」
「そこまで優先して教会に行く理由って?」 - 764◆lRVJbhW.5o23/07/11(火) 20:31:05
「教会は、王国やギルドと同じく戦力を保有している人界の組織のひとつです。ですが、基本的に彼らの戦力は他と連携したりしないのが常なんです。
彼らは個人個人が突出した代わりに少数精鋭なので、強力である一方当てに出来ない部分が問題なんですが……」
「だから実績のあるチームがおっきな組織ではなくて個人としてコネを作りに行って教会と協力できる形を作れないかってことな」
たしかに、筋は通っているように思える。
簡単に言えば仲間作りの延長であるのだから。
〜 〜 〜 〜 〜 〜
「……というわけで教会の本部の近くの集落まで跳んで来たわけだけど」
北を向くと野の向こうに巨大な尖塔が既に見えていた。
集落と集落の距離感ほどは離れているはずなのに、教会の本部らしい場所は目で見てとれる。
「でかー…………」
「まずはそうですね」
○一行への教会へのアクション、或いは教会からの一行へのアクションを募集します
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