【閲覧注意】ここだけ或人×祢音メインCPスレpart6【クロスオーバーSSメイン】

[1 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:09:28]

こちらはあにまん限定の或人×祢音のSSをメインとした高橋悠也脚本の仮面ライダー(エグゼイド、ゼロワン、ギーツ)のクロスオーバーSSを主に投稿したりするスレです
SS投稿したい人がいるかなと思い立ててみました
反応が悪ければ消します
※苦手な方はブラウザバックをおすすめします

[2 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:10:16]

荒らしが湧いた場合には相手にせず管理人にお問い合わせのほどお願いします
私も削除できる環境にいる場合すぐ消すようにさせてもらいます

また展開によっては苦言を申したくなることとあるかと思いますが苦言のレスはおやめください（もちろん或人×祢音スレでもおやめください）
そういったレスもこちらで消させてもらいますことをご了承ください

お伝えし忘れましたがスレ画はとりあえず前のを使用させてもらいます

[3 1 23/05/12(金) 20:27:54]

キャラ紹介は申し訳ございませんが他の方がお願いします

[4 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:46:37]

登場キャラ

・飛電或人
ご存知、(自称)元爆笑お笑い芸人の飛電インテリジェンスの社長。祢音とお見合いで知り合い、その後祢音TVの最中にいつものように逃げている祢音を助けてから(或人目線では)お友達に。なお彼に恋は十年早いぐらい鈍感だったりするが……？

・鞍馬祢音
ご存知、セレブインフルエンサー。お見合いで或人と知り合いになり、その後いつものようにジョンとベンから逃げていたときに或人に助けてもらったのと自分の夢を応援してくれたことがきっかけに恋に…。なおアプローチはすべて或人が祢音を妹感覚で見てくるため失敗する。お酒に弱い。そして2スレ目ではアーク堕ちしちゃったことも…。まぁ或人が助けてくれるんだけどね！出生の秘密が明らかになったが或人や皆に支えてもらえたぞ！だが出生の秘密にまつわる秘密が暴露されてメンタルボロボロだが立ち直ったぞ‼︎

・我那覇冴
ご存知、今年に入ってのデザグラのゲストライダーであえなく脱落しちゃった人類最速。あるときにヒューマギアを購入したこととそれによる戦いによって或人と出会い彼に恋をする。しかし素直になかなかなれず妹と弟達に慰められる。なおこちらもお酒に弱い。4スレ目より記憶が戻る。滅を拾う。

[5 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:47:16]

・刃唯阿
ご存知、A.I.M.S.の隊長。下の奴らがやりたい放題のため胃痛枠になって3スレ目では遂に幼児退行する。なお祢音達の恋は素直に応援しているためサポートする。最近はソルド20のことが色々心配。

・天津垓
ご存知、1000%な社長。祢音達の恋を知って全力サポートだが基本的には唯阿から見るとやばいためツッコまれる。真面目なときもある。

・檀黎斗
ご存知、神にしてゼロワン世界で復活した人。最近永夢達に復活がバレしばかれるが何かを企んでいる様子。

・イズ
ご存知、或人の秘書。恋愛の応援があれすぎる…。戦闘に参加することもある。

・腹筋崩壊太郎
ご存知、お笑いヒューマギア。アスリートということから冴応援派。

・縁結びマッチ
ご存知、結婚相談ヒューマギア。恋愛のサポートをするが或人がアレなため頭を悩ます。

・ソルド9
ご存知、ソルド兵。唯阿の部下。冴派だが恋の応援がやりたい放題。

・ソルド20
同じく、ご存知、ソルド兵。唯阿の部下。こちらは祢音派だが以下同文。

・我那覇澪、潤
冴の妹、弟。こちらでは妹はしっかり者、弟はお調子者。恋愛でうまく行かない姉に苦労する二人組…

[6 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:48:19]

・宝生永夢
ご存知、聖都大学付属病院の小児科医。怒らせたら怖い。
何か重い過去がある様子。

・鏡飛彩
ご存知、聖都大学付属病院の天才外科医。院長の息子でドライな性格だったが、景和と打ち解ける。デザグラスポンサーの問題が浮上してしまうが何とか解決。

・花家大我
ご存知、元聖都大学付属病院の放射線科医。今はゲーム病専門の開業医をしている。ある事情から1人で抱えこみがち。とある経緯から祢音派。

・九条貴利矢
ご存知聖都大学付属病院CR所属の監察医。嘘つき。とある理由からベロバ側についたふりをして案の定離反。道長の離反のきっかけを作る。ベロバ側からしたら荒らし混乱嫌がらせの元。いい関係の女医さんがいる。

・西馬ニコ
ご存知、大我の翻訳係。天才ゲーマーNとして有名。祢音との交流もある。

・八乙女紗衣子
ご存知、聖都大学付属病院の再生医療のリーダーを務める女医さん。美人と病院では評判。
過去に色々あったらしいが貴利矢に救われた様子。共鳴反応について何か気づいた様子で研究に協力してくれる。
色々アドバイスしてくれる大人の女性。

[7 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:49:30]

・浮世英寿
ご存知、スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ。出番が大分増えたが、道長からはあまり突っかかられなくなった。母親のこととデザイアグランプリの真実が明らかになりメンタルボロボロだったが何とか持ち直す

・桜井景和
ご存知、平和を望む狸。英寿同様4スレ目から活躍するようになり飛彩と交流を持つようになるが、飛彩に就活生呼ばわりされてしまったり地雷を踏まれたりするも、ようやく名前呼びされるようになる。本編のようにシャボン玉にはなってない

・吾妻道長
ご存知、暴れ牛。本編ではかなりヤバいところまで行ってしまっている(このスレの本人は何それ知らん……怖っとのこと)。このスレでも基本的に暴れてばっかだったが、3スレ目での幼児退行と唯阿との戦闘や4スレ目の飛彩関連の事件で思うところがあった様子。貴利矢に唯阿への好意を指摘され振り回され、貴利矢の頑張りにてベロバ側から離反する。本編のようにジャマ神にはなってない

・キューン
ご存知、祢音ちゃんのサポーター。他スレだと毎回キモいと評価されがちで彼女を振り向かせようと色々思考していたが自分から手を引き大我とは和解。

・ケケラ
ご存知、景和のサポーターだったのだが一見まともなサポーターに見えて単なるギャンブル依存症と飛彩に指摘されいつの間にかサポーター解任させられてたが、ニラムに無事サポーターの座に戻してもらえた。何か悪巧み中

・ジーン
ご存知、英寿のサポーター。感動が何より大事。デザグラでの参加者の生き様や死に様で感動を得ていたが、英寿との関わりや永夢の過去に思うところがある様子で、9スレ目で自分らしい生き方を模索すべく英寿にレーザーレイズライザーを託しどこかへ去った……と思いきや鈴木という偽名で情報番組に出る強かさを持つ。

[8 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:50:06]

敵サイド
・五十鈴大智
ご存知、クイズ王。
荒らし混乱嫌がらせの元・九条貴利矢の被害者その1。
ドクターライダー達にボコボコにされた上に6スレ目ではリオンに利用され、逆恨みからジャマトバックルを使い出す。何もかも楽しいと本編よりやばいことになっている。

・ベロバ
荒らし混乱嫌がらせの元・九条貴利矢の被害者その2。
ギーツ本編だとすごい敵…なのだが、こちらだとゼロワンライダーやらエグゼイドライダーがいるせいでなかなかうまく行かずストレスでイライラ！しかも味方になった貴利矢は案の定裏切り道長まで離反させられてしまい大荒れ、リオンと揉めて大暴走。切り札のヴィジョンドライバーまで奪われる始末。350歳なのが判明。しかも大智にも見限られてるぞ‼︎

・アズ
ご存知、アークの秘書。9スレ目よりアークグランプリを開催、出場する。未来人の悪意の利用を考えている。

・アーク
ご存知、悪意の化身。9スレ目よりアークグランプリという名の蠱毒ゲームを始める。

・シンクネット
ご存知とある新興宗教の残党……だったが色々あって古代魚ジャマトの餌になってしまいました

・滅
アークの力にて創世の女神の力を利用し、初代イズを殺した後迅を殺されて悪意MAXの状態のところをサルベージされる。ただ今の或人に思うところがある様子。今は冴のところで働き今の世界を守ることを決意する。
これ敵サイドじゃねぇな

[9 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:51:13]

用語

・共鳴現象
ライダー達の間で起こる謎の現象。諸々のステータスが爆上がりするが、反動で変身不能となる。だがゼアにより反動を抑えるバックルが作られ、安定して使えるようになる。仲がいいとか絆とかより、その場のノリが大事。ゼアがもたらした機能のようだが……？一応相手はある程度は決まっている。決まった相手じゃないと威力もほどほどだし反動もある。シンクネットにとっての脅威的な機能を持つ。八乙女紗衣子にてシステムの改善と強化が行われた。
それにより相手を選ばずして共鳴できるようになったり相手の能力を使えたりするが負担がかかりやすいので注意
なのでやはり最初の決まった相手の方が強い。
決まった相手との共鳴時はスパーキングリッターという特別な物資が発生する

[10 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:52:19]

スレ立て乙です。
やはり続きを書きたいと言う思いもありましたので…ありがとうございます。

[11 1 23/05/12(金) 20:52:21]

わすれてたので追レスさせてもらいます

前スレ

【閲覧注意】ここだけ或人×祢音メインCPスレpart5【クロスオーバーSSメイン】｜あにまん掲示板

語りメイン用スレ

【閲覧＆妄想及びクロスCP注意】或人×祢音スレ｜あにまん掲示板

派生スレ

【閲覧注意】ここだけ或人×唯阿または大二×唯阿・祢音→景和スレ　Part2.5｜あにまん掲示板

派生元

お見合いかぁ……相手はどんな人なのかな｜あにまん掲示板

[12 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 20:59:36]

覚えている範囲で前スレのおさらい

或人の誕生日を祝うため、仮面ライダー達はそれぞれの目的を持って動き出す‼︎

或人「祢音ちゃん……それ大我さんのだよね？何で持ってるの？」
或人は祢音がガシャコンマグナムを持っていることに気づくと同時に何故か物騒なものを感じる。
そんな或人の様子を見て祢音は気にせずに笑って返す
祢音「だって、或人さんの誕生日は絶対にお祝いしたいんだもん‼︎ベロバ達がまた余計なことしてくるかもしれないでしょ？」
或人「う、うん…(大我さん何で貸してるの⁉︎)」
祢音「一応練習はしたし、使う人に合わせてくれるから大丈夫だよ或人さん‼︎」

[13 1 23/05/12(金) 21:05:10]

>>10

こちらも楽しみにしてたので気にしないでください

それでご相談ですが前スレというか以前このスレが立てられたときリレー形式だと苦言を申す反応が悪かったので今後はSSに他の人が参加するのはやめたほうがよろしいでしょうか？

[14 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 21:07:44]

>>13

いや自分としては意外な展開になる方が面白いよなーと思ってます

[16 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 21:10:04]

>>13

他の書き手さんの文章から学べるものも多いので従来通りでいいんじゃないですかね？

[18 1 23/05/12(金) 21:14:39]

>>14

>>16

わかりました

従来通りの展開でいきましょう

それと次スレがあるとしたら完走したら立てるようにします

[19 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 21:55:17]

スレ立てありがとうございます！

[20 1 23/05/12(金) 21:57:27]

>>18

もし完走して1時間ぐらいしても立てられなかったらその時は管理できる別の人がスレ立てして構いません

[21 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 21:59:38]

一方イズに召集された諫は景和に話しかける
諫「桜井、お前俺たちみたいに生身で戦うような武器ってないんだろ？」
諫や唯阿はショットライザーで生身でも戦えるし、CRのドクター達もガシャコンウェポンを召喚したら生身で戦える。
だがデザイアグランプリのプレイヤーにはそのようなアイテムはない。
あったら宝探しゲームで生身でバックルをゲットする時苦労などしていないのだ。
景和「確かに俺たちにはそういうのはないですけど……」
景和はそう言いながら、飛彩から貸してもらったというガシャコンソードを取り出す。
それを見た諫は驚く
諫「おまっ……それ鏡のじゃねーか‼︎お前使えんのかよ‼︎」
或人の誕生日パーティーの準備に自分達はあたるから代わりにそれを使えと言われたのだと言う
景和「確かに難しいですけどね、でもこうやって大事なアイテムを貸してくれるだけ信頼されているんだなって」
諫は入院中飛彩と散々揉めたことを思い出す。
諫「刃達だけじゃなくて鏡達も変わったんだな…」
諫は飛彩から自身の会社仮面ライダーバルカンに依頼されたある仕事を思い出していた
唯阿「吾妻君、それ九条先生のじゃないか」
唯阿は道長がガシャコンスパローを持っていることに気づく
景和「道長さん遠距離の武器とか苦手じゃないの？」
現に道長は遠距離に特化したマグナムシューターをゼロ距離で撃ったり、殴るのに使ったりしている。
遠距離の武器であるガシャコンスパローは向いてないと言われても仕方がない。
道長「別に苦手じゃねぇよ、単に性に合わないだけだ…それにこれは分離させて使えるからな」
そう、ガシャコンスパローは分離させて鎌モードとしても使えるのだ。

[22 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 22:19:37]

或人は数日前諫からある依頼を受けていた
仮面ライダーバルカンとしての正式な仕事として必要なガジェットを貸してほしいのだと言う。
或人『不破さん早速仕事が入ったとかすげぇよ‼︎』
或人はそれに喜びを隠せないのと同時に彼が何の仕事を請け負ったのか気になっていた
諫『偵察用のガジェットや録画機能のあるガジェット…こいつらが必要なんだよ、助かるぜ』
或人『協力は幾らでもするけどさ、何の仕事頼まれたの？』
仮面ライダーバルカンはまだ公には無名である
そこにわざわざ仕事を頼む人がいるのか
諫『俺が直接セールスしたら仕事の依頼が取れたんだよ』
諫はガジェットを確認しながらそう言う
或人は諫が自身の会社を売り込んでいたことに驚きを隠せない
或人『不破さんセールスなんかしてたの⁉︎』
諫『まあな……俺の会社だ、潰す訳にゃいかねぇだろうが』
或人は話題を戻す
或人『で、何の仕事を頼まれたの？』
或人の問いかけに諫は少し考え事をする
諫『……そうだな、客の依頼で大っぴらには言えねぇが、強いて言うなら…カエル狩り、だな』
カエル狩りという仕事に或人の頭には疑問符が浮かぶ
或人『えっと……カエルをペットにしたいけど捕まえられない子の代わりに捕まえてあげるの？」
諫『別にペットにはしたくねぇが、捕まえたいんだよ』

[23 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 22:35:15]

一方CRでは…
永夢「え⁉︎今回はわざと変身しないで戦えって⁉︎」
永夢は他の3人の考えを聞き驚いていた
敢えて自身を強くするため変身させずに或人の誕生日パーティーを守り抜かせるのだと言う
大我「何も丸腰で戦えとは言ってねぇよ」
永夢「どういう意味ですか？」
飛彩「ガシャコンウェポンは貸した、それで戦い抜けと言うことだ」
飛彩の発言に貴利矢も頷く
貴利矢「まず自分自身で戦ってみましょうってことでね……」
何と3人は自分たちのガシャコンウェポンを祢音達に貸したのだと言う
永夢「そんな、いきなり使える訳ないじゃないですか⁉︎」
確かにガシャコンウェポンは使用者の技量に合わせる機能はあるが、詳しい構造を知らなければ難しい話ではある。
大我「その環境に置いててめぇ自身で戦わせて守りたいものを守り抜かせる、それが目的なんだよ」
これから激化するであろう戦い
そのためにも自分自身を強くする必要があるのだ
永夢と大我が話している間、飛彩と貴利矢はあることについて話していた
貴利矢「鏡先生、あんた狸君のサポーター潰すつもりでしょ？」
ケケラについて言い当てられ飛彩は一瞬言葉に詰まる
飛彩「何でそれが……」
貴利矢「まあ自分も道長のサポーター潰した身ではあるから分かるよ、だけどサポーター潰しは相応の覚悟がいるからね」
貴利矢に飛彩は忠告される
飛彩「……それは分かっている。だからそのための布石は打ったつもりだ」

[24 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 23:05:08]

或人の誕生日パーティーの数日前、スーツを着崩してネックレスをつけた所謂ちょいワル親父のような人間の姿になったケケラは景和の姉沙羅とソルド20を見ていた
その様子にケケラは舌打ちをする
ケケラ「鏡飛彩の次は機械なんかに気を取られやがって……」
ケケラはそう言うとレーザーレイズライザーを手に2人に近寄ろうとした瞬間だった
飛彩「貴様……景和のサポーターだな⁉︎」
運がいいのか悪いのか、そこに飛彩が現れたのだ
ケケラは一度飛彩に負けてレーザーレイズライザーを破壊されている
今ことを構えても分が悪すぎるのだ
ケケラ「鏡飛彩かよ……‼︎」
ケケラはレーザーレイズライザーの機能で逃げ出す
飛彩「待て‼︎貴様……自分が笑えれば何をしても許されると思うなっ‼︎」
飛彩は逃げるケケラに向かって叫ぶ
ケケラは明らかに沙羅やソルド20を狙っていた
どちらも景和に関係のある存在だ
そういう者達に接触して危害を加え、景和をデザ神にして自分は笑いたい
そんなケケラの考えは見え透いているのだ
ケケラに逃げられ、悔しそうにしている時だった
諫「鏡じゃねぇか、何だ？怖い顔がますます怖くなってるじゃねぇかよ」
或人の誕生日パーティーのための買い物に来ていた諫と出くわす
飛彩「不破諫……お前には関係ない」
諫「あ？俺が戦っても大丈夫だって診断書書いたのはどこのどいつだった？」
諫は最近復帰したばかりだったがある程度の事情は聞いていた。
デザイアグランプリのことも。
諫「鏡……お前確かあの桜井って奴と特に関係があんだろ、そいつのことか」
諫に自分が抱えた問題の大まかな内容を当てられて飛彩は黙る
飛彩「……」
諫「俺だって一応仲間なんだからよ、頼ってくれよな……そうだ、俺社長になったんだよ」
諫の発言に飛彩はさらに驚く

[25 二次元好きの匿名さん 23/05/12(金) 23:20:30]

飛彩「お前が、社長？」
飛彩の反応に諫は怒る
諫「お前今嘘だって思っただろ‼︎本当だからな‼︎」
飛彩「じゃあ会社名言ってみろ」
諫は自信満々に会社名を口にする
諫「仮面ライダーバルカンだよ」
まさか自分の変身する仮面ライダーを会社名にするとは、と飛彩は呆れると同時に諫らしいと妙に納得していた
飛彩「じゃあ何の会社だ」
諫「困ってる奴を助ける会社だよ」
これまた諫らしいと飛彩は呆れつつ納得する
諫「つーわけで、鏡今早速困ってんだろ？それ仮面ライダーバルカンとして引き受けてやるよ」
諫が復帰したと思いきやいきなり会社を立ち上げ、社長になった
滅茶苦茶すぎる展開に飛彩は言葉を失う
諫「何だよ、頼りねぇってか」
諫は不満そうに頭を掻きながら言う
飛彩「いや、そうじゃないが……不破諫、お前デザイアグランプリのプレイヤーにサポーターがつくことがあるのは知ってるか？」
諫「いや、そこまでは知らねぇが、それの何が問題なんだよ」
サポーターは未来人であり、自分達が応援するプレイヤーにバックルを贈ったりする
だがその反面、自分の思うようにプレイヤーを動かそうとしたり、自分の目的の為にプレイヤーを利用したりするのだと言う。
飛彩「この前ベロバとか言う奴と戦っただろう、あいつもかつてはサポーターだった、だが監察医と……間接的にだが刃唯阿があいつをサポーターの座から引き摺り下ろした」
諫「ああ、あの碌でもない女か……それで桜井のサポーターとやらも同類だってことか」
飛彩は頷く
飛彩「……景和のサポーターのケケラは、自分が笑えることを優先している。そのためなら命を踏み躙っても罪悪感の欠片もない奴なんだ」
飛彩の口から出たケケラの実態を聞き、諫はため息を吐く
諫「碌でもねぇ奴だな……じゃあまずそのケケラって奴を捕まえて腹を割って話させてそれからぶっ潰すかどうするか決めるか、よしその仕事引き受けてやるよ」

[26 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 01:48:35]

保守

[27 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 10:03:29]

一方今日は或人の誕生日であることを知ったベロバはイズの予測通り或人の誕生日を台無しにすることを考えていた
他の仮面ライダーにも恨みはあるが、一番自分の計画を台無しにしてきたのは他ならぬ或人なのだ
ベロバ「ゼロワンの誕生日……最高に不幸な物にしてやろうじゃない」
どこかの建物の上でベロバはそう呟く
今日こそ或人を不幸にしてやる、という絶対的な意志を持って
ケケラ「怖えぇな…これがサポーター強制退任させられた奴の末路か、笑えねぇな」
そんなベロバを見てケケラはわざとらしくおどけて笑う
ベロバ「その割には笑ってるわよね、あんた。私がサポーターじゃなくなったのが面白い？悪いけどね、あいつが不幸だったから私はサポーターになっただけ。
不幸じゃないあいつには用はないわよ」
ベロバはケケラに向かってサポーター強制退任のことは気にしていないと言い放つ
ケケラ「どうだか？サポーターじゃなくなった途端アークだのアズだの胡散臭い連中にいいように使われているだけじゃねぇか、まあ確かに面白いぜ？元々ジャマトのスポンサーだから気の毒にすら感じる必要もねぇからな、しかもデザグラを滅茶苦茶にしやがった奴が落ちぶれた様を見るのはさ」
ケケラはそれに対しベロバを煽るような発言をする
ジャマト側のスポンサーであったベロバが出張ること自体忌避すべきことだったから、そんなベロバが今どうしようもなくなっているのはケケラにとっては最高に笑えるのだ
痛いところを突かれたベロバは顔を顰める
ベロバ「うるさいわね‼︎…言っておくけど、あんただって私のこと言えなくなるかもしれないわよ？」
ケケラに対して憤りながらベロバもケケラを煽る
ベロバ「あんた、鏡飛彩に負けたことあるんでしょう？」
ケケラもベロバに痛いところを突かれ一瞬黙る
ケケラ「俺もお前みたいなことになるって言うのか？」
ベロバ「そうね、私が九条貴利矢にやられたようにあんただって鏡飛彩にやられる可能性はあるんじゃないの？」
ケケラ「俺はデザグラを壊そうとはしてねぇよ、お前と一緒にすんな」
ケケラはその可能性を否定しようとする
サポーター強制退任という最悪の可能性を

[28 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 10:20:59]

>>27

サポーターを自ら降りるのと、強制的に降ろされるのでは訳が違う

後者の場合、過去の世界の人間に拒絶されて情け無い姿を晒した奴というレッテルが貼られ、オーディエンスからは蔑みの目で見られる

現にケケラがベロバを笑っているように。

ベロバ「そんなこと自信を持ってよく言えるわね？ジーンやキューンは大人しくするようにしたけど、あんたは違う。推してる仮面ライダーに執着しているじゃない

あんたも私のこと言えないわよ」

ケケラ「言ってくれるな…悪いが俺はデザグラ運営には刃向かってねぇからな」

ベロバとケケラは言い合いになり険悪なムードが漂う

しかしケケラはあることを思いつき、ベロバにある提案をする

ケケラ「でもまあ…危険因子は排除しておきたいところだな、お前の作戦に協力してやろうか？とりあえず、まずあの飛電或人って奴を潰せばいいんだろ？あいつが大締めだからそこを断てばいい訳だ」

ベロバはケケラの提案に驚く

先程まで散々煽ってきたのにだ

だがアークやアズが絡まない条件下で行動できるのはベロバにとっては大きかった。

確かに或人をどうにかしなければ、仮面ライダー達は止められない

それはケケラも同じ考えだった

ベロバ「へぇ、あんたが協力するなんてねぇ」

ケケラ「俺は笑いたいだけだからな」

2人がそう会話をしている時、ジャマトの群れが2人を取り囲むように現れる

ベロバ「これで、ゼロワンを今度こそ潰すわ」

ベロバはそう宣言するように言い放つ

ケケラはその様子を笑いながら見ていた…

[29 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 10:46:12]

スマホで何かを確認していた諫はある人物を見つけ、思わず呟く
諫「おっ、早速カエル野郎のお出ましじゃねぇか」
諫の発言を唯阿は聞き逃さなかった
唯阿「不破……まさかお前こんな時にスマホでゲームでもやってるんじゃないだろうな⁉︎」
唯阿は怒りながら諫に詰め寄り、詰め寄られた諫は慌てて弁解する
諫は景和や道長に聞こえないように唯阿にスマホの画面を見せ事情を話す
諫「鏡からの仕事の依頼でな、このカエル野郎を捕まえんだよ」
諫はスマホに送られてきた或人から借りた偵察用ガジェットの録画画面を見せる
そこにはベロバと、もう1人髪に白と緑のメッシュが入ったスーツを着崩しているお世辞にも素行はよろしくなさそうな中年男性がいた
唯阿「ベロバ……‼︎やはり現れたな⁉︎」
諫「そいつも確かにぶっ潰す対象だが…俺の狙いはこっちのカエル野郎だ」
諫はスマホの画面に映る中年男性を指す
唯阿「……そいつは誰なんだ？鏡先生は知っているのか？」
唯阿がそう問いかけると諫は離れた場所にいる景和を見る
諫「こいつはケケラとかいう奴で、鏡曰く桜井のサポーターらしいぜ…一見親身だが本性はあのベロバって女と大差はない」
唯阿はそう言えばデザイアグランプリのプレイヤーにはサポーターがいることを思い出す
唯阿「なるほど、こいつもベロバみたいに余計なことをする可能性があると言うことか……」
ケケラは或人とは面識はない
だがこれまで違うスタンスにいた仮面ライダー達をまとめてきたのは或人だ
色んな人に祝ってもらえる誕生日というものは或人にとっては初めてで、嬉しいのは確かだ。
だからそこに油断が生じる
唯阿「だが祢音ちゃんも花家先生から武器を貸してもらったらしいぞ、ガシャコンマグナムっていうんだが」
だから祢音も或人を守るための準備をしているのだと言う
諫「あの銃みたいなやつだろ？小柄な女が使えるのか？」
諫は或人の誕生日を皆が守ろうとしてくれていることを感じ取りつつ、飛彩にケケラについて連絡するのだった。

[30 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 12:30:43]

或人「祢音ちゃん、まだ俺ここに居なきゃダメ？」
祢音「ダメっ‼︎」
ガシャコンマグナム片手に祢音は或人とデートで何回か訪れた公園にいた
今は飛電インテリジェンスで誕生日パーティーの準備中だ
そこに主役が行くなど以ての外だ
祢音「皆或人さんの誕生日をお祝いするために準備してるんだから、見ちゃったら楽しみが半減するでしょ」
この前の祢音の誕生日で或人は自分の誕生日もどのように祝われるかは想像がついた、だがどんな感じか見たいのだ
自分の誕生日を大勢に祝ってもらうことなどなかったからなおさら気持ちは湧き立つ
だからと言って戻るのは確かに自分の誕生日を祝ってくれる人達の気持ちを無視してしまうだろう
或人「分かった‼︎皆俺のために準備してくれてるんだよな、見たいけど……我慢する‼︎」
或人の答えに祢音は笑顔になる
祢音「うん、今日は楽しい誕生日パーティーにしようね、或人さん‼︎」
或人「うん‼︎」
或人もそれに笑顔で答え、思わず祢音の手を取ろうとした瞬間だった
祢音「あっ‼︎或人さんあそこに何かUFOみたいなのが飛んでる‼︎」
祢音は青空を指差し、或人も思わずその方向を見る
或人「え、マジ⁉︎」
或人が必死に青空を見ている隙に祢音は目に映ったジャマトを大我から借りたガシャコンマグナムで撃ち抜く
祢音「あ、ごめん或人さん、あれ飛行機だった」
或人「え〜⁉︎」
祢音「ごめんなさい‼︎見間違っちゃったみたい」
祢音は自分の頭をコツンと叩く
或人「なんだ……ていうか祢音ちゃんUFO見たことあるの？」
或人の思わぬ突っ込みに祢音は焦る
祢音「え⁉︎ど、どうかな……」
祢音は或人の突っ込みをはぐらかす
祢音(とりあえずガシャコンマグナムは問題なく使えてよかった……‼︎)

[31 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 12:32:06]

>>30

或人の誕生日パーティーの前日

祢音『変身しないで、或人さんを守るの⁉︎』

祢音は突然大我から与えられた課題に驚く

大我『こないだの戦いで分かっただろ、まずてめぇ自身が強くならねぇと変身しても、あれを使っても変わらねぇ』

大我からの指摘で祢音は考え込む

確かに自分自身が精神的にも身体的にも強くならないといけないのだ

祢音『でもどうやったら…』

今まで育った環境から、祢音はデザイアグランプリに参加するまで戦ったことなどなかった

だから祢音は大我から与えられた課題に困惑する

すると大我はガシャコンマグナムを召喚する

大我『別にてめぇ自身で戦えと言う訳じゃねぇよ、こいつを使えばいい』

つまりガシャコンマグナムを使って変身しないで戦えということなのだろう

大我『この世界での居場所見つけたんだろ？だったらそれくらいやってみせろ』

祢音は黙ってガシャコンマグナムを受け取る

祢音『分かった、私なりの覚悟見せてくるよ』

祢音は大我から課せられたシークレットミッションを達成することを決めたのだった

[101 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 13:15:30]

>>29

飛彩は諫からケケラがベロバと共にいることの報告を受けていた

飛彩「そうか、早速姿を現したか」

諫「あっさり現れやがったから拍子抜けしたっつーの…で、鏡こいつどうするんだ？捕まえる方向でいいか？」

飛彩はそれに同意する

飛彩「ああ、それで構わん」

ベロバはともかく、ケケラは捕まえておかないと厄介なのだ

諫「厄介？」

飛彩「恐らくだが、ケケラはベロバみたいに直接危害を加えるより、景和に関わる第三者……姉の桜井沙羅みたいな存在に接触して、間接的に自分の思い通りに盤面を動かすやり方を取る奴だ。この前も奴は桜井沙羅やソルド20に接触しようとしていた」

諫は姉の沙羅はまだしもソルド20の名前が出たことに疑問を呈する

諫「いや、待てよ何でソルド20が関係あんだよ」

飛彩「そうか、お前は知らんか、景和はな最近ソルド20と親しい関係だ」

飛彩の説明に諫は驚き、近くにいるソルド20を思わず見る

諫「マジかよ……だから刃がやたらとソルド20のことを色々言ってたんだな…」

諫は唯阿のソルド20に対する言動に納得する

そしてある結論に達する

諫「ハズレであって欲しいが……そのケケラって奴、やっぱり碌でもねぇ野郎だな……わーったよ、捕まえりゃいいんだな？」

飛彩「ああ、頼む」

諫「お前らこそ、社長の誕生日パーティーの準備頼んだぜ」

[102 二次元好きの匿名さん 23/05/13(土) 19:10:58]

しまった肝心の不破さんキャラ紹介から抜けてる

・不破諫
ご存知マイルールを貫くフィジカルモンスター
A.I.M.S.で唯阿と一緒に働いたり飛電製作所のボディガードをやったりしていた
滅亡迅雷を止めるために瀕死の重傷を負うがどこかの世界で一番のドクターの治療と持ち前の体力と気合いで回復し戦線復帰する
今は仮面ライダーバルカンという会社を立ち上げ社長をやっている

[103 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 00:32:39]

>>101

一方のソルド20はというとジャマトがどこにいるのか探しながら景和と話していた

ソルド20「そういえば桜井景和、数日前にお前の姉の桜井沙羅さんと会ったぞ」

景和「え!?姉ちゃんと会ったんですか!?」

ソルド20「ああ」

ソルド20からの突然の発言に景和は驚く

景和「えっと…その…姉ちゃんはどうでしたか…？」

ソルド20「どう…とは？」

景和「いや…あの…」

景和の疑問にソルド20も疑問を浮かべるがすぐに自分なりの答えを出す

ソルド20「お前の答えに合っているかは分からないが少なくとも彼女は弟のお前を思ういい人だと考える」

景和「えっ…」

ソルド20「話してる中でお前の心配の旨を口にしていた。それほどまでにお前のことを大切に思っていることなんだろう」

景和「姉ちゃんがそんなことを…」

ソルド20「ああ、弟を思える素敵なお姉さんだった。だから私も約束した」

景和「約束…？」

ソルド20「お前も沙羅さんも絶対に死なせない。幸せに生きていけるようにすると」

景和「!!」

ソルド20のまっすぐな言葉に景和は心が熱くなった。彼女は沙羅のことを弟を思うと評価したがソルド20自身も自分達のことを思ってくれる、そんな彼女の優しさに景和はどこか嬉しく思えたのだった

そんな彼女に景和は顔を赤くしながら礼を言うのであった

景和「あ、ありがとうございます…」

ソルド20「気にするな、それにこれは勝手に約束したようなものだからな礼を言われるものじゃない」

景和「そんなことないですよ」

少し自虐気味になるソルド20に景和は言う

景和「ソルド20さんの俺達を思う気持ちはすごく嬉しかったです。勝手に約束したのかもしれないけどその約束が俺や多分姉ちゃんも心が救われました。だから…その…ソルド20さんの気持ちは間違ってないと思います」

景和の言葉を聞いてソルド20はフッと笑みをこぼす

ソルド20「そうか、そうだといいな」

[104 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 00:32:50]

景和「はい…!!あ、あとそれと…!!」
ソルド20「？」
景和は顔を赤くしてたどたどしくなるなか言葉を続ける
景和「ソルド20さんは俺達が幸せに生きていけるようにするって言ってたけど…俺もあなたが幸せに生きていけるように頑張ります!!俺なりの世界平和目指して!!」
景和の言葉にソルド20は目を見開くがすぐに元に戻る
ソルド20「そうか…、それを楽しみにしてるぞ」
景和「!!はい!!」
景和は嬉しそうに返事をする。そんな景和を見てソルド20は考える
ソルド20（本当ならヒューマギアの私には必要ないと言えばよかったがなんでかそれを言うのは違うと考えた…、不思議なものだ。だが悪くないな）
ジャマト達を探すソルド20はそう思うのであった
ソルド20「そういえば、沙羅さんはなかなか面白い考えしていたな」
景和「面白い考え？」
ソルド20「ああ、なんでもお前と付き合ってみたらどうとか」
景和「え!?そ、それでそれにはなんて？」
ソルド20「人間とヒューマギアが付き合うの無理だと答えた」
景和「そ、そうですか…」
（うう…脈がまだないとはいえなんか振られた気分…で、でも諦めるか!!絶対ソルド20さんの心を掴むんだ!!）

[105 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 07:17:18]

ジャマト「ジャ⁉︎」
ガシャコンスパローの光の矢がジャマトを貫き、ジャマトが消滅する
唯阿「当たり前だが九条先生には及ばないが…初めて使うにしては中々じゃないか、吾妻君」
唯阿はガシャコンスパローでジャマトを倒した道長を見て素直に褒める
唯阿に褒められ、道長は思わず顔を逸らす
道長「ま、まあな…今回は変身しないでジャマト倒せってこれ渡されたからな…」
唯阿はその様子を見てフッ、と笑い自身もショットライザーでジャマトを撃つが、ガシャコンスパローの様に一撃では何故か倒せない
ショットライザーで撃たれたジャマトは怒り、唯阿に襲い掛かろうとする
唯阿「……っ‼︎」
唯阿はジャマトの攻撃を避けると再度ショットライザーでジャマトを撃つ
ジャマト「ジャ〜‼︎」
道長「このっ…離れろ‼︎」
唯阿に襲いかかるジャマトをガシャコンスパローで撃つのではなく、弓の部分で斬り伏せる
すると何故かジャマトは呆気なく消滅する
道長「大丈夫か、バルキリー」
唯阿「あ、ああ、助かった」
唯阿は立ち上がりながらそうお礼を言う
道長は他のジャマトをガシャコンスパローで撃って消滅させて行く
諫には及ばないが、こうやって唯阿と一緒に戦って彼女を守られただけでも十分だった
しかし唯阿はある疑問を抱いていた
唯阿「しかし……何故九条先生が使う武器なら一撃でジャマトが消滅するんだ？」
CRのドクターライダー達が使うガシャコンウェポンは普通に武器として通用するが彼らの目的からバグスターに対して特に効果があると言う
唯阿「……まさか⁉︎」
唯阿はある可能性に行き着く

[106 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 07:40:24]

>>105

ケケラ「何だ、鏡飛彩はいねぇのか…あいつの為に特別なジャマトを用意したってのによ」

ケケラは飛彩がいないことに気づき、落胆する

ベロバ「でもあんたの推しの仮面ライダーと仲のいい機械はいるじゃない」

ケケラはベロバの言葉に笑う

ケケラ「それじゃあ意味ねぇんだよなぁ」

ベロバもケケラを見て笑う

ベロバ「そうね、折角久しぶりにバグスターと戦わせてあげようと思ったのにね？しかしあんたよくバグスターウィルスを持ったジャマトを融合させたわね？」

ケケラが用意したジャマト、それはバグスターウィルスを持ったジャマトだった

ケケラ「運営が声かけりゃ、バグスターウィルスのサンプルは衛生省にいるスポンサーから簡単にもらえんだよ

後はヴィジョンドライバーで情報弄りゃ簡単に作れるんだとさ」

ベロバ「運営がねぇ、それだけ必死みたいね。何せニラムはエグゼイドとゼロワンに二敗しているから余計にそうなるわよね、でまともに残ったサポーターのあんたがそのジャマトを使ってこの世界で暴れてこいってことね？」

ケケラは頷く

ケケラ「ああ、俺はあいつがデザイアグランプリで戦ってデザ神にならねぇと笑えねぇからな」

ケケラはそう言い、悪意に満ちた笑顔を見せる

唯阿「吾妻君‼︎あのジャマトに接近戦は挑むな‼︎できるだけ射撃でジャマトを倒せ‼︎」

現れたジャマトの正体を察した唯阿は道長にそう警告する

道長は唯阿の言葉の意味が分からなかった

道長「はあ？何でだよ」

唯阿は自分の中で辿り着いた結論を告げる

唯阿「どうやったかは分からんが、あのジャマト恐らくバグスターウィルスを持っている‼︎」

唯阿の言葉に道長は驚く

道長「え…？だってバグスターウィルスのワクチンはできているってレーザーが言ってたぞ」

しかしジャマトがバグスターウィルスを持っている、つまり運営なり未来人が何かをしてバグスターウィルスを進化させた可能性が高い

下手に接近戦を挑んで感染させられるかもしれない

唯阿「進化したバグスターウィルスかもしれない、だから迂闊に近づくのは危険だ‼︎」

[107 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 09:20:24]

祢音(でも何でさっきのジャマト、一撃で倒せたんだろ…変身もしていないのに)
一方祢音もさっき或人の気を逸らしてガシャコンマグナムで撃ったジャマトが一瞬で消滅したことに疑問を抱いていた
或人「祢音ちゃん、どうしたの？」
そんな祢音を或人は心配そうに見つめる
自分のことを気遣ってくれるのは嬉しいが、彼女だって複雑な状況に置かれている。
だから或人も祢音が何か抱えていないか心配になるのだ
或人はそう祢音のことを考えると何故だか胸が締め付けられるような気分になって苦しい
祢音「大丈夫だよ、或人さん……誕生日パーティーのこと考えていただけだから‼︎」
祢音も或人に心配はかけたくない。だからと言ってさっきのジャマトの件は話さないつもりはない
だが今日だけは或人に背負わせるものを増やしたくないのだ
祢音(今日だけは或人さんに辛い思いはさせないし、戦わせない)
一緒に、他の仮面ライダー達と立ち向かうのはそれからだ
或人「そんなに深刻に考えるほどなの？」
祢音「うん、或人さんがギャグ言ったら不破さん以外はお祝いムードが壊れるかもしれないから」
或人「俺のギャグって……」
その時だった
「熱いねぇ、カップルさん」
或人「え、何この変な置き物……」
2人の目の前にスーツ姿の歪んだカエルのようなものが現れたのだ
或人「……趣味悪いな……これスピーカーか？」
或人はその悪趣味なオブジェを持ち上げようとした瞬間オブジェは叫ぶ
「触るんじゃねぇ‼︎」
或人「うわっ⁉︎」
或人は驚いてオブジェから手を離す
祢音「或人さん、大丈夫⁉︎」
カエルのオブジェはため息を吐くと、また喋り出す
「お前、飛電或人だろ？お誕生日だからって浮かれすぎ……」
彼がそう言った瞬間だった

[108 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 09:32:20]

>>107

諫「見つけたぞこの野郎‼︎」

遠くから諫が走ってきてカエルのオブジェを鷲掴みにする

或人「不破さん⁉︎」

驚く或人に諫は作り笑いをする

諫「いや〜参ったな、社長、誕生日プレゼント候補の一つが逃げ出しやがってさ、こんな悪趣味なカエルの置き物いらねぇよな？」

「は、離しやがれ⁉︎なんだてめぇは⁉︎」

諫に掴まれたままカエルのオブジェは喚き散らす

或人は何か訳があるのだろうと察するが、諫の勢いから追及ができなかった

或人「う、うん、これはいらないかな…」

諫「だよな⁉︎よし‼︎誕生日パーティー会場の設営終わったからお前らは早く行け‼︎」

諫に捲し立てられ、或人と祢音は飛電インテリジェンスに向かわざるを得なかった

祢音「さ、或人さん行こうよ」

或人「うん……じゃあ不破さんも待ってるからね‼︎」

或人(カエル狩りってこれのことなのかな？)

或人は諫の言っていたカエル狩りについて考えながら祢音に手を引かれ飛電インテリジェンスに向かっていた

[109 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 09:42:06]

>>108

諫「お前、ケケラって奴だろ？」

或人達がいなくなった後、諫はカエルのオブジェを地面に乱暴に置き、話しかける

正体を見ず知らずの人間に当てられたことに驚いたケケラは人間の姿になる

ケケラ「何でてめぇが俺のこと知ってんだよ、しかもさっき邪魔しやがったな⁉︎て言うか、てめぇ誰だよ‼︎」

ケケラは諫に吠えたてる

諫「俺は不破諫、仮面ライダーバルカンだ分かりやすく言ってやると鏡飛彩と関係があるんだよな、色々と」

諫は敢えて飛彩の名前を出す

ケケラが飛彩を警戒していることを見越しての揺さぶりだ

案の定ケケラは動揺する

ケケラ「鏡飛彩の関係者だと⁉︎」

驚くケケラを見て諫はニヤッと笑う

自分がケケラの敵だと理解したと知っての笑いだ

諫「鏡から頼まれてんだよ、桜井のサポーターのてめぇは碌なことしねぇから捕まえてくれってな」

ケケラ「鏡飛彩の奴……」

諫「俺はてめぇが敵じゃねぇかもしれないって鏡に言ったがどうやらあのベロバって女と一緒にいたり、ああやって社長に接触しやがるってことはてめぇは敵だって確信したよ、鏡はてめぇをぶっ潰すつもりだがそれが正しいみてぇだな‼︎」

諫はケケラにショットライザーを突きつけ叫ぶ

最初は身構えていたケケラだが、次第に名前の通りケラケラと笑い出す

諫「何がおかしい？腐れカエル野郎」

ケケラ「分かってねぇなぁ…俺はベロバと違っててめぇらごときにはやられねぇよ」

ショットライザーを突きつけたまま諫はケケラを睨む

諫「どうだかな…‼︎」

ケケラ「今バグスターウィルスを持ったジャマトを何体か放したんだよ…まだ成長途中だから十分な感染力はねぇが……こうやって複数で来たらどうだろうな⁉︎」

諫「⁉︎」

ケケラがそう言うといつの間にかジャマトが何体か現れる

[110 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 11:27:50]

>>109

しかし諫の周りに現れたジャマトは飛んできた氷の弾が当たり、一気に消滅する

ケケラ「何⁉︎」

ケケラはジャマトが全滅し、焦りを隠せない

ソルド20「無事か、不破諫」

そこに現れたソルド20が諫に話しかける

諫「んだよ、ソルド20か」

ソルド20「隊長から連絡があった。バグスターウィルスを持ったジャマトが現れたとな」

諫は少し安堵したような表情を見せる

ケケラ「一体どうなってやがる…」

バグスターウィルスを消滅させられる飛彩はいない

じゃあ誰が？

ケケラがそう疑問に思った時だった

景和「不破さん、大丈夫ですか⁉︎」

その姿にケケラは驚愕する

自身がサポーターをやっている仮面ライダーが、バグスターウィルスを倒せる武器を持って現れたからだ

ケケラ「何で鏡飛彩の武器を持ってやがる…‼︎」

ケケラ自身飛彩のガシャコンソードに良い思い出はない

景和「え……あなた誰ですか⁉︎まさかあのジャマトを連れてきたのは…っ‼︎」

そう、景和はケケラがカエルの置き物の姿である時以外会っていないので、ケケラの人間の姿は見たことがないのだ

サポーターをやっている仮面ライダーから敵意を向けられ、流石にケケラも退散せざるを得なかった

[111 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 14:31:25]

呆気なく退散せざるを得なかったケケラを見てベロバは嘲笑う
ベロバ「ほら見なさい……結局口だけじゃない、弱いくせに偉そうにして、自分の推しにやられそうになって撤退とか情けないわね」
あれだけ大口を叩いて、運営の手引きもあり新しいジャマトを連れてきたはいいがよりにもよって自分がサポーターを務める仮面ライダーが新しいジャマトに有効打を与える武器を持っていたため或人に危害を加えることもできなかったのだ
それに…
ベロバ「鏡飛彩も、別の仮面ライダーと手を組むなんてね」
飛彩は方法は分からないが諫と手を組んでケケラを追い詰めることを決めたようだ
自分の時と同じだ、とベロバは苦々しい思いになる
自分の時は唯阿と貴利矢が別に手を組んだわけではないがこの2人の行動が噛み合ったせいで窮地に追いやられている
ベロバ「だからあんたも私のこと言えないって言ったじゃない…だけど、ゼロワンを不幸にするのは諦められない…」
ベロバがレーザーレイズライザーを取り出した時だった
イズ「お久しぶりですね、お元気でしたか？」
ゼロツードライバーを持ったイズがベロバににこやかに話しかける
ベロバ「あんた……ゼロワンの秘書‼︎」
イズ「或人社長の誕生日、あなたには手出しをさせません」

[112 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 20:39:01]

『ゼロツージャンプ！』
『Let's give you power! Let's give you power!』
イズはそう言うとゼロツープログライズキーを起動させゼロツードライバーを操作して変身準備に移行する
『BEROBA, SET.』
そして対するベロバもレーザーレイズライザーにライザーカートリッジを取り付け変身準備を開始する
ベロバ「いいわ…!!あんたをこの場でバラして飛電或人の誕生日プレゼントにしてやる…‼」
イズ「そのような結論は存在しません。それに…私も或人社長の誕生日を祝いますので早めに対象してもらいます」
ベロバ「その目…!!本当にあいつに似てムカつく…!!ここで壊されろ!!」
イズ・ベロバ「変身!!」
『ゼロツーライズ！ Road to Glory has to Lead to Growin' path to change one to two! 仮面ライダーゼロツー！！』
『It's never over.』
『LASER ON. BEROBA LOADING.』
『 READY FIGHT』
イズのにこやかながらも戦う覚悟を決めた目を見てベロバはイラつきながらもお互い変身するを完了させる
イズゼロツー「では行きます…!!」
ベロバ「壊れてろ機械が‼」
変身完了と同時に二人は動き出したのだった

[113 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 22:01:05]

一方その頃…
ジャマト「ジャ……」
唯阿にショットライザーで撃たれたジャマトは消滅こそしないがダメージを負う
ケケラが連れてきたバグスターウィルスを持ったジャマトの最後の一体だ
唯阿「吾妻君‼︎」
ジャマトを弱らせた内にガシャコンスパローでジャマトにトドメを刺すよう唯阿は道長に向かって合図をする
道長「ああ……これで終わらせてやる‼︎」
ガシャコンスパローのＢボタンを押し、ジャマト目掛けてチャージ攻撃を放つ
チャージ攻撃はジャマトの体を貫通し、ジャマトは苦しみ出す
唯阿「一撃では消滅しない個体もいるのか……‼︎」
だったらもう一度ガシャコンスパローで射撃を、と唯阿が言いかけた時だった
道長はガシャコンスパローを分離させて鎌モードに変形させてジャマト目掛けて斬りかかる
道長「いい加減……消えろ‼︎」
鎌モードの斬撃を喰らったジャマトは流石に耐えきれず消滅する
唯阿「これでジャマトは全部倒したはずだ、桜井君も鏡先生の武器で倒してくれたからな……しかし何故バグスターウィルスを持ったジャマトが……」
唯阿は考え事をする
道長「とりあえずレーザーや他の奴らに話はするが、まずはゼロワンの誕生日パーティーが先だろ」
道長の言葉に唯阿はハッとする
そうだ、今日は或人の誕生日
今まで深い関わりを持たなかった自分たちが変わる日でもある
CRのドクターライダーやデザグラのプレイヤーの仮面ライダー達との関わり合いで自分たちも変わったのだ
CRのドクターライダー達もデザグラのプレイヤー達もそんなに仲は良くなかったと聞く
唯阿「……色んな出会いでお互い変わったり変えられたりしたものだ、吾妻君、色々と助けてもらってありがとう」
唯阿は笑顔でそう言う
道長「なっ……別に気にすることじゃねぇよ」

[114 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 22:55:37]

>>113

唯阿「まあこれで後は…」

イズがベロバの相手をし、或人の誕生日パーティーに手出しをできなくすれば、と言いかけた時だった

大智「おや、新しいジャマトは倒しちゃった？」

何食わぬ顔で大智がそこに現れたのだ

唯阿は身構えるが、大智はその様子を見て笑う

大智「僕は何をするかなんて言っていないのに、そんなに身構えちゃってさ、面白いね」

道長「何が面白いんだよ」

道長はガシャコンスパローを弓モードに戻して構える

大智「それ九条貴利矢の武器じゃないか、貸してもらったのかい」

道長「それがどうした」

大智はガシャコンスパローを見て笑いながら話す

大智「まあまあ、僕は戦う気はないよ、ちょっと君に聞きたいことがあってさ」

大智はそう言いながらガシャコンスパローを持った道長を見る

道長「丁度いい、俺もお前に言いたいことがあったんだよ、この間はよくもレーザーの死んだ親友に化けたジャマトを寄越してくれたな」

道長は大智をこの間の貴利矢の親友に化けたジャマトの件で責める

大智「自分が死に追いやった親友を再び死に追いやる気持ちを聞きたかったけどさ、九条貴利矢は割り切っていたからつまらなかったね」

唯阿「貴様……九条先生が本当に傷ついていないと思ってるのか⁉︎」

大智「九条貴利矢が多少傷ついていたのなら面白いね」

大智は笑ったままそう言う。良心の呵責など一切なく、そこには自身の興味しかなかった

道長「てめぇ……‼︎」

あの時の貴利矢の様子から、傷ついていない訳がなかったし、貴利矢が親友の件でずっと引きずっているのは痛いほど分かった

それを掘り起こすなど到底許される行為ではない

[115 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 23:03:28]

>>114

大智は疲れたようにため息をつく

自分の思うように話が進まないからか

大智「話が脱線したから戻させてもらうけど、僕が聞きたいのは君のIDコアについてだよ」

道長「俺のIDコアが何だって言うんだ？」

デザイアグランプリでデザ神が降臨した時、そのデザ神の願いを叶えるには、デザイアグランプリでジャマトの犠牲になった一般人や致命傷を負い、IDコアが破損してしまって退場したプレイヤーの幸せを搾取し、エネルギーに換えることが必要だ

大智「君は退場してIDコアを破損した時に全ての幸福が搾取されたはずだ、ならIDコアが復元されるには誰かの幸福が必要になるはずだ……だが君の場合デザイアグランプリの運営が関与して復元した訳じゃない」

道長のIDコアの場合、復元はリプログラミングに拠るものだ、大智の言う通りデザイアグランプリは関与していない

大智「なら……君のIDコアの復元に使われた幸福は誰のものだろうね？正解は何らかのことで犠牲になった誰かなんだろうけど」

道長「……」

デザイアグランプリ以外で犠牲になって、且つリプログラミングに関与している者の幸福、それが使われているのは道長も理解していた

それが正しい場合、誰の幸福が使われたのか

大智「君は正解を知っているんだろう？」

それを見透かしているように大智は問いかける

唯阿「貴様、それを知ってどうする？」

唯阿は大智を睨みながら言い放つ

道長「さあな、正しいと言い切れないからな」

だからはぐらかすような答えしか返せなかった

だが1人の人間の幸福が搾取されて、それを充填するとなれば少なくとも1人の人間の幸福は必要だろう

大智はそれが誰か聞きたいのだ

しかし答える気など無かった

大智「じゃあ僕の予測を言ってあげようか？それが正解ならいいんだけど」

唯阿「今はそんな下らない話に付き合っている暇はないんだよ」

[116 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 23:03:33]

>>114

道長達が話している一方、イズゼロツーはゼロツーの能力である超高速でベロバの体を駆け回り精製したプログライズホッパーブレードでその巨体を斬りつけダメージを与えていた

ベロバ「ぐっ！このっ…！」

一方のベロバはなんと自傷覚悟で自らの体ごとレーザーレイズライザーで撃つ

しかし…

イズゼロツー「ッ!!」

ベロバ「ぐう!!避けるな…!!」

イズゼロツーはもう一つの能力である予測能力でそれを予測しすぐさま超高速で避けるのであった

それによってベロバは自らの攻撃を受けてしまう結果となる

ベロバ「チィ…!!たかが機械の分際で…!!」

イズゼロツー「それは褒め言葉として受け取ります」

ベロバ「本当にアイツと似てムカつくやつね…!!そこまで御主人様の誕生日が邪魔されるのが嫌なのね!!」

そう言ってベロバは上空に飛んでレーザーレイズライザーをゼロツーに向かって連射する

それをゼロツーはプログライズホッパーブレードですべて斬って斬り防ぐ

ベロバ「そんなに邪魔してあなたになにかメリットでもあるの!?アイツのこと好きなの!?はっ!だったらお笑いね!!たかが機械ごときが恋愛に現抜かすとか!!どうせあんたなんか見向きされないわよ!!」

ベロバはそうあざ笑いながらさらにイズゼロツーに攻撃する

そんなベロバの攻撃を避けながらイズゼロツーは言う

イズゼロツー「勘違いしておられるようですが別に私は或人社長のことを恋愛的に好きという感情はありません

私と或人社長はあくまで社長と秘書の関係です」

ベロバ「じゃあなんでここまで!?」

イズゼロツー「或人社長の、相棒の幸せが私の幸せだからです、それを邪魔すると言うなら私がそれを止める!!それだけです!!」

ベロバ「なっ!?」

イズゼロツーの、イズの今までにない感情の籠もった言葉にベロバは一瞬気負けする

ベロバにはわからないかもしれない、しかしイズにとって或人は仕事を支え、ときに助け合う相棒なのである

そんな彼のために、今日の誕生日は何が何でも彼に良かったと、幸せだと思えるようなそんな日にしたいのだ

[117 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 23:03:43]

イズ「だから…!!それを邪魔するあなたはここで止める!!あなたを止められるのはただ一人…私です!!」
ベロバ「この…!!クソ機械が!!」
『FINISH MODE』
『LASER VICTORY.』
ベロバは自分よりも劣っていると考えるイズに完全に腹を立てレーザービクトリーを放とうとする
しかし…
イズゼロツー「それは予測済みです、なので対策させてもらいました」
ベロバ「がっ!?な、何!?これ!?」
突如ベロバから銀色の槍状のものが何本も生えそれをベロバの体を貫いたのだった
どうやらプログライズホッパーブレードで斬られた箇所からクラスターセルを埋め込み暫くの間潜伏させていたようだ
突然の出来事にベロバは狼狽えるがイズゼロツーはそれを逃さない
イズゼロツーはゼロツープログライズキーを押し込む
イズゼロツー「これで終わりです!!」
『ゼロツー！ビッグバン！！』
イズ「はぁぁぁぁ！！！！」
ベロバ「な、ま、またこれなの…!?う、うわぁぁぁぁ！！！！」
ベロバはまた自分が負けることを悟りただゼロツーからの必殺技を受けることしかできず爆散するのだった

[118 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 23:21:57]

>>115

道長「いや、お前から聞くつもりはねぇよ、確かに俺は夢とか幸せとか考えたこともなかったし、他の奴らのことなんかどうでもよかった

だがそれでも、今はどうしても失くせない預かり物があるんだ、だからそれだけは守らないといけないんだ」

大智はその言葉を聞くと笑う

大智「だから、それは誰からの預かり物なんだい？」

大智はある人物の名前を言わせようとしているのは確かだった

道長「お前が知る必要なんかない」

大智「じゃあその預かり物はどうやったら返せるのかな？正解を聞かせてくれないかな？」

大智はしつこく食い下がる

道長「そうだな…今は返せないし、仮に死んだとしても返せるとは限らねぇな」

大智「答えてくれる気はない訳だね」

大智はつまらなさそうに言う

大智「しかし、既にこの世界にいなくてデザイアグランプリにも関係がない人間の幸福もエネルギーになるんだね」

唯阿は苛立ちを隠せずに大智に言う

唯阿「貴様と話しているだけで時間の無駄なんだよ」

大智「そうだったね、今日は飛電或人の誕生日なんだってね？まあ僕は何かしようとは思っていないから安心してよ」

大智はそう言うと、去り際に一言残す

大智「……まあ、九条貴利矢の親友が享受すべきだった幸福をせいぜい大事にするんだね」

道長「……お前に言われるまでもねぇよ」

そして大智は去って行く

唯阿「吾妻君…」

唯阿は話しかけにくそうに道長に声をかける

道長「デザグラの仕組みを知ってから薄々気づいてはいたさ、多分俺のIDコアを直した時に使われたのは誰の幸福かってな、だから俺はレーザーやレーザーの親友の為にも生きるんだよ」

道長は唯阿にはっきりと言う

唯阿「そうか、それなら最後までしっかりやれ」

道長「ああ」

[119 二次元好きの匿名さん 23/05/14(日) 23:58:25]

>>118

道長「だから…ゼロワンや他の奴らのことだって今までできなかった分助けてやれたらって思うんだよ」

あんなに仮面ライダーを憎悪していた者の発言とは思えないものだと唯阿は驚く

唯阿「最初に戦った頃から、君はかなり変わったな」

唯阿は笑顔でそう言う。

振り返れば本当にその通りだ、そんな人間がよくここまで変わったのか、それは貴利矢の親友の姿ではなく彼の、道長の本来の姿はそれなのかもしれない

再び唯阿に笑顔を向けられ、道長は顔を逸らす

道長「とにかく、今日はゼロワンの誕生日なんだろ、俺のことはいいだろ」

話題を自分から逸らしたいのか、心から或人の誕生日を祝いたいのか

唯阿「ああ、そうだな…そろそろ邪魔をする連中も片付いた頃だし、行くとするか」

[121 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 17:01:40]

>>117

倒され変身が解除されたベロバは毎度のごとく地面に倒れ祢音の誕生日と同じように呪詛を吐く

ベロバ「クソ…！なんで…！あいつが幸せになるとか…ふざけるな…！」

イズ「相変わらずこりませんね、ですが今回はもう私たちの勝ちですのでこれで失礼します」

そう言って変身を解除したイズはベロバを放って飛電インテリジェンスへと向かおうとする

なにせ今回は或人にはバレないようにしてやっているのだここでベロバを捕まえたなんてやったら何があったかすぐにわかってしまう、そのため今回は放っておくという結論にしたのだ

その場を去ろうとするイズにベロバは鼻で笑う

ベロバ「はっ…あんたが何しようとあいつは…ゼロワンは幸せになんかならないから…！アズから聞いたわよ、あいつは孤独だったって…！そして仲間ができても死んでいったって…！そんなやつが幸せにになんか…！」

イズ「……話はそれだけですか？」

ベロバ「は…？」

イズ「だからそれだけですかと聞いています」

イズの突然の質問にベロバは困惑する

ベロバ「あんた何言って…」

イズ「或人社長は確かに前までは一人だったのかもしれません。しかし今は違います

私や不破諌様、刃唯阿様にCRのドクターの皆様、そして鞍馬祢音様や我那覇冴様、或人社長を大事に思ってくれる人達がついています

あなたがなんと言おうと或人社長は孤独なんかじゃない、前を向き今を生きています

そしてその恩を返すように或人社長も誰かを幸せにするために前を向いて生きている、それが今の或人社長です、あなたが何を言おうとそれは変わりません」

イズの或人の、そして皆を信じるその思いは大きい

それは彼女自身まだ作られて間もないが今まで或人唯阿達仮面ライダーのみんなやCR、そしてデザイアグランプリのプレイヤー達の見て、ラーニングしてきた自分なりの結論だった。

ベロバ「たかが機械のくせに…！」

イズ「そうですね、ですが機械だからこそ出した私なりの結論です」

ベロバ「くそ…！覚えてなさい…！今度こそ必ずお前らを不幸にしてやる…！」

そう言ってベロバは恨み言を言いながらレーザーレイズライザーを使ってテレポートで逃げていったのだった

イズ「その時はまた私や或人社長、そしてみんながあなたの野望を防ぎます」

ベロバがいなくなった場所を見てイズはそう言うと諫達を呼んで或人の誕生日パーティーへと向かうのであった

[122 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 19:10:51]

一方その光景をアズもまた見ていた…
アズ「あ～あ、またやられちゃって…可愛そうに♪」
口ぶりこそ残念がっているが本心はまったく思っておらずむしろ毎回同じことやってよく飽きないなと思っていた
アズ「けどこれからどうしよう、アークグランプリ参加者私脱落して残り6人だけどこんな調子じゃゲーム進まないわよね〜」
「なら私がやるゲームも同時進行でやってみるかい？」
アズ「！？誰！？」
突然話しかけられた存在にアズは警戒する
一体どこから声をかけられたのかアズかその存在を探して見渡す
「ふふ、君の後ろさ」
アズ「なっ！？いつの間に！？」
その声がした方向に振り返る
その声の主は赤いフードに顔にモノアイの銀色の仮面をつけ、まるで古代ローマ人のような服装をしていたがところどころ見えるはずの肌の部分がなく服だけ見える透明人間かのような者だった
アズ「あんた…何者…？」
初めて見た存在にアズは警戒しながら聞く
その質問に仮面をつけた者はにこやかに、答える
スエル「ああ、そういえば挨拶がまだだったね、私はスエル。デザイアグランプリエクゼクティブプロデューサーさ」
その言葉にアズは以前にアークが言ってたことを思い出す
アズ「まさかあなたが…！」
スエル「おや、まさか悪意の人工知能に存在を知られてるようだ。嬉しいことだが今はそれは置いとこう。私がここに来たのは君の御主人様に取り引きにしきたんだ」
アズ「取り引き…？」
スエルの言葉にアズは疑問を浮かべる
スエル「ああ、君達悪意の持ち主が楽しむゲームであるアークグランプリと同時進行でやってみたいゲームがあってね」
……後にスエルがアークに持ちかけてきたの取り引きとして提案してきた同時進行として持ち込んだゲームがさらなる騒動を巻き起こすことなどこのときはまだ誰も想像できなかった…

[123 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 20:36:56]

ここに来て冴さんが戦える理由として沙羅姉ちゃん参加させないための代わりってのが自然すぎるんだよなぁ
沙羅姉ちゃん参戦は飛彩、不破さん、ソルド20が邪魔しに行くだろうし

[124 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 20:49:13]

ケケラ「お前俺のこと馬鹿にして笑っていただろ？」
ベロバ「……」
イズに負けて逃げた先にケケラが待ち構えていた
ベロバはケケラを見ると舌打ちする
ベロバ「あんただって何にもできなかったじゃない‼︎偉そうに言うんじゃないよ‼︎」
実際ケケラも作戦が失敗に終わっている
ベロバ「何が新しいジャマトよ、それがあのザマなんてね、ああ一つだけいいこと教えてあげる、鏡飛彩が違う仮面ライダーと手を組んだでしょ？」
ケケラは諫を思い出す
あの時諫ははっきりと飛彩の協力者であることを明言した
変身した彼とは戦っていないが、強敵であるのは間違いない
ベロバ「そうやってね、私もやられたのよ……だからあんたも私と同じ末路を辿るかもね」
ベロバはケケラの失敗を笑う
ケケラ「確かに俺は今回は失敗したが……新しいジャマトは確実に進化している」
ケケラはそう言うと、ベロバにあることを話す
ベロバ「へぇ……それならとびっきりの不幸が見られるわね」

[125 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 21:10:16]

或人と祢音が到着する前…
冴「だから苺の代わりに茹でふきのとうをトッピングしようとするなっ‼︎」
冴は怒りの形相で或人の誕生日ケーキ(1割祢音作、9割冴作)に茹でふきのとうをトッピングしようとしていた英寿に向かって狼のように吠える
英寿「だってゼロワンは栄養が偏っているとお前のマネージャーのヒューマギアが言っていたぞ？健康的なものを食べさせたほうがいいだろう」
英寿の発言を聞いた滅はまずいと言う表情を浮かべて何も見てない、聞こえてないふりをする
しかし冴は滅の首根っこを掴む
冴「滅、あんた‼︎何てことしてくれてんの⁉︎」
滅「お、俺は飛電或人の誕生日プレゼントには何がいいか浮世英寿から相談されただけだ…」
まさかあの時の会話がこんな修羅場になるとはと滅は予測が全くできなかった
茹でふきのとうをケーキにトッピングするなど常人の発想ではないからだ
永夢「誕生日ケーキくらい普通のものを食べさせてあげましょうよ…」
永夢は呆れたように英寿の暴挙を止める
英寿「ロポもエグゼイドも俺が本気だと思ったのか？お前ら化かされたな」
英寿は笑って茹でふきのとうを手に取る
永夢「え？」
英寿「俺だってそこまで常識はずれなことはしないぞ」
冴「じゃあ……」
英寿が本気でなかったことに滅は安堵する
或人の誕生日パーティーが本当の修羅場と化すからだ
英寿「茹でふきのとうは茹でふきのとうでプレゼントするが……俺のプレゼントはこれだ」
英寿は自信満々にあるものを取り出す
永夢「……これって青竹踏みですよね？」
冴「しかもサインまで入ってる……」
英寿が取り出した英寿のサイン入り青竹踏みを見て2人は呆れる
一方滅は感心していた
滅「青竹踏み…確かに健康にはいいな」
冴「いや、何感心してんのあんた……」

[126 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 21:28:04]

>>125

英寿「そう言えばエグゼイド、ブレイブ達が自身の武器をタイクーン達に貸して変身しないでパーティーを守り抜けとミッションを与えたらしいな」

永夢「はい、まず変身しないで自分自身の力でどこまでできるか…きっとそれは怖いことですが、強くなるためには必要なことだと飛彩さん達が言っていました」

変身できる諫や唯阿、イズがいる中、ガシャコンウェポンがあれば生身でもジャマト相手には戦えるはずだ

ガシャコンウェポンを託した相手は全員デザイアグランプリのファイナリストだ

会場の飾り付けをしながら2人は話す

永夢「……英寿さんもやってみたかったですか？」

英寿「お前の武器はハンマーだろう……生身でハンマー片手にジャマトとやり合うってかなりシュールな絵面だぞ」

英寿は自分がガシャコンブレイカーでジャマトとやり合う姿を想像する

永夢「そうですね……」

永夢も同様に想像して笑う

それぞれが或人の誕生日パーティーの準備をしている中、飛彩は諫と連絡を取っていた

飛彩「そうか、逃げられたか……しかしバグスターウィルスを持ったジャマトを連れてくるとはな……いやとりあえずケケラに好き勝手されなくて良かった」

大我「おい、ブレイブ、電話してねぇで手伝え」

飛彩が諫と何をしようとしているのかは知らない大我は飛彩に対して文句を言う

飛彩「必要な連絡をしていただけだ」

大我「……ったく」

2人がやり取りしている中、貴利矢はあることを考えていた

貴利矢「道長の奴、ガシャコンスパロー使えてるかな、隊長さんにいいとこ見せれたらいいんだけどさ」

[127 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 22:59:42]

一方で或人と祢音はというと…
或人「あのカエルの置物みたいなやつ何だったんだろ…？祢音ちゃんわかる？」
祢音「さぁ？誰かが捨てたやつとかかな？」
或人「ええ…街中で不法投棄するなよ…」
カエル状態のケケラについての話題で話し合いながら飛電インテリジェンスへと向かっていた
或人「けど今日かぁ…俺の誕生日…」
祢音「……やっぱり不安だったりする？」
或人「ううん、けどなんか実感がないというか…、俺のためにみんな祝ってくれるというのがなんか嬉しくて落ち着かないというかさ…」
祢音「或人さん…、ん！」
或人は誕生日を亡くなったヒューマギアの父其雄以外から誰かに祝られることが初めてのためどこか緊張していた
そのためどこかソワソワした雰囲気になっている
そんな或人に祢音は手を握る
当然突然されたことに或人はびっくりする
或人「ね、祢音ちゃん！？」
祢音「なら今日は楽しまないと！だって今日の主役は或人さんで新しくスタート切る日でもあるんだからさ！」
或人「！」
新しくスタートを切る。それは祢音が誕生日のときに言った言葉だった。
あのとき祢音は自分の正体を知ってもその運命に負けず新しくスタートとすると称し前に進む覚悟を決めたのだ
そんな祢音からの言葉に或人はそうだなと呟く
或人「うん…、俺も新しくスタート切るか…！新しく前に進むために！」
祢音「うん！」
そうして二人はみんなが待っている飛電インテリジェンスに進み出したのだった
或人「そうだ！ねぇねぇ！新しいスタートを切る記念にさ俺のギャグを披露…」
祢音「うんだめ！」
或人「まだ話してる途中！というか笑顔で拒否られた！？」

[128 二次元好きの匿名さん 23/05/15(月) 23:00:02]

一方で
諫「！」
唯阿「どうした不破？」
諫「今社長が誕生日パーティーで新しいギャグを披露するかもしれないって感じがした！」
道長「うわ、まじかよ…」
景和「場の空気凍りますよ…」
唯阿「というかなんでわかるんだよ…」
ソルド20「これがゴリラの勘と言うやつか、新しくラーニングした」
ソルド9「右に同じく」
唯阿「そんなもんラーニングせんでいい！」
不破「というか俺はゴリラじゃねえよ！」
イズ「皆様急ぎましょう」
不破達は或人達よりも早く飛電インテリジェンスへと向かっていたのだった

[129 二次元好きの匿名さん 23/05/16(火) 00:34:32]

冴「これで飾り付けは完成だね‼︎後は祢音ちゃんが或人を連れ回して時間稼ぎして、到着したら……‼︎」
冴は或人の喜ぶ姿を思い浮かべ、笑顔になる
冴「或人きっとすごく喜ぶだろうな……うへへ……」
段々と怪しい笑顔になっていく冴を見て滅はまた一つ今日もラーニングしたのだった
滅「悪意はなくても、幸せからああいう笑顔になるのか……」
心というのは複雑だ、と滅は改めて思う
そんな今の世界を他の3人の仲間達にも見せてやれたら、と滅は叶いもしないことは分かっているがどうしても望んでしまう
滅「俺らしくないな……俺もいつの間にか変えられたのか、飛電或人や他の奴らに」
滅は少し笑いながらそう呟く
滅「迅、亡、雷……今の世界は悪くないぞ」
続けて彼は誰にも聞こえないように呟くのだった

一方…
貴利矢「確かにリプログラミングは洗脳とか解いたりはするけど……性格自体は変えない」
貴利矢はリプログラミングについて考えていた
残留思念とかそういうものは信じないが、もしかしたらあの時使ったリプログラミングには、自分の親友の思いがこもっていたのかもしれない
貴利矢「だとしたら、あいつはあいつの幸せをくれてやったのかもな……親友を失って周りが見えなくなっていたあいつに」
貴利矢は親友が本来受け取るはずだった幸せの行く先についてある結論に至っていた