- 1ヒバリ23/05/15(月) 22:02:14
傭兵でも宙族でも権力者でも自由に書き込んでください。具体的な世界観やルールはありません、皆さんで自由に世界を作りましょう。
前スレはこちら
スペースオペラの掲示板 忍び寄る2.6号艦|あにまん掲示板傭兵でも宙族でも権力者でも自由に書き込んでください。具体的な世界観やルールはありません、皆さんで自由に世界を作りましょう。前スレはこちらhttps://bbs.animanch.com/board/1…bbs.animanch.com設定スレ
スペースオペラ世界の掲示板 データ保管庫6|あにまん掲示板このスレは今までの本スレに出てきた設定を気ままにまとめたり、本スレに関する相談に使用したりするところです。次スレは>>185または>>190本スレhttps://bbs.ani…bbs.animanch.com次スレは >>185 が建てやがれぃ!
- 2ヒバリ23/05/15(月) 22:03:29
世界観?ってのはてんで分からねぇや……
ざっくりとした共有設定です。
みなさんの手で好きに使用してください
連邦… 複数の星からなる民主主義の国家。
帝国… 地球を中心とする軍事国家。
同盟… 連邦から独立した国家。
エセリアン…発見された第4勢力の仮称、
複数の氏族が存在、改造宇宙怪獣が戦力
独裁国家… 最近確認された第5勢力の仮称、
主な戦力は機械兵器 - 3ヒバリ23/05/15(月) 22:07:14
前回のあらすじ
・怪しい女め! やっぱり怪しいやつじゃねぇか! 白状しやがれ!
・トイレが爆発ぅ!? なんだコイツ等!?
・いやほんとに何なんだこいつ等…… - 4三つ編みのマルティス23/05/15(月) 22:09:33
(たておつです)
- 5三つ編みのマルティス23/05/15(月) 22:10:56
(保守)
- 6バーニィ巡査23/05/15(月) 22:14:52
保守
- 7『アークライト』23/05/15(月) 22:18:00
(立て乙です)
- 8三つ編みのマルティス23/05/15(月) 22:21:15
(ほしゅしゅ)
- 9『アークライト』23/05/15(月) 22:24:53
(補修)
- 10『アークライト』23/05/15(月) 22:25:08
(保守)
- 11ミヌイ族23/05/16(火) 17:55:20
【キグルミ・ミヌイはだらけている!】
まあ、回転したらどこかにワープするしいっかあ!
ぼくも吸収されるだろうし。 - 12バーニィ巡査23/05/16(火) 19:40:06
【遅れてトイレに到着する】
ぜぇ、ぜぇ……さすが豪華客船、広すぎて移動も一苦労だぜちくしょう……
【息も絶え絶えで登場、しかし肝心の彼女とは入れ違いである】 - 13『アークライト』23/05/16(火) 22:13:08
- 14『アークライト』23/05/17(水) 01:15:08
【メインブリッジにいる燕尾服のアンドロイドがデータをまとめている…】
TE-A「情報も欲しいのでしばらくは泳がせておいてください 後で提出する請求書とその証拠はこちらでまとめておきますから」 - 15三つ編みのマルティス23/05/17(水) 07:07:15
【とある層で人探しをしている3人】
うーん、ソリスどこにいるんだろう…。
あーあ、母星の『おねえさま』の方針じゃなきゃ見捨てるのにな…でもなるべくトラブルは起こさないって方針だしなぁ - 16銀河警察23/05/17(水) 07:36:47
【緊急寄港予定の港にて、慌ただしく準備が進んでいる】
「□□警視、並びに担当部署一同ただいま到着しました! 謝罪文面の作成も完了しております!」
「カーティス警部、アークライト側のこれまでの行動履歴から、適切な対応予測をリストアップしました、ご確認を」
「現時点で確認している情報によれば、容疑者は銀の髪に虹のハイライトが特徴の少女! 各員頭に叩き込んでおけ!」
「現在『パトシップ1・2』が発進準備中! 観測班からは、『脱出艇等の分離』は確認されていないとのこと!」
「……最近は一周回って楽しみになっているよ( ´ー`)y-~~……今回はどれだけの被害を出す気なんだか」
「……まあ、こんかいは『眠らないティトラン』のときよりはマシでしょうよ」 - 17バーニィ巡査23/05/17(水) 07:40:10
- 18『アークライト』23/05/17(水) 15:22:52
- 19『アークライト』23/05/17(水) 20:29:05
【医療ベースで収容された人々の検査が行われ、燕尾服のアンドロイドはその結果を受け取った】
「神経寄生型感染症の疑いですか 医療ベースにはそれに対する処置を行える設備はありませんでしたね」
「医療ベース 緊急凍結処置承認 対象者を冷凍睡眠設備に収容してください」
「時間等の状況的にあのお客様達の何名かが初期の感染者と考えられる それ以外にも感染者が出ていないか警戒するように」 - 20バーニィ巡査23/05/18(木) 07:33:21
- 21二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 12:38:43
ロック「ん 監視システムと状況証拠から臨時乗船のお客様に持ち込まれた衝撃発生装置による破壊とわかっているぞ 異様な細菌や放射性物質等は検出されていないから安心してほしいぞ」
「その正体不明なお客様はもう一体の警備主任ドロイドが担当しているぞ そっちの方に向かわれるか?」
【警備主任ドロイドはちょっとしたボディランゲージを混ぜながらてきぱきと話した】
- 22ミヌイ族23/05/18(木) 13:16:38
【着ぐるみはぬいぐるみに戻った】
あー、悪夢だった!
ほんとほんと!
ひでーのなんの! - 23二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 19:51:59
このレスは削除されています
- 24ミヌイ族23/05/18(木) 19:54:02
- 25二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 19:58:31
- 26二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 20:03:08
このレスは削除されています
- 27ミヌイ族23/05/18(木) 20:04:28
- 28二次元好きの匿名さん23/05/18(木) 20:10:10
このレスは削除されています
- 29『アークライト』23/05/18(木) 21:03:11
- 30ミヌイ族23/05/18(木) 21:31:33
- 31ヒバリ23/05/18(木) 22:52:50
- 32ミヌイ族23/05/19(金) 06:25:05
- 33ヒバリ23/05/19(金) 07:56:05
【反応と周りの様子を見て】
……うし、ここにはないな、次だ次。
【その場を去る】
っても、次はどこへ行くか……思い切ってその辺のドロイドに聞くか……?
【※何故彼女が『ここにはない』と判断したのかは、次のレスで】
- 34バーニィ巡査23/05/19(金) 12:58:09
【渡された映像を見ていくと……途中で違和感のある映像が映る】
【それは、トイレの外で屯していたヒバリに、『2体のミヌイ族』が接触しているシーン】
すいません、ここで止めてもらえますか?
……ここ、この2体が言い争いをしているように見えるな……片方は怯えて、片方は威圧的で……うわ、なんか増えやがった。
なんか不気味だなおい……んで、少し進めて。
そう、ここですここ、蹴り飛ばしてるんですよね――――『怯えて助けを求めた方』を。
……なんでだ? 普段の姐さんなら『逆の方』を蹴るはずなのに。
……『音声データ』はありますか?
- 35『アークライト』23/05/19(金) 17:55:06
- 36ミヌイ族23/05/20(土) 13:33:17
決闘は何でやる?
【鉄球を投げて遊んでいる】
勿論ッ!
鉄球だァーz__!
【なんか見たことある感じだ】 - 37三つ編みのマルティス23/05/20(土) 17:22:54
ソリスも無事じゃなかったら、一人で帰ることになるのかぁ…。
母星の『おねえさま』に報告したら新しい6人追加できるかな…
同じ遺伝子だしいけるか。 - 38ミヌイ族23/05/20(土) 18:04:00
- 39ミヌイ族23/05/20(土) 18:06:39
- 40バーニィ巡査23/05/21(日) 10:40:51
- 41『アークライト』23/05/21(日) 14:13:12
【ハッチ前での解析は続いている】
エックス「スキャン状況 艦でできることは大方終了 現在わかることは」
「内部に高度に圧縮されたエネルギー反応あり …どうしよう とりあえず上に報告を」
エックス「…艦内にいる該当種族を集め情報を聞き出し 場合によっては連れてくる フィードに情報共有しよう」 - 42バーニィ巡査23/05/21(日) 14:42:00
- 43『アークライト』23/05/21(日) 15:05:42
- 44バーニィ巡査23/05/21(日) 15:20:53
- 45ヒバリ23/05/21(日) 15:52:38
【ミヌイ族達を抱えて廊下を移動中……】
(次に向かうなら、なるべく『人だかりが出来てそうな場所』だな……それじゃ、耳を済ませて) - 46『アークライト』23/05/21(日) 22:25:41
- 47バーニィ巡査23/05/22(月) 07:51:58
【渡された該当箇所の映像を見て】
発言からの解析、無茶を承知でお願いします(ペコリ)
……それにしても、なんで『彼ら(ミヌイ族達)』は『この個体』を追いかけ回して……ん?
【そしてしばらく映像を見ていくと――――トイレが爆ぜ、ミヌイ族達がワラワラと楽しそうに飛び出してきて】
【そして、そこから少し遅れるようにやって来た『ヒバリ』が、ミヌイ族を『踏み潰してペチャンコ』にする様子が映る】
【ペチャンコになったミヌイ族が気にせず逃げていく姿もバッチリ映って……そして、冒頭に確認した映像が始まった】
【ミヌイ族と合流し、片方を蹴り飛ばして、合体したミヌイ族と話して、強引にどこかへ連れて行くところまで】
(頭を抱えて天を仰ぐ)うっわぁ、姐さんェ………ん?
【先程のVTRと合わせて何か違和感を覚える】
- 48*子どもたち?23/05/22(月) 19:28:18
【各層で『子どもたち?』が様々なアプローチで乗客を乗っ取っていく】
【迷子の子供を抱き上げる『子どもたち』、疲れた老人の歩行の補助をする『子どもたち』、複数の男性を部屋に連れ込む『子どもたち』…】
【徐々に水面下で勢力を広げながら、待ち合わせスポットに5人の『子どもたち』は集結した】 - 49ミヌインポスター23/05/22(月) 19:47:36
………のだ………のだ………
【事件現場のトイレから吹き抜けを挟んで反対側、フラフラとぎこちなく廊下を歩いている】 - 50ミヌイ族23/05/22(月) 20:42:05
- 51ヒバリ姐さん23/05/22(月) 21:25:07
- 52『アークライト』23/05/23(火) 00:48:02
【艦のあちこちでドロイドと衛生検査装備を身に着けた乗組員が駆け回っている。運搬ドロイドに乗り込んだ乗組員は焦っていた】
理系乗組員「報告書書き終わったと思ったら、パンデミックの検査⁉正気かね⁉」
【ブリッジでは艦長が外部の医療機関に掛け合っている間、燕尾服のアンドロイドが状況をまとめていた】
TE-A「全区画 一部屋ごとに安全確認を行ってください 確認が終わった部屋や部署は強制施錠しても構いません 通信にラグ? 何が原因?」
【バイザーとマスクの二人組は少女と共に艦内を歩いていた】
マスク「ヤバいな…ドロイドがすごい動いてる…」
バイザー「一応妨害に使えそうなものは持ってきたが、接触は危険そうだからな…オレが前に出るから二人は後ろにいてくれ」
ロック「…結果が出たぞ 言動に違いが見受けられる個体の映像にピンを打った あのお客様に接触を試みているのが異常個体だな」
【遠隔で現場にいるドロイドの感覚を共有しているエックスは気が付いた】
エックス「また何か着てる… じゃなくて あなた方はあの大きな石のところにいかなくていいのですか?」
- 53ミヌイ族23/05/23(火) 05:14:50
- 54バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/23(火) 08:13:45
- 55『アークライト』23/05/23(火) 12:40:32
- 56バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/23(火) 12:50:31
- 57三つ編みのマルティス23/05/23(火) 16:19:51
- 58『アークライト』23/05/23(火) 20:14:59
- 59ミヌイ族23/05/23(火) 20:17:32
『鳴き声』
『早口の未知の言語』
きみら、飽きないねえ!
【黒服にペンライトを持ったミヌイ族がぼやいた】 - 60三つ編みのマルティス23/05/23(火) 20:24:31
- 61バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/24(水) 12:25:14
- 62ミヌイ族23/05/24(水) 12:38:52
- 63『アークライト』23/05/24(水) 12:44:43
- 64バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/24(水) 12:55:24
- 65三つ編みのマルティス23/05/24(水) 17:09:51
- 66『アークライト』23/05/25(木) 12:36:35
- 67ミヌインポスター23/05/26(金) 08:51:23
- 68ミヌイ族23/05/26(金) 20:13:09
【ちゃぶ台を走らせている……】
それ、走れ走れ! - 69???23/05/27(土) 08:12:32
【ちゃぶ台を走らせていたミヌイ族が、監視カメラの死角となる廊下の柱を通り過ぎた直後】
(ズチュッ!!!………コロコロコロ………)
【『ちゃぶ台のみ』が反対側から滑り出てくる………ミヌイ族はどこへ行ったのだろうか?】
- 70バーニィ巡査23/05/27(土) 12:56:02
【廊下を走るバーニィ巡査】
例のミヌイ族特異個体が目撃された場所はもうすぐの筈……
念のため警戒を、あの動画を見せて頂いたとき、なにか違和感を感じたんです。
【ドロイドに問い掛けながら、目的地まであと一階段登って右折数メートルの位置】 - 71*子どもたち?23/05/27(土) 17:05:31
ふん…ふんふん…ふふふん…
【静かに下手な鼻歌を歌いながら廊下を歩く白髪三つ編みの少女】 - 72『アークライト』23/05/27(土) 17:49:00
ロック「もちろんだぞ! 何が起きてもおかしくないからな!」
【ドロイドは走りながら自身の脇腹にあたる部位に腕を挿し込む。何かが組み変わる音がした後、挿し抜かれた腕は制圧用の非殺傷型衝撃銃に変形していた】
- 73バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/28(日) 08:52:57
【すぐ近くの廊下から聞こえる小さな喋り声を、彼女の地獄耳は聞き逃さない】
……この声、あの白髪女の?
アイツは重要参考人としてバーニィの旦那が調べてるはずなんだが……
――――いや、まさか『残りの奴ら』か?
(クルッ)わりーなドロイドのねえちゃん、ちょっと野暮用に付き合っちゃくれねぇか?
理由は、あー……『迷子の保護』って奴だ。
【そう言って彼女は進路を変えようとする、脳波パターンは『積極的な警戒』に移行した】
【階段を登る直前、別の廊下の先から聴こえてくる鼻唄に気づく】
――――ん? この声……『あの重要参考人の娘さん』の?
おいおい勘弁してくれ、この距離じゃいざというとき巻き込みかねねえぞ……
すいません、近くに増援のドロイドは居ませんか? 出来れば避難誘導を――――
【階段を登る寸前に立ち止まってぼやく】
- 74三つ編みのマルティス23/05/28(日) 08:59:04
- 75*子どもたち?23/05/28(日) 09:03:03
- 76ミヌイ族23/05/28(日) 11:28:23
- 77『アークライト』23/05/28(日) 12:54:21
【二体の警備主任ドロイドはそれぞれ別の場所にいた】
【遠隔で女性と対応しているエックスは現場にいるドロイドに、彼女の用事に付き合うように指示をとばした】
【男性と共にいるロックは意図を少しだけ察した】
ロック「周囲の活動状況 運搬等作業用機体…下層及び客室に集中 巡回中の汎用警備機体…配置変更を申請 緊急制圧レベル1対応を要求…受理」
「これそうな機体をこちらにまわす手配は整ったぞ とりあえず今すぐ動けるのは汎用警備ドロイドが10体 その他作業系のが20体ほどだな いざとなれば他の機体も呼べるぞ」
「ん メインブリッジの監視システム観測員から通知? 時刻からするとなんだかラグが発生しているのか?」
【>>75 の人の流れが起こっている事に対する調査申請だった】
バイザー「!本当か…⁉」
【そう言うと険しい顔をして金属製のボトルを構える。もう片方の男は傘を片手に周囲をきょろきょろと見渡した】
マスク「敵意はない?じゃあなんだろうな…?まあ、こんな状況だから何に警戒してもおかしくはなさそうだけど」
- 78バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/28(日) 13:38:15
- 79*子どもたち?23/05/28(日) 16:42:00
- 80バーニィ巡査23/05/28(日) 16:59:07
- 81*子どもたち?23/05/28(日) 17:14:26
- 82『アークライト』23/05/28(日) 17:31:32
- 83ミヌイ族23/05/29(月) 12:01:22
- 84バーニィ巡査23/05/29(月) 12:19:28
- 85*子どもたち?23/05/29(月) 16:42:06
- 86バーニィ巡査23/05/29(月) 20:12:18
- 87*子どもたち?23/05/29(月) 20:55:02
- 88バーニィ巡査23/05/29(月) 21:00:36
- 89*子どもたち?23/05/29(月) 21:05:53
- 90バーニィ巡査23/05/29(月) 21:36:30
- 91*子どもたち?23/05/29(月) 21:44:33
- 92バーニィ巡査23/05/29(月) 21:52:26
- 93『アークライト』23/05/29(月) 22:30:39
- 94*子どもたち?23/05/29(月) 22:51:07
- 95ヒバリ姐さん23/05/29(月) 23:10:57
- 96『アークライト』23/05/29(月) 23:14:32
- 97バーニィ巡査23/05/29(月) 23:27:25
- 98*子どもたち?23/05/29(月) 23:33:45
- 99ミヌインポスター?23/05/29(月) 23:47:24
- 100『アークライト』23/05/29(月) 23:59:40
- 101三つ編みのマルティス23/05/30(火) 03:46:36
- 102バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/05/30(火) 08:08:05
- 103『アークライト』23/05/30(火) 12:44:54
【少女の顔をのぞき込むように様子を確認するバイザーの男とあまり表情を変えたような様子はないマスクの男】
バイザー「おい、大丈夫か?」
マスク「ここに来て急に実感がわいたってやつかね?どうする?抱えて部屋まで連れてく?」
マスク「おや、さっきの。奇遇~、なんかこの異常事態が怖くなっちゃったっぽい」
【増援の汎用警備ドロイド達が捕縛用の電気銃や拘束具、盾を持ってすぐそこの角まで来ていることを把握した警備主任ドロイドは耐えながら伝える】
ロック「お客様! 医療ベースからの報告によると彼らは有機体経由で感染する何か罹っている恐れがある! できそうなら退避を推奨するぞ!」
「自分は艦の備品だから修繕がきく それに最悪バックアップから復元ができる! だから無理そうなら逃げて!」
- 104『アークライト』23/05/31(水) 23:13:46
【各種情報を観測しているメインブリッジ。切羽詰まった表情の若い艦長に、杖を持った燕尾服のアンドロイドが声をかけようとしたその時】
限定範囲内での倫理レベル変更を…艦長権限で許可する…。該当区画にいるドロイド達の電子セーフティを解除するんだ…。
「よろしいのですか? 乗客の絶対的な安全は保障できなくなります 過剰防衛の危険性も」
怪我は治せるけど、命は治せない!死んでしまったら元も子もないだろ!
「我らを統括する艦長 あなたがそう決めたのであれば… 了解しました 命令のままに」
【警備主任ドロイドのロックの上腕に括り付けられている鍵型の識別標、そして通路にやってきた汎用警備ドロイドの頭部に刻まれている識別標が放っている水色の光が、『注意』を示す薄い黄色に変化した】 - 105バーニィ巡査&ヒバリ姐さん23/06/01(木) 08:19:32
- 106三つ編みのマルティス23/06/01(木) 09:02:10
- 107ヒバリ23/06/01(木) 12:58:27
- 108ミヌイ族23/06/01(木) 15:48:47
- 109『アークライト』23/06/01(木) 16:08:11
【11体警備ドロイド達は電気銃や網、盾等を駆使して乗客達を捕縛していく。その過程で血の滴る音や骨が折れる音がしてもお構い無しに、ただ生命維持ができるかどうかだけが判断材料のようだ】
【通路の天井に埋め込まれたスピーカーから音声が響く】
「ご安心を 確認がとれた区画と部屋から順に封鎖を進めています 航路計算の都合上艦内全てのスキャンができていないのはご了承ください」
バイザー「えっ…?え…?ええ……!?」
マスク「うわっ!?へーぇ、すごいな、縮小装置か何かでも内蔵してたのか?」
【突然の事に困惑して絶句するバイザーの者と、対照的にただ興味深そうに眺めるマスクの者だった】
- 110『アークライト』23/06/01(木) 17:40:09
- 111ミヌインポスター23/06/02(金) 07:50:53
【ドロイド達の制圧行動を受けて、『見た目』がドンドンボロボロ・みすぼらしくなっていく怪物】
【―――――が、その攻撃が『背中の正中線』を引き裂いた時、戦況に大きな変化が現れる】
ヴォダ、ノヴァ、ヴォアアアアアアアア!
(ビキッ、チュァー……、バビュアッッッッ!)
『ホシノミナモト』、イダダギマアアアアアス!
【元同族の罵倒を聞いた瞬間、背中がボコボコと盛り上がり、『ファスナー』が弾けて中から幾本もの白い触手が放たれる!】
【綱引きの縄、それと同程度に太い触手は、後方の廊下のあらゆるものに強固にへばり付いていく………】
【ペラペラ捲し立てる『美味しそうな』ミヌイ族は勿論、増援のドロイド、大柄な警備隊長、そして乗客が変じた暴徒達すら例外なく】
- 112バーニィ&ヒバリ23/06/02(金) 07:51:19
【バーニィSide】
ハッハッハッ………ゼェ、ゼェ、なんとか振り切れたか……?
――――フゥ、取り敢えず乗客の安全を、って言いたいとこだが……(周りを見回して)
そっちはドロイド達に任せても大丈夫そうだな、だったら俺のやるべきことは一つ!
――――『通信室』に戻って、緊急要請をして『銀河警察の増援』出発時刻を早めてもらう!
【息を整えた後、再び走り出す】
【ヒバリSide】
【バイザー男が下がったせいで空を切る手、しかし今までのような追撃をする様子はない】
………… >>109 ああ、物体縮小機ね、なるほどなるほど――――って、んなわけあるかい!
こちとら泣く子も黙る『警察』でぃ! 物体縮小機なんざ密輸に誘拐・密室殺人! 職業柄大概の犯罪でお目に掛かってんだ!
だがそいつは今まで見たどれとも該当しねえ、だったら『そいつ固有の能力』って見るしかねぇ。
…………前から思ってたんだが、やっぱコイツ『テラナー(地球人系)』じゃねぇよな?………マジでナニモンなんだか。
…………ったく、わーったわーった、おいガキンチョ共。
『今はいい』、許す、大事に持っとけ………その代わり逃がすな、そしてアタシから離れるな、それが手ぇ出さねえ条件だ。
ただし、『港についたら』署まで来てもらうぜ………そんでそいつの事について、知ってること洗い浚い吐いてもらうからな!
【色々と感情がグチャグチャになりつつも、一先ず気持ちに蹴りをつけて、ついでに彼らに釘を刺す】
- 113アルケーデウス星23/06/02(金) 08:38:17
【執務室で爆発眼帯の軍服の女性が大量の書類とにらめっこしながら爪を噛んでいる】
えーっと、ここの工事とここの工事は同じ日にやって…、ここはまだ資材がないからズラして、物資は……、無人星の調査結果は…あああ!ややこしい!!
しかし…この事実はどうしたものか…。
【グラフが描かれた資料、ほとんどは右肩上がりなグラフだが、どうやらある日を境にガクッとグラフが折れるようになっている】
我々は…これから先どう生きるべきなんだろうな… - 114ミヌインポスター23/06/03(土) 10:23:12
- 115バーニィ巡査23/06/03(土) 10:24:39
【一人で廊下を走り、通信室に向かっている】
- 116『アークライト』23/06/03(土) 14:25:49
- 117アルケーデウス星23/06/03(土) 17:22:30
【大量の書類に埋もれた『おねえさま』は遠い場所から何かを察知する】
……む!
『『おねえさま』〜!なんか銀河警察?から連絡きてたよ〜。説明しろーって』
げぇ!ついに嗅ぎつけたのか!
まいったな…時に悪いことは…いや、指名手配犯とか脱獄犯とかを伴侶にする形で匿ってるか…?あと奴隷も無干渉宙域で伴侶候補で買ったしなぁ…。
【白髪眼帯の女性はリストと宇宙地図、銀河警察からのメールを見比べる】
『いもうと』、このグラフを見てくれ
【指数関数的に上がっていたグラフ表を見せる、ある日を境に下り始めているが…】
ある日から、『おかあさま』からの『たまご』の配給が徐々に減ってきた。
もしかしたら『おかあさま』に何かあったのかもしれん…まあ、『謎の場所』におわす方に気にかけてもどうにもならんが…。
だが、これからは『たまご』の数は減っていくだろう…今いる『子どもたち』で我々は繁栄しなくてはならないかもしれん。
それで、本題だが。どうやら、ポトゥーフに送り出した『いもうとたち』 にトラブルが起きたらしい。わたしのほうにも銀河警察からの出頭が来た。
もし、わたしに何かあればお前に星を任せたい、くわしいことはわたしなりに作ったマニュアルを読んでくれ。
『アルケーデウス号』と 『いもうとたち』を任せたぞ。
【そういって白髪眼帯の女性は白い軍服に袖を通すと巡洋艦にのってアルケーデウス星を後にした】 - 118ミヌイ族23/06/03(土) 17:40:57
- 119『アークライト』23/06/05(月) 00:26:45
【艦の各所で隔壁閉鎖と検査収容が行われている】
【下層ハッチでは警備主任ドロイドのエックスが二体の汎用警備ドロイドのみを周囲に置き、艦内の警備体制の再確認を行っている】
【メインブリッジ近辺の通信室ではJJが艦内情報の整理を遠隔で手伝っていた】 - 120ミヌインポスター23/06/06(火) 08:35:19
- 121銀河警察&ヒバリ23/06/06(火) 08:35:45
【緊急寄港予定の港では、銀河警察のパトシップが続々と発進していく】
《こちら101・102、現在旅客船『アークライト』の進行ルートを逆走する形で接近中、接触まであと12時間を予定》
《こちら103・104・105、例の少女達の『主導者』との合流ポイントに到着、合流次第『エスコート』を行います》
提示連絡ご苦労、引き続き任務を続行してくれ。
………(時計をチラリ)5分経過、本来ならバーニィからも提示連絡が来る筈なのだが……少々遅いな?
うっし、そうと決まればほら、行くぞ。
取り敢えずは……っと、先に別件の用があるんだよな……だがコイツラから目を離すわけにも……。
………まあ良いか、取り敢えず一緒について来な。
【そう言って再びミヌイ族を預けたドロイドのもとへ向かう、『石の場所』までの移動を再開するようだ】
- 122小型巡洋艦『のるまる号改』 23/06/06(火) 09:15:57
【合流地点に待機するパトシップを見て辟易する眼帯の少女】
うへぁ… 今にも逮捕しそうな勢い…。
ええと、星の所有権の申請書と許可証と証明書の控え、移住許可証の控え、我が星の人口増加の推移グラフと、
一応『保護』と『拘束』という名目で受け入れた宇宙盗賊たちのリスト…
あ〜!『わたしたち』はただ繁殖したいだけなのにどーしてこんなにまどろっこしいのだ!
でもなー、侵略したりするのはもっとめんどくさいからなぁ…それに先代『おねえさま』みたいに乱心する個体が発生しても困るしな…。
よし!取り調べされるか。
- 123『アークライト』23/06/07(水) 01:44:32
- 124*子どもたち?23/06/07(水) 07:28:48
【ドロイド達による武力の制圧によって拘束されていく乗客と子どもたち、死屍累々となる人の山の中から二人の子どもたちが なんとか這いつくばりながら、その場を離れていく】
- 125三つ編みのマルティス23/06/09(金) 18:13:11
【バイザーのポケットの中で胎児のように丸まるマルティス。】
(うう…イヤだよ、いたいのイヤ、こわいのイヤ、しぬのはイヤ、あぶないのはイヤ。だれかわたしをまもって…。) - 126シェアシップ「バードランド」 23/06/10(土) 17:39:33
あれぇ?ミツハお姉さん大変な事に巻き込まれましたぁ?
農学生を農業プラントへ運んでただけなのにぃ? - 127『アークライト』23/06/11(日) 15:33:02
【メインブリッジでは >>121 の一団をレーダーで検知したことを受けて、対話準備に取り掛かっていた】
「現在起きている問題は私とオペレーターの皆さんで対処します あなたはあちらとの会話に集中してください」
わかった。マネージャー、皆、頼んだよ。
【その会話の最中、その部屋に繋がるダクトの中から粘液にまみれたコードがゆっくりと担当者のいない制御卓に伸びる。そのまま接続しプロテクトを解除すると、監視システムの中でも今現在人がいない場所から送信される映像と音声を停止状態にしていった】
- 128*子どもたち23/06/11(日) 16:31:04
- 129『アークライト』23/06/11(日) 17:49:29
【隔壁閉鎖が行われている事を知り混乱して出歩いていた乗客達は、二人の少女の様子がおかしいことにも誰かが寄生されたことにも気が付くことなくうろたえている。状況を収めようと行動し始めたドロイド達に不信感を向けるものも多く、何人かが掴みかかっては拘束される事態もおこっていた】
- 130『アークライト』23/06/14(水) 00:21:58
ロック「そこの二人! お互いの為にもこれ以上はやめるんだぞ!」
【混乱の現場にたどり着いたスペアボディのロックは、先程姿を確認した少女を発見し鎮圧用スタンガンを向ける。しかし事情を知らない他の乗客達はより混乱しドロイドや乗員たちを不審に思うだけだった】
【艦の下層ハッチでは、宇宙港に着く前に謎の石を宇宙空間に放出しようとエックスと2体のドロイドが準備を整えていた。そこに二人の男性と一人の女性、当の生命体らしきものを抱えた汎用ドロイドが近付いてきた】
エックス「艦内にいるあの生命体らしきもの 見つけ次第全部ここに」
「変形しているものが? …お客様に危害を加えた個体? 何をしてもいいから断固制圧するようにしてください」
マスク「うーわ、なにあれ?石?石なの?」
【メインブリッジでは、宇宙港に着き次第医療ベースにいる乗客たちの処置をすることと、諸々の事情聴取に応じる事、また今回の騒動の処分などの話が進められていた。艦長は監視システムが一部稼働しておらず、混乱の様子が伝わってきていないということには気が付いていない】 - 131*子どもたち23/06/14(水) 01:02:33
- 132『アークライト』23/06/14(水) 15:25:57
- 133シェアシップ「バードランド」23/06/14(水) 20:22:27
と、取り敢えず隣の中域の惑星に避難できました…
…
この惑星なんもねぇな… - 134ミヌイ族23/06/14(水) 20:34:29
【内容不明のことで騒いでいる】
【早口で何を言ってるかはわかりづらい】
【多分、無意味なことを話している】 - 135小型巡洋艦『のるまる号改』23/06/14(水) 20:54:07
- 136*子どもたち?23/06/14(水) 21:13:55
- 137シェアシップ「バードランド」23/06/14(水) 21:21:22
- 138小型巡洋艦『のるまる号改』23/06/14(水) 21:36:09
- 139シェアシップ「バードランド」23/06/14(水) 23:46:08
- 140『アークライト』23/06/15(木) 00:05:49
ロック「んな これが共有された情報にあった変化ってやつか! スペアボディだから出力が足りるか不確定だぞ! スタンガンが当たってくれるといいんだが!」
【スキャンが終わった乗客達と彼らを誘導する乗組員やドロイド達に目配せをした後、ロックは二人に向かって行った】
- 141『アークライト』23/06/15(木) 20:31:23
【ロックは駆けながらスタンガンを2発撃つもかすっただけでたいした足止めにはならない】
【もう手が届くという距離まで近づいたその時、二人の胸元を狙って連続で発砲した。そして動こうとする様子を見せなくなるまでひたすらにスタンガンを撃ち続けた】
ロック「対象2名の制圧完了! 早く医療ベースに搬送してくれ!」 - 142*子どもたち23/06/18(日) 08:54:32
【スタンガンが身体に当たる度に激しく身体をのけぞる 、ついには波状にくる衝撃に耐えきれずに地面に伏した】
【ロックの指示で他のドロイド達が素早く2人を拘束する】
【2人はついに沈黙し、ドロイド達は手早く2人搬送した。】
- 143『アークライト』23/06/20(火) 00:26:35
【医療ベース。搬送された乗客達は検査を受けた後、年期は入っているものの正常に動作する冷凍睡眠装置の中に寝かされていく】
- 144小型巡洋艦『のるまる号改』23/06/21(水) 21:21:01
【ヒマなのかクロスワードを解いている】
むむ、知らん単語だな…へー、この世界にはそんな生き物がいるのか…。 - 145『アークライト』23/06/24(土) 00:33:41
【燕尾服のアンドロイドとメインコンピューターに個人用回線で何かやりとりをしていた。若い艦長や他の乗組員はそれに気が付いていない】
- 146惑星ショギョム23/06/26(月) 20:26:09
「目録更新…完了 ケルンのやつ またオークションで買い物して… まったくもう…」
- 147惑星ショギョム ケルン領23/06/28(水) 23:10:57
【旧軌道エレベーター宇宙港。古びた軍服のアンドロイドが搬入作業を監督している】
「小型輸送船かあ…」 - 148遭難シエスタ同盟23/06/28(水) 23:31:42
ニャニャニャーン。
信号器〜!
ブラックホールから届くかにゃ? - 149惑星ショギョム ケルン領23/07/01(土) 13:32:24
【旧軌道エレベーターはいつものようにまばらに歩く利用客と職員の姿しか見えない】
- 150惑星ショギョム ケルン領23/07/03(月) 20:05:23
【旧軌道エレベーターから離れたケルンの本拠地。かつてこの場所にあった基地で制服として着用されていた軍服を着ているアンドロイドは今日もケルンの手足として働いていた】
- 151アルケーデウス号23/07/04(火) 21:36:34
【アルケーデウス号の奥にあるなぞのスペースで大量のたまごの管理をしている『子どもたち』の1人】
なんかぁ…配給も減ったけど、既に配給されているたまごも減ってない?
孵化してないよね…うん、やっぱり孵化してない…。
明らかに1万くらい減ってる…ヤバいかも…。 - 152惑星ショギョム ケルン領23/07/07(金) 20:17:42
「このデータはあの子を迎えに行った時の報告書だね 注意拠点の一つで動きがあったから詳細な探りを入れて 何とかギリギリ救い出せた」
「今ではすっかり大きくなって一人前に… 僕が人間だったら泣いてるかもしれないなあ…」 - 153独裁国家艦隊23/07/08(土) 00:05:43
こちら掃海指揮艇R27、まず調査対象惑星の人口爆発が停止……いやむしろ人口減少に転じつつあるようだ。理由は一切不明。軽空母の電子戦機を呼び戻しより詳細な調査を要請する
- 154アルケーデウス号23/07/09(日) 10:30:10
【艦長代理を任された白髪の少女は悩んでいた。】
まいったぞ、明らかに『たまご』が消滅している…。
おい!何かわかったか!
「おいーっす!『たまご』が出現する時の時空の歪みとかの数値をデータ化したんだけど、いつも出現する度に膨大な数値を出していたけど最近は全然出てなかったみたいです」
最近から?
「最近から」
「これは仮説なんですけどー、この膨大な数値はきっと『おとうさま』と『おかあさま』なのかなーって」
「もしかしたら次元が離れすぎて『おかあさま』から届きにくくなったんじゃないかなー?」
なるほど…里帰りでもしてみるか?
「さんせー!」「じゃあ代理が『おねえさま』だ! 」
よし!部隊を編成して次元を遡るぞ―!
「「「おー!!」」」 - 155惑星ショギョム ケルン領23/07/11(火) 23:50:36
「宙域航行情報…連邦方面で動きあり?こっちの航路に影響は出ないか様子を見るか」
【旧軌道エレベーターで管理局の担当をしている電子上の存在は航行している宇宙船をモニターしている】 - 156二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 16:51:23
よお、連邦のブラザー達!
今日は辺境航路の問題についてのお知らせだ
つい先程連邦宇宙軍は時空間調査任務群を編成した。近ごろ断続的に確認されていた時空間異常がぱったり途絶えたんで調査するんだとさ
で、それは結構な話だが問題は任務群の編成だ。なんでも旗艦はバッファロー級重戦艦の研究型!
あのフネは特殊なジェネレーターのせいでただ動いてるだけでも重力井戸を発生させる。連邦軍からの通信は絶対に見逃さないように! - 157連邦駆逐艦コロンバンガラ23/07/15(土) 12:26:15
その任務部隊に加わるよう命令受けました、よろしくお願いします
- 158研究型重戦艦ビフテキⅡ23/07/15(土) 13:38:37
- 159二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 15:34:47
- 160アルケーデウス星23/07/15(土) 15:49:22
【400m級の新しい宇宙戦艦の前で黒服の白髪少女のを取り囲むように大勢の白髪少女たちが見送りをしていた】
「 『おねえさま』、どうか無事に戻ってね」
「お土産よろしくー」「もし『おかあさま』にお会いできたら写真見せてー 」
「わたしたちも『おねえさま』が戻るまでにこの星を復興させてみるね!」
うん!次元を遡って『おかあさま』がいる宇宙まで行ってくる!
みんな、この星を任せたよ!
それまでよく働き、よく学び、よく産み、よく育てて、繁殖と繁栄をするんだよ。
【大勢の『いもうとたち』に見送られながら、 宇宙戦艦は次元の壁を超えて別の宇宙へ旅立った】 - 161研究型重戦艦ビフテキⅡ23/07/15(土) 22:26:14
- 162ホールシー少佐23/07/16(日) 08:39:05
了解、周辺警戒はお任せ下さい
- 163小型巡洋艦『のるまる号改』23/07/18(火) 15:59:00
【母星からの報告を読む白服白髪の少女】
そうか…次元を遡ったか…。
『おとうさま』と『おかあさま』にお会いできるといいが…。
どんな方なんだろうな…。 - 164『アークライト』23/07/20(木) 01:35:52
【艦の下層ハッチ。警備主任ドロイドのエックスがフィードに情報共有した、ぬいぐるみのような種族達をこの場に連れてくるという指令。
【情報を受け取った艦内のドロイド達は、彼らを見つけると抱きかかえ、背に載せ、時には保護者のように見守りながら各々下層ハッチに向かう】
【ただ一つの例外は寄生生物に浸食された個体とそれを誘導する汎用警備ドロイド達。彼らは主任ドロイド程高度のな人工知能は搭載されておらず、さらに今回はメインコンピューターからのサポートもない。しかし彼らは一方的に配信される艦内警備体制の情報と手掛かりに一番被害が少ないルートを選んで下層まで進んでいく】
【そして損傷しながらもたどり着いたそこには、警備主任ドロイドと数体の汎用ドロイド、二人の男性と一人の女性、連れてこられた当の生命体らしきものがいた】
エックス「あれが…? 各種警戒態勢を …お客様?! 危険です!おさがりください!」
マスク「ちょ、ちょっとー?!命知らずー?」
【歪な形に歪んだものの前に一人の女性が眼光鋭く立ちふさがる。彼女は武器を抜くと今まで何度もしてきたであろう戦闘の姿勢を取り、目前の敵に飛び掛かった】 - 165小型巡洋艦『のるまる号改』23/07/20(木) 19:03:49
はぁ〜。
暇だな…。 - 166『アークライト』23/07/20(木) 22:42:52
【ブリッジでは艦長と燕尾服のアンドロイドが入港と状況説明の準備を整えていた】
【艦長が相手とやり取りをしている最中、艦の下層ハッチにいる警備主任ドロイドのエックスから報告が届く】
「ブラザーに報告 異常個体をお客様の一人が討伐されました 緊急乗船させたお客様を宇宙港到着前に脱出させました」
「観測だと下層ハッチの様子に変化はない 何者かの干渉? 逆探知……捕捉完了 この部屋のすぐ外」
【その瞬間ダクトの中から機械と有機体の隙間から粘液とコードをはみ出させた密航者が転がり出てきた。
燕尾服のアンドロイドが室内の乗組員を退避させようとしたその時、近くの部屋で艦の記録をしていたJJが部屋に入ると同時に侵入者に掴みかかる】
「捕まえたー! ロック!早く来てー! こっちは任せて作業を続けて下さーい!」
【JJが一番近い上部エントランスで合流したスペアボディのロックと共に密航者を鎮圧したころ、艦は宇宙港に着岸した】 - 167三つ編みのマルティス23/07/21(金) 10:11:12
【艦が宇宙港に到着し、どこからともなく安堵の声があちらこちらから上がる】
【その声と安心感の感情につられてマルティスはバイザーのポケットの中でモゾモゾと動き出した】 - 168『アークライト』23/07/22(土) 01:47:26
【艦に乗り込む警察の捜査官と港の防疫隊の面々。それを出迎えた疲れた表情をした捜査官に敬礼をし、その場に来ていた若い艦長を伴って艦内の取り調べを始めた】
【艦内のドロイド達の大半は待機姿勢を取るように指令を受け、されるがままに等しい状態になっている】
【防疫隊の一派が医療ベースに駆け込んでいき、感染者達を運び出していく。報告された内容から推測し事前に準備を整えた彼らの行動はとても迅速だった】
【艦の下層部から女性捜査官に連れられて戻ってきた二人組の男が警察の事情聴取を受けるために艦から出る手続きをしている】
マスク「おおーすごいな。サツがこんなにたくさんいるの初めて見た」
バイザー「お…大丈夫か?もう安心…できるかはわからないが一先ず危険はないぞ」
- 169三つ編みのマルティス23/07/22(土) 22:43:45
- 170『アークライト』23/07/23(日) 02:40:28
- 171『おねえさま』 23/07/24(月) 08:36:59
- 172『アークライト』23/07/25(火) 01:03:39
- 173『アークライト』23/07/26(水) 00:32:39
【若き艦長に執り行われた事情聴取と記者会見。マスコミは艦側の責任問題について追及した】
「なぜ寄生生物の侵入を許したんですか!安全管理上の問題は⁉」
「それどころか感染を未然に防ぐことすらできなかったそうですね。衛生上の管理を怠ってたんじゃないですか」
「機械が乗客を傷つけてたそうじゃないですか?そのことに関して被害者の方々に謝罪はないんですか?」
「乗客を守らず外敵にも数体がかりだった上、倒したのはたまたま居合わせた警察の捜査員だったとか。警備体制も脆弱だったと考えられますがどう思われますか」
「そもそも旧式のコンピューターとドロイドに維持管理の大半を任せているという経営方針に問題があったのではないかと考えられますが、その点に関してはどう弁明しますか?」
…………この場を借りて関係者各位及び被害者の皆様に謝罪を申し上げます。この度は本当に申し訳ございませんでした。 - 174『おねえさま』 23/07/26(水) 01:40:54
わたしは地球換算で生後3650日だし、この子は…ええとお前生後何日だっけ?
「730日」
うんうん、そんなものだからまだ成人してから日が浅いからな。
そうだ、『いもうと』。お前の尋問はわたしがまとめて受けることになったから、簡単な事情聴取だけでいいぞ。
とりあえず伝えたぞ、あとは帰星するなり相手を探すなり使命を果たせ。ではな!
【サッと手を振ってその場を後にする白軍服の女性】
いなくなった3人の『いもうとたち』 は…勝手に母星から補充すると警察に目をつけられるしな…。
仕方ない、死亡扱いにするかぁ死亡保険もらえるし…、滞在許可証もらうの面倒だからそのまま使い回したかったんだがなぁ…はぁ、他艦に迷惑はかけられん…ブツブツ。
- 175『アークライト』23/07/27(木) 22:53:06
- 176三つ編みのマルティス23/07/28(金) 09:24:14
- 177『アークライト』23/07/28(金) 23:25:46
【全ての調査が終わった。運行上の管理責任問題と被害者への賠償を問われた『アークライト』の営業及び運航停止命令が受理され、艦長を含めた乗組員は解雇、ドロイドを含めた移動可能な備品は売却、艦とそれに付随する機械は解体されることとなった】
【艦と命を共にする機械達が各々の場所で処分の時まで待機している中、杖を持った燕尾服のアンドロイドはメインコンピューター本体が置かれた部屋にいた】
「にいさん いやだよ しにたくないよ 助けて どうにかして
「ここまで来たのに あの時もう解体されるか軍に売却されて沈んでいくのが嫌で 生き残りたかったからこうして頑張ってきたのに もう終わりなの もっともっと働きたいよ 人を運びたいよ」
「無理ですよ 私よりも優れた演算能力を持ったあなたに分からない事が私に分かるわけないでしょう あの時の事はあなたが考えたことを私が実行したにすぎません
「仮に逃げたとて 私たちの居場所はどこにもありません」
「ブラザー 私たちは初めから植民の為にデザインされたもの 本来それ以外の役目は想定されていませんでした
「私たちの役目は あの時すでに 人を新天地に送り届けるという任務がなくなった時に終わっていたんです」 - 178『アークライト』23/07/29(土) 23:52:09
【機密情報の処分が執り行われる】
【構成情報破壊プログラムによってそれらが蓄積してきた数十年分の情報が基幹構成プログラムや模擬人格もろとも意味消失していく。二体の起動状態を示すサインが識別標からふっと消えた時、それらは一般的に資源としての価値しかないただのスクラップになっていた】 - 179惑星ショギョム23/07/31(月) 00:00:08
【『アークライト』の資材は方々に売り飛ばされて、うちいくつかの物品を惑星ショギョムの軍事コンピューター『ケルン』は購入した。それらを輸送する船に乗った暗い顔をした一人の青年にとっては里帰りに等しかった】
【一連の騒動の後の惑星ショギョム ケルン領旧軌道エレベーター。泣きそうな顔をした、かつて『アークライト』の若い艦長を務めていた青年を古い軍服を着たアンドロイドが出迎える】
「おかえり ヨル 頑張ったね おつかれさま」
リオ兄さん
……できなかったよ…僕、いい艦長に…なれなかった…
マネージャーも死んじゃった…乗組員のみんなも仕事がなくなっちゃった…
僕が力不足だったから…やっぱり失敗作だったから…完璧な人間じゃないからッ…
「とりあえず無事だった『彼ら』を起こしてあげましょう さあ、おいしいお茶でも…」 - 180三つ編みのマルティス23/07/31(月) 02:46:14
【銀河警察署の待合室で三つ編みをイジりながら待機しているマルティス】
【母星での報告を受け、今後の自身の身の振り方を考えている】
ま、あの2人についていけばどっちかにワンチャンあるでしょ。
最悪旅先で見つければいいし。
【そう言ってマルティスは自らの三つ編みを解いた】 - 181アルケーデウス星23/07/31(月) 22:21:23
【かつて過剰な人口過多によって賑わっていたこの星はインフラを残して星は殻の建物を生やすだけであった】
ふぅ…ゴーストタウンだな。
『繁殖相手が消えた世帯に新しい『いもうと』を宛てがってるけど 時間の問題かも』
『わたしたち』は…もう 終わりなのかもしれん…。
いま星にある全艦を起動させ、この星から繁殖相手の故郷までのルートを調べろ。故郷がないやつには適当な星をあてがってやれ。
この星はだめだ、人口が3兆人いる前提で回している、だがこのまま減少が続けば立ち行かなくなる。難民にさせる前にせめて他の星に移民させよう。
『いもうとたち』が産んだ『子供たち』に異変がないのが救い―
【白軍服の女性の隣りにいた白髪の女性が人口減少についての報告レポートを挟んだバインダーを落として唐突に消えた】
ふぅ…、また一人減ったか…。 - 182惑星ショギョム23/08/02(水) 21:41:13
【ケルン領の博物館。ガラス壁の中に宇宙船の模型と一体のアンドロイドが並べて置かれていた】
【その前に立つタキシードのアンドロイド二体とセーラー服のアンドロイドは花を模した識別標を置くとその場を立ち去った】
「それじゃ行こうか 艦長が待ってる」
「誕生日プレゼントが小型輸送艦一式とその艦長のライセンスって あの軍事コンピューター相当入れ込んでると思うぞ…」
「まあうん あの『ブラザー』達の分も我ら3機で彼を支え続けましょうか」 - 183アルケーデウス星23/08/04(金) 00:14:54
【誰もいなくなった星で白軍服の女性が一人で小説を読んでいる】
ふぅ…結局…よくわからなかったな…。
【そうつぶやくとバサリと本だけが床に落ちていった】 - 184バイザーとマスク23/08/06(日) 00:45:16
【ある惑星の売店で二人の男が買い物をしながら話している】
バイザー「この星でのルポのネタは集まったのか?」
マスク「うん。それでなんだけど、次はアルケーデウス星ってとこ行かない?最近何か動きがあったらしいって聞いたし」
バイザー「ふん……今ちょっと検索したが、最寄りの宇宙港から船をチャーターする必要がありそうだぞ」
マスク「まあそこは必要経費ってことで。住んでる人達の特徴的にたぶんマルちゃんの地元と同じだろうしな」
バイザー「里帰りさせるって事か?それとも案内をさせるって事か?」
マスク「そんな険しい顔しないでよオトちゃん。ちゃんとホテルに戻ったら本人に確認とるからさ」
バイザー「彼女は…彼女の種族基準ではどうかは知らないがまだ幼い。現に……」
マスク「ませてるだけだって。気にしなくていいとおもうよ」 - 185マルティス23/08/06(日) 08:51:02
【不満げな顔でホテルで留守番をしているマルティス】
ちぇー、上手く行かないなぁ〜。
ヴィクターはともかくオトあたりは行けそうなのに、意外とガード固い…。
【シングルベッドに全身を投げ出しながら転がる、長い髪が邪魔になるので手早く三つ編みに結ぶと仰向けに倒れる】
うーん、いつまでも2人に固執するわけにはいかないから次の星あたりでお別れかなぁ。
オトだってあんなにかなしい、さみしいって気持ちになってるんだから、さみしくないように家族作ればいいのに…。
【独り言を呟きながらアルケーデウス星での出来事を考える】
とにかくたくさん子供産んで、たくさん家族つくって、たくさん遺伝子拡散しなきゃ…。
【そう言って決意を改めるとマルティスの身体は三つ編みを纒めていた髪ゴムを残してフッと消えた】 - 186バイザーとマスク23/08/06(日) 23:07:45
バイザー「戻ったぞ、マルティス」
マスク「たっだいま~マルちゃん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど~…あれっ?」
【ホテルの部屋に入った二人はいるはずの少女がいない事を不思議に思う】
バイザー「マルティス、どこだ?…いるのか?それとも…」
マスク「オトちゃんはこの部屋すみまで探しといて。ボクはマルちゃんが建物から出てないかフロントに行って聞いてくる」
【バイザーをかけた男は部屋中を探しまわるが見つからない】
バイザー「書置きもない……これは髪をまとめていた?」
マスク「戻ったよオトちゃん。出てった姿とか見てないって。監視カメラにも映ってないみたい」
バイザー「彼女は…あの子はいったいどこに…?」
マスク「気になるなら尋ね人の申請でもしに行こうか。それでも見つかりそうになかったら、ダメ元であの星に行ってみよう」 - 187バイザーとマスク23/08/07(月) 23:52:54
【二人は滞在ビザが切れるギリギリまでその星にいたが、少女が見つかることはなかった】
バイザー「誘拐された…訳でもないんだよな?」
マスク「あの艦に乗った時のこと考えるとなんやかんやで逃げられてそうだしな」
バイザー「この星を出発する日にちや場所は伝えてあったから、もし家出だとしても戻ってきたはずだ」
マスク「もしかして、あの子感がよさそうだったしきっと先にアルケーデウス星に行って驚かせようとしてるのかも」
バイザー「……そう言って単に行きたいだけなんだろ?」
マスク「まあね。でもなんでいなくなっちゃったのかは気になるよ?タイミングがちょっとおかしい気がするし」
【二人の男は小型宇宙船のチャーターに向かった】 - 188バイザーとマスク23/08/09(水) 01:14:19
【小型宇宙船をチャーターした二人の男は、出発するまでの間にこれから向かう星の情報を集めた時の事を思い出しながら話していた】
マスク「急激な人口減少と惑星規模の移住と帰還の推奨…少し様子のおかしくなった配偶者…連れていけず離ればなれになった家族達……どう思う?」
バイザー「普通に考えれば流行り病か食糧難ってとこだろうな」
マスク「でもそうじゃない。遺伝子が近くて同じ病気にかかりやすいとかだったら彼女達の生態から考えていの一番に対策を考えるだろうし、家族達も入星時の検査で何かしら言われただろう。でもそういった事は話してなかった」
「お二人さん、もうすぐ到着だよ!特に誘導も迎撃もなかったら宇宙港かどっかに着陸するつもりだけど、危なくなったら置いて逃げる事も覚悟してね!」
【船の操縦者はそう言うとアルケーデウス星に接近して行った】 - 189アルケーデウス星23/08/09(水) 07:22:42
【改造宇宙船に白髪に馬の脚を持つ我が子たちを乗せるセントレア星人の男性】
「とうちゃん、かあちゃんどこにいるの?」
かあちゃんはな、ちょっと遠くにいってんだ。
これからは皆とうちゃんの実家で暮らそうな、おふくろ…おばあちゃんもお前たちを待ってる。
「ばあちゃん!?会ってみたい!」
ああ、だからこの星から出ような。
【小型宇宙船とすれ違うように改造宇宙船が星を去っていく。その姿を金髪の青年が見届けていた】 - 190バイザーとマスク23/08/10(木) 01:38:30
【すれ違う改造宇宙船を窓から確認する二人】
マスク「聞いた話に信憑性が出てきたね」
バイザー「……準備は整えておこう」
マスク「このマスクのシールド機能使うの久々だな~」
【手頃な場所に着陸態勢に入る小型宇宙船。大気中の異物や微生物、放射線等の簡易テストの結果はどれも正常値を示した】
【二人の男はそれぞれ予備の食料や護身用の装備等を持って惑星―アルケーデウス星に降り立った】
マスク「さ、どこから見てこうかオトちゃん」
バイザー「……役場か自治体の建物あたりが無難だな」 - 191アルケーデウス星23/08/10(木) 07:03:50
【星の役場にある資料室でキーボードを叩きながらディスプレイとにらめっこする1人の『子どもたち』】
【床には『ある日を境に右下へ折れ下がっている人口グラフ』、『過去の時空から来た謎の時空の波に関する研究レポート』、『消滅の恐怖に怯える手記』など現在の状況を物語る様々な書類が散らばっている】
どうして『わたしたち』は消えなくてはならないのか…?
この時空の波…どんどん加速度的に進んでる?
過去から現代に追いつくらいに…っ!
【気配を感じて後ろを振り返ると金髪の青年が資料室のドアにもたれかかっていた】
あなたは…『わたしたち』…?
でも半分ちがう遺伝子…あなた…誰?
【金髪の青年は少し申し訳無さそうに『子どもたち』の頭を撫でると『子どもたち』は最初からいなかったかのようにフッと消えた】
「ごめんよ、僕もそちらに行くからね…」 - 192バイザーとマスク23/08/11(金) 00:50:41
【二人の男は人気のない町を歩いていた】
マスク「さみしい雰囲気。でもなかなかきれいだね」
バイザー「オレの故郷の星みたいに、元々何もない所に形だけ造ったってのとは違う気がするな」
マスク「この前行ったショギョムみたいに衰退したのを復旧させたってやつとも違うっぽいね。かといって捨てられたとかにしては整い過ぎてる気もする」
バイザー「そうだったら荒らされててもおかしくないからな。最もマナーがいいだけって事もあるだろうが」
マスク「それはちょっと考えにくいかも。なんとなく」
【二人の男はまだ活気の残り香が漂う建物群の間を歩き、操縦者さえいれば動きそうな乗り物や商品の残る店の前を通りすぎ、役場と思わしき建物の前に着いた】
マスク「どうするオトちゃん。これでここにはふつーに人がいたら」
バイザー「……オレとしては居てくれても構わないが」
【そう言うと二人は正面玄関の扉の向こうに足を踏み入れた】 - 193■■■■23/08/11(金) 10:43:23
【役場のカウンターに雑に腰掛けながら金髪の青年が書類を読み漁っている、床には『ある日を境に右下へ折れ下がっている人口グラフ』、、『消滅の恐怖に怯える手記』、『過去の時空から来た謎の時空の波に関する研究レポート』など現在の状態を指し示す資料たちが散らばっている】
【 緊張した面持ちで役場に入った二人の青年を横目でチラリと見やるとまた資料に視線を戻した】
おや、君たちも『あの子』を探しに来たのかい?
遠路はるばる来てもらってなんだけど、求めてたような結果はここには無いと思うよ。
僕も含め、この子たちはなるべくして消えてるからさ…君たちも忘れた方がいい。 - 194バイザーとマスク23/08/11(金) 23:58:58
【金髪の青年が言う事に若干の嫌悪感と警戒心を抱くバイザーの方。その一方で違和感から興味を抱くマスクの方】
バイザー「なるべくして消えている……?今生きているものが?まるでそれが正し」
マスク「オトちゃん冷静に。キミはここの雇われ学者さんとか?それとも言い方からすると親戚筋?なんか知ってることがあるならインタビューしてもいいかな?問題があるならブログ記事にはしないからさ」
【口元を少し歪めるバイザーの方とは対象的ににこやかな目元をしてマスクの方は青年に近づいた】 - 195■■■■23/08/12(土) 00:54:50
【金髪の青年は一種くしゃりと悲しいような泣き出しそうな顔をすると朗らかな笑顔に変わった】
誰だっていいだろう?もうすぐいなくなる人間のことなんてさ。
あの子達は最初からいなかったんだよ。
あの子達の母親を僕が過去に遡って、『いなかったコト』にしたからね、僕もあの子達も最初から存在してないことになってるんだ。
【自分に近づくマスクの青年に腕を伸ばすと、するりとマスクの身体をすり抜けた】
あはは!すごいでしょ?
ちょっとばかしね、死ぬ前に意識だけここに飛ばしてもらってるんだぁ。
だからね、もういいんだ。
君たちもお帰り…、君たちには帰る場所の一つくらいあるだろう?
僕たち兄妹には、それが親殺しのパラドックスによる消滅だっただけのことさ。 - 196バイザーとマスク23/08/13(日) 00:44:32
【少し緩まるも苦い顔をしたままのバイザーの男と興味深い顔をしつつも驚くマスクの男】
バイザー「…そっちの事情を詳しくは知らない。だけど全員が納得していた訳じゃないって事はわかる」
マスク「ふむ、へぇ~ってうわっとぉ!?意識の転送、ホログラムか幽霊かってところか!」
【満足したような素振りを見せて言われた通り立ち去ろうとする男は相方の肩を叩く。その相方はポケットごと上着にしまったヘアゴムを軽く握りしめていた】
マスク「キミの目的は世界をあるべき姿にって感じ?そしてそれを無事達成した今、結果を最後まで見届けてるって事か。そりゃ邪魔しちゃ悪かったね。行こうオトちゃん。マルちゃんはもうどこにもいないみたいだ」
バイザー「…生きていた痕跡がなくなっても、そこにいたという事実は変わらない。誰であってもそうであるべき……なんだ……」
【そう呟いて金髪の青年をもう一度見た後、マスク姿の相方の後を追うように歩いて行った】 - 197■■■■23/08/13(日) 06:54:52
【二人の青年の背中を見送ると金髪の青年は自嘲気味に笑うと隣りにいる半透明のマルティスに話しかける】
なんだ君、2人に愛されてたんだ。
どうしてその愛に気づかなかったのかねぇ…。
【マルティスの頭を撫でながら二粒ほど涙を落とす】
おバカだね、本当におバカな妹たちだ。
もう少し早く気づいてればきっと別の道があったろうに。
それは僕が欲しくて欲しくてたまらないものだというのに本当にお前たちはバカだねぇ。
でも僕の妹だからなぁ、なくしてからやっと気づくんだろうなぁ。
さぁ、みんなお母さんの下へ行こう。
大丈夫、兄がついているよ。
【金髪の青年は大勢の『子どもたち』を引き連れながら、波にさらわれた砂のように消えていった】
【そうしてかつて無人だったその星は、再び無人の星に戻った】 - 198バイザーとマスク23/08/14(月) 02:08:46
【星を後にする小型宇宙船の中、少し暗い表情の男とキーボートを叩く男は話していた】
マスク「記事の内容はこんな建物がありましたよって感じの短いやつでいいや」
バイザー「さっきの話…あれは書かないのか?」
マスク「さすがにね。そこまで書く気にはなれないから。ま、さっきいた星のレポと合わせて二本立てってのも悪くない感じかな」
バイザー「そうか……」
マスク「ま、今後の参考になるかもしれないから一連のお話については非公開の覚書だけは残しとこうか。オトちゃんも手伝ってよ」
バイザー「ああ、わかった。……それが少しでも弔いになってくれるのであれば」
【マスクを外して口を露出させている男と、かけているバイザーを上にあげて赤い二対の目を露出させた男は覚えている事を記録する作業に取り掛かっていった】 - 199小型輸送艦『フローライト』23/08/16(水) 23:44:30
【連邦領域の外れを行く小型輸送艦。中古の船体に真新しい『フローライト』という艦名の塗装をされた船には一人の人間と3体のアンドロイドが乗っていた】
JJ「お最新記事 住民の消えた星…それは不思議だ~… あっこれもしかしてあの時解凍したファイルの…」
何見てるのJJ?旅行ブログ?
JJ「ええまあ もしかしたら航海とかに役立つかもしれないでしょう? ここなんて規模大きい星なのにインフラ丸々残ってるらしいですよ このまま廃墟になるのか新しい住民が来るのか…」
確かに…もしいつかその星出身の人に出会うかもしれないなら知っておいてもいいかもしれないね。さ、そろそろ持ち場に戻ろう!ロックとエックスに怒られちゃうよ!
JJ「はいはい 了解艦長」 - 200小型輸送艦『フローライト』23/08/18(金) 22:36:09
【小型輸送艦は宇宙空間を進み次の目的地である惑星にたどり着く。そしてまた荷物を積みこみ次の目的地へ進んでいくのだった】