- 1二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:07:02
- 2二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:08:48
トレーナーとして何人か担当したけど成績が奮わず俺が悪いんだ…って感じに追い詰められて病んだトレーナー概念?
- 3二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:08:58
また難題を
ゴルシ本当に弱ってる人に無茶しなさそうだから丁度いい塩梅がわかんねえ
サンプルくれサンプル - 4二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:12:12
そうそうそんな感じのノリさえ良くなればちゃんとしたトレーナーなのに自分で自分追い詰めちゃうせいで担当にまで影響させちゃう駄目トレーナーがゴルシちゃんと出会って明るい人になっていくのが良いんだ
この俺にくれーっ
- 5二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:14:38
- 6二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:25:55
ちょい待ち
- 7二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:39:41
夕暮れ。
ひどく頼りない人影が学園から逃げるように早足に歩いている。
(……俺のせいだ)
その新人トレーナーは、出遅れと言うには重すぎる失敗に打ちのめされていた。
(俺みたいな腕の悪いトレーナーに捕まったせいで)
初めての担当。初めての出走。初めての敗北。
そこで、新しい初めてが立ち止まった。メイクデビューを突破できないまま、自信を持てないまま、傷つけまいとお互いよそよそしいまま━━春、その子は学園を去った。
(俺のせいで、人生が台無しになった)
もう辞めたいと思い詰めても、これまでかかった時間と学費と受けた期待が後ろ髪を引き、それがまた心を打ち据えた。
(あの子は捨てるしか選べなかったのに。人の人生を潰しておいて、自分だけは可愛いのか)
いっそ事故にでも遭って死んでしまいたい。そんなもっと無責任な事を考えていたら。
「うおっしゃぁぁぁぁーーーーい!!!!ゴルシちゃんレーダーがオマエだと言ってるぜェーーーっと!!!!」 - 8二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:47:04
- 9二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:47:39
- 10二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:53:53
動揺が無気力を上回らず、なんかヤバいのが来たなと冷めた顔がじろりと声の主に向いた。
「あぁん?おっかしーなー、トレーナーだと思ったんだが肌が緑色じゃねえし牙の長さも足りねーな?」
「だろうな。この地上にゃそういうトレーナーいねえよ」
「ほほーう?オマエ今良いコト言った」
「俺は今猛烈に逆のこと考えてる」
トレセンきっての奇人・ゴールドシップを前に、トレーナーはいよいよ捨て鉢になりつつあった。
関わりたくないと視線を切って背中を向けた瞬間。
「バサっとな。田舎商店街」
「!?」
視界が奪われた。ガサガサとした音と窮屈感で何か袋を被せられたのがわかる。
「おい!なんのつもりだボケウマ!」
「ククク……ちょうど今新鮮なガソリンの季節だろー?なー?なー?」
罵倒が飛んできたら座布団が舞い散る返しをしてやろうと天地の構えを取るゴールドシップ。
しかし、地面に転がった頭陀袋トレーナーは突然動かなくなってしまった。
「羽化にはまだ早くね?」
「……好きにしろよ。痛くない捨て方で頼むわ」
「……あー」
そーいうやつかーと内心後悔したが、足元のくしゃくしゃの便箋が目に入った。 - 11二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 01:56:43
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:03:29
『トレーナーさんへ
私みたいなハズレを引かせてごめんなさい。思い上がった田舎者なんかじゃトレーナーさんの役に立てませんでした。
トレーナーさんはいつも真剣で優しくて、本当にすごい人です。絶対凄いウマ娘があなたの所に来て、今に最高のトレーナーになれます。頑張ってください。
私のことは忘れてください。さようなら。』
(呪いの手紙だよなーこれ)
差出人の書かれていない手紙のシワを延ばして懐に預かると、無抵抗の頭陀袋を肩にかついだ。
「どこ行くか教えてやろーか?」
「どこでもいい、好きにしろ」
「言ったな?好きにするぞ?するぞ?めっちゃするぞ?アナタの人生、変わるわよ?」
「歳幾つだテメー」
「出発あーーつ!!!ビバ、アトランティス!!!」
「!!!?!??!?」
「アレがレースなら有マ記念だけでトリプルティアラとれてた」【一般ゴールドシップ /ゴルゴル】 - 13二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:10:40
インタビューもゴルシで草
- 14二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:12:17
「軟着陸!」
「ぐばぁ!」
「何しやがる!ここどこだ!?」
「む・じ・ん・と・う☆」
トレーナーが怒りに任せてすぐ横のヤシっぽい木を蹴りつけた。
「オメーが言ったんだろー?『この地上にそんなトレーナーいねえ』ってよー」
「海にも空にもいねえよ」
「いいや、いる。トレーナーってのも千差万別だろ?」
「人外まで考慮したら千万で足りんだろ」
「優しくガラス細工のゴルシちゃんを労わるトレーナーもいれば、可哀想なゴルシちゃんが何かする度悪態ついてくる怖ーいトレーナーもいるワケよ」
「!」
「ぬふ。だからよー、オマエも千万で足りなくなれよー。悪かったり良かったりしろよってー。」
「……お前、もしかして」
「ああ!アトランティスの神秘で!緑色のキバキバトレーナーに!なろうぜ!」
「ならない」 - 15二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:22:40
━━それからワカメまみれになりながら帰還に成功して
「見つけたァ!今日こそウミガメのスープでターフを満たす使命を果たせ!」
「ふざけろさっさと芝走って来い!」
「三女神よーっ!アタシの相棒を病魔より救いたまえーッ!!!」
「職員トイレの前で騒ぐな!!!日曜に学校来てんじゃねえよ!」
「このレースがエデンに続いてるんだってよ!!一等賞とったら即行動すっからな!」
「お弁当なら作ってあげますよー」
「えー、男体盛りはちょっと」
「俺は行かないっつってんだよ!」
「なーなー!三冠バさまだぞー?もっと褒めろよー!!!」
「昨日メシ作ってやったろ。あ、そこにお祝いに来たマックイーンが」
「えっ」
━━━━━━━━
「なーなー、あいぼー」
「なんだ今日は大人しい日か」
「アンタの人生、面白くなっただろ?」
「お前のせいでな。……まあ、感謝してる」
「おお……?よしマックちゃん家からヤリ借りてくるわ」
「マックイーンはいいけどじいやさん困らせんな」 - 16二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:23:48
おしまい。
曇り期間長いと辛くてなんかトレーナーが穏やかなフリしてめっちゃ口悪い設定が急に生えたが許してくれ。 - 17二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:25:21
- 18二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:26:34
あ、言い忘れてた
そして通りすがりの俺でした!
難しいから敬遠してたけどゴルシエミュ楽しかったよ! - 19二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 02:28:24
乙乙乙
ありがとうございます - 20二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 07:47:49
- 21二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 07:54:13
乙でした!
言動がちゃんとゴルシっぽいってすげえ!
>「マックイーンはいいけどじいやさん困らせんな」
おかしいですわ!?
- 22二次元好きの匿名さん21/11/30(火) 14:08:30
強火ツッコミ系ゴルトレとは初めて見たぞ
雑にマックイーンに押しつけるの好き - 23名無し21/12/01(水) 02:01:24
#7
神に感謝