- 1二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:22:59
- 2二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:25:14
元気っ娘なフェルシーちゃんがこんなにしっとりしているなんて・・・興奮します
- 3二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:25:49
大切にだってじぶんから気持をつたえてくれる子がグエルにはいいかもな
- 4二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:29:05
- 5二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:47:58
主のいない時間が長かったせいか、グエル先輩の部屋は、少し寒い。
ベッドに押し倒されて、こんなにも体が近いのに、先輩はどこか震えてるようだった。
強引に連れ込まれることなんてなかったから、怒らせちゃったのかなって思った。
久しぶりにグエル先輩に会えて、それから程なく決闘になって、あんなにカッコよく戦って、勝ってくれたんだもん。
私だって興奮してたから、グエル先輩に嬉しい気持ちをぶつけすぎたかなって。
でも、今のグエル先輩は、怒るどころか、声にならないような声でボソボソと謝るばかりで。
こんなことをしておいて、私の服にも手を掛けようとしない。
「どうして、謝るんすか。グエル先輩」
私の胸元で涙を流しながら、グエル先輩はポツリ、ポツリと呟く。
「俺は……お前たちが思うほど、強い男じゃないんだ……」
そんなことないっす!
そう言おうとして、言葉を飲み込んだ。
私の知ってるグエル先輩は、誰よりも強くて、カッコよくて……本当に、そうで。
だから、グエル先輩が抱えた「弱さ」を分かってあげられない。
グエル先輩は、私たちの前から一度いなくなってしまったのに。
もしかしたら、私たちの期待が、グエル先輩を苦しめていたのかもしれないのに。
「だったら、見せてほしいっす」
グエル先輩が、虚ろな目で私を見る。この部屋に入って、初めて目が合った。
「弱い所も、ひどい所も、ずるい所も情けない所も悪い所も全部全部、見せてほしいっすよ。受け入れてあげられるかは分かんないけど……グエル先輩のこと、ちゃんと分かってあげたい」
「フェルシー……」
ありがとう、と呟いてから、グエル先輩は私にキスをした。
初めてのキスだった、こんなにしょっぱいなんて知らなかった。
水星女が姿を消したことを私が知ったのは、次の日になってからのことだった。 - 6二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 21:58:28
- 7二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:06:40
フェルシーちゃん覚悟ガンギマリで好き
- 8二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:22:55
グエフェルいいね…
- 9二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:23:41
真面目にグエフェルをやる
そういうスレがあってもいいはずだ - 10二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:54:34
フェルシーの無邪気な明るさに、何度も助けられた。
そんなフェルシーが時々曇るのが他でもない俺のせいだったから、どうしようもない話だ。
俺の初恋は、フェルシー・ロロではない。それは、俺の周りでは誰もが知ってる、揺るぎもない事実だ。
年齢にも外見にも似合わない、大きな大きな恋だったから、それはそれは引きずった。
「でも、初恋は実らないものだって言うだろ?だからそろそろ、許してほしいんだよ」
少し軽薄に聞こえるかもしれないと思いながら、俺はフェルシーに言う。
フェルシーは、思った通りの笑顔で答える。
「許してって、ずっと言ってるでしょ?私は、別にグエル先輩が一番に思ってくれてなくてもいいって」
初めてそんな言葉を聞いた時は、罪悪感に張り裂けそうになりながらも「これがフェルシーのためでもある」と言い聞かせて、フェルシーの度量の広さに甘えてきた。
そんな俺にも、遂に言えずにいた言葉がある。
「そうじゃない、そろそろ……今から言うことを、許してほしいんだよ」
「言うって、何を?」
俺の中では、やっと決着をつけられたと思うから。
この「気持ち」をお前に受け入れてほしい。
「フェルシー・ロロ、愛してる。俺は……お前が好きだ」
「え……」
ああ、また、フェルシーの笑顔が歪む。でも、今だけは。
「も、もう……もう~!!!なんなんすか、急に!」
「わ、ちょ、殴るな!!」
「グエル先輩、ずっと言ってくれないから!!好きって言ってくれないから!!好きだって言ってくれさえしたら、一番になれなくてもいいって思ってたのに……」
「言えないんだよ!一番じゃないと!!ほんと、待たせて悪かった!!」
涙を流して、乱れたフェルシーの顔。
今の俺の瞳には、お前しか映っていないって、どうか信じてくれないか。 - 11二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:56:15
ほう、私が目に入らなくてもいい系フェルシーちゃんか…悪くない
- 12二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 22:57:24
何というか、すごく良い
- 13二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 23:37:28
「……」
「……」プニッ
「ぷーっ!ちょ、グエル先輩!!なんすか、キスするんじゃないんですか!?」
「悪い悪い、なんか可愛かったから」
「もう~……」 - 14二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 23:48:59
- 15二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 23:51:00
末永く爆発しろ
- 16二次元好きの匿名さん23/05/19(金) 23:52:18
しっとりフェルシーちゃんかわいいね
- 17二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 06:57:15
良いスレだぁ……
- 18二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 10:21:19
普通に恋をして、普通に振られて、相手がまた別の恋人を作って。そんな恋なら良かったのに。
グエル先輩の思い人は、グエル先輩の思いに応えないまま消えてしまった。
グエル先輩の記憶に最後に残ったのは、幸せからは対極にあるような、悲惨な姿、痛切な声。
本人が言うには「俺のせいであいつは傷ついて、俺のせいであいつは姿を消した」。
グエル先輩の心に残った傷は、並大抵の物じゃない。馬鹿な私でも重々に分かった。
「先輩は悪くないっすよ!そんなに落ち込まないでください!!」
「先輩の辛さ、分かるっす。私にだけは吐き出していいんすよ?」
「水星女もきっと元気にやってるっす!先輩も笑ってくださいよ!」
どんな言葉をかけてあげたらいいのだろう。
何を言っても、先輩を余計に傷つけてしまうような気がした。
でも、だからと言って何も言わない訳にもいかなかった。
今のグエル先輩は、一度姿を消した、その直前のグエル先輩に、少し似ていたから。
言葉がまとまる前に、体が動く。
グエル先輩の、袖をつかむ。
「どうした?フェルシー」
何でもないように、気丈に振舞うグエル先輩を見ているのが辛くて、目をそらしたくなる。
それでも、逃げちゃダメ、逃げたくない。
「グエル先輩が、どんなこと思ってるのか分からないけど……」
本当に、グエル先輩は今何を思ってるのかな。
上目遣い可愛いなとか、思ってくれてたらいいのにな。
「……私には、グエル先輩が必要なんです」 - 19二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 10:24:08
身長の差を考えるとフェルシーちゃんの上目遣いの破壊力は絶対高い
- 20二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 10:25:06
女を覚えたフェルシーは禁止ですよ
- 21二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 10:29:32
このフェルグエなら、ベネリットから逃げて駆け落ちしてもそれなりに楽しくやっていけそう
- 22二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 11:44:50
「私を先輩のお嫁さんにしてほしいんです」
初め、フェルシーからそう言われた時は、思わず耳を疑った。
タチの悪い冗談かと思って、思わず怒鳴りそうにもなった。
だが、フェルシーの表情はいたって真面目で、どこか寂し気で。
いや、顔を見ずとも、フェルシーがどれだけ真剣に言っているのかは、その声色だけで分かったのに。
「……すまん」
答えは、決まってる。
「俺には、お前を幸せにしてやることはできない」
未だあいつのことを引きずっている俺に、そんな資格なんてない。
フェルシーの気持ちに応えてやることはできない。
「だから、お前も――うぉっ!?」
なるべく優しく、少しでも傷つけないように。
そうやって言葉を選んだ俺に、だがフェルシーはひどく怒ったようで。
俺の胸に体全体でぶつかってきて、「馬鹿!」と叫んだ。
「そんな言い方はずるいっす!嫌いなら嫌いって、タイプじゃないならタイプじゃないって言えばいいんだ!!」
「それ、は……」
「私は、グエル先輩が私を側に、一番側に置いてくれたら、それが一番幸せなのに。何が『幸せにしてやることはできない』だよ!!」
そんなこと、お前は俺のことを知らないから。俺を分かってないから言えるんだろう。
でも、今のフェルシーには、俺のそんな反論を塞いでしまうような迫力が、勢いがあった。
「そもそも……幸せになるべきは、グエル先輩、あなたなんです」
「……なれないよ、俺は、幸せになんて」
「なれる!!グエル先輩は……私が幸せにする。私があなたを幸せにするんです!」
拳一つ入らないような距離で、俺とフェルシーの視線が交わる。
今の俺は、大層情けない顔をしていただろう。
「私の覚悟を……分かってくださいよ!」
涙を流しながら、それでもフェルシーは、俺とは対照的に、勇ましい目をしていた。 - 23二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 15:14:04
進めば2つ……
最近の貴方はその言葉を繰り返す。
口にする度に苦しそうで。
苦しんでるのに口にする。
前を見て、進んで行く。
何で進んで行くの。
ここに居ようよ。
止まって良いんだよ。
ここも貴方の居場所なんだよ。
思っても、伝える事はできなかった。
貴方の枷になりたくない。
貴方に嫌われたくない。
そんな私の気持ちも知らず、貴方は進む。
進んで、苦しむ。
私はそれを見てるだけ。
……違う。
全部言い訳。
私は進むのが怖いから。
進めば失うかもしれないから。
貴方の隣に居られないかもしれないから。
だから私はここに居る。
貴方の後で止まってる。
遠くなる背中を見てるだけ。
……置いてかないで…。 - 24二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 15:17:52
- 25二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 15:20:53
- 26二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 15:24:07
- 27二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 16:33:03
「グエル先輩!!大変っす!!」
「なんだフェルシー、ってかその呼び方……」
「赤ちゃんができちゃったっす!!」
「……は?」
「……へへ、なんちゃって……いや、その、嘘じゃないんですけど、大変って言い方は良くないですよね……」
「フェルシー!!」ガシッ
「きゃっ!?」
「……その……」
「……私、嬉しいですよ。あなたと、ママとパパになれるの。幸せです、ありがとうございます」
「!!……ありがとう、ありがとうフェルシー。俺、絶対、絶対守る。お前たちのこと絶対守るから!!」
「えへへ……もう、これじゃあ生まれてくるこの子と、どっちが泣き虫か分かんないですよ~、グエルさん?」 - 28二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 16:49:26
文豪集合スレだぁ
- 29二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 19:46:17
水星に学校を作る、または、地球の復興事業に乗り出すなど、大きな愛に行きそうな気がする。スレチすみません。
- 30二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 21:45:02
17話のグエル先輩全力応援フェルシーほんと良かったよね
- 31二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 22:04:07
- 32二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 22:12:48
- 33二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 22:26:08
そりゃ~だって「グエルせんぱーい!!」って飛び抱き着くフェルシーちゃんは可愛いからね
- 34二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 23:42:50
ちょっと背伸びしたオシャレをしてみたり
普段と違ったメイクをしてみたり
そうやってグエル先輩の気を引いてみる
そりゃ、私を、フェルシー・ロロのことを可愛いって思って欲しいけど
もっと単純に、一人の女の子に、可愛いとか、綺麗だとか
そんな風にグエル先輩に、心を動かして欲しかったから - 35二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 11:05:50
>>13しっとりグエフェルもいいけど、こういうグエフェルも好き
- 36二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 15:53:23
悲しいことが沢山あって
世界中で大変な事が起こって
皆んな大人になっていっちゃう
私は馬鹿で、馴染めなくて
たった一人置いて行かれてるみたいだった
どうしても離したくなくて
グエル先輩に強引にしがみついて
迷惑かなって、嫌われちゃうかなって
本当はどんな風に思ってるんだろうって
ずっと、ずっと心配だった
だからグエル先輩が
「お前の明るさにはいつも助けられてる」って
「お前はお前のままでいい」って言ってくれた時
私、本当に嬉しかったんすよ? - 37二次元好きの匿名さん23/05/21(日) 23:59:50
保守
- 38二次元好きの匿名さん23/05/22(月) 04:51:23
ドラマCDみたく二人の会話を本編でももっと聞きたい