Quiet/Zero

  • 1二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:41:14

    "片方の船に300人、もう一方の船に200人。総勢500人の乗員乗客と、後はシャディク・ゼネリ
    仮にこの501人を人類最後の生き残りと設定しよう。"

    "300人の船は食糧が足りず死者が出ようとしている。
    分配する権限を持つのはシャディクだけだ。
    さてあんたはどちらの船を救うだろうか。"

  • 2二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:42:39

    「当然。300人が乗った船だ。」
    "シャディクが再分配すると、もう一方の船に乗った200人があんたを捉えて、こう要求してきた
     「こちらにも食料をよこせ」と…さあどうする…?"
     「それは…」
    シャディクが見せられた風景、それは多くの人間が死んでいる光景。

    "200人全てを見捨てる。正解。それでこそシャディクだ"
    "生き残った300人は死体を棄て、新たに二隻の船に分乗して漂流を続ける。"

  • 3二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:43:48

    "今度は片方の船に200人、もう一方の船に100人だ。ところが
     またしても200人の船で致命的な食糧難が予見された"
     「おい」
    "シャディクは小さい方の船に乗る100人に拉致されこちらの船に食料を全てよこせと強要される。さあどうする?"
    「そんなのは…だが…」
    片方の船は爆発した
    "そう。シャディク・ゼネリは正しい"

  • 4二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:48:26

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  • 5二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:49:30

    「馬鹿な。そんな馬鹿な。何が正しいものか。生き残ったのが200人。
    そのために死んだのが300人。これでは天秤の針が真逆だ。」

    "いいえ間違っていない。確かにあんたは多数を救うべく少数の犠牲を選んでいる。
     そうでしょう。シャディク
     あんたは常に天秤の針が傾かなかった少数を葬ってきた。たとえそれでおびただしい
     数の屍が積み重なったとしても、それで救われた命があるなら守られた数こそが
     貴いはずだと…"
    「これが…貴様の見せたかったモノか」

    "そうだ。これがキミの心理。シャディク・ゼネリの中の回答だ。即ち
     願望機としてのエアリアルが遂げる行いだ"

  • 6二次元好きの匿名さん23/05/20(土) 09:50:26

    「違う…こんなモノ望んじゃいない。こうする以外の方法があってほしいと
     だから僕は「奇跡」に頼るしかないと…」

    "キミが識りもしない方法をキミの願望に含めるわけにはいかない。
     キミが世界の救済を願うなら、それはキミが識る手段によって成就されるしかない"

    「ふざけるな!そんなものいったいどこが奇跡だって言うんだ?」

    "奇跡だとも。かつてキミが志し、ついに個人で話し得なかった行いを決して人の手には及ばぬ規模で完遂する。

     これが奇跡でなくして何なのか"

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