おい、トレーナー

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:31:43

    「分からない所がある、教えろ」
    「…え?」
    「勉強出来るだろう、アンタ」
    「まあ、高校の範囲なら…というか、唐突だな」
    「質問なんてそういうものだろう」
    「嫌と言う訳ではないが…この手の質問は先生やハヤヒデにでも聞けば良いんじゃないのか」
    「どっちも忙しいんだ。私がアンタに頼んでんだからさっさとしろ」
    「(別に俺も暇人ではないんだがな…)
     分かった。やってみよう」

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━
    「…そうだな。ここはテストに出やすい上に間違って覚えられやすい所だ。似たような物と反対の物はセットで覚えるのが鉄則だ」
    「なんだかんだ板に付いてるなアンタ。教師のフリー素材で検索したら出て来そうだ」
    「褒めてるのかそれは」

    「…アンタ、図描くの下手すぎるだろ」
    「黒板(トレーナー室にあった)に何か描くこと自体久しぶりなんだからしょうがない。それに絵の上手さのとやかくはお前には言われたくない」
    「何を言ってる。私の絵を見たやつは私を画伯と呼んできたぞ」
    「(人はそれを皮肉と言う)」

    「この公式は複雑だが必ず覚えておくべきだ…だが安心しろ。俺が使ってた覚え方を今から伝授してやろう」
    「こういう公式は成り立ちから理解しなきゃ真に習得したとは言えないんじゃないか?」
    「急に真っ当なこと言わないで」
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:31:59

    「さて、こんな所か…結構時間を使ってしまったな」
    「ああ、眠りそうになった」
    「…ふっ、そんな事言いつつ、随分と集中して真面目に俺の話を聞いてくれたじゃないか。正直もっと振り回されるものかと思っていたんだがな」
    「私が不真面目みたいな言い草は止めろ。それに…」
    「?」

    「集中出来たのは…アンタだったからだ。アンタの声が一番耳に馴染むからな…」
    「…そうか」
    「………忘れろ、今のは。邪魔したな」
    「ああ、復習もしておくんだぞ」
    「分かってる。…あと、そうだ」
    「ん?」
    「……忙しい中、ありがとう」パタン

    「……つくづく可愛いやつめ」

    この日から普通の勉強を教える練習を始めたトレーナーであった。

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:33:35

    良いんじゃないかな
    この調子で続けてね

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:34:21

    いい…ありがとう…

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:38:24

    本当は先生も姉貴も特に忙しくなかったやつだこれ

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:41:53

    いいですねこれは…
    アンタの声が1番耳に馴染むってデレすぎだよこの家猫…

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:42:27

    甘え上手め…

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18:57:03

    >>「(人はそれを皮肉と言う)」

    口に出さないであげるの優しい

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:10:34

    大人になってから高校の勉強を問題なく教えられるの凄くね?

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 19:26:38

    後日テストで良い点取ったのをぶっきらぼうに見せてきそう

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 21:10:17

    この対等な感じの関係良い…

  • 12二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 22:36:06

    (ホワイトボードでやれば良いんだろうけどブラトレが臨場感出す為に黒板使ったんやろうなあっていう妄想)

  • 13二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 06:02:34

    互いの事を理解してる感じ良いよね

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 11:54:42

    その内姉貴とブラトレの2人対1人の指導が始まりそう

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