- 1二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:08:50
「き、恐縮にございまするううぅ……覇王と英雄のみが為せた秋古バ三冠に、有マ記念不滅のレコードホルダーであるロブロイ殿と知見を共有できるなどと──ですが不肖デジタル!ここは清水の舞台から飛び降りる覚悟を以て一肌脱ぐとします……!」
「て、照れちゃいます……私の軌跡はひとえにトレーナーさんの、お陰なんですからっ……!」
「そういうとこっ!!」
──談話スペースにて。デジタルさんを起こしながら、緩やかに本題へと入っていきます。ネオユニヴァースさん。とても頭が良くて、見えない『宇宙』をも眺めているような……
ですがそれ故に彼女の言語は難解で、ユニさんの言う『観測』には膨大な知識量が”IDPS”──そこでトレセン学園きっての才媛、勇者デジタルさんと、星や宇宙についての『勉強会』をするよ、ということです。
「ビッグバンに寄り添う、平行世界への入口たる”特異点”ブラックホールの先は絶対零度すら超越する、とも言われておりまして──ブラックホールが氷属性だと、ついニヤニヤが止まらない身体に……」
「すっごい分かります!それにブラックホールが恒星を呑み込む"潮汐破壊"、この単語だけでもう、ご飯三杯はいけますよね!」
「むほほ……やはりイケる口でしたか、お主も”ワル”よのお……」
横道に逸れたのは、結論を直視したくなかったから。平行世界、多元宇宙──語り合って、導かれました。きっとユニさんは平行世界の存在を『観測』できてしまい、あらゆる『悲しい』を識り続けてしまって──そこには私、『ゼンノロブロイという存在が特異点により消えてしまう世界』も、おそらくあって……
「救うまで『再び始める』──『やり直す』ではない所に、デジタルはループでは砕けない彼女の決意を感じ取りました」
「”星”を追い続けるために、膨大な知識の鎧たる『全宇宙の武装』が必要だったのかもしれません……」
「──アファーマティブ。ネオユニヴァースも『フリンジ』されたい。『そら』に想いを馳せるのは、とってもスフィーラ、だね」
ここは談話スペース。それは収束であり、新たな『出逢い』の場所でもあるのだった。
「あわわわわわ!?」 - 2二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:24:12
- 3二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:25:36
君の意見を聞こうか
- 4二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:26:08
- 5二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:29:02
- 6二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:29:32
とりあえず続きあるまで待つぞ
あとイッチは消しといてくれ - 7二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:30:13
- 8二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:33:51
- 9二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:35:17
- 10二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:38:22
アートの愛ちゃんはいいキャラしてるし台詞も好きなんだけど猿漫画特有のヤクザ滑りも同時に感じてしまうのがね……漫画力自体がすごく……凄いです!なのはひしひし伝わる
- 11二次元好きの匿名さん23/05/24(水) 16:46:23
まさかこんなところで真っ当な猿漫画のレビューを見れるとはこのリハクの目をもってしても云々
- 12123/05/24(水) 16:48:55
- 13123/05/24(水) 17:32:01
「そう。これは”交感”──『楽しい』が生まれるよ」
ユニさんお気に入りという、絶景スポット。波動のように、夜空に語りかける姿は──叙情詩の一幕を見ているようで、言葉より先に『壮大』を禁じえません。
私も真似をしてみたことこそありますが……『違い』を感じてしまうほどの存在感が、そこにありました。
「私も、ゼンノロブロイと”観測”したい。”CRTY”、アグネスデジタルとも」
「ひょっ……何とか耐えました……こんなロッジまであるとは、まさに『星になった賢者』……!」
「『ぼく』はそれ、『知ってる』よ。”Dark cloud 2”──『悲しい』がたくさん詰まってるけど……きれいなお話、だね」
「ふんふんふん、ふんふんふんふんふん……」おそらくデジタルさんが口ずさんでいるのは、『星になった賢者』のシーン……物悲しくも、力強さを感じる旋律。みんなは今、どこの空の下で泣いているんだろう……おかしいな……泣い……て?
「『ごめん』ね。ゼンノロブロイ。もうひとりに、しない。思考の”終わり”は、”ABSS”への片道切符……だから!」
……これが”交感”なのでしょうか。ユニさんの想いが、訪れる悲劇が、汲み取れた気がします。
『伝えなかった』こと。『黙ってしまった』こと。嫌な言い方をすれば、逃げや隠蔽、意思疎通の回避──それこそが、繰り返される悲劇……グラン・ギニョルの正体なのだ、と。
嫌な人がいる。鬱陶しい人がいる──しかしそれも、生の一部。事を避けるためと言い聞かせる『大人の対応』は必ずしも利口ではなく、ともすれば星の導火線。徒に積み重ねれば"ビッグクランチ"を引き起こす……
「──同士が言っていました。”無視とは魂の殺人である”と」
デジタルさんの目にも、涙が浮かんでいました。きっと誰もが、寂しさや弱虫を背負って、それでも確かに、生きている──なんて、言い過ぎでしょうか?
「ただ……『涙目』ではきっと、悲劇の未来ばかり見えてしまうんです。だから──拾いましょう。喜びも、苦しみも、悲しみでさえも」
ああ、英雄が行くんだ。──涙を、拭いて。