- 1二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:47:28
「というわけでKPのニカ・ナナウラです。みんな、よろしくね」
「SKPのノレア・デュノク。そっちは同じくSKPの五号です」「……え?なんで僕たちまとめられてるの?」
「なんかもうとにかく生還出来たらいいか……」
「……えなんなのこのハンドアウト……ふざけてるのこのハンドアウト……」
「ふふふ。みんな~っ、えい、えい、お~!」
「もちろん、ハッピーエンドを目指すわよ。いいわね」
「あああああああハンドアウトうわあああああああん!!」
「五号、がんばって。僕も頑張る」
今までのリンク集
いままでのリンク集『助けるの、遅くなってごめんね』『私が、守る。それ以上に理由は必要ない』『次は君かな』『俺はお前のためならなんだってできるよ』「アスティカシアの夜明け」
KP:グエル SKP:ラウダ
ノリで女装&女体化するKPC、軽率に人を撃つエラン、三角関係など Tタリオン様制作『異界の笛』に秘匿HOを追加し、いくつかの要素を改変したもの
https://bbs.animanch.com/board/1577296/
『俺が殺した』『僕は君が望むならどこへでもついていくよ』『好きになって、ほしかったな……』『あなたは今日から人間じゃない』
「星の魔女SEED」
KP:スレッタ SKP:ミオリネ
ガッツリPvP、三角関係にすらならないハーレム、狙っているのではないかというほどダイスに愛されないグエルなど 某奉仕種族が『GUND』=独自要素として登場する
https://bbs.animanch.com/board/1628509/
『眠るまで、傍にいてくれますか』『愛してるから、じゃだめ?』『お前は何者だ』『__でも、こんなのは幻だッ!』
「祝福は愛する貴方のために」
KP:シャディク SKP:エランず
KPCとペア…telegra.ph - 2二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:49:18
ニカ「このシナリオは『高校生編』と『ループ編』の二部に分かれています。それぞれ『あと一歩』『キミに踏み出せたなら』という題ですよ。総合して『あと一歩、キミに踏み出せたなら』というタイトルとしています」
ノレア「推奨技能は三大技能。あと高めのPOWとSAN値です。ロスト率はそこそこ高め、全員生還ハッピーエンドもありますが、全員生還以外はだいたいバットエンドだと思ってください」
五号「あ。前スレ『slash your delusion』を見ていない方向けに先に言っておくと、ハンドアウトの都合上グエルとラウダが恋人になっているよ!……なんでなんだろうね……」
〈キャラシート制作ルール〉
あにまん用簡易版として、「CON&SIZ(HP)」「POW(MPとSAN値)」「INT(謎解き用)」「職業」のみを決定します。キャラはその職業とハンドアウトでとった技能をすべて「70」取得しているとします。指定されている以外の技能は基本使えません。
グエル
CON:dice3d6=2 2 4 (8) *5 SIZ:dice2d6=2 3 (5) +6)*5 POW:dice3d6=4 5 2 (11) INT:(dice2d6=5 2 (7) +6)*5 職業:dice1d20=2 (2) +「芸術(音楽)」
ラウダ
CON:dice3d6=3 1 3 (7) *5 SIZ:dice2d6=4 3 (7) +6)*5 POW:dice3d6=4 3 5 (12) INT:(dice2d6=6 1 (7) +6)*5 職業:dice1d20=14 (14) +「芸術(歌)」
シャディク
CON:dice3d6=6 4 6 (16) *5 SIZ:dice2d6=2 5 (7) +6)*5 POW:dice3d6=6 6 5 (17) INT:(dice2d6=1 6 (7) +6)*5 職業:dice1d20=9 (9) +「精神分析」
ミオリネ
CON:dice3d6=5 5 4 (14) *5 SIZ:dice2d6=5 6 (11) +6)*5 POW:dice3d6=1 3 2 (6) INT:(dice2d6=3 1 (4) +6)*5 職業:dice1d20=18 (18) +「芸術(ピアノ)」
スレッタ
CON:dice3d6=2 2 5 (9) *5 SIZ:dice2d6=6 6 (12) +6)*5 POW:dice3d6=3 4 3 (10) INT:(dice2d6=2 2 (4) +6)*5 職業:dice1d20=14 (14) +「オカルト」
エラン
CON:dice3d6=5 2 6 (13) *5 SIZ:dice2d6=3 1 (4) +6)*5 POW:dice3d6=6 6 2 (14) INT:(dice2d6=5 1 (6) +6)*5 職業:dice1d20=20 (20) (追加技能はないが、代わりにPOW+10)
- 3二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:52:37
筆が早い…早すぎる…
楽しみにしてたよ主 - 4二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:53:32
お待ちしてました!
女子組がでかいな… - 5二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:55:40
6人で回すシナリオをもう?!時空の歪みか…??
無理せず頑張ってください!楽しみにしてます
シャディクSAN値カッチカチや… - 6二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:58:08
ラウダとスレッタが職業被っているので
dice1d2=2 (2) (1:ラウダが 2:スレッタが)
dice1d20=1 (1) に変更
- 7二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:59:18
グエル(精神科医)
HP:11 MP:11 SAN:55
CON:40 SIZ:55 POW:55 INT:65
図書館、聞き耳、精神分析、心理学、芸術(音楽)
ラウダ(ジャーナリスト)
HP:10 MP:12 SAN:60
CON:35 SIZ:65 POW:60 INT:65
目星、隠密、運転(自動車)、威圧、芸術(歌)
シャディク(刑事)
HP:15 MP:17 SAN:85
CON:80 SIZ:65 POW:85 INT:65
目星、聞き耳、心理学、説得、精神分析
ミオリネ(暴力団組員)
HP:16 MP:6 SAN:30
CON:70 SIZ:85 POW:30 INT:50
目星、隠密、変装、近接戦闘(格闘)、芸術(ピアノ)
スレッタ(医師)
HP:15 MP:10 SAN:50
CON:45 SIZ:90 POW:50 INT:50
目星、医学、応急手当、説得、オカルト
エラン(ギャンブラー)
HP:12 MP:16 SAN:80
CON:65 SIZ:50 POW:80 INT:60
目星、聞き耳、手さばき、心理学 - 8二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 22:59:41
ミオリネさん結構SAN値弱めなこと多いよね…
その割に本当にピンチになるのは違うキャラなんだけど()
でもフィジカルすっげぇな!しかも暴力団組員とか - 9二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:02:12
今回全体的に比較的SAN値高いな
- 10二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:07:32
早いよスレ主!楽しみです!
シャディク強…今度こそ活躍を期待していいか? - 11二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:08:28
ニカ「できましたね!じゃあ、HO1、グエルさんからどうぞ。あ、ちなみに今回人数の関係上、二レスにまたがることが増えると思います。ごめんなさいね」
グエル「グエル・ジェタークだ。精神科医をやっている。……少し体力がなくて、身長も低めであることを差し引けば、かなり普通だ。これといった特徴もないが、音楽に関することだけは得意で、患者によく演奏してとねだられる。こんな感じか?」
エラン「精神科医、か……うーん、グエルがそのタイプの職業で大丈夫だった記憶がないけれど、今回は一般程度のSAN値があるし、大丈夫なのかな」
ラウダ「体力ないって言うけど僕よりはあるよね、兄さん、ねえ、兄さん……!?」
ラウダ「ラウダ・ニール、ジャーナリストで兄さんの恋人だよ。特技は隠密と威圧。あと自動車の免許を持っているから、みんなで集まるときはアシになることが多いんじゃないかな?……同じく、体力はないけれども。体力はないけれども!!」
シャディク「威圧……うっ頭が……ううんっ、今回はコレ戦闘技能持ってないんだし、大丈夫のはず……!」
グエル「ダウト。この世界線ではこいつは俺よりひとつ年上だ」
シャディク「シャディク・ゼネリだよ。グエルの幼馴染みたいだね。刑事をやっていて、体力も立っ端も精神力もあるし、平均よりは頭もいい。周りからは頼れる存在として一目置かれているんじゃないかな」
ラウダ「今回のあなた一人でいいんじゃないかな枠来たね」
ミオリネ「うーん頼れる存在って言われても納得してしまう本当に」 - 12二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:09:50
ミオリネ「ミオリネ・レンブランよ。ラウダとは大親友で、たまにそのスジの情報を流すことがある。身長は高いけど隠れることは得意ね。あとそうね、……この中で一番、戦闘能力が高いわ。よろしく」
シャディク「そのPOW30はなんなのか説明してもらおうか」
スレッタ「このSAN値でこれだけの戦闘能力持ってるのふつうにこわすぎですね」
スレッタ「す、スレッタ・マーキュリー、医者をやっています!グエルさんと同じ病院に勤めていて、よく一緒にお昼ご飯を食べていますよ。そうですね、え、えへへ、背が高くて、190㎝もある!のを、誇っています……!」
ミオリネ「くっ スレッタに負けた」
エラン「今回のPLの誰よりも背が高いね。なんなら男PCは全員ミオリネにすら身長負けてる」
エラン「エラン・ケレス。ギャンブラーで、幸運の女神を味方につけている。……一応言うと、このエランは『四号』だよ。五号の表記は『五号』だけど、僕は煩雑さを避けるために『エラン』で表記する」
スレッタ「すごい前置き入りましたね」
グエル「職業ギャンブラーが気になって何も頭に入ってこない」
ニカ「さて、舞台はアスティカシア市です。そこそこの田舎町で、港や森がありますよ。基本的には外の都市との連絡手段は電車だけですが、あまり閉塞感はありません。お察しの通りオープンのシティシナリオです」
ノレア「なので、これを見ているアーニマンの同胞は、こういうことしてほしいこういうことしてほしい、こういうこときになる、などあったら、積極的に投下してください。こちらは裏話を全部知っているので、どうしても不自然な流れになると思いますので」
グエル「何の話だ」
五号「気にしちゃダメっ、だよ~!じゃ、まずは高校生シナリオ、『あと一歩』。初めて行こうか。あ、職業技能は暫定で使ってもいいけれど、まだ実際にその職についているわけではないとするよ!」
グエル「いあいあ~」
ラウダ「イエス、サー」
シャディク「あは、既に事故が起きているから安心して進められるね」
ミオリネ「それはしてもいい安心なのかしらね」
スレッタ「……そう、ですね~……?」
エラン「しちゃだめな安心だと思う」 - 13二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:11:15
やさしき乙女よ
聞いてください、わたしの祈りを
「落としましたよ、先輩」
微笑みかけてきたのは、制服のタイの色からして、おそらくひとつ後輩、つまるところピカピカの一年生であるはずの男であった。ミオリネははっと目を見開いて、ポケットに手をいれる。ハンカチが、ない。少し気まずげに「ありがとう」と言えば、彼はニコリと微笑んだ。
「あんたは? 新入生? 部活動見学ってところ?」
「はい。グエル……ええと、友人が音楽部に入るっていうんで、その付き添いですけど」
「ふうん。あんたもどう? 歓迎するわよ」
「すいません、僕はちょっと、忙しくなりそうで」
ミオリネは「そう」と言って、ハンカチをポケットにしまった。それからもう一度頭を下げて、くるりと踵を返す。自分が何故速足になっているのか、ミオリネにはわからなかった。
……そんな、過去の記憶が、蘇ってくる。もう、あれから一年になるのか。あの時ミオリネのハンカチを拾ってくれた彼__シャディクは、二年生にして先生の信頼を総掴みにし、ついに生徒会長にまでなった。割と意味がわからない。あいつ何やってんだあいつ。脳を焼く専門家か何かなのか。
ポケットからハンカチを取り出す。
夕焼けが透けて、薄赤く輝いている。ふと、ぽつり、呟いた。
「そうだ、今日金曜だから、練習は行けないか……」
これは、平和な前日譚。これから起きる悲劇のことも、何も知らずに笑っていたあの頃のお話。あなたに心を奪われたあの瞬間、全ての歯車は回りだした。
- 14二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:13:11
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:14:20
わたしたちは朝まで眠ります
たとえ運命がどんなに残酷でも
「ま、まいごになっちゃいましたっ、ふえ、うえ、うえええん……」
「な、泣かないで、スレッタ……君が泣いてると、僕まで……うう……」
スレッタとエランは顔を見合わせてそう言った。
同じクラスでたまたま隣の席になった彼等は、二人で一緒に部活動見学をしていた。流石天下のアスティカシア高専というべきか、気になる部活が多い。全部回っていたら、もうそろそろ最終下校時刻も近づいてきていた。ぐすぐす泣きながら、今日は一緒に帰ろうか、なんて駄弁りながら歩いていると、ふと一つ上の先輩を見つけた。
彼は生徒会の腕章をつけ、どうやら音楽室の前に立っているらしい。簡単に事情を聞けば、なんでも今現在この中で非常に重大な事件が起きているらしく、勝手に誰かが入ってこないように、また万が一教師が来た時誤魔化すために、彼がここでこうして見張っている、とのことだった。
「だから君たちも早く帰るように!」
「わかった。……生徒会って、なんかいいな。かっこいい」
「なるほど……ちなみにここって、何部が使っているんです?」
先輩はニコリと微笑む。
「音楽部だよ」
死へと向かう、酷く愛おしい歌声。殴るように、撫でるように、憐れむように。未来を、知っていたように。あなたたちの原点で、あなたたちの終点。
- 16二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:15:56
わたしたち罪びとのために
今も、死を迎えるときも、お祈りください
ふと夕焼け空に目を向ける。
音楽室にはたった二人。グエルは最後の一音を歌い終えると、混じりっ気のない西日を受けたこの小さな教室に意識を戻した。ふと彼が、ラウダに対して笑顔を向けた。思えばほんの一年前、この部活に入ってきた彼と出会った瞬間から、ラウダの何かは変わってしまったような気がする。それから毎週金曜日は、必ず居残りで練習して、一緒に帰ることが、二人のちょっとした約束になっていた。それはこうして特訓するという意味もあったけれど、それ以上に、この声を聴いていたかった。この人といたいと、思っていたから。
「いまの、どうでした!?」
「ああ、うん、えっとね……上手、だよね、すっごく!」
「……ラウダ先輩? なんだか上の空ですよ?」
「その。……伝えなければならないことが、あって」
そう。伝えたいことがある。ずっと、言いたいことがあったんだ。心は決まっていた。一年かけて(主に事情を知っているミオリネに死ぬほど茶化されながら)距離を縮めてきた。理由なんてなかったけど、どうしてか彼に惹かれていた。
今振り返れば何故こんな言葉だったのかわからないが、ラウダはこう口走っていた。
「何度生まれ変わっても、またあなたを愛するよ」
__何度でも、何度でも、必ず。
なにも衝撃的なことはおこらない、ただの日常。これから壊れるあなたに、終わりが始まる前の、どこにもない、ありふれた青春を。
CoCシナリオ
『あと一歩』
- 17二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:17:49
グエル・ジェタークとラウダ・ニールが付き合うことになった。
ただでさえ娯楽の少ないアス高で、そのニュースは瞬く間に広がった。後方理解者面くんたちの反応は「まあ俺はあいつらがそうなるってわかってたけどね」パターンと「ラウダなんてやめてこっちにしなよ」「グエルよりこっちがいいよ」パターンと「え?嘘でしょ……??」「なんて???」「じゃあなんでお前グエルのこと兄さんって呼んでんだよ!!」パターンに大きく分かれている。三か月も経つ頃には、「あいつら将来結婚するらしいぜ!」と話に尾びれ背びれ胸びれ手足及び翼をかいてドラゴンに状態になっており、ラウダは内心、少し頭を抱えていた。
……本当に自分がグエルと交際しているのか、ラウダにはその実感がなかった。
ラウダは知っている。主にこの噂をばらまいているのは先生からも生徒からも信頼厚いグエルの幼馴染、名をシャディク・ゼネリという男であると知っている。つまるところグエルは親友にそれを打ち明けた? のだろう? なので、そうなのだと思う……が、あんな告白なのかなんなのかよくわからない言葉で、よくそうなったものである。
「相変わらず上手いね。グエルもラウダも、ミオリネも」
「上手かったらもっと人は来てるはずなのよ!おかしいっ、絶対おかしい、今年も新入部員は一人だったし……! ねえシャディクも入部してよ!!」
「俺は遠慮しておこうかな」
放課後の音楽部わいわいと話しているのを後目に、グエルが「ラウダ」と小声で話しかけてきた。そうだ、今日は金曜日だ__と、思ったところで、部室に飛び込んできたのは、当の新入部員であるスレッタである。
「グエルさんっ、ラウダさんっ、ミオリネさ~んっ!」
ミオリネは「スレッタ!」と嬉しそうな声をあげた。どうやら今日はもう一人、友達を連れてきているらしい。深い緑色の瞳が印象的な少年は、「やあ」とシャディクに話しかけた。
「エランじゃないか。どうしたの?」
「スレッタが不思議な噂を聞き付けたんだ。それについて、皆に話そうと」
「はいっ!」
グエルがそっとラウダから離れて、スレッタに向き直る。ラウダも名残惜し気にちらりとその横顔を見やったあと、そちらに目を向けた。スレッタはこほんと咳払いをし、ミオリネたちを順にみる。
「ずばり__この街には、神様がいるんです!」 - 18二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:20:28
「神様?」
「はいっ!それも、芸術の神様ですよ。音楽を大成させてくれるそうです」
グエルの言葉に、スレッタはどやあ!と言わんばかりの顔で答える。それからミオリネの方を見て、少しだけ、眉を下げた。
「きっと、その神様にお祈りすれば、この部活もたくさん人が来てくれると思って」
「正確には。たくさんの神様が、このアスティカシア市にいるみたいで、そのうちのひとつということ」
エランが訳知り顔で補足する。今日はもう遅いから、明日、みんなで集まって、神様に関係ありそうなところを回ってみたら、どうか。スレッタの提案は、どうやらそういったものらしかった。
「賛成」
真っ先に頷いたのはミオリネである。「困ったときは神頼みっていうものね。このままじゃ廃部の危機……」とぶつぶつ言っている。割とこう、切実だった。面白そうだし俺も行こうかなあ、とのんびり頷いたのはシャディクだ。お前部外者だろ、と言う者は、今この場にはいなかった。
「行く?」
ラウダが端的に尋ねる。グエルはしばらく悩んだ末に、こくりと頷いた。「じゃあ僕も」と頷いて、立ち上がる。どうやら今日は、居残りはお預けらしい。だけどみんなでわいわい話している時間は、心地がよかった。グエルは「こういうの、憧れていた」と笑う。ラウダはグエルの手を取って、笑い返した。シャディクはうんうんと頷き、ミオリネは「そこ、不要不急」と辟易した表情で言い切り、スレッタは「はわわ……」と顔を赤らめ、エランは無表情でうなずいた。
ニカ「皆さん今のうちに存分にいい空気吸っておいてくださいね」
グエル「不穏過ぎる前置き来たな」
ラウダ「とりあえず今は厄ネタないんだよね?そうだよね??」
シャディク「俺は信じるよ。俺はこれがただのネタシナリオだって信じてるよ!」
ミオリネ「HO見てる限りはまだ平和って感じだけど」
スレッタ「……いやあ……」
エラン「そうだといいね……?」
HOを一枚公開するよ dice1d6=4 (4)
1:HO1『グエル・ジェターク』あなたは だ。
2:HO2『ラウダ・ニール』あなたはグエルの恋人だ。
3:HO3『シャディク・ゼネリ』あなたはグエルの味方だ。
4:HO4『ミオリネ・レンブラン』あなたはラウダの大親友だ。
5:HO5『スレッタ・マーキュリー』あなたは秘密を隠している。
6:HO6『エラン・ケレス』あなたはまだ終わりを知らない。
- 19二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:26:20
「じゃあなんでお前グエルのこと兄さんって呼んでんだよ!!」←本当にそう
- 20二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:28:58
HO4『ミオリネ・レンブラン』
高校生時点開示情報
あなたはラウダたちが所属する音楽部の部長で、ラウダの昔からの大親友だ。……だが、ミオリネはとてもかしこく、ラウダ周りの情報の機微に関してはかなり敏いため、スレッタがグエルに一目惚れしてしまったらしいこと、しかしスレッタと出会う前からグエルはラウダと交際していたため静かに身を引いたことを理解している。一年前からラウダを応援していた身としては多少いたたまれないところもあり、しかしせっかく入部してくれた後輩は可愛く、どうアクションを取るべきなのかかなり悩んでいるが……それにしては、この微妙な関係に、他のクソボケどもは気付いていないようである。いやなんで見てわからないの!?
とにもかくにも、高校生シナリオでのあなたの目的は、『芸術の神とやらについて調べ、部活を盛り上げる』ことである。
あなたは以下のことを知っている。
グエル:ラウダの恋人であり、あなたの部活での後輩である。この部活の中では、音楽方面の才能が突出して高いと感じているだろう。
ラウダ:あなたはラウダの小学生時代からの大親友で、同じ高校に進学し、同じ大学に進学する予定である。恋愛的な意味では見れないが、好ましい人間であると思っている。てかなんでこいつ恋人のこと兄さんって
シャディク:二年生なのに生徒会長を任されている。すごい。ハンカチを拾ってくれたことをきっかけに、彼のことを少し意識している。シャディクは周囲からの信頼厚く、尊敬できる存在だと思っているが、同時に誰かに頼ってほしいとも思っている。
スレッタ:あなたはスレッタがグエルに淡い恋心を抱いていたらしいことを察知している。何がきっかけになったのかまではわからない。恋とはそういうものなのだたぶん。
エラン:シャディクと同じ生徒会に所属している。それ以上のことはよく知らないが、なんかこう ギャンブラー気質 みたいな ところがあり 先輩は将来が心配です - 21二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:32:09
うわあ…
- 22二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:32:22
開示HOとしてちょうどいいやつ引けた感ある
- 23二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:34:41
生徒会長設定だから年上想定じゃないかって話だったのかな
1年生のスーパーハイスペ生徒会長が爆誕する可能性もあったのか…
小学校から大学まで進路一緒な予定の大親友ってすごいな - 24二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:35:57
すごくまともな青春ものHO
- 25二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:37:18
ミオリネ「……なんていうか」
ニカ「なあに?ミオリネ」
ミオリネ「なんていうかなんていうか。スレッタもだけど、だんだんグエルが哀れになってきたわね」
ニカ「ふふふ。私はこうなってるのを見た時、すっごく面白いなあって思ったけど?」
ミオリネ「すっごく面白いのはみとめるけども」
ニカ「あ。みんなHO見終えたみたいだね。じゃ、シナリオに戻ろうか」
ノレア「このシナリオにおいては、『朝』『昼』『夕』『夜』で四か所の探索が行えます。なお、夜ごはんを食べた後は、どんな情報を手に入れていようと、皆でファミレスでご飯食べて流れ解散、ということになります」
五号「そうだね!ちなみに一応、みんなでお出かけ~っていうていをとって、駅前で集合するから、全員単独行動っていうのはおすすめしないよ。誰かとペアを組んでね」
グエル「……なるほど。最小単位は2・2・2、全員で固まるなら6、間をとって3・3……の、どれか。となるわけか」
ラウダ「一応2・4の分け方もあるけど。どちらかに偏らせることにメリットがあるかと言われると」
シャディク「うーん。探索可能場所の数にもよるよね」
スレッタ「と、とにかく!どういう組み合わせで探索するか、決め、ましょう!」
エラン「そうだね。じゃあ……えっと」
dice1d4=1 (1)
1:エラン「2・2・2にしよう」
2:シャディク「2・4にする?」
3:グエル「3・3に分けるか」
4:スレッタ「全員で行動しましょう!」
※4以外の場合、以下のダイスで出目が若い順にペアを分けます
グエル:dice1d100=99 (99)
ラウダ:dice1d100=9 (9)
シャディク:dice1d100=83 (83)
ミオリネ:dice1d100=99 (99)
スレッタ:dice1d100=64 (64)
エラン:dice1d100=81 (81)
- 26二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:39:24
被ったwwしかも99でww奇跡すぎん?
- 27二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:40:04
これはよりによってというかなかなか…
- 28二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:42:49
逆に考えるんだ ここでファンブルを出しておいて良かったと考えるんだ
- 29二次元好きの匿名さん23/05/26(金) 23:44:20
ノレア「わあ。いいザマ」
グエル「あーーーー!ラウダとスレッタ、エランとシャディク、俺とミオリネだな!あーあーーーそれ以外に何らおかしな点はないなーーーー!!!」
ラウダ「出目どうしたの?えほんとにどうしたの??」
シャディク「あは あはっあはは……」
ミオリネ「……………………」
スレッタ「私がこのなかで二番目に出目低いって本気で言っています?」
エラン「本編に関係あるダイス目じゃなくて本当に良かった……というか五号、呪わないでほしいんだけど」
五号「僕悪くないよ!?」
ニカ「はい!行ける場所としては、【1:旧アスティカシア図書館】【2:アスティカシア・ライブラリ】【3:喫茶ちきゅうりょう】【4:アスティカシア市役所】【5:アスティカシア総合病院】【6:灯台】【7:港】【8:教会】【9:樹海】ですよ。ここはまあ、気楽に決めていただいて大丈夫です!」
グエル「俺、ミオリネとあまり話したことないみたいなんだが……大丈夫か?」
ラウダ「スレッタなら部活の後輩だから仲良くできそう。よかった」
シャディク「生徒会仲間だね~!がんばろうね、エラン!」
ミオリネ「どこに行くかだけど……どうする?気になるのは、やっぱ教会と樹海だけど。そこはSAN値高い組にいってほしいし」
スレッタ「図書館が二か所あるのも気になりますね。得られる情報が違うんでしょうか……」
エラン「……ダイスで決めようか。被ったら一緒に向かったということで。えいっ」
グエル・ミオリネ組:dice1d9=5 (5)
ラウダ・スレッタ組:dice1d9=7 (7)
シャディク・エラン組:dice1d9=4 (4)
- 30二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 00:40:15
グエル・音楽の才能アリですでに嫌な予感しかしないが……?
- 31二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 00:44:25
グエル…音楽の才能……
うっ頭が - 32二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 03:01:12
そして芸術の神…
- 33二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 03:03:27
やっぱり音楽の才能が不穏過ぎるよなぁ……
グエル強く生きて - 34二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 09:13:22
アスティカシア総合病院は、グエルやミオリネが産まれた、昔からある病院である。
院長は昔からかわっていないが、ここに音楽に関係するものはないはずだ。グエルが「なぜこんなところに?」と端的に聞けば、ミオリネは腕を組んで低い声で言った。
「なにが神とやらに繋がるか分からない。どこにでも行ってみるべきよ」
「いやあ……でもさすがにここにあるとは思えないんですけど……」
「うっ……それはそう、かもしれないけど!」
他の人の迷惑にならないようあくまで小声で、二人はそんな応酬をする。それからゆるゆるとため息をついて、額に手を当てた。
それからふと、顔を上げる。……ひとつ。ずっと気になっていることがあった。
「そういえばあんたってなんでラウダに兄さんと呼ばれているの?」
「知らん……怖……」
「なら止めなさいよ。アイツあんたの言うことなら聞くでしょ」
「でも、兄さんって、兄弟って、ちょっと憧れていたから。それもいいかなって」
グエルは笑って、ミオリネにそう言った。ならせめてお前が弟になれ、と思わないでもなかったが、そこをつっこむのはやめておくことにした。その笑顔が、あんまりにきらきらしていたものね。
「……若いっていいわねえ……」
「ひとつしか歳違いませんよ」
「そうね、そういえばグエルは__」
「『グエル』?」
そこでふと、受付をしていた初老の女性が、はっと顔を上げた。
グエルはきょとんとした顔をする。ミオリネが「何か?」と尋ねれば、彼女はふるふると首を振った。
「い、いえ……なんでもないです」
ミオリネ「絶対なんかある!!」
グエル「わかる」
ミオリネ「あんたどんなHOもらったのよ」
グエル「……」
ニカ「ふふ。ここでは『女性に聞き込み』『薬局で買い物』のどちらかができますよ。どうします?」
dice1d2=1 (1)
1:ミオリネ「……聞き込みしてみる」グエル心理学:dice1d100=90 (90) (70)
2:グエル「薬局で買い物しよう」グエル幸運:dice1d100=4 (4) (70) ミオリネ幸運:dice1d100=55 (55) (70)
話題dice1d3=1 (1)
1:ラウダについて 2:シャディクについて 3:スレッタについて
- 35二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 09:26:50
グエル「うあああああああああ!!」
ミオリネ「ぐっグエルうううううう!!!!」
ニカ「おふたりは最初から飛ばしてますねえ」
グエル「くっうっうああああっあっあああ!?」
ミオリネ「やはりグエルにダイスを握らせるべきではないのだなあ。ミオリネは学習した」
グエル「交渉技能ひとつも持ってないコミュ障には言われたくねえ!!」
ミオリネ「いいのよわたしはその分フィジカル最強なんだから」
ニカ「ふふ。どうします?プッシュしますか?」
グエル「シナリオ一発目のダイスロールが失敗するなんて幸先が悪い。もちろんプッシュするぞ」
ミオリネ「ホントのシナリオ一発目の出目はファンブルだったけどね」
グエル「ミオリネ。自傷するようなことを言うのはやめろ」
ミオリネ「その目をやめて」
ニカ「わかりました。ちなみにここはまだ平和シナリオなので、プッシュ失敗してもdice1d3=2 (2) (1:派手にすっ転ぶ 2:周りの人にすごい目で見られて以降交渉技能-10 3:色ボケ)それでは、プッシュロール、どうぞ!」
グエル心理学:dice1d100=14 (14) (70)
ついでにラウダの話題はdice1d3=2 (2)
1:グエル「小学生の頃のラウダ先輩ってどんな感じだったんです?」
2:ミオリネ「グエルから見てラウダってどんな感じなの?」
3:ミオリネ「で?どこまでいったの」グエル「dice1d3=2 (2) (1:この前初めて手を繋ぎました 2:今度お泊まり会するんです! 3:企業秘密で)」
- 36二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 09:43:54
よかった
- 37二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 09:51:56
精神科医なのに死に役なのが不穏すぎる…
今回も楽しませていただきます!! - 38二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 10:17:12
お泊り会って言葉選び可愛いかよ
- 39二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 10:29:53
「わ……私では、細かいことをお伝えする訳には……院長がいる時でないと」
「院長?」
「はい。その、……あまり、大きな声で言うべきことではないので……」
「院長先生は、いつになったら帰ってくるんですか?」
「詳しくは。……覚悟が、できたなら、自分の身元が証明出来るものを持って、来てください」
グエルが「なるほど」と言って、少し目を伏せた。嘘をついている様子はないが、どこか、「なるべく関わりたくない」とでも言いたげな感情が見える。それが何に起因するのか、……グエルは、薄々勘づいてはいるけれど。ミオリネはそちらを見て、眉をひそめた。
なんだか妙な空気だ。
グエルは何か、病院に嫌な思い出でもあるのだろうか?それなら、悪いことをしてしまったかもしれない。どこか鬱屈とした様子のグエルの背をぱしぱしと叩き、「そういえば」と意識して明るい声で尋ねた。
「グエルから見たラウダってどんな感じなの?教えてよ」
「えっ、ラウダっ……先輩……ですか!?」
「いいのよ取り繕わなくて。二人の時は呼び捨てって知ってるし」
「なんかミオリネ先輩すっげえニヤニヤしてません!?」
「気のせい気のせい」
ミオリネがグエルにそう言って近づけば、ほんの少しだけ視線を下げる。グエルは意識して早歩きして、今どき珍しい手動のドアを開けて、ミオリネを先に通す。
ミオリネはちらりと、自分より下にあるグエルの、薄青いひとみを見やった。目許がほんの少しだけ赤く上気していていた。
「……よく、わからないけれど。ラウダは優しいし、頼りになるし。何より、何度生まれ変わっても、また。ずっと一緒にいてくれるって……嬉しい」
聞いておいてなんだけど聞かなきゃよかった。
聞いてるこっちが胸焼け起こしそうな言葉に、ミオリネは生返事をした。
【グエル ミオリネ 朝 終了】
1:グエル「dice1d9=7 (7) に行くか」
2:ミオリネ「dice1d2=2 (2) (1:ラウダ組 2:シャディク組)に合流する?」
3:グエル「昼飯食いに行こうぜ」ミオリネ「わかる」
next→dice1d2=1 (1)
1:港(ラウダ・スレッタ)
2:市役所(シャディク・エラン)
- 40二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 10:31:53
グエル・ミオリネ昼行動降り忘れdice1d3=1 (1)
ついでに港の場合
1:もうラウダとスレッタが行っているのでdice1d9=9 (9) に変更
2:普通に行くぞ
- 41二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 10:32:16
dice1d2=2 (2)
- 42二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 10:50:03
漁港ではあるが、少し進むと浜辺がある。海の家もちらほらと散見されるし、水着のレンタルもあるので泳ぐことができるだろうが、今はそれは本意ではないため、やめておくことにした。
積荷のコンテナが多く置かれており、死角も多い。小さい子たちがかくれんぼしているのも見える。潮風に吹かれて、ふたりはぼんやりと、遠くにきらきらと輝く水平線を見つめていた。
「きれいだね」
「ですねえ……」
ここにいても情報は見つからないだろう。それでも、思わず足をとめずにはいられない。そういった類の景色だ。
だが、止まっている訳にはいかない。二人はそのまま、のんびりと海沿いを歩き始めた。スレッタは歩みを進めながら、「そういえば」と尋ねる。
「グエルさんとラウダさんって、いつからお付き合いをはじめたんです?」
「三ヶ月前くらいだったかな。ちょうど、部活動見学の時期くらいに」
「へえ……うん?あれ?もしかしてあの時シャディクさんが人払いしてたのって」
「え?そんなことしてたの??」
衝撃の事実! と言いたげに愕然とするラウダに、スレッタは曖昧に笑った。それから再び歩みを進め、ふと、顔を上げた。
「こんなことしてる場合じゃありませんでした。早く神様に繋がってそうなところ、調べないと!」
「ふふ。そうだね」
ノレア「お二人とも、ここで1d100振っていただけますか」
ラウダ「なに?突然」
スレッタ「なんのロールなんです……?」
ノレア「さあ。ああ、ラウダさんはボーナスダイスをひとつどうぞ」
ラウダ「ほんとになに????」
スレッタ「ラウダさんどんなHOもらってるんです!?!?」
ラウダ??:dice1d100=25 (25) (??) ボーナスダイス:dice1d10=7 (7)
スレッタ??:dice1d100=13 (13) (??)
話題dice1d3=2 (2)
1:グエルについて
2:シャディクについて
3:ミオリネについて
- 43二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 13:45:31
「そういえばシャディクさんって……ラウダさん?」
突然、会話が止まった。スレッタは顔を上げて、ラウダの方を見やる。
ラウダはぼんやりと、海を見つめていた。どこか唖然とした表情で、あるいは何かに怯えるように、恐れるように。だがそれ以上に__不安で、たまらないとばかりの表情で。
もう一度「ラウダさん」と呼びかければ、ようやく、ハッとしたように気を取り戻す。そうして「ごめん、なんでもない」と気丈に笑って見せた。スレッタは胡乱な目で、「なんでもないわけないです!」と低く言ってみせた。
「教えてください。仲間、でしょう!」
「……ほんとになんでもないよ。こんなこと、あるはずがないんだから」
「こんなこと?」
ラウダはほんの少しだけ視線を伏せる。そうして、「見えたんだ、あれは、扉が、門が開いて……」と、小さく呟いた。
「扉?門って、なにが__」
「シャディクのことだったよね」
ラウダは強引に話題を切り替える。そうして海から意識して視線を逸らし、微笑んだ。
「彼は兄さんの幼馴染らしいね。小さい頃から一緒らしいよ」
「へえ。ああ、だからグエルさん、困った時はシャディクさんに助けを求めることが多いんですね」
「うん。できれば、僕のことも頼ってほしいけど……シャディクが信頼できるのは、僕だって知っていることだ」
「せいとかいちょうさん、ですしね~」
「すごいよねえ」
二人はそうして、海岸沿いを歩く。しばらくもしないうちに、朝の日差しは昼の気配をまといつつあった。
「そろそろ本腰入れて探さないと」
「ですね!どこいきましょうかね?」
スレッタは顔を上げる。
潮のにおいが心地いい。ひやりと頬を撫でる風に、なんだか。どこか。嫌な、予感を感じた。ような気がした。
【ラウダ スレッタ 朝 終了】
dice1d3=1 (1)
1:ラウダ「dice1d9=8 (8) に向かおうか」
2:スレッタ「dice1d2=2 (2) (1:グエルさんたち 2:シャディクさんたち)に合流します?」
3:ラウダ「ご飯食べよう」スレッタ「ですね」
- 44二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 14:25:13
海の上の門…ヨグ様か???
ラウダのダイスが目星としたら、スレッタのダイスは何の結果なんだろうか
普通の青春なのに不穏でワクワクする - 45二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:13:17
「市役所なら、何かわかるかな」
「どうだろう」
「エランは冷たいな」
「そんなこともないと思うけれど」
シャディクはエランの背をぱしぱしと叩く。「ま、お前のそういうとこが気に入ってんだけど」とシャディクが笑えば、エランは無表情のまま、こくりと頷いた。
最近建て替えられたばかりの、きれいな建物だ。硝子張りの窓が壁全面をおおっていて、やわらかな日差しがさしこんでくる。
ふと、足を止める。シャディクは「おおっ」と目を輝かせて、エランの方を見た。
「見てエラン、戸籍関係届出書の作り方講座だって」
「それが?」
「グエルとラウダに渡しておこう」
「何故とは聞かないけれど、やめておいた方が良いとおもう」
「ええ~……」
シャディクは眉を下げて、パンフレットを棚に戻した。そうして一瞬顔を上げた後、またエランに視線をあわせる。
「……でも、そうやって止めてくれるところが、俺は気に入ってるんだよ」
エラン「導入で薄々勘付いたけど今回の気ぶりHOは君?」
シャディク「どうだろうね」
エラン「気ぶりHOで気ぶられるのがそこ二人なのも含めて再放送かな」
シャディク「どうだろうね!!」
五号「ふふふ、さて。振れるのは目星かアイデアだよ、どうする?」
1:目星 2:アイデア
シャディク:dice1d100=6 (6) dice1d2=1 (1)
エラン:dice1d100=74 (74) dice1d2=2 (2)
話題dice1d3=2 (2)
1:ミオリネについて
2:スレッタについて
3:生徒会について
- 46二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:18:13
やはり5号のダイス運をまだ引きずっているのか…?
- 47二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:26:35
シャディク「俺 も 中 に 入 れ た」
エラン「???????????????????」
五号「あっはははははは、ひぃーーーーふっふふ、四号っ、四号どうする?プッシュする?」
シャディク「クリティカルじゃないけどイクストリーム。これは頼れる兄貴分」
エラン「……やめておく……」
「……?」
シャディクはふと、案内板に目を止めた。
『行政手続変更のご案内』という看板が見えてくる。なんでも、市民ナンバーとカードさえあれば、窓口に行かなくとも、コピー機で戸籍関連の書類がとれるようになっているらしい。時代の進歩ではあるが、それすなわちカードを盗まれてしまえばそれで本人確認の書類が手に入ってしまうわけで……セキュリティ上、大丈夫なのだろうか?
「シャディク?」
「例えば俺がグエルとラウダの市民ナンバーを盗んだとするじゃん?」
「どういう前提?」
「冗談だよ冗談!」
「信じるよ」
エランはどこか胡乱げな視線をシャディクに向けた。シャディクは誤魔化すように笑いながら、そのまま市役所の外に向かって歩き出す。エランはそれについて歩く。ふと、シャディクが切り出す。
「そういえば水星ちゃんって、エランとはどういうつながりなの?」
「……スレッタのこと? 彼女は、僕のともだちだよ。よく一緒に補習を受ける。それと、家が近いから一緒に登下校しているよ」
「あーそういえば、エランって暗記科目は苦手だもんね……?もうっ、シャディク先輩に言えば教えてあげるのに!」
「シャディクよりスレッタの方が教え方がうまい」
「えっ!?愕然!!」
エランは自動ドアが開くのをぼんやりと眺める。それから振り返って、顔を上げて、シャディクの青い目を、じっと見た。
「でも、シャディクの完璧じゃないところが、僕は気に入っているんだ」
シャディクは一瞬ぽかんとしたあと、少しだけ頬を上気させ、はにかんだ。
【シャディク エラン 朝 終了】
dice1d3=2 (2)
1:シャディク「dice1d9=8 (8) に行こう」
2:エラン「dice1d2=1 (1) (1:グエルとミオリネ 2:ラウダとスレッタ)に合流しようか」
3:シャディク「ファミレス行こうよ」エラン「わかった」
- 48二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:36:59
「あっ。グエル、ミオリネ~っ!」
「シャディク、エラン」
グエルは目を輝かせて、シャディクとハイタッチする。ミオリネが腕を組んで、「あんたらも来たんだ」とエランに尋ねた。エランはこくりと頷いて、一瞬、ちらりとシャディクの方に視線を向ける。
もう昼時が近づいている。浜辺にまで近づくと、海は、光を反射してきらきらと輝いていた。とてもきれいだ。シャディクがふと、なつかしい、と呟く。
「昔よくここで一緒にかくれんぼしたよねえ。二人だから、一回見つかるごとに鬼を交代してさ」
「そうだな。シャディクは俺のことすぐ見つけてくれたけど、俺は一向に見つけられなくって……」
どうやら思い出話に花を咲かせているらしい。それを後目に、ミオリネは靴を脱いで、波打ち際に足を浸した。ひやりとしている。つめたくてきもちいい。
エランはどうやらこちらに近づいてきたらしい。とはいっても、何か話すような気配もない。話題に困って、「エランは」と小さく尋ねた。
「将来、何になるの?」
「数学は得意だし運には自信があるからギャンブラーにでも」
「やめたほうがいいとおもう!?」
ニカ「はい、ここで全員1d100です!グエルさんはボーナスダイスどうぞ」
グエル「なんだ突然 怖」
ミオリネ「理由が特に明かされないシークレットダイスほど怖いものはない」
シャディク「わかる」
エラン「……えいっ」
グエル??:dice1d100=64 (64) (??) ボーナスダイス:dice1d10=9 (9)
シャディク??:dice1d100=29 (29) (??)
ミオリネ??:dice1d100=21 (21) (??)
エラン??:dice1d100=92 (92) (??)
話題dice1d3=3 (3)
1:幼少期について
2:将来の夢について
3:ラウダやスレッタについて
- 49二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:43:32
本人証明持って来いって話の後で>>47…不穏だな
それはそれとしてエランのダイス
- 50二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:45:44
場合によっては全員失敗でもおかしくない数値
- 51二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:48:09
エランダイス5号のやつそのまま使ってるでしょ???だめだよお祓いしておいで???
- 52二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:49:14
出目には清めの塩スプレーが効くらしいぞ()
- 53二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:51:22
塩スプレーなんてものがあるのか
- 54二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:52:02
今のところグエルとラウダがボーナスダイス貰い組……何が何だか
それにしてもグエルとシャディク仲が良いにもほどがない?なんだハイタッチて。無邪気か - 55二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:55:20
エラン「??????????????」
五号「ふふ。寵愛枠は『僕』じゃなくて『エラン族』だったんだ」
グエル「シャディクもミオリネもダイス運いいな」
シャディク「ふふん。今回は勝ちに来ているからね」
ミオリネ「まあ、私は最強なので……」
ニカ「……そうですね、じゃあ、ミオリネさん……」
ミオリネはふと、海に目を向ける。
__きれいな景色だ。そう、きれいなはずだ。それなのに、なんだか少し、胸騒ぎがする、ような気がする。エランはなんてことない顔で砂の城を作っているが、シャディクの表情には、ほんの一瞬、翳りが見えた。
「シャディク」
「ミオリネも?じゃあ、グエルは__」
そこで二人は、グエルの様子に目を移すだろう。
彼はぽかんとくちびるを半開きにさせて、海をじっと、見つめていた。そうして、ぎゅっと腹のあたりを掴み、目を見開いて、息をのむ。
「グエル? どうしたの?」
「……される」
__に、殺される。
聞き間違いでなければ、グエルは確かにそう言って、恐れるように、一瞬、ぎゅっと目を閉じる。どういう意味なのか尋ねようとしたところで、はっと、空元気のように言った。
「にしても、シャディク。よくエランのこと自慢してたけど、アレは本当に大物っぽさがあるよな~!」
「えっ?あ、うん……」
「そうね、あれは将来大物になるわよ。それが良い意味で、ならいいけど……」
「……」
何かを誤魔化すように笑うグエルにあわせて、二人はそう笑った。エランだけは、無表情を少しだけ崩して、グエルを見つめる。
いつの間にか、昼下がりと言っていい時間になっていた。
まだ『神』に関する手掛かりは見つけられていない。今日が終わってしまう前に、何かが見つかるといいのだが。
【グエル シャディク ミオリネ エラン 昼 終了】
dice1d4=4 (4)
1:グエル「全員でdice1d9=2 (2) に行くか」
2:シャディク「俺とグエルでdice1d9=2 (2) 、エランとミオリネでdice1d9=7 (7) でいい?」
3:ミオリネ「私とシャディクでdice1d9=3 (3) 、グエルとエランでdice1d9=2 (2) に行きましょうか」
4:エラン「ペアは同じで、僕達がdice1d9=3 (3) 、グエルたちがdice1d9=5 (5) に行く」
- 56二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:58:05
ラウダとグエルは同じものを見たのかな…
- 57二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 20:58:24
音楽の才能・海・狙われているが重なってるグエルはもう既視感しかないんだよ!!!
- 58二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:03:30
san0 社会人の思い出が···
- 59二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:07:24
グエルたちがもういちど病院に行くことになるのでdice1d9=7 (7)
教会は、無人になって久しい。
どうやらしばらく手入れもされていないようで、入口には蔦が繁茂しており、中にも埃が舞っている。しかしそれがステンドグラスの光を反射して、きらきら、きらきら、輝いていた。
「なんだか少し、神秘的だね」
「ですね」
二人はのんびり話しながら、中を簡単に探索する。ここなら神に関する資料があるのではないかと思ったのだが、唯一見つけた奥に続く扉は、閉ざされたまま、開かなかった。
これでは中に入ることはできない。この古めかしい教会にはあまり似つかわしくない、生体認証のようなものもあったが、今は稼働しておらず、動かす方法もわからないだろう。どうしたものか、と考えていると、スレッタがふと、足を止めた。
「どうしたの?」
「……」
「スレッタ?」
「いえ、なんでも……ない、です」
スレッタは少しだけ、視線を落とす。ラウダは少し訝しみながらも、そう、と言って、歩き出した。
ラウダ「ニュータイプ的な直感だけど兄さんが海に行った気がする」
スレッタ「すごいですねニュータイプ的な直感」
ラウダ「それはそれとして、スレッタ、ほんとにどんなハンドアウトもらったの?」
スレッタ「……さあ、どうでしょうね?」
ノレア「では、ラウダさんはアイデアをどうぞ。あ、スレッタさんは振る必要ありませんよ」
ラウダアイデア:dice1d100=60 (60) (65)
話題dice1d3=1 (1)
1:グエルについて
2:結婚について
3:神様について
- 60二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:20:19
どうやっても同じところに行きたいグエルとミオリネ!!
dice6=
1:旧図書館 2:ライブラリ 3:喫茶店 4:灯台 5:教会 6:樹海
「そういえばラウダさん、グエルさんとはどういう経緯でお付き合いに?」
「一年前から、毎週金曜日、一緒に居残りで練習して……それで、部活動紹介の頃、その……僕から……」
「あっこれ以上聞くのはやめておきますね! なんか砂糖を吐く予感がする!!」
スレッタの顔を横目に、ラウダは教会の内部を見回す。手入れされていないにしては、朽ち果てている様子はない。それに__
「……?」
ラウダはそこで、ふと気づく。
教会というからには神を祀ってしかるべきである。実際いくつか、おそらく神の意匠を象っているのであろう紋章が見える。しかしそれにしては、ひとつひとつが、明らかに違うのだ。
たとえばタコのようなもの。たとえば炎。たとえば黄衣、たとえばト〇ロ、たとえば雛罌粟、たとえば時間、たとえば__
「山羊なんてものもあるんだね」
「そうですね」
いっとう目立つところに掘られたそれを見て、二人は顔を見合わせて、くるりと踵を返す。ここにいてもなにも見つけられなさそうだし、早く、__
……。
ふと。
教会を出るときに、誰かに語り掛けられたような気がした。
『追想曲を歌う××よ、×××』
『休符をかくす××よ、×××』
二人の顔から、ほんの一瞬、表情が消えた。
【ラウダ スレッタ 昼 終了】
dice1d3=1 (1)
1:ラウダ「dice1d6=3 (3) に向かおう」
2:スレッタ「dice1d2=1 (1) (1:グエルさんとミオリネさん 2:シャディクさんとエランさん)に合流しましょう!」
3:ラウダ「ちょっと遅いけどお昼にする?」スレッタ「ですね」
- 61二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:20:50
ダイスミス(グエルとミオリネの行先):dice1d6=4 (4)
- 62二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:28:51
明らかにやべえ教会!!
- 63二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:34:19
灯台にのぼるには、螺旋階段をぐるぐるとのぼっていかねばならなかった。今時何故エレベーターがないのか。ミオリネは大丈夫だったが、グエルに関しては、てっぺんに辿りつくころには息も絶え絶えになっていた。
「ハー、ハー、ゼェ……」
「鍛え方が足りてないわね」
「ミオリネ先輩は今すぐ運動部に行ったらどうです?」
「私はピアノがいいの」
灯台のてっぺんからは、街を一望できる。夕焼け空も相まって、そこはなんだか、神秘的なまでに美しい雰囲気を漂わせていた。
「わあ、きれい……」
「……」
「グエル?」
ミオリネはグエルの方を見る。その横顔に、ほんの一瞬、恐れるような色が見えた、ような気がした。
「どうしたの?」
「……ちがうんだ、なんでもないんです。こんなの、嘘だ__」
「……」
どう考えても「なんでもない」わけがない。
だが、聞いてもいいのだろうか? 恋人の親友というだけで、グエルとミオリネとしては、部員と部長という以上の関係はない。……踏み込んでも、いいのだろうか?
dice1d2=1 (1)
ミオリネは悩んで、閉口する。そうして、視線を下げた。
1:グエル「なんかないか調べる」グエル目星:dice1d100=77 (77) (70) ミオリネ目星:dice1d100=85 (85) (70)
2:ミオリネ「吐け」グエルPOW対抗:dice1d100=9 (9) (55) ミオリネPOW対抗:dice1d100=54 (54) (30)
話題dice1d3=1 (1)
1:シャディクとの関係について
2:スレッタについて
3:幼少期について
- 64二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:42:50
ダイス腐ってますの
- 65二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:47:12
1d2からやり直してえ
- 66二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:48:49
グエル「????????????」
ミオリネ「???????????」
ニカ「ひどい出目を見た」
グエル「おいミオリネ。わかっているな?」
ミオリネ「ええ。プッシュ、するわよ!!」
ニカ「わかりました。……あっ、ちなみにここ失敗したら本編の方にもちょっと影響あるので、気合い入れて振ってくださいね」
グエル「うわっ あ ヒイ」
ミオリネ「あてればいいだけなのよ。大丈夫七割は七割なんだから。期待値からして外れるはずがないわ」
ニカ「ふふふ。あててくださいね?」
グエル目星:dice1d100=20 (20) (70)
ミオリネ目星:dice1d100=20 (20) (70)
話題dice1d2=1 (1)
1:グエル「そういえばミオリネ先輩ってシャディクのこと好きなんです?」
2:ミオリネ「なんであんたらそんな仲いいの?」
- 67二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:49:13
君たちずっと仲良いな
- 68二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 21:52:24
ミオリネに対して敬語なグエルがずっと面白い
グエルなら先輩相手にキッチリ敬語使うだろうという信頼はあるんだけども - 69二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:02:24
グエル「なかよし」
ミオリネ「ともだち」
グエル・ミオリネ「いえーい(ハイタッチ)」
二カ「すごいですね。……じゃあ、そうですね。お二人は__」
二人はそこでふと、古い地図を見つける。
かなり昔に描かれたものらしい。それでも、おおよそ現在と配置は変わっていないことがわかるだろう。北の方は昔の方が栄えている。南の方は最近になって開発が進んだ都市のため、地図ではあまり描かれていない。東には海が、西には住宅街が集中している。そこでふと、気づく。
「……これ、祭壇?」
現代では樹海がある位置に、そう書かれているのだ。
しかしあそこに祭壇があるなんて話、聞いたことがない。ようやく手に入れた『神様』に繋がりそうな情報に、ミオリネは浮足立つ。そうして「グエル!」と顔を上げた時、ふと彼は、こんなことを言った。
「そういえばミオリネ先輩ってシャディクのことすきなんです?」
「え何突然!?」
ミオリネの心臓がどきりと跳ねた。違うこの心臓の跳ねは図星を突かれたとかそんなではなく、急に話題が転換して驚いたからである。そう、ミオリネはあいつのことなんて全然好きじゃないんだからね!! そう言おうとしたのだが、声が出ない。はくはくとくちびるを動かすだけである。グエルはにやにや笑いながらミオリネに近づいてきた。
「やっぱそうなんですね」
「わ、私はぁッ……!?」
「素直になった方がいいと思いますけど」
「言うな!!」
頭を抱えたミオリネに、グエルは「そうしてると俺より身長が低い……!」と勝ち誇ったような顔をした。コイツあとでどつきまわす。言いながらも、もう夜も近づいてくる頃で、頬が赤いのは夕焼けだ、なんて、誤魔化せそうにもないので、そのまま蹲りつづけているしかなかった。
「耳隠せてな」
「黙って!!!!」
【グエル ミオリネ 夕 終了】
dice1d3=2 (2)
1:グエル「……樹海に向かう」
2:ミオリネ「dice1d6=3 (3) に行こうかな」
3:グエル「ラウダたちに合流するか」
- 70二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:17:52
喫茶ちきゅうりょうは、マスターとその娘二人で切り盛りしている喫茶店だ。かなり昔からあるということ以外に特に変わったところはないが、値段が手頃で、学生には嬉しい。
「シャディクたちも来てたんだ」
「うん。なんとなくね」
「エランさん!!」
「スレッタ」
窓辺の席で偶然に出会った四人は。今の時間に食べ過ぎると夕食が入らなくなってしまうから、軽くにしておく。ラウダはコーヒーを、シャディクは小さなパフェを、スレッタはオレンジジュースを、エランは紅茶を頼むと、そのままちょっとした世間話を始めるだろう。先に口火を切ったのはシャディクだ。
「『神さま』に関係しそうなこと、見つかった? こっちは全然だけど」
「……ううん、全然。ね、スレッタ」
「そうですね。何も……」
「案外、何もないのかもね」
運ばれてきた紅茶を飲みながら、エランは静かに言った。それから少し視線を上げて、「シャディク、あまり食べ過ぎないようにね」と言う。シャディクはからからと笑って、「じゃあみんなでわけっこしようよ!」とパフェをテーブルの真ん中に置いた。
「やったあ。僕甘いもの好き」
「わ、わたしも、です!」
「……そういうことなら……」
四人はパフェをつつきながら、笑いあう。こうして何気ない時間を過ごすことが、一番、幸せなのかもしれなかった。
ノレア「正直ここは特に情報ないですよ」
ラウダ「ハズレ枠ってこと?」
シャディク「端的にそう言うことだろうね」
五号「でもそれだとつまらないから、パフェをどれくらい食べられるか、ど~うぞっ!出目が低い方がたくさん食べられるよ」
スレッタ「パフェ対抗ロール?……」
エラン「今回の与太」
ラウダパフェロール:dice1d100=73 (73)
シャディクパフェロール:dice1d100=27 (27)
スレッタパフェロール:dice1d100=10 (10)
エランパフェロール:dice1d100=36 (36)
????:dice1d100=84 (84) (??)
- 71二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:27:09
スレッタが一番食べるのすごい解釈一致で笑っちゃった(???からは目をそらす)
- 72二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:37:19
「あむっあむ……シャディクさんっ、これとってもおいしいです!!」
「ふふ。頬にクリームついてるよ、水星ちゃん」
「シャディクもついてる」
「エランもだよ。みんながっつきすぎ」
ラウダがコーヒーを飲みながら言う。スレッタは「えへへ」と言いながら、卓上の手拭きで頬を拭った。エランも無表情で指先で拭い取り、シャディクに関しては「えっ!?嘘!?」と慌てながらごしごしと口の周りを擦る。忘れそうになるが、一応この四人だと自分が一番年上になるのか、と今更ながら思い出して、しかし、ラウダは笑った。
「……でも、いいなあ、こういうの」
「ね」
シャディクが静かに視線を伏せる。
「昔、グエルとよく来たんだ。その時はいっつも、このパフェ一つ頼んで、わけっこして食べてた」
「……」
「ねえラウダ、グエルのこと、ずっと__何があっても、大好きでいてあげてくれ。あいつには、俺以外にも頼れる人がいてほしいんだ。……ラウダなら、きっと、そうなれるから」
シャディクは真剣な顔をする。ラウダは一瞬、その言いまわしにひっかかりを感じた後、「もちろんだよ」とこくりと頷いた。未だにパフェをつつき続けているスレッタとエランは、そんな会話に気づいていないらしい。ラウダは困ったように微笑んで、シロップ漬けのチェリーをつまみながら、スマートフォンを確認する。グエルとミオリネから、『樹海には祭壇があるらしい』と連絡が来ていた。
__ひどく甘ったるい味がする。だけどもそれが、心地よかった。
【ラウダ シャディク スレッタ エラン 夕 終了】
dice1d4=1 (1)
1:ラウダ「四人で祭壇に向かう」
2:シャディク「俺とラウダでdice1d6=1 (1) 、スレッタとエランでdice1d6=4 (4) に行こうか」
3:スレッタ「私とシャディクさんでdice1d6=1 (1) 、ラウダさんとエランさんでdice1d6=4 (4) でどうです?」
4:エラン「僕とシャディクでdice1d6=2 (2) 、ラウダとスレッタでdice1d6=6 (6) をお願い」
- 73二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:53:58
これ、いっせいに振るボーナスダイスって出目が低い人がこの世界の異常に気がつくとかそんな感じなのでは…?
そしておシャディ、ループしてる自覚あるキャラなのでは???(早めに適当な推理をし、ワンチャン当たってたらドヤ顔) - 74二次元好きの匿名さん23/05/27(土) 22:55:42
ループが始まるのはもうちょっと後からじゃないかな?
ちなみにこれはまだ平和な高校生編であってくれという祈りです! - 75二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 00:24:01
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 06:10:22
ラウダなら何があってもグエルのこと嫌いにならなそうだけど、HOもシナリオも分からんからこわ~~~…
- 77二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 07:43:52
ニカ「そうですね。ループ編が始まったらまたアナウンスするので、お楽しみに!」
グエル「(目をそらす)」
ラウダ「(目をそらす)」
シャディク「これみたら言わずにはいられなくってさあ、アハハ……」
「さて。根掘り葉掘り聞かせろください」
「先輩に対する敬意を感じない!」
喫茶アスティカシアにて。
小さなパフェを食べながらこちらを見てくるグエルは、なんというかこう、非常に、イイ顔をしていた。傍から見れば男女二人で喫茶店なんてデートにしか見えるのかもしれないが、実情はこうである。本当に酷い。ミオリネは頼んだミルクティーを傾けて顔を隠しながら、静かに、本当に静かに、言った。
「……あの時、ハンカチ、拾ってくれたから」
「甘酸っぱいですね~」
「悪い!?!?」
普段ならもう少し色々言い返せたのかもしれないが、今のミオリネには無理だった。グエルはスプーンを置くと、ふと、「告白はしないんです?」と尋ねる。
「告白?」
「はい」
「……しない。できない」
グエルは心底不思議そうな顔をする。できない。できっこない。ミオリネにとってはかっこいいプリンスでも、シャディクにとってミオリネは、さして仲がいいわけでもない先輩だ。まず間違いなく失敗する。迷惑を、かけてしまう。もし振られでもしたら、生きていける気がしない。
「……なにより、今のままの関係が、一番心地いいから」
グエルは何も言わなかった。ただ、パフェを半分、ミオリネに渡してくれた。
ニカ「いやあ、設定読み上げるだけでこんなに面白いんですね」
グエル「な。というわけであと一歩踏み出せ、ミオリネ」
ミオリネ「ニカ!!グエル!!!!」
話題dice1d3=1 (1)
1:結婚について
2:ラウダについて(一転攻勢でミオリネが尋ねるターン)
3:シャディクについて(グエルが根掘り葉掘り尋ねるターン)
????:dice1d100=60 (60) (??)
- 78二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 08:14:10
シャディクとミオリネの結婚についてですか
- 79二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 08:55:23
「いやあっ絶対あと一歩踏み出すべきだと思いますよミオリネ先輩!」
「コイツHOで設定付与されてるから無敵だ!!」
「俺たちは既に女神の被害にあったんだ。お前も早くこっちに来い」
「あーそうだ!えっとその、結婚っ、とか……!?」
ミオリネはやや無理矢理話題を変えた。
グエルはきょとんとした顔で「結婚?」と言う。正直適当に言い出しただけで話題も流れも何もあったものではないが、とにかくここは話を逸らすべきなのである。逸らすべきなのである!!
「あーそのえっと、ほら。もうすぐ十八歳だけど、結婚……したいとか、思ってるの?最終的に」
「……、ミオリネ先輩はどう思ってるんですか?」
「私はほら、相手がいないから」
「シャディ」
「今はその話じゃない!!」
ミオリネが顔を真っ赤にして言えば、グエルはほんの少しだけ、視線を伏せる。
そうしてパフェを手に取って、口の中に入れた。ミオリネはぱちぱちと目を瞬かせて、それを見やる。グエルは感情の読めない顔で、こちらを見ないまま、ぽつりと呟いた。
「結婚は、だめです」
「なぜ?」
「家族に、なるでしょう。家族は……それが出生家族であれ、生殖家族であれ、始めたらいつか終わってしまう。それが耐えられないんです。俺は。今ならまだ、突然終わっても、きっと、傷つかずに済む。諦められる」
ミオリネはそれ以上、踏み込むことができなかった。
「……あいつは、あんたを捨てるようなやつじゃないわ」
グエルに何があったのか、知らない。ミオリネにできることは、ただ、どこか暗い顔をしたグエルの頭をくしゃくしゃと撫でてやることだけだった。空っぽになったパフェの器が、やけに悲しく映った。
「ところでミオリネ先輩はシャディク」
「今はその話はいいでしょ!!」
ミオリネ「あんたどんなHO貰ってるの?さっきも目逸らししてたけど」
グエル「さて、どうだろう」
ニカ「ふふふ。そうだね。じゃあ、他の四人との合流まで、少し待っていてね……」
【グエル ミオリネ 夜 終了】 - 80二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 09:44:39
樹海は、浅い場所であれば、幼い頃のグエルがよく遊び場にしていた程度には穏やかな場所であるが、それでも少し迷えば遭難しかねない空間だ。深い場所まで行くと、地図を持っていたとしても帰ってこられなくなるような鬱蒼とした森となる。立ち入り禁止の立て看板などはないが、あえて入ろうと思う者は誰もいない。
……彼ら以外は。
「うーん、こっちかな」
「多分こっちだと思う」
「わかりづらい、ですね~……?」
「古地図だからね」
スマートフォンの写真と懐中電灯機能を頼りに、四人は夜も近づいてきた森を、ずんずんと進んで行く。それは蛮勇とも、向こう見ずとも、あるいは何も知らないからこその、強さ、とも言うのだろう。
幸いにも電波は届く。帰り道の心配はない。一方その頃でグエルとミオリネがパフェ片手に恋バナしてるなんて思いもしないまま、奥へ、奥へと進む。
だんだん恐怖心が湧いてきて、スレッタがエランの影で涙目になりながら「もうかえりましょうよぉ……」と震え始めたところで、それは唐突に姿をあらわした。
そこにあったのは、50cmくらいの高さを持った白い石の土台のようなものだ。二段のステップがついており、上に登ることができる。祭壇の上面には中心に土台よりも真っ白で、傷一つない、とても美しい球状の石がはめ込まれている。更にその球状の石から祭壇の端まで蜘蛛の巣状の溝がいくつも掘られていた。
やたら神秘的なそれに、四人はしばし、目を奪われる。しかしスレッタが「ここが祭壇です?」と言った瞬間、皆はっと気を取り戻した。ここになら、『神』につながるものがあるかもしれない。四人は祭壇の周りを歩いて、なにかないかと探し始めた。
1:目星 2:アイデア 3:聞き耳
ラウダ:dice1d100=8 (8) dice1d2=1 (1)
シャディク:dice1d100=71 (71) dice1d3=3 (3)
スレッタ:dice1d100=65 (65) dice1d2=2 (2)
エラン:dice1d100=47 (47) dice1d3=2 (2)
- 81二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 09:59:30
シャディク「ワ……ワァ……!妖怪一足りない……!!」
スレッタ「だってINT低いんですもん!!しょうがないですよね!?」
ラウダ「ふふん。イクストリーム成功だよ!」
エラン「レギュラーだけど、当然の結果だね」
ノレア「わかりました。それではエランさんは……ですよ。そして__」
ラウダはふと、気付く。
溝に埃のひとつも落ちていない。最近使われたのかもしれないが、そもそもこんな場所があったこと、ラウダは初めて知った。というかそれにしても、木の葉のひとつも落ちていないのはおかしい。ラウダはそのあたりから落ち葉を拾って、祭壇の真上に落としてみれば、それは祭壇の真上で不自然に軌道を変え、地面に落ちた。
なんだか明らかに、おかしい。今更ながら嫌な予感が湧いてきて、顔を上げた、ところで。
ラウダはそれと、目が合った。
それは、真っ黒に染まった四足歩行の獣である。何本にも枝分かれした森のような角は流線的に形を変えており、長い足は隆々とした筋肉に覆われていた。宝石のようにうつくしいその目は、じっと、こちらを見据えている。確かに不気味ではあったが、その洗練された姿は確かに美しくもあった。
ほかの三人も、すぐにそれに気づいたらしく、息を飲む。スレッタは小さく、「神さま……?」と呟いた。そう、なのかもしれない。普通に考えればただの野生動物なのだろうが、あまりに麗しいその獣は、一種の神聖にも見える。それはがさりと木の葉をかきわけて、こちらに近づいてきた。
……逃げますか?
1:逃げる 2:逃げない
ラウダ:dice1d2=1 (1)
シャディク:dice1d2=1 (1)
スレッタ:dice1d2=2 (2)
エラン:dice1d2=2 (2)
- 82二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 11:45:40
「……スレッタ、エラン!」
「何してるの、逃げるよ!!」
ラウダとシャディクは、それがこちらに近づいてくるより前に、逃げ出す。
だが。スレッタは一歩、そちらに近づいた。エランも立ち尽くしたまま、じっとそれを見つめる。
「神さま?」
尋ねたのは、エランだ。それは答えない。ただし、地球上ではおよそありえない、おぞましい、音をつむぐ。しかしそれは、確かに言葉だった。その意味を、認識することが出来た。
『スレッタ・マーキュリー、お前は神に出会うだろう。×××××××時、それは静かに××××だろう』
『エラン・ケレス、お前は神に出会うだろう。××を××たいのなら、全てを××す覚悟を持て』
エランが、目を見開く。一体それは、どういう意味で。スレッタが「それってどういう__」と訪ねようとした瞬間、それは大きく跳躍し、森の中に消えていった。追いかけようと、するためか。その手が惑うように、伸びる。しかし一歩、踏み出そうとする前に。
「スレッタ!」
「エラン!!」
戻ってきていたラウダとシャディクが、二人の手を掴んで、引き戻す。
「どこも怪我はない?大丈夫だった?」
「危ないことしちゃだめじゃないか!」
スレッタはまだ、呆然としている。エランはしばらくぱちぱちとまばたきをしたあと、「大丈夫だよ、シャディク」と無表情に言った。
「もう夜が近づいている。早く帰ろう」
「うん。あまりここにいると、危ないよ」
「……そう、ですね。グエルさんたち、心配してるかも」
「うん。あんなのきっと__気のせい、なんだから」
ラウダ「不穏!」
シャディク「何聞いたの」
スレッタ「……えへ……」
エラン「なんでもないよ」
ノレア「はい。ここで合流ですね」
五号「そうだね~!どこで集まる?」
dice1d3=2 (2)
1:喫茶ちきゅうりょう
2:ファミレス
3:dice1d6=5 (5) の家
- 83二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 12:39:49
これ、逃げなかったことで因果を決定づけられる(ダイス回避不可の既定路線に入る)のか、逃げたことで未来の出来事に対して対策するチャンスを失ったのか気になるな
個人的にはラウダがダイス成功したから逃げる逃げないの選択ができたと思ってるんで、前者だと思っているが。はたして - 84二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 13:55:08
これ エランの方の予言?
『「全てor友人」を「救いor助け」たいなら全てを「殺or壊」す覚悟を持て』って書いてあるように見えちゃうんだけど(不穏) - 85二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 16:08:24
現時点で確実に厄抱えてるっぽいのはグエルとスレッタだな(グエルは病院・海・カフェとすでに不穏要素役満状態。スレッタはスレッタで教会がやばそうだし「秘密」がグエルへの想いだけではなさそう)
これ前回に引き続きミオリネ視点が一番一般人よりなのでは…? - 86二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 17:42:28
- 87二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 17:42:41
スレッタ「スレッタちゃん覚醒イベントきましたね。私が主人公ですね」
二カ「こっちに来るんじゃない?ってさんざ予想されてたけど、真っ当に立ち直れてよかったね、スレッタ!ほんとによかった!!」
五号「ふふ。最近ずっと僕が強いね、これは生き残れるんじゃない?」
ノレア「私ソフィがいいんですけど……なんでSKPの相方がソフィじゃなくてコレなんですか……」
ミオリネ「あああああプロスペラあああああ゛!!!!」
グエル「シャディク!シャディクごめん!!来週からすごい勢いで対立するごめん!!!!」
シャディク「いっいやあ、グエルは悪くないよ……あはは……うん、これ、エアリアル(しお味)。お互い生き残ろうね……」
ラウダ「嫌だ……乗りたくない……シュバルゼッテ乗りたくないよ父さん……ほんとにどうして父さん……」
「私たち、神さまに会ったんです」
「つよそうだった」
スレッタとエランが無邪気にそう言うのを、グエルとミオリネは不思議そうな顔で聞いていた。ラウダとシャディクが「あれはただの野生動物だったと思うんだけど……」「というかなんかちょっと禍々しかったよね……」と各々勝手に補足しており、情報が錯綜としている。ミオリネは頭を抱えて、ドリンクバーから持ってきたコーヒーを一口飲んだ。
「……つまり、森の祭壇には神様がいるかもしれない、と」
「はい。……でも、あまり行かない方がいい、と思います」
「どうして?」
「樹海で迷ったら危ないですし、何より__あれは……」
「変なお告げみたいなのを言うだけだった。行っても意味がない」
エランが無表情に言う。ラウダとシャディクもそれに同意した。グエルはどこか不安そうに、「ミオリネ先輩……」とこちらを見やる。と、同時に、店員が全員分の料理を運んできた。あまり長話をしていたら、せっかくのごはんが冷めてしまう。ミオリネはこほんと咳払いをして、「決めた」と言った。
「今日はここで解散、神様探しもこれで終わり。いい?」 - 88二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 17:55:56
グエル「シャディク……ごめん……ううっごめん、シャディクぅ……」
シャディク「グエルは悪くないんだって!そんなダメージ受けられるとこっちまで苦しくなるんだけど!?」
グエル「……でも、俺のせいで、ミオリネが……みんながあ……あっエアリアル(しお味)おいしい……ラウダもシュバルゼッテフラグが……」
シャディク「グエル、食べながらしゃべらないの!!それはそれとして、本編の俺達がほんとに明確に対立しそうで怖いな~って感じかな」
「え、やめちゃうの?」
「ええ。場所がそんな深い森の中で、ほんとに神様かどうかわかんないなら、深追いしない方がいい」
「……まあ、それもそうだな。話を聞いているだけだが、なんだか嫌な予感がする」
グエルがそう言って、チーズハンバーグに手を付ける。ミオリネはそれを横目に、トマトパスタをくるくるとフォークに巻き付けた。スレッタはそんな二人を交互に見て、一瞬ぱっと目を見開いた後、ラーヌードルに向き合った。
ラウダはからあげを口に運びながら「それがいいよ」と、シャディクもコーンポタージュを飲みながら「だね」と同意した。エランは何も答えないが、無表情にチキンオーバーを切り分けているので、たぶんいいということである。
なにより。
たとえ、神様が見つからなくっても、この日、この場所で、仲間たちと共に思い出に残る一日を過ごすことができたのは、確かなのだから。それで、もう十分だった。
……卒部を前にして、自分が存外感傷的になっていることに気づき、ミオリネは苦笑する。
「ラウダ、あんたは学部どこにするの?」
「人文かな。記者になりたい」
「グ、グエルさんは、私と同じで、医学部目指す……んですよね?」
「そうなる。もしかしたら大学で会えるかもな、スレッタ」
「シャディクは警察官になりたいんだっけ」
「エラン、悪いことは言わないからギャンブラーはやめなよ?」
六人は思い思いの話をしながら笑いあう。
これでいい。
__これが、よかったのだ。
- 89二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:00:34
間違えて消してしまったが、「此方の世界線では幼馴染のグエルさんとシャディクさん、心境はいかがですか?」って聞いてました。そりゃいいわけがない
- 90二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:06:12
夜も二十一時を回った頃。
六人は食事を終えて、ファミレスの外に出る。そうしてふと、空を見上げた。
「……わあ……!」
そこには、薄青い布を良質な墨で染めて、たくさんの砂金をまき散らしたかのような、満天の星空が広がっていた。
無数のきらめく光の中で、まるで夢のように、それはきれいであった。仰ぎ見た闇から漏れ出た無数の銀の砂粒が、星のしずくを落として、心のどこかにあったもやもやとしたものを、追い払っていく。
「きれいだな、ラウダ」
「……うん、ほんとに」
そこでラウダは、ふと、理解する。
あの日。どうして自分が『何度生まれ変わっても、またあなたを愛するよ』だなんて言ったのか、ようやく合点が行ったのだ。何度離れても、何度生まれ変わっても、何があっても、何度でも。また、こんな景色を、グエルと__いや、みんなと、見たいから。
ここはアスティカシア市。片田舎ではあるけれど、あなたたちにとっては確かに大切な故郷。
だけど、少しだけ不安がよぎった。本当にいつまでも一緒にいられるのだろうか。グエルは、ラウダは、シャディクは、ミオリネは、スレッタは、エランは__そう、まだ知らなかった。この時から、運命の旋律は奏で始められていたことを。何もかもが変わらないまま、何もかもが変わってしまったこの街で、全てが壊れてしまう瞬間が、いずれやってくることを。
こうして、六人はありふれた青春を終えた。かけがえのない、大切な思い出は__きっと、たからものになるはずだから。
__
CoCシナリオ
『あと一歩』
シナリオクリア! - 91二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:10:03
ニカ「というわけで高校生編は終了だよ!」
グエル「びっくりするほど何もわからなかったな」
ラウダ「図書館とか行けばよかったかなあ……祭壇の場所がわかったのは大きいけれど」
シャディク「ま、これでよかったんじゃない?ループ編はじまったらおちおち遊んでる余裕もないだろうからさ」
ミオリネ「ね。あとはそうね、戸籍関連の書類は市民ナンバーがあればとれるってわかったことも、収穫かしら」
スレッタ「……教会と、祭壇のあれ、なんだったんでしょう……?」
エラン「さあ……」
ノレア「ちなみに今回はSANcを用意していないのでクリア報酬もありません。ほんとうにただのボーナスポイントです」
五号「そうだね。……じゃ、ループ編__『キミに踏み出せたなら』の導入をはじめよっか」
__あの日 あの時 あれから 七年
「さようなら」
その人物は、グエルが聞いたことないほど冷たい声で、静かに言う。ナイフが刺さる、グエルの胸に、深く。生温かい何かが身体を包む。耳鳴り。過呼吸。冷えていく身体。早くなる脈。血が、失われていく。今まで生きてきた中で、どの時点より激しく、色彩が灯る。
自分の身体の一部が流れ出す。夜明ける前のターコイズブルーが、死にゆくグエルの目を刺す。そうして、ゆっくりと。混ざる。空の青と血の赤が、まざる。意識が薄れていく。視界が真っ暗になって、手先や足先の少しずつ感覚を失っていって、徐々に口の中の鉄さびのような味が、匂いが失われて。
それなのに、聴覚だけは残っていた。きいんとした耳鳴りに混じって、最後の瞬間にグエルは、すすり泣く声を聞いた。
気付いたらここにいて、気づいたらここで死んでいた。何故自分が死んだか、グエルは知らない。ただ一つ明確な後悔があった。
俺はこの人を救うんだ。やり残した今日があるんだ。
夜明けにはまだ早い。なあ、そうだろう?
(やさしき乙女よ
聞いてください、わたしの祈りを
わたしたちは朝まで眠ります
たとえ運命がどんなに残酷でも
わたしたち罪びとのために
今も、死を迎えるときも、お祈りください
__アヴェ・マリアより) - 92二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:16:36
グエル「七年!?!?」
ラウダ「七年経ってる……」
シャディク「七年かあ。俺とグエルは二十四、ラウダとミオリネは二十五、スレッタとエランは二十三かな?」
ミオリネ「いつの間に……てか飛びすぎなのよいきなり!」
スレッタ「あれ?ということはお二人は七年交際を続けていることに??」
エラン「HO配る前からこうなることは決めてたのだろうけれど、なんというか……」
グエル「ちなみにミオリネは進めたのか?」
ミオリネ「はあああ!?そんなじゃないから!!」
シャディク「……?何の話?」
スレッタ「すすめてなかったみたいですね」
ラウダ「今回のヘタレ枠」
エラン「かわいそう」
ニカ「あ。そうだ、グエルさんとラウダさんは進展具合を教えてください。難易度や初手で得られる情報に影響します」
グエル「はあ!?なんでこんなことがそんな重要になるんだよ!!」
ラウダ「……dice1d4=4 (4) (1:高校時代から目立った進展はなし 2:最近頻繁にお泊り会する 3:お互い家の合鍵を預けてる程度 4:シェアハウスしてdice1d7=3 (3) 年)ってことで」
シャディク「え?これで難易度決まるの???」
ミオリネ「なまじどっちに寄るのが成功なのかわからないから反応に困るわね」
スレッタ「女神様の趣味枠なので仕方ないですね」
エラン「それは最初の頃からそうだったよ。残念ながらね」
ノレア「ちなみにさっきの導入でグエル・ジェタークは死にました」
五号「そういうわけだからよりしくね~」
グエル「ああああああ!?!?」
ラウダ「うすうすそんな気はしてた」
シャディク「ほんと面白い」
ミオリネ「今回も被害者枠」
スレッタ「い、いいことありますよ、グエルさん……!」
エラン「かわいそう」
- 93二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:20:34
グエル出番終わり…じゃないよな?
- 94二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:24:13
PCグエルいないのは寂しいけど横からやんややんや言うのは続けてほしい!
でもまだ目的あるっぽいし何らかの形で絡んでは来ますよね…
今のうちにダイスお祓いしとこ(提案) - 95二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:53:01
二カ「同居して三年ですね!ラウダさんが卒業……就職してすぐということになるんですか。なんというか生々しいラインやめません?」
グエル「おい。おいなんだこの情報。なんだ『ラウダはからあげは醤油派』って! これ必要なのか!?」
ラウダ「……、了解」
シャディク「これ結局どうなったの?」
ミオリネ「強く否定できないスレスレを狙うのやめてほしい」
スレッタ「お互いがお互いに関する情報を多く持っている……?」
エラン「……dice1d100=8 (8) 」
×月×日、朝。
今日は休日で、仕事は休みだ。そんな思考がミオリエンの頭を巡る。昨日はつかれていたからだろうか、テレビをつけっぱなしで寝ていたみたいだ。早朝のローカルニュース、町の近くの牧場でそろそろ仔山羊がうまれそうなこと、国道で輸血運搬車がひっくり返って大量の輸血が道路に散乱したという速報、何やら怪しげなミステリーサークルが北の野菜畑で見つかったなど、なかなかに酷い感じだ。占いまで見ていると、どうやら今日の運勢は最悪らしい。ウケる
仕事でもないのに何故けたたましく鳴り響く目覚ましを止めているのかといえば、今日は高校生時代の友人__グエルやラウダ、シャディクにスレッタにエランたちと駅前で待ち合わせをしているからだ。明日はグエルの誕生日であり、それにかこつけて久々にみんなで集まろうと、シャディクやスレッタがパーティーを企画したのである。
身支度をしていれば、すぐに約束の朝九時になった。アスティカシア市中央駅。この町は、神のまちと言われる。どうやらこの町の郷土資料に神話がたくさんあるらしい、なんて社会科の授業でやったっけ。駅前にある美しい男の像も、何かの神さまを模しているらしい。駅前に集まった面々を見て、あなたは笑う。ひさしぶり、と挨拶をかわして、待ち合わせて。そうしてみんなでグエルたちの家に向かって、ピザやチキンを片手に乾杯して__
……飲み過ぎたわけではないと自分の記憶は語っている。六人でパーティーをしていたはずだった。たった今の今まで。
なのになぜ、自分は日の出がよく見える埠頭で倒れているんだろう。
何もわからない、記憶が飛んでいる。ただ一つわかることは、この光景が、昨夜見た昨夜の夢と同じであることだけだ。心臓に刺さったナイフの鋭敏な痛みと、生暖かい自分の血の温度を感じたまま、グエルは意識を手放した。
- 96二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:58:02
七年付き合って進展なしとか可哀想すぎるからとりあえずよかった
でもダメージは大きくなるな…
そして初手謎のダイスを振るエラン - 97二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 18:59:28
……
×月×日、朝。
今日は休日で、仕事は休みだ。そんな思考がミオリネの頭を巡る。昨日はつかれていたからだろうか、テレビをつけっぱなしで寝ていたみたいだ。早朝のローカルニュース、町の近くの牧場でそろそろ仔山羊がうまれそうなこと、国道で輸血運搬車がひっくり返って大量の輸血が道路に散乱したという速報、何やら怪しげなミステリーサークルが北の野菜畑で見つかったなど、なかなかに酷い感じだ。占いまで見ていると、どうやら今日の運勢は最悪らしい。それを見て、言い知れぬ違和感を覚えた。
六人だけのパーティーをしていたはずだ。たった今の今まで。記憶が、飛んでいる。わからない。あれは、夢だった? そんな奇怪な感覚を背負いながら、あなたはまた待ち合わせの駅前に向かう。そこには記憶の中と同じ、グエルが、ラウダが、シャディクが、スレッタが、エランが__彼等がいて、その顔が、どこか青くて、
「……私たち、×月×日を、繰り返してる……?」
__違和感が、確信に変わった。
グエル「ウワア生き返ってる!」
ラウダ「ループってそういう……」
シャディク「まあよかったじゃん、途中退場じゃなくて」
ニカ「……というわけで、ここからは全員、ステータスは隠して進行します!裏でしっかり処理しているので安心してくださいね」
スレッタ「へえ。ちなみにエランさんさっきなんでダイス振ったんです?」
エラン「さあ、どうだろうね」
SANc(時間がループしていることに気づいた)
グエル:dice1d100=79 (79) (??) 1/dice1d4=2 (2)
ラウダ:dice1d100=11 (11) (??) 1/dice1d4=1 (1)
シャディク:dice1d100=13 (13) (??) 1/dice1d4=2 (2)
ミオリネ:dice1d100=69 (69) (30) 1/dice1d4=2 (2)
スレッタ:dice1d100=21 (21) (??) 1/dice1d4=3 (3)
エラン:dice1d100=23 (23) (??) 1/dice1d4=2 (2)
- 98二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 19:27:44
ウワ忘れてたミオミオやわらかSAN値なんだった…
コレ大丈夫なのか - 99二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 19:33:26
待って、初期SAN値秘匿ってことはめっちゃ削れてるPCがいるってことですよね???
怖いんだが???対立だったりする?まさか - 100二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 19:41:09
というかグエルは確定死亡なのでSAN値チェックがこれだけでは絶対に済んでない
……あれもしかしなくてもグエルが死んだ事実をPCは共有されない限り知らないな?死に戻り感が出てきたぞいきなり - 101二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 21:33:17
「ねえシャディク、これって……」
「……時間、巻き戻ってる……?」
ミオリネの言葉に、愕然としたような表情で言ったのはシャディクだ。スレッタは顔を真っ青にして、グエルやエランの顔を順に見やる。ラウダはひゅ、と低く息をのんで、ミオリネの腕をつかんだ。
「ごめん、ちょっと来て」
「え、ラウダ、どうし__」
ラウダはミオリネを引っ張って、路地裏にまでやってくる。ミオリネが困惑していると、彼は、周りに誰もいないことを確認して、がくりと頽れて、目を見開き、ガチガチと歯の根を噛み合わせないまま、ぼろぼろと涙を流し始めた。
「夢は……神託は、ほんとだったんだ。兄さんは殺されたんだ……」
「ラウダ?どうしたの?一体……泣き止んでよ、ほらこれハンカチ……」
「見た、んだよ。見たんだ、僕。夢の中で神様が言ってた。兄さんは殺された。この街の×月×日は無限に繰り返される。兄さんを殺すことが、トリガーに、なっている。今回、時間が、巻き戻ったんだ、つまり、兄さんは……殺され……」
「い、言ってる意味が__」
わからない、と言おうとして、ミオリネは気付く。
ラウダの肩が、震えている。
ミオリネは否定しようとしたくちびるを閉じ、ぐしゃぐしゃとラウダの頭を撫でる。……その言葉を疑うのは、あとにするべきである。何故ならミオリネは、ラウダの大親友なのだから。
「ラウダ、あんたはどうしたい」
「×月×日を終わらせたい。……そのためにはどうすればいいのか、わからないけれど」
「わかった。じゃあ探すわよ。全員で、この×月×日の先に行く方法を」
ラウダは泣きぬれた瞳で、ミオリネを見上げた。
それからまた顔を伏せて、うん、と震える声で言った。
HO4追加情報
あなたはラウダから、「この街の×月×日は無限に繰り返される。そのトリガーはグエルが死ぬことであるらしい」と相談を受けた。小学生時代からの大親友である彼は、あなたにだけ、それを打ち明けた。あなたは彼がふさぎ込んでしまっていることを気にしている。あなたの目的は、『ラウダの悩みを解消し、全員でこの×月×日の先に行く』ことである。 - 102二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 21:46:28
ミオリネSAN値:30→28
ニカ「……はい、これで全員追加分HOの確認終わりましたね!」
ノレア「このシナリオの一日は『朝』『昼』『夕』の三ターン構成になっています。一日に行けるのは、基本的には以下の探索表にある方角のうち一つだけ。また、一ターンに行けるのは一か所だけです。場所によっては探索するのに一ターン以上かかる場所もあります」
五号「ただし……今回はラウダしか持っていないけど、『運転(自動車)』に成功したら方角を無視してどこでも探索できるよ。『夕』ターンが終わったら、またグエルが殺されて次のループに入るって感じ」
グエル「おい 俺また殺されるのかよ てかなんで殺されてんだよ」
ラウダ「……そう、だね。なんで殺されるんだろうね。わからないよね」
シャディク「ウワア全く情報がない!わかんない!!」
スレッタ「露骨に怪しいのは高校生編で見つけた祭壇ですけど、今行っても何すればいいかわからない、ですし……」
エラン「とにかく情報が足りない、よね。なるべく手分けして探索すべきとは思うけど……どういう組み合わせで探索する?」
グエル「俺はなんでもいい。死ななきゃなんでもいい」
ラウダ「……僕は、兄さんといっしょがいい、な」
シャディク「俺も。あーでも、SAN値が危なそうな人いたら、俺が一緒に動くよ。精神分析あるから」
ミオリネ「私はそうね、精神分析もちの誰かと一緒に動くわ。SAN値がまずい」
スレッタ「うーん、どう……しましょう?一人で動いてもいいですけど、探索の手が増えるのは嬉しいですし」
エラン「僕もなんでもいい。……うん、そうだね。なんでもいいよ」
グエル:ラウダと一緒に動く
ラウダ:グエルと一緒に動く
シャディク:以下参照
ミオリネ:dice1d2=2 (2) (1:グエル 2:シャディク)と一緒に動く
スレッタ:dice1d2=2 (2) (1:一人で動く 2:dice1d5=1 (1) についていく)
エラン:dice1d2=2 (2) (1:一人で動く 2:dice1d5=2 (2) についていく)
- 103二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 21:49:35
2・4になってしまいますが
dice1d3=3 (3)
1:スレッタ「このまま行きましょう。グエルさん・ラウダさん・私・エランさんの四人と、シャディクさん・ミオリネさんの二人で探索します」
2:エラン「dice1d2=2 (2) (1:スレッタ 2:僕)がdice1d2=2 (2) (1:グエルさん・ラウダさん組 2:シャディクさん・ミオリネさん組)に移動して3・3にしようか」
3:スレッタ「私とエランさんで行動しましょう」エラン「2・2・2だね。了解」
- 104二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 21:55:41
今回の話の後でラウミオの友情を見るとなんというか…クるものがあるな
本編でも最終的には悪友じゃないけど軽口叩き合うくらいの関係に収まってくれたらいいが - 105二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:08:16
死ななきゃなんでもいい(約束された死)
- 106二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:10:07
ミオリネ「ここは効率重視で行きましょう。そこ二人がかたまるなら、私はシャディクとかたまって動くわ。でスレッタとエランで固まって」
シャディク「了解。精神分析は任せてね、ミオリネ」
スレッタ「りょ、りょうかい、しました!」
エラン「わかった。がんばる」
グエル「……それで、問題はどこを調べるか、だが」
ラウダ「なんか見るからにダミーも混じってそうだよね。『ホテル・アスティカシア』とか『水族館』とか」
二カ「ふふふ。デートスポットですよ。SAN値を回復できます」
ノレア「あと、ここにはかいていないですけれど、宣言すれば他のPCの家に行くこともできますよ。もちろん鍵はあいていないので、事前に説得して鍵を貰っておくか、扉を壊して入る必要がありますが」
五号「ま、とにかくHO番号が若い三人は代表してどこに行くかを宣言してよ。それに従って処理するからさ」
グエル「わかった。それじゃあ俺とラウダは……うーん、dice1d2=1 (1) (1:ラウダに精神分析がてら情報収集だ 2:方角dice1d4=3 (3) のdice1d6=2 (2) に向かう)」
ラウダ「運転を持ってるのは僕たちだけだ。頑張ろうね」
シャディク「俺とミオリネは、dice1d2=1 (1) (1:ミオリネに精神分析 2:方角dice1d4=1 (1) のdice1d6=5 (5) に行こうかな)」
ミオリネ「ぶっちぎりのやわらかSAN値、もつといいんだけど」
スレッタ「わ、私と、エランさんは、どちらも精神分析を持っていませんので。方角dice1d4=1 (1) のdice1d6=4 (4) に向かいますよ!」
エラン「……そうだね、行こうか」
- 107二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:34:40
「前はお前の助手席乗るの怖かったんだよな」
「どういうこと」
「だってラウダスピードを求めてめちゃめちゃにトばすじゃねえか」
「それは否定してるけど、兄さん乗せてるときは飛ばさないよ」
「ああ、……うん?」
ラウダが今の新聞社に就職が決まったとき、入社祝いとして父のヴィムが買ってくれた、小さなワゴン車。ちなみに名前はディランザ号。もう三年も使っていることになるそれは、いくら小さいとはいえ四人掛けであり、二人で乗るには広すぎるほどだ。車窓を流れる景色をぼんやりと見つめながら、二人はそんな会話をする。赤信号で止まると、グエルはふと、顔を上げた。
「疲れているか?」
「そんなことはないよ。僕は、……なんにも、ないよ……」
「いや、つかれている。俺がそう判断した」
「そんな、横暴な」
ラウダはグエルの方を見て、はっと息をのむ。この顔をしている時のグエルは、ラウダが何を言っても聞かないときの顔だ。ふっと肩を落として、「かなわないな」と言えば、「何せ本職の精神科医だからな」と笑って見せる。
「それに、お前が困っているなら力になりたい。だめか?」
「……、ありがとう。でも、大丈夫」
信号が青に変わる。
ラウダはまっすぐに前を見て、アクセルを踏んだ。
「僕は必ず、見つけるから」
二カ「はい。精神分析はレギュラーで1、ハードで1d3、イクストリームで1d6のSAN値回復です。ここでついでにそうですね、心理学と威圧で対抗してください。勝った方にはほんの少しですがHOの情報を開示しますよ~!」
グエル「よし、もうポンコツとは言わせない。やるぞ」
ラウダ「あんまり威圧、使いたくないんだけどな……?」
グエル精神分析:dice1d100=11 (11) (70)
グエル心理学(対抗):dice1d100=98 (98) (70)
ラウダ威圧(対抗):dice1d100=96 (96) (70)
- 108二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:38:17
この兄弟はさぁ…
- 109二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:38:19
対抗やばぁ
- 110二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:39:03
二人でファンブルを出すな
- 111二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:43:22
ラウダSAN値回復:dice1d6=5 (5)
グエル「?????????????????」
ラウダ「?????????????????」
二カ「笑いすぎて思いっきり噎せたんですけど」
グエル「待て!俺はラウダの精神分析にイクストリームで成功している。俺の勝ちにしていいんじゃないか?」
ラウダ「ニカ・ナナウラ!同一成功度なら出目低い方が勝ちルールだよ!!」
ニカ「見苦しいですよ、こんな出目両方失敗です、当然ですね。それにしても、いやあ……寵愛枠ってほんとにあるんですねえ……」
グエル「おかしい!絶対おかしい!!明らかに何かがおかしい!!!!」
ラウダ「ど う し て こ う な っ た」
二カ「あ、もちろん対抗ロールなのでプッシュ不可です。それでペナルティはどうしましょうか?」
グエル「ペナルティ!?ファンブル処理やるのか!?!?」
ラウダ「うわあああ嫌だ!いやだいやだいやだ!!」
ニカ「ふふふ。とはいっても、私も鬼じゃないので……そうですね。ファンブル処理は軽めに行きましょう、dice1d3=3 (3) (1:非常に嫌な予感がして、二人ともSAN値ー1です 2:頓珍漢な方角に来てしまい、昼ターンは特に情報がないダミースポットにしか行けないとします 3:何がとは言いませんが『何か』別のことをするため、昼ターンは行動できないとします)」
- 112二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:44:01
こいつらフィックスリリースしたんだ!!!!
- 113二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:46:06
反応が早い
- 114二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:49:04
- 115二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:52:20
ヴィム•ニール?って思ってたら初日からフィックスリリースしだす兄弟(兄弟ではなく恋人)で爆笑草不可避なんだが????死を経験して生存本能が勝っちゃったかな???恋人と共に過ごすと落ち着くもんね?る???
- 116二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:52:37
HOめちゃくちゃ気になるのになーんでどっちもファンブってるんだい
- 117二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:55:42
ディランザ号は頑丈だからちょっとやそっとスピード上げてぶつけても平気なんだよね!さすがラウダの愛車だなぁ!(車内から目を逸らしながら)
- 118二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:56:28
まあそもそも3年もシェアハウスしてるんだからフィックスリリースくらい…いや今やるの???
- 119二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:56:49
別の意味で鬼のファンブル処理
- 120二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 22:59:00
フィックスリリースによってSAN値を5も回復するラウダかぁ…
- 121二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:03:32
グエル「あー、多少動揺はしているが、ラウダやシャディク、ミオリネやスレッタやエランがついていてくれるからな。……それに、今現在、俺は生きている。それで、十分じゃないか」
グエル「?????????????」
ラウダ「SAN値は回復したのに何この敗北感!」
二カ「前のスレといいこのスレといい、お二人はなんでそんな、こう、ノリとネタで入れたアレな選択肢をピンポイントで引き続けるんですか?」
グエル「マジで困惑してるじゃねえか!!」
ラウダ「女神のご意志が強固すぎる」
ニカ「……まあ、今の状況ならそうするのもわからないでもない、かな……とはいっても、ここで飛ばすとあとで苦しくなりますからね。描写ついでにロール振ってあげますよ、出目が低いほどそういうことしたってことにしましょうか!面白い出目……そうですね、30以下か70以上が出たらボーナスも考えちゃいます。まあどっちにしても昼ターンスキップは確定なんですけど」
グエル「あああああああああ!?!?」
ラウダ「~~~~~~~~ッ!!!!」
青信号で動き出して、しばらくそのまま車を走らせる。しばらくなんてことのない話をしているうちに、どうやらラウダは、だいぶ落ち着いたらしい。ミラーにうつる顔に、僅かに微笑みを携えていた。
「よかった」
「何が?」
「涙のあとがあった。それに目許が腫れていただろう」
ラウダははっと、目を見開く。片手にハンドルを握ったまま、もう片手で自分の頬を撫でた。
しばらく走っているうちに、大通りは逸れて、人の少ない場所にまで来てしまっていたらしい。
ディランザ号の薄青い緑が、未だ朝の爽やかな空気を反射して、きらきらと輝いている。存在意義があるのかないのかわからないレベルで森林と一体化してしまっている、だいぶ人気のない駐車場を見つけると、そこに、車を停める。エンジンを止めれば、車内は静寂に包まれた。
「ここが目的地か?」
「ううん。ここにはたぶん、何もないと思う」
「ならどうして」
手を握る。
目が、合った。
????:dice1d100=90 (90)
【グエル ラウダ 1ループ目 朝 終了】
(昼ターンスキップ。夕方に行く場所は方角dice1d4=1 (1) のdice1d6=5 (5) )
- 122二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:06:43
こいつら(以下略)
- 123二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:07:06
この場合どういうボーナスがつくんだ…?
それはそれとして先行きが心配になる - 124二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:08:27
おおっとダイス神、ここで渾身のフィックス・キャンセルか?
- 125二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:09:23
にしてもさっきから出目が高めなのが気になりますねぇ…
- 126二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:14:28
- 127二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:16:36
グエル「マジで今回出目腐ってるじゃねえか!!!!」
ラウダ「抱き合う(言葉通りの意味)だとはこのラウダの目をもってしても」
ノレア「これからミオリネさんとプリンスの処理なんですけど。侵食してこないでください」
ニカ「あはは。……うーんでも、この出目で半日近く潰したっていうのはあんまり現実的じゃないもんね……?プッシュロールということで、一回だけ振り直しを許可します。ここでもひどい出目だったら昼ターン精神分析チャレンジくらいさせてあげますよ。私は寛大なKPなので」dice1d100=38 (38)
「ミオリネ。大丈夫?」
「……私は、大丈夫」
どうする、べきだろうか。
シャディクにラウダのことを話す? 勝手に話しても、いいことなのだろうか。話して信じてもらえるのだろうか。いくら時間が繰り返しているとはいえ、それは単なる不確定情報で、ラウダの神託だって信頼していいのかは微妙なラインだ。
そもそも、現時点で情報が少なすぎる。仮にラウダが言っていることが正しかったとして、一体何故、時間は繰り返している? それに、グエルが死ななければならない理由はなんだ? ……何故、グエルだった?
わからない。
シャディクはふっと息をつくと、ふらりとどこかに消えた。ミオリネがそれに気づき「あ!」と声を上げる前に、彼はすぐ、帰ってくる。その手には、よく冷えた缶コーヒーが握られていた。
「ミオリネ、コーヒー好きだったよね?飲んで、落ち着いて」
「いいの?」
「もちろん。あー、刑事だから、あんぱんも用意した方がよかったかな?」
シャディクはミオリネを励ますように笑う。
ミオリネは、てのひらの中で、ひんやりと存在を主張しているそれを、ぎゅっと握った。結露した水滴で、指先がほんの少しだけ濡れた。
「……、ありがとう。なんだかシャディクには、もらってばっかりだ」
シャディクは微笑んで、近くのベンチに座る。ミオリネもまた、その隣に、ほんの半人分の距離をあけて、腰かけた。
シャディク精神分析:dice1d100=10 (10) (70)
ミオリネはラウダの『神託』のことをdice1d2=2 (2)
1:話す
2:話さない
- 128二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:26:45
ミオリネSAN値回復:dice1d6=1 (1)
「……ありがとう、シャディク」
ミオリネは飲み干した缶をごみ箱に捨てると、シャディクの方を振り仰いでみて、困ったように微笑んだ。
「あんたはいつも私を助けてくれるのね」
「ふふ。いつでも頼ってくれていいんだよ。君たちの役に立てれば、俺はそれが一番うれしいからね」
シャディクも立ち上がる。そうして、突き抜けるような__半ば皮肉げなほどにきれいな青空のもと、それよりもずっと澄んだ青色の瞳をミオリネに向けて、笑った。
行こう。みんなで、この×月×日の先に行くために。
ミオリネは目を見開いて、それから脱力する。自然と口角が緩んで、瞼が伏せられて、頬が、上気してしまう。それがばれてしまわないように、ほんの少しだけ俯くことしか、ミオリネには、できなかった。
「……やっぱりかなわないなあ、シャディクには」
「さあ、ミオリネ。どこに行く?」
「シャディクの行きたいところ」
「奇遇だね。俺はミオリネの行きたいところに行こうと思っていたんだ」
二人は顔を見合わせて、笑った。
シャディク「これはいい精神分析イクストリーム」
ミオリネ「模範的な精神分析イクストリーム」
ノレア「まるで模範的じゃない精神分析イクストリームがあったみたいな言いぐさですね」
シャディク「向こうでボーナスもらえないギリギリの低さでプッシュしちゃった二人を見ていたらね」
ミオリネ「次はファンブルとか出たら面白いのになあと思いながら回したらアレだものね。ほんとに見習いたくないダイス運してるわ」
ノレア「うーんそれは……そう……ですね……」
【シャディク ミオリネ 1ループ目 朝 終了】
行先:dice1d4=4 (4) dice1d6=2 (2)
- 129二次元好きの匿名さん23/05/28(日) 23:50:15
フィックスリリースプッシュに笑いが止まらないんだが?????www
- 130二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 00:10:05
イクストリーム成功したのに1しか回復できてないのですが…
- 131二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 00:47:24
方やダイスの女神の加護持ち2人組
方やいい感じのロールプレイ出来てる模範的2人組
どこで差がついてしまったんだろうな(しろめ) - 132二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 06:35:31
「お客さんは運がいいのだ」
ワイナリー・グラーキに来たスレッタとエランは、そう言ってやけに上機嫌そうな顔をした女性に出迎えられた。
くしゃくしゃに跳ねた金髪を、ひとつでまとめた小柄な少女だ。およそ成人しているようには見えないが、ここにいるということは既に二十歳を超えているのだろう。人は見かけによらないものである。彼女は奥から別の、長い茶髪の女を呼んで、小さな紙コップを取ってこさせる。
「今年はここ一番の当たり年なんだよ。環境がかわったわけでもないのに、不思議だよね。ってことで、どう?試飲していかない?」
「わわ、私、ワイン、のんだことない、ですけど……!?」
「僕も」
二人がそう言うと、茶髪の方が、まあまあそう言わずに、と紙コップを勧めてくる。
スレッタがおっかなびっくりコップを手に取れば、それだけで、芳醇な香りが鼻をつつんでくる。エランの方を見れば、彼はぱちぱちとまばたきをしたあと、躊躇いなくごくりと飲み干した。スレッタはそれを見て、しばらく悩んだ末に、コップを傾けてみる。
「あ、甘い……!」
「でしょ?」
思ったよりずっとフルーティーで、さっぱりしている。だけどもこくがあって、喉の奥を通る度に、寄り添うような柔らかな甘みが胃の奥に落ちていった。彼女はコップを回収するとドヤ顔で微笑み、購入ならあっちだよ、と指さした。
エランはぎゅっと、スレッタの手を握る。
「エランさん?」
スレッタが尋ねる。エランは顔を伏せて、スレッタの手はあたたかいね、と小さく呟いた。
「酔ってます?」
「そう、なのかもしれない。しばらくこうしていてもいい?」
「もちろんですよ」
スレッタが笑えば、エランは顔を上げて、どこか泣き笑いのような表情を浮かべた。
五号「てことでCON対抗。成功したらSAN値固定2回復、失敗したら酔っ払っちゃって今ループでのロールに-10補正だよ。あ、ついでにPOWでロールして成功すればこのワイナリーでの出来事を『思い出』として記憶しておけるよ!」
スレッタ「『思い出』?何か役に立つ時がくるんでしょうかね?」
エラン「さあね」
スレッタCONロール:dice1d100=27 (27) (45)
エランCONロール:dice1d100=35 (35) (65)
スレッタPOWロール:dice1d100=43 (43) (50)
エランPOWロール:dice1d100=66 (66) (80)
- 133二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 06:51:03
スレッタ「案の定酔っていないですね」
エラン「スレッタも酔っていないね」
スレッタ「いいじゃないですか。思い出ですよ?」
エラン「そうだね。思い出……だね」
五号「もっとこう、飲んでないとやってらんねーよこんな状況!みたいなの期待したのに、なんでこうなっちゃうかなあ」
スレッタ「あなたがはじめたものがたりですよ」
エラン「責任とってほしい」
五号「うう、わかったよ。それじゃあ……」
「買っちゃいましたね」
「誕生日パーティーに持っていこうよ」
「ですねえ」
二人はワイン瓶の入った鞄を片手に、歩く。このままでは荷物になってしまうから、一度置きに帰ってもいいかもしれない。グエルたちの家に行くのが一番だとは思ったが、電話しても出なかった。いやあ不思議ですね なにか……あったんでしょうかね?
しばらく歩いて、会話が途切れて。ふと、スレッタが、切り出した。
「……あの二人、時間が巻き戻っていることに、気づいていないみたいでしたね」
エランが迷うように視線をあちこちに向けたあと、小さく頷いた。スレッタはぎゅっと拳を握り、認めがたいと言うように、ふるふると首を振ってみせる。
「もしかしたら、私たちがおんなじ夢を見ているだけなのかも」
「うん、うん。そうだよね。こんなの嘘に決まってる。うそに、きまっているんだ」
エランがそこで立ち止まる。スレッタは気づかず数歩あるいたあと、「エランさん?」と振り返った。エランは一瞬俯いて、顔を拭うと、再び歩き出す。スレッタの手を取って、掠れた声で笑いながら、呟いた。
「きっとこのワイン、みんなでのもうね」
「……?はい!」
【スレッタ エラン 1ループ目 朝 終了】
dice1d2=2 (2)
1:スレッタ「北のdice1d5=2 (2) に向かいます!」
2:エラン「dice1d3=2 (2) (1:グエルたち 2:スレッタ 3:僕)の家に荷物を置きに行こうか」
- 134二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:08:18
ニカ「はい」
グエル「なんだよ見世物じゃねえぞ」
ラウダ「こっちはスキップだよね向こうの処理行きなよ」
ニカ「一晩寝て起きて考えたんですけど、流石にこれ終わったあと夕方ほぼダミースポットにいって一日を無為に過ごすのは流石に可哀想だなと」
グエル「酷い話を見た」
ラウダ「生産性ゼロ」
ニカ「なので、ここで毎度恒例(になってはいけない)、色ボケ対抗ロールしましょう!成功値は50として、この出目以下で勝った方は負けた方のHO内容の一部を知ることができるとします。情報量は出目に応じて変化ですよ」
グエル「おおおおお!?」
ラウダ「お慈悲!!」
ニカ「ついでに行先も決め直しちゃいましょうか」
グエル「おおおおおおおお!!!!」
ラウダ「KPに感謝」
ニカ「ふふふ。まあ面白いもの見せてもらいましたし、そのお礼ですね」
グエル「どういう意味だ」
ラウダ「怒るよ」
ニカ「あ。ちなみにそういえばなんですけど対抗ロールは受動側有利ルールなんてものがあるんですよ。これによって同じ成功率なら受動側が圧倒的に有りになるので、聞いておかないといけないですよね。……どちらが『受動側』になんです?」
グエル「俺俺俺俺俺俺俺俺俺!!!!」
ラウダ「僕僕僕僕僕僕僕僕僕!!!!」
ニカ「ふふふ、冗談ですよ。普通に出目低い方の勝ちなのでどっちがどっちでも構いません。でどっちが『能動側』なんですか?」
グエル「俺俺俺俺俺俺俺俺俺!!!!」
ラウダ「僕僕僕僕僕僕僕僕僕!!!!」
ニカ「本当に面白い」
グエル色ボケ対抗:dice1d100=84 (84) (50)
ラウダ色ボケ対抗:dice1d100=85 (85) (50)
行先再決定:dice1d4=1 (1) dice1d6=6 (6)
- 135二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:09:44
接戦すぎんのよ
- 136二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:10:12
結局2人共失敗してらあ!
- 137二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:12:59
ダイス相変わらず酷すぎて草
- 138二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:21:28
シャディ&ミオとエラ&スレで甘酸っぱさやほのぼのを味わってたのに、グエ&ラウの出目芸人っぷりに全部吹っ飛んだ
君達面白すぎるんだよ - 139二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:45:08
引き直した行き先もなんかデートスポットみたいな…
- 140二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:48:22
グエル「?????????」
ラウダ「?????????」
ニカ「私これ相当な温情のつもりだったんですよ?」
グエル「…………」
ラウダ「…………」
ニカ「しかも水族館ってほんとになんの情報もないところじゃないですか。運動公園の方がまだましですよ」
グエル「ぜ……絶対、おかしい……」
ラウダ「……ぼくわるくないもん」
ニカ「可哀想なのでじゃあラウダさんはここ、グエルさんはここ開示してください。まあ初手シェアハウスだったんで誤差ですけど」
車内は頭がぼんやりとするほどの熱で包まれていた。
窓を少しでもあけておけばよかったかもしれない。グエルはそんなことを考えるが、身体は動きそうになかった。酷い倦怠感と、疲労感。体力使い果たしたし少しだけ眠ろうか。ぐったりと目を半分閉じたところで、ラウダが突然はっと息を飲むと、声を殺して泣き始めた。
「……ラウダ?」
「いやだ、いやだ、ごめんなさい、いかないで、死なないで、兄さん……」
「……?どういう意味で、」
グエルはそこで、はっと、目を見開く。
「俺はいつ、『前のループで自分が死んだかもしれない』と言った?」
ラウダは黙り込む。
ただ、ふるふると首を振った。言えない。……言えるわけない。あなたが殺されると夢で神託が届いたなんて。どうすればいいのかわからない、だなんて。……もうこうしていないとやっていられない、だなんて。
グエルはしばらく考えたのち、何も言わないままのラウダの頭を、両手でぐしゃぐしゃとかきなでた。それから、打ち明ける。
「お前の予想は正しい。気づいているんだろう」
「……」
「どうせ逃げ場はないんだ。死ぬまではずっと、お前のそばにいるよ。それに、何度生まれ変わっても一緒にいてくれるんだろう」
ラウダは泣き笑いを浮かべる。
そうだよね、ずっと一緒だ。
……グエルを助けなければ。×月×日を終わらせなければ。汗ばんだ皮膚が、熱を持った息が、あまりにも全部が全部生きていて、ラウダはまた、泣きそうになった。
【グエル ラウダ 1ループ目 昼 終了】 - 141二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 07:50:26
ニカねえの前で正座してそうな兄弟かわいいね
なんとかして女神の注意を逸らさないとね… - 142二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 08:07:30
シャディクが卒業した小学校は、そこそこの田舎であるということもあり転勤も少なく、当時の教師がまだ残っているらしい。玄関のドアはインターホンとオートロック式だ。呼び鈴をならせば、シャディクと顔見知りの先生が出てきて、通してくれるくれる。「久しぶりだねえ、いつぶりだっけ?」「もう十年以上経つんですね」ときやすい調子で話して調べ物をしたいと言えば快く許可してくれた。
「仲、いいのね」
「ふふ」
シャディクはどこか得意げに笑う。……彼はどんな子供だったのだろう? 今みたいに優等生な子だったのだろうか。何となく想像がつく気がする。
ミオリネがそんなことを考えていると、図書室にたどり着いた。ふるさと教育の名目で、郷土資料もいくつか残されているから、それを頼ってみよう、とのことだ。シャディクはよくエアコンのきいた部屋に半分身を滑らせて、首をかしげる。
「ミオリネはどうする?」
「私?」
「うん。俺はここで資料を探すけど、ミオリネはどうするかな、と」
「私もそうするつもりだったけど……ああ、手分けした方が効率いいかもってこと?」
「まあそんなとこ。他に気になるとこっていうと……昔すごした教室とか、音楽室だけど。見ておいてくれる?」
シャディクは上目にこちらをみてくる。
ミオリネは少し、考えてみた。資料があるなら図書室だから、ここに集中するのもありだ。だが、手分けした方が都合がいいのもまた、事実。一瞬目を閉じたあと、「決めた」と小さく呟いた。
シャディク「ちなみに俺はほんとに手分けしようってだけで情報を独占しようとは考えてないからね!念の為!!」
ミオリネ「疑ってなかったのにそれ言ったらおしまいじゃない」
ノレア「図書室の探索は図書館か目星-20。それ以外ならロール無しです。どうしますか、ミオリネさん」
dice1d2=1 (1)
1:ミオリネ「……シャディクと一緒に探索する」シャディク目星:dice1d100=20 (20) (50) ミオリネ目星:dice1d100=38 (38) (50)
2:ミオリネ「シャディク、任せたわよ」シャディク目星:dice1d100=49 (49) (50)
- 143二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 10:54:23
シャディクとミオリネは図書館を探していると、『アスティカシア市の神』という本を見つけた。たった六頁の薄っぺらい冊子で、かなり古い。糸で簡単に綴じられただけのそれは、半ば崩壊しかけている。。二人は顔を見合わせて、首をかしげる。
「シャディク、こんなの知ってる?」
「さあ……昔からあったのかもしれないけれど、読んだことないな。手作りかな?」
二人はそんなことを考えながら、ぺらり、とページをめくってみる。
【一頁目:夢の神】
夢の世界に潜む美しい姿をした人型の神について。眠りの世界に仇なす存在を、望む姿に変形させて無力化することができる。基本的には変形させるのは生物のみであるが、物体、果ては惑星といった巨大なものをも変形させて作り替えてしまう力をも持っていたという。
【二頁目:信仰】
夢の神の信仰について。この地はかつて夢の神を信仰していた。祭りとして、歌の上手い『うつわ』となる人間を立てて神託を得た。この風習は時間と共になくなってしまったが、今でも街の危機の前には、芸術の才能を持つ存在に神からのお告げが来るという言い伝えがある。この神は善神である。
ミオリネはそこで手を止める。
『うつわ』。夢。……神託。歌の上手い人間という言葉で、ふと。ラウダがよく歌っていたアヴェ・マリアが、頭にふって湧いてきた。それではまるで、ラウダのことを言っているみたいじゃないか。この次の、頁を。……捲っても、いいのだろうか? なんだか、酷く、嫌な予感がする。
「ミオリネ?」
「……」
あなたはこの先に進めば進むほど、知りたくない現実に直面せねばならなくなるかもしれない。それでも、先に進みますか?
ミオリネ「すごく重々しい!!」
シャディク「なになになに貰ってるの!?どんなハンドアウトもらってるの!?」
ノレア「別に読んでもよまなくてもいいし、誰かに読ませてもいいですよ。どうしますか」
dice1d4=2 (2)
1、2:ミオリネ「……読む」
3:ミオリネ「HOdice1d6=1 (1) に読ませようかな」
4:ミオリネ「見なかったことにしましょうかしら」
- 144二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 11:39:15
【三頁目:神の子】
神の子について。その姿は非常に美しく、見るものを狂わせると言われる。反面、その存在自体が豊穣や芸術の大成を約束するものであり、この地の繁栄もこの神の影響だとして崇めるものもいた。古くからこの地にいる者は夢の神と、この神の子両方を信じている者もいる。それぞれの神の関係性自体は不明で、伝承の出所や由来もわかっていない。
【四頁目:神の親】
黒き雲、黒山羊、豊穣を司る女神。外なる神。醜悪でありながら何より美しき女神。何もかもを滅ぼすことが出来る終焉を招く者。決して呼んではいけない禁忌の者ではあるが、多数の子を持つ親としての側面も持つ。神と言えど、全てを滅ぼす者と言えど、親心はあるのだろうか。子を思う気持ち、家族を思う気持ちはあるだろうか。
【五頁目:神の子の覚醒】
神の子は自らの力を充分に蓄えた時自らが神の子と気付き、神と成ることを望んだ時神性の一部として覚醒する。さすれば既に人としての人格はなく、黒山羊として生まれ変わる。
……、
ひどく、嫌な。それは、そう。予感だ。
これを誰に話したら、どうなるのか、何がおこるか、わからない。いや、大丈夫。大丈夫だ、不安になってはいけない。たとえ街に危機が迫っていて、本当にラウダが『神託』を受けていて。もし神が目覚めても、きっと、私たちなら大丈夫だ。
「……違う、ちがう、ちがう……ちがう、俺は……」
シャディクは冊子を手に持ったまま、震えていた。
その様子は、どこか異様さすらある。ミオリネは少し疑問に思いながら、最後のページを開こうとする。……開けない。どうやら張り付いてしまっているらしい。ミオリネは、少し考えてみる。
この冊子を渡すとしたら。おそらくこの『神託』を受けているらしいラウダ、それとなく伝えてくれることを信じてグエルのどちらかだろうか? あとは、学生時代こういうことに詳しかったし、スレッタも選択肢に入るだろうか。
シャディクSANc:dice1d100=13 (13) (??) 0/dice1d6=1 (1)
冊子はdice1d4=2 (2)
1:グエルに渡す 2:ラウダに渡す 3:スレッタに渡す 4:ここにおいていく
シャディクはミオリネにdice1d3=1 (1)
1:話す 2:話さない 3:……に向かう
改めてミオリネはシャディクに『神託』のことをdice1d2=2 (2)
1:話す 2:話さない
- 145二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 11:51:19
すぐに端末を取り出して、ラウダに連絡を入れる。なぜか電話には出なかったが、メッセージを送っておいたからすぐ気づくだろう。いや、なぜ 電話 出て……くれなかったんだろう? なにか あったのかしら…… 不思議ね いえ わからないけど
それから、顔を上げて。シャディクのほうに、視線を向ける。シャディクは額に汗を浮かせて、かちり、と奥歯を鳴らしていた。
「シャディク、どうしたの?」
ミオリネが尋ねれば、シャディクははっと顔を上げて、困ったように、端末を取り出す。以前六人で取った記念写真がうつっていた。
「……おもい、だせないんだ。離れていく感覚がある。違うんだ、グエルはあんな喋り方をしない。あんな笑い方も、しない。だけどその違和感がなんなのか、思い出せないんだ」
「グエルが?」
「忘れてくれ」
シャディクは立ち上がり、冊子をミオリネに押し付ける。そうして速足に歩きだした。ミオリネは「待って!」と言って、その肩を掴み、引き留める。シャディクが、振り返る。
「相談に、乗らせてほしい。さっきシャディクがそうしてくれたみたいに、私もあんたの力になりたい」
「……」
シャディクは一瞬目を伏せて、酷く、泣きそうな顔をした。
「大丈夫だよ。こんなことあるはずないんだ。グエルを、みんなを助けないと。×月×日の先に行かないと__」
シャディク「というわけでKPから『あなたはグエルに対し違和感を抱きます』ってメモが来た」
ミオリネ「あいつがなんらかの厄ネタ抱えてるのは気付いてたけど、この明らかにその、ヤバい神格がかかわってることだけは確かな情報が出た直後にそれが出るの怖すぎるわね」
シャディク「あーあーあ……どうしようかねえ……」
ミオリネ「どうせ一日終わったら集合するんだし、その時に渡すつもりだったけど。……今から向かうのもアリか」
ノレア「それにしても 本当に なにを やってるんでしょう…… あの スペーシアン兄弟」
シャディク「それはそう 本当にそう」
ミオリネ「強いて言うなら出目コント」
【シャディク ミオリネ 1ループ目 昼 終了】
dice1d2=1 (1)
1:シャディク「いや、探索優先だ。西の、dice1d5=1 (1) に向かう」
2:ミオリネ「先にグエルとラウダに合流して、冊子を渡してみようかしら」
- 146二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 11:59:38
音楽の才能があるのはグエル、だけどラウダも歌はうまい。神託をもらったのはラウダで、現在進行形で様子がおかしくなってきてるのはグエル、このループの「終焉」に関わりそうなのはHO見るとむしろエラン。
……割と重要情報出てきたはずなのに何も詰まらないどころか謎増えてない……? - 147二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 12:05:41
夢の神に神託をもらう役割はまず間違いなくラウダで
それとは別にPCの中に「神の子」にあたる存在がいるってことかな - 148二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 15:34:44
厄ネタハンドアウト貰ってるはずの当のジェターク兄弟が、色ボケダイスで敗北してなんにもわかってないのが草
- 149二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 15:51:37
なんで複数回チャンスがあったにもかかわらず温情もらってまで失敗してるんですかねぇ…
- 150二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 15:55:27
一日中デートとフィックスリリースしかしてないの草
- 151二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 16:00:10
KPの思惑の外で勝手に思い出作りすな
- 152二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 17:15:53
「はあい、いらっしゃい……♪」
「おじゃまします」
エランは少しかしこまって、スレッタの住む小さなアパートに入る。どうやら一人暮らしであるらしい。靴はスレッタの分が数組しかない。中には入れば、雛罌粟の花が飾ってある花瓶と目が合った。「せっかくだからごはんたべていきましょう!」と言ってキッチンに向かうスレッタを、ぱちりと瞬きをして見つめる。
靴を脱ぐ。立ち上がる。歩き出す。
慎重に、慎重に。間違ってしまわないように、意識して。どうやらワイン瓶は、部屋の奥の冷暗所に置かれているらしい。スレッタはるんるんと鼻歌をうたいながら、棚からパスタや砂糖を、冷蔵庫からいくつかの具材とケチャップを取り出して、フライパン一個だけで簡単なナポリタンを用意し始める。徹底して洗い物を増やさない立ち回りは、彼女が歴戦の一人暮らし経験者であることをうかがわせた。
「慣れてるね」
「あまりおいしいものじゃないですけど」
「ううん。きっといいお嫁さんになるよ」
「ほんとですか!?」
スレッタは目を輝かせて、えへへ、と頬を撫でた。エランはその間に、ふっと顔を上げる。
何やらライティングデスクのまわりだけ、やけに散らかっている。
他はきれいに整理整頓されているのに、だ。なんだかそれが妙に気になって近づいてみれば、どうやら大半はパソコンにまとめられているらしく、外にあるのは、手書きのメモばかりだ。
「あ。そっちは、あんまりおもしろいものじゃないので見なくてもいいですよ」
スレッタの声は、どこか冷たい。
あまり長居するのもよくない。エランは顔を上げて、「ごめんね」と言った。そうして用意されたテーブルに戻る最中、ちらり、と。ほんの少しだけ、そちらを見やった。
五号「というわけで、目星成功でメモの内容を記憶できるよ」
エラン「とてもこわい」
スレッタ「えへへ。なんでもない……ですよ?」
エラン目星:dice1d100=48 (48) (70)
ついでにスレッタ調理:dice1d100=47 (47) (出目が低いほどおいしい!スレッタのCON45以下ならすごくおいしくできたのでSAN値が1回復)
- 153二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 17:30:33
スレッタ「うああ、惜しいぃ……」
エラン「成功しちゃった」
五号「っふふふ。わかった、それならねえ……」
エランは一瞬で、その内容を、ほんの一部だけ記憶する。およそはうわごとめいた、支離滅裂な記述だ。だけどもその中に、ほんの、ちらりと。「神」という単語を拾う。それから、雛罌粟、夢、両親、山羊、門番__
「エランさん」
スレッタが皿を手に立っている。
「できました。食べましょうか」
ケチャップの焦げる、甘酸っぱい香りがする。
「……、わかった」
二人はそろって食卓につくと、手をあわせていただきますをして、フォークをくるくると絡ませる。食べる。甘い。デザートみたいに甘い。だけどもそれが、心もち柔らかすぎるほどにくたくたもったりとした麺や、よく炒められた玉葱やピーマンやベーコンによく絡んで、とても美味しい。なんだか子供の頃の土曜日を思い出すような、懐かしい味だ。
「とってもおいしい」
「ふふふ。これ、お母さんがよくつくってくれたやつなんですよ」
「へえ。お母さん、お料理、上手だったんだね」
「はい!」
ちょっと頭がじーんとしてくるほどには甘いのに、水を飲めばさっぱりとして、次のひとくちが食べられる。無言でナポリタンを食べていると、ふと、スレッタが微笑んだ。
「エランさん、ほっぺ、ついてます、よ~」
「……、」
「もう、変なところで抜けてるんですから。だから補習仲間になっちゃってたんですよ?」
対面から身を乗り出して、薄く柔らかなティッシュで、優しく優しく頬を撫でてくれるスレッタに、エランはなんだか、突然泣きだしてしまいたくなった。
ありがとう、とだけ言って、次の一口を食べる。おいしい。とっても、おいしい。少しも残さず完食してごちそうさまをしたエランを、スレッタはニコニコと笑いながら見ていた。
【スレッタ エラン 1ループ目 昼 終了】
dice1d2=1 (1)
1:エラン「北の……dice1d2=2 (2) (1:旧アスティカシア図書館 2:アスティカシア総合病院)に向かうよ」
2:スレッタ「dice1d4=1 (1) (1:農園 2:ワイナリー・グラーキ 3:運動公園 4:水族館)に行きましょうか。少し、エランさんに少し、『きかなければならないこと』があるので」
- 154二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 17:34:16
スレッタが厄ネタ過ぎて怖いが!?
- 155二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 20:11:27
不穏要素気になるけど、エラン&スレッタがひたすらにかわいい…癒される……
- 156二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:29:21
水族館は、薄暗く青い照明の中、ひやりとした空気に包まれている。それなのに不気味な空気は全くなく、むしろどこか、神秘的な空気に包まれていた。
水槽の中のさかなたちが、ゆったりと泳ぐ。その小さな箱庭こそが彼らの世界であり、彼らにとっての海だとばかりに、静かに、悠々と。
「きっと、ここがいいんだろうな」
グエルがぽつりとつぶやいた。
ラウダは仄暗い廊下を先導しながら、「ここが?」と首を傾げた。グエルは、こう__その__冒涜的な形をしたさかなたちを横目に、微笑む。彼等はきっと、ここがいいのだ。この硝子箱の中の安寧を、完成された世界だと信じている以上、彼等にとって、これが全てで、これがいいのだ。ラウダは少し考えた末に、進む。
「そうかな。……でも、そうかも」
「ラウダは違う考えを持っているのか?」
「僕がこのさかなだったらどう考えるだろう。兄さんがいるならいいって思うかもしれないし、一緒に外に出たいと思うかもしれない」
「俺がいなかったら?」
「探して、助けに行くよ。どこまででも」
「……そうか」
タコ的な生物の触手が、ゆらりと揺蕩っている。それはどこか不安そうにも、ひたすらに落ち着いているようにも見える。グエルははにかんで、そのあとをついて歩いて行った。
「そうだよな。お前はきっと、俺を助けに来てくれる」
ラウダが、立ち止まる。
「うん、もちろんだよ」
声が少しだけ震えていた。
二カ「さて、思い出を獲得できるか判定してください。あ、ついでに今のうちにおいしい空気吸っておいてくださいね」
グエル「言うほどおいしい空気か?」
ラウダ「不穏さがすごいよ 薄氷の上に成り立つおいしい空気すぎるよ」
dice1d3=2 (2)
1:グエル「ショーをやってるみたいだぞ!!」
2:ラウダ「海中トンネルでもお散歩しよっか」
3:ニカ「さてここにおもむろに人気のない空間をご用意しました」
グエルPOWロール:dice1d100=80 (80) (55)
ラウダPOWロール:dice1d100=77 (77) (60)
- 157二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:33:47
相変わらず出目が腐っている…
- 158二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:37:23
この2人1日イチャイチャしてただけでは…?
- 159二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:38:56
女神の寵愛枠だ。
面構えが違う - 160二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:42:57
イチャイチャさせられつつ情報や思い出獲得ロールには失敗するのが最高に寵愛枠
- 161二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:43:06
「この硝子」
ラウダが突然、意地悪に笑う。
「突然割れたらどうする?」
「はあ!?なんだいきなり!?」
「僕死んじゃうかなあ」
「死なない。俺が守る」
「つよい」
ふたりはそんな、あとから思い出すこともできないようなとりとめもないことを話しながら、海の中を歩いて進む。普段さかなになんて興味がないのに、どうしてこんなに、心が躍るんだろう。ラウダはふっと顔を上げて、少しだけ、睫毛を伏せた。
「きっと、助けるからね。約束」
ニカ「77ですか?」
ラウダ「うん」
ニカ「わかりました。それでは」
ラウダ「了解。ありがとう」
グエル「おい。お前ら何を話している?」
ラウダ「なんでもないよ。というか兄さんほんとに出目腐ってるね?」
グエル「くっ……そ、それはぁ……!!」
二カ「ちなみにこれは対抗ロールじゃないのでプッシュできるんですけど、しておきます?」
グエル「ちなみに、思い出ってなにか使うところがあるのか?」
ニカ「さあ?」
ラウダ「これ絶対のちのち何かに関わってくるやつだ……」
グエル「ハッピーエンドに入れるかどうかの分岐にでもかかっているのか?……せっかくだから行っておく。できれば探索は最小限でやりたい」
ニカ「ふふふ。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないですよ、とだけ言っておきますね。ちなみにもしプッシュして失敗した場合はdice1d3=2 (2) (1:海のいきものが突然怖く見えてSAN-1 2:幸せすぎて死ぬのが怖くなり次ループ時のSAN減少が増える 3:こんなところにいい感じの暗がりが!!何故かラウダさんがミオリネさんから冊子を受け取れなくなる)ということで」
グエル思い出獲得:dice1d100=10 (10) (55)
- 162二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:50:11
やっと成功!
これで厄ネタだったらあまりにも芸術的すぎるな…
いやたぶん現世に留める錨とかそういうアレだよね そうあってくれ - 163二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 21:54:28
ニカ「あなたのダイスってイクストリームか大失敗しか出ないんですか?」
グエル「俺の勝ち」
ラウダ「さすがだね兄さん」
二カ「まあいいや。それじゃあ、ひとしきり水族館を回ったところで、貴方たちは駅前に向かいます。他の四人と合流するために」
ノレア「喫茶アスティカシアです」
シャディク「高校生編で来てたから来ただけだけど。何か情報あるの?」
ノレア「正直に言えばないです。と、いうよりは、『今のあなたたち二人で来てもない』でしょうか」
ミオリネ「……さっきの描写見る限り、グエルとシャディクで来たら何かあるかもしれない、と。そういえばおもむろにここのパフェが『小さい頃は二人で食べた』って描写あったわね」
シャディク「とはいえ、何か今ラウダがぴったりくっついてるからなあ……さすがに横にアレを置いて『お前のこと忘れつつあるかもしれない』って話はできないよ……」
ミオリネ「クソデカアックスにトラウマでも植え付けられた?」
ノレア「でも、そうですね。フリーWi-Fiが飛んでたということで、何かひとつ、調べものをすることができたとしてもいいですよ。ただし二人でひとつだけです。何について調べますか?」
dice1d3=1 (1)
1:ミオリネ「……『時間が繰り返すこと』について調べたい」シャディク目星ハード:dice1d100=63 (63) (35) ミオリネ目星ハード:dice1d100=62 (62) (35)
2:シャディク「『芸術の神』について調べたいかな」シャディク目星ハード:dice1d100=64 (64) (35) ミオリネ目星ハード:dice1d100=35 (35) (35)
3:ミオリネ「『夢』にまつわることを調べてみる」シャディク目星ハード:dice1d100=95 (95) (35) ミオリネ目星ハード:dice1d100=59 (59) (35)
ついでに頼んだメニューはdice1d3=1 (1)
1:デザートピザ(SAN値1回復)
2:ホットケーキ(SAN値2回復)
3:パフェ(SAN値1回復&『思い出』一つ確定入手)
- 164二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:13:47
まあハードはしゃあない 兄弟はひとつでも何か得るものがあって良かったな……()
- 165二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:30:52
シャディク「なかよし」
ミオリネ「ともだち」
シャディク・ミオリネ「いえーい(ハイタッチ)」
ノレア「なんで今回こんな僅差やニアピンばっかり出るんですかね」
シャディク「運命力……かな」
ミオリネ「わかる」
ノレア「とはいえ、失敗は失敗です。どうします?プッシュしますか?」
シャディク「俺はするよ。ここで失敗してもそこまで痛くはないはず」
ミオリネ「私もしておくわ。スマホで調べるのなら、『うっかり貴重な資料を破いてしまいました』みたいなことはできないものね」
ノレア「……、やろうと思ってたのに」
シャディク「そちらの手は読めてるんだ」
ミオリネ「伊達に私たちKPやってないのよ」
ノレア「わかりました。じゃあプッシュ失敗時のペナルティはdice1d3=1 (1) (1:ピザがくちにあわなかった。SAN値回復なし 2:ホラーサイトにあたってしまう。SAN値-1 3:不要不急の色ボケ展開)で」
シャディク目星ハード:dice1d100=57 (57) (35)
ミオリネ目星ハード:dice1d100=100 (100) (35)
- 166二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:31:23
ドライブしてフィックスリリースしてデートして思い出作って帰って来たの笑うわ
- 167二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:32:32
もしかして全員寵愛されてる?この卓
- 168二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:33:42
100ファンは草
- 169二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:36:07
これはスマホバッキバキですわ
- 170二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:40:09
相当なクソマズピザじゃないですか
冒涜的な具材載ってた? - 171二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:45:26
「……これ、その」
「……やっぱ普通のマルゲリータにすればよかった?」
チーズとはちみつがたっぷりとのったそれは、なんというかこう、人を選ぶ味であった。頼んだ手前感触したはいいが、なんだか頭が痛くなってくる。ついでに何も見つからない。終わりである。
……だが、収穫はあった。
ミオリネは、鞄の中に入っている冊子に目を向ける。これをラウダに見せれば、何か自体が好転するかもしれない。……まだ予想の範疇ではあるが、ラウダの見ている夢が『神託』であることは、疑いようがない。強いて問題を挙げるとすれば__
「グエルも一緒に読むことになるのかな?」
「かもね」
冷静に考えてみれば、わかりやすくべったりくっついている現状、どちらかにだけ指定して読ませることは難しい。もちろんだから何、という話ではあるが。ミオリネは水を飲んで、ピザの残りを流し込__もうとして、思いっきり噎せる。
「ぐっ、がほっ、ごほっ」
「ミオリネ、大丈夫!?」
シャディクが身を乗り出して、ミオリネの背をぽんぽんと軽く叩いた。酸欠で涙が出てきた。シャディクがおろおろとミオリネを撫でるたび、むしろ妙に惨めな気持ちになって、しかし「いったん止めろ」と言い出すこともできず、「わあっ抱きしめられているみたい!」とはしゃぐ余裕もなく、ミオリネは、かすかににじむ視界で、なんだかやけに近く見えるシャディクの腹部のあたりを、無の感情で」じっと睨むことしかできなかった。
【シャディク ミオリネ 1ループ目 夕 終了】
「……うーん?」
「やっぱ何かありそうな感じだった、よね?」
スレッタとエランは、受付の女性の様子から『グエル』に何かあることを悟り尋ねたところ、高校生編でミオリネたちが聞いたのとおよそ同じ情報を聞く。なにかがあるのは間違いないが、グエルの市民ナンバーを持っていない以上、どうすることもできない。
二人は待合室でそんな話をしながら、ふと空を見る。
もう日暮れが近づいてきている。夜と夕の混じった景色が、やけにきれいに見えた。
dice1d2=2 (2)
1:スレッタ「薬局に向かいます!」スレッタ幸運:dice1d100=7 (7) (50) エラン幸運:dice1d100=43 (43) (80)
2:スレッタ「ここ病院ですよね?精神分析が受けられたりしませんか?」
- 172二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 22:58:38
五号「お。スレッタが確か医者だよね?じゃあコネがあったってことで、特にロールなしで優先的に精神分析を受けられたとするよ。ただし回復値は固定で1。あとそうだね、スレッタはこれ、エランはこれをどうぞ」
スレッタ「……えっ!?うわ、ああ、ああああ……!?」
エラン「なんていうか、やっぱりか……」
五号「せいぜいがんばってね~」
スレッタ「エランさんどんなハンドアウトもらってるんです!?」
エラン「………………」
伝手もあり、本職精神科医(グエルではない)に簡単なカウンセリングをしてもらった二人は、少しだけ、落ち着いたような気がしていた。気が、とつくのは、お互い、当のカウンセラーに耳を疑うようなことを言われたからである。
だが、言い出すわけにもいかない。とりあえず今は落ち着いている。それでいいのである!
二人は無言のまま、扉を開けて外に出る。なにとはなしに鬱屈とした空気だ。ふと、顔を上げると。そこには、一面の星空が広がっていた。
「わああ……!」
「きれい」
思わず漏れでた声が重なって、二人は少しだけ笑った。集合場所は駅前だ。このぶんだと遅れてしまうかもしれない。なんとか、遅れてしまわないように。はやく、行かないと。
「……、」
ふと、エランが立ち止まる。
エランさん? と、スレッタが尋ねた。エランはぼんやりと、空を見ていた。そうしてぎゅっと、こぶしを握り締める。スレッタに語り掛けるように、あるいは自分に言い聞かせるように、彼は、低く、呟いた。
「明日が、来るといいね」
スレッタは、目を見開く。
それから、視線を下ろす。何とも言えなかった。ただ、「はい」と呟いた。
【スレッタ エラン 1ループ目 夕 終了】
スレッタはミオリネにdice1d2=2 (2) (1:相談する 2:相談しない)
____
グエルの胸に、ナイフが刺さる。
あ、と気づいた時には、もう遅かった。合流して、ラウダがミオリネから冊子を受け取って、そこまでは記憶がある。そこからは全部曖昧だ。「さようなら」と声が聞こえたような気がした。まだだ。……まだ、終わるわけにはいかない。まだ、おわれない。やり直さないと。もう一度。もう一度。もう一度。手を伸ばす。届かない。届かない。それでも、俺は、まだ、こんな結末で。
終われない。
- 173二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:05:35
そうだった、一日が終わったらまた殺されちゃうのか
SAN値これで毎日減ってくんだろうしエランスレッタも厄ネタ貰ってるっぽいし結構タイムリミット厳しそう… - 174二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:07:12
__……
×月×日、朝。
今日は休日で、仕事は休みだ。そんな思考がラウダの頭を巡る。昨日はつかれていたからだろうか、テレビをつけっぱなしで寝ていたみたいだ。早朝のローカルニュース、町の近くの牧場でそろそろ仔山羊がうまれそうなこと、国道で輸血運搬車がひっくり返って大量の輸血が道路に散乱したという速報、何やら怪しげなミステリーサークルが北の野菜畑で見つかったなど、なかなかに酷い感じだ。占いまで見ていると、どうやら今日の運勢は最悪らしい。
「……そうだね、最悪だ……」
ラウダは頭を抱えた。
ほんの一瞬、手で顔を覆う。まだだ。まだ壊れるわけにはいかない。とにもかくにも朝食を食べないと。きっと、またグエルは、殺、__……。蹲る。吐き気が、する。泣きそうになる。それでも、それでも。立ち上がる。そこで、ふと、気づいた。
昨日__いや、『前の今日』ミオリネからもらった冊子が、確かに机の上に鎮座していた。
グエルSANc:dice1d100=15 (15) (??)1/dice1d4=3 (3)
ラウダSANc:dice1d100=50 (50) (??)1/dice1d4=2 (2)
シャディクSANc:dice1d100=75 (75) (??)1/dice1d4=2 (2)
ミオリネSANc:dice1d100=65 (65) (29)1/dice1d4=1 (1)
スレッタSANc:dice1d100=3 (3) (??)1/dice1d4=1 (1)
エランSANc:dice1d100=76 (76) (??)1/dice1d4=3 (3)
グエル:ラウダについていく
ラウダ:グエルについていく
シャディク:dice1d2=1 (1) (1:グエルについていく 2:以下参照)
ミオリネ:dice1d2=1 (1) (1:グエルについていく 2:シャディクについていく)
スレッタ:dice1d2=1 (1) (1:単独行動 2:dice1d5=4 (4) についていく)
エラン:dice1d2=2 (2) (1:単独行動 2:dice1d5=5 (5) についていく)
- 175二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:10:28
スレッタとエランがかち合っている&人数比がまずいですが
dice1d3=1 (1)
1:グエル・ラウダ・シャディク・ミオリネ組と、スレッタ・エラン組で行動
2:グエル・ラウダ・シャディク組と、ミオリネ・スレッタ・エラン組で行動
3:グエル・ラウダ・シャディク組と、ミオリネ・エラン組で行動。スレッタは単独行動
- 176二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:11:32
ミオリネが渡した冊子がラウダの所にあるってことは、PCが動かしたものはループで元の場所に戻らないのかな?それとも何か別の理由がある…?
- 177二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:19:01
このレスは削除されています
- 178二次元好きの匿名さん23/05/29(月) 23:23:16
ミオリネSAN値:29→28
「……というわけで、多分これは、完全な『ループ』じゃない」
「なるほど……」
集合して真っ先に、ラウダとミオリネはこのことについて情報を共有した。ラウダは冊子を握って、少しだけ険しい顔をしてみせる。
「なんかこの本、すごく嫌な予感がするんだけど。本当に読んでも大丈夫なやつ?」
「私はなんともなかった。それに、きっとあんたにとって有意義な情報があるはず」
現状についてぽんぽんと会話を弾ませ作戦会議をする後ろで、どこか距離を感じるのは、グエルとシャディクだった。シャディクは気まずげに顔を逸らし、グエルは困ったようにその袖を引っ張る。
「な、なあ、シャディク、どうしたんだ……?」
「……うん、大丈夫だよ、グエル」
「大丈夫なわけないだろ!」
「大丈夫だってことにさせてくれ。頼むから」
しばらくもしないうちに、ミオリネが作戦会議の場所として選んだ、そこに__喫茶ちきゅうりょうに辿りつく。
赤いソファに身を沈めて、ミオリネは「とにかくそっち二人も読んでみてよ」と言った。シャディクはまだ、不安そうにグエルを見ている。グエルもなんだかそれどころではなさそうだ。
ラウダは静かに冊子を見つめる。それから、すうっと息を吸って、吐いて、して。頁を、開いた。
……
何頁目まで、読みますか?
1:最後まで 2:四頁目まで 3:三頁目まで 4:二頁目まで
グエル:dice1d4=4 (4)
ラウダ:dice1d2=1 (1)
ついでに注文するメニューはdice1d3=3 (3)
1:モーニングセット(特になし)
2:マルゲリータ(SAN値1回復)
3:パフェ(SAN値1回復&『思い出』一つ確定入手)
- 179二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 00:18:46
グエルが最後まで読んだ時の反応も見てみたかったな~
一般人(と思われる)カウンセラーに言われる耳を疑われるようなことって何だろうな…
しかし相談しない奴ばっかだな!相談してるのシャディクだけじゃねえか
必ずしも好転するとは限らないけどミオリネは今のとこ厄ネタ持ってなさそうだし
情報は欲しいからスレッタには相談してほしかったところだな - 180二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 00:50:24
多分グエルは死ぬ役だからなにかに気がついても何も出来ないと思うんだよな
ラウダが情報得られたのは良い傾向…と信じてる - 181二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 07:10:25
グエルは二頁目を読んだところで、手を止める。
「グエル?」
シャディクが尋ねると、グエルはくちびるを半開きにさせたまま、顔を真っ青にさせて、ふるふると首を振った。パフェスプーンを片手に、少しだけ、目を伏せる。
「これ以上。……読んじゃ、だめな気がする……」
「ふうん……?ま、また読みたくなったら読めばいいと思うわ」
そういえばミオリネも、これを読む時、妙ばプレッシャーを感じたっけ。
……ラウダは、止まらなかった。
ぱらぱらと頁を捲り、最後まで一気に読み切る。そうして息を、吸って、吐いた。冊子を置いて、ありがとう、と低く呟くと、なにかを決めたようにくちびるを噛み、ぎゅっとグエルの手を握る。
「大丈夫。助けるよ、約束しただろ」
「よくわからんがわかった」
「仲良しさんだねえ」
「砂糖吐きそう」
簡単な応酬をしたあと、グエルはこほんと咳払いをした。それで、今後のことだが。
「スレッタたちが言っていたように、とりあえず、病院に行ってみようと思う。途中で市役所で戸籍拾って……というわけで、車が使えるラウダはついてきてもらってもいいか?」
「もちろんだよ。あれ、なにがあるんだろうね……?シャディクたちはどうする?」
「俺は、……どう、しよう。ミオリネに、ついていこうかな……」
「え、私?なんで???」
そうこうしているうちに、いつの間にかパフェは最後の一口になってしまっていた。
ほとんどコーンフレークだけになったそれを、ラウダはスプーンですくいとると、グエルのくちにつっこむ。聞き間違いでなければ、「必ず、これを終わらせるから……」と呟いていたような気がした。
【グエル ラウダ シャディク ミオリネ 朝 終了】
ラウダ運転(自動車):dice1d100=38 (38) (70)
シャディクとミオリネはdice1d2=2 (2)
1:ついてく 2:西のdice1d5=4 (4) に向かう
スレッタとエランはdice1d2=2 (2)
1:dice1d4=3 (3) dice1d6=1 (1) に向かう
2:『お話』する
- 182二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 09:16:05
お…『お話』コワ~…
- 183二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 10:11:43
スレッタはエランの腕を引いて、人気のない場所に向かう。意識して探せば、誰にも見つからないであろう場所は、すぐに見つかった。
エランが「スレッタ?」と困惑したような声を上げる。スレッタは、何も答えない。視線だけで周囲に人がいないことを確認すると、突然、ぎゅうっとエランのからだを抱きしめた。
どちらかといえば小柄なエランは、長身なスレッタにそうされてしまえば、それだけで動けなくなる。なんならほんの少しだけ身体が浮いて、つま先立ちになってしまうほどだ。
「スレッタ?」
もう一度、尋ねる。
スレッタはむしろさらに強く、ぎゅうぎゅうとエランを抱きしめる。そうして小さく、何かを呟いた。正確に聞き取ることはできない。もう一度、と言おうとしたところで、スレッタが耳元で、優しく囁いた。
「うーん、やっぱり、ちょっときつい、かも」
「スレッタ」
「私、はじめてなんです。上手くできるかなあ」
「何の話?」
「ちゃんとできたら褒めてくださいね。もしかしたらそんな余裕もないかもしれないですけど」
「スレ、__」
左手の指先が、エランの背を辿って、頭を傾けさせる。と、目が、合う。どこか愉悦するような色が乗った、ブルーグレイの瞳。それが悪戯に細められた瞬間。
あらゆる集中が、思考が、危機感が、途切れる。
混乱に絶望に生存欲に塗りつぶされる。悲鳴をあげようにも、口が凍りついたように動かない。本能的な忌避感が全身を動かそうとするのに、動かない。動けない。逃げなきゃ。どこか、安全な場所へ。逃げなければと思うのに、スレッタの腕がそれを拒否するのだ。どんどんとスレッタの胸を叩く。スレッタは動かない。無邪気に、微笑んだ。
「それじゃあ、『お話』、しましょう!」
スレッタ呪文使用:?????
スレッタSAN値消費:dice1d6=2 (2)
エランSANc:dice1d100=34 (34) (??)0/dice1d6=5 (5)
スレッタSIZ対抗:dice1d100=84 (84) (90)
エランSIZ対抗:dice1d100=89 (89) (50)
- 184二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 10:24:09
エラン「うわあ、そういうこと……」
スレッタ「えへ えへへ えへ」
エラン「こちらとしてはたまったものじゃないんだけど」
スレッタ「じゃあ、一時的狂気ロール、お願いします!」
エラン「ううん、……ねえ五号、この場合処理はこれでいいんだよね?」
五号「そうなるね。いやあ早かったね!もう少し使うのはあとになりそうだと思っていたんだけど」
スレッタ「……?」
五号「ああ、エランはちょっと狂気の処理が特殊なんだよね~……ちゃんと食らってるから安心してね、スレッタ」
スレッタ「それならいいんです、けど……?ふふんっ、二人そろって出目は腐りましたが、私の勝ち、です!さて、何を『お話』しましょうかね~……♪」
エラン????:dice1d4=1 (1)
エラン????:dice1d20=13 (13)
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「私に協力、してほしいんですけど」
2:スレッタ「あなたはどこまで知っていますか?」
3:スレッタ「あなたのこと、教えてくれるよね?」
- 185二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 13:05:39
エランの体が、ほんの一瞬、無気力に垂れる。
しかしスレッタが「エランさん」と囁けば、はっと目を見開いた。そうだ、おわれない。まだ終われないのだ。スレッタはエランを解放すると、その腕を壁に押し付け、最低限の逃亡を封じる。
「じゃあ、教えてもらいましょう! ……あなたは、どこまで知っているんですか?」
「君にとって不都合なことを知っていたら、消すつもり?」
「ここであなたを殺しても、また時間が繰り返したら、蘇っているかもしれない。その時あなたが記憶を持っていたら、私、疑われちゃいますね?どうせ証拠はないから、他の人には言えないだろうけれど」
「……、」
エランは視線を下げる。
それから顔を上げて、スレッタに向き直った。
「君のそれも、君の目的がなんなのかも、僕は知らない。知ろうとも思わない」
「何故? 保身のための建前なら、いりませんよ」
「たんに興味がないだけだ。そんなことに構っている余裕は、ないものだから」
エランはスレッタの手を取る。
スレッタは少しだけ、眉をひそめた。その指先が、微かに震えているらしいことに、すぐに気づいたからだ。それよりももっと、重大なことがある。もし、このまま、……このまま、何もできなかったなら。そうなってしまわないように、僕は僕の目的を果たす。『×月×日』の先も、平和に生きるために。
「あなたの、目的?」
エランはじっと、スレッタの目を、見つめる。こうやって終止符が打たれることなく、同じ時間が繰り返されているのは、きっと、そういうこと、なのだ。エランは『この×月×日』を終わらせるのだ。それが、……それが、使命のはずなのだ。だってエランは、知っているから。
ぎゅっと、スレッタの手を握る指先に、力がこもった。
僕も何故かは知らない。どうすれば止められるのかもわからない。ただ一つ、知っていることを、スレッタ・マーキュリー、君に、教えてあげるよ。
「『明日』、世界は滅ぶ」
【スレッタ エラン 2ループ目 朝 終了】
dice1d2=1 (1)
1:エラン「じゃあ……dice1d4=3 (3) のdice1d6=6 (6) に向かおうか」
2:スレッタ「ど、どういう、こと。ですか……!?」
- 186二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 13:27:11
やばいネタが出てきたな……これグエルが殺されてるのは滅亡のきっかけだからとか言わないよね?
- 187二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 13:41:15
世界が滅亡するのはたぶん神の子が覚醒するからで
グエルが殺される理由としては
・神の子本人だから
・とりあえず明日が来ると困るから時間稼ぎorなんとかする手段を見つけるためにループの起点として殺される
あたりかなあと思うがどの理由にしても
・どうしてグエルが神の子だと分かったのか
・何故世界が滅ぶのが明日だと知っているのか
・グエルを殺すとループするとどうして分かったのか
それぞれ知ってる情報がバラけていそうだからなんとも… - 188二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:03:14
前回のシナリオではほとんど出てこなかった、ペイルとかグラスレーとかプロスペラが今回重要な気がするんだよな…
気がするだけだけど…
これ、グエル毎回殺してるのエランだったりする? - 189二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:10:42
「なんかここに座っていると非常に嫌な予感がする」
「たぶんきのせい」
「きのせいだな」
「まさかこんな話の流れで出てきただけの場所で何か起きるはずがないもんね」
愛車ディランザ号をかっ飛ばすラウダを横目に、グエルは今しがた市役所で受け取ってきた戸籍を見つめる。きちんとした書面であるから、これで大丈夫なはずだ。
赤信号で、止まる。
ラウダはほんのちらりと、その書類に目を向けた。父の欄は空欄で、母の欄には×がついている。__父からは認知されておらず、母は亡くなっている。グエルのことを養っていた祖父母も、既にこの世を去った。ちょうど小学一年生くらいの頃に、グエルはひとりぼっちになった。引っ越しの時にグエルの家族が一切来なかったことから、何かしら家庭環境が荒れているのではないか、と察しはついていたが。
このことを知っているのは、『前』、ちょうどここで確かめたラウダを除けば、幼馴染であるシャディクだけ。そういうこと、らしい。視線に気づいたのか、グエルが困ったように笑った。
「嫌になったか」
「どうして?」
「……ごめんな。もし俺を捨てるなら、ちゃんと予告してくれ。また一人になったら、きっと、耐えられない」
「嫌じゃないし、捨てないよ! 僕は兄さんが兄さんだから傍にいるんだ。だから、……捨てるわけ、ないじゃないか。ずっと一緒だって、約束したよ」
ディランザ号のハンドルを握れば、信号が青に変わる。
ラウダはアクセルを踏む。前回の反省を生かして半分だけ窓を開けているおかげで、風が、心地いい。グエルはシートベルトをぎゅっと握りしめて、「何度生まれ変わっても、また……」と、確かめるように呟いた。
冊子はdice1d3=2 (2)
1:あとでスレッタに渡そう
2:あとでエランに渡そう
3:……僕が持っておく
冊子の内容をdice1d2=1 (1)
1:dice1d3=3 (3) 頁分かみ砕いて話す
2:黙っている
空気が重いので何か話題を出そう!dice1d3=2 (2)
1:グエル「食べものの話をするぞ!」
2:ラウダ「でもある意味よかったな~!!」
3:ニカ「あっそうだフィックス・リリースの話をお願いします!」グエル「まてまてまてまて」ラウダ「情緒どうしたの??」
ラウダ運転(自動車):dice1d100=34 (34) (70)
- 190二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:33:44
グエル「俺にも情報を寄越せ」
ラウダ「わかった。じゃあニカ、口頭で簡単に説明したってことにしてもいい?」
二カ「わかりました!じゃあ……どの程度、かみ砕きますか?」
ラウダ「不穏すぎる前置き来たね」
グエル「そういうのやめてくれよ。なあ」
ニカ「なんでも……ないですよ?えへへ」
ラウダ「絶対なんかあるよ……」
グエル「ところで、冊子はエランに渡すので大丈夫なのか?」
ラウダ「うん。スレッタには高校生編のコネを使って話に行けるけど、エランとはあまり関係値が高くないから」
グエル「あー……そういえばそうだっな。シャディクとエランで生徒会、スレッタとエランで同級生ってだけで、俺達個人とはそこまで付き合いないみたいだからな……?」
ニカ「ふふ、そうですね。選択肢をあげましょう!「なんか芸術の神様?がいるらしいよ~」程度、「芸術の神様は豊穣の神様で、神の子が覚醒するとやばいらしいよ~」程度、「内容の要約なので全部あますことなく伝える」程度の三つ、ですかね」
グエル「これもしかして俺が知ったら何かやばいやつか?」
ラウダ「……さあ?」
die1d3=
1:ラウダ「ざっくりと芸術の神様がいるということだけ話す。嫌な予感が、するからね」
2:ラウダ「かいつまんで概要を説明する。こういう時は真ん中の選択肢が一番無難なんだ」
3:ラウダ「要約を話すよ。できる限り、情報を共有しておきたいからね」
ついでに何がよかったのかdice1d3=2 (2)
1:ラウダ「反対する人がいないからスムーズに引っ越しできたね」
2:ラウダ「おかげで見てよほら。世帯主の名前が僕だよ」
3:ラウダ「兄さんは僕だけ頼ってればいいんだよとかなんかそんな感じのこと言ってみる」
- 191二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:34:07
かみ砕き方ダイスミスdice1d3=3 (3)
- 192二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:37:11
予想外の角度から「ある意味」が来たな…
- 193二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:38:01
実質籍入れてる……ってコト!?
- 194二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 14:45:05
父親がそもそもいないグエルは家族を「いつか失われるもの」と称していた、神の子の親に子を想う気持ちはあるのかという記述、神の子が神になることを望んだら神になる、神は世界を滅ぼすもの、明日は世界が滅ぶ日でグエルはその前に殺され、「まだ終われない」と思って時間は繰り返す……うわあ、すっごい嫌な予感がしてきた
- 195二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 15:43:53
「うん、でもある意味よかった」
「何故」
「ほら見てよ、世帯主の名前が僕!」
「そうだな」
「なんだかこういうの、家族みたいだね。嬉しい」
「……そうか」
グエルは少し、困ったようにはにかんだ。それからふと冊子を見て、これには何が書いてあったんだ、と尋ねる。ラウダは、そうだね、と語り始めた。
「神の子、という存在がいるんだって。芸術の大成を約束する美しい神様らしいよ」
グエルSANc:dice1d100=64 (64) (??) dice1d2=1 (1) /dice1d6=1 (1)
「その親は、豊穣を司る女神で、終焉を招くものらしい。それでも親心はあるのかな」
グエルSANc:dice1d100=81 (81) (??) dice1d3=3 (3) /dice1d8=4 (4)
「神の子がそれに気づくと、化身として覚醒する。そうしたら黒山羊としてうまれかわ__兄さん?」
グエルSANc:dice1d100=77 (77) (??) dice1d6=6 (6) /dice1d10=5 (5)
……黙り込んだグエルが、静かに自分の額に触れる。そうして目を見開いて、「あ」と低く呟いた。嫌な、予感がする。ラウダの脳が、かんかんと警鐘を鳴らす。夢ではないのに、『神託』が、聞こえる。
「__ラウダ、」
何故父さんが死んだ。何故母さんが死んだ。なぜだ。なぜだ。なぜだ。わからない。誰が俺を殺した? 何故俺が殺された? わからないままじゃあまたあいつに殺される。答えろ。答えろ。答えろ。答えは、……グエルは、理解して、わかって、いた。ああ、そうだ、うそだ、ぜんぶ嘘だ。思い出も、感情も、全て。なかまも、ともだちも、こいびとも、ぜんぶ、グエルの全部がうそなのだ。存在してはいけないのだ。何故ならグエル・ジェタークは、
「俺は、神の子なのか?」
……、
『遅かったか』ラウダの頭に声が響く。『一度戻すよ、うつわの子』。世界が、歪んだ。
【2ループ目 昼 強制終了】
グエルPOW判定:dice1d100=9 (9) (55)
(出先なので家に帰ったら次スレを建てるよ!)
- 196二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 18:33:52
大丈夫!?大丈夫これ!??
- 197二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 20:31:20
- 198二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 20:32:13
おつおつ
この記憶ラウダもグエルも引き継いじゃうのかな…負い目ヤバげ… - 199二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 20:37:06
お疲れさまです!大変なことになってきたな……
- 200二次元好きの匿名さん23/05/30(火) 20:38:06
あっあっあぁ…SAN値がっつりいってそう…
乙です