- 1二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:24:50
♯注意事項
＊オリジナル設定多数
＊厨２病＋バトルもの＋グロ要素？あり
＊いろんなゲームや作品から設定とか世界観を拝借したあげく、独自解釈したため注意 - 2二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:25:59
- 3二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:26:24
では投下します
- 4二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:26:54
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- 5二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:27:49
『グホッ・・・・・・！！』
──やれやれ、これで"14万4000匹目"だ。
天使の屍の山を積み重ねた私は、思わず愚痴る。
一匹見かけたら次々と湧いてくるあたり、ゴキブリと大差がない。 - 6二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:28:09
『・・・これでようやく全て片付いたか。』
一方的な"屠殺"を終えて、辺りを見渡してみれば、広大な迷宮内の至る所に天使の死骸が散乱しており、殆ど足の踏み場が無いほどであった。
だが、私は気にせずに死体を踏み潰しながら、自室へと戻る──どうせ、自然消滅することだろう。所詮は数だけの雑魚でしかない。 - 7二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:28:29
それにしても、あの"主なる神"とやらは相変わらず執念深い。
伊達に"妬む神"では無いということか？
大人しく迷宮の奥底に引きこもっていたというのに、存在を確認するや否や、問答無用で殺りに来るのだから困ったものだよ。 - 8二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:28:48
そう思っていると、迷宮内に新たな侵入者の気配を感じ取る──この圧倒的なオーラから察するに大天使か？
予期せぬ客の気配は異常な速度で接近しつつあり、その力に耐え切れず迷宮内が微かに振動している。
Yℋ℣ⓗめ、どうやら、本気で私を殺しに来たらしい──久しぶりに"殺りがい"のある敵だ。
自然と私は獰猛な笑みを浮かべる。 - 9二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:30:19
- 10二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:31:29
『こんなところに潜んでいたのか。忌むべき"魔王モロク"よ。』
『・・・誰のお陰でここに潜む羽目になったのやら？ それに今の私は"あにまんタウルス" 只の平凡なミノタウロスでしかないのだが・・・見逃してはもらえぬかね？』
『残念だがそれは出来ぬな──私がこの地にいるという事がその証だ。』
そう言い放つや否や、奴は超光速で間合いを詰めると同時に鋭い斬撃を放ち、返すように私も一太刀を浴びせる。
──開戦の火蓋は切られた。 - 11二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:31:59
瞬く間に幾重もの鈍い金属音と烈火の如き火花がぶつかり合い、斬撃の応酬の速度は徐々に超光速を越え始める。
そして、互いに渾身の一打を放つや否や剣圧により激しい衝撃派が発生し、それは迷宮内の天と地を容易く割ったばかりか、周囲の地形を容易く崩壊させた。
『『・・・・やはり強い。』』
両者は思わず心の中で同時に呟く。 - 12二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:32:27
永年の経験で今は互角に戦えているが、純粋な化物としての力は奴の方が遥かに上。
このままでは奴に押され、討ち斃されるのは目に見えている──"この姿"では勝てないな。
そう確信した私は、不本意ながら"鬼札"を切る決意を固める。 - 13二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:32:48
──が、沈思黙考した僅かな隙を奴が逃すはずもなく、奴の重い一太刀が私の胴体を容赦なく引き裂く。
『どうした？ 先程の戦いで最早、精魂尽き果てたか？』
戦闘の優位を確信した奴は、思わずニヤリとした笑みを浮かべる。 - 14二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:33:08
・・・さすがに格上の攻撃は再生ができないか。
思わずよろめいた私は、時間稼ぎのために奴に話をする。
『・・・なぁ、カマエルよ？ 貴様は疑問に思わなかったのか？』
『・・・・？ 何の話だ？』 - 15二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:34:07
『何故、魔王モロクともあろう者が、"只のミノタウロスの姿をしているのか？" 何故、火の神たる私が"火に纏わる力を一切行使してこないのか"、少しも疑問に思わなかったのか？』
『・・・・・・！？ どういうことだ！？』 - 16二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:34:31
『あくまでこの姿は"ミノタウロスの神"としての形象──お前達が恐れ忌み嫌った"真の姿"・・・よもや忘れた訳ではあるまいな・・・！？』
『！？ まさか、貴様ッ──』
『喜べ、神の犬。貴様は今、我が真の姿を目にするのだ──！！』
その言葉と共に奴から膨大な魔力が放たれ、眼前のミノタウロスは突如として燃え盛る地獄の業火に包まれる。 - 17二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:36:08
SaGa Scarlet Grace OST - Those Who Burn By Fire ~ Firebringer Suite 3そして、燃え盛る奴の巨体は更に巨大化し、凄まじい炎の爆発と衝撃波の中から禍々しい真鍮の牛の魔神が顕現した。
その瞬間、この迷宮全体が異常なまでの高熱を発し始め、奴の周囲は爆心地の如き地獄の熱が放たれていた。
- 18二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:36:33
『・・・・なッ！？』
『さて、改めて名を告げよう──我が名は"魔王モロク"！ 百億の昼と千億の夜を越えた悲鳴と涙と血に塗れし魔王なり！！』 - 19二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:37:13
『早速で済まぬが、神の犬よ──滅べ。』
その一言と共に奴は"詠唱や動作も無し"に呪文を唱え──迷宮の遥か上空から、燃え盛る巨大な隕石が4つほど降り注ぐ。
そして、迷宮内は大規模な爆発によって広範囲が消し飛び、隕石が着弾した四方から核の如き煙が立ち上る。 - 20二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:37:33
『・・・が・・・・ガハッ・・・・・・！！』
回避する間もなく、まともに直撃を受けた奴は今や焼け焦げた上半身のみとなっており、先程の威厳に満ちた姿は見る影もない。
よく見ると着弾した場所は大規模なクレーターができており、その爆心地は核熱を越えるほどの地獄の業火に包まれている。 - 21二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:38:20
『流石は最高級の神の犬たる"大天使"、中々にしぶとい。 並の神格や魔神であれば今ので魂ごと消し炭になっているのだが・・・誉めてやろう。』
両手の武器を異空間に収めた私は、微かな賞賛を送りつつ、半死半生の奴を鷲掴みにし──その瞬間、私から発せられる熱と業火で奴は更に悶え苦しむ。 - 22二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:39:04
『・・・・や・・・やめろォ・・・は、放せッ・・・！！』
『・・・本来なら"犬"ではなく"子羊"が理想なのだが、まぁ、仕方がない。 何事も妥協は必要だ。』 - 23二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:39:30
『・・・な、何をッ──！！ や、やめろ、やめてくれェッ！！』
自身の末路を悟った天使は、逃れようと必死に足掻いているが全ては無駄なこと。
『──では、御機嫌よう。地獄の業火で永遠に焼かれたまえ──』
その言葉を皮切りに私は、奴を丸呑みにする。 - 24二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:40:09
腹の中に納まった奴は、筆舌に尽くしがたいほどの悲鳴を上げながら、体内でもがき苦しんでいる。
奴のくぐもった悲鳴は私の体内で反響し、それは楽器のように周囲に広く響き渡る。
──嗚呼、実に素晴らしい。
この感覚も随分と久しぶりだ。
それに案外、天使も悪くはない音を奏でる。
機会があれば、今度試そう。
そう思いながら、私は今度こそ自室へと戻るのであった。 - 25二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:41:31
「ねぇ、牛さん、一言いいかしら？」
自室へ戻る途中、"家族"である彼女が私に話しかけてきた。
『──なんだ君か。一体どうしたのかね？』
天使を賞味しながら、私は彼女に話しかける。
- 26二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:42:14
「・・・家の中に入り込んだ泥棒を撃退してくれて有難う。それは感謝するわ。でもね──」
「あたしまで焼き殺す気かッ！！！ あと、腹の中のソイツが五月蠅い！！！！」
──解せぬ。
──おしまい - 27二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:52:51
謎に包まれたアニマンタウルスは
魔王モロクだったんだな
ちょいとゴツくて絵描き殺しなデザインしてるけど創作意欲が高まったわ - 28二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 13:54:27
旧約聖書のモロクとミノタウロスの類似点なんかよく探してきたな
自分はミノタウロスに興味が湧いた - 29二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 16:39:33
あにまんタウルス＝モロク
アニコッコ＝アブラクサスだとしてガイアニマは何だろ？想像つかん - 30二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 18:31:22
このニジケイ確かマンション住まいだったよな？ どういう部屋割り？
不思議パワーで何でもありの空間になってるのか？ - 31二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 18:43:17
というかこんなやべー奴と同居してるニジケイは何者なんですかね（白目）
