- 1一応自分も書きました23/06/02(金) 20:18:20
- 2123/06/02(金) 20:19:16
「…………」
「どうしたの?フラッシュ」
「最近結婚に関する話題をよく耳にするなと思いまして…」
「6月だからじゃないかな」
「なるほど…ジューンブライドですね」
「元々ヨーロッパの文化だったのが日本に持ち込まれたんだったよね」
「はい、おっしゃる通りです」
「トレーナーさんも随分詳しくなりましたね」
「これから住むところの事だからね」
「そうでしたね、ふふ……」 - 3123/06/02(金) 20:19:39
「………………」
「なんだか実感がわきませんね…」
「私が来年の3月にトレセンを卒業したら一緒にドイツで暮らし…」
「6月には結婚するだなんて…」
「確かにね」
「…本当によろしかったのですか?」
「私の両親が家具の入れ替えをしていたりして断りづらい雰囲気になってしまったのではないかと…」
「そんな事はないよ」
「君と結婚する事を決めたのは俺自身の意思だ」
「……!」
「君と一緒に過ごす日々が幸せだと感じるようになって…」
「そんな日々がずっと続けば良い…そう思ったんだ」
「…………っ」
「ありがとうございます」
「私もトレーナーさんと同じ気持ちです」
「これからもよろしくお願いしますね、トレーナーさん」 - 4二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 20:43:34
あったじゃない…貴方の中に
- 5123/06/02(金) 21:26:15
- 6二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 21:33:40
いつも助かる
- 7123/06/02(金) 21:59:18
- 8123/06/02(金) 22:24:21
- 9二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 22:33:36
また「……っ」されてるー
- 10二次元好きの匿名さん23/06/02(金) 23:18:35
自足してしまうと伸びない…
- 11二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 08:35:24
- 12二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 08:47:24
このお題トレーナーの性別♀でも良い?
- 13123/06/03(土) 08:53:35
OKです
- 14二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 13:28:00
フラッシュSSスレだやったー!
- 15二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 20:31:29
ジューンブライド…それは6月に結婚式に行うと一生幸せになれるという伝承です。
私、エイシンフラッシュは学園を卒業してすぐにトレーナーさんと婚約をし、6月に結婚式を行う予定を公言しました。
「あと2ヶ月…楽しみですね」
「そうだな、最高の日にするためにフラッシュのスケジュール通りに準備を進めよう!」
そう言って予約や打ち合わせ、招待状などを狂いなく進めていくトレーナーさん。普段もそうですが今まで以上に頼もしく見えます!
ですが———
(何でしょう…この胸の内のもどかしさは…)
誰にでも笑顔で接する私のトレーナーさん。それはとても素晴らしい事です。でもその笑顔を他にも見せている事を思うと、何故か心の中が炎に包まれるのです…
(あと一ヶ月半…一ヶ月半で…でも…)
まだ半月経っただけなのに何十年も経った様な感覚です…このままトレーナーさんが他の人に靡いてしまったら?この期間にトレーナーさんの心が揺らいでしまったら?その考えに至った瞬間、私はもう堪える事ができませんでした……
「ぐすっ…うぅ…とれ…なぁさん…」
「お待たせ……フラッシュ!?どうしたんだ!?」
「我慢できません…早く…早く結婚式を挙げたい!トレーナーさんと結ばれたい!他の人にも見せるその笑顔を私が独り占めしたい!でも…皆さんに6月って伝えたから…それはできない…」
「フラッシュ…」
「怖いんです…結婚式までの間にトレーナーさんの心が揺らいでしまうかもなんて思って…だから…」
そこまで言った瞬間に私は抱きしめられていました。強くそれでいて優しく暖かく…
「ごめんねフラッシュ…不安にさせちゃって…大丈夫だよ。君に一目惚れしたあの時から、君の事だけを想ってきたんだ。だからそんな事ない。絶対させない!」
「トレーナーさん…」
「それにね…結婚式まで愛する気持ちを伝える事を待たなきゃいけないなんて無いんだよ。だからさ結婚式の予行練習をしよう」
「……はい!」
こうして結婚式の本番に互いの気持ちを伝えられる様に練習が始まりました。最初は恥ずかしさが優っていましたが…残り一週間にもなると、互いの目を見て伝える事ができました。それにこの練習の間、互いの想いを伝え合えた事でもう、あの時の様な不安になる事は無くなりました。 - 16二次元好きの匿名さん23/06/03(土) 20:31:49
そして結婚式当日———
「フラッシュ…君の事を愛してる」
「私もです…貴方を愛しています…」
そうして交わされた誓いの口付け…やっと私たちは夫婦になったのです……!
そして式も終わり私達は今、外から夜景が展望出来るホテルでソファに並んで座りながら今までの思い出を語り合っていました。
「ここまで長いようであっという間だったな…」
「はい、貴方と走り抜けた今まで…そして今日に至るまで…正しく"閃光"の様でした…」
「でも君がスケジュール…夢や目標を強く持ってここまで来たからこそ閃光の様な時の流れでも結果を残せたんだ」
「…それでもスケジュール通りに行かない事もありました。急に全て変えなければならない時も沢山ありました…これからも予定通りに行かない事は山ほどあるでしょう…でも、貴方と一緒ならきっと…」
「同じ気持ちだよフラッシュ。これから先、決してうまく行かない時もある。だからこそ二人で切り開いて駆け抜けて行こう!」
「はい!こちらこそお願いします!」
二人で一緒に笑い合ってふとした瞬間に互いの視線が向かい合います。
世界の誰よりも愛しい貴方の顔…気付けば二人の顔は目と鼻の先まで近づいていました。
「……フラッシュ。これからの予定はどうする?」
「もう…決まっています…ですがこの予定に時間なんてものはありません…だから…」
「bitte liebe mich.(私を愛して…貴方…)」
互いの愛を確かめ、捧げ合う…そこに時間なんて関係ないのですから…… - 17123/06/03(土) 20:58:59
ありがとうございます
- 18二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 07:30:34
フラッシュのイチャラブなんてなんぼあっても良いですからね
- 19二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 17:18:47
「結婚しよう」
「はい、喜んで」
で終わりそうだから話の展開が思いつかない… - 20二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 20:22:28
- 21二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 20:24:39
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 21:13:07
あの人がこの部屋に戻ってくる間、雑誌を読む
目に入ったのはジューンブライドの特集
そこには女の子の憧れのウエディングドレスの姿
自分もいつの日か着るのだろうと思いに耽る
純白のドレス…
それに身を纏い一生の愛を誓う姿…
そんな自分の目の前には誰よりも愛しいあの人の姿…
祝福に包まれる中、口付けをする私達…
そこまでを脳裏に思い映すと心なしか顔が熱くなる
そんな私の顔を覚ます暇も無くあの人が帰ってきた
そして私の読んでいた雑誌を覗き込む
「キミならきっと良い人と結ばれる」
と彼は心からそう語る
———理解、できません
私が想う人は貴方だけ
私が愛するのは貴方だけ
そんな貴方を離さない、逃さない、誰にも渡さない
だからこそ私はそんな彼に向き直り——— - 23二次元好きの匿名さん23/06/04(日) 21:13:23
「私が愛しているのは…ずっと傍に居たいのは貴方だけです!」
私の手帳の予定に無い告白
それに至るまでの、それから先のプランなど存在しない突然の行為
昔の私が見ればきっと呆れるだろう
だけどそれでも構わない
胸に秘めた想いは伝えなければ意味が無い
恋もレースと同じだ
チャンスを逃せば二度とない、そこに二着なんて存在せず一着かそれ以外かの大勝負
だからこそ、誰よりも早く伝えるのだ
そんな私に彼は優しく微笑み
「ありがとう。僕も君と一緒に居たい」
そう約束を返してくれたのだった - 24123/06/04(日) 21:18:14
ありがとうございます!
- 2522の後日談23/06/04(日) 21:19:42
ふとあの日の事を思い出す
今思えば唐突で大胆過ぎたと苦笑する
そう思っているとあの時と同じ様に彼が戻ってくる
今日はあの日だねと彼もまたあの日の事を思い出していた
そんな彼に本当に幸せだと私は言葉と口付けで想いを伝える
彼も自分も幸せだと同じ様に私に想いを伝える
そんな二人を祝福するように互いの指の誓いの証は星の様に輝き、私に宿る命の鼓動が鳴り響いていた - 26123/06/04(日) 21:22:32
- 2722の後日談23/06/04(日) 21:30:05
こちらこそコメントタイミング遅くてすみません