- 1◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 18:58:58
昨晩以下スレの怪文書を書いたものです
♀トレ願望だけどさぁ…こんなこと言われたらしょうがないよねbbs.animanch.com続編のシンボリルドルフ編2とフジキセキ編、マルゼンスキー編を製作しました
♀トレ流行が終わる前に放出しておこうと思います
トリップを教えて下さった方ありがとうございました
トリップテストスレ・トリップとは?匿名掲示板で他人(例えばスレ主や他のコテハン)のなりすましを防ぐための機能です。・いつ使う?安価スレや1が評価するスレなど、スレ主とそれ以外の書き込みを区別した方が便利な時に使います。…bbs.animanch.com - 2◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 18:59:50
シンボリルドルフ編2
ルドルフ担当のトレーナーはトレーナー室にて書類を整理していた。
「これはルドルフのデータ、こっちはレースのデータっと…」
URAを優勝したルドルフは、ドリームトロフィーに参戦する前に、しばらくの間休養を取ることになった。
以前から生徒会長とトゥインクル・シリーズの二足の草鞋を履いていたルドルフを休ませるにはちょうどいい機会だ。
そのために、トレーナーである自分も一区切りつけるために書類を始めとして、身辺を整理していた。
ある程度整理が終わったところで、茶を飲み一息つく。
その時トレーナーは少し前のルドルフとの会話を思い出していた。
『ルドルフ、今度の休日を利用して、温泉に慰安旅行に行きましょう。あなたはよくがんばっているもの』
『───ああ、ありがとう。トレーナー君。では、そうするとしようか。トレーナー君の方も準備をしておいてくれ』
我ながら大胆な発言をしたものだと苦笑いし、湯呑を置いたトレーナーは、カレンダーを振り返る。
すると、明日の日付に簡素に○が書いてある。
そう、明日こそが温泉旅行の日。
ルドルフと出会ってから3年と少し。思えば、随分遠くまで来たものだ。 - 3◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:03:16
旅行当日。いつもより少し早く起きたトレーナーは、身支度を整えたあと、集合時刻より早めに向かった。
すると、ルドルフは既に着いて待っている状態だった。
「やあ、トレーナー君。早かったね」
「ルドルフこそ、待たせちゃった?」
「いや、そこまで長い時間ではないが───、うん、そうだな。待ちきれなくて、君が来るのが待ち遠しかった」
そんなことを言って笑い合いながら、予定より早く旅館に着いた。
その後2人で旅館近くの街を練り歩き、夕方まで観光を楽しんだ。
観光を終え、温泉に浸かり部屋に戻ると、ルドルフが訪ねてきた。
「やあ、トレーナー君。その様子だと、もう温泉には入ってきたようだね」
「ルドルフこそ」
「ああ、ここの湯は中々気持ちが良くてね。少し浸かりすぎたようだ。ふふっ、君も少し顔が赤いな」 - 4◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:03:32
2人で外の景色を眺めながら思い出を語り合っていると、ふと並んで座る2人の距離がいつもより近いことに気が付いた。
「トレーナー君」
「ひゃ、はい」
トレーナーの手に手を重ねるルドルフに動揺して、思わず声が震える。
「以前、私が君を手放す気はない。君は私だけのものなんだと言ったのを覚えているかな?」
「う、うん」
「それに関して、君からの意見を聞いていなかったと思ってね」
「私の…?」
「ああ、これでも私は心配性でね。一度聞いておかないと、安心できないんだ」
ずるい、とも思う。本当は分かっているだろうに。
だが、と同時に思い直す。トレーナーの方から伝えたことが今まで何度あっただろうか。好意を素直に伝えてくれたルドルフに対して、自分の意思を伝えられていただろうか。
「私も、ルドルフのことは、担当ウマ娘としてだけじゃなくて、すごく大事に思ってる。私は、ずっと一緒にいたい」
「そうか、ありがとう。トレーナー君」
そう言うとルドルフはトレーナーを抱きしめた。
「私も、君のことをかけがえのない存在だと思っている。優しくできる自信はないが、君を傷付けるような真似は絶対にしないと誓おう。これからも、ずっと一緒にいよう」
すると再びトレーナーの耳に口を寄せたルドルフは、一言だけ囁いた。
「今夜は、ルナと呼んでくれないか」 - 5◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:04:12
ルドルフ編2終わります
次からフジキセキ編です - 6二次元好きの匿名さん21/08/27(金) 19:06:39
スレ主様!
エイシンフラッシュ編を所望してもよろしいか!? - 7◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:09:57
クリップをタップすると、テキスト ボックスに貼り付けられます。フジキセキ編
フジキセキ担当のトレーナーは、フジキセキのクラシック級での挑戦が終わった頃、フジキセキの誘いで一緒に街へ出かけることとなった。
「今日はすごい人の数だね、トレーナーさん」
「もうすぐ年末だからね。いやー、年の流れも早いね。この年になると」
「ふふっ、何を言っているんだい、トレーナーさん。私とほとんど年齢は変わらないじゃないか」
「そうかな?」
そんな冗談を言いあいながら、目的地である劇場に向かう途中───
(どうしよう、はぐれてしまった…)
人ごみの中をかき分けていく内に、気付いたらフジキセキとはぐれてしまった。
携帯電話で連絡を取ろうとしたが、フジキセキは出ない。
もしかしたら、探し回っていて気付かないのもしれない。
どうしたものか、と迷っていると───
少し離れた場所で、歓声と拍手が上がった。
もしや、と思ってそちらの方へ向かうと、フジキセキがマジックショーをしているようだった。
フジキセキを見つけたことに安堵していると、フジキセキと目が合い、ウィンクを送られた。
「さあお集まりの皆さま。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。次が最後となります」
えーという観客の前で、フジキセキは人一人覆えそうな大きな布をどこからか取り出した。
「さあ、この布をご覧ください。種も仕掛けもありません。では、いきますよ……3,2,1」
0という観客の掛け声のタイミングでフジキセキが布をバサッとはためかせた瞬間、フジキセキの姿はなくなっていた。 - 8◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:12:01
戸惑う観客と一緒に、トレーナーもフジキセキを探すと、
「やあ、トレーナーさん。私はここだよ」
いつの間にかトレーナーの背後にフジキセキが回り込んでいた。
「驚いた。相変わらずすごいね」
「いやいや、大したことじゃないよ。最初はトレーナーさんを探して回ろうと思ったけど、よく考えたらトレーナーさんに私を見つけて貰った方が早いと思ってね」
お楽しみいただけたかな?と悪戯っぽく微笑むフジキセキに、トレーナーは惜しみない称賛を送る。
「それじゃあ、次ははぐれないように、エスコートさせていただきます。トレーナーさん」
そうしてフジキセキとトレーナーは、目的地の劇場で素晴らしい劇を鑑賞し、帰路についたのだった。
「あの劇は面白かったかな?トレーナーさん」
「うん、とても面白かった。また見てみたいな」
「それは良かった!」
力強くうなずくトレーナーに、フジキセキは笑みを返した。 - 9◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:12:52
「ところでトレーナーさん。さっきはぐれた時、不安にはならなかったかな?」
「うーん……」
確かにはぐれたと最初に気付いた時は少し驚いたが、フジキセキならきっと大丈夫だろうという安心感もあったことを伝えた。
「そっか…それは良かった。私は思ったより動揺してね。思わず街中を走り回るところだったよ」
フジキセキは照れくさそう照れくさそうに笑う。
だから、と言ってフジキセキは手を動かす。
「次からはこうして手を繋いでもいいかな?トレーナーさん」
指を絡める手のつなぎ方だ。恥ずかしくて思わず手を動かしてしまうが、フジキセキはその分しっかりと指を絡ませる。
観念して、トレーナーの方からも指を絡ませる。
「あなたがいいなら、それで…」
目線を逸らしながら言うと、フジキセキは笑った。
「それじゃあ、これからもお願いするよ、トレーナーさん」 - 10◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:15:05
マルゼンスキー編
マルゼンスキーの担当トレーナーは、彼女に誘われて夏合宿前に二人で海に遊びに行くことになった。
「トレーナーちゃーん!おっまたー!!」
彼女の声と共にトレーナーの横に赤い車が滑り込んできた。
「さあ、トレーナーちゃん!早速タッちゃんでカッ飛ばすわよ〜!レッツラゴー!!」
「今日はよろしくねぇぇぇぇ」
勢いのいい掛け声と共に車を発進させるマルゼンスキー。
Gの掛かったトレーナーは後部座席に吸い寄せられ、声にならない声が出る。
「今日は楽しみね、トレーナーちゃん」
「うん、すごい楽しみにしてるよ」
高速道路に入り、トレーナーもスピードに慣れた頃、マルゼンスキーが話しかけてきた。
まだ早朝だからか、周りに車はない。
サングラスをかける彼女の横顔は、とてもキラキラして見えた。
「それは良かった!私もドキドキしちゃって、トレーナーちゃんと一緒に海にドライブデートできて嬉しいわ!」 - 11◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:15:47
彼女が車を飛ばし約2時間後…
目的地のビーチに到着した。
このビーチはマルゼンスキーの母親の知り合いの所有するビーチらしく、マルゼンスキーのファンでもあるその人が特別に貸してくれたそうだ。
「今日は2人っきりだから、足を伸ばして楽しみましょ」
更衣室で水着に着替えると、彼女は赤を基調した水着を纏っていた。
「あら、トレーナーちゃんの水着可愛いわね。すごく似合ってるわ!」
「ありがとう、あなたの水着もあなたらしくてとてもかわいいよ」
「ありがとう、色々な水着から選んで良かったわ」
そう言っていじらしい表情を見せるマルゼンスキー。こういうところが年頃の少女らしくかわいいと思う。
トレーナーもスタイルの良いマルゼンスキーの前では気が引けたが、どうせ2人しかいないのならいいかと好きな水着を選ぶことにした。
マルゼンスキーに褒めて貰えてお世辞でも素直に嬉しい。
日焼け止めをお互いに塗ったあと、普段のトレーニングやレースのことは少し忘れて、海で泳いだり、砂浜を歩いたり、自由に遊んだ。
そんな楽しい時間も過ぎるのはあっという間なもので、気付けば日が傾いていた。
「早いわね〜、もう夕方か。でも、とても楽しかったわ。ありがとう、トレーナーちゃん」
「お礼を言うのはこっちもだよ。私を、トレーナーに選んでくれてありがとう」
お互いに何だかおかしくなって、気付けば笑いが止まらなくなっていた。 - 12◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:17:26
「それじゃあ、帰る前に…トレーナーちゃん」
「どうしたの?」
夕焼けに照らされたマルゼンスキーは、濡れた髪から滴る水滴や、光の当たり具合で、いつもより大人っぽく感じる。
「少し、少しだけでいいから、目を瞑っていてくれない?」
「うん、いいよ」
マルゼンスキーの頼みを聞き、居住まいを正し、目を瞑る。
ガバっと何かが体に被さる感覚があった。
「まだ、まだダメ。まだ目を瞑っていてね、トレーナーちゃん」
トレーナーを目を瞑ったままうなずく。
「トレーナーちゃんはね、私に走る理由を──走る楽しさをいつも忘れずにいさせてくれる、大事なヒト」
「私が迷った時、いつもあなたが側にいてくれるから、私は前に向かって進むことができる」
「1つだけ、1つだけでいいから我がままを聞いて。私が、いつか走れなくなった時が来たとしても──、ずっと側にいてほしいの。私、トレーナーちゃんが大好きですだから」
マルゼンスキーはトレーナーの頬にキスをした。
マルゼンスキーの言葉に、トレーナーは抱きしめて答えを返す。
「私も、あなたと一緒に」
目を開けると、マルゼンスキーの顔は夕日に照らされ赤くなっていた。
トレーナーの方は言うまでもないだろう。
「帰りましょうか。私たちのいるべき場所に」 - 13◆JY35URYB1o/c21/08/27(金) 19:20:15
以上が自分の現在まで製作した怪文書でした
今後は様子を見ながら自分の書きたいものを書こうと思います
ご愛読いただきありがとうございます - 14二次元好きの匿名さん21/08/27(金) 21:59:32
ありがとうと言わなければならないのはこちらだ
本当にありがとう…… - 15二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 02:31:19
心がキュンキュンする...非常に心地がいい...
おれはもしかしたら女の子だったのかもしれない... - 16二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 03:25:01
えがった·····♀︎トレは流行というか当たり前にずっと存在している概念な訳だしまたかいちくり·····
- 17二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 04:27:36
助かります。
- 18二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 04:28:00
有難う御座います。。