【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑩【閲覧注意】

[1 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 22:16:37]

身長171cm　道力3870で味覚障害持ちクローン体050に入り込んだ二重人格擬き状態の生徒会長異世界奇譚原作突入編です

[2 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 22:17:30]

今までの章

chapter.0　落下

chapter.1　生徒会長は水の都の夢を見るか？

chapter.2　最初の接触

chapter.3　病院の窓

chapter.4　宿借りの島

chapter.5　過ぎにし日々、ウォーターセブンで

chapter.6　豹は無慈悲な夜の兵器

chapter.7　出来損ないの順列都市

chapter.8　あなたのための物語

chapter.9　豹は街から世界を夢見る

[3 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 22:17:45]

現在の章
chapter.10　すべての終わりの始まり

[4 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 22:18:10]

1スレ

【SS・🎲⚓️】服部ヒョウ太は水の都に居る｜あにまん掲示板

前スレ

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑨【閲覧注意】｜あにまん掲示板

参照概念スレ

服部ヒョウ太を原作ガレーラに投げ込みたい｜あにまん掲示板

[5 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 22:38:32]

「──黙っていなさい！！」
「ぐあァ！！！」
意識が、引き戻される。悪魔の実の能力で地面から生えた手によって床へと押し付けられた社長の苦痛の声によって。

「ッアイスバーグさん！！」
パウリーがおれの胸倉から手を離し、敬愛する上司の名を叫ぶ。そして号哭は同時に麦わら達からも。
「おいロビン！！何やってんだ！？お前……ッ本気かよ！！！」
「本当にもう、敵なのか！？ロビィィン！！！」
暗い顔、読めない表情。かつての仲間であった麦わらの一味を見る彼女の瞳に浮かんだ色は分からない。



「悪いがそこまでにして貰おう」

そして、一切の色もなく。
何もかもを遮る男の声が響いた。

[6 二次元好きの匿名さん 23/06/07(水) 22:46:27]

スレ立て乙です!!
ついにパート⑩まできたか

[7 二次元好きの匿名さん 23/06/07(水) 23:04:17]

スレ立て乙です
楽しみにしてます

[8 ◆BtOeeshqkE 23/06/07(水) 23:04:47]

「突然だが。……あと二分で、この屋敷は炎に包まれることになっている」

「何だと！？」

炎で全て焼き尽くして簡単に証拠隠滅というわけか、確かにそれは効果的だろう。

「君達も焼け死にたくなければ速やかに屋敷を出ることだ。まァ勿論……」

白々しい台詞を吐き捨てながらもおれ達を横目で見る男の前に、ニコ・ロビン以外の三人が立ち塞がる。

「それが、出来ればの話だが」

言外の殲滅宣言。

おれも、おれだって、動かなければならない。

戦える？

1.出来る

2.出来ない

dice1d2=2 (2)

[9 二次元好きの匿名さん 23/06/07(水) 23:11:11]

あげ

[10 二次元好きの匿名さん 23/06/07(水) 23:18:38]

予想以上に精神的ダメージがでかいのか…

[11 二次元好きの匿名さん 23/06/08(木) 07:36:52]

ほしゅ

[12 二次元好きの匿名さん 23/06/08(木) 12:26:40]

道力3870もあってこの窮地を脱する実力があるのに精神的ダメージが大き過ぎて何も出来ないの虚し過ぎるし原作通りにいけばここから更に無力感と絶望がのしかかってもっとダメージ喰らう　ダイス神見事に中学生メンタルを導き出してるやないか　ヒョウ太のライフ今0なのにマイナスになってどうすんだよ………
カクセラピーもサービス終了しちゃったしな…………

[13 ◆BtOeeshqkE 23/06/08(木) 13:43:33]

ルッチからの情

dice1d100=44 (44)

[14 ◆BtOeeshqkE 23/06/08(木) 13:48:17]

動かなければ、戦わなければいけないのに。
床に手を着いて立ち上がろうとしても、さっきと同じで体がまともに動きやしなくて。



意識が、引っ張られる。

[15 ◆BtOeeshqkE 23/06/08(木) 13:50:20]

座り込んだままに側の金髪を後ろに押し込み、すぐ目の前に現れた男を見上げる。


「お前のことは鍛え過ぎた。今ここで、きっちり殺しておかなければな。……まァ、この場面で立ち上がれない腰抜けなんざッ、」


振りかけられる侮蔑の言葉を遮るように、飛び上がって蹴りを放つ。瞳が昏くなるのを自覚しながら黒いシルクハットを睨めつけた。

「いい加減にしてよ。ルッチをこれ以上揺さぶんないでくれる？オリジナル」
「……ほう、もう一つの人格がソレか」

[16 二次元好きの匿名さん 23/06/08(木) 17:18:56]

ぜ、050ぉ泣

[17 二次元好きの匿名さん 23/06/08(木) 19:16:15]

うおおおおお！！！！！050しか勝たん！！！！！

[18 二次元好きの匿名さん 23/06/08(木) 23:07:18]

050も同じ身体だから戦える…！
よな…？

[19 ◆BtOeeshqkE 23/06/08(木) 23:44:42]

意識を無理やりに代わっても、抗議の声なんてものは飛んでこない。これだけ弱っているルッチはそれこそ研究所のとき以来だ。あいつは普段から気丈に振る舞っているし、ふてぶてしい性格はしているけれど……その芯が折れかねない心労の原因はよく分かっている。何にせよ今は休んだ方がいいだろう。

「ソレって呼び方やめてよね、おれは正真正銘クローンの050。んでもっていっつも表に出てるのはルッチ。君も知ってるでしょ？あいつは新セカ中の生徒会長なんだって」
「ああ、あの妄言か。精神患者の話をマトモに聞くこたァねェが、まァ覚えてはいるさ」
「……いちいち口わっるいなあ」
話を取り合おうともせずにせせら笑うオリジナルに性格が悪いと吐き捨てる。

「……050、その目で分かる。おれを殺そうとしてきたあのクローン共と同じだ」
「あーっと、そこまでおれの目ェ光なかった？普段は師匠からお墨付き貰うくらいにはキラキラしてるんだよ？」
「茶化すなよ、面白くもねェ」
顔をいつもの無表情に戻し、視線をかち合わせる。冷たい、おれを命と見ていない視線が。

[20 ◆BtOeeshqkE 23/06/08(木) 23:45:36]

「生徒会長とやらは断ったが……お前にも聞くべきか？どうなんだ。生きたいのか、死にたいのか」

「おれの感情はどうでもいいよ。でもま、死ななきゃいけない理由があるから君の提案には頷けないね！」

そうやって即答すれば、元より刻み込まれた眉間の皺が更に深まる。

「……死ななけりゃいけねェ理由？」

1.科学者

2.ルッチ

3.教えない

dice1d3=2 (2)

[21 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 00:20:07]

「オカルトの話になるからさ。君に言ってもどーせ切られるだけだろうけど……知ってるでしょ、ルッチがこっちに来ちゃった経緯。あれのせいで魂が落っこちて、おれの体と癒着してんだって結論付けたワケ」
ばば、と理由を並び立てても、奴の頭の中では理論が組み立てられていないらしい。険しい視線に胡乱げな色が混じる。
「それとこれとにどういう関係がある」
「わっかんないかなァ〜！この体がなくなっちゃえば魂は解放されるの。そうすりゃ元々の居場所があるルッチは、そこに帰れるはずなんだよ」
この八ヶ月間で、ジャンルも何もなく調べた結果の話。不安定な仮説のように思えるかもしれないが、……おれはそれが正しいのだと、確信している。

「……てめェはどうなる」
「シャアナさんのとこに。願ったり叶ったりでしょ？ルッチは帰れるし、感情のあるおれはあの人の悲願なんだし！」


ぎり、と歯の軋む音が耳に届いた。

[22 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 00:36:53]

「てめェは、……てめェらクローンは本当に気色悪い。おれの遺伝子から造られてるってのに、何故それほど献身的になるんだ？いっそ見ていて悍ましくなる！」
「それねェ、ルッチにも似たよーなこと言われた！」
けらけらと笑って言えば、躱す暇もなく本格的に苛立った様子のオリジナルに首を掴まれる。ルッチならば避けられたのかもしれないけど、おれはアイツほど戦い慣れしていない。

「っけほ、おれの首のことっ、取っ手だとでも思ってる？」
「煩ェな。……なァ050、何故あの科学者に固執する？あんな狂ったろくでなしに！」



何故、か。固執しているつもりなどない、役目である、ただそれだけではあるけれど。

『ロブ・ルッチ』相手ならば、この言葉が適切だろう。
「それがおれ達の『正義』だからだよ」

[23 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 01:14:58]

「正義だと？」
「おれにはルッチの正義も、君の掲げる正義もよく分かんない。けど、何より大事な信念なんでしょ？簡単に誰かを裏切れるほどの、人を殺せるほどの！」
ならばおれのこれだって正義だろう。創造主に対して情の薄いおれにだって、本能に刻み込まれた役目だ。
「そりゃ死にたいだなんて思うはずないじゃん！でも、それがおれに、創造物にとっての正義だもん。……あの約束だって、破る覚悟はもう決めてるんだから。後から好き勝手言わないでよね！」
そうやって啖呵を切る。この言葉は、この正義は、ルッチやオリジナルからしたら的外れなのかもしれない。それでも偽りなく思っていることだから。



「……もう、いい。たくさんだ。てめェの話はもう聞きたくない……！！」
「っぐ、あ」
首が、更に強く絞まる。

[24 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 01:40:06]

「自称生徒会長とやらの方がまだ分かる！奴は確かにおれだ、経緯の理解は出来ねェ上に抱えた正義も異なれど、確かにおれと同一だ！だが、お前は何処までも違う……！全く同じ見た目で、根本から違う！おれからすりゃあそっちの方が気持ち悪ィ！」
脳に酸素と血液が行かず、頭がぼんやりとしだす。それでも巡る思考回路は聞き取る言葉を解釈した。
当然だ。おれは『ロブ・ルッチ』じゃない。それは目の前のオリジナルと、心の底のアイツだけ。

がなるオリジナルはぶぉん、と腕を振り被る。それに振り回されて、頭からつま先まで痛い程の重力が掛かった。



「──そんなにシャアナに会いに行きてェんなら、海にでも飲まれてとっとと死にやがれッ！！」

全力で投げられる。

とんでもない速度で壁を突き抜けて。
あ、と思ったときには、裏町の上空を飛んでいた。

[25 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 01:42:55]

1.裏町の水門エレベーターの近くまで

2.裏町の中間あたりまで

3.岬まで

4.海まで

dice1d4=4 (4)

[26 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 01:44:26]

この緊迫した状況でカクセラピーがサービスだったというレスに結構ツボってる
どちらのルッチもクローンの献身には苛立ってしょうがないだろうな「「おれを少しでも継いでいる奴がなぜくだらねェことを考えてやがる」」と
だがここで「この手で引導を渡す」と「苛立って仕方ねェから自分本位で生きやがれ」のスタンスの差があるの本当秩序属性とかは周囲環境が響くな

[27 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 01:48:03]

凄い不謹慎で申し訳ないんだけど050の啖呵の台詞と珍しく怒りの感情が滲み出てるルッチの流れにめちゃくちゃ鳥肌立ってたらロブルッチ投手による怒りの全力投球でルフィゾロに続くように海までドボンしたヒョウ太の図で笑ってしまった　　いや笑ってるどころじゃないが…

[28 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 01:48:46]

自称兄に自称（ではない）生徒会長の正義が認められているのなんか好き 海…溺れる…ﾎﾟﾛｯ

[29 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 02:02:32]

海までドボンしちゃったけどこれ誰か…助けれるか…？

[30 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 02:08:11]

>感情のあるおれはあの人の悲願なんだし！

「献身が報われることはない」と断言されてるからな…満足死一般通過天才科学者さんはさあ…役目と言っているあたり勘づいているかもしれないが創造主に見向きもされないの辛い

ワンチャン途中で掴まるものがあるかもしれない信じろ盗み見会得したロープアクションを

[31 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 09:56:28]

1.050

2.ルッチ

3.ドボン

dice1d3=3 (3)

[32 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 10:17:48]

壁に挟まったルフィ、煙突にブッ刺さったゾロ、海にドボンしたヒョウ太
なに…この…3人？なに…？

[33 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 10:29:03]

泳げないよね？？誰が助けるんだ？？？
無事でいてくれ050

[34 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 10:31:49]

このウォーターセブンにおいて海に特化した救世主なんて…居る訳…

[35 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 11:07:10]

ど、ドボンした…どうしよ…



「──ヒョウ太ッ！？ッテメェルッチ、っがァ！？」
「黙っていろ！」
壁に空いた穴に叫んだパウリーへ腹いせのように蹴りが飛んだ。斬撃すら伴わないそれは最早、ただの八つ当たりであることは一目瞭然。
「わしらにゃ情を持つななどと言っておったというに……お前さんが腹を立ててどうする？」
「情じゃねェ。おれに図太くも『看取れ』などと言っておきながら裏でンな考えしてたってのが許せねェだけだ」
そう言って機嫌悪そうに舌打ちをするリーダーにカクは盛大に溜め息を吐き戦闘に意識を戻す。


何処までも非情なCP9と、ロビンの離脱という迷いを抱えた麦わらの一味達の間で戦闘とも呼べない蹂躙が執行されている中で、かち、かち、と壁掛け時計が時を刻む。

「ルッチ、発火装置も作動の時間よ。私達も急がなくては」
「あァ──だが、せっかくだ。最期に……面白いものを見せようか」


麦わらを、海賊狩りをクローンと同様に吹き飛ばした豹人間の暴虐に合わせてぱちぱちと弾ける音、── がらがらと崩れ落ちる本社に、炎が終焉を告げる音。

[36 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 11:09:52]

「アイスバーグさん……あなたがどれ程優れた造船技師であれ……大都市の市長であれ……」
既に本社から離れた屋根上に、四つの影が並び立って燃え盛る建物を眺めている。
その瞳に、一切の感傷などなく。



「一市民が巨大な政府に盾つくものじゃない……！」

[37 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 14:01:13]

>>34

こ、ココロのばあちゃん……

[38 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 15:44:35]

>>34

展開と位置関係曖昧だがヨコヅナとか…

仕事中に遊び心（人獣化）加える辺りとか興が乗っていルッチ好き悪魔の実の能力を晒すな諜報部員

[39 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 18:48:04]

chapter.11　たったひとつの冴えたやりかた

[40 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 18:48:45]

波、の音、が。

ざん、ざざん、と。寄せて返してぶつかって、反響する音は、一体どこから？



瞼が重い。暗闇の中、目を開けられない。

呼吸が出来ない。口を開けば、終わりが近付く気がして。

意識さえあるのかないのか曖昧で、どうにも、ぼやけて。



体が、動かない。






…………死ぬ？

[41 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 18:51:12]

一気に意識が浮上する。無理矢理に目を開けば広がる真っ暗闇は、夜の空のそれではない。



そうだ、ここは海だ。放り出されて、そのまま落ちて。──このままでは溺れて死んでしまう、それは、ここで死ぬのはダメだ！


もがいて、もがいて、悪魔を宿した身では水に逆らうことなど出来ないことは分かっていても、波間を掻いて。

「がっ、ばうっ、ばあッ！！」
揺れる水面が近付いたタイミングで、無理に顔を出して息を吸い込む。一緒に海水も飲み込んでしまって喉がぎりりと痛むが、そんなことは気にしていられない。


生きなければ、生きさせなければ、せめて寿命が来るまでは！

[42 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 18:51:56]

ふと、潮の流れが切り替わる。真反対の方向へ引いていく。それはまるで、海へ海へ、沖へ沖へと誘うように。

海から裏町へと押し寄せていた高潮が、裏街から海へと引き帰って行く、その最中。

「ッがァっ！？──ッぐぅ、ゲホッ！！」

ばしゃあん！！！、と。水飛沫を立てて人一人を拐う波が砕ける。幸運なことに、体がちょうど岬の岩場へと激突したのだ。

ダメージ

1.軽傷

2.中傷

3.重傷

dice1d3=1 (1)

[43 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 18:56:37]

流石体がロブ・ルッチのクローンだけはある…
お強いですね！？

[44 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 19:08:05]

「っがは、はァ……ッ！」
ずる、と欠けた岩場に蹲り、咳き込んで食道を塞き止める水を吐き出す。この波は建物なんかも抉っていただろうに、異物らしい異物を飲んでいなかったのは奇跡だ。
盛大に岩へとぶつかっても怪我が殆どないのは海水で力が抜けていたとはいえ、咄嗟に無意識で鉄塊を掛けていたから。こればかりは奇跡でもなんでもなく普段の鍛錬の成果である。

「ごめんルッチ、おれっ投げ飛ばされて！」
「いいや、050があの場面で出てきてくれて助かった……謝る必要なんざどこにもねェ」
同じ口から発される謝罪を止める。050が抵抗しなければ投げられることもせずに貫かれていただろうから。

ある程度息を整えて立ち上がる。どれだけの時間溺れていたかは分からないが、早く戻らなければ。
「……しかし、随分飛ばされて、流されたな。こんな岩場の岬、ま、で……？」


ごお、という音に、振り返る。


壁が。


「これは、アクア・ラグナ……ッ！？」


──壁ではない、波が、すぐそこに。

[45 二次元好きの匿名さん 23/06/09(金) 20:35:24]

ドボンからのアクアラグナ急接近はピンチが続き過ぎてヤベェ！！！！！！！

[46 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 20:38:28]

「ッ剃！！」
即座に足を踏み込み、跳ねるように駆け出した。すぐ背後に迫った水の壁からは徐々に離れていくが、波の高さに比例して速度はかなりのもので気を抜けば呑み込まれてしまいそうだ。
「何あの高波！？去年あんなんだったっけ！？」
「ンな訳ねェだろ！去年とは桁が違う、毎年こうだったらウォーターセブンは人が住める島じゃない！」

岬から裏町へと入った辺りで、たんと空気を蹴り宙を跳ぶ。空中で体を完全な豹のものへと変えれば、更に駆ける速度は上がった。とはいえ駆り立ててくるプレッシャーに息をつく余裕などない。
地上を走っていれば邪魔になるであろう障害物も何もかもを無視して、四本足で道のない空を一直線に突っ切り中心街へと向かう。

[47 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 20:47:10]

平行移動ではなく、なるべく垂直へ。いくら高波だとはいえ空まで逃げてしまえば一旦は問題ない。

駆け上がった中心街と裏町との境目の上空、ここまで来れば波に攫われることはないと獣型のままに粗方の緊張を解いた。見下ろすドックには幾つもの人影が小さく見える。

「──ルッチ、あれ！パウリーさんだよね！？生きてる、生きてるよ！！」
「っ……ああ、いきてる、ちゃんと」
その中に、ボロボロの金髪を視認した。

安全地帯へと着いたこと、あの状況からパウリーが生き延びたこと。それら全てに心底ほっとして、胸を撫で下ろした。



だから。
「……？何を、パウリー！？」


裏町へと続く大橋へと駆け出したその男に酷く驚いてしまって、──体が咄嗟に下へと動いた。

[48 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 21:04:46]

「んぐ……！」
眼前まで迫った波へと伸びた四本のロープを支えて引く男の後ろへと、四本足で降り立つと同時に。



「っぶほーっ！！」

水の壁から、四人の海賊共が縄に括り付けられたままに飛び出してきた。……状況は把握した、こいつらもまたアクア・ラグナに巻き込まれていたのか。

「助かっ……！？」
「まだだ！！造船島へ走れェ！！」
パウリーから激が飛び、おれはそれに合わせて体を人獣型へと変える。きっとこれがおれに出来る最適解だ。


両腕にパウリーと麦わら、オレンジ髪を抱え込んで海賊狩りとトナカイを尻尾で掴む。
「きゃっ！？」
「なん、尻尾ォ！？」
初速度を最大にするために、石造りの大橋が砕けるほどに強く片足を踏み込む。



「全員、舌を噛むなよ……ッ！」
「──っな、ルッチ！？」

認識外から現れたおれに誤認の声が降りかかるのも気にせずに、人外の速度で階段の一番上まで一気に跳ねた。

[49 ◆BtOeeshqkE 23/06/09(金) 22:03:13]

腕と尻尾の中に抱えた5人を降ろし、びしょ濡れのままに芝生へと座り込んで波が引いていくのを眺める。恐ろしいことに、まだ第二波、第三波が来るらしい。それも、これと同じかそれ以上の規模のものが。

ふと敵意を感じ取って隣を見れば、こちらを睨んでくる見下ろせる金髪に、そういえば人獣型を解いていなかったと思い出す。それに眼鏡とマスクも流されている時にどこかへと行ったのだろう、見分けがつかずとも仕方がない。

「てめェ、どういうっ」
「いや〜〜ッ！死ぬかと思ったわァ！！」
食って掛かられる前にそう言ってぱっと笑みを作りながらしゅる、と変化を解除すれば、ゴーグル直下の目が見開かれる。
「……ヒョウ太ァ！？」
「ヒョウ太です！ぬはは〜、どっこい生きてた！眼鏡は死んだけど！」
ぱく、と口を開閉させながら驚きの声を上げたパウリーに茶化すようにひらひらと手を振る。
ふるふると肩を震わせた男に何だ、と疑問に思った瞬間、がばりと抱き着かれた。


「ヒョウ太、ヒョウ太！っよかった、ほんとに、生きててよかったッ……！」
「……それ、は、こっちの台詞だよ、パウリーさん」

ずっと騙されて、偽られていたと言うのに、……本当に甘い男だ。その温度に自然と口角が緩んでしまって、誤魔化すように抱き締め返した。

[50 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 00:48:47]

パウリーがルッチにとっての太陽すぎるのだ

[51 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 10:31:19]

選択肢に軽傷、中傷、重症入れるの覚悟感じて好き 迅速な人命救助…これは正義を語る生徒会長の行い、激飛ばすのカッコいいが安静にしろ！と思ったがこの後暴走列車に乗ってエニエス・ロビーに行くしな今更か

[52 ◆BtOeeshqkE 23/06/10(土) 14:33:21]

「ホントに呆れたねおめェら、よく助かったもんら！」
「あ！怪獣のばーさん！」
酒瓶をがぶがぶとひっくり返しながら笑う車掌が孫とペットとともに話し掛けてきたのを契機に、そっとパウリーを引き離す。失礼な物言いをする麦わらを気にすることもない鷹揚さは年の功だろうか。

「まったく、なんでったって君らはまとめて高潮から逃げてんだか」
肩を竦めて溜め息を吐く。自分のことで精一杯だった故に地上の状況はほとんど分からない。
「それがお前とおんなじで、ハトの奴に投げ飛ばされちまってよー！……あれ？そういやゾロ、お前まで何で波に追われてたんだ？」
思い出したかのように文句を垂れていた麦わらは、傾げた首を緑頭の方へと向ける。目線を向けられた男は分かりやすく声を小さくした。
「……！いや……別に」
「煙突にささってた」
その誤魔化しとも言えない誤魔化しを、つい先程まで気絶していたトナカイが告げ口する。途端、麦わらが手を叩いて笑い出した。
「煙突に刺さってたってお前っ！！あっはっはっはゾロはマヌケだな〜！どうやったらそんなことに」
「人を笑える立場かあんたがッ！！」

……命の危機直後だというのに、よくコントが出来るものだ。海賊団じゃなくてお笑い集団なんじゃないか、コイツら。

[53 ◆BtOeeshqkE 23/06/10(土) 15:00:53]

「あ……じゃあサンジとウ、……サンジは！？」
オレンジ髪に顔が歪むほど頬を引っ張られながらも仲間のことを問う。船員から暴力を振るわれている真っ最中であるということを除けば一船の船長らしい姿だ。
「……そうね、話す事は色々あるわ。ゾロも聞いて」



雨の降り頻る中、麦わらの一味達による情報共有が為されている。それを聞きながら、おれはおれで目的に向けた算段を。

（050、いいか）
（……何となくわかるけど、何？）
応答する意識の片割れは、体があれば肩を震わせていただろう声で言葉を返す。
（前に決めたな、死ぬ事がお前の正義だというのなら、……おれからは何も言えないと）
（……うん）
後ろめたさを抱えた肯定。050の生き死にについては、受け入れられないおれと何処までも意志の硬い050で、この数ヶ月間幾度も話し合って決めたことなのだ。……それなのに、あの甘言にふらついてしまった。あの時と同じ、研究所で彼奴の正義を借りてしまった時と同じように。

長く息を吐く。
（さっきは揺らいですまなかった）


050が生きれる道に、心残りがないと言えばそれは全くの嘘になるけれど。優柔不断はもうやめだ、笑える程に似合わない。



（もう間違わねェ、おれはおれ達の正義を果たす！）

[54 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 15:07:34]

コントに冷ややかな目線向けてそうだったり揺さ振りを断ち切る生徒会長好き
年の功ってまさか少し寛容になりたいのか…？？…てめェには無理だ諦めろ

[55 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 15:39:26]

彼奴の正義を借りてしまったって表現良すぎるな大好き
まさしく悪魔の囁きだったけどあの時はあの理論に縋らないと本当に精神ぶっ壊れてた可能性もあるから…ちょっと読み返したくなってきた

[56 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 17:49:39]

ルッチがヒョウ太の殺人を『正義』だって言ったのもヒョウ太を弟と認めたのも最悪で最高だったけどヒョウ太がそれを受け入れちゃったのも地獄で大好きだったんだよな
ルッチとヒョウ太(050)はもう決別固定ルートに入ったんやろか…予測がつかなくて読んでてめちゃくちゃ楽しい

[57 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 18:04:29]

自身の信念が折れて誰かに従う姿なんざ天地一変級に似合わないからな…歴戦練磨の相手でも天性のセンスで一矢を報いてやれ

[58 二次元好きの匿名さん 23/06/10(土) 22:32:08]

050とルッチの絆が良きすぎる

[59 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 00:31:19]

ヒョウ太としても自分と半年以上も議論しても意見が変わらず秩序寄りで時には恐れず発破を掛けてくれて元の世界の話もまともに聞く相手で嘘も通用しないのだし気に入るだろうな

描写的に変装してない状態でヒョウ太の演技している生徒会長思い浮かべて鳥肌立ったが外見的に原作と学園で更に対比が極まり出して楽しくなる

[60 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 02:41:36]

「──お前ら世界政府の中枢にケンカでも売る気か！！」
パウリーの大声に、意識を現実へと移す。麦わら達はアクア・ラグナの脅威を知って尚ニコ・ロビンの奪還を諦めていないらしい。

「そうだぞお前ら！もうやめとけ！！」
「アクア・ラグナで朝まで船は出せねェ、追いかけても殺されちまう！！」
「お前らこそ助かる可能性0だぞ！」
その場に集まった人々から、心配から来る野次が飛ぶ。それは何処までも正論である、が。

あの男に正論が届くとは思えない。


「じゃあ船は奪っていく！！」

握り拳の醸す覇気を視覚化するかの如く、背後で波が跳ねた。


「仲間が待ってんだ！！邪魔すんなァ！！！」


一切聞き入れる様子のない麦わらも、その一味もやはりイカレている。
……だが、その覚悟は好都合だ。

[61 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 02:49:26]

「いいぜ、相手になってやる」
「パウリーさんっ！！」
しゅる、と袖口から縄を引っ張り出すパウリー。既に体は痛々しくも傷だらけなのだから戦う気概など見せてくれるなと思う。それに応じるように海賊達は武器を構える。一触即発の空気、介入を心に決めて。



「まちなおめェらァ！！」

雷鳴のような一喝に、全員の視線がそちらへと向かう。酒に呑まれて顔の赤らんだ老人が、堂々と立っていた。



「死ぬ覚悟があるんなら……ついてきな」
くるりと体を反転させる。顔だけを麦わらの船長に向けて、決心の程を問うように。



「出してやるよ、『海列車』」

[62 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 03:19:18]

ゴミ処理場の裏、レンガ造りの倉庫。No.2と刻印されたアーチ状の扉を開けば、下へと向かう階段があった。
「この倉庫は八年は放置されてる。海列車に至っちゃ十二年以上手つかずら、もう動かねェかも知れねェな」
「おい、それじゃ困るぞ！」
んががが、と濁声で笑う老人に、トナカイと共に駆け下りた麦わらが抗議の声を上げる。

土埃を上げながら先へと走る麦わらに呆れながら、手の中の鍵をちゃらりと回して老人はゆるりと歩く。
「そんなに急いだって鍵がなきゃ通れねェぞ……ん？何ら開いてるねェ」
その言葉に通路端にある扉を見れば、確かに少しの隙間が開いている。


「うおー！！あった！！かっこいいぞォーー！！」
「すげェ〜〜！！」

麦わらの手によって完全に開いた扉から見えたソレ。上げられた歓声に頷ける程の船が、そこに鎮座していた。


「言っとくけどまともなモンじゃねェよ！こいつの名は『ロケットマン』、とても客など乗せられねェ、暴走海列車ら」

暴走、などと。随分と不穏なその響きを聞いているのかいないのか、麦わらとトナカイはキラキラとその目を星に瞬かせている。

[63 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 03:26:09]

きょろり見慣れない武骨な海列車を観察していると、不意にぱたん、と車体から音が鳴った。直ぐに足音をかつかつ鳴らして降りてくるその姿は知ったもの。

「あれ！？アイスのおっさん！」
「麦わら……よく無事だったな、海賊娘の言った通りだ。……それにヒョウ太も。よく、生きて戻ってきた」
「……社長こそ。元気、とは言えないかもだけど。無事でよかったです」
目許を緩めて名前を呼ばれ、噛み締めるように返事を返す。……何故か、麦わらが驚いたように振り向いた。

「っあー！お前着いて来てたのか！？いつから！？」
「……今更ァ！？ずっといたよ、さっきから！」


こっちが驚いた。暗黙の了解的に了承されていると思っていたのだが、そも気付かれていなかったとは。

[64 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 03:45:53]

>>59

そんなことないだろって落書きしたけど　うん　そんなことあるわ　こわい

清書してないけど共有させてほしい

[65 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 10:23:26]

>>64

助かる…絵上手いしやはり怖い…ﾎﾟﾛｯ

お前はやはり凶悪な笑みや歪んだ笑み、愉快げな哄笑、微笑あたりが似合う奴なんだよなジャンブラ君と気持ちの共有が出来る素晴らしい絵

ルッチって何を参考にしたんだろうな…テレビ、劇場、路上、学校とか参考になりそうな気弱な奴山ほどいそう 本人的には（…これだ！これで正義執行がしやすくなる、フフ）何だろうが周囲の衝撃を考えやがれ

[66 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 13:17:54]

「ここまで気付かれてなかったって何ィ〜……？ホントに誰もぼくのこと認識してなかったの？」
「おう、全然！」
「堂々と言うことじゃないと思うんだけど！君らは警戒心持ちなよもっと！」
口には出ていないが緑頭とトナカイも小さく目を見開いている。これはおれが自然と溶け込めていたと見るべきか、それともこの一味が気にしなさすぎなのか。

後ろの小さな騒ぎを置いて木箱に座った社長へと車掌が声を掛ける。
「命はあったようらねアイスバーグ、おめーここれ何してんらい？」
「ここにいるって事は、あんたと同じ事を考えたのさ。……バカは放っとけねェもんだ」
短いやり取りから気安い仲の垣間見える二人がからからと笑い合う。そういえば、仕事上の付き合いだけではなく飲み仲間だと言っていたような、とふと思い出した。


「使え、整備は済んだ……水も石炭も積んで、今蒸気を溜めてる」
がちゃん、と工具の入っているのであろうバッグを床へ降ろし、社長は麦わらへと望む言葉を投げた。この中で一番重体だというのに、1人でそれ程の重労働を……大概超人だ。

[67 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 14:18:12]

「おっさん準備しててくれたのかー！」
能天気に両腕を上げて喜ぶ麦わらに呆れたのか、はたまた傷が痛むのか。煤に塗れた社長は一つ溜め息を吐く。

「喜ぶのは生きてられてからにしろ、このロケットマンはパッフィング・トム完成以前の失敗作だ。どう調整しても蒸気機関がスピードを抑えられず暴走するんだ、命の保障などできねェ」
「ああ！！ありがとうアイスのおっさん！！！」
……話を聞いていないのか？いや、聞いた上での感謝だろう。お気楽な顔をしながら船員ごと自分の命を懸ける男の後ろへと目を細めながら続く。



「ちょっと待て」
「どわっ」

首根っこを掴まれた。見上げれば、眉間に皺を刻んだ海賊狩りがすぐそこに。
「なァにサラッと乗ろうとしてんだてめェは！」
「えェ〜〜ダメ？いいじゃん1人増えるくらいさァ」
お願い、と手を合わせて頼んでみるが旗色は悪い。まァ気持ちは分かるが、ここで止められたら何の為にここまで着いてきたのか分からない。

[68 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 14:39:55]

緑頭は短く息を吐いて、おれの少し浮いた体を降ろす。先程の警戒心の無さに戻って欲しいところだ。
「仲間、奪還したいんでしょ？それなりの戦力にはなるよ、ぼくは」
「お前が強ェことはさっき十分知れたがな、……あの時。全く動けねェでぶっ飛ばされたことを忘れたのか？」
「……あはは、痛いところ突いてくるじゃ〜ん！」
言外に、足手まといを連れていく気は無いと。事実でしかないそれにはぐうの音も出ない。
おどけたように肩を竦め、──『服部ヒョウ太』としての顔を消し、意識しての高い声も元のものに戻す。


「確かに、さっきは無様を晒したがな……覚悟は決めた、今のおれなら連れて行ってくれりゃあ役に立つと思うが」

一瞬の切り替えにぴくり、海賊狩りの眉が動く。だがその動揺を声にすることはない。

代わりに、問いかけを。
「覚悟ってのは、死ぬ覚悟か？」
『死』と。その言葉に反応したのであろう社長のそわついた身動ぎを感じ取る。貧血でふらついていたはずの麦わらの視線は、いつの間にやら真剣味を帯びてこちらを向いていた。

[69 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 14:46:14]

「死に場所を探してるってんなら……」
「いいや」


他を当たれとでも言いたかったのだろうが、途中で遮り返すのは当然否定。
そっちは既に決めたことであるし、死ぬ覚悟なんざしたところで強くなるはずもない。

決意したのは全くの別所。



生徒会長として、『ロブ・ルッチ』としてのおれで。
にぃ、と口の端を歪めて持ち上げる。


「あのクソトンチキ腹話術師の元自称兄を、一発、二発……いや、五十発殴るまでは、死なねェ覚悟を」

[70 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 14:58:44]

原作オマージュ好き 覚悟の足りない足手纏いを真っ先に静止するゾロもやり取りをじっと静観するルフィもおちょくって自分の上を行く相手に何十倍にして返したがるルッチもらしくて良い

[71 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 15:23:05]

んぴ学ルッチも世界線が違うだけでちゃんとロブ・ルッチであったことを思い出したわ

[72 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 17:40:34]

「よし、乗れヒョウ太！ナミが来たらすぐ出発するぞ！」
「ルフィ」
列車へと乗り込む階段にがくりと膝を付きながらも真っ直ぐに顔を上げて、険しさを含んだ丸い目が視線を合わせてくる。

「お前がブン殴りてェのはハトの奴だろ？なら一緒に行こう！おれもアイツを倒さなきゃなんねェ！！」
「ああ、助かる。……今回は利害の一致での利用じゃあない。お前達の目的にも、全面的に協力させてもらおう」

どこまでも一直線な目の前の男は、気に入らないが嫌いじゃない。掛け値なし、偽りのない本心を返しながら差し出された手を握った。

[73 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 18:07:52]

「ごめん、遅くなった！！」
ダダダッと勢い良く出入口から入ってきたのは、途中からいつの間にか離脱していたオレンジ髪と大荷物を引き摺る車掌の二人。

両手に抱えきれない程に中身の詰まった袋を荷台から降ろす彼女に麦わらは怒りながら指を差すが、怒鳴られている当人は何処吹く風。
「ナミ！お前どこ行ってたんだ！時間がねェつったの誰だよ！！その荷物何だ！？」
「肉とお酒」
「文句言ってごめんなさい！！」
言うが早いか中身へ飛びつく麦わらと、ついでに海賊狩り。扱い慣れの一端を見た。



「麦わらァッ！！！」
突然上げられた大声の元に顔をむければ、入り口に数人の影がある。見覚えのある、血さえ流したボロボロの立ち姿。……奴らは確かに強くはないが、一体何がどうしてそんな怪我を。
「あいつら……」
「フランキー一家！」
この忙しい時に、と海賊狩りが武器を構える。それを意に介さずに、片ゴーグルの男が息を吸い込んだ。


「頼む！！おれ達も連れてってくれェ！！！」

息を切らした慟哭が地下に響く。

「エニエス・ロビーへ行くってガレーラの奴らに聞いた！！フランキーのアニキが政府に連行されちまって、追い掛けてェけど……おれ達だけじゃアクア・ラグナを越えられねェ！！！」
泣き濡れてぐしゃぐしゃになったその顔には、プライドの欠片もなく。けれど確かな決意があった。

[74 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 18:41:09]

「冗談じゃないわ！あんた達が今まで私達に何をしたか分かってんの！？」
「……分がっでる……！！恥を忍んで頼んでる！！アニキを助けてェんだ！！！」
ぼた、ぼつと液体の溢れる音。それに麦わら帽子はこくりと頷いて、列車に乗り込む階段に足を掛けた。

「乗れ！」
「！？」
はっ、と息を飲む音はオレンジ髪から、そしてフランキー一家から。

「急げ！！！」
一拍置いて、歓声が上がった。

「ちょっとルフィ！！」
「ま、いいよ」
仲間の咎めるような呼び掛けに、麦わらはにししと笑う。二億ベリーを取られかけた時からまた更にいざこざでもあったのだろうが、その因縁をあっさり放り投げた器の広さに感心する。

「すまねェっ！！恩にきる！！！」
土下座の体制からがつんと頭を床に打ち付け、片ゴーグルは感極まったように叫んだ。


早く乗れと促されてもフランキー一家は海列車へ乗り込む素振りは見えない。なんでもキングブルで海へと飛び出すらしく、車両の後ろに掴まらせてくれと。……なんにせよ、話は着いた。

[75 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 18:54:01]

乗り込む直前、背後から声が掛る。
「ヒョウ太」
「はい」
振り向けば、険しい顔に心配と、それを払う笑みを浮かべたひと。

「約束だ。……生きて、帰ってこい」
「……はい、必ず。アイスバーグ社長」
高い声音ではなく、本来の声で約束を言紡ぐ。……破れない誓いが一つ、胸へと収まった。




石レンガ造りの倉庫の中、蒸気の昂った音が籠る。波に揺れる機関車がガタリとその身体を震わせた。


「さァ海賊共、振り落とされんじゃらいよ！ウォーターセブン発、エニエス・ロビー行き！暴走海列車『ロケットマン』！！」


威勢のいい車掌の号令と断続的な汽笛の噴出と共に、水を掻き分け鋼鉄の船は進む。

「よォし！出航！！」
車体の上に跨った船長の宣誓に合わせるようにして、特段長い汽笛が叫んだ。


「行くぞォ！！全部、奪い返しに！！！」

[76 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 18:54:29]

chapter.12　今宵我ら星を奪う

[77 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 20:46:11]

ちょっと嫌な事が思い浮かんじゃった
……学園世界の方にはヤンデレマッドサイエンティストいないよね？

[78 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 21:38:44]

>>77

多分いるぞ　カッスン海賊団も多分いるぞ他校とかに

狂わされてなきゃただの明るいインテリだと思うので無害　でも服部ヒョウ太が目の前に現れたらちょっと分からんね

[79 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 21:39:38]

服部ヒョウ太くん逃げて……

[80 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 21:46:05]

いや怖……………………
学園時空ナイズされて緩くなった一般通過無害インテリであることを祈ろう　祈るしかない

[81 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 22:21:57]

そんなの目撃したら光の速さで証拠捏造してでも未遂のまま成りかけマッド野郎を沈めようと全力を注ぎそう それを見た周囲が（正しかったかもしれねェがあいつ、何であんな容赦皆無の必死の形相で…？）と少し困惑しそうだし収束後には本人もしばらく演じる事を脳裏に浮かんで気持ち悪くなって躊躇いそう

原作・学園軸両方共々（（気に入らねェがボスの器…））してるの好き

[82 ◆BtOeeshqkE 23/06/11(日) 22:28:03]

シャアナさんのこと好きねみんな
キャラデザ出しとこ　満足科学者に引き摺られて某満足さんとカラーリング一緒になった

[83 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 22:28:44]

やだ顔がいい……けど目よ

[84 二次元好きの匿名さん 23/06/11(日) 22:40:26]

目がガンギマリや……美人だけど

[85 二次元好きの匿名さん 23/06/12(月) 00:11:09]

気が良くてお人好しな人だったんだろうが一つの出会いで全てのネジがズレてしまった顔

同一とはいえ別人だから当たり前だが手酷く裏切られて立ち去られたのと戻ってくる事を約束して快く送り出した対比でアイスバーグさんの事を思うと良かったな…となる、生徒会長と050は知らぬ間にガレーラ勢の心情を上向かせているの好き

[86 二次元好きの匿名さん 23/06/12(月) 10:30:22]

ヒョウ太はエニエスロビーでどう立ち回れるのか期待

[87 二次元好きの匿名さん 23/06/12(月) 21:03:04]

ほしゅ

[88 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 00:37:46]

エニエスロビーで生徒会メンツに会うんだよ大丈夫かな
少なからずダメージ入りそうだけど
まあ大丈夫かルッチだもんな割り切るよな

[89 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 00:51:55]

もう迷わないと覚悟バチ決めした生徒会長だからこっちの世界の幼馴染とエニエスロビーでエンカウントしても動揺はしないと思うけどそれはそうとして生徒会長とCPジャブラが邂逅したらどんな化学反応が起こるか楽しみ
それと生徒会長の世界じゃエニエスロビー…焼肉屋だったんだよね　単なる焼肉屋がこっちじゃ司法の島かぁ

[90 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 02:49:10]

生き写しの馴染みが殺意キマッているのに対して（ほう…）となりつつワクワクしながら戦って因縁のある自分をタコ殴り目標目指して突き進みそう
留守番組がある程度の経緯聞いた時は4人共（……？？？）となり実際に対面した時は本当に居ると驚く、フェイントでヒョウ太ムーブされた日には特にジャブラが拒絶反応でワ…ワ…となるんだ

[91 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 09:31:57]

昨日は完全に寝落ちしてた！すまねェ！

エニエスロビー入る前に色々決めとこう

ヒョウ太の疲労度

dice1d100=71 (71)

ヒョウ太と手合わせしてたルッチの道力向上してるか

1.原作通り

2.原作より強くなってる(4000+dice1d1000=)

dice1d2=1 (1)

クローンについての情報共有

1.ルッチのクローンが造られていて、ガレーラ側に付いていること

2.+道力がカク以上なこと

3.+寿命があと一ヶ月ないこと

4.特に何も

dice1d4=3 (3)

その情報は誰まで知ってる？

1.長官だけ

2.CP9全員

dice1d2=1 (1)

[92 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 09:34:32]

他のCP9はクローンがいること自体は知ってる？

1.知ってる

2.知らない

dice1d2=2 (2)

[93 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 09:37:49]

ルッチお前居残り組に知らせてないのに弟(他称)連れて帰るつもりだったのか……

[94 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 09:45:17]

長官と情報共有自体は出来ているのに何故そんな重要事項をみんな知らないのか

1.スパンダムが意図的に知らせていない

2.スパンダムが失念していて伝えていない

3.居残り組が長官の話を聞いていなかった

dice1d3=3 (3)

[95 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 10:35:17]

ダメだこいつら…！

[96 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 13:10:06]

ヒョウ太結構疲れてるな…（長距離ぶん投げ海墜落溺れ岩場叩きつけ）良く考えたら当然だったわ ルッチ原作より強くなる可能性あったの草 流石にルフィ勝てなくなるから止めろ
クローンの全情報について居残り組知らないのただの自業自得じゃねェか！なら対面時の衝撃度凄いことになるな

[97 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 15:36:58]

舐められている長官に可哀想な現在…
敵対抗の緊急時故に珍しくあのルッチが"全面的な協力"を確約してくれたから生徒会長開講の六式簡易的解説来るかと心待ちにしていたが状況的にどうなんだろうか

[98 二次元好きの匿名さん 23/06/13(火) 20:11:20]

長官の話聞いてやれよ居残り組

[99 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 21:11:53]

『運転室より緊急連絡！！これから線路を掴むと急激に速度が上がるよ！！軽傷で済むようにしっかりしがみついてな！！』
「とりあえず怪我はするんだ……」

フランキー一家がロケットマンに連結砲を撃ち出してすぐ後。スピーカーからきぃん、と車内アナウンスが響く。ジェットコースターのような勢いのままに水路から思い切り海へと飛び出して、独特な浮遊感と共に前へ前へと走る海列車がざりざりと音を立て始めた。

ガチィッ！！と線路と車輪の噛み合う音が響いた瞬間、止まっても居ないのにがくん、慣性が働いて体が傾く。
「うおォッ！？」
「きゃあっ！！」


「うおあああああぁぁ〜っ！！！」
……車内の声をかき消すほどの麦わらの悲鳴が、車体の上から聞こえた。流石にここで落ちたりしないよな？勝手に吹き飛んだらただのアホだぞ。

[100 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 21:27:20]

「はー、死ぬかと思った……」
「当たり前らよ全く！だから言ったろ、吹っ飛ばされるって！！」
何人かがぐるぐると目を回す列車の中、くたびれた声にお叱りが飛ぶ。結局麦わらは吹き飛ばされたらしい、ついでに車掌の孫とそのペットも。何故着いてきてしまったのか。運良く後ろに張っていたフランキー一家が受け止めたらしいが、それが無ければ出鼻をくじかれるどころの話ではなかった。


「いやいやびびった！！！」
「腰うった……」
「ちょっと待て」
タイルストンとルルの声の後、胡座をかいて座る海賊狩りが腕を組んで眉を顰める。……？タイルストンと、ルル？


「この車両におかしな奴らがいるぞ」
「「おいそりゃ誰だ」」
「お前らだよ！！」
「おめェもだろ！！！」
突っ込むパウリーへ突っ込み返す緑頭。麦わら達に対して軽率にコント集団と言えなくなりそうな漫才を繰り広げる顔ぶれは、ここにいるはずのない者たち。

海列車には、先程までは確かにいなかったはずの職長3人組がそこにいた。

[101 ◆BtOeeshqkE 23/06/13(火) 23:40:24]

「おれも一緒に行くことにした！お前らの仲間を連れ去った敵は、アイスバーグさんの命を狙った犯人でもあるんだ。……それに、あいつらには言ってやりたいことが沢山あるからな……！」
聞いたこともないようなドスの効いた声でパウリーがそう話す。事情を知っている其奴はともかく後の2人は何故、と思ったが、なんでも社長の敵を討つ為パウリーにくっついて炭水車に隠れていたのだと。

「更に、その敵ってのは当然フランキーのアニキを連れ去った奴らでもある！」
「そうだわいな！あたしらそいつが誰なのかもはっきりと知ってるんだわいな！！」
「やいガレーラ！あんたらアニキに何かあったらどう責任取るんだわいな！！」
「黙れ！一番辛いのはアイスバーグさんだ！！」
犯人の顔を見たというフランキー一家の姉妹が騒ぎ立て、それにパウリーが怒鳴る。襲撃犯がガレーラの職長達であったと知っているからか、醸し出される空気はとても良いとは言えない。

それらの諍いに呼応するようにして、タイルストンが雄叫びを挙げる。
「うおおお！お前ら何をごちゃごちゃと！パウリー！！おれ達にまず説明しろ、どうなってんだ！！」
「そうだぜ、パウリー。知ってんだろ？……真犯人。お前の口から言ってみな。おれ達もそうそうニブくねェ……大方の検討はついてる」
別に驚きゃしねェ、と。隣の大男とは対照的に、真実を知る同僚へと静かに問い掛けるルル。その検討とやらが合っているかは知らないが……普段は抜けた人間ではあるが緊急時となると冴える奴らだ、肌感で察するところもあるだろう。


「……まァ、急に意味なく姿を消せば察しもつくか」

[102 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 00:02:48]

「じゃあはっきり言う。仮面の奴らの正体は……ルッチ、カク、カリファ！それに酒場のブルーノ。……あの4人が政府の諜報部員だったんだ。あいつらが、アイスバーグさんを殺そうとした……！」

苦虫のように葉巻の煙を噛み潰し、パウリーは事実確認とばかりに同僚へと裏切りを伝える。


途端、神妙だった顔のパーツが声もなくそれぞれ限界までかっぴらかれたことによって、2人が何も察していないことを察した。……お前ら！


「想像だにしてなかったのか！！」
「し、しかしあいつらは里帰りしたって！」
「するかァこの非常時に！！一体誰だと思ってたんだよ！？」
「裏町のマイケルとホイケル？」
「そうそう」
「誰だよ！！！」
汗を飛ばしながらクソボケ2人が頓珍漢な名前を挙げているのを聞きながら、こめかみを押さえた。
……お前ら、元から全く分かってなかったんだな？それなりに高く買ってたおれがバカみてェじゃねェかこのクソ天然共が。

[103 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 00:18:57]

「だがルッチも裏切り者なのか！？そこにヒョウ太がいるのに！？」
こちらを指差して投げられたその疑問に、パウリーの視線がさまよった。まァおれの存在は事態を無駄にややこしくする一端となるだろう。
「それにゃあ……色々事情があるんだよ、後で話す」
「？おう」


「じゃあ、まー……！」
肉を食い終わり、腹一杯になったと立ち上がる男が話を強制的に中断させた。
「フランキー一家ともガレーラの船大工とも街じゃゴタゴタあったけど、この先はここにいる全員の敵は同じだ！」
麦わらは車内全体を見渡して、覇気すら感じるような声音で演説紛いを行う。

「これから戦う中で一番強ェのは特にあのハトの奴だ！！あいつは必ず、おれとヒョウ太でぶっ飛ばす！！」

[104 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 00:34:36]

アクア・ラグナが迫り、皆が顔を強ばらせる中。表情をびくとも変えずにあくまで冷静に、麦わらがガレーラとフランキー一家のいる中心点へと腕を差し出す。

「せっかく同じ方向向いてるもんがバラバラに戦っちゃ意味がねェ」
その言葉に金髪と片目ゴーグルが肯定の頷きを返す。がしりと、三角形に腕が組まれた。

「いいか、おれ達は同志だ！！先に出た海列車にはおれ達の仲間も乗り込んでる、戦力はまだ上がる！！」

どしゃりどしゃりと雨打つ車外から、士気を高めるかの如くキングブル達の嘶きが響く。


「大波なんかにやられんな！！全員目的を果たすんだ！！！行くぞォォォ！！！」

海賊船長の宣誓に合わせて上がる雄叫びと同時に、ごおお、と大自然の唸り声がうねる。それは波、それは壁。まずアクア・ラグナという天災を片付けなければ何も成すことは出来やしない。

「んががが！！さーおめェら、この波何とかしてみせなァ！！」

[105 二次元好きの匿名さん 23/06/14(水) 00:58:11]

天然な職長2人が天然な奴に高くかってやっていたのにバカヤロウ…！されてるの好き
ルッチ（ヒョウ太切り替え可能）お前船（列車）に乗れの場面見たかったから助かる 振り回されんだろうな…自分でも振り回すだろうが

[106 二次元好きの匿名さん 23/06/14(水) 12:05:08]

ほしゅ

[107 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 20:32:29]

ヒョウ太は列車上に

1.上がる

2.上がらない

dice1d2=2 (2)

[108 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 21:07:25]

砲撃の音が響く直下、長椅子を占領して横になる。麦わらと海賊狩りがこの状況で冷静な以上、別におれが出なくともアクア・ラグナはどうにかなるのだろう。それならば戦闘に入る前に、少しでも一旦休憩をとりたい。情けない限りだが、随分と疲れてしまった。

『ナミさんナミさん、聞こえるか！』
「うん！サンジ君ね？」
瞼を下ろした傍で、電伝虫からの声が聞こえる。麦わらの仲間の一人がパッフィング・トムへと乗り込んでいるというのは大きなアドバンテージだろう。

『こちら、ちょっと……マズイ事になってきた』
マズイ事。隠密に失敗したとか、その辺りだろうか。潜り込んでいる奴の強さは知らないが、単独行動で存在を知られたのならば危険にも程がある。

そう考えながら聞き耳を立てていれば、わたわたとした声、呆れたような声が受話器の遠くから割り込んできた。
『……アホ2人のせいで』
「あ、アホ？」
あまりにも緊張感のない間の抜けたBGMと台詞に、無駄な心配だったかと肩の力を抜いた。

[109 ◆BtOeeshqkE 23/06/14(水) 21:33:11]

「ねえ、サンジ君！今からロビンの行動の理由と私達の今の状況を全て話すから、よく聞いて！！」

──今になって高波に慌てだした子どもと小動物が駆け回る中、オレンジ髪の口から『ニコ・ロビン』の離反の訳が語られる。あれだけすげなく断られていたのに何故、というのは疑問として片隅にあったが、……仲間の為に自らの身を政府に差し出してとは、道理でこれ程必死になるわけだ。麦わら共が船員の自己犠牲を良しとしないことなど少し見ていれば分かることだ。


「……」
ふい、と。
何かの予感で目を開ける。



瞬間、ドォォォン！！！！と衝撃すら纏うような轟音が響いて、がたたんっ、と。線路を掴んだままだというのに車体が突然傾いた。

わあきゃあと悲鳴をあげる車内の女子どもに、長椅子に座ったまま濁声でんがががと笑う老人。それらをかき消すかの如く、列車の上から歓声が聞こえる。


「アクア・ラグナを抜けたァ〜〜〜ッ！！！」


見立て通り、無事済んだようだ。

[110 二次元好きの匿名さん 23/06/15(木) 00:23:52]

仮眠取りつつ聞き耳を欠かさない生徒会長
今は椅子占領して寝とけ…これから動きっぱなしになるからな

[111 二次元好きの匿名さん 23/06/15(木) 01:01:27]

疲労度71だから横になってぐっすり寝てな生徒会長…
それはそうとして聞き耳立てられるしまだ耳の方は大丈夫だな…！良かった！

にしてもルルやタイルストンや一味のバカっぷりにめちゃくちゃ呆れてるヒョウ太でしか得られない栄養素がある
そしてちゃんとルフィがルッチのことをヒョウ太と一緒に倒す！って言っててSUKI
乗車前のヒョウ太の覚悟もあるが屋敷でのルッチとヒョウ太のやり取りも聞いてたらルフィなりに察してるところもあるんだろうなとか思っちまう

[112 二次元好きの匿名さん 23/06/15(木) 01:28:28]

今のうちに疲れを癒せよヒョウ太！とは思うがめちゃくちゃ騒がしい列車内で寝れる？大丈夫か？　エニエスロビー到着したら中々ハードな展開になりそうだから…

[113 二次元好きの匿名さん 23/06/15(木) 09:10:33]

確かにヒョウ太休めるの今しかねぇ…………エニエスロビー着いたら怒涛の勢いで幼馴染達と同じ顔した殺し屋集団と関わることになりそうだし……………
生徒会長はゆっくりおやすみ…とはいいつつもその列車ずっとゴタゴタしてるから大丈夫か？疲れないか？

[114 二次元好きの匿名さん 23/06/15(木) 18:43:44]

保守保守

[115 ◆BtOeeshqkE 23/06/15(木) 22:56:56]

口調

1.ルッチモード

2.ヒョウ太モード

dice1d2=2 (2)

[116 ◆BtOeeshqkE 23/06/15(木) 23:14:27]

「ん、ヒョウ太寝てんのか？」

列車上から戻り、おれの頭の横に腰掛けたパウリーが話し掛けてくる。

「……ちょっと目閉じてるだけ。10分、いや5分くらいでいいから休ませて」

「おう、あーそりゃいいけど……説明とか、どうする？」

重い瞼を持ち上げて顔を覗き込めば、視線の先にあるのは2人の職長。

「ンー……パウリーさんがやっといてよ、話せるって思う範囲でさ」

正直、そろそろ瞼だけではなく意識も落ちそうだ。本社での出来事、海に脱力した状態で溺れたこと、完徹後という一つ一つが常人以上であるはずの体力を容赦なく削り取ってきたのだから。

もぞ、と体の向きを変えて目を閉じれば、思考は急速に闇に落ちていった。

「説明っつっても正直おれも何が何だか……って、マジで寝た、のか……？」

困ったように見下ろせば、寝息も立てずにヒョウ太は寝入っていた。さてどうするか、と取り残されたパウリーは頭を搔いて、再度こちらを向いた同僚の顔を見る。……一体、どこまで話すのがいいのだろう。

1.ヒョウ太がクローンであること

2.＋寿命のこと

3.ルッチが言ってたこと丸ごと全部

dice1d3=2 (2)

[117 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 00:03:43]

「どっから話しゃいいのか……」

言葉を選びながらも脳裏に浮かぶのは忘れようなどあるはずもない、記憶へ刻み付けられた残酷な話。

──『おれ達と一緒に来い、ヒョウ太。……延命治療の手筈は整っている』

『テメェの設計図は政府に送っておいた。……安心しろ050よ、政府にとって有用ならば生かせというお達しだ』

『……その、まま。そのままの意味だ、全部。この体は『ロブ・ルッチ』の体細胞クローンで、……もうじき、寿命で死ぬ』

『……言ったって、どうしようもねェだろ』──

「──そういうこと、らしい。コイツはルッチのクローンで、命だって残り少なくて、……なのに、延命だって断って……」

仲間だと思っていた人間の非人間的なまでの冷徹な声から、諦観と絶望を孕んだ言葉まで、そのままに伝える。真摯に聞いていた2人の顔は次第に歪んでいった。

1.怒り

2.悲しみ

3.自己嫌悪

ルル　dice1d3=3 (3)

タイルストン　dice1d3=1 (1)

[118 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 00:57:35]

「なんだ、それは」


ぽつ、と呟かれた言葉は常時喧しい男の声とは思えない程に微かなもの。

「なんだそれはァ！！！ッなんでったってヒョウ太が、そんなことォ！！！」
控えめだったそれはびりびりと車内の壁が振動するような大声へと変わる。それに含まれているのは──怒り、だろうか。怒号を放つ巨体をルルが殴り、もう片方の手で自分の頭を押さえる。
「ヒョウ太が起きるだろう、叫ぶなら窓に迎え！ああ、しかし、……ちくしょう、あん時もっと踏み込んでいたんなら……！」
タイルストンを窓側へと押すルルの口元からぎり、と歯軋りの音が鳴る。


「あん時って」
「……丁度、一年前。去年のアクア・ラグナの時に、おれの前で弱音を吐いたんだよ。……夢ならもう覚めてくれって言ってたんだ、ヒョウ太は」
その一回だけだ、こいつが弱音を吐いたのは、と。サングラスの奥の目を険しく顰めながら、未だ眠った子どもから視線を逸らさない、逸らせないでいる同僚に合わせて顔を落とす。

おれの前では常に気丈であった子ども、ルルに対してだって、恐らくはその一回だけ、たった一回吐き出しただけで終わってしまった子ども。どうにも耐え難くて、ぎゅうと心臓が痛みを訴えた。

[119 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 05:53:33]

どんなにルッチでも職長達からすれば「こども」なんだよなぁ……………
自分はロブルッチだしここは異世界だし打ち明けるなんてそうそう出来ないしで抱え込む流れになってしまうのは仕方がないけれど職長達からすれば早く打ち明けて頼って欲しかっただろうな… なんていうか全員やるせねぇ…悲しい…

[120 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 08:02:26]

うわぁ……生徒会長の周りも曇っていく……おつらい

[121 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 08:09:34]

やはりダイス神の中に人がいるだろと思うぐらい一致したダイス目 正当な職長たちに非は苦しむほどはないんだ…気難しい生徒会長攻略ゲーとして丁度いい選択をして来たから苦しまなくて良いんだよ

パウリーが全てまでは語らない優しさとタイルストンの身内だと考えていたゆえの無慈悲な事実への行き場がない怒りとルルのガレーラ内では最も内面に踏み入れていた瞬間があったからこその気付いてやれなかった自己嫌悪もみんな好き

[122 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 18:47:43]

ルルの心境思うと辛くなるな

[123 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 20:57:10]

起きるタイミング

1.5分後

2.車両が見える前(回復補正+5)

3.車両を過ぎた後(+10)

4.Tボーン大佐遭遇後(+15)

5.ヨコヅナ騒動後(+20)

6.サンジ達と遭遇後(+25)

dice1d6=4 (4)

疲労回復度

dice1d71=51 (51)

[124 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 20:58:26]

ピタリ賞？

[125 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 21:01:22]

51+15で66回復、疲労度5！ギリギリ残ってますがほとんど完全復活ですかね　これからの戦闘にデバフは掛けなくてよさそう

[126 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 21:36:38]

わあわあと騒がしい中、ぱちと目を開け身を起こす。つきつきと刺すような眼精疲労から全身に纏わりついていた怠さまでもが改善されていることから察するに、どうやら寝ていたのは5分どころでは無さそうだ。
「起きたか、ヒョウ太……」
「うわお通夜状態」
船切りに勝った、などと何やら騒がしい連中を背後にして、職長3人組は沈んだ表情でおれを見ていた。

「パウリーを疑うわけじゃないが、……本当なのか、寿命のこと」
サングラス越しに真摯な光を湛えてそう聞いてくるのに、こくと頷く。
「……その寿命のことっていうのが後少しってのならまァ、ほんとだよ」
「……そうか、そうか。……すまねェ」
ルルの言葉を皮切りにして3人ともが心から申し訳なさそうに頭を下げるものだから、どうにも困ってしまう。コイツらには全く非がない癖して、どうしてそんな表情をしてしまうのか。
「なーんでルルさんが謝るかなあ！この話でいっちばん悪いのはヒトの複製を造った科学者だよ？」
「そうかもしれねェ……でもな、奴らの裏切りだとか、寿命だなんて重いもの。それを一年間も悟ることすら出来ないで、お前だけに背負わせていたことが心苦しくて仕方ねェんだよ、おれ達は」
視線を落としたパウリーが零した懺悔に、思わずはあと溜め息を吐いた。

[127 ◆BtOeeshqkE 23/06/16(金) 22:17:18]

長く息を吐いて、見開いていた瞼をすぅと細め。

「いーい、3人とも！」
「いっづ！」
「あだっ！」
「おおォ！！？」

三度、拳を振り下ろす。
頭を摩って呆けたようにぱちくりと目を瞬かせる三つの並んだ顔へ、腕を組んで叱るように喝を飛ばす。

「タイルストンさんは、いいやタイルストンは直情的で、嘘だって苦手なはずなのに秘密をずっと守り通してくれていた！ルルには、……演技を見抜かれた、いくら焦っていたとはいえこのおれが！そのせいでようやっと、お前らの名前だって呼べるようになって。パウリーはいつだっておれの我儘を通してくれた、それに、さっきこそ命を救われた！」

おれのことを訳ありだからと、子どもだからと、構い倒してきた大人達。鬱陶しいはずのそれにだって、いつの間にか居心地悪くなんて感じなくなっていた。

「ここの3人だけじゃない、ガレーラの職人共は、皆、みんな気のいい奴ばかりで」

あの水の都は脅しの材料や自由を縛っていた鎖なんかじゃない。むしろ、その温もりにおれも050も、幾度支えられたことか。


「それがどれだけおれの助けになってたのかも知らねェで！！勝手に自分を責めてんじゃねェ！！！」

[128 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 22:18:50]

職長たちからしたらそうなるよな
まあふてぶてしいルッチからしたら（…？なぜてめェらが気負ってやがるんだ。元の世界同様お人好しのようだ）と困惑して呆れそうだが善良な大人からすると苦しい所の騒ぎじゃないからな理解してやれ

[129 二次元好きの匿名さん 23/06/16(金) 22:28:35]

自分が我儘だという自覚あるの草
ここまで堂々と情の滲んだ喝を入れられたら職長たちも笑って受け入れるしかねェよなあ？
名前の意味に負けないぐらいの眩さを感じて好き

[130 二次元好きの匿名さん 23/06/17(土) 04:06:18]

このルッチの喝めちゃくちゃ眩し過ぎて目ん玉潰れてしまった　ヒョウ太口調からシームレスに素の口調に移行してるし本当に情が滲み出てるんだなぁ…正当な職長達に感謝しても仕切れないんだなぁ…

冷静に考えたらルッチがパウリーに自分の重要な説明を任すとか本来ならばあり得ない奇跡　感謝です

[131 二次元好きの匿名さん 23/06/17(土) 14:14:28]

やっぱりルッチのヒョウ太モードも大好きなんだよな
カッスン海賊団達と交流あった時特に思ったんだけど050がヒョウ太として人と関わってるのを中から見ることでルッチのルッチとしてのアイデンティティが安定した部分がありそう
ヒョウ太モードも安心して見てられる

[132 二次元好きの匿名さん 23/06/17(土) 14:30:05]

元の世界の幼馴染たちが見たら驚きながらも（（あいつがね…随分とォ〜懐にィ〜〜…珍しいな…珍しいよな））とかヒソヒソと面白がりだしてそれに ｶﾁｰﾝ‼︎ と反応して言い争い始まりそう 傍若無人な奴だけど理不尽や腐敗しきっていない法の下の秩序下で当たり前に表の世界で育ったんだなと思えてくる

[133 二次元好きの匿名さん 23/06/17(土) 22:11:26]

保守っ

[134 二次元好きの匿名さん 23/06/17(土) 22:16:56]

正当な職長達に真っ当に感謝し叱咤してるとこ　原作のルッチと育った世界が違うだけでこんな…としみじみしている
あんなに愛に溢れた台詞言えるのは平穏な世界で真っ当に育てられてきた故だよ…

[135 ◆BtOeeshqkE 23/06/18(日) 00:15:51]

「むしろ誇れよてめェらは。おれの本質は、……認めたくはないが、オリジナルとそう変わらねェ。表層はあっちよりは甘いだろうがな。それを一年程度で絆しやがったことに胸を張れ！」
「胸張れって……」
叩きつけるようにして放った言葉にたじろぐ3人をもう一度、今度はべしりと軽くはたいた。
「おれの覚悟は分かっているはずだ。……ここまで言ってやってもまだ、うじうじとしているつもりか？」


「……いや、悪かったなァヒョウ太！！そこまで言わせちまってな！！」
弾けるような大声が上がる。こちらを向いた顔は、先程のような翳りには包まれてはいない。
「言いたいことは色々あるが、こんなところで迷う事じゃない、か」

期待通りの返答に、ふ、と口許を緩める。これで立ち上がってくれるなら、立ち直ってくれるなら、此奴らは大丈夫なはずだ。

「ならいい。……どうか、おれ達に悔いを残してくれるなよ」

[136 ◆BtOeeshqkE 23/06/18(日) 00:50:48]

なんかはちゃめちゃにスランプハマっちまったような気がする！！しばらくノロノロ更新になると思う！すまねェ！！

[137 二次元好きの匿名さん 23/06/18(日) 01:04:45]

何言ってるんだ！大丈夫だぞスレ主！！！！
毎日心を揺さぶる神展開と神文章を読ませて頂いてたんだ
寧ろ今までが凄かったんじゃ！？！？と思う　毎日めっちゃ更新して頂いてその上無料で読ませて貰ってるのがとんでも激ヤバ事実過ぎる　スーパー文字書き絵書きスレ主人過ぎる　
こちらとしては何を頭下げてるんです！？と言いたい
スレ主のペースでやりたいようにやってください　　スレ主が気楽に楽しくのんびりとやってくれれば自分はそれでいいです…
とにかくスレ主自身の心と意思を一読者としては優先して欲しいぜ…………！！！
そしていつも素敵な物語読ませて頂いてマジのガチでありがとうと言いたい

[138 二次元好きの匿名さん 23/06/18(日) 02:29:21]

>>136

ゆっくりで良いんだぞマジで

いつも感想書き込みとスレ時間確認見に来る度に（何で毎日更新できる…勝てない怖い…ﾎﾟﾛｯ）と思ってたし近頃の展開も魅入ってる

IF展開って面白いよな「もしここに〇〇したら」を考えるのは二次創作の醍醐味だと思うよ 度々見返してるから読めて良かった

言いてェことも言ったしコイツらも少しは分かっただろ…と何となくスッキリしてそうな主人公している生徒会長好き

[139 二次元好きの匿名さん 23/06/18(日) 09:19:48]

>>136

逆にここまで毎日投稿で凄すぎた

ゆっくり休んでください！

[140 二次元好きの匿名さん 23/06/18(日) 18:34:52]

>>136

気長に待ってます！

[141 二次元好きの匿名さん 23/06/18(日) 23:26:54]

朝が怖いので早めに保守

[142 二次元好きの匿名さん 23/06/19(月) 02:01:38]

保守

[143 二次元好きの匿名さん 23/06/19(月) 02:18:52]

保守の間隔そこまで短くなくても良いと思う

人獣化して一気に尻尾も使って全員回収して波が及ばない安全地帯に跳躍してる場面好き 原作でルフィ拘束しているのにも使ってたし便利なんだろうな…人間にはない動物系特有の器官を使う感覚のイメージは湧かないが 一息吐いて引いていくアクアラグナを睨み付けてそうなのも良い

先ほどまで「これは土産だ…（人獣化）ﾆｺﾆｺ」とか嗜虐心剥き出しの裏切り者と同様の姿の奴が突如現れて助けられた時の一同の心境考えると面白い、生徒会長なんすけどね…

[144 二次元好きの匿名さん 23/06/19(月) 10:18:24]

政府の教育がないだけでこうも変わるのか……
んぴ学世界ではグアンハオは小学校なのだろうか、それとも孤児院なのだろうか
なんか言及あったっけ？

[145 二次元好きの匿名さん 23/06/19(月) 12:47:18]

>>144

学園軸だから何でもありと言われたらそれまでなんだが設定あるなら気になるよな…六式の訓練に関しては任意で各個人の自主性を尊重しているみたいな形が自然ではありそう

[146 ◆BtOeeshqkE 23/06/19(月) 22:08:40]

「かえるーーーっ！！！」



「………………はァ？」

[147 ◆BtOeeshqkE 23/06/19(月) 22:19:29]

ざあざあと波を掻き分け直進する車体の下からは、がたたんと線路を叩く音は無くなり。海列車は今や蒸気機関車の形をした船となった。


「うううわああああ！！！カエルお前ェ！！お前のハリ手で脱線しちまったじゃねェか！！」


……あの叫びは『帰る』、ではなく『カエル』だったらしい。屋上を隔ててもくっきり聞こえてくる麦わらの言葉からそう読み取る。
「おい、一体どうなったんだよこの海列車は！」
「ココロばーさん、エニエス・ロビーへは辿り着けるんだろうな！！？」
「うるっへーな、今頑張ってんらが……」
線路から随分と外れたことを憂いて、ぎゃあぎゃあと車内がにわかに喧しくなった。事実、この荒れた海を道筋であった線路なしに渡るとなると難しいことなど誰にだって分かる。自然の脅威ばかりはどれほど強かろうとも相手にするのは厳しいものだ。

「こりゃあ……難破しねェか、この海列車」
「不穏なこと言うなよヒョウ太ァ！！」

[148 二次元好きの匿名さん 23/06/19(月) 23:41:28]

ちょうど更新と同時にアニワンでヨコヅナのシーン見てたからニヤニヤしちまった
あのカオス空間にヒョウ太が居ると考えると気分が良いぜ

[149 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 02:38:58]

ちょっと達観し出してるの好き コイツらと同行していたら想定外が想定内になることばかりだから受け入れていけ まァ何かあったら月歩もあるしな…

[150 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 12:47:57]

"自然の脅威ばかりは"
先ほど（荒波）身をもって経験したからね

[151 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 21:01:04]

線路は何処かにないかと窓から見渡せど、何処までも変わらず続く荒れ狂った大海原が広がるのみ。大時化の深い青が、遭難という心配が現実味を突き付る。

……だと言うのに、機関室へと駆け込んだオレンジ髪は不敵な表情を浮かべている。


「私が乗ってる船を難破なんてさせるわけないじゃない！！私、航海士よ！」
「……そうかい！そりゃ頼もしいね！んががが！！」

堂々と胸を張ってそう宣言する彼女には、その細身からは到底読み取れないはずの頼もしさがあった。





「ココロさん、8時の方角にいい潮流見つけた！」
「よーし一気に行くよっ！！」

[152 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 21:06:30]

1.講義

2.診察

dice1d2=2 (2)

[153 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 21:30:58]

不意にくい、とジャケットの裾を引っ張られる。低い位置からの主張になんだと振り返れば、蹄で器用に布を摘んだタヌ……トナカイがいた。

「あのな……時間はあるみてェだし、お前の体診察してみてもいいか？」

「別に構わんが、……何故？」

つぶらな瞳を半円にして眉尻を下げた小動物に、首を傾げながら頷く。

「だってよ、あの時聞いてた限りじゃ色々悪いんだろ？だったらちゃんと診て、出来れば治したい！おれは医者なんだから！」

腕を伸ばして身振り手振りする姿に、記憶の中の生徒名簿が被る。元の世界では保健委員をしていたがこちらでは医療が本業らしい。

一瞬ちらついた期待は打ち捨てた。設備も何も無い医療行為でどうにかなる体ではないことはもう分かっている。

「そうか。まァ悪いようにはならねェだろうし、頼む」

「おう！」

分かる・共有されること

1.寿命の詳しい詳細

2.薬のこと

3.クローンのバックグラウンド

4.安価

dice1d4=4 (4)

[154 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 21:32:18]

>>155〜>>157

まで安価　選択肢からダイス

共有させたいことでもワンチャン治るとかでもなんでも

[155 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 21:36:28]

「身体の状態の詳しい現状」とか…
もうそろそろ寿命ってんならどこがダメになりつつあるとかはちょっと詳しいこと分かるといいな…
内臓とか黙って悪くなってたりするし

[156 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 21:51:24]

今更感があるけど味覚について良い話が出てくる
最期の時くらいこっちの世界の美味しい物食べて帰ってくれヒョウ太ぁ…

[157 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 21:53:53]

薬ってあの安定剤的なやつだよね？
それならその詳細知りたいかも
ワンチャンこれから使う可能性もあるわけだし

[158 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 21:57:15]

1.身体の状態の詳しい現状

2.味覚についてのいい話

3.安定剤の詳細

dice1d3=2 (2)

[159 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 22:19:23]

お前…とうとう味覚解禁されるのか？
ダイス神がひとつまみの慈悲を見せやがった 生徒会長にとっては損なわれた久しぶりの感覚になるが最初から無かった050には良い事でもあり寿命間際に得てしまう残酷な事かもしれない生きろ

[160 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 23:44:10]

稼働寿命はあと少しという時に…！！！！ああ…
ようやくというか今更というか…まあとにかく味覚に関しての希望が持てそうで本当に本当に良かった　自分は050に食べ物の楽しさを知って欲しいと願っていたので　ぶっちゃけずっと生き続けて欲しいけどという本音は置いといてそれでも味を知ってからあっちに行ってあげて欲しいんだわ…
よかった　よくなってないけどよかった　マジで泣きそう

[161 二次元好きの匿名さん 23/06/20(火) 23:45:50]

てかさりげなくタヌキって言いかけてるの好き　
チョッパーとルッチが並んでるのなんて原作では絶対見れなそうなレアシーンだからありがたい
今後のエッグヘッドでもしかしたら見れるかもしれないが現状激レアシーンだ

[162 ◆BtOeeshqkE 23/06/20(火) 23:59:26]

「──味覚ねェのか、お前」

「ああ、あの時オリジナルが言っていたようにな。……ンな顔する必要はねェ、もう慣れた」

長椅子へと並んで腰掛け、簡易的な問診が行われる。耳のことは……まァ、言わずともいいだろう。少しばかり鼓膜を通る音は籠っているものの、依然問題は無いのだから。

他の症状

1.問題は無し、健康

2.問題あり、言う

3.問題あり、言わない

dice1d3=3 (3)

[163 ◆BtOeeshqkE 23/06/21(水) 00:02:31]

言えやお前ェ！！！

問題って？

1.別の五感に関して

2.体調不良

3.思考能力

dice1d3=1 (1)

問題の度合い

dice1d100=71 (71)

[164 ◆BtOeeshqkE 23/06/21(水) 00:04:07]

味覚と聴覚は今出た通り、じゃあ残り3つ

1.視覚

2.牛角

3.触覚

dice1d3=3 (3)

[165 ◆BtOeeshqkE 23/06/21(水) 00:06:22]

酷ェ誤字した　牛角じゃなくて嗅覚です嗅覚

触覚か……何があるかな

1.感覚の鈍り

2.過敏症

3.痛覚の以上

dice1d3=2 (2)

[167 ◆BtOeeshqkE 23/06/21(水) 00:18:22]

誤字だらけ　寝よう



そして、新たに気付いた異常が一つ。何やら触覚が鋭敏にでもなっているらしく、皮膚に触れるもの全ての刺激がざわりぴりぴりと脊髄まで届いてくるようになったのである。……昨日まではそんなことはなかったのだけれど。こうも刻んで体に違和が現れてくると否が応でも限界を悟ってしまう。

痛みの伝達も過剰になっているとはいえ耐えられない程ではない。今伝えれば戦闘へ参加することを渋られる可能性を考えれば、黙っているというのは当然の帰結であった。


「クローンの……おれの設計図なら、理解こそ出来はしなかったが覚えてはいる。通常の人体とそう変わりはねェと記憶はしているが、照らし合わせたいならメモでも渡そうか」
「設計図」
「……言い方が悪かったか。だが一番的確なのが設計図なものでな」
丸っこいパーツの配置された顔がきゅ、と顰められた。機械のように称することに躊躇いすら思い浮かばなかったのは、あの薄灰色の研究所で思っていたよりも倫理観が歪められでもしてしまったのだろうか。

[168 二次元好きの匿名さん 23/06/21(水) 01:11:01]

あるいはあえて自覚的に自身を突き放した物言いをする事で無意識の本能で自己防衛が働いてるのかもしれない 最初から諦観している患者を相手にするのは辛いなチョッパー…
ルッチ、お前病室行け これだから弱味を見せない猫科能力者はさあ…動物系かつ武術使いに鋭敏過ぎる触覚は酷だな

[169 二次元好きの匿名さん 23/06/21(水) 10:09:34]

突き詰めたら肌感覚で見識色みたいなことできるかもだけど実際は研ぎ澄まされてるんじゃなくて電池切れかけの時計がちょっと早くなってるみたいなもんだからな…先が無い…

[170 二次元好きの匿名さん 23/06/21(水) 14:53:15]

痛みに敏感になるとか先が心配すぎるのだが。

[171 二次元好きの匿名さん 23/06/21(水) 20:22:26]

道力3870まで上りつめたから敵にハンデ（強制）をくれてやるってかコイツ…いくら天才と謳われし男でも自分よりも一回り以上歳上の（カク、カリファ除く）戦闘経験豊富な諜報部員相手に見せられる余裕なんてあるわけねェだ狼牙
味覚ぐらいしか明るい話題がない…ﾎﾟﾛｯ

[172 ◆BtOeeshqkE 23/06/22(木) 00:55:37]

決めるだけ決めとく

残り寿命(日)

dice1d31=15 (15)

味覚の治療法

1.投薬

2.執刀

3.その他

dice1d3=3 (3)

[173 ◆BtOeeshqkE 23/06/22(木) 01:00:49]

安定剤について話した？

1.話した

2.話してない

dice1d2=2 (2)

[174 二次元好きの匿名さん 23/06/22(木) 01:08:25]

徹底的に弱味を見せない男なのはらしいと思うんだが戦闘中にマイナスの形で発覚すると本人だけではなく周囲が困るから共有しろ！戦いたいから教えない？だよな…半月か、まァ数日だけではないのは悪くない（どんぐりの背比べ）

[175 二次元好きの匿名さん 23/06/22(木) 01:23:17]

話せよヒョウ太！！！強がってんのかもしれないけど周りからしたら隠される方が辛いだけだっつーの！！
でもロブルッチって…こういうとこあるよね…………

[176 二次元好きの匿名さん 23/06/22(木) 12:23:51]

保守

[177 二次元好きの匿名さん 23/06/22(木) 18:56:58]

残り15日……
2週間しかない……ってこと？？？！！！

[178 ◆BtOeeshqkE 23/06/22(木) 23:16:16]

トナカイは毛皮に覆われた顔を終始歪めながらも真剣に、ふんふんと青い鼻を揺らして問診込みの検診を終わらせた。

「舌の味蕾自体は問題なさそうだし、亜鉛とかの栄養不足ってわけでもねェ。だから味覚異常は神経伝達に阻害が生じてるんじゃないかな……それか、精神面の影響かのどっちか」
最後を少しだけ言い淀みながらも、小さな医者は診断結果を告げる。
確かに精神疾患を考えないことは無かったが、048曰く050のコレは最初から。感情のなかった当時から継続しているのならばその線は立ち消える。



「……成程、な」
そして。『阻害』と聞いて思い当たることがひとつ。

この体の成長が停止しているのは既知である。そして、原因が意図的な伝達異常であることも。……つまり、そうなった理由として存在している『枷』が五感でも悪さをしているという結論で良いのだろう。

[179 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 00:02:31]

（それってさ、ルッチ）
脳へと響く声と同時にそわと心の底が揺動するの切欠として、意識を目の前から片割れへと傾けた。
（ああ。成長を再開させる方法と同じ。刺激、例えば電撃。どうする050？寿命は縮むことになるらしいが、）


「──っやったあ！！味分かるようになるんだね、おれたち！」
（おま、）
「おわぁっ！？」
ぴょん、と体がおれの意志と関係なく跳ねた。それに驚いた目の前のトナカイもまた地面から浮く。……だから出てくる時は一言くらい掛けてほしいと一体何度言えば。

「うお、一瞬で切り替わりやがった」
「そういえば人格分裂とかって言ってたわね……そういうこと？」
「待ってくれそれはおれ聞いてないぞ！！！」
味覚異常の話の辺りから陰鬱になっていた職長達が弾けるように叫ぶ外野の騒ぎを捨て置いて、思考時間などろくになく決めた050にその意を問う。

（ただでさえ少ない寿命が減るかもってのに、ンな即決していいのか）
「もう今更じゃん！アレだって最近効かなくなってきたんだし、枷も解除したって変わんないでしょ？」
アレ、とは『安定剤』のこと。最近になって聞こえづらくなった耳も、ほんの少しだけ伸びた身長も。固定の効果が薄れてきた何よりの証明である。
（……そう、だな）

[180 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 00:18:32]

「おれは生まれた時から味なんて分かんなかったからまだ、いいけどさ。知ってるお前は苦しんでたから、それがおれは苦しくて」

050は胸に手を当て、おれを諭すように語りかけてくる。

「……それに、言ったじゃん。おれは出来ること、やれること、なんでもやってみたいんだって！」

自分で自分の顔を見ることはできない、けれど。

きっと満面の笑みでそうまで言われてしまえば、おれには止めることなんて出来やしない。

（……まァ、電撃をどう調達するかが問題だがな）

「あ。……考えてなかったわ〜〜……」

外野は『アレ』とやらについて突っ込む？

1.聞く

2.突っ込まない

dice1d2=2 (2)

[181 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 00:37:12]

電撃かぁ…………出せるのなんて学園時空の自称生徒会長ぐらいしか…
あれ？待てよ1人いるな…あの中に電撃出せる人が…

[182 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 01:09:20]

他に色々衝撃な新事実を消化中で突っ込まない優しさ、050の笑顔はルッチのヒョウ太エミュとはまた別で騙すとか含みのない純粋な表情なんだろうな

「もう今更じゃん！」（……そう、だな）
積み重ねがなく最初から死がゴールの050と積み重ねがあり責務も未練も山ほどの生徒会長の差異が見えて好き 少しでも抗いてェのが人の心よな

[183 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 01:29:46]

ヒョウ太が自分の状況をひた隠しにし続けることで正職長らは曇り050の発言により生徒会長ロブルッチは曇り…ってなんだこの悲しみの連鎖は〜〜〜〜〜〜〜っ！！！

[184 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 12:53:49]

ヒョウ太→ルッチよりも前触れなくシームレスに切り替わる050自由で草 人格分裂だと認識されているならどちらが主人格だと思われるんだろうな

[185 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 22:42:34]

そろそろサンジたちと合流するかな

1.合流

2.まだ

dice1d2=1 (1)

[186 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 22:52:13]

ふと窓から微かな光が差し込んで、覗いてみれば裂かれた雲の陽光直下に薄らと島が見えた。そして同時に、先程切り離されたキングブルも。

「ルフィ！！！」
「おォ〜〜〜い！！！サンジ！！と、……誰だアレ！？」
外へと身を乗り出しぶんぶんと両腕を振る麦わらに応えるのは、先んじてパッフィング・トムへと乗り込んでいたらしい金髪と、仮面を付けていても分かる特徴的な長鼻。

「乗り込む気満々みたい！世界政府の"玄関"へ！！」


ようやく全員が揃ったことで士気も上がり、わあわあと声を上げながら各々が武器を構える。



「エニエス・ロビーも視界に捉えた！！全員、決戦の準備を！！！」

[187 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:06:01]

再度列車を線路へと載せ、フランキー一家を背後へ結合させる。途端乗り込んできたのは麦わらの一味達だ。


「狙撃の島の『そげキング』！！？」
「……そう、ウソップ君の親友で、この度キミ達の手助けを託かってここにいる」
赤い布をひらめかせ、包帯の巻かれた腕を組んで仁王立ちをしている長鼻。何故顔を隠しているのかは知らないが、まず間違いなくガレーラで出会った男だ。

「ヒ、ヒーローだ！マントしてるからそうじゃねェかと思ったんだおれは！！」
「そうか！マントしてるからヒーローなのか……！かっこいいなー！！！」

……何を言っているんだ、こいつらは。
仲間だとかそれ以前の問題で分かるほどに杜撰な変装擬きを堂々としている長鼻と、それに思い切り騙されている若干2名へと、その他大勢から冷ややかだったり生暖かかったりする視線が送られた。

[188 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:17:17]

はら、と煙草の匂いが揺れる。

「ロビンちゃん救出の前に、一つ聞いといてくれ」




煙を吐き出す口から語られるのは、海列車での出来事。
一時車両を切り離して逃れられそうになったものの、ブルーノのエアドアでまた攫われたのだ、と。……そして、それ以前にニコ・ロビンには逃げる意志など微塵もなかったことも。
……過去のトラウマに苛まれ、自分たちに身を委ねてくれるかすらも分からずに。奪還を拒んで何がなんでも突き放してくる仲間を取り返すというのは、良い心地などしないだろうが。


「放っといたらロビンは殺されるんだろうが！！死にてェわけねェんだから助けるんだ！！！」


やはり一切の逡巡などなく言い放った麦わらはおれにはどうにも眩しく映って。

堪らずに、瞼を伏せた。

[189 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:23:34]

次スレ立てました

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑪【閲覧注意】｜あにまん掲示板

[190 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:25:49]

>>189

スレ立て乙です!!

[191 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:35:16]

毎度毎度の感想がすっごく嬉しいんだな　あったけえありがてえ

んでもってなんか……感想の語彙と文章力高くね？ってなる　全員物書きだったりする？カクセラピーのサ終とか満足死一般通過天才科学者とか語呂が良すぎて面白すぎるんだな

[192 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:39:47]

スレ立て乙です！
とうとつエニエスロビー編かぁ………ここまで長い道のりだったな…………
と思うけど原作一年前から開始して複雑な心情描写や素晴らし過ぎるドタバタ日常回も盛り込んでエニエスロビー編まで書き続けるっていうスレ主の手腕と脚本と演出と文才とスピードが素晴らし過ぎて毎回脱帽モノです　素晴らしい作品を読ませて頂いて本当にありがとうございます
スレ主様の考えられる世界とヒョウ太が大好きなのでスレ主様のペースでやりたいようにこれからも好き放題やってください！

[193 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:42:44]

ヒョウ太inガレーラ　死ぬほど面白くて感謝の感想をめちゃくちゃ言いたくなっちゃう作品なのでとにかく大感謝です　
次スレも楽しみにしております！

[194 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:45:37]

おつです！生徒会長と050が麦わら一味と絡んでるのを見るだけでもう〜最高でした！生徒会長もルフィワールドに慣れてきてて笑った笑次スレも期待してまーす！

[195 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 01:33:13]

Part10お疲れ様です
生徒会長と050がようやく自分を隠さずに正職長やみんなの前で振る舞ってくれる時が来て嬉しい
原作のロブルッチとは違う生徒会長のロブルッチだからこそ切り拓けた道に感謝です
味覚に関してのポジティブなニュースや学園時空では戦った麦わらの一味との共闘も始まってワクワクで仕方がないがそれはそうとして生徒会長も050も曇らせまくっててお前ェ！となる　
次Partもゆっくり楽しみにしてます！

[196 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 01:40:57]

Part10完走おめでとうございます＆200埋めの感想です

元々ロブルッチがワンピで最最最推しでパート1から楽しみにリアタイで追っかけてました！
このSSを読んで新たなロブルッチの可能性に気が付けたので感謝です……ロブルッチだが現代の倫理観併せ持った年相応生徒会長…カワイイ　カワイイネ　タマニクモッテカワイイネ
でもルッチの大好きな最悪最低要素もしっかりと盛り込んでくれて最初から最後までロブルッチたっぷりのハッピーセット頂いてしまって良いんですかァ！？ってめちゃくちゃ味わってます… ありがとうございます！
あとスレ主の文章やストーリーからふつふつと感じられる"""癖"""が大好きなのでいいぞもっとやれ…となる　最高なんだこの物語！
スランプになってもゆっくり更新でもなんでも大丈夫ですので次パートでもとにかくスレ主様がのびのびと書けるように願っております

[197 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 03:12:41]

埋め埋め

応援してるぜスレ主！！！
上でも言われてるけどロブルッチが主人公でロブルッチが敵とかいう贅沢三昧超豪華ロブルッチ盛り合わせSSが読めて超幸せ
しかも描写が丁寧でかつハイクオリティだから原作の雰囲気のまんまヒョウ太inしても全然違和感が無く脱帽モンだ
ありがとう、そして次Partも期待してる

[198 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 03:20:16]

今スレ完走おめ
ルフィの自身の我を通そうとする眩しさに自身も同様の事をしようとはしているもののそれが十分には叶わない事を聡明な頭で理解しているからこそ思わず目に付いてそうな生徒会長良いな
能力に関しては全面疑う余地も無いがこれから先で「枷」を外した拍子にどのような影響が出るかによって戦闘続行へ支障が出そうなところが気になる…不屈に不敵かつ獰猛な笑みで是非心ゆくまで戦闘に臨んで欲しい

[199 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 04:32:37]

埋め
次スレもめっちゃくちゃ楽しみだ

[200 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 04:33:13]

>>200なら

050とルッチはサンジの美味しいご飯食べれる