- 1二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 20:15:19
今日はお日様を隠す灰色の雲やその雲からしとしとと降り注ぐ雨もなく、梅雨入りしてから、久々に青空の元、お日様が地上を照らしている
。雨の日でも鮮やかに映る、青色や薄紫色などの花を咲かす紫陽花が、今日は日が出ているためか一段とその輝きが増しているようだ。
そんな紫陽花を見に、一組がカタツムリが進むみたいにゆっくりと歩いていた。
女性の方、メジロブライトは頭頂部にウマ娘特有の耳があり、右耳にはミントグリーンのリボンをつけ、髪色は鹿毛で、髪型はふわふわのロングヘアーとその一部分三つ編みをしている。服装はパステルグリーン色のワンピースを着ており、清楚な印象を受ける。
両手にはパステルグリーンと白色の縞々な日傘をさし、その姿は、まるで絵本に出てくるような可愛らしいお嬢様そのものだ。
この時期は雨が多いため日頃は雨傘を持つことが当たり前だが、久々の晴れもあって、ブライトはお気に入りの日傘をさせることと、私と一緒に花を見ながらおしゃべりするのが楽しいのか、日傘をくるくると時折回しながら、とても愛くるしい笑顔をこちらに振りむいてくる。彼女の尻尾も心なしか日頃よりも揺れているような気がする。
二人で紫陽花をじっくり見ようと花に近づいたら、葉っぱの方に小さなアマガエルがちょこんと乗っていることに気づいた。
ブライトはカエルを見つけると、カエルと彼女の服装の色が似ているためか、お揃いですね〜と言いながら楽しげに見つめていた。その様子を見ていた私も自然とそのほのぼのとした雰囲気に当てられてかつい頬が緩んでしまう。
のんびりと二人で紫陽花を鑑賞して楽しみ、その場を後にしようとする。その時、ブライトは私に近づき、彼女が持っている日傘は今までお日様を隠すようにさしていたのが、この刹那の間だけ、まるで周囲の目から私たち二人を隠すように。互いの唇が、ほんの一瞬触れるだけだけど、確かに重なり合った。
その瞬く間の様子を紫陽花たちだけしか知らない。 - 2二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 20:18:36
紫陽花を絡めたお話や傘のギミックを使った話を書きたかったので書きました。
- 3二次元好きの匿名さん23/06/08(木) 20:55:32
梅雨の時期は映画のワンシーンみたいな傘の裏で救われる命がある
ありがとうございます…