- 1二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 00:39:22
「ギムレットは半熟卵苦手なんだ?」
「ああ、ソリッドともリキッドとも言えんカオスの化身はどうにも好きになれん」
そう困り顔でポテトサラダの添え物の茹で卵と睨めっこをするギムレット。破天荒という言葉がウマ娘の形をして走っていると形容できる彼女がたった一個のぷにぷにした食べ物相手に苦戦している姿は意外で面白かった。フォークで茹で卵をぷにぷに突っついて時間を潰すギムレットの姿を見て悪戯心が湧き出した。
「ウオッカなら苦手な物も食べるはずなんだけどなー」
「…!」
ギムレットを慕う後輩の名を出すと茹で卵をぷにぷにする手を止めた。ギムレット自身もウオッカに大いなる期待と特別な感情を向けている。その後輩に茹で卵一つすら食えないという情けない姿を見せるわけにはいかない。おそらく彼女は茹で卵を見つめながら想像で生み出した後輩にドン引きされているだろう。
「ククク…アーッハッハッハッハ!いいだろう!ヘスティアよ!貴様の試練、受けて立とう!!そして刮目せよ!俺が!ワタシが!壁を突き破るその瞬間を!!!」
いつものように高笑いし、神に宣告すると茹で卵にフォークを突き刺し、一気に口の中に運んだ!!
「やわらかーーーーー」
すると先程の荒々しさとは打って変わって語彙も表情もゆるゆるになってしまった…