【創作】ふたりの「スレッタ・マーキュリー」

  • 1二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 18:49:51

    このスレは

    ■スレッタがペイルの強化人士で
    ■さらにオリジナルが登場し
    ■ふたりが出会ってしまう

    という世界です

  • 2二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 18:53:16

    まずはこのストーリーのオリキャラを軽く紹介

    スレッタ・マーキュリー(オリジナル)

    ■身体が弱く家に籠りきりの世間知らずお嬢様
    ■原作スレッタ以上のド天然
    ■学校に憧れている
    ■エラン・ケレス(オリジナル)とペイル4CEOと面識がある
    ■強化人士などのガンダム実験については全く知らない

  • 3二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 18:54:06

    もうひとり

    スレッタ・マーキュリー(強化人士3号)

    ■4号(エラン・ケレス)と同時期に派遣された
    ■4号とは仲がいい
    ■オリジナルとは会ったことがない
    ■オリジナルを悪人だと想像し恨んでいる

  • 4二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 18:55:16

    このレスは削除されています

  • 5二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 19:02:22

    [プロローグ -Side A- スレッタ(オリジナル)]

    あたしの名前はスレッタ・マーキュリー。
    大企業ペイル・テクノロジーズ重役の娘だ。
    それなりに豊かな生活ができている思う。けれど、毎日が憂鬱で仕方がない。その訳は…

    「お嬢様、お薬のお時間です。きちんとお飲みくださいね」
    「ええ、分かっています」

    身体が弱くて家から出られないから。毎日寝て起きてただ広いだけの屋敷で召使いに囲まれ過ごすだけ、それだけの退屈な日々。

  • 6二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 19:04:44

    [プロローグA-2]

    そんなあたしにもささやかな楽しみがある。それは、漫画を読むこと。特に好きなのが学園モノ。
    漫画の中のキャラクター達は授業に部活動に励み、友情をはぐくんで…

    「あたしも行きたいな 学校」

    ページをめくっていると、ふとそんな言葉がため息とともに口をついて出る。
    漫画は楽しい、でもあたしの本当に欲しいものはこれじゃない。物語の中ではない、ホンモノの学校生活。それがあたしの本当に欲しいもの。

    「いつか必ず アスティカシアに」

    ペイル・テクノロジーズも寮を構えるアスティカシア高等専門学園。そこに行くのが今のあたしの夢だ。

  • 7二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 19:21:20

    [プロローグA-3]

    夜、召使い達が近くにいないことを確かめ、こっそりと端末を取り出し通話をかける。

    プルル ピッ「はい」

    すぐに繋がり優しい女性の声が聞こえる。
    あたしは手短に用件を伝える。

    「この前言っていたあたしを学校に連れて行くというお話、本当にできますか」
    「もちろん。お任せください。いつになさいます?こちらはいつでも」
    「…明日、お願いできます? フェンさん」

    実はこれまで何度か無断外出をしたことがある。その時に彼女、フェンに出会った。彼女はあたしの夢を手伝ってくれるという。心が決まったら電話してほしいとこの端末を渡された。少し怪しいと思った。しかし、これを逃したら行く手段はきっとない。どうせ大して面白くない人生なら、これに賭けてみようと思った。

    「かしこまりました。スレッタお嬢様」

    通話を切る。いよいよ明日、あたしの夢が叶う。
    期待と不安に胸を高鳴らせながらあたしは眠りに落ちた。

  • 8二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 19:34:46

    [プロローグ -Side B- スレッタ(強化人士3号)]

    スレッタ・マーキュリー、アスティカシア高等専門学園ペイル寮所属、パイロット科2年

    …というのが私に与えられた役割。本当は「強化人士3号」、ペイルによりガンダム実験のモルモットにされた改造人間。顔も名前も声も戸籍だって偽物。

    「LP-029 スレッタ・マーキュリー
     …ファラクト・レヴェリ 出ます!」

    今日も私はガンダムに乗り、決闘する。

    “WINNER : SULETTA MERCURY”

    そして勝つ。けど、それで私は何も得られない。「スレッタ・マーキュリー」の名のもとに得られたものなんて、私のものじゃないから。

  • 9二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 19:49:41

    [プロローグB-2]

    ...
    「おつかれ 3号」

    私の前に冷えたミネラルウォーターが差し出される。彼はエラン・ケレス…の代わりである強化人士4号。
    今唯一私の心を満たしてくれるのは、同じ境遇にある4号さんだけだ。彼だけが私と苦しみを分かち合える。

    「ありがとうございます 4号さん」

    コップを受け取りお礼を言う。4号さんはみんなからは「氷の君」と呼ばれているけれど、とっても優しい人だ。

    私たち強化人士はガンダム実験のための使い捨て。このささやかな幸せの時もそう遠くない未来には消えていく。そんな先の不安を見ないふりをしながら、2人の時間を過ごすのだ。

    …まさかもっと早く変化が訪れるとは、この時は思っていなかった。

  • 10二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 20:04:46

    コラが上手いですね
    保守

  • 11二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 20:05:28

    >>8で出てきたこの世界でスレッタこと3号ちゃんが乗る機体の設定を


    ガンダムファラクト・レヴェリ

    [GUNDAM PHARACT REVERIE]

    [概要]

    強化人士3号(スレッタ・マーキュリー)用の装備を持つファラクトのバリエーションの1つ

    [装備]

    ☆大型実体剣「アイディル・ケイン」

    ・ビームサーベル 2本

    ・スタン用ガンビット「コラキ」4対8機

    ・足部ビーム砲 2門

    [装備機能・戦法]

    大型実体剣は変形機構付きで、刃を畳むことでビームガンとなる

    刃表面にエネルギーを溜めることで切断性能を上げることが可能


    ビームガンで牽制しつつスタンビットで相手の動きを止め、隙ができた瞬間ファラクトの機動力を活かして一気に接近、実体剣でトドメを刺すスタイルを主とする

  • 12二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 20:07:16

    >>10

    ありがとうございます!

  • 13二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 20:12:35

    この世界だとスレッタと3号はリプリチャイルド?
    プロスペラとペイルが繋がってる…とか?

  • 14二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 20:30:20

    作り込みがすごい

  • 15二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 21:04:54

    [オリジナルへの思い]

    私のオリジナルはどんな人なんだろう。
    4号さんのオリジナル、エラン・ケレスには会ったことがある。私たちを犠牲にすることを何とも思わない嫌な人だった。
    オリジナルのスレッタ・マーキュリーもきっとペイルの非道な行いで甘い汁を吸う悪人に違いない。
    データストームの苦しみが襲うたび、私は会ったこともないオリジナルに恨みの念を募らせるのだ。

  • 16二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 21:16:01

    >>13

    そのあたりの話も(いつになるか分からないけど!)する予定です


    >>14

    ありがとうございます 励みになります

  • 17二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 22:40:30

    みなさん読んでくださりありがとうございます
    スレ主就寝のため続きは明日になります

    スレ主はこれが初めての創作スレとなるので、不慣れな部分が多いと思いますが応援してくださると嬉しいです

  • 18二次元好きの匿名さん23/06/10(土) 22:42:21

    この世界だとプロスペラさんはどうなっているんだ?
    死んでいるのか……鍵はできなかったのか

  • 19二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 01:53:55

    ペイル制服のスレッタのかわいさは異常

  • 20二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 08:32:48

    おはようございますスレ主です

    ちょーっと準備に手間取っているのでお待ちを

  • 21二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 10:00:42

    さて、ここからはこのふたりの「スレッタ・マーキュリー」が出会うお話

    「邂逅」編です

  • 22二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 10:06:24

    [邂逅1]

    「ここがアスティカシア…」

    フェンさんから制服と偽造学生証を受け取りアスティカシアのゲートを抜けた。
    ずっとずっと行きたかった学校に今、あたしは立っている。
    変装もカンペキ!

    「よーし 学校楽しむぞー!」

    あたしは喜びのあまり走り出した。

  • 23二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 10:18:42

    [邂逅2]

    …ところまではよかった。

    「迷いましたー! ここ広すぎです!」

    好奇心で移動しているうちに現在地が分からなくなってしまった。
    せっかくなら寮を見て回ってみたかったのに…これじゃ帰ることもままならない。

    「とりあえず人…誰かに道を聞かないと」

    「あ、あのーちょっとそこの方 少しお尋ねしたいことが」

    あたりを見回すと人影が目に入った。良かった。生徒さんのようだしこれで学校探検ができる!

  • 24二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 11:21:45

    [邂逅3]

    ーーー
    ベンチで4号さんにおすすめされた本を読んでいると声がした。
    声のするほうを見てみると…ずいぶん浮いた格好の少女がいた。

    いや、ドレスの上に学生服を羽織ってサングラス?
    どういう格好なんだろう。

    (でも困ってるみたいだし 助けてあげようか)

    私は本を閉じて立ち上がった。

  • 25二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 12:27:33

    [邂逅4]
    「…という風に学生証にナビゲーション機能がありますから」
    「まあ! ありがとうございます。助かりました~」
    (学生証の使い方知らないなんて変な子…)

    「あの よろしければお名前お伺いしても?」
    「あ はい
     パイロット科2年生 スレッタ・マーキュリーです」

    「スレッタ…? あなたスレッタ・マーキュリーというんですか⁈」
    「え、は、はい そうですけど…」
    「まあ! なんて偶然!」

    そう言うと、少女は妙に大きいサングラスを外して素顔を見せた。

    「あたしもスレッタ・マーキュリーという名前なんです!」
    (…⁈)

  • 26二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 18:06:48

    [邂逅5]

    目の前には私と瓜二つの顔があった。一瞬なにが起きたのか理解できなかったけど、1つの可能性に気付いた。あり得ないと思いたい。しかし、目の前の光景がそれを肯定する。
    ことの重大さに心臓が跳ね上がる。

    (この人 私のオリジナル⁈
     なんで学校に? どうして私の前に?
     私を笑いにきたの?)

    混乱する私の心は彼女の次の一言でさらにかき乱されることになる。

    「顔がそっくりだと思っていたら名前まで一緒なんて!
     とんだ偶然があるものですね~
     あたしのお友達になってくださりませんか?」
    「は…え?」

  • 27二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 18:39:11

    [邂逅6]

    「これも何かの縁ですし、カフェテリアでお茶でもいかが?」
    「だだだダメですっ!!
     そ、そうだペイル寮! 寮の私の部屋に行きましょう!」
    「あら あなたペイルの所属なんですか?
     あたしもペイルの方とは良くして頂いているんですよ
     何から何まで偶然ですねー」
     
    「今迎えを…
    (いや待つ間に誰かに見られても困る! こうなったら)
    これで行きます!」

    共用のスクーターを置き場から引っ張り出し、彼女を乗せて全速力でペイル寮に向かった。

  • 28二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 19:02:35

    [邂逅7]

    スー カチャ
    誰にも見られていないことを確認し部屋をロックする。

    「どうしたんですか?そんなにあわてて」
    「い、いえなんでもないでし…っ」
    「うふふ ホントにあわてんぼうさんですね」

    オリジナルはのんきに笑っている。
    私をからかっているの?それともホントに何も知らない?
    とにかく探らないと。

    「…ところで、あなたはどうしてここ…アス高に来たんですか?」
    「あたし、学校に行ったことがなくて…」

    そういって彼女は経緯を語ってくれた。

  • 29二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 20:34:58

    ...
    「そうなんですね…」
    (この様子だとホントに私のことも強化人士のことも知らないみたいだ。
     うまく誤魔化して穏便に帰ってもらおう…)

    「あたしのことはお話ししましたし、今度はあなたのことを聞かせてくださらない?
     主に学校生活!」
    「は、はい!
     えーとですね、さっきも言ったとおり私はペイル寮所属のパイロット科2年生でして…」

  • 30二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 21:28:00

    [邂逅9]

    彼女にせがまれるまま、私はアスティカシアでの生活を(ガンダムの話は隠して)話した。

    「本当に楽しそうですね~ 学校
     あたしも正式に入学したいです!」
    「ご両親にお願いしてみればいいんじゃないでしょうか」
    「うーん 身体のこともあるしお母さまが許してくださらないでしょうね…」
    「そうですか…それは残念です(良かった 毎日いられたら大変でs

    ビーッビーッ

    「うわあ! 何ですか何ですか⁈」
    「あぁ もう帰りの約束時間になってしまいました
     スレッタ・マーキュリーさん
     今日はありがとうございました!それじゃ!」

  • 31二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 21:28:04

    >>24

    オリスレッタのモデルさん並みの格好が…かわいすぎる!!

  • 32二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 21:29:39

    >>31

    ありがとうございます!

    この設定画を改造して作りました

  • 33二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 21:35:06

    >>31

    あとグエル

  • 34二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 21:38:45

    >>30

    [邂逅10]


    そういって彼女は足早に部屋を出ようとするので慌てて止める。


    「ちょちょ、ちょっと待ってください落ち着いて!」

    「でも時間が」

    「…あなた ここからひとりで帰れますか?」

    「…案内よろしくお願いいたします。スレッタさん」


    ...

    「楽しかったです さようなら!」

    「は、はい さようなら~」


    出口まで案内し、船の発着場へ向かう彼女を見送った。


    (ホントに何だったんだ…)


    困惑しつつ私は寮へ戻っていった。

  • 35二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 22:19:04

    今日投稿分はここまで
    続きも鋭意制作中ですが、平日は忙しいので更新頻度はご勘弁を
    感想とかスレ保守とかいろいろ気軽にレスくださると嬉しいです

    おやすみなさい

  • 36二次元好きの匿名さん23/06/11(日) 23:50:23

    >>11

    スレッタちゃんifとかいう自分の好みどストレートがまた一つ!

    アイディル・ケインみたいな折りたたみ実体剣はZOEのジェフテイの頃から好きなデザインだからすごく期待してます

  • 37二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 05:53:33

    >>36

    ありがとうございます!

    作者本人としてもこのファラクトはお気に入りです

  • 38二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 07:36:37

    今日の夜には続きを出す予定です
    よろしくお願いします

  • 39二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 12:36:36

    >>11

    エアリアル(Aerial)もレヴェリ(Reverie)も「空想」って意味なのか

    てことは武器のアイディル・ケインも「Ideal(理想)」かな?

  • 40二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 20:41:26

    [リフレクション-Side A スレッタ(オリジナル)]

    ーその日の夜ー

    今日は楽しかった。と言っても学校の様子はあまり見れなかったけど。
    でもその代わりもっとすごいことに出会えた気がする。

    「スレッタ・マーキュリー」
    顔もそっくりで名前まで一緒なんてとんでもない偶然。
    そんな二人が出会っちゃうなんてもーっとすごい偶然!
    きっとこれも神様の思し召し?なーんて。

    読んでいたコミックの中にあった気がするなこんな話。
    同じ名前の女の子二人が出会って友達になる話。
    実質あたしもヒロインってことかな~ちょっと照れちゃう。

  • 41二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 21:48:31

    [リフレクションA-2]

    「あ 連絡先 交換しておくんだった」

    あわてて帰ってきてしまったせいですっかり忘れてしまった。
    あたしの友達第一号なのに!

    「でもまた“次”会うときにすれば問題なし!」

    そう、一回だけであたしは満足しない。
    またアス高に行ってもっと学校生活を楽しむんだ!
    また次行けるときを楽しみにしつつ、あたしはベッドに潜りこんだ。

  • 42二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 08:09:33

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 18:36:55

    コラが可愛いし、本編になかったペイル社の内部だ!

  • 44二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:52:20

    [リフレクション-Side B スレッタ(3号)]

    彼女…スレッタを見送った後、部屋に戻った私はベッドに身体を投げ込むように倒れた。
    どっと疲れた…今日一日で数年分寿命が縮んだ気がする。

    あの子…スレッタ・マーキュリー
    今日聞いた話から考えるにペイルの関係者であることは確か。あの子は私のオリジナルだ。
    今まで私たちの前に姿を見せないのはなぜだろうと思っていたけど、まさか学園にやって来るなんて思いもしなかった。あの顔を見たとき、驚きで心臓が止まるかと思った。

  • 45二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:53:16

    [リフレクションB-2]
    でも一番に驚きだったのは、彼女が何もかも全く知らなそうだということ。
    私や4号さんのような強化人士のこともガンダムのことも何も分かっていないようだった。

    「あの子が 本当に?」

    私の想像していたイメージとあまりにかけ離れ過ぎて感情の行き場に困る。
    ペイルの関係者なら、非道な行いで利益を得ていることは間違いない。でも、あの子は何も知らずただ普通に生活を送っているだけだ。

    純粋に私に好意を向けてくれた嬉しさと、今まで抱いていた恨みがぶつかってモヤモヤする。誤魔化すように布団を被り、眠って忘れようとした。

  • 46二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 07:31:24

    [リフレクションB-3]

    ー翌日ー
    私は昨日のことを4号さんに相談することにした。

    「…まさか、今まで姿を見せなかった3号のオリジナルが学園に来るなんて」
    「なんとか私たちの事情は悟られず帰ってもらえたんですけど…
     あの様子だとまた来るんじゃないかと」
    「困ったね。ペイルに報告を上げていい事案かも分からないし
     最悪僕らのほうが消されるかもしれない」
    「どうしましょう…」
    「僕に会ったらもっと話がこじれそうだし、極力君ひとりで相手してもらうしかないかな。
     すごく酷な役目になってしまうけど。ごめん」
    「いえ 4号さんのせいじゃないですから」

    私たちの力でどうにかできる問題であるわけもなく、2人で頭を抱えることしかできなかった。

  • 47二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 16:30:52

  • 48二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 20:57:09

    このスレを読んでくださっている皆さん
    ありがとうございます

    大変残念ながら今日と明日は私の事情によりお話の更新ができません
    金曜日には必ず更新するのでそれまでお待ちください

  • 49二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 20:59:14

    次は「変動」編です
    スレッタ2人以外のキャラクターも出てきますよ

  • 50二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 07:08:44

    ミオリネ来た!やっぱ関わるのか…?

  • 51二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 12:26:57

    「スレッタ」はふたりいるけどミオリネとはどうなる

  • 52二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 21:32:07

    楽しみ保守

  • 53二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 22:43:45

    ミオリネも立場上、影武者がいたりして…なんて

  • 54二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 08:31:20

    >>53

    すると

    スレッタx2(オリジナル,3号)

    エラン x2or3(オリジナル,4号,(5号?))

    ミオリネx2(オリジナル,影武者)


    で主要メンバーの同じ顔率が凄いことに

  • 55二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 18:50:11

    保守

  • 56二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 20:07:55

    >>55

    定期的に保守してくださる方がいて有難いです

    続きを楽しみにしてくださる方がいるなら半端では終われませんね!

  • 57二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 20:10:21

    さーて大変お待たせしました
    続き行きます

  • 58二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 20:11:17

    [変動1]

    「また来ちゃいました」
    「あの子に会えるといいな」

    あたし スレッタ・マーキュリーは
    あの子 同じくスレッタ・マーキュリーに会うため
    再びアスティカシアにやって来た。
    もちろん学校探険もする予定だけどね!

    「今度こそあの子と連絡先 交換するぞ!」

    意気揚々とあたしは駆け出した。

  • 59二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 20:37:48

    [変動2]

    …までは良かったのだけど。

    「また迷いましたー!」

    今度はナビ機能も使ってるのに
    …ぜんぜん分からない。
    あたしもしかして方向音痴?
    困ったな〜この前みたいに誰かに聞けないかな。

  • 60二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 21:00:27

    [変動3]

    右往左往していると、何か小さな建物を見つけた。
    しかも中から声がしている。
    良かった人がいるんだ! ちょっと道を尋ねよう。

    …あれ? 中の会話が穏やかじゃない気がする。
    何かあったんだろうか。

  • 61二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 22:54:39

    [変動4]

    ーーー
    「ミオリネ、ま~た土いじりか?
     地球の真似事をして何が楽しいんだか」
    「グエル 勝手に入らないで!」

    嫌な奴が来た。ここは私の、私だけの場所なのに。

    「お前は俺の花嫁だ。俺にもここに入る権利があるだろ?」
    「私は認めてないから」
    「お前の親父が決めたんだろ?」
    「は?親が決めたから何よ
     そっか アンタは親の言いなりだもんね!」

    図星とばかりにグエルの顔が歪む。ちょっとすっとする。
    けど次の瞬間

  • 62二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 22:55:26

    [変動5]

    ガシャーン!
    グエルは温室を破壊し始めた。

    「ちょっと!なにすんの! あっ」

    必死に止めようとするも力では到底勝てない。組みついて抑えようするも簡単に振り払われてしまった。

    「ミオリネ 俺は少し甘すぎたようだな
     これからは花嫁としての在り方を厳しくー

  • 63二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 08:59:48

    [変動6]

    スパァン!

    「いっ…っう?!」
    「あなた なんてことしているんですか!
     他人のものを壊してはダメと教わらなかったんですか!」

    突然温室の中に入ってきてグエルの尻をひっぱたいた。彼女は…

  • 64二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 11:28:32

    [変動7]

    「お前 スレッタ・マーキュリー?!
     どういうつもりだ!お前には関係ないだろ!」
    「あれ?あたしあなたとお会いしたことありましたっけ?」
    「毎日のように決闘委員会のラウンジで…
     今はそんなことはどうでもいい!
     どういうつもりかと聞いているんだ!」
    「いけないことをしているしているから注意しているだけです!」

    私そっちのけでグエルとスレッタの口喧嘩が始まった。
    スレッタってペイルの子よね。こんなに気の強い子だったっけ。
    いつも「氷の君」の後ろに隠れてるおとなしい子だった気がするんだけど。

  • 65二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 13:11:07

    [変動8]

    「大体な、この学園では要求を通すなら決闘だろうが
     文句があるなら決闘するか?この俺と」
    「いいですよ。やりましょう!決闘」

    私抜きで話が勝手に進んでいる。さすがに待ったをかける。

    「やめて!スレッタ、あんたは関係なー」
    「ミオリネ、これは俺たちの決闘だ。口出しするな」
    「っ…」

  • 66二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 14:59:34

    [変動9]

    ー決闘委員会ラウンジー

    「双方 魂の代償を天秤(リーブラ)に」

    シャディクが口上を口にする。

    「俺に舐めた態度したことへの謝罪だ」
    「え、えーとミ、ミオリネさんに謝ってください…
     (でよかったはず)」
    「Alea jacta est 決闘を承認する」

    “グエル・ジェタークがスレッタ・マーキュリーに決闘を申し込んだ”
    という知らせを受けて来てみたら、スレッタ違いじゃないですか!
    というかなんで決闘受けてるんですか!

    オリジナルをみんなの前に出すわけにはいかないので、私が代わりに出る羽目に…。

  • 67二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 15:00:47

    [変動10]

    ーMS格納庫ー
    「ちょっとちょっと!あたしも乗らせてください!」
    「ええ⁈ なんで格納庫まで来ちゃってるんですか!
     決闘は見てるだけって…」
    「あたしが始めたことですから、ちゃんと全部付き合わなきゃ納得いきません!」
    「そんな勝手な…」
     
    困った。ガンダムのことは知られるわけにはいかない。でもこのままここにこの子を放置したら誰かに見つかる…もう仕方ない。

    「もうしょうがないです…行きますよ。」

    私は説得を諦め、2人でファラクトに乗り込むのだった。

  • 68二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 17:08:15

    [変動11]

    ...
    「KP-001 グエル・ジェターク
     ディランザ 出るぞ」
    「スレッタか…機体がザウォートの時以来だな」

    「LP-029 スレッタ・マーキュリー
     ファラクト・レヴェリ 出ます!」
    (ああ…どうしてこんなことに…)

    「これより決闘を執り行う。
     勝利条件は通常通り相手のブレードアンテナの破壊とする。
     両者、向顔」

    「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」
    「操縦者の技のみで決まらず」
    「「ただ 結果のみが真実!」」
    「フィックス リリース!」

  • 69二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 18:03:13

    [変動12]

    (この子やミオリネさんには悪いけど、あんまり目立つわけにはいかない
     うまく手を抜いて負ける方向に…)
    「オラオラどうした! ずいぶん逃げ腰だな!」
    「あースレッタさん!やられちゃいますー!」

    私はファラクトを微妙な加減でディランザの攻撃に当て、負けようとする。

  • 70二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 18:06:17

    [変動13]

    ーーー
    「アイツ でっかい口叩いて出たくせに負けそうじゃない!」

    決闘を見つつ苛立ちを隠せない。
    本当は私が戦いたいのに!

    「負けたらきつく文句言ってやらなきゃ!」

  • 71二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 18:26:03

    [変動14]

    ーーー
    「追い詰めたぞ ここまでだスレッタ・マーキュリー!」
    (よし。このままアンテナを折ってもらえば…)
    「嫌です!あたしは負けたくなーい!」
    「え、ちょちょちょっと?!」
    「!」

    無理矢理操作レバーを奪われた。無茶苦茶な操作で機体のバランスが崩れる。
    ファラクトの左足が跳ね上がり、ディランザを蹴り飛ばす。ディランザの武器が手から離れ宙を舞う。お互い仰向けに倒れ込んだ。

    そこに飛ばされた武器が落ちてきて…
    ザシュッ
    ディランザの頭部に突き刺さった。

    「え?」「なんだ?」「??」

    操作した本人も決闘を観戦している人も、一瞬何が起きたか分からなかった。
    が、決闘の決着を告げる表示が現れる。

  • 72二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 18:29:45

    [変動15]

    ーーー
    「アンタやるわね…まあ偶然だった気もするけど」
    「ア、アハハ そうですね~(ホントどんな偶然?)」
    「まあでもスッキリしたわ ありがと」

    決闘に勝ったからか、ミオリネさんの表情が心なしかいつもより穏やかな気がする。
    まあ逆にいつもしかめっ面すぎるのかもしれないけど。

  • 73二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 20:39:49

    この世界のミオリネ・レンブラン

    概ね本編のミオリネと同様。
    ホルダー争いに関しては不満があり、御三家をはじめとする学園の生徒や父親には敵対的。

    しかし、自分と同学年で決闘に対しても消極的なスレッタ(3号)のことは少し気にかけており、そのことからか地球への脱走騒ぎはあまり見られない

  • 74二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:34:46

    なんか本編に比べれば平和そうだなこの世界
    ミオリネも穏やかだし

  • 75二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 08:43:31

    [変動16]

    ーーー
    決闘の後、無断外出していたことがお母さんにバレてしまった。
    家に強制的に連れ戻された。

    「ねえスレッタ、どうしてこんなことをしたの?」
    「えっと、その、学校…行きたかったから…
     ずっと家の中で過ごすのが嫌になっちゃって」
    「そうね。ずっと外に出ないでいるのはつまらないわよね
     でもね、私もスレッタが心配なの。病弱なあなたが無理に外に出たら危ないってことは分かるわよね?」
    「はい…」

    お母さんは優しく諭してくる。それがかえって怖い。

  • 76二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 08:52:46

    [変動17]

    「まあでも、仕事が忙しくてスレッタのやりたいことをちゃんと聞いてあげなかったお母さんも悪いわ。
     …だから、スレッタの希望を叶えてあげます!」
    「え?」
    「学校、行きたいんでしょ?アスティカシアへの編入試験がもうすぐあるそうよ。」
    「ほんとに?ほんとに行っていいの?!」
    「ええ。でもそのぶんしっかり勉強してくるのよ?
     それから体調に気をつけて薬はちゃんと飲むこと!」
    「はい!頑張ります!」

  • 77二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 09:05:04

    これで変動編、終了です。
    本編1話の流れを参考にしつつオリジナルスレッタとミオリネ、グエルの初遭遇のお話です。

    次はオリジナルスレッタ編入編です(逆さ言葉みたい)。
    ちなみに”この子”にも出番が回ってきますよ。

  • 78二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 10:32:10

    ここで新たにプロスペラさんが出てきたので
    この世界での設定を

    プロスペラ・マーキュリー

    シン・セー開発公社社長
    兼ペイル・テクノロジーズガンダム開発部門責任者

    シン・セーは数年前にプロスペラがペイルにガンダム技術を売り込んだタイミングでガンダム開発部門として取り込まれている。
    なお、強化人士については彼女の技術提供ではないが、ペイルの信用を得るため病弱で人前に出ないスレッタの名義を貸した。
    結果3号が生まれている。

  • 79二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 11:49:19

    >>78

    表向きは3号が「スレッタ・マーキュリー」として存在していることを知っているにも関わらず、今回プロスペラが本当のスレッタに学園入学を勧めたのはなんででしょうね

    まあ何か企んでいるのは確かでしょうが

  • 80二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 18:33:18

    このレスは削除されています

  • 81二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 22:10:57

    >>80

    スレ主ですが

    なんせ物書き自体初めてなもので…

    「うわーコイツ下手!」ぐらい思われてもしょうがないかなーというテンションで頑張っております。

    「完璧を目指すより、まずやり遂げろ」というやつです。

    あまり過激にならない範囲でアドバイスとかいただけると幸いです。

  • 82二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 23:16:45

    >>81

    個人的にコラがうまくて応援してます!


    他画像を張りたい時はリンクのコピーとstorageの文字を消して貼ることが可能です


    失礼ですが、他にもスレの空気のためにも、>>80こういった意見は早めに消しておいた方がいいかと思われます

  • 83二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 06:37:24

    >>82

    応援、アドバイス本当にありがたいです

    製作ペース的に多分本編より完結遅くなると思われますが、お付き合いしてくださると嬉しいです

  • 84二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 12:28:50

    >>83

    俺は半年でも1年でも待つから気長にがんばって

  • 85二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 20:26:35

    さーて書いてたら意外と長くなりそうですが、頑張って行きますよ!

    オリジナルスレッタがアスティカシアに編入して
    物語が「再び始まりを迎える」

    ということで「再始」編スタートです

  • 86二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 20:32:43

    [再始1]

    「…まさか、正式に学校に行けるなんて」

    外に見えるアスティカシアのプラントを眺めながら言う。今まで漫画で妄想したりコッソリ家出したりしなければ触れられなかった学校という世界にこれるなんて夢のよう。

    「お母さんから大事なものも預かっちゃったし、頑張らないと!」

    そう言ってスレッタはコックピットのレバーを握った。

  • 87二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 20:33:57

    [再始2]


    ーーー

    「お母さん これは?」

    「エアリアル。お母さんが開発した新型モビルスーツよ。

     スレッタ、この子を一緒に連れていってほしいの」

    「あたしが乗っていいの?」

    「ええ。大事にするのよ」

    「はい!」

    ーーー


  • 88二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 21:11:00

    [再始3]

    学校に到着したあたしは迷いなく…まあ道には迷ったけど…ある場所を目指した。

    「ミオリネさん、どうしてるんでしょう」

    あの決闘の後すぐに家に戻されてしまったので、ミオリネさんの様子を見ることができなかった。入学までの間も気になって仕方なかった。

  • 89二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 07:33:16

    [再始4]

    「ミオリネさん!」
    「あれ スレッタ?いつもより早いわね」
    「?いつも…?」
    「トマトのお世話。まさか忘れたとか言わないでしょうね」

    えーっと、なんでそうなってるんだろう?

  • 90二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 07:34:02

    [再始5]

    「というかアンタ、その髪型どうしたのよ」

    ミオリネはスレッタのヘアバンドを不思議そうに見る。

    「お母さんがくれたんです。学園への入学祝いだと言っていました。」
    「入学?アンタほんと今日オカシイわよ?」

    お互いの話がすれ違い、お互いに困惑していると、声が聞こえた。

  • 91二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 17:12:32

    ヘアバンドなしなら色っぽくて、あったらこれだよ!感出るねぇ

  • 92二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 20:40:59

    [再始6]

    「ミ、ミオリネさーん。今日も来まs…⁈」

    そこにはスレッタ(3号)が!

    「え…?スレッタ?」
    「あ、スレッタさん。お久しぶりです~」
    「な、な、なんで…(なんでオリジナルが⁈)」
    「?」

    スレッタがのんきにしている中、3号とミオリネは大混乱である。

  • 93二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 20:47:04

    [再始7]

    「ま、また出直しますー!」

    空気に耐えられなくなった3号は逃げようとした。

    ガシッ
    「スレッタ、アンタ何か知ってるわね?説明してもらおうかしら?」
    「あ、あわわわ…!」

    が、ミオリネが逃がさない。

  • 94二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 21:04:48

    [再始8]

    ...
    「えーと?まだ混乱してるんだけど
     アンタがいつものスレッタで」
    「はい」
    「アンタはそっくりさんってこと?」
    「そういうことでしょうか。ちゃんとお話するのは初めてですね。
     よろしくミオリネさん。」
    「はあ。見た目がそっくりなうえ名前も同じ?そんなことある?」

  • 95二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 21:05:49

    [再始9]

    「そう言えば、なんでスレッタさんがミオリネさんの温室に?」
    「あーそれはですね…」

    ーーー
    偶然にもグエルに勝ってしまったスレッタ2人、しかしオリジナルは人前に出られなかったので3号の勝利ということに。
    ホルダーとなったが、すぐまたグエルに敗北!ミオリネ激怒!
    償いとして温室のお世話と部屋の掃除を押し付けられる←今ココ
    ーーー

    「…という訳なんです。」
    「なんか、すごく申し訳ないですね…あたしの勝手で迷惑を」

  • 96二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 21:09:08

    [再始10]

    「でも大丈夫です!今度はあたしが自分で決闘しますから!
     しっかり責任取ります」
    「え、できるんですか?」
    「お母さんからモビルスーツ預かってますので。
     今からグエルさんを探してきます!」
    「ちょっと?!」
    「一回止まりなさーい!…ダメね聞いてない」

    3号とミオリネの制止も聞かず、スレッタは駆け出して行ってしまった。

  • 97二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 07:35:23

    ほしゅ

  • 98二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 19:03:41

    保守

  • 99二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:54:01

    [再始11]

    ー学園カフェテリアー
    「ねえそこ私らの席何だけど?」
    「え?」

    昼食を食べている地球寮の席にスペーシアン生徒が因縁をつけて来た。

    「は?そんなん知るかよ。自由だろ」
    「チュチュやめなよ。
     ごめんなさい今丁度退くとこだったから…」

    ペチャ
    「え?」
    「もう食べ終わったんでしょ?ソレ、一緒に捨てといて」

    なんとニカのプレートにガムを吐き捨てたのだ。

  • 100二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:55:41

    [再始12]

    「てめえ!ニカ姉になにs
    「何てことしているんです!」
    「え?」

    チュチュの言葉を遮って突然間に入って来た少女に双方フリーズする。

    「他人に嫌がらせする!食べ物を粗末にする!
     どちらも大変悪いことですよ!
     きちんと謝ってください」
    「は?別にアンタは関係な
    「謝ってください」

  • 101二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:57:10

    [再始13]

    「な、何なのコイツ…もう行こ」
    「あちょっと! 逃げるんじゃありません!
     全く…」
    「あ、あの!」
    「?」
    「ありがとうございます」

    ニカはスレッタにお礼を言う。

    「いえ、人として当然のことをしたまでです。
     あ、ごはん代わりにはならないかもしれませんがこれどうぞ。
     あたしは用事があるのでこれで〜」

    スレッタはニカに小さなチョコレートを手渡すとさっさと行ってしまった。

  • 102二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 08:35:07

    ここのオリスレッタ
    本編のコミュ障感がないおかげで人間関係の広がりが爆速だな

  • 103二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 12:38:59

    >>102

    初期スレッタ特有の感じは3号が担ってるね

  • 104二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 21:56:22

    [再始14]

    ーーー
    「さーてグエルさんはどっこだ~どこd ぐえっ」
    「痛ってえ! ちゃんと前見て歩け!」

    よそ見をしていたら人にぶつかってしまった。

    「大変失礼しました…ってグエルさん!」
    「ん、スレッタ・マーキュリーか気をつけろ」
    「丁度良かった。あなたを探していたんです」
    「俺に用とは珍しいな。何だ?
     1度勝ったのにすぐホルダーの座を奪われたからリベンジか?」
    「そう!それです!しましょう決闘!」
    「フン。いいだろう。実力の差を分からせてやる」

  • 105二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:03:31

    [再始15]

    ...
    「KP-001 グエル・ジェターク
     ダリルバルデ 出るぞ」

    「LP-041 スレッタ・マーキュリー
     …エアリアル 出ます!」

    「これより決闘を執り行う。
     勝利条件は通常通り相手のブレードアンテナの破壊とする。
     両者、向顔」

    「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」
    「操縦者の技のみで決まらず」
    「「ただ 結果のみが真実!」」
    「フィックス リリース!」

  • 106二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:04:41

    [再始16]

    「ん?スレッタ・マーキュリーなのに機体がファラクトじゃない。見たことないモビルスーツだ。ペイルの新型機体?
     それに学籍番号がLP-029ではなく041…」
    「ん〜?どしたのロウジ?」

    決闘のデータを眺めるロウジが怪訝な顔をする。

    「いや、ちょっと気になるとこがあって」

  • 107二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:08:13

    [再始17]

    ーーー
    「さて、またこのダリルバルデの餌食になるとは愚かだなスレッタ」
    「(えーなんか前よりゴツいの出てきた!)
     負けませんよ!」

    だが…

    「うわあ~!」
    「さっきの威勢はどうした?
     口ほどにもない!」

    そもそもスレッタはこれが初の決闘。モビルスーツの操縦すら本来マトモにできるはずないのである。

  • 108二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:09:09

    [再始18]

    (どうしよう…このままじゃ負けちゃう)
    …●●●…●●●●…●●●…
    (え? 誰? 何か聞こえる)
    …●●●…●●●●●●…●●●●…
    ーーー
    「あっけないな…俺の勝ちだ!」

    グエルはビームブレードを構える。

    「…まだです。あたしは、戦える!」
    「⁉」

    突然エアリアルのシェルユニットが赤く発光する。
    機体各部の装甲が分離し、衝撃でダリルバルデが後ずさる。

  • 109二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:10:18

    [再始19]

    「な、何だ?!」

    ガンビットがエアリアルの周りを浮遊し、ビーム発射口がダリルバルデを捉える。

  • 110二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:14:25

    [再始20]

    ガンビットから一斉にビームが発射され、ダリルバルデを襲う。
    手足がビームによりどんどん焼き切られていく。

    「なんだ…何なんだお前は!」

    状況を理解できず叫ぶグエルに構わず、エアリアルはビームサーベルを手に取りダリルバルデのブレードアンテナを切り飛ばした。

  • 111二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 07:23:08

    [再始21]

    ーーー
    「なに…あれ」

    オリジナルの後を追ってミオリネさんと決闘を見に来ると、とんでもない戦いが繰り広げられていた。
    あれはどう見ても…ガンダム。
    なんで?なんであの子がガンダムに乗っているの?
    オリジナルの代わりに私がファラクトに乗って実験されているはずじゃ…

    3号は混乱した。

  • 112二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 19:18:44

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 21:23:44

    [再始22]

    ...
    「まさか初めての決闘でグエルに勝っちゃうなんてね」
    「いやーちょっと、いや大分危なかったですけどね~」
    「あ、そうそう。ホルダーのグエルに勝ったから、今日からホルダーはアンタよ」
    「ホルダー…何だかカッコイイ響きですね」
    「あと、私の花婿でもあるから。これからよろしく」
    「ふんふん花婿…え? 花婿⁈ 聞いてない!あたし聞いてないです!」
    「決まってることよ。諦めなさい」
    「ええ~~⁈」

  • 114二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 21:31:01

    [再始23]

    ーペイルCEOルームー

    「突然のお呼び出し、どのようなご用件でしょうか。CEO」

    プロスぺラ・マーキュリーはペイルの4CEOに尋ねる。

    「知らない、とは言わせませんよプロスぺラ・マーキュリー。
     学園で未知のガンダムが確認されています…言いたいことは分かりますね?」
    「あれはヴァナディースの遺産でして、様々な未知の性質を持っているのです。
     我々のガンダム研究に役立つかと思いますが。」
    「ほう。では、そのパイロットにスレッタ・マーキュリーが採用されているのは?
     学園には既に3号がいるでしょう」
    「私が適任者であると判断しました。身分は一致しないよう改ざん済みです。
     実際に先日学園の決闘に参加し、ホルダーに勝利しています。成果は十分に期待できますわ。」
    「…今はその口車に乗っておくとしましょう。しかし、ペイルの意思に背くようであれば貴方とてただでは済みませんよ?」
    「心得ております」

  • 115二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 07:15:59

    保守

  • 116二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 11:05:53

    [再始24]

    ーーー
    「ちょっと!なんで入れてくださらないんです?
     あたしはスレッタ・マーキュリーだと言っているじゃありませんか!」
    「お引き取りください。あなたには入寮資格が確認できません」
    「そんなバカな~!」

    ペイル寮に入ろうとしたスレッタは門前払いを食らっていた。
    そう、「ペイル所属のスレッタ・マーキュリー」は表向き3号であるため後から編入したスレッタの居場所がないのである。

  • 117二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 11:08:55

    [再始25]

    「どういうことなのでしょう…お母さんも電話に出ないし。困りました」
    「…あれ?あなたは」
    「ん?…あ!お昼のカフェテリアの!」
    「ニカ・ナナウラです。あの時はありがとう。なんてお礼したら」
    「いえいえ… !そうだ、ならひとつお願い聞いてくださいます?」
    「?…まあ、私に出来る事ならなんでも!」

  • 118二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 18:38:13

    [再始26]

    「…という訳で、スレッタ・マーキュリーさん。困ってるみたいだし、うちに入れてあげたいの」
    「はあ⁈ なんでペイルのヤツが!」

    突然の来訪者にチュチュが驚く。

    「ニカを助けてくれたんだろ?私はいいと思うけどな」
    「うーん。空きもあるし、僕はかまわないけど」

    アリヤとマルタンはニカの要望に応える気のようだ。

    「他、異論ない? じゃ、決まりだね。よろしくスレッタさん」
    「ありがとうございます。皆さん」

    チュチュだけは不満そうだが、こうしてスレッタ安住の地が定まった。

  • 119二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 18:39:23

    [再始27]

    ー翌日ー
    「なんで私を頼らないのよ。部屋に来れば良かったでしょ」
    「いやータイミングよくニカさんにお会いしたもので
     それにメカニックとか学園生活に必要な人材もついでにゲットしましたから」
    「ずいぶん運がいいわねアンタ。まあいいけど。たまには私にも会いに来なさいよ」
    「はい!なんてったって花婿ですもんねあたし~」
    (なんかノリが軽いわねこの子…)

  • 120二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 21:15:31

    [再始28]

    ーーー
    (なんで…なんであの子がガンダムに…)
    「3号…3号? どうしたの?大丈夫?」
    「よ、4号さん! すいません。ちょっと…」
    「…オリジナルのことだね」
    「はい…あの子病弱だって言ってたのに、ガンダムに乗るなんて心配で」
    「…少し事情を確かめる必要があるかもね」

    …3号には言わなかったが、つい先ほどペイルから指令があった。
    「エアリアルを調査・奪取しろ。場合によってはパイロットの生死は問わない」

  • 121二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 21:26:15

    再始編 -完-

    実質前振りみたいな話なのに大分尺を割いてしまった…
    もっとテンポよく書きたい!
    だが経験とセンスが足りない…
    しかし、始めた以上諦めません!

  • 122二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 08:47:28

    乙保守

  • 123二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 09:22:39

    >>122

    ありがとう…ありがとう

    一人でも見てくれる人がいるなら頑張れます

  • 124二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 11:15:11

    オリジナルスレッタが編入とともに状況が変わったのでキャラ設定を再び

    スレッタ・マーキュリー(オリジナル) 学園正規編入

    ■学籍番号:LP-041
    ■所属  :ペイル寮(予定)→地球寮
    ■所持MS :エアリアル

    アス高に正規で編入したスレッタ。編入前は髪を下ろしていたが、「編入祝い」としてプロスペラから渡されたヘアバンドを着けている。
    プロスペラにより身分を改ざんされているため3号とは別人扱い。ペイル寮に入れなかったため偶然から地球寮に入寮。
    学園では3号と呼び分けるために「そっくりさん」呼びされることがある。
    強化人士の事情を知らないため、3号のことはただの他人の空似と思っている。

  • 125二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 11:18:11

    スレッタ・マーキュリー(3号)

    ■学籍番号:LP-029
    ■所属  :ペイル寮
    ■所持MS :ファラクト・レヴェリ

    オリジナルの名前と顔を借りている強化人士。何も知らない学園の生徒からするとこちらが本来のスレッタである。
    エラン(4号)とは仲がよく、よく一緒に行動する。
    引っ込み思案であり、4号の後ろに隠れていることが多い。特に高圧的なグエルは苦手なよう。
    オリジナルに対しては、優しく接してくれるため好意的である。ただ、彼女がガンダムに乗っていることを心配している。

  • 126二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 11:19:28

    エラン・ケレス(4号)

    ■学籍番号:KP-002
    ■所属  :ペイル寮
    ■所持MS :ファラクト

    3号と同時期に学園へ派遣された強化人士。ナンバリングでは3号が先輩であるが、学年や3号の性格、MS操縦の腕などの理由で4号が先輩として振る舞う。気弱な3号を心配し、世話を焼くことが多い。
    3号とスレッタが仲良くすることについては素直に喜んでいるが、強化人士について知られる可能性を案じている。

  • 127二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 21:05:06

    [親交1-1 3号とオリジナル]

    グエルとの決闘に入学早々勝利したスレッタ。現在は地球寮・ミオリネ・3号のところを行ったり来たりしてマイペースな学校生活を送っている。
    今日は3号と約束があるようだ。

    ーーー
    「…そう言えば、スレッタさんは学校でやりたいこととかあるんですか?」

    3号が尋ねる。

    「うーん難しいですね~。あたしは“学校に行きたい!”っていう部分が大きすぎてあんまり具体的な目標立ててなかったです。
     友達欲しいーとか授業受けるーとかは初日で達成してしまいましたし」
    (初日で達成⁈ 前々から思ってたけどこの子行動力あり過ぎでは?)

    オリジナルの話を聞きつつ心の中でツッコミを入れる3号。
    初めて会ったときはイメージが違い過ぎて困惑した3号だが、彼女の明るく純粋な人柄に影響され今ではすっかり心を許していた。

    (この子にはやっぱり、ガンダム乗って欲しくないなあ…)

    先日の決闘に出てきた白いガンダム、エアリアルのことを考え少し暗い気持ちになる3号。

  • 128二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 21:05:53

    見てるぞ〜まだまだ続いてくれ!

  • 129二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 21:06:03

    [親交1-2 3号とオリジナル]

    「逆にスレッタさんは? 何か目標とかあるんですか?」

    今度はオリジナルが3号に疑問を投げかける。

    「えっ私? 私は…」

    私は…何かあるだろうか。この学園にいる意味、やりたいこと。
    …ない、なにも。分かっていたことだ。
    私には夢や目標はおろか、人として当然のもの…名前、家族、過去の思い出…あらゆるものがない。

    「…うーん私も会社の推薦で入っただけであんまり、ですかね」

    誤魔化すように愛想笑いしながら答える。

    「そうですか。あなたもやりたいこと、できるといいですね!」

    オリジナルの屈託のない笑顔が、3号の心にチクリと刺さった。

  • 130二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 21:07:26

    >>128

    ありがとう!

    本編が終わってもスレが続く限り頑張りますよ!

  • 131二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 00:39:18

    素敵な設定だ〜楽しみ!

  • 132二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 07:34:44

    [親交2-1 ミオリネとスレッタ(3号)]

    ーオリジナル編入前ー

    「ねえ、アンタはホルダーになるの興味ないの?」
    「私は…エランさんと違って弱いですから。それに、その」
    「私の花婿になるって話?」
    「は、はい。やっぱり結婚するならちゃんとす、好きな人を選んだほうがいいと思いますから」
    「ふうん。つまり私じゃ不満ってこと?」
    「! い、いえそうじゃなくて…わ、私はミオリネさんがちゃんと…」
    「冗談よ。そんなに慌てなくてもいいじゃない。
     …アンタのことは御三家の中じゃまあマシだと思ってるし、これからも友達としてよろしく」
    「は、はい!」

  • 133二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 11:40:21

    世界観がていねい…

  • 134二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 12:47:20

    >>1

    かなり長くなってるしアンカーで目次作っとくぜ


    ■設定

    スレッタ(オリジナル) >>2 >>124

    スレッタ(3号) >>3 >>125

    ファラクト・レヴェリ >>11


    ■ストーリー

    プロローグ >>5

    邂逅 >>21

    変動 >>58

    再始 >>86

  • 135二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 21:05:15

    保守

  • 136二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 07:22:23

    [親交2-2 ミオリネとスレッタ(3号)]

    ーオリジナルと決闘に勝利した後ー

    「あ、あのわ、私が…その、いいんでしょうか」
    「アンタ、ビクビクし過ぎ。私は狂犬か何か?」
    「い、いえ、その」

    ミオリネはどもりながら話す3号の様子に半ば呆れ気味である。

    (グエルと離れられるならましかと思ってたけど、これはこれでなんかメンドクサイわね)
    「まーとにかく! ホルダーになった以上は私の花婿だから。もっとしゃっきりしなさいしゃっきり!」
    「は、はいい~」

    引っ込み思案の3号と気の強いミオリネの組み合わせは、少々難がありそうである。

  • 137二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 07:27:02

    [親交2-3 ミオリネとスレッタ(3号)]

    ーグエル再戦、敗北ー

    「アンタ、なーに早速負けてんのよ!」
    「ごめんなさいごめんなさいホントにごm ムグゥ」

    謝り倒す3号の口にミオリネがトマトをねじ込む。

    「はあ。謝られてもウザイから、これでも味わって黙りなさい」
    「mgmg…美味しいですね」
    「そう。なら良かった。 あ、それはともかく」
    「?」
    「罰として私の部屋掃除と温室のお世話、よろしく」
    「うぇ⁈」
    「トーゼンでしょ。このままさよならで責任取らないとか、ナシだから」

    普通の生徒相手なら、ミオリネもこんな要求はしない。さっさと追い払うだろう。
    なんとなく3号のことは邪険にできなかった。

    3号の事情を考えると、「縛られている者同士」だからかもしれない。

  • 138二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 12:44:21

    >>136

    ホルダー3号カワイイ

  • 139二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:46:33

    [親交3-1 ミオリネとスレッタ(オリジナル)]

    「いやー最初ホントにびっくりしたんだからね?
     同じ顔が2人いるんだもの」
    「まあ何も知らなければああいうリアクションしますよね~」

    初めて出会ったときのことを振り返り話す2人。

    「アンタらホントに何にもないの?姉妹とか親戚とか」
    「まーったく何にも。あたしがこっそりここに来たときにたまたま会ったんです。」
    「世界には同じ顔が3人いるって言うけど、名前まで同じで同じ学校にいるって…奇跡を超えて怪奇ね」
    「なんと酷い言い草!」

  • 140二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:47:02

    [親交3-2 ミオリネとスレッタ(オリジナル)]

    「そういえば、なんでアンタはアス高に来たの?」
    「あたし、病気でずっと家の中だったんです。
     だから他の子みたいに学校行くのが夢でした」
    「へえ。で、夢が叶ってどんな感じ?」
    「それはもう楽しいです毎日。自分の想像してたより沢山経験がありました!」
    「そう、良かったわね」
    「はい!」

    自分の「地球に行く」という夢はどうなんだろう…いや、私は「逃げたい」だけか。
    前向きに進んでいるスレッタとは違う。
    スレッタの話を聞きながらミオリネはそんなことを考えた。

  • 141二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 07:04:29

  • 142二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 18:25:48

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:02:13

    [親交4-1 地球寮-ニカ]

    「うわあ! やっぱり君ってミステリアス!」

    エアリアルのデータを眺めてニカが嬉しそうな声を上げる。

    「私の理解できない技術がたっくさん!
     これを作った『シン・セー』ってどんな会社なの⁈」
    「?…『シン・セー』?」
    「あなたの推薦元企業でしょ?」
    「え? あたしの会社はペイル・テクノロジーズですけど」
    「え?」「え?」
    「ま、まあスレッタさん!
     あなたのモビルスーツは私がしーっかりと整備するから!まかせて!」
    「あ、はい。よろしく?お願いします…」

    ニカとの話のすれ違いに少々困惑するスレッタだった。

  • 144二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:03:25

    [親交4-2 地球寮-アリヤ]

    「へえーアリヤさん占いできるんですか」
    「ああ。せっかくだし入寮記念にどうかな?」
    「ぜひ!」
    ーーー
    「どうですか?」
    「これは君の母親だね、そしてこれは…兄弟かな?」
    「あたし一人っ子です」
    「うーんそうなのか…じゃ何だろう。あと、」
    「?」
    「いや。やっぱりなんでもないよ。君の運勢はちょっと読みづらいね。
     私の腕だと難しい」
    「そうですか…ありがとうございました!」

    ”成り代わり”
    アリヤが占いをしていて初めて見えたパターンだった。何か嫌な予感がして口に出さなかった。

  • 145二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 05:22:37

    乙保守

  • 146二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 12:59:46

    本編にもあったようなシーンだが、なんか不穏な要素が見え隠れしてる気がする…

  • 147二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 20:57:24

    [親交5-1 地球寮とミオリネ]

    「さー行きますよ!ミオリネさん!」
    「ちょちょちょっと!引っ張るな!」

    ある日、スレッタはミオリネを(やや強引に)連れて地球寮へ向かっていた。

    「せっかくお友達ができましたから、ミオリネさんとも仲良くして欲しいんです!」
    「私は別に…」
    「まーまーそう言わずに!」

  • 148二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 20:59:29

    [親交5-2 地球寮とミオリネ]

    「という訳で、あたしのお友達兼花嫁さんのミオリネさんです!」
    「スペーシアンを連れてくんなっつーの」

    相手がスペーシアンと知るや否やまたチュチュが拒否反応を示す。

    「そう邪険にしないで
     ミオリネさんお友達少ないみたいですから、皆さん仲良くしてあげてください」
    「人をボッチ扱いするな! 誰がこんなピンクポンポン!」
    「ああ? こっちこそ誰がこんなクソスぺワガママお嬢なんか!」

    お互いにらみ合うミオリネとチュチュ。

    「なんか息ぴったりな感じがするな」とアリヤ。
    「そう…かな?」と戸惑うニカ。

    その他地球寮のメンバーはその喧嘩を遠巻きに眺めていた。

    「うんうん。仲良くなれそうで何よりです!」
    「「どこが!」」

  • 149二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 07:36:34

    [親交5-3 地球寮と3号]

    「さー行きますよ!スレッタさん!」
    「うわあ!引っ張らないでください~」

    ある日、スレッタは3号を(やや強引に)連れて地球寮へ向かっていた。

    「せっかくお友達ができましたから、スレッタさんとも仲良くして欲しいんです!」
    「…(もうどうにでもなれ…)」
    「ほらほら行きますよー!」

  • 150二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 07:36:55

    [親交5-4 地球寮と3号]


    「! またスレッタが余計なヤツを連れてくる!」

    (なんで察知してるのチュチュ…)>ニカ

    ーーー

    「という訳で、あたしのお友達のスレッタさんです!」

    「ど、どうも。す、スレッタ・マーキュリーです…」

    「スレッタ・マーキュリーの友達のスレッタ・マーキュリー…?」>マルタン

    「ホントにスレッタ先輩そっくりですね~」>リリッケ


    スレッタとはどんな関係なのか、なんで似ているのか(主にリリッケに)質問攻めされタジタジになる3号であった。


    「ねえ、あの子質問攻めで涙目だけど、助けなくていいの?」>ミオリネ

    「これも挑戦です!」>スレッタ

    「スパルタね…」

  • 151二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 18:55:49

    保守

  • 152二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:12:31

    [親交6-1 ジェターク寮]

    「ん?あれはスレッタ・マーキュリー…」

    日課の筋トレを終えて散歩していると、因縁の相手を見かけた。

    「スレッタさん!」「うわあ!びっくりさせないでくださいよー」

    …?スレッタ・マーキュリーがふたり⁈どういうことだ?

    「あ!グエルさん!」「うぇ⁈グエルさん⁈」
    「お久しぶりです。お元気ですか?」「…」

    な、なんだ? どういうことなんだ?
    混乱したグエルは当たり障りのない返事だけして寮へ戻った。

  • 153二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:18:55

    [親交6-2 ジェターク寮]

    「ーということがあってな。信じられるか?」
    「いや、兄さん…この学園にスレッタ・マーキュリーは2人いるよ。ちゃんと」
    「?!」
    「グエル先輩知らなかったんすか? ついこの間編入してきたらしいっすよ
     ペイルのスレッタのそっくりさんが。今地球寮のメンバーらしいっす」
    「この前の決闘の相手もそのそっくりさんのほうですよ。だからモビルスーツが違ったんです」
    「?!!…まさか…気付いていなかったのは俺だけ…?」

    ラウダや後輩たちに指摘され、衝撃を受けるグエルだった。

  • 154二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:19:29

    [親交6-3 ジェターク寮]

    「スレッタ・マーキュリー…どうも様子が違うと思ったら、ふたりいたのか」

    元からいたアイツ…ペイルのやつはいつも内気でエランの後ろに隠れている臆病者だった。
    それに引き換え新しく編入してきたあのそっくりはずいぶんとやんちゃだな。
    俺に恐れをなさず決闘を挑んだうえ、初めての決闘でホルダーであるこの俺に勝ちやがった。
    ”初めて決闘する編入生に最新機であっさり負けた”なんて話が親父の耳に入ったせいで俺は決闘禁止を言い渡されてしまった。まったく災難だ。

    「俺は…これからどうすればいいんだ…」

    決闘に勝ち続け、実力を証明し父親に認めてもらう。それ以外のやり方を知らないグエルはただぼやくばかりだった。

  • 155二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:52:30

    続きが楽しみ

  • 156二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:55:39

    >>155

    ありがとう!

    大体ほぼ毎日朝夜8時頃に更新してるから見に来てくださいね~

  • 157二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 08:34:35

    [親交7-1 ペイルとスレッタ(オリジナル)]

    ースレッタ編入前
      ペイルCEOルームー

    「お久しぶりです。ペイルCEOの皆様」
    「お久しぶり、スレッタさん。身体の具合はいかがですか?」
    「お気遣いいただきありがとうございます。最近は調子がいいんです。」
    「それは良かった。エラン様もあなたにお会いしたいと言っておられます。
     後でお話しなさって。」
    「はい。ありがとうございます。」

  • 158二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 08:35:46

    [親交7-2 ペイルとスレッタ(オリジナル)]

    「やあやあスレッタちゃーん。久しぶり。元気にしてた?」
    「エランさん!ええ、元気ですよ。エランさんは?」
    「いやー最近仕事が忙しくてね。」
    「そうですか。頑張ってくださいね!」

    (エランさんはすごいな~。私も身体のことがなければこんな風になれたのかな?)
    (スレッタちゃん結構カワイイよねー。病弱だし妻にするのはペイルグレードに却下されそうだけど、愛人の1人ぐらいならワンチャン…)

  • 159二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:00:21

    [親交8-1 エアリアル]

    ーエアリアル コックピットー

    (あの日 確かに聞こえた気がする)
    エアリアルで初めて決闘したあの時

    ーーー
    (どうしよう…このままじゃ負けちゃう)
    …●●●…●●●●…●●●…
    (え? 誰? 何か聞こえる)
    …●●●…●●●●●●…●●●●…
    ーーー
    あの声が聞こえた瞬間、負けそうだったのに一気に逆転できた。あの声は何だったんだろう?

    「おーい」 …シーン
    「なんにも聞こえない。やっぱり気のせいだったのかな」

    モニターが少しだけ点滅したことに、スレッタは気づいていなかった。

  • 160二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:49:39

    [親交8-2 エアリアル]

    …この子はまだ、かな…

    …そうだね、まだだね…

    …時間はあるよ、あせらずゆっくり…

    …こんどこそ、うまくいくといいね…

  • 161二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 07:56:20

    >>160

    話しているのはカヴンの子かな?

    今度こそってなんだろ

  • 162二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 15:45:59

    [親交9-1 3号と4号]

    「僕は強化人士4号」
    「さ、3号ですっ…」

    4号さんと初めて会ったときはこんなだった気がする。
    初めて会う4号さんはすごく冷たい態度で怖かった。
    調整のときとか、学園でもずっとそっけなくて…。
    ある時、そんな空気に耐えられなくて思い切って話しかけた。

    「ああああ あのっ! よ、4号さん!」
    「…なに」
    「え、えっと、その…」
    「…」
    「うう…」
    「……用がないなら、無駄に話しかけないでくれる」
    「う、うう…」ポロポロ
    「⁈」

    緊張のあまり、私は泣き出してしまった。

  • 163二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 16:49:19

    [親交9-2 3号と4号]

    ...
    「ううう…」
    「はあ…何なんだ君は。何がしたいんだ」
    「だ、だって…だって…
     私たち、仲間じゃないですか…
     わ、私は4号さんのこともっと知りたいです…!」
    「…僕たちには名前も、家族も、思い出もない
     君の知りたいことなんてないよ、なにも」

    4号さんは冷たく私を突き放す。

    「じゃ、じゃあ作りませんか?これから!」
    「え?」

    とっさに口をついて出た。ずいぶん馬鹿げたことを言ったと思って私は慌てた。

    「いや、今のは えっと、その」
    「ふ…ふふふ」
    「え?! なんで笑ってるんですか!」
    「ホントに、訳が分からないね君は」

    突然笑った4号さんに私は戸惑った。

  • 164二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 16:50:03

    [親交9-3 3号と4号]

    これから作ればいい…か。
    考えたこともなかった。僕には何もなくて、ただガンダムのための使い捨ての駒になる以外の選択なんてないと思っていた。
    でも、ここにいたんだ。僕を「人」として求めてくれる子が。

    「4号さんこそ、いきなり訳分からないです…」

    戸惑うような、拗ねたような様子の彼女に僕は笑いかける。

    「そうだね。でも、ありがとう…『3号』」

    3号、4号…これはただのナンバリング。僕らを「物」として扱うための名札。
    でもこの時から、少しだけ前向きな意味になった気がする。

  • 165二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 20:50:10

    見てくださっている皆さん本当にありがとうございます。
    「親交」編は前日譚やキャラの絡み関係を雑多にまとめたものになります。
    これにて終了し、メインのストーリーを進めたいところなのですが…

    区切りが悪い!
    新編の長さ的にこのままこのスレで投稿し続けると、レス数制限的にすごく中途半端なタイミングでスレ完走になってしまう恐れがあります。
    そういうわけで、次の「決裂編」は次スレを立てて新しくスタートしようと考えています。
    新しいスレを立てたらここに報告しますので、よろしくお願いします。

  • 166二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 21:21:16

    残りがもったいないので、何かして終わりたいですね~
    展開のまとめ? でも次スレ冒頭でやるべきな気がしますし…

  • 167二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 03:05:10

    保守
    応援してます頑張ってください〜!

  • 168二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 07:36:57

    >>167

    ありがとうございます!

  • 169二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 12:48:44

    保守

  • 170二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:00:40

    明日夜には次スレ立てられる見込みなので、それまでお待ちください

    私一人では限界があるので、お時間ある方、なにとぞ保守のほうお願いいたします

  • 171二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:48:35

    保守
    ゆっくり頑張ってください

  • 172二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 07:37:17

    保守

  • 173二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 12:14:27

    ほしゅ

  • 174二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 20:45:58

オススメ

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