【クロスオーバー・長文注意】一つ、話をしよう。

  • 1二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 21:55:34

    俺が先程、「邯鄲」………夢の中で体験した可能性世界の話だ。おおよそ百年後はこうなることも有り得るという一例として、お前にも聞いてほしい。
    俺の目指す「楽園(ぱらいぞ)」とは如何なるものか、知ってもらうのは必須のことだと思うのでね。

  • 2二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 21:57:30

    俺が見た世界には、人知を超えた力をもち人を喰う「鬼」がおり、人知れず鬼を討伐する組織「鬼殺隊」が存在した。鬼と鬼殺隊の戦いは数百年続いたが、奇しくも俺たちと同じ大正時代、それもここ鎌倉に程近い東京にて、鬼殺隊はついに鬼の首領を討ち滅ぼし、長きに渡る戦いに終止符をうったのだ。

  • 3二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 21:58:35

    1900年代の関東圏という近しい時空に起こった出来事という点もさることながら、それ以上に驚いたのが鬼殺隊が見せた勇気だ。彼らは本当に素晴らしい勇気の持ち主だった。
    悲劇に直面し絶望に打ちのめされた者たちが自分のような人間をこれ以上増やすまいと刀をとり肉体を鍛え、凄まじい怪物に立ち向かい、その多くが肉塊となっていったが、それでも諦めず戦い抜いて鬼殺隊積年の悲願を達成したのだ。本当に素晴らしかったよ。出来るなら是非とも戦いを挑んでこの身で彼らの勇気を体感したかったが、その殆どが死に、生き残った者も満身創痍な状態で追い討ちをかけるような真似は憚られてな、なんとか思いとどまった所存だ。
    話が逸れたが、そんな彼らとその子孫のなかから、特にこの話題に相応しい人物を選んで紹介したい。俺が感じたことを幾分か理解できるはずだ。

  • 4二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 21:59:32

    鬼殺隊の剣士に我妻善逸という男がいた。彼は鬼殺隊としては珍しく借金の肩代わりと引き換えに隊士となった男で、当初は修行をサボり女に鼻の下を伸ばし事あるごとに泣きわめくような情けない有り様だったが、親友との出会いや強敵との戦闘……そして上官や恩人の死を体験したことで覚悟を決め、心身を鍛え上げ己の特殊体質を克服した。そして道を違え鬼に成り果てた兄弟子に引導を渡し、最終決戦を最後の最後まで戦い抜いたのだ。人間は覚悟を持って困難に立ち向かうことで雄々しく成長し輝ける存在になることが出来るという、俺の人間讃歌を体現したような男だった。

  • 5二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:00:29

    しかし……戦いが終わってしまえば善逸は後に妻となる女に縋りつき、自分を過剰に持ち上げるばかりかかつての仲間を鬼や罪人に貶める内容の事実を捻じ曲げた自伝を綴り事あるごとに泣きわめく……かつての情けない男に逆戻りしてしまったのだ。これは一体どういう事だ?あの戦いで見せた勇気はどこへ行ってしまったのだ?

  • 6二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:00:50

    (スレ画の人誰…?とか聞ける雰囲気じゃないな…)

  • 7二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:01:48

    その善逸の親友に竈門炭治郎という男がいた。鬼に家族を惨殺された彼は、家族の仇を討ち、また唯一生き残るも鬼となった妹を人間に戻すために鬼殺隊の剣士となった男だ。彼もまた親友の善逸と同じく、仲間たちと死線をくぐり抜け、少しでも強くあろうと己を鍛えた。相手が誰であろうと自分の意志を貫き通し寿命すら前借りして、才能や実力は最高位の剣士「柱」には及ばずとも彼らと並んで必死に戦い抜き、鬼の首領…鬼舞辻無惨の討伐に多大な貢献をした。彼もまた悲劇を乗り越え尊い覚悟を持って困難を克服し光り輝く存在になることが出来た素晴らしい男だったよ。しかも彼は善逸とは違い、戦いが終わった後も仲間の平穏を祈り縮んだ命を少しでも残していく者達のために使いどこまでも献身と覚悟を貫いた。

  • 8二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:02:19

    >>6

    戦神館シリーズてエロゲの初代ラスボスの勇者大好き魔王(バカ+実質同シリーズ最強キャラ)

  • 9二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:03:25

    だが……それから百年と少しほどたった未来を生きる炭治郎の子は、そうではなかった。彼の子孫に竈門炭彦という男がいたが、その炭彦は先祖の身体能力を受け継いでいながらその力をもて余し、周りに迷惑ばかりかけていた。それも炭治郎の現役時代に近い齢にもなって、だ。これは一体どういうことだ?

  • 10二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:05:21

    炭治郎の子孫がそんな有り様なら、善逸の子孫はどんな事になっているか、おおよそ察しはつくだろう。彼の子孫に炭彦と同じ時代に生きる我妻善照という男がいたが、彼はやはりというか、女と見るや誰彼構わず鼻の下を伸ばし事あるごとにぎゃあぎゃあと喚き散らす…善逸の悪い部分を抽出したような男だった……。

  • 11二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:06:19

    正直にいって、そんな未来に俺は当初ガッカリしてしまったよ。こんな未来を、あの素晴らしい勇気と覚悟を持ち合わせた偉大なる戦士たちが必死になって命を削ってまで求め守ろうとしていたのか?こんな世界を彼らは望んでいたのか?

  • 12二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:07:40

    ……そうなのだろうよ。あの最終決戦の夜に、鬼殺隊の心や背景を読み取った……ああ、夢の中ではそういうことも出来るのだよ。精度に個人差はあるだろうが、表層を掬うくらいならそう難しいことではない。すると……「命にかえても無惨を討つ!」「絶対に家族の仇をとる!」「これ以上鬼に幸せを奪われる人を増やすものか!」……彼らの考えはこうだった。それは柱から下級隊士、支援部隊「隠」など刀を持たぬ者に至るまで、少なくともこの最終決戦に参加した者たちは皆例外なくそう思っていた。

  • 13二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:08:49

    >>6

    相州戦神館學園 八命陣のラスボス

    ついでに言えば史実の方で作者の先祖を

    殺した事件が甘粕事件

    要は作者の先祖の仇がモチーフのキャラ

  • 14二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:09:07

    そんな勇者たちがこんな未来を見ればどんな反応をするだろうか?「良かった……もう鬼に幸せを奪われる人はいないんだ……!」「もう夜に怯えることもないんだ……!」「あの子供はあいつらの子孫か?可愛いなぁ……」「皆幸せそうで……嬉しい……」……大方涙を浮かべてこのようなことを言うのだろう。誰かのために命をかけた勇者たちが他人の幸福を祝えぬはずがない。

  • 15二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:11:14

    ……ああ正しいとも。それは疑いなく素晴らしいことだろう。町から帰ってきたら家族が皆殺し?親が怪物になって我が子を惨殺?そんな世の中が、正しくあろうはずもない。
    しかしその果てにあるのがこれか?鬼殺隊が持っていた人として最も美しいモノは、どこへ行ってしまったのだ?たった一世紀の間に、彼らの勇気は、本当に消え失せてしまったのか?

  • 16二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:12:31

    ……ここまで言っておいて意外に思うかもしれないが、答えは「否」なのだ。彼らの誇るべき輝きは、どこへも行っていなかったのだよ。先祖達と同様に彼らの子孫の心や背景を読んでみた……すると、善照はかつて妹を庇い車にはねられたことがあったのだ。彼自身の自覚があるかまでは分からないが、もしも同じようなことが起きれば、また同じように他人を庇おうとするだろう。そうでなければそう咄嗟に危険に身を晒せるはずはない。彼にもまた、先祖にもあった強い意思が備わっていたのだ。炭彦も、炭治郎とその家族に起こったことと同じ悲劇に直面すれば、やはり先祖と同じ道を行くことを覚悟するだろう。

  • 17二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:13:21

    こんな感じのこというか言わないかでいったら言うだろうなぁこいつ

  • 18二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:14:06

    彼らだけではない……かつての鬼殺隊の子孫であるなし関係なく、困難や脅威に直面した際に覚悟を持って立ち向かえるだけの心を持つ者が幾人もいた……それは学徒であり定食屋であり学者であった……それを知った時、俺は諦観していたこの時代に希望を見た……そう、彼らの輝きは失われずに受け継がれていたんだよ。

  • 19二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:15:13

    しかし……こんな未来で覚悟や勇気が発揮できる場面が、一体どこにあるのだろう?そもそも大正時代の鬼殺隊で最強と謳われた「岩柱」悲鳴嶼行冥は鬼と遭遇するまで己に秘められた力を自覚するどころか本気で拳を振るったこともなかった。炭治郎にしてもあの悲劇がなければ恐らく死ぬまで一介の炭焼きのままだっただろう。

  • 20二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:17:50

    この20世紀前後でこうだ、ましてや西暦2000年以降の日ノ本では、平和で、平和で、銃も刀も持たぬから。実に素晴らしき日々……なのだろうかなあ。考えて、俺は泣いてしまったよ。人間とはそんなものでよいのだろうか。「よい」……と彼らなら言うだろう。自分たちと同じ目にあわないでくれ、これが自分たちの理想の世界なんだと。

  • 21二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:20:42

    しかし……俺はそうは思わない。かつての鬼殺隊のような、悲劇を乗り越え、己を鍛え、脅威に立ち向かう。これこそが人間の本質であり目指すべき姿、あるべき姿だと信じているから。だがこのままではそんな人間は次第に減りゆく一方だろう。善照や炭彦がまだ心の奥底に秘めている勇気の輝きも、このままでは表に出ることもなく、やがて世代を重ねるうちに本当に失われてしまうかもしれない。それだけは避けたかった。彼らの、人間の素晴らしさを、なんとしても守りたいと思った。ゆえに…………

  • 22二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 22:24:01

    俺は魔王として君臨したい。人の輝きを永遠のものとして守るため、絶対不変の災禍となろう。そのための計画はすでに練ってある。この俺の「盧生」の力………あぁ、夢に出入りし夢を持ち出す者としての力を最大限利用して、夢と現をごたまぜにし、夢世界の邪神や悪魔を現実の人間にけしかける計画だ。怪物たちは人間の夢が具現化したものだから、人間を直接変化させた鬼よりも、より適切な試練となるだろう。そんな脅威を前に立ち上がり、覚悟し、勇気を振り絞り戦い、或いは元凶たる俺を倒そうとする……そんな勇者達が存在し続ける世界……善逸が腑抜けることのなく……また善照や炭彦達が先祖のような輝かしき雄々しい戦士でいられる世界……そう、鬼殺隊が見せたあの最終決戦のような光景が、未来永劫続く世界…………!
    それこそが俺の楽園。この甘粕正彦が生涯かけて追い求める理想世界であり、我が悲願にして夢である。
    長くなってしまって申し訳ないがそういうことだよ。理解してもらえただろうか。

  • 23二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 23:24:07

    余計なお世話、身勝手の極み…
    スレ画は知らないけどきっと傍迷惑なお方…!!


    良いよ、続けて?

  • 24二次元好きの匿名さん23/06/12(月) 23:28:01

    >>23

    余計なお世話とか傍迷惑なんて酷い!

    ただ苦境に立ち向かう人間の輝きが好きで、50年位未来を見たらネットの匿名性を利用して好き放題してる人間を見て腐ってしまったって考えた結果

    自分が魔王になって永遠に試練を与え続ければ自分は輝きが見られる、人類は腐らないって結論に至っただけなんです


    頼むからこっち来るな

  • 25二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 10:01:13

    鬼滅終わるあたりで引き延ばしとか続編しないの?とか何あの変な最終回とかいう意見をいくつも見たけどその人らってつまりこういうことを言いたかったのか?

オススメ

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