- 1◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:00:49
- 2◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:02:27
- 3二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:07:54
「いや新潟より京都の方が近いわ」
まずい、北陸民の怨嗟の声が聞こえる - 4二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:10:19
先週は連敗脱出なるかと思ったけど惜しかった……
これ見たら応援したくなったよ、ブッシーとピックアップライン
厩務員さんめちゃくちゃ笑顔だった!!
今日こそピックアップライン武士沢さん勝ち上がって!!
<a href="https://twitter.com/hashtag/ピックアップライン" target="_blank">#ピックアップライン</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/武士沢友治" target="_blank">#武士沢友治</a> — yuta_horse (horse_yuta) 2023年06月10日2着だったけど、レース後も雰囲気の良かったピックアップライン陣営
武士沢さんの後ろに見切れてる田中先生の表情がまた絶妙です😆
こういうの見るとより応援したくなります
<a href="https://twitter.com/hashtag/ピックアップライン" target="_blank">#ピックアップライン</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/武士沢友治" target="_blank">#武士沢友治</a> — yuta_horse (horse_yuta) 2023年06月10日 - 5二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:11:45
ブッシーてもしかしなくてもイケオジ?
- 6◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:14:09
最近ブッシーにハマった人、チャレンジを始めた人のために!
とりあえず手持ちのブッシー倉庫から必読記事を投下していきますぞ、ブッシートレの解像度を高めて行こう
・ブッシーとトウショウナイトの話:ブッシーの癖馬への向き合い方が垣間見える
https://sarabure.jp/articles/nishiduka/7074
・ブッシーが癖馬を依頼される時の話、馬の育て方についての話:オーナーや育成環境への意見を見ることができる
https://sarabure.jp/articles/nishiduka/42067
https://sarabure.jp/articles/nishiduka/42153
・ブッシーの歴代お手馬の話:癖のない馬がいない
¡Ú300¾¡Ã£À®¡ÛÉð»ÎÂôͧ¼£µ³¼ê(1)¡Ø²¦¼ê¤ò¤«¤±¤Æ¤«¤é148Ï¢ÇÔ º£¤À¤«¤é¸ì¤ì¤ë¡È300¾¡¡É¡Ù - ÅìÆà½ïÈþ¡¦ÀÖ¸«Àé¿Ò | ¶¥ÇÏ¥³¥é¥à - netkeiba.com¢¥JRAÄÌ»»300¾¡¤òãÀ®¤·¤¿Éð»ÎÂôµ³¼ê¤¬¥²¥¹¥È¡¢»öÁ°¤ËÊ罸¤·¤¿ÆɼԼÁÌä¤Ë¤âº©ÀÚÃúÇ«¤Ë¤ªÅú¤¨¤·¤Þ¤¹¡ª7·î15Æü¤ÎÊ¡Åç¤ÇJRAÄÌ»»300¾¡¤òãÀ®¤·¤¿¡¢¥Ç¥Ó¥å¡¼21ǯÌܤÎÉð»ÎÂôͧ¼£µ³¼ê(39ºÐ)¡£º£Ç¯2·î¡Ä No.1¶¥ÇϾðÊó¥µ¥¤¥È¡Önetkeiba.com¡×¤Î¶¥ÇÏ¥³¥é¥à¡£·î150Ëܰʾå¤Î¶¥ÇÏ¥³¥é¥à¤òËèÆü¹¹¿·Ã桪news.netkeiba.com・ブッシー本人が語るブッシー馬券のコツ(?)
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=36158&rf=related_info
・ブッシーの癖馬たちへの向き合い方
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=32628&rf=related_info
- 7◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:16:54
「アイビスSD見に行きてえな~、それに新潟と言えばブッシーとアルコセニョーラだし、一回は行かないとな」
→バイクで4時間以上!?
「京都競馬場新しくなったし行きたいけど、でもなんか遠いよな。間に琵琶湖あるし」
→バイクで3時間未満!?
- 8◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:18:57
- 9二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:19:21
東日本の日本海側はどうしてあんなにアクセスが死んでるんだ…何とかして角栄モン
- 10二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:20:42
まだ四十五歳でビビった
勝手にもっと年上かと - 11◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:30:19
一応、ここは「ブッシーがトレセンで教官orトレーナーをしていたら」の妄想をしたり妄想を具現化したりするスレですが並行してチャレンジもするブッシーファンスレでもありたいです
スレ主は調子が良ければSSを書くかもしれませんが
・トレウマの描写はないです
・ウマウマもないです
・史実準拠です
・筆は遅いです
・SSに出てくるトレーナーは「ブッシーのお手馬ソウルが宿ったウマ娘に縁がある渋めトレーナー」であってブッシーではありません ←重要
なのでそこだけご了承ください。nmmnは丁寧に扱おう - 12◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 20:32:09
- 13二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 20:44:35
SDGsが異常なだけで45も結構歳行ってるほうなのよ?
- 14◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 21:03:17
- 15二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:13:41
武士沢はいいぞ
いいぞ - 16二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:21:26
マジで武士沢のファンサを狙ってる
今季初勝利の時に絶対サインをもらいたいんだよ! - 17二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:23:03
武士チャレは紳士淑女の嗜みですのよ
- 18◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 21:24:13
- 19二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:24:40
前回の武士沢トレーナーSSもよかった…みんな読もう
- 20◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 21:25:54
- 21◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 21:38:00
- 22二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:40:20
ちなみにピックアップラインの次走は福島みたいです
初勝利見たいよブッシー、いやその前に勝ってくれても全然いいけど - 23◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 21:41:19
遠い……ッ!新幹線使っても4時間弱ッ!
- 24二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 21:56:22
- 25二次元好きの匿名さん23/06/13(火) 22:17:40
このレスは削除されています
- 26◆8w10E3L1JU23/06/13(火) 23:06:20
SSのネタも(書く保証はないけど)随時募集しております
- 27二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 07:44:50
チャレンジ
- 28二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 15:17:35
今年こそは武士沢さんからサインが欲しいぞ!
- 29二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 15:23:30
駐車場無料だし…
- 30二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 22:14:14
ブッシー今週乗鞍あるんかな
- 31二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 22:18:03
ブッシー倉庫が開示されててワロタ
いつぞやのブッシースレで唐突にpopしてブッシー倉庫!?みたいな反応されてて笑ったし中身気になってたんでたすかる - 32二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 22:30:01
コロナでウイナーズサークルでのサイン会(?)も再開したしブッシーのサインが欲しいんやが、そもそも勝ってくれないと貰える機会もないんだよなあ(白目)
- 33二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 22:47:46
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 22:59:52
このレスは削除されています
- 35◆8w10E3L1JU23/06/14(水) 23:00:44
- 36◆8w10E3L1JU23/06/14(水) 23:57:15
「あの!……私、もう一回走りたいんです!ここならそれができるかもって聞いて、それで……!」
言い終わるか終わらないかのうちにその声は詰まり、頬の上を幾筋も光が流れ落ちていく。前髪が垂れて表情を覆い隠していても、噛み締めた口元と震える背、机の上でくしゃりと丸められたトレーナー契約の書類が彼女の感情をありありと示していた。
「すまない、少し彼女は取り乱していて──いや至極当然なことなんだが、いきなりの訪問になったことも含めてどうか無礼をお許しいただきたい」
「いえ、大丈夫です。いくらでも待ちますよ。……セニョ、お茶持ってきてくれないか?」
「オッケー。会長サン、冷茶しかないけどいいですか?」
「ああ、ありがとう」
シンボリルドルフは、纏うその威厳とは対照的に極めて慣れた口調でトレーナーに話しかける。
「……またプラモデル、増やしました?」
「そりゃもう。おかげでトロフィーを置く場所がまた狭くなりましたよ」
「感心しませんね、でも相変わらずで少し安心しました」
彼女は明らかに浮いている。広大なトレセン学園、そこに通う数多の生徒たちを代弁する生徒会長には、この狭く少し暗く空調が時折不機嫌そうに唸っている部屋はあまりにも似つかわしくない。
「──会長が敬語使ってるトコ、初めて見たかも」
「これは唖然失笑、と言うところかな。君から見た私はそんなに傲岸不遜な輩かい?」
不意に自分へ向けられた言葉に驚き飛び上がってから、自分の独り言がしっかり聞こえてしまっていたことに気が付いて──ブイチャレンジは激しく後悔した。
「あーいや違いまスッ!自分は全然そんなつもりで言ったわけじゃァございませんッ!何なら普段会長をお見かけすることも、会長の視界に入ることもほとんどない地方出戻り存在ですンでッ!めちゃ新鮮ってだけで悪い意味は──」
「そうか、まだちゃんと学園の隅々まで目が行き届いていなかったか……これは生徒会長失格だな」
「アッ……アァッ……」
シンボリルドルフは少しだけ悪戯っぽく笑った。 - 37◆8w10E3L1JU23/06/14(水) 23:57:40
「落ち着けよブイチャ、お前遊ばれただけだ……どうぞ、粗茶ですが」
「ありがとう。少し意地悪しすぎたかな」
「アイツは誰に何言われてもあんな感じなんで気にしないでください。泣いてるアンタも、とりあえず飲んで落ち着きな」
「……ありがとう、ございます」
「もう一回、用件を聞きなおしましょうか」
ずび、と洟をすすった彼女の眼はすっかり赤くなっている。
力なく垂れたミミがわずかに揺れた。
「……私、本格化が終わりかけてるかもって言われたんです。去年の秋くらいに準オープンまで上がれて、でもそこから急に勝てなくなっちゃって、それで調べてもらって」
トレーナーは何も言わず、コップに少し口をつけて次の言葉を待った。
空調の唸りだけが低く響いている。
「もう半年くらい、掲示板どころか、下から数えたほうが早いレースが続いてて……チームトレーナーに、これ以上無理はさせたくないって言われて……」
肩が震えて再び目尻に水玉が膨らむ。
机に置かれた、握りしめられたような跡のついている契約書類──記された日付は過去のもので、既に何の意味も持たない紙切れに過ぎない。
ひでえトレーナーが居たもんだな──とミミを絞ったアルコセニョーラをトレーナーが手で制した。
「実際、珍しいことではないよ。最高のスペックが出せなくなった状態で最高のスペックを出そうとすれば、致命的な怪我の危険がある」
「その通り。暗雲低迷──勝てないまま走り続けることは、肉体的な面だけでなく精神的にも負荷がかかる。それで走る楽しみすら失ってしまう者もいるからな……残酷ではあっても、決して冷酷な判断ではないんだ」
トレーナーも、シンボリルドルフも、淡々と事実を話していた。
鹿毛の頭が下を向いて、再び数滴の涙を落とす。
「──でもよ会長サン、その娘を連れてきたのはあンたですよね?それだけ危険性を語っておいて、それでもアタシのトレーナーにハナシを持ってきたのはどういうお考えで?」
セニョが一番傲岸不遜だよ──そんな冗談を口にできる空気でないことは、さすがのブイチャレンジにも解っていた。
- 38二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 23:58:16
このレスは削除されています
- 39二次元好きの匿名さん23/06/14(水) 23:59:24
このレスは削除されています
- 40二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 00:09:42
会長とのやりとり良い…
- 41二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 00:12:32
はああああ良い良い…ありがたい…(涙)
- 42二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 00:12:33
SS来てる!とても良かったです…!
名前で調べたら武士沢さんで1回3着になってるのね - 43二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 07:53:29
新鮮なブッシートレーナーSSたすかる
走れなくなりつつあってもどうにか走りたいと藻掻く子を導くカイチョーがとてもよい - 44◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 07:54:55
「──いや、実は君たちのトレーナーには過去何度もお世話になっていてね。伸び悩んでいる子や色々あってチームに居られなくなった子、そもそも学園にあまり通っていない子もお願いしたことがあったんだ」
細めた目で視線を寄こしたアルコセニョーラにトレーナーが頷けば、不満気ながらも彼女は矛を収めて、聞き取れない声で何言か呟いた。
「こういう時ばかり頼り本当に申し訳ありません。廉頗負荊の限りです」
「それは僕の方針だからね。少しでも走る意思があるなら誰だって歓迎だよ……君がここに来たのも、まだ走りたいからなんだろう?」
顔が上がる。
泣き腫らして赤くなった顔と眼の中には、しかし確かにまだ消えない意思が輝いていた。
「一応確認しておくね……まず勝てる保証はないよ。僕は全力を尽くすし君が走るための場所も用意する。当然練習も見る。でも最後は君自身の努力も必要だ」
「はい!もちろんです……走りたくて、まだ諦めたくなくて、でも私みたいなシニア期で本格化も終わり始めてるウマ娘を走らせてくれるところがなくて……でも、でもそんな私でも!まだ走らせてくれるチームがあるって会長に聞いて、それで、ここに来たんです……!」
「……そういうことです。お任せするできるのはあなたしかいない、と」
「お願いします!走らせてください!」
果たして彼は──少し温くなった茶をゆっくりと飲み干して、口を開く。
「ナイト、契約書まだあったかな?」
「そう言うと思って。ここに」
「ありがとう、助かる。……さて、お名前を聞いてもいいかな」
目が見開かれる、垂れていたミミが再び前を向く、背中の向こうで尻尾が大きく円を描いて回る。
ほとんど反射的に立ち上がっていた。
「ぁ────私、ハネダテンシ、です!今日からお世話になります!」
*****
- 45◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 07:59:25
- 46二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 11:25:46
キタサンヒコボシもこないだ走ってたし、引退して角が取れて後進育成に励むキタサンミカヅキ概念はあるかもしれない
- 47二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 12:00:46
- 48◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 12:50:56
- 49二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 19:07:17
今週は土曜1 日曜2の3鞍
新馬戦含め初出走が2頭いるからワンチャンに期待したい - 50二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 20:19:27
- 51二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 21:30:34
ブッシーさん今週は新馬と初出走と癖馬か…
これは大変そうだ…(応援する) - 52二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 21:46:28
この時期の三歳未勝利で初出走ってことはそういうことの方が多いからな…
でもその分期待されてるとも言えるよ! - 53二次元好きの匿名さん23/06/15(木) 22:05:28
ピックアップライン騎乗してからこの厩舎の依頼増えた気がする
- 54◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 23:45:58
ぽりぽりと乾いた音が響いている。
「生徒会長と知り合いだったなんて知らなかったんですけど、前から頼まれることあったんですね」
「さっきも言ったけど、僕のポリシーだから。まああの人以外にもいろんなところから頼まれるよ」
じゃがりこがトレーナーの口に消えて、かみ砕かれて、軽やかな音を立てる。
次いでアルコセニョーラの指が数本を摘まんだ。
「名前聞いて思い出したンだけどサ、アタシあのハネダテンシって娘と走ったことあったわ。去年の福島の、何だっけ──」
「織姫賞。あとセニョ、じゃがりこで人を指すのはやめなさい。みっともないですよ」
「そう、ソレ。織姫賞。いい逃げしてたから何となく印象に残ってた。前のチームにいた時だけど」
そこまで言って漸く、彼女の口も軽やかな破砕音を奏でた。
名前の挙がった少女も、部屋に似つかわしくない風格を纏っていた生徒会長も既に部屋を去り、残った面々はどことなく弛緩した空気に押し負けて時間を過ごしている。
「しかし、トレーナー。あまりこうしたことは言いたくないのですが」
「そういうことを言ってくれるのがナイトのいいとこだよ」
「──ありがとうございます。……誤解を恐れずに言うなら、私は彼女が心配です」
杖をついてトウショウナイトが椅子から立つ。手を貸そうとトレーナーが上体を回すのを目線で止め、かつ、かつとゆっくり歩いて戸棚へ向かう。
「今ここに属しているメンバーは、実力的にも文句のない優秀なアスリートです。セニョは重賞を制していますし、ナインもクラシック戦線で闘い続けています。ブイチャは……まだデビューから日も浅いですし未知数ですが、期待しています」
「ナイトさん、私もしかしてオチ要員になっちゃってません?」
「いつも通りじゃンよ」
「酷いッ」
ブイチャレンジは怒りのままにじゃがりこを口に突っ込んだ。
破片が刺さって痛かった。
- 55◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 23:47:08
「期待しているのは本当ですよ──ともかく、ハネダテンシ。彼女はかなり長く走っているようですし、ここからの大きな伸びは厳しいように思えます……私自身、身に覚えがありますから」
「それで心配かい?」
「……まだ、慣れないんです。不完全燃焼のまま何かを終わらせるという事に」
かなり気を使った言い方こそしてはいるが、その言葉が持つ意味を察せない彼女たちではない。トレセン学園に所属していれば嫌でも目にする光景、或いは彼女の──トウショウナイトの経歴を知るものであれば想起するのはまた別のことかもしれない。
誰かの咥えたじゃがりこが、ぱきりと音を立てて折れた。
「セニョやブイチャが来る前も、何人かトレーナーを頼って来た娘たちがいましたけれど……いずれも早々に去っていきました」
戸棚から戻ったトウショウナイトは、チーズ味のじゃがりこを静かに机へと置いた。
「貴方は誰だって諦めずに受け入れますが、一方で全員が現実に向き合っていけるわけでもありません」
ばり、と音を立ててじゃがりこのフタが激しく引き裂かれた。握りしめられてひしゃげたカップの中身が一気飲みの要領でアルコセニョーラの口へ吸い込まれる。
「あっちょっと、僕も食べたかったんだけど、チーズ味」
「んぐァ……細けえ事言うなよトレーナー。──まあいいや、ナイトさん。心配してン気持ちも分からんでもねえんだけどサ」
机に再び打ち付けられた紙容器が甲高い悲鳴を上げる。
下からねめつける目線は敵意のそれではなかった。
「とりあえず、アタシは真剣に現実と向き合って走ってッから。その辺の話するなら、せめてアタシらが居ねー時にしてくれると嬉しい──だろ、ブイチャ」
「え、あー……もちろん!わ、私頑張りますから。私はナイトさんにいろいろ教えてもらうって決めてますから!むしろこれからクソ迷惑おかけしそうで今から頭痛いかもです!」
特に悪気はないのに余計なことを口走る、いつもの見知ったブイチャレンジに誰かが噴き出した。沈鬱な空気が一瞬で去り、伝染性の吹き出し笑いはやがて全員に感染する。当の本人でさえ、困ったような、照れているような何ともつかない顔で、しかし笑っていた。
- 56◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 23:47:46
「……ありがとうございます、二人とも。少しナーバスになりすぎていたかもしれません。──それとセニョ、独り占めは許されないので代金を徴収します」
「あァー?聞いてねェんですけどォー?」
滅多に崩れないトウショウナイトの鉄面皮が少し、ほころんだ気がした。
「ただいま戻りました──って、おやァ?全員そろって〔堕落堕落/ダラダラ〕とは、どういうことだい我がトレーナー?気合が足りないんじゃあないのか?」
「気合が持っていかれるイベントがあったんだよ」
「あ、ナインおかえりー。じゃがりこ食べる?」
「ヴィーチャ、それは〔非常に魅惑的/テンプター〕な提案なんだが……さりとて手を洗うのが定石かつ最善策とは思わないのかね」
「おいナイン、百円玉ねェか?じゃがりこ代がなくて」
「君がその手に握っている〔空容器/パッケージ〕は何の冗談だ」
わいのわいのと、中身のない話に花が咲き乱れる。それが彼女には眩しくて、それでもやはりどこか安心感があった。
「ありがとう、ナイト。でも大丈夫だよ」
「余計なご心配をおかけしました。忘れてください」
「いや、忘れない──というか、忘れられないよ。ちゃんと僕は全員のことを覚えている。今のメンバーのことも絶対に忘れないし、きっとハネダテンシのことも」
また一つじゃがりこのフタが剥がされる音がして、先刻までよりも速いペースで小気味良い音が奏でられる。
- 57◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 23:48:11
- 58◆8w10E3L1JU23/06/15(木) 23:50:32
ちょいとした蛇足です。ベンチャーナインが未登場だったのと、志半ばで去っていくウマ娘を見送るトウショウナイトの気持ちを考えてました
- 59二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 06:44:15
- 60二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 08:40:21
実装済ウマ娘でブッシーと関わりあるのいたっけ?メテオシャワー繋がりでネイチャくらいしか浮かばない(関わりと言って良いのかわからないけど)
- 61二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 11:44:31
- 62二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 12:32:21
- 63◆8w10E3L1JU23/06/16(金) 12:58:29
長くなっちゃったのに目通してもらってありがとうございます!
いいよね...インタビューで色んなお手馬の話振られて「苦労した馬...いっぱい居るからなあ」って返してるブッシー
https://news.sp.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=37983&rf=column_view_next
- 64二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 14:41:20
- 65二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 14:49:44
武士沢さんのウィキの画像が真面目な奴になってる!
- 66二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 16:19:14
- 67◆8w10E3L1JU23/06/16(金) 18:32:46
スイープのエミュ難しいのでどうしよっかな問題が
- 68二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 19:14:58
- 69二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 22:19:23
ブッシーのとこにいろいろ頼みに来るカイチョー、シリウス、理事長その他
チームのウマ娘たちは首をかしげながら震えるしかできない - 70二次元好きの匿名さん23/06/16(金) 22:49:08
明日の6R、このスレもお祭り騒ぎになることを祈っている……新馬戦ならオッズもおいしくなるぞ頑張れブッシー
£²ºÐ¿·ÇÏ ½ÐÇÏɽ | 2023ǯ6·î17Æü Åìµþ6R ¥ì¡¼¥¹¾ðÊó(JRA) - netkeiba.com2023ǯ6·î17Æü Åìµþ6R £²ºÐ¿·ÇϤνÐÇÏɽ¤Ç¤¹¡£JRA³«ºÅ¥ì¡¼¥¹¤Î½ÐÇÏɽ¤äºÇ¿·¥ª¥Ã¥º¡¢¥ì¡¼¥¹·ë²Ì®Êó¡¢Ê§Ìá¾ðÊó¤ò¤Ï¤¸¤á¡¢¶¥ÇÏͽÁÛ¤ä¥Ç¡¼¥¿Ê¬ÀϤʤÉͽÁÛ¤ËÌòΩ¤Ä¾ðÊó¤âËþºÜ¤Ç¤¹¡£race.netkeiba.com - 71二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 08:21:45
- 72二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 13:03:42
本日の武士沢チャレンジ民いらっしゃーい
調教のタイムはなかなかいいけど15番人気だ〜 - 73二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 13:05:22
ルメールについていけばワンチャン
- 74二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 13:09:33
やっぱ新馬でぶっしーってことはスタートでないよなぁ…
- 75二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 13:41:53
武士沢さんお疲れ様でした〜!
明日もチャレンジ! - 76◆8w10E3L1JU23/06/17(土) 14:40:11
無事にスタートして帰ってくるところがまずは出発点なので……道のりは険しい
まあ切り替えて、明日にまずは期待です(なお4Rの問題児) - 77二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:26:21
最近武士沢さんにやられたのでウイポでバチクソ勝たせようと思います
待ってろよぶっしー! - 78二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:26:22
保守保守!
明日のためにじゃがりことエアリアル買ったよ! - 79◆8w10E3L1JU23/06/17(土) 22:45:03
学内各部署(総務・人事・企画・学生統括・トレーナー部)調整会議とかに出てるかもしれない
- 80二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:58:00
- 81二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 07:43:36
ぶっしーさんも騎手クラブ関東支部理事に名を連ねてるんだよね
ウマ娘界だとトレーナークラブとかになるのかな?
会議とかもあるみたいだし忙しそうだな - 82◆8w10E3L1JU23/06/18(日) 10:43:34
~本日のチャレンジタイムは4R, 6Rです~
- 83二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 12:01:23
— 2023年06月18日
さすがの癖馬ジョッキー感(こなみ)
- 84二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 12:30:54
トウショウナイトの時も調教助手とかが振り落とされまくる中ブッシーだけ振り落とされなかった話もあるし慣れってすげえな……
四十代半ばってマジ? - 85二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 13:37:48
6R出遅れ!!!!!
- 86二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 22:33:43
お疲れぶっしー!また来週!!
- 87二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 22:53:27
また来週会いましょう
- 88◆8w10E3L1JU23/06/18(日) 23:45:01
また来週!……までスレを持たせるためにまたSS書いておきます……
- 89◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 00:43:28
雨が降っていた。
私は”ここ”を、”これ”を知っている。──早く、逃げなくては。ここに居てはいけない。
「ぁ──ダメ、動かない」
ゲートの中で勝手にスタートの態勢をとった体は、意思に反して呼吸を整え、今まさに走り出そうとする湿った芝生へと意識を注いでいた。
私は知っていた。あと何秒でこのゲートが開くか、どれだけうまく私が飛び出せたか、得意の逃げへ持ち込めたか、無駄なくコーナーを回れたか、最後まで競りかけてくるのが誰なのか、──私が一体何分何秒のタイムで1位入線できるのか。
「嫌──」
纏わりつく空気が重く、粘っこくなるのに反して体はひどくリラックスして、いつでもスタートダッシュを決められるような形を既にとってしまっている。勝手に動き出そうとする体を斜め後ろから見下ろしているような無力さがあった。
「ゃめ、て──もう、」
視界の遠く、右端に最後のウマ娘がゲート入りする姿を収めた。どうかもうこれ以上見させないで、この思いを汚さないで。──そう、願っても無駄なのは知っていて、だからといって何もせずに堪えられるわけがなかった。
最初で最後の1分24秒5。
忘れたくなかった。忘れられるわけがなかった。
落ち着いている呼吸が苦しくなる。流れていない汗が皮膚に張り付く。向かう先を真正面に見据えた視界がゆっくりと回り始める。
忘れたくないのに。
いっそ、忘れてしまいたいなんて。
──いつだって、ゲートは無情に開く。
***** - 90◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 00:43:50
*****
「フェリシー」
名前を呼ぶ声で目が覚めた。同時に自分が車の椅子に寝ていること、汗をかいていること、随分と喉が渇いていることを思い出した。
「大丈夫?フェリシーめっちゃ汗かいてんじゃんよー」
「あ……だいじょうぶ、です。ただちょっと、喉が渇いたなって」
「おけおけ、すぐ買ってきちゃるから荷物出しときー」
自分のそれよりも少しだけ黒っぽい鹿毛の女性が軽快に跳ねてどこかへ行くのを見送って、だるさの残る体を引きずりながら荷物──決して多くはないのだが──を肩にかけた。少しだけ西に傾いた太陽が、容赦のない光を打ち付けてくる。
嫌になる暑さだけれど、それでも雨が降りしきる夢よりはだいぶ良い。
「おまたせ、なんかデカくて安い麦茶あったから買ってきたよ……あーいいよいいよ大丈夫、おごりおごり。一応私先輩だからねー」
「では、お言葉に甘えていただきます」
乾いた体にはちょうどいい味だった。うまい?と聞いてきた先輩の調子の良さに些か閉口しつつも(安かったから買って来たって言ってからおごりアピールはしないほうがいいと思う)、冷たい液体をもらえたことには素直に感謝した。
「地方は初めて?」
「はい……私、芝で走ってたので」
「そっかそっか、中央に比べたらちょーっとだけ見劣りしちゃうかもだけど、でもこの大井レースコースも……結構立派でしょー?」
「そうですね、ちょっと予想外でした」
「んでしょでしょ、私ン時のチームメイトがここで走るとめっちゃ強くってさ、何回も応援に来たから結構覚えてるんだよねー」
とりとめのない話をしながらたどり着いた入場門の横、スタッフの人に関係者証を見せると笑顔で通してくれた。
関係者──選手ではない。なぜなら私は、もう走れないから。
- 91◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 00:59:46
(続きますが明日朝以降にまた書き足していきます)
- 92二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:11:19
このレスは削除されています
- 93◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 08:12:42
簡単に言えば心機能の障害。トゥインクルシリーズのスタートラインから一歩踏み出したその瞬間に見つかった重大な欠陥。レース中に見つかったわけではなかった、それだけは不幸中の幸いと言えるかもしれない。
たまたま倒れたのがウイニングライブに向けたダンスの練習中だったからよかったようなもので、全身全霊で走っている最中であればまず助からなかっただろう、というのがお医者さんの見解だった。
「んじゃとりあえず待ち合わせ場所行きますかー」
「ついていきます」
こんな風に立って、歩いて、話して──。なのに私の心臓は何一つ問題ないようなふりをして蠢き続けている。本当はまるで役に立たない癖に。
そんなことを考えながら、慣れた様子で歩いていく先輩に付き従ってエスカレーターを登り、慣れた手つきで食券を発行する先輩に従って……おすすめされたメニューの食券を発行した。
……ん?食券?
「安心したまえよーモチのロンのおごりさー」
「ありがとうございます……?」
ご飯を食べるなんて聞いてなかった。
あと、ありがたいけどそれは600円のおごりで出すべき態度じゃない気がする。しかも立ち食いブースですよここ。
「ここのどんぶり、ちょくちょくメニュー変わるんだよねー。今日のあんかけキャベツ豚丼は今まで食べてきた中でも上位かも」
「……まあ、確かにおいしいですね」
キャベツをかみしめても、たれの浸み込んだご飯を思いきり掻き込んでも何一つ異常を発しないこの体は、しかし走る事だけを禁じられていて、ミミも尻尾も備えているというのにもうウマ娘でなくなってしまったような気さえする。
- 94二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 19:04:27
ブッシーは福島新潟で実績あるから出るなら行きたいけど遠いな
- 95二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 19:04:34
SS続き待ってます保守!
- 96◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 22:06:23
「というか、いいんですか?こんなゆっくり過ごして」
「待ち合わせもここで指定したから平気ー」
「ごはん食べてることも話してあるんですか?」
「いや、ご飯はおいしそうだったからつい食べただけ。あとは待ち合わせ時間も、向こうの都合もあってちゃんとは決めてなかったからさー」
そう言って笑った。マイペースな人──何度も重賞を制しているなんてまるで想像もできない。とはいえ変にシリアスにならなさそうな分気楽なことは確かで、こればかりはトレーナーの人選に感謝だ。
「お、噂してたら来た来たー」
背中の向こうへと手が振られる。後ろを見れば手を振り返しながら歩いてくるウマ娘の姿があった……綺麗な栗毛を長く伸ばした彼女の右手には、杖。少し肩を上下させながら歩いていても、足取りはしっかりとしている。
「やーお待たせしちゃいました!──ってL-WING丼じゃないですか!私お昼まだなのに!聞いてないですよアポジー先輩ッ」
「なんか美味しそうだなーって思って勢いで食券買っちまったわー、ごめん」
明らかに勢いではなく計画的犯行だったけど、黙っておいた。600円の恩はこれで返したことにしておこう。
「フェリシー」
「600円……」
「なんて?」
「なんでもないです」
「あそ、まーいいや。この人が今日お世話になるセルフィー。フェリシーの入学前、私と一緒にトレーナーのお世話になってたんよー……んで、セルフィーは初めて会うよね。この娘は今トレーナーのチームに入ってるフェリシー」
杖を握っていない左手を差し出される。握手をしてから手汗をかいてないか気になった。髪と同じ栗の睫毛の奥、優しげな瞳が私を映している。
「ペイシャフェリシテです、今日はよろしくお願いします」
「初めまして、フェリシーさん。フォーマイセルフです。気軽にセルフィーさんって呼んで大丈夫ですからね!」
- 97◆8w10E3L1JU23/06/19(月) 23:36:11
*****
地方のコースにきて最初に抱いた印象は、”近い”だ。
手の届きそうな距離にあるパドックは中央のそれより少し小さいこともあって、ウマ娘がごく近いところにいる。アクセサリーの付け忘れなんかあればすぐに見つかりそうなくらいだった。
もちろんパドックだけではなく──
「おおっほーいいね!あの娘めっちゃいい逃げ打ってるー!」
「大井は砂が深いですからね!パワーが必要なここで前に出るなら強いメンタルも必要です」
目の前を、轟と砂を巻き上げてウマ娘たちが駆けていく。デビュー当初から芝を走っていたこともあって、ダートの競争を観客席サイドで、それもこれほど近いところで見るのは初めてだった。
「いま4番手の娘、居るじゃないですか。ほら……9番の、フェリシーさんも見える?」
「最内の、ですよね」
「あの子ちょっとした人気者で、固定ファンがいるんです。彼女にインタビューしますんでその時は、カメラ頼みますよ!」
セルフィーさんは、記者だった。そして私の手には、トレーナー室から借りてきたカメラがあった。
「……重責ッ……!」
「落ち着きなよーフェリシー。だいじょぶだいじょぶー」
「そうですよ!デジカメですし適当にやってもどうにかなるもんです。設定もさっき軽く見させてもらったので!」
そうこうしている内にレースは最終直線に差し掛かる。9番は──いい位置をキープしたまま上がってきているけど、苦しい。
歓声が巻き起こる、足を踏み鳴らす音、手を叩く音、応援の檄を飛ばす声、全てがないまぜになって、波となってコースへと殺到していく。もうずいぶんと聞いていなかった、繰り返す悪夢の中でしか聞くことの無かった波に包まれた心は勝手に浮き上がる。
私は、”これ”を知っていた。
- 98二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 08:09:13
保守
- 99二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 19:11:53
フォーマイセルフもペイシャフェリシテも、有望馬だったんだけどなあ
- 100◆8w10E3L1JU23/06/20(火) 21:42:48
*****
狂騒はすでに遠く、観客も多くが再びパドックへと向かっていて、観客席にほど近い取材ブースには私たち二人しか残っていなかった(アポジーさんは丼をもう一杯食べに行っている)。
「……重賞でもないのに、4着の娘をインタビューするんですね」
セルフィーさんは背中を丸めてカメラを抱え、私の撮った写真をチェックしている。
「普通に取材しても競合には勝てないからね……っていうのは建前でさ。フェリシーさんって、自分の名前が出た新聞のスクラップとかしてます?」
「はい。トレーナーさんが、くれました」
多く行われるメイクデビュー競争の中でも、比較的優れたタイムとして写真付きで掲載されたものを持っている。忘れられるわけがない、あれは私の最初で最後のレースで、同時に最初で最後の勝利だった。
「……なるほど。それはめっちゃ幸せなことです!」
「もちろん、そんなことくらい私だってわかってます」
「いえ、フェリシーさんは飛びぬけて幸せです。一つ聞いてもいいですか?」
私を見据える瞳はどこまでも優しくて、まるで心の奥まで見透かされているようで、確かにこれはインタビュアー向きかもしれない、なんて思う。
「フェリシーさんのレース、一緒に走ってたメンバーの名前って覚えてますか?」
「──ぇ」
「デビュー戦を一緒に戦った皆が今どこで何をしているか、知っていますか?」
優しげな瞳に射すくめられて、動けない。
「何も──覚えておけとは言いません。フェリシーさんも競技者ですから、あまり必要でないことは覚えないほうがいいこともあります。ですが、フェリシーさんの勝ったレースの記事で”名前の出なかった”ウマ娘も多くいます」
何も、言えない。
「──重賞じゃなくても、掲示板外でも、本人が許せば私はインタビューします。それが競技者の道を去ってなおレースコースにしがみつく意味ですから」
- 101二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 08:09:12
今週は土曜の東京でお手馬が特別登録してるわね
- 102二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:07:05
期待保守
- 103二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 21:38:22
誰一人覚えていなかった。記念すべき最初のレースで走った仲間の名前を、忘れている。夢の中で繰り返し味わった雨交じりの湿った空気、魂まで閉じ込めんとするゲートの冷たさ、足もとに踏みつけた芝が千切れていく音、自分ではない誰かの息遣い、荒れたコース内側、歓声、ゴールの景色、タイム、掲示板に並んだ数字……これだけ覚えていて、競った相手の名前は一文字も出てこない。
「まあそんなわけで、私は一人でも多くのウマ娘を誰かの記憶に残すために記者やってるんです!走って記録を出すだけなら一人でもできますけど、レースは人数が必要じゃないですか。なのに数人しか話を聞かないなんてもったいなさ過ぎます」
レースは一人ではできない、当たり前のことだけど、当たり前に思えていなかった。夢の中の私はいつだって一人でゲートに入って、一人で走っていた。
でも、きっと本当は、あの日の私は一人じゃなかった。繰り返し悪夢にうなされるようになって以来心の底で蟠っていた感情の、輪郭がおぼろげながら見えた気がした。
「──なーんてかっこいいこと言ってますけど、コアなリピーター読者がついてくれるとまわりまわって私のご飯代になるわけでして。結局のところ自分のため(フォーマイセルフ)です!」
「……っ、なんですか、それ」
「あっ笑ってくれた!これ私の持ちネタなんですよ~」
雑に肩をパシパシと撫でられた。
そのままパドックの方へと促される。
「フェリシーさん、走ることができなくても、貴方にやれることはまだまだたくさんありますからね」
「……はい、ありがとうございます」
「伝わったならよかった。少しでも参考になったら嬉しいな──あと、これ」
「はい?これは──」
──まごうことなき名刺だった。
「うちはいつでもスタッフ募集中だよ!」
「えッまさか本題そっちだったんですか……?」
「そんな顔しないでくださいよォ!せっかくだから勧誘させてくれたっていいじゃないですか!チームの後輩なら信用できるし!」
「──台無しですよ……」
「えェ──ッ!?なんでェ!?」
- 104二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 21:40:20
今週も見れる可能性があるだけで嬉しい
- 105二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 22:35:09
*****
結局、私は傲慢だったんだと思う。
夢の中で私がいつも一人だったのはレースを私物化していたからに他ならなくて、最初で最後のレース、かつ最初でサイドの勝利だった事実を勝手に重くして勝手に一人で背負いこんでいた。
レースには順位がある。それは或いはとても残酷なことだけど、レースが競い合いである以上避けられない事実で、でも同時にその記憶を一緒に走ったメンバーと共有できるという事実でもある。競い合った爽やかな思い出かもしれない、悔しくて忘れたくても忘れられない思い出かもしれない、過去も未来もなくなるような鮮烈な思い出かもしれない。
それでも、思い出は積み重なって輝くのだ。
「どうよフェリシー、今日はなんか参考になったー?」
「……はい、おかげさまで。少しだけですけど、足もとが明るくなった気がします」
「そかそか!よかったよかったー」
多摩川沿いの道を西に、アポジーさんは鼻歌交じりに流している。
あれだけ暑かった日中が嘘のように、窓から吹き込む風は涼しくて気持ちが良かった。
「バイト先決めた?」
「なんでその話知ってるんですか……あ、まさかアポジーさん最初からご存じで」
「言ってなかったっけー?」
「言ってないです……」
なんか話がうますぎると思ったらグルだったのか……。
「残念ながら、今回は一旦持ち帰ることにしました。──やるべきことができたので」
「……んなら大丈夫よー。フェリシーがなんか納得できたんならモーマンタイ」
やるべきこと──あの時一緒に走ったメンバーに会いに行くと決めた。どんな顔をされるかわからないし、歓迎される自身もない。それ以前に向こうが私を覚えている保証もない。それでも、話を聞かなければならないと心に決めた。私の生涯ただ一度のレースなんだ、誰よりも私が覚えていなくちゃいけない。
そこまで考えて、手元の重みを思い出した。カメラも買おう、安くてもいい。ちゃんと覚えておくために持っていこう。
- 106二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 22:41:20
「アポジーさん」
「んーどしたどしたー」
「アポジーさんの思い出のレースってありますか?」
「んぇー、迷う!めっちゃ迷うなそれー……あー、強いて言うならラジニケ賞かもなー。初めてのGⅢでさ、めっちゃ緊張したんよねー。そん時の1着の奴がさ──」
対向車のライトがマルターズアポジーの顔を照らす一瞬。
シャッターを切った。
- 107◆8w10E3L1JU23/06/21(水) 22:43:21
書き終わってから気付いたんですけど、トレーナー出てきてねえ……あと7000文字弱あった……SSって言っていいのかこれ
保守いただいた方ありがとうございました!
以下ブッシーファンスレに戻ります - 108二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 08:08:25
現段階で24日のブッシー馬登録状況は
・9R 清里特別→ナツイチバン(前走テン乗りなので継続あればだけどね)
・10R 日野特別→インナーアリュール
とりあえずインナーアリュールは確定だと思うんで今週もチャレンジできそうである - 109◆8w10E3L1JU23/06/22(木) 18:22:47
- 110二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 18:25:14
土曜日5鞍あるしサイン狙って東京行かざるを得ないな
- 111◆8w10E3L1JU23/06/22(木) 18:26:19
ノアタイクーン、ケイツーユーロあたりは惜しいとこまで来てると思うんでこの機会に今年初勝利を!
- 112二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 18:29:38
テイエムリオンディは前回好走(当社比)した2100mで引き続き初勝利を狙う模様
- 113二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 18:57:41
ウマ娘的にはエクセルグランとバンブトンプロが気になりますね!
あともちろんナツイチバン武士沢ぁ!! - 114二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 19:11:44
- 115二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 20:44:45
新馬戦はチャンス倍増だと思ってる!(気性などには目を逸らす)
- 116◆8w10E3L1JU23/06/22(木) 23:32:44
北陸民スレ主の分も頼んだ……
- 117二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 08:34:54
この夏一番の男になれ、武士沢
- 118二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 14:58:03
土曜日に障害騎手の方がトークショーやるってツイートしてました
武士沢さんもトークショーやってください(切実) - 119◆8w10E3L1JU23/06/23(金) 20:48:46
1R ノアタイクーン追い切り
2023/6/21 アースライザー・ノアタイクーン・ルビコントレイル
テイエムリオンディ これと言った情報なし
前走で距離延長して若干成績が上向いた感あり、引き続き2100で勝利を狙う
3R ケイツーユーロ追い切り
ブッシーが任される馬にしては珍しく前目に走る。前々走3着で馬券は盛り上がったが目指すはあくまで1着
5R エクセルグラン
シュヴァルグランの子ということでウマ娘馬券を握りたい諸氏も多くいると思うが、実は母カニョットがアルゼンチン2歳牝馬(G1)など重賞3勝南米馬。今のところ目立った産駒はいないがここで期待の新星となれるか
9R ナツイチバン これといった情報なし
- 120二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 07:04:56
さぁ、今週もチャレンジしていきましょう!
- 121二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 09:28:22
本日も明るく楽しくチャレンジ!
- 122二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 10:20:41
ノアタイクーン伸びないなあ、だめだったか
- 123二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 12:44:25
本日の武士沢チャレンジも残すところあと1戦、夏一番の男になるんだブッシー
- 124二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 13:43:08
- 125二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 22:59:12
- 126二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 10:06:14
おはようございます!
今日は1鞍だけだけどチャレンジ! - 127◆8w10E3L1JU23/06/25(日) 12:10:28
なーんか折り合いつかず6着!福島まで初勝利は持ち越しですなあ
- 128二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 12:45:24
12番人気6着は頑張ってくれたのでは?!
次は掲示板内入ろうな! - 129二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 22:39:08
次回のチャレンジがいつになるかまるで想像つきませんが応援継続で行きましょう!大穴ぶち開けろブッシー
- 130◆8w10E3L1JU23/06/26(月) 00:47:33
(このスレを頑張って来週まで持たせるか迷う私……)
- 131二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 09:46:10
俺は保守るぜ
- 132二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 19:49:33
(主様のとは設定が違います スレチなら削除をお願いします)
**
意味わかんねえよ。
トレーナー室裏口、階段に腰掛けると北風が耳の花菱を揺らした。
中で細かい契約の話をしているのだろうか、とぎれとぎれでこれからのレース選択だの、生活だのの話が聞こえる。
なんでまた、そんなもの好きな。
どこか頼りなさそうな男……自分のトレーナーになる男の顔を反芻すると自然に口から空気が洩れた。
「あなたしか乗れないから、頼むから預けさせてくれ」
そう言っておっさんは頭を下げた。
何度も何度も見ることになってしまった光景、もう数えるのも辞めたが若干腰が心配ではある。
ただ頼み文句が少々違う。ドア口で頭を下げられ少々戸惑った様子の学園トレーナーは、正直なんというか……頼りなさそうではあった。精悍そうな体つきや眼つきのトレーナーも多い中、一人だけ迷い込んでしまったと言われても頷けた。
そんな相手に「あなたしか乗れない」というならば、事実上ここが中央のデッドラインなのだろうか。おっさんおっさんとは言うが顔が広い芸能人なのは百も承知だ、ここに来るまでのアポの件数、訪問の回数からしておっさんなりのベストを尽くした最後がここであるらしい。 - 133二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 20:57:50
「わかりました」
その言葉に、おっさんは緊張の面持ちを見せる。
俺からしたらこの後が問題だ。コースを走らされて、それで、
『うちではあずかれませんね……』
『その_たいへんやんちゃな方ですね』
『突然何するかわからないのは、ちょっと……』
おっさんが有名人と言っても実際に所属するのは俺だ。俺がなんとかまじめにやらないと、デビューは厳しいってことなんざわかっている。
だけどこの時だけ真面目にやってどうする?一回話を聞いて真面目ちゃんにやったら終わるわけじゃない。チーム入りしたが最後、あれこれめんどくせえことばっか言われるのは目に見えている。
ならいっそ、走る必要なんてないんじゃねえか。
どうせこいつだって、こんな厄介__
「それでは、こちらの契約書に……」
「あ?」
頓狂な声が出た。阿保かこいつは。頼りねえとかじゃない、危機管理能力がない。
「ちょっと待ってくれ」
返す言葉を探してあたふたしたおっさんもようやく口を開く。
「走りとか見てからでも……」
「いえ」
何が可笑しいのか、男は不敵に笑った。
「ここまでわざわざいらっしゃったということは、理由がおありなんでしょうし……」
立ち話も何なので、と奥に手招いてくる。
「ようこそ、チームへ」
- 134二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 21:12:56
「意味が分かんねえんだよな……」
正直所属先が決まると思っていなかった俺は、なし崩しスタートの三者面談の場を早々に抜け出してきた。抜け出す際に「裏で休んでていいよ」とかけられた言葉に従ってしまったのは、とんとん拍子に進んでしまった話に動揺しているせいだろう。
「意味わかんねんだよな……なんで模擬レースの映像見せても余裕そうに笑ってるんだよ、人生常ポジティブマンか……?」
「そうでもないですよ~~っ」
「わ”?!」
突然首筋にあったかいものが押し当てられ、反対側にのけぞる。後ろを振り向くと、太陽の光に当たって偏光板のように輝く黒鹿毛のウマ娘がいたずらっぽく笑っていた。
「新人さん、ようこそなんです!これはお近づきの印的な物品ですね~」
ずずいと頬に当てられたあったかいものはどうやらココアだったらしい。相手も同じものを持っていたようで、対面の庭に腰を下ろすや否やキャップを捻った。
「貴方がここに入っていくのが見えちゃいましてね、つい歓迎せねば!と張り切ってしまったりしまして!」
「あの、失礼だけど、サブトレーナーかなんかですか………?」
「そーなんです!」
ごくん、とココアを一口飲んだ後、そのウマ娘はにっこり笑って俺に告げた。
- 135◆8w10E3L1JU23/06/26(月) 23:43:58
んおおおいいですねえ~……黒鹿毛のサブトレができるウマ娘……いったい誰なんだ……
- 136二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 08:41:39
創作は多くても良いとされています
- 137二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 09:02:02
「ここの卒業生で今はお手伝いをしてるアルコセニョーラなんです!これからよろしくお願いしますね~」
「おそらく今日付け、でメンバーになりました、キタサンミカヅキです……」
手の中で手持ち無沙汰なペットボトルがごろごろと揺れる。
「それはそうと、トレーナー……武士沢さんの事が不安ですか?」
ド直球で聴くな、この人……。
「……ここの所属のアルコ……さんに言うのもなんだけど、だいぶ変わってないすか?このチーム」
「ぇぁ」
変わった声をあげて、アルコさんがひきつった笑いを見せる。
「ど、どのへんでしょうかぁ……?」
「あんなに所狭しとガンダムグッズが飾ってあったり」
「それは武士沢さんの趣味なんですね……」
「ラーメン店の割引券の束は……?」
「みんなでラーメンに行くことが多いんです!楽しいですよ」
「隅に置かれたやたらごつい望遠鏡は……」
「OBの置き土産で……」
「……もしかして壁にかけられた木刀は」
「それもOBの置き土産なんです……」
「そんな修学旅行のお土産みたいな」
あ、ははは……と笑うアルコさんの顔にはでかでかと「図星なんです」と書かれている。いやそんな、まさか修学旅行で木刀を買うみたいなべたなことする奴がいるとか……
- 138二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 18:45:49
「その先輩はこのチームになくてはならない方なので、結構見えやすいところに鎮座してるんですよ」
アルコさんはいつの間にか飲み干したペットボトルをぺこぺこと潰しながらそう言った。
「ミカヅキくんが疑問に思ってた武士沢さんのポジティブさもその方から来てるんですよ。彼がいたから、武士沢さんはトレーナーを続けようと思ってくださってるんですので」
「じゃあこのチームはサブトレーナーが2人なんですか?結構大所帯なんすね」
「いえ」
アルコさんがつまさきの方に目線を落とす。
「その方は、私がここのチームに来る前に亡くなってしまったので」
べこん。
アルコさんのペットボトルが音を立ててつぶれる。
「……すんません、何も知らず」
「そりゃそうなんです、私にとっても昔一度追い切りでお会いしたぐらいの方なので……」
ペットボトルを脇において、アルコさんは立ち上がる。
「私がここに入った時の武士沢さんは抜け殻みたいになってしまってましたしね。想像できます?あの方がほっといてくれってぶっきらぼうに言う姿」
さっき会ったばかりの柔和な顔を思い浮かべた。想像出来得る限り歪ます。これまで他の所で見てきた呆れ顔、走りを見ていらだった顔……。
「しっくりこないっすね」
そうでしょう、そう言ってアルコさんはくすくすと笑った。
- 139二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:19:56
ミカがガラ悪いの共通してんの面白いんだよな
実馬のイメージ強いんか - 140二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 07:47:07
- 141二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 19:45:58
ギリー!!保守!!!
- 142二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 20:57:10
「このまま辞めてしまうのかな……って思ってたんですけど、それでも『そこにウマがいるなら続けるだけ』って言ってらっしゃって今まで続けてるんです。ずっとこのチームに所属してたわけじゃない私が言うのもなんですけど、自分の仕事に熱意をもってとことん付き合ってくれる人だと思いますよ」
だから私はここでサブトレーナーをしているわけなんです!と虹色がかった髪の毛を揺らした。
「……なんか誤解してたかもしれないっす、トレーナーのこと」
「私が言うのもなんですけど、誤解されやすい方ではあるかもしれないんですよ」
トレーナー室の裏口に続く階段をたたっと駆け上がり、アルコさんが振り向く。
「もしかしたら深く考えてないだけかもしれないんですけどね~」
「……それはちょっと……」
やっぱり頼りないトレーナーかもしれない。
アルコさんの開けたドアからは、おっさんとトレーナーの笑い声が響いてきた。
- 143二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:02:30
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- 144二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:04:10
おしまいです!某騎士と武士沢さんの話を語るチームメンバーが描きたかったので満足です
保守間に合わなかったと思ってスレ検索したら落ちてなくて安心しました ありがとうございます!(誤爆につき143自主削除) - 145◆8w10E3L1JU23/06/28(水) 21:12:11
あいやこちらこそ感想までいただいてありがとうございます!!!!!
キャラを各種記事からネタ拾って想像していくしかないのが大変でしたが、アポジーは「気分良く行き過ぎてしまうので前目の競馬をしていた(要約)」って記事があったんでそれ参考にしてます
- 146◆8w10E3L1JU23/06/28(水) 21:13:32
追加作品ありがとうございます!トレーナーに大分フォーカスが当たってて好きです!
書く人によって想像するキャラクター像が全く変わってくるの面白いですよねえ
アルコセニョーラなんです!!!!!(強)