- 1二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:21:45
「トレーナー、少しいいだろうか?」
トレーニングの後に神妙な面持ちで
オグリから呼び止められた。
彼女には珍しくなにやら難しい表情を浮かべていたので
心配になり、すぐさま要件を聞くことにした。
「話というのは、このことなんだ」
スッと出されたのはスマートフォンだった。
?とよくわからず頭をひねると
「この携帯はたまにいきなり震えるだろう?
それにまだ慣れなくて、びっくりしてしまうんだ。
トレーナーはいつも使っているし何か良いアイデアが
あると思って相談しようと思ったんだ」
そういえばオグリは中央に来るまで
スマートフォンに触れたことが無かったという。
トレーナーとの連絡や学園からの通達事項のため
学園側が配布した端末を持っているんだったか…
「よし、思いついた。オグリ貸してくれ」
そう言い、オグリから端末を受け取る。
そして自分のやり方をよく見るように伝えた。
「……?分かった。しっかり見ている」 - 2二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:22:08
ますは設定からサイレントマナーに切り替える。
これで振動自体はなくなると説明すると
オグリはびっくりしながらも喜んでいた。
そして、切り替え方を一から説明する。
いざという時に連絡が伝わらないのはマズいからだ。
ときおり頭を悩ませながらもなんとか
マナーモードの切り替え方をオグリはマスターした。
「ありがとう…!トレーナー!
時間をたくさん取らせてしまって申し訳ないな」
「大丈夫だよ、ただどうして自分なんだ?
いつも仲良くしているタマモクロスとかには
聞いてみなかったのか?」
「『機械のことを聞くなら男の人がいい』と
トメさんから聞いたことがあるんだ。
実際にトレーナーはこうして解決してくれた…
とても、感謝している」
なるほど、と頷きながら返事をする。
まだまだオグリにとって中央の環境は
慣れないところだらけなのだろう。
今後もより一層気を配っていかなければ… - 3二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:22:22
「トレーナー、また何かあったら相談してもいいだろうか?」
ほんの少しだけ、憂いを含んだ顔でオグリは言う。
それに対し、自分は即答する。
「もちろん、俺はオグリキャップの担当だからな!」
一歩、オグリと仲が深まった気がする出来事だった。 - 4二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:25:12
キタハラ!
- 5二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:28:48
そぼくないい味のトレウマSSだ 貴方のことを応援している
- 6二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 22:30:49
- 7二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 02:44:17
すき
- 8二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 02:59:36
ええやん
- 9二次元好きの匿名さん21/12/06(月) 03:27:29
ほっこりする