- 1二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:02:52
- 2二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:08:01
プロスぺラの依頼でスレッタを代理出産した世界線
その他の子供たちの育児費用などを賄うために志願した。クワイエットゼロなどは知らず、出産が難しい状態だからと
言われている。 - 3二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:11:19
35歳なのか、28歳なのか
- 4二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:12:40
- 5二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:15:08
- 6二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:16:32
そういう本当にある戦争の闇をお出しするのは止めてさしあげろ
- 7二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:21:06
ミオリネと同様に計画の一部としてMSに乗って危険なことに関与していることに
気付いてキレる。
プロスぺラ「あら、懐かしい顔ね」
サビーナ「プロスぺラ!貴女は一体スレッタをどうするつもりですか!」
プロスぺラ「素直でいい子でしょう?」
サビーナ「あれはガンダムでしょう!あんな危険なものに何故乗せる!私はそんなことの為にあの子を産んだわけじゃない!」
プロスぺラ「なら、あなたは何の為にあの子を産んでくれたのかしら?たしかあの時は生まれたばかりの娘さんのため・・・だったわよね?」
サビーナ「そ、それは・・・」
プロスぺラ「あの子を産んだおかげであなたの子供たちは死なずに済んだ。私達はその後、協力しあってここまで生きてきた・・・そうでしょう?」
サビーナ「・・・」
プロスぺラ「安心してちょうだいサビーナ、あの子を危険には晒さないわ・・・それでも私達にも目的はあるのよ」
サビーナ「スレッタが、あの子の命は保障してくれるのですか・・・?」
プロスぺラ「もちろんよ、愛しの娘だもの・・・あなたにとってもね」 - 8二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:21:37
- 9二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 22:22:58
お母さん顔だよな、これは数人産んでますわ
- 10二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:18:46
- 11二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:20:03
サロゲートマザーにも色々あるからなぁ……
サビーナさんが卵子提供したとかならもっと拗れるぞ… - 12二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:24:55
サビーナ「・・・わ、わたしに・・・そんな資格は・・・ぶつぶつ・・・」
シャディク「あれは?」
メイジー「スレッタに間違えて『お母さん?』って言われてフリーズしたのよ」
シャディク「重症だね」 - 13二次元好きの匿名さん23/06/17(土) 23:26:50
クエタの件はプロスペラに落ち度ほぼ無いからなあ
- 14二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:20:09
サビーナ「・・・スレッタ・マーキュリー」
サビーナ「うん、もうあの子も私の子だ・・・あいつには渡さん・・・!」 - 15二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:22:22
保育園行くのに駄々こねる子を担ぎ上げてそうな貫禄ある
- 16二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:25:01
エプロンに山盛りの洗濯籠抱えて子供起こしてそう
- 17二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:26:11
- 18二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:26:50
編入手続きの中にスレッタの名前を見つけて動揺する
その後他人の空似と自分に言い聞かせるけどガンダムを連れてきて「おのれエレノア!」ってなる - 19二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:29:20
さりげなくスレッタにお節介やきそう
スレッタ「サビーナさんは、どうしてこんなに優しくしてくれるんですか?」
サビーナ「編入早々で慣れないことも多いだろう、在学生の先輩として、これぐらいは当然だ……それだけだ」
スレッタ「ありがとうございます。正直に言うと、エアリアル以外みんな知らない人だらけなので……でも、サビーナさんは、昔から知ってたような気がします。おかしいですよね」 - 20二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:29:23
- 21二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:48:17
たぶん株ガン創設の時にシャディクと一緒に来る時にスレッタをじっと見てるやつ
地球寮でもリリッケがレネに絡まれてるのと同じように、スレッタがサビーナに目をつけられてるのを不思議がられそう - 22二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 08:22:32
スレッタ「?」
サビーナ「・・・」
スレッタ「わ、っとと!」
サビーナ「!」ガシッ
咄嗟によろけたスレッタを抱き止めて助ける。
スレッタ「サビーナ・・・さん?」
サビーナ「すまない、少しだけ・・・こうさせてくれ」
スレッタ「は、はい?」
サビーナ「少し、少しだけだから・・・」
抱きしめられてるスレッタからは見えないけど涙目になってる - 23二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 08:32:03
時々凄い優しげな顔してるやつだ
- 24二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 10:43:14
代理母周りの問題は本当にドロドロになる事あるからなぁ…
- 25二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 10:44:41
こいついっつもママ枠にされてんな
- 26二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 10:57:42
あまり本編で2人が会う機会ないけど
サビーナがスレッタに対して「母親に従うのはやめるんだ」とかそん感じに咎めた時にスレッタがすかさず「わ、私のお母さんはそんな悪い人じゃありません!私を産んでくれて、水星で私を育ててくれた、大切なことを教えてくれて、エアリアルをそばに置いてくれた、とっても優しい人なんです!」
って言って予想外のカウンターというか食らって何も言えなくなって欲しい - 27二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 12:02:53
- 28二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 13:26:56
- 29二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 20:15:48
スレッタに着せるつもりで何着か買ってしまった服とかありそう
- 30二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 20:18:14
というより古着が何着もあって、突発的に服を汚してしまったときとかに貸してくれる。
- 31二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 20:35:58
ミオリネと一緒に利用されそうな感じする
- 32二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 21:52:05
- 33二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 22:11:02
ここに35歳の別時空の話をもってくると娘のために娘に協力を仰ぐ形にもなる
- 34二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 23:29:44
産まれてすぐに引き渡したのかそれとも暫く面倒を見てたのか。面倒を見てたとしたらどの程度の期間だったのかそこら辺も気になるな。志願した時に産まれたばかりの娘が居たって事はスレッタ産んだ時にはもしかしたらその娘はスレッタの事を妹だと思ってて未だに覚えてる可能性あるしこの時点で他にも兄や姉が居たんならその子達も多分覚えてそうだなとか色々考えられる時空。てか書いてて思ったけど旦那さんもコレ多分スレッタに情を感じてそうだな。
- 35二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 00:56:05
エリクトが水星の環境に耐えられないかもしくは死期を悟ったプロスぺラが依頼した形、
関節的ではあるがエリクトが亡くなったことを知った上で代理出産に同情半分で同意。
水星での頑張りを便りで見聞きしつつサビーナもやりくりしてスレッタを援助してる形かな。
- 36二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 06:48:22
- 37二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:03:39
ノレアとニカを産んだ時空だとさらに・・・
- 38二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:14:21
サビーナ「ノレア、もうガンダムに乗るのはやめて・・・私がもっと頑張るから」
ノレア「お母さんはわかってない!いつもいつも・・・お母さんばかり辛い思いして・・・スペーシアンがお母さんを苦しめるから!」
サビーナ「ノレア・・・!」
ノレア「私が奴らをつぶす!お母さんを傷つけるスペーシアンを!」
サビーナ「やめて・・・お願いだから」
ノレア「っ・・・」
サビーナ「私が頑張れるのはあなたがいるから・・・あなたたちが元気でいてくれるからなのよ・・・あなたたちが誰かを傷つけるのも、傷つくのもみたくないの」 - 39二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:46:30
このサビーナさん大丈夫?
スレッタがまたガンダム、しかもノーフィルターのキャリバーンに乗るって聞いて耐えられる? - 40二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 08:54:50
- 41二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 09:50:03
21話で皆がドミニコスを食い止めてくれる理由が別になりそう
- 42二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 19:55:42
シャディク「サビーナ、スレッタ・マーキュリーとニカ・ナナウラから面会要請が来ている。2人はこれから、クワイエット・ゼロ制圧に向かうそうだ……会ってあげないのかい?」
サビーナ「……会う必要はない……会わせる顔なんか……ない……」
シャディク「それでいいのかい?どんな形であれ、君とあの子達は親子なんだ。後悔を残さない方が……」
サビーナ「後悔?後悔なんか、これまで何度もしてきた!
ノレアの時も!ニカの時も!スレッタの時も!!
……みんな、私の大切な子ども達だ……
あの子達を産んだ日のこと、一度だって忘れたことなんかない……
この手で育てようと、何度も何度も思った……
なのに私は、我が身と自分の家族可愛さにあの子達との関わりを自分から切り捨てたんだ!
僅かな送金で、ずっと罪悪感を誤魔化して、産んだ責任から逃げてきたんだ!
……挙げ句の果てに、ノレアは助けられず、ニカもスレッタも、傷ついて辛い目に遭っていたのに、助けようともしなかった……
そんな私が、今更どんな顔をして、あの子達に会えばいいんだ……
母親としても、先輩としても、女としても、人としても、私は最低だ……
私に、あの子達から赦しを得る資格なんかないんだ……」 - 43二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 20:57:32
昔は臍の緒で繋がっていたのにもう繋がることはない…
- 44二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 22:02:03
学園襲撃
ドミニコスの包囲を破り、ベギルペンデがルブリスソーンに迫る。
サビーナ「ノレア!もうやめて!」
ノレア「お母さん・・・」
サビーナ「ノレア、私が悪かった・・・私が・・・貴女とニカを守ってあげられていれば・・・!」
ノレア「お母さん・・・」
サビーナ「あの時、ニカとあなたをあそこに預ければ・・・大丈夫だと思った私が悪かった・・・」
五号「ノレア!下がれ!そいつは敵だろ!」
サビーナ「エラン?!なぜおまえが・・・」
五号「今更母親面かよ!」
サビーナ「ぐっ!ち、違う!私は・・・!」
ノレア「待って!その人は・・・!」
五号「!」
サビーナ「!!」 - 45二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 22:02:13
咄嗟に放ったライフルがサビーナを庇ったノレアに直撃する。
ノレア「エラン・・・その人は、大切な人・・・なの」
五号「そ、そんな・・・俺が・・・、ノレアっ!」
サビーナ「ノレアっ!早く脱出して!受け止めてあげるから!」
ノレア「おか・・・さ・・・」
サビーナ「ノレアーっ!!!」
爆炎に消える最中に浮かぶのはノレアの笑顔だった。
サビーナ「そ、そんな・・・私・・・私は・・・あああああ!」
炎は無情にもノレアのルブリス・ソーンを包んでいった。 - 46二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 22:22:57
スレッタ「おかあさん」
サビーナ「!・・・やめてくれ・・・私には・・・」
うつむいたサビーナの頭にそっとスレッタが触れた。
思わず体を強張らせたサビーナを宥めるようにスレッタは優しい声で言う。
スレッタ「よしよし、優しいお母さん、頑張り屋のお母さん・・・です!」
てへへ、と照れて笑うスレッタとは対照的にサビーナの両目からは大粒の涙が溢れる。
サビーナ「ごめん・・・ごめんね・・・こんなお母さんでごめんね」
スレッタ「ううん、ちっとも私は辛くないです・・・お母さんが二人いて、どっちのお母さんも私を愛してくれているんですから・・・」
嗚咽をもらしながらサビーナはぎゅっとスレッタを抱きしめる。
- 47二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 23:26:53
ずいぶんと水星世界にありがちな大人になったな
まだマシな方だけど - 48二次元好きの匿名さん23/06/19(月) 23:32:04
大人がやらかしてないと子供は物語に関われないとはいえ・・・
- 49二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 07:18:40
ほしゅ
- 50二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 07:20:07
サビーナVSプロスペラ?
どちらが死んでもスレッタの人生が変わる - 51二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 13:23:34
途中から子供抜きで戦う為に取っ組み合いのケンカになる
- 52二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 14:23:55
五号の素の一人称僕やぞ
- 53二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 17:45:04
しまった!パチもん増やしてしまった!w
- 54二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 22:10:29
サビーナ「フェルシー・ロロだったか・・・」
フェル「なんすか!私に何か用ですか!」
サビーナ「ふむ・・・、ちゃんと寝ているか?今日ももういい時間だぞ?」
フェル「な!そんなこと心配される筋合いないっす!」
サビーナ「しかしな、お前が体調を崩すと皆が心配するだろう?」
フェル「むむむ・・・」
サビーナ「寮へ戻れ、でないと寝かしつけるぞ」
フェル「寝かしつけるってなんすか!子供じゃないっすよ!」
サビーナ「お前の歳は普通に子供だろう、なんなら試してやろうか?」
サビーナが近づくとフェルシーを肩を抱くようにし、胸のあたりにフェルシーの頭を持ってくる。
フェル「あわわ!」
サビーナ「そう慌てるな、そう、ゆっくり息をして・・・」
フェル「すぅ・・・はぁ・・・」
サビーナ「いい子だ、さ、目を閉じて」
フェル「・・・ぐぅ」
力が抜けたようにサビーナにもたれかかったフェルシーを抱きかかえて少しした後。
サビーナ「しまった、本当に寝かしつけてしまった」
一人つぶやいた。 - 55二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 22:51:05
簡単なまとめ
サビーナさん
・35歳、外見については昔の仕事で若く見せている&そもそも実年齢より若い見た目をしている
・代理母としてスレッタを産んでいる他、手放してしまった子どもとしてニカとノレアがいる
・代理母に参加した経緯は、手元に残した実子を含めた家族の生活のため
・口や態度では平静を保ち、分別を付けたつもりでいるが実際にはスレッタ、ニカ、ノレアを手放してしまった事を深く後悔している
・特にニカとノレアに関しては、手元から離れて早々に消息不明になったため余計に気にかけていた
スレッタに関しては、プロスペラから定期的に状況を知らせるメールと時折添付される写真を心の支えにしていた
・スレッタには毎月少額ながらも送金を、ニカとノレアには生きて会えた時のために積み立て貯金をしていた
・学園に来てそれぞれに再会し、それぞれが辿ったそれまでの人生を知って以来、声を殺して泣く事が増えた
スレッタ
・自分が代理出産で産まれたのを知るのは、データストームを流し込まれた時
・出生のあれこれは兎も角、自分に母親が2人いることを嬉しく受け止めている
ニカ
・アカデミーOBのような富裕層のアーシアン夫妻の元へ養女として渡される予定が、それを斡旋していた業者が倒産して以降養護施設の様な場所を転々としていた
・学園には「アーシアンとスペーシアンとの架け橋になりたい」という夢の他に、学園を卒業して然るべき職業で実績を上げれば本当の親に自分が元気な事を教えられると思ったから
・自分を手放した親を悪く思っておらず、何かやむを得ない事情があったのだと思っている
・生き別れの兄弟姉妹がいる事は知らない
ノレア
・ニカ同様、富裕層のアーシアン夫妻に養女として迎えられる予定だった
・ニカより劣悪な施設を盥回しにされ、その過程でフォルドに拾われた
・物心付いた頃は親は自分を捨てたと思い、深く恨んでいたがひょんなことから手放した事が親の意に反していた事を知って以降、親を恨む事をやめた
・自分に生き別れた姉妹がいた事を知っており、その姉妹こそソフィだとずっと思っていた - 56二次元好きの匿名さん23/06/20(火) 23:06:37
まとめありがとうございます!
- 57二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 06:52:36
保守
- 58二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 12:43:33
保守
- 59二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 19:55:13
シャディガ妄想まとめ
メイジー・メイ
施設で戦闘訓練を積んだ結果感情が欠落しており、喜怒哀楽がなくなっていた。
サビーナの献身的なケアと愛情によって喜の感情と笑顔が戻った。
イリーシャ・プラノ
メイジーと同じ施設で同等の訓練を受けていたが落伍し、差別を受けていた上に
メイジーが感情を失ったのをみて自信を喪失して気弱な性格になった。
メイジーに笑顔が戻ったため若干マシになったがサビーナとメイジーがいなくなると極端に気弱になる。
エナオ・ジャズ
地球にて宗教の権威である導師に教えを受けていたが戦火に巻き込まれ、サビーナとシャディクに拾われる。
シャディクの思想に共感する一方でどんなに酷い目にあっても慈愛を失わないサビーナに自身が学んだ宗教観に
おける『大悟』にいたる人物なのではと思っている。
レネ・コスタ
サビーナに皮肉や軽口が多いが、それは死に別れた母親にサビーナを重ねて見ているからであり
態度が素っ気ない一方でサビーナに拒絶されることを極端に恐れている。 - 60二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:05:49
サビーナに告白したいと相談した場合。
シャディク
「意思は尊重したいし、自由だとは思うけど・・・こればかりはね」
メイジー
「あはは、私が笑えない内容を的確に選ぶんだ!・・・殺すよ?(真顔」
イリーシャ
「私・・・一人になる時間が増える・・・それだけは嫌なの・・・」
エナオ
「君が背負うには重すぎる業だ、おすすめはしないが・・・まあ大地に魂を還すのも一興か」
レナ
「は?ふざけないでよ・・・スペーシアン!私をまた一人にする気なの?!許さない!」 - 61二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 20:11:09
スレッタ:私は、エリクトの遺伝子を基に創られたリプリチャイルドなんです
でも、実はちょっとだけ他とは違って
エリクトに一番近い近似値?っていう私が産まれる時人工子宮じゃだめで、私を産む人が必要だったんです
それで選ばれたのがサビーナさん、もう1人の私のお母さん
私が産まれた時、サビーナさんの家には実はニカさんやノレアさんもいて、お二人と私は義理の姉妹っていうか
地球寮メンバー
待って待って待って待って待って! - 62二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 21:18:33
サビーナ「生まれた時のスレッタ?もちろん可愛かったよ」
ミオリネ「マジか・・・写真とかある?」
サビーナ「もちろん、これだよ」
ミオリネ「可愛い・・・」
サビーナ「ふふ、そうだろう?」
ミオリネ「スレッタに会ったらなにかしてあげたいこととかないの?」
サビーナ「そうだな・・・とにかく、抱きしめてあげたい」
ミオリネ「いつでも?」
サビーナ「そうだが・・・?」
ミオリネ「言質とったわ、スレッター!」
ガチャ
スレッタ「呼ばれて飛び出ました!お母さん!」
サビーナ「??!」
スレッタ「はい、ぎゅーっとしてください!」
サビーナ「え、あ、うん・・・」
ぎゅ~っと。
スレッタ「あったかいです・・・」
サビーナ「そうか・・・」
スレッタ「少しの間こうしてて欲しいです・・・」
サビーナ「うん・・・わかった」
ミオリネ「ええ話や」 - 63二次元好きの匿名さん23/06/21(水) 22:54:26
エアリアルに勝手に乗った時
サビーナ「プロスぺラ・・・、スレッタに何をさせようとしてるんだ・・・」
コクピットの中に入り込んでシートに座る。
サビーナ「起動シークエンスに特別なものはないな・・・」
端末を設置してエアリアルを起動する。
サビーナ「今のところなにも変化はない・・・っ!」
不意に体に走った赤い模様と苦痛に顔をゆがめる。
サビーナ「なんでっ・・・スコアが上がって?!」
エリクト『ダメだよ、勝手に触ったら』
突然に移り変わった視界。そこには子供の頃のスレッタにそっくりな子供たちがこちらに笑いかけている。
サビーナ「スレッタ・・・?違う・・・君は?」
エリクト『あなたはスレッタについていてあげなきゃ』
サビーナ「何が目的なの?スレッタになにをさせようと・・・」
エリクト『スレッタがそんなに心配なんだね、でもスコア4に耐えるのも限界なんじゃない?』
サビーナ「ぐ・・・あああああ!・・・お、おしえて・・・おねがい!」
エリクト『あなたはスレッタのため、お母さんは僕のため・・・それだけだよ』
伸びた手に触れた瞬間に上がったスコアでスレッタによく似た表情の少女の言葉の真意を確かめる間もなくサビーナは
コクピットから放りだされた。 - 64二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 06:55:56
保守
- 65二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 17:31:16
- 66二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 19:07:24
ニカを凄い若い時分に産んでる可能性が出てきたか・・・
- 67二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 21:53:56
- 68二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 21:56:47
死別の苦しみはあらゆる苦悩を上回る・・・
- 69二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 22:12:35
おかあさん
サビーナ「・・・!」
おかあさん
サビーナ「どこ・・・どこなの?」
おかあさん、たすけて
サビーナ「姿を見せて!どこにいるの?!」
私の体が燃えるよ、おかあさん
さむいよ、あついよ、ちがとまらないよ、いたいよ、くるしいよ、つらいよ
サビーナ「あぁ・・・ごめんなさい・・・」
おかあさん、おかあさん、どこ、どこ、なんでなんでなんでそばにいてくれないの
サビーナ「ゆるして・・・ゆるしてちょうだい・・・」
声がする。聞いたことのある子どもたちの声。
サビーナ「うぅ・・・ぅううう・・・」
俯いた彼女の顔が突然、誰かの手で引き上げられる。
サビーナ「・・・」
スレッタ「オカアサン、タスケテ」
血塗れのスレッタだった。
- 70二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 23:48:09
- 71二次元好きの匿名さん23/06/22(木) 23:57:32
悪夢の解消法は実物の生存確認か向精神薬か酒か・・・
- 72二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 05:46:08
おいたわしや、母上。
- 73二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 14:59:46
保守
- 74二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 19:37:16
- 75二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 20:00:06
金髪ノースリーブのグラサンの魂宿っちゃったかw
- 76二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 20:30:41
- 77二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 22:13:22
- 78二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 22:22:59
- 79二次元好きの匿名さん23/06/23(金) 22:47:36
死んだ母親に重ねてるので激重です
- 80二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 00:08:11
サビーナ「ここが・・・ノレアの」
髪が逆立つような怒気を隠しながら。フォルドの夜明けのアジトへ。
サビーナ「プリンスからの伝言だ、通信は傍受される可能性がある」
ナジ「君の事は聞いている、確かノレアの・・・」
瞬間に沸騰した彼女がナジの胸倉を掴んだ。
サビーナ「お前がノレアの名を言うな・・・!」
ナジ「・・・すまない」
銃に手を掛けた仲間とサビーナに落ち着くように伝え、ナジは業務連絡を受ける。穏当に終わりかけた刹那。
モブ「なんなんだ・・・ガキの名前くらいで」
その最中、構成員がつぶやいた一言が彼女の理性を吹き飛ばした。
モブ「な、なに・・・ぐぅっ?!!」
怒りを通り越して無表情になったサビーナが構成員の首を締めあげた。メキメキと音を立てる勢いと膂力に
足が地を離れて宙づりになる。 - 81二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 00:08:32
グリスタン「よせ!殺す気か!」
ホルスターに伸びた手を制するように彼のこめかみに銃が突き付けられる。
メイジー「それを使うなら保障はできない」
グリスタン「・・・」
気配すら悟らせない動作。隣では気弱そうな少女が手りゅう弾のピンに指をかけている。
サビーナ「ガンダムに娘を乗せた、それが『たかが』か?」
モブ「がっ・・・ぐっ」
サビーナ「私の娘が血にまみれるのが『たかが』か?答えろ、なあ!」
殺気だった空気がふっと弛緩する。言葉の最中にサビーナは膝から崩れ落ちた。
ナジ「母親の前で軽率なことは言うな。そういったろうが」
ナジの手には鎮静剤の入った注射器が握られていた。
ナジ「すまんな」
メイジー「いいよ、それよりそいつはいいの?」
ナジ「死んではいないだろう・・・それに、仕方ないことだ」
ナジはメイジーにサビーナを預けると構成員の安否を確認する。
- 82二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 00:16:21
ナジ「とはいえ、だ。早く戻った方がいいだろう」
メイジー「言われなくてもそうする」
メイジーとイリーシャがサビーナに肩を貸して基地を後にする。
サビーナ「ノレア・・・ノレア・・・!」
イリーシャ「サビーナ・・・魘されてる」
メイジー「早く帰ろう、ノレアちゃんだってまだ学園にいるから・・・」
意識の無いまま罪悪感に苛まれるサビーナを抱えて二人は軌道エレベーターを目指した。
ナジ「やりきれないな・・・」
オルコット「彼女がノレアの母親なのか」
ナジ「そうだ、里親に出したはずの子供がこんなところにいたらああもなるさ」
フィリップ「他人事じゃないよな・・・」
時折、男たちは苦悩する。果たして自分たちのやっていることが正しいことなのかと。
- 83二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 07:29:58
ほしゅ
- 84二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 07:51:56
ほ
- 85二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 08:14:30
感情を失い、日がな一日茫然自失で過ごしていた頃のメイジーの衣食住の面倒を見ていたサビーナ
そんなメイジーの傍でずっと震えていたイリーシャを、震えが止まるまで抱きしめていたサビーナ
シャディクの秘書業の一環で、膨大な書類業務を片付けるエナオを手伝い、たまにホットミルクを作ってくれるサビーナ
レネがよく漏らすキープ君達の愚痴、決闘の愚痴を嫌な顔せずに聞いてくれ、時慰め、時に叱ってくれるサビーナ - 86二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 09:23:38
ほし
- 87二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 12:04:45
保守
- 88二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 20:30:22
母親同士のガチ対決が見たい。スレッタの事でマウント取り合って欲しい。水星でスレッタの面倒を見ていたプロスペラとスレッタを産んでプロスペラに引き渡すまでの暫くの間と学園での面倒を見ていたサビーナじゃ持ってるカードが違うだろうしお互いに「自分はスレッタのお母さんだ」って自負があって欲しい。そこに乱入してくるエリクト。この中では一番長い時間スレッタと過ごしてたし、なんならスレッタの世話も教育も多分一番してるから母2人が敗北するまである。
- 89二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 22:38:01
サビーナ「メイジー、どう?美味しい?」
メイジー「・・・(こくり」
グラスレー寮の一部屋でサビーナは引き取られたばかりの少女を世話していた。
彼女はメイジー・メイ。名前と、組織内での戦闘訓練の成績、そしてバディであるイリーシャ・プラノと共に
サビーナの管理下にあった。
媒体の情報では成績は優秀で、無駄口を利かない優秀な生徒だとの話だったがその実は感情が欠落してしまい
無気力にベッドの上で一日じっとしているだけだった。
イリーシャ「・・・」
サビーナ「イリーシャ、あなたも・・・」
声を掛けようとしただけでイリーシャは震えてしまい、頭を抱えて泣き出す始末である。
サビーナ「組織ってのはクソか、それとも馬鹿の集まりか?」
いらだちと共にサビーナはつぶやいた
- 90二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 22:50:04
身勝手な大人に腹を立ててもしょうがないと自身に言い聞かせてサビーナはイリーシャの隣に腰掛ける。
サビーナ「ごめんなさい、驚かせてしまったわね」
イリーシャ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
サビーナ「謝らないで・・・いいのよ、ここでは何も上手くできなくても」
抱きよせて頭を撫でる。ビクッと震えたイリーシャの体のこわばりが緩むまでサビーナは彼女を抱きしめて優しく
話しかける。その隣ではメイジーが虚ろなまなざしでこちらを見ている。
サビーナ「メイジー、こちらにこれる?」
メイジー「・・・(こくり」
まるで幽鬼のようにふらふらと歩いて、メイジーはサビーナの隣に座る。サビーナは二人の頭を抱えるようにして
抱き寄せると自分の心臓の鼓動が聞こえるように胸のあたりに彼女たちの耳を持ってくる。
サビーナ「ここにいるうちは何もできなくても構わない、ただ、ゆっくりと生きていてくれれば」
二人がかすかにだが反応してくれたことに安堵しながらサビーナはほほ笑んだ。
- 91二次元好きの匿名さん23/06/24(土) 23:18:38
メイジー「サビーナはいつも優しかった、私の顔に笑顔が戻った時。彼女は泣いて喜んでくれた。よかった、よかったって。だから、私は笑う。いつでも、いつまでも」
イリーシャ「私の壊れた心をつないでくれるのは二人。メイジーとサビーナだけ。二人が私のそばにいてくれるうちは私は壊れなくてすむの。だから、私はいつだって二人の為に生きるの。二人がこの世界のすべてだから」
サビーナ「いつか二人が年相応の女の子として、笑える日が来ますように。その為にはいかなる苦難も乗り越えて見せる。彼女たちも私の子供のようなものだから」
- 92二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 00:55:27
ほし
- 93二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 07:31:33
ほしゅ
- 94二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 13:43:33
お労しいが尊くもある…
- 95二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 22:02:36
エナオがサビーナの部屋を訪れる。なんてことのない訪問だった。
エナオ「サビーナ・・・サビーナ?」
部屋にいるはずだが部屋は薄暗く、照明はついていないようだった。留守だったかと思った彼女の足がなにかを蹴飛ばした。
エナオ「・・・」
拾い上げてみると度数の高い酒の酒瓶だった。顔をしかめて視線を巡らせると
エナオ「サビーナ、いたんだな・・・」
壁にもたれて虚ろな目をしているサビーナがいた。
サビーナ「エナオ・・・か、夢じゃないな・・・」
エナオ「どうしたんだ、酒は好きじゃないと・・・」
サビーナ「眠れないんだ・・・だから酒をと・・・でも、酔えないんだ」
酒量はかなりのものだったはずだがそれでも彼女は呂律も、態度も素面のそれと変わらない。
もしかするともうすでに酔ってはいるのかもしれないが・・・。
エナオ「悪夢か、貴女が見る夢はどれも凄まじいからな」
サビーナ「ふ、ふふ・・・おかげで枕元にはなにもおけなくなったよ」
悪夢に魘された彼女が仮眠室で咄嗟に拳銃を抜いて以降、枕元には刃物も拳銃も置いていない。緊急事態以外では必要としないし、正面切っての戦闘では素手でも彼女は戦える。
エナオ「忘れたいか?それとも私になにかできるか?」
サビーナ「湧いて出る悪夢は止められない・・・後悔の元を絶たない限りは・・・」
こうやって、と彼女は頭を撃ち抜く動作をする。 - 96二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 22:44:09
エナオ「自分を責めるのは仕方のないことかもしれない、だがそれはあまりに無意味だ」
サビーナ「・・・罪は罪だろう、消えることなんかない」
エナオ「いつになく弱気だな、それとも君の本心か?」
彼女は視線をサビーナに合わせてしゃがむ。サビーナの目はいつになく虚ろでいつもの覇気が感じられない。
サビーナ「私の・・・どうだろう・・・私は・・・」
エナオ「吐き出せ、君はため込みすぎる」
エナオはサビーナの前に指を突き出して視線を誘導する。
エナオ「吐き出せ、全てだ。君は言葉を止められない」
サビーナ「吐き出す・・・」
エナオ「そうだ、弱音、不満、全て口からあふれ出すぞ」
そのままエナオはサビーナの額に指をあてた。
サビーナ「こ、怖いんだ・・・子供たちが、私に助けを求めてるのに・・・動けないんだ」
エナオ「ふむ」
サビーナ「悲鳴が、泣く声が響いて・・・最後に血塗れの顔が私を見つめるんだ・・・」
エナオ「顔か、知り合いか?」
サビーナ「こ、こど・・・こども・・・あぁ、ああああぁぁぁ」
瞳から滂沱のごとく涙が溢れ、床にぽたぽたと水滴を落としていく。
サビーナ「ああああああ!ごめんなさい!ごめんなさい!私が、私が!」
頭を抱えてもがき苦しむサビーナの首を掴んで再び指を突き付ける。
エナオ「責めても無駄だ、吐き出しなさい!」
サビーナ「捨てた子供たちが忘れられない・・・失いたくない!怖い!」 - 97二次元好きの匿名さん23/06/25(日) 23:37:15
エナオ「怖い気持ちを隠すからそうなる、吐き出しなさい」
サビーナ「あ、あぐ・・・うぅ、ううううぅ」
エナオ「サビーナ!」
気合一閃、エナオがむんっ!と気合を込めて額を突く。
エナオ「さあ、力を抜いて、言葉を出しなさい」
サビーナ「皆と打ち解けるたび怖くなるんだ・・・また手放すんじゃないかって・・・」
エナオ「失うことが怖いか、でも君は私たちを助けてくれたね」
サビーナ「うぅ、だって、だって!傷ついた人を放っておけない・・・」
エナオ「君も大概傷だらけだろうに」
瞳に微かに光が戻り始めた事を見てエナオは努めて優しく語り掛ける。
エナオ「たくさん助けてきた、それは君の善意だろう?助けたいから助けたんだろう?」
サビーナ「うん・・・」
エナオ「失くしたものはまだ、完全に失われたわけじゃない。そうだろう?」
サビーナ「そうなのかな・・・私は・・・」
エナオ「彼女たちは不幸になったわけじゃない。それに、生きてるんだ」
サビーナ「生きてる・・・あぁ・・・」
流す涙に安堵が混ざり、体から恐怖と強張りが抜けていく。エナオが体を支えてベッドに寝かせると
サビーナはそのままゆっくりと目を閉じた。
エナオ「おやすみ、サビーナ。今度は悪夢も見ないだろう」 - 98二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 01:43:49
- 99二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 07:57:04
おまゆう過ぎて草
- 100二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 09:04:19
ほし
- 101二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 20:42:48
保守
- 102二次元好きの匿名さん23/06/26(月) 23:31:12
自暴自棄
「いいんですか、こんな試験に意味があるとは・・・」
「いいんだ、ガンドフォーマットの強さは手に入れていても無駄にはならない」
研究員が不安げに見つめる中、サビーナはコクピットを模した機材の中で数値を設定し始める。
「パーメットスコア3から始める。目標は・・・スコア5だ」
「無茶ですよ!スコア4でも死人が出かねない・・・」
「だがシンセーのエアリアルもペイルのファラクトも後者は3、前者は4か5の負荷を感じた」
「負荷って・・・機体に乗ったんですか?」
「スコア、3でコール開始。テストを開始してくれ」
危険になったら止めますから!とインカムから声が響く。それに不敵な笑みで返したサビーナは
操縦レバーのスイッチを操作する。
「パーメット流入値を5ポイント増加・・・」
「了解・・・ッ!!!」
頬に特徴的な赤身が走り、それが顔を覆っていく。
「ぐっ、はーっ・・・はぁーっ!」
全身を焼くような痛みと動悸、息苦しさ。しかし
(経験が生きるな・・・これなら!) - 103二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 00:08:27
- 104二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 00:08:49
先ほどのような余裕はない。しかしその光の先に行かなければあの答えを聞けない気がする。
サビーナを突き動かすのはあの時、エアリアルの中で見た少女の姿だった。
(スレッタに関係がある、そしてプロスぺラ・・・いや、エルノラの目的が!)
光の先にもがくように、進み続ける。たとえ体が燃え尽きるとしても。
「が、がはっ・・・ゴボッ!・・・きだ、ひがりのざぎが・・・み”える!」
スコア5の光が見えた。
「はぁはぁはぁはぁはぁ!やった・・・ぞ」
「安定・・・しました!スコア5です!」
「喜んでいる場合か!医療班を呼べ!すぐに実験を止めろ!」
実験室に怒鳴り込んだのはシャディクだった。後ろにはエナオとメイジーが立っている。
- 105二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 00:45:33
「シャディク・・・まってくれ、私は今スコア5を・・・」
「見ている、突破したと数値は出ているよ」
「やった・・・!」
疑問に対する解決の糸口を得たサビーナにとってその結果は福音だった。しかし・・・
「君の今の姿を見て誰がそれを祝福するんだい?」
「え・・・」
そういわれてモニターに映った自分の姿を確認する。
「・・・」
「立てるか?」
言われるままにサビーナは操縦席から立ち上がろうとして・・・
「う、あ・・・」
立ち上がった瞬間の激しいめまいに壁によりかかって膝をついた。
「無理だろうな、血を吐いてるんだぞ」
「血・・・?」
ヘルメットのバイザーを展開して口元に手をやると血がべったりとついていた。
「嘘・・・」
不意に訪れた虚脱感にサビーナは意識を失った。
- 106二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 11:16:12
次にサビーナが目を覚ました時は医務室のベッドの上だった。
「ここは・・・」
体を起こそうとしたときに誰かがそばにいることに気付いた。
「メイジー・・・?」
「・・・サビーナ?」
メイジーだった。彼女が顔を上げるとメイジーも気が付いたらしく顔を上げた。
「メイジー・・・ごめん」
メイジーの目元は赤くなっていた。ずっと泣き通しだったのかもしれない。声ももちろんだが元気がない。
「サビーナ、よかった・・・どこも痛くない?」
「うん、心配かけたね・・・本当にごめんね」
手を伸ばして頭を撫でるとメイジーはまた瞳を潤ませて、サビーナの手を握った。
「サビーナがいなくなったらどうしようかと思った・・・」
「本当にごめんね・・・」
メイジーがそう思ってくれていることに悪いとは思いつつもサビーナは嬉しくなってしまう。
あの時、感情が抜け落ちて泣きじゃくるイリーシャをみても無反応だった彼女が誰かを思いやる姿を見せてくれている。
「無茶をしすぎたよ、もうしないから」
「それはありがたい、君の代わりはそうそういないからね」
飄々とした声の主、シャディクがいつの間にか病室のドアの近くでたたずんでいた。スーツ姿なのは仕事帰りだからだろうか。となりにはエナオも立っており、果物の入ったかごを抱えている。
- 107二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 22:18:51
「君が時折無茶をするのは知っていたが・・・」
シャディクはいつになく険しい表情をしている。メイジーもシャディクの表情を見てサビーナの手を握る力が強まる。
「スレッタ・マーキュリーの乗るガンダム・・・エアリアルの強さに近づくにはスコア5が必須になると思った」
「確かに強い、だがあれはあくまでMS一機だろ?それなのに君までガンド技術を使いこなす必要があるのかい?」
「・・・あれは高度すぎる。いくらでもパーメットスコアを上げられる」
「単騎で戦局を変えられると?」
いくらなんでも、そう思った。しかしあの時感じた底知れない感覚はサビーナの経験と直感を深く刺激していた。
「わからない、だがそれが鍵になっている可能性が・・・ある」
「高度な技術が詰まったエアリアルとデータストームに耐えられる水星ちゃんなら・・・か」
「・・・」
シャディクに言っていいものかわからない。あのスレッタ・マーキュリーにそっくりな少女の事を。
あれはエリクト・・・スレッタに遺伝子を提供したあの子なのでは・・・。
(許せない・・・もしも、自分の為に彼女たちを利用したとするなら・・・)
- 108二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 07:27:00
保守
- 109二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 18:12:17
ほしゅ
- 110二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 18:19:34
サビーナ:
(あの日、シャディクは私の子どもをアカデミーに入学させる代わりに私に自身の計画に協力して欲しいと持ち掛けてきた。
ニカとノレアの事を思い出し、最初は何度も突っぱねた。
3回も同じ過ちを繰り返したくなかった。
でもシャディクはあの子をちゃんとアカデミーへ、入学させた
それもあって、私はシャディクの側近として身分も年齢も偽り、学園に生徒として入学した
我ながら、この容姿がまた役に立つ日が来るとは思わなかった) - 111二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 18:28:08
(学生として振る舞う傍ら、メイジーとイリーシャの介護に明け暮れた
メイジーに笑顔が戻った日、イリーシャが怯えて謝ることをやめた日、私は涙が止まらなかった
自己満足かもしれないが、何かが報われた気がした
その頃から、エナオやレネも私に信頼を寄せてくれるようになった
レネの態度が、私への信頼の裏返しとわかった時は笑うしかなかったが。
そんな感じで、あっという間に2年が過ぎた。
新学期の少し前、フォルドの夜明けから連絡員が新入生として入学する旨を聞いた
名前と顔写真を見て、私は気絶しかけた。
ニカが、あの日私が手放してしまったあの子が、テロ組織の連絡員になっていた
最悪だったのは、あの子はフォルドと私達が何をするかも、フォルドがどんな組織かも知らなかった
校舎でニカとすれ違った時、思わず抱き締めそうになった
今でも、なんであの時抱き締めて全てを打ち明けなかったのかと、後悔している) - 112二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 19:21:19
ノレアでさらに曇るのが確定
- 113二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 22:50:56
サビーナ「シャディク、ノエルとニカはどこにいる?」
シャディク「教えたら君はどうするんだい?」
飄々と答えたシャディクのそばをサビーナの拳が通り抜けた。
シャディク「今の君は冷静じゃない、である以上は君を彼女たちに会わせるわけにはいかないね」
拳は壁を容易く変形させるほどだった。人に当たればどうなるかなど容易に想像がつく。
サビーナ「私の子だ!私の・・・!それを!」
シャディク「ソフィが死んで、ノエルは不安定だ。ニカも情報を漏らすところだった。君の言うことを聞いて大人しくしているとは思えないんだよ」
サビーナ「・・・」
シャディク「真っ当な感性を持ってる、繊細だけどね・・・でもだからこそ今は拘束しておかないと何をするかわからないんだ。悪意なら見当をつけやすいが善意や正義感ってやつはどうも測りかねるから」
自暴自棄になられても困るだろ?とシャディクは言う。
サビーナ「あの子たちの安全は保証してくれるんだな?」
シャディク「もちろん、そのために行動を制限してるんだ」
信じきれないが信じるしかなかった。人質同然のわが子の安否を憂いながらサビーナは怒りを収めるしかなかった。 - 114二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 02:21:59
ほし
- 115二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 07:18:47
保守
- 116二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 13:03:40
ほしゅ
- 117二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 13:28:52
サビーナは困った事態に陥っていた。
「・・・」
自分は何故か調理場に立っている。そして、周囲をグラスレーの生徒に囲まれているのだ。
「サビーナ先輩はお料理が得意なんですね!」
アスティカシアの学生は一部を除き皆裕福な家の出である。
そしたそれ以外の者も10代半ばの若者達。それ故に大抵は学食や
携帯食で済ませるため料理というものに疎い。
「得意というほどでもないんだが・・・」
お菓子を焼いたり、パンを焼いたりすると学生達は目を輝かせる。
断りづらい空気のためサビーナは時々学生達のお願いの元に
料理教室を開いていた。 - 118二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 21:57:56
- 119二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 00:26:48
マクロスプラスのガルドとイサムみたいなやりとりしそう
- 120二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 07:41:59
ほしゅ
- 121二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:40:41
保守
- 122二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 19:04:35
ほし ゅ
- 123二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 19:55:31
学園で過ごすニカのことが、心配で堪らなかった
スペーシアンの差別に、争う事なく、耐え忍ぶあの子の姿が
歳不相応の落ち着きは痛々しいだけだった
ニカを寮で匿おうと何度も思った
シャディクの命令を無視しようとした事も、一度や二度じゃない
だが私がシャディクに背けば、アカデミーにいるあの子はどうなる?
……私は最低だ
結局あの時と同じ、ニカとあの子を比べてあの子を優先しただけだ
やはり今更、ニカの母親だなんて、名乗る資格はない
だがせめて、あの子の助けを、今できる限りはしよう
幸い、同じ地球寮の先輩と同期生達はニカを受け入れていた
良い友人がいる、私なんかよりずっとニカの支えになる
それからの私は、目立たない様にニカをフォローし、連絡員として接してきた際には多めの報酬を渡す様にした
自己満足だ、だがそれでも良かった
元気に過ごすニカを見ているだけで、私は幸せだったから
- 124二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:30:22
血が流れる痛みに耐えることにはもう慣れた。傷つくことにも。
だけど今も、失った痛みには
まだ
慣れない。 - 125二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 08:47:16
保守
- 126二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:15:56
ほし
- 127二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:16:05
一年が過ぎた
ニカと、アカデミーのあの子が進級した
2人とも、良い先輩、良い友人、良い後輩に恵まれている
ニカへの差別は止む事はないが、あの子はそれに曲げる事なく過ごしている
誇らしく思う反面、相変わらず小手先のことしかできない自分が憎らしい
そんな私も3年生となった
シャディクの計画も進んでいる……が、あの奥手が尻込みしているので決定的なGOサインは出ていない、何をしているんだか
そんな時だ
フォルドの夜明けが新しくガンダム乗りの傭兵を雇った、と連絡があった
今後の為にとその傭兵達のデータを見せられた
「嘘だ……」
思わず言葉が漏れ、その場にいた皆を困惑させてしまった
端末を落として、その場に崩れ落ちた
……ノレアが、ガンダムの、パイロットだった……
間違いない、ノレアだ
よく笑っていた顔が、あんな顰めっ面になっている……
でも間違いない、あの癖っ毛は、あの瞳は、あの子だ、ノレアだ!
あの日、ニカと一緒に、送り出したあの子だ!
……なんでガンダムなんかに乗っている……
分からない、分かりたくない
分かってしまったら、私は……
その後のことは憶えていない
気を失ったらしい私は、目覚めたら自室のベットに寝かされていた
側で見守っていたメイジー達に、随分と心配をかけてしまった
口からは謝罪の言葉が出たが、心は上の空だった
- 128二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:55:55
泣かないで、私がいる。
うそつき!
どうして、私が・・・
うそつき!わたしをすてたくせに!
そ、そんなことは・・・
うそつき!うそつき!うそつき!
わたしは・・・わたしは・・・そんな・・・つもりじゃ・・・
わたしをひとりにしたくせに!
わたしを・・・
ワ タ シ ヲ ス テ タ ク セ ニ
悪夢が私を苛んだ。
私は、いったいどうしたら良かったのだろう・・・
- 129二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:56:59
保守
- 130二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 00:34:31
ノレアのパーソナルデータを、集められるだけ集めた
消息不明になってからの足取りの、全てを知る事はできなかった
ニカと同じ、いやそれより酷い人生だったのは簡単に分かった
名前をコードネーム扱いされている時点で、碌でもないことに変わりはない
ただノレアは、ノレアという名前だけは「親からもらった名前」という理由でコードネームにしている事が分かった
それだけでも、ノレアと私には今も繋がりがあるんだと安心した
だが、ノレアの事を知ってから悪夢を見る頻度は増した
ニカが目の前で消えて無くなる悪夢
ノレアが私を糾弾する悪夢
アカデミーにいるあの子が「お母さんはいつか私も捨てるんだ」と言い残して消える悪夢
酒や薬に頼る事も増えた
不健全だと分かっていたが背に腹はかえられない、寝不足はパフォーマンスを落とす
寝起きの酷い顔を、メイジー達に整えてもらう事も増えた
レネが率先して私のメイクを担当してくれるのは、あの子の優しさだと思うと嬉しさと申し訳なさで胸が張り裂けそうになった
アカデミーにいるあの子との連絡が数少ない心の安らぎになっていたある日
受信フォルダに懐かしい名前を見つけた
from:プロスペラ・マーキュリー
17年前、私に代理出産を持ち掛けてきた女の名前だった - 131二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 01:12:00
ほしゅ
- 132二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 01:14:27
…保守
- 133二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 07:07:03
ほしゆ
- 134二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 10:05:06
続きが気になって別話が書けなくなってきたぞぉ
- 135二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 21:27:36
プロスペラ・マーキュリー、本当の名前をエルノラ・サマヤと名乗っていたスペーシアン
昔の事故で身体を著しく損傷し、自力での出産が困難になった為亡き娘、エリクト・サマヤから遺伝子提供された子を産んでくれる女性を探していると謳っていた
……あの頃の私の耳に入るくらいだ、最初からまともな相手や機関に頼める様な事情ではない事は容易に想像が付いた
その話に飛び付いた私は、それ以上の大馬鹿だと思う
だがプロスペラが提示した条件は、破格だった
出産までと、出産後体調が安定するまでの生活費入院費、私が不在の間3人の子ども達を見てくれる施設を用意し、諸々の費用も負担する、今アカデミーにいるあの子の治療費さえ持つと
幾ら何でも高待遇過ぎる、スペーシアンがアーシアンを釣る為とはいえここまでするか?
だがそれでも当のプロスペラは、本当にそれをするだけの金を用意した
必要なら幾らでも調達する、とも
亡くした娘の為、必死になる親心は理解できる
私がプロスペラの立場で、それをできる力と手段があるなら迷わずしただろうか……
だがそれでも、本当に実行してしまったプロスペラは、私より母として何かが上だったのは間違いない
諸々の経緯を経て、私はプロスペラの子を身籠った
スペーシアンの子を産む事は、心のどこかで覚悟していたが、まさかこんな形でする事になるなんて思いもしなかった
それはどこかで、スペーシアンの子どもなんかに愛着なんて湧く訳がないと思っていたからだろう
……全く愚かな勘違いだ
産まれたスレッタは、当然私とは似ても似つかない容姿だった
だがそんな事どうでも良くなる程、可愛い子だった
あの子も私の子だ、それだけはハッキリ言える
- 136二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:00:34
ゴドイ「いいのですか」
プロスぺラ「なにがかしら」
ゴドイ「あの女は・・・」
プロスぺラ「母体として最適、本人のパーメットに対する耐性も高くて理想的だと思うわよ」
ゴドイ「それはそうですが、彼女が貴女の計画の障害になるのでは?」
プロスぺラ「いいえ、それはありえないわ」
ゴドイ「といいますと?」
プロスぺラ「彼女はどこまで行っても『母親』なのよ、子供のためならなんだってする」
やや困惑気味のゴドイにプロスぺラは不敵に笑う。
プロスぺラ「そう、なんだってね」
- 137二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 00:29:02
ほしゆ
- 138二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:27:51
保 守
- 139二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 07:48:51
ほし
- 140二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 13:05:57
ほしゆ
- 141二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 23:23:27
崩れる
私が崩れる。
張り詰めた糸が切れた。
支えていた何かがなくなった。
理由すらわからない。
ただ、
ただただ辛い。
だれか、
たすけて
たすkて
たskt・・・
t・・・
メイジー「サビーナ!サビーナ!!しっかりして!」
病院のベッドの上だった。 - 142二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 23:41:04
このレスは削除されています
- 143二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 23:46:06
シリアスな35歳時空をみる日が来るとは…
- 144二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 23:52:52
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- 145二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:03:02
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- 146二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:16:33
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- 147二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:21:39
レネじゃね?
- 148二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:23:48
うぎゃあああ!すみません・・・補完してください・・・
- 149二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:31:44
サビーナ「めい・・・じー・・・?」
メイジー「サビーナ!私がわかる?」
サビーナ「ここ・・・どこ・・・?」
曖昧な返事をしながらよろよろと手を引かれてどうにか歩く彼女を見てメイジーは内心泣き出しそうだった。
レナ「ねえ、シャディク。サビーナを子供に会わせない?」
シャディク「どうして?」
レネ「あれはもう限界っしょ。何度も倒れて、そのたびに皆で頭抱えてんでしょ?」
レネの言葉にシャディクも少し考える。
確かに、サビーナの心労に対して何の報いもないのは彼女の信頼を損なう恐れも多い。
監禁しているノレアとニカに接触をさせることは彼女の暴発を誘発する恐れもあったが・・・
シャディク「そうだね、母親を子と引き離すのはちょっと酷すぎるか」
レネ「許可するの?」
シャディク「ああ、だが突然本人に会わせてもめても大変だ。レネ、君から二人によろしく言ってくれ」
レネは内心ホッとしつつもぶっきらぼうに了承した。 - 150二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:33:11
レネは内心の焦りとイライラに苛まれていた。
サビーナの力になりたい、そしてサビーナに振り向いてほしい。
片方を向けば自身の願いは叶わず、片方を向けばサビーナは傷ついたままだ。
レネ「・・・最悪」
監禁場所についたころには頭の中はぐちゃぐちゃだったがいらだちを抑えてドアを開ける。
そこにはくつろいだ様子の五号と部屋の隅で膝を抱えて座っているニカ。
そして荷物の上で手帳を開いてぶつぶつと呟いているノレアがいた。
五号「あれ、食事にはまだ早いんじゃないの?」
レネ「うるさい、アンタに用はないんだよ」
つれないね、と軽口を叩かれ眉間のしわを増やしながらレネはまずはニカに詰め寄る。
レネ「ねえアンタ、母親の事・・・覚えてる?」
ニカ「え、その・・・どっちの・・・?」
レネ「生みの親に決まってんじゃん、アンタの育ての親がろくでなしなくらい判ってんのよ」
ニカ「えっと・・・それは、はっきりとは覚えてないです」
レネ「あっそ・・・」
怯えた様子のニカにレネは苛立ちながらも確認を済ませる
- 151二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:35:25
レネ「じゃああとはそっちの陰キャだね、アンタは?」
ノレア「スペーシアンなんかと話すもんか・・・」
レネ「ふーん、じゃあアンタはそこらのゴミからでも産まれたっての?お名前はそこらへんに転がってたお薬のラベルかな?」
最高に最低な顔をしていたと思う。ノレアの表情が見る見るうちに険しくなり、敵意を露わにしていく。
ノレア「スペーシアン・・・死にたいの・・・?」
レネ「上っ面でしか出自を測れないお子ちゃまが何言ってんだか・・・」
ノレア「殺すっ!」
鉛筆をアイスピックのように持ち替えて飛び掛かるノレア。それを難なく受け止めたレネは尋問のようにノレアに質問を浴びせていく。
レネ「ママの名前とか、覚えてないわけ?」
ノレア「うぅぅぅ!殺す殺す殺す!」
レネ「ママの命がかかってるかもだよ?」
その一言をつぶやいた瞬間にノレアの表情が驚きと恐怖に包まれる。
ノレア「おかあ・・・さん?」
レネ「そう、だからアンタにそれを聞きに来てやったんじゃん」
可哀そうに、処分されちゃうかもよ。と囁く。
ノレア「まって・・・名前しか、わからないの・・・ノレアって名前は、お母さんがつけてくれたの」
そこまで言うと先ほどの勢いはどこへやら。ノレアはその場にへたりこんでうずくまってしまった。
- 152二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:36:59
ノレア「ひっく・・・ひっく、おかあ・・・さん」
レネ「うざ・・・探しに行けばいつだって会える場所に居たのに今まで探しもしなかったの?」
ノレア「だって・・・わからなくて・・・」
レネ「は、アンタの気持ちってそんなもんなの?難民キャンプとかフォルドの情報網使えばいくらでも調べられただろうに・・・」
ノレア「うるさい!アンタに何がわかるの!お母さんが・・・私を捨てたかもしれないのに・・・」
ノレアの最後の一言がレナの逆鱗に触れた。
レネ「は?お前に何がわかるっての?」
ノレア「っ!」
レネ「ねえ!そこで虫けらみたいに這い蹲ってる陰キャがなにを!わかるってのよ!」
ノレア「ひぅ・・・うぅ!」
レネ「捨てられただ?どの口がどの口がどの口がどの口が!!!彼女がどれだけ心配してたか!おい!知りもしないで!!!」
胸倉を掴んで殴り倒し、倒れたノレアを踏みつけながらレナは激高する。
五号「おい!やめろ!死んじまうぞ!」
羽交い締めにしていた五号を振りほどいて泣きじゃくるノレアにレナは追い撃ちをかけるように囁いた。
レネ「あんたのお母さんね、ずーーーっとアンタを探してたんだよ。あんたが諦めてからもずっとね」
ノレア「!・・・ひぐ・・・えぐ、ごめんなさい・・・ごめんなさい」
レネ「心労が祟って倒れても、体調不良を誤魔化しながら探し続けてたよ、アンタみたいな薄情で卑怯な娘でも」
ノレア「ごめ、ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ゆるして・・・ください」
最低だと頭では理解できても心が追いつかなかった。レナはサビーナの最愛の娘を傷つけている事実を知りながらも
自分には二度と戻らない母の存在を、未だ手にしているノレアに嫉妬していた。
- 153二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 00:42:15
書き直したのにまだ誤字が・・・今日はもう寝ます
- 154二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 08:10:40
保守
- 155二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 09:18:18
ほし
- 156二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 20:05:42
スレッタ、可愛いスレッタ
青い瞳、夕焼けの様に赤い髪
父親譲りという、特徴的な眉
全てが愛おしい、私の可愛いスレッタ
プロスペラの温情で、本来半年のところ8ヶ月一緒にいる事ができた
2ヶ月間だけは、あの子達もスレッタと過ごしていた……最も幼過ぎた事もあって殆ど憶えていないが、今となってはそれで良かったと思う
代理母で産んだ子どもに、ここまで執着してしまうのは駄目な事だとは分かっている
でもプロスペラが迎えに来る前日、スレッタを抱いて皆で逃げてしまおうと思った
水星が過酷な場所だと知っている、なら地球にいても……と
だがどんな事情があっても、ここまでの報酬を支払ったプロスペラに対して不義理をする訳にもいかない
同じ母親として、子供が大事なのは理解できる
断腸の思いで、スレッタをプロスペラに渡した
向こうからの温情で、定期的にスレッタの写真を送ってもらえる事になった
追加報酬で、それなりの金も貰った
彼女の、母親としてのシンパシーだったのだろうか?
どちらにしても有り難かった
スレッタを渡した日の夜、手元に残ったスレッタのベビー服で顔を覆って泣き明かした
覚悟していたこととはいえ、想像以上の喪失感で涙が止まらなかった
でもこれが今生の別れだ、それくらい代理母にだって許される筈だ
- 157二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 21:50:03
昔の記憶に浸りながら、メールを開く
中にはここ数ヶ月のスレッタの姿が何十枚と収められていた
プロスペラは会社を経営している、社長という身分上水星に常日頃滞在する訳にもいかず、スレッタがある程度成長してからは1人で過ごす事も多いと聞く
既に他所の家庭の話だ、色々と思う事はあるがあれこれ言う事もないだろう
だから写真はスレッタが自撮りしたものが多く、取分けパイロット姿のものの割合が多くを占めている
水星ではMSでレスキュー業務を請け負っていると、以前のメールに書かれていた
危険な事もあるだろう、そんな仕事かな就いてほしくない、そんな事ばかり思ってしまう
しかし、赤ん坊だったスレッタがMSを操縦する迄に成長していると思うと感慨深い気持ちが胸を覆う
別れる日、赤ん坊のスレッタを抱いて撮った写真を手帳の隠しポケットから取り出し、直近のスレッタと見比べながら物想いに耽る
遠くにいても、元気ならそれで……
だが、プロスペラからのメールの末尾には信じられない追記が記されていた
『編入だけど、スレッタも学校に通う事になったの。
ベネリットグループの、アスティカシア高等専門学園よ。
次のメールには、学生服のあの子の写真を載せるわね』
- 158二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 04:08:24
ほし
- 159二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:15:49
ほし
- 160二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 18:00:06
ほしほし
- 161二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 19:28:25
- 162二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:02:16
保守
- 163二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:34:23
保守…
- 164二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 09:29:08
サビーナ「包容力?」
メイジー「レネがリリッケって子にそれで負けてるとかなんとか」
サビーナ「よくわからないが・・・」
レネ「ほんっとにもう!なんなのアイツ!」
サビーナ「まあ、男の子はだれしも女の子に母を見るということなのかな」
レネ「うがー!」
サビーナ「ほら、もう・・・よしよし」
レネ「う・・・うぅ・・・むう」
抱き寄せられ、背中をぽんぽんされて怒りが鎮火するレネ。
メイジー「あれが包容力・・・」
エナオ「母を求める男の気持ちがわかる」
イリーシャ「あれがそうだとするなら確かにレネは勝てないよね・・・」 - 165二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 20:08:18
私は、あの時楽観的に物事を考えていた事を深く後悔していた
スレッタが、スレッタもガンダムに乗っていた……
なぜだ?なぜ、スレッタまであんな呪われた機体に乗っている?
水星でレスキューをしていた時から乗っているのか?
プロスペラは何を考えている!!
例え、スレッタにパーメットに対する耐性があったとしても乗り続けていて無事な筈がない!
>>7の様にプロスペラに詰め寄ったが、相変わらずはぐらかされ、何も分からなかった
少しでも手掛かりを探るべく>>105の様に、エアリアルに乗り込み、私自身のパーメットスコアも引き上げたが核心に当たるものは見当たらなかった
ただ、エアリアル、あのガンダムにはプロスペラの亡くした娘、エリクトが関わっているのは確かだ……
まだ諦めるには早い……
幸い、スレッタはニカのいる地球寮で健やかに過ごしている
水星という辺境から来たスレッタは、来て早々ホルダーのグエル・ジェダーク相手に一悶着起こした事もあって、スペーシアンにも関わらず地球寮所属という事も相まって差別されている
……未だにニカも助けられない私が、こんな事を思う義理はない
だが目の前でスレッタとニカが、揃って蔑まれ、その上蔑んだ奴等は私に媚を売ってくる……
スペーシアンのエリートで通している以上、仕方ないが何度そいつらの顔面を叩き割ろうとしたか
不甲斐ない自分とそんな奴等に心底腹が立つ
- 166二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:04:25
- 167二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 00:45:18
プロスぺラもそうだったし、きっとサビーナもそう
- 168二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 08:35:40
ほしほし
- 169二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 18:24:10
ほしゆ
- 170二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:35:49
ほし
- 171二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:16:40
夢を見た。
娘が私に笑顔を向けてくれる夢。笑ってくれる夢。
戸惑う私を心配して見上げる姿が可愛らしくて
抱きしめて、頭を撫でて、いい子いい子と褒めてあげて。
ニカと、ノレアと・・・スレッタと。
「サビーナ・・・、サビーナ」
「?」
「えへ・・・もう、サビーナったら」
気が付いたらメイジーが頭から花を飛ばしながら笑顔で私の腕の中にいた。
どこまで夢だったのだ?私は・・・どこまでやらかしたのか。
冷や汗がとまらない。 - 172二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:04:20
ほしゅ
- 173二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:23:32
サビーナのハグでシャディクガールズは全員大人しくなる。
- 174二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 09:22:15
ほしゆ
- 175二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 10:52:39
- 176二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 20:25:58
もしくは白昼夢中のサビーナが通り魔的に抱きしめていく
- 177二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:49:13
- 178二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 07:07:06
保守
- 179二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 07:59:01
ほしゅ
- 180二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 18:21:53
保守
- 181二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:48:44
うーむ、前の人はどこにいったのだろうか。正直続きが気になる・・・
- 182二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 23:32:40
そろそろ埋まりそうだから次スレ需要あったら建てます。
今度はほのぼの系にしたいなぁ・・・ - 183二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 08:20:14
ほしほし
- 184二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 13:14:10
ほしゅ
- 185二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:59:18
(中々IP制限が解除されませんでした)
シャディクの発案で、我々グラスレーと地球寮との決闘が行われた
私の内心を知りながら、あの男は相当意地が悪い
こんな形でスレッタと立ち合う事は望んでいなかった……
流石に手を抜く訳にはいかない、だがスレッタを傷つける可能性が少しでもある事はしたくない……
こちらが勝てば、シャディクの思惑は兎も角地球寮の立場は余計悪くなる
だからと言って、手を抜いてシャディクの機嫌を損ねてアカデミーにいるあの子に何かあれば……
私のあらぬ心配を他所に、決闘は地球寮の勝利で終わった
というより、エアリアル、あのガンダムの恐るべき力によって戦局をひっくり返された、というべきだ
いかにガンダムが呪われた機体とはいえ、あの局面からあれほど逆転されるのは不思議過ぎる
負け試合の悔しさに憤るレネを宥めながら、私はあの時エアリアルのコックピットで見た、あの少女を思い出していた
スレッタそっくりの少女
間違いなく、あれがエリクト・サマヤだ
だがそれだけがエアリアルの強さの秘密なのか?
あの時感じた感覚は、それだけなのか……
- 186二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 20:40:03
保守ります、どうぞ見続けますので書き続けて下さい
- 187二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 00:39:38
ほっしゅ
- 188二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 10:55:13
ほしゅ
- 189二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 20:42:40
(ありがとうございます)
決闘後しばらくして、シャディクはフォルドにプラント・クエタ襲撃を実行させた
ミオリネを巻き添えにしても、目的を達成しようとするその姿勢は見事だと言える
だが、不必要な犠牲を出すやり方は許容できない
私達の手が、汚れるのは仕方ない
許せないのは、スペーシアン憎しの感情を利用してすること
何より、ノレアをガンダムに乗せて命を削らせた挙句、また手を汚させた!
そればかりか、ノレアにニカを殺させようとした!
ニカの機転で地球寮生達が、殺される事はなかったが、一歩間違えればノレアはニカを……
もう一つ許せないのは、プロスペラだ!
スレッタを言葉巧みに操り、スレッタにまで人を殺させた!
ミオリネも!スレッタが手を汚してまで、自分とデリング・レンブランを助けたというのに、拒絶反応を示したと聞く!
どいつもこいつも!
私の子に、辛い役目を押し付ける!!
許せない!許せない!!
フォルドも!ミオリネも!シャディクも!プロスペラも!
私の子どもを操るすべてが許せない!!
……シャディクの計画は遂行させる、契約は全うする
だが事が済めば、シャディクには
いや、シャディク以外の全員に、私の子どもを傷つけた責任を取らせてやる!!
クエタ襲撃直後の、怒気を隠せない私の様子はメイジーとイリーシャを随分と怯えさせてしまった
いけない、子どもは親の感情に敏感だ
どんな事があっても、いつも一緒にいるメイジー達を蔑ろにしていい理由にはならない
この子達だって、私の大切な存在だ
失いたくない
- 190二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 21:33:16
- 191二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:06:40
ほしゆ
- 192二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:57:29
ほしし
- 193二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:07:40
ほしし
- 194二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 23:02:31
ほしゆ
- 195二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 08:54:25
ほしほし
- 196二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:26:04