- 1二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:11:43
- 2二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:12:31
どこにも投稿してないので張り付けていきます
↓
「好きだ」
ある晴れた夏の日、夏休み前最後の登校日。
俺は校舎裏に呼び出した好きな人──菊池桔梗にそう告げた。
「っ」
一学期の終業式が終わり、ホームルームが終わり、遊びに行こうとするクラスメイトの誘いを断って早足で向かった校舎裏。
下駄箱に入れたラブレターを彼女は読んでくれただろうか?
早く遊びに行きたい気持ちを抑えて俺を待っていてくれているだろうか?
そんな不安を抱えたまま、俺は校舎裏に行って、そこで不安気に立っている桔梗の姿を見て安堵の息を吐いた。
あぁ、……いる、と。
「桔梗──俺は、お前のことが大好きだ。だから俺と、……付き合ってください」
生涯で最も真っ直ぐな気持ちで右手を前に差し出しながら頭を下げる。
返答がイエスであれば掌には温かさが生まれ、ノーであれば掌は空を切ったままだろう。
俺でも分かるほどにピリついた雰囲気が校舎裏を満たす。
緊張感。
断るにしろ、頷くにしろ、返答はとても勇気がいることだとわかる。
それを強要してしまっていることを申し訳なく思う。
(できる努力は全部してきた。これで断られるなら俺には桔梗が付き合っていいと思えるほどの魅力がなかったってだけだ)
ギャルゲーではないが、できる限りの手段を以て桔梗の好感度を上げ続けてきた自覚がある。
放課後買い物に誘ったり、誕生日プレゼントをあげたり、昼食を一緒に取ったり。
自惚れかもしれないが、その全てを桔梗は笑って、楽しんで、喜んでくれていたと思う。 - 3二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:12:50
「………………」
一秒の沈黙すらも永遠に感じられた。
俺は告白という行為を始めてしたのだから当然か。
俺は凡人だから桔梗の気持ちが手に取るように分かったりはしない。俺が抱いていた主観は俺にとって都合のいい誇大妄想なのかもしれない。
俺にとって、桔梗は唯一で、恋人にしたいと思えるほどに好きな人だ。
だけど桔梗にとってもそうであるとは限らない。
桔梗にとって俺は──もしかしたらただの『友達』なのかもしれないから。
「ふふっ」
なんて、透明な笑い声が俺の耳を貫いた。
「ほんと、馬鹿なんだから」
瞬間、右手を温もりが包んだ。
つられ、俺は顔を上げる。
右手一杯にかいた汗を桔梗の両手が拭ってくれていた。
目に映る桔梗の顔は、眩しいほどで。
「うん、全く、こんなに汗なんてかいて……、そんなに緊張してたの? ほんと馬鹿なんだから」
「桔梗……」
声に期待の色が滲んでいない自信がない。それくらい、俺自身も自覚できるほどに浮ついた声の色だったと思う。
掌に生まれたその温かさが桔梗の返答を暗示していた。
花が咲いたような笑顔が視界一杯に広がる。
それだけで心の奥底が満たされる。
満足感。
この笑顔を引き出したのは──俺だと。
桔梗が今笑顔を向けている相手は──俺なんだと。 - 4二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:13:17
「私も好きだよ──蓮」
「っ」
偽装が入り込む余地すらなく、桔梗の返答はイエスだった。
だからくしゃり、と俺の口元が綻ぶ。
緊張感が解けて、緊迫した雰囲気が弛んだ。
今までの努力が実を結んだことに安堵する。当然のように初恋で、勿論片恋から始まった関係性だったから。アプローチの仕方も、距離の縮め方も、投げ掛けた言葉も、全て俺自身でも引くほどに気を使ってきたから。
だから純粋に嬉しい。
理性がセーブさせなければ地面を転がり回りたいほどに嬉しい。
今すぐ駆け出して大声で叫び回りたいほどに嬉しい。
くすり、と可憐な笑顔を深めて、恋人になった桔梗が続ける。
「なんて、そんなこと今更言わせないでよ。あなたのラブレターを読んで私がここに来た時点で、そんなこと分かりきってるに決まってるでしょ?」
「……はは、そうかもな。……でも、断られるかもって怖かったんだぜ?」
「へぇ? よくよく私を放課後デートに誘ってたあなたでもそんな風に怖がるんだ?」
ふふっ、と更に可愛らしく微笑んで桔梗は俺を挑発した。
「そりゃ、まぁ、な……」
それはそうだ。俺だって常人で凡人。積極的な行動は裏を返せばそれだけ不安だったということ。それでも好きな人相手に情けない姿など見せたくないから必死に虚勢を張っていただけだ。
……そんな無様な俺なんて、桔梗はとっくに見抜いていたかもしれないが。
「だけど今どき下駄箱にラブレターなんて! 昭和なの⁉ って思ったわよ」
「何だ? LIMEで告白した方がよかったか?」
「それはそれで味気なーい」
くるり、と桔梗はスカートを揺らしながら一回転した。
可憐だな、とただ純粋に思う。
雪のように白銀の髪も、
桜のように鮮やかな瞳も、
コロコロと変わる表情も、
豊かで張りのある胸元も、
着崩した制服の装いも、
その全てを美しく、愛おしく思う。 - 5二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:13:46
「でもでも、次は下駄箱にラブレターなんてやめた方がいいかもね? 友達とかに見られちゃったし」
「その『次』とやらがないように精一杯の努力をさせてもらうことにするよ」
そう言って、俺は軽く肩を竦めた。
恋人になってすぐさま破局を匂わされたことにわずかな不安を覚えないこともないが、しかしそれが桔梗なりの小粋なジョークであることは分かっている。
なんせ桔梗は今、チェシャ猫のように笑っているのだから。
「ふふ、それは私も、かな?」
手放さないための努力と、同時に奪われないための努力も必要だろうなと俺は思った。
何せ桔梗は超優良物件。ギャルゲーだったらメインヒロインに位置づけられること間違いなしの美少女だ。
その容姿はもとより成績もコミュニケーション能力もその他技能も全て申し分ない。学年トップクラスの才女で学校が誇る有名人が桔梗だ。本当に、いつ誰が唾を付けたとしても不思議ではない。
俺の告白を快諾してくれたことが不思議なくらい──というのは俺自身を卑下にし過ぎか。
俺も──それなりに頑張ってきた自覚はあるから。
「……なんせこちとら初めての告白で、初めての恋人なんだからな。離さないための努力はし過ぎて損なんてないだろ? 金も、時間も、使わせてもらうさ」
「それはそれは光栄ね……、私はどちらかと言えばお金よりも時間を使ってほしいたちよ。デートの会計は割り勘でいいわ」
「それはありがたいな、なら早速今日の帰りに喫茶店でもよらないか?」
「もちろんオーケーよ、あなたのセンスが光るわね」
「期待が重いな。泣きそうだ」
打てば響く様な会話は恋人になる前とそう変わらないが、その変わらなさこそが桔梗と俺が恋人同士になれたことを実感させた。
可憐で、美麗で、スタイルが良く、センスも良く、趣味も合い、有名人な──俺の恋人。
ある意味で俺は誇らしかった。
選ばれたことと、
選んでくれたことが。
手を繋ぎ、二人で校舎裏から抜け出す。荷物も持たずに駆けてきたから俺は一度教室に戻る必要があったし、それは桔梗もそうだろう。
二人で軽口を叩きながら校舎の中を歩く。
ある意味で以心伝心だったのか。 - 6二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:14:23
「ちなみに明日からの予定はどうなってるんだ? 明日から学生待望の夏休みだ。できればプールに行きたい」
「一緒に?」
「なんで俺一人で寂しくプールに行くんだよ」
「それって私の水着姿が見たいってこと? えっちだなぁ」
「悪いか?」
そりゃ、恋人の水着姿を見たいと思うなんて当然だろう。俺だって思春期男子だ。俺の恋人のあられもない姿を見たいと、結構強めに思う。
「いいえ、全然?」
くすり、と唇を綻ばせて桔梗は言った。
欲望に正直になった俺の姿が可笑しかったのか、それとも俺がそんな自分自身を曝け出したことが嬉しかったのか。
恋人になる前の俺は、桔梗の前では結構『かっこいい俺』を見せていたから。
……好きな女の子の前でかっこつけたくなるのは当然のことだろう?
そして恋人になった女の子に本当の俺自身を好きになってほしいと思うのは当然のことだろう?
綺麗じゃない、嘘吐きで、私欲に塗れた『俺』のことを。
なんていうのは付き合ったばっかりの桔梗相手に望み過ぎか?
「なら三日後くらいでどう? 私も新しい水着買いたいし」
「一緒に?」
「なんでお楽しみを先に消費しようとしてるのよ。私一人で買いに行くに決まってるでしょ」
「えぇー」
「えぇーじゃない。いいから素直に水着姿の私をプールサイドで楽しみに待ってなさい」
「えぇー」
「二度も言うんじゃない。ショートケーキの苺は最後に取っとくタイプじゃなかったのあなたは?」
「据え膳食わぬは男の恥という慣用句が」
「添え膳じゃないし別に食わなくても恥にはならないわよ。いつの時代の人間よあなたは。というか付き合って三日目で食おうとするな。良識と常識を考えなさいよ。いいから大人しく待ってなさい」
「………………はーい」
「滅茶苦茶不満そうじゃない。どんだけあからさまなのよ隠すための努力をしろ。ていうかあなたそんなにがっつく人じゃなかったでしょうが。付き合う前の謙虚さはどこにいったのよ」
「そんな俺はどっかに飛んで行った」
「飛んで行ったの」
「飛んで行ったね。今の俺は超お前の水着姿が見たい俺、だ」
「『超お前の水着姿が見たい俺』なの」
「なのなの」 - 7二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:14:45
軽口を叩きあいながら校舎の中を進む俺達。何気に会話がたまらなく楽しく、幸せであった。
まぁもちろん、俺としても少しばかりの罪悪感を覚えないではないのだが。
「まぁギャップを感じさせたいからマジで見せる気はないんだけどね、まだ……。彼氏には最高に可愛い彼女の姿を見せてあげたいし?」
「そこまで言われちゃしょうがない。座して待つとしよう」
「迷惑だからプールサイドに座らないようにね」
「……立ってそわそわしながら待たせてもらおう」
「かっこ悪いからそわそわしないでね」
「立って待たせてもらおう」
「そうしなさい」
そして俺達は分かれ道に付いた。
「っ、と」
階段を上るルートが桔梗の教室まで行く道でこのまま真っすぐ進むのが俺の教室まで行く道だ。
わずかな別れの時間が惜しい……、と思ってしまうのは執着しすぎか。
(けど、初めての恋人だからなぁ)
手を繋いで桔梗の教室までついていきたいというのが俺の本音ではあるのだが、流石にそれは気持ち悪すぎる。
付き合って十分で蔑まれたら俺のメンタルが持たない。
「…………じゃあ、また」
「死ぬほど名残惜しそうな雰囲気を出すな。……はぁ、たぶん私の方が遅いから校門で待ってて」
「りょーかい。ところで遅いってどのくらい?」
なるべく早く再会したいと告げる。それくらい好きだから……、何ていうのはちょっと傲慢すぎるか。
だけど桔梗の次の発言で俺は言葉を詰まらせることになった。 - 8二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:15:01
「友達とかにも報告したいし、三十分くらい?」
「っ、あー……、…………迷惑かけるな」
「別に。分かってたことだしね?」
少しばかりの悔恨を滲ませる桔梗を見て俺はばつが悪そうに目を逸らす。
『友達にも報告』とは言うが、それはメインではないだろう。
どちらかと言えば『友達以外への報告』がメインになるはずだ。
そしてそれは本来であれば俺がやるべきことで……、
(いや、止めよう)
その先を考えたとしても何も変わらない。俺は、桔梗の恋人なんだから。そうであることを選んだんだから。
ただ少し、負うべき役目を背負わせてしまったことを申し訳なく思う。
絶交……とまではいかなければいいのだが。
「何て顔してんのよ、あなたは」
「……俺、どんな顔してる?」
沈んだような表情になっているのは自覚があった。
付き合って十数分で恋人の気分を沈めてしまったことを申し訳なく思ってしまう。
負い目があるから、会いたくないやつがいるから、選んでしまったから。
俺が、片手じゃなくて両手で桔梗を抱きしめることを望んでしまったから。
「ん-、こんな顔?」
そう言って、桔梗をみょーんと頬を引っ張って変顔をした
「は、ははっ! そんな顔してねぇっつの!」
思わず笑ってしまった。
気を使わせてしまったことが分かって、その気遣いに俺は更に桔梗のことが好きになった。
そう、そうだ。
そういう奴だから──俺は桔梗が好きになったんだ。 - 9二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:15:18
「いいからさっさと行けよ。……校門で待ってるからな!」
パシンと俺は頬を叩いて気合を入れ直し、俺の教室に向かって歩き出した。
彼女に気を使わせるだなんて彼氏の風上にも置けない。
というのは今どき流行らないだろうか?
「ねぇ!」
「うん?」
後ろから桔梗が俺を呼ぶ。
何か言い忘れたことでもあっただろうか? 正直なところ、俺の気分は今、割と晴れやかだった。
歩みを止め、振り返る。
それがある種のSOSであると、この時の俺は気付きもしなかった。
「……蓮はさぁ、私がどっかの馬の骨の奪われるかもしれないって思ってるのかもしれないけど、それって私も同じだからね?」
「は? どういうこと?」
「こういう、ことっ!」
そう言って、桔梗は俺に向かって駆けだして、
タンッ、と軽く背伸びをして、
「っ⁉」
唇が、触れ合う感覚。
唇に、生温かな感触。
「っ⁉」
「ふ、ふふっ! マーキング」
悪戯っぽく笑う、小悪魔な俺の彼女。
これに惚れ直すなという方が無理だ。
可愛くて可愛らしい、俺の彼女。
精一杯の背伸びでキスをした桔梗は口紅の跡が残る俺の唇に人差し指を当てて微笑んだ。
「あなただってこの私が惚れるくらいかっこよくて頭がよくて人気者の男の子なんだから、私もあなたに切られないように、あなたを奪われないように努力しないとね!」
くるり、と可憐にターン。制服のスカートがひらりと揺れ、俺の心も大きく揺れる。 - 10二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:16:04
(……ズルい奴だよ、ほんと)
贔屓目なしに世界一美しいと思った。
いじらしくて、健気で、愛くるしい。
ここが学校でなければ、あるいは生徒が全員下校している確信が持てていれば、俺はこのまま桔梗にフレンチキスを返していたかもしれない。
「ふふっ、愛してるわよ、榎本蓮」
「っ! ……たくっ」
恥ずかしくなり俺は視線を逸らして頬を搔いた。
臆面もなく恥ずかしい言葉を吐きやがる。
その素直さがいっそのこと羨ましい。
抱き潰したくなるくらいに、愛おしい。
「校門で待ってるからな!」
だから俺はあえてそんな風にぶっきらぼうを吐いて、足早に俺の教室に向かった。
これ以上は一秒だって我慢ができそうになかったから。
「ふふっ、かーわいい!」
なんて、鶯のような声色で笑う桔梗を姿を尻目に。
……それを『見ている』第三者がいることなんて、知りもせずに。
ここまでです
恋愛経験ないから恋愛描写に一切の自信が無いんだよなぁ…… - 11二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:32:11
ええやん…
- 12二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:39:25
- 13二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:40:14
- 14二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:43:47
- 15二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:44:29
えらいトレンディなやつ来たなw
いや、普通に面白かったぞ
変に萌えとかアニメ化とか意識してキャラを立てようとしないのが青春劇として映えてると思う
告白する前から時間をかけて気心の知れた仲になっていたという設定もパーソナルスペースがいきなり恋人同士の距離感になることに違和感を持たせない造りだし - 16二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:46:03
一言、良いわ
以下感想です(上から目線に感じたらごめんね)
・純粋な出来具合 →個人的には申し分なし
・恋愛小説っぽく書けているか →個人的に申し分なし。特に告白前、告白後の心理描写が良い
・文章表現がおかしくないか →もしかしたら粗があるかもしれないけど、それが気にならない完成度なので問題なし
・主人公とヒロインのキャラクター性を把握できるか →よく把握できる、申し分なし
・舞台や時代背景を把握できるか →把握できる
・次話を読みたくなるか →これが最終話とか章の区切りの話だったら諸手を挙げて評価する
・地の文と台詞の比率はどうか →告白後に軽口を叩き合うくだりが、ちょっと台詞過多に感じる
・キャラクターが不快になっていないか →主人公ヒロイン共に好感を持てる
・一人称視点小説として違和感がない出来になっているか →個人的に申し分なし
・ヒロインを可愛いと思えるか →個人的に申し分なし - 17二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:47:33
- 18二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:51:21
- 19二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:54:36
- 20二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 00:57:17
- 211623/06/18(日) 00:57:31
- 22二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 01:01:51
- 23二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 01:14:28
- 24二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 06:21:57
20じゃないが若者らしくないかと聞かれたら今時の若者らしい要素は1つも感じられなかった
まさにトレンディドラマのような感じ
てっきりそれが売りのちょっと懐かしい青春恋愛ものとして書いてるのかと思ったけど
違うなら、うーん…もっと最近の恋愛作品に触れた方がいいと思う…
あと折につけてギャルゲーを例えに持ってきてるが、これはすごく印象悪くないか?
誕生日プレゼントや昼食を一緒に食べるのは、相手と一緒にいたいとか喜ばせたいという好意でやることであってそれを好感度上げの為だったかのように言ってしまうのはちょっと…
主人公というよりヒロインを落とそうと近づく打算的な間男みたいな考え方だな…ってかなり引いた
あとヒロインと主人公のスペックの違いを説明する為なのはわかるが
主人公がヒロインのカタログスペックとしての価値ばかり気にしてる様に見えてしまいそこも好感が持てなかった
そもそもの話、ギャルゲーという例えが令和っぽくはないよな…今の学生はギャルゲーやらないんじゃないか?
辛口になってしまって申し訳ないが
今の若者の恋愛として書いたつもりなら、恋愛観以前の価値観や感性がハッキリ言って全体的に古すぎると思う…悪いこと言わんからアップデートした方がいいかと思う
文章力や構成、地の文と台詞のバランスは特に違和感なく、申し分なしのレベルだと思うので↑の点が改善されるなら今後是非読みたいと思った
頑張ってほしい
- 25二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 08:26:16
- 26二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 09:43:09
内容は良かったと思う(雑でごめんなさい)。>>24の言うようにヒロインのカタログスペック的な価値への言及は個人的には不要かと思うけど、ヒロイン=学園のマドンナ(古い)はテンプレ的な需要としてあると思うのでいいんじゃないかとも。
自分がキャラクターの名前を植物から取るタイプなので、元ネタの生態・性質やイメージ、花言葉なんかがキャラクター性を現わしてるといいと思う。簡単に調べた結果と主観込みの印象だと……
・菊:花言葉「高貴」「高尚」皇室のシンボル。そんな堅いイメージもあるけど育てやすく庶民的な一面もある。
・桔梗:花言葉「永遠の愛」「気品」秋の七草=古くから親しまれている。清楚なイメージ。
・榎:花言葉「協力」「共存共栄」葉が多く茂る落葉樹。神社仏閣によく植えてある。一里塚。虫や鳥によく食べられる。エノキダケ(下ネタ)は多分作風に合わない。
・花言葉「清らかな心」「神聖」仏教。朝咲いて昼閉じる。葉っぱがデカイ。蓮根。
全体的に、名前が清楚、神聖な方に寄ってる感じ?キャラクターはもうちょっと世俗的な明るさのイメージだけど。主人公食料要素強いけどそこは気にしない。
- 27二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 09:56:28
- 28二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 10:49:09
読みやすくて純粋に表現力が素晴らしいと思ったし続きが読みたくなった
ただ>>24にも指摘されてたように自分もヒロインのスペックが羅列されてるのが気になったかな
優良物件、申し分ない、とかの表現が上から目線というか彼女の人間性とかよりもステータス、スペックに惹かれたのかな?っていう印象をそこで少し受けたよ
ヒロインもこの私が惚れるくらいかっこよくて頭がよくて人気者の男の子、って表現するところ高校生?らしさがないというか、逆にある意味高校生らしいのかもだけど
恋愛小説というより少女漫画的なキュンとしたい場合には少し打算的に感じられるかも
あとはどんな読者層を想定してるかによるけど、高校生や大学生くらいがメイン層だったりラノベとか軽い読み物として読んで欲しいなら高校生?の主人公達の言葉選びが時々30代、40代くらいで良くも悪くも落ち着きすぎてる印象
会話も高校生?というより20代半ば〜以降の恋愛経験がある程度ある大人同士の駆け引きも込みのやり取りかな?ってプールのあたりで感じる部分があったかな
主人公視点だったら現実の年齢の子供よりも上の表現力にはなるのは当然だとは思うんだけど
地の文での小粋な、とか唾つける、とか会話文では突っ込まれてるけど据え膳〜、馬の骨とかは平均的な学力の学生はあまり使わない気がする
ヒロインも主人公も成績は上位みたいだから軽口のじゃれあいって雰囲気もあるからそこまで気にはならないのでここは好みかな
もし高校生?のフレッシュさを出したいならイッチの表現力、語彙力の豊富さを少し抑えるほうがらしいかなぁと
いろいろ書いたけど、表現力は繰り返しになるけど素晴らしいし自分もこんな引き出し欲しいなって思ったよ
2人の告白前後の関係性や主人公の心情もよくわかったし、これから何があるんだろうって続きが気になった!!
- 29二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 17:49:26
名は体を現わすっていうからな ちょっとキャラの名前に意味を付けるのは考えてなかったわ
そこは少しいじるわ
ありがとう
感じ方が人に寄るのは当然のことだしなこれで面白いと言ってくれる人がいるのは自信になる
自分としてもちょっと台詞がクサいか?とは思ってるのでできれば改善は入れたいと思う
ただ俺の中の「モテる人間」のイメージが完全にこれなんだよね
学生らしくないってのは題材として致命的だなぁ要改善必要性ありな気がする
全体として文章力に問題はないしキャラにも好感は持てる続きもそこそこ気になる
だけどキャラクター性が現代学生的ではないので改善した方がいいかもって感じか
いつもよりかなり哲学的な題材で書いてるからそれを抑えた方がいいか……確かに学生が比喩的表現とか慣用句とか使わんわな
ただそれも含めての「キャラクター性」とするって手もあるだろうし そこを俺が抑えられるかっすね
もうちょい改善してみます
- 30二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 17:56:18
- 31二次元好きの匿名さん23/06/18(日) 18:51:08
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