【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑪【閲覧注意】

[1 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:20:18]

身長171cm　道力3870で味覚障害持ちクローン体050に入り込んだ二重人格擬き状態の生徒会長異世界奇譚エニエス・ロビー突入編です

[2 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:21:47]

今までの章

chapter.0　落下

chapter.1　生徒会長は水の都の夢を見るか？

chapter.2　最初の接触

chapter.3　病院の窓

chapter.4　宿借りの島

chapter.5　過ぎにし日々、ウォーターセブンで

chapter.6　豹は無慈悲な夜の兵器

chapter.7　出来損ないの順列都市

chapter.8　あなたのための物語

chapter.9　豹は街から世界を夢見る

[3 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:22:25]

原作開始（⑨から）
chapter.10　すべての終わりの始まり
・カクと同時に麦わらエンカウント
・最初のアイスバーグさん襲撃に出くわして徹夜で見張り
・白昼押し掛けてきた麦わらに利害の一致で付いていく
・決断、決別
・オリジナルに海まで投げ飛ばされる

chapter.11　たったひとつの冴えたやりかた
・ドボン、波に拐われかける
・アクア・ラグナから逃走ついでに人獣化
・覚悟を宣誓、ロケットマン乗車

chapter.12　今宵我ら星を奪う
・睡眠でほぼ全回復
・体の状況を共有したり、しなかったり
・味覚が治る示唆を得る
・サンジ達と合流←ｲﾏｺｺ!

[4 ◆BtOeeshqkE 23/06/23(金) 23:22:59]

1スレ

【SS・🎲⚓️】服部ヒョウ太は水の都に居る｜あにまん掲示板

前スレ

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑩【閲覧注意】｜あにまん掲示板

参照概念スレ

服部ヒョウ太を原作ガレーラに投げ込みたい｜あにまん掲示板

[5 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:28:38]

新スレ立て乙です
ついについにエニエス・ロビー突入だ〜!!

[6 二次元好きの匿名さん 23/06/23(金) 23:30:47]

スレ立てお疲れ様です！！
これからの展開もめちゃくちゃ楽しみにしております！

[7 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 00:23:32]

スレ立て乙！！！！！！！
これからも応援し続けるぜ！！！！！
エニエスロビーだしそろそろCP9連中との邂逅かぁ…と思うとドキドキするし前スレの感想にもあったが050と麦わらの一味の交流好き過ぎてヤバい

[8 ◆BtOeeshqkE 23/06/24(土) 00:57:12]

「……さて、お前達の話は終わりか？そしてこれで一味は全員だな」
腰掛けていた長椅子から立ち上がり、怪訝そうな態度を隠そうともしない新顔を含めた海賊共を見渡す。金髪がぎらりとこちらを睨んで何かを言いたげにしているのを顎でしゃくって促せば、
「ンで、てめェは何だ？雑用とやら。あの鳩男に良く似てるがよ」
「……おれはアレのクローンでな、まァ今は詳しい話なんざどうだっていいだろう？少なくともおれは味方だ」
さらりと言った内容に理解が追いつかないのか、警戒も飛んでかちりと停止しているが大して気にかけるような事でもない。目的地はもう目の前、手早く伝えてしまおう。

「おれもただ愚鈍でいた訳じゃねェ、元の知識と相手方の擦り合わせはした……奴らの戦い方も敵戦力も。おれの知る情報はいくらでも提供してやるさ」
（ねェルッチ、今すっごい悪い顔してない？）
（心配するなよ、自覚はある）

口角を歪めて眉を跳ね上げる、050曰く凶悪な笑みを表層へと浮かべて。



「作戦会議だ。……このおれを殺さずに、あまつさえ敵に回したこと。必ず後悔させてやる」

[9 ◆BtOeeshqkE 23/06/24(土) 00:58:55]

1.六式のこと

2.敵戦力のこと

3.両方伝えられる

dice1d6=2 (2)

[10 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 03:38:41]

「まァ…任せておけ、このおれを虚仮にしたことを必ず後悔させてやる。殺さなきゃ良い、徹底的にな」（怯える人続出確実の凶悪な歪んだ笑み）
→これが六式使い且つ仲間の能力熟知のリーダー格且つ元の世界と諜報部員たちの能力の擦り合わせを1年念入りにしてきた一応は学生である男かァ…現時点でカク、カリファが能力者ではないからその辺りの情報修正も意識してるのか

[11 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 04:50:15]

さりげなくクローンって言うな！笑
だがサンジ的にもその手の話題に関しては色々と思うことありそうだからなぁ　結構麦わらの一味と化学反応起こるなぁ

[12 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 13:09:20]

敵のロブルッチも凶悪だけどこっちのロブルッチも凶悪なんだよな…
目に物見せてやれ生徒会長

[13 二次元好きの匿名さん 23/06/24(土) 20:10:15]

ロブ・ルッチになってきたねぇワクワクが止まらないよあたしゃ

[14 ◆BtOeeshqkE 23/06/25(日) 01:05:43]

あまり時間はない、ならばざっと概要を伝えておけばいい。それだけで情報が互いにほぼないスタート地点から優位に立てるのだから。

「大概の護衛兵士の戦力なんぞ所詮は有象無象、底が知れているからな。問題にすべきはCP9の連中だ」
CP9とやらが元の世界の生徒会と変わらぬ顔ぶれであることはスパイ達に探りを入れて把握済み、使う技に関しても、だ。知っておけば有利に働くこと、知らなければ初見殺し足り得ること。それらを指折り数えて話す。

「人数は7人、基本は統一して六式という体術を使う。……身をもって体験しただろう？強さに差はあるとはいえ、全員が武を極めた超人なことには変わりねェ」
指を握って開いてを繰り返す自身の手のひらを見ながらそう言えば、ごくりと息を飲む音が長鼻から聞こえる。
「そ、その六式ってのは弱点などあるのかねヒョウ太くん！」
「ンなもんはない」
若干の震えを湛えた問いをばっさりと切り捨てる。弱点らしい弱点と言えばせいぜいが鉄塊を掛けている間は動けないことくらいだが、それを克服した奴を知っているので。


「六式について教える時間はねェから……そうだな、覚えていりゃあ利になることだけ言っておこうか」

[15 二次元好きの匿名さん 23/06/25(日) 01:11:38]

そげップが生徒会長のことヒョウ太くん呼びするのそりゃそうなんだけどめちゃくちゃしっくり来て非常に良い

[16 ◆BtOeeshqkE 23/06/25(日) 01:28:34]

「まず、ブルーノ……あー、牛の角みてェな髪型した奴だ。さっきの話にもあった通り、何処にでもドアを作って移動できる無法な能力持ち。人体にドアを作るようなトリッキーなことも出来る上、逃げに徹されたらまず追い付けねェな」
「で、ソイツはどう対処すればいい」
「一撃で倒せ」
「脳筋戦法じゃないの！！」
刀の柄を掴んでいる海賊狩りにそう返せば、横からオレンジ髪に怒鳴られた。正味それが一番単純で簡単な勝ち方である為、理不尽な叱咤である。
「奴は一見冷静沈着なようで、意外と油断も慢心もある。それは己の実力に自信を持っている故だろうが、……だからこそ一発は避けずに受けてくれるだろうよ」

[17 ◆BtOeeshqkE 23/06/25(日) 01:54:23]

「次に注意すべきはカク、船大工をしていた鼻が角柱の男だな。奴はオリジナルの次に六式の練度が高いさはず。出来ることならこの一味の中でも主力が戦うか、おれが戦うかした方がいいな。でもって練度で言やァその次に野良犬……いやジャブラ……いや、ナマズ髭の男が来る」
「なんだ、随分と言い淀むな？」
「……癖だ、癖。気にしてくれるな」
金髪が二度の言い直しに首を傾げる。つい伝わらない名称を出してしまった為に適宜修正をしなければならないのは少し面倒である。

「問題にすべきは奴が嘘吐きってところか。不意打ちの得意な男だ、彼奴の言うこと成すこと全て信用するなよ。当然、油断もな」

奴はおれの記憶する限りじゃ能力者だが、カクもカリファもこちらでは悪魔の実は食べていなかった。どうなっているかは分からないことは言うべきではないだろう。

[18 ◆BtOeeshqkE 23/06/25(日) 02:39:19]

「六式以外をメインに扱う奴もいるはずだ、クマドリ……ピンクの長髪をした大男だな。これに関しちゃ見せた方が早いだろう」
言いながら下ろした髪に意識を向ける。分かりやすいように大きくうねらせれば、医者から感嘆に似た声が洩れる。
「！髪が生きてるみたいだ！」
「『生命帰還』。全身に意識を張り巡らせることで、本来ならば操作出来ない髪だの内臓だのを操る芸当だ。拘束や攻撃に転化出来るから長髪には注意を払った方がいい。……当人自体は冗長な話し方で隙も大きく見えるだろう。時間稼ぎにゃいいが、大抵は本当の隙じゃあないことも気を付けろよ」

[19 ◆BtOeeshqkE 23/06/25(日) 02:57:54]

「カリファ……ガレーラの秘書だった奴は相対的な実力は低い、が十分超人だ。華奢な女だからと油断して掛かれば簡単に制圧されるぞ」
「ああ、あの美人秘書。女、ねー……ならサンジくんは戦えないわね」
腕を組んで呆れ眼を金髪へと向けるオレンジ髪。
「まァ……おれは死んでも女は蹴らねェと決めてるんでな」
その信念はどうでもいいが、じとりとした視線に晒されてもなお堂々としている様はいっそ清々しい。


「で、最後。全体的に丸い、フクロウという男がいるんだが……こいつは致命的なまでに口が軽い……はずだ。諜報員をやっている以上、おれの知る分よりマシになっている可能性はあるが。そうでないなら存分に利用してやれ」
「利用？」
言葉尻のオウム返しにこくりと頷く。
「尋問なんぞしなくても、人の秘密だろうが機密事項だろうがなんだろうがべらべらと喋る。口のチャックが一体何の為に付いているのか分からなくなるくらいには」
脳内を手繰って、はァ、と思わず溜め息を吐いた。一年前の記憶は未だ鮮明であり、それまでに掛けられたフクロウによる迷惑の一つ一つもまたよく覚えている。


「知りたいことがありゃあ野放しにしてても話してくれる。フクロウに限ってはしばらく倒さずにいるってのも手、だな」
味方にいれば厄介な性質の幼馴染は、今は敵。ならばいくら利用したってバチは当たらないだろう？

[20 二次元好きの匿名さん 23/06/25(日) 10:41:37]

そげキングがあの声音でやりとりしているの容易く想像出来て面白い

>意外と油断も慢心もある

ルッチに言われたくねェ…と思ったが何だかんだ割り切ったり「止めろ！（フランキー蹴り）」や「5年酒場の店主ならニブッても…（ブルーノ敗北）」と原作は冷静だったし敗北後のプランも想定していた学園もそうかもしれない ジャブラの紹介のところで私情と正確な情報を伝えたいのがぶつかり合った結果ナマズ呼びなの一番好き

仲間の実力信用してるの良いし信頼もしてんだろうな…フクロウのヤバさに（まァフクロウだからな…）してるの幼馴染

[21 二次元好きの匿名さん 23/06/25(日) 18:39:52]

改めてちゃんと幼なじみの事見てるなぁと思った
生徒会長は原作ルッチよりも慎重そうだったもんね

[22 ◆BtOeeshqkE 23/06/26(月) 00:13:12]

「あのハトの奴はどうなんだ！」
鼻息荒く麦わらが聞いてくるのは、無意識に除外していた男のこと。
「チッ……アレは、戦闘面においては正直バケモノだろうよ、おれは一度も勝てたことがないな」
数ヶ月間で蓄積した苛立ちを思い出して青筋が立ちそうになるのを抑える。舌打ちは出たが。
──奴への対策、か。流石に麦わらに頼り切りなぞせずに二対一へと持ち込むつもりでここまで来たが。
「奇襲が通用するとも思えねェから、正面から殴り合うのが一番いい。まァ、見ている限りじゃあお前は真っ直ぐ行くのが得意だろう？それでいいさ」
「おう！んじゃ真っ直ぐ行って、なんもかんもブッ飛ばしてやる！」
細かい作戦など伝えても、この男はどうせ投げ出すだろう。そんな諦念を知らずに麦わら帽子がかぶりを振り、肩慣らしとばかりに腕をぐるぐると回す。


そうして一味が息巻いているところに、何やら描き込まれた一枚の紙を床へと広げたパウリーから声がかかる。
「お前らちょっとコレ見ろ。おれがうろ覚えで描いたんだが、エニエス・ロビーのだいたいの地形だ」
歩み寄って覗き込めば、それは黒い円……曰く滝上に浮かぶ不可思議な形をした島の簡易的な地図であった。

[23 ◆BtOeeshqkE 23/06/26(月) 00:37:24]

「とにかく、正門から正義の門までのこの直線でニコ・ロビンとフランキーを取り返せなきゃおれ達の負けだ。とはいえ全員で島へなだれ込んでも、CP9に出くわして実際勝つことが出来るのはお前らだけだ。……一緒に列車に乗ってきて、その強さがよくわかった」
麦わらの一味全員が注視しているのを確認したパウリーは葉巻を燻らせた口で言いながら、武骨な指で地図上の土地をとんとなぞる。
「だからお前らは海でこのまま五分待って、正門からこのロケットマンで本島まで突っ込んで来い！」
「おれ達ァそれまでに先行して、列車が通れる様に正門と本島前門をこじ開ける！」
それに頷いて、例え何人倒れようとも構わず前へ進めとフランキー一家の片ゴーグルが言い繋ぐ。


「麦わらさん達はとにかく無駄な戦いを避けて！CP9だけを追ってくれ！！」
「ああ！！わかった！！」

[24 ◆BtOeeshqkE 23/06/26(月) 00:49:08]

「さァ、ぐずぐずしてるヒマはないよ！」
「そんじゃおれ達ァ作戦通り先行する！！援護は任せとけ！！」
車掌が発破を掛け、それに合わせて船大工と解体屋がぐっと拳を握り。……その中には若干二名の海賊が混ざっている。
「オイそこ2人はこっちじゃねェのか」
おれの心中を呆れた様子の緑頭が代弁した。お前の仲間だろうがどうにかしろ。


「あれ？ルフィは？」
「え？さっきまでここに……」

がしゃん、と前方から微かな音が聞こえた。同時にフランキー一家の一人がそちらへと指を差す。
「あれ！？麦わらさんっ！！？」

……そこには、黒い鉄柵にちょうどしがみついた赤いベストの麦わら帽子が。


「何やってんだあいつは勝手にィ！！！」
「あの人作戦全然わかってねェ〜〜！！！」


天丼である。

さっきのいい返事は何だったんだ、あのバカヤロウ。ガレーラ本社の再演の如きそれに呆れさえも通り越しそうだ。

「ムダだった」
「……『わかった』って、言ってたよな」
「五分待つとか、ムリだから」
「そりゃそうか」

お前らの船長だろうが、無駄だったとか無理だからとか言ってないでどうにかしろ。

[25 ◆BtOeeshqkE 23/06/26(月) 00:50:25]

1.職長&フランキー一家と先行

2.列車で待機

3.ルフィの所に行く

dice1d3=2 (2)

[26 二次元好きの匿名さん 23/06/26(月) 01:42:58]

どうにかしろ←諦めろ
余計な行動をせず定位置で待機するの当然のはずなのに周りが自由だから偉いと感じるのバグ
自分対策が特出したものがないの草 これといった不足点が無いから真っ向から挑んで打ち負かすしかないからな…六王銃とかいうオリジナル技編み出すぐらいだし

[27 二次元好きの匿名さん 23/06/26(月) 11:49:46]

今回も面白いです
保守

[28 二次元好きの匿名さん 23/06/26(月) 20:44:05]

まって生徒会長は六王銃打てるの？

[29 ◆BtOeeshqkE 23/06/26(月) 23:24:09]

生徒会長がロブ・ルッチである以上六王銃は当然出来るぞ　詳しくはワンピース学園4巻をチェックだ！(販促)



「バヒヒィ〜〜ン！！」
二頭のキングブルが鬨を嘶き、巨体が鉄柵を飛び越えるのを海列車の中から眺める。途端に鳴り響く爆発音と銃声に、戦いの始まりを改めて実感した。

「おれも先行してよかったんだが」
出立前にそう進言自体はしたのだけれど、主に職長達から止められたのだ。少しばかりの不満を滲ませて呟いたのを緑頭が拾う。
「さっきまで疲れて寝てたってのによく言うぜ。ルフィと一緒で温存出来ねェ性根って訳でもないだろ、てめェは」
「……カエルの衝突の時でさえ寝てたお前だけには、居眠りのことを言われたくねェな」
あの猪突猛進と同視されたくはない。大人しく壁に凭れかかり、時を待つ。
煙草を咥えて俯いた金髪に何やら金属の棒を弄り回しているオレンジ髪、怪我にふらついた長鼻に声を掛ける海賊狩りと憧れの目を向けるトナカイ。独特のペースが形成された車内に、車掌室からの放送がきぃんと鳴った。


『おめェら準備はいいかい？海列車ロケットマン、あと4分後に突撃するよ！』

[30 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 05:35:38]

実際このSS販促効果エゲツねェよ…(このSSがきっかけで学園全巻揃えた人)

あと学園は公式スピンオフ発なのにヒョウ太周りの設定がガチガチに固められてて嬉しかったし原作の雰囲気を変えずに現代的な世界観に落とし込んでたのが凄い　ギャグスピンオフなのに凄い作り込まれてる平和if世界線の漫画で眼福でした
凄かったしスレ主めっちゃ読み込んでるし学園とSS読んだからこそわかるがこのSSはマジで原作とスピンオフ絡ませた昇華具合がすんごくて尊敬するぜ

[31 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 08:40:36]

憧れの眼差ししてそうなチョッパー可愛い

まァ必要であれば耐えれ…耐え…年齢的にまだ抑えられるか じゃないと雑務や人間関係把握が多そうな生徒会長は務まらないもんな、「生徒会長」という役職が激しい気性の枷になってそうなの好き

[32 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 09:15:12]

CP9対策教えたり正職長叱咤しててこの中の誰よりも大人びてて忘れてるがエニエスロビー乗り込んだメンツの中では年齢的にまだチビみたいなもんなんだ…
ヒョウ太より年下の子がゴンベとチムニーだけだよ…だから年齢的にいえばお前もこども枠なんだよ…無理すんなよ
これから多分大変になりそうだから

[33 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 20:32:32]

保守

[34 ◆BtOeeshqkE 23/06/27(火) 21:08:17]

『さァ、五分経ったよ！門が二つ開いてるハズら、ボチボチ行こうかね……侍マン、鉄柵を頼むよ！！』
目の前に張られた黒の柵を切断するのだと船首へと行った海賊狩りに向けた放送と同時に汽笛が上がり、がたりと車体が動き始める。加速度は暴走列車の名に恥じぬ速度で、一直線に開いた門へと。


しかし。
『おめェら、作戦変更だそうらよ！全員車両にしっかりとしがみつけと言ってるよ！！』
入った機械混じりの音声に眉を顰める。それに宜しくないものを感じたのは皆同じのようで、金髪が外の仲間に声を張り上げた。
「おうアホ剣士！！何かあったか！？」
「──正門を閉められた！！」
「何だとォ！？」
「……えーーっ！？どうすんだ！！？」
返ってきたその情報で、にわかに車内が騒がしくなる。窓から顔を出せば、確かに巨大な門はぴたりと閉じられてしまっていた。



「柵をつっぱれカエル！！！」
「ゲロォ！！！」

怒号と鳴き声に一拍置いて、ドガシャァン！！！、と。
金属がぶつかった音、そしてねじ曲がった音が真正面から上がる。足元からはガガとタイヤのぶつかる衝撃がして、ようやく考えが追い付いた。


「まさか……！この速度で鉄柵に乗り上げたら！！」

門の向こうまで飛ぶつもりだ、この海列車ごと！
「……無茶を！！」

[35 ◆BtOeeshqkE 23/06/27(火) 21:17:25]

「うわあああ！！死ぬーーーっ！！」
「えー！？死ぬのかーー！！？」
地面は遠く、海を走るはずの鉄の塊が空を駆ける。当然揚力など備わっている筈もない、初速が終われば後は落ちるだけの確定した未来に突然投げ出された乗組員達は阿鼻叫喚の様相を呈していた。

「滝の大穴があるのよ！？バカー！！ゾロあんた、着地のこと考えてあんでしょうね！？」
オレンジ髪の言う通り、着地点は狭く不安定である。もし滝に落ちれば月歩のあるおれはともかく他若干名は詰みだ。


「任せろ！！運に」
「運任せか！！！」


船長だけじゃない。全体的にダメだこいつら。

[36 ◆BtOeeshqkE 23/06/27(火) 21:46:12]

ぐんぐんと先頭から高度を落としていく海列車の行く末は良くて地面と衝突、悪くて敵も味方も巻き込んだ大爆発。正に運任せだ。


「チムニー、ゴンベ」
「わーっ！」
せめてもの備えに、ひょいと小さな1人と1匹を腕の中に抱え込む。着いてきてしまった以上は多少の傷も致し方ないだろうが、それでも怪我をさせるのは忍びない。



ふわりと浮いてしまいそうな重力の中で、ぐ、と足に力をかけて対衝撃に構える。



「どへーーーッ！！！」


そして、謎の叫びと同時に想定とは少し違った衝突が起こった。何か、クッション──そう呼称するには少し硬いが──にでもぶつかったような。

[37 ◆BtOeeshqkE 23/06/27(火) 22:07:23]

「……思ったより、大丈夫だったな」

船内の木材は歪みを見せているものの、原型自体はまだ走れそうなくらいにはしっかりと残っている。拍子抜けしていたところで腕の中のチビ共が両手を掲げた。

「ヒョウ太にーちゃんありがとー！楽しかったー！」

「ニャーニャー！」

「図太いなてめェら」

戦闘力の欠片もないはずなのに良くこの状況を楽しめるものだ、と少々呆れて1人と1匹を解放した。

ふと、列車の外から戸惑いと敵意を纏った人の気配。そういえば敵陣営にそのまま突っ込んで行ったのだから、敵ばかりであるのは当然か。

きんと鯉口の鳴る音に、靴が木の床を叩く音。臨戦態勢は整っている。

1.蹴散らす

2.傍観

dice1d2=2 (2)

[38 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 22:40:49]

自分より年下を守ろうとするヒョウ太優しい…しゅき…

[39 二次元好きの匿名さん 23/06/27(火) 23:07:35]

だ、誰かヒョウ太＆チムニー＆ゴンベの絵を描いてくれ……絶対天使たちの空間だ

[40 二次元好きの匿名さん 23/06/28(水) 06:08:37]

まず真っ先に子供を守ろうとする生徒会長と呑気に状況を楽しんであのヒョウ太(ルッチ)に図太いと言わしめたゴンベとチムニーの描写が凄く良いと思ってしまいました…！
ささやかですがファンアートです

[41 ◆BtOeeshqkE 23/06/28(水) 07:02:16]

>>40

絵がうめぇ〜〜！！ヒョウ太の格好でルッチしてるのも呆れ返った表情だけどしっかりと抱えてるのもすごくいい……！

チムニーがヒョウ太の腕にぎゅっと抱き着いてるのめちゃくちゃ可愛いな……FA感謝

[42 二次元好きの匿名さん 23/06/28(水) 16:33:32]

原作のルッチのことはチムニーは呼び捨てだったんだよな…
ルッチもヒョウ太もウォーターセブン居た時期長いから交流あったんだろうか
にしてもチムニーは子供なのにエニエスロビーに一緒に乗り込むしルフィと戦う為にルッチに見逃されたとはいえ肝が座りすぎ
色々と将来有能な子だ…

[43 二次元好きの匿名さん 23/06/28(水) 21:11:46]

>>40

うわ天才現る

しっかり煮込んで美味しく頂きますね

[44 二次元好きの匿名さん 23/06/29(木) 06:59:33]

最高過ぎるのでもう何周も読み返してるんだけどこのSSのヒョウ太あざと過ぎて毎度メロリンしちまうんだ♡

[45 二次元好きの匿名さん 23/06/29(木) 17:12:08]

保守
次の更新もゆっくりと楽しみにしてるぜ！

[46 ◆BtOeeshqkE 23/06/29(木) 22:31:20]

緑の銀と金の黒が翻り、集った数十人を一瞬で薙ぎ倒す。相手が有象無象とはいえその手際には目を見張るものがあった。分かっていたことだがやはり、強い。特にあの海賊狩りの動きは、ゲームセンターで傍目に見た同一人物のものよりもキレがあり、末恐ろしさが背筋を這った。

わあああ、と戦場に響くのは味方の歓声と敵の驚愕。
「ロロノア達だァーっ！待ってたぞー！」

諸手を挙げるフランキー一家たちに、その側で肩を抑えたパウリー。……新しい傷をこさえた様子を見るに、どうやら戦局はよいものではなかったようだ。



「見ろ！あの列車の中からまだ仲間が！！」
1人の黒服がこちらの方面に指を差す。存在はバレたが、それは遅かれ早かれ。
「まだいる筈だ！出てくる前に吹き飛ばせ！！」

じゃきり、と幾つもの砲口が海列車へ向けられる。

[47 ◆BtOeeshqkE 23/06/30(金) 02:54:45]

1.何もしない

2.列車から離れる

3.砲手を攻撃する

dice1d3=3 (3)

[48 二次元好きの匿名さん 23/06/30(金) 12:47:46]

保守
楽しみにしてます

[49 二次元好きの匿名さん 23/06/30(金) 22:19:17]

そろそろエニエスロビーに本格的に乗り込みそうだからCP9勢と邂逅しそうでドキドキしてる…
ジャブラとかどう思うんだろ…ちっこいルッチだぞ

[50 ◆BtOeeshqkE 23/06/30(金) 22:19:50]

子どものままごとのように、戦闘に慣れた指を銃の形に握る。それは砲撃準備にそっくりそのまま返す為に。


「指銃『撥』」



「───う、おおおォォ！？」
「な！？」
ぱしゅんと空気を弾く音の直後、向けられた銃口の幾つかがまるで弾丸が逆流したかのように爆散する。

「い、一体何が！？」
「海賊達が何かしたのか！！」

護衛兵士は撃ち方を止めて、全ての注目は事故とさえも思えるような味方の怪我へ。ここは一応政府のお膝元だろう、それにしては油断し過ぎではなかろうか。だがまァ至って好都合だ。

当然あからさまな好機を見逃す訳もなく、地面をたん、と蹴り上げる。



「剃刀！」
「ぐっ、わあああァ！！？」
軌道を敵の目に残さず走り、鋭く風と体を切り裂く斬撃はおれの足から。

人体を容易に切り裂くことこそ可能だが、決して死なないように調節はしている、出来ている。その調整は生徒会としての任務執行で何度もやってきたことと同じ。

奴らのものとは違う、おれの六式は人を殺す為の手段ではない。

[51 二次元好きの匿名さん 23/07/01(土) 05:27:39]

このSS読んでて凄く好きなのが殺戮兵器のロブルッチと生徒会長のロブルッチの違いなんだ
人を容易く殺せる武器をどう扱うかの比較が読んでて非常に楽しい

[52 ◆BtOeeshqkE 23/07/01(土) 15:03:44]

兵達はヒョウ太がルッチと同じ顔であることに

1.気付く

2.気付かない

dice1d2=2 (2)

[53 ◆BtOeeshqkE 23/07/01(土) 21:51:36]

ほとんどの銃口は即座に這いつくばった海列車から攻撃を仕掛けたおれに移るが、面倒なことに警戒心の強いのだろう数人は敵意の対象を変えていない。だから言ってやる、如何にも海賊然とした顔と声の調子でちらりと列車を見やって。

「ハハ……犯罪者相手だってのに人質がいるかすらも確認しねェとは。随分とまァ、政府ってのは軽率だな？」

「人質ッ！？……はっ！あれを見ろ！」

低く通ったおれの言葉と同時に列車の上へと登ってきた人影が手を振って、それで視線は簡単に誘導された。

「やめろー！お年寄りらぞーっ！」

「子どもと小動物だよー！か弱いよー！！」

「……年寄り、子ども、小動物を抱え込むとは卑劣な海賊共め！！」

酒瓶を掲げて濁声で笑うどう見ても酔っ払いの老婆であっても一般市民であることに変わりはない。人質を死なせる訳にはいかないと、無事に砲手は手を下ろした。

「──ん？」

「何だ、いきなり雲が……？」

突然の疑問符につられて足を止め、見上げた空には近くの雲。……？なんだ、ぴりりとした肌感覚が。

「"サンダーボルト・テンポ"！」

1.当たる

2.当たらない

dice1d2=2 (2)

[54 二次元好きの匿名さん 23/07/01(土) 21:58:16]

あっぶね!!セーフ!!
間違えてもヒョウ太にフレンドリーファイヤーしないでねナミさん

[55 二次元好きの匿名さん 23/07/01(土) 21:59:38]

！？当たらねェのかよ！！！！！！クソッ…当たりさえすれば…………ワンチャン…味覚が……………
ダイス神！テメェ！！！！！！コノヤロウ！！！！神とはいえど許せん　1発殴らせてくれ(ヒョウ太へのダメージを一切考えてないコメント)

それはそうと現状本人のキャラ的に中々見れない海賊ムーブするヒョウ太が摂取出来て非常に幸せ　その過程に至るまでの説得力が強過ぎてスレ主のヒョウ太おれによく馴染むぜ　

[56 ◆BtOeeshqkE 23/07/02(日) 01:02:17]

「雷ッ……！？」
「ぎゃああああああ！！」
白い雲が一瞬で黒雲へ変貌し、危機を察知し飛び退けば先程までいた場所に雷光がバチバチィッ！！！、と牙を剥いて地面を焦がした。突然のことに逃れることの出来なかった兵士たちは地に伏し積み重なって、ぷすぷすと煙を上げている。

「──って、無差別かーっ！」
「いでェ！！」
「そげキングーーー！！」
そんな惨状の傍で、自身の攻撃に巻き込まれかけた実行犯が製作者を凶器で殴りつけていた。あまりに緊張感がない、一体何をしてるんだか。



「……雷、電撃。これか？」
（待ってルッチ、これ受けるつもりなの！？ただでさえ痛覚倍増してるのに！？絶対痛いよ！！）
「だがこれ以外ないだろう」
（そうだけどさあ！！）
痛いのが好きな奴など奇特な趣味でなければそう居ない。御多分に洩れず、050もそうだしおれもそう。戦闘ならば構わないのだろうが自分から受けに行くとなると話は違ってくるのだろう、その慌て様は先程のおれの立場と反転していた。

[57 二次元好きの匿名さん 23/07/02(日) 10:57:22]

ルッチが突っ込んで050がボケてルッチがボケて050が突っ込む人格同士の漫才攻守交代見てて面白過ぎる
ルッチお前感覚倍増してるのにビリビリしに行くのか…頑張れよ…！！
自分は美味しいモノ食って欲しいからビリビリ推進派として見届けさせてもらうわ

[58 二次元好きの匿名さん 23/07/02(日) 20:04:42]

生徒会長痺れる気満々でアラマキ　

[59 ◆BtOeeshqkE 23/07/03(月) 00:52:19]

「……それにしても、すごい威力だな。だいぶ倒せたぞ」
腕を組んで呟く仮面の長鼻。惨状に目を向ければ、ムクリと起き上がる影が。すわ根性のあるやつがいたかと構えるが、それが見覚えのある緑と黄色であることに気付いて腕を下ろす。
「てめェナミ！！何してくれてんだ！！」
「んナミさん♡おれは今君に出会った衝撃を思い出したよ！！」

主力2人を沈めかねない威力、そして食らってもピンピンしている復帰力。一味の大半が賞金首ではないのが末恐ろしい話である。

「ところで先に突っ走ってったあのアホはどこにいるんだ」
気を取り直してといった風に緑頭が提起する。
「さァ、この島も狭くはないから探すとなると──」



瞬間。
ボカァ……ン！！、と。前方から張り切った爆発が見えた。それで察した。



「「「「──絶対あそこだ！！」」」」

[61 二次元好きの匿名さん 23/07/03(月) 21:31:57]

保守

[62 二次元好きの匿名さん 23/07/03(月) 22:47:29]

頑張って生徒会長〜

[63 二次元好きの匿名さん 23/07/04(火) 07:08:13]

すっかり麦わら側に馴染んでるじゃないか生徒会長…！！
原作もこっちのSSも良い感じに通ずるものがあっていいな

[64 二次元好きの匿名さん 23/07/04(火) 18:35:22]

保守
応援してるぜ〜

[65 二次元好きの匿名さん 23/07/04(火) 18:42:15]

原作時空で050の体が限界を迎えて死んだ時にヒョウ太の魂は学園時空に戻る筈なら一緒に050の魂も学園時空に持ってけないかな～
050君になんのしがらみの無い状態で平和で楽しいワチャワチャ学園生活してもらいたい

[66 二次元好きの匿名さん 23/07/04(火) 20:09:53]

>>65

それは最高すぎる

ちゃんと050の体もあればいいな

[67 ◆BtOeeshqkE 23/07/04(火) 23:02:23]

「海賊風情が騒ぎ立ておって……許さん！この門の守備をおおせつかった法番隊！！未だかつて我々の背を見た者はいないっ！！」

武装した犬に跨った部隊が高らかに名乗りを上げながら、腕に固定するような特殊な形状をした獲物を此方に向けてくる。一人一人の戦力は大したものでは無いだろうが。

「ちょっと、よく見りゃ敵多すぎ！！」
情けない声が上がった通り、単純に敵数が多い。どうやったって突破には時間が掛かる、さっさと倒しに取り掛かろうと足を力強く踏み込んだ。

[68 ◆BtOeeshqkE 23/07/04(火) 23:02:45]

「待て！！」

後ろの方から轟音が、頭の上からがなり声が降り落ちてきて。

「こっちへ乗れェ！！」

嘶きに負けない大音量に其方をばっと見遣れば、巨大な体躯をした黄色のキングブル──ソドムに、乗り込んだ職長たちがそこにいた。ブルの上から人数分のロープが落ちてくる。

「ここへ来た本分を忘れるな！！お前らの暴れる場所はここじゃねェ！！」

「確かに……この数相手じゃ日が暮れる」

1.乗り込む

2.先行する

3.その他

dice1d3=1 (1)

[69 ◆BtOeeshqkE 23/07/05(水) 00:19:44]

人数分垂らされたロープは無視して空中を蹴り、すたんと乗り場へ着地する。
「うお！？飛べんのかお前！」
ひび割れたゴーグルが驚いたように振り返るのを気にせずに一味がしがみついた荒縄をパウリーの代わりに手繰り寄せた。釣られた魚のように乗り込んだことを確認して目の前に向き直った。
「まァな。その怪我の具合は？」
ロープの主の肩に巻かれた包帯は新鮮な傷を隠すもの。よくもまあ、その体その腕で無茶をする。
「これか？問題ねェよこの程度……それよりヒョウ太、これ。手綱を任せた」
立ち上がったパウリーが後部座席に移動すると同時にぐい、と引いて手渡してきた縄はブルの手綱。何故今渡されたのかと一瞬思考して、堂々とした職長達の後ろ姿を受けてすぐに結論に辿り着く。


「あいつらに会ったら言っといてくれよ」
曲げられているのであろう口の端から葉巻の煙が燻る。表情は読めず、けれども分かる。


「てめェら、クビだと」
「……ああ、必ず」



投げられた約束に、唯一諜報員共と対峙できる『ガレーラカンパニーの社員』であるおれが代表して頷いて、それを皮切りに三人は飛び降りた。

[70 ◆BtOeeshqkE 23/07/05(水) 00:20:48]

「ほ、ほほほ法番隊がやられたァ！？」
「あいつら……強ェ！！」
ロープが、大砲が、刀が閃いて、立ちはだかった兵士達を簡単に伸す。

……ああ、そうだった。海賊さえ簡単に倒してしまうようなガレーラ屈指の職長達なんだ。あんな有象無象など敵ではないこと。一年間傍で見てきたおれが信じないでどうする？


「ここは請け負った！！！」


そうやってどよめく周囲に負けない声で、信じられる力強さをおれ達まで届けた。

[71 二次元好きの匿名さん 23/07/05(水) 07:14:13]

クビを伝える役割をヒョウ太が請け負うの熱過ぎだろ！！！！！！フロア熱狂

[72 二次元好きの匿名さん 23/07/05(水) 14:13:26]

早いかもしれないが保守

[73 二次元好きの匿名さん 23/07/06(木) 00:00:08]

もうすっかりパウリーとヒョウ太もといルッチが心預け合ってるのが良いわ…
W7オタクとしては原作では摘まれてしまった可能性をこうして見ることが出来るのは幸せというか救いというかとにかく言葉に出来んが最高だ

[74 ◆BtOeeshqkE 23/07/06(木) 01:10:52]

二体の巨躯が暴れながら衛兵達を蹴散らして進む速度は中々のもの、ならばおれが徹するべきはサポートだ。時折ソドムやそれに乗るおれ達に向かって撃ち出される銃弾を跳ね返しながら、トナカイとブルの大して重要でもない話を聞き流す。

「──『ところで、一緒にいた仮面の奴は乗って来なかったけどいいのか？』だって……え！？」
「ん？」
「！！！」
「え゛えェ！？」
四者四様に声を上げ、あの特徴的な影を探すように座席をくまなく見る。けれども長鼻は見える範囲のどこにもいない。

「いねェ！！何で……！？あいつ落ちたのか！？」
「いやそういえば最初っからいねェ〜〜！！」



「天丼か、これ？」
（天丼、だなあ）
何回やるんだこの下り。この一味はひとところに纏まっていられないのだろうか、団体行動下手か？

[75 ◆BtOeeshqkE 23/07/06(木) 01:30:03]

乗りそびれたか逃げたか分からないあの仮面の男に関しては今更迎えには戻れないと結論付けられる。ここから1人の為だけに戻っては全て無駄になりかねないのだから当然の話。

「あいつも行く島々で毎度死線を越えて来てんだ、ちょっとやそっとで死ぬ様なタマはウチにゃいねェよ！！」

……そして、そこには仲間への信頼があった。置いていく言い訳や逃避などではない事実の羅列であることは、何も知らないおれにでさえ感じ取れる。

二頭のキングブルが並んで駆ける。目の前に見えてきた目的地手前、聳え立った石の壁。

「見ろ、裁判所までもう一息だ！」

1.気付く

2.気付かない

dice1d2=1 (1)

[76 ◆BtOeeshqkE 23/07/06(木) 01:31:19]

1.声を掛ける

2.ガードする

dice1d2=2 (2)

[77 ◆BtOeeshqkE 23/07/06(木) 01:45:44]

「──？」

蹄が地面を蹴る音、衛兵の悲鳴や怒号。──それらに紛れて、ひゅるるる、と遠くから何かが空気を裂く唸りが聞こえた。

見えたのは黒点。

「バル？」

「……ッ！！嵐脚！！」

脅威を確認すると同時にすぐさま座席から飛び立って、砲弾のまえへと躍り出る。ここで足となるキングブルが潰されれば、おれはともかくとして他の全員、身動きが取れなくなる！

1.成功。無傷で叩き潰せる

2.成功。しかし傷を負う

3.失敗。ヒョウ太に怪我は無いがソドムが負傷

4.失敗。ヒョウ太もソドムも負傷

dice1d4=3 (3)

[78 ◆BtOeeshqkE 23/07/06(木) 01:53:40]

遠ざけなければという一心で蹴り返そうとして、……妙な感覚を返すそれに身を固める。

衝撃のままに当たる端からばら、と自壊し爆散の予兆を浴びせてくるこれは、ただの砲弾ではない、まさか、炸裂弾！？

「しまっ、──！！」

「ヒョウ太くん！？」

ソドムの負傷度合い（10で原作程度）

dice1d10=5 (5)

[79 二次元好きの匿名さん 23/07/06(木) 07:17:01]

原作以下のダメージで済んだからヒョウ太はよくやってるよ本当に
あと050とルッチが一味の天丼ボケに困惑してるの好き
そりゃまあ…あいつらは無自覚ハジケリストみたいなもんだから

[80 二次元好きの匿名さん 23/07/06(木) 17:01:48]

更新がある度に読み返してしまうドハマリオタクなんだけど050とルッチの描写のしっくり具合なんなんだろう
そしてなんで原作ルッチと生徒会長の描写をしっくりし過ぎて凄いのなんなんだろう

あくまで個人の感想なのだが050はこのスレ発のキャラなのに人格や佇まいが服部ヒョウ太という存在しない人格を1人の人間として作り上げたらこうなります、って感じがしててめちゃくちゃ良い

[81 二次元好きの匿名さん 23/07/07(金) 01:27:11]

3でよかった…………！！！感覚過敏になってるから何かあったら大変なことになってしまう…

[82 二次元好きの匿名さん 23/07/07(金) 11:46:44]

保守

[83 ◆BtOeeshqkE 23/07/07(金) 20:25:35]

「バギャア！！！」
目を閉じた背後で悲鳴が上がる。仕留めたか、なんて歓声が下から聞こえてしくじったことを痛感し、額を冷や汗が伝った。


「おい、無事か！！？」
「──ッけほ、おれに怪我は無い！！それよりソドムは！？」
金髪の慌てた声を受けて安否を返す。鉄が弾けた細かい塊の含まれた爆風をもろに浴びはしたが、直前で全身に鉄塊を掛けて事なきを得た。

問題はヤガラだ。おれがクッションになったとはいえ、間近で爆風を浴びたのだから大怪我をしていてもおかしくない。空中を蹴りながら直ぐに振り返り確認をする。


「オオ゛ー……ッオオオオオ！！！」
首元に血が流れ一瞬ぐらつきを見せたが、……まだ行けると、まだ走れると。
おれには言葉こそ分からないが、確かに此奴はそう叫んでいる。


「……ソドム、まだ行けるな！？」
「バヒヒィィーーン！！！」

[84 ◆BtOeeshqkE 23/07/07(金) 20:50:10]

「うわあああァァ！！！倒れてなかった！！」
「だが動きはニブくなったぞ！傷口を狙え！！」
依然力の籠った嘶きが高鳴り、巨体は前進を再開した。それまでの間で、先程まで後ろに着いていたもう一体との並走となり地上の衛兵達を薙ぎ倒していく。

「迫撃砲だ、避けろソドム、ゴモラァ！！」
「バヒヒーン！！」
フランキー一家の片ゴーグルの声に合わせ、二頭が首を急ぎ下げる。迫撃砲程大きな攻撃であれば避けることもできるのだが、地上から飛んでくる細かな銃弾はそうはいかない。それらの攻撃が傷付いたソドムの体からじりじりと体力を奪っていくのが見てとれた。


「この中央の道はマズイな……！準備万端で待ち伏せてやがる！道を変えるぞ！！」

[85 二次元好きの匿名さん 23/07/08(土) 07:47:49]

保守

[86 二次元好きの匿名さん 23/07/08(土) 19:22:03]

保守 楽しみに待ってます

[87 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 00:44:44]

緊迫している状況の中、ぷるるる、と気の抜けたコールが入る。
「え、子電伝虫？……はい、誰！？」
『アタシらよォ！』
ウィー、と酒を含んだ息を吐く通話相手は間違いようもない、車掌である。何やら伝え忘れたことがあるらしい老人は前置きもそこそこに話を始めた。


『地図じゃあ裁判所から司法の塔への道がねェらろ！』
脳内に列車内で確認した地図を思い描く。確かに海に浮いた孤島から塔へは道らしいものはなく、滝の黒い穴によって通り道などないように思えた。同じことを考えているのであろう金髪が煙草をふかしながら視線を左上へと動かした。
「確かにそうだな……気になってたトコだ」

此方の声を認識しているのかいないのかは分からないが老人は返答に頷くような間を空ける。その直ぐ後に裁判所を見るように促す電伝虫越しの声に正面を向く。

『左右の塔それぞれの上階に一つずつレバーがあって、それを引くと裁判所から司法の塔へ跳ね橋がかかる仕組みら！』
「ばーさん何でそんなこと知ってんだ！？」
大声は並走するゴモラに乗った片ゴーグルにまで届いたらしい、思わずといった驚愕が叫ばれた。
『昔トムさんと橋の修理に来たんらよ！！この恩知らずのバカ政府が！！』
「おれに当たるなよ……！」

[88 二次元好きの匿名さん 23/07/09(日) 04:40:51]

たまたま元ネタスレ見たら面白くてそのまま芋づる式にここまで辿り着いてしまった
一晩で一気読みさせる展開力たるや恐ろしい最高

[89 二次元好きの匿名さん 23/07/09(日) 14:18:17]

楽しみしてます

[90 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 16:34:40]

『それからチムニーが……』
『もしもしーっ！？海賊ねーちゃん聞こえるーっ！？』
祖母を押し退けたらしい少女がぐわんと高い声で呼びかけてきた。オレンジ髪が取り落としそうになった電伝虫を抱え直す。
「わ！！何？チムニー！」
『あのねー！ゴムの海賊にーちゃんが裁判所の屋上に登ってったの見たよー！あと屋上で石が崩れるのも見えたから、なんだか暴れてるみたい！！』
「屋上で！？……わかった、ありがと！」
麦わらはもう既に戦闘に入っているらしい。建物の破壊を招くほどの暴れ様から考えるに、その戦いはCP9とのものだろうか。


「──だって！」
「これで目的地が決まったな」
会話に聞き耳を立てていた総員を代表して海賊狩りが言う。目標は2つ、麦わらへの助力と跳ね橋を下ろすことだ。

[91 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 16:36:51]

1.ソドム

2.ゴモラ

3.両方ダウン

4.両方無事

dice1d4=4 (4)

[92 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 17:48:51]

「頼むぞソドム、ゴモラ！裁判所まで！！」
「バヒヒーン！！」
どちらにせよ裁判所の前まで行かなければどうしようもない。主人の掛け声とともに咆哮を上げ、2頭のブルは速度を上げる。




不意に、ちゃりり、と。
動物系の耳に届いた、重い金属が擦れ合う音。


「──おい、どうした！？」
反射的にゴンドラから降りて、文字通り身を固めながら音源とキングブルの間に飛び出した。



瞬間目の前に現れたのは、三つの巨大な鉄球だった。

[93 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 18:17:32]

並んだ三つが大砲のように飛んでくる、があれらは鉄球。先程のようには炸裂しないだろう。
ここは実弾の飛び交う戦場、命の取り合いを含む戦闘経験などないが、その程度は即席の学習能力で埋まる、問題は無い。



真ん中の黒塊に足を向ける。まずは一つ。
「──ッらァ！！」
「！！？」
ガキィッッ！！、と。金属と足がぶつかり金切り声が上がる。反抗してくる鉄の塊を叩きつけるようにして、左側のもう一つの鉄球へ向かって蹴り落とす。
「うお、おおお！？」
「チェーンが絡まッ……！？」
ギャリギャリけたたましい音を立ててチェーン同士が絡まり合い、下手人の二人ごと薙ぎ倒されていった。これで二つ。

地に足を着け、最後とばかりに隣を通り過ぎていくもう一本のチェーンを両腕で掴む。地面へと踵を突き立てるように踏ん張れば、おれの身長の数倍程の球が慣性に従って停止した。ぎりぎり、ブルには当たっていない。

思い切りチェーンを引けば、根本にいた鉄球を投げた大男が眼前へと迫る。軌道上に構えるのは鉄塊を掛けた腕、避けようなどないはずだ。


「これでッ、三つ！！」
「ひッ！？」

[94 二次元好きの匿名さん 23/07/09(日) 18:43:05]

カッコいいぞヒョウ太ぁ〜〜!!

[95 ◆BtOeeshqkE 23/07/09(日) 20:24:56]

「ウオオオオ！！スゲェぜ雑用ーーっ！！」
「油断するな！地上はおれが片付ける、進め！！迫撃砲はてめェらで避けろッ！！」
傷こそないが皮膚が引き攣ったようにびりびりと痺れる腕を宥め、上がる歓声に振り返らず怒鳴りつける。
「え！？でもヒョウ太、敵は何千人もいるぞ！！」
「キリはねェが、途中で切り上げて追い付く！」
「でも！！」
そこで初めて振り返れば、どうにも納得していない様子のトナカイが目に入る。どう説得したものかと思考を回そうとしたところで、その小さな肩を叩く手があった。


「チョッパー、見えた！ルフィはもうCP9と戦ってる！！」
「え！？」
戦いを視認したらしい金髪が屋上に目を向けている。やはり相手はCP9、そしてそれが分かるということは潜入していた内の誰かなのだろう。
「……だそうだ、行け！」
「わ、かった！」

[96 二次元好きの匿名さん 23/07/09(日) 22:15:38]

原作40巻を読みながらこのSSを読むとマジで楽しさ倍増で読み応えあるわ　いつもスレ主神SSありがとう
原作愛とルッチ愛が溢れ出てて本当に読んでて幸せ
ゴモラに投げられたバカデカ鉄球打ち返すとは流石生徒会長　反動の痛みヤバそうだな………

[97 二次元好きの匿名さん 23/07/09(日) 23:39:46]

そうか裏側では上官がクマドリとかとのコントを終えカリファとカクは実を食べたりブルーノはルフィと戦ってるのか…忙しないことこの上ないな

あと確かスパンダムはジャブラ達3人にはヒョウ太のこと伝えてないんだっけか？
そうなるとヒョウ太ってとんでもないワイルドカードというか隠し玉というかジョーカーみてえなすげーポジションになるんじゃねェかよ…

[98 二次元好きの匿名さん 23/07/10(月) 10:53:52]

>>97

そういやスパンダムが伝達失敗してるからガレーラ組しか知らない可能性あるのか…大きさ違っても声だけ聞いたら騙されそうだし面白いことになりそう

[99 二次元好きの匿名さん 23/07/10(月) 10:55:59]

スパンダムは一応居残り組にヒョウ太の事は話してたんだよ
ただ居残り組が長官の話をちゃんと聞いてなかったのでヒョウ太の存在を知らないんだ

可哀想な長官…!!ひとえにてめぇの人望が無いせいだが…

[100 二次元好きの匿名さん 23/07/10(月) 21:00:56]

この…この…絶妙に原作の流れを変えずにヒョウ太を加えたシナリオに改変してるの………すげぇ………良いなって………すげぇ良いバランスだな…………

[101 ◆BtOeeshqkE 23/07/11(火) 00:35:28]

原作沿いやってるとキャラの役割奪うことになるけど……仕方ないか…？なるべく変えずにオリジナルの役割持たせるべきか…？とかそもそもvsCP9はベストバウトばっかりだから軽率に変えたくないとかって気持ちと二次創作なんだから改変してナンボだろという気持ちでぐぬぬしてるからバランスいいって言葉がありがてえ…

[102 ◆BtOeeshqkE 23/07/11(火) 00:36:40]

「バルルルァーー！！」
「バヒヒヒィーン！！」
揃って嘶く二頭がまた裁判所へと向かって前進を始めたのを確認し、敵戦力を再度把握にかかるために周りを見渡した。


「もう逃げられないぞ、海賊！」
「……おれは海賊じゃあねェんだがな」
すると、いつの間にかおれの半径数メートルを覆うようにして兵士たちが銃口を此方に向けているのに気付く。届かせるつもりもなく少々不満げにぼやいた言葉は、恐らく戦火に掻き消えていっただろう。


正面の兵士がトリガーに指を掛ける。きっと輪になった奴等は全員同じ動作をしていることだろう。……そのどれも、おれ相手には無駄であるが。

「剃」

[103 ◆BtOeeshqkE 23/07/11(火) 00:38:30]

時間帯こそ夜間だが、エニエス・ロビーは不夜島である。燦々と照っている光の元では目立つ侵入者の一人など見失う筈ないというのに、一瞬で消えた姿にどよめきが沸く。

「どこにッ、ぐは！？」
「ここだ」
きょろり首を回している衛兵の背後に回り、斬撃は伴わない蹴りを放つ。気絶した男の背を軽く踏めば今まで以上のヘイトが此方に集まった気配を肌感で察した。それでいい、敵戦力が分散するに越したことはない。

背後から撃鉄が起きる音がする。振り返ることはしない。


だぁん、と銃声。


「鉄塊」


そしてきぃん、と金属が擦れた声が。


背中から弾丸がぽとり落ちる。狙撃手を意図的に見逃していたのはこの為だ。銃弾が効かない得体の知れない存在であるという畏怖と、銃は意味を成さないという先入観を植え付ける為。
鉄塊を全身に掛けている際は動けないというのは六式の常識だ。動き回るには硬直を解く必要があるけれど、流石に生身で受ける銃弾は致命傷になりかねない。故にあまり使わせたくはないので。

……鉄塊拳法はジャブラの十八番であるが、出来た方が何かと便利だとは常々思っている。ぶっつけ本番でやる程の余裕はないが、いずれ習得したいものだ。

[104 ◆BtOeeshqkE 23/07/11(火) 00:43:39]

「何をやっている！？相手はたった1人だぞ！！」
「で、ですが！一体どうなっているのやら！彼奴、あまりにも早い上に、銃弾が効きません！！」

なんて、たわいのない考えをつらつらとしているうちに想定通りの動揺が敵の中で広まっている。
──そして、その最中に聞こえた裁判所の方面からの倒壊音に、どうやら奴等が壁を突破したことを察して笑みを深めた。護衛の注目を集めた甲斐はあったらしい。後もう少し……跳ね橋が降りる頃にはおれもここから離脱し追いつかなければ。


「さァ。もう少し、付き合ってもらおうか」

[105 二次元好きの匿名さん 23/07/11(火) 09:25:39]

ヒョウ太vsモブ多数おもしろすぎる

[106 二次元好きの匿名さん 23/07/11(火) 20:14:03]

続きが楽しみ

[107 二次元好きの匿名さん 23/07/12(水) 00:31:37]

概念スレにあるSSから一気に読み返して思ったんだが本当に面白いなこのSSシリーズはよぉ！？
あの　本当に　実生活に支障が出るほどドハマリしてしまったのでいつもありがとうスレ主　この沼から抜け出せないよ　癖というかなんというか色々クラッシャー過ぎる

それはそうとスパンダムがCP9のメンツ達を見て(おれはもはや誰にも負ける気がしねェ)と意気揚々としているがその裏でその殺し屋集団の1番ヤベェ奴のクローンが大暴れして迫って来ているのなんかこう…ニヤニヤするな

[108 二次元好きの匿名さん 23/07/12(水) 00:39:14]

原作沿いに関しての描写のバランスにスレ主はぐぬぬ…していられるかもだが　こちらとしてはスレ主程信頼出来る書き手は居ないので安心して好き放題に書いて欲しいというのが本音だ………
どの方向性に行ってもスレ主の描く物語は無茶苦茶に面白いので胸張って書いて頂きたい所存　応援しています

[109 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 09:37:15]

へへ…励みになるお言葉…頑張れる…日常生活に支障は大丈夫か！？ってなるから適度に推してくれよな！

裁判所に行くタイミング

1.すぐに

2.オイモとカーシー

3.海列車

4.その後

dice1d4=1 (1)

[110 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 09:39:39]

行く場所

1.裁判所前広場

2.右手の塔

3.左手の塔

4.裁判所中央

5.屋上

dice1d5=2 (2)

[111 二次元好きの匿名さん 23/07/12(水) 21:15:16]

ようやくヒョウ太が原作世界のCP9メンバー全員を見ることになるね
(生徒会メンバーがそのまま大きくなったみてェだ…)とか思うのかな

[112 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 21:41:44]

「──そろそろいいか」

集ってくる兵士達を軽くいなして沈めてを繰り返して暫く。もう随分倒した筈なのに一向に数の減らない敵を相手にするのは流石に辟易してきた。恐らく奴等はもう裁判所の中に突入していることだろう、ならばおれがここで雑魚狩りをする必要も無い。……しかし、離脱するには周囲に敵が多すぎる。


ならば。
勢いを付けて体をひっくり返し、片手を地面に付ける。

「嵐脚──」


「アイツ、何を！？」
「分からんが……隙だ！かかれ！」
ぐるりぐるりと足を回せば響くのは風切り音。異常を察知したのか身を引く者、逆に討伐しようと身を乗り出す者。

おれを円形に囲っている以上は、どちらも変わらず標的となる。


「『周断』！！」


吹き荒ぶ風は鎌鼬となる。
範囲を全て攻撃対象とする円状の刃は、おれの周囲から敵を刈り取った。

[113 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 22:20:10]

「っぐ、ッ……おい！？どこに行った！？」

「ど、どこにも見当たりません！」

土煙の晴れた地上で斬撃を免れた兵士達がどたばたとおれを探しているのを上空から見下ろす。あの一瞬で離脱したことは理解出来ても、そんな状況で空を見上げるような人間はそういないだろう。誰の視線もない宙を蹴り、裁判所へと向かう。

（跳ね橋下ろせばいいんだっけ？塔ってこれだよね）

「ああ。……そこに丁度窓があるな」

たん、と塔の外壁に沿って蹴り上がり、嵌め殺しの窓を撫でる。指先で力を込めれば、強化ガラスでもない脆いそれは簡単に砕け散った。

割れた窓から体を滑り込ませた先は螺旋階段。跳ね橋を下ろすレバーはこの階段を登った先にあるのだろう。

ヒョウ太は塔のどこの位置に入った？

1.キウイ達の前

2.後ろ

dice1d2=1 (1)

[114 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 22:28:24]

陪審員との遭遇

1.0人

2.1人

3.2人

dice1d3=1 (1)

[115 ◆BtOeeshqkE 23/07/12(水) 22:41:59]

階段を駆け上がり、広まった場に出る。風の通る見晴らしのいい石造りには敵が潜めるような隙間もない。
「……護衛がいない？いや、通り越したのか」
（まあ、窓の位置高かったもんね。あんなとこから入ってくるようなの想定してなかったんじゃない？いるとしても下の階かな）
空を跳べる奴等を擁しているというのに相手にそれを想定していないとは。警備の杜撰さに侵入者の身でありながら眉を顰める。まァ、好都合ではあるのだが。



「レバーは……これだな。下ろすぞ」

[116 二次元好きの匿名さん 23/07/13(木) 07:36:16]

さすが生徒会長
仕事が早いな

[117 ◆BtOeeshqkE 23/07/13(木) 16:58:49]

レバーを操作すればがちゃん、と何処かから駆動音が聞こえた。どうやら正常に機構が動いたらしい。

後は反対側か。ここから一直線に行ってもいいが、恐らく登ってきているであろうフランキー一家と入れ違いになるかもしれず、そうすれば其奴らの動きは無駄足となる。加味すると、素直に階段を降りた方がいいのだろうか。

1.反対側に跳ぶ

2.階段を降りる

dice1d2=2 (2)

[118 ◆BtOeeshqkE 23/07/13(木) 20:55:51]

螺旋階段を数段飛ばしに駆け下りていく。道が一つに定まっているのは、敵を回避することこそ出来やしないが同時にすれ違いもない構造だ。降りていけばいずれかち合うだろう。

そうして、ある程度下った辺りで。

たん、たん、たん、バンッ！と。石煉瓦を叩くおれの足音に混ざって戦闘のノイズが階下から聞こえてきた。

1.フランキー一家だけ

2.タイルストンもいる

dice1d2=2 (2)

[119 ◆BtOeeshqkE 23/07/13(木) 21:22:10]

「──！───！！」
「邪魔だァ！！！どけェ！！！」

更に降りていけば塔に反響する乱癡気騒ぎ。その中でも一際喧しい聞き馴染んだ声に、先にいる顔を把握する。あの衛兵の山を突き抜けて無事にここまで到達するとは……とんでもないバイタリティだな。


「有罪」
「ゆうざッ──」

「うるせェ」

巨大な鉄球を携えた大男の背中に、階段上から飛び降りる勢いで蹴りを入れた。吹き飛ばした奴とは別の鉄球男が驚愕を顔に浮かべて勢いよくこちらを振り向く。
「！？上階から！？有罪！」
「ッチ、攻め込んでる時点で有罪ってことくらい分かってンだよこちとら。それしか言えねェのか？」
有罪有罪と騒ぎ立てる敵に舌打ちをしながら辺りを見回す。一般衛兵共は階段に倒れている奴がほとんど、立っていてもフランキー一家に抑え込まれている。
その有利な状況にあってもここで行き止まっていた理由としては、鉄球を持った者が別格であるということなのだろう。


まァ、おれとっては微々たる戦力差な訳だが。

[120 二次元好きの匿名さん 23/07/13(木) 21:23:29]

かっけぇ…マジでかっけぇよ生徒会長！！！！！！

[121 ◆BtOeeshqkE 23/07/13(木) 21:56:41]

「ウオオォォ！？ヒョウ太！！？」
「なんで上から来てるわいな！？」
大口を開けて疑問符を投げてくる味方を傍目に足を振り下ろし、鉄球男を階段へ叩き付けた。がぁん、という鈍い音と共にぐぅと呻いて動かなくなった其奴を飛び越えて、タイルストン達の元へと歩を進める。



「遅ェぞてめェら。ここのレバーはもう引いた、あとは反対側だ」
「「……ええェーーーっ！！？？」」

間近から複数の大音量が押し寄せる。この声の方が護衛共よりよっぽどおれにダメージを与えてくるのだが、そこのところ分かってはくれないだろうか、などと両手で耳を塞ぎながら心中で呟いた。

[122 二次元好きの匿名さん 23/07/14(金) 08:06:27]

うるさっ､て耳塞いでるヒョウ太かわいい
後ろで足止めしてた奴がもう先に来てる事はそうないんだよ生徒会長

[123 二次元好きの匿名さん 23/07/14(金) 19:44:50]

050も言ってたけど、窓から入る想定はしてないだろうからな…

[124 ◆BtOeeshqkE 23/07/15(土) 00:01:40]

立ち尽くしているタイルストン達の横を通り抜け階段をくだっていけば、慌ててぞろぞろと全員後ろを着いてくる。その中でも急ぎ足でおれに並んだ四角い髪をしたフランキー一家の1人が肩を叩いてきた。
「ちょっ、待つわいなアンタ！ついさっきソドムから降りてたってのに、どうやって先回りしたわいな！？」
「跳んだだけだ。いいからとっとと降りるぞ」
「だけってなんなんだわいなだけって！！」
突っかかってくる四角髪は早くボスを助けたいのかおれの行動を知りたいのか、どっちなんだか分からない。はァ、と溜め息を吐いて返答せず、降りる速度を速めた。


「その見た目でその態度、本当にルッチそっくりだなァヒョウ太！……イヤそうだな！！！すまん！！！」
後ろから飛んできた声に思わず振り返った。イヤだろそりゃあ。

[125 ◆BtOeeshqkE 23/07/15(土) 00:31:53]

塔から正規の道を降りれば広い裁きの間に出た。軽く視線を動かし観察してみれば入り口は分厚い石造り、だというのに豆腐のように切り崩された痕跡がある。間違いなく海賊狩りの仕業だろう。誰も入って来ないところを見るに誰かが遮っているらしい。

そして跳ね橋の方には見知った水色、フランキー一家、相対するのは衛兵と……三つ首の男？何やら苦戦を強いられているようだ。

1.法廷

2.左手の塔

dice1d2=1 (1)

[126 二次元好きの匿名さん 23/07/15(土) 08:09:03]

イヤそう！！な顔してるヒョウ太見てえ…

[127 二次元好きの匿名さん 23/07/15(土) 16:10:27]

原作本編ではまだギャグ顔のお披露目は一度しかしてないのにこっちのヒョウ太もといルッチは050との漫才や自称兄貴とのやりとりでかなりコミカルにツッコんだり天然でボケたりしてるのむちゃくちゃ想像しやすいから好き…
イヤそうだな！の部分も本当にイヤそうで好き

[128 二次元好きの匿名さん 23/07/16(日) 01:05:13]

ちょいと早めの保守
もう何も隠すことはないと決めてすっかりルッチとしてありのままの自分として振る舞えてる生徒会長を見てるとこちらまでいいぞ〜やったれ〜！って気分になる
それはそうとcp9のジャブラフクロウクマドリの初見ヒョウ太はとんでもなくびっくりするだろうな…何せちっさいルッチな訳だから…

[129 ◆BtOeeshqkE 23/07/16(日) 01:06:20]

「おれはここの加勢をする、てめェらはもう一方へ！」

そう言いながら左手の塔を指し示せば、総員こくりと頷き階段へと消えていった。

「とっとと片付けるに越したことはねェ。殲滅だな」

やる事はずっと変わらない。状況を確認するのもそこそこに、手近な雑兵から潰しにかかる。何匹集っても虫は虫であるように、雑魚は雑魚。少しばかり骨のある奴などいないものか、などと考えてしまって、今の段階で疲労してしまっては元も子もないのだとその思考を振り払った。

「ヒョウ太！姿がねェからどうしたのかと……！」

しゅる、と縄を踊らせながら戦っていたパウリーの傍まで来れば、険しい表情に微かな安堵が混じる。気持ちは分かるが今は戦闘中、なんともないと返して前を向く。

「跳ね橋はタイルストン達がやってくれるはずだ、おれ達はここを片付けるぞ」

「おう！」

跳ね橋がかかる頃にはどのくらい倒せてる？

1.5割

2.8割

3.全滅

dice1d3=2 (2)

[130 二次元好きの匿名さん 23/07/16(日) 12:23:39]

パウリーと合流するとなんか安心するな
がんばれヒョウ太！

[131 二次元好きの匿名さん 23/07/16(日) 21:30:35]

保守

[132 ◆BtOeeshqkE 23/07/16(日) 22:32:44]

声は聞こえる？

1.聞こえる

2.聞こえない

dice1d2=2 (2)

[133 ◆BtOeeshqkE 23/07/16(日) 22:44:08]

裁判所内部の敵をちぎっては投げちぎっては投げてを繰り返し、粗方片付いたところ。


不意に、がこん！！と。


「……！やってくれたか！」

法廷から見上げる場所に嵌め込まれていた跳ね橋から稼働音が鳴る、それは即ち。


「おのれ海賊共ォーっ！！」
「は、残念。上手いこといったようだな」
即ち、作戦の成功を示していた。
ごごごご、と大仰な音を立てながら巨大な橋はゆっくりと降りていく。その遅さが一時を争う今は酷くもどかしい。



「撃てい！！迫撃砲！！！」

[134 二次元好きの匿名さん 23/07/16(日) 23:10:22]

とうとう橋が！！！！！

[135 ◆BtOeeshqkE 23/07/16(日) 23:57:21]

砲撃が響き、ぎぎ、と橋の動きが停止する。まだ半分と少ししか降りていないそれは道とはならないだろう。

「スパンダム長官っ！！司法の塔から避難を！！」

三つ首……ではなく、服の中でくっ付いて一人を名乗っていた3人の男の内1人が、未だ見えない塔を見上げて恐らくは上司の名前を叫ぶ。

……それも、おれの知った名前だ。一学校の生徒会顧問から政府の高官とは、また随分な出世をしているようで。

地面を蹴り空を蹴り、諍いの止まった戦場を離脱する。

「あ、おいヒョウ太！？どこに！？」

「少し視察に」

思わずといった様子で手を伸ばしたパウリーに簡潔に返し、跳ね橋に面した柱の影に身を寄せて此方の姿が見えないようにして。

ある種の覚悟を決めてから、塔の上を盗み見る。

動揺の値

dice1d100=8 (8)

[136 ◆BtOeeshqkE 23/07/17(月) 00:00:11]

盗み見て、は、と短く息を吐く。

分かっていたから大丈夫。友人達とまるきり同じ姿が別の自分と並んでいるのを見てしまうと、少し、ほんの少しだけ胸中によく分からない感情が込み上げてくるけれど。


（……大丈夫？おれ代わろうか？）
（いや、いい。この位で動揺してちゃ生徒会長は務まらねェよ）



何も問題は無い。

彼奴等は、CP9は、おれの友人その人ではないのだから、躊躇などなく戦えるはずだ。

[137 二次元好きの匿名さん 23/07/17(月) 01:00:29]

とうとうこの時が来たか………
前々から相当覚悟は決めていたしこれじゃ余り動じないか　
それはそうともう1人の自分には幼馴染達に囲まれる居場所があり今の自分は1人(2人)ぼっちっていうのが対照的で寂しさを感じる
ただルッチには050が居るからな　ルッチが何かと精神的に危うくなったら050が心配してくれるの本当に支えだわ… この物語の清涼剤過ぎる…

[138 二次元好きの匿名さん 23/07/17(月) 12:13:54]

保守

[139 ◆BtOeeshqkE 23/07/17(月) 16:02:42]

ワハハと馬鹿っぽく笑いながら大権力がどうのだのと抜かす顧問と同じ顔をした男が、ニコ・ロビンの肩を乱雑に掴み去ろうとしている。
ここで飛び出して奪還してしまうのが一番早いのではないかとも思うが……そうするとCP9の全員を相手取ることになる、流石に勝機がない。今は傍観しかないだろう。


──と。塔の内部へと戻ろうとする小さい影の前に、派手な配色をした男が立ち塞がるのが見えた。あれは、フランキーだ。


「それはお前……！まさか、古代兵器プルトンの設計図！！？」

此方側に届く程の大声。その内容に、この距離からでは見えないと分かっていても思わず目を凝らした。



そして。
僅かに見える派手男の手先に明かりが──明かり、ではない。何かを勢いよく燃やす炎が灯ったのが見えた。


「……はは」

無性に喉から笑いが込み上げてくる。
『古代兵器』とやらの重要性は、おれには分からない。
けれど、五年間ガレーラを騙し続けておれを脅して、そうやって成功した奴等の任務が崩れ去る瞬間をこの目でしかと見たのだ。機嫌を上げずにはいられないというもの。

後に残るのはニコ・ロビンの奪還。
それだけで、世界政府に完全敗北を叩き付けられる。


「くく、……いいな。それがいい。全部台無しにしてやろうじゃねェか」

[140 二次元好きの匿名さん 23/07/17(月) 19:24:46]

最高過ぎる展開だ　ロブルッチの悪辣さがCP9に牙を剥くこの瞬間をずっと待っていた　こうなったルッチは相当厄介で最低で最高な傍若無人なんだ…だけどもどんな最低な行為をしたとしても結果的に味方側なのでヨシ！というバグが起こってる　自称兄と別世界の幼馴染達にぎゃふんと言わせたれ　応援のサイリウムを自分はヒョウ太に向けて振り続けるぞー！

[141 ◆BtOeeshqkE 23/07/17(月) 20:35:05]

「カティ・フラム！！てめェ……よくもおれの設計図をォ！！」

元々お前のでは無いだろう、と思う間もなく。

ヒステリックな叫びと共に、どん、とアロハシャツを纏った巨体が空中へと放り出される。

「うわあああっアニキー！！」

それと同時に背後から、奴を慕う一家によって爆発的などよめきが。

「アニキが滝に落ちるーっ！！」

騒乱の中で落ちゆく体を拾おうと地面を踏み締めて、蹴り出す前に足が止まる。それは、壁を押し分け破壊するような轟音が耳へと届いたから。

振り向けばそこにあったのは、地を駆け汽笛を高鳴らせる船。

「──海列車……！？」

1.乗り込む

2.乗り込まない

dice1d2=2 (2)

[142 ◆BtOeeshqkE 23/07/17(月) 21:13:11]

唸りながら真正面へと突っ込んでくるサメのヘッドを咄嗟に飛び退いて避ければ、行く先は滝だというのに減速など欠片もせず目の前を鉄の塊が通り抜けた。そしてそのまま、中途半端に架かった跳ね橋を踏み台に宙へ躍り出す。

そして。

もくもくと上がる水蒸気と砂埃の奥、数人の影が麦わらの一味達と思しき声に合わせて降ってくる。


「また飛んだァ〜〜！！」
「き、来やがったーーーッ！！！」


地上を船が走り、あまつさえ飛んで対岸へと無事に辿り着いた。……自分が乗っていた時にも同じことがあったとはいえ、傍から見れば常識外れなことこの上ないな。


「フランキーのアニキは無事だ！！」
「やっちまえアニキィ！！！」
「麦わら頑張れーーっ！！」


隣から喧しく鳴り渡る激励に、はっと意識を引き戻す。今は呆けて見上げている場合ではない。麦わら達は無事に司法の塔へと辿り着いた、ならばおれも急いで合流しなくては。

[143 二次元好きの匿名さん 23/07/18(火) 08:14:08]

ほしゅ

[144 二次元好きの匿名さん 23/07/18(火) 13:51:49]

ああもうなんでこのSSはこんなに心揺さぶられてるんだ！？面白過ぎるよ…
とうとうエニエスロビー本格始動しそうでドキドキする　ジェットコースター乗る前みたいな気分

[145 ◆BtOeeshqkE 23/07/18(火) 22:22:14]

「……なァヒョウ太、どうすんだ？跳ね橋は止まっちまってるが」
気付くといつの間にか隣へ来ていたパウリーに、そう声を掛けられる。体を其方に向けて顔を見れば、微かな憂いが浮かんでいた。
「問題はねェ、さっき見ただろう？おれは空中を走れるからな」
とんとん、と靴の爪先で石の地面を叩く。つくづく思うが、戦闘時のみならず縦横無尽に駆け巡る為の移動手段として月歩は利便性が高い。

おれ単体ならば司法の塔へ潜り込むのは簡単だ、と示唆してもゴーグル直下の顔は依然晴れないままで、一体なんだと眉を顰める。パウリーはこちらの疑念を察したらしく、居心地悪そうに金髪を搔いた。


「……お前が行かなきゃダメなのかよ？アイツらに任せてるんじゃあ、ダメなのか」


……気持ちは分かった。

幾らおれが強いと言い張って、実際此処で成果を上げて強さを見せつけても。
一年間共に過ごしてきた此奴らにとっては、特にあの屋敷で散々に打ちのめされた所を間近で見ていたパウリーにとっては、そんな強さは信じられないと思われているのかもしれない。そして、態々おれが立ち向かわなくたってもいいんじゃないか、とも。


まァでも、一言で纏めてしまえば。
心配、なのだろう。



「ああ、ダメだ」
だからこそ、はっきりと言い放つ。

[146 ◆BtOeeshqkE 23/07/18(火) 23:30:05]

向き合わなければいけない。対話しなければいけない。
此処でパウリーを振り払ってしまうのは簡単だけれど、それは嫌だと心の底から叫ぶものがある。此方の世界の自分達が騙していた分と今までのおれが誤魔化していた分、せめて真摯でありたいのだと。

「目標はニコ・ロビンの奪還。麦わら達の為という訳でもないが……海賊だが好ましい奴等だ。それこそ、命の危機があっても協力していいくらいにな」
現状の整理とばかりに自身の感情も含めて羅列する。パウリーは不安交じりであっても真剣な顔のままこちらを見つめてくるから、その視線を真っ向から受け止めて言葉を続ける。


「だが、おれの一番の目的は麦わらへの協力じゃない。──アイツらをブン殴る為、クビを伝える為だ」

ついさっきも言った筈だ、お前も了承済みだっただろう、と。


「ガレーラの社員として。お前達がやれねェ分、おれが奴等を倒したいんだよ、パウリー。それはあの一味だけに任せちゃならねェことだ。……ま、個人的な恨みもあるがな」

[147 ◆BtOeeshqkE 23/07/19(水) 00:11:26]

「だからおれは行く。止めてくれるなよ？」
「……そこまで言われて、引き止められるかってんだ」
決意表明のように言って口端を釣り上げれば、パウリーはふ、と息を抜いて笑う。それと一緒にぐしゃりと頭を撫でられた。


「ヒョウ太、絶対、絶対に！無事に帰ってこいよな！」

それは祈るような、懇願するような。
切実で親愛の籠った言葉に上げていた口許が緩むのを抑えることもしないままに、頭から伝わる熱ごと受け入れて。


「大丈夫、約束だ……お前らも。ちゃんと無事に帰って、おれの帰る場所にいてくれよ」
「おう、当然！！」

[148 二次元好きの匿名さん 23/07/19(水) 00:36:59]

泣いちゃった パウリーとルッチの対話が良過ぎて　ああ……
光だ………

[149 二次元好きの匿名さん 23/07/19(水) 11:39:25]

ほしゅ

[150 二次元好きの匿名さん 23/07/19(水) 20:53:47]

パウリーが光属性すぎてヤバい
ルッチも光ってる

[151 ◆BtOeeshqkE 23/07/20(木) 01:52:42]

今度こそ地面を蹴って空気を蹴って、瓦礫がつい先程積み重ねられた歪な穴へ向かって無い道を進む。

たん、すとん、と。

荒れた建物内に着地すれば、最初に目に入るのはロケットマンである。真正面から突っ込んだ鈍色の海列車はヘッドが盛大に破損し役目を果たしたとでも言いたげであり、また見るも無惨な姿だ。

きょろ、ともう一度周囲を見渡す。此処は自分を脅かす可能性がある実力をした敵の本拠地、一つの油断が命取りとなりかねない。警戒は十二分に引き上げた。

司法の塔側に行って

1.一味+フクロウがいる

2.一味だけ

3.誰もいない

dice1d3=3 (3)

[152 二次元好きの匿名さん 23/07/20(木) 09:37:28]

置いてかれてる…
なかなかCP9(居残り組)と対面しないなあ ダイス神に焦らされてるぜ

[153 二次元好きの匿名さん 23/07/20(木) 20:58:00]

何気にCPメンバーからヒョウ太への反応も気になるよね
動揺するのか淡々としてるのかヒョウ太とルッチの関係性に全く気付かない人とかも面白そう

[154 ◆BtOeeshqkE 23/07/21(金) 01:43:42]

降り立った部屋には麦わらの一味どころか戦いの気配もない。全員でニコ・ロビンを追い掛けたか、はたまた妨害にあったのか、どこに行ったのかすら情報がないというのは困ったものである。

どうしたものか、いっそ正義の門まで跳んで待ち伏せでもしようかとまで考えたところで。
「んん？なんらヒョウ太、随分遅かったじゃねェか」
「……！ココロさん、丁度良かった。麦わら達はどこに？」
列車の車体の後ろから、その操縦手が現れた。こんな場所で一般人がいるというのは危険極まりないがそれは今更、現状把握の為に酒気を帯びた顔に向き合う。
「ああそれらがなァ、散り散りにCP9を探しに行ったよ。なんでも敵一人が一本ずつ、解放するための手錠の鍵を持っているんらと」
その言葉を聞いて思考回路を回す。仲間の解放の為には手錠の解除が必須、けれどその鍵はばらばらにあり、早く手に入れなくては棄てられる可能性すらあるだろう。

[155 ◆BtOeeshqkE 23/07/21(金) 01:47:14]

「成程……先に奪還をしなければならない構図、と」

「そういうことら。ンでもって未来の海賊王はルッチを探しに行ってたね」

鍵を持たない例外としてオリジナルがいるのだと。ニコ・ロビンの護送役となっているのか。

得ることの出来た情報を精査する。

……おれはどこへ向かうべきだろう。この塔の中で鍵を奪取する加勢をするか、それとも正義の門へと直行するべきか？

1.5階

2.4階

3.1階

4.0階

5.正義の門

dice1d5=2 (2)

[156 ◆BtOeeshqkE 23/07/21(金) 01:53:21]

1.突入前

2.突入後

dice1d2=1 (1)

[157 二次元好きの匿名さん 23/07/21(金) 02:23:24]

とうとうCP9とカチ合う時が来たか楽しみだ
4階って誰担当だっけか…原作そこまで読んでないことが露呈してしまう…！！！ カクだっけ…ジャブラだっけ…
どちらにせよ波乱の幕開けだな…

[158 ◆BtOeeshqkE 23/07/21(金) 09:38:01]

「……何してんだ、長っ鼻？」
「ッうおおおおいおいおい！？！？！」




探索に行った先。扉の付近で不審な動作をしている仮面の男に声を掛ければ、器用にも声を潜めたまま叫ばれた。

[159 ◆BtOeeshqkE 23/07/21(金) 10:17:17]

麦わらの一味の戦力を比較すると、相当なムラがある事が見て取れる。そりゃあ全員一般人よりは強いが、CP9に一対一で勝利出来るかと言えば厳しいだろう。その為塔内の加勢を優先したのだが。



「ひょ、ひょひょひょーたクン？びっくりするからイキナリ話し掛けてくるのは辞めてくれたまえ！あと、私は『そげキング』だ！」

それで正解だったかもしれない、とわたわたと無茶なことを言いながら詰め寄ってくる仮面の男を見て思う。よくもまァそんなにビビりで単独行動が出来るものだ。


「はあ……で？そげキング。この部屋に何があった」
「！ああ、そうだな」
おれの言葉に長鼻はしゃんと佇まいを正し、見えるようにとドアの前から身を引く。

「それが、CP9らしき奴が中で寝ていたんだ。ヒョウ太くんの話に照らし合わせるとナマズ髭の男だと思うのだが……」
「……ジャブラか」
空いた扉から中を覗けば確かに、推測通りの野良犬が鍵を放り出して呑気に寝ているポーズを取っていた。
「油断しているのなら今がチャンスだろうと思って、それこそ今！突入しようと思っていたんだ！」
腕を組んで胸を張るその声は震え混じりだ。三番目に強いと脅したこと込みの怯えだろうか。



溜め息を一つ吐いて、屋内だというのに均等に茂った芝生へと足を踏み入れる。

「……どうせヤツの事だ、狸寝入りだろうさ。おれが先に行く」

[160 二次元好きの匿名さん 23/07/21(金) 19:56:19]

そげキングとルッチの組み合わせなんかめっちゃ好き笑
そしてCP9ジャブラと対峙するのか…

[161 二次元好きの匿名さん 23/07/22(土) 06:18:34]

一番良い相手かも

[162 ◆BtOeeshqkE 23/07/22(土) 14:02:11]

「起きてるんだろう、ジャブラ。……まさか、マジに寝ちゃあいねェよな？」

鼾を鳴らし鼻ちょうちんを揺らす男に向かって歩きながら、せせら笑いで声を張る。

「部屋に籠って職務放棄か？随分といい御身分だなァ野良犬」

一年会うことのなかった友人と同じ顔に一年掛けることのなかった、しかし喉に染み付いている煽り文句はするりと口から出ていった。

ぴくと寝転がった其奴の肩が振れ、背後に隠れたそげキングとやらが跳ねた気配を感じ取る。

1.バレる

2.バレない

dice1d2=1 (1)

[163 ◆BtOeeshqkE 23/07/22(土) 14:12:07]

「あ゛？なんだ化け猫かよ、罠に決まってンだろ、って……？」

ジャブラは不機嫌そうな声を上げながらくあ、とあくびをして起き上がり、胡座を掻いて座り直す。

隣に置かれた瓢箪を引っ掴んでから薄目でこちらを見て、目が合って、そこでようやく。

「……はァッ！？」

「ッチ、流石にバレるか」

だらけた体勢からばっと飛び跳ね、戦闘を構える男に騙されてはくれないかという希望的観測を打ち消した。

驚き

dice1d100=87 (87)

現状把握

dice1d100=22 (22)

[164 二次元好きの匿名さん 23/07/22(土) 19:52:20]

けっこうビックリしてる！

[165 二次元好きの匿名さん 23/07/22(土) 20:00:52]

ジャブラめちゃくちゃパニクってるか？
それはそうか… オリジナルと同じ顔して同じように語り掛けてくる正体不明の存在が目の前に普通に居たら無茶苦茶ビビるよな
それと心なしかヒョウ太ものびのびとジャブラに絡んでる気がする　ジャブラの前だと高慢化け猫野郎だもんなどのルッチも…

[166 二次元好きの匿名さん 23/07/22(土) 20:06:44]

原作じゃ絶対見られないウソップとヒョウ太の絡みいい〜〜！！
しかも完全に味方側だからなヒョウ太　安心して漫才が出来るよ
ジャブラは長官からの情報も聞き忘れているし目の前にしれっと居たルッチじみた謎の存在なんて怪異かなんかだと思ってそう　にしてもヒョウ太ジャブラを煽る時はほんっっっっとに生き生きしてるな〜！！！良かったね〜！！(よくない)

[167 ◆BtOeeshqkE 23/07/23(日) 07:28:11]

サングラスの下で元より鋭い目付きを尖らせて、野良犬はぎゃんぎゃんと喚き散らす。

「ルッチは長官の護衛の筈、だろ！？敵の変装にしちゃ中身まで精巧過ぎる癖して、見た目が、なんだ、なんか違ェ！気色悪ィバランスしやがって、何なんだてめェは！！」

「……散々な言い様じゃないか、ジャブラ」

幾ら同一人物だとしても年齢差から来る見た目の差異はどうしようもない、見破られるのは想定内である。

……それにしてもこの反応。まさか、おれの存在が伝えられていないのか？あの場で海に投げ飛ばして殺したと思い込んでいるにしても迂闊ではなかろうか。政府の情報伝達系統どうなってるんだ。

「『ロブ・ルッチ』や上官から聞いていないのか、おれの事について」

「は？なんも聞いちゃいねェよ！」

「そうか」

つまりは今、コイツは何の情報も持っていないという事である。騙し討ちなんかも出来るだろうが……必要あるだろうか、真正面から殴り倒すでもまァ、構わない気がするのだけれど。

1.戦闘

2.嘘をつく

3.落ちてくる

dice1d3=2 (2)

[168 二次元好きの匿名さん 23/07/23(日) 08:17:38]

野良犬 化け猫と言い争ってる時に聞いてても良さそうだけどルッチ達はスパンダムが伝えてるって思ってるからわざわざ言わないよな

[169 ◆BtOeeshqkE 23/07/23(日) 16:41:09]

不意打ちに嘘なんてものは目の前の男の得意分野である。だからまあ、そっくりそのまま返してみるのも偶にはいいだろう。

「聞いていないなら今ここで報告しようか。……はじめまして、話に聞いた野良犬さん」

訝しげに傾いた首を真っ直ぐ見据え、口角をゆるりと上げる。こちらの世界のおれの面影と重ねてくれるであろう表情を貼り付けて。

「おれはロブ・ルッチの弟、ヒョウ太という。なァに、そう警戒しなくてもいい」

「………………は？アイツの、弟！？」

内心反吐の出るような名乗りをすれば、ジャブラはたっぷり数秒黙り込んだ後に素っ頓狂な声を上げた。

1.信じる

2.信じない

dice1d2=1 (1)

[170 ◆BtOeeshqkE 23/07/23(日) 17:17:44]

「ンな話今まで聞いたことも……いやでも確かに15、6辺りのルッチにそっくりだな……？」

髭の生えた顎に手を当てて小生意気さも似たり寄ったりだなどと腹立たしいことをブツブツ呟きながらも、ジャブラはそんな嘘を信じかけているらしい。……明らかに怪しいだろ疑えよもっと。そんなだから赤点取るんだぞ。

「おれも兄さんも孤児で、生き別れだったからな。幼馴染だろうと知らないのは無理もねェ」

すらすらと澱みなく虚偽が口から出てくるのは、ガレーラで言わずとも公然の事実のようになっていた設定が根本にあるからだ。それを大真面目な顔で聞いている男は信じる方に比重が傾いているようだ。

「そりゃ孤児ってのは知ってるが……生き別れ、有り得なくはない、か……？つか初対面相手に野良犬たァどういうことだ！？アイツは一体おれの事をなんて伝えやがったんだよ！！」

「兄さんによく突っかかってくる野良犬だと」

「突っかかってくるのはてめェもだ狼牙化け猫！！」

「……おれに言われても困るんだがな」

ガルガルと食ってかかる様は本当に、元の世界のジャブラと変わらない。ちらつく心情は押し込めて、隙のある相対者へと不意打ちを叩き込む準備を悟られないように行う。

1.成功

2.失敗

dice1d2=1 (1)

[171 ◆BtOeeshqkE 23/07/23(日) 17:18:28]

ダメージロール(80以上で気絶判定)

dice1d100=41 (41)

[172 二次元好きの匿名さん 23/07/23(日) 19:22:47]

このジャブラ…見事に信じ込んだ…！チョロ過ぎるだ狼牙！
そんなんだから赤点取るって言われてるの何気にWジャブラごと馬鹿にされてるの良い
オリジナルにも生徒会長にも翻弄されるジャブラはいつでも面白いな　

[173 二次元好きの匿名さん 23/07/23(日) 21:36:45]

騙し討ちが売りのジャブラがいとも簡単に騙されるの可愛すぎて無理

[174 二次元好きの匿名さん 23/07/23(日) 22:17:55]

"""野良犬さん""" すごくいい　ヒョウ太だからこそ呼べる　　めちゃくちゃ　いい

[175 ◆BtOeeshqkE 23/07/24(月) 07:00:31]

1、2週間くらいリアルの方が忙しいのでしばらく更新一切出来なくなると思う！その間はスレの方はinガレーラの話でもこのSSの話(if妄想とか感想とか)でもなんでもしてくれると嬉しい

[176 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 17:26:40]

了解保守

[177 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 03:38:52]

保守ついでに言いたいんだが050が好き過ぎて喋ってくれるたびにうお〜〜〜〜〜！！！となる
何が言いたいかというとドタバタ日常回可愛過ぎて好きだしあのChapterでルッチと050の関係性の雰囲気掴めた
本誌もギャグ堕ちしてるし凄い2人の漫才が馴染むんだよな…

[178 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 13:35:07]

ほしゅ

[179 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 18:21:27]

若干仄めかされた天竜人の要素がもしも絡んでくることになったらどういった展開になってたんだろう…
確実に陰鬱ルート

[180 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 02:41:30]

空白の数ヶ月のヒョウ太の日常が気になって仕方がない
もうパレードの件や持ち前の愛嬌でW7市民からしたらみんなの弟ポジションで馴染んでるんだろうな…道端のおばちゃんやおじさんからよくアメとか食べ物貰ってそう
その間チムニーやココロのばーさんとの交流もあったのかなきっと
ただ表では元気に振る舞っててもヒョウ太は帰れなくて日々不安に追い詰められてる…この曇らせギャップ…

[181 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 13:08:22]

保守

[183 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 02:43:00]

やっぱこのスレのヒョウ太可愛げがあって仕方がない
自分達の孫かもしんねェ…

[184 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 13:10:39]

CP9についてったルートも見てみたいな
ダイスと安価次第では可能性あったけどどうなるのかって中々想像つかない

[185 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 21:57:17]

気になる√分岐が多過ぎる〜〜〜〜〜〜！！！
ドタバタ日常回でCP9の任務に同行√とかどんな感じになったんだろうかね

[186 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 01:17:39]

やば好き、ここまで一気読みしてしまった……服部ヒョウ太に狂わされて数ヵ月、スピンオフ限定の変装姿とかいうニッチさ故か、なかなか書いてる人がいないと思っていたらこんなところにここまで高クオリティの特大供給があるとは…！！
ヒョウ太とルッチと050、全員ベースは一緒のはずなのにそれぞれの自我があるの最高すぎる
ルッチだけど平和な世界の14歳、平和な世界の14歳だけどルッチってバランスが見事
050サーカスの下りで推しになっちまったよ…お前も幸せになるんだよォ！！！
神SSに感謝…！！

[187 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 11:56:45]

保守

[188 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 17:14:23]

自分以外にもこのSSを読んで狂ってる人を見ると安心する
やっぱヤバいよなこのSSは　

[189 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 18:47:57]

おれは荒ぶるダイスとスレ主の筆力が噛み合いすぎてchapter8に脳を焼かれた読者
050とヒョウ太の互いが互いの支えで兄みたいな双子感も好きだが023の兄貴感も好き
考えてみればあの世があるかはわからないが023との約束を果たして再会しようと思うと050は死ななきゃいけないのがつらい
謎の幸せ時空でお兄ちゃん023、双子の弟たち050と生徒会長ルッチ、兄を名乗る不審者cp9ルッチでドタバタしてほしい
あとカクセラピーが好きだったのでサ終がつらい
空白の数ヵ月の間にカクと友好を深めていてほしい気持ちとその先は地獄だぞという気持ちでせめぎあっている
心が二つある～

[190 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 05:02:52]

ほしゅ

[191 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 15:17:05]

このSSから興味もってンピ学読んだら楽しいのなんのって
スレ主さまに感謝…！

[192 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 01:38:03]

保守

[193 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 11:49:27]

めっちゃわかるぞ………
ロブルッチとヒョウ太と050この3人のバランスが最高なんだよなこの作品
ルーツというか大元の概念が全員ロブルッチなのでルッチ推しの自分からしたらめちゃくちゃ読んでて楽しいです

[194 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 22:06:40]

カッスン海賊団の下りもいい…050くんがあそこでかなり自我を持ったの好き

パウリーのロープアクションとか050くんもガレーラの一員なんだって感じがしたしキラキラにワクワクする幼さと一年後の再会は無理だろうってわかってる達観したものの見方がもう…つら…すき…

あと初期習熟度ダイスが悉く生徒会長ルッチ＞050だったの解釈一致すぎてよかった

このスレのダイスとスレ主の連携ほんと好き

[195 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 08:10:47]

保守

[197 ◆BtOeeshqkE 23/07/31(月) 20:42:37]

皆様の保守感謝感激雨あられ

次スレ立てました

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑫【閲覧注意】｜あにまん掲示板

>>196

イメソンたすかる　プレイリストに全部入れたありがとう　色彩と少年よ我に帰れめっちゃ好きなので嬉し嬉し…

スレ主的ヒョウ太と050の関係おすすめ曲はAcaciaとかsister's noiseとかピースサインとか泥中に咲くとか　止まらなくなるからここまでにしとこう

[198 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 21:22:00]

>>197

立て乙！わーい新スレだー！！

[199 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 21:39:24]

>>197

スレ立て乙です!!

寿命延びるくらい助かる

[200 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 01:26:35]

>>200ならヒョウ太(ルッチ)と050は味覚を取り戻して好物を見つける