あ、あれぇ〜?

  • 1二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:11:44

    バイト先に向かってたはずなのにいつの間にか夜だし部屋にいる
    ……うえ゛!昨日買ったギターが無い!お父さんのギターしか無い!しかも壊れてない

    そしてこのパソコンに映ってるギターヒーローの登録者数、三万人未満……

    も、もしかして……

    虹夏ちゃん達に会う前に戻ってる〜!?

  • 2二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:15:42

    記憶残った状態でまた廣井に会うの草

  • 3二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:18:46

    二週目ってことですか?

  • 4二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:20:28

    も、もしかして今までずっと私の妄想だった!?
    いやいやいやいや!ないないないない!

    ……みんな私のこと覚えているのかな

    明日学校だけど外出たくないな
    もしも喜多さんに「2組の後藤さん」って言われたら……

    「ЁЗНЗЙЁЗЁИНИЗК!!!!」

  • 5二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:24:27

    奇跡は繰り返さないから奇跡なんだ
    それはそれとして自分から入っていく勇気があればまたつながることは出来るんだ

  • 6二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:24:45

    一話登場人物の記憶状態

    (1.忘れている 2.○○話まで覚えている)


    ・虹夏dice1d2=1 (1)

    (1.忘れている 2. dice1d12=4 (4) 話まで覚えている)


    ・山田dice1d2=2 (2)

    (1.忘れている 2. dice1d12=5 (5) 話まで覚えている)


    ・喜多dice1d2=1 (1)

    (1.忘れている 2. dice1d12=3 (3) 話まで覚えている)


    ・店長dice1d2=2 (2)

    (1.忘れている 2. dice1d12=11 (11) 話まで覚えている)


    ・PAさん dice1d2=2 (2)

    (1.忘れている 2. dice1d12=6 (6) 話まで覚えている)

  • 7二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:25:48

    複雑なことになってるな

  • 8二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:31:49

    ひとりちゃんと呼んでもらえないストレスヤバそう

  • 9二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:32:55

    結構違うけど、似たようなssあるな

  • 10二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:35:54

    スターリーにたどり着けば何とかなりそうではあるが
    連れ出してくれそうな喜多と虹夏が忘れてるってのがあかんね

  • 11123/06/27(火) 20:39:08

    翌朝

    ひとり「うぅ……ひとまずあの日と同じ服装で登校しよう。前と違う行動とったら虹夏ちゃんと会えなくなるかもだから」



    ────────────


    教室

    ひとり(……喜多さんは私の事覚えてるかな?覚えていたら異変に気づいて私に会いに来る……来るはず!──────来ないってことはそういう事だよね。放課後はさっさと公園に行こう)


    (あそこで待ってたら虹夏ちゃんに会える……私のことを覚えていなくても)

  • 12二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:42:12

    山田の記憶が残ってるなら逃げたギター事件を回避させるのだろうか
    それとも歴史を変えないためにそのままにするのか

  • 13123/06/27(火) 20:42:24

    放課後、下校するひとりの姿を喜多ちゃんは


    dice1d3=3 (3)

    1.アニメ通り背負うギターを見た

    2.後ろ姿まで見えた

    3.見ることは無かった

  • 14二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 20:45:19

    出来次第では良スレになりそう

  • 15123/06/27(火) 20:56:18

    公園

    ひとり(……あの人ベンチに俯いて座ってるけど暖かい家庭持ちなんだよね。もうすぐ……)

    「パパー!」

    ひとり(絵に書いたような家族団欒。ひとりぼっちの私にはもう耐えられない……虹夏ちゃん早く来て)

  • 16123/06/27(火) 21:01:27

    転がるぼっちの前に虹夏は

    dice1d10=4 (4)

    1~7.あの日通り現れた

    8.山田と一緒に現れた

    9.買い出しに出た店長だけが現れた

    10.何故か現れなかった


  • 17二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 21:02:33

    いい流れ

  • 18123/06/27(火) 21:07:45

    (……なかなか来ない。みんな私のこと忘れちゃったんだ。……もう外に出たくないな)


    「あっ!ギター!!」

  • 19123/06/27(火) 21:16:32

    虹夏「それギターだよね?弾けるの?」


    ひとり「……」


    虹夏「おーい?」


    ひとり(虹夏ちゃんも忘れてる!)


    自己紹介を終えた虹夏。ひとりは慣れた顔つきの相手の目を見て自己紹介を返せたがその目は深く沈んでいた

  • 20123/06/27(火) 21:22:14

    事情を話した虹夏に連れられ二人はスターリーへ

    前は虹夏の頼みに返事を言えなかったひとりだったが今回は「はい」と強気の姿勢で返すことが出来た


    虹夏「それにしてもまさか当たるとはね〜」


    ひとり「な、なにがですか?」

    山田やスターリーの面々も忘れているのではないかという不安に再び襲われたひとりの口調は既にいつもの弱々しいものになっている


    虹夏「私の友達がね、公園に凄いギタリストが現れるって言ったの。いつもの冗談だと思ってたのに」


    ひとり(リョウさん。私の事覚えて……)

  • 21123/06/27(火) 21:26:24

    その頃リョウは

    dice1d3=2 (2)

    1.スターリーで練習していた

    2.郁代を説得するために秀華高校へ

    3.虹夏がぼっちに会えたか不安で公園に迎えに来た

  • 22二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 21:27:28

    山田が頑張ってる!?

  • 23二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 21:29:22

    時間が戻ってたら歴史変えてみたくなるよな…

  • 24123/06/27(火) 21:39:42

    秀華高校


    友達「喜多ちゃんどこ行く?カラオケとか?」


    喜多「そうね〜(今日は歌う気分じゃないけど)」

    だって今日は本当だったら……


    友達「あれ?校門に見かけない顔」


    「……」


    喜多(……リョウ先輩!?)

  • 25123/06/27(火) 21:46:44

    山田「郁代。昨日何したか覚えてる?」


    喜多「……ごめん。二人きりにしてもらってもいいかな?」


    友達「いいけど……それじゃまた今度遊ぼうね」



    喜多「合わせに来なかったこと、今日のライブから逃げたこと、怒ってますよね」


    山田(……郁代も覚えてないか。昨日は店長の音源審査に合格した濃い日なのに)

  • 26二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 21:48:45

    何気に店長が一番記憶残ってるんよな
    まさか店長が頼みの綱になる日がくるなんて…

  • 27二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 21:53:50

    最近の店長一周まわってダイススレのキーパーソンになりがち説

  • 28123/06/27(火) 22:34:51

    山田「怒ってないよ。だから一緒に来て」


    喜多「……ごめんなさい!本当は私ギター弾けないんです!」


    山田「うん知ってる。だからボーカルだけ……」

    喜多「ごめんなさい!ごめんなさい!他のことならなんでもしますがそれだけは!」


    山田(……これを引き入れられるのぼっちだけかも)

  • 29123/06/27(火) 22:37:40

    その頃虹夏とぼっちは

    dice1d2=1 (1)

    1.ぼっちが勇気をだして喜多ちゃんを引き入れるために経路を変えて秀華高校へ

    2.スターリーへ向かっていた

  • 30二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 22:49:27

    なんで喜多ちゃんこんなボーカル嫌がってんだ?

  • 31123/06/27(火) 22:54:41

    山田(もう無理、私は頑張った。あとは虹夏にロインして横にいるだろうぼっちに説得に来るよう……)

    虹夏「あっ!リョー!リョウもここに来てたんだ」


    山田「ぼっち!私は頑張ったからあとは任せた」


    ひとり「あっ、はい(やっぱりリョウさん私の事覚えててくれたんだ)」


    山田(良かった ぼっちは結束バンドのこと覚えている)

  • 32二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 22:57:01

    陰キャ組が未来を変えるために奮闘してるのいいな

  • 33二次元好きの匿名さん23/06/27(火) 23:56:01

    この出会い方で行けるんだろうか
    ぼっちちゃんに掛かってるな

  • 34二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 07:58:28

    保守

  • 35123/06/28(水) 11:41:16

    「ごめんなさい!ごめんなさい!」


    ひとり(喜多さん、謝るのに必死で聞く耳を持たない。リョウさんでこれなら虹夏ちゃんでも同じ状態になりそうだし、多分"初対面"の私がやらなきゃ)


    ひとり(あーなんでだろ。喜多さんに話しかけるの慣れてるのに、昨日だって目を見て話せたのに…声をかけようとするだけで心臓がドクドクする)

  • 36123/06/28(水) 11:52:29

    虹夏「よく知ってたね、喜多ちゃんがこの高校だって。それにひとりちゃんのことも……ぼっちって呼んでたけど知り合いだったの?」


    山田「まあね。虹夏もその呼び方使っていいよ」

    虹夏「いやいやそんなデリケートなあだ名、」

    山田「本人は喜んでるよ」


    虹夏「え?」

    山田「それより歩き疲れた。郁代はぼっちに任せてそこのベンチで休も」

  • 37123/06/28(水) 12:14:30

    ひとり(よ、よし。少し落ち着いてきた)


    喜多「なさい!ごめ…」

    ひとり「き、喜多さん」


    ぼっちが声掛けしたことにより、数分に及ぶ喜多の地面への頭突きとも呼べる土下座は終わりを迎える


    喜多「確か2組の後藤さんだよね?」


    ひとり(やっぱり喜多さんも忘れてる!昨日まで仲良くしてくれたのに)

  • 38二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 13:11:30

    これはショックだ…

  • 39二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 13:14:55

    山田も忘れてたらぼっちちゃんショックで引きこもってただろ

  • 40123/06/28(水) 15:03:27

    ひとり「ひゃ、ひゃい(辛い、数少ない友達に忘れられたショックで今すぐにも溶けそう!)」

    喜多「……もしかして逃げた私の代わりに結束バンドに入ってくれたの?それを聞いたら何だか安心したわ。だって私本当はギター全く弾けないから」

    ひとり「……いや全くってほどじゃ(小声)」


    喜多「リョウ先輩が私に話しかけたのはライブを見て欲しかったからなのね」


    ひとり「いやちが、」


    ひとり(言うんだひとり、今日一緒に演奏してくれませんかって。前だって引き止められたんだ、今回だって……)

  • 41123/06/28(水) 15:18:36

    ひとり(……うぅ、なんて言えば)


    (頭の中に選択肢が!!)


    1.喜多さんの指先

    2.バンドって第二の家族みたいですよね

    3.喜多さんの代わりはいません


    (ここは dice1d3=1 (1) でいこう)

  • 42123/06/28(水) 15:46:19

    (前やった事なら緊張しててもできるはず、だからここはあの時と同じ言い方でいこう)


    「喜多さん、左手触ってもいいですか?」

    「えぇ!?いいけど……」


    (やっぱり固い)


    「…喜多さんかなりギター練習してますよね。指先の皮が固くなってるのが証拠です」

    喜多「そうだけどいくら練習しても私ギター弾けなくて」

    「わ、私が教えます!昼休みとか放課後とか……だから結束バンドにもう一度入ってください!」


    「今ここで辞めるのはも、勿体ないです!」

  • 43123/06/28(水) 15:48:42

    ぼっちの説得


    50(初期値)+dice1d100=89 (89)


    合計値100で説得成功

  • 44二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 16:14:52

    これはカルマ

  • 45二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 16:33:59

    やったぜ

  • 46123/06/28(水) 17:10:00

    「だ、だからもう少しやっ、」

    喜多「ありがとう後藤さん」


    喜多「私先輩達と話してくる。もう一度結束バンドにギターとして入れてもらえるよう!」


    「……はい、絶対にいいって言ってくれますよ」

    良かった。これでまたみんなとバンドできる

  • 47123/06/28(水) 17:40:20

    喜多はバンドに戻ることを先輩二人から歓迎され、四人は初ライブに遅刻せぬよう駆け足でスターリーへ向かう


    喜多「それにしてもどうしようかしら」

    ひとり「な、なにがですか?」


    喜多「ほら私ってギターまだ弾けないから今日はボーカルだけじゃない」

    ひとり「あ、はい(喜多さんが持っているの多弦ベース……)」

    喜多「だから間奏中何もすることがなくて暇じゃない」

    ひとり「て、手拍子とかは…」

    喜多「それ演奏の邪魔にならない?」

    ひとり「ま、全くならないです!」

    山田「その程度で私の演奏は乱れない」


    虹夏「まぁとにかく喜多ちゃんがやりたいようにやればいいよ。音って感情に表れやすいから、今日はみんな楽しくやることを心がけよう」

  • 48二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 19:02:41

    >>42

    廣井姉さんのセリフを言うのが熱い…!

    師匠から弟子に受け継がれる意志

  • 49123/06/28(水) 19:41:59

    スターリー到着


    虹夏「やーっと着いた。さっさと裏に行ってセトリ確認しよ」


    四人が素早くテーブルの横を通り抜けようとすると、その席でうつ伏せになっていた黒髪ロングの女性が顔を上げる


    虹夏「あっ、こちらPAさん」


    PA「おはようございます 後藤さん、喜多さん」


    喜多「おはようございます(あれ?どこかで会ったかしら?)」


    ひとり「お、おはようございます(覚えててくれた)」


    山田「ぼっち、立ち止まらないで早く行くよ」

  • 50123/06/28(水) 20:06:23

    楽屋

    虹夏「時間がないから早速頭からやってみよっか。いくよぼっちちゃん」


    ひとり「あ、はい(懐かしいひとりちゃん呼びが終わった。まぁあだ名の方が気に入ってるんだけど)」


    虹夏のドラムスティックの合図で時間ギリギリ、たった一度の練習が始まる

    ──────────────────


    虹夏「……いける、これならいけるよ!」

    ひとり(良かった〜、前と違ってみんなと音を合わせることには成功した。……でも)


    (体も巻き戻ったから昨日までとギターを弾く指の感覚が少し違う。それに経験の差かリョウさんと虹夏ちゃんの息が少しズレてる。強くてニューゲームなんて甘いことは無さそうだな)

  • 51二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:04:23

    >>50

    イケメンでそのセリフ言うのずるい

  • 52123/06/28(水) 21:39:16

    ライブ直前


    (やばい緊張してきた。よく考えれば今回は私のファンが誰一人いないんだ)ドクンドクン


    「ほら後藤さん行きましょ!私も緊張してるけど大丈夫よ、伊地知先輩だって言ってたじゃない"今回は楽しくやろう"って」


    「……は、はい!」


    (後藤さんは逃げた私をここまで引っ張ってくれた。だから今度は私が……)

  • 53二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:50:33

    喜多ちゃんがこのルートでもぼっちちゃんを尊敬しているの良すぎる

  • 54123/06/28(水) 21:51:23

    観客ダイス


    廣井

    dice1d2=2 (2)

    (1.忘れている2. dice1d12=5 (5) 話まで覚えている 最低値6話)

    2を引いた場合ライブに来ているか否か

    dice1d2=2 (2)

    1.来ている2.来ていない


    ファン1号2号

    dice1d2=1 (1)

    (1.忘れている2. dice1d12=6 (6) 話まで覚えている 最低値6話)

    2を引いた場合ライブに来ているか否か

    dice1d2=1 (1)

    1.来ている2.来ていない

  • 55二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:53:43

    廣井は巻き戻ったことは知っていてもまだ結束バンドと交流する前か

  • 56二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:56:14

    廣井とファン12号との面識なくなってるの辛いな

  • 57二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 21:59:14

    ええい20話30話と未来まで知っているメンツはいないのか

  • 58123/06/28(水) 22:03:32

    「はじめましてー!結束バンドでーす!」

    「今日はみんなも多分知ってる曲を何曲かやるので聴いてください」


    (やっぱり私の知ってる人がいない)


    「喜多ちゃん曲の紹介よろしく!」


    「はい!一曲目は──────」




    「なんだ、しっかり全員揃ってんじゃん」

  • 59123/06/28(水) 22:17:37

    ライブ後


    「いや〜ミスりまくったぁ」

    「二人ともMC滑ってたね」


    (……みんな笑ってる。四人上手くまとまっていない状態でのライブだったけど良かった。楽しくやれた)


    「次はもっと上手くやってみせます!もちろんギターも家から持ってきて学校で後藤さんに教えてもらって、」

    「郁代が持ってるの多弦ベースだよ」

    「え?」

    「大丈夫、私が今度それ買い取って私のギター貸してあげるから」

    「先輩!」

  • 60123/06/28(水) 22:27:39

    「そういえばぼっちちゃん楽譜を見ないで弾けてたよね。なんで?」


    「そ、その…いつバンドを結成しても対応できるように売れ線バンドの曲を弾いてネットに上げてて…それで…」


    「売れ線バンドのカバーかぁ……」

    (ギターヒーローさんみたいだなぁ)

  • 61123/06/28(水) 22:34:10

    「よーし!ぼっちちゃんの歓迎会と喜多ちゃんの復帰兼ライブの反省会だー!」


    各々の話が一息付いたところを狙っていたかのように虹夏は静かになった楽屋で声を上げる


    「いや、今日は疲れたので帰ります」

    「え?」

    「ごめん、眠い」

    「あぇ?」

    「ごめんなさい多弦ベースなのかどうか確認したいので帰ります!」

    「……」



    「結束力全然無い!!」

  • 62二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 22:41:47

    まあぼっちと山田よく頑張ったよ

  • 63123/06/28(水) 22:58:32

    スターリー前

    (見慣れた顔でも中身が違うと緊張して疲れる。早く帰って休みたい)

    「待ってぼっち」

    「ぼっちのおかげでまた復活できた。褒めて遣わす」
    「えへ、えへへ リョウさんも虹夏ちゃんを私の元に運んだり喜多さんの説得頑張ってましたね」

  • 64123/06/28(水) 23:05:02

    「このメンバーでまた頑張って、ぼっちらしい曲をここで演奏しようね」


    「はい、がんばります」


    「また明日」


    「……また明日」



    (……そうか、明日のメンバーの話し合いでスターリーでバイトすることになるんだった)


    (……!!ギターヒーローの収入があることを話せば虹夏ちゃんには悪いけどバイトせずに済むかも!)

  • 65二次元好きの匿名さん23/06/28(水) 23:43:18

    陰キャ達ほんまよう頑張ったな

  • 66二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 08:44:46

    作詞作曲組に記憶あるのが今後良い方向に向きそうだな

  • 67二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 09:01:59

    二週目でもバイトしたくないんか···

  • 68123/06/29(木) 10:28:50

    後日、秀華高校


    「うぅ……多弦ベースだった」

    「で、でも放課後のメンバーミーティングでリョウさんが買い取ってくれるみたいですし……」

    「本当は昼休みから後藤さんに教えてもらっていち早く結束バンドのギターになりたかったのに」

    (喜多さん、熱心だなぁ)



    「そうだ後藤さんギター弾いてよ!昨日はずっとバンドとしてやってたから後藤さんのギターの実力がいまいちよく分からなくて」


    「わ、わかりました(いいとこ見せるんだひとり)」

  • 69二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 10:36:43

    そういえばまだ喜多ちゃんに奇行を見せてないのかこれw

  • 70123/06/29(木) 10:45:55

    「♪〜──────」


    (ソロだからこそ分かる。後藤さん昨日よりも遥かに上手い。それに……)


    「♪〜」


    (観客の私には後藤さんがかっこよく見える)

  • 71123/06/29(木) 10:53:16

    「ど、どうですか?」


    「……えぇ、感動し、」


    「……」ピクピク


    「ご、後藤さん!?顔崩れてるわよ!」


    (もう無理、いいとこ見せなきゃって緊張して……この身体だとまだ慣れてないから胃酸がぁ…)

  • 72二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 15:22:54

    ぼっち上出来だ

  • 73二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 20:13:13

    やっぱり身体も慣らしていかないとダメか

  • 74二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 20:15:38

    ぼ喜多!ぼ喜多!

  • 75二次元好きの匿名さん23/06/29(木) 21:10:50

    >>64

    >(……!!ギターヒーローの収入があることを話せば虹夏ちゃんには悪いけどバイトせずに済むかも!)


    二週目は初手でカムアウトか

  • 76二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 01:24:07

    バイトやらないようにしても店長は記憶あるからバレたりして

  • 77二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:53:41

    良スレ

  • 78123/06/30(金) 09:20:49

    放課後スターリー

    「よーし!これから第一回バンドミーティング……ってぼっちちゃんどうした!」


    「昼休みにこの顔になってからずっとこの調子なんです。ここまで担ぐの結構疲れました」


    「おかえりぼっち」

  • 79123/06/30(金) 09:37:24

    ────────────


    「……はっ!いつの間にスターリーに」


    「後藤さんやっぱり意識失ってたのね。今後の活動方針はもう大体決まったから教えるわね」



    ……決まってしまった。私が作詞というのはいい、既にリョウさんと4曲作ってるからその分の時間を喜多さんの練習に使える

    ……でも!


    ノルマ代稼ぐためにバイト入るのは変わらなかったぁぁ!!


    「明日から頑張ろうねぼっちちゃん」

    「……は、はい」

  • 80123/06/30(金) 09:47:33

    (明日店長さんの前で辞めますって言おう。多分私のこと覚えていないだろうから住所も抑えられてないだろうし いけるはず、うんいける)


    「……ぼっち。こっちこっち」

    「…あ、はい(なんであんな遠くに)」

    「後藤さんだけずるいです!私も」

    「郁代はそこでステイ」



    「……な、なんですか?」

    「曲のことなんだけど、前作った曲使ってもいい?あれ演奏するの好きだったから」

    「どうぞどうぞ!六曲もあるから前は作詞作曲に使った時間を練習にまわせていいですよね」


    「……六曲?一曲じゃなくて?」

  • 81123/06/30(金) 09:55:15

    「……え?」

    「え?って何。それよりその歌詞ノートに書いて明日持ってきて。インスピレーションが湧いたらすぐにでも作りたいから」


    (リョウさんってもしかして店長さんの音源審査の日までしか覚えてないの?)


    (何か急に孤独感が……)

  • 82二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:55:16

    ここでズレが判明する感じか

  • 83123/06/30(金) 11:21:43

    (台風の中での初めての四人ライブも江ノ島の思い出も文化祭の出来事も共有出来る相手がいない)

    (あぁ私ってひとりぼっちになるのが得意なんだ。陰キャで孤独な私はもう帰りま…)


    「後藤さん!ミーティング終わったからギター教えて」


    「あ、はい」

  • 84123/06/30(金) 11:40:01

    (そうだよ、思い出なんてまた作ればいいんだ。みんなでまたアー写撮ってライブして、それに夏休みはみんなで旅行を!)

    (そういえば神社で神様に願い事したなぁ。もしかしてあれが少し変な形で叶ったのかも)


    「後藤さ〜ん?」


    「あっ、ごめんなさい。練習始めますね(楽しみがまた増える、そう考えよう)」

  • 85二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:18:37

    前向きぼっちちゃん

  • 86123/06/30(金) 12:25:41

    ──────練習終了


    「後藤さん今日は教えてくれてありがとう!私の分からないところを私以上に分かってて……後藤さんはやっぱり凄いな」


    「い、いやぁそれほどでもぉ」


    「もう遅いし一緒に帰りましょ」

    「……え、えっと私の家ここから電車で片道二時間なので」

    「遠っ!?じゃあ駅まで一緒に行きましょ」

    「は、はい」


    夜空に輝く一番星の下、ギターを背負う二人は街灯によって生じた互いの影を踏んで一歩一歩、この時を楽しく刻みゆっくりと同じ道を進んだ

  • 87二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:28:05

    青春だぁ

  • 88二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 21:42:36

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:26:20

    ぼっちちゃんがポジティブだと成長した感が出てほっこりする

  • 90二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:27:21

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 06:33:23

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 07:04:54

    ゆっくりでいいので続けてください

  • 93123/07/01(土) 11:04:54

    スターリー前


    「昨日の帰りは楽しかったな〜」


    (……で、今日がバイト初日。当日にバイトを断ろうと思ったけどやっぱり怖い。一緒に来る予定だった喜多さんは友達の手伝いしてからで少し遅れるみたいだし……店長さんと一対一は心細い)

    (……いや、私一人だけ断る方が怖いかも)


    (扉が重い。手に力が入らない。ぼっちがんばれぼっちがんばれぼっちがんばれ……)


    「……ぼっちちゃんどうした?」

  • 94123/07/01(土) 11:17:17

    「ひっ!?て、店長さん」

    (しかも私のこと覚えてる!目付けられてる!)


    「ここだと疲れるだろ。バイトの話は中でな」


    「……あ、はい」

    (余計断りづらくなった)

  • 95123/07/01(土) 11:28:50

    (そういえば店長さんはどこまで前のこと覚えているのかな)


    「……はぁ〜」


    「っ!?(えっ、何か気に障るようなことした?)」

    「…数日前はぼっちちゃんの高校の文化祭行くために仕事頑張ったのに、なのになぜかこの忙しい時期に戻されて……ライブ楽しみにしてたんだけどなぁ」


    (そこまで覚えていたんだ…それに楽しみにしてたって……店長さん好きぃ)

  • 96二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 11:30:52

    星ぼだ!!!

  • 97123/07/01(土) 11:40:21

    「ごめんなさい遅れました!」


    「あっ、喜多さん」

    「まだ何も始まってないから気にすんな」


    「じゃあ一応聞くけど二人ともここでバイトするでいいんだな?」

    「はい!ね、後藤さん」


    「……あっ、ああ」

  • 98123/07/01(土) 11:42:24

    (そうだ!喜多さんを説得した時みたいに選択肢を使おう)


    dice1d2=1 (1)

    1.「……はい」

    2.「……はい」

  • 99123/07/01(土) 11:47:15

    「……はい(なんで選択肢が同じなの!?)」


    「そうか、早速だが今から着替えて手伝ってもらってもいいか?」


    「はい!」


    (陰キャは断れない……ま、まぁここでバイトすればギターヒーローの収入を物販やギターに回せるからいい、)

    「着替え!?」

  • 100123/07/01(土) 11:58:35

    「ぼっちちゃ〜ん!喜多ちゃん!二人ともいる?」


    「大声出すな、二人とも着替え中だ」


    「着替え?ここ制服ないよね?」


    (なんでまたそんなことを?)


    「お待たせしました!あっ、リョウ先輩 伊地知先輩おはようございます」

  • 101二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 12:10:55

    >>98

    メタネタ好きwww

  • 102123/07/01(土) 12:11:56

    「……お姉ちゃん。なんで喜多ちゃんがメイド服着てるの?」

    「制服だ。それに喜多だけじゃないぞ」


    「ほら後藤さんも!着替えたんだから出てきてよ」

    「うわぁ!?ちょっ……」

  • 103二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 12:57:38

    職権乱用してやがる・・・。

  • 104123/07/01(土) 12:58:18

    「「か、かわいい!」」


    「普段の奇行と服装で分からなかったけどぼっちちゃんって意外と……」

    「後藤さん制服とかジャージ以外の服も着てみたらいいのに」

    「CDジャケットにぼっちの写真使うか」


    (無理無理無理、今だって喜多さんと違うタイプのメイド服を着ているから意識を保ててるのであって、他の可愛い子たちと同じ服装をして誰かに比べられでもしたら……)


    「……ぅぅ」

  • 105123/07/01(土) 14:05:58

    「ほらぼっちちゃんを構ってないでお前たちは仕事しろ。喜多はリョウにチケット受付教えて貰え」

    (リョウ先輩直々に!)

    「ご指導よろしくお願いします!」

    「うん、こっち」



    「……ぅぅ」

    「ごめんねぼっちちゃん。これもぼっちちゃんのためなんだ」パシャ


    「……え?」

    「文化祭から帰った虹夏から聞いてな、なんでもメイド服着て逃げたり接客中に固まったりしたそうじゃん」パシャ

    「……あ、ああ(もしかして怒ってる!?)」

    「だからぼっちちゃんがもうそういうことをしないようにここで練習させたいんだ(そうすれば自信もつくだろうし)」


    「……あ、ああ(店長さん、私がクラスから逃げたことに怒ってる!)」

  • 106123/07/01(土) 14:11:26

    「どうだ?新しい環境でやっていけそうか?」

    「……はい(断ったら何されるか分からない!)」


    「そうか。これからもドリンクの説教よろしくな」


    「……ひゃい(時間の巻き戻りにこんなデメリットがあったなんて)」

  • 107123/07/01(土) 14:30:43

    「ど、どうぞ……」


    客「ありがとう」



    (ぼっちちゃん一人で頑張ってるな。前は犬の真似なんかして、て…ん?画像が無い…)


    (そうか!時間が戻ったから今まで撮ったぼっちちゃんの写真が消えてるんだ……なんで巻き戻ったんだよ)

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 15:33:51

    写真が消えたせいで一層執心が深まってそう(小並感)

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 21:57:41

    保守

  • 110二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 00:02:25

    まぁ新たなぼっちちゃんの写真を撮れると思えば…

  • 111123/07/02(日) 01:23:48

    >>106

    >ドリンクの説得×


    「ドリンクの接客 」でした

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 07:08:50

  • 113二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 08:19:07

    パシャリすぎだろ店長

  • 114123/07/02(日) 12:29:19

    ──────バイト終わり


    「……」ピクピク

    (とんでもなく疲れた。私なんかがこんな格好で接客なんて恥ずかしいけど、逃げたりなんかしたら虹夏ちゃんの大切な場所を傷つけることになる)


    「ぼっちちゃん、うずくまるならゴミ箱の中でやって。掃除ならしてあるから」


    (だからいつも以上に気合を入れて……そうコンビニ五店回る程の気合を、)ガサゴソ……


    「ぼっちちゃんお疲れ!コーラ買ってきたよ」


    「あ、ありがとうございます(あれ、気分が軽くなった。明日もバイト頑張ろう)」

  • 115二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 12:52:46

    店長?

  • 116123/07/02(日) 14:55:13

    >>114

    ────後日、スターリー


    「……リョウさん、これ…いままでの歌詞、ノートに書いてきました」

    「うん、ありがとう」


    ノートを受け取った山田はページの一枚一枚を無表情で拝読する


    「…も、もしかして楽譜の譜面とかも書いておいた方が良かったですか?」

    「……ううん。 そこまでしないでいいよ」



    「あれー?ぼっちちゃんもう歌詞作ってきたんだ!」

    「先輩!私にも見せてください」


    静寂な空気は活発な二人組の登場で終わりを迎える

  • 117123/07/02(日) 14:58:11

    >>116

    「ぼっちちゃん短期間によくこんなにたくさんの歌詞作れたね。バイトもバンド活動もここまで頑張ってくれて私は嬉しいよ!…まぁ入れこみすぎててちょっと怖いけど」

    「は、はは……(もういっその事虹夏ちゃんと喜多さんに全部話した方が……でもそしたら余計変な子って思われるし)」


    「どれもよく出来てるよ」


    「暗いけどね」

    「リョウ先輩!」

    「だからどれも好き。ぼっちらしくて」


    バンドメンバーに褒められたひとりは頬を赤く染める

    だが屈んだ体勢でいつも以上に俯いていたためその顔を見たものはいない

  • 118123/07/02(日) 15:01:05

    「せっかくみんな集まったからこれからアー写を撮る予定だったけど、ぼっちちゃん顔のクマやばいからまた今度にしよっか」

    「ご、ごめんなさい」


    「いいって、いいって。だから今日はここでTシャツのデザイン考えよう」

    「は、はいっ!?(まずい!ここでそのイベント消化したら私の家で遊ぶ口実が無くなる!)」


    「あっ、あの……」

    「後藤さん疲れてるなら寝ててもいいのよ。しばらくしたら起こしてあげるから」


    「は…ひゃい(グッバイ、お宅訪問)」


    「……(前のデザイン気に入ってるからすぐにでも絵に描いて出して会議終わらせるのもいい。けど、夜まで粘れば帰りにみんなでファミレスコース。ぼっちに奢ってもらえばタダ飯になる)」


    「やっぱりぼっちが起きたら始めよ。時間はあるんだから」

  • 119二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 00:59:06

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 06:36:25


    山田は山田だ

  • 121二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 10:15:44

    でもぼっちちゃんは前回の反省を活かしてちゃんとしたお出迎えができるかと言われたらたぶんできない
    またミラーボール買うし、横断幕を張るし、クラッカーは鳴らす

  • 122123/07/03(月) 12:08:23

    「……うっ…」

    「あっ、後藤さんおはよう!よく眠れた?」

    「は、はい」


    「それで服のデザインは決まったんですか?」


    dice1d2=1 (1)

    1.決まった

    2.決まっていない

  • 123123/07/03(月) 12:44:11

    「ごめん起きたら一緒に考えようとしたけど、ぼっちちゃん長いこと寝てたから先に決めちゃった」

    「あっ、いえ…ごめんなさい(デザイン考案会議も逃した)」


    「上手く話がまとまらなくて結局私のアイデアで決定したんだけど……ぼっちちゃんもこのデザイン気に入ってくれるといいな」

    画用紙に描かれたTシャツのデザイン。それをひとりはよく知っている


    「……す、好きです、その…早く着てみたい……です」


    「え〜?そんなに褒めてくれるの?照れるなぁ」

  • 124123/07/03(月) 12:46:42

    「よーし!ぼっちちゃんも気に入ったことだし、夜も遅いからファミレスで打ち上げしよう」

    「……(六時半……えっ、そんなに寝てたの)」

    「いいですね!それと二次会にカラオケなんてどうです?」

    (カラオケ!?むむむむ無理!ファミレスだけ参加して今日は帰ろう)


    「さすがにそれは無理かな?ぼっちちゃんここから家まで二時間くらいかかるから」

    「そうでした。ならまた今度行きましょ!ね、後藤さん!」


    「……あ、はい(上手い言い訳考えておこう)」

  • 125123/07/03(月) 12:49:37

    ファミレスへの道中、買い物がしたいと虹夏と喜多はコンビニへ。

    ひとりと山田は外で二人を待ちながら夜風に髪をなびかせる


    「そういえばぼっち、私金欠だからお金貸して、来月返すから」

    「……返す気ないですよね?」


    経験を得ているひとりは知っている。彼女が自主的に借りたお金を返さないことを


    「……返すよ」

    「こっちを見て言ってください」

    「来月返す!」


    (うっ!頭の中にまた選択肢が)


    dice1d2=1 (1)


    1.貸す

    2.貸さない

  • 126二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 16:46:42

    陰キャは断れないからな……

  • 127二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 21:22:41

    ぼっちちゃん店長にチクろう

  • 128二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 06:39:59

    ハッ、近くに虹歌ちゃんも居るから、虹歌ちゃんの前で貸せばいいのでは?

  • 129二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 16:43:25

    保守

  • 130123/07/04(火) 21:01:34

    「アッハイ…どうぞ(なんで貸してしまうんだ私!)」

    「ありがとう、来月返します」


    (返さなかったら店長さんに言おう)


    「お待たせー!用事済ませたからファミレス行こー!」


    「「おー!」」


    「……お、お〜…」

  • 131123/07/04(火) 21:03:34

    〜ファミレス〜


    (どうしよう、どうしようどうしよう)


    入店しテーブル席に案内された結束バンド。

    満席状態を回避し、待つことなく案内されたため問題などあるはずがない。

    あるはずがないのだが、ひとりには大きな問題が立ちはだかっている

    それは……


    (間にテーブルを挟んだ四人席……どこに座ればいいんだぁ!)

  • 132123/07/04(火) 21:06:08

    (前来た時はお姉さんのライブ聞いて文化祭の悩みも晴れてリラックス出来ていたから自然と座れた。でも今回は無理!めっちゃ意識してる!)


    (奥の窓側の席に座ればいいのは分かる。二席ある内のどちらに座ればいいのか…出口に近い方?トイレに近い方?どっちが正解なんだ)


    「後藤さん一緒に座ろ!」

    「あっ、はい」


    「座る席を決めるだけでここまで悩むって……」

  • 133123/07/04(火) 21:09:51

    「ライブのTシャツのデザインが決まってぼっちちゃんはもう既にたくさんの歌詞を作ってくれた。あとやっておきたいのはアー写撮影とリョウの作曲だけだね」

    「"だけ"って……作曲ってそんな簡単にできるものなんですか?」

    「美味しいご飯食べてインスピレーションさえ湧けば可能」

    「さすが先輩!楽しみにしてます」


    「……で、ぼっちちゃん。さっきからなんでそんな笑顔なの」


    (すみっこ……落ち着く)


    「きっとそのハンバーグが美味しかったんですよ」

  • 134123/07/04(火) 21:55:26

    ファミレスでの食事が終わり、そのまま現地解散。

    星空と街灯に照らされ、四人はそれぞれの帰路を歩む

    「そうだ後藤さん 駅まで一緒に……」

    「……」スタタタタ

    (早く暗く狭い押し入れに入りたい!私のホームベース)


    「まだ疲れてると思ったけど元気そうでよかった」

  • 135二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 01:57:57

  • 136二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 06:54:45

    喜多ちゃん優しい…

  • 137二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:01:54

    星ゅぼ

  • 138123/07/05(水) 11:45:32

    〜押し入れ〜


    帰宅したひとりは手元も見えない暗く狭いこの場所でギターを弾いていた


    「……うん、身体の扱いに慣れていつも通りの感覚でギターを弾けるようになった。これならライブで足引っ張らなくて済む」


    「そして明日はアー写撮影かぁ。またみんなで写真が撮れる」


    「……うへ……うへへ…」

  • 139123/07/05(水) 11:50:07

    〜アー写撮影の日〜

    下北沢駅前に一足先に到着していた虹夏と山田は残りのメンバーである後藤ひとりと喜多郁代を待っている


    「二人とも遅い」

    「ね、何かあったのかな」


    「遅れてごめんなさーい!!」

    「やっと来たか……ってぇ、ぼっちちゃんどうした!?」


    「それが私にもよく分からなくて、下北に着いてから段々萎れて遂には倒れて……」

    「……ウゥ(通行人の陽キャの光に当てられて意識がぁ……)」

  • 140123/07/05(水) 11:51:13

    「───っちちゃ〜ん!…ぼっちちゃん!」

    「はっ!?虹夏ちゃん、リョウさん…」

    「やっと目が覚めた。アー写撮りに行くよ」

    「あっ、はい」


    「また辛くなったら教えてね、肩貸してあげるから」

    「あっ、はい。……えぇと!さっきはありがとう…ございます」

  • 141123/07/05(水) 11:52:31

    「本当はスタジオでライブTシャツを着て撮りたかったけど、そっちに回すお金が無いから両方とも無理なんだよね」

    「でもでも、私服で撮った方がそれぞれのキャラが出て分かりやすいですよ!それに外でしか撮れない景色もありますし!」


    「……はぁ、はぁ(二人とも歩くペース早い)」

    「ぼっち。ぼっちは前と同じ撮り方がいいの?」

    「それは…はい。気に入っていたので」

  • 142123/07/05(水) 11:53:47

    「そっか。でも何でも前と同じってのはつまらなくない?」

    「……ぇ…そ、そうですかね?」

    「今度はみんなで私の顔真似したやつにしよう」

    (あれ気に入ってたんだ!?)

    「と、撮るのはいいですけど、決めるのは虹夏ちゃんと喜多さんに任せませんか?」

    「うん、分かった」


    「二人とも〜!あんまり遅いと置いてっちゃうよ!」

  • 143123/07/05(水) 11:55:02

    (……そうだ。確かここらへんでみんなと離れて一人で撮影場所探したんだった。そして良さげな壁を見つけて…)


    ────────────

    〜数分後〜


    「────でもリョウ先輩になら振り回されたいです!」キャー

    「……えぇ…」


    (あっ、虹夏ちゃん達見つけた。いきなり後ろから声掛けたら心臓に悪いだろうから前と同じく肩を叩こう)


    「うわっ!?……なんだぼっちちゃんか」

    「相変わらず気配が無い」


    「そ、その…あっちに多分良さげな壁があ、あって……」

    「でかした!」

  • 144123/07/05(水) 11:55:56

    その後結束バンドの面々は大きな問題が起きずに写真撮影を終えた。

    大きな問題からひとりの奇行を除けば……


    「これからスターリーに戻っても時間ありそうだからぼっちちゃんと喜多ちゃんは部屋で練習してて。私とリョウで写真選んでおくから」

    「任せて」

    (……心配だ)


    結局は以前と同じ構図の写真が選ばれ、ひとりの心配は空回りとなった

  • 145123/07/05(水) 11:57:26

    〜六月某日〜


    前月分の給料を店長から受け取る結束バンドのメンバー。

    だが、そのお金はすぐさまライブ代のために徴収されたのだった

    ライブ代、山田の活躍によって完成した新曲。これでライブへの準備は万全。

    ……しかし


    「ライブ?出す気ないけど」


    「……え?」

  • 146二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 15:18:47

    ん?

  • 147二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:01:20

    精一杯好意的に見るなら台風ライブだからずらそうとしてる?

  • 148二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:04:56

    本来と同じでやる気出させるためだよきっと

  • 149二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:10:53

    >>148

    そっか、虹喜多はそこら辺の経験も消えてるもんね

  • 150二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 03:47:16

    保守

  • 151二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 06:48:32

  • 152123/07/06(木) 11:53:02

    「……音源審査通れば、」

    「それはやらせない」

    この状況を知る山田の言葉を"その更に先"を経験した星歌が遮る


    (店長さんなんで……)

    「なんでそれもやらせてくれないの!私たち前のライブからかなり上手くなったんだよ!」

    「……急ぎすぎなんだよ。上手くなったって言ってもまだまだ成長途中だろ、もう少しここで練習だけやっとけ」


    (……もしかして店長さん、ライブの日が台風になることを気遣って……)


    (でも……)

  • 153123/07/06(木) 11:55:11

    (確かに過去に戻れたんだから悪かったところは直したいし、辛い思い出は回避したい)


    (だから初ライブの日に喜多さんを頑張って勧誘した。今回は最初からみんなで演奏したかったから)

    (……台風のライブだって決していい思い出とは言えない。でもあの日を変えたいとは思っても無くしたいとは思わない……だって)


    (私が……結束バンドが胸を張れる日だから!)


    dice1d1=1 (1)

    1.店長を説得する

  • 154二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:35:19

    よく言った
    ぼっちちゃん

  • 155123/07/06(木) 14:15:47

    「待ってください!!」

    その言葉は意地でも審査を受けさせない姿勢をとる店長に向けてか、もしくは姉に背を向け立ち去ろうとした虹夏に向けてだったのか分からない。

    だがこういう場合の声の調整を知らない陰キャの度を超えた叫び声はその場の全員に響き、誰もが足を止め彼女に振り向いた

    「そ、その受けさせて貰えないというのはあんまりです。私たちはこの場所でライブ出来るよう頑張ってきたのに……」


    (ぼっちちゃん、お姉ちゃん相手にあんな強気で……)

  • 156123/07/06(木) 14:20:46

    「……さっきのじゃ言葉足らずだったか?今月が無理ってだけで、来月になったら受けさせてやるつもりだ。たかが一ヶ月先になるだけ。それくらい我慢しな」


    「いやです!私たちはもうやれます!」


    「今のまま出たら集客に悩んで、集められたとしても継続して聞きに来る客も少ない。……まして演奏中に帰るやつだっているかもしれないぞ」


    「ライブ続けていくなら理不尽なことだってたくさんある。それに耐えられるのか?」


    「先のことは分からないけど耐えてみせます。この四人で…だから……」


    「審査を受けさせてください!私たちを見てください!」

  • 157123/07/06(木) 14:22:56

    「……分かった。来週の土曜日審査してやる」


    「……はっ」

    「え?いいの?」


    「身内だからって甘くしないから。ちゃんと見て決めてやる」

    そう言い残し星歌はstaff onlyと書かれた扉を開け彼女らの前から消えた


    「後藤さんやったわね!」

    「ぼっち上出来」

    「……ぼっちちゃん、ありが……」


    彼女の意外すぎる行動と功績に賞賛の声をあげようと振り返るが、後藤ひとりは…


    dice1d3=1 (1)


    1.ゴミ箱の中で震えていた

    2.爆発四散していた(粉状)

    3.全身が白くなり気絶

  • 158123/07/06(木) 14:31:40

    (……終わった。店長さんにあんな強気な言葉使って……後で何されるか分からない)


    「この音、新しい曲に使えるかも」


    ────────────


    (ぼっちちゃん、震えないで私の目を見て話せてたな。日々のバイトで結構自信が着いたんだろうな)


    (今日のバイトは特別に一人じゃなくて喜多と一緒にドリンク係やらせてあげよう)

  • 159123/07/06(木) 14:38:21

    「後藤さん!店長さんに今日は後藤さんと一緒にドリンクやってって言われたの、だから一緒に楽しくやりましょ!」キターン


    「……あ、は……ハイ」

    (メイド服も似合って接客もできる可愛い喜多さんが隣にいるなんて圧がすごい……既に強化された陽キャオーラで消失しそう)


    (店長さんの指示か……出過ぎた真似をしたからやっぱり怒らせたんだ。もう歯向かわないようにしよう)

  • 160二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 16:03:54

    やっぱりなんか噛み合わない星ぼが原作すぎる

  • 161二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 20:17:18

    Starryメイドライブハウスと化してないか

  • 162二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 02:32:29

    保守

  • 163二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 05:19:12

    アニメ素材があるからな…
    虹夏ちゃんもリョウもメイド服でバイトをヤルノダ…

  • 164二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 17:18:24

    このレスは削除されています

  • 165123/07/07(金) 20:08:27

    地に伏せ震えている後藤ひとり。彼女はバイト終了後、身を起こし即座に着替え店長のいる部屋に勢いよく入室する


    「お、ぼっちちゃんお疲…」

    「さ、さささ先程は歯向かってしまい申し訳ありませんでした!」


    (……あれ、自信ついたんじゃなかったの?それとも発揮出来るのはバンドに関する時だけ?)


    (店長さん無言で睨みつけてる、なんで……はっ!そうだこのポーズ服従心じゃなくて戦闘的サインを示すものだった!)


    「……ふふっ」パシャ


    (証拠撮られた!この写真を警察に出されたら"相手に攻撃する姿勢を見せた罪"で死刑になるぅ!)


    「わ、わわわわ」

    「ごめんなさ〜い!!」

    店長の意図を知らないひとりはバイト後のスタ練のことをすっかり忘れて再び駆け走り、ライブハウスから飛び出した


    「……かわいい」

  • 166二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 20:12:33

    撮り逃した犬ぼっち撮れてよかったな店長

  • 167二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 20:17:00

    待て、メイドぼっちを盗撮してる可能性が……

  • 168二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 20:23:27

    このレスは削除されています

  • 169123/07/07(金) 20:25:10

    〜伊地知家〜


    「お姉ちゃんがぼっちちゃん怖がらせるからバイト終わりのスタ練ぼっちちゃん抜きでやる羽目になったじゃん!反省してよ」

    「怖がらせるつもりなんてなかった」

    「……仲良くしたいだけだ(小声)」


    「お姉ちゃんが最初から審査受けさせてくれたらこんなことにはならなかったのに」

    「……それにしてもあの時のぼっちちゃん、なんでバンドのためにあそこまでしてくれたんだろ。そういえばまだなんでバンドやりたいのか理由聞いてなかったな」

  • 170123/07/07(金) 20:56:42

    来週の土曜日、デモ音源審査の日まで結束バンドは毎日顔を合わせ練習を重ねた

    一人の夜だって手と腕を動かし音を鳴らす。その手は始まったらもう止まらない。疲れ、いつか眠るその時まで


    〜審査の日の前夜〜

    スターリーでの最後のスタ練が終わり、ひとりは街灯に見守られながら夜道を歩く

    以前は店長から合格を頂いた彼女だが、心の中は今回もそうなるとは限らないという不安でいっぱいだった

    その心は背負うギターよりも重く、街灯の光から逃げる孤独な影よりも濃い


    その影を優しく照らす光が彼女の後ろから現れる

    それはまるで彼女の元に日が登るかのように


    「待って〜!ぼっちちゃん」

  • 171123/07/07(金) 21:33:01

    「コーラで良かったよね?」

    「え?え、あ、はい」

    虹夏は横に置かれた自販機からコーラを購入しひとりに手渡す


    「あのさ、ぼっちちゃんってなんでバンドのためにここまでしてくれたの?ほら、バンドに入ったのも即席だったし、それなのにメンバーとして今もバンドに入ってくれてるし、バンドの中で誰よりも頑張ってるし」


    「……えぇと…」

    (正直に言ったら変な子って思われて明日のオーディションに悪影響でそうだし…)


    「ごめんね、答えにくい質問して」

    「私は目標…というか夢があるからさ。だからつい熱くなりすぎてぼっちちゃんに無理させてるんじゃないかなーって」


    「むむむ無理なんか全くしてないです!」

    「そう、なら良かった。……だってぼっちちゃんには私の夢に付き合って欲しいから」


    「……えっ」

    「あのね、私の夢は──────」


    「……ううん、まだぼっちちゃんには内緒だよ。明日がんばろうね〜」


    "あのね"。虹夏はその後を言えずにその日の夜は終わった

  • 172123/07/07(金) 23:23:18

    〜オーディション当日〜


    当日、結束バンドの面々はステージに上がり演奏の準備を進める


    以前の時間の虹夏から聞いたみんなのバンドで叶えたい思いをひとりはふと思い出す

    喜多のみんなで何かをやりたいという思い

    山田の自分たちの音楽をやりたいという思い


    虹夏のお姉ちゃんの分まで人気のあるバンドになる、Starryをもっと有名にするという夢


    自身のこのバンドで有名になりたいという思い

    それらを続ける、叶えるためにもこんなオーディションで落ちる訳にはいかない

    そうひとりが決意すると共に各々も準備が終わる

    そしてオーディションが始まる

  • 173123/07/07(金) 23:25:21

    気合いを入れたひとりの演奏は、最初からライブ時に魅せる時のものとなった

    さすがにギターヒーローの実力とまではいかないがその演奏はボーカルとギターで頭がいっぱいの喜多を除く全員が惹かれた

    直後ペースを取り戻しギターが先走りをしないようひとりの音に合わせようと、虹夏にアイコンタクトを送る山田


    四人のチームプレーの演奏がライブハウスに響き奏でる

  • 174123/07/07(金) 23:26:22

    ──────演奏は終わった

    四人のお礼の声、店長の隣に座るPAの発する音がならない弱々しい拍手と擬音替わりの口から発せられるパチパチという声


    それらが止まり静寂が生まれても審査役の店長は何も言わずステージに立つ四人を見続ける


    「……もう一回言うけどバンド組んでライブ続けるならいくらでも理不尽な事が起こる。仲間内でバンドやってる方が幸せかもしれない。それでもバンドとしてここでライブをやりたいか?」


    「「「「はい!」」」」

    その問いにメンバーは顔を合わせることなく、悩むこともなく一斉に声を上げる

  • 175123/07/07(金) 23:27:44

    「……だったらそんなとこで突っ立ってないでバイトの時間まで練習してな」

    「……え、え?」


    「合格ってことですよ〜」


    言葉足らずの星歌の言葉をにやけ顔のPAが補足する

    「……そう言ってんじゃん。合格だ」

    結束バンドの驚愕と喜びが混じった声がライブハウスに響く

  • 176123/07/07(金) 23:29:01

    (や、やった……)

    「やった〜!」


    「後藤さんやったのよ!」

    「は、はい!」


    「後藤さ〜ん!」

    「はい!」


    「ぼっちちゃんの演奏、いつもと違ったね」

    「うん(あれはまぐれじゃない。あれがぼっちの実力……)」

  • 177123/07/07(金) 23:31:43

    (よ、よし!今回は吐かずに何とか耐えれた)


    「ぼっちちゃん」

    「はっ、はい!?」

    「言われた通りちゃんと見てやったからな」

    「あ、ありがとうございます」


    「それとこれからも……」

    「お前のことしっかり見てるからな」


    「……うっ、」

    見てて欲しいのは演奏中だけだったひとりはその言葉を威圧として受け取ってしまう

    それによって再び緊張してしまい後藤ひとりのダムは……


    「うおぇぇ!」

    ──────店長の目の前で決壊し、ゲロが床にぶちまけられた


    「後藤さん!?私タオルとバケツ持ってきます!」

    ((やっぱりまぐれか……))

  • 178二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:10:41

    店長…

  • 179123/07/08(土) 11:21:52

    「……ごめんなさい」

    「私にはかかってないから謝んないでいいから。それより虹夏が呼んでるぞ、ここは私が綺麗にしとくから早く行ってやんな」

    「……はい(自分でぶちまけたモノすら拭かせて貰えないなんて……私ってどこまでいっても戦力外なんだ)」


    「ぼっちちゃん大活躍だったね!」

    「……い、いやそれほどでも(今褒められても嬉しくない)」

    「チケットノルマもこの調子で頑張ってほしいな」

    「あ、は……チケットノルマ!?」

    (すっかり忘れてた。チケット五枚も売らなきゃいけないんだった)

  • 180123/07/08(土) 11:24:50

    (前渡した相手はお父さんとお母さん、ファンの子二人とお姉さん……でもノルマを達成するなら当日来れないお父さんとお母さんに渡すより路上演奏を聴いてくれた人に売りたい)


    (いやいや!前だって奇跡的に三枚売れたのになに調子乗ってんだ私は!ここは台風が来ないことに賭けて……)


    「ぼっちちゃん?」

    「はっ!はいっ!!」

    「お姉ちゃんから伝言で明日は忙しくなるみたいだからぼっちちゃんと喜多ちゃんにも出て欲しいって」


    「あ、はい分かりました」


    (え!?明日バイトォ!?明日は祭りの日なのに……)

  • 181123/07/08(土) 11:27:53

    「わ、私から店長さんに伝えてきます(何としても明日は休まなきゃ)」

    「そう?ならよろしく〜」




    「て、店長さん……」

    「何だ?」

    「あ、ああ……」


    (選択肢お願い力を貸して)


    dice1d8=7 (7)


    1〜6.明日はバイト頑張りましゅ

    7~8.明日はどうしても無理です

  • 182二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 12:22:56

    言えた...!

  • 183二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 12:29:01

    あぶねぇ

  • 184123/07/08(土) 13:29:17

    「あ、明日はどうしても無理なんです(やった!久しぶりに選択肢が役に立った)」

    「そうか無理言って悪かったな(明日のバイト終わりにみんなに合格祝いのサプライズをする予定が……消えた)」


    (店長さん落ち込んでる…もしかしてまだこんな私のことを戦力だと思ってくれてるの?)

    「つ、次のシフトは頑張りますから!」


    ────────────


    「みんなお疲れ、リョウと喜多ちゃんはまた明日ね!ぼっちちゃんはノルマよろしくね」

    「はいお疲れ様です!」

    「が、頑張ります……」


    「……明日なんて来ないのに」

  • 185123/07/08(土) 13:30:50

    (ノルマ五枚……お姉さんに会えれば何とか…会えるかな?私一人じゃ─)

    「ぼっち 待って」


    「リョウさん?」

    「そこの店で一緒に食べよ」

    「え?」

    「あとお金無いから奢って」


    「……来月こそ返してくださいよ(リョウさんの給料を全部ノルマ代で回収されないようにチケット販売頑張ろう)」

  • 186123/07/08(土) 13:32:29

    「……」もぐもぐ

    (リョウさんずっと話さない。私に奢らせたかっただけだったのかな?でもだとしたらお金借りるだけでわざわざ私も店に入れる必要ないし……)


    「ご馳走様」

    「…ええと…なんで私を──」

    「食べ終わったから外行こ。風に当たりたいし」


    「……はい(自由すぎる)」



    ───────────

    「ぼっち」

    「私はここまでのことしか覚えていない。というか経験していない」

    「本当はね、少し怖い。明日なんか来なくてまたぼっちと出会う日に戻るんじゃないかって」


    (そうか、リョウさんにとってはそういう流れだった。せっかく審査に合格したのにライブ出来ずにまた初めから……)

  • 187123/07/08(土) 13:39:02

    「だから今日はぼっちに奢ってもらった。少しでも後悔しないように」

    「……はい?」

    「明日が来なければこの借金も無くなる。これなら少しは、また振り出しに戻ってもいいかなって気になれる」

    「……リョウさん!明日は絶対にやって来ますから!」

    「どうせ来ないよ」

    半笑いの山田は小走りでひとりから逃げ出す


    「絶対!絶対に来ますから!そして明日の朝になったら虹夏ちゃんと店長さんに借金のことロインで伝えますから!バイトに来た時に叱ってもらうよう言っておきますから!だから!」


    「絶対に忘れないでくださいよ!!」

  • 188二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 13:47:29

    >>もしかしてまだこんな私のことを戦力だと思ってくれてるの?

    星歌さんの精神的な戦力ではありそうだけど……

  • 189二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 15:19:58

    山田の癖に可愛いじゃねえか

  • 190二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:55:49

    >>187

    青春だなあ

    次スレ立てる?

  • 191二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 23:29:22

    ぼっちちゃんもその内同じような事を思うんだろうか。
    彼女も12話までの記憶しかない訳だし。

  • 192二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 06:07:13

    そっか
    アニメ後はどうなるんやろ

  • 193二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 09:07:04

    ぼっちちゃんも店長も「明日が来ますように」と眠る日がそのうち来るわけだからねえ

  • 194123/07/09(日) 10:04:44
  • 195二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:42:54

    埋め
    おセンチ山田いいぞ

  • 196二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:48:42

    埋め
    一周目とはどういう差が出るかな

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています