- 1二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:50:18
- 2二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:51:08
スレッタ硬直。ミオリネ硬直。プロスぺラ卒倒。
グエルはMSのトラウマで嘔吐中 - 3二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:54:47
- 4二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:55:58
このツイートが元で書きました
— 2023年06月30日
- 5二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:56:13
間違いとも言いきれないのがな
- 6二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 08:56:44
できれば夜まで保守を・・・!
- 7二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:13:54
(見た目は)年下のお姉ちゃん!
- 8二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:17:02
吐いてる間に全てが終わっていたグエル・ジェターク氏
- 9二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:22:07
合法ロリというやつか・・・!
- 10二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:25:06
プロスペラの計画どころか望みそのものが叶ったので暗躍終了!お疲れ様でした〜
デリングにはそのまま寝ててもろて、とっとと卒業してエアリアルごと雲隠れですな… - 11二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 09:26:24
いいや、妹(スレッタ)の結婚式でスピーチして貰うことになっている
- 12二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 10:07:38
クワイエットゼロの核がただのガンダムになっちゃったので計画は凍結ですね…
- 13二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 11:17:36
- 14二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 11:17:46
とりあえずグエルを病院に連行しろ 話はそれからだ
- 15二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 11:20:22
クワゼロ止まったら議会連合出勤で終わりでは?
- 16二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:09:13
- 17二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:13:35
- 18二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:22:48
- 19二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:24:51
- 20二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 12:36:37
それは今隣にいるスレッタなのか?
- 21二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:14:39
プロスペラ「こうしちゃいられないわ、エリクトは生き返ったから勘弁してあげるとしてナディムを失った分の慰謝料取らなくちゃ。クワゼロの建設費からちょろまかしましょ」
- 22二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:19:06
エリクト「いえーい、ハロスクーターはやーい!」
スレッタ「ひょおおお?!は、速すぎるよエリクト!」
青色に光るエリクト
エリクト「いくぞぉ!スピードの向こう側へ!パーメットアクセル!」
スレッタ「ひぃぃぃ!」
ガコッ(段差
二人「ぐわっ!??」 - 23二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:21:54
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:27:24
絡みつく時間振り切って限界までぶっ飛ばしてギリギリの思い繋いだら行くのさマイウェイ
- 25二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:30:07
- 26二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 13:30:38
ラウダ「エリクトを出せぇっ!あの魔女め!○してやるぞぉ!」
物陰に隠れながら。
ミオリネ「あんた何やったのよ・・・」
エリクト「まだ寝たきりのペトラちゃんとパーメットの力で意識下の文字を中継してメールのやりとりを中継してあげたんだけど・・・」
ミオリネ「だけど?」
エリクト「ラウダ君の書いた甘々な文章を間違えてグエルの携帯に送っちゃった・・・」
ミオリネ「なにやってんのよ・・・」 - 27二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:03:50
- 28二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:05:19
- 29二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:06:45
ミオリネ
スレッタの花嫁であり、エリクトの保護者ポジ。
常識人故にエリクトに振り回されることが多い。
花嫁と義姉とトマトを大切にする心優しい少女。 - 30二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:07:38
普通にみたいなこれ
- 31二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:10:00
- 32二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:10:43
- 33二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:13:36
- 34二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:16:16
状況だけ見たらグエル君が悪阻を感じてるみたいで草
- 35二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:16:33
- 36二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:19:56
- 37二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:22:21
- 38二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:26:32
- 39二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:30:33
- 40二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:33:53
- 41二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:37:31
色々と情報が捻じ曲がって伝わってんの草
- 42二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 20:41:26
- 43二次元好きの匿名さん23/06/30(金) 22:39:35
電話が鳴る。ミオリネはその着信の主を見て少しだけ嫌そうな、安心したような表情を浮かべる。
「もしもし?」
『ミオリネ・・・』
いかにも痛みをこらえたような声で電話をかけてきた父デリングにミオリネは身構える。
なにか緊急事態なのかもしれないと。
「どうしたの?なにかあった?!」
『それは・・・こちらのセリフ・・・だぞ、ミオリネ』
「?」
『できちゃった婚とか・・・認めんぞ・・・』
「は?何の話よ?」
『スレッタ・マーキュリーと・・・せめて式は・・・ぐっ!・・・上げるんだぞ』
「それはそうだけど・・・」
『子供が生まれたと聞いてな・・・ふふ、私もおじいちゃんか・・・』
「あ、ちょ!クソ親父!それはちが!・・・切れた」
ミオリネは頭を抱えた。 - 44二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 00:02:30
エリクト「決闘委員会かぁ・・・僕も入りたいなぁ・・・」
スレッタ「どうして?」
エリクト「あのキメ台詞言いたい」
両手を広げてエリクトはどや顔で言う。
エリクト「両者、魂の代償をリーブラに」
スレッタ「おお、それっぽい」
エリクト「アーレヤ・ヤクタ・エスト、決闘を承認する!」
手をぽむ、と鳴らす。キャッキャッとスレッタとはしゃぎながら時間は過ぎていく。 - 45二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 00:51:52
- 46二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 00:52:10
二人だけ平和で微笑ましい
- 47二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 08:48:56
- 48二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 08:54:50
エリクト「びゃああああ!(大泣き」
ヌーノ「・・・」
オジェロ「・・・」
アリヤ「あの三人はどうして正座しているんだい?」
ティル「エリクトに賭け事を教えて荒稼ぎしたからさ」
アリヤ「へー、エリクトちゃん賭け事強いの?」
ティル「ハッキングして情報を抜き取るのが強さと仮定するなら」
アリヤ「あちゃー・・・」 - 49二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 09:10:19
あとは穏当にルブリス在庫一掃するだけやな
- 50二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 13:25:38
ニカ「~♪」
5号「ご機嫌だね」
ニカ「あ、はい。今日は大仕事ですから」
5号は嬉しそうに作業を進めるニカと
5号「あれ、ファラクトだよな・・・」
パーツ単位に分解されているファラクトを見て呆然としていた。
5号「ニカさん、楽しそうなとこ悪いんだけどさ・・・」
ニカ「?」
5号「僕のファラクトがバラバラなのはなんで?」
その問いかけにきょとんとした表情のニカ。
ニカ「え?チュチュがデミバーディングに乗り換える目処がついたから
ファラクトのパーツでエリクトちゃんが乗るデミトレのバージョンアップするって・・・」
5号「あのクソガキ!」 - 51二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 13:52:13
- 52二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:03:22
- 53二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:40:50
- 54二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 20:58:05
- 55二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 21:20:51
- 56二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:03:07
- 57二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:04:12
- 58二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:24:23
- 59二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:38:18
- 60二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:45:30
「地球寮(身内)」のおさがりってのが個人的なポイントと思われる。
- 61二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 00:04:40
- 62二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 07:03:44
ほし
- 63二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 10:10:08
スレッタ「なんかエランさんが何かのパーツ握りしめて頭抱えてましたけど・・・」
エリクト「人生はいろんなことがあるんだよスレッタ」
スレッタ「???」
ミオリネ「とりあえずガワだけでもでっち上げとくしかないんじゃない?」
五号「装甲材から取られたからもうでっちあげるパーツもないんだけど・・・」 - 64二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:01:06
- 65二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:06:51
- 66二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:14:28
エリクトが乗るんならコックピット専用のにしないといろいろ届かないな
- 67二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:19:15
- 68二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:20:20
それも含めてのガンドフォーマットか。
- 69二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:25:35
ニューゲン「…なんだがファラクトの見た目がのっぺりしてるように見えるのですが?」
ミオリネ「装甲材を見直して軽量化をしたからです!」
カル「木目が見えるのは気の所為かしら?」
オジェロ「か、かつて存在したダマスカス鋼を参考に加工すると紋様が浮かぶ新素材です!」
ネボラ「(コンコン)随分と軽い音がするのですが?」
ヌーノ「従来の10分の1の重量になり機動性・運動性が飛躍的に…」
ゴルネリ「フンッ!(バキィ!)」
一同「………」
4BBA「なにか弁明はありますか?」
「「「すいませんでした!」」」 - 70二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:31:05
- 71二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:35:32
なんかエリクトをあやしてるセセリア、いいな
- 72二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:38:16
- 73二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 11:56:27
- 74二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 15:23:19
エリクト「それでねー、ていけいしてるじぇたーくのMSとデミバーディングがけっとうしてー」
セセリア「面白いこと考えるねぇ、ココア飲んだら地球寮の人とお話しようねぇ」
エリクト「うん!」
ミオリネ「ごめん、シンセーもファラクトとデミバーディングの経費分担してくれる?」
プロスぺラ「なんで私が?」
ミオリネ「エリクトがファラクトバラす指示出して、デミバーディング買う手続き始めたから」
プロスぺラ「orz」 - 75二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:24:39
セセリア「双方、魂の代償をリーブラに。決闘者はミオリネ・レンブランと・・・」
エリクト「決闘、楽しみだねスレッタ」
スレッタ「前の決闘がうやむやになったんで決闘を受ける義務が残ってたの忘れてたからエリクトが手伝ってくれると助かるよ」
セセリア「決闘は二対二の集団戦。ミオリネ・レンブラン貴女は何を賭ける?」
ミオリネ「融資とデミトレーナー整備事業に参加する権利を」
セセリア「そちらは・・・」
スレッタ「そういえばデミクトはどうなったの?」
エリクト「シートの調整が大変だったけどなんとかなったよ、エアリアルほどじゃないけどガンドも使えるし」
スレッタ「そういえば・・・エアリアルの皆は?」
エリクト「声はまだ聞こえるから残ってくれてる、だから大丈夫だよ」
スレッタ「そうなんだ・・・」 - 76二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 23:12:22
ちなみに決闘は二機のガンダムのビットで瞬殺した。
- 77二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 00:30:20
ほし
- 78二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:20:18
ほしゆ
- 79二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 07:49:24
ほしし
- 80二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 07:52:48
逃げたらパメ、進んでもパメだ。あきらめろ
- 81二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 08:11:20
プロスペラ「議会連合が保有したキャリバーンを回収したわ。」
エリクト「これ、フィルターないからスレッタがきつくなるからボクがフィルターのかわりになってスレッタをまもる」
スレッタ「てことは、エアリアルとキャリバーンのコンビで決闘できるのね。」
エリクト「そうだよ。」
こうして、エアリアルとキャリバーンの凶悪コンビが誕生した。 - 82二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 08:19:07
普通にエリクトが直乗りでいいのではと思ったけどスレッタじゃないと扱いきれないか。ぶっちゃっけかなりバランス悪い機体だし。いっそ複座にするか?
- 83二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 13:04:24
機体出力にリミッター掛けるか、いっそデミクトのビットにすればいいのでは?
- 84二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 13:26:08
午前
ミオリネ「それで、今回の決算はーーー」
エリクト「あー」
午後
グエル「融資先と話し合いが明日のーーーーー」
エリクト「うー」
オジェロ「なんで二人に背負われてるんだ?」
ヌーノ「一人にするとなにするかわかんねーからだろ」
スレッタ「抱っこ紐がミオリネさんもグエルさんも良く似合ってますね」
オジェロ「スレッタは背負わないのか?」
ティル「スレッタはエリクトに勝てないからダメだよ」
アリヤ「手足ぱたぱたさせてて可愛いけどあれで勝手に投資とか手を出すしね」 - 85二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:12:33
ほしゅ!
- 86二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:43:35
エリクト「mp099、エリクト・マーキュリー、デミクト!出ます!」
スレッタ「LP041、スレッタ・マーキュリー、エアリアル!出ます!」
チュチュ「mp039、チュアチュリー・パンランチ、デミ・バーディング!出ます!」
三機が飛び出した。そこから二機が脚部のローラーを使って急加速を行い突出する。
エリクト「わはー!デミクトでボコす!」
チュチュ「おいこらエリクト!抜け駆けはナシだかんな!」
スレッタ「わわわ!皆おいてかないでよ!」
エリクト「デミクトのサーベルで!」
ローラーダッシュで滑るように接近し、対面の三機に肉薄する。
エリクト「足で一つ!腕で一つ・・・ていっ!」
すれ違いざまに足払いで一機を転倒させ、二機目をパンチから腕に仕込んだアンカーで相手MSの頭部を破壊する。
チュチュ「おいおいおい!デミ・バーディングの性能試験になんねーだろうが・・・よっ!」
転んだ一機の頭部をアンテナごと蹴り飛ばして破壊しつつ、ライフルを構える。
エリクト「はいはーい、それじゃラスト片付けちゃってよ!」
アンカーを射出してワイヤーを伸ばすとぐるぐると回転して最後の一機を拘束する。
そこを狙いを過たずチュチュのデミ・バーディングのライフルがアンテナを破壊した。 - 87二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:54:45
チュチュ「ほとんどお前がやったな、ってかサーベル使えし」
エリクト「えへへー」
ニカ「エリクトとチュチュ、あんまり蹴っ飛ばしたりすると駆動系がおかしくなるから止めて欲しいかな」
二人「ごめんなさい」
- 88二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 23:10:35
デミクト
ガンドフォーマット搭載
装甲材とファラクトの推進装置を増設。積載量が増えたのをいいことに腕にアンカーパンチと
ワイヤーの射出装置を搭載。ビームサーベルはボックスタイプで抜かなくても使用可能。
基本的に格闘戦仕様で出力は機動力に振っているためライフルは低出力。
ガワはデミトレーナーの面影を残してるが中身はOSごと取り換えられている。
ぶっちゃけデミトレーナーのガワを被ったファラクト。 - 89二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 08:13:20
プロスペラの苦労は別ベクトルへ
- 90二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 09:19:12
ほしし
- 91二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 13:12:37
ミオリネ「ねぇ、このデミ・バーディング五機の納品予定書なに?」
マルタン「全く身に覚えがないんだけど・・・」
二人は書類に目を通していく。すると
ミオリネ「支払い済みになってるわね・・・」
マルタン「とりあえず破産しなくてよさそうだね・・・」
とりあえずの危機はなく、ホッとした二人だが根本的な問題の解決にはなっていないので
首を傾げる。
ミオリネ「誰がデミ・バーディングを?」
マルタンが返答に困っていると小型のハロスクーターを乗り回しているエリクトが視界に。
マルタン「エリクトがなにかしたんじゃ・・・」
まさか、といいかけて前科だらけのエリクトにミオリネは
一抹の不安を感じるのだった。 - 92二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 13:20:37
- 93二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 13:25:04
- 94二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 15:49:33
エリクト、迫真のデミ推し
- 95二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 18:41:35
- 96二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 21:09:18
- 97二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 21:52:37
ミオリネがその仕様書に目を通していく最中。エリクトはスクーターを走らせながら考える。
デミ・バーディング五機はおじいちゃん、もといデリング前総裁のコネを使って先行量産型の発注を取り付けた。
デミトレーナーは旧型ながら拡張性に富んでおり、しかも値段はジェタークやペイル、グラスレーの高性能機に
比べれば格段に安いのだ。
セセリアが属するブリオン社がデミトレーナーの製造元であることも知ったエリクトはそれをコネにして
株式会社ガンダムを儲けさせる計画を立てた。
運がいいことに株ガンの面々はデミ・バーディングとファラクトの修繕、購入費用獲得の為にデミトレーナーの
修繕調整に走り回っている。要するにデミトレーナーは皆の手に馴染んでいるのだ。
ニカ・ヌーノ・オジェロの三人はこの計画に携わるのに最適な人物であり、その三人が先ほど述べたデミトレの
調整や修理に働きに出て実際に加工修繕するノウハウを貯めて帰ってきてくれれば拡張を行う技術的にもハードルはかなり下がるだろう。
「あとはじぇたーくだね」
エリクトはふんす、と鼻を鳴らしてグエルの元へ向かう。
- 98二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:27:45
- 99二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:12:51
ほしし
- 100二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:15:14
続きが見たいので保守
- 101二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:28:01
ありがたい保守です
- 102二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:12:56
- 103二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 21:18:51
「水星のちび!性懲りもなく来たのか!」
意気揚々と歩くエリクトを出迎えたのは彼女があまり好まない相手、ラウダ・ニールだった。
「うー、来ちゃったニャ!」
「喧嘩売ってるのか・・・」
額に浮かんだ血管を見るに相当な怒り様であるが、以前ラウダの恋人であるペトラがこん睡状態に陥った際
エリクトが医療機器に使用されているパーメットを利用して彼女の意識を文字化して交信するという離れ業を
行い彼の深い感謝を得た・・・のだが。
「なんで!ぺとらとメールさせてあげてるのに怒ってるのさ!」
「感謝してたさ、お前が何故か兄さんにペトラとのメールのやり取りを公開さえしてなければな・・・!」
ラウダが文面の端々にグエルと会社の経緯を挟んだためにエリクトの意識がグエルに向かってしまい
流れでラブラブな文章をグエルに送信するという痛恨のミスを犯したのだ。
「あれから大変だったんだ・・・兄さんが俺の顔を見るたびに笑みを堪えて・・・!」
「まあ、あれはぼくもわら・・・」
「お前が悪いんだろ・・・」
「いひゃいいひゃいよ・・・!」
悪びれない態度のエリクトの頬をラウダの両手がつねりあげる。
「小声で『わかったニャ』とか言われるたびにこっちは恥ずかしくてたまらなかったぞ・・・!」
「ふぇひょらのりふえうほらもんひょうがにゃいれひょー!」
- 104二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:30:57
ほっしゅ
- 105二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 09:23:21
ラウダの攻撃はグエルがやってくるまで続いた。
「びえぇぇ!」
「ラウダ、さすがに大人げないぞ」
「ぐ・・・すまない兄さん」
頬が真っ赤になったエリクトは泣き出してしまい、グエルに抱っこされてから落ち着くまでそれなりの時間がかかった。
「CEO、こちらの調整は済みましたのでその子とどうぞごゆっくり」
なにか微笑ましい雰囲気をだされてグエルはちょっと複雑だった。
エリクトを放置するとパーメットのリンク機能からくる大人の知識と子供の自由な精神でなにをしでかすか
わからないのでミオリネからも口を酸っぱくして注意を受けているだけなのだが。
「うー、ひりひりする・・・」
「それで、どうしたんだ?」
「そうだった、これみてほしいんだった」
グエルはエリクトが端末を操作すると同時に自分の持っている端末にデータが送られてくるのを確認して
中身を確認する。
「デミ・チャレンジャー計画・・・?デミトレーナーの近代化改修パックを株式会社ガンダム、ジェターク社、それに統合したペイル社のMS開発部門で行うのか」
「そう、セセリアおねえちゃんにもOKもらったからブリオンにも協力してもらえるかも」
グエルは改めてエリクトの行動力に驚かされる。すでにブリオン社の関係者であるセセリアに計画を持ちかけており
後はおそらくジェタークの技術力と株式会社ガンダムの名前を借りれば事業計画はすぐにでもスタートできるだろう。
「なるほどな、それで・・・誰かに交渉を頼むのか?」
「ぼくがする!」
- 106二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 09:23:38
- 107二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 20:39:52
保守
- 108二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:07:40
「過酷な環境に適応するための近代化、それを旧型機にも適応できる形でパーツを売り出せば・・・」
「ブリオンはきそんのMSせいさんラインをいじらなくてもいいし、ジェタークと株式会社ガンダムとがそれのおてつだい
するかたちになるね」
「ブリオンとの共同ともなればその経済効果はどれくらいになるか・・・」
「それを地球でつくって、そこでみんなでやとえばみんなにもお金がくばれるんでしょ?」
「・・・」
地球での出来事がグエルの頭によぎった。エリクトが考えたことはとても理に適っている。
ベネリットの大規模な計画を地球ですることで戦争シェア以外でも地球と宇宙の富の流れを作る事ができる。
近代化改修でなら旧型しかもっていない地域でもその商品を元にスペーシアンとの軍事的な均衡を得ることが
できるかもしれない。
「均衡による調和・・・それを株式会社ガンダムで作る・・・」
「のってあんしん!うごいてあんぜん!」
「大したヤツだよ・・・」
にへーと笑うエリクトにグエルは思わず笑みをこぼした。
- 109二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:44:36
「いいだろう、ジェタークは全面的にその事業をバックアップすると約束する」
「ほんとに?!やった!」
「そのかわりミオリネとちゃんと話を詰めるんだぞ」
「だいじょうぶ!それは・・・」
見計らったようにグエルの端末に着信が。画面にはミオリネの名前が。
「ね?」
「ミオリネにも伝えてあったのか・・・?」
にかーっと笑うエリクト。
「もしもし、グエルだ」
『そっちにエリクトはいるかしら?相談したいことがあるんだけど・・・』
「新規事業の話なら本人から聞いたぞ、株式会社ガンダムの社長としてはどうなんだ?」
『それに関しては資料だけでも十分、こっちとしてはジェタークと、ペイルのMS開発部門を買収した今こそって感じ』
「地球に生産拠点を作ってブリオンの格安MSを準一線級にでっち上げる事の可能な近代化改修パックの開発販売、そしてそれに平行して民間向けの改修パックも売り出せば・・・」
『利益はでかいわね・・・悪いけど近い内にミーティングできる?こっちには話通しとくわ』
ミオリネはそういうとそそくさと通話を終了した。エリクトのことはいいのかよと一瞬思ったが
株式会社ガンダムが多忙を極めていることは知っているのですぐにでも行動しないとと思ったからだろう。
- 110二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 08:34:18
ほしゆ
- 111二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 10:06:52
ほしy
- 112二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 18:54:23
通話を終えて視線を向けるとエリクトはうつらうつらと船を漕ぎだしていた。
「こういうとこはまだ子供だな」
抱きあげてやるとグエルは空いた手で端末を操作し、今度はスレッタへ電話を掛けた。
「もしもし」
『あ、もしもし・・・グエルさんですか』
「ああ、悪いがエリクトを迎えに来てやってくれないか。もう寝てしまいそうだ」
エリクトの普段の態度を見ているとスレッタの方が幼く見える不思議な感覚にグエルは笑いをこらえながら
エリクトを迎えにくるように頼んだ。
「迎えにきました!」
「おう、おつかれさん」
スレッタが到着するとエリクトはもうグエルの腕の中ですやすやと眠っていた。
「な、なんだかお父さんみたいですね」
「お前な・・・」
複雑なグエルとは裏腹にスレッタはエリクトの頬をつつきながら笑顔で言う。
「とにかく連れて帰れ、遅くなると皆心配するだろ」
「あ、は、はい!」
「まったく」
不器用ながら優しいグエル。エリクトを抱きながらスレッタは笑みを浮かべ、グエルにゆっくりと頭を下げた。
- 113二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:36:29
ほしし
- 114二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:50:17
- 115二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:52:49
これでファラクト代は賄えるなよし!
- 116二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:09:00
- 117二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:03:36
ほしし
- 118二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:27:17
プロスペラ「きゃああ!我が子二人可愛い!並んでご飯食べてる!幸せっ!」
ビターン!
モブシンセー社員「また倒れたぞ」
モブ2「ウチの社長子供好きすぎだろ」 - 119二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 09:21:55
ほし
- 120二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 20:18:24
保守
- 121二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:03:32
- 122二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:15:40
- 123二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 07:09:19
ほしゆ
- 124二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 07:58:29
ほしほし
- 125二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 18:30:42
ほしゆ
- 126二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 19:02:49
ほしゅ
- 127二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:40:42
>>114翌日
「なるほどねえ、いいよ。私からプレゼンセッティングするから万事任せといてよ」
事業案を聞いてセセリアも二つ返事で協力を了承してくれた。
こうして計画段階とはいえジェターク社、株式会社ガンダム、ペイルMS開発部門、シンセー社、ブリオン社という
ベネリットの大手が参画する大型の事業となる。
「やったね、エリクト!」
「うん!」
ブリオン社の関係者であるセセリアから好感触だったことでスレッタとエリクトは喜色満面だった。
株式会社ガンダムの関係者はパイロットを除いて皆慌ただしく働いていたが、それでもプレゼンを取り付けた
エリクトの功績を喜んで迎えてくれた。
「プレゼンは明後日でしょ?資料は問題ないけど・・・」
「ミオリネさん?」
「いや、誰かプレゼンに参加できるの?」
全員の動きが止まった。
「え、オジェロは?」
「俺は学園のデミトレーナー整備。ヌーノは?」
「同じくOSの調整・・・ニカもだったよな」
「うん・・・」
「ティルは?」
「ニカの手伝いかな・・・」
「マルタン・・・は無理だよね」
「私の補佐やってるので手一杯よ、正直これ以上は酷使できないわ」
ミオリネがちらりとみやると書類に囲まれているマルタンが半泣きでキーボードをたたいている。
- 128二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 23:52:38
- 129二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 08:18:46
ほしゆ
- 130二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 13:15:24
様がちょくちょく抜け出して株式会社ガンダムでアドバイザーやってそう
- 131二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 23:31:36
ほしゅ
- 132二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 00:51:51
- 133二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 10:56:11
- 134二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 18:46:35
そしてその予感は的中することになった。
「あの、今日のプレゼンですが・・・」
「ああ、株式会社ガンダムの・・・それで、担当の方は?」
「彼女がそうです」
セセリアがエリクトを会議室のモニター前に促すと社員たちの表情が険しいものになる。
「こんな子供に話をさせる気なのか?」
「彼女が今回の企画の発案者なんです」
「バカバカしい、大きなプロジェクトだと聞いてきたのにこれでは話にならんよ」
「ですが!」
食い下がってはみたものの社員のほとんどはエリクトの姿を見るなり席を立ってしまった。
「あの、プレゼンしてもいいですか?」
「ふん」
それでもめげずに端末をモニターに繋ごうとするエリクトからプロジェクターを取り上げて高いところに置く
社員まで出てきてしまい、意気込みとは裏腹に結果は散々だった。
「う、うぁ・・・わぁーん!」
ついに端末を抱えて泣き出したエリクトを一顧だにすることなく会議室はセセリアとエリクトだけになってしまった。
- 135二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 19:01:50
「ごめんね、ほんとうに・・・」
「ひっく、ひっく・・・」
嗚咽を洩らしながらセセリアに抱き上げられてエリクトは帰路につくことになった。
セセリアは罪悪感と無力感でいっぱいだったが、それに追い打ちをかけるように先ほどの社員から
嫌味たっぷりに責任を問うメールが届いていた。
「ホント、マジで大人げない・・・」
根回しは頑張ったつもりだったが食いついた社員がどれもこれも酷い奴らばかりだったのは計算外だった。
子供の言うこととはいえ全員が話も聞かずに席を立つとは。
「むぅ・・・」
「エリクトちゃん、本当にごめんね」
嗚咽が止まったころ合いを見計らってセセリアは再びエリクトに謝罪する。それに目をぐしぐしとこすりながら
エリクトは首をぶんぶんと横に振った。
「お姉ちゃんは何も悪くないよ、でも・・・怒ったかも」
泣き顔を一変させてこんどは頬を膨らませる。負けん気でも元気を出してくれたことに安堵しつつ
セセリアは道中で買い求めた甘いコーヒーを手渡した。
「それで?どうする?」
「仕返しする!」
元気いっぱいの返事にセセリアもいつもの笑顔が戻ってきた。
- 136二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 19:20:45
おっと、エリクトちゃん泣かすとか許せませんねぇ•••それはそうと幼子とセセリアの組み合わせ、やっぱりなんか良いな。いや、エリクトの方が年上なんだけどさ
- 137二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 23:29:12
懺悔室の一件からもう染みついた感じ、子供とセセリアの組み合わせはいいぞ
- 138二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:05:41
保守
- 139二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:57:12
ほしほし
- 140二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:07:06
ほしゆ
- 141二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:30:26
「まずはおかあさんに頼んでデミチャレンジャー計画をもう一回売り込んでもらうの」
それでね、と続く悪巧みに二人は笑みを浮かべる。
「こんにちわ、シンセー開発公社のプロスペラ・マーキュリーです。商談を持って参りました。」
「ようこそ、アポイントメントはありますでしょうか?」
「セセリア・ドート氏が繋いでくれているはずですが」
受付は確認をとり、先日の重役に連絡をいれた。
「シンセー開発公社のプロスペラ様がお越しです」
『シンセー?そんな小さな会社は知らんぞ』
「ですがセセリア様がアポイントメントを繋いでくれていると・・・」
『またあの小娘か、忙しいと断れ!』
受付が顔をしかめるような勢いで電話は切れた。
- 142二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:49:56
「・・・」
気まずい沈黙が流れ、受付はやってられない気持ちになった。
「・・・どうやら、アポは取れなかったようですね」
諦めたような言葉に受付はいたたまれない気持ちで頷いた。これではもう誤魔化すのも無理だ。
「それではまた後日・・・っ!」
そう言いかけたところで目のまえの女性は急に膝をついた。
「大丈夫ですか!?」
「ごめんなさい、どうにも体の動きが悪くて・・・」
「プロスぺラ様、どうぞ」
「ありがとう、ゴドイ」
受付が隣の男性と共に肩を貸すと男性が折り畳み式の杖を出してプロスぺラに手渡した。
男性の名前はゴドイというらしい。
「とりあえず出直すかどうかは他の会社の人とも話して決めますわ・・・ブリオン社と商談と聞いて無理をしてきたのだけどこのありさまではね」
「車の手配をさせていただきますが・・・」
思わずそう尋ねたがプロスぺラはやんわりと断り、杖を突いて帰っていった。
- 143二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 23:57:45
保守
- 144二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 08:53:54
ほし
- 145二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 18:27:54
ほし
- 146二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 21:46:04
>>142ブリオンではセセリアの立場はそれほど悪くなってはいなかった。
重役たちがそれほど事態を重要視していなかったことと、所詮は子供のやることと軽んじたことが原因であった。
嫌味たっぷりのメールもセセリアはそれほど気にしていなかったし、それが彼らの嫌がらせの常套手段
だと理解もしていた。それ以上にブリオンに大きな情報が飛び込んだことも大きかった。
「多機種対応の新型改修パック?ジェタークの新商品の情報か?」
「MS関連のマスコミはジェタークの社運をかけた新商品で持ちきりですよ」
旧型の機体に装備することで性能を引き上げるだけでなくパックの種類によっては寒暖両方の極地に対応した
機体の保護システムを搭載することが可能だという。そこにジェタークの意思拡張型AIとパイロット保護の
技術を盛り込むことでパイロットのバイタルが危険水準に達した際に自動で基地に帰投するようにした
レスキューシステムなど、目玉商品としての宣伝は十分だった。
「ジェタークCEO、今回のプロジェクトはどういった経緯で?」
「今回はかねてより親交のあったミオリネ・レンブラン氏との共同の発案でしてね」
モニターではグエル・ジェタークが記者相手に会見を開いている。会見会場はジェターク社贔屓のマスコミが多いが
聞き耳を立てている者はそれ以上に多い。
「今回はジェターク、株式会社ガンダム、シンセー開発公社、株式会社ガンダム傘下のペイルテクノロジーズMS開発部門が中枢となって活動しております」
そしてここだけの話ですが。とグエルはオフレコをにおわせながら告げた。
「ブリオンとグラスレーにも打診を行っているところです」
「ふざけるな!ブリオンにはそんな話一度も来ていないぞ!」
シンセーと株式会社ガンダムはどちらも小規模とはいえベネリットグループ総裁デリング・レンブランとの関係が
強く、グエルCEOがミオリネ・レンブラン社長とペイルテクノロジーズの御曹司シャディク・ゼネリの二名と親交があるのは周知の事実だった。
- 147二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 22:42:57
「ブリオンをのけ者にしたとしてもグラスレーまで参加するとなると・・・」
ブリオン社がいかに大企業だったとしても目のまえの大きな案件を無視はできない。
ジェタークが今回行うのは旧式機のバージョンアップ。それはMSを所持する全ての企業や団体が顧客となりうるのである。値段や対応機種がどれほどになるかはわからないが価格によっては新規開発のMSにケチがついてしまう可能性もある。
「どうするんだ、ジェタークにコンタクトを取るべきじゃないのか?」
「打診しているということはこちらとも交渉をしたいという意思の現れでは・・・?」
重役たちが喧々囂々と騒いでいる中、セセリアはその様子を確認して笑みを浮かべた。
『餌に食いついた』
短いメールを送信してセセリアはそそくさとその場を後にする。
- 148二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 10:05:53
ほしゅ
- 149二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 19:49:54
ほし
- 150二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 23:19:45
「兄さん、ブリオン社との商談はどうするんだい?」
ジェターク社ではグエルの弟、ラウダ・ニールが会見を済ませた兄をねぎらいつつ尋ねる。
「ミオリネの担当のグラスレーとの交渉次第でこちらから譲歩する必要もあるが・・・」
当分は未定だ、とグエルは椅子に体を預けて言った。
「いつになく強気だね、兄さん」
「ああ、既にレンブラン前総裁もこの商談に太鼓判を押してくれているんだ。マスコミに燃料を投下する手札はまだまだこちらにある。今は強気に構えているべきだろう」
技術的な問題では既にジェタークと株式会社ガンダムのメンバーとペイルテクノロジーズのMS開発部門にシンセーの部門が参加して共同開発が開始されている。複数の社の人間がそれぞれの得意分野で作業しているので擦り合わせの段階にまではまだ行けていないにしろやりたいことリストと試作品がモリモリと仕上がっている。
「あのデリングが?兄さん、いくらなんでもそれは上手く行き過ぎてるんじゃないか?」
「そうだな・・・だがこの企画は面白いものだし、ブリオンの内部事情をリークしてくれる人間もいるからな」
ラウダはそこまで計画が進んでいることに驚いた。
- 151二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 23:22:25
- 152二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 23:38:57
- 153二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 08:40:54
ほしほし
- 154二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 20:20:28
ほし
- 155二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 23:02:06
「古い言葉だが相手を知って己を知れば百回戦っても危うくなることはないというらしいぞ。ラウダ、社内の事はしばらく任せる。俺はその情報源と技術者との打ち合わせがある」
「わかった、試作品はこちらでまとめとくよ」
ラウダに会社のことを任せてグエルは単身とあるカフェにやってきた。変装代わりのラフな格好とサングラスで
コーヒーを傾けているとスーツ姿のセセリアが断りもなく対面の席に座った。
「なかなか様になってますねぇ、CEO」
「そっちもな、それで?状況はどうだ」
「とりあえずなんか頼んでいいです?喉乾いちゃった」
メニューを手渡すととりあえずで一番高いものを頼むセセリア。グエルの視線もなんのその。
「うーん、これはエリクトちゃんにおすすめできるかも」
パフェとアイスコーヒーを突きながらセセリアはストレスを解消するように笑みを浮かべる。
「とりあえず現状でブリオンも興味津々ですねぇ、特にエリクトちゃんを泣かせた奴らは得点稼ぎに躍起な感じですよ」
「まさか自分たちが二度蹴った事案だとはしらんだろう。どうしてやったもんかな?」
そういうとセセリアは笑みを深めて答えた。
「食事会ってどうです?」
ところ変わってミオリネはグラスレーの寮を訪ねていた。
- 156二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 08:30:40
ほしゅ
- 157二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:19:57
ほしし
- 158二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:21:34
ミオリネの心中は穏やかではなかった。
プラント・クエタでの事件の首謀者を突き止めたエリクトの情報源。エアリアル経由で記録されていたテロ行為の
実情を鑑みると当然ではある。
「頭爆発しそう・・・」
化粧室で頭を洗面台に突っ込んで物理的に冷やしながらミオリネはシャディクがこれ以上なにかをしでかさないように
それでいて自分たちの為に交渉する必要がある。
地球の人たちが笑って暮らせるように、自分たちもそのついでに笑っていられればそれでいい。
そのはずなのにあの馬鹿はどうしてこんなはやまった真似をしたのか。
「クソ親父たちがやろうとしたことが全て積み重なってるのが腹立つ!責任取りなさいよ!」
洗面台を叩いてミオリネは吠える。スレッタと地球寮の皆と楽しく暮らせれば御の字だったのに。
エリクトが現れてからプロスぺラが驚くほど穏やかになった。
あの時、取引を持ちかけられた時の不気味さも冷たさもなにもなくなって・・・
本当に・・・。
「ただのお母さん・・・って感じでいられるようになったのに」
母が居ない自分にとってあれほど穏やかな彼女の素顔を見たのはある意味衝撃的だった。
ヘッドギアに隠れた瞳では伺い知れない彼女の苦悩と葛藤がエリクトを抱きしめた時に爆発して、
大の大人が肩を震わせて、声もでない状態で泣く様をみるなんて思いもしなかった。
「人間って、嬉しくても泣けるのよね・・・」
現実であってほしいなんて、夢なら覚めないでなんて、あの女から聞くなんて・・・。
- 159二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 07:12:24
ほしし
- 160二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 18:30:51
ほしゆ
- 161二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 21:26:04
- 162二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:00:06
ほしゅ
- 163二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 09:07:26
ほしし
- 164二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 18:51:44
>>161シャディクを見つけるのは容易だった。というのもパーメットに感覚で繋がれる人物がいるのだからそれを経由すれば痕跡をたどるなど容易だからだ。
「シャディク、ここにいたのね」
探したていでグラスレーの敷地内にいる少年に声をかけた。一瞬驚いた様子の彼はすぐに人好きのする笑みを浮かべて
ミオリネの来訪を出迎えた。
「やあ、ミオリネ。総裁選の最中に会いに来るなんて余裕だね」
「ええ、お互いに得をする話を持ってきたから」
端末をひらひらさせて答えるとシャディクは少し不思議そうな顔をしていった。
「それで、お得な話ってなにかな?」
「そうね・・・良い話とホッとする話、二つあるけどどっちから聞きたい?」
「二つか、それならいい方から」
「そう、それじゃあ一つ目は儲け話よ。戦争シェアリングを経済でぶっ潰す話」
シャディクはそれを聞いて興味深そうに腕を組んだ。
「御三家が肩を組んで動ける前提条件があるけどね」
「なるほど、それで最後のピースを得るためにここに?」
ご名答、とミオリネは笑う。
「地球に経済的な基盤をつくり、それを元に軍備を均一化することで地球と宇宙の両方に軍事的なバランスを作る。
そうした後でベネリットグループの資産を売却して地球と宇宙の企業の枠組みをぶっ壊せば・・・」
「格差はなくなり、貧富の差は均一化される・・・」
「そう、今回の儲け話はその下地をつくるためなの」
アンタが乗るかどうかよ、とミオリネは腕を組んでいった。
- 165二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:51:08
「なるほど、興味深い話だ・・・俺が参加すれば計画も盤石と」
「そう・・・『プリンス』の力が借りられればね」
その一言にシャディクから人好きのする笑みが消える。
「どういうことだ?それが君の言うホッとする話に関わってるのか?」
「表情に出すのが早いわ、私もそうだけど・・・それじゃあダメじゃない?」
ミオリネは笑みを深め、自販機からカップのコーヒーを注文した。
機械がコーヒーをドリップする音が響き、沈黙に音を響かせる。
「どこから仕入れたのかわからないが・・・」
「証拠もなしに言うわけないでしょ?それで、どうする?」
シャディクは目のまえの幼馴染の笑みに考えを巡らせる。
どうやって自分の情報を掴んだのか?
この口ぶりだとプラントクエタやニカ・ナナウラのことも知られているのか?
「・・・ホッとする内容を聞こうか」
「簡単な話よ、黙ってる代わりにウチに援助して頂戴」
「・・・それはつまるところ脅しじゃないか?」
「まあ、そう取ってもらっても構わないけど」
コーヒーを一口すすってミオリネは答える。
「そうか、君も君のお父さんのようなことをするんだな?」
その言葉に今度はミオリネの顔から笑みが消える。
- 166二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 07:05:44
ほしゆ
- 167二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 18:46:41
ほしゅ
- 168二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 22:24:20
「・・・仕方ないでしょ。どっかの誰かさんが私のオヤジを意識不明にしちゃったんだし」
刺すような視線にシャディクは思わず視線をずらした。
「おかげで私は死にかけたし、スレッタが・・・」
言い淀んだところでミオリネの手が震えていたことにシャディクは気づいた。
カップを置きミオリネは鼻をすすってシャディクに真正面から向かい合った。
「アンタ、ホントにこんなやり方しかなかったの・・・?」
「・・・」
「ねえ、答えてよ」
ミオリネがまっすぐこちらを見つめている。それなのにこちらはそれにこたえることができなかった。
シャディクはそれに言いようのない罪悪感を感じていた。
「・・・それが最善だと、そう思っていた」
「なら、選択肢は二つある」
後悔しているなら、とミオリネは続ける。シャディクにも考えがあってやったことではあるが
それでもミオリネを巻き込んだことに後悔が無いわけではない。
- 169二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:18:00
ほし
- 170二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 16:41:08
どうする?
保守する! - 171二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 22:00:14
振り切ったはずの後悔が目の前のミオリネの、今にも泣きだしそうな表情でぶり返した。
「俺に、どうしろっていうんだい・・・ミオリネ」
「決まってんでしょ、地球の為に働きたいなら私達に協力して」
「今までやってきたことは帳消しにはできないだろ、それを・・・」
言いかけたところでミオリネのビンタがシャディクの頬を捉えた。
「ごちゃごちゃうるさい!アンタがしでかしたことは消えない!そんなこと私が一番わかってるわよ!アンタのせいでスレッタは人を殺した!クソ親父も私もオマケに死にかけたわよ!犠牲者だってほかにもいるでしょ?」
腰の入った強烈なビンタにたたらをふんだシャディクの胸倉を掴んでミオリネは叫んだ。
「なら逃げんな!私達がついていてあげるから!真っ当に地球を救いなさいよ!」
「ミオリネ・・・」
「失いたくないのよ・・・みんなも、あんたも!」
- 172二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 08:14:46
ほしゅ
- 173二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 19:39:02
ほしゆ
- 174二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 23:15:16
シャディクは少し瞑目して、ミオリネを見つめた。ここまで言わせて、まだ自分は迷うのか。
ミオリネはこちらに手を差し伸べてくれている。あそこまでした自分に。
「ミオリネは俺がそんな大それたことができると思うのかい?」
「テロやるより大それたことなんてある?それに、私達が組んで出来ないことってなに?」
ミオリネは真っ直ぐに、それでいてさも当然かのように言ってのけた。
「私達全員でやれば出来ないことなんかないわ。それでも疑問が尽きないなら・・・」
「尽きないなら?」
シャディクの問いかけにミオリネは胸を張って答えた。
「私を信じなさい、シャディク・ゼネリ!」
「ミオリネがグラスレーとの提携を取り付けた、俺たちも動くぞ」
ジェターク社でミオリネの連絡を受けたグエルは再び記者会見のセッティングを開始した。
- 175二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 10:28:02
ほし
- 176二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 21:50:27
ほしし
- 177二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 21:57:25
おい誰かSSを・・・
- 178二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 22:25:57
「ジェタークが記者会見を開くぞ!」
「きっと前回の進展があったんだ!」
記者たちはジェターク社が告知した記者会見に殺到した。いつもの親ジェターク以外の記者にも門扉が開かれる
ということで皆がこぞってカメラとメモ帳を手に集まったのだ。
「さて、今回は以前にも増して盛況だな」
「緊張してるんじゃないですかぁ?」
「してないと言えばウソになる」
スーツを整えるグエルの控室にはセセリアが笑みを浮かべながら立っていた。彼女は会見には参加しないが
その後の『お楽しみ』の為に控えていた。
「しかしどんな魔法をつかったんですかね?グラスレーの御曹司まで誑かすなんて」
「ミオリネとシャディクは過去にも事業を起こそうとしたこともあるらしいからな・・・」
「まあこれで地球と宇宙でのブレーンが揃って安泰ってとこですねぇ」
「会見ではそれをネタに、できるなら商品のチラ見せをするのが作戦だ」
秘策もあるしな、とグエルは人形を手に不敵な笑みを浮かべる。
- 179二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 23:40:46
記者会見の会場にグエルが姿を現すと周囲の記者たちが前のめりになり、彼の一挙手一投足を食い入るように
見つめていた。
「さて、まずは皆さんに素晴らしいニュースをお知らせしたいとおもいます」
「CEO、それは?」
「今回の事業に大口の支援を約束してくれた企業が増えたことです」
記者たちはそれに大げさに驚き、暗に彼に続きを促した。
「既に多数の企業がこの事業に融資を約束してくれていることは皆さんご存じかとはおもいますが・・・
今回、優秀なわが社の友人がグラスレーとの協力を取り付けてくれました」
「ということは御三家が事業の中核を担うと?」
「ペイル社は現状一部ですがグラスレーがペイル社と組んでいることは耳聡い方には知れていることでしょうから・・・そうなりますね」
今度は世辞を抜いたどよめきが響いた。
「それではますます商品に期待が高まりますね」
「そうですね」
グエルは記者の一言に身構える。
- 180二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 00:12:31
基本夜になりますけど保守してくれてたら投稿は続けますよー
- 181二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 08:33:23
ほし
- 182二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 11:30:50
ほすほす
- 183二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:44:23
キープイット
- 184二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:41:12
商品の説明についての問題、それは記者の中にいる質の悪い奴の存在だ。
機械工学をかじっているのかはわからないが技術に関する質問を重ね、その反応に困る姿を記事にするという
困った連中だ。
「デミ・チャレンジャー計画は・・・」
何回も練習した商品のプレゼンを済ませ、グエルはこっそりと人形に仕込まれたスイッチを押した。
「それでは商品についての質問を受け付けたいと思います」
「はい、では私が」
グエルが質問を促すとさっそく一人の記者が。腕章を見ると『イーストマッド新聞』の文字。
悪名高い新聞社だ。
「今回の商品においてのパーメットリンクなどの問題に関してはどのように解決されたのでしょうか?」
「OSの調整などで対応が可能です、細かい話は企業機密になりますね」
「それではあらゆる商品で対応が可能と?」
「現時点ではジェターク、グラスレー、ペイル社が基本になりますね」
スラスラと答えるのが面白くないのかどんどんと質問が細かくなっていく。
「機体各所の駆動域に粉塵抑制システムが取り付けられているのは・・・」
「シーリングは他の機体にも施されていますし、特殊な電磁波などで帯電しなければ問題ありませんね」
グエルはエランとの闘いを思い出しながら答える。周囲をこっそりと伺うと記者たちがイライラし始めているのが見える。
- 185二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:53:57
「パーメットの流入による健康問題は・・・」
とうとう使っても居ないガンドフォーマットの話を切り出した記者に辟易したグエルは人形にゴーサインを出した。
『よい質問ですね!』
記者がどよめく最中、不意に人形の目が輝いたかと思うとモニターに表とアバターが浮かび上がった。
エアリアルを模したキャラクターがモニターの中で手を振る。
『こんにちわ、私はジェターク社と株式会社ガンダムの共同開発によって生まれたAIです。今はプロトタイプですが!』
私がお答えします!と元気よく答えたアバターはつらつらとパーメットリンクからガンドフォーマットの歴史についてを延々と語り始めた。しかも時折記者に質問を投げかけることも挟みながらだ。
「・・・、もうこんな時間か。メモを取る時間が必要ですね、10分ほど休憩しましょうか」
グエルが時計を見るとかれこれ20分近く無駄になっていた。会見の時間はもう30分と残っていない。
グエルがそそくさと席を立ち、ジェターク社の社員たちが記者たちに再開の時間を告げながら飲み物などを配る。
『おい!お前なんてことしてくれたんだ!』
『これじゃあ満足に質問できないだろ!順番を守れよ!』
『切り抜きがつくりたきゃカメラだけ回してろよ!』
壁越しに記者たちが激怒しているのが聞こえた。かつて父や他の社員を困らせてきた彼らに一矢報いることができたようでグエルは思わず笑いだしそうだった。
- 186二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 05:23:24
保守しなければ(使命感)
- 187二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 07:57:24
ほしゆ
- 188二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 17:30:56
- 189二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:04:38
結果として技術的な問題はアバターが、商業的な話はグエルと交互にこたえる形で記者会見は終わった。
隙のない会見で記者たちは商品に対する興味をさらに深めただろう。
「さて、後の予定はなんだったかな?」
「皆さんお待ちかねのお食事会ですよぉ、CEO」
セセリアとグエルは上機嫌で会場を後にした。手に抱えた人形も心なしか嬉しそうだった。
「どうするんだ、グラスレーが名乗り出たぞ・・・我々は完全に出遅れた」
「それに、ジェタークからの打診も会見とは裏腹になにもない・・・」
ブリオン社では既にこの大注目の商業に乗り遅れた焦燥が広がっていた。アポを取ろうとしても副社長を務める
ラウダ・ニールからの反応も鈍い。CEOの取次を願っても今は新規事業で忙しいの一点張りだ。
「関連会社はどうだ?株式会社ガンダムは?」
「それが社員がフル回転で出張っているとかでほとんど留守電です、ミオリネ・レンブラン社長も総裁選の事もあるからと・・・」
「ではこのシンセー社は?」
「こちらも社長のプロスぺラ氏が体調不良ということで・・・」
関係者のトップは軒並み不在ということで取り付く島もない。動向がわかっているのは会見を終えて帰宅するであろう
グエル・ジェタークだけだ。
「ジェタークCEOは?」
「それが過密スケジュールを見越しての休暇を前もって取ると・・・」
「会見終わりでどこに行くかわかってるんじゃないのか?連絡は取れないのか?」
ブリオン社の面々が端末を叩くと・・・
- 190二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:47:59
「料理屋に向かう?」
「食事を取るようだ、この際無礼は承知だが彼に直接接触するしかないだろう」
端末のSNSでグエルが料理屋に向かうことが分かった。私用だろうがこの際関係ない。これ以上は会社の
利益にもかかわってくる。重役たちはそれぞれの車でグエルの動向を追いかける。
「遅れてしまい申し訳ありません。デリング前総裁」
「かまわんさ、こちらも少し遅れただけだ」
グエルがセセリアを連れて訪れたのはアスティカシアに備え付けられた小さな会場だった。
料理人を多数招いての食事会には今回の商業に関わる人物はもちろん、ミオリネやスレッタを中心とする
家族間の交流を図ったものであった。
「おつかれ、グエル」
「おつかれさまですグエルさん」
未だにスーツ姿だったグエルを出迎えたのは着飾ったミオリネとスレッタだった。
「そっちこそよくやったな、ミオリネ・・・その、スレッタも、その、一段と気合が入ってるな」
「はい!ミオリネさんのお父さんと初めてのお食事会ですから!」
化粧をしているのか普段よりもぱっちりとした目に唇も艶っぽい。元気さが勝つものの美人さを感じさせ、グエルを
どぎまぎさせるのに十分な威力だった。
- 191二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:07:03
ほし
- 192二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:14:50
- 193二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:33:59
- 194二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:46:15
次スレ建てますので保守をお願いします
- 195二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:48:38
- 196二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 08:54:39
一部キャラはストーリーを変えて生存しています。誰が生きてるかはお楽しみ。
- 197二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 19:04:31
スレ立て乙です!