「アタシの友だちのトレーナーの話なんだけど」

11ー21/12/08(水) 21:16:29

「ん？シチーの友だちについてるトレーナーってこと？」
（この話の始め方は……）

「なんか関係遠くねー？別にいいけどー」
（120%シチーのトレーナーの話じゃーん）

「なになに！？恋バナ！？」

「違っ…！……あ、いや友だちの話だからそれでいいのかな…」

「あーね。シチーとトレーナーの惚気ねー。お幸せになー」

「はぁ！？まだ何も言っ……てか、あいつは関係ないっしょ！？」

「あはは…シチーどうどう……」

「んでんで本題は！？ウチもたまには恋バナ混ざりたい！！」

「えっとその…友だちのトレーナーの事なんだけど…その人は不用心というか…迂闊というか…自分のスマホのロックもかけないような人でさ」

「ふむふむ、たまに居るけど正直イマドキ珍しいタイプだね？」

「流石になんか抜けすぎじゃねー？トレーナーとして、というより大人として大丈夫なんそれ？なんか色々ガバってそーだけど」

「いや普段はそこまでガバって…！……じゃなくて…まぁそのトレーナーを見かねてアタ…シの友だちが『ロックくらいかけたら？』って話をしたことがあって。それからしばらく経ってすっかり忘れてたんだけど、今朝にスマホ見たらしっかりロックかかってて……」

「千道ワンステ！ちゃんと話聞いてくれてんじゃん！」

「ふふ、アドバイスはしっかり聞き入れてくれる人なんだね」
（ワンステ…1歩…？千道……あ、『千里の道も一歩から』ってこと…？）

21ー21/12/08(水) 21:17:16

「そんでー？なんかロック以外の問題でも出てきたん？」

「肝心なのがそのロックのパスワードなんだけど、番号が…誕生日に設定されてて…アタ…友だちの誕生日に……」

「そのトレーナーさん本人じゃなくて担当の子の誕生日をパスワードにしてたってこと？」

「はい…その…ぶっちゃけコレってどう思います……？」

「うわっ、重…いくらなんでも入れこみすぎっしょ……」

「あはは…自分にとって大事な記念日とかを入れるって人はよく聞くけどね」

「……それさぁ…LOVEじゃね…？」

「…っ！！」

「お、おぉ…中々はっきり言うねヘリオス…」

31ー21/12/08(水) 21:18:19

「ウチ難しいことはあんま分かんないけど、パスワードって普通忘れない前提で付けるっしょ？スマホとか毎日見るし見まくるしー、パス忘れて開けん！とかなったらぴえんだし…」

「まぁ忘れる番号設定する人なんか居ないよねー。でもそれとラブがなんか関係あんの？」

「ありありのありー！！要するに何かの日を選ぶ時は『大事な日』だったり『忘れたくない日』を選ぶじゃん？ウチも好きな日は色々あるけど、その中から１つ選ぶなら『特に大事な日』にすると思わん？」

「あー…それこそ自分とか両親の誕生日とか色々候補はあるもんね」

「全部ひっくるめた中から敢えて１つ…アタシの誕生日を…」

「つーまーりー！シチーの友だちのトレピはシチーの友だちの誕生日を『大事な日』って思ってる訳じゃん！？それってもうさー？」

「える？」

「おー！？」

「ぶいー」

「いー…？」

「「「「L・O・V・E！！！！」」」」

「トレーナーと相思相愛じゃーん？シチーおめでとー」

「はぁ！？いやだからアタシじゃ…！！」

「ま、まぁまぁ落ち着いて…」

「ウチも0321とかにしよっかなー？」