- 1◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:12:20
時間ができたのでにわかに復活しました
アンデッド研究所でとつじょ自我に目覚めたなんの罪もないゾンビ少女がモンスターに襲われてひどい目に遭います!
アンデッド少女は安価で作るよ!
ひどい目に遭わせるモンスターは安価で作るよ!
気軽に手足欠損するしエロいこともあるのでエログロ注意です。
AI絵をもこもこ使っていきます。あんまり上手に使えないのでアクセント程度に。
安価の内容があんまりにあんまりな場合は下にずらす場合がありますご了承ください。あと人こなかったら急に爆破する可能性もあります。
前スレ
【閲覧注意】アンデッド少女は研究所から脱出したい【安価とダイス】|あにまん掲示板アンデッド研究所でとつじょ自我に目覚めたなんの罪もないゾンビ少女がモンスターに襲われてひどい目に遭います!アンデッド少女は安価で作るよ!ひどい目に遭わせるモンスターは安価で作るよ!気軽に手足欠損するの…bbs.animanch.com - 2◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:12:47
【さいしょのフロア】
フロアの出口である「水槽広間」にラジオ蜘蛛が巣を作っています。
「廊下」にはたくさんの部屋が並んでいて、「解体部屋」や「死体置き場」などたくさん。
またこのフロアには、寄生ハチが潜んでいます。 - 3◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:13:27
- 4◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:13:42
- 5◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:14:06
- 6◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:15:06
- 7二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:16:02
スケベで被虐趣味がある
- 8二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:17:30
9才
- 9二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:17:54
年のわりには長身
- 10二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:18:09
黒髪ロング
- 11二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:20:30
変形、分離、合体能力
- 12二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:27:09
ブラックホールを自在に発生させる
- 13◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:38:04
ちょっとよく分からないのでブラックホールは独自解釈させていただきます
・ブラックホール生成能力
⓵使おうとするとブラックホールの生成をしようとして自壊して死ぬ
②10秒の集中で直径10m球状の範囲を飲み込む力場を生成。力場は1分間効果を維持する。クールタイム10分。連続使用は不可能。
③1秒の集中で視界範囲に直径30cm球状の範囲を消滅させる球場の力場をナノ秒作成できる。クールタイム10秒。無理して連続使用すると死ぬ。
dice1d3=1 (1)
- 14二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:38:15
今度はアメちゃんより強そうだけど被虐趣味が隙になりそう
- 15◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:39:04
真面目に考えたのに周囲を巻き込んで死んじゃう自爆技になってしまった……
- 16◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:44:11
外見:年の割には背が高い、9歳、黒髪で長髪
人格:スケベで被虐趣味がある
能力:自分の手足を自由に変形、分離、合体できる。ブラックホールを生成して周囲を巻き込んで自壊できる。
どなたかこの子に名前を付けてあげてください>>17
- 17二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:44:41
アリーゼ
- 18二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:44:43
ロアレ
- 19二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 17:46:02
酷い目に遭うのわかっててわざとトラップにかかりそう
それがちょっとしたものかR18(G含む)かはわかんないけど - 20◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:52:53
「あれ」
アリーゼ=ロアレが目を覚ましたのは、カプセルベッドの上だった。
それから、カプセルベッドってこんなんだったっけ?と思う。
鉄製の蓋に、顔だけが覗けるようにガラスが張っていて、まっくらなお外が見えた。
「棺桶かな?」
一人寝は寂しい。アリーゼは両手で蓋を中から押し開けた。ギィ、と蝶番が悲鳴を上げて、蓋が開いていく。
けっこうな重量の蓋だったが、ゆっくりと時間をかければ、持ち上がらないほどではない。
蓋は開いた。アリーゼはカプセルベッド、もしくは棺桶の中から飛び出した。
部屋の中には自分ひとりきり。大事に箱に入れられていた自分はきっと特別ななにかだったんだろう。
そんなことを思いながら部屋の中を見回すと、壁際に置かれた黒板に、自分の名前を見つけた。
難しい計算式が並んでいて、大きく『失敗作』と書かれている。
「……ちぇ」
アリーゼは気分を害して部屋を出ることにした。ノブを回して扉を開けて、裸足でそっと廊下に出た。 - 21◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 17:59:35
寂しいな。誰かいないかな?なにかいないかな?
そう思って廊下に出てきたものの、そこは冷たいタイル床の無機質な廊下。
廊下の片方の突き当りにある両開きの扉から明かりが漏れていて、小さく声が漏れているのが聞こえる。
耳を澄ましてみると、それは少女の声に聞こえた。
「あっちかな~?」
一応、逆側も見てみる。
廊下は奥に行くほど真っ暗で、荒れ果てていて、ついでに人間の残骸が転がっているように見える。
半開きの扉がいくつか、窓が割れて、かろうじて蝶番でぶら下がっているような状態。
きっと何か悪いものがいるに違いない。
「あっちでもいいかも」
アリーゼはちょっとドキドキした。
自分に何かを選ぶのはすごく久しぶりのような気がしたからだ。
どっちにいこう?>>23 (①明るい、だれかの声の方 ②暗い、危険そうな方)
- 22二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:01:00
②危なそうな方
- 23二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:02:32
1
- 24二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:02:44
2
- 25二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:03:19
歴史は繰り返す
- 26◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:11:48
【ながい廊下】
アリーゼは声のほうに歩きだした。
明かりがあるのはこっちだけだし、何も見えない真っ暗よりいいよね。
『じゃあまず、年齢を教えてもらえるかな?』
『……12歳です』
『ふむ。まずはこの実験に参加する希望をした理由を教えてくれたまえ』
『国民選別機関に選ばれて、参加を強いられました』
『ふむ。君に適性があるということだ。それは喜ぶべきことだよ。ご両親も誇らしいだろう』
『…………はい』
『そんな風に俯いてはいけない。胸を張りたまえ。君の献身はこの国の科学に大いなる光明をもたらすのだ』
なんだかむずかしいことを言っている。ちょっとつまらなさそうな会話だとアリーゼは思った。
途中にいくつか扉がある。好奇心旺盛なアリーゼはちょろっと覗いでみる。
どんな部屋かな?>>27
- 27二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:12:42
散らかった部屋の奥に白衣のお姉さんがいる
- 28◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:20:49
散らかった部屋。転がっているのは……
⓵少女の死体 ②解体道具 ③いろいろ書いてる紙束 ④死んだむし
dice1d4=3 (3)
- 29二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:23:15
カルテかな?
- 30◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:29:09
部屋には紙があちこちに散らばっていて、部屋の奥にぼんやりと明かりがある。
黒いスライドが壁に貼り付けられていて、ほね?とか、あたまのなかみ?とかを透かした画がいっぱい。
他にも文字を書いてる紙とか、写真とか、たくさん散らばってる。いくつかは乾いた血で汚れてる。
それから部屋の中央には、白衣の女性。長い長い黒髪。
でも、ぴくりとも動かない。マネキンみたい。
声をかけてみようかな? 様子がヘンだし声をかけない方がいいかも?>>31
- 31二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:30:23
声をかける
- 32◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:36:01
「こーんにーちはっ♪」
明るく一声呼びかけてみると、白衣の女性はぐるりと振り向いた。
だしぬけで気持ち悪い動きだったので、アリーゼの中で白衣の女性の好感度がさがった。
「あたしはアリーゼです。おねーさんはだぁれ?」
それでも自己紹介を続けてみる。白衣の女性はアリーゼに近づいてきた。よたよたとした動き。
口がパカパカ開いたり閉じたりしている。
そのまま書類でいっぱいの部屋を出て、白衣の女性は廊下に飛び出してきた。
大きく開いた口の中で、がさがさがさがさと音がした。どうやら返事は期待できないみたいだ。
アリーゼの中で白衣の女性の好感度が底をついた。
どうしよう?>>33
- 33二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:37:18
踵を返す
- 34◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:42:07
「追いかけっこ!」
アリーゼは強く宣言して逃げ出した!
よたよたとした足取りで、女性の医者が追いかけてくる。捕まったら酷い目に遭うに違いない。
自然とアリーゼの頬は緩んで紅潮していく。
右と左、明るい方と暗い方、声がする方としない方、どっちに逃げようかな?>>35
- 35二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:42:53
せっかくだし今回は暗い方
- 36二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:51:44
このレスは削除されています
- 37◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:52:37
走る走る走る、追いかける追いかける追いかける、迫ってくる足音にだんだん暗くなる視界。
「うーんセラヴィ!」
嬉しくなって思わず声を上げてしまう。ちらりちらりと追いかけてくる女性を振り返る。
目がちゃんとこっちを見てないよね。血みたいなので汚れてるし、口だけだらーんって空きっぱなし。
それなのにこっちを追いかける足取りには迷いのないしつこさ!
動物的本能! あるいはもっといやらしいものを感じる!! たとえば、虫とか?
「でも、あたしの方が足が速いもんね~。ほらほら、もっと走らなきゃ、つかまえられないよ?」
囃し立てるように呼びかけてみるけど無反応。そこはちょっと残念だとアリーゼは思うのだ。
次はどうしよう!>>38
(どこかの部屋にかくれんぼ、まっくらな突き当りまでおいかけっこ、逆にやっつけちゃおう)
- 38二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:53:09
- 39◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 18:54:10
- 40二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:55:28
新キャラ作ってリスタートしよう
- 41二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:56:16
マジ?
- 42二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 18:58:36
それは駄目だろ
- 43二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:01:33
再安価するかリスタートするかはスレ主が決めるべきだな
- 44◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 19:08:11
駆けている途中に、アリーゼはふと立ち止まった。
急に飽きたとかそんな理由だった。そういうところがアリーゼにはあったのだと思う。
「……あー」
背後から抱きついてくる白衣の女性。押し倒されて廊下に転がる。
揉みあいになって立ち上がろうとして肩を押さえつけられる。背中にタイルの硬くて冷たい感触。
「えへへ、押し倒されちゃった」
なんとなくそんな言葉を口にして、腕を上げて女性の胸を揉んでみる。
冷たいけどちゃんと柔らかかったので少しだけ満足。
でも、口の中にびっちりいる蟲は好感度マイナス500億点。キスはあんまり気持ちよくなさそう。
ぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎち
蟲たちの羽音と顎の音が聞こえる。そうかアリーゼを追いかけたのはこいつらかー。
求められるのは嫌いじゃない。でもちょっと痛そうかな。 - 45◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 19:11:12
”失敗作”
目が覚めて、最初にがっかりした文字列を思い出す。
なんだかその文字がずっと、鏃のようにアリーゼの胸の奥をキリキリと刺しているのだ。
だからこんなウゾウゾでザワザワな蟲だって、たくさんで求めてくれるなら、食べてもいいよと思っちゃう。
女の唇がアリーゼの口に重なった。口内から顎、喉の奥まで一斉に蜂が潜り込んでくる。
いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい。
やっぱり相手のことを考えないやつは最低だ。もっと優しく甘くて気持ちいいのを期待してたのに。 - 46◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 19:13:55
- 47◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 19:16:01
おしまいです!
アリーゼちゃんの冒険はここまでになっちゃいました! ご参加ありがとうございます!!
またやるかどうかは、需要があったらとかそんな感じで!!
自殺安価はもしや需要ないのかなーと思いました(本音)
感想お待ちしています! - 48二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:17:16
乙
面白かったがブラックホール使ったら終わりって設定はいらなかったな - 49二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:19:09
お疲れ様でした〜
普通に冒険するだけで死ぬ世界観なのに死に誘導するような安価されると個人的には萎えるなぁ - 50二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:19:19
邪推だけれど自殺安価出したの主人公安価外した奴が腹いせにやったのかと思ってしまう
- 51二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 19:24:43
ちょっと目を離してたら死んでた
どんな安価にも従うスレ主の信念を尊敬する
個人的にはもうちょっとアリーゼの動きを見たかったけど…自殺の描写が良かったのでよし
やっぱどんな安価も料理次第だなぁとつくづく思う
そしてまたスレ主への好感度が上がる - 52◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 22:36:31
感想嬉しかったので、三人目やります。今夜は作成のみー!
あと、今後は自爆機能みたいな話をかんたんに途切れさせちゃう装置は基本なしにしますね。
あまりにも意図的な自殺的な安価もスルー対象とします。ご注意ください。
ようしゃなく酷い目に遭いますが、ちゃんと頑張ります。
応援してあげてください。 - 53◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 22:37:40
- 54二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:40:25
圧倒的フィジカル&超再生
- 55二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:52:05
15才
- 56二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:53:45
スタイル抜群
- 57二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 22:58:44
エッチなことに興味がある
- 58二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:00:39
服は着ない方が好き
- 59二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:01:01
腰を越えるほどのロングヘア
- 60二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:04:18
突然何もかもどうでもよくなる感覚がちゃんと描かれてて納得も感心もしたし、良かったは良かったけど、やっぱり足掻くか堕ちるところを見たい
- 61◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 23:23:41
- 62二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:25:10
ジョー
- 63二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:25:15
アーシャ
- 64二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:27:17
ジョアンナ、ジョアン、ジョアンヌの省略形やな
- 65◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 23:37:28
「あや」
ジョーは慌てて顔を上げて、ガンと頭をぶつけた。いたい。
もう一度頭を上げる。ぐに、と鉄板が額にぶつかった。なんか閉じ込められてる。
腕を上げようとしたら、手首の辺りになにかくっついてて動かせない。足首も同じ感じ。縛られてるじゃん。
「んんんん・・・・!」
ぐ、と腕に力を込める。手首にくっついたものが引きちぎれた。もしかしなくても手枷だった。うわぁ。えっち。
目の前の鉄板をどりゃー、と押したら持ち上がった。あ、これもしかして蓋なのか。
なんかこう、棺桶の中みたいな感じ。ジョーはその中に自分が寝ていたのだとようやく理解した。
「・・・なんで?」
眉根を寝せて首をかしげる。
足に力を込めて左、右の順番で持ち上げた。バキッ、バキッと音を立てて足首に嵌まってた鉄枷が千切れた。
ベッドから這い出して、裸足でタイルを踏む。つめたい。
ふと床に落としちゃった蓋の上を見ると、”アーシャ”と書いていた。ちょっと胸がざわっとする。
なんだろこれ。私の名前はジョーなのに。 - 66◆q0BWM9bTNhHe23/07/01(土) 23:38:13
次回探索は、日曜の夜とさせていただきます。
お付き合いありがとうございました。 - 67二次元好きの匿名さん23/07/01(土) 23:40:08
乙です
これは…どっちが本当かな? - 68二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 06:10:13
保守
ラジオ蜘蛛も寄生ハチも怖すぎて勝てるイメージが沸かない! - 69二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 16:16:18
限界超えた力で殴っても身体が壊れても再生出来るのいいね
- 70◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:24:30
廊下に出ると肌がひやっとした。
肩を触れて、背中に、冷たい空気が滑っていくのを感じて、ふるっと震える。
タイルの床が冷たくて、足の裏がピリッとする。
ジョーはそういうのぜんぶが好きだ。生きてるって感じがするから。
「だーれも、いない、ね?」
扉を開けたら真っ暗な廊下。目を凝らしたら、ところどころ明るい箇所がある。
部屋がいくつかあって、そこから明かりが漏れてるみたい。
それにずっと向こうの突き当りの扉は、はっきりと明るい。白い光が見えた。
逆の方を見ると真っ暗。突き当りは壁みたい。
なにかたくさんモノが積み上げられているけど暗すぎて良く分かんない。
あと、廊下の途中でなにかが爆発したみたいな痕があった。
べちゃって黒いのが壁にこびりついてる。
「……明かりとか欲しいなー?」
真っ暗は少し怖い。だれもいないし。なんか荒れ果ててるし。
目を覚ました部屋を振り返ったけど、私をガチガチに拘束してたえっちな棺桶しかない。
しょうがないので、明るい部屋のどこかから探そうかな?
それとも大きな声をあげたら、だれか助けに来てくれるかも。
でもなぜか、よくないことが起こる気もする。・・・この格好のこと怒られちゃうかも。
どうしよ?>>71
(「一番明るい突き当りの部屋を目指す」「手近な明るい部屋」「人を呼んでみる」他)
- 71二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 17:26:39
手近な明るい部屋を探索
- 72◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:33:29
ジョーはそろりそろりと足音を立てずに移動していく。
いくつかの部屋をスルーして、明かりが漏れてるお部屋の扉の前まで。
「いた……っ」
真っ暗なせいで、瓦礫の破片を裸足の足の裏で踏みつけて、思わず小さく声を上げてしまった。
慌ててお口を押さえてしばらくじっと様子を伺う。
なにも起こらない。オバケはいないみたい。
ほっと胸をなでおろして、ジョーはすりガラスのある扉をそーっと開いた。
dice1d3=3 (3) (①死体がたくさん、②手術室、③パソコン室)
- 73二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 17:35:06
新しいのが来た
- 74◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:37:33
部屋の中にずらりと並んでいる、ぼんやりと光を放つモニターたち。
うにうに動いている幾何学模様の映像は、たしかすくりーんせーばーってやつだ。
「でも、モニターはもっていけないよね?」
もっていけるけど、コードとか千切ったら電源消えちゃう。
でも、事務机とかもあるし、中に何かあるかも? 扉の隙間から部屋を誰もいないかそーっと伺う。
dice1d3=2 (2) (①立ってるヒト、②死体、③なにもない)
- 75◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:48:39
【情報処理室】
パソコンの部屋の床には、知らない人の死体が一つ転がってる。
白衣の、たぶん男の人?
黒い乾いた血の跡の中に転がってるし、頭とか手足が欠けてるから死体だってわかりやすいね。
すん、と、匂いを嗅いでみる。いやな匂いはしない。
ちょっと不思議だった。人間って死んだまま掘っておいたら腐ったりするんじゃないのかな?
「おじゃましまー、す?」
パソコン室にそっと侵入。一応、扉は閉じておく。
並んでるパソコンと、パソコンが乗ってる机、あとファイルがたくさんの棚。したい。
明るくするもの、どこかにあるかな?>>76
- 76二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 17:49:42
- 77◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:51:46
(結果を書いても必ずしも実行はされませんので注意です)
(パンチでてきはしんだ!希望の勝利へれでぃーごー!って書いてもれでぃーごー!できません) - 78二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 17:53:52
- 79◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 17:56:03
ジョーはとりあえず机の棚を探してみることにした。
一つの机に三つの棚、ならんでる机を右から左へドンドン引いて中を見ていく。
どろぼうさんみたいだね。ちょっと楽しい。
中に入ってるのは・・・
dice9d10=4 8 9 9 4 1 6 10 10 (61) (①~⑥なぞしょるい、⑦お菓子!、⑧ライター、⑨気になる書類、⑩懐中電灯!)
- 80◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:08:05
「かいちゅうでんとう~」
あったよ懐中電灯。ふたつとも同じ型のおそろいだ。
カチってスイッチを入れてみると、どっちも明かりが点いた。よしよし。
あと、ライター。ライターは燃やすやつ。ボタンを押し込むと火が点いた。あったかーい。
なんだかはじめてあったかいものに触れた気がする。
「あちち」
そうだ火って触れたらダメなやつだった。でもすぐに痛くなくなったのでセーフ。
あったかいのはとてもステキなのでまたやろう。
「んー? これってここのことだよね?」
ジョーにもわかる、気になる書類。
『フロアB9管理生物について』。赤いプリントで要注意!って書いてある。
『寄生ハチは肉に侵入すると即座に脳を食い荒らして運動神経を完全に乗っ取ります』
『体内に侵入、もしくは刺された被検体、研究員は即座に処理すること』
『生きているように擬態しますが知能は低く、自分たちの数を増やすことしか考えていません』
ハチの絵といっしょに書いてあったのはそんな内容。
フロアB9。なんとなく、それがここのことなんだって実感があった。
後ろでずるずると音がしてふりかえる。
いつの間にか、頭のない男の人が、片手で地面を這って、すぐそばまで近づいてきていた。
どうしよう?>>81 (①こうげき、②にげる、③きょりをとってようすをみる、その他)
- 81二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 18:10:56
2 ただし焦らず
- 82◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:19:39
ジョーはバカではないので、この死体が、書類に書いていた寄生ハチが動かしていると分かった。
そうやって見ると、手をゆるゆるとこちらに伸ばす仕草は助けを求めてるように見える。
「あたまないのに・・・」
頭がないのに助けを求めてくる死体ってシュールだよね。
そんなことを考えて、冷静に冷静に、焦らずゆっくり逃げることにした。
ずるずる、ずりずり、ゆらゆら、無視。
ちょっとづつ距離をとりながら、みつけた懐中電灯をそれぞれ右手と左手に一つづつ握って。
ちょっと考えてから、ライターを胸の間に挟んだ。これでよし、
ずるずるずるずるずる、あっこいつ、しびれをきらしたな!
ジョーはぴょんぴょんとタイルを蹴って出口へ移動。扉をカチリとロックされるまで閉めた。
かりかりかり。かりかりかり。
扉の向こうでひっかく音がするけれど、しばらくしたらそれも止まって静かになった。 - 83◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:25:06
【ながい廊下】
懐中電灯は偉大だ。
カチリとスイッチを入れると、廊下が良く見れるようになった。
ところどころ、ちぎれた手足とか瓦礫の破片とか、あんまり踏みたくなるものが落ちてるね。
「……あんまり情報量ふえてないかも」
部屋はぜんぶで8つあった。
プレートもなにもないけど、ひとつはさっきのパソコンのお部屋ね。
あと、明かりのない方の突き当りには、死体がいっぱい積みあがってた。ぜったいやばいやつ。
明かりがある方の突き当りは、あいかわらず光ってるだけ。
あれ? 声が聞こえてる?
どうしようかな。>>84 (①ほかの部屋のチェック、②声のある明るい部屋、③死体の山、ほか)
- 84二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 18:28:38
1 何かアイテムがないか探す
- 85◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:40:47
さっきの書類を思い出す。
寄生蜂は人間に擬態するなら、もしかして喋ってるのも寄生ハチかも?
さっきのは頭がなかったから喋らなかったけど、もしかしたら言葉巧みに誘惑してきたり……
「ゆうわく……は、やっぱりやだな~?」
ちょっとだけドキドキするワードだけど、さっきのズルズル地面を這ってた死体を思い出した。
痛いことされそう。
「なにか、なぐったりするもの欲しい……かも?」
死体の中には寄生ハチが詰まってて、わーって襲ってくるとしたら、火炎放射器とか欲しい。
ないかな。あるかも?
だってここってそれがいるって分かってたわけだし、対処法があってしかるべきだよね。
「おお……私さえてる?」
自分のアイデアに感動しながら、ジョーはとりあえず手近な扉に近づいていくのだった。
だってなんにもヒントがないんだからしらみ潰すしかないじゃん。パソコンの部屋と寝てた部屋いがいでー。
dice1d6=3 (3) (①キケン、②蜘蛛の巣いっぱい解体室、③~⑤死体安置所、⑥おのぞみのもの)
- 86◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:41:47
ジョーはお部屋の一つをそーっと開けてみた。
dice1d3=1 (1) (①?、②?、③当たり)
- 87◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:50:25
【死体安置所】
部屋は死体でいっぱいだった。
思わず声を出しそうになってお口にチャック。これってやばいやつだよね?
懐中電灯で死体を照らして観察してみると、死体のあちこちに小さな穴がポツポツと空いてる。
あっこれ……知ってましたー。
あとは奥に机。工具とか乗ってる。
あるのは大きいレンチとかノコギリ、ハンマーとか、超大きいニッパーみたいなのとか。
うーん、寄生ハチ退治には多分役に立たないかも。
動く死体をやっつけるにはいいのかもだけど、そんなおっきい怪物とかいないよね?
そーっといけばとれるかも。うっかり失敗したら死体が一斉に襲ってくるかも。
どうする?>>88
(①そっととりにいく[音立てる率=持っていく道具*10%]、②あきらめる、その他あいであ!)
- 88二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 18:51:54
②
他の部屋も確認する - 89◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 18:59:58
クールなジョーは閃いた。慌てずにさきに他の部屋を確認しよう!
「……だいじょうぶだよね?」
あんまりグズグズしていたら、なにか悪いことが起きるかも、なんて考えすぎかもしれないけど。
でもちょっとだけ早足になってしまうジョーなのだった。
『安心してください。今回の実験はすぐに終わります。暴れたり、抵抗したりすると、あなたが苦しむだけですよ』
『うるさいっ、うるさいうるさいっ、しねっ! しんじゃえ……っっ!!』
『取り押さえたまえ。鎮静剤を投与。』
『いやっ、やだっ、それやだっ……おねがいっ、おねがいしますっ、もうあばれないからっっ、食べていいからっ……!』
『大丈夫だよもうすぐに楽になるからね。研究はとても進んでいるんだ君のお陰だよ』
『あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ』
明るい部屋から声が聞こえる。胸の奥をざわざわさせる、すごくいやな声。
やっぱりすぐに近づかなくてよかった。
喉奥が乾いて、ジョーはごくりと喉を鳴らして、そろそろと逃げるように部屋の扉を開けて中に滑り込んだ。
dice1d6=2 (2)
(①~②キケン、③蜘蛛の巣いっぱい解体室、④~⑤死体安置所、⑥おのぞみのもの)
- 90◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 19:04:54
扉を開けた時に、ぷつん、と、何かが千切れるような感触があった。
不思議に思って扉を懐中電灯で照らす。
「いと・・・?」
細くてピンク色の糸、粘液で濡れているそれが、千切れてゆっくりと垂れていくのが見える。
『おいで、おいで、ねこちゃん。こっちだよ。こっちにおいで』
『その子どうしたの?』
『研究室に迷い込んだみたい。ほら、ねぇ、見てよ!ふわふわのかわいいあの子!』
明るい部屋から声が聞こえてくる。ヤな感じがする。
急いで逃げ込んだ部屋の中を懐中電灯で照らした。
dice1d5=5 (5) (①キケン、②蜘蛛の巣いっぱい解体室、③~④死体安置所、⑤おのぞみのもの)
- 91二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 19:05:31
おお!危険と引き換えにアイテム!!
- 92◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 19:05:42
というところで、ここで中断します。
たぶん続きは22:00ぐらいになります! - 93二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 19:07:20
ラジオ蜘蛛これぜったい知能あるなこれ・・・
- 94◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 22:19:06
【非常時兵器庫】
部屋に入ってすぐに目に飛び込んだのは、壁にかかってる赤いケース部屋。
それに床にバラバラに散らばってる骨。乾いて黒くなった血の痕が床や壁、天井までこびりついている。
「あ、あれ」
赤いケースに収まってるものは、一部がガラスで中身が見えている。
火炎放射器!……かな? ちがうっぽい? タンクとノズルとパイプがセットになってるからそれっぽいんだけど。
”えきかちっそガス”って書いてる。
でも赤いケースには鍵がかかってる。頑丈そうな鉄のロック。
カギなんてもってないので、すかさず隙間に指を差し込んでメチャクチャ力を込めた。
「かった・・・・い!」
ギリギリ、ギリギリと力を込めるにつれて、分厚い鉄が軋んでちょっとづつ曲がる。
ロックしてる部分が外れないなら、ケースの蓋を曲げちゃえ!の精神で、そのままケースをぐにゃって曲げた。
へし曲がった赤いケースの隙間から、ガス噴射器をゲットした!
タンクを背中に背負って、タンクから伸びてるパイプの先にはノズルとトリガー。トリガーの安全装置を外しちゃう。
「よしっ」
片手に懐中電灯二つ、片手にガス噴射器のトリガー! なんか強くなった気がする!!
dice1d10=4 (4) (6以上でまだ大丈夫)
- 95二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:23:55
何が起きるか…何か来るのか?
- 96二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:24:32
液体窒素!自縛したら再生できなそう
- 97◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 22:28:06
閉めてたドアのすりガラスの向こうで、眩しい白い光! 振り向くと扉がかってに開いた!!
『体調はどうだね? なにか異常はないかい?』
大きい。大きすぎて扉からじゃ全体像がよく分からない。
硬そうな前肢が、カツンカツンとタイルを叩いてる。とおおきな顎から舌がだらりと伸びて、唾液がぽたりと落ちる。
「ええ・・・っ!?」
ハチじゃない! こんなでっかいハチがいるなんて聞いてないし、そもそもぜんぜんハチの形してない!!
それに声、近くで聞こえた声は、スピーカーを通したような、ノイズまじりのいやな声。
こいつは突き当りの部屋からやってきた、たぶん、ハチとはべつの怪物なのだ!
どうしよう?>>98
(先制攻撃![作戦をどうぞ]、まず下がって様子を見る、逃げ場を探す[タンクは捨てることになります])
- 98二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:30:50
先制攻撃[液化窒素で顔を狙う]
- 99二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:30:51
先制攻撃!
手近な物を投げて気を逸らしてからガスを噴射 - 100◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 22:42:51
先制攻撃だ!
ジョーの頭の中が高速でぐるぐる回転する。
手近なもので気をそらす作戦、たとえば懐中電灯とか、それで出鼻をくじくとか。大きい音、光。びっくりするかな?
そもそもさっきまでスピーカーが止まってたってことは、こいつは私がいることを知っていてここにやってきたんだよね。
こいつはどうやって私の居場所を見つけたのかな?音?でも、すごく遠くから音は届かないんじゃないかな。ずっとスピーカー鳴らしてたはずだし。それじゃあどうやったんだろう。ダメダメぜんぜんわかんない。わかんないから考えるのはあきらめました。
ジョーは手の中のガス噴射器のノズルを蜘蛛の頭に向けて、安全装置を外しっぱなしにしているトリガーを全力で引いた。
蜘蛛は口を開けて、喉の奥から何かを出そうとしていた。
ぷ、という音が聞こえた。
吐き出されたそれが広がる前に、蜘蛛の頭にノズルから放たれた真っ白なガスが覆う。
「うわわ、反動すごいっ」
狙いがそれないようになんとか腕に力を込めて、ノズルの先を蜘蛛に向けた。
大きな蜘蛛の肢が苦しげにのたうつのがガスの向こうに見える。パキンパキンと破片が飛び散った。
『ちゅうしゃいや!ちゅうしゃいやあああ!やだ!!やだ!!いやあああああひっひいっひぎっいいいいいいギギギギギッギギザザザ』
白いガスの向こうで、ノイズの混ざったスピーカーの音。ガチガチと音を立てて何かが逃げていく音がする。
どうしよう!?>>101
- 101二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 22:59:48
油断せずにガスの向こうの様子を確かめる
- 102◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 23:09:26
追撃したい気持ちをぐっとこらえて、様子を見る。
つんざくようなスピーカーの声と、ガチガチっていう、大蜘蛛の足がタイルを叩く音はそのまま逃げて行っちゃった。
待ち伏せとかは、してなかったのかな?
もしかして失敗だったかもとジョーはちょっとがっかりした。
白いガスが晴れる。
入口には蜘蛛の巣。蜘蛛の糸が十重に二十重にびっちりと張り巡らされていた。
表面を懐中電灯で叩くと、凍った糸表面がポロポロと崩れるけど、奥の方ではまだ大丈夫な糸があって、すごくネバネバしてる。
こんなところに飛び込んでたら動けなくなっちゃったかもしれない。
懐中電灯を粘りつかないようにすごく素早く何回か振って、ネバネバの糸を切る。
ジョーは部屋を出て廊下を見回した。
dice1d3=3 (3) (①状況悪化、②なにもなし、③状況有利)
- 103二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 23:12:06
行けるぞ!そしてこれは何をすればステージクリアなんだろ
- 104◆78w8ItoE0hu723/07/02(日) 23:28:53
廊下のタイルを懐中電灯で照らす。
突き当りの部屋への道すがら、逃げて行った巨大蜘蛛の肢がポロンポロンといくつも落ちている。
思ってたよりずっとダメージを受けてそう!
だけど、逃げた先って、向こうのホームグラウンドだから危ないかも?
あんまり深く考えるのが得意ではないジョーでも、ここでどうするかは悩ましいものがあった。
冷凍ガス噴射器のガスは、あと半分くらい。
おっきい蜘蛛だからって全力で使いすぎたかもしれない。いっそこれは置いて行った方がいいかも?
どうしよう?>>105~107
(書いてあることが矛盾しない限りぜんぶ実行しつつ明日に結果だします)
(蜘蛛は死にたくないので最後の抵抗をします。これにうまく対応できてれば勝利な感じです)
(※フロアの脱出がクリア条件です。出口は、蜘蛛の巣になってる突き当りの広間の奥です。)
- 105二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 23:47:28
放置して逃げる
- 106二次元好きの匿名さん23/07/02(日) 23:47:33
メイン武装だしガス噴射器は持っていく
- 107二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 03:05:45
他の部屋を探索
- 108◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 04:29:52
「んー、んー・・・・ちょっとだけなら、大丈夫だよね?」
ジョーはちょっとだけ迷ったあと、突き当りの部屋ではなくて、まだ調べてない部屋を覗くことにした。
蜘蛛が逃げるなら、追いかけまわしてまで殺すつもりもなかったし、なにか役に立つものがあるかもそれないし。
「だいじなカギとか、おっきい武器とか、そういうのが、あるかもしれないし・・・」
蜘蛛が逃げて行った突き当りの部屋では、白い光が明滅している。スピーカーの音は静か。
「そのまま大人しくしててねー?」
お願いしたりしてみながら、ジョーはそーっと手近な扉を開いた。
dice1d4=2 (2)
(①キケン、②蜘蛛の巣いっぱい解体室、、①カプセル(無人)、④死体安置所)
- 109◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 04:40:32
【解体室】
ジョーは部屋の中を見回した。
蜘蛛の巣がいっぱい張り巡らされた部屋。出口の辺りは空いてる。
「じゃま」
ジョーは蜘蛛の巣を懐中電灯を振り回して千切る。
べたべたするけど、素早く切っちゃえばまとわりつく前に切断できるので無害。無害だよね?
部屋は、工具がたくさん転がっている部屋だった。これは当たりかも。
でも、作業机や床にはべっとりと赤黒い跡があって、あんまり気持ちいいことしてた場所じゃなさそう。
「んー、武器、武器、これもらおうっと・・・もらってもいいよね?」
よく考えたらこれってドロボウなのかも。でも、だれもいないし、怪物だけだから大丈夫。たぶん。
長い柄のついた大きなハンマーを拾い上げた。
両手で振り回したら強そうだけど、ジョーの力なら片手でも簡単に振り回せる。これなら蜘蛛の肢も砕けるぞ。
「やったー」
入手したアイテムに万歳したところで、急に大きなサイレンの音。声。 - 110◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 04:44:06
【ながい廊下】
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
同じ言葉を繰り返し。これってスピーカーの音だよね?
慌てて廊下に出る。やっぱり突き当りの部屋からサイレンの音は聞こえていた。すごいうるさい。すごい音。
それから廊下の逆の方、死体がたくさん積みあがっていた突き当りから、わんわん音が聞こえてきた。
わんわんわん、とっさに懐中電灯を向けたら、黒い靄のものが廊下一杯に広がって近づいてくるのが見える。
「ハチ!」
どうやってるのか分からないけど、あの蜘蛛が寄生ハチを呼んだのだ。それも死体の中からでてきてる!
あの蜘蛛め! サイレンを止めないと! それか、逃げないと!!
ちょっとだけひきこもることを考えて、解体室を見回す。
ダメ、天井の方には排気用の換気扇がある。そこから入り込まれたらおしまいだ。
ジョーは覚悟を決めて突き当りの部屋にむかって駆けだした。
dice1d10=1 (1) (3以下でハチの群れに運悪く追いつかれちゃう)
- 111二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 04:45:05
終わった…再生能力でなんとかなるかな?
- 112◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 04:51:56
スタート地点が悪かったのだ。
ちょっと死体の山に近い部屋だったせいで、靄はあっという間にジョーの背中に追いついてくる。
「ああ、もー!」
ジョーは懐中電灯を一つ棄てて、背中に背負ったタンクに引っ掛けていたノズルを、ハンマーを持ってない方の手にとった。
トリガーを引いて液体窒素を噴射する。ハチたちがぼとぼと落ちていく。
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
でも、ハチは次から次に押し寄せてきて、わたしの方に向かってくる、ノズルを引きっぱなしにしないと追いつかれちゃう。
背中に背負ったタンクがどんどん軽くなっていく。
「くそー」
突き当りの部屋に辿り着いた。
扉は壊れてるから、ハチがそのまま入ってきちゃうかも! - 113◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 04:58:24
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
広間ががらんとしているせいか、声はやけに高く響いて、居場所がすぐに見つからない。
ノズルをタンクに引っ掛け直して、懐中電灯で広間の中を探した。
円形の広い部屋の中。
ぐるりと壁を囲んでいる円筒の水槽。にごった水が入ったそれが光を反射している。
部屋の中央当たりの床に、ちっちゃい女の子がコロンと転がっていた。その女の子には頭がなかった。
向こう側に両開きの扉。しっかりと閉まりそう。
よし、あそこに逃げ込もう。
そう決めたところで、大きな影が私の上に降ってくる。私はとっさにタイルを蹴って、ごろごろと横に転がった。
ずどん、と音がして、蜘蛛が着地した。
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
『緊急警報! 緊急警報! 暴走事故が発生しました! ただちに職員は対応に当たってください!!』
「ああもう、うるさい!!」
ハチがもう後ろまで迫ってきてる。
なのに大蜘蛛は、とおせんぼをするつもりだ。とにかくガツンと食らわせないと! - 114二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:00:18
何か怯ませられるものを持ってたかな?
- 115◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 05:08:28
実際のところ、ジョーに残されている時間は、1分もない。
ジョーよりもずっと大きい、見上げるように大きな大蜘蛛を前にして、息を吸った。
蜘蛛の顔は半分ぐらい白く変色して、割れてヒビが入っている。
顎がガチガチと開閉している。
赤々と白い光に照らされた8つの目がすべてジョーを睨んでいるように見えた。
ジョーは懐中電灯を出口の方に投げて、両手で大型ハンマーをぎゅっと握る。
拾うのは後でいいから、全力で食らわせないと。失敗したらもう拾わなくてよくなるだろうし。
「せー、の」
大蜘蛛が糸を吐いた。やっぱり口から出すと思ってたんだよね。身を屈めて避ける。
避けながら、右下から斜め上に思いっきり振り上げて、大型ハンマーで大蜘蛛の頭に狙いを澄ます。
dice1d10=1 (1) (3以上で勝利、9以上でクリティカル)
dice1d10=4 (4) (1でハチに致命的な攻撃を受ける。3以下でハチに追いつかれる)
- 116二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:12:28
ギリギリ終わってないけど状況は改善されてないな
- 117◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 05:21:14
狙いすました大型ハンマーの鋼鉄が頭部を砕く。
・・・・・そうする寸前に大蜘蛛は、わずかに後ろに身を反らした。
「あっ・・・」
空振っちゃった。
全力を込めた一撃だった。だから、ジョーはバランスを大きく崩してたたらを踏む。
即座に大蜘蛛の前肢が肩に刺さってくる。いたい、あつい。
動きの鈍ったジョーに、大蜘蛛が前肢を突き立てながらのしかかってきた。
ジョーは床に引き倒された。
大型ハンマーは落としてしまった。背中のタンクを固定していた肩紐も、切られて床に転がる。
『じゃあまず、年齢を教えてもらえるかな?』
大蜘蛛がサイレンを切った。ドアのすぐ向こうまで聞こえていたハチの羽音が止まった。
こいつ、勝った気でいる。おっきいからっていい気になって!
最後のチャンス。>>120
(反撃の糸口、作戦などどうぞ。有効なものほど成功率が高いです。不可能なことを書くと失敗するので注意です)
- 118二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:29:04
これ、多分蜘蛛はラジオの音で寄生ハチに命令してるのよね
どうにかしてラジオを最大音量にできたら、キレたハチと戦わせて共倒れにできないかな
安価は片腕を捨ててスピーカーの付け根を攻撃 - 119二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:42:10
ラジオ蜘蛛の顔を殴りつける
- 120二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 05:42:29
全力で蹴り上げる
- 121◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 08:11:45
- 122二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 11:27:04
スピーカーを攻撃し、音を出させて蜂に蜘蛛を攻撃させる
- 123◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:17:11
巨大な蜘蛛は、その前肢をジョーの細い体に押し付け、立ち上がれないように床に磔にする。
「ぐっ、うー、おも……いっ、いたいっ……」
硬くて硬質の肢がジョーの肢を潰し、肋骨を割れんばかりに圧迫する。
ひといきに潰すほどの力じゃなくて暴れないように押さえつけているだけなのが、蜘蛛のいやらしさ。
『大丈夫だよもうすぐに楽になるからね。研究はとても進んでいるんだ君のお陰だよ』
『なるほどこの有意義な研究のために自分の体を被検体として差し出したと。素晴らしい理由だね』
体の上についたスピーカーが白く明滅しながら、だれかの声を上げている。いやらしい声。きらい。
半分割れた頭が、大きな顎をカチカチ鳴らす。ポタポタと唾液が胸に垂れ落ちてくる。
生温く粘りつくそれは、すえたいやな匂いがする。
「きたない……ばけもの……」
睨みつけてそう言ってやると、蜘蛛が前肢を降ろしてジョーの首元を押さえつける。 - 124◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:19:17
睨みつけてそう言ってやると、大蜘蛛は前肢を降ろしてジョーの首元を押さえつけた。
「ん……うっ」
刃物みたいに細い前肢がゆっくりと降りてきて、胸を覆ってた布を切った。ジョーの乳房がポロンとこぼれる。
肌寒い感覚。こいつに見られるのはざわざわする。
『先生に隠していることがあるだろう? すべて話してごらん。大丈夫、それは恥ずかしいことなんかじゃないよ』
ジョーに覆いかぶさった蜘蛛の頭が降りてきて、乳房の上にに舌を伸ばしてきた。
べろりべろりと先端を舐める。唾液がぬるぬるとジョーの乳房を汚す。明滅する白い光。こいつ興奮してる。
なんとなく、こいつそういうことするにちがいないって、予想できちゃったから。ちょっとだけ我慢したのだ。
手が届く距離までぐっと我慢したのだ。
「……キンキンう、るさいっ……よっっ!!」
ジョーは前肢で抑えられた片手をメチャクチャに力を込めた。
尖って鋭い前肢で抑えられてるから持ち上がるわけがないって安心してたよね。その通り。
ジョーの腕はなかばまで斬れた。なかまで千切れとぶ。
その腕の付け根を逆の腕でつかんで、首に肢が食い込むのも気にせずに。
思いっきり蜘蛛の上部部分にあるスピーカーめがけて、ジョーは自分の腕をぶん投げてやった。
dice1d10=2 (2) (3以上で成功)
- 125二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:20:56
毎回思うけど絶望的な出目
- 126二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:21:33
もう3週目だしそろそろ攻略したいところ
- 127◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:31:15
『キキk緊急警報! 緊急警報! ボボ暴走事故ガガガガガ! タダチニ!タダチニ!タダダダダダd』
『アアアアア安心、安心、アアアアクダサイクダサササ! アバアババアバ暴れ、抵抗すすススススス!!』
『鎮静剤を投与鎮静剤を投与鎮静剤を投与鎮静剤を投与鎮静剤を投与鎮静剤を投与』
ジョーの腕は、大蜘蛛のスピーカーの片方にブッ刺さった。
本当の本気の全力の全力だったのだ、それくらいはできて当然。大蜘蛛は苦し気にのたうってる。
わんわんわんわん、扉の向こうでハチの羽音が聞こえる。こっちにくる?こない?
「………っっっ、あぐぅぅぅっっっ」
腕の付け根がメチャクチャに痛みだしてジョーは声を上げた。
でも、逃げるのは今しかないのだ。必死にごろごろとタイルの上を転がって、大蜘蛛の下から逃げる。
背中から、お腹に突き抜けるように、蜘蛛の前肢の一本が振り下ろされた。
貫通した前肢がジョーを床に縫いつけてしまった。
「あっ、この……っ」
ジョーは残った片腕で前脚を殴りつけようとしたけど、その腕が根元から別の前肢に切断される。
両手がなくなっちゃった。
dice1d3=2 (2) (①絶望、②最後のチャンス、③復讐)
- 128二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:44:14
最後のチャンスその②
- 129◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:44:57
『ザザザ、だいじょうぶでs、ザザザ、抵抗、ザザザザ、緊急、ザザザいけません、ザザザザザザザ』
『大丈夫ブブブブブ、ススすぐに楽になりリリリリリまs、警報警報警報、停止信号ゴゴゴゴg』
『起動キドドド、ラクラララ楽になるルルル、ヨ。ホラララララら、力、tララ、抜いてエエエエエ』
めちゃくちゃにスピーカーから声が音が上がるけど、その声はだんだん小さくなる。
壊れたのかな、ざまぁみろ。
だけど、わんわんわん、ハチの羽音は廊下の向こうに遠ざかっていく。狙いは失敗しちゃった。
「いたいん、だけっ、どっ……ぬいて、くれない、かな……?」
千切れかけてた首はもう繋がっていた。両腕も繋がれば再生できる、そういうのは分かる。
でも、腕はどっちも遠くの床に転がっていて、再生できない。
前肢で地面に縫い付けられたままのジョーは、力任せに足を振り回す。
ぶつかれば蜘蛛の肢なんて砕けるパワーがあるのだ。いつまでだってそうしてやる。そういうつもりで。
『大丈夫、ダイジョウブ、ダイじょうぶ、デススススs、すぐに、すぐにスウウウウグウウウにィィイイ』
粘りつく蜘蛛の糸がジョーの足に絡みついてくる。千切っても千切っても、新しい蜘蛛の糸。
だんだん、動かせる範囲が狭くなって、力が入らなくなっていくのが分かる。
こいつはじっくりとジョーを楽しむつもりなのだ。 - 130◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:47:23
【アンデッド保管室】
もう長い時間、喧騒から隔離されていた真っ暗な部屋の中で、ピと音がした。
『保管プロトコル緊急停止信号受信。アウェイクンプログラム起動。解放処理実行』 - 131◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 18:49:58
- 132二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:51:12
14歳
- 133二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:51:14
ネガティブ
- 134二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:52:23
電撃操作
攻撃したり、電気信号で相手の体を操ったりできる。
生物だけでなく機械にも有効かも…? - 135二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:53:01
白髪ツインテ
- 136二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:53:24
Iカップ
- 137二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:54:40
サイコパス
- 138二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 18:58:04
電気系ネガティブサイコ白髪ツイテ爆乳(14)
- 139二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 21:35:56
このレスは削除されています
- 140◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 21:37:02
- 141二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 21:38:10
シンナー
- 142◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 21:53:53
「あああああああああああああああああああああああ」
シンナーは最悪な気分で目を覚ました。
まるで全身を虫が這い回るような不快感、この世界から自分が蔑まされているような嫌悪感。
ずっと寝ていたかった。何で起こしたの。
自分が寝ていたのは真っ暗闇の中。鉄の棺桶の中。きっとわたしは死んでいたのだ。死んで、生き返ったのだ。
何で起こしたの。
「…………うぅぅ」
狭い棺桶の中で体を丸めようとして、足が鉄の蓋に当たる。
寝返りも打てないぐらい狭い。首の後ろに管がくっついていた、苦労して手をそこに滑り込ませて引きちぎる。
いたい。きらい。涙がこぼれた。
鉄の棺桶は硬くて、あちこちぶつかるたびに痛い。
鉄の錆びた匂い。くさい。
すぐに耐えきれなくなって、シンナーは蓋を電気放射で吹き飛ばした。バリバリと音を立てて蓋が飛んで床に落ちる。
「きらい」
のたのたと棺桶の中から這い出して、シンナーは真っ暗な部屋から出ていった。 - 143◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 21:58:49
「なにこれ、気持ち悪い」
廊下には、ハチの死体がゴロゴロ転がっていた。
素足で踏むとパリッと割れる。つめたくてひんやりとした感触。カチカチに凍ってるみたい。
ふたつ、みっつ、よっつ、ちょっと楽しくなって踏んで砕いてみてから、すぐに飽きた、つめたすぎて足の裏がヒリヒリする。
「んんん……くらい……なによ、暗いのきらい……」
いくつかある扉から明かりが漏れているから、何も見えないわけじゃないけど、落ち着かなくなる暗さだ。
廊下の突き当りの方では、白い明かりが明滅している。
『大丈夫、ダイジョウブ、ダイじょうぶ、デススススs、すぐに、すぐにスウウウウグウウウにィィイイ』
耳を澄ますと、耳障りな声が聞こえる。ノイズが混じった耳障りな声。声じゃなくて音声。壊れかけた電気信号。
わたしを起こしたのはこの声だと、シンナーはどうしてかすぐに分かった。
どうしてやろう?>>144
- 144二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 21:59:41
苛立つものは排除しなきゃ
- 145◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 22:17:51
「苛立つものは排除しなきゃ」
シンナーの口からするりとそんな言葉が出た。
白い明かりが明滅する、廊下の突き当りを目指して歩きだす。
凍ったハチをパリパリ潰しながら、ノイズの混じった声といっしょに、だれかの声が聞こえる。
『やややめなさささササイイイイ、鎮静剤投与、チンセセセいいいざい、ととよよよよ、やめ無駄やめムダやめむだだダダddd』
「やめるわけないっ でしょっ! はなさないとっ、ずっと暴れるからっ、えいっ、えいっ、肢を折っちゃうぞ!」
なにしてるのかな。
見てないし、分からないのに、なぜかシンナーは早足になった。駆け足になった。
「いらだつものははいじょしなきゃ」
もう一度、さっき口から出た言葉を繰り返す。
うつろだったシンナーの表情に、いつの間にか、ひきつったような笑みが浮かんでいた。 - 146◆78w8ItoE0hu723/07/03(月) 22:19:22
★深夜だというのに急な私用ができたので中断します。
★安価お付き合いありがとうございます。とびとびでごめんなさい。 - 147二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:29:04
いえプライベート大事です
文章とかすごい好きなので楽しみにしてます - 148二次元好きの匿名さん23/07/03(月) 22:36:15
乙です
シンナーちゃん!ジョーごと蜘蛛に電撃喰らわせようぜ! - 149二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 06:49:57
電撃保守
- 150二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 07:51:31
これ、出目によっては2人主人公でB8に進めそうでワクワクする
- 151二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 17:10:05
ほしゅ
- 152◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 18:06:36
- 153二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 18:08:45
何とかなりそうかな?
- 154◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 18:27:48
【水槽の広間】
裸のジョーが、床にうつ伏せにされて、脇腹を太い蜘蛛の肢で串刺しにされている。
両手とも切断されて床に転がり、串刺しにした肢を取り除くことができない。
それでも諦めず、まだ動く両足を乱暴にばたつかせて、最後の抵抗を続けていた。
ジョーの上に覆いかぶさった大蜘蛛は、暴れるジョーの足を押さえつけようとしている。
大蜘蛛は器用に暴れる足が届く範囲を避けていた。
自分の安全を確保したこいつは、そうしようと思えばいつでもジョーを殺せる。
だから、もてあそぶように肢先でジョーの身体を突き、抵抗を楽しんでいるのだ。
「ひひひっ」
シンナーがひきつった声を上げる。
あいつ夢中になりすぎて、わたしのことにも気付いてないでやんの。自然と手が震える。
「しねっっ、クソぶたあああああ!!!!!」
振動する両手にまとわりついた雷を、シンナーは衝動に任せて解き放った。
閃光で広間が真っ白になる。
耳をつんざく爆音が、大蜘蛛のスピーカーから出ていたいやらしい汚い音をかき消した。 - 155二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 18:39:27
化け物よりも化け物だなぁこの子
- 156◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 18:41:46
バチバチと閃光が弾ける焼け焦げた匂い。
ふと見下ろすと、シンナーの腕からは煙が上がっていた。それに、やけど。
「いたい……」
なんでこんな痛い目に遭わなきゃいけないの、あいつのせいなのに。
シンナーは目の端から涙をこぼして、標的を睨みつける。
雷光に貫かれた大蜘蛛は吹き飛んで転がっていた。
大蜘蛛の身体にくっついた大きなスピーカーがバチバチと火花を上げている。
「あははっ、あし、ぴくぴくさせてしんでる。ざまぁっ、ざまぁみろっ、ふふふ」
少し駆け足になって、こわれた大蜘蛛に近づいた。
『ZZZAアアアアTEEEEもももmmmmTTTTゆるさささんんんnんnZZZ』
「ばーかっ! なにいってるかわかりませーん、あはは、うふふっ」
もう一回。
両手を震わせて、バリバリで蜘蛛を焼いてやろうとシンナーは手の先を向ける。
けれど痛みで思わず悲鳴を上げた。さっきまでできてたのに、痛くて雷が出せない。
「ひっ、ぎっ、この……っっ」
『HHHHIIIいいいJoooオオオこここはわれわれわれのものモモモmmmmm』
蜘蛛の大きな足がいきなり横殴りに襲ってきて、シンナーはあっさり吹き飛ばされた。 - 157◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 18:50:51
ギチギチと音を立てながら大蜘蛛がタイルの床に肢を突き立てて這って、迫ってくる。
痛みで立てないシンナーの上に、一番大きくて太い前肢を振り上げた。
『ここれれrrrrででみんNAAaaいっいっイッイッしょになりましょショショ』
ああくそ、やっぱり酷い目に遭うんだ。だから起きたくなかった。
なんで起こしたの。きらいきらいきらい。
シンナーは床に転がったまま、ぎゅっと目を閉じた。
がつん、と、大きな音。
「なんども、いったけど……うるさい、よ?」
シンナーが目を開けると大蜘蛛は横倒しに倒れていた。
両腕のない少女が、バタバタ暴れるそいつの頭に向かって足を振り上げている。
ぐしゃり。黒い血がはでに飛び散って、ジョーの足先を汚す。
頭が潰れると大蜘蛛は動くなった。 - 158◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 19:01:37
しばらくの静寂のあと、最初に口を開いたのはシンナーの方だった。
「……ね、死んだ?」
「死んだみたい」
まだ横になったままだったので、助け起こしてくれてもいいのに、なんて思ってから、少女に両腕がなかったのを思い出してけっきょくシンナーは自分で立ち上がることにした。
なんかへんな気持ち。気まずい。
ふてくされたように口を閉じて、何か言うのを待つ。
「危ないところに来てくれてありがとね。すごく助かったよ。私はジョー」
「ふ、ふーん? へんな名前」
「お名前おしえて?」
「………………シンナー」
あっこいつ、自分も助けたんだからお前もお礼言えって思ってるな、とか考えてるんじゃない。言わないし。先に助けたのはわたしなんだから、わたしの助けがあってこそ、わたしを助けられたので、その前提がある以上はあくまでわたしの優位は揺るがないのだ。
そういうの言わなくても理解するべきだからべつに説明しないけど。でももし聞いてきたらそこのところをしっかり理解させてやるんだから。
なんてことをシンナーが思ってるうちに、ジョーはとことこ広間の床を見て回り。
「シンナー。そこに私の腕があるから。ひろってくっつけてもらっていい?」
そんなことを要求してきた。
シンナーは不承不承頷くと、腕を拾ってやってくっつけてやる。
またジョーの口から「ありがとう」を言われたので、シンナーの精神的優位は得られた。 - 159二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 19:04:50
この14歳イイ性格してんな
- 160◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 19:08:24
ジョーは広間に散らばったものを拾い集める。
大型ハンマー、ほとんど空っぽの冷却ガスの噴射機、それに懐中電灯とか。
「懐中電灯! それわたしが持つ! 暗いのきらい!!」
「いいけど、もう腕は大丈夫? さっきヤケドしてたし、いたいって言ってたけど」
「う、…………あれ、なおってる」
「そうなんだ。よかったね」
シンナーの腕は治ってたから、ジョーから懐中電灯を受け取った。
スイッチを入れて真っ暗だった部屋を照らす。真っ先に照らしたのは大蜘蛛だ。
動いてないのは分かってたけど、シンナーはちゃんと死んでるかを確かめたかった。
dice1d10=5 (5) (なにか見つかる?)
- 161二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 19:11:48
ゲームなら終盤に蜂と合体して復活してきそう
- 162◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 19:12:59
「よし、死んでる」
「死んでるね」
「ざまぁみろ! ばーかばーか! 死ーーーーーね!!」
「もう死んでるよ。でもざまぁみろだね」
悪態をつくシンナーに、わりとジョーも大賛成だった。
「それじゃ、いこっか」
そう言ってジョーはとことこと広間の奥まで歩き出す。
めざすのは一番奥の両開きの扉。
「えっ、なんで」
「ここにはもうなんにもないだろうし。……ここがいい?」
「…………ついてきて欲しい?」
「うん」
「べつにいいけど」
てくてくと、裸足の二人は歩き出す。
ジョーが両開きの扉を押し開いて、シンナーがそれに続く。
ぎぃ、と扉が音を立てた。 - 163◆78w8ItoE0hu723/07/04(火) 19:15:24
★★★ floor B9 clear! ★★★
お付き合いありがとうございました!
しばらく忙しい時期が続くので、続きはスレが落ちた後、来週とかになると思われます。
時間ができたらちょこちょこ設定などを何か書くかもしれません。
質問とかあったら答えますのでどうぞ。 - 164二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 01:07:37
まずはステージクリア乙です
何か聞きたいけど質問が思いつかない……