七夕の契り

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:01:44

    「ほら使い魔、こっちこっち!」

     何ともぐずついた天気が続く空模様の中、世間は7月を迎えていた。7月と言えばウマ娘からしたら夏合宿が始まる時期である。7月、8月と普段とは違う環境でみっちりトレーニングを重ね、秋のGⅠ戦線に備えるという意味でも重要になってくる。

     そういう訳で俺たちも夏合宿に乗り込み、今日は第一クールの最終日だったが無事に終えた。始まったばかりとは言え、普段とは毛色がまるで違うトレーニングに体力の消耗が激しいウマ娘も数多く、スイープも例に漏れずクタクタになっていたのだが…。

    「ねえ使い魔、晩御飯食べ終わったら海まで来なさい」

     トレーニング終わりにタオルと飲み物を渡しに行った時、そう指示してウマ娘寮の方に戻っていった。

     前回はトレーニング終わりに山登りに付き合ってそこで採取したものを使ったマジカルポーションなるものを飲まされたが今回もその類だろうか?しかしスイープはトレーニング中に抜け出したとかそういうのはなかったはずなので採取は不可能のはずだが…。

     晩飯後、果たして何をするのだろうかと首を傾げながら指定されたものを持って海に行くと、先に来ていたであろうスイープが手を振ってこちらに存在をアピールする。

    「もうっ、遅いからすっぽかしてグースカ寝てるのかと思っちゃったじゃない」
    「そんな事やらかしたら後が怖すぎる…」

     肩を竦めてやれやれとジェスチャーを送ると少しだけジトっと睨まれたがすぐに荒く鼻息を吐いてドリンクを渡してくる。

    「じゃあ使い魔、はいこれ」
    「…今年も作ったのか。でもいつ採ってきたの?」
    「ふふん、こんな事もあろうかと乾燥させて粉末化させてたの!ほら、アタシも飲むんだからそんな顔しない!」

     正直、そんな事せんでも良かったのに…と心の中で嘆いたが彼女の中で改良を重ねたというのなら飲むしかない。向こうも飲むらしいし。

    「…いくわよ。いっせーのーせっ!」
    「「………」」
    「「〜〜〜!?にっがぁっ!?」」

     わかりきっていた事ではあるが苦味と渋味と生草特有の青臭さが一気に鼻腔内を突き抜け、素っ頓狂な声をあげて2人して砂浜の上でのたうち回るのだった。

  • 2二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:02:03

    「…はい、お口直し」
    「相変わらず苦いわね〜…ゴーヤも足したからそうなるとは思ってたけど」

     悶え苦しんだ後、背中についた砂をお互い払い合って改めて買っておいた飲み物を手にする。スイープはミックスジュースで俺はほうじ茶。2人とも、息継ぎする間もなくゴクゴクと飲んでいき───。

    「「…ぷはぁ!生き返る〜…」」

     乾いた訳ではないが口内に蔓延るニガニガやシブシブを取っ払うように一気に飲み干す。おかげで気持ち悪い違和感のような後味は無くなったのでよしとしよう。

     …そう言えば、俺はなぜ呼ばれたんだろう?

    「ところでここに呼ばれたのは多分ポーション飲むってだけじゃないよね?」
    「アンタまだ気付いてなかったの?今日は何の日か言ってごらんなさい?」

     おずおずと訪ねてみると大層呆れた声で返され、今日って何日だっけとスマホの画面をつけるとすぐ理解した。

    「…あ!今日七夕なんだな。日にち感覚完全に抜けてた…」
    「そういう事!ほら、ちょうど晴れてるし天の川を見つけるわよー!」

     そう言われて空を見上げると、空には天体のショーと言われても頷けるような星空が広がっていた。トレセン学園がある都市部ではどうしても排ガス等の問題で拝めるものでもないので、プラネタリウムで見るような光景に思わず心が奪われる。

    「すげー…」
    「キレーな星空……こっちではこんなにくっきり見えるのね」

     昼の間は見えないけど、日も陰り、夜になれば青天井の雫が頭上を覆う。その光は常に同じように見えるが、天候状況、位置、時間…様々な条件が少しでも変わるだけで確かに違う光輝をもたらす。

     夜空に願いを、なんてよく言われる陳腐なお話。人もウマ娘も、夜空に咲く星々の煌めきに想いを馳せ、祈り、願い、縋ったのだろう。誰にも…もしかしたら神様にもわからない、願いの果てに成就した未来がある事を。

     数分の間、俺もスイープも何か喋ることもなく天体の芸術に酔いしれる。その時間は、一瞬とも永遠とも感じるようであった。

  • 3二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:02:22

     何の気なしに砂浜に着てたジャージ敷いて座ると、スイープも倣うように上に羽織ってたジャージを砂浜に敷いてゴロンと寝っ転がる。

    「…寝転がったら流石にもう一度風呂入ることになるんじゃ」
    「ふん、また入ればいいだけの事じゃない。んん〜…っ!はあ、疲れたぁ」
    「それもそうか…。一応、風呂も時間来たら閉まっちゃうから程々に頼むぞ?」

     昼間は灼熱の暑さとも言える砂浜ではあったが、潮風と時間が冷やしたのか程よい温かさになっていた。日中に寝っ転がっていたら間違いなく赤くなっていたのだろうが、今ならそうでもない。

     再び、二人して無言で空を見上げる。

     空の上では七夕伝説でよく話される織姫と彦星が年に一度の逢瀬を満喫してるのだろうか。今年は珍しい事に雲一つない夜空が広がっているので、雨が降ると天の川が増水して渡れないという何ともリアリティのある逢瀬失敗ルートを辿らずに済みそうだ。

    「…それにしても、織姫と彦星って可哀想と思わない?」

     よかったなあと二人の逢瀬の達成に一人で喜んでいると、突然スイープが空を見上げながら悲しそうな顔で呟く。その言葉の真意が掴めず、何と返すべきか逡巡していると彼女は独り言のように続ける。

    「だってさ、二人は今日をずっと楽しみにしてるくらい仲良しなんでしょ?」
    「なのに、1年で1回しか会えないなんて…そんなのあんまりじゃない」

     ああなるほど、合点がいった。そういう意味か。

     スイープが言いたい事。つまりは毎年、年に1回会うほど想いを寄せ合っている織姫と彦星なのに一緒に暮らす事を許されず、普段は離れ離れな部分に心を痛めたのだろう。確かにそう解釈するのも理解は出来る。

    「…俺はそう思わないかな」

     しかし、これも解釈次第では別の捉え方も出来るんだよという事を彼女に教えようじゃないか。

  • 4二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:02:51

    「何で?使い魔の好きな人が1年に1回しか会えなくなっちゃったらイヤじゃないの?アタシだったらイヤよ」
    「まーたしかに、そんな子が俺に出来た時にそんなのあったらキツイけど…」
    「でもさ、裏を返せば毎年1度は会えるわけじゃん」

     人もウマ娘も不思議なもので、学生時代にどれだけ仲が良かった人でも一度離れてしまうと関係が疎遠になってしまうものだ。クラスで仲の良かった子が卒業してそれぞれが別の進路を行った結果、連絡する機会も減ってしまうのと同じように。

     今生の別れをしたわけではないが、ちょっと会わなくなるだけで機会が訪れなきゃ一生の別れになりかねないなんてザラにあるのを考えると、七夕の日に意地でも再会しようとする二人は本当にお互いが好きなんだなと思わされる。

    「どんなに辛い事があっても、毎日が大変でも今日という日の為に二人は頑張ってお仕事に励んで、待ち侘びた逢瀬を満喫するんだ」
    「それって絶対に二人が別れる事はないって言ってるようなもんじゃない?」
    「…ステキじゃん、そういう愛も」

     好き合う二人が毎日顔を合わせて幸せを感じるのがラブラブと言うのならば、普段は遠距離であっても一度は確実に会う事が許される逢瀬の日と相方に想いを馳せ、愛を語らうのもまたラブラブと言って差し支えないはずだ。

     愛の形は人それぞれであり、スイープが語る愛も俺が思う愛もそれぞれ一つの愛。ただそれだけの事なのだから。

    「…使い魔の言ってること、よくわかんない」
    「まあ捉え方次第ってだけの話だからなあ。スイープが言うように好きな人と毎日会える幸せも憧れるし…」
    「ふんだ、相手いないくせに語っちゃって」
    「それは言わないで…」

     少し語りフェーズに入っていたのを彼女の一言で理解し、漸く頭が少し冷え、それとほぼ同時に顔面に熱が集中するのを実感する。

     彼女からしたら、何が悲しくて自分より上の年齢の男の恋愛観なぞを聞かされなきゃならんのかとなるだろうし、彼女の立場に立って考えると顔に集中した熱が一気に引いて逆に青褪めていく。

     ああだめだ、考えれば考えるほどに居た堪れなくなるし申し訳なくなる。いらんことを言ってしまったと己の失言を後悔し、以降は無言になってしまった空気を俺が作った事実に、ひとり打ちひしがれるのであった。

  • 5二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:03:09

    「…帰る。おぶって」

     無言になってから半刻ほど過ぎ、スイープは宿舎に帰りたくなったようだ。正直、先程の大失態のせいで気分が沈んでいて星どころではなかったので助かるが…間違いなく気持ち悪く見えてしまっただろう。

     果たして明日から口を聞いてくれるのだろうか…。多分必要最低限の会話しかしなくなりそうだなあと己のやらかしを改めて後悔すると共に、取り戻せない失敗をしてしまった事にため息が出る。

     スイープを背負って歩く、宿舎への道。そこで人の言葉が交わされる事はなく、名も知らぬ虫たちの合唱で支配されていた。いっそ気分が楽だと何も考えずにスイープを送り届ける事だけに注力しようと決意していると、背中から新たな音が聞こえてきた。

    「…今から言うことは全部寝言だから」
    「ね、寝言?ガッツリ起きて…」
    「いいから。これは寝言よ、いい?」

     突然のガッツリ意識が覚醒してる中での寝言宣言に頭が混乱する中、スイープは構わず話し出す。

    「アンタの話を聞いて少しだけ思ったの」
    「使い魔は誰と離れちゃってもどっかで会えれば平気なんだなって」

     思わず、そういうわけじゃないと言おうとしたがこれは寝言であることを思い出して何とか飲み込む。寝言に何言っても届くことはないからだ。

    「…それって、アタシと離れてもそうなの?」
    「…」
    「アタシも、離れちゃってもまた会えれば平気な子なの?」

     どう聞いてもこれは寝言じゃないだろというツッコミは野暮なので置いておくとして、彼女の寝言について考えてみる。

     結論から言うと離別したとしてもまた会えればそれでいい子なのは間違いなくそうである。彼女には彼女の望む将来があり、俺には俺が成したい未来の展望があるわけで、それは必ずしも交わるものになるかと言われると考えにくいのが実情だ。

     偶然でも待ち合わせてでも、久々に会う機会があれば当時を懐かしみながら今の自分達の現状、嬉しかった事、愚痴を語らうのだって一つの交流の形ではあるし関係が途切れるわけでもない。

     …しかし、彼女にとってそれは気に食わないのだろうか。寝言なので聞きようがない以上、彼女の次の言葉を待つしかないと少し緊張しながら待っていると───、ついにそれは溢れた。

  • 6二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:03:23

     …何よそれ、アンタはスイーピーの使い魔なんでしょ?

     使い魔なら…使い魔なんだから。

     ずっと隣でアタシの言うこと聞いてなさいよ。

  • 7二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:03:52

     その言葉を最後にスイープの声は途切れた。ただ、代わりに我が背を抱き締める力が心做しか強くなった気がした。寝息は聞こえないし恐らく起きているはずだが…ぱたりと、話すこともなく無言になってしまったので本当に寝てしまったかのようだ。

     …彼女の言葉を聞き、思うことがなかったわけではない。先程の失敗を反省していたはずなのに、意識する前に言葉が口から出ていた。

    「…スイープ寝てるみたいだし、今のうちにちょっとお星さまに相談しようかな」
    「その…俺はいつか、スイープと離別する時が来ると思ってます」

     その言葉が漏れた刹那、背を抱く力が明確に強くなった。きっと、夢の中で怖いもの、受け入れたくないものを見ているのだろう。しかし、寝てる人間においそれと配慮する理由もないので続けさせてもらう。

    「別にあの子のことを嫌いになったわけじゃないし、魔法が嫌になったとかじゃなくてですね…」
    「このままじゃ、俺はあの子から貰ってばかりだから。変わらないとダメなんです」

     苦労してついに掴み取ったティアラ3冠目の秋華賞、路線がどうこうじゃなくて強いヤツが強いを証明した宝塚記念、走る事にトラウマを抱えた少女たちが再起する為の最後の壁として立ちはだかったエリザベス女王杯。

     すべて彼女が成した偉業であり、俺はただそこに居合わせただけ。俺がたまたま彼女のトレーナーをしていたから立ち会えただけであり、俺がそこに至るまで導いたかと言われると少なくとも俺は強く否定する。

     これは彼女が主役の冒険の1ページであり、俺は行く末を見守った使い魔でしかなく、貰っただけに過ぎないと。

    「だからあの子からもらったもの…魔法を、まだ見ぬウマ娘に齎せるような存在になりたいと思うんです」
    「…そうでないと、大魔女になったスイープの使い魔には相応しくありませんから」

     かつて、お出かけの時に大失敗をやらかしてヘコんでいた俺をスイープが励ましてくれた事があった。その時、彼女からの優しさに感銘を受けた俺は最強の使い魔を目指すとスイープに誓った。

     彼女の使い魔であり続けたい。偉大な大魔女になったスイープに相応しい、最強の使い魔でありたい。

     そのために一度離れて己を知り、更に成長する必要がある。だから、離別するのだ。

     一度袂を分かつことになったとしても、また会う時には胸を張って会いたいから。

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:04:19

    「だからお願いがあります、彦星様、織姫様」

     もし、その時がやって来たとして。

     ともすれば自分勝手な理由で自分の元を離れたと言われたとして。

     否定出来ないほどに不敬な元使い魔に成り下がってしまったとして。

    「もしその時が来た時、スイープの使い魔に戻れるように応援してください」
    「きっと一筋縄じゃいかないだろうし、メタメタに文句も言われると思います」
    「それでも、お願いしたいんです」

    「いつまでも…いや、一生。俺はスイープトウショウの使い魔でいたいから」

     彼女の使い魔という称号は、神だろうと悪魔だろうと魔法使いだろうと、誰にだって譲りたくはない。

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:04:39

    「…ふ、ふわぁ」
    「ん、起きたか。おはよう」

     わざとらしい欠伸をして起きた事を暗に伝えるスイープに今するには早すぎる挨拶をすると、耳でべしべし頬を叩きながら文句を言ってきた。

    「…最悪、よりによってアンタの夢を見たわ」
    「そっか…それは災難だったな」
    「まったくよ、夢の中でまで手を煩わせるなんてホントダメダメ使い魔だわ!」

     普段ならそんな理不尽なと心で嘆くが、ひょっとしなくてもさっきの話だろうなあとわかってるので謝罪を入れる。多分言及してくるはず、そう思い敢えてその辺は触れずに宿舎への道を歩いているとやはり切り出してきた。

    「ねえ、ダメダメな使い魔」
    「何ですか、カンペキなご主人さま」
    「夢の中のアンタにはもう伝えたけど…特別にこっちのアンタにも伝えといてあげる」

     仰々しい前フリをされるとどう返すが困ってしまう。前もって言及があるだろうなとわかっていたとしても、何を言われるかは見当つかずなのでそう言われると流石にこっちも何言われるのか気になってしまうものなのだ。

    「アタシはアタシだから、アンタに合わせる気はない」
    「だから、努力しないダメダメなヤツにはとっとと愛想を尽かせて別の手頃な使い魔を探しに行くわ」
    「…せいぜい?スイーピーの記憶から消えないくらい精進でもするのね」
    「ま、会わなくなったらすぐ忘れちゃうだろーけど!」

     恥じらいを振り切るかのように捲し立てる物言いに苦笑しながら咳払いし、答える。

    「…忘れられなくなるくらい頑張ってみるよ」
    「…あっそ。まあ勝手にどーぞ」

     そっけない態度をとられてしまったが、この少しの間に彼女からの信頼と期待、そして優しさを感じた気がして頑張ろうと改めて身を引き締めるのだった。

     …あ、そうだ。一つ言い忘れてた。

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:05:13

    「スイープ」
    「?なによ」
    「俺にとって君と離れる事は…今トレーナーを辞めるのと同じくらい辛い事だと思ってるよ」
    「!…ふんだ」

     薄情なヤツと思われるのも嫌だし勘違いされても困るので、伝えたかった本心を少しだけ暴露するのだった。

     首筋に埋められた彼女の額は、心做しか熱を帯びていたような気がしたのだが…指摘したら何言われるかわからないし言わないでおこう。

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:06:34

    七夕でもないのに七夕ネタです
    なぜかと言うと七夕の日には間違いなく投稿出来なさそうだったからです
    どうか許し亭

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:08:17

    良い…

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:16:00

    あーそうか、七夕は自動的に合宿中になるのか…(納得)

    元のシステムに則ったお話作りや別れをそこまで経験してないスイープと今日に至るまで出会い別れを繰り返した使い魔の価値観の違い、それをすれ違わせることなく昇華させた使い魔と遠回しに自分に相応しい使い魔になるよう発破をかけたスイープのそれぞれ形の違う優しさに胸が温まりました

  • 14二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:24:40

    いつまでも使い魔でいてほしいスイープ
    いつまでも使い魔でいたいから一度離れるべきと考えるスイトレ

    作品内の言葉をお借りするならばお互いの愛の形がとても素敵でほっこりしました、ありがとうございます。

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:29:17

    許し亭氏の新作助かる


    >>耳でべしべし頬を叩きながら文句を言ってきた

    こういう細かい仕草が解像度高くてすごく好き

    「スイープはこういうことするわ」って感じで

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:39:44

    俺は貴方の書くSSが好きだ(告白)

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:51:00

    こういうのでちゃんとまた再会するのもいいけど、お互いに過去の人になっちゃって時折思い出して
    自分の過去の発言に自分で痛む展開も好きだ

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/04(火) 23:57:05

    尊い…

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 00:09:49

    >スイープを背負って歩く、宿舎への道。そこで人の言葉が交わされる事はなく、名も知らぬ虫たちの合唱で支配されていた。


    今回も全部最高なんですけど特にここが……!

    この後のくだり含めておしゃれで好きです……

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 00:26:15

    しゅきぃ...(語彙力)

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 01:38:30

    表現がオシャレ
    キャラの解像度がとにかく高い

    いやあ、たまらんっすねこれは…

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 08:02:51

    いいねえ〜!

  • 23二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 09:03:23

    こんな可愛い女の子にずっと言うこと聞いていてって言われるのだけでもご褒美なのに使い魔くんがそれでも離れなきゃならないと思う理由がちゃんとスイープを思った上での決断なのが良い…

  • 24二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:02:13

    タイトルにすいが入ってないから検索できなくて見逃しがちだったけど
    レス(β)とかいう検索機能を使えば簡単に発見できるのに気づいた

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 18:27:10

    >その言葉が漏れた刹那、背を抱く力が明確に強くなった。きっと、夢の中で怖いもの、受け入れたくないものを見ているのだろう。しかし、寝てる人間においそれと配慮する理由もないので続けさせてもらう。


    ここの使い魔の解釈がすごい好きです。自分が彼女にとって聞きたくないであろう言葉を言ってるのを自覚した上で知らんぷりして本心に繋げるのはグッと来ました

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 19:48:35

    ここに書いてる人みたいなことは言えないけど…
    すごく良かった、ありがとう

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています